■イナズマイレブン 第89話「ムゲン・ザ・ハンドを超えろ!」
「パワーシールド…!円堂さん!新必殺技の誕生、おめでとうございます!」
「ああ!俺だけの必殺技、ついにやったぜ!」
「あの瞬間、感動しました!俺も頑張りますっ!」
「その意気だ立向居!」
前回ついに新必殺技のパワーシールドを習得し、見事にイギリス代表を下した円堂たち。
そして日頃から円堂を崇拝している立向居は、パワーシールドの凄さを目にして大感激していました
「そういえば立向居は、自分の技じゃなくてキャプテンの技の真似だよねー。ウッシッシッシ」
「え…?キャプテンの…真似…?」
ところがそこに、イナズマキャラの中で最もクソガキな男・木暮の空気読めない一言が…立向居の技は全て円堂の猿真似…
こ、こいつ、せっかく円堂がタイヤのオッサンの指摘を克服したかと思ったら、同じことを立向居にも!?
円堂だって結局源田の真似なんだから別にいいじゃん!(えー
「次の対戦相手はアルゼンチンだ。超攻撃的だったナイツオブクィーンとは真逆の、
鉄壁の守りが信条のチームだ。早速明日から対策を練習を…と、言いたいところだが」
「冬花くんから提案があってな、明日の練習は休みだ」
「へぇ〜!冬っぺが提案を?」
「す、少し間を取るから、一日休んだ方がまた頑張れるかなぁって思って…」
その日の夜のミーテイング、イギリス戦が終わった当日ではありますが、早くも次のアルゼンチン戦を見据えていた監督。
ところが「明日からの特訓を色々考えておいたよ!」と張り切っていたのに、「1日くらい休ませてやれよ」と娘の冬花に提案されて
あっさりとそれを承諾してしまったようです。か、監督…選手にはあんだけ厳しいのに娘には甘々じゃねーか!
「…はぁ…」
「…」
「あ…監督…」
そんな休みの話を聞いて、誰もが「ヒャアー休みだぁー!!」大はしゃぎしていた代表メンバー達。
しかし立向居だけは、一人浮かない顔でグラウンドへと出てきていました。するとそこに監督も姿を現して…
こ、これは…この監督にしては珍しく、選手のメンタルケアにも気を配ろうというんでしょうか…?
「…監督は…どうして俺を代表に選んだんですか?」
「お前が必要だったからだ」
「…でも…俺の力じゃ、まだまだ円堂さんのようにジャパンのゴールを守れない…」
「お前がそう思っているのなら、守れないだろうな」
「…っ!」
ゲェー!?ところが、弱気になって「今のままじゃゴールを守れない…」と漏らす立向居に対して、
「そうだね守れないね」と思いっきり遠慮のない言葉をぶちかます監督!
ちょ、ちょっと!これには立向居も「うわーんちょっとは気使えバカー!!」と余計傷ついて駆け出してしまいました
ダメだこの監督…メンタルケアどころか選手をひたすら追い詰めるしかできないんじゃねーか!
「よし…これだ…!」
「…(絶句)」
「お、お前、それってやっぱり…」
「ああ、夕香にあげるんだ(キリッ)」
それから一晩が明けて休みの日当日、代表メンバー達はみんな好き好きに休日を満喫していました
夕香のためにとファンシーグッズを買いあさる豪炎寺、それに絶句しながらもペンギンさんキーホルダーを買おうとしている佐久間…
そして染岡さんは一体何をやっているのやら(えー
ちなみに豪炎寺は、2期の時にも夕香にピンクの巨大なクマさんぬいぐるみを「これを俺だと思ってくれよ」とプレゼントしてましたっけね
佐久間がペンギン好きなのは、皇帝ペンギン2号・1号の使い手だから愛着があるんだと思います
「…(ふらふら)」
「んっ、立向居ー!練習してたのか?着替えたら来いよ!みんな集まってるからさ!」
「あ…はい…で、でもちょっと疲れちゃって…今日は…休みます、すみません…」
「…?」
そんな風に誰もがのんびりと羽を伸ばす中、ただ一人自分に激しい特訓を課していた立向居。
今日はボロボロになるまで丸一日特訓していたようですが、残念ながら新必殺技の手ごたえは全く掴めていないようです
円堂に話しかけられてもいつもの元気はまるでなく、フラフラ歩きながら自室にこもってしまい…
「…こんなんじゃ…!まだまだ…ダメだっ…!!」
そしてこのフェロモン爆発の落ち込み顔である ヒャアー!!今日は立向居きゅんサービスデーですね!(えー
自分の無力さをひしひしと痛感する立向居…それにしてもこのいじめてフェロモンときたらどうか
俺のSっ気がゾクゾクと刺激されてしまうぜ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン この「ああっ可愛い!でもいじめたい!」という感覚はショコラと同じですな
というわけで立向居は俺のいじめたいキャラリストナンバー2の座を獲得しました。おめでとうございます(えー
「今日の練習はここまででーす!」
「ぜぇ…ぜぇ…バ、バテたッス…」
「ひぃ…ひぃ…ハ、ハードだったでヤンスねぇ…」
「ふぅ…立向居!明日も頑張ろうぜ!」
「はぁ…はぁ…は、はい…」
そんな休みの日が明けて次の日、この日からはついに対アルゼンチン代表用の特訓メニューが組まれていました
夕暮れまでハードな特訓を受けてヒィヒィ汗だくのメンバー達…しかし立向居は、そんな特訓の後さらに一人で自主練習を始めてしまいます
なんだか明らかにオーバーワークな感じですが…大事な試合を前に、体を壊すなんてことにならなけりゃいいんですけど…
バシイイイッ!!
「ふぅ…」
「あ、あれっ…?」
ところがその時、そんな立向居の自主練に居合わせたのは春奈!どうやら立向居が宿舎に帰ろうとしないのを見かけて、
何をしているのかとここまでやってきたようですが…それにしても、このボールを抱えた立向居の姿が
サッカーボールおにぎりを一生懸命もぐもぐしている姿に見えるのは俺だけですか(^ω^)もぐもぐ
「ねえ、どうしてキャプテンに相談しないの…?」
「このままじゃ…俺はずっと円堂さんの真似をしているだけだ、ゴッドハンドもマジンザハンドも…」
「でも、立向居君はムゲンザハンドをマスターしたじゃない」
「あの技だって、本当は円堂さんが覚えるべき技だ…俺は俺の技を作らなきゃ…
そうじゃなかったら、イナズマジャパンのメンバーでいる資格がないよ…!」
そして立向居の抱えている悩みについて、色々と聞かされることになる春奈。
この2人が話してるシーンってなにげに凄く珍しいですね。いつもはメチャメチャ礼儀正しい立向居も、春奈とは同い歳だから
「俺は真似をしているだけだ」とかタメ口なのがなんか新鮮ですねえ
「んもう!なんなのさっきから!?ものすっごい後ろ向き!!」
「え、で、でも、俺は…」
「真似だってこと気にしてるけど、今まで誰もそんな事言ってないじゃない!
それとも誰かに何か言われたの!?」
(C)荒木飛呂彦/集英社
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Exactry(そのとおりでございます)(えー |
ところが同学年との会話になると、いつもこんな感じでやたら強気な肝っ玉ねーちゃんになってしまう春奈!
立向居が相手でもそれは同じのようで、「お前の技が真似って言った奴いんのかよ」とズイズイ迫ってしまいます
いるんだな、これが…(えー
そんな春奈の態度にタジタジになってしまった立向居は、
「すいません木暮に言われました」と、ついつい口を滑らせてしまうことに…
「こ・ぐ・れ・く・ん!!謝んなさい!ほらっ!!(バシッ!)」
「…」
「あ、あぁ、えーと…い、いいよ、もう」
「でも…!」
そんな話を聞くなり即座に木暮を引きずり出し、立向居の前で謝罪と賠償を要求する春奈。
ところがヘソ曲がりな木暮は、いくら「あやまれ!あやまれ!立向居君にあやまれ!」と迫られたところで
なかなか口を開こうとはしてくれません
「…だって本当のことじゃん。うしししし」
「くぉらぁぁぁぁぁっ!!」
「あ、あぁ、でもさ、それはそれこれはこれ、いいことじゃん。特訓のきっかけになったんだし…
それで必殺技は出来たのか?」
「ううん、まだなんだ…こうして自分を追い込めば、何か掴めるかもって思ってやってるんだけど…」
ところが謝れ謝れと言われているのに、結局謝ろうとはせず「ところで必殺技はどうなの?」とちゃっかり話をスリ変える木暮。
今はそういう話とちゃうやろがああああああ!!まったくダークエンペラーズの時といい、こいつらは悪いことをしたら謝るということを知らんな…
↓ダークエンペラーズの時
「(雷門イレブンをズタズタにしながら)ククククク!見ろよ円堂、あいつらのブザマな姿を!もう諦めろ!」
「思い出してくれみんな!俺達のサッカーを!思い出せぇーっ!」
「はっ!?お、俺達はなんて酷いことを…でもそんなことより円堂を胴上げだァー!!」
ちゃっかり話をスリ変えるなー!!(えー
まったく木暮もダークエンペラーズも酷い連中だよ…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「立向居君っ!」
「今の話、聞いたでヤンス!」
「壁山君!?」
「栗松も!」
「思ったんスけど…立向居君の必殺技、みんなで作るッスよ!
みんなで力を合わせて、キーパー技を作るッス!」
「み、みんなで…?」
「俺達DFだから、守備のテクニックが役に立つでヤンスよ!」
「それ賛成!立向居君、私達1年には1年のやり方があるよ!1人でやるより絶対いいよ!」
って、なんと今度はさっき木暮と同じ部屋にいた壁山・栗松もその場に登場!
今の話を聞いていたら、すっかり立向居の向上心に胸を打たれてしまったようで、自分達も必殺技の開発に協力すると言い出します
1人より2人がいいさ、2人より3人が(以下略) というわけで、その日から1年生5人の秘密特訓が始まりますが…
「ぜぇ…はぁ…」
「ひぃ…はぁ…」
「う…うぐぅ…」
「どうしたんだみんな!まだまだ!」
「む…無理、もう動けないッス…」
「お、俺もバテたでヤンス…」
ところが速攻バテて立向居の足を引っ張っていた一同。こ、こいつら使えねえー!!
さっきは「DFのテクニックが役に立つでヤンスー!」と言っていた栗松でしたが、いざ立向居の練習を始めてみると
ひたすら立向居に向かってシュートを撃つしかやることがないのでDFの技は1ミリも関係なかったようです
「はぁ…はぁ…な、なあ立向居、俺らのシュートじゃイマイチなんじゃねえの…?」
「そ、そんなことは!」
「ごめんッス立向居君…君の満足できるようなシュートは無理ッス…」
そしてバテバテになった木暮・壁山・栗松の3人は、そもそも自分達には立向居を鍛えられるシュート力がないことを痛感していました
確かに木暮も栗松も必殺シュートは何も持ってな…って壁山は違うじゃないですか!お前には数々の必殺シュートがあるじゃないか!
そう、イナズマ落とし(踏み台)にイナズマ一号落とし(踏み台)に竜巻落とし(踏み台)に…
ごめん全部単なる踏み台だったね…(えー
「ちょっとどうしたの!必殺技を編み出すんじゃなかったの!?」
「もう動けないでヤンスよぉ…」
「みんなで作る必殺技…厳しいッス…」
「豪炎寺さんや染岡さんの凄さ、分かったでヤンス…」
そこで春奈が「ガタガタ弱音ぶっこいてんじゃねーぞ」と壁山達の尻を叩きますが、それでもまったく効果はないようで…
というかここで染岡さんの凄さを再確認する栗松に吹いた
「染岡さんの凄さ」って聞くだけでなんとなく笑ってしまうのは何故だろう:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
しかし実際染岡さんは、一日中シュートを撃ちまくる練習を何日でも続けられるような人ですからね
あっと言う間にバテてしまった木暮たちと比べれば、段違いのタフさを持ってるんじゃないでしょうか
ザッバアアアアアン!!
「おっ?いよぉーーう!!」
「…ん?綱海さんだ!」
「あ、あれだわ!綱海さぁーーん!!」
って、その時ちょうどタイミングよく、近くの海辺でサーフィンを楽しんでいた綱海が登場!
綱海さんや!DFの中で唯一頼りになる綱海さんや!と
格好の特訓相手を見つけた春奈は、すぐに綱海もこの場に呼んで特訓を手伝ってもらうことに…
「よっしゃあ!立向居の気持ちはよーーく分かった!
俺様の必殺技をドーンと受けて強くなれっ!」
「「「あ、ありがとうございます!」」」
「くぅーっ…!それにしてもお前ら1年が、立向居のためにこんな朝っぱらからよぉ…!
で、必殺技の名前は決めたのか?」
「えっ?いえ、まだ…」
「おいおい、頭ん中にイメージがなくて何が必殺技だよ!
無限を超えた先にあるのは!ズバリ!」
そして気のいい綱海は快く手伝いを引き受けてくれますが、まず特訓の前に必殺技の名前を決める必要があると…
名前…名前かぁ…ゲームとか始める時でも「なまえをいれてください」の画面で悩み続ける俺には辛い話題だよ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
しかし綱海にはすでにいいアイデアがあるようで、どうやらちゃっちゃと命名してくれるようです
ムゲンザハンドを超える技、無限の先にあるもの…それは何かと言えば…
(C)細井雄二/講談社
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そう…魔王(えー |
「魔王だ!!魔王をイメージするんだ!!」
「ま…魔王・ザ・ハンド…!?」
「そうよ!魔王・ザ・ハンドォッッ!!」
な…なんでじゃあああああああ!!
魔王!?無限の後がなぜ魔王!?意味が…意味が分かんねー!!
つ、綱海さんそれ、魔神・ザ・ハンドの後だったらまだ話も分かるんですが…なぜ無限の後に…
っていうか魔神よりも魔王の方が強いっていうのも、なんか言葉の響きからしておかしな話だなあ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「カッコイイですねえええ!!」
「強そうッスううう!!」
「どんなシュートも止められそうでヤンスねえええ!!」
「さすが綱海さんんん!!」
「む…無限を超えるのが…魔王…?」
そしてなぜか「ヒャアー!超かっこいいー!」と大好評の魔王・ザ・ハンド
ホントにこれで決定なんかー!!魔王って温厚な立向居のイメージとは完全に真逆のフレーズじゃないか!
それにしてもこのメンバーの中で、まともな思考の持ち主が木暮しかいないとは(えー
一番常識がないと思ってた奴が、実は一番まともだったなんて…どういうことなの…
「つーことで!行くぜェッ!!ツナミブーストォォッ!!」
ドッバアアアアアアン!!
「うああああーっ!!」
「あぁ!?」
「ま…まだまだ…!お願いしますっ!!」
「よく言ったァッ!!ザ・タイフウウウウン!!」
ギュゴオオオオオ!!
「がああああーっ!!」
「た、立向居ーっ!」
「ふ…ふふ…!もっともっと…お願いします!」
そんなわけで始まった綱海との特訓ですが、さすがは強力な必殺シュートをいくつも習得している綱海!
さっきの木暮達とは比べ物にならないパワーのシュートで、立向居はいとも簡単に吹っ飛ばされてしまいます
しかし、逆に「へっへっへ、こういうシュートを待ってたんだ」と言わんばかりに目がギラギラしてきた立向居!
どうやら新必殺技のヒントを掴むためには、これぐらいパワーがあるのがちょうどいいようですな
「思い出すよなあ!ムゲンザハンドの特訓!!」
「はい!!」
そんな2人が思い出していたのは、2期でムゲンザハンドを習得した時のこと…
ムゲンザハンドもモノにするには相当に苦労した技で、綱海とのマンツーマンの特訓を何話も続けてやっと習得できたのです
そう、あの時の立向居はあまりに綱海と一緒にいすぎて
「ああ…!試合中なのに綱海さんの事が頭から離れない…!」なんて
とんでもない迷言を残したりしたことも:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
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「行くぜもう一丁っ!!」
ドッゴオオオオ!!…オオ…オ…
(ん…!?なんだ…ボールがゆっくり見える…?
ムゲンザハンドの時とは違う…俺の中にある、今までにない何かが…!?)
バッチイイイイン!!
「うぐっ!?も…もう一度…お願いします!」
「よし!行くぞォォォォーーッ!!」
ドッゴオオオオ!!……オ……
(…!?掴んたぞ!ボールの動きがハッキリ見える!)
「ぐおおおおおおーーっ!!」
ずももももももももも
って魔王でたー!!ほ、ほんとに出やがった!立向居の背からスタンドのように姿を現した魔王!
それにしてもカラーリングからして、ダークサイドに堕ちたマジンさんって感じなんですけど
これ本当に立向居の技にしちゃっていいのだろうか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「え…!?い、今の…!?」
「す、すっげぇパワー感じたぞ!」
「これはもしかして…!」
「もしかするッスぅ!」
「き…来た…!来た来たああーっ!!ジンジン感じたぞ!
お前自身の必殺技!魔王・ザ・ハンド!!」
「はぁ…はぁ…お、俺自身の必殺技…!できる…!」
そんなわけで綱海との特訓の結果、ついに新必殺技・魔王・ザ・ハンドの片鱗を見せた立向居!
まだ完成には一歩足りないといった感じですが、ここまで来れば習得できるのも時間の問題でしょう
次に対戦するアルゼンチンは堅固な守りが特徴のチームですから、
円堂リベロ化+立向居GKな攻撃重視の布陣で挑むのも考えられますね。そうなると早速魔王の出番がありそうですが、さて…次回に続く!
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