■イナズマイレブン 第96話「フユッペの秘密」
「久しぶりだね、みんな!」
「ふ…吹雪!?ケガはもういいのか!?」
「すっかり治ったよ!久遠監督にも呼ばれたんだ、代表に復帰しろって!」
「吹雪さんが戻ってきてくれたら、イナズマジャパンはもっと強くなるッスぅ!」
「喜んでる場合かよ…吹雪が代表に戻るってことは、誰かが落とされるってことだぜ」
「その通りだ…吹雪に変わって代表から外れるのは…栗松だ!」
「…!」
な、なんと!?今回のイナズマは冒頭からいきなりまさかのメンバー入れ替え!
韓国戦でケガして離脱していた吹雪が復帰し、入れ代わりに栗松がメンバーから外されることになったという…
栗松か…三期になってから、かなりいい感じのキャラに育ってきただけにもったいないですね
カタール戦で華麗にパスカットしたり、イギリス戦でジェットストリームアタックの要になったり、アルゼンチン戦で粘り強いドリブルを見せたり…
私生活においても、壁山・木暮・立向居・春奈との1年生五人組として、和気あいあいとした雰囲気作りに貢献してましたしねえ
試合でも私生活でも話に絡めない土方とかよりは、よっぽど話作りに役立つと思うんだが:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「か…監督!栗松はアルゼンチン戦ですごく頑張ったッス!」
「俺が魔王ザハンドを完成させることができたのも、栗松の協力があったからです!」
「そうです、本当なんです!」
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そんな栗松の離脱に反対していたのは、さっきも挙げた壁山・立向居・春奈という1年生の仲間達…
こいつらは最近ずっと一緒に仲良くやってたし、試合中でもお互い励まし合うシーンがいっぱいありましたからねぇ
やはり栗松とは別れたくないんでしょう。こんな風にキャラの方向性が固まってきただけに、ここでいなくなるのは惜しいとしか…
「すでに決定したことだ。栗松、帰国の準備をしろ!」
「そ、そんな…!栗松、お前からも頼むッス!」
「やめろ!栗松に必要なのは同情じゃねえ…とっとと日本へ帰ることだ!
さあ練習を始めようぜ!」
しかし、そんな同情ムードを一蹴してしまったのは染岡さん!「くにに かえるんだな
おまえにも かぞくがいるだろう…」と
待ちガイルのようなコメントを残して、栗松にさっさと帰れと吐き捨ててしまいます
これにはさすがの壁山達も納得が行かない様子ですが…
「そ、染岡さん…どうしてそんな冷たいこと言うッスか…!?」
「染岡だから言えるのさ…染岡は、アジア予選の代表に選ばれなかったろ?
凄く悔しかったと思う…でも、あいつは諦めないで必死に練習して、
そしてレベルアップした…それが監督に認められたからこそ、代表に呼ばれたんだ」
「…あ…とっとと日本へ帰れ…早く日本へ戻って特訓しろ…
時間を1秒も無駄にするなってことでヤンスか…?」
(…俺も一度は落とされた…だが今はここにいる、
諦めるな…自分の力で這い上がってこい!)
(染岡さん…分かったでヤンス…!俺も諦めないでヤンス!)
・染岡さんかっこよすぎる・・・流石逆境を知る者だ
背中で語る男・染岡さんかっこええっす
栗松に突き放したような言葉を残して背を向ける染岡さん。しかし栗松は、その背中から無言のメッセージを受け取っていました
栗松の代表落ちはどれだけゴネようと覆せない事実…それが悔しいなら、こんなところでモタモタしていないで
1秒でも多く特訓し、みんなを抜き返すしかないと…円堂の言う通り、これまで何度も挫折を味わった染岡さんだけが言えるセリフです
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そう、染岡さんはどれだけ不遇な扱いを受けようと、決して腐らなかった男。今まで1度も道を踏み外したことなど…
踏み外したことなど…
うん…まあ…
ダークエンペラーズの時のことを思い出してはいけません(えー
あれだけはホントに染岡さん最大の汚点だよなー:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「どんな逆境も努力で乗り越える」っていう染岡さんのキャラを台無しにする要素じゃねーか!
そもそもあの時点ですでに今と同等のメンタル的強さを誇っていた染岡さんが、何の脈絡もなくエイリア石に手を出すわけが(以下略)
シュゴオオオオオオオ!
(栗松君…君の思い、僕が引き継ぐからね!)
ともかく染岡さんの教えを胸に刻んだ栗松は、ひとり日本行きの飛行機に乗りライオコット島から飛び立っていくのでした
「ありがとう守君、買い出し手伝ってくれて」
「いやあ、俺も部屋でジッとしてられなかったし」
「ふふふ」
「あ、そういえば久遠監督が笑ったとこって見たことないよな?まさか笑ったことないとか?」
「そんなあ、笑ったことくらい…あれ?どうだったっけ?」
「おいおい冬っぺ、冗談だろ?」
そんな栗松の帰国からしばらくしたある日、冬花と2人で町へ買い出しに来ていた円堂。
「そういえば久遠監督ってさ〜」などと、なにげない世間話をしながらスタスタ歩いていますが…
・監督、染岡さんのドラスレの時とかに笑ってたような・・・
はっ(゜д゜)そ、そういえば…円堂も冬花も「笑ったところなんて見たことない」という久遠監督ですが、
染岡さんがドラゴンスレイヤー初披露した時だけは、完全にニヤリと笑ってましたよね
実の娘ですら見たことのないレアな笑みを引き出す染岡さんの実力…染岡さんマジパネェっす
キッキイイイイイイッ!!
「え!?」
「な!?あ、危ないっ!!」
って、そんな和やかムードをブチ壊し、2人の前に突如として現れた暴走トラック!なにィー!?
走行中にタイヤがイカレたらしいそのトラックは、物凄いスピードで歩道に乗り上げてきてモロに2人へ突撃を!
こ、こいつはやばい…この前は巨大タイヤならゴッドハンドで止めた円堂ですが、この暴走トラックを止めることは可能なのか!?
ドッガガアアアアアン!!
「だ、誰も巻き込まれてないな!?」
「運転手も無事だ!」
って…結局はすんでのところで2人にはぶつからず、あさっての方向へすっ飛んでいった暴走トラック。
まったく人騒がせすぎるだろ…ともかく無事で何よりです、円堂も冬花も、ついでに運転手も助かってよかったよかった…って
「…ふう…大丈夫か、冬っぺ?」
「…う…あ…あ…っ…(ガタガタガタ)」
「ふ、冬っぺ…?」
ドサッ!
「お、おい、冬っぺ!?冬っぺ!」
ところがその時、特にケガもなく助かったにも関わらず、真っ青な顔でガタガタと激しく震え始めた冬花!
心配そうに声をかける円堂でしたが、次の瞬間フッと冬花は意識を失いブッ倒れてしまいます
一体冬花の身に何が起きたのかワケも分からぬまま、救急車を呼んだ円堂は久遠監督と病院へ向かうことに…
「…う…う…ううっ…」
「…」
「久遠監督…知ってることを教えてください、やっぱり変です。
俺、ずっと気になっていたんです…どうして冬っぺは、俺のことを覚えていないのかって…
何年か前のことだけど、稲妻町のことも全然覚えてないなんて…」
そして病院で治療を受けながらも、意識を取り戻す様子がなくうんうんと苦しげな声を出し続けていた冬花。
そんな冬花の姿にただならぬものを感じた円堂は、今まで疑問に思っていたことを全て監督にぶつけてみることに…
そういえば冬花は、円堂の幼なじみでありながら昔のことを一切覚えていないという妙な設定の持ち主だっけか…
「冬花には…昔の記憶がない。いや…私が記憶を消したんだ」
「え…!?か、監督が!?」
「私は本当の父親ではない…彼女の本当の名前は、小野冬花だ。桜咲木中学のサッカー部を辞めた私は…
数年後に小学校の教師となり、そこで私のクラスにいたのが冬花だった…」
って…え、ええ!?ここでなんとも予想外な設定が明らかに!
なんと冬花は久遠監督の娘でもなんでもなく、本当はただの教え子の1人だったという…むう…しかしそれ以上に、
この無愛想なオッサンが小学校の先生やってたってことの方が驚きだな…(えー
「だがある日、冬香に悲劇が起こった…交通事故に巻き込まれ、両親を失ったのだ…」
しかし、そんな幼い冬花の身に起きた突然の悲劇…両親と一緒に仲睦まじく横断歩道を渡っていたところ、
突然そこへ猛スピードで突っ込んできた暴走トラックに轢かれ、目の前で両親が絶命する姿を見せつけられてしまったという…
うわぁ…冬花だけは奇跡的に助かったようですが、この体験が強烈なトラウマになって、さっきのトラックにもあれほど怯えてしまったんですな…
「入院中の冬花は…ショックのあまり食事も取らず、日に日にやつれ…放っておけば、死の危険さえあった…
そこで医師が提案したのが、催眠療法だった…悲しい過去を新たな記憶に変えることによって、
生きる気持ちを取り戻させる…冬花の命を救うには、それしかなかった…」
《…だれ…?》
《冬花…お前のお父さんだ》
《おとう…さん?》
「…そんなことが…」
「私は今でも悩んでいる…私がしたことは正しかったのか、冬花の本当の人生を奪ってしまったのではないかと…」
両親を目の前で殺されるというあまりにショックな出来事のせいで、心身ともに死ぬ寸前まで衰弱しきってしまった冬花…
そこで病院の医師達は冬花の記憶を上書きし、久遠監督が冬花の父親として生きることになったという…
ここまでが冬花の過去にまつわる話のようですな…これで今までの冬花の伏線はほとんど説明できると思いますが、
ただ円堂のじいちゃんの字を、円堂以外にただ一人読むことができるっていう点については、何か特別な理由でもあるんですかね?
小さい頃ちょっと円堂と一緒にいただけで、誰も読めないあの字を解読できるようになったとは考えにくいしなあ…
やはり円堂の嫁候補ナンバーワンだから補正がかかってるということなのか…(えー
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「…う…うう…」
「冬花がこんな風にうなされるようになったのは、ここ最近だ…
円堂、もしかしたらお前が一緒にいることで、冬花の記憶が呼び起こされているのかもしれない」
「え…?」
「記憶が蘇れば、冬花はあの辛い過去と向き合わなければならない…それに耐えられなければ、今度こそ…」
「…」
ところがその時、円堂と一緒にいればいるほど、冬花の封印された記憶はどんどんと蘇ってしまうことが発覚!
ふむ、昔冬花が円堂と遊んでいた頃というのは、ちょうど両親を亡くしたのと同時期だったみたいですからな…
昔の円堂のことを思い出すほど、両親が死んだ記憶も蘇ってしまうのは当然の話か…
そうなると、冬花は円堂の嫁候補からは外れて今後は距離を保つのが一番ってことですよね
いやー残念だなあ!それってすごく残念だなー!はっはー!(えー
《うう…うっうっ…うう…》
《へへへ、冬っぺ!》
《あ…守君…?》
「ん…守…くん…(にこ…)」
(…?冬花…やはりお前は…?記憶を取り戻した時、円堂が一緒なら…戻れるかもしれない、本当の冬花に…!)
って…えええええええ!?こ、これは…夢の中で冬花がひとり泣いていると、そんな冬花に手を差し伸べに現れた円堂!
心強い円堂の存在に勇気づけられた冬花は、夢の中でも現実でもにっこりと笑みを浮かべたという…
お、おい…久遠監督も「やっぱ円堂と一緒じゃないとダメだなー」なんて言い出すし、
嫁候補から外れるんじゃないのかよ!それどころか親公認の仲になっただとォ!?(えー
なんてこった…お嬢のライバルが1人減ったかと思ったら…記憶なんて取り戻す必要ないから今まで通りでいいよ!現状維持万歳!
はあ…そんなわけで円夏派の人間にとっては、今日もまた心休まることのない回でした:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
もはや俺にとって唯一の癒しは天使ちゃんだけだな…(えー
とてとてフィールドを走る天使ちゃんかわいすぐる。次回に続く!
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