■イナズマイレブン
第111話「魔王降臨!ダークエンジェル!!」
「ついに…!ついに復活したんだ!魔王様がなァ!!」
「ええ!?ま、魔王って…どこッスかぁ!?」
「いるだろうが…お前らの目の前に!そう、俺達こそ魔王だったんだよ!」
「な…お前達が!?」
「魔界が天界を飲み込んだのだ…古より天界は魔界を憎み、魔界は天界を憎み…
その憎しみはデモンズゲートの地中深くに溜め込まれていた。
だが長い時間をかけて満たされた双方の憎しみは、
新たなる邪悪な力を生み出すこととなる!
均衡していたバランスが崩れ、天を飲み込み世界を絶望に染める…
その天魔の化身こそ…魔王!ダークエンジェルなのじゃ!」
前回魔界軍団Zを倒したと思いきや、いきなり姿を現した天魔混合チーム・ダークエンジェル…
しかも今まで魔王様魔王様とリスペクトしておきながら、
「あ、実は俺達が魔王だったわ」などとワケの分からんことを言い出しました(えー
むう…例の怪しい爺さんの解説を聞いてみると、デスタ達そのものが魔王と言うよりは
「長年の間溜まりに溜まった天界と魔界の憎しみ」こそが、世界に絶望を呼び込む魔王と言えるのではないでしょうか
1000年に一度だけ魔王が復活するというのも、1000年分の憎しみが溜まった時に天界を魔に染めてしまうという意味で
言っているんだとしたら、すんなり理解できると思います
「さあ…ダークエンジェルの力を思い知れ!!」
ズドドドドドド!!
「くっ…!?動きが速くなっている!?」
「はあ…はあ…!」
「あ、あかん…!みんなさっきの疲れが!」
そんなわけで世界の命運を賭けて、ダークエンジェル相手に挑むことになったイナズマジャパン…
しかし激戦を終えたばかりの円堂達は、誰もが疲労の色を隠せない状態でした
それに対してダークエンジェルは、憎しみパワーで体力満タン+さらにレベルアップまで果たしてしまったようで
いとも簡単にイナズマジャパンのゴール前まで攻め込んでしまいます
「「シャドウレイ!!」」
「イジゲン・ザ…ぐわー!!」
ズッバアアアアアン!!
「そ、そんな…あっと言う間に1点…!?」
そしていともあっさり失点キター!!円堂お前…お前って奴は本当にもう…
デスタとセインの両エースが放った合体技シャドウレイ、そもそもセイン1人の必殺シュートすらまったく防げなかった円堂では、
さらに強いこの技を防げるはずもなく、簡単に吹っ飛ばされて1点献上してしまいます
もうテレスあたりをGKにしといた方がよっぽどマシだと思うんだ…(えー
「ククククク…お前達をブッ潰す!魂も残らないほどにな!!」
バゴオオオオッ!!
「うわあああーっ!!」
ドッガアアアアン!!
「ぐあああああーっ!!」
「あ、ああ、こんなことって…」
「ハッハッハァ!わめけ!叫べ!恐怖しろォーッ!!」
そしてここからは毎度おなじみスーパーリンチタイム。憎しみを滾らせて凶悪なプレーを連発してくるセイン達に、
みるみる傷つけられてズタボロになっていくイナズマジャパン…あのテレスさんですらダークエンジェル相手にはどうしようもなく、
屈辱のポーズで視聴者に尻を向けることになってしまいます(えー
「ククッ…セイン、もう一発行くぞ!」
「ハァ…ハァ…ふん…また2人でシャドウレイか?
1人で来いよ…!それとも俺が恐いか…?ハァ…ハァ…」
「バカが…息切れしているお前など、恐れるわけがない!!」
ドッガアアアアアッ!!
「ぐおあああーっ!!」
そんな中、あえてフラフラの体でデスタを挑発しタイマン勝負を挑んだ不動!
まんまとその挑発に乗り勝負を受けて立つデスタでしたが…しかし、このわずかなチャンスさえも
不動の残り少ない体力ではモノにすることはできませんでした。デスタの乱暴なタックルを受け、不動もまたバッタリと地面に横たわってしまい…
「うぐ…ぐ…」
「フン、話にならんな…セイン!」
「…ヘッ…!おらあああーっ!!」
「っ…!?なに!?」
バッスウウウウウッ!!
「ぐ…ううううっ…!ククッ…クハハハハ…ナイスパスだ!!」
ってなにィーッ!?な、なんと不動!「ハハハ俺の勝ちだな」と余裕ヅラでデスタがパスを出そうとした途端、
瞬時に飛び出して我が身を盾にボールをカット!まさか最初からこれを狙っていたのか!?
マジかよかっけえな不動…猛烈なタックルで吹っ飛ばされて、さらに至近距離からボールを直撃されるという
相当な痛みを覚悟しなければならない戦術を迷わずやってのけるとは…相当にしたたかですこの男
「豪炎寺ィッ!」
バシイイイッ!
「「「グランドファイアG2!!」」」
「ジ・エン…ぐわー!!」
ズッバアアアアン!!
そして不動から前線の豪炎寺たちへとボールを繋げ、起死回生のグランドファイアで同点ゴール!
こりゃ不動はマジで値千金のプレーでしたな…必殺シュートはなんとか通用するみたいですし、
シュートにさえ持っていければなんとか戦える相手ではあるってことか…
「チィィィッ…!無敵の力を手に入れた俺達が失点だと!?」
「一人一人の力が強いから勝つんじゃない、
全員の力と思いがひとつになるから勝つんだ!だからサッカーは面白いんだ!」
「…面白い?我らのサッカーに面白さなど必要ない。
サッカーとは儀式!憎い相手を叩き潰すための手段に過ぎないのだ!」
「違う!お前達のやっていることは本当のサッカーじゃないんだ!」
「愚かな…ならばトドメを刺してやろう!お前達のサッカーもろともなァ!!」
「「シャドウレイ!!」」
ドッバゴオオオオオ!!
ぐわー!ところが試合再開と同時に、またも必殺のシャドウレイを撃ってきたセイン達!
どうやら円堂の説教話を聞いて「何いきなり話しかけてきてるわけ?」と逆上してしまったようです
ちくしょう円堂のやつめ黙っていればこんなことにはならなかったのに!(えー
またこんなシュートを撃たれてしまってお前は責任取れるのか!?取れるのかぁ!?
「真!イジゲン・ザ・ハンドォォォッ!!」
ドバッチイイイイイイン!!
「う…受け止めただと!?」
責任取りよったー!!(えー
マジかよ円堂!止められるとは思ってなかったよ!
この土壇場でイジゲン改から真イジゲンへと進化して、シャドウレイをなんとか防いでのけた円堂!
久々に活躍できてよかったよかった、でもこれも次の試合になったらまた通用しねぇんだろうなあ(えー
「フィディオーッ!!」
「よし…!オーディンソード!!」
ズバゴオオオオオン!!
「ふん…止めてやる!」
「「「グランドファイアG2!!」」」
ドッバゴオオオオオオ!!
「な、なに!?ぐわー!!」
うおおーっ!あれはオーディンソードとグランドファイアの合わせ技!!
な、なんと!ここにきてオーディンソードにダイレクトでグランドファイアを合わせるという荒技を披露した豪炎寺たち!
ただでさえグランドファイアに負けていた敵GKは、オーディンソードのパワーまでプラスされて完全に涙目であります
そんなわけで簡単にGKを蹴散らした合体シュートは、とうとう逆転となる2点目のゴールに…
「ちいいいいっ!!」
ガキイイイイイッ!!
「ぐ…おおおおおおーーっ!!」
バッゴオオオオオン!!
かと思いきやブロックキター!!なんと両エースのセイン・デスタがここまで下がり、
ツインシュートで対抗するという執念のディフェンスを!さすがにGKを弾き飛ばした分だけシュートの威力も弱まっていたのか、
グランドファイアの方が力負けして跳ね返されてしまいます
ズダダダァッ!!
「なっ…円堂!?」
「おおおおおーーっ!!メガトン!ヘッドオオオオオッ!!」
ドッゴオオオオオオ!!
しかしここでトドメいったー!!なんとこぼれ球にいち早く飛び込んだのは円堂!
いつものテンション上がりすぎてオーバーラップしてました病でフィールドの端から端まで駆け上がり、
そのまま一気にメガトンヘッドをブチかましてしまいます
ズギャギャギャギャギャギャ!
「ううっ…!ぐう!」
(な、仲間を信じ反対側のゴールまで駆け上がってきたというのか…!?
それになんだ…!?このボールに込められた熱さは…!こ…これがお前の言う…)
「ぐ…ああああーっ!!」
ズッバアアアアアン!!
それでもしぶとくブロックに入ったセインでしたが、メガトンヘッドのパワーと円堂の情熱に負けあえなく陥落!
とうとう決勝点を叩き込んだイナズマジャパンは、この試合を勝利で飾ることになるのでした
しかし「仲間を信じて駆け上がってきた」とのことですが、さっきの豪炎寺のビビリようからすると
「えー!?お前また出て来ちゃったのー!?」といつもの病気が発症したような感じに
見えてしまうのが困るな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「バ…バカな…ダークエンジェルが、魔王が負けただと…!?くっ…!
今回は失敗したが、次の1000年後には必ず魔界の民が天界を征服する!」
スウウウウウ…
「…そうか…今分かった、私の中にある憎しみの心…そのせいで私は悪魔につけ込まれたんだ。
伝説にあった魔王などいない、魔王とは我々の中にある醜く争う心だったのだから…
お前達のおかげでようやく理解できたような気がする。
先祖は自分自身の醜い心を抑えるための修行として、サッカーを選んだのだろう」
「うーん…修行かどうかは分かんないけど、楽しいもんだぜ!」
「楽しいか…ふふ、そうだな。サッカーの素晴らしさを教えてくれたことを感謝する。
また1000年後に、魔界の民にもこの事実を伝承しなければな…さらばだ、円堂!」
そしてダークエンジェルの敗北によって魔王の力が消え、再びきれいなセインに戻ったセイン。
それと魔王の正体については、やはり「天界と魔界の間に生まれる憎しみ」という認識でおさまったようです
これからはサッカーを通してその憎しみを消して行くことを誓い、セインたちはまた1000年の眠りにつくことになるのでした
「それじゃあな!円堂、フィディオ、決勝トーナメントでの活躍を期待してるぜ!」
「ああ!」
「守、俺達が次に戦えるのは決勝だ!お互い準決勝を勝ち抜いて、必ず決勝で会おう!」
「ああ、必ず!」
そしてこの魔王編の功労者であったテレスさん達も、それぞれ自分のチームへと戻っていきます
ただしフィディオのイタリア代表は、日本と一緒にAグループを勝ち抜いたので、決勝トーナメントで再会する可能性があるんでしたっけね
まあイタリアは絶対準決勝でラスボスチームに0−10くらいで負けて
「ま…守気をつけろ…やつらは強すぎる…」ってかませになると思うけど(えー
一期で言うところの全国編の帝国学園と同じ役回りになるでしょうな…哀れな…
「(すたすた)」
「あれっ…?夏未?おーい夏未!どこに行くんだよ、まだ練習中だぞ!」
「行くわ」
「…?まだ調べる事があるのか?」
「いいえ、そうじゃないの…私、今日でイナズマジャパンを辞めたの」
「えっ!?や、辞めたって…どうして!?」
ところが円堂たちが決勝トーナメントへ向けて練習を再開したその時、なんとお嬢がチームから離脱!
そ、そんな!まさかお嬢がイナズマジャパンを辞めるだなんて…って、あれ?
お嬢って最初からイナズマジャパンの一員じゃなかったよね?(えー
何しろイナズマジャパンが結成する前から海外に飛んでしまったし、
ライオコット島で再会した時も円堂以外のメンバーには一切会おうとしなかったし、
今ここにいるのもじいちゃんの最後のノートを届けに来たからだし…
「イナズマジャパンを辞めた」というよりいつから入ってたんだろうと言わざるを得ない:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「どうしてだよ夏未!あと少しで俺達みんなの…
世界一になるって夢が叶うところまで来てるのに!」
「ふふ…今の円堂君の言葉を聞いて、私の考えは間違ってないと確信できたわ」
「夏未…?」
「さよなら…円堂君」
「…!?」
うおおおお!!さらにどういうわけか、円堂にはっきりと別れを告げて去ってしまうお嬢!
こ、これは…確かにお嬢がいなくなってしまうのは寂しいものがありますが…
しかし明らかにヒロインとしてドラマがあること前提の別れなことは間違いないので、
そこんところは逆に嬉しいという気持ちも沸きあがってきた感じです
・た、大志殿!お嬢が・・・お嬢がァァァァァァ!!!
・え、円堂がお嬢にフラれてしまっただぁぁぁぁぁぁ………
さすがに皆さんショッキングだったようですが、まあ落ち着きましょうよ。エイリア編なんかはお嬢もずっと一緒のチームにいたけど
ストーリー的にもヒロイン的にも何ひとつ見せ場のないままくすぶっていただけだったし、
それよりはこうして動きがある方がいいじゃないですか。それに世界編冒頭でお嬢が海外に発つ時の
「え、留学!?」
「ええ、海外留学…今夜発つわ」
「なんだよ、選考試合も見ないで行っちゃうのかよ」
「残念だけど…前から決めていたことなの。でも応援にはきっと…」
「よーし、分かった!留学頑張ってこい!俺たちも頑張る!」
というあっさりすぎて泣けてくるやり取りよりも百倍マシになった感じなので
円堂もお嬢のことをヒロインとして認識するようになったのかなぁと嬉しい気がしますね:。もしこの時と同じだったら
「おーい夏未!どこに行くんだよ、まだ練習中だぞ!」
「行くわ」
「なんだよ、決勝トーナメントも見ないで行っちゃうのかよ」
「私…今日でイナズマジャパンを辞めたの。さよなら…円堂君」
「よーし、分かった!頑張ってこい!俺たちも頑張る!」
よかった…こうならなくて本当によかった…ッ(えー
次回に続く!
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