■ジュエルペット てぃんくる☆ 第28話「音符の魔法でドッキ☆ドキ!」
《さあ本日の歌手オーディション決勝戦!
参加者4人の歌の審査が、いま終了しましたぁーっ!!》
「ああ、どうかミリアが優勝しますように…!」
「神様、お願いにゃん〜!」
(ふふふ…こっちの2人は問題じゃないわ。ライバルはこの人ね…
でも若さ、ルックス、ファッションセンスは私の方が勝ってる!今日こそ優勝よぉ!)
さて今回のジュエルペットですが、いきなり冒頭から歌手のオーディションに参加しているミリアのシーンで始まります
何百人もの参加者の中から最終審査に残った4人…そこに勝ち残っていたミリアは、今まさに優勝者の発表を待ち受けているところでした
そんな勝ち残り4人のうち2人は「クズが…弱すぎて話にならん!!」とミリアからすれば格下扱い、
残る1人はその辺のおばさんという感じのルックスで、歌さえ同レベルならミリアが勝ったも同然ですが…
《さあ得点の発表です!栄光は誰の頭上に輝くのかぁーっ!?
アレックス…89点!サマンサ…92点!ミリア…98点!スザンヌ…99点!》
「え、あ…!?」
《優勝はエントリーナンバー4番!スザンヌ・ホイールさんですっ!!
おめでとうございまーす!!》
「あ…?あ…?」
おばさんTSUEEEEEEEEE!!
な、なんてこった!ところがそんな最終審査の結果、最高得点で優勝に輝いたのはさっきのおばさん!
ううむ…どうやらよほど美声の持ち主だったようですね、見た目の評価なんて入り込む余地がないほど歌のレベルが高かったんでしょう
ともかく準優勝まで健闘したミリアでしたが、結局は優勝できなければ意味のないオーディションだったようで…
「はぁ…また準優勝…なんであんなおばさんに負けちゃうのよぉ…」
「ミ、ミリア元気出して、たまたま運が悪かっただけよ!」
「普通なら優勝だったにゃん!あの人がまさか99点も出すなんて…」
「でも…負けは負けよ…ママの優勝したあの番組で、私も優勝してクイーンオブポップになる夢が…はぁ…」
そしてその後も、ミリアは優勝を逃したショックからなかなか立ち直れずにいました
どうやらミリアの口ぶりからして、これまで別のオーディションを受けても2位ばかりで1位になれた試しがないようですね
「1位じゃなきゃダメなんですか?2位じゃダメなんですか?」と言いたいところですが
ダメなんですよ残念ながら(えー
1位になれなければ2位でもドベでも同じこと…そんな厳しい勝負の世界に、さすがのミリアも凹んでいるようです
わいわいがやがや
「…?」
「いやぁ、まさかあかりさんがこんなに早く5年生になるとは思わなかったですね!」
「ふふふ、一番驚いてるのは私だよ!初めて魔法学校に来た時は、
全ちゃんと魔法が使えるようになるなんて然思わなかったのに…」
「もっと自信を持ってもいいんじゃないか、あかり」
「そうだよぉ!ジュエルストーンあと4個でジュエルスターグランプリに出場なんだよ!
ゴーゴーあかりちゃーん!!」
「も、もう、ルビーってば…」
うふふふ
あははは
「…5年生…そういえば私、あかりより下級生になっちゃったんだ…」
とその時、ミリアの耳に聞こえてきたのは、和気あいあいとあかりを祝福しているニコラ達の声でした
そう、この間アルマの件で活躍した時に、一気に2つのジュエルストーンを入手したあかり…
石の数もいまやミリアを追い越し8個で5年生、まだ7個で4年生のミリアは仲間内で最下位になってしまいました
こんなところでも劣等感を味わうハメになるとは…ミリアの気分は余計に沈んでいくばかりです
「はー…なんでこんな事になっちゃったんだろ…私は完全無欠の美少女なのに…」
「あれ、ミリア?元気がないけど…どうしたの?何か悩みごとでも…」
「あ、実は…」
「わーっ!わーっ!(ぼそぼそ)オーディションのこと言ったりしたら絶交だかんね!
いくらあかりでも同情されたくないんだから!」
「も、もがが…!」
「…?」
って、そんなミリアの様子に気づいて心配そうにやってきたあかり。ガーネットはすぐに事情を話そうとしますが
プライドの高いミリアはホイホイと自分の弱い部分を見せて、同情されるなんて我慢できないようです
そしてガーネット達に固く口止めしたミリアは、なんとか平静を装って誤魔化そうとしますが…
「あ、あははは!べ、別に悩みなんてないわよぉ?じゃあ私は先生に掃除頼まれてるから…(そそくさ)」
「あ、そうだー!ミリア、歌のオーディション受けたんでしょー?結果はどうだったのー?」
「(ゴゴゴゴゴゴゴゴ)」
「ひ…ひいっ!?あ、や、ま、まあまだ4回しか落ちてないんだし…」
「落ちたのまだ3回目なんだけど…?」
「えっ!?ご、ごめっ…!」
(C)鳥山明/集英社
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ふふふ…
まったく人をイライラさせるのが
うまいやつらだ…(えー |
こ、こいつら空気読めてねええーー!!
な、なんてことを!とっとと退散しようとしたミリアをわざわざ呼び止めて、「おいちょっとオーディションの結果教えろよ(笑)」とか
さらに追い討ちに「4回しか落ちてないんだし(笑)」とか…お前ら地雷踏みすぎだー!!
「ああもうーーっ!!あんた達のせいで
ちっとも掃除が進まないじゃないのよぉーーっ!!」
「わぁぁぁーーっ!!ご、ごめんなさーーい!!」
こうまで言われてはやはり我慢できず、物凄い勢いでブチ切れ始めたミリア!
あまりの剣幕に怯えたあかりは、どひゅーんとミリアの前から逃げ出してしまうのでした
ああしかし、こんな時になんですが、このミリアを後ろから映したスカートのギリギリ感がいいね。ギリギリ感がね(えー
ちなみに逃げ出したあかりは、廊下の先でレオンとぶつかって転んでしまうわけですが
そんなあかりの姿もやはりスカートのギリギリ感が:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
まったく健全な女児向けアニメだというのにスタッフはこんなところで限界に挑戦しやがって…
「はぁぁ〜ぁ〜ぁ…歌手になるのなんて、もうやめちゃおうかな…」
「ええっ!?い、今は落ち込んでるから、マイナス思考になってるだけよ!」
「そ、そうにゃん!」
「そんな時には歌うのが一番よ、ねえミリア!」
「はぁ…とてもそんな気分にはなれないわ…」
「ミ、ミリア…」
しかし勢いに任せて怒りをブチ撒けてみたものの、その熱が冷めていくごとにますます落ち込んでしまったミリア。
1位を取ろうと必死に背伸びし続けたり、上手くいかなくてあかりに八つ当たりしてしまったり…
そういうピリピリした生活に疲れてしまったようです。もはや歌う気力すらもなくなり、歌手を目指すのをやめたいと…
「そうか…ミリアはそこまで落ち込んでいたのか…」
「これ以上あんなミリアを見てられないの…お願いみんな、私達に力を貸して!」
「うん、みんなでミリアを励まそうよ!」
「そうね、ミリアが自分の歌に自信を持てるように手伝ってあげるには…」
「ミリアのためにコンサートを開いてあげるっていうのはどうかなぁ、満員のお客さんの前で歌えば
ミリアもきっと元気になるよ!」
「そうだね!あかりちゃんグッドアイデア!」
「よし、みんなで盛り上がるコンサートを開いてやろう!」
そしてとうとうミリアを放っておけなくなったガーネット達は、口止めの約束を破ってレオン達に相談してしまいます
その結果、学校のみんなを集めてミリアのリサイタルを開くことに決まりますが…
うーんしかし、ついさっき本人が「今は歌う気分になれない」と言っていたのに、そんな会場を用意して大丈夫なのか…?
って、あかり達は善は急げとばかりに速攻で学校中にチラシを貼りまくり、
「お前ら来いよ!絶対来いよ!」とあらゆる人に宣伝しまくってしまいます。
お、お前らー!!本人の意思確認もせずにそんなことをするなんて!ミリアが来なかったらどうするつもりだよ!
「ねえミリア行きましょ!みんなミリアが歌いに来てくれるのを待ってるのよ!」
「しつこいわねぇ、もう歌は歌わないって言ってるでしょ!」
「…本当にそう思ってるの?そんな簡単に夢を諦めちゃっていいの…?」
「…」
「毎日毎日、4時間も歌と踊りの練習してたにゃん!
あのオーディションだって、98点も取ったんだにゃん!」
「その実力を聞いてくれれば、みんなもミリアのファンになってくれるわ!」
「…そ、そうかな…?」
「よっ!クイーンオブポップミリア!」
「いよっ待ってましたー!!」
「し、仕方ないなぁ…よーし!みんなにスペシャルなステージを見せてあげるわぁ!!」
ゲェーッ!?ミリアおだてにクソよえええーー!!
なんてこと!もっと説得には手こずるかと思っていたミリアですが、ガーネットとサンゴにヨイショされて持ち上げられると
「はっはっはっしょーがねえなあ」とすっかり気をよくしてコンサートへの参加を快諾!こ、このお調子もんが!
えーと…まあしかし、こうしてやる気を取り戻してくれたのはいい事なんじゃないでしょうか
あとは本番でヘマさえしなければ、きっとミリアも完全に立ち直ることが…
「あ…?あ…?どうして…誰もいないのぉーーっ!?」
「せ、先生達は急に会議することになっちゃったんでちゅ…」
「生徒達も今日に限って、塾や用事があると言って…」
「そ、そんな…せっかくミリアもやる気が出てきたのに…あぁあ…」
「ど、どうしよう…」
ぎゃあああ!!そうかと思えばここで新たな問題が!いよいよコンサートが始まろうとしていたその時、
来てくれると言っていた人達はみんな「俺達が約束を守るといつから錯覚していた?」と
あっさりドタキャンしまくって誰も来なかったという…ふ、ふざけるな!「塾や用事がある」っていうのは現実世界の話だと思うんですが、
ジュエルランドにいる間は現実の時間は止まってるんだろうが!!
くそっあいつらめテキトーなこと言いやがって!しかしつくづくこの「時間が止まってる」って設定必要ないよな…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「そ、そうだ!物を増やす魔法で観客を満員にすればいいんだよ!」
「ええっ!?そ、それってどうなん…」
「だったら私とサンゴを増やして!」
「心の底からミリアを応援できるにゃん!」
「えぇ…?だ、大丈夫かなぁ…」
ああ、どんどん話がやばそうな雰囲気に…とうとう苦し紛れに「こうなったらガーネットとサンゴを無限増殖させようぜ」という
メチャクチャな作戦を思いついたルビー!あかりはそんな作戦に乗り気がしないようですが、もうあれこれと迷っている時間はなく
ガーネットとサンゴもやる気満々…やむなく2人を増やしまくって会場を埋め尽くしますが
こんなコンサート会場は異様すぎるわー!!(えー
ミリア!ミリア!ミリア!ミリアー!
(うふふふ、みんなが私を待ってる!さあ今から私の歌で釘付けに…)
「え、ちょ、何コレ…?ガーネット!サンゴ!どういうことなのよぉっ!!」
「あ、あ、あわわわわ!」
「ミ、ミリア、これにはわけが…!」
そしてステージに姿を現したミリアでしたが当然のごとく速攻ブチ切れです
「客のみんなが待ってる」と言うからやってきたのに、見てみれば客の99%がガーネットとサンゴという有り様…
ミリアからしたら「結局誰もミリアの歌なんて興味なくて集まらなかった」と言われてるようなもの…
ミリアを励ますコンサートのはずが、逆に最大級の屈辱を与える結果になってしまい…
「あの…ミリア、その…」
「みんなにも私の恥を話しちゃったわけ…?あれほど話さないでって言ったのに…!」
「…ご…ごめんなさい…」
「ミ、ミリア、ガーネットとサンゴはミリアのことを心配して…」
「あかりは黙っててッ!!」
「…!」
「こんな…こんな思いをするくらいなら…!
歌手の夢なんて諦める!!もう絶対歌なんか歌わない!!」
ああ…さらにここにきて、ガーネット達がミリアのことを相談したことまで裏目に出てしまいました
「みんなにバラしたら絶交」とまで言って口止めしていたのに、結果としてその約束を破られてしまったわけで…
失意のミリアは、ボロボロと大粒の涙をこぼしながら泣き叫んでしまいます。ここまで深刻な事態になってしまうとは…
「ミ、ミリア、あの…あ…うっ…!?」
「あうぁ…ぁ…」
「えっ!?ガ、ガーネット、サンゴ、大丈夫!?」
「すごい熱だ…!汗もこんなにかいて…早く先生に診てもらおう!」
「ガ、ガーネット…?サンゴ…?」
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「はぁ…はぁ…」
「先生、2人はどうなんですか…!?」
「これは…ジュエルペットはパートナーが夢を諦めてしまうのが一番辛いのよ、だから熱を出してしまったのね…」
ところがその時、ミリアが泣き叫ぶと同時にバッタリと倒れてしまったガーネット達!
さらにものすごい高熱を出してみるみる弱り切ってしまったという…
むう、どうやらジュエルペットの体調はパートナーの心境に左右されるという特徴があるようですな
初期のすぐ諦めてしまうあかりちゃんと付き合っていたルビーなんかは
さぞ視聴者の知らないところで高熱を出しまくっていたことだろうな…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
(…私のせいで…私のせいで、ガーネットとサンゴが…)
「う…うぅ…ミリア…歌を…諦めないで…」
「え…?」
「はぁ…はぁ…夢を…捨てないで…にゃん…」
「こ…こんなになっても…まだ私のこと…」
そして意識が朦朧とするほど苦しんでいながら、ミリアが夢を捨ててしまうことを何より心配していたガーネット達…
今まで意地を張っていたミリアも、2人の健気な姿を見ているうちに考えが変わってきたようです
ああしかし、ミリアの精神状態がガーネット達の体調を左右しているという設定を考えると、
「てめーが諦めるせいでつれーわ、マジつれーわ、早く考え直せや」と
ガーネット達が自己中のバカでも「ミリア諦めないで…」と応援するしかないという歪んだ状況が…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ガーネット、サンゴ、ごめんね…今度は…私が2人を励ます番だわ!!」
♪一人じゃないね、仲間の瞳は優しい宝石♪
♪願いを叶える魔法は、自分に強く誓うことティンクル♪
♪次に泣くのは嬉しい時、約束よみんな聞いていてね♪
♪目が覚めるくらいに、ねえウェイクアップ、ウェイクアップ♪
「ミ、ミリア…」
「とっても素敵…!」
そんなわけでガーネット達から元気をもらったミリアは、今度は自分がそれを返すために精一杯の歌を…
って、この回のためにわざわざミリア専用の歌が用意されていたということは…まさか…
ミリアのキャラソン販促の回だったのか!?(えー
調べてみたらやはりサントラに収録されている…(曲名はLittleてぃんくる☆Star
)要するにこれを買えってことなんですね!
「…ん…?ミリアの歌のおかげで、熱が下がったわ…!」
「ありがとうにゃん…」
「ガーネット、サンゴ…!お礼を言うのは私の方よ…
2人のおかげで、私にとって歌がどんなに大切か分かったの!私、夢を諦めない!」
「ミ、ミリア…!」
「ほっほっほ、ミリアの歌が新しい魔法の力となって2人を元気にしたんじゃな…
よって、新しいジュエルストーンを授けるぞい!」
「や、やった!これで8個目だわ!」
「ミリアも5年生にゃん!」
「ふふふ…よぉぉーーし!KMB!完全無欠の美少女ミリア、復活よぉーーっ!!」
そしてミリアの歌でガーネット達は元気を取り戻し、さらに校長からジュエルストーンまで貰えることになったという…
万事丸く収まって万々歳ですなぁ、そんなミリアの素晴らしい歌が収録された
2625円のサントラをみんな買ってね!!(えー
次回に続く
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