■遊戯王5D’s 第92話「サティスファクション」
「レベル2のインフェルニティ・ビートル2体と、レベル3のインフェルニティ・ビーストに
レベル1のインフェルニティ・リローダーをチューニング!
死者と生者、ゼロにて交わりし時
永劫の檻より魔の龍は放たれる!
シンクロ召喚!出でよ!インフェルニティ・デス・ドラゴン!!」
「レベル4のジャスティスブリンガーに、レベル4のブライシンクロンをチューニング!
集いし願いが新たに輝く星となる!光差す道となれ!
シンクロ召喚!飛翔せよ!スターダスト・ドラゴン!!」
「てめえら、いい気になるのも今のうちだ…!
場のアンブッシュトークンを2体リリースし、
ロングバレルオーガをアドバンス召喚!!」
遊星&鬼柳さんvsロットンの変則タッグデュエルもいよいよ佳境、
鬼柳さんは攻撃力3000のインフェルニティデスドラゴン、遊星は攻撃力2500のスターダストドラゴン、
ロットンは守備力3000のロングバレルオーガと、それぞれの場に強力なエースモンスターを召喚して睨み合っております
3人とも残りライフはあとわずか、どうやらこのエース同士の攻防が最後の激突となりそうですが…
(この勝負…どっちに転んでもおかしくはない!)
バッシイイイイン!!
「調子に乗るんじゃないわよ!デュエルごっこはここまでよ!」
「バーバラ!?」
「ロットン!勝敗は最初から決まってる、そうじゃないのかい!?
この町はロットンが仕切ってるんだ、ロットンがこの町のルールなんだよ!
だったらあんた達が勝つことなんて、有り得るわけないじゃないか!」
って、いざ決着をつけようというその時、なんとロットンの女・バーバラが卑怯にも人質作戦を開始!何をするかー!!
遊星たちが救出しようとしているニコとウェストにムチをバシバシ叩きつけ、「このガキどもの命が惜しけりゃさっさと降参しな」などと
卑怯にも2人に降伏を迫ってしまいます。このクソアマ、よくも男同士の真剣勝負にこんな水を差すような真似を…
「ぐっ…!」
「さあ…この子達がどうなってもいいのかい!?サレンダーしてもらおうか!」
バッシイイイイン!!
「きゃああああーっ!!」
「やめろォォォーッ!!」
「…」
「ロットン!お前までもがそんな汚え真似しやがるのか!?それでもデュエリストかァッ!!」
「(ニマアッ)リアリストだ」
く、くされ外道〜〜!!なんてこった!もしかしたらロットンが「オレのデュエルの邪魔すんな」と
バーバラに人質作戦をやめさせるかもと思いましたが、
「それもそうだなぁ、真面目にデュエルするなんてアホくさ」と
さっさとデュエルを放棄してロットンも人質作戦に加担する始末!このクズめ!こいつにデュエリストとしてのプライドはないのか…
「貴様…!」
「ロットン…!」
「バーバラの言う通りだ、お前達は最初から死んでいた!この町に殺された亡者なんだよ!」
もはや歯ぎしりすることしかできない遊星達に、ニヤニヤと勝ち誇った顔で拳銃を向けるロットン!
なんと遊星達に降参を強要するばかりか、今すぐにこの場で2人を射殺する気のようです、マジ腐ってるなこいつ…
それでも遊星達が逃げればニコとウェストが殺されてしまうことに…結局遊星達はどうすることもできず、ついにロットンは引鉄に指を…
ガキイイイイイイン!!
「なに!?」
「鉄砲玉のクロウ様の参上だぜェッ!!」
な、なにぃ!?ところがその時、遊戯王名物カード手裏剣をブン投げてクロウ登場!!
こんな海馬社長の必殺技をクロウも!?カード手裏剣は一流デュエリスト達のたしなみなのか!?
とりあえずクロウはこのセリフを言うべき「貴様のおかげでレアカードに傷がついたわ!!」(えー
「クロウ!?」
「ヘッ!遊星、あんまりお前の帰りが遅かったんでな!迎えに来たぜ!」
「ふふ…!」
「来るんじゃないよォ!!この子達がどうなっても知らないからねぇ!」
懐かしきチームサティスファクションの仲間の登場に、驚きを隠せない鬼柳さん。
しかしバーバラはまだ見苦しくも人質作戦を続行!この女いい加減にしろ!
クロウがロットンの拳銃を吹き飛ばしてくれたとはいえ、まだ人質はバーバラの手の中…これではまたさっきの繰り返しですが…
ドカバキイッ!!
「ああうっ!?」
「ジャック・アトラスは!レディと言えども非道な真似は許さないッ!!」
「ジャック!?」
「ふん!遊星、鬼柳のような疫病神に会いに行くからこんなことになるんだ!」
ところがなんと、その時颯爽と現れてバーバラをブチのめし、人質を解放したのはジャック!
女だろうがなんだろうがこのジャック・アトラス容赦せん!(えー
そして口では「鬼柳なんて疫病神」と憎まれ口を叩きながらも、ビシッとサムズアップを決めて笑顔を見せるジャック…
やはり心の内では鬼柳さんを仲間だと認めているようですね
「最高だぜ…!チームサティスファクションの復活だ!!」
こうして再び集まった4人の仲間に、鬼柳さんも実に嬉しそう。無理もありません、
かつてチームサティスファクション時代、自らの暴走が引鉄となってクロウとジャックがチームを去り、
ふとしたことから遊星にも、こっぴどく裏切られたという誤解と恨みを持ってしまった鬼柳さん…
しかし今では、こうしてジャックとクロウが鬼柳さんのために駆けつけ、
遊星とも互いに信頼し合ってロットンと戦っているという…かつてチームサティスファクションが解散した時とはまったく逆の状況、
鬼柳さんにとってこれほど嬉しいことはないでしょう
「すごい…!伝説のサティスファクションが集まってる!」
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筋さえ通れば満足次第で
何でもやってのける命知らず!
不可能を可能にし
巨大な悪を粉砕する!オレ達
チームサティスファクション!(えー
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「オレはリーダー鬼柳京介!通称ガチャピン使いの満足!ペアルックと黒歴史の名人!
オレのような天才デュエリストでなければ、百戦錬磨の変態どものリーダーは務まらん!」
「オレは不動遊星!通称ドMの蟹!自慢のセクシーな悲鳴に女はみんなイチコロさ!
電流責めから鼻毛アタックまで何でも耐えてみせるぜ!」
「ようお待ちどう!オレ様こそクロウ・ホーガン!通称鉄砲玉の宅配便!
オレのブラックフェザーデッキの強さは(リアルで使うと引かれるくらい)天下一品!
強すぎ?インチキ?だから何?」
「ジャック・アトラス!通称ニートの元キング!穀潰しの天才だ!
女子供でもブン殴ってみせらぁ!でも就職だけは勘弁な!!」
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オレ達は、筋の通らぬ世の中に
あえて満足する!
頼りになる神出鬼没の特攻野郎
チームサティスファクション!
いつでも頼ってくれ!!(えー |
やだ…かっこいい…と、4人の立ち姿がバーンと決まったところで、
けたたましいサイレンの音を鳴らしながら大勢の白バイ達も現場に到着!
どうやらクロウとジャックがここへ来る時に通報していたようで、悪党のロットン一味は瞬く間に逮捕されてしまいまず。まさに形勢逆転ですな
「ちぃ…!」
「ロ、ロットン…!」
「邪魔だ失せろォッ!!」
「きゃああああ!?」
ところが往生際悪くまだ諦めようとしないロットン!なんとあらかじめ仕掛けておいたダイナマイトを起爆させ、
爆風が巻き起こったスキにバイクにまたがり即逃走!さっさとバーバラを見捨てて自分だけトンズラです
まったくこいつのカスっぷりは救いようがないな…
バオオオオオオ!!
「ヒャッホォォォォォ!!」
「くそ…!」
「鬼柳!オレのDホイールを使え!デュエルの決着をつけてくるんだ!
ワンターンで…!ヤツを倒して来い!!」
「…!すまねえ…!遊星!!」
ところがなんと、その時鬼柳さんも遊星のDホイールにまたがりロットンの追跡を開始!うおおここにきてまさかのバイク対決!?
「1ターンでケリをつけろ」という遊星の言葉が実に熱いシーンですね、最後はライディングデュエルでロットンを仕留めるのか…って
「うおおーっ!!」
「なっ!?ぐあああああ!!」
ゲェー!?まさかのリアルダイレクトアタック!?そ、そんな!ライディングデュエルを始めるのかと思ったら
いきなりDホイールを乗り捨ててリアル攻撃を開始した鬼柳さん!こんな決着ありですか!?おいデュエルしろよ!(えー
「がはああっ!」
「ハァ…ハァ…!貴様のターンだ…!」
「…?何を言ってやがる、この期に及んで!」
「貴様のような奴にデュエルは汚させねえ!
最後まで戦い続ける、それがオレの生き様だ!」
「…」
「もし貴様が勝ったら見逃してやるよ、セキュリティにも手出しさせねえ」
「ふん…いいぜ、その勝負乗った」
って、ロットンに馬乗りになりながら、やはり最後はデュエルで決着をつけるよう言い出した鬼柳さん!
さすがに殴り合いで終わるってことはなかったか、よかったよかった:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
そして夕日をバックにデュエルディスクを構え、睨み合いながらデュエルを再会する2人…
状況はさっきデュエルが途切れた状態からの再スタートです、すでに2人とも残りライフは少なく、
場にはお互いのエースモンスターが出ている状態ですが…
「ロングバレルオーガの効果発動!インフェルニティデスドラゴンを狙撃!
グレートスナイプ・ファーストショットォッ!!」
ドッゴオオオオン!!
「…」
「そしてインフェルニティデスドラゴンの攻撃力3000の半分が…
鬼柳!てめえの心臓を止めるッ!!」
ところがデュエルを再開して早々、いきなりインフェルニティデスドラゴンを破壊されてしまった鬼柳さん!
ロットンが使ったロングバレルオーガの効果は、「相手モンスターを1体破壊し、その攻撃力の半分のダメージを相手に与える」というもの…
このままでは鬼柳さんは、モンスターを破壊されただけでなく手痛い追加ダメージまでお見舞いされてしまいます
そうなったらもう一巻の終わり、残りライフのない鬼柳さんはこれを防がなければ敗北してしまいますが…
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ジャキイッ!!
「う!?」
「オレは墓地からインフェルニティ・デス・ガンマンと、
インフェルニティ・クライマーの効果を発動する!」
やはり鬼柳さんは間単にやられるタマではなかった!ロングバレルオーガの効果に対して、即座にインフェルニティデスガンマンの効果を発動!
そんなデスガンマンの効果は、相手からのダメージに対してそのダメージを相手にはじき返すか、自分がそのまま食らってしまうか、
お互いにダメージを受けずに終わるか、という3通りのパターンがある風変わりな内容…
ちなみにダメージをはじき返せるのは、今から鬼柳さんがカードを1枚ドローして、モンスターカードを引いた時。
はじき返せず自分が食らってしまうのは、ドローしたカードがモンスターじゃなかった時。
お互いにダメージを受けないのは、鬼柳さんがそもそもドローをしなかった時という具合になっております。
そして鬼柳さんが今からカードをドローするかどうか、それを決められるのはロットンの方…
ここでドローをさせなければお互いに被害はなくて済みますが、ドローをさせれば確実にどちらかが消し飛ぶ結果に…
その場合は完全に運次第の決着になりますが、果たしてロットンの決断は…?
「分かってるな?オレのデッキの一番上がモンスターだった場合、オレの勝ちだ…!
それ以外のカードだった場合はオレの負け、
この選択を拒否することもできる。その場合、効果ダメージは与えられない」
「…」
「モンスターカードがあと何枚か、正直オレも分からない…さあどうする?ロットン!」
(C)荒木飛呂彦/集英社
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「さあ!!コールか!ドロップか!
ハッキリ言葉に出して言ってもらおうッ!!
ロットン!!」(えー
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「引けよ…引鉄を!!」
なにィー!?なんとロットンが選んだのは、鬼柳さんにドローをさせてのギャンブル勝負による決着!
どっちが消し飛ぶか分からないというのに、冷や汗一つかかずに「さっさとカード引いてみろよ」などと言い放っております
このクソ度胸は一体…まるでロシアンルーレット、こんな運任せの勝負でも自分が勝つと信じているのかロットン…
(クククッ…!奴のデッキの一番上はモンスターカードじゃない、マジックカード!
デスガンマンを使った瞬間、あの死神はくたばる!!)
ってなんと、すでに鬼柳さんが次に引くカードの種類を見抜いていたロットン!
そう、さっきのデュエルが中断するまさに直前、鬼柳さんは「使った後にデッキに戻るマジックカード」を使ってしまったのです
だから今鬼柳さんのデッキの一番上にあるのはそのカード、それをドローした瞬間鬼柳さんはジ・エンド…
それを知っているロットンは自分の勝ちを確信して、心の中でゲラゲラとほくそ笑んでいたのです
そしてついに、鬼柳さんが勢いよく自分のデッキからカードを引いてしまい…
シュパアアアアアアアン!!
「…」
「ハーッハッハッハッハァーッ!!」
「モンスターカード…!インフェルニティ・クライマー!!」
「な…何だって!?そんな馬鹿なことが!!」
ドロー!!モンスターカード!!(えー
ところがなんと、予想に反して鬼柳さんが引いたのはモンスターカード!一体なぜ!?絶対にマジックカードしか引けないはずなのに!
鬼柳さんがイカサマをしているとは思いませんが…これもデスティニードローの力なのか!?
デュエリストの運命力は、実際にデッキにあるカードさえも塗り替えてしまうのか!?(えー
「インフェルニティ・クライマーの効果は…!
手札がゼロの時、墓地にあるこのカードをデッキの一番上に戻すことができる!」
そんな鬼柳さんが引いたカードは、さっきデスガンマンの効果を使う時に宣言したインフェルニティ・クライマー…
今にして思えば「デスガンマンとインフェルニティクライマーの効果を発動する!」って一緒に効果を発動してたんですね
こうしてクライマーをデッキに戻してからデスガンマンの効果を使えば、必然的にモンスターカードを引ける状況を作り出せるということか…
「ぐ…ぐぐ…!死神がああああああーッ!!」
ドギュウウウウウウン!!
そしてついに、断末魔の悲鳴を上げてデスガンマンにライフを消し飛ばされたロットン!
これぞ西部劇の町にふさわしい、ロシアンルーレットに敗れて朽ちる悪党の末路です
そんなロットンはリアルダメージもかなり大きかったのか、ばったりとその場で気絶してしまいました。そしてそれを見下ろす鬼柳さんは…
「これで…満足したぜ…!」
満足に飢え続けた男もようやく満足する時が!(えー
「満足した」…満足が口癖の鬼柳さんも、こんなセリフを口にするのはこれが初めてじゃないでしょうか
「満足するしかねぇ」「満足させてくれよ」「満足できねぇぜ」…いつもいつも満足を追い求めてはいても、
結局満たされずに心の中は荒んでいく一方だった鬼柳さん、それがこうして穏やかな顔で満足する時が来るとは…
あのあまりにも満足できなくて暴走しすぎたサティスファクション時代を知っている人間からすると、感慨深いものがありますね
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「やっぱり残るのか?鬼柳」
「ああ、この町でニコとウエストと共にオレの生き様を貫いてみたい」
「鬼柳さん…」
そして戦いを終えた鬼柳さんは、なんと遊星たちとは一緒に行かずこの町に居残り!そ、そんな!
これからは鬼柳さんも準レギュラーになると思ったのに…幼な妻をゲットしてここで身を固めようというんですか!?
レギュラーの座を捨ててまで幼な妻を選ぶというのね!ひどいわ!(えー
「チームサティスファクションが再結成するのも、悪くねえって思ったけどな」
「冗談言うな、あんなハチャメチャな日々はもうごめんだ。久々に4人揃って楽しかったがな」
せっかく再会した鬼柳さんともしばしの別れ…しかし4人は誰もが満足気な笑みを浮かべています
一度は失ってしまった仲間の繋がりも、今はそれがはっきりと感じ取れるからでしょう
それにしても「あんなハチャメチャな日々」ってやっぱそう思ってたのねジャック(えー
まぁ4人でペアルック着てそこら辺のデュエリストに無理やりデュエルふっかけて、
負けた方のカードデッキは強制爆破なんてのは、確かにハチャメチャとしか言いようがない:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ギュイイイイイイイン!!
「さようなら!」「さようならー!」
(この町を復活させるまでは、まだ…満足…できねえぜ…!)
ラストシーン、Dホイールに乗って去っていった遊星たちを見送りながら、新たな夢に想いを馳せる鬼柳さん。
クラッシュタウンから満足タウンに名を変えたこの町のためにも、荒廃した姿から豊かな街並みを復活させてみせると…
ロットンを倒したことで一旦は満足することができた鬼柳さん、しかしこれからもまた新たな満足を求めて生き続けることでしょう
そう、俺達の満足はまだ始まったばかりだ!!次回に続く!
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