・大志さんこんにちは。今期は大振りのレヴューはやらないのですか?前回のレヴューがとても面白かったので
 是非また観たいです!お忙しい中無理言ってすいません(@@‘)

おお振り2期はもちろん楽しみにしてましたよ!私の今期の放送前期待度トップ3は
リングにかけろ3期、ジャイアントキリング、おお振りの3つですからね。ボクシング、サッカー、野球、ああなんて健全なんだ俺は…
でもリンかけとジャイキリは、アニマックスPPVプレミアだのNHKBS2だの得体の知れない局でしかやらないから
結局まるで見れないという悲劇が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  ちくしょう…ちくしょおおおおおお!!
特にリンかけはずっと楽しみにしてたのに!あの日米決戦編が終わった直後から、3期の予定があるって聞いてたから
今までずっとまだかなーまだかなーって、新番組の季節のたびに私は待ってたんですよ!
8歳と9歳と10歳の時と!12歳と13歳の時も僕はずっと待ってた!!(えー
それがこんなワケのわからねー局でしか放送されないとは…うう…
あ、ちなみにおお振り1話は、ついうっかり予約録画するの忘れてぐーすか寝ちゃったので見逃しました:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


さて…というわけで2話目から見始めたわけなんですが、今のところ内容としては「次の試合がんばるぞー」ってくらいで
まだ特にあれこれ書くようなことはなかったですね。一言で言えば繋ぎの話というか…
それにしても今期は1期と違って1クールだけの放送なんですね。
ぬう…「夏の大会編」と言ってはいるものの、どう考えても話数的に埼玉戦と美丞戦までしか入りそうにないですな
美丞戦の後にはながーいながい榛名編が控えているので、それは3期にでもやるのかな…?
それともOVAか何かでおおきく榛名ぶって的なタイトルつけられてやるのかも:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
というか美丞戦までで終了だったら篠岡の発情シーン見れないじゃないかよ!
俺これアニメで見るのめっちゃ楽しみにしてたのに!またあと何年待ちゃいいんだ…クソッタレー!!



それと今期のオープニング映像なんですが、これって2巻〜11巻の単行本の表紙を忠実に再現してるんですね
2巻:ツーアウトのポーズする阿部
3巻:バットを構える田島&花井
4巻:オレンジを持ってるモモカン
5巻:ランニングする栄口&巣山&沖
6巻:犬と戯れる水谷&西広&泉
7巻:ベンチで応援する篠岡&シガポ
9巻:客席で応援する浜田たち応援団
11巻:チアガールとブラバンの人達
って感じで。ちなみに8巻は1期でもう倒してしまった桐青ナイン、10巻はこれから戦う埼玉ナインの絵なのでOPにはなかったです
しかしそれよりなぜ1巻で振りかぶってる三橋の描写がないんですか!?一番肝心な主人公じゃないですか!
三橋が投げてる描写はあるんですが、なぜかセットポジションで投げてるだけでおおきく振りかぶってません
そ、そんな…これじゃ題名が小さくセットポジションしてになってしまうじゃないですか!(えー
ここはどう考えても思いっきり振りかぶっていいとこだろ…しっかりしてくれ三橋…


■おおきく振りかぶって 〜夏の大会編〜 第3話「3回戦」
 

さて、第三話にしていよいよ話の動き出した感のあるおお振り第二期。
一期では県大会二回戦で昨年の県大会覇者・桐青高校を破った西浦野球部ですが、
今は三回戦にて崎玉高校との試合を迎えているところでした

崎玉高の特色は選手のほとんどがごくごく普通というか、平凡なレベルで野球理論も深くは考えずにプレーしている学校…
ハッキリ言ってしまえば西浦よりも格下なチームです、そこで今日は桐青戦で消耗している三橋のために、
コールドで早めに勝つことをノルマとする西浦でしたが…

「花井君!今日本当にコールドできると思う?」

「えっ!?で、できるかどうかはともかく…狙います!」

「私は今、崎玉の監督と主将を見て”できる”と思った」

「…!」

「花井君は今日、ヒーローになるよ!」

そんな崎玉戦で、モモカンが最も期待を寄せているのは西浦のナンバーツーこと花井でした。
今まではナンバーワンの田島があまりにも凄すぎて、すっかりその影に隠れていた花井でしたが
今は田島が桐青戦でムチャなスイングをしたせいで腕を故障してバント以外の打撃がまったく出来ない状態…
今日は花井が4番となってその穴を埋めなければならないというわけです

花井とて持てる力をフルに発揮できれば、どこのチームに出しても恥ずかしくない4番となれる素質を持った男…
この試合はそんな花井が、自分のポテンシャルを発揮できるかという点でも注目したいですね

《3番、サード、泉くん》

(泉君か…手堅く行くならバントだけど、打たせてみよう!初球ストライクが来るよ!)

((どきどき)い、泉は打つのか…泉が生きてもアウトでも、俺でぜってー点入れんぞ!)

そんなわけで始まった崎玉との試合ですが、一回裏からはやばやと西浦にチャンスが!
一番の田島がセーフティバントで出塁、二番の栄口がバントで送ってワンナウト二塁、そして迎えるバッターは3番の泉です。
4番の花井が次に控えて心臓をドキバクさせる中、モモカンは泉にヒッティングのサインを送りますが…

グワキイイイイイン!!

「へっ?」

「さ…三塁打!?」

ところが「1点入ればもうけもん」ぐらいの気持ちで打たせた打球は、みるみる外野の奥へと飛んでまさかの三塁打!
「俺が点取る俺が点取る」と入れ込んでいた花井は、意外な展開に肩すかしをくった気分になってしまいます
とにかく泉のおかげで1点入ってワンナウトランナー三塁、花井も気を取り直してバッターボックスへと向かいますが…

《4番、センター、花井くん》

(え、あ、えっと…やるこたぁ変わんねえ!点入れるんだ!)

(試合が動いた…!ランナー三塁で4番を迎えて、向こうの守備が身構えてる!)

「(ぱっぱっ)」 ← 花井にスクイズのサインを出す

(へ…!?ス、スクイズ!?)

へにゃ〜ん

(はっ!?い、今俺気ぃ抜けた!?や、やめろよな…チャンス潰さねーようにしなくっちゃ…!)

ところがワンナウトで泉が三塁に進んだ今、ここをスクイズの絶好機とみたモモカンは花井にバントを指示!
確かに崎玉が「4番だしヒッティングがこえーよ」と身構えている今はとても有効な策ですが、
「打つぞ打つぞ〜」と気を張っていた花井は完全に気が抜けてしまいます。一打席目から前途多難ですな…

ともかくそれでも任された仕事はキッチリこなし、花井がスクイズを決めて西浦に二点目が入ります
目標のコールド達成のためにも、これはなかなかの滑り出しといった感じですが…

「ふぅ〜」

「ナイスバントー!」

「お、おう」

(つうか全然スクイズ警戒されてなかったな…俺が4番だからか?まあとにかく1点入れたし、次の打席も…)

「満足してんなよ」

「………?何が…?」

「ん、してんの?」

「…???」

ところが無事スクイズが決まって花井がほっとする中、突然「満足すんな」と厳しい言葉を投げかけてきた田島!
突然のことに意味が分からず花井が混乱する中、田島はこれだけ喋るとすたすた歩いて行ってしまいます

(な、なんで…?1点入れたじゃん…?そりゃあ上はあるよ!
 それこそホームランだったら2点入るしな…でも監督の指示がスクイズだったんだから…!
 あ…スクイズの指示出されるようじゃダメってことか…?でもさっきの場面なら、
 モモカンは誰が打者でもスクイズじゃねーのか…!?…オメェ以外ならな…!)

グチャグチャになった頭を少しずつ整理していった結果、今の田島の言葉を「スクイズさせられる4番とか恥ずかしくないの?(笑)」という
自分への批判的な意味で受け取った花井。確かにそう捉えるのが一番自然だと思いますが…
しかし、あの場面でヒッティングを任される打者となると、「バントなんかより打たせた方がよっぽど確実」とモモカンから
絶対的な打撃の信頼を受けている人物でないと無理な話…そんなのは田島クラスの怪物でないと有り得ない話です

そんな結論に達した途端、改めて田島が自分より遥か先を行っていることを実感してしまった花井。
「田島は天才、自分は凡人」という以前から持っていたコンプレックスも、この一件でより一層強まってしまうのでした


(C)高橋和希 スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・NAS

どうやったってオレ達は
田島に勝つことはできない!
だったらスクイズで
満足するしかねぇ!!
(えー

「さてと…スタンドのじーさんあたりがヤジくれても気にすんなよ?
 敬遠のヤジは俺へのヤジで、お前は俺に言われて投げてるだけだかんな」

「お、お、俺へのヤジだよ!俺平気だよ!」

「そうか?まあ平気ならいいけど…5番サボれる分は他慎重にな!頼むぞ!」

「う、うん!」

そんなわけで0−2となったニ回の表。三橋と阿部は守備につく前に、ヒソヒソと5番の敬遠について打ち合わせしていました
そう、さっきは崎玉のことをほとんどの選手が平凡なチームと私も紹介しましたが、
その中で唯一まったくレベルの違う強烈な打撃力を誇っているのが、5番バッターの佐倉大地なのです

一回戦では6打席6安打と驚異の打率10割、二回戦ではスコアボードを飛び越える超特大サヨナラ場外ホームランと
まともに勝負するのが恐ろしすぎる恐怖の5番…しかし逆に言えば、「5番さえ敬遠しとけば崎玉はまったく恐くない」というのが
阿部の判断なわけですな

「なっ…おいおいおいッ!!ピッチャー勝負しろよおーっ!!」

「ずるいぞぉー!!」

「逃げんなあ!!きったねーぞおおおお!!」

「卑怯者おおーっ!!」

そして5番の打席では作戦通り敬遠を始めた2人…しかし、それに対してやはり崎玉の観客席から相当なヤジが飛んできました
今日は平日の試合で観客席はガラガラ、応援団も来ていないのでヤジの声がやたらよく聞こえてしまいます
しかし、以外にも妙なところで神経がずぶとい三橋は、そんなヤジのことなどまったく気にするような様子もなく
5番以外のバッターはあっさりと凡退で片付けてしまいます

「ふぅ、結構ヤジられたな」

「う、うん、平気」

「ヘヘッ…こっちの思惑通りだっつーのにな。
 お前のニヤケ顔もなかなかムカついてよかったぞ?」

「う、ひふふ…」

「(ニマアッ)この回も点入れて追い込みかけるぜぇ?どんどんヤジ酷くなっけど、
 それで成功なんだかんな?なに言われてもニヤケとけよ」

そしてあれだけヤジられていながらものっそい極悪な笑みを浮かべる阿部。どんだけドSですかあんたは
「追い込みかけるぜぇ?」とか爽やかな高校球児の言うセリフかよ!まるでヤクザまがいの借金取りだよ!
こうなるとコールド狙いでフルボッコされる崎玉のみなさんが哀れにすら思えてきます。崎玉は犠牲になったのだ…次回に続く!


■おおきく振りかぶって 〜夏の大会編〜 第4話「野球シンドイ」
 

《3回の裏、西浦高校の攻撃は、2番、セカンド、栄口君》

さて、前回までの展開ですでに崎玉から3点を奪い、0−3とまずまずの点差で3回裏の攻撃を迎えていた西浦。
この回は2番・栄口から始まる好打順です。コールド勝ちのためには、ここが一番得点を稼いでおきたいところ…
そしてその期待通りに、2番・栄口はライト前ヒット、3番・泉はセンター前ヒットと、いい感じで打線が繋がっていきますが…

《4番、センター、花井君》

(ノーアウト1・2塁…!花井君に打たせるならここだよね!)

(”打て”のサイン…!さぁ来たぜ、ここで打つのが4番なんだろ!なぁ田島!)

ここでバッターボックスに登場するのが悩める4番・花井!前回4番のプレッシャーと田島へのコンプレックスをさんざん刺激されて、
今は相当ムキになっているような状態です。前の打席ではスクイズをやらされたせいもあり、
ここでは見るからに打ち気満々といった感じですが…



カキイイイイイン!!

「アウトー!」

「な…あ…」

「惜しい惜しいー!」

そんな花井の打席の結果はライト正面の凡フライ!う、うーん、外角低めのボールを上手く打ち返したんですが…
もうひと伸びがなくてアウトって感じですね。方向さえよければヒット性の当たりだったんですが…ライト正面とはついてないなぁ

「(がっくり)はは…ははは…」

(はっ!?しっかりしろよ…!試合中だぞ!お前キャプテンだろ!?
 
自分の事だけ考えるなんて、なに余裕ぶっこいて…)

カキイイイイン!

「へっ?」

「巣山ー!いいぞー!!」

ワー ワー

(…あぁ…4番のくせに、俺なにやってん…じゃねえっつってんだろ!!)

ふがいない自分にがっくり肩を落としながらベンチに戻ってきた花井。それでも「がんばれ俺」と自分を奮い立たせますが、
そんな矢先にカキーンとヒットを飛ばして出塁していく巣山の姿が…
ああ…これでこの回、栄口も泉も巣山もみーんなヒットを打って凡退したのは花井だけです
これはきついですなぁ。こうなると「自分は何をやっているのか、一番打たなきゃいけない4番なんじゃないのか」と、
ますます花井の悩みは深まっていくばかり。なんとか気持ちを切り替えようと必死な花井ですが、
これはちょっとやそっとで吹っ切れるもんでもなさそうで…

(花井君に打たせた結果はライトフライ…あの判断はまずかったか…
 まぁ、まずかったとしても今日は花井君を打たせなきゃいけない試合だもんね!
 現時点でのパワー、負けん気、野球の上手さ、総合すれば花井君が
 ウチのナンバー2なのは間違いないんだけど…ナンバー1があまりにでかい!
 ほっといたら花井君は田島君の影にいることに慣れてしまう。
 それは花井君にとっても、田島君にとっても、凄くもったいない事よ!
 早いうちに手を打たなきゃと思っていたところへ、田島君のケガ…
 幸いというわけじゃないけど、今日は花井君にプレッシャーかける絶好のチャンス!)

そんな悩める花井をモモカンはどう思っているかというと、むしろ「もっとガンガン悩め悩め」今の状態を大歓迎しているようです
むう…なるほど、今の花井は田島という巨大な壁へ必死にぶつかって、どうにかしてそれを越えようともがき苦しんでいる状態…
後ろ向きにとらえるならコンプレックスですが、前向きにとらえるなら強い向上心を持った状態です
逆にそんな壁を意識しようとせずに、のほほんとナンバー2に収まってしまったら
そういう強い向上心を持つこともなく、花井が劇的にレベルアップする見込みがなくなるということですね

だからもったいないとモモカンは考えているわけで…そして田島の立場からしてみても、
誰もライバルのいないナンバー1の座にどっかり座っているより、花井がそれを脅かす存在になってくれた方が
田島の向上心を刺激して、お互い効果的な成長が望めるという…そういう先の展開を見ているんだと思います



《3番、サード、泉君》

「さあ、今回こそ効率良く点取ろう!外野フライでも1点だよ!」

「はい!」

そして回は1つ進んで4回の裏。これまでの西浦の攻撃は1回裏に2点、2回裏に1点、3回裏に1点を入れて合計0−4です。
コールドを目指そうと思ったら、こうちびちび点を入れているようではまだまだ足りません
ところがこの回では、ワンナウト満塁で3番・泉を迎えるという絶好の大チャンスが!
今度こそ2〜3点はここで稼いでおきたいところ…そしてモモカンにヒッティングを指示された泉は…

ぼてぼて

「アウトォー!!」

っておいいいい!!結果はボテボテのセカンドゴロ!ここ一番であと一本が出やしない!
ところが一塁送球で泉がアウトになる間に、三塁ランナーの水谷がホームに突入してなんとか1点追加!
ふむ、まあスクイズを決めたようなものと思えば、泉も一応の仕事はしたと見るべきでしょうか。あとはランナー二・三塁で4番の花井が…って

ドドドドドドドド!!

「た、田島!?」

「バ、バックホームだ!二塁ランナーが来てるっ!!」

ところがその時、二塁ランナーの田島がホームへ向かって暴走!誰もが三塁で止まると思っていたのに、そのスキを突いての果敢な突撃を!
しかしいくら田島が西浦一の俊足とはいえ、これはタイミング的にかなり無謀!すかさず崎玉からも本塁へ送球が帰ってきて
若干田島より送球が早いタイミングで本塁でのクロスプレーに…

ズザザザザアッ!!

「セーフ!セェーフ!!」

「ろ、6点目えええええ!!」

なにィー!?ところがなんと、絶妙な間合いでキャッチャーのタッチをかわしホームに生還した田島!こいつ走塁もハンパねえ!
ただの内野ゴロのはずが、田島の活躍のおかげで一挙に2点も得点してしまいました
こうなるとコールドもいよいよ目前となってきた感じ、それだけ価値のある田島の走塁でしたが…

「うらぁー!!帰ってきたぞぉー!!」

「す、す、すっごいい!すごいよ田島君!!」

「ちょおーっと待ちなさい!!今のは結構危なかったよ!!」

「うっ、は、はい…」

(ホントにかなり微妙だったぞ…!まあ田島なら勝算があってやってんだろうけど…
 モモカンがあんな風に言うってことは…)

しかし結果的に上手くかわしたからよかったものの、タイミング的にはほとんどアウトだったことも事実。
モモカンは「無茶しやがって…」と田島にお説教を開始し、花井はそんな光景を「モモカンも怒ってるし無理することなかったんじゃ…」
見守っていましたが…

(…あ…!?俺が…頼りねえからか…!?)

しかしその時、「なぜ田島が無茶な走塁をしたのか」と考えるうちに、どうせ花井に回しても点が取れないからという結論に達してしまった花井!
う、うーむ…あながち違うとも言えませんが…しかし花井の不調は仲間から見ても一目瞭然でしょうからね
チームメイトが不調なら、それをカバーするために自分が頑張るというのも、チームワークの基本というか…
田島のプレーはそういう前向きな気持ちから出たかもしれませんが、今の花井はとてもそう考える余裕はないようで…

『田島君、がんばれ!』

(ケガしてても…田島の方が頼りにされんのか…?今日は…俺が4番じゃないのかよ…)

さらには、三橋がなにげなく呟いた田島への応援コールすらも、ネガティブに考え始めてしまう花井。
ただ仲のいい田島にがんばれって言っただけで、別に深い意味はないと思うんですが…
しかし今のネガティブな花井は、「(花井君は頼りにならないから)田島君がんばれ」という意味で言ったものと考えてしまい、
ますますその苦悩を深めていく結果に…どうやらこのモヤモヤが晴れるのはもう少しかかりそうですね。がんばれ花井。次回に続く!


■おおきく振りかぶって 〜夏の大会編〜 第5話「野球やりたい」
 

《四回裏、西浦高校の攻撃は、4番、センター、花井君》

(ツーアウト二塁…シングルで後ろに繋げばいいんだ、自分で点入れようと思うな…!)

さて前回、田島のすばらしい走塁をまざまざと見せつけられて打席を迎えた4番花井。
ランナーは二塁、点差は0−6、ちなみにコールド勝ちは五回までに10点差、または七回までに7点差をつけた場合に成立するので、
五回コールドを狙うならまずは出塁すること、七回コールドを狙うなら二塁ランナーを返せるヒットが求められる場面です
まあどちらにせよ、今ここで花井に必要なのはでかい長打よりも確実なヒットなわけですが…

(満足してんなよ)

(ぐっ…!満足なんか…してねえよ!!)

ズッバアアアアン!

「スットライーク!!」

しかし確実なヒットを狙いにいった瞬間、「4番のくせにまたセコいヒットで満足ですか(笑)」と頭をちらつく田島の言葉!
その途端にリキんでしまった花井は、ぶいーんと空振りしてワンストライク取られてしまいます



(プレッシャーが効いてるのかな…すごく力んでる。ほら4番!しっかりしなさいよ!)

(ぐぐ…いつも通りに動いてるはずなのに、なんかしっくり来ない…
 手も足も意識しすぎてぎこちねえ…
 4番のプレッシャーなんか、中3で克服したんじゃねえのか!?)

ズッバアアアアン!

「スットライーク!!」

(俺の打ち方って…どうだった…!?)

もはやあまりにもテンパりすぎて、自分の普段のバッティングさえも分からなくなってしまった花井。
無我夢中で二球目も振り回しますが、無情にもバットは空を切り簡単に追い詰められてしまいます

「固いぞ花井ー!!」

「狙いすぎー!!」

(カ…カッコわりい…空振ってんの見られたくねえ…!
 はっ!?ア、アホか!バッターは4割打てば褒められんだぞ、
 凡退があって当たり前だろ!何を今さら…)

それでも混乱した頭の中で、「失敗を恐れるな」と必死に平常心を取り戻そうとする花井。
しかし、それだけ冷静になろうとしてもバッターボックスに立ってみると…

「ツーアウトツーアウトー!広く広くー!」

(うぐぐぐ…!右打席だとベンチの中が丸見えなんだよ…!
 チクショウ田島…!てめえちょっと向こう向いてろぉぉ!!)

ズッバアアアアン!

「スットライーク!バッターアウッ!!」

またしてもバットは空を切り空振り三振!うわああああ!打席に入った瞬間、ベンチの田島が視界に入って
完全に平常心がぶっとんでしまったようですな…これで花井の打席は1打席目:犠牲バント、2打席目:ライトフライ、3打席目:空振り三振
結果はどんどん悪くなっていくばかりです。これではもはや4番としての立場が…

「…はあ…悪いな三橋、7点目入れてやれなくて」

「え!?え、あ、え、おぉ…」

「なんだよ、今日のコールドはお前のためなんだろ?」

「え、お、俺も、ババ、バントできなくて…」

「お前じゃねーよ…俺がチャンス活かせなくてって言ってんの」

「お、お、俺…」

(あ〜くそ…人が恥をしのんで…)

「俺、俺…」

「お前じゃねぇっつってんだろ!!」

「ひいっ!?ひいーーっ!!」

そしてついに花井のストレス大爆発!自分のふがいなさをひしひしと感じてベンチに戻ってきたところに、
三橋がキョドりまくって「俺の方がダメ俺の方がダメ」と言う姿を見て、思わずイラッときて怒声を張り上げてしまうことに…
確かに元々イラついているところに、三橋のこのキョドキョドした喋り方されると大抵の人がどかーんと爆発するでしょうな…

「…あ…」

(花井君…クスリが効きすぎてるかな?一言声をかけるか…
 いや、ガマンガマン!本人せっかく煮詰まってるんだから、水さすのはやめよう!)

(お、俺八つ当たりしたのか…?やばかったかな今の…ピッチング大丈夫か…?
 この回終わったらグラ整だし、その時ちゃんとフォロー入れておこう…)



そんな花井に怒鳴られた途端、超速でベンチから逃げ出してしまった三橋。はぐれメタルかと思うような弱気っぷり
しかし花井は、そんな弱気なピッチャーに刺激を与えてしまったことを心配してしまいます
今ので三橋が調子を狂わせてパコパコ打たれ始めたら、「三橋を休ませる」という目的のコールド勝ちが無意味になってしまうわけで…
そんな不安を抱えながら守備についた五回の表ですが…

「アウトォー!」

「アウトォー!」

「アウトチェンジ!」

(さ、三球で終わった…三橋全然崩れねえや、俺が心配する必要ないっつーか…
 三橋なら満足すんなとか言われないだろうな…三橋も田島も、今の自分に満足してねえのはスッゲー分かる…
 俺だって満足してるわけじゃねえけど、あいつらと俺で何が違うんだ…?)

なんとバッター3人をわずか3球で片づけてチェンジにする三橋!これはすごい…さっき怒鳴られたのなんてまったくピッチングに影響してません
そういえば前々回もさんざん客席からヤジられまくったのに、平然とピッチング続けてましたっけね。三橋はそういうところ図太いな
考えてみれば花井はそういう「他人から何か言われる」ことにすごく神経質で、今もバッティングを崩している状態ですからね…
それは花井自身も感じているようで、三橋と自分で何が違うのか攻撃中にも考え込んでしまい…

(おそらく花井君の打席はあと一回…ランコー中の声出しを忘れるほど
 プレッシャー感じてるんでしょ?何か掴んで!)

そして攻撃中、ランナーコーチ用のボックスに入っているのに、ずっと考え込んだままランナーへの指示をすっかり忘れてしまう花井。
でも問題はそれよりランナーコーチを乱交と略すモモカンだな…(えー  乱交中の声出しですって!?
おいおいこのセリフはピーーって放送禁止用語扱いした方がよかったんじゃ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

《両チームで、グラウンドの整備をお願いします》

「あ、三橋!さっき…ごめんな」

「えっ!?あ、え、うぇえう…」

「四回裏終わったとこで、ベンチで俺デケー声出しただろ…?あれ、ごめんっつってんの」

「うう…ち、違う!あや、あやまることしてないよ!」

「違くねーよ…だってお前、あの時ベンチで固まってたじゃんよ」

「おぅおぉ!お、俺、俺、俺…!」

(あぁ、この言い方じゃ三橋がビビリ屋だって言っちゃってんな…)

「いやでも、その後の投球には全然響いてなかったよな、ビビッてねーよな…お前いい投手だよ!」

「ひぐうっ!?」

そして五回裏が終わったところで、一旦試合が中断して両チームでのグラウンド整備が始まります。
そこで花井は、さっき考えていたように三橋に八つ当たりしたことのフォローを…。いい加減な奴なら
「なんだ、別にピッチング崩れてないからいいや」と放っておきそうなものですが、ちゃんとフォローしにいくあたり花井は偉いですね
三橋がおびえないように、色々言葉を選んで喋ってるのも好感持てます
しかし「お前いい投手だよ」と誉められてるのに何故かキョドりまくっておびえる三橋がダメすぎ。もうちょっとしっかりしろよ…

「は…花井君は…凄い…」

「え…?何が?俺は凄くねーよ」

「す、凄い…よ!」

「…はあ…俺より…田島のがすげえだろ」

「っ…」

(ああ…聞いちゃったよ…だってもう言われた方がスッキリすんだもん。さすがに言いにくいか?
 でもお前、かわす技なんか持ってねーだろ…?悪いけど、田島のがすげえって言っちゃってくれる?)

その時、さっきから「チャンス活かせない俺ってダメだな」と言う花井に「花井君は凄い」と繰り返す三橋。
そんな三橋に、花井はここでハッキリ田島の方が凄いかどうかを確かめようと…ああ…分かるでしょうかこの質問の意味が
田島はナンバー1、自分はナンバー2止まりということをここで認めてしまおうということです
田島という壁を相手にもがくことなんて、もう無駄だからやめてしまおうと…そういう弱気にかられてしまったわけですな…



「た、た、田島君…田島君が、ピッチャーしたら、俺…かなわない…」

「…は…?」

「は、花井君、球速い…沖君、左…本気になったら俺、かなわない…」

(い…いつから投手の話に…!?もしかして、話が全然通じてない…?)


(C)荒木飛呂彦/集英社

俺の話だと言っとるだろーが!
人の話聞いてんのかァ
この田ゴ作がァーーーッ!!
(えー

ところが「花井と田島とどっちが凄いか」という質問をしているのに、
「田島君も花井君も沖君も凄いなぁ…それに比べて俺ときたら…」全然違う話を始めた三橋
おいいいい!これには花井も「お前は何を言っとるんだ…」と完全に力が抜けてしまいます
ところが三橋の話は、そこから思いもしない方向へ…



「か…かなわなくても…俺…や、やる!1番もらうために…き、競う…よ!」

「…!」

「ひっ!?ご、ごごご、ごめん!お、俺、自分ダメなの、知ってるから…」

(三橋…毎日戦ってんのか…?俺も沖も、お前と競う気なんかねえんだぞ…?
 ウチのエースはお前なんだよ。でも…戦う相手がいた方が、こいつのためには多分いいんだ…
 …あ…?相手と比べて…それでいいのか…!打っても守っても、いっつも田島が目の前にいて…
 どうやったらこいつ超えられんだよって…どうにかして超えてやりてえって、毎日の挑戦と結果が苦しくて辛くて…
 それでいいんだ…!俺は…田島と…競うぞ!!)

花井が聞こうとしたこととはまるで関係のない三橋の話、
しかし日ごろから自分より凄い相手を見上げながら、必死にそれに負けまいと努力しているという姿に、
花井はまさしく自分の手本を見たような気持ちになってしまいます。他人と比べたコンプレックスに悩んでるのは三橋も同じ、
しかしそれは、競い合って自分を高めるのに必要な「いい事」なんだと…ついに花井も気がついたようですね。
こればっかりは三橋が空気読めない奴でよかったと言うべきか…(えー

《3番、サード、泉君》

「え…?け、敬遠!?」

(3番は今日3得点に絡んでる…それに比べて4番はノーヒットだ!勝負すんなら4番だろ!)

さあそして0対6のまま迎えた6回裏ツーアウト、ランナー三塁で3番・泉の打席ですが…
なんと崎玉バッテリーが選んだ策は敬遠!泉よりも不調の花井の方が料理しやすいと見ての作戦です
花井にしてみたらかなり屈辱的な場面ですが…

(…俺の評価は泉よりも下か…田島どころじゃねえ、どいつもこいつも競争相手だ…
 でも競う相手はいた方がいいんだ…!考えてみりゃ、
 チーム内に競争のないチームなんてダメだ!見とけよ…今度こそ打って入れる!)

しかし今の花井は、これしきで集中力を乱すようなヤワなバッターではない!
これはまさに確変状態に入ったと見るべきでしょうか、いい結果がついて来そうな予感がビンビンしてきます

(これまでの配球から考えて、俺にもスクリューで入ってくるだろ…一球しっかり見る!)

ビシュウッ!

「スットライーク!」

(今のがスクリュー…これなら届くぞ!)

(動かなかったな…手が出ないのか?スクリューはまだ誰にも打たれてない!)

(次もスクリューで来んだろ…?狙い絞って当てに行く!)

ビシュウッ!

「ぬううううッ!!」

カッキイイイイイン!!

見事に相手の配球を読んで完璧に捉えた花井!火を吹くような当たりが外野手の頭を越えて、文句なしの2点タイムリーツーベース!
おお…まだ誰も打っていなかった決め球・スクリューを打ち砕いての長打、しかも7回コールドの条件を越える8点目まで稼いだヒットとなれば、
これまでのマイナスを取り返すのに十分な結果だったんじゃないでしょうか。よかったな花井

「ナーイバッチー!2打点じゃん!次最後にしてやろうな!」

「んんっ…!?お、おう!!」

(元気出た…かな?花井君にはこれからもずっと田島君を意識させていく…!
 手助けするからね、頑張ってよ!)

そんな花井のヒットは、田島も手放しで誉めてくれるナイスな結果。これには花井も「ンッギモチイイイイ!!」
田島に誉められた達成感を感じているようです。そして試合はもう決まったようなもの、その後は三橋が七回表もきっちりと抑えて
西浦は0−8の七回コールドで崎玉に勝利するのでした

「まあまあの4番だったな!」

「ん…?満足してねーから」

「は?それはスクイズん時言ったんだろ、スクイズで満足してたら俺がすぐ4番取り返ーす!って思っただけ」

「え?すぐ取り返せた方がいいだろ…」

「バーカ!そんなの全然つまんねーよ!一番つまんねーのはケガだけど…あぁ悔しいいいい!!
 それに俺、背ぇ高ぇやつキライだし!」

「は、はぁ!?」

「当ったりめーでしょ、俺チビだもん!」

(な、なんかよく分かんねーけど…背高くてよかった〜!)

そして試合後、例の「満足すんな」発言について改めて話をする田島と花井。
どうやら田島は田島で、自分がケガでバントしかできない状況が相当悔しかったみたいですね
バントしか出来ない4番だなんて4番じゃない、だから自分は今回4番を降りたというのに、
代わりに入った花井の初打席の仕事はバント…そんなことで満足されてしまったら、自分が泣く泣く4番を譲った意味がありません

だから田島は「バントなんかで満足すんな」と言ったんだと思います。
4番というのはやはり特別な打順、田島もそこにはこだわりがあって、
張り合いのあるライバル達の中から勝ち取っていきたいみたいですね。次回に続く!


■おおきく振りかぶって 〜夏の大会編〜 第6話「大事」
 

「し、試合勝ったって…うふ…ふふ、ふふふ…」

「あはは…このカッコ晒すの決定だねー!」

「まーいんじゃねー!なんとか許せる範囲だしー!」

「あははは!ワキを隠さないでよー!」

「ちょっとうるさいよ!…あれ?それが例のチアガール?ふ〜ん…」

ついに西浦応援団にもチアガールが誕生!
というわけで今回の話は、崎玉との試合に勝ったのを機に、ダンス部の女子2人が今後チアガールをやってくれるという内容です
今までの西浦応援団は浜田とその友人2人という男子3人構成でしたが、これからはちと華やかなことになりそうですね

しかし今回はそんな事よりも重要な事がある!越智先輩かわゆす
チアガール二人が普段所属しているダンス部の先輩が越智先輩なんですが、出番が少ないにも関わらずその美貌にメロメロですよぼかぁ
顔だけ見るとキツイ性格のメガネ姉さんって感じですが、それとは逆にえらく可愛らしい声をしているので
そのギャップがなんとも言えない魅力をかもし出しているという…

ちなみにこの越智先輩、原作ではチアガール二人の前で堂々と服を脱いで下着姿になるシーンがあったんですが、
アニメでは「おお今から脱ぐぞ!脱ぐぞー!」というところで
カメラさんが自重して着替えシーンをさっぱり映してくれませんでした  うぐおおおおおお!!


(C)IF・DF/「薄桜鬼」製作委員会

「おいィィィィィィ!!
 そこのカメラぁぁぁぁぁ!!
 越智先輩の着替えを映さないとは
 どういう了見だコラァ!
 深夜帯に放送してる意味ねぇだろが!
 殺す殺してやる!!」

「山南さん分かりましたから!」

「落ち着いてください山南さん!」(えー

なぜ越智先輩の着替えシーンをわざわざ隠す必要が!?深夜アニメなんだからいいじゃないそれくらい!
まったく俺の中の山南さんが危うく目覚めそうになったじゃないか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
いいんですけどね…俺にはまだ篠岡がいるからさ…この観客席に座ってる姿とか、プチ篠岡って感じで妙に和んでしまいました



「そういや監督っていくつなんすかー!?」

「ん?23歳!」

(に…23…!)

(23っ…!)

(に、23ってーと、えーと兄貴の3つ上で…)

(俺らより6…いや7つ上…?それって微妙…?微妙か…?
 って、んなこと考える必要ないでしょおおお!!)

そして今回、そんな観客席で田島が急にモモカンの歳を尋ねるという面白い場面が…あっけらかんと23歳だと答えるモモカンでしたが、
「俺達の歳って射程圏内!?」と凄い勢いで考える男どもの姿が笑えます
というか栄口はともかく、あの阿部までモモカン意識しまくりなのは驚きましたねえ。
まああのおっぱいじゃあな…いくら阿部でもおっぱいは好きだよな!(えー

しかしそんな阿部達の中でも、一番モモカンを意識してるのは明らかに花井ですよね
花井は普段からしてモモカン相手に真っ赤になってることが多いし…万が一本気で恋する可能性がありそうなのは、やはり花井だけかな?
まあ花井と言えば、モモカンより田島に恋する乙女みたいな顔してたのが
大問題なわけですが…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!


■おおきく振りかぶって 〜夏の大会編〜 第7話「ゆるやかな変化」
 

「廉ー!久しぶりだねえー!」

「あっ、お父さん!ひっさしぶりー!!」

「廉、今日も勝ったんだって?スゴイじゃんかぁ!焼きまんじゅうあるぞ!」

「わはぁ!?焼きまんじゅう!」

「今日は失点1…いや、2か?」

「3〜!!お母さん!焼いて!焼いてえええーー!!」

「えぇ!?今もうご飯できるのに…」

「今焼いてええええーー!!」

--------------------------------

「三橋、お前今日弁当だよな?じゃあ学食のテーブルで食うか」

「ん…!」

(が、学食!学食やってるなら何か食べたい…あ…違う、中は空いてるけど夏休みだからやってない…
 でも、もしかしたらやってるかも?阿部君、知ってるかな…聞こうかな…うう…聞かなくて…いいな…)

「…」

(なんも考えてなさそーだな…カギかけんのおっせーし)

「なあ、お前って俺に不満とかある?」

「ん!?んんんんん!」

「リードについては?」

「んんんんんんん!!」

「そうだよな…ならいい」

(ふ、不満っぽいこと…!?しちゃったのかな…いつどこで…!?
 もっともっと気を付けなくちゃ…!阿部君に嫌われたら、俺はお終いだ…!)

今回はなんというか、阿部と三橋の間にあるギクシャク感がかなりクローズアップされたお話でしたね。
家族に対してなら、食べ物の話で大いに盛り上がって、自然に今思ってることを即答で口にする三橋…
しかし阿部に対しては、食べ物の話を切り出そうとしても何も言えず、嫌われるのが恐くて自然体で接することが一切出来ないという…

うーむ…これまでの話で多少は仲良くなってきたかと思いましたが、こうして見るとまだまだ距離感があるレベルなんですなあ
阿部も三橋が食堂のことをあれこれ考えてる時に、「こいつ今きっと何も考えてねーな」って誤解してますし
この意思疎通の取れてなさは深刻なレベルとさえ思えてくるような…

「お前、三橋と上手くやってんの?」

「え、やってるよ?」

「…お前、友達いないんじゃねーの?」

「は、はぁ!?なんでいきなりそうなんの!?」

「お前が今、三橋と上手くやってると思ってんなら、お前の友人関係もたかが知れてるなっつーこと」

「ちょっと…!俺ホント努力してんだぞ!?
 なんか三橋って変わってて、10分会話続けんのだってすげー大変でさぁ!
 初めなんて冗談じゃなく言葉が通じなかったんだから!」

「お前が相手だからじゃないのぉ?」

「ちげーよ!!」

そんな阿部と三橋のギクシャク感に勘づいたのは阿部のお父ちゃんでした。今の状態でも三橋と上手くやれてると思っている阿部に、
「はぁ?あれの一体どこが?」
と痛いところを思いっきりガスガス突いて行く父ちゃん。
むう…実際田島なんかは三橋と自然体で仲良く話をしてるだけに、それをいつも見ている阿部には
「お前が相手だからギクシャクしてんじゃない?」って言葉は相当グサッときたことでしょう

(ったく…!三橋と話したこともねーくせに、なんも知らねーで何言ってんだあの親父!
 
俺、友達いるよな?野球部は大体仲いいじゃん、一緒にどっか行ったりはしねーけど…
 まぁ、まだ会って3ヶ月だからな。やっぱ遊ぶなら中学かシニアの…
 あれ…?高校入ってから…一回も連絡してねえ…?ええ…!?)

そんな親父に対して「友達くらいいるっつーの!」とイラつきながら食卓を後にした阿部でしたが、
「あれ…そういえば最近プライベートで遊んだ友達って誰もいねえ…」
と気づいて愕然となってしまいます
ああ…やべえ阿部の気持ちがあまりにもよく分かりすぎる(えー

私も阿部とまったく同じタイプだな…学校に行けば仲良く話せる知り合いはいっぱいいるんですよね。
先生が「はいじゃあ適当に二人組作ってー」って言った時でも別に困るようなことはないし、
「一緒にやろーぜ」って声かけてくれる親密な奴はまぁまぁいるんですよ
ただ、「学校卒業してからもそういう人と一緒に遊びに行ったりするの?」と言われると
これはもうぷっつりと関係が途切れてそれっきりなわけで…
要するに、会う機会があったら気軽に話せるくらい仲はいいけど、
その会う機会を自分から作るほど仲がいいってほどじゃないってことなんですよね。「知り合い以上友達未満」というか…

ドラゴンボールで言うなら天津飯的ポジションとでも言うんでしょうか(えー
みんなで集まる機会があったら、ちゃんとやってくるし割と誰とでも話せるんだけど、
じゃあそういう機会がなかったらどうなの?っていうと、「しばらくみんなと会うことはないと思う」みたいなことを言って
仲間とプライベートで接点を持つことは全然ないという…ああ…
まあ「あいつは置いてきた」とか言われて、そもそもみんなで集まる機会に呼んでもらえないチャオズ的ポジションよりは
マシではありますけど…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  「お前友達いんの?」って言われると天津飯な俺らはグサッとくるんだよ…ちくしょォォォォ

「「こんにちわぁ〜」」

「ええー!?遥ちゃんと飛鳥ちゃん!?かっわいい〜!!」

「ああ、ウチももう一人頑張ればよかった〜!」

「ホント〜!また男かと思うと怖くて踏み切れなかったわ〜!」

しかし阿部のことはともかく、今回一番の目玉は西浦の試合を応援にやってきた花井の妹ちゃん二人ですよ!
花井のやつこんな美少女の妹を二人も!?なんたる勝ち組!花井が高1だからこの二人は中2くらいかなぁ
中2か…年齢からしてまだ花井と一緒に風呂に入ってるという可能性も:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「あっ、栄口君のお姉ちゃんよ!」

「栄口さ〜ん!元気だった〜!?」

って、そんな試合前の球場にはさらに栄口の姉まで登場!うら若きお姉ちゃん!?
三橋のいとことか花井の妹とか、おお振りの若い親戚娘たちはみんな美少女ぞろいですからね
栄口の姉にもやはり期待が高まるというもの…って



「わぁ〜!お久し振りです〜!」

………(^ω^ )いや…これってなんというか栄口とまんま同じ顔してるじゃねーか!(えー
これって栄口の女装じゃなくて!?ねえ!?栄口がヅラかぶってメガネかけたらまんま同じ顔になるだろ!(えー
ちょいと残念なお姉ちゃんだな栄口…いや、他の子が可愛くてハードルが高くなってるせいなんですけど

しかし声に関して言うなら「えぇこの人がやってんの!?」って感じで、かなり意外な配役で驚かされましたよ。
なんてったってこの人の声だから。まさかこんな繋がりがあろうとは。気づいた時には思わずニヤつきました
でもやっぱり親戚娘たちの中でナンバーワンは水谷の母ちゃんだよなぁ、あの人は今日は来てないんだろうか。早く出てきてほしい次回に続く






トップに戻る