■ジュエルペット てぃんくる☆ 第12話「夢とマンガでドッキ☆ドキ!」
「はぁ〜あ…今日の作文、ちっとも上手く書けなかったよぉ。私、大人になったら何になってるのかなぁ」
「あかりちゃんの夢!それはジュエルスターになることでぇーす!」
「ジュエルスターラブぅ〜!」
「それって作文に書けないし…そうねぇ、やっぱり漫画家?それで素敵な恋のストーリーを書いちゃうの!」
さて今回の冒頭では、学校で書かされた”将来の夢”という作文のことについて、何もアイデアが浮かばなかったあかりが思い悩んでいました。
どうやら夢なんて言われても、将来の自分を具体的にイメージできないようで…
しかしそんな時は、第2話で実際に自分が言ったセリフを思い出せばいいんじゃないかなぁ
↓第2話のあかり
「わ、私…!私の夢は…!テストで100点連発しちゃうの!運動会ではリレーの選手!
クラスの人気者になって!みんなに勉強を教えてあげて、生徒会長にもなるの!
それからお小遣いをいっぱいもらって!漫画家にだってなっちゃう!
ミュージカルのスターにもなりたいし!それから、それから…!」
とりあえずこれを全部並べて、ひとつひとつ解説を加えていけば作文くらいすぐ書けそうな気が:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「(コンコン)あかり〜?」
「あっ、お姉ちゃん?」
「ねえねえ、あかりは前に漫画家に憧れてるって言ってたよね!
実は今度、中等部で漫画コンテストを開くことになったの!あかりも描いて応募してみたら?
初等部の子も参加OKなの!」
「えっ、で、でも…」
「あかりはね、色んな事に憧れてどれも中途半端になっちゃうとこあるでしょ?
もう6年生だもん、何か1つの事を最後までやってみるのもいいと思うよ」
「え…うん…」
ところがその時、「漫画家になりたい」とあかりが呟いた瞬間に「話はすべて聞かせてもらったぞ!」と
部屋に乱入してきたモニカ!なんですか一体!しかもこの絶妙なタイミングで漫画コンテストのチラシを持ってきたとか…
いきなりそんな物を見せられても戸惑ってしまうあかりでしたが、
「お前はいつも中途半端で物事を投げ出すからな、そろそろ現実見ろよ」と
モニカにきっつい一言をお見舞いされてしまいます:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
モニカ…一見優しいお姉ちゃんのようですが、微妙に痛いところをチクチクと突いてくるやっちゃな…(えー
「へぇ〜!漫画コンテストかぁ!」
「ふふふ、アニメオタクの私としては驚きだわぁ!あかりが漫画を描くとはね!」
なかなかコンテストに応募する踏ん切りがつかないあかりは、とりあえずジュエルランドでミリア達にも相談してみることにします
すると意外や意外、アニメオタクを自称するミリアは「そんな面白そうなイベントがあるなら参加しとけ」と
あかりを後押しする気満々のようで…にしてもミリアがアニメオタクだったとは意外だったな…一見すごいリア充っぽい性格してるのに。
でもよくよく考えてみたら、OPで流れるプロフィールでも「日本のアニメ大好き!」って書いてあるんですねぇ。なるほどなー
「ねえねえ、あかりちゃんなら絶対優勝すると思わない!?」
「そう?それは甘いんじゃない?」
「えっ?」
「優勝する作品はきっとハイレベルよ、それともあかりは漫画家になるために
ちゃんと努力してるの?」
「(ぐさっ)うっ…」
ところがミリアはそんなオタク気質のせいか、漫画のための意見となるとまったく妥協なし!
ルビーが「その気になれば優勝なんて楽勝っすよね〜」と軽口を叩きますが、
(C)武論尊・原哲夫/集英社
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「いや…今のあかりでは
1%の勝機もない!!」
「な!!」(えー |
と、見通しが甘いことを痛烈にダメ出しするという…しかし、実際ミリアの意見はもっともな話…
実はあかりは今まで絵の練習をしたことはあっても、きちんとストーリーを用意して漫画を描いたことは一度もなかったのです
それで早くも勝った気になるのは、確かに考えが甘いとしか…
「それに比べてミリアは、いつも夢に向かって頑張っているにゃーん!」
「そう!世界のクイーンオブポップになるために、私は毎日努力しているわぁ!」
「ミリアは毎日2時間も歌のレッスンをしているのよ!」
「ダンスのレッスンだって欠かさないにゃん!」
「へえ、知らなかったなぁ…ミリアはそんなに頑張っていたのか」
「ふふふ、ママも言っていたわ。努力をしなければ夢はいつまで経っても
本当にならないって!私は頑張るの!夢をこの手に掴むために!」
そして意外なことに、ミリア自身も人間界では、日々アイドルになるための特訓を欠かしていない事が発覚。
なんと…それもこんな本格的な機材のある場所でいつも練習してるのか…ここまで本気で目指してるとは思いませんでした
そうとは知らず、今まで「私はクイーンオブポップになるのよー!」ってミリアが口走るたびに
(C)島本和彦/小学館
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ばかばかしい…
夢を見るのは
夜だけにしてくれませんかね(えー |
と、まともに聞いてなかった俺をお許しください:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ちなみに努力と言えば、サラも暇さえあれば研究に没頭している相当な努力家なわけで…
こちらも人間界ですでに努力の功績が認められて、大学3年にまで飛び級をしているくらいですからねえ。(サラはまだ13歳)
そんなサラとミリアが夢に向かって努力していると知ったあかりは、ついに自分も漫画家という夢にチャレンジすることを決めるのでした
「うん…!私、描いてみる!コンテストに応募するの!
ミリアもサラもこんなに頑張ってるんだもん、私だって!」
「そうこなくっちゃな!」
「頑張れあかり!」
「目指せコンテスト入賞ーっ!!」
「うーんと…それでエリーナが言うの、”ユーリ、私じゃなくて姫君の恋人になってあげて”…
あぁ、何か違うよこれ〜!」
「頑張れ頑張れあかりちゃん!」
「えっと、ここで姫君が…”私はユーリが好き、ユーリが私を好きになってくれなければ死んでしまうわ!”
姫君は悲しみのあまり死んでしまい、エリーナとユーリは幸せに暮らしました…って、これも面白くないよぉ〜!」
それからは自分の時間を全て使って漫画描きに励むあかりでしたが、やはり一番の泣き所はストーリーの練り方でした
とりあえず女主人公のエリーナ、エリーナと両思いの剣士ユーリ、ユーリに恋する美しい姫と、3人のキャラを考え出したようですが
この3人でラブストーリーをどう動かしていくか、それがあかりには一番頭の痛いポイントのようで…
しかし「ユーリが私を好きになってくれないなんて、切なくて死んじゃう!」
→ 本当に死ぬ
という話の流れは
シリアスな笑いとしては神なので意外といけるかも:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
というかあかりって思ってたより絵は上手いんですね、とりあえず絵の方は小学生でこれだけ描ければ十分なんじゃないかな…
「あうう…あと2日で締切りなのに、まだ半分もできてない…ううん、諦めちゃダメ!」
「むにゃ…あかりちゃん、まだ起きてたの…?」
「うん…でも私、絶対最後まで描き上げるよ!この漫画だけは最後までやるって決めたんだもん!」
そんなわけで話作りに煮詰まっているあかりは、無数のボツ原稿と格闘しながら、とうとう締め切り2日前の日を迎えていました
原稿の進み具合はまだ半分という厳しい状況…しかしそれでもあかりは、眠い目をこすりながら必死に原稿を描き続けます
それにしても締切りまで残り時間がないですか…実はこの問題を一発で解決できる裏技があるんですよね
なぜならジュエルランドに行っている間は現実世界では時間が止まった状態になるので、
ジュエルランドで原稿を書けば何日かかってもOKという手が:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
爆丸の奴らはこういうセコイ手を何度か使ってたしな…もっとズルくなろうぜあかりちゃん…(えー
「そういうことなら私がお手伝いいたしますよ!」
「えっ…!?だ、誰!?」
「私はアイアムペンと申します!締切り前の漫画家を助けるのが私の仕事…
私が呪文を唱えれば、誰もが涙し感動する傑作漫画が出来てしまうんです!」
ところがあかりがウトウトしながら作業を続けていたその時、
なんと「締切り前の漫画家がぐーすか寝た時に原稿を進めてくれる」という妖精さんが出現!(えー
おお…これがかの有名な妖精さんというやつか…それにしてもこいつの声はどこかで聞いたことがありますが…
(C)高橋和希 スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・NAS
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楽しそうだな!
イェーガー!!(えー |
イェーガー!イェーガーじゃないか!
このカン高い声と無駄に丁寧な敬語、完全にイェーガーの声ですよ!
まさかこんな所でこの声を聞くことになろうとはなぁ、最近遊戯王の方でもイェーガーが目立ってるだけに、余計吹き出しそうになってしまうなぁ
「ほ、本当!?あ…でも、それっていいのかな…
私、自分で描かなきゃいけないんじゃないかな…」
「まあまあそうおっしゃらずに!私の魔法はスゴイんですから、是非ともご利用くださいませ!
グリーラグリーラ・ロンぺティーラ!傑作漫画よ出来上がれ!」
ぱしゅううううううん
「えっ!?な、何これ!?」
「こ、ここってもしかして…」
「わ、私が描いた漫画の世界!?」
「ハハハハ何か手違いがあったようで、漫画の世界に入ってしまったようです」
「も、もう〜!」
ところがそんなイェーガーが「原稿を完成させる魔法」を唱えてみると、どういうわけか漫画の世界に入ってしまったあかり達!
何なのかと思えば、単なる間違いでうっかり漫画の中に入ってしまったようです。何しとんねんお前
これがほのぼのした漫画だから良かったようなもの、北斗の拳だったら漫画の中に入った瞬間に
いきなり核の炎に包まれてあかりちゃんは消し炭に:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「エリーナ!」
「あっ!?ゆ、祐馬くん…じゃなくて…ユーリ!?」
「(キラーン)」
「は、はうっ…!(ドキドキ)」
って、その時あかりの前に現れたのは、あかりが作り出したイケメンキャラのユーリ!もう完全に祐馬そのもののキャラであります
そしてどうやらこの世界では、あかり自身が主人公のエリーナになっているようで…
エリーナとユーリは両思いという設定。なので2人の甘々なラブラブ空間が出来上がってしまいます
「エリーナ、さあ行こう!」
「う、うん!」
ばひゅうううううん
「わぁ〜!素敵〜!」
「素敵なのは君さ」
「えっ…」
「俺はいつも君を見ていたんだ…」
そしてここは漫画の世界だけあって、軽く念じるだけで自在に空まで飛べるようですが…そんな空中散歩を楽しみながら
「君の瞳に乾杯」とユーリに口説かれるあかり。なんて恥ずかしい光景だよ!
なんとも見てるだけで歯が浮きそうなユーリの求愛行動ですが、そんなユーリに対してあかりは…
「え、あ…や、や、やだぁ!そ、それ恥ずかしすぎるからぁぁぁぁ!!」
どどどどどどどど
「あかりちゃん違うよ!あかりちゃんの漫画だと、”うふふ私もよ”って言うんだよ!」
「そ、そんなの言えないよぉぉぉ!!」
ゲェー!?ところがその時「誰だよこんな恥ずかしいセリフ考えた奴はよおおおおお」と
あまりの恥ずかしさに発狂して駆け出してしまったあかり!あんたのセリフだあんたの!これ自分の原稿通りの展開ですから!
うーん、自分が頭を悩ませて作った展開でも、ちょっと視点を変えてみると恥ずかしくて死にそうに見えるとかいうやつでしょうか
ともかくあかりは、ユーリを置いてドタドタ逃げ出してしまったわけですが…
「エリーナ…」
「はっ!?ひ、姫君!?」
「私はユーリが好き…胸が壊れそうなほど…あなたは息が苦しくなるほど、
恋をしたことがあるの…?私よりも、ユーリを愛しているというの…?」
って、そんな逃亡者あかりの前に現れたのは、ユーリに片思いしている美しい姫君!この姫はまんまモニカの格好ですか!
切なさが一定量を超えると死んじゃうこの姫君は、すでにユーリとあかりのラブラブっぷりに耐えかねているようで
溢れるような切なさをあかりに訴えかけてきます。このままでは姫君が死んでしまう!(えー
というか正直姫君可愛すぎるだろ…こりゃどう考えてもあかりちゃんに勝ち目はないぞ…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「エリーナ…君の気持ちを聞かせてくれ、お願いだ!」
「あ…わ…分からないよそんなの…だ、だって私…
恋とか愛とか、本当はよく分からないんだもん…
祐馬くんと話すとドキドキするけど、それって恋なのかどうか、
またちょっと違う気がするし…だ、だから…どうしたらいいのか…
本当は恋のお話なんて、どんな風に描いたらいいのか…分からないんだもん…!」
そしてユーリと姫君の両方から、「あんたはユーリをどう思ってるの?」と問い詰められるあかりでしたが…
まだ小学生のあかりは、愛なんてものが実際どういうものなのか実感出来ていないようです
むう…確かになあ。私も歌手のSPEEDがまだ小学校卒業したばっかの頃に
「愛してる」「きっと愛してる」「ずっと愛し続けるよ」「本当に愛してた」「胸いっぱいの愛で」「生まれたての愛を」みたいなフレーズの曲を歌ってるのを見て
「こんな最近までランドセルしょってた奴らに、愛とか言われても実感ねえな…」と思っていたことが:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ぱっしゅうううううん
「あ、あれっ!?」
「戻ってきた!?」
ところがあかりがそんな内面を明かすうちに、だんだんと消え始めてしまった漫画の世界!
そして「どんな風に描いたらいいか分からない」という言葉と同時に、完全にあかり達の前から消えてしまったという…
なるほど…あの漫画の世界はあかり自身が作り上げた国のようなものですからね、そんな国に対して
「国というものがよく分からない」と意識したから消えてしまったというわけか…(えー
「あぁ…今夜はもう、魔法が切れてしまったようで…申し訳ありません」
「ううん…もういいの、これは応募しない」
「ええーっ!?ど、どうして!?」
「分かったの、素敵な恋のストーリー…私にはまだ最後まで描けないの」
「あかりちゃん…」
「大丈夫…私、落ち込んでなんかないよ。また描けばいいんだもん」
そしてそんな漫画の世界の経験により、「自分はまだ愛とか恋について何も分かってない」と悟ってしまったあかり。
そんな自分が愛や恋をテーマにしたラブストーリーを描いても、中身のカラッポな作品しか出来上がらないと気づいてしまったようで…
こうして、残念ながら今回の漫画コンテストは参加見送りという結果に…。漫画自体はこれからも描き続けるようですが、
やはりあれだけ頑張った作品がつまずいてしまったあかりは、どこか寂しそうな表情を浮かべており…
「あっかりちゃあーん!!」
「ん…なあに?」
「私も描いてみたよ!漫画!」
「ラブラもぉ〜!!」
「あかりちゃんの役に立つ!?」
「こんなので良ければ、ぜひ参考にしてくださいまし!!」
「頑張れあかりちゃん!」
「頑張れラブぅ〜!」
「あは…!」
ところがその時、あかりを元気づけるために、自分達も一生懸命漫画を描き始めたルビー達!
絵そのものは幼稚園児のようなヘタさではありますが…自分のためにせっせと絵を描くルビー達の姿を見て、
感激したあかりは2人に抱きついてしまいます。しかしあかりちゃん…ルビーとラブラだけじゃなく
イェーガーもがんばって絵描いたんですから少しぐらい構ってやっても…(えー
「ありがとう…!ちょっとぐらいダメだからって、私あきらめないよ!
だって2人がこんなに…!あっ!?そうだ!(かきかきかき)」
「どうしたの、あかりちゃん?」
「思いついたの!今度こそ!」
って、こ、これは?そんなルビー達への感謝で頭がいっぱいになったその時、あかりの脳裏にキュピーンと創作のインスピレーションが!
即座に机に向き直ったあかりは、さっそく新しい作品の執筆を始めることに…
それにしてもあかりちゃん…「ルビーとラブラ2人のおかげで思いついたの!
あれ、イェーガーお前いたの?早く遊戯王の世界に帰れば?」って
イェーガーに何の恨みがあってこんなひどい仕打ちを…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「(かきかきかき)」
「へえ…漫画?」
「えっ!?あ、え、ゆ、祐馬くん!?あ、あの、そ…それはね、
私の大好きなウサギをモデルにして描いたんだけど…」
そんなあかりが描き始めた作品とは、ルビーとラブラをモデルにした動物の4コマ漫画でした
今やコンテストとかは関係なく、生き生きとその漫画を描いていたあかり。
すると学校の教室でも描いていたところ、それが祐馬の目に留まってしまったようで…
「ふふ…面白いじゃん」
「え!?ほ、ほんとに!?」
「なになに?これ桜さんが描いた漫画?」
「かっわい〜!」
「ほのぼのしてて笑える〜!ねえ、この漫画学級新聞に載せない?」
「えっ、あ、あの…えーと…」
「私も見たい!連載してよ、あかり!」
「…は…はい!か、描きます!私!」
そして祐馬を皮切りに、あれよあれよとその漫画はクラスメートに気に入られてしまい、なんと学級新聞で連載をすることになったあかり。
なんだか思わぬところで小さな成功を掴む結果に…漫画家としてはまだまだスタート地点に立ったばかりの身ですが、
少なくとも今、1つだけあかりの胸に去来する確かなことがありました
「チッそれにしてもイェーガーの奴1ミリも役に立たんかったな…」と…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
あかりちゃん…頑張った仲間の労を少しはねぎらってやれよ!!(えー
次回に続く!
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