■ひめチェン!おとぎちっくアイドル
リルぷりっ第11話「ビッグなシンデレラ☆ぷりっ」
「「「熱井(あつい)先生、ご結婚おめでとうございまーす!」」」
「いや〜照れるな〜!ありがとうみんな!しかしさっそくで悪いんだが、
結婚式当日の説明をしよう!雪村と笹原には、ヴェールガールをやってもらいたい!
花嫁さんの長ーいヴェールを持つ係だぞ!」
「ヴェールガールって言うんだぁ!素敵〜!」
「あれ、でもレイラは?」
「私は先生の用意したプレゼントを、花嫁さんに届ける係なの!」
ある日のこと、めでたく恋人と結ばれて結婚式を挙げることになったクラス担任の熱井先生。
そんな結婚式の当日にはりんご達も手伝いをやることになるそうですが、レイラだけは特に重要な大役を任されるそうです
なぜなら先生の花嫁さんになる人というのが、レイラと古くから親交のあるご近所のお姉さんだから…
先生とそのお姉さん、どちらとも関係の深いレイラは、結婚式で一番盛り上がる場面を任されたということのようですな
「えっ、プレゼント?」
「この靴だ!!(ばーん)」
「で、でかっ!」
「はっはっは、花嫁さんに合わせて作ったんだ!サイズもぴったりだ!」
「あ…あのう、花嫁さんってどんな人なんですか?」
「よくぞ聞いてくれたぁ!俺のお嫁さんは亜地々燃子(あちちもえこ)さんと言ってなぁ!
とにかくビィィィッグな女性なんだぁ!はっはっはっはっはっは!!」
ところがそんな先生の用意したプレゼントというのが、大怪獣のために用意したとしか思えないような超巨大な氷の靴!
普通の成人女性ならすっぽり10人くらいはおさまってしまいそうなデカさ…単にオブジェとして用意したんかなーと思ったら、
「靴のサイズはぴったりだ!」「ビッグな女性なんだ!」と嫁さんの足にジャストフィットする靴だそうで…
ウルトラマンとでも結婚するつもりかあんたは…(えー
「すう…すう…」
「姫様〜、今日は結婚式の日ですぅ。そろそろ準備でき…まだ寝てたですぅ!?
は、早く起きるです!結婚式に遅れるですぅ〜!」
「はっ!?い、いけない!」
プップープップー
「レイラちゃーん!時間だよー!」
「こ、氷屋さん来ちゃった!今行きまーす!」
ところが肝心の結婚式当日、思いっきりぐーすか寝坊して昼の11時にやっと目を覚ましたレイラ!結婚式は12時開始だというのに!
ちょっ、レイラって普段から朝6時には起きて炊事・洗濯・掃除を完璧にこなしてる子じゃなかったんですか!?なぜ今日に限ってこんな寝坊を!?
ま、まあレイラは相当なレベルのドジキャラですから、ついうっかりハデに寝坊する日もあるということか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ともかく慌てて支度したレイラが家を出たのは11:30、式場まではそう遠くないみたいなので、
このまま氷屋のトレーラーに乗っていけば間に合いそうですが…
「さーて出発だ!飛ばすよぉ!」
ブロロロロロ
「間に合うよね、おじさん!」
「はっ!?た、大変だ!ガス欠だぁ!!」
「ええーっ!?」
ゲェー!?ところがなんと、車が発進した瞬間に「しまったガス欠だぁー!」などと頭を抱え始めた氷屋のオッサン!気づくの遅いわー!!
どんだけうっかり者なんだよこのオッサンは!というわけでいきなりタイムロスを食らってしまったレイラ達は、
ガソリンスタンドに寄ってから給油を終え、11:40に再び式場を目指して出発しますが…
ブロロロ…
「あぁっ、参ったなぁ大渋滞だ…」
「おじさんっ!空飛べないんですかこの車!?」
かと思ったら道路に出た途端大渋滞に…ってそ、空を飛べって!?レイラはいきなり何を無茶なことを!?
レイラさんそんな…このトレーラーマグナムセイバーじゃないんですから…マグナムトルネードもマグナムダイナマイトも
こんな鈍重なトレーラーじゃやれって言われても無理としか…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「そ、空!?えーっと…この車、ふ、古いっていうか…」
「古いのかぁ…(がっくり)」
「ご、ごめんね…」
そして「古いんで飛べません」というおじさんの苦しい言い訳を聞いて、「そうか古いのか…じゃあ仕方ないな…」と
がっくり肩を落としてしまうレイラ。いやいや古いから仕方ないっていやいやいや、そういう問題じゃいやいやいやいや
見事なやり取りだと感心はするがどこもおかしくはないな(えー
まったくレイラの天然ボケっぷりは毎度ながら突き抜けてるな…
「よし…じゃあ抜け道を探そう!お姫様に言われちゃやるっきゃない!」
ガタガタプシューッ!!
「はっ!?バ、バッテリーがぁ!!」
ぐわー!さらに次の瞬間バッテリーが完全にイカれてしまったオッサンのトレーラー!
どんだけトラブル起こせば気が済むんだ!さっきからまるで目を覆いたくなるような不幸っぷりですよ!
まさか仏滅の日に結婚式やろうってんじゃないだろうな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン ともかく修理業者がやってくるまでの間、
レイラはこの場で立ち往生してしまうハメに…時間はすでに11:58…業者なんて待ってる時間はもはや1秒たりともありません
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「よいしょ、よいしょ…」
「ひ、姫様ぁ!がんばるですぅー!!」
すると今度は自力でトレーラーを後ろから押し始めたレイラ。絶対無理だコレー!!
精一杯押してはいますがトレーラーはまったくビクともしません。そりゃそうだわな…
しかしなんというか、思いっきりズレた行動ではあっても一生懸命なレイラの姿には少々好感が持てますな
「んんーっ…!だ、だめだ…全然動かない…」
「…姫様、こうなったらこの靴は置いていくしかないです」
「えっ…」
「姫様だけでも式場に行くです!」
「そ、そんな…そんなこと出来ない!これは熱井先生から頼まれた大切なお仕事だし…
それにシンデレラの靴は、燃子お姉さんの夢なんだもん…!(ぐしぐし)ううっ…うっうぅ…」
「あぁっ…ひ、姫様…」
「私がいけないの…朝寝坊しちゃったし、燃子お姉さん、ごめんなさい…!」
そして「もう靴のことは諦めようぜ」とダイに提案されたレイラでしたが…しかし先生や燃子のことを考えると、
この靴を犠牲にするのはどうしてもできないようです。そして「そもそもこうなったのは私が悪い」と、
自分のことを責めたレイラは泣き出してしまうことに…
パカラッパカラッパカラッパカラッ
「え…?」
「カ、カボチャの馬車ですう!?」
「さあ乗って!結婚式に行くんだろう?」
「ク、クリスさん!?こんな馬車どうしたんです!?」
「式場にあったんだ。こういうのに乗りたがるカップルが多いらしい」
な、なんじゃこりゃああああああ!!どういう展開だよこれはー!!
その時なんと2頭の白馬とカボチャの馬車を連れたクリスが、パッパカパッパカ颯爽と登場!でええええ!?
こんなヘンテコな馬車、魔法か何かで出したのかと思ったら「普通に式場に置いてあったのだー!」とかなんとか…なんてカオスな式場だよ!
パカラッパカラッパカラッパカラッ
「わぁ〜、カボチャの馬車なんて素敵!」
「姫様のピンチの時に登場とは、まるで王子様みたいですぅ!」
そしてこの巨大なトレーラーの荷台+カボチャの馬車+レイラ+ダイ+クリスを軽々と引いていく馬2頭。
2馬力のパワーSUGEEEEEEEE!!さらに12時のタイムリミットにも、きっちりと間に合わせて式場へ到着してしまいました。
エンストした段階で11:58だったのに!2馬力というのはここまでの奇跡が起こせる驚異のパワーだったのか!?(えー
《さて、ここで新郎から新婦へのサプライズがあります!燃子さん、心の準備はいいですか?》
「えっ?は、はい…」
ガラガラガラ…
「こ、これは…!?」
「うっそぉぉ〜!」
「ガ、ガラスの靴!?大きすぎだろ!」
「素敵!綺麗ね〜!」
《なんとシンデレラの靴です!シンデレラ好きの新婦のために、
新郎が半年かけて作った力作であります!》
そんなわけで結婚式のクライマックスに、堂々と新郎新婦の前へ現れたこの巨大な靴。室内で見るとまた一段とでっかく見えますな
しかし気になるのは、「嫁さんのサイズにぴったりなんだ!」と言っていた先生の言葉ですが…?
当然ながら嫁さんは大怪獣でもなんでもなく、ごくごく普通の大きさをした女の人です。
身長って言うにもこれじゃでかすぎるし、一体なんのサイズに合わせたものなのか…?
「燃子お姉さん、おめでとう!」
「まぁレイラちゃん!ありがとう!でもどうしてこんなに大きな靴を?」
「それは僕と君の愛情が!とってもビィィィッグだからさーあ!!
はっはっはっはっは!!」
「…はぁ」
単にそれだけかー!!く…くだらねえー!サイズとかなんとか全然関係ないんじゃないですか!
しかもそんな先生の言葉を聞いて「何言ってんのお前」とばかりに溜め息をついてしまう燃子。す、滑ってる!先生滑ってるよ!
ああ、氷でつるつるの靴なだけにギャグも滑りやすかったというオチになってしまうのか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「えっ、ど、どうかしたのかい!?」
「私に隠れてこんな事してたなんて…もう、2人の間に隠し事はなしって約束じゃない」
「あ…お、俺のこと、嫌いになったかい…?」
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「んっもぉ〜〜またそんなこと言う!タロりんのこと嫌いになる訳ないでしょお〜?
お・ば・か・さ・ん!つんっ♪」
「あはぁ♪またおでこつんっ☆されちゃったなぁ〜!燃子のおでこつんっは大好きだよ!」
「てへっ♪じゃあ、他にどんなところが好き〜?」
「ビィィィッグなところさーあ!可愛さもビッグ!優しさもビッグ!
元気さもビッグで正義感もビッグ!なんでもかんでもハートがビッグなところが
大好きだあああああああああ!!」
「私だってぇ!男らしさがビッグ!素敵さがビッグ!まっすぐなところもビッグ!
勢いもビッグで考え方もビッグ!なんでもかんでも熱さがビッグなところが
大好きよおおおおおおおおお!!」
俺はお前らが大嫌いだああああああああ!!(えー
な…なんだコレー!!なんと呆れているかに見えたさっきの溜め息は、単にバカップル特有のちょっとスネた振りをしてみせただけ!
その後はもはや直視するのも耐えがたい超絶イチャイチャタイムが始まってしまいます。くそがー!!
すいませんそろそろ僕ら帰ってもいいですか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「だからぁー!私の方がもっと大好きだもぉーん!」
「俺の方がもっとずっと大好きぃぃー!!」
「私の方がもっとずっともっとずっとー!!」
「あ…あつい…」
「あ…あはは…」
「すてきぃ〜(ぽわーん)…あら?氷が…?」
ドロドロドロドロドロ
おや…?こおりのようすが…って、2人がいつまでも暑苦しいバカップルぶりを続けるうちに、ドロドロと溶け始めていた氷の靴!
そ、そんな!このバカ2人の熱気にあてられてしまったというんですか!?
せっかくレイラがあんな思いをして運んできた氷の靴がこれでは台無しに!
《あぁ!?な、なんと!2人の熱い愛がぶ厚い氷を溶かし、
中から結婚指輪が出てきましたぁーっ!!》
「あっ…ピ、ピッタリだわ…!?」
「そっか、靴じゃなくて指輪のサイズがピッタリってことだったんだぁ!!」
(C)ABC・東映アニメーション
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な、なんだってー!! |
なんとこの氷の靴がドロドロに溶けるというのは、すべて先生の想定の範囲内!むしろ跡形もなくなるほどドロドロに溶かし切ると、
そこから結婚指輪が姿を現す仕組みになっていたという…「嫁さんのサイズにピッタリのプレゼントなんだ!」っていうのも
最初からこれのことを言っていたんですなぁ。ここまで計算していたとは正直先生も大したもんですな…
しかし肝心の溶かす過程があの耐えがたいバカップルパワーというのは正直どうかと思いますが:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ははっ、なかなかやるなぁー!!」
「タロりん…ありがとう…!」
「燃子お姉さん、おめでとうー!」
「「「おめでとう!おめでとーう!!」」」
「よーし!みんなをもっと幸せにしちゃおう!」
「リルぷりっ!ひめチェーン!」
「夢〜見る〜♪女〜の〜子〜、誰〜でも〜♪プリンセス〜♪」
ってメチャクチャ唐突にライブシーン来たー!!なんだそりゃー!!
先生の印象的な指輪プレゼントに会場が盛り上がる中、それに便乗する形でいつものライブを始めた3人!
ちょ、ちょっと待ておい!これ3人がライブするまでもなく十分すぎるほど幸せな光景じゃねえか!ライブする必要性全然ないから!
毎度のことですが、全てがライブの前に完全解決してるのに意地でもライブするりんご達がイミフすぎる…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「「「ヒャー!!リルぷりっだぁー!!」」」
ぼわぼわぼわぼわぼわぼわぼわぼわ
そしてそんなどうでもいいライブにも関わらず、会場にいる人達からハピネストーン大量搾取!お手軽すぎんぞコレー!!
いつもは悩んでる人をまるまる1話かけて助けた時に、その人からやっと1個だけ出てくるハピネストーンですが
今日に限っては会場中の人間から数十個ものハピネストーンを一気に入手!嘘だろ承太郎!?
まさかこんな脇役の群れから一気に稼ぐことになろうとは…やっぱり一人一人の悩みを親身に解決するよりも、
その辺の人ごみでドンチャン騒ぎするのが一番効率的だったんや…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン 次回に続く!
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