■ジュエルペット てぃんくる☆ 第14話「ミリアの歌でドッキ☆ドキ!」
「えっ、歌手のオーディション?」
「そうよ、明日ロサンゼルスであるの!私のママも、このオーディションで優勝して
歌手になったのよ!」
「え、ええーっ!?じゃ、じゃあこのセリーヌ・ブライトってミリアのママだったの!?
セリーヌ・ブライトって言ったら綺麗で歌も上手くて、世界中ですっごい人気だし…!」
「ふふん、まあママは関係ないわ。私は私の実力で優勝を勝ち取るの!
だって私はKMB!完全無欠の美少女ですもの〜!」
さてある日のこと、現実世界ではアメリカ暮らしをしているミリアは、ロスで行われる歌手オーディションを控えて張り切っていました。
そしてここで初めて出てきたミリアの母親の話ですが、なんとそのオーディションで合格してからというもの
みるみる世界最高峰の歌手にまで登り詰めた超大物シンガーだそうで…
あかりの持ってる雑誌によれば、その母親の二つ名が「クイーンオブポップ」ってことみたいですな
だからミリアは事あるごとに「私は将来クイーンオブポップになるのよー!」と言っているわけか…
「え、えーと…とにかく優勝できるといいね!」
「なぁに言ってるの?優勝は当たり前よ?」
「ミリアの夢はもっとずっと大きいにゃん!」
「そう、ジュエルスターになって世界中の人達をトリコにする!
そして世界一のクイーンオブポップになるのが私の夢なんだから!
目標は自分、ライバルは私よ!」
ところが「世界一になる私がオーディションごときに落ちるわけが無い」とすでに勝った気でいるミリア。
なんだかどう見ても慢心しすぎて挫折するフラグにしか見えませんが、こんな調子で大丈夫なのか…
それとミリアの未来予想図なんですが、まずジュエルスターとかクイーンオブポップ以前に
おっぱいがここまで成長するのかどうかが一番の疑問なんだが…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「もうすぐオーディションが始まりまーす!」
「ミリアのママ、遅いわね…」
「う、うん…」
「ほら、そこのキミも急いで…」
「そんなこと分かってますッ!!」
「わわっ、そ、それならいいんだけど…」
(急ぎたくても…ママが来ないんだもん!仕方ないじゃない…!)
ところがそんなオーディション当日、開始時間が迫っているというのに、ミリアの母親はまったく姿を現しませんでした
どうやらこのオーディションは保護者同伴でないと参加できないようで、他の親子が会場に入っていくのをミリアは悲しげに眺めていたという…
ええいこうなったらあかりに変身魔法を使って来てもらうしか…(えー
パパの会社の会長さんにも簡単に変身してたしな…ミリアのママに変身するくらいは軽いだろ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
プルルルルプルルルル
「…電話も繋がらない…」
「ママ、お仕事終わらないのかにゃん…?」
「だ、大丈夫、絶対来てくれるわよ!」
「…どうしてそんな事が分かるの?」
「えっ」
「授業参観だって…運動会だって…何度も約束して破られてきたもん…!」
「そ、それはお仕事があったから…」
「それでも、このオーディションだけは絶対来て欲しかったのに…!もういいッ…!!」
そしてついに母親が姿を現さないまま、誰もいなくなった控え室にぽつんと1人残されてしまったミリア。
しかも、こういう目に遭うのはこれが初めてではないようで…親子関係のイベントがある度に、ミリアは同じ思いをしてきたようです
8歳と9歳と10歳の時と!12歳と13歳の時も!僕はずっと待ってた!!(えー
もうこんな思いをするのに耐えられなくなってしまったミリアは、「こんな現実やーめた」とジュエルランドへ向かってしまうことに…ゲェー!?
ああ、やはりジュエルランドというのは、現実逃避したい時に活用されてしまうものなのか…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「あ、あれっ!?ミリア!?オーディションはどうしたの?」
「…あかりには関係ないでしょ?ほっといてよ!」
「ミリア、オーディションに出ないって言うのよ…
ミリアのママが、約束してたのに来てくれなかったの」
「ええっ!?」
「…」
「で、でも、大事なオーディションなんでしょ?諦めちゃっていいの?」
「お仕事お仕事って…小さい頃からずっとそうだった…!
ママは私なんかより歌が大事なのよ!!」
ところがジュエルランドにやって来るなり、「今ごろはオーディションの時間だな〜」と呟いていたあかりに出くわしてしまったミリア。
驚いたあかりはミリアを問い詰めますが、ミリアは「私と仕事と一体どっちが大切なのよ!」と
母親への怒りをぶち撒けるばかりです。ま、まあ落ち着いて…とりあえず目の前のあかりを連れて行って
変身魔法を使わせれば全てが丸く収まる:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ママなんか歌手にならなければよかったのに…!
そうよ…歌手になるのを邪魔しちゃえばいいんだわ!」
「えっ?い、今なんて…」
「タイムトリップの魔法よ!過去に行ってママが歌手になれないようにしちゃうの!」
「ええ!?そ、そんな事しちゃダメだよ!それにタイムトリップの魔法は禁止だって…!」
ところがその時、禁断のタイムトリップの魔法を使って、母親の過去を変えてやるなどと言い始めたミリア!
そ、そんな…自分の都合のいいように過去を改竄するだなんて…
イリアステルと考えることが同じじゃないですか!!(えー
あかりも前回イェーガーにさんざん冷たい態度取ってたしな…あかりちゃん達はイリアステル側の人間だったんや…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ドッシャアアアアン!!
「あ、あいたたた…」
「も、もうミリアったら、無茶するんだから…」
「…?誰かいるの?(ガチャッ)」
「あ、あわわわ!?」
「あら…もしかして、ベビーシッターに来てくれたの?」
「えっ!?そそそ、そうなんです!」
「1人って聞いてたけど、2人の方が心強いわ。えっと、お名前は?」
「あ、あかりです」
「私はミリ…あぁ、ア、アミリです!」
そんなわけで強引にタイムトリップの魔法を使ったミリアは、あかりも巻き込んで過去の世界へとやってきてしまいます。
母親が歌手になる前とのことでしたが、どうやらミリアが幼児ぐらいの頃の時代のようですね
ミリアはこの間、父親がいなくなったのもこれくらいの時代だと言ってましたが…この時にはすでに母子家庭になっていたんでしょうか
「あかりちゃんにアミリちゃんね、それじゃあよろし…あっ!?」
(うわっ!?ボ、ボロボロ!?私達が落っこちたから!?)
「そ、それ…!うっかり倒しちゃって、ごめんなさい!」
「ご、ごめんなさい!」
「…そう…」
「…?あ、あの…怒らないんですか?」
「あは…いいのよ」
ところがその時、ふと気がつけば部屋に置いてあった高そうなドレスをズタボロにしていた2人!
どうやらこのドレス、あかり達がタイムトリップしてきた瞬間に、ガスガス踏んづけたからこうなってしまったようで…
しかしそんな高いドレスが台無しにされたというのに、母親はなぜか怒りもせずに微笑むだけです
うーむ…「ちゃーッスベビーシッターでーッス(ビリビリビリ)あ、なんか高そうなドレス破いちゃいましたサーセン」とか言われたら
もうお前ら帰れと普通なら言いたくなると思いますが…(えー
「ママ〜!どこぉ!?ママぁ〜!?」
「あぁ、ここよミリア、ママはもうどこにも行かないから安心してね」
(わ〜!ちっちゃいミリアだにゃん!)
「あれ?ママ、今日歌手のオーディションは?」
そんな中、寝室からわんわん泣き叫ぶ子供の声がしたかと思えば、そこには幼い日のミリアが…
それにしてもこの幼ミリア、「ママ〜!どこ〜!どこ〜!」「はいはい、ママでちゅよ〜」
「は?ママいたの?早くオーディション行けよ」って
何がしたいのかよく分からない子供だな…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「オーディションはやめにしたのよ」
(え…?)
「えっ、どうして!?」
「もしも歌手になったら、今よりもっと忙しくなって、ミリアにもっと寂しい思いをさせてしまうわ」
「でもママ、歌手になりたいんでしょ…?」
「そうね…でもドレスがダメになって決心がついたの。きっと神様がそう言ってるのよ」
「えっ…ちが…!」
ところが母親は、ドレスがダメになった時点ですでにオーディションを諦めていたようで…さっきの微笑みはそういうことだったのか…
しかし「最初からこうなる運命だったのね」とつぶやく母親を見て、ミリアは思わず口を挟みそうになってしまいます
なぜなら本当はこのオーディションから世界一の歌手になる運命だったのを、ミリアがねじ曲げてしまったのが今の状態なわけで…
歌手になりたいという母親の夢を自分が潰してしまったと、チクチク罪悪感がミリアに生まれ始めてしまったんですね
「ママが一番大切なのは、ミリアだもの」
「…」
さらに「歌よりもミリアの方が大事」という母親の言葉が、余計にその罪悪感を増幅させる結果に…
そもそも「私なんかどーでもいいんだ歌のほうが大事なんだ」という思い込みで、ミリア達はタイムトリップしてきたわけですからね…
とても喜べないような状況に改竄されてしまったこの歴史、ミリアは今の自分の行いを激しく後悔していることでしょう
「(ぼそぼそ)ママには悪いけど、これでミリアは寂しい思いをしなくて済むものね〜!」
「(ぼそぼそ)よかったにゃん!ミリアの計画通りにゃん!」
「…」
そんなミリアの心境に何も気付いてないこのバカ2匹ときたら…(えー
「いや〜よかったよかったこれでミリアも大喜びだぜイエーイ」って、なにを寝言言ってるんですかこいつらは!
すぐ横でミリアが明らかにメチャメチャ暗い表情してるのが分からんのか!節穴な目してるにもほどがあるぞ!
「ねえママ、歌って子守歌!」
「はいはい…おやすみエンジェル〜♪腕の中で〜♪」
「ふふふ…ミリアね、ママのお歌だーい好き!ママがテレビに出てお歌を歌ったら、みんな喜ぶよ!」
「…」
さらに今度は、幼い自分がテレビで歌っている母親の姿を夢見ていることを目の当たりにしてしまったミリア…
母親に一番歌手になって欲しいと思っていたのは自分だったのに…と、今の自分とは正反対なその姿を見て、いたたまれなくなってしまいます
そしてミリアは、とうとう目を潤ませながらその部屋を飛び出してしまい…
「ミ、ミリア〜!?」
「…ガーネット…サンゴ…ママのドレス、魔法で元通りに戻してあげたいの」
「ええ!?せっかくママがオーディションを諦めたのに、なんのためにここまで来たにゃん!?」
「そうよぉ!忙しいママに戻ったら、ミリアはまた一人ぼっちになっちゃうのよ!?」
「ごめんね…でも…ここに来て、どんなにママが私のことを思ってくれてたか分かったの。
それに私は、ママのおかげで歌が大好きになったの…
ずっとママみたいになりたいって思っていたのに、そんな気持ち忘れてた…」
ついに自分のしでかしたことを反省し、母親をオーディションに送り出してあげたいと決心を固めたミリア。
「ママの夢なんてぶっ壊しとけばいいのだわ〜!」とギャーギャー騒ぐガーネット達でしたが、
ミリアはそんなガーネット達を説得すると、ボロボロになったドレスを直して母親のところへ持って行きます
「ドレスは私達が直しました!これを着て、早くオーディションに行って!」
「えっ…?あ、あなた達…でも…」
「ミリアちゃんは、決して一人ぼっちなんて思わないよ」
「え…?」
「ママの歌を聞くだけで、心はいつも一緒にいられる…歌が2人を繋いでくれるから!
ミリアちゃんは、歌ってるママが一番好きなんだもの!だから夢を諦めないで!
ママの歌はきっとみんなに、沢山勇気を与えたり、元気にしたりしてくれる!
そんなママに、いつかきっとミリアちゃんは憧れるはずだよ!」
「…不思議ね…あなたにそう言われると、本当にそんな気がしてくるわ」
いきなりそんなドレスを渡されても困惑してしまう母親。しかしミリアは、母親がオーディションに行っても娘は大丈夫だと説得します
歌を聞くだけで心はいつも一緒にいられるから.…
→ 「お仕事お仕事って…ママは私なんかより歌が大事なのよ!」
決して一人ぼっちなんて思わないから…
→ 「ミリアはいつも一人ぼっちで寂しそうだったわ…」
歌が2人を繋いでくれるから… → 「ママなんか歌手にならなければよかったのに!」
本当に大丈夫かよこれ…(えー
今になってママの真意に気づいたのはいいことですが、
前から気づいてたよ!ずっと前から気づいてたよ!みたいな言い方をするのは正直どうなんだ…
ドッシャアアアアン!!
「ふわ〜、よ、よかった、戻って来れたんだ…」
「あかり、大丈夫か!?」
「こんなことをして…!お仕置きの覚悟は出来ているんでしょうね!?」
「わわっ、す、すみません!」
そんなわけで、母親には元通りオーディションを受けさせて一件落着。再び現代へと戻ってきたあかり達ですが…
禁断のタイムトリップ魔法を使ったことで、ハーライト先生はカンカンに怒っております
お仕置き(´д`*)ハァハァ うんときついのをお願いします(´д`*)ハァハァ(えー
「あれ、ミリアは?一緒じゃなかったのか?」
「ふふ、ミリアはきっと今ごろは…」
「ミリア!」
「あっ…ママ!?」
「ごめんね、サイズを縮めて仕立て直していたら遅れてしまって…!」
その頃のミリアは、母親が来ることを信じて再びオーディション会場に舞い戻っていました
その甲斐あって、時間ギリギリにドタバタと駆け込んで来た母親。しかし、その手には何やらミリアへのプレゼントを抱えているようで…?
「えっ…サイズ?」
「はい!」
「…?あ…!こ、これって…!」
「ふふ、ママがオーディションで着たドレスよ!」
「マ…ママ!」
「ミリアが初めてステージに立つ時は、このドレスを着せてあげたいってずっと思っていたの」
「ありがとう…ママ!」
なんとそのプレゼントの中身は、さっき過去に行った時にミリア達が見たあのドレス!
そう、母親はこれをミリアのサイズに直していたために遅れてしまったのです
そんな母親の心遣いに、ミリアは満面の笑みを浮かべながらステージへと向かうのでした
しかし服を直してもらってただけなら、冒頭でミリアが「携帯も繋がらない…」って言ってたのはどうしてなんでしょうか
単に母ちゃんの携帯充電し忘れとかじゃないよな…きっと…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「まったく私が準優勝だなんて!ヘッポコ審査員ばっかりなんだから!」
「ふふふ、次はきっと優勝するよ」
そんなミリアのオーディションの結果は準優勝。それでも十分すごい気がしますが、ミリアの口ぶりからして
優勝じゃないと次に繋がらないオーディションだったんでしょうか
ちなみに今の2人は、ハーライト先生からお仕置きを受けている真っ最中です。その内容とは学校の銅像みがきだそうで…
ハーライト先生…そんなのがお仕置きで本当にいいんですか?
もっときついお仕置きを!さらなるお仕置きを所望する!(えー
「あったり前でしょ!?だって私は完全無欠の美少女なんだから…って、
ううん…あかり…ありがと」
「ミリア…うん!」
そして最後はミリア相手にフラグを立てるあかりの図で終了。またしてもフラグを立ててしまったんですかあかりちゃんは!
前回もラストでレオン相手にこんな顔してたしな…男でも女でもお構いなしにフラグ立てまくりじゃないですか!
このままではあかりちゃんが、誰にでもフラグ立てまくりのビッチと呼ばれることに…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン 次回に続く!
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