■侵略!イカ娘 第6話「ヒーローショーじゃなイカ?/勉強しなイカ?/恋じゃなイカ?」

 

わいわいがやがや

「…?みんな何してるでゲソ?」

「ヒーローショーが始まるんだよ、イカ姉ちゃん!」

「ヒーローショー?」

《みんなぁー!こんにちわー!!
 それじゃ早速、元気な声でヒーローの名前を呼んでみよっかぁ!せーの!》

「「「能面ライダー!!」」」

《(ばーん)喜怒哀楽をひとつの表情で表現する女!能面ライダー!!》

さて今回の冒頭ですが、イカちゃん達の暮らす海岸でヒーローショーが開催されるシーンから話が始まります
そのヒーローというのが能面ライダーというこのイロモノキャラ…というか性別が女な時点でヒーローじゃないじゃないか!

それにこんな神奈川県のまっただ中(イカ娘の舞台は神奈川県の海岸)でヒーローを名乗ろうだなんて
フロシャイムにどうぞ殺してくださいと言ってるようなもんです(えー
フロシャイムの怪人は、何人ものヒーローを倒した凶悪怪人を一撃で叩き潰せるほどに強力ですからね
そんな奴らを相手にこの能面ライダーが果たして何秒もつか…


(C)鳥山明/集英社

それにしても能面ライダーのバカは
無謀にもほどがあるぜ…!
フロシャイムとの力の差はあきらか…
勝算はゼロに近かった…
そこまでして死にたいのか…!
(えー

「ぶはははは!変なヒーローでゲソ、ただのお面じゃなイカ!
 こんなものに夢中になるなんて、人類はみんなお子ちゃまでゲソね!」

そしてイカちゃんはというと、能面ライダーのダサい姿を見てすっかり笑い転げていました
イカちゃん…しかし笑っていられるのも今のうちだと思います、
こういうヒーローの屋外イベントと言えば、この後出てくる怪人はあの人に決まってるじゃないですか!


(C)ENTERBRAIN, INC./アマガミSS製作委員会

イカーッカッカッカッカ!
ほ〜今日も元気のいい子供が
沢山いるじゃなイカ!
全員捕まえてこのイカ男様の
手下にしようじゃなイカ!

イカ男さんはやくきてくれー!!(えー
こういったヒーローショーには必ずやイカ男さんが駆けつけてくれるはず:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
というか今思い出したらこのイカ男って、語尾にイカイカ喋ることといいイカ男って名前といい
明らかにイカ娘と共通点の多いキャラでしたね
アニメ放送前からすでに別の作品に侵略していたとは…イカちゃん…恐ろしい子!

《ハーッハッハ!そこまでだ能面ライダー!我が名はイカ魔人!》

「!?」

とか言ってたら本当にイカ男キター!!マジかよこれー!!
なんとその時「待たせたなイカ娘!」と颯爽と現れたイカ男!まさか本当に出てくるとは!
はっ(゜д゜)そうか、能面ライダーが女性という設定も、中多さんの時のようにイカ男にいやらしく触手責めされるためだったのか(えー

「イカ魔人!負けるなでゲソー!!変なお面人間をやっつけてやるでゲソ!」

どかばきぼこぼこ

「何をやってるでゲソ、触手を使わなイカ!?
 イカ魔人を大人の都合で負けさせるわけにはイカんでゲソぉぉぉ!!」

そしてそんなイカ魔人が登場してからというもの、誰よりもヒーローショーの行方に夢中になってしまったイカちゃん…
それにしてもヒーローと戦う怪人役でイカが採用されやすいのは一体なぜなんでしょうねえ
仮面ライダーのイカデビルに始まり、サンレッドのゲイラス君、イナゴマスクのイカ男、能面ライダーのイカ魔人と
怪人と言えばイカばかり…同じ海洋生物でもエビ怪人とかカニ怪人は見かけないのになあ、なぜイカはこうも悪役になりやすいのだろうか…

「うぐぐぐぐっ…!む、難しいっ…!」

「何をうなっているのでゲソ?」

「うー…数学の問題だよ」

「数学?数学ってなんでゲソ?」

「はぁ…?一から説明しろってかぁ?それが分かればこんな問題簡単に解いてるっつーの!」

そんなわけでこちらは本日の2話目。栄子が数学の問題に対して頭を抱えている場面であります
そこへひょっこり顔を出したのはイカちゃん…数学のことなんて何も知らないイカちゃんは、一から十まで質問をする有様です。
そんな説明をやってられない栄子は「うるせー馬鹿」とイカちゃんに教科書を与えて黙らせますが…

「ふむふむ(ぺらりぺらり)」

「なにがふむふむだ、一度読んだくらいで理解できりゃ苦労しな…」

「この問題の答えはx^2+10x+25でゲソね」

「へ…?ふ、ふん、もっともらしいこと言いやがって…うっ!?あ、当たってる…なんで!?」

って、ところが一度教科書を読んだだけであっさりとその内容を理解してしまったイカちゃん!
栄子がさんざん苦戦していた問題も、一目見ただけでパパッと片付けてしまいました。すげー理解力だ
しかしこうなると、「私が今まで悩んでたのってなんなの?」と栄子としては面白くありません
イカちゃんをギャフンと言わせるべく、次々に難しい問題を出して行きますが…

「お、お前…じゃあこれ解いてみろ」

「x=0」

「ぐっ…じゃあこれ!」

「x=±√7」

「むぐぐぐ…ならばこれならどうだ!?思い知れ!日本最高学府のぉぉぉぉ!」

「(すらすらすらすらすらすらすら)」

「あ…?あ…?す…数学だけなら東大も楽勝…?」

ところが栄子が次々に出してくる問題を、ことごとく一瞬で片付けてしまうイカちゃん!
ヤケになった栄子はついに大学の赤本を取り出して「ギャーッハッハ解けるもんなら解いてみろ」と勝ち誇りますが、
なんとイカちゃんはその赤本の問題すべてを瞬く間に解いてしまったという…



それにしても赤本を片付けたイカちゃんのポーズが、いかにも「条件はクリアされた」って感じで吹いた
これはルルーシュがとても好きそうなポーズですね(えー

「私に言わせればこんなのに悩む方がどうかしてるでゲソ。
 計算のやり方が決まってるんだから簡単じゃなイカ」

「か、か、簡単…!?」

「イカ姉ちゃん天才じゃーん!」

「て、天才!?私がでゲソか…?天才…天才…むふふふ」

「そうねぇ、いきなり日本語話せたりゲームやったり…相当適応能力高いと思ってたけど」

「ノーベル賞も取れるよぉ!」

「ノーベル賞に数学賞はないでゲソ、取るならフィールズ賞でゲソね」

それほど驚異的な数学の才能を千鶴やたけるに誉められ、すっかり有頂天となってしまったイカちゃん。
しかしそれだけ浮かれていてもノーベル賞とフィールズ賞の表彰ジャンルをしっかり把握していたりと、マジで知的すぎますイカちゃん
俺なんてフィールズ賞というものが何なのかすらまったく分からないというのに:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ぐむむむ…こ、こんなのどうやって一瞬で解いたんだ…?
 おいイカ娘、この計算方法詳しく教えろ」

「それが天才の私に物を頼むたーいどでゲソかぁー?」

「ぐぐっ…う、上から来やがってぇぇぇッ」

「栄子姉ちゃん、人に物を頼む時はお願いしますって言うんだよ」

「たけるは黙ってろ!」

「…」

「…くっ…お、教えて…ください」

「いま何か言ったでゲソ?」

「…教えてください」

「そんな小さな声じゃ聞こえないでゲソ!三つ指ついてお願いしますと言わなイカぁ!」

「ぐぐぐぐっ…!お、教えてください!お願いしますイカ娘様ぁ!」

あ〜聞こえんなあ〜!!(えー
なんという外道!問題を解くコツが知りたい栄子に対して、ここぞとばかりにウイグル獄長みたいな鬼畜ぶりを見せるイカちゃん!
かつてない屈辱にまみれまくりの栄子でしたが、「くやしい…!でも…(ビクッビクッ)」と号泣しながら土下座して
必死にイカちゃんへ教えを乞うことに…

「仕方ないでゲソねえ、私の言うことを聞いたら教えてあげてもいいでゲソ」

「い、言うこと…?」

「焼きそば3番テーブル!横浜ラーメンは5番でゲソ〜!」

「はあひい…や、焼きそば3番、横浜5番!」

「それが済んだらビールを運んでくるでゲソ!」

「くぅぅっ…」

「おーい、この席いい?」

「はーい、いま片付けますでゲソ!栄子、早く行かなイカ!」

「ぜえ、ぜえ…お、おい、あんまり調子に…!」

「ふーん、口答えでゲソか?教えて欲しくないならいいでゲソ」

「んぎぎぎぃぃぃっ…!」

今すぐ数学を教えてもらえるといつから錯覚していた?(えー
お、鬼や!イカちゃんは鬼や!なんとこのうえ栄子を海の家でこき使い、数学をエサにして好き放題やりまくるイカちゃん…
さすがにちょっと栄子が可哀想になってきました。まあしかし、冷静に考えてみると今栄子がやってる作業は
普段イカちゃんが全部一人でやらされてることなのでおあいこといえばそれまでなんですけども:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「それでは計算方法を教えるでゲソ!
 これさえ使えばどんな計算問題も簡単に解けるでゲソ!(ばーん)」

「な…な…ななな…なんだこれはぁぁぁーーっ!!」

ビリビリビリイイイッ!!

「な、なんてことをするでゲソ!?せっかく教えてあげたのに酷いじゃなイカぁ!」

「返せえええ!!今日一日の私の時間と
 失った何かを返せええええええ!!」

って…ようやく栄子に「これさえ覚えりゃ数学なんざションベンよ!」とコツを伝授したイカちゃんですが、
しゃかしゃかと書き始めたそれはまったく意味不明な落書き!こ、これは…なんつーか…イカ式の計算法を図に表すとこうなるのか…
それにしてもこの絵、真ん中の×が目、その下の⇔が口みたいでなんか微妙に可愛い顔に見えるな(えー
まあ栄子にしてみたら「アハハハなんだか顔みたーい」とかそれどころではないわけなんですが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ビョオオオオオ

(風が強くなってきたなぁ…そろそろ岸に上がろうかな)

ザッバアアアアアアン!!

「え!?あ、ああっ!?」

----------------------------------

「う…ん…」

「気がついたかい?」

「え…?わ…私…」

「波に飲まれたんだ。無事で何より、今日は波が高いから気をつけて」

「た、助けてくれたんですか…?ありがとうございます、あの、あなたは…」

「俺はライフセーバーの嵐山悟郎、海を守るのが仕事なんだ。それじゃ」

「あ…」

そしてこちらが本日の3話目。海の家のバイト店員・渚が空き時間にサーフィンで遊んでいると、
突如として襲ってきた波にザブンと飲まれてしまい、危ないところを悟郎に助けてもらったという…
そんなスーパーヒーローのように颯爽と助けてくれた悟郎に対して、ぽわわーんと恋が芽生えたような視線を送る渚…

それはいいんですけど、↓この寝ている渚と立っている悟郎の構図が
ゼットンに倒されたウルトラマンとゾフィーの構図に見えるのは私だけでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン 

ゾフィゾフィゾフィゾフィゾフィ…
ハヤタは立派な青年だ、
犠牲にはできない…

心配するなウルトラマン、
私は命を2つ持ってきた
(えー

「えっ、溺れた?」

「はい、サーフィンしてたら大きな波が来て…」

「夢中になるのはいいけど、気をつけないと…」

「ふっふっふ…今度は溺れるだけでは済まないでゲソ」

「えっ!?ま、まさか…あれはイカの人の仕業!?」

(むふふ、この怖がり方がたまらないでゲソ)

「そうでゲソぉ!私は海の使者でゲソ、波を操るくらい簡単なのでゲソ〜!」

「そ、そんな能力まで!?一体私をどうするつもりですか!?」

「知りたいでゲソか〜?うっひゃっひゃっひゃ!」

そして翌日、海の家でバイトしながら栄子達に昨日のことを話す渚…するとイカちゃんがするすると寄ってきて、
「それも私だ」「それも私だ」と波を起こしたのは自分だと主張し始めました
まあ、そんなのはイカちゃんの大ウソなわけですが…渚はこの砂浜で唯一イカちゃんを侵略者として恐れている人間なので、
もっと侵略者気分を味わいたいイカちゃんは、こうして渚の恐怖心をあおるのがサイコーに快感なのです

「あれ?君は昨日の…」

「あっ…嵐山さん!?昨日は本当にありがとうございました、私、斉藤渚です!」

「渚ちゃんかぁ、よろしく」

「おいおいなんだぁ?隅に置けないなぁ」

「そんなんじゃねーよ…溺れてるのを助けただけだ」

(むぅ…?渚を助けた?悟郎め…私の渚に何をするつもりでゲソ…)

って、そんな話の最中にちょうど渚達の前に現れた悟郎!
渚は嬉しそうに悟郎のところへとてとて寄っていきますが、それを見てニヤニヤと恋の臭いを嗅ぎつける栄子…
そしてイカちゃんも、渚という最高のオモチャを悟郎に取られてしまって不満そうな顔をしております。まあ良うなれば
カカロットはオレのものだ!勝手に手を出すな!!とかそういう心境でしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

(はっ!?ま、まさか…!悟郎の奴、私が侵略者の割にフレンドリーで、
 すっかりみんなの人気者になっていると渚にバラすつもりでゲソか!?
 渚にはまだまだ私のことを恐がってもらわないとでゲソ!)

「おい悟郎!渚は私の獲物でゲソ!余計な手出しはするなでゲソ!」

「はぁ…?」

「え、獲物!?」

「んん…?分かった、お前悟郎にヤキモチ妬いてんだろ!」

「なっ!?ヤ、ヤキモチなんか妬いてないでゲソ!
 なんで私が悟郎なんかにヤキモチ妬かなきゃならないでゲソ!?」

「なんかってなんだよ、口のきき方に気をつけろ、イカのくせに」

「そっちこそ気をつけなイカ!たかが人間の分際でぇ!」

「なんだとぉ!」

(ふ、普通に会話してる…?海を守る人が、侵略者と安易に仲良くなるはずがない…
 きっと何かワケがあるはず…)

そんなわけで悟郎に向かってギャーギャー突っかかって行ったイカちゃん…
いきなり怒鳴られた悟郎も「やんのかコノヤロー」と応戦して罵り合いが始まりますが、そんな光景を見た渚は
「なんで侵略者とこんなに仲良しなの!?」と悟郎に不信感を…
いや…俺にはどう見ても仲の悪い口ゲンカにしか見えないんですが、一体どの辺が仲良しに見えたんだろう…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「嵐山さん!嵐山さんはイカの人のことをどう思ってるんですか!」

「えっ!?ど、どうって言われても…」

「私、真剣なんです!」

「あ、ああ、分かった…」

(くっ…ここで悟郎に妙なことを言われたら、侵略者の威厳がかたなしでゲソ!)

「こいつは見ての通り、俺のことを敵視してる」

(おおっ、それでいいでゲソ!)

「でも子供に好かれてるし、面倒見いいし
 子供が溺れた時も一緒に助けてくれたし、基本いいやつだよ(にっこり)」

(あ…?あ…?)

悟郎マジいい奴すぐる
ご、悟郎お前ってやつは…イカちゃんが自分のことを忌み嫌っていると知った上で「それでもあいつはいい奴だと思う」と語るとは!
自分を毛嫌いしている相手を認めるだなんて、並大抵の度量で出来ることじゃありません
まあしかし恐怖の侵略者であり続けたいイカちゃんにしてみれば、一番言って欲しくない言葉だったわけですが…

(あ…嵐山さんはイカの人に恐怖を感じていない…?
 ということは…洗脳されてるんだ!!)

「いやああああああ!!」

「えっ!?」

(嵐山さん…嵐山さんは…この海を守る最後の砦!
 嵐山さんを正気に戻さなければ、この世は本当に終わってしまう!)

「わ、私!嵐山さんのこと諦めませんから!」

「え…?」

「お、おおっ、言った!」

「嵐山さんは私が守ります!あ、あなたなんか…恐くないんだから!(ぶるぶる)」

(ああ…!よかった、私のことをちゃんと恐がってるでゲソ!)

「幸せでゲソぉぉぉぉ!!」

「いやあああああああ!!」

こ、これはまたなんつーか…オチなのかオチじゃないのかよく分からないラストですね(えー
まあ、オチが弱いのはイカ娘にはよくあることですが…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
結局渚にはイカちゃん=愛されキャラな事実がさっぱり伝わっておらず、イカちゃんは侵略者のメンツを潰されずに済んだという…
えーと…うん。まあなんというか、そういうわけで次回に続く!(えー


■侵略!イカ娘 第7話「狙われなイカ?/なイカ?/働かなイカ?」

 

「お疲れさまでしたー!」

(ふ〜、今日はイカの人がいなくてラッキーだったなぁ。いつもこうだったらいいんだけど)

「あ、渚ちゃん今日この後ヒマ?家でご飯食べていかない?」

「えっ、いいんですか?」

「歓迎パーティがまだだったし、どうかなぁと思って」

「ありがとうございます、行かせていただきます!」

ふむ、ここ数回ではなにかとクローズアップされることの多い渚ですが、今回もまた渚のメイン回のようですね
ある日海の家での仕事が終わった直後、渚は栄子に招かれてバイト就任の歓迎パーティを受けることになります
今日はどうやらイカちゃんが海の家に現れなかったらしく、ご機嫌な渚はルンルン気分で栄子の家へと向かいますが…

「渚ちゃん連れてきたよー!」

「おじゃましま…」

「わーっはっはー!!」

「きゃああああーっ!!ど…どうしてイカの人がここに!?」

「うりぃ〜うりうりぃ〜」

「ま、まさか…この家はすでに!?」

ところが玄関のドアを開けたその時、突然渚の前に姿を現したイカちゃん!
平和な家族のだんらんに混ぜてもらえるかと思いきや、その家から恐るべき侵略者がぬっと姿を現したとあって
渚はこの世の終わりみたいな表情で悲鳴をあげまくってしまいます



「イカ姉ちゃんは先に来て、歓迎パーティの準備を手伝ってくれたんだよ!」

「た、たけるめ、余計なことを!」

(あ…それで今日バイトにいなかったんだ)

ところがイカちゃんが栄子の家で何をしていたかというと、一日中せっせと渚の歓迎パーティのために働いていたのでした。
なんて人畜無害な侵略者だろう…もう完全に栄子達の家族のように馴染んでますねイカちゃん
そんなイカちゃんの善良な一面を知った渚が果たしてどう出るか…って

「グッフッフ…そんなの口実に決まってるじゃなイカ…!
 私には今まで練りに練った計画があるのでゲソ…それを仕込んでいたでゲソ!」

「な、なんですって!?」

「くくく…渚が帰った後でゆっくり実行に移すでゲソ…」

「い、一体…みんなに何をするつもりなの!?」

「おーい、準備できたぞー」

「(にこっ)おお、待ちくたびれたでゲソ、ふんふんふふーん♪」

(そ、そんな顔をして…私だけは騙されないんだから!)

ところがあくまでも残忍な侵略者を貫くために、この家に恐るべき罠を仕掛けたと明かすイカちゃん!
これほど自信満々に語るということは、本当に何かアッと驚く仕掛けでも用意してあるんでしょうか…?
それもターゲットは渚ではなく、この家に住む栄子達のようです。そんなイカちゃんの話を聞いて
「少しでも善人だと思った私がバカだったぜ!」とますます渚は不信感を募らせてしまうことに…

「渚ちゃん、遠慮しないでたくさん食べてね」

「千鶴姉ちゃんのコロッケはねぇ、すっごく美味しいんだよ!」

(こんな幸せな家族を…イカの人の手によって壊してはいけない!私がみんなを守る!)

「…?どうしたんだ渚ちゃん、そんなに恐い顔して…」

「あの…!今夜ここに泊めてください!」

「えっ、こ、今夜?ずいぶん急な話だな…まあ別にいいけど」

そんなイカちゃんの恐るべき計画を絶対に阻止すると決めた渚は、この家に泊まり込んで夜通しイカちゃんを監視することにします
そして食事を終えた後、栄子の部屋で布団を並べる栄子・渚・イカちゃんの3人…
それにしてもイカちゃんって、普段はこうして毎日栄子の部屋で寝泊まりしてるんでしょうかねえ

「おやすみなさい」

「うん」

「おやすみなさいでゲソ〜」

(一体イカの人は何をするつもりなのか…起きて見張ってないと…!)

-----------------------------

「(もぞもぞ)」

(…!?待つこと3時間…とうとうイカの人が動いた!)

そんなわけで3時間も寝たフリをして見張りを続けた結果、ついに布団から這い出して行動を開始したイカちゃん!
時間はというと真夜中の2時…こんな時間に出来ることと言えば…(゜д゜)はっ!?に、2時…2時だと…?
これはイカ娘のリアルタイム視聴を始める予感!!(えー
深夜2時といえばちょうどイカ娘の放送時間ですからね
イカちゃんが起きてきたのは、単に自分の勇姿をテレビで見たいってだけなんだろうな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ピコピコ ピコピコ

「くぬっ、くぬくぬっ!」

(え…?ゲ、ゲーム…?)

そしてイカちゃんがテレビをつけた!テレビをつけたぞ!と思いきや、イカちゃんが始めたのはなんとテレビゲームでした
当たらずとも遠からずってところかな…(えー
どっちにしろ練りに練った計画の事とはまったく無関係な行動っぽいですが…
「さーて計画の前にちっとゲームでもすっか」という息抜き的なものなんでしょうか?



チュンチュン チチチ…

「おはようございま…ふわぁ〜あ…」

「あれ、渚ちゃん寝不足?やっぱりイカ娘と一緒じゃ安心して眠れなかったか…」

「ふわぁぁぁ〜…」

「…なんでお前まで眠そうなんだ?」

「(ギクッ)えっ、き、気のせいじゃなイカ?」

「ゲームやってたからじゃないんですか」

「なにィ!?お前ッ!夜中にゲームやるなって言っただろうがぁぁぁぁ!!」

ギリギリギリギリ

「あぁあ、あっああぁあ!な、なんでバレたでゲソぉぉぉぉ!」

そして結局、恐ろしい計画とやらはまったく実行に移さないまま朝を迎えてしまったイカちゃん
単に口からでまかせ言ってただけかよ!さらに夜中にゲームしていたことがバレて、栄子に激しくお仕置きされてしまいます
むう…夜中のゲームが禁止というのは、「あんな真っ暗な中でゲームしたら目が悪くなっちゃうでしょ!」的な意味で
栄子がイカちゃんをしつけているんでしょうか。栄子もすっかりイカちゃんの良いお母ちゃんみたいになってるなぁ



それにしても栄子に怒られるイカちゃんの可愛さときたら
マジでイカちゃんは喜怒哀楽すべての表情があまりにも可愛すぎるで

「はむはむ、はむはむ…」

(今分かっている限りでは、イカの人を恐がる人はいない…むしろ打ち解けている感じさえする…
 これがイカの人のやり方だとすれば、型にはまらない私は不要…?
 いえ、私こそイカの人にとっての危険人物…!?
 そ、そのうえで私に構っているんだとしたら…狙われてるんだ私…!
 し、死んでしまっては元も子もない…!しばらくは、恐くないフリをしよう…)

結局イカちゃんの計画とやらはただのハッタリに終わり、その後朝食を食べながらイカちゃんへの認識をまとめ直す渚。
しかし渚は考えているうちにどんどんと疑心暗鬼に陥ってしまい、

・人間と仲良くしてるように見えるのは、人間の油断を誘うためのイカちゃんの作戦であり、
 その作戦に乗ってこない渚は邪魔者として消される運命

と、思い込んでしまいます。いやまあ…実際はどうかというと

・あまりにも愛らしい侵略者なのでみんなに懐かれてしまい、ただ一人恐がってくれる渚だけがイカちゃんにとって唯一の癒し


というだけなんですけどね。まあそれはそれとして、食事中のイカちゃんは可愛いなぁ。超可愛いな
これまでも味噌汁や焼肉を食うイカちゃんについて何度か語ってきましたが
イカちゃんがパンをかじってるだけで俺はもう満足だわ(えー
イカちゃんの食事シーンというのはなぜこうも可愛らしいのだろうな…

「むっ?(じろっ)渚ぁ!しっかり働かないと、触手で八つ裂きにしてしまうでゲソよ!」

「もぉ〜、やめてくださいよぉイカ娘先輩」

「…せ、せんぱい?」

「安心してください、もう恐くありませんから」

「つ、強がってもムダでゲソよ!!」

「強がってなんかいませんよぉ〜」

そういうわけで「このイカ野郎に目をつけられたままじゃいずれ殺される」と思い込んでしまった渚は、
イカちゃんへの恐怖心をカムフラージュすべく友好的な態度を取り始めます
内心では相変わらずビビりまくっている渚ですが、表面上はすっかりイカちゃんに慣れたように取り繕った態度を…

「あはは、そっかーついに克服したかぁ!これからは仲良くなるんだぞ!」

(ほっ…うまく騙せたかな…)

「うっ…うう…」

「えっ…?」

「ひっく…ぐすっ…」

あ、ああああああ!?イカちゃん泣いてもうたああああああああ!!
そ、そんな!唯一自分を侵略者扱いしてくれる渚まで友好的になり、侵略者としてのアイデンティティを失って泣き出してしまうとは…
それにしても大粒の涙を溜めたイカちゃんが超かわいくて死ぬ  ほんまにイカちゃんは全ての表情が見どころやで

「…」

「イカ娘…渚ちゃんが恐がらなくなって、そんなにショックか?」

「…」

「…みんなに受け入れられる侵略者がいてもいいと思うぞ。お前、渚ちゃんのこと好きなんだろ?」

「…」

「好きな人に避けられるなんて、寂しすぎると思わないか?」

「…寂しい…そうかも…しれないでゲソ」

「(ぽんっ)渚ちゃんと、仲良くできるな?」

「…うん…」

そんな傷心のイカちゃんを追いかけて、優しく励ましの言葉をかけてあげる栄子。
少し前まではイカちゃんを煙たがっていた栄子も、今となってはすっかり情が移ってしまったようですね

「渚、今まで脅かしたりして悪かったでゲソ。これからはお互い友好的に行こうじゃなイカ」

そして栄子の説得により、ついに渚と友好の握手を交わそうとするイカちゃん。
なんとも寂しそうなイカちゃんの笑顔ですが、いつかは心から侵略者のプライドを捨てられる日が来るんでしょうか



「う…う…うう…うううんんああああああーー!!
 ごめんなさいやっぱり無理ですほんとは恐いんです
 許してくださいふぉあああああーーっ!!」

ドドドドドドドドド!!

「(゜д゜ )ポカーン」

ゲェー!?ところがそんなしんみりした空気をブチ壊し、「冗談じゃねえ!侵略者の手なんざ触れたくもねえぜ!」
物凄い勢いで飛び出し海の果てまで逃げてしまった渚!一体どこまでイカちゃんが恐いんだ…
取り残されてしまったイカちゃんはただただポカーンとするばかり。どうやらまだまだ侵略者としての毎日は続くことになりそうです

(ふむ、私は海の使者イカ娘でゲソ。私はもっと、海の使者としてみんなに敬われなければいけないのでゲソ!)

「イカ姉ちゃん、あそぼー!」

「イカ姉ちゃんではない。私はイカ女王様でゲソ!」

「へ?」

「たけるは私のしもべでゲソ。立場をわきまえなイカ!」

(なんだかよく分からないけど話を合わせておこう)

「これは失礼しました女王様、なんなりとお申し付けください」

「うむ、くるしゅうない!」

そんなわけでこちらは2話目のお話。ある日「人間どもは私へのリスペクトが足りんでゲソ」と物思いにふけっていたイカちゃんは
唐突にイカ女王様を名乗り出し、たけるに向かって威張りちらしてしまいます。たけるからしたら突然すぎて意味が分かりませんが
いともあっさり話を合わせるたけるの順応力は異常(えー
小学生でありながらなんて空気の読める奴なんだろう、大した奴だ…やはり天才か…

「イカ姉…じゃなくて女王様、しもべって僕の他にもいるの?」

「むっ?むぅー…」

「私がなります!たった今から私は女王様の忠実なしもべです!」

「お、お主、まだいたのでゲソか…でも、そこまで言うならしもべにしてやってもいいでゲソ」

「その代わりひとつ約束してください、私の研究所に来ると!」

ところがその時、しもべ第二号として突然名乗りを上げたのはシンディ!
明らかに「この宇宙人をやりたい放題研究してやるぜ」という魂胆が見え見えですが、
それでも女王様としてリスペクトされたいイカちゃんは、条件を飲んでシンディの研究所へついて行くことに…

「おおシンディ!その子が例のイカ星人かい!ちょっとこの装置に入ってくれないかなぁ!」

「ふひ、ふひひ…!試してもいいですかねぇ…!宇宙人用の光線銃…(じゅるり)」

「あ、あわ、あわわ…」

「ダメよ2人とも!今日は見学だけって約束なんだから」

「なら見学はいいって事ですねぇ?ハァハァ…」

「つ、次から次へとなんなんだぁ…?」

「紹介するわ。実験担当のハリス、開発担当のクラーク、研究担当のマーティン
 そして私は調査担当のシンディ。全員がMIT首席卒業という、
 アメリカが誇る最強の研究集団なのよ!」

ところがそんな研究所でイカちゃんを待ち受けていたのは、
怪しい毒ガス装置にイカちゃんをブチ込もうとする黒人研究員ハリス、
宇宙人抹殺用の光線銃を試し撃ちしようとするマジキチ研究員クラーク、
イカちゃんの体を舐め回すように視姦するキモオタ研究員マーティンの3人でした。
お前ら貴重な宇宙人をいきなり殺そうとすんなや!(えー
全員MITを首席卒業したそうですがとても信じられません、
マジでイカれてるトンチキ野郎ども、略してMITとか言うんじゃなかろうな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「じゃあ…宇宙人に関する極秘データとかもあるのか?」

「それがねぇ…宇宙人がなかなか現れないから、準備ばかりが先行しちゃって」

「宇宙人を眠らせる装置を作る過程で、ガンを治す装置が出来てしまったり」

「物体を縮小・拡大する光線銃が出来てしまったり」

「宇宙人との会話方法を調べる過程で、世界中の言語を一瞬で覚える方法を見つけてしまったり」

「才能の無駄遣いでゲソ…」

な、なにぃ!?ところが単なるイカレポンチ集団かと思いきや、とてつもない世紀の大発明をいくつも完成させていた3人!
ハリスの怪しい毒ガス装置はガンを治す装置、クラークの殺人光線銃はスモールライト&ビッグライト、
そしてマーティンもまたほんやくこんにゃく的な記憶術を発見していたという…
こいつらの科学力は22世紀にも匹敵するぜ…(えー
「あの3バカ達はイッちゃってるよ、あいつら未来に生きてんな」というのはこういう時の言葉だな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「私達は宇宙人さえ調べられれば他に何もいりまセーン!」

「私達が求めるのはマネーではなくロマンなのデース!」

「お願いですからとりあえず宇宙人ってことにして研究させてくだサーイ!」

「ど、どんな理由があろうと、私は宇宙人になんかならないでゲソ!
 私はイカであることに誇りを持っているでゲソ!」

ところがそんな凄い発明をしていながら、「宇宙人の研究に繋がらない発明なんぞクソの値打ちすらねーぜ」
まったく宇宙人以外のことに興味を示そうとしない3人。なんて無駄に一途な連中だろう
そんなわけで「もうお前宇宙人ってことにしてよ!」と迫られるイカちゃんですが、
イカちゃんにも意地があるようでなかなか首を縦に振ろうとはしません

「ふむ…ではこうしましょう、この言葉を10回言ってください。”あなたは宇宙人”、はい!」

「…?あなたは宇宙人、あなたは宇宙人、あなたは宇宙人、
 あなたは宇宙人、あなたは宇宙人、あなたは宇宙人、
 あなたは宇宙人、あなたは宇宙人、あなたは宇宙人、あなたは宇宙人!」

「あなたは?」

「宇宙人…はっ!?」

「ヒャッホーウ!!しっかりと録音しましたよぉー!!」

「イエス!イエーッス!!」

「こ…こんなのずるいじゃなイカ!だったら今度は私の番でゲソ!
 ”お主はしもべ”を10回、はい!」

「「「お主はしもべ、お主はしもべ、お主はしもべ、
 
  お主はしもべ、お主はしもべ、お主はしもべ、
 
  お主はしもべ、お主はしもべ、お主はしもべ、お主はしもべ!」」」

「お主は!?」

「ハリス!」「クラーク!」「マーティン!」

「えっ…え?」

「HAHAHAHA!MIT主席の我々がぁ!」

「引っかかるとでも思ったのデースかぁ?」

「こんなのに引っかかるのはバカだけデース!」

「「「HAHAHAHA!!HAHAHAHAHA!!」」」

なんなのこいつら、最高すぎる
こいつはひでえー!!まるで小学生がやるような遊びでイカちゃんをまんまと罠にはめ、ワッハッハと大爆笑を始めた3人!
こいつら単なるバカに見えて変なところでまともというか、
「こんなのに引っかかるのはバカだけデース!」は予想外すぎて思わず吹き出してしまいました、こいつら面白いな

「あ、あう…あう…あううう…」

そんな3人にやり込められて、あうあうと真っ赤になることしかできないイカちゃん。
イカちゃんは本当に何をしても可愛いな!イカ女王様としてリスペクトされるはずだったのになんて末路だ
というかこいつらイカちゃんに「私は宇宙人」と言わせたら「あー満足した」って感じで終わりなのかよ!結局何も研究してねえー!!

「最近店の売り上げが落ちてるのよね〜…」

「どうにかしないとな〜…ん?」

「…」

「あれっ?君は南風の…そうだ、ちょっとお茶しない?」

そしてこちらが3話目のお話。ある日栄子と千鶴が町をてくてく歩いていると、海の家・南風で働いていた偽イカ娘に遭遇してしまいます
ちょうど店の売り上げダウンに悩んでいた栄子達は、偽イカ娘の美少女っぷりに目をつけて
「こいつをウチの看板娘にできたらなぁ」と考え始めてしまいます

「一度素の状態で話してみたかったんだ、あのオッサンは君のお父さん?」

「(こくり)」

「いつもあんな変なの被らされて大変だよなあ、いやんなるだろ?」

「(こくり)」

「引き抜きってつもりじゃないんだけど、試しにウチで働いてみる気ない?」

「(こくり)」

な、なにぃ!?こうもトントン拍子に話が進むとは!これでも南風の看板娘であるにも関わらず、
いともあっさりと栄子の提案を承諾してしまう偽イカ娘!栄子の質問にこくこく頷いているところを見ると、
「あんなゴミみたいな被り物して仕事するなんざ冗談じゃねえ」
常日頃から考えていたのかもしれません:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

こうして海の家・れもんで栄子達と一緒に働くことになった偽イカ娘…
さっそくその美貌に骨抜きにされた男達がわんさと押しかけ、れもんの売り上げは物凄い勢いで急上昇してしまいます

「よう、ずいぶん繁盛してるじゃねえか」

「あっ、オッサン!あんたも娘にあんな可哀想なことするのやめてやれよ…
 こんなに可愛いんだ、素顔で十分客を呼べるんだよ」

「じゃあ聞くがな、あいつはお前と一度でも目を合わせたか?」

「えっ…」

「好きで被ってんだよ!被り物してた方が人と接しやすいってな」

「そ、そうなの?」

「(こくり)」

な、なんですって!?ところがそこに南風のオッサンが現れ、被り物は偽イカ娘が好きでやっているという事実を明かすことに!
さっきは被り物してると嫌になるって言うてたやないですか!(えー  一体どっちなんだ!
もしかしてこの偽イカ娘って…典型的なノーと言えない日本人な性格してるだけなんじゃ…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「だがまあ、親としては人に慣れて欲しいという気もある」

「じゃあ、ここで働いてもいいんだな?」

「ただし条件がある!代わりにイカ娘を借りていくぞ」

「え、ええ!?」

って、なんと偽イカ娘をここで働かせる代わりに、イカちゃんを南風へと連れて行って看板娘にしてしまうオッサン!
このオッサンはどんだけイカちゃんが好きなんだ!(えー 
隙あらば「イカ娘くれよ!なあイカ娘くれよ!」ってそれしか言わないじゃないか!そしてとうとうその願いも叶ってしまったわけです
ああなんということだ、イカちゃんがこのオッサンの慰みものになるなんて…(えー



「どいつもこいつもチンタラやってんじゃねェ!!オラァ!気合を入れんか気合をォッ!!」

(す…すごく厳しそうでゲソ…私は一体なにをやらされるでゲソ…?)

「おい!仕事だイカ娘ッ!!」

「え、な、何をすればいいのでゲソ?」

「そこで立ってろ!」

「へ?ただ立ってろと言われても…」

「看板娘は看板娘らしく、店の前で立ってりゃいいんだ!」

「ま、まあ何もしなくていいんなら楽でゲソが(すとん)」

「誰が座って言いと行ったァ!立っていろと言っただろう!!」

「ひいっ!?た、立っているだけなんてそんなの仕事じゃないでゲソ…
 そうだ、みんなー!海の家・南風に来なイカー!」

「勝手に客引きするんじゃないッ!!」

「えええ!?きゃ、客引きをして怒られるとは、わけが分からないでゲソぉ…」

そんなわけで念願のイカちゃんを手に入れたオッサンでしたが、なぜか物凄い勢いで怒鳴りまくってイカちゃんを泣かすという
ぞんざいな扱いをする結果に!な、なぜに!?あれほどイカちゃんを欲しがっていたのに、まったく大事にする様子がないとは…
それとも逆にアレでしょうか、「僕の大事なイカちゃんの手をわずらわせたくないんです!」
あえてイカちゃんに仕事を回したくなくてこんな事を…(えー
まあなんにしても怒鳴られまくって泣くイカちゃん&拗ねるイカちゃん可愛すぎて死ぬ
まさか店主のオッサンはイカちゃんがこんな可愛い顔になるのを見越していたというのか?大した奴だ…(えー

「ありがとうございましたぁ」

「うんうん、今日一日でずいぶん声が出るようになったじゃんか」

「はい、ありがとうございます」

「もう店閉めるからあがっていいよ、お疲れ!送っていくついでにイカ娘の様子でも見に行くか」

一方その頃、海の家れもんの方ではすっかり人に慣れた偽イカ娘がいい感じに接客を行っていました
今では栄子と目を合わせて話すことも普通にできるようで…それはよかったんですが
あのオッサンめ、「こいつがお前と一度でも目を合わせたか?あ?」と偉そうに語っていながら
たったの一日で出来るようになってるじゃねーか!(えー

ドダダダダズバドバダラララララ!

「か、神ドラマーだぁぁぁ!!」

「な、なんだこの異常な盛り上がりは!?」

「ハハハハどうだ!俺の方がイカ娘をうまく扱えるんだよ!」

ところが栄子と偽イカ娘が海の家・南風に向かってみると、そこではドラムを超達人レベルで連打しているイカちゃんの姿が!
オッサンもそれを見ながら僕が一番ガンダムをうまく使えるんだ!!とご満悦の様子です
これは…お互いにイカちゃんと偽イカ娘を交換した方が何もかも上手くいくんじゃないでしょうか?
そしてオチがあるんだかないんだかよく分からない感じのまま次回に続く:;y=_ト ̄|○・∵. ターン






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