■ハートキャッチプリキュア! 第49話「みんなの心をひとつに!わたしは最強のプリキュア!!」
「「「「プリキュア!ハートキャッチオーケストラ!!」」」」
ドッゴオオオオオオオン!!
「がああああああーーっ!!」
「「「「はあああああああああああ!!」」」」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
「が…ががっ…ぐ…が…!うおあああああーーっ!!」
ドッバアアアアアン!!
「な…っ!?」
「ハ…ハートキャッチオーケストラが!」
なにー!?前回必殺技のフルコースを大量に食らわされ明らかにオーバーキルでしょう!?というくらいボコられていたデューンですが
なんとあれだけやってもまだ足りなかったようで、プリキュア最強技のハートキャッチオーケストラをも跳ね飛ばしてしまいました
こいつどんだけしぶといんだよ!あそこまで削りまくって最強技を放ったのに、それを跳ね返されたんじゃもう本当に打つ手が…
「…ふふ…やってくれたねぇプリキュア…でも、この程度じゃ僕は倒せない。
僕の憎しみは消えないよ…!」
「くっ…!」
「憎しみは増殖し…全てを破壊し…奪い尽くすまで消えることはない!
君たちの愛など…!僕の憎しみの前にはゴミだと教えてやろうッ!!」
ズゴゴゴゴゴゴゴ!
「な、なんなの!?」
そしてまずいことに、今の攻撃は完全にデューンを怒らせる結果となってしまったようで、
これまでよりも遥かに強烈な力の波動を放ち始めたデューン!これは…いわゆる最終形態ってやつに変わるつもりでしょうか
まだ奥の手があったデューンにつぼみ達が緊張を高める中、ついに変身を終えたデューンの姿とは…
「ウオオオオオオアアアアアアア!!」
「あ…?あ…?」
うげえっ大人が!?巨大化したーーっ!?(えー
なんだこりゃー!なんとほぼ地球と同じサイズというとてつもない巨体になってしまったデューン!これが最終形態なのかよ!
こうなってしまうと肉弾戦でも簡単に地球へ攻撃できるようで、プリキュアに目もくれずドカドカと地球にパンチを打ち込み始めました
それにしても地上から見た姿がシュールすぎる…(えー
どでかいパンチが地平の果てへ降ってくる姿…まるでギャグですよ!
「あ、ああっ…」
「笑っちゃうよねぇ、たった14歳の美少女がデューンと戦うなんて」
「えっ…?」
「ふふ…えりか、ゆりさんは17歳だよ」
「え?あ、ああそうだった!ゆりさんごめんなさい!」
「くすっ…」
「さ…ちょっくら地球を守って来よう!」
「…はい!お祖母ちゃん、行ってきます!」
ところが、そんな異様な光景につぼみ達が圧倒される中「さてと、宇宙のゴミを片付けてやるか」と反撃ムードを作ったえりか!
おお、ここでえりかの持ち味が発揮されるとは…曇った表情をしていたつぼみ達も、えりかのおかげで緊張がほぐれたようです
えりかのお気楽っぷりも今ではプリキュアに欠かせないものとなりましたね。開始当初のウザいえりかが懐かしいぜ…(えー
「くおおおおあああああ!!」
ズガアアアンボガアアアン!!
「デューン…悲しみが終わらないのは、私達の力が足りないから…
憎しみが尽きないのは、私達の愛がまだ足りないから…だから、だから…!」
「だから…私達は、力を合わせましょう」
「私も合わせるー!」
「私も!」
「みんなで力を合わせるですぅー!!」
「「「「宇宙に咲く…大輪の花!!」」」」
パアアアアアアアア
「ああ…無限の可能性が今、花開くわ!」
こ、これは…?デューンの前に今一度立ちふさがった4人は、デューンにさらなる愛を与えようと全員で手を合わせ始めました
するとまばゆい光が4人を包み、宇宙に咲く大輪の花へと姿を変えていくことに!宇宙に咲く花って…ま、まさか、まさか…
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いいのか刹那?
もう戻れなくなる… |
全裸でクアンタムバーストしちゃらめえええええええ!!(えー
「無限の力と…無限の愛を持つ…!星の瞳のプリキュア…!
ハートキャッチプリキュア・ムゲンシルエット!」
「…!?グウ…!グウ!グウウウウウッ!!」
バゴオオオン!バゴオオオオオン!!
「憎しみは…自分を傷つけるだけ…」
ってなにー!?こっちも巨大化キター!!なんと4人がひとつとなって究極のプリキュア・ムゲンシルエットがここに出現!
お互いに地球サイズで肉弾戦という異様な光景…ユニクロンとオメガコンボイの殴り合いを思い出すぜ
それとムゲンシルエットはつぼみをベースとした姿なんでしょうか、声の方はつぼみと一緒のままであります
パワーアップしてムゲンになるとは…ハヤテシルエットとムラサメシルエットにもエヴォルトできるね!(えー
「食らえ…この愛!プリキュア・こぶしパァァァァンチ!!」
ぱすうううううううん
「お…あ…?」
そしてわけの分からん決め技キター!!こ…こぶしパンチ!?これが必殺技なのか!?
今までこの作品にはおしりパンチ(ヒップアタック)、おでこパンチ(頭突き)、からだパンチ(体当たり)、ぜんぶパンチ(体当たりその2)
というヘンテコなパンチが多数存在しましたが、とうとう一周して普通のパンチに戻ってきたのか…(えー
しゅわわわわわわわ…
そんなこぶしパンチとは、メガトン級の破壊力を持つようなパンチではありません
軽くぽすっと相手に触れることで、無限の愛を与えるパンチ…
それを受けてついにハートキャッチされてしまったデューンは、満足そうに光の粒子となって浄化されて行くのでした
「ああっ…私達はすごいことをしてしまった!!世界が輝いているのも、私達のおかげ!
むふん…たった14歳の美少女が!地球を守ってしまったああああああ!!」
「ああ…私、もう聞き飽きて堪忍袋の緒が切れそうですぅ」
「毎日毎日、よく飽きないよねぇ」
そんな戦いからしばらく経ったある日、あれほど荒廃していた地球も今ではすっかり元通りとなっていました
つぼみ達にも少しずつ変化があったようで、メガネをかけるのは自宅の中だけだったつぼみは外でもかけるように、
いつきは女子の制服を着たり髪を伸ばしたりして、ずいぶんと可愛らしくなっていますね
そんな中でえりかだけは相変わらずのようです(えー
えりか…さっきあれだけ成長を感じたと思ったら…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「お子ちゃま扱いしないでよぉ!つぼみだっていつきだってみんなだってぇ!」
「「「「我々はすごいことをしてしまった!!」」」」
「ってこないだまで言ってたじゃん!言ってたじゃん!言ってたじゃあああああん!!」
「あ、あはは…」
「あうう…」
しかし、世界を救ったことですっかりお調子に乗っていたのはえりかだけではなかったようです
つぼみやいつきも少し前までは同類、しかもこの3人並んだ画像を見てみると左端にゆりの髪がちらちらと映っているので
ゆりも見えないところで同じ顔をしていたようです
こいつら…無限の愛なんてすごいことをやってのけた割には、けっこう俗物だな…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「無限の力だよっ!?無限の愛だよっ!?地球を救っちゃったんだよっ!?
はあうあああああ!私の人生これ以上なにがあるって言うのよおおおおお」
「もう…えりか、まだそんなことを言っているの?いつまでも終わったことにこだわっていても、しょうがないわよ」
「はうっ!?す、すいません!」
とその時、ひょっこり姿を現してえりかのお調子者ぶりをたしなめるゆり。それにしてもゆりもずいぶん雰囲気が変わりましたね
今まではこんなに柔らかい表情を見せることはなかったし、もっと血色悪くて白い顔してたんですが
あの決戦を終えて以来、心身ともにずいぶんと健康になったようです
「今まではこころの大樹が私達を見守ってくれていたわ。
でもこれからは私達が…私達の心が、こころの大樹を育てていくのよ。
だからいつまでも無限の力とか、無限の愛とかに頼っちゃだめ。自分の人生なんだから」
「むう…し、しかし人生とは…奥が深いっしゅ…」
「自分の精一杯の力で夢に向かいなさいってことだよ。えりかはプロのファッションデザイナーになるんでしょ?」
「おぉ!」
「僕は明堂院流の武術を続けながら、色んなことにチャレンジしてみたいなぁ」
「私はもう一度宇宙に行きたいです、今度は自分の力で!」
「わぁ、それって宇宙飛行士だね!」
「さすが私の親友、夢がでっかいねぇ!」
(そして、できるなら…草も花もない宇宙に、少しでも花を咲かせたい!)
そして「過去の栄光に浸るのはそろそろやめて、未来のことにも目を向けなさい」と言い出したゆり。
そんなわけで将来の夢について語り始めますが、えりかはファッション関係、いつきは武術関係っていうのは想定内でしたけど
つぼみの夢が宇宙飛行士っていうのは意外でしたね。まあ一番の理由としては「宇宙に花を咲かせたいから」ってことみたいですが…
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いいのか刹那?
もう戻れなくなる… |
これ以上宇宙に花咲かせちゃらめええええええええ!!(えー
「ゆりさんは?ゆりさんの夢はなんですか?」
「私の…夢…そうね、私も自分の人生…考えなくちゃいけないわね」
ところがそんな中、たった一人だけ将来の夢について具体的なビジョンを持っていなかったゆり。
そりゃあなあ…ゆりだけは本当夢も希望もない人生なんだもんなあ…(えー
これまでは将来の夢に想いを馳せる余裕なんてなかったんでしょう、スタッフはゆりにだけ絶望を背負わせすぎたんや!
・※プリキュアから死人が出る
→ゆりさんの妹
※マスコットキャラから死人が出る
→ゆりさんのパートナー
※プリキュアの親族から死人が出る
→ゆりさんの父 あんまりだああああ
by ダイ大で一番好きなキャラは後半のハドラー
うん、まあなんて言うか…この3つはどれもプリキュアシリーズ初の出来事ですけど、それを全部ゆり一人で背負うハメになってしまったという
鬼畜な結果になってしまったよね…せめて今回、ゆりに対して何か救いがあればよかったんですけど
そういうものは特に何もないまま終了という徹底ぶりでしたね…スタッフはどうしてこうもゆりに厳しいんだ…
例えばコブラージャ・サソリーナ・クモジャキーなんかは、プリキュアに倒されたけど死んだわけではなくて
浄化された今はデザイナー・保母さん・武道家になって、平和な暮らしの中に溶け込んでいるんですよ
この3人の他にも、砂漠の使徒の犠牲になった人や物は、何もかもすべてが元通りになったわけですが
しかしサバーク博士・ダークプリキュア・コロンだけは元に戻らない
ゆりの失ったものだけが元に戻らない…いや…なんでだよ…
せめてサバーク博士くらいは家に帰ってくるラストであって欲しかった…
なにしろゆりの母親は、今でも夫が帰ってくるのをずっと待ちわびていて
食事のたびに夫の分までお皿を出して待っているくらいなんですよ
それが…それがまったく救いのないままで終わってしまうとは…うわあああああああああ!!!
ゆり一家不幸すぎるだろこれ!それでなんでゆりは毎日が楽しくてしょうがないみたいな顔してんだよ!(えー
「いつまでも終わったことにこだわっていてもしょうがないわよ」とさっき言っていましたが、
まさかゆりにとってサバーク博士やダークプリキュアが死んだことは
「もう終わったこと」としてとっくに気持ちの整理がついているんだろうか…だ、だとしたら…
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月影ゆりの精神は既に
神の域に達している(えー |
(C)大場つぐみ・小畑健/集英社 |
いやぁ…これつぼみが同じ立場だったらえらいことになりますよ
お父さんが死んでシプレも死んで生まれてきた妹を自らの手で殺してしまったなんて…完全に精神崩壊コースだこれ!
そんな絶望をすべて背負って、以前よりも明るく元気に生きているゆりって…どんだけメンタル強いのか想像もつかねぇ…
俺的には泣き顔の方が萌えるんだけどなぁ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
これだけ強くなった今では、もうこんな顔を見せることはないだろうな…
さて、そんなわけでハートキャッチプリキュアの物語はこれにて終幕です
エンドカードにはキャラクターデザインである馬越嘉彦の描き下ろしイラストが…
というかこの人、この間のアニメディアの付録でもそうでしたが、画風とは対照的に猛烈に男くさい字を好みますよね(えー
そういえば北斗の拳が好きとも言ってましたが、調べてみたら人生の分かれ道を北斗に捧げたくらいガチな人だったんですね…
イラストだけじゃ人の性格は分からんもんだなあ
さて…色々と話が変な方へ逸れてしまいましたが、
このハートキャッチプリキュア、全体を通して言うなら十分に名作と呼べる内容だったと思います
序盤から安定して好感の持てるキャラだったつぼみ、
最初はウザキャラだったのが、回を重ねるごとにどんどんと評価を上げて行ったえりか、
超絶クオリティの変身バンクで見る者すべてを魅了したいつき、
戦闘のプロとしか言えない迫力のバトルをいくつも披露したゆり
主要キャラ4人にはそれぞれ印象深いポイントがあって、キャラ付けを上手くできているなという感じがしましたね
あとは全編通して作画の質がかなり高かったのも、作画厨の私としては嬉しかった点ですねえ
前作フレッシュプリキュアはおいおい今回も作画やべーなと思うことが正直かなり多かった気がするので…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
特にブッキーが主役回の時にはな!ちくしょう俺のブッキーが…ともかくハートキャッチはその点よくがんばったと思います
ただ、フレッシュとハートキャッチと見続けてきて私がちょっと思ったのは、
やっぱりプリキュアの数は3人以下が一番いいなぁということでしょうか
なぜ3人以下がいいのか…それは4人以上になると黄色のプリキュアが空気になっちまうからだよ!!(えー
前作ではキュアパッションが登場して以来、ブッキーが急速に空気化したのは言わずもがな…
キュアサンシャインも初登場時はめちゃめちゃ盛り上がったのに、ムーンライトが仲間になってからは
めっきりドラマに絡んでこなくなりましたよね。なんていうか、キャラが4人以上になるとどうしてもキャラの扱いに差を感じてしまうんだよな…
ちなみに青のプリキュアは仲間が増えるとどんどん汚れ役になっていきますよね(えー
えりか…番組当初は私もキュアマリンさんと呼んで「えりかは変身すると凛々しくなって頼りになるなあ」と思ってたのが、
仲間が増えていくと段々こんなことに…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ちなみにクモジャキーとの最終決戦に臨んだ時のえりかは、初期の頃のような凛々しさが帰ってきたなと思いながら見てました
あの回はなんていうか、実質的にいつきと2人のプリキュアみたいな感じでしたからねえ
やはり味方が2人以下だとえりかはまともな子になるんや…(えー
次回作スイートプリキュアも最初2人からスタートするようですが、やはり途中からメンバーが追加されたりするんでしょうか
今度はそういうところにも気を配って見てみたいですねえ。ともかくハートキャッチスタッフの皆さん、1年間お疲れ様でした
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