■ひめチェン!おとぎちっくアイドル
リルぷりっ第4話「お師匠さまがやってきた☆ぷりっ」
「…ふう…」
「ああ、遠い外国でお父様やお母様も同じ月を見上げているのかしらぁ〜!」
「は、はぁ?」
「ふっふーん、姫の気持ちはすぐに分かるぜぇ!」
「お月様を見てただけでしょ!」
「ホントは涙ウルウルなくせに」
「なっ…ふぁ〜あ〜、眠いだけだよ!」
「まったく素直じゃないなぁー」
「うるさいッ!!」
「な、なんだよその態度は!!」
親は関係ねえだろ!親はぁ!!というわけで今回は、3主人公のうち名月にスポットが当たったお話です。
どうやら両親は海外暮らしで、日本に残った祖父と祖母に育てられているらしい名月。
この日もなんとなく寂しい夜を過ごしていましたが、「うぇっへっへ姫様の心はなんでもお見通しだぜ」と
知った風な口を利くリョクを相手にイラついているようです
それにしてもリョクの読んでいる少女マンガ…この画像だとフキダシが小さくて読み取れませんが、
拡大してひっくり返して見るとセリフがえらいことになってます
「ホントにホントなんです!」
「ホントにホントなの?ホントにホント?」
「まあ、ホントにホントだなんてウソっぽーい!」
「ホントにホント?ホントに?」
「ホントなんです!ホントにホント!ホントだって!」
「ホントならホントにホントだねー」
「ホントだよホントならね」
「ほらホントでしょ?」
「というわけでホントのホントでした」
何この超絶カオス漫画
描いた奴は正気か!?(えー
ひたすらホントホントを繰り返す意味不明な会話…別にフキダシなんて空白でもいいのに
これほどホントホントを連呼させたスタッフの意図は一体!?
「えーっ!?リョク君とケンカ!?」
「ってほどじゃないけど…なんか頭来ちゃうんだよね、会話が変な方へ行くっていうか…
りんごはセイちゃんと仲いいの?」
「うん!一緒にお料理したりするよ。レイラは?」
「私はダイちゃんと一緒にショッピングに行ったりするよ!」
「う、うーん…」
3主人公のうちりんご&セイ、レイラ&ダイは仲良くやっているのに、なんか殺伐とした関係になっていた名月&リョク。
寝る時も明らかに「こっから先の陣地入ったら殺す」的なバリケードを作っているくらいで、ちっとも仲良くなりそうな様子がありません
う、うーん…まあリョクは見た目の可愛さからしてダイ>>>セイ>>>>>リョクって感じでハズレの魔ペットだからな…(えー
あとダイとセイは忠実に尽くすタイプの性格ですが、リョクは「俺様はお前のこと全部お見通しなんだぜアハーン」と
微妙に調子こいてるのでカンに障るというのも分かるような気が:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「同じ家に住んでるんだもん、仲良しさんにならなくちゃね」
「うー…」
「私とレイちゃんで、名月ちゃんとリョク君を仲良しにしてあげようよ!」
というわけで名月とリョクの関係をなんとかしてあげようと、名月の家を訪れることにしたりんご&レイラ。
名月の家はどうも超一流の呉服屋を営んでいるようで、家は和風の半端なくリッチな大豪邸。
車も当然のようにベンツでしかも運転手付きです。ひえー
ともかくそんな名月のお屋敷にあがりこんだ、りんごとレイラでしたが…
「ごめんくださいまし〜」
「あ、踊りのお師匠様だ!ちょっと待ってて!(とてとて)お待たせいたしました!」
「喝ぁぁぁぁぁつ!!」
「うひぃ!?」
「今、すぐそこまで廊下を走ってきましたね…?
大和撫子たる者、いかなる時も慌てず騒がず!廊下を走るなぞ言語道断!!」
「うぅ…す、すみません」
「御主人はいらっしゃるかしら?」
「それが急用で…祖父母は今出かけております」
「そう…お孫さんだけでは仕方ありません。後ほど参りましょう」
「あっ、留守中は私が任されておりますので…」
「喝ぁぁぁぁつ!!なんとお粗末な発想!!ただ教えられた通りにするだけでは
真心がこもりませんよ!!」
「うう…そ、その…すぐに反物を持ってきますので、少しだけ応接間でお待ちください」
ところがその時、名月を呼び出して言いたい放題怒鳴りまくりな客のおばさんが出現!
やたら礼儀作法に厳しいこの古林幸恵というおばさん、どうやら名月の呉服屋に発注していた反物を受け取りにきたようですが…
それにしても名月は、お祖母ちゃんに「幸恵先生が反物を取りにきたら接客お願いね」と頼まれたから言う通りにしてるだけなんですが
「人の言いなりになってんじゃねーぞこのボケが!!」ってブチ切れるとかどういうことなの…(えー
むしろ私は名月が思ったよりいい子で驚きました。さすが金持ちの娘だけあって、しつけの方はきちんとされてるみたいですね
小学生でこれだけ丁寧に喋れる子って珍しいんじゃないでしょうか。
普通だったら「何このオバサン超うざーい。ありえなくなーい?」ぐらいのことは言いそうだよな…(えー
がさごそ
「わぁ〜、反物ってこれ?」
「そう、これがお着物になるんだよ。あ、あれ…?いつもだったらこの中に入ってるんだけど…
おかしいなぁ…特別注文の反物だからここだと思うんだけど…」
「ないの…?私達も探すの手伝うよ!」
「ううん、大丈夫、慣れてるから!二人にはお師匠様のお相手を頼めないかな…」
「えっ…!オ、オーケー…」
しかし特注品の反物が置いてある部屋にやってきた名月ですが、肝心の幸恵が注文した反物はまったく見当たりません
実は幸恵の反物は納入されてくるのが予定ギリギリだったため、まだ整理されておらずに別の部屋で置きっぱなしになっているのです
その事に気づかず、とにかく部屋中をかたっぱしから探し始めた名月。やむなくその間、時間稼ぎのために
りんごとレイラに幸恵の相手をしてもらうことにしますが…
「喝ぁぁぁつ!!お掃除はまず高い方からハタキをかけ、
落ちたホコリを家の中心から外へ向けて掃いていく!」
「「はっ、はい〜〜」」
「喝ぁぁぁつ!!バケツの水は5分の3!雑巾はしぼり過ぎず
水がしたたらぬ程度が理想!赤ちゃんの耳たぶぐらい!」
「「はっ、はい〜〜」」
「喝ぁぁぁつ!!廊下の雑巾がけは木目に沿って上手(かみて)から下手(しもて)へ、
下手から上手へ!脇を締めて均等に体重をかける!」
「「はっ、はい〜〜」」
「喝ぁぁぁつ!!お座敷は言うなればお行儀における檜舞台も同じこと!
真心を込めて丹念にお掃除することが礼儀です!」
「「はっ、はい〜〜」」
りんごとレイラは犠牲になったのだ…時間稼ぎの犠牲にな…(えー
というわけで幸恵のいる待合室へ向かったりんご達でしたが、幸恵と顔を合わせた途端に「なによその作法ふざけてるの?」と
大量の喝を連発されて、あれよあれよと掃除のやり方から叩き込まれるハメになってしまいます
それにしても「ホコリを家の中心から外へ」とか、いくつか参考になりそうなフレーズも飛び出している幸恵のお説教なんですが
雑巾のしぼり加減が「赤ちゃんの耳たぶぐらい」ってのはなんなんだ一体…(えー
赤ちゃんの耳たぶぐらいの水加減ってこと?赤ちゃんの耳たぶをつねる感じのしぼり方ってこと?うーむ全然分からんぞ…
「(がさごそ)うう〜…なんでないの〜…?」
「ふふーん!手伝ってやってもいいぜ!」
「ちょっ…!反物を踏まないで!邪魔しないでよっ!(ぽいっ)」
「え?あ、あ〜〜!?」
一方その頃、まだ反物をさっぱり見つけておらず、そろそろ涙目になりかけていた名月。
そこへリョクが「フーやれやれそろそろ俺様の出番か…」と声をかけますが、
大事な反物をドカドカと踏みつけて「人様の反物に何さらしとんじゃボケ!!」と
逆に名月の激しい怒りを買ってしまいます。ああ…この二人の不仲もまったく解決に向かっていませんな
(ない…ない…こんなに探してもないなんて…やっぱりお祖父様に電話で聞いてみよう…)
「お祖父さんかお祖母さんに電話で聞いたらいいのに」
「むっ…!一人で出来るって言ってるでしょ!」
さらにリョクの空気読めてない一言炸裂。リョクお前はもう何もすんなー!!
もうお祖父ちゃんに聞いた方が早いと電話を取ろうとする名月ですが、ちょうどリョクに自分と同じ意見を言われてしまい
「は?リョクの言いなりにだけはなりたくないわ」とムキになって、電話するのをやめてしまいます
ああ…これはなんというか「あーそろそろ宿題しないとな〜どうしようかな〜」とうだうだしているところへ
「いつまでダラダラしてんの、早く宿題やんなさい」と親に突っ込まれて
「ちょうど今やろうと思ってたのに!やる気なくした!!」ってヘソを曲げる子供の心理というか…(えー
まあ名月と違うのはこういう子供の場合、親が突っ込まなくても結局ダラダラし続けて一日が終わっていくんですけど:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「あっ!?あった!あったぁーっ!!」
「あわわ…ま、待ってください!」
「いくらなんでも遅すぎます…!これ以上待っていては次の発表会に間に合わないのです!
発表会のためには、みんなそれはそれは厳しい練習をして来たのですよ!
私の衣装が間に合わないなんて事になったら一大事です!」
「うう…た、反物さんごめんなさい!」
「あ…!?い、いいのか姫、そんな事して!?」
その時ようやく幸恵の反物を発見した名月!しかしその反物があるのは、ピラミッドのように積み重なった反物置き場のずっと下の方…
すぐに上から順に反物をどけていく名月でしたが、その時廊下から「もう1秒たりとも待ってらんねぇ」とブチ切れている幸恵の怒声が!
こうなるともう反物をどけている暇はありません、幸恵がこの部屋に怒鳴り込んでくる前に、
思い切って幸恵の反物を引き抜こうとする名月でしたが…
ドッシャバラバラビリビリイッ!
「あぁ!?た…反物が!」
「(ガラガラッ)んなっ…!?な…な…!?こ…これは何とした事っ…!!」
がしかし、その時積み重なっていた反物が一斉に大崩れ!大量の反物が部屋に散らばりメチャクチャに散らかしてしまう結果に!
さらに最悪なことに、幸恵の反物は引っ張った拍子にビリビリに破けてしまったという…うわあああああああ
そんな大惨事となった場面にちょうど現れてしまった幸恵。こ、これはもうどうやってもお詫びのしようが…
「ん…ん…んんん…!!(わなわなぶるぶる)」
「お、お、俺がやったんだっ!俺がちょっと遊んでて!(ばこっ)俺んごぁぁっ!」
「(リョクを隠しながら)た、反物を破いたのは私です…!
どのようなお叱りでも受けます!ごめんなさい…!」
もはや怒りが限界を超えすぎて、まともな言葉すら出てこずにぶるぶる震え出してしまった幸恵。
そんな爆弾のような幸恵の前に「全部俺のせいだ」と飛び出したリョクですが、名月はそんなリョクを背後に隠すと
あくまでも自分が責任を取るべくひたすらに土下座を…ううむ、さすがにこれは名月が健気な光景であります
これが社会人の失態ならともかく、小学生がここまでやっているならもうこれは許してあげるしか…
「んッがあああああああーーつッッ!!
なんという有様!!なんという失態ッ!!
反物を反物とも思わぬ非道の扱い!このような事…!
決して許されることではありませんよオオオオーッ!!」
って全然許してくれなかったー!!そ、そんなー!!
今までの喝とは比べ物にならない超特大の喝!さらには容赦なく名月の責任を追求していく幸恵!
ううむ…まあ名月が謝ったところで、ビリビリになった反物はまったく戻らないからしょうがないんですが…
それにしても、「どのようなお叱りでも受けます」って言った直後に本当にこれ以上なく大爆発した人っていうのは
なにげに初めて見たような気がする:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン あ、それと鬼のようなツラして怒ってるこの映像はイメージなのでお気になさらず…(えー
「ご…ごめんなさい…!」
「…ふう…まったく大変な事を…しかし、これだけの事をしでかしながら素直に名乗り出るというのは…
なかなか出来る事ではありませんよ」
「え…?」
「どんな事にもキチンと正面から立ち向かう…そういう姿勢をあなたは持っていますね」
「お…お師匠様…」
「最初にあなたを見た時に、まるでプリンセスの卵のような…
ダイヤの原石を見るような嬉しさを感じる事もあり、つい厳しくしすぎたようですわね」
「あ…で、でも、破れた反物は…」
「ふふ…私もいさぎよく諦めましょう。いえね、元々この反物の着物で踊るのは、いまいち乗っていなかったのです」
ところが次の瞬間、急激に物分かりがよくなって名月を許し始めた幸恵。ちょおおおお!?い、一体なにが!?
い、いや、幸恵は凄くいい事を言っているんです、本当にいい事を言っているんですが、
今の今まで名月を呪い殺さんとばかりに思いっきりブチ切れていた人が、
次の瞬間きれいな幸恵になって優しい言葉をかけ始めたので、さすがに私も面食らったというか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
それと「もともとこんな反物なんざ気に入ってなかった」というのも、きっと名月のことを気遣っての嘘なんでしょうね
さっき言っていたように、反物がダメになることは、発表会のために頑張ってきた仲間の努力が無駄になることだし、
そんな重要な反物を「気に入らないから」なんて簡単に切り捨てられるわけがないので…
幸恵もなんだかんだで他人への気遣いを持ったいい人じゃないですか。
これでさっきの大激怒がなかったらきれいに話が収まったんだけど:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「おまけに、この百花繚乱の反物の素晴らしさ!おかげで新しい踊りのアイデアがもやもやと…
あと一息で新しい踊りを思いつきそうですよ」
って…あれ?もう十分話は片づいたかなと思ったら、メチャクチャに散らかした反物をしげしげと眺めながら
「この百花繚乱な散らかし方…大した奴だ…やはり天才か…」とベタ褒めをし始めた幸恵
(C)板垣恵介/秋田書店
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ないないそれはない(えー |
ちょっ…一体なにを言ってんですか幸恵は!?いくらなんでもこの惨状を百花繚乱ってのは無理ありすぎですよ!
それとも、この一言もまた名月を励ますための嘘だとか…?うーんそれにしては少々ベタ褒めしすぎなような気が…
「はっ!?踊り!?」
「お師匠様!歌と踊りならお任せ!」
「リルぷりっ!ひめチェーン!!」
そして唐突に変身して歌って踊り始めた3人。おいいいいいいいい!!
な、なんじゃこれ!?さっきの幸恵のベタ褒めは、毎度おなじみライブシーンを入れるための前フリだったのかよ!無理ありすぎるだろ!
それに踊りと言ってもりんご達の場合、歌のおまけ程度のちょっとした振り付けしてるだけじゃないですか!
これを踊りのプロに見せつけるだと!?はあはあ…あまりの突っ込みどころの多さに目まいが…(えー
「おおお…!おおお!ぬおおおおおお!!見えましたわぁーっ!踊りの真髄が!!
そして百花繚乱なこの反物!この部屋の反物は全て!
私がいただきますわああああーっ!!」
「「「ありがとうございましたぁー!」」」
そしてこのカオス極まりないラストシーンである
なんだコレー!!
部屋中に散らかった反物を全て買い取ると、小林幸子風のトチ狂った衣装に改造して去っていった幸恵!あんた正気か!?
あの振り付けが踊りの真髄だなんて…もう幸恵が勝手に頭が☆パーンしてしまったようにしか見えません(えー
うーむ、な、なんというか、今回って名月が土下座するまでは綺麗にまとまってる話でしたよね
でもそこから先が全てをカオスに巻き込んでいったというかなんというか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
まるで「1話につき必ず1度はライブシーン入れるのがスタッフ側のノルマ」
「名月ちゃんが反物ダメにしたまま終わるのはかわいそうです><」という2つの要素を
最後にムリヤリねじ込んだらこうなったというか…なんにしろとんでもねえカオスアニメだよリルぷりっは…次回に続く!
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