■聖痕のクェイサー 第5話「戦場の白ユリ」
 

ぺちゃくちゃ ぺちゃくちゃ

「あ、あのっ…先週配ったプリントなんですけど、まだ出してない人は明後日までに…」

「委員長聞こえませーん!」

「何言ってんのか分かんねーぞぉ!?」

「だ、だから…その…」

「御手洗さん、もっとハッキリおっしゃってくださらなぁい?」

「しょうがないよぉ、だってお便所ふーちゃんだもん」

ぎゃははははは わははははは

しょっぱなからなんだか嫌らしいイジメの場面で始まった今回の話。
まふゆ達のクラスでは、クラス委員長の御手洗史伽(みたらいふみか)がクラスメートに連絡事項を伝えているところでした
しかし「何言ってんだか全然聞こえねーよバーカ」とクラスメート達は全然その話に耳を傾けようとしておらず…


(C)ABC・東映アニメーション

「はぁ〜ん?御手洗さんは
 声まで控えめなんだぁ!!」(えー

まさにこういう状態ですよ!まったくどこのクラスにも酷い奴ってのはいるもんだな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「いい加減にして!少しぐらい静かにしなさいよ!!」

「あらあら、また目立とうとして。御手洗さんも注意なさい?
 さもないとまふゆさんの負け犬っぷりが移りますわよぉ?」

「美由梨っ!!」

そんなバカなクラスメート達を怒鳴りつけるまふゆでしたが、元々まふゆと燈もこのクラスではイジメられている存在…
まふゆの怒声にもクラスメート達はニヤニヤしているばかりで、やはり耳を貸してくれません。
こうなったらサーシャさんくらいしか委員長を助けられる人はいませんが…

この胸じゃどう考えても無理だ…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
「巨乳以外の女など助ける価値なし」が信条のサーシャさんにとって、この委員長の胸はあまりにも平らすぎますよ!
これじゃサーシャさんが口を挟んでくるわけがありません、哀れな委員長はこのまま晒し者にされるしかないのか…

「ハリボテの遠吠えか」

「なっ…」

「虎の威を借る内弁慶、ブザマだな」

「な…な…な…」

何だってェーーッ!?(えー
(C)渡辺保裕/新潮社

そ…そ…そんな!そんなまさか!サーシャさんが貧乳娘を助けたというのか!
これは一体どういうこと!?天変地異の前触れか!?
あまりにも信じられない事態にクラス全員が「サーシャが貧乳を助けただとォ!?」と目をひんむいております
クラスメートがここまで驚くとは、作中でもやはりサーシャさんが貧乳に関わるのは相当珍しく思われてるのか…(えー

「どっ、どういうことだ!何故ボルシチがない!?」

「ゆうべあんたがぜーんぶ食べちゃったでしょ?大体お弁当の献立じゃないし…」

「くっ…!ならばせめて…ラッソーリニクかアクローシュカを用意するのが常識だろう!」

「だ、脱走ニンニクにアフロですか?」

「ラッソーリニクにアクローシュカ。どっちもスープの名前だよぉ」

ところが颯爽と委員長を助けたかと思いきや、次の場面でサーシャさんはすっとんきょうな声をあげて弁当に頭を突っ込んでいました
お昼時に校庭でお弁当タイムを満喫していたようですが、サーシャさんは「なによこの弁当ふざけてるの?」とボルシチがないことを嘆いていたのです
さらには「なんでもいいからスープ飲みたいスープスープ」とダダをこねるサーシャさん。サーシャさんはそんなにロシアのスープが好きなのか…

「弁当には欠かせない。ロシアでは常識だ!」

「本当…?」

「うっ…本当だ!!」

(絶対ウソだ…)

さらには苦しい嘘をまでついて「ロシアの弁当はスープだもん本当なんだもん」と主張するサーシャさん。
それにしても顔を赤くしてぷいっと顔をそむける様子が、女の子みたいで可愛いぞ(えー
俺としたことがサーシャさんを可愛いと思ってしまうなんて…くやしい…!

「む?これはなんだ(ぱくっ)」

「あっこら!手掴みは”めっ”て言ったでしょ!」

「んむ!?こ、これは!?フクースナ!!」(フクースナ:ロシア語でおいしいの意味)

「あっ、よかったねまふゆちゃん!美味しかったみたいだよ!」

「えっ?えっ?」

「(バクバクバクバク)一体…これはなんだ!?」

「じ、自家製きゅうりのぬか漬けだけど…」

「こ、このアグレーツ…俺の心を震わせた!!」(アグレーツ;ロシア語できゅうりのピクルスの意味)

きゅうりがそこまで気に入ったんですかサーシャさん!
「まったく日本人は得体の知れないエサを食ってやがる」
とぬか漬けに手を伸ばしたサーシャさんですが、
一瞬にしてその虜になってしまい、一心不乱にぬか漬けを食いまくる!ご飯も食わずによくぬか漬けだけ大量に食えるな…

「あ、あはは、そんな大げさなぁ〜。でもまぁそこまで褒めてくれるんなら、
 今夜は腕によりをかけたボルシチをごちそうしちゃおっかなぁ」

「わぁ〜!良かったねぇサーシャ君!」

「スビョークラは…たっぷり入れろよ!!」(スビョークラ:ボルシチに赤い色をつける赤カブのこと)

そしてまふゆに頭をなでなでされるという馴れ馴れしい真似をされているにも関わらず、
「スビョークラ大盛りでお願いします!!」などと真顔でお願いしてしまうサーシャさん。
いつもなら頭に触れた段階でブチ切れそうなものですが、美味い飯を作れるまふゆにはここまで許してしまうとは…
やはりサーシャさんを手懐けるには餌付けが一番ということなのか…(えー

「(すたすた)あ…ごめん、先行ってて?」

「どこへ行く?」

「ちょ、ちょっと用があるのよ…」

「トイレか(すたすた)」

「ぐっ!?い、いちいち指摘するなァーッ!!」

そんなランチタイムが終わった直後、トイレへ行きたくなったまふゆはそそくさと二人から離れていきました
それにしても小梅のトイレを見抜いたつっちーといい、変態達にとっては女のトイレを見抜くことなど朝飯前なんだろうか(えー
「便所なら便所って言えよ」とサーシャさんに恥ずかしい言葉を投げつけられながら、プンスカとトイレのドアを開けるまふゆでしたが…

「んっとにもう〜…サーシャったらデリカシーないんだから!」

ガチャッ

「…」

「う、うわ!?ごごごごっご、ごめんっ!!」

ゲェーッ!?ところがまふゆがドアを開けたそのトイレには、今まさにトイレを使用中だったテレサの姿が!
なんで鍵かけてないんだあんたは!どんだけ無用心なんですか!
とはいえまふゆもこの間「サーシャにトイレを覗かれた」って言ってましたから、多分テレサと同類の人間なんでしょうけどね
なんでお前らそうもトイレの鍵を外したがるんだよ!(えー

「排泄の際に人は最も無防備になる。警戒心が足りないぞテレサ」

ってあんたはここで何やっとるかー!!
ア、アホか!なんとまふゆとテレサが鉢合わせしたその瞬間、さも当然のように女子トイレを覗き込んでいたサーシャさん!
おま…さっき「ふーんトイレか」ってまふゆと別れたんじゃなかったのか!?わざわざまふゆのトイレを拝みにやってきたんかい!
言ってることもやってることも全てが変態すぎますサーシャさん。まったくこの人は何もかもが面白すぎるな…

「ごめんなさい…(すたすた)」

「あっ、テ、テレサちゃん!?」

「…」

「ほ、ほんっとサイテーよあんた!デリカシーなさすぎ!!」

「まったくだ、グランセイザーのやることではないな」(えー
サーシャさんのあまりの暴走ぶりに伝通院先生も呆れております:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
話が進めばサーシャさんの変態ぶりも薄くなるかと思いきや、それどころかますます加速するばかりですな。まったく一体どこまで行くんだこの人は…

「でもテレサちゃんって、いつも静かだよねぇ」

「笑った顔も見たことないっけ…どこの国の人なんだろう?サーシャは知ってるでしょ?」

「知らん。テレサはソーマを得るための存在に過ぎない、あいつの過去になど興味はない」

「あ、あれだけおっぱい吸っといてそういうこと言う!?」

「シスターテレサは…中央ヨーロッパのある小国の出身です。
 彼女の故郷は、冷戦が終結した20世紀の末に内戦状態に陥りました…
 その泥沼の戦いの中で、彼女は全ての家族を失ったのです」

テレサの過去をまったく知らないサーシャさん達のために、テレサの生い立ちについて語り始めたユーリ神父。
そしてここからは、テレサの回想と言う形で話が進みます。
ちなみにユーリ神父は、まふゆ達の学校にいるサーシャさんの上司なわけですが…
名前がユーリで声が千葉進歩って、こいつ絶対カレイドステージ乗っ取りを企んでますね(えー
冒険を恐れる者は人の後ろを歩くしかないぞ、小僧!!

(物心つく前に両親達を失った私にとって、孤児院は家でありシスター達は家族も同然だった…
 私はシスター・ウィルマを姉のように慕い、彼女も私に優しくしてくれた…
 しかし、それはつかの間の安らぎに過ぎなかった…)

バッタアアアアアン!!

「うらあああああ!!」

「皆殺しにしろオオオオオオ!!」

「あぁあっ!?いやあああああーっ!!」

両親を亡くしてからというもの、修道院に引き取られてそこで平和な暮らしを送っていたテレサ。
しかしそんなある日、突然その修道院は殺気立った荒くれ男達の襲撃を受けてしまいます
ユーリの話ではテレサの国は内戦状態だったということですが、こんなような略奪や虐殺が当たり前のようにはびこっていたんでしょうか


(C)武論尊・原哲夫/集英社

「きさまらに生き死にの理由はいらん!
 すべておれたちの気分しだいよ!!」

ケンシロウはやくきてくれー!!(えー
無抵抗なか弱いシスター達を、メチャクチャに犯しては殺すという非道な真似をし始めた男たち…
こうしてテレサの平和な生活は、あまりにも理不尽に奪い去られてしまったのです

「さあ皆さん!聖なる浄化の時間です!塩素は人類史上初の化学兵器です!
 そんな由緒正しいガスで死ねるなんて皆さんは幸運…!
 なあに苦しいのは一瞬、すぐ僕の可愛い塩素が皆さんを楽にします!」

そしてそんな荒くれ男たちの中に、リーダーとして君臨していたのは塩素を操るクェイサー!この男によって修道院のシスター達は
一人残らず殺されてしまったのです。テレサだけは隠し部屋に潜んでいたおかげでどうにか助かったようですが、
この男のことは今でもテレサにとって最悪のトラウマとなっているようで…

「テレサちゃん…あの、私たちテレサちゃんのこともっと知りたいなって…迷惑?」

「別に…」

「あ…よかった!あのツンドラ坊主には余計なお世話って言われちゃったけど…」

そんなテレサの過去を知ったまふゆ達は、その境遇を可哀想に思ってもっと親しくなろうと声をかけていました
サーシャさんはそんなことにさっぱり興味がないようで、この場には居合わせていませんが…

「(くんくん)…あれ?まふゆちゃん、プールの臭いがするよ?」

「プール?(くんくん)あっ、ほんとだ…」

「え…!?」

「こんにちは…可愛い子豚ちゃん」

ってそこに塩素のクェイサー来たー!!うわああああああ!!なぜ突然こいつがここに!こいつは夢か幻か!?
なんといきなりまふゆ達の前に現れたのは、紛れもなく修道院のシスター達を虐殺した塩素のクェイサー…
何が何だか分かりませんが、とにかくまた「サルイ・スーの生神女」とやらを狙ったアデプト12使徒の一員としてやってきたようで…

「さあ…それではサルイ・スーの秘密を、洗いざらい吐き出してもらいましょうか?
 さもないとこのメス豚ちゃんを消毒してしまいますよ」

「い、いやああああ!!」

(あ…あう…ダメ…このままじゃ…!)

こいつの前ではさすがのテレサも、ガタガタと震えが止まらずまるで実力を発揮できず!
それでも必死に抵抗を試みるテレサでしたが、普段の戦闘力には遠く及ばず、あっさりとこの男に捕らえられてしまいます

ギリギリギリギリ

「う…うう…!」

「おやおや…お行儀の悪いシスターだ…!」

「テ、テレサちゃん!」

「さあ…聖なる浄化の時間です!」

そして首を締め上げられたまま、塩素ガスでのトドメを受けそうになってしまうテレサ!
今この場で動けるのはまふゆだけ、しかしこの男を相手にどうしたらいいのか…って

「はっ!?二人とも目をつぶって!!」

ドッバアアアアアン!!

「うごああああっ!?」

どいやー!!なんとその辺に転がっていた肥料用の袋を力任せにブン投げたまふゆ!
袋は見事に塩素男の顔面にクリーンヒット!そして中身の消石灰がぼわぼわ飛び出す中、なんとか助かったテレサと燈でしたが…
しかし所詮は一時しのぎ、これで塩素男の怒りを買ったのは確実です。男は燈たちを逃がすまいとすぐに塩素ガスを放ちますが…

「ちっ…!逃がさんッ!!」

ボワアアアアアア!!

「な、何!?」

とその時、男の塩素ガスはまふゆ達の目前で急激に動きを止めてしまう!こ、これは!?
まるで宙を舞っている消石灰がまふゆ達を守ったようですが…って、塩素と消石灰…ってことはまさか
Cl2+Ca(OH)2 → CaCl(ClO)・H2O!?
塩素消石灰(水酸化カルシウム)からさらし粉(次亜塩素酸カルシウム)が出来る化学反応式じゃないですか!
塩素ガスが消石灰でかき消されたように見えたのは、この化学反応でさらし粉に変わったからなのか!
なんという…まさかこんなアニメで化学のおさらいをするとは思わなかったな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「大丈夫だよテレサちゃん、私が守ってあげるから!」

「ま…まふゆさん…私は…私は…」

「お前はそれでも俺のマリアか…テレサ!」

「やっとお出ましですか…鉄のクェイサー・ジェレーザ…致命者サーシャ!」

「アデプト12使徒…塩素のクェイサー・ガスチェンバー…浄化者クロア!」

そんな時、ようやくまふゆ達を助けにその場へサーシャさん登場!この塩素男の名前はクロアっていうみたいですね
それとサーシャさんにもジェレーザなんて二つ名があったのか…これってクェイサー全員についてるもんなんだろうか
ともかくサーシャさんは、ガタガタと震えるテレサの姿を見て「それでも俺の相棒かよ」と歯がゆく思っているようですが…

「お前の過去になど興味はない。笑うのも、泣くのも、戦うのも、選ぶのはお前自身だ。
 だが忘れるな…お前は俺のパートナーだ!お前はそのためにマリアになったんだろう!
 俺の心は震えている…あとはお前次第だ!」

「あ…」

そしてサーシャさんからテレサへ不器用ながらも励ましの言葉が!「お前の過去に興味はない」「泣こうがわめこうが勝手にしろ」と
突き放すような言葉を並べてはいますが、結局一番言いたいことは「お前はパートナーなんだから一緒に戦おうぜ」ということのようです
すでにサーシャさんは心が震えまくりで戦闘準備完了、あとはテレサの意志ひとつでクロアとのバトルが始まるわけですが…
しかし考えてみれば、サーシャさんって乳飲まないと力が発揮できないから、テレサが早くおっぱいくれないと戦えないんだなぁ(えー
このセリフも「俺今すっごくやる気満々なんだから早くおっぱいちょうだい」と言ってると思うと微妙なものが…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「………致命者サーシャ…私の命を、あなたに…」

「んっ…か、彼の罪人に…機密を授けることを…許可します!!」

「ダー!!」

そしてついに戦う覚悟を決めたテレサは、サーシャさんに自らのおっぱいを…って今日は微妙におっぱいシーン見えてる!?
ちょ、ちょっと!今日はいつもみたいに月のどアップとか映さなくてもいいんですか!(えー
こうして色々見えてしまうと、なんだかむしろ逆に落ち着かないんだが…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「臭いお芝居ですねぇ…さっさと消毒させてもらいましょうッ!!」

「お前は俺の凍れる心に火を点けた…!
 この血に流れる怒りと悲しみを、貴様に刻み付けてやる!!」

そして激しくぶつかり合う二人のクェイサー!しかしこれほどサーシャさんが熱くなっているのは、
やはりクロアがテレサの人生を破滅させた男だからでしょうか、だとしたらなんだかんだで人情深いところもあるんだなあ
しかし関係ないんですけど、「臭いお芝居」と言いつつサーシャさんがおっぱい吸い終わるのをちゃんと待っててあげたクロア
すごい空気読んであげたキャラだと思う:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ほぉ…ならこんなのはどうです!」

ジュオオオオオオオ!!

「ちっ…!これは!」

「塩素を水に通すと濃塩酸が精製される…鉄など容易く溶かしてしまいますよ!」

すると今度は単なる塩素ガスではなく、クロアはCl2+H2O → HCl+HClOの反応で塩酸を作り出し、サーシャさんへの白濁液ぶっかけ攻撃を開始!
「ら、らめぇ!こんな攻撃とけちゃうのおおおおおお!!」とサーシャさん自慢の武器も簡単に溶かされてしまいます
ちなみに塩酸と次亜塩素酸を作り出すこの式は、逆反応も起こりやすく平衡を解説する際によく用いられる反応式ですな

それと鉄が塩酸で簡単に溶けてしまうのはイオン化傾向の問題で、
FeとHのイオン化傾向を比べるとFeの方が大きいから、HClにFeを浸すとClをぶん取ってしまうわけですな
つまりFe+2HCl → FeCl2+H2の反応が起きてしまうというわけです

「さあ…もう終わりの時間です!致命者サーシャ!」

「ぐっ…!」

「まだよ!まだ終わりじゃないわ!」

ともかくクロアの塩酸攻撃でとうとう武器を全て失い、サーシャさん万事休す!
ところがその時、なんとサーシャさんを助けるためにまふゆが割って入ってきました
何やら策があるようですが、この超人バトルの中に首を突っ込むほどの策とは一体…

「ビッグ・シールド・ガードナーを召喚するぜ!!」(えー

きた!盾きた!メイン盾きた!これで勝つる!
なんとどこから拾ってきたのか、すっぽり体全体を覆ってしまうほどバカでかい盾を持って突撃してきたまふゆ!
「邪魔だコノヤロー」とまふゆに向けて塩酸をぶち撒けるクロアでしたが、どういうわけかまふゆの盾は塩酸ごときではビクともしない!
黄金の鉄の塊のナイトが皮装備のジョブに遅れを取るはずが無い!!(えー

「今よ!テレサちゃん!」

「てえええええーっ!!」

ドドドッゴオオオオッ!!

「ぐ…!がほお…ッ!!」

「サーシャ!」

「はああああああーッ!!」

ドッバアアアアア!!



「罪人に…贖いを…!」

そして見るがいいこのスーパーオサレスマッシュを!(えー
まふゆを文字通り盾にして飛び出したテレサの連続攻撃、さらにサーシャさんの大鎌の一撃を食らって、
ついに完膚なきまでの敗北を喫したクロア!テレサにとっては十数年ぶりの仇討ちを果たせた瞬間ですね

「ふふ…鉄なんかと違って、銅は塩酸ごときじゃ溶かせないのよ。まだまだね、致命者サーシャ」

そしてまふゆにあの巨大盾をよこしたのはなんとカーチャ!あの盾はこいつの能力で作り出したものだったようです
偶然転がってたんじゃなかったのか…それと鉄は塩酸に溶けるけど銅は溶けないっていうのは、またイオン化傾向のお話ですね
要するにイオン化傾向の大きい順に並べるとFe>H>Cuなので、
CuはHよりイオン化傾向が小さいから、HClからClをぶん取ることがなく、Cuのまま残り続けるっていうことですね

いや今回は色々と化学の授業のいいおさらいになりました。クロア先生ありがとうございました!(えー  次回に続く!


■聖痕のクェイサー 第6話「皇女の卵」
 

 

パンパンパンパンパン!

「んっ、あっ、んっ、んっ、んんぅっ!」

「はっ、あっ、あっ、あっ、あぁ…っ!!」

しょっぱなからマジキチすぎる始まりです今回の話 なんじゃこりゃー!!
いきなり映し出されたのは激しい喘ぎ声をあげながらパンパン突かれまくる二人!ついに規制版にもエロの波がああああああ!!
とか思っていたら、単に胸のでかすぎる燈が服の着替えに手こずっていただけでした。こ…こんな着替えシーンがあるかー!
しかし前から思ってましたが、燈役の豊崎愛生はこういう喘ぎシーンの声出すのがメチャクチャ上手いですね
もうそこらのエロゲー声優なんか裸足で逃げ出していくレベルというか…
豊崎愛生はしゅごキャラのスゥだとかレールガンの初春だとか、今まで清楚なイメージのキャラっていう認識しかなかったんですが
実はエロイ声出すのがこうも大得意だったなんて…(えー



「ちょっとまふゆさん!いつまで…!」

ばっつううううん!!

「がっ!?こ…この…おっぱいオバケェェェーッ!!」

「ていうかこの服はなんなのよ美由梨!従業員として私たちを呼んだんでしょ!?」

「何も間違ってませんわよ。今日からあなた達は辻堂の使用人!
 この期間中はコンパニオンガールとして、粉骨砕身・誠心誠意働いていただきますわよ!」

「ぐっ…」

「約束は約束ですからねぇ。おーっほほほほほ!おーっほっほっほっほっほっほっ!
 おーっほっごっほげへっぐっほうぇっ」

って、燈とまふゆがこんなメイド服に着替えている理由とは、美由梨の家が主催する宝石展のコンパニオンガールをさせられるためだったようです
なぜだか今日の二人は美由梨に絶対服従の使用人扱い、何やら美由梨と約束をしたせいでこんなことになってしまったようですが、
どうしてこういうことになっているのかというと…

「わぁ〜!テレサちゃんすっご〜い!」

「いただきまーす!」

というわけで場面が少し戻って数日前、まふゆ達はテレサの用意した朝ご飯に舌鼓を打っているところでした
それにしてもテレサ、ヨーロッパ出身なのにこうも純和風の料理が用意できるとは…確かにこれは凄いですね

「ん?ん?ん?ん?ん?(じろじろじろじろ)」

しかしそんな中で、サーシャさんだけは
「なんでボルシチじゃないんだ、なんでラッソーリニクじゃないんだ、なんでアクローシュカじゃないんだくそがああああ」
と言いたげにご飯とテレサをジロジロ睨みまくっていました。我慢してくださいよサーシャさん!
そんな毎食ロシア料理じゃないと満足できないなんて!ロシアもいいけどこの日本独特のご飯と味噌汁と焼き魚が織り成すファンタジー
少しは理解してくださいよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



「申し訳ありません、一緒に住まわせていただくのに私に出来るのはこれぐらいしか…」

「そんな気にしないでよぉ、自分のお家だと思っていいんだから、遠慮しないでね!」

「そーそー!」

「あは…」

「ふん、これ以上人が増えるのは勘弁だがな」

「(がーん)」

前回からまふゆ達とも仲良くなって一緒に住むことになったテレサ、家事くらいしか出来ないと申し訳なさそうにしてますが
「おいおいまた人が増えるってどういうことよ」テレサに容赦ない追い込みをかけるサーシャさん。
何言ってんですかサーシャさん!あんたこそタダ飯食らいの穀潰しじゃないですか!(えー

「こ、このツンドラ坊主!どうしてそういうこと言う…」

「(もぐもぐ)ふん…悪い味じゃない」

「あ…(にこっ)」

しかしなんだかんだ言いつつ、テレサの料理を一応誉めてやりながら口に運ぶサーシャさん。
「まぁマズくはないんじゃない?」とかつっけんどんなことを言ってますが、
今ごろサーシャさんの心は
ぶるぶる震えまくりだと思います(えー
しかしテレサも前回のことがあってから、ずいぶん色々な表情を見せるようになってきましたね

「れ、連中みたいなのがまだ攻めて来る…!?」

「ええ…喜ばしくないことですが」

「本物の聖像(イコン)は見つからないんですか?」

「残念ながら…」

「守るものがどこにあるか分からないなんて…」

「なあに、そこに辿り着かれる前にサーシャ君が異端者達を殲滅してくれれば問題ありません。
 我々アトスの目的は、それが世界に晒されないようにすることなのですから」



そんな食事タイムが終わった後、まふゆはサーシャさんの上司・ユーリにアデプト12使徒達のことで相談に来ていました
アデプト12使徒の狙いは、この学園に隠されているサルイ・スーの生神女という聖像(イコン)を奪うこと…
そのイコンを守ろうと隠したのが燈の父親である前学園長なわけですが、その学園長がどこかへ失踪してしまった今
イコンの在処は誰にも分からない状態…サーシャさん達は「イコンってどこにあるんだろーなーよく分からんけど守るしかねーな」という
守るものがどこにあるかも分からない状態で、12使徒との戦いを強いられているのです

(だったらなんでおじ様は、イコンの在処を誰にも教えなかったのかな…)

と、その時まふゆの頭に降って湧いたひとつの疑問が…
話によるとアデプト12使徒はイコンを奪おうとする悪いクェイサー、アトスはイコンを守ろうとする良いクェイサー、
しかしそれが本当なら、学園長もアトスにイコンの在処を教えた方が色々と都合が良かったはずです
それをしなかったということは、もしかしてアトスも学園長にとっては信用するに値しないような連中だったということでは…?

「あ、あの、疑ってるわけじゃないんですけど…」

「アトスは正義です。目的のために人を殺める異端者達を抑止せねばならないのです」

「あ…」

「本当にアトスは正義なのか」という疑問を確かめようとするまふゆでしたが、ユーリはそんなまふゆの言葉をさえぎるように
「アトスは正義だから!絶対正義だから!嘘なんかついてないから!」
メチャクチャうさんくさい解答を…なんかもう絶対裏で腹黒いこと考えてるって感じですな
さすがはカレイドステージ乗っ取りを企んでいる男なだけあります(えー



がさごそがさごそ

(おじ様の部屋は何度も調べたし…他に何かを隠す場所があるとしたら…)

結局ユーリの言葉をいまいち信じられないまふゆは、サーシャさん達に内緒でイコンの隠し場所はどこかと探し始めてしまいます
しかし学園長の部屋をくまなく調べても何も見つからず、他の場所で手がかりのありそうな所と言ったら…

「お願い、美由梨!」

「はぁ…?別荘の鍵を貸せ?」

「そうなの!どうしても調べたいことがあって…少しの間でいいから!」

「あそこは辻堂家が差し押さえましたのよ、他人のあなたにはお貸しできませんわ。しっしっ」

「そ、そこをなんとか!」

次にまふゆが目をつけたのは、かつて学園長が使っていたという別荘の部屋でした
しかしその別荘は、今では次の学園長となった美由梨の親が差し押さえた後だとか…
というわけで、その別荘に行くには美由梨に頭を下げまくるしかありません。
その結果美由梨に「じゃあ私の使用人になれよ」と交換条件を出してもらい、冒頭の場面に繋がるというわけですな…

「で…なぜ俺までがこんな格好をしなくちゃならないんだ…!」

「だってぇ、美由梨がサーシャも連れてこいって言うから」

「すごーく似合ってるよぉ、とっても可愛いよぉ」

「似合ってない!可愛くない!!」

サ、サーシャさん!?なんと変わり果てた姿に!(えー
こうして美由梨の使用人になったまふゆ達ですが、なんとそこには女装してメイド姿にさせられているサーシャさんの姿が!
サーシャさんともあろうお方がなんたる屈辱!どうやら美由梨が「どうせだからサーシャも連れてこいよ」とまふゆに命令して
こんなことになってしまったようですな…

「こういうことならテレサを連れてくればいいだろう!」

「サーシャ君だって向いてるよぉ」

「向いてたまるか!帰る!」

「あ〜ら残念、私は構いませんけどぉ?(ちらっ)」

「わっわっ、サーシャお願い!」

「知るかッ!!」

「も、もうボルシチ作ってあげないわよ!」

「ぐ…!!」

「さあ、お言いなさい!」

「い…い…いら…いらっしゃいませ…ご主人様…!」

ボルシチを盾に取られるなんて…くやしい…!(びくんびくん)と、
ボルシチの人質略してボル質を取られて逆らえなくなってしまうサーシャさん!それほどまでにボルシチが大好きなんかい!
もうアデプト12使徒は常にボルシチを片手に持ちながら「ほ〜れお前の大事なボルシチがどうなっても知らんぞ」って戦えば
「バカな…これでは手の出しようがない…!!」って軽くサーシャさんを負かせると思うj:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「おーっほっほっほっほ!来た!来ましたわ!ついにこの日が来ましたわ!
 織部まふゆに苦渋を舐めさせられ続けて幾千夜!これが完全勝利ですわぁぁぁ!!」

そして自分の前にひれ伏したサーシャさんとまふゆを見て、最高にご満悦な様子で高笑いを始めた美由梨。
しかしサーシャさんには今まで「だらしない乳」だの「虎の威を借るハリボテ」だの散々言われてましたが、
まふゆを相手に苦渋を舐めさせられたというのは何のことなのか…?

『は?超能力者なんていないよ?』

『えっ、だってテレビで…』

『手品だよ。もうお姉さんなんだからもっと現実を見なきゃ』

『えっ?えっ?』

『(ぼそぼそ)有り得ないよね〜』

『さむぅ〜い』

『3年生なのにね〜』

『あ…う…あ…』

その答えがこれです。美由梨がまだ小学3年生だった頃、「超能力ってすごいね」という話をしていたら
「おいこいつ超能力者なんて信じてるよ(笑)」とまふゆに散々バカにされてしまったという…
まふゆの奴なんてことを!この夢を忘れた古い地球人が!常識という眼鏡で僕たちの世界は覗けやしない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
とりあえずまふゆは偉大なるエスパーがこの日本には存在することを知っておくべきですな…(えー

ドドドドドドドド!!

「えっ…!?な、なんですのあなた達!?」

「くくくくくくっ…!」

って、美由梨がそんな優越感に浸っていたその時、突然次々となだれ込んできた不審な男達!
一体何ごとかと思えば、宝石目当てにここを襲撃した強盗集団のようで…なんと警備員達もすでにこいつらに殺害されてしまった後、
まふゆ達も一体どんな目に遭わされるか分かりません、しかしまふゆ達には頼れる男サーシャさんがいる!サーシャさんやっちゃってください!

ドゴオッ!!

「あうっ!?」

「サ、サーシャぁぁっ!!」



ってやられてどうするー!!サーシャさん頼りねえええー!!
なんとまふゆ達の中でも真っ先に殴り倒されサーシャさん気絶!やられんの早すぎる!
まさかこんなクェイサーでもない普通の人間相手にたった一撃で瞬殺されるとは…何やってんだサーシャさん…

「(ぼそぼそ)カーチャ、力は!?」

「ソーマを補充してないわ」

「こんな時に…!」

「都合のいいこと言わないでよ!」

でもクェイサーならもう一人…とカーチャに声をかけるまふゆでしたが、こちらはおっぱい吸ってないせいで力が出ないそうです
クェイサーって使えねえなぁ(えー  これだけ頻繁にソーマを補充しないといけないなんて、
奇襲を受けてしまったらこいつら本当に単なるガキんちょじゃないですか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「うほーっ♪これはとんでもない美少女だぁ!」

そしてまふゆ達全員を拘束し、ジロジロと品定めするかのように眺め始めた男達!
すると、まふゆ達の中でもとびきり男達に気に入られてしまった不幸なキャラがいました
一体誰なのかと思いきやなんとサーシャさんです  サーシャさん早く起きてえええええ!!

「くくくっ、ではそのカワイコちゃんから楽しませてあげましょう!伍長!」

「ヒャッハーー!!」

「ちょ、ちょっと!その子は男の子なのよ!?」

「ハァハァ…ハァハァ…!ん?問題ない!!」

「「ひいいいいいいい!!」」

俺はノンケでも構わないで食っちまうような人間なんだぜっていやあああああ!!
サーシャさんが!サーシャさんが犯される!なんと男でも女でも「犯せるならなんでもいい」と大興奮しながらサーシャさんに迫る変態伍長!
なんつーとんでもない変態野郎だこいつは…このままではサーシャさんの貞操が…

「その汚い手をおどけなさいッ!!人質は私一人で十分でしょう!」

「あ…?」

「今この方たちは辻堂家の使用人!主人には保護する義務があります!
 皆、この身に代えても守ってみせますわ!」

って、その時男達の前に立ちはだかったのはなんと美由梨!
カーチャやサーシャさんをレイプする気満々の男達に、「やるなら私だけにしろ」となんと自らの体を差し出してしまいます
しかも気丈に声を張り上げてはいますが、その手はぶるぶると恐怖に震えたまま…
それだけ怯えていながら、サーシャさん達を救うために自分を犠牲にするとは…
ただの高慢ちきな女かと思っていた美由梨に、こんな一面があったとはなんとも意外ですね

「そうですかァ?じゃあご自分で脱いでいただけますかねぇ?」

「そ、そんな…!」

「わ…分かりましたわ…(するする)」

「「「ヒャッホオオオオオオ!!」」」

そして男達の前で、屈辱のストリップショーをやらされてしまう美由梨!人一倍プライドの高い美由梨にこんな辛いことはないでしょう
それにしてもこの男達のトチ狂った喜びようは異常  どんだけ女の裸に飢えてるんだこいつら!思春期の中学生じゃあるまいし…(えー
それに前々回では普通に買い物してたらレイプ魔に遭遇、前回では普通に修道院で暮らしてたらレイプ魔に遭遇、
今回では普通に宝石展を開いたらレイプ魔に遭遇って、この世界にはこんなエロに飢えた奴らしかいねえのか本当に:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「バカねえ…死ぬほど恥ずかしくて、死ぬほど怖いくせに…」

「う…うう…!」

「さあ…最後の一枚はとびきりセクシーにお願いしますよぉ!」

「私もやる!お姉さま一人に恥ずかしい思いはさせられないもの!(どたどた)」

「えっ!?カーチャ!?」

「ぐへへへへ!こいつはいい!」

(今度は私が守ってあげる…おバカさん)

ところがその時、美由梨のストリップショーに自ら乱入したカーチャ!男達が喜ぶように美由梨の胸に吸いつきますが…
しかしそれはソーマを美由梨から補給するためのカムフラージュ、
これだけの恥辱に耐えながらみんなを守ろうとする美由梨を見て、あの冷血なカーチャでさえも心を動かされてしまったようですね

「さあ…お遊戯はお終いよ。踊りなさい鮮血のワルツを!!」

ドドドドドドド!!

「ぐぎゃあああああ!!」

そしてソーマを存分に美由梨から補給した今、クェイサーの力で男達を一網打尽にしてしまうカーチャ!
こうしてカーチャの活躍で、まふゆ達はなんとか男達の魔の手から助かるのでした

それにしても今回は敵クェイサーも出てこなかったし、
敵がただのレイプ魔っていうのはいまいちストーリー的に盛り上がらんな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!


■聖痕のクェイサー 第7話「漂白の生神女」
 

「「わぁ〜…!」」

「おっぱい、あげてるの?」

「おっぱい、あげてるねぇ!」

「「かわいい〜…!」」

「ぬいぐるみみたい…!ほしい〜!」

「すごいねぇ!ジュゴンのお母さん、おっぱいこんなところにあるんだねぇ!」

「ん〜、おっぱい!」

「おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱーい!」

「わ〜!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱ〜い!」

しょっぱなからマジキチすぎる始まりです今回の話
まさか2話連続でこの言葉を書くことになろうとは…規制版だというのに色々と本気出しすぎですよこのアニメ!
ともかく冒頭のおっぱい連呼シーン、これは水族館で幼い燈とまふゆがジュゴンを眺めている場面のようですが…
これは純真な子供たちの言うことですから決していやらしくはありません、決して!(えー
というかジュゴンのおっぱいって脇の下なんかにあるんだなぁ…私もこれで初めて知りました



「……ゆちゃん?まふゆちゃん?」

「わっ!?と、燈!?」

「どうしたの?元気ないねぇ」

「えっ?う、ううん、なんでもないよぉ」

「むう…?あ、じゃあいつものアレをしてあげましょう!ん〜〜……(ばしゃっ)ぶぶぶぶぶ!?」

「ダメ!ジュゴン禁止!もう大きいんだから、いい加減乳離れしなさい!」

と、そんな回想シーンが終わってみれば、燈とまふゆが一緒に風呂に入っているところでした
何やら考え事をしているようであまり元気のないまふゆ。燈はそんなまふゆを元気づけようとジュゴンごっこを始めようとしますが…
お、おいおい、それって「乳離れしなさい」ってセリフからして、まふゆの乳を吸うのか脇を吸うのかどっちなんだ!?
まあどっちにしろ放送できるようなシロモノじゃありませんが…(えー

『このお部屋は?』

『秘密基地だよ、私の一番の宝物が隠してあるんだ』

(伝説のイコン”サルイ・スーの生神女”…おじさまが大切な物を隠しているなら、
 きっとあの別荘の地下室にあるはず…!)

そんなまふゆが思い悩んでいる理由とは、前回美由梨に頼んでいた別荘の鍵をついに入手することができたから…
その別荘に行きさえすれば、クェイサー達が血眼になって探しているサルイ・スーの生神女がまふゆの手に渡るというわけです
それにしても、前回なんでまふゆが別荘を探そうと思ったのか疑問でしたが、その理由は幼い頃に学園長が
「この部屋には私の一番大事なおたからが隠してあるんだよ」なんて話をしていたからだったんですね。
その話が本当なら、もはやサルイ・スーの生神女がそこに隠されていることは確定的ですが…
これで隠してあるのが宝じゃなくておたから本だったらとんでもないことになるんだが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ていうかさぁ…わざわざ一緒に来てくれなくてもよかったのに」

「ご、誤解しないでいただきたいわ!私は一度、庶民の言うところの
 鉄道の旅がしたかっただけですのよ!ふん!」

「お茶、ビール、おつまみ〜、冷凍みかんはいかがですか〜?」

「まあ!?これが噂の冷凍みかん!?むんっ!か、かたっ!ちべたっ!あぁ、つ、爪が!」

って、そんなまふゆの別荘への旅になんと無理矢理ついてきていた美由梨!
にしても美由梨のこの態度は一体…てっきり今までまふゆに嫌がらせするただの性悪女だと思ってましたが、
もしかしたら本当はこいつまふゆが大好きなんじゃ…そうなると美由梨を見る目が今までとはずいぶん違ってきますなあ

「し、信じられませんわっ!?アンテナが立ちませんことよ!まふゆさん!?」

「まあ、山の中だし…」

「はあ…この暑いのに携帯も繋がらないなんて!一体どんな拷問ですの!?」

「まだ半分も来てないのに…」

そして電車を降りたら今度は山の中を歩き始めた二人。別荘のある場所というのは、ずいぶんまた人里離れたところにあるみたいですな
それにしても、冷凍みかんの時からギャースカ騒ぎまくる美由梨が面白いというかなんというか…こいつは見てて退屈しないキャラですなぁ

ババァァッ!!

「えっ!?ちょ、ちょっと…誰!?」

「我らは超伝導ヘリウム三兄弟!」
「別荘まで案内してもらおうか!」
「そこにイコンがあるんだろォ?」

ゲェーッ!?な、なんだこいつらは!別荘までのどかな旅が続くのかと思いきや、
突然姿を現した謎のクェイサー・超伝導ヘリウム三兄弟!なんなんだこの面白い名前をした変態兄弟は!(えー
何をどう聞いたところでギャグの香りしかしない名前ですが、間違いなくこいつらもアデプトがらみの敵クェイサー…
しかしヘリウムを操るクェイサーだなんて、一体どんな戦い方をするというのか…

「シャーッハッハッハァーッ!!」

そして次の瞬間、いそいそとガンダムハンマーを取り出してまふゆに攻撃を開始した3兄弟!
ヘ…ヘリウム全然関係ねえー!!
なんなんだこいつら!単にハンマーぶんぶん振り回して戦うだけなのかよ!
どうやら「ヘリウムを操る」というのは、自分達がヘリウムガスを吸って声を高くするとかそんな程度のことにしか使えないようで…
すごいなこいつら、存在そのものがギャグだ…(えー
もうヘリウム三兄弟の名前を聞いただけで軽く吹き出しそうになってしまうな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「くっ…美由梨、逃げて!」

「えっ、で、でも…」

「いいから行きなさい!私もすぐに行くから、早く!」

「か、必ず…!必ず助けを呼んできますわ!」

なんとか美由梨だけは助けて無事に逃がしたまふゆでしたが、自分の武器は竹刀、それに対してヘリウム三兄弟はガンダムハンマー…
まともに戦うにはあまりに戦力差がありすぎます。そのうえ相手は三人、飛びかかっていくスキをまったく見つけられないまふゆは、
じりじりと竹刀を構えながら後退するしかありませんが…

「シャーッハッハッ!仲良くしようぜェ〜!?」

「くっ…(じりじり)」

ズルッ!

「えっ!?きっ…きゃああああーっ!!」



ゲェー!?そんな勝負の幕切れはなんとまふゆの自爆!崖と言っていいのか分からんような微妙な段差から転がり落ちて
ばたんきゅーと気絶してしまいました。なんて間抜けな幕切れだよ!
これが人生最後の瞬間になったら浮かばれんな…(えー
まふゆのごろごろ地面を転がる姿がシュールすぎて吹き出しそうになる:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
ともかく敵の目の前でこんなにも無防備な姿を晒してしまったまふゆ、この後一体どうなってしまうのか…

「ふふ…で?どうして私があの子の行き先を知ってるって思うわけ?」

「いいから答えろ」

「どこだと思う?」

「分からないから聞いている…!」

「ふふふ…どうしようかしらぁ」

一方その頃、まふゆの姿が見えないことに気づいたサーシャさん達は、
カーチャのところへ「まふゆどこ行ったか知らない?」と聞きに来ていました
正直カーチャに聞いても分からないだろ…と思ったんですが、どうもカーチャの口ぶりではちゃんと知ってるような様子…
そういえばカーチャは美由梨といつも仲良くしてますから、美由梨がまふゆと一緒に出かけたということを聞いて
まふゆの行き先を知っているのかもしれませんね

「いいわ…教えてあげる。でもその代わり、あなたにして欲しいことがあるの…私の靴にキスしなさい」

「…!」

「うふふふふ…」

な、なんですとー!?なんと情報を与える代わりに「私の足をお舐め」と無茶を言い出したカーチャ!
プライドの高いサーシャさんに向かってなんということを!まふゆのためにこんな屈辱的な真似を強いられるなんて、果たしてサーシャさんはどうするのか…

「わ、私がするから…!」

「あなたじゃ面白くないの!」

「そ、そんな…」

「さあ…どうする?ジェレーザ…」

黙ったままのサーシャさんをかばおうとする燈ですが、やはりカーチャは「サーシャにやらせるから面白いんじゃないの」と話を聞いてくれません
ここはまふゆのために覚悟を決めるしかないようですが…サーシャさんにとってまふゆは「胸の残念な女」でしかないしなぁ
あ、でも今は「とても美味しいボルシチ製造機」でもあるのか…ボルシチのためならもしかしたら…(えー

「…女王にでもなったつもりか」

「あなたロシア人でしょう?だったら皇女様とお呼び」

「いつか…殺してやる…!」

「ふふふ…」

うわあああああサーシャさんいったー!!マ、マジかーー!!
「靴を舐めればまふゆの居場所を教えるというんだな?約束したぜ」とカーチャの靴をぺろぺろ!ぐおおやりたくねー!
まさかまふゆのためにここまでするとは…きっと今サーシャさんの心中は
「これもボルシチのためだボルシチのためだボルシチのためだ」
ボルシチ製造機まふゆを助け出すことで一杯なんでしょうな…(えー
きっと「このきったない靴を舐めた舌はボルシチで清める必要があるな」とか思ってるに違いない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ゴオオオオオオオ!!

「パパぁ!ママぁ!うわぁぁぁーん!!」

「もう大丈夫だ…!」

「あっ…?」

一方その頃、まだ意識を取り戻していないまふゆは、夢の中で学園長と初めて出会った時のことを思い出していました
それにしてもどういう状況なんだこれは…この平和な国日本で何をどうしたらこんな世紀末みたいな状態になるんですか!
まふゆは自分でも「日本は世界で一番平和な国なのよぉー!」とか言ってたじゃないですか!(えー
まあともかく、この地獄絵図のような炎の中で何もかも失ったまふゆは、その場に颯爽と現れた学園長に助けてもらったようで…
まふゆにとって学園長はまさに命の恩人、育ての親。それにはいくらお礼を言っても足りないほどの恩を感じているみたいですね

「娘の燈だ、この子を守ってやってくれるかい?」

(あ…!そっか、それで私を…)

「はい!おじさま!」

(頑張らなきゃ…!燈ちゃんを守るんだ!そうすればおじさまは、私を必要としてくれる…!)

そして学園長に引き取られて間もなく、実の娘の燈と顔を合わせることになったまふゆ。
その時からまふゆは学園長は燈のボディガード役のために自分を引き取ったんだと悟るようになり、
それからの人生は全て燈を守るために費やしてきたという…それが学園長へ恩返しをする唯一の方法だと思っているようですが…

「…う…ん…」

「(じーっ)」

「…え?え!?い、嫌ああああああ!!痴漢!変態ーーっ!!」

って、ようやく目を覚ましたまふゆでしたが、なぜかそこは山小屋の中で自分は素っ裸!
何が何だかワケが分からず、まふゆは目の前にいる金髪小僧をしばき倒してしまいます
とりあえず、気絶していたまふゆを助けてくれたのは間違いないようですが…

「す、すごい!すごいぞお前!このボクから一本取るなんて!
 おっぱいはがっかりだけどな!」

「な!?」

「こらこら、レディに対して失礼だぞ。僕は鳳紳一郎、この子はリジー。
 驚いたよ、こんな可愛い女の子が倒れていたなんてね。体の具合はどうだい?」

「えっ?あ、えーっと…な、なんともありません」

「さすがだろう!マスターのおかげだぞ!」

そして小屋の中にはもう一人、鳳と名乗るものすごい激シブなおじさんも一緒に佇んでいました。鳳さんかっこええのー
この二人がどうやってまふゆを助けたかは分かりませんが、ともかくリジーは鳳さんをマスターと呼ぶ師弟関係にあるようです
そしてこの山小屋で寝泊まりしながら、二人で剣術の稽古をしているという…要するに山ごもりってやつですか、
ずいぶん見た目とイメージ違うことやってるんだなあ

「わぁー!空気がおいしいねえ〜!」

(リジーと鳳さんって、まるで私とおじさまみたい)

「うっはぁ!気持ちよさそー!ほら、まふゆも!」

「えっ?え!?い、いや、私は遠慮します…」

「ぶー!ノリ悪いぞー!それーい!」

ともかく元気になって小屋を出たまふゆは、リジーと一緒に川原へ水汲みにやってきていました
ところがリジーは、冷たくて気持ちいい川の水を前にして「ひと泳ぎすっぞーっ!!」と服を脱ぎ始めてしまいます
しかしボクっ子のリジーを男だと思っているまふゆは、「私に粗末なジュニアを見せるんじゃねー!!」とぎゃーぎゃー騒ぎ始めてしまい…

「い、嫌あああああ!!というか君、男の子でしょおっ!!」

「は…?お前、何言ってんだ?」

そう言うと突然その男は
僕の目の前でツナギのホックを
外し始めたのだ!
「ウホッ!いい男…」
「やらないか」
彼はすばらしい
テクニシャンだった
僕はというと快感の波に
身を震わせてもだえていた
(えー

こんなわけで僕の初めてのハッテン場体験はくそみそな結果に終わったのでした:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
なんじゃこの肌色だらけのお色気シーンは!リジーが女だと知って思う存分水浴びをするまふゆでしたが
規制版でもこれだけ肌の露出を見せまくるとは、そろそろマジに自重しなくなってきましたな
こうなってくると、例の唐突な月さんや唐突な赤ん坊さん達もそろそろ引退か…(えー  お二人とも今までお疲れ様でした!

「へぇ〜、鳳さんとリジーって親子とか親戚とかじゃないんだ」

「うん、マスターは身寄りのなかったボクを引き取って、ずっと育ててくれたんだ!」

「そっかぁ…じゃあ私と同じだね!」

「だったらボク達仲間だなぁ!」

そして話を聞いてみれば、リジーと鳳さんの関係はまふゆと学園長の関係に瓜二つ…
さっきまふゆは「二人の雰囲気が私とおじさまに似てる」って言ってましたが、雰囲気だけじゃなく境遇までまったく同じだったんですね
もはやリジーのことを他人とは思えないまふゆは、この短い間にリジーと大親友になったかのように打ち解けてしまいます

「(ぐきゅるるるる〜)あ、あう…」

「あ、そうだ!色々お世話になったお礼に、ご飯作らせてよ!」

「ん!?まふゆは美味いの得意なのか!?じゃあシチュー!シチューがいい!
 シチューじゃないと酷いぞぉ!」

「オッケー、じゃあ先に帰ってるね!」

ざっざっざっざっ

「ふぅ…出てきたらどうだ?」

って、水浴びの後まふゆが食事の支度に戻っていったその時、厳しい顔つきで茂みを睨み始めたリジー!
一体何ごとかと思いきや、茂みの中からのそのそ姿を現したのは超電導ヘリウム三兄弟!ま…またお前らかー!!

「ヘッヘッ…あの女はボクちゃんの知り合いか?」

「お前達に話すことはない」

「我らはアデプト…黄金の御手に仕えし者!」

「このガキ、甘く見るなよォ!!」

「笑わせるな、使徒の座にも就けぬ半端なクェイサーが!」

「うるせえってんだよォーッ!!」

「さすが沸点が低いなぁ!!」

ガキガキイイイイン!!

そして激しく三兄弟を挑発しまくり、ついにブチ切れた三兄弟とのバトルへ突入するリジー!
やはりと言うかなんというか、ヘリウム三兄弟もアデプトの一員だったんですね
まあ12使徒の中には入れてもらえない落ちこぼれみたいですけど…
ヘリウムで高い声出すしか能のない奴らだしなあ、これで12使徒に入れる方がむしろおかしいか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「目覚めよ…ゼウスに弓引き、地下に封ぜられしタイタンの名を持つ我が元素!」

「チ…チタニウムの使い手だと!?」

「岩より生まれし剣となれ…!歌え!エクスカリバー!!」

でええええええ!?これエクスカリバーなのかよ!ずいぶん意外なところで聞き慣れた名前が出てきたなおい!
いやぁリジーの剣がエクスカリバーということにも驚きですが、それより何よりその恥ずかしいセリフは何!?(えー
「ゼウスに弓引き地下に封ぜられしタイタンの名を持つ我が元素」とか考えただけでかゆい!あぁ体がかゆい!
要するに「私の元素はチタンです」って言ってるだけだもんなあ、ゼウスがどうとか言う必要全然ねーだろ…;y=_ト ̄|○・∵. ターン
まったくすごいセリフを平然と言うもんですねリジー、こいつはサーシャさん以上の逸材かもしれん…(えー

「こ…この旋律は…!分子振動による高周波ブレード…!」

「はああああああーっ!!」

ドッバアアアアアア!!

「ぐわああああああーっ!!」

そしてエクスカリバーの一閃でヘリウム三兄弟全員一気に死亡!いやあああああ!!マジかよ容赦なく殺しやがった!
結構味のある連中だったのになヘリウム三兄弟…かませ犬丸出しな奴らでしたが、いざやられてしまうと寂しいものが…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「あっ…まふゆちゃん!?」

「と、燈!?」

「どうして黙って言っちゃったの!?心配したんだよ!」

「べ、別に…私は一人でも大丈夫なのに…」

それからリジー達にシチューをご馳走した後、再び別荘を目指して出発したまふゆでしたが
その時まふゆを探しにやってきたサーシャさん一行と遭遇!特に燈は目に涙を溜めながらまふゆを凄い勢いで問い詰めます
しかしサルイ・スーの生神女を一人で見つけるつもりだったまふゆは、「心配とかいらねーよ、別に俺の勝手だろ」
ママを悲しませる反抗期の中学生のような態度を取ってしまいます
まったく言葉だけは立派なことを言いおって…一人だったらヘリウム三兄弟に今ごろ殺されてたじゃねーか!(えー

すたすた すたすた

「あ…!こ、これが…イコン…!」

「何か書いてあるよ…?」

「”我が愛しき者たちに、全ての愛と祈りを込めて”…」

そしてしぶしぶサーシャさん達と一緒に別荘の地下室へ向かったまふゆ。その地下室の奥でついに念願のイコンを発見!
布が被せられていて一目では何の絵か分かりませんが、学園長が言っていた「一番大事な宝物」とはこの絵に違いありません
まふゆはゴクリと息を飲むように布に手をかけ、そして一気に布をはねのけますが…

バサアアアッ!!

「…あ…!?」

「お…お父さんの、絵…?」

に…2次ロリ絵!?一番大事なもの=2次元ロリだと!?サルイ・スーの生神女でもなんでもないじゃないか!
なんということだ…学園長がこうまでロリコンを公言する男だったなんて…
さんざん苦労してこんなものを見つけてしまったまふゆ達の心境はいかに:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「お…おじさま…うっ…うぅぅ…!ううっ…うう…!」

とても情けないわ…おじさまの正体がロリコンだったなんて…
尊敬するおじさまの本性を知ったまふゆも涙が止まらないようです(えー

「まふゆちゃん…いいよ…いいんだよ…」

そんな号泣するまふゆを優しく抱きしめる燈。「こんなロリコンのことはもう忘れよう」と言いたいんじゃないでしょうか
きっとそうだと思います:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

というか今回サーシャさんはカーチャの足ぺろぺろするぐらいしか見せ場なかったじゃないか!なんて主人公だ!次回に続く!





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