■遊戯王5D’s 第144話「終焉の起源 未来の為の死闘!」

 

「行くぞ遊星!先攻はボクが貰う!ボクのターン!
 テックジーナス・カタパルトドラゴンを召喚!(攻撃力900)
 このカードのモンスター効果により、手札にあるレベル3以下のチューナーモンスターを
 特殊召喚できる!テックジーナス・ジェットファルコンを特殊召喚!(攻撃力1400)」

「…」

「レベル2のカタパルトドラゴンに!レベル3のジェットファルコンをチューニング!
 リミッター解放レベルファイブ!レギュレーターオープン!
 スラスターウォームアップOK!アップリンク・オールクリアー!
 GO!シンクロ召喚!カモン!
 テックジーナス・ハイパーライブラリアン!!(攻撃力2400)」

「くっ…!」

「そしてジェットファルコンがシンクロ素材となった時…
 相手プレイヤーに500ポイントのダメージを与える!」

ドババババババ!!

「ぐ…ああああーっ!!(LP4000→3500)」

さて前回、とうとうアンチノミーという正体を表し、ゾーンとの絆のため遊星に襲いかかってきたブルーノ…
今回は先攻1ターン目から3連続召喚という飛ばしっぷりで、いきなり攻撃力2400とかなり強力なモンスターを召喚してしまいます
それにしても、前回は戦う決意を見せたというのに、今回はまるで覇気がない遊星…
やはり、アンチノミーと戦うだけならまだしも、「お前が勝ったらオレは死ぬから」という過酷な運命に耐えかねてしまい
「ブルーノを殺したくない」という気持ちに駆られているようで…

「何をためらっている?立ち塞がる敵は、誰であろうと倒すのではなかったのか」

「くっ…」

「言ったはずだ…君がボクに勝たない限り、この先に進むことは出来ないとな!」

「…ブルーノ…オレは…仲間を…」

「(イライラ)」

ドガッシャアアアアン!!

「ぐわあああーっ!!」

「見せてみろッ!!君のデュエルを!!」

なっ!何をするだァーッ!ゆるさんッ!なんと戦う気力の湧いてこない遊星に対し、
「オラオラやる気出せやー!!」と乱暴に体当たりし始めたアンチノミー!真剣勝負のためならリアル攻撃も構わんというのか!
そういえばアンチノミーは、以前プラシドが「お前らデュエルしろー!」と突っ込んできた時も
問答無用で体当たりして黙らせたことがあったっけな…見かけによらず好戦的なやっちゃなー:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「くそっ…!オレのターン!ジャンク・シンクロンを召喚!(攻撃力1300)
 そしてフィールド上に”ジャンク”と名のつくモンスターがいる時…
 手札からジャンク・サーバントを特殊召喚できる!(攻撃力1500)」

「む…」

「レベル4のジャンクサーバントに、レベル3のジャンクシンクロンをチューニング!
 集いし怒りが、忘我の戦士に鬼神を宿す!光差す道となれ!
 シンクロ召喚!吼えろ!ジャンク・バーサーカー!!」

って、アンチノミーの強引さに刺激されたのか、こちらも3連続召喚で強力モンスターを召喚した遊星!
おお、こいつは初めて見るタイプのシンクロモンスター!ジャンクバーサーカーっていうのか…しかしシンクロのセリフが「集いし怒り」って、
やっぱり「テメーよくも体当たりしやがったな絶対許さん」って
今のでむかついてしまったんでしょうか
(えー



「ジャンクバーサーカーの効果発動!自分の墓地にいる”ジャンク”と名のつく
 モンスター1体を除外し、その攻撃力分相手モンスターの攻撃力を下げる!」

「…。(ライブラリアンの攻撃力2400→900)」

「行くぞ!ジャンクバーサーカーでハイパーライブラリアンを攻撃!」

「遊星…その程度の戦略がボクに通用すると思っているのか?
 トラップカード”バトル・スタン・ソニック”発動!
 この効果により、相手モンスターの攻撃を無効にする!」

バッギイイイイイン!!

「なっ…かわされた!?」

「さらにバトル・スタン・ソニックのもうひとつの効果!
 手札からレベル4以下のチューナーモンスター1体を特殊召喚できる!
 来い!テックジーナス・サイバーマジシャン!(攻撃力0)」

「くっ…ターンエンド…!」

ぬう…ハイパーライブラリアンを倒そうと攻撃を仕掛けた遊星ですが、その攻撃を平然と防いでしまうアンチノミー!
さらに単なる防御だけに終わらず、自分の場にまたさらなるモンスターを召喚してしまったという…
なんだか常に遊星の一枚上を行っている感じのアンチノミー、そんな強敵が相手だというのに精神的なハンデまで負っている遊星は
ますます不利な状況に追い込まれていくばかりです

「遊星、君の戸惑いがデュエルにブレーキをかけているようだな。
 そんなことではボクのデュエルに到底ついて来れない!!」

「なに…!?」

「ボクのターン!テックジーナス・ラッシュライノを召喚!(攻撃力1600)
 レベル4のラッシュライノに、レベル1のサイバーマジシャンをチューニング!
 リミッター解放レベルファイブ!ブースターランチOK!
 インクリネイションOK!グランドサポート・オールクリアー!!
 GO!シンクロ召喚!カモン!テックジーナス・ワンダーマジシャン!」

さらにワンダーたん召喚キター!!待ってましたよワンダーたん!アンチノミーのデュエルと言ったらこれですよ!
今さっき遊星の攻撃を利用してサイバーマジシャン召喚→すぐさまワンダーたん召喚に繋ぐとは、さすがに抜け目ありませんアンチノミー
ワンダーたんはシンクロチューナー、すでに召喚してあるハイパーライブラリアンはシンクロモンスター、
この2体が揃ったということは、これでアクセルシンクロが可能になったということ…
このままでは、遊星を置き去りにして一気に勝負が決まってしまいそうです

 

それにしてもワンダーたんのいい顔ないかなと一時停止しまくっていたら
えらい表情を見つけてしまった…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  ワンダーたん…なんなんだこのまんじゅう顔は…

「シンクロチューナー…!ということは…!」

「遊星…見るがいい!これが真のクリア・マインドだ!!
 レベル5のハイパーライブラリアンに!
 レベル5のワンダーマジシャンをチューニング!
 リミッター解放レベルテン!
 メインバスブースターコントロール・オールクリアー!!
 無限の力、今ここに解き放ち!次元の彼方へ突き進め!
 GO!アクセルシンクロ!!
 カモン!テックジーナス・ブレードガンナー!!(攻撃力3300)」

「くっ!?なんという気迫だ…!これが奴のアクセルシンクロか…!」

そしてやはり、即座にアクセルシンクロを発動し勝負を決めに来たアンチノミー!
普段は遊星の切り札として使っているアクセルシンクロですが、敵に使われるのはこれが初めて…
今の動揺しがちな遊星で切り抜けられるんでしょうか、正直かなり旗色が悪い感じです

それにしても、ブレードガンナーってアクセルシンクロモンスターなわりに
シューティングスタードラゴンよりなんだかお手軽っぽい感じしますよね(えー
その原因はやっぱりあれでしょうか、以前遊星vsプラシド戦で「助けに来たぞ遊星ーっ!」とアンチノミーが駆けつけた時に
「ここに来る前にちゃっかりこいつを召喚しておいたぜ!」
移動中にいつの間にやら召喚してたという超テキトーな使われ方をしたせいでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

いや、逆の立場で考えたら実際すごいですよ。仲間がピンチになってる時に遊星が「おーい助けに来たぞー!」
ちゃっかりシューティングスタードラゴンを召喚してる状態で現れた
って
完全にギャグにしかならねーよ!そんなお手軽に使うカードじゃないだろうが!
しかし実際にそんな風に使われちゃったブレードガンナーは、黙ってお手軽カードの烙印を押されるしかないんや…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ブレードガンナーでジャンクバーサーカーを攻撃!シュートブレード!!」

ズドオオオオオオ!!

「ぐうううっ…!!(LP3500→2700)」

「さらに…フィールド上のシンクロモンスターが破壊されたことで、
 テックジーナス・メタルスケルトンを手札から特殊召喚する!(攻撃力1100)
 メタルスケルトンで、プレイヤーへダイレクトアタック!」

ドッガアアアアアッ!!

「うぐああああーーっ!!(LP2700→1600)」

がしかし、お手軽だろうがなんだろうが腐ってもアクセルシンクロモンスター!
ブレードガンナーの攻撃でジャンクバーサーカーはあっさりと破壊され、さらに新たなモンスターを召喚し追撃を叩き込むアンチノミー!
なんて抜け目のない…アンチノミーは「遊星が動揺してるから勝負にならない」みたいなことを言っていますが、
たとえ遊星が平常心でも結果は同じような事になっていたでしょう。それぐらいアンチノミーの実力は本物です

「遊星、君の役目はもう終わりだ。アーククレイドルが出現したことで、
 すでにネオドミノシティの破滅は決定的となった…これで新しい未来は確実に訪れる!
 その計画を、君に阻止させるわけには行かない!」

「…勝手なことを…!オレだけでなくファイブディーズの仲間達も騙し…!
 この世界を犠牲にして、そんな未来に希望があると本当に思っているのか!?」

「君達ファイブディーズが、固い絆で結ばれているように…
 ボクとゾーン、そして仲間達は、絶望の中固い絆で結ばれた!
 ゾーンとの誓いがボクの使命だ!」

「それがお前の成すべき事だと言うのか…!ブルーノ!!」

「前にも言った…何度も言わせるな…!」(えー
(C)三条陸・稲田浩司/集英社

「ボクは…アンチノミーだ!!」

「っ…!!」

そんなアンチノミーとの苦闘が続く中、ネオドミノシティを滅ぼして本当に満足なのかと訴えかける遊星…
ブルーノとてネオドミノシティの住人でありファイブディーズの仲間…遊星はそんなブルーノとの絆にもう一度賭けてみたかったのでしょう
しかし、そんな遊星の未練はバッサリと真っ向から否定される結果に…もはや遊星の前にいるのはブルーノではなくアンチノミー、
この事実はもうどうあっても動かないことのようです

「なら…オレは…仲間とオレの未来のために…!お前を…倒す!!
 ブルーノ…いや…アンチノミー!!」

「ふ…」

「オレのターン!サルベージ・ウォリアーを召喚!(攻撃力1900)
 このカードの召喚に成功した時、墓地からチューナーモンスター1体を特殊召喚できる!
 ジャンク・シンクロンを特殊召喚!(攻撃力1300)
 レベル5のサルベージウォリアーに、レベル3のジャンクシンクロンをチューニング!
 集いし願いが新たに輝く星となる!光差す道となれ!
 シンクロ召喚!飛翔せよ!スターダスト・ドラゴン!」

「ようやくスターダストドラゴンを召喚したか…」

「そしてスターダストドラゴンの召喚に成功した時、
 墓地に存在するスターダスト・シャオロンを特殊召喚できる!(攻撃力100)
 さらにトラップ発動!”エンジェル・リフト”!自分の墓地にあるレベル2以下の
 モンスターを特殊召喚する!蘇れ、アンノウン・シンクロン!(攻撃力0)
 レベル1のスターダストシャオロンに、レベル1のアンノウンシンクロンをチューニング!
 集いし願いが新たな速度の地平へいざなう!光差す道となれ!
 シンクロ召喚!希望の力・シンクロチューナー!
 フォーミュラ・シンクロン!」

「アクセルシンクロか…」

「もう迷いはしない…!それが仲間を守るためなら!オレの答えは…ここにある!!
 オレが手にした境地、クリアマインド!!
 レベル8・スターダストドラゴンに!
 レベル2・フォーミュラシンクロンをチューニング!
 集いし夢の結晶が、新たな進化の扉を開く!光差す道となれ!
 アクセルシンクロ!!生来せよ、シューティング・スター・ドラゴン!!」

ずっとオレのターン!!(えー  ついに迷いを振り切った遊星による怒涛の連続召喚!
場がガラ空きの状態から、7回もの召喚を続けて一気にシューティングスタードラゴンを喚び出すとは…
シューティングスター召喚をこれほど一気に済ませた例は、今まで全然なかったと思います
それだけアンチノミーが強敵ということでしょうか、ともかくこれでアクセルシンクロ同士互角の戦いが…

 

「アンチノミー…!オレはオレの限界を超えて戦う!
 シューティングスタードラゴンでメタルスケルトンを攻撃!!」

ズドッバアアアアアア!!

「ぐうううっ…!(LP4000→1800)本気になったようだな…遊星!
 だが…君の思っている限界など、本当の限界ではないのだよ

「なに…!?どういうことだ!!」

「アクセルシンクロは終点ではなく…ただの通過点にすぎない!
 見せてやろうッ!!君の知る世界を遥かに超えたその先を!」

な…なにぃぃぃ!?ここから互角の戦いが始まるのかと思いきや、まだ自分にはさらなる切り札があることを言い出したアンチノミー!
アクセルシンクロより先がまだあるというのか!?このアンチノミーの自身に満ちた様子、単なるハッタリとは思えませんが…
そしてアンチノミーは、何を思ったかさっきアクセルシンクロしたブレードガンナーを
ワンダーマジシャンとハイパーライブラリアンの2体に分離してしまいます。アクセルシンクロする前の状態にわざわざ自分で戻すとは…?

ギュゴオオオオオオオ!!

「な…何をするつもりだ!?」

「限界を打ち破る境地…!トップ・クリアマインド!!」

「な…っ!!」

「遊星!見るがいい!レベル2のレシプロ・ドラゴンフライと!
 レベル5のハイパー・ライブラリアンに!
 レベル5のワンダーマジシャンをチューニング!
 リミッター解放レベルMAX!レギュレーターオープン・オールクリア!
 無限の力よ…!時空を突き破り、未知なる世界を開け!!
 GO!デルタアクセルッ!!」

「デルタ…アクセル…!?」

「カモン!テックジーナス・ハルバードキャノン!!(攻撃力4000)
 
遊星…これがアクセルシンクロを超えたシンクロ!
 3体のシンクロモンスターによるシンクロ召喚…
 デルタ・アクセルシンクロだ!!」

マジにとんでもねえのきたああああああああ!!ほ、本当にこんなことが!
トップクリアマインドって!デルタアクセルって!アクセルシンクロを超える切り札を本当に持っていたのかよ!
なんて奴だ…まさかアンチノミーがこれほどの男とは想像もしていませんでした

アクセルシンクロはシンクロチューナー+シンクロモンスターの2体によるシンクロですが、
デルタアクセルはシンクロチューナー+シンクロモンスター+シンクロモンスターの3体によるシンクロなんですね
単純に考えればアクセルシンクロの1.5倍はつおいということになるわけですが、
このハルバードキャノンというモンスターは、一体どんな真価を秘めているのか…?次回に続く!


■遊戯王5D’s 第145話「光よりも速く!!」

 

「テックジーナス・ハルバードキャノンで、シューティングスタードラゴンを攻撃!!」

ドッバゴオオオオオオ!!

前回恐るべき秘策・デルタアクセルを披露し遊星を驚愕させたアンチノミー…今回はそれによって召喚されたハルバードキャノンが
さっそく遊星に牙を剥いて襲いかかってきます。というかとんでもねぇ火力してますねハルバードキャノン
まるでトランザム中のガンダムヴァーチェみたいな極太ビームを普通に撃ってくるとは…さすがデルタアクセルはパワーが違うな

「くっ…!シューティングスタードラゴンの効果発動!
 相手ターンに一度、フィールドから除外することが出来る!」

そんなハルバードキャノンの攻撃力は4000、シューティングスターの3300をゆうに上回っております
この攻撃を食らうわけにはいかない遊星は、シューティングスターを除外しての緊急回避を試みますが…



「それはどうかな」

「な…なに!?」

ズゴゴゴゴゴゴ!!

「ハルバードキャノンは!相手モンスターが効果によりフィールドを離れる時、
 その効果を無効にして攻撃力を800ポイントダウンさせる!」

「く…!(攻撃力3300→2500)」

「いくらシューティングスターと言えど…
 デルタアクセルシンクロモンスター・ハルバードキャノンから逃れることは出来ない!」

ワハハハライオン仮面、もはやのがれることはできんぞ(えー
なんとこの時、アンチノミーが最強呪文「それはどうかな」を発動!
その効果により、ハルバードキャノンは離脱していたシューティングスターを再びフィールドに引きずり出してしまいます
さらに攻撃力までダウンさせられ絶体絶命のシューティングスター、そして再びハルバードキャノンの攻撃が…

「さあ…逃げ道はないぞ!消えろ!シューティングスタードラゴン!」

「永続トラップ”エンデューロ・ソウル”を発動!
 攻撃表示モンスターの戦闘での破壊を無効にする!」

バッギイイイイイン!!

「それで防いだつもりか?ダメージは受けてもらうぞ遊星!」

「くっ…!(LP1600→100)そしてエンデューロ・ソウルの効果を使ったモンスターは、
 攻撃力が800ポイントダウンする…!(攻撃力2500→1700)」

しかしモンスターの破壊だけは防ぐ永続トラップで、なんとかシューティングスターをその場に残した遊星!
とは言うものの遊星のライフは残り100、シューティングスターの攻撃力も1700まで弱体化…希望があるとすれば、
ライフ100になった主役は絶対負けない
という遊戯王の超強力な勝利フラグに期待するしか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そう、「それはどうかな」が最強の矛だとするなら、「鉄壁のライフ100」は無敵の盾なのです
果たしてこの場合どちらの勝利フラグが勝つ事になるのか、実に楽しみです。ええ

それにしてもハルバードキャノンは、シューティングスターにとっては相性最悪のモンスターですね
最大5回の連続攻撃除外による緊急回避がシューティングスターのウリなわけですが、
ハルバードキャノンの攻撃力4000に連続攻撃をしても意味がなく、除外で逃げようとしても捕まってフィールドに戻されてしまう…
このままシューティングスターだけで戦っても勝ち目はなさそうです。遊星もそう思ってか、新たにモンスター達を展開しようとしますが…

「オレのターン!ロードランナーを守備表示で召喚!(守備力300)」

「フ…無駄だよ。ハルバードキャノンのモンスター効果発動!
 相手モンスターの召喚を無効にして破壊する!」

バシュウウウウウウウ!!

「な!?モンスターの召喚を無効にするだと!?」

「この効果は、シンクロ素材に使ったモンスターの数だけ行うことができる」←この場合は3回まで

「なんて強力なモンスターだ…これでは打つ手がない…!」

ゲゲェーッ!?ところがなんと、それさえも許さないハルバードキャノン第2の効果!
モンスターの召喚を封じる…そんな効果まであったとは…一応それが出来るのは3回までと回数は決まっているようですが
もう後がない遊星にとってはあまりにキツすぎます。新たなモンスターが召喚できないとなると、弱体化したシューティングスターで戦うしかないのか…

「くそっ…カードを一枚伏せ、ターンエンド…!」

「ボクのターン!トラップ発動、”マグネティック・ストーム”!
 相手フィールドにあるマジック・トラップカード1枚を破壊する!」

バッキイイイイン!

「ぐうううっ!」

「所詮そんな小細工は通用しない!」

ち、ちくしょうめ!「モンスターがダメならトラップを使うしかねえ!」とカードを1枚伏せた遊星でしたが…
それさえもすかさず破壊してしまうアンチノミー!なんて抜け目のなさだよ!
まさしく八方ふさがり、とことんまで遊星を追い詰めるつもりか…実際、ここまで遊星の戦術が封殺されたことは初めてじゃないでしょうか

「これで終わりだ!ハルバードキャノンでシューティングスターを攻撃!!」

「まだだ…!シューティングスターの効果発動!
 相手ターンに1度、フィールドから除外することが出来る!」

「往生際が悪いぞ…?ハルバードキャノンから逃れる術はないッ!!」

って、いよいよ満を持してトドメの攻撃を仕掛けてきたアンチノミーでしたが…
不可解にも遊星は、さっき破られたばかりのシューティングスター除外効果を再び発動!
こいつがハルバードキャノンに通用しないことは明らかなはずですが…?
実際、今度もまたシューティングスターはフィールドに引きずり出され、さらに攻撃力もダウンさせられてしまいます

ズゴゴゴゴゴ!!

「く…!(攻撃力1700→900)」

「トドメだ遊星!ハルバードキャノンでシューティングスターを攻撃!」

「そうは行かない!手札のデヴォーション・ガードナーの効果発動!
 攻撃力1000以下のモンスターが攻撃された場合、
 手札のこのカードを墓地に送ることで、オレが受けるダメージを0にする!」

「ぬ…!」



な、なんと!ところがここで、自分の受けるダメージを0にする遊星の秘策が発動!
手札に持っていたデヴォーション・ガードナー…こいつを墓地に捨てることで、
攻撃力1000以下のモンスターが戦闘してもダメージを受けないという効果を得たわけです
これを使うにはシューティングスターの攻撃力を1000以下にする必要があった…だからあえて除外効果を使って、
ハルバードキャノンに捕まり攻撃力を900まで下げたのか…うーむなるほどなぁ

「さらにエンデューロ・ソウルの効果発動!
 シューティングスターの戦闘破壊を無効にし、
 攻撃力を800ポイントダウンする!(攻撃力900→100)」

(さすがだな遊星…ボクの目に狂いはなかった、だがシューティングスターの攻撃力も、
 君自身のライフも残り100…手札もないこの状況で一体どうする?)

(強い…!これが奴の実力なのか…そのうえ奴はこちらの手を
 知りすぎるほど知っている、これでは何をやっても…!)

しかしどうにかこのターンを切り抜けたとはいえ、エンデューロ・ソウルで再び延命したシューティングスターの攻撃力はもうたったの100…
もはやクリボーでも簡単に殴り殺せるレベルです  遊星の最強モンスターがザコより弱くなってしまうとは…
さらに手札も今の攻防でゼロとなり、ライフも100しかない状態…さすがの遊星も、こうなってはどうしようもないと冷や汗しか出て来ないようで…

ズゴゴゴゴゴゴ…!

「うっ…これは!?」

「どうやらボク達の決着の場が完成したようだな…
 光でさえも抜け出すことのできない漆黒の闇・ブラックホール…
 そこにあるのは全ての終わりだ。飲み込まれたものは素粒子レベルまで破壊され、
 この世から消滅する!」

「くっ…!」

って、な、なんだぁ!?なんとその時、遊星の背後にまがまがしく生まれ始めた死の空間・ブラックホール!
遊星の敗北が目前となったために起こった現象でしょうか、敗者はあそこに飲み込まれてチリも残らず分解されてしまうようで…
それにしてもアンチノミーの嬉々とした表情ヤバすぎ
こ、こいつさっきから遊星を追い詰めるたびにニヤニヤしやがって!かつての仲間が死んで行くのがそんなに楽しいのかよ!



「ククク…遊星、君に未来を変えることなど出来はしない!!」

「…そんなことはないッ!!オレは運命を、未来を変えるためにここに来ている!
 みんなもそれを信じている…!オレは…!お前を倒し!道を切り開くッ!!
 オレのターン!ドロー!スピードスペル”エンジェル・バトン”発動!
 デッキからカードを2枚ドローし、手札1枚を墓地に置く!

ところがそんな追い詰められた状況で、アンチノミーの言葉に対し荒ぶる闘志を爆発させた遊星!
そしてここで第2の勝利フラグ「困った時のエンジェル・バトン」を発動!(えー
遊星が追い詰められている時に「エンジェルバトン発動!」と言ったらこれから遊星が勝ちますよと言っているようなもの、
ただでさえ鉄壁のライフ100状態ですからね、いよいよここから遊星の反撃が始まるのか…

「オレは手札のネクロ・ディフェンダーを墓地へ送り…
 ワイルド・ハートを特殊召喚!(攻撃力1000)
 ワイルド・ハートは手札のモンスターが墓地に送られた時、特殊召喚できるモンスターだ!」

「フン…そんな召喚をさせると思うか!ハルバードキャノンのモンスター効果発動!
 ワイルドハートの特殊召喚を無効にする!」

バッキイイイン!

「ちいっ…!これからだ!墓地からトラップを発動!リベンジ・リターン!」

ぼ、墓地からトラップを発動するだとォ!?
バ、バカな!またしてもハルバードキャノンに召喚を無効にされたその時、なんと墓地にあるトラップを発動した遊星!
墓地からトラップを発動だって!?墓地から!?
墓地からトラップだと!?墓地からトラップなんて!?
墓地からトラップなんて誰も考えないよ!?
ぼぼぼぼ墓地からトラップカードを発動したぞおおおーっ!?

これは誰もが驚きとまどう凄まじい戦術!(えー  果たしてそんな驚異の作戦を目にしたアンチノミーの反応は…

「む、あの時破壊したトラップカードか」

反応薄すぎだろ!!お、お前そこはもうちょっと驚けよ!
これほど驚異の戦術を目にしていながら「む」しか言うことがないとは…もしかしてこれが普通の反応で
本当は墓地のトラップとか別に大したことないんでしょうか
前にあれだけ大騒ぎしてた連中は一体なんだったのか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「リベンジ・リターンの効果…墓地にあるこのカードを除外することで、
 このターン墓地に送られたモンスター1体を特殊召喚できる!
 ワイルド・ハートを特殊召喚!(攻撃力1000)」

「無駄だ!ハルバードキャノンの効果で、その召喚を無効にする!!」

バッキイイイン!

「ぐっ…だが、これでハルバードキャノンの効果を3回使い切ったな!!」

そんな墓地トラップの効果とは、墓地送りにされたモンスターをもう一度復活させる効果!
それによってワイルドハートを復活させる遊星でしたが、アンチノミーはまたもその召喚を無効にしてしまう!
ですが、この召喚を邪魔する効果もこれで3回目…ようやく回数切れになったわけで、遊星も思い通りの召喚が出来るようになります

とは言っても、今の攻防で遊星の手札はまた0枚になってしまったわけなんですがね…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン 
ほんとペースを握らせてくれないなぁアンチノミーは…今までで一番の強敵じゃなかろうか

「遊星、君にはもう手札も伏せカードも何もない。これ以上何が出来る!」

「確かにオレには…アクセルシンクロを超えるデルタアクセルシンクロのような
 モンスターはいない…!だが!お前が教えてくれたはずだ!
 自分の可能性を信じれば!自分の限界を超えることが出来る!
 自分の限界に挑めと!!」

「…」

「スピードワールド2の効果発動!スピードカウンターを7つ取り除くことで、
 カードを1枚ドローする!このカードが…!オレの希望の光だァッ!!」

ああしかし、ここにきてまだドローソースを残していた遊星!
それは、ライディングデュエルならではのスピードカウンターを消費することによりカードを1枚ドローする効果!
間違いなくここが勝敗を分ける最大の分岐点、このドローに遊星の運命のすべてが賭かっている…ああっこの展開は
第3の勝利フラグ「このドローにオレの全てを賭ける!!」の発動や!!(えー

確かに遊星にデルタアクセルシンクロを使うことは出来ません、しかしそれに対抗するための作戦というのが
第1のフラグ「鉄壁のライフ100」 第2のフラグ「困った時のエンジェル・バトン」 第3のフラグ「このドローに全てを賭ける!」
デルタアクセル勝利フラグだったんだよ!!(えー

「きた…!オレはバランス・シューターを召喚!(攻撃力0)
 
これでオレの勝利へのカードは全て揃った!
 墓地にあるネクロ・ディフェンダーの効果発動!
 これにより、このターンオレの受けるダメージは0になる!
 さらにエンデューロ・ソウルの効果発動!
 これでシューティングスターは、このターン戦闘では破壊されない!」

「…?これで君の受けるダメージも、シューティングスターの戦闘破壊もない…
 だが攻撃力100のシューティングスターで、
 攻撃力4000のハルバードキャノンを攻撃してなんの意味がある!」

「お前はエンデューロ・ソウルの、もうひとつの効果を忘れているようだな…!」

「…エンデューロ・ソウルには、モンスターの攻撃力を800ポイント下げる効果がある…
 だがシューティングスターの攻撃力は100…800は下げられない!」

「それはどうかな」

「!?」

ってここで第4のフラグキター!!
ここで毎度おなじみ第4の勝利フラグ「それはどうかな」発動!遊星のやつどれだけフラグを積み重ねるつもりだよ!
ともかくこのターン、遊星はシューティングスターの破壊を防ぎ、自分のダメージを無効化するという状況を作り出したわけですが…
なんだか防御を整えてるだけで、攻撃に関してはどうやってアンチノミーを倒す気なのかまるで分かりません。一体どうするつもりなんでしょう
まあしかし、ここまで勝利フラグを揃えてしまった以上、もう遊星が勝つことに微塵の疑いもないですね
集いしフラグが主役の勝利を呼び起こす!光差す道となれ!!(えー



「バランス・シューターの効果は!シューティングスターの攻撃力変化を無効にし、
 変化するはずだった数値分のダメージを相手に与える!
 つまりシューティングスターでハルバードキャノンに攻撃することで…!
 お前に800ポイントのダメージを与えることが出来る!」

「…800…!?ボクのライフは1800…3回の攻撃を受ければライフは0になる…!」

「そしてシューティングスターは…連続攻撃が可能だ!!
 シューティングスターの効果発動!デッキの上からカードを5枚確認し、
 その中のチューナーモンスターの数だけ攻撃をすることが出来る!!」

って…ここで逆転の鍵となるのがさっき召喚したバランス・シューター!こいつの効果を使うことにより、
「戦闘をするたびに、シューティングスターの攻撃力が800ポイント下がる」というエンデューロ・ソウルの効果が
「戦闘をするたびに、アンチノミーのLPが800ポイント下がる」という効果に早変わり!
うーむ…ハルバードキャノンを倒せないまでも、アンチノミーのLPだけは削り取るという作戦に出たわけですか

「遊星…だがそれも、引いた5枚のカードの中に3枚のチューナーがあればこそ!
 今の状況を作れたことさえ奇跡的なのに…さらにそれを超えようと言うのか!」

「超えてみせる…!オレは自分の可能性を!限界をォッ!!
 一枚目!チューナーモンスター・ターボシンクロン!
 二枚目!ぐっ…!(トラップカード・くず鉄のかかし)
 三枚目!チューナーモンスター・ニトロシンクロン!
 四枚目!くそ…!(モンスターカード・シールドウィング)
 これが…!最後だ…!五枚目ェェッ!!
 よしっ…!!チューナーモンスター・ハイパーシンクロン!!」

「…バカなッ…!!三回の攻撃を可能にしただと!?」

「シューティングスタードラゴンでハルバードキャノンを攻撃!
 スターダスト・ミラージュ!!行けええええーーっ!!」

ドドドッゴオオオオオン!!

「ぐうううううっ!!こ、これが…君の…!?」

「そうだ…!お前が教えてくれた、限界を超える力だ!!」

「うぐ…ああああああーーーっ!!(LP1800→0)」

ギリギリ削り切ったあああああああ!!うおおお!シューティングスターの連続攻撃でついにこの勝負を決めた遊星!
いつもなら5枚連続でバババッとチューナーを引く遊星ですが、今回は最後の最後まで思い通りにならないギリギリの勝負でした
それだけアンチノミーが強敵だったということでしょう、本当にいくつもの奇跡を重ねなければ勝てなかった戦い…
しかしそれをこうして制することが出来た今、遊星を飲み込もうとしていたブラックホールも消え去ることに…

ズゴゴゴゴゴゴ!!

「うっ!?ぐわああああーっ!!」

ってアレー!?(゜д゜;)は、話が違うじゃないですかァー!!
なんとデュエルが終わったその瞬間、アンチノミーと遊星を2人同時に飲み込んでしまったブラックホール!
バ、バカな!勝者は助けてくれるんじゃなかったんですか!?さてはブラックホールのやつ、
遊星の後ろで「まだかな〜まだかな〜」と決着を待っているうちにいてもたってもいられなくなってこんな真似を…
ブラックホールにこらえ性がなかったばっかりに死んでしまうなんて…遊星…(えー

「大丈夫か!?アンチノミー!」

「遊星…見せてもらったよ、君の可能性を…この世界を救ってくれ…!
 そしてゾーンも救ってやって欲しい!」

「…!?どういうことだ…お前達はこの世界を滅ぼすために戦っていたんじゃないのか!?」

「記憶を取り戻した時、ボクは決意したんだ…遊星の可能性を信じようと!」

「なっ…」

「ボクは…君達と過ごした時間の中で、何度となく不可能の壁を打ち破る君の姿を見てきた…
 君なら絶対に出来る、自分の限界を打ち破ることが出来る!
 だからボクは、新たな力へと導くためにこのデュエルを始めたんだ…
 それがデルタアクセルだ!君なら必ず、君自身のデルタアクセルを見つけることが出来る!」

「お、お前は…最初からそれをオレに伝えるために…?」

「遊星とは違う形で出会いたかった…そうすれば、本当の仲間になれたかもしれない…」

ところがその時、ブラックホールに包まれた中で遊星に自分の心情を吐露し始めたアンチノミー…
むう、今回のデュエルの途中でも(さすがだな遊星、ボクの目に狂いはなかった…)と心の声を漏らしていましたから、
まさかとは思いましたが…アンチノミーの裏切りは遊星を鍛え上げるための嘘、
すべてはデルタアクセルを伝授するための、手荒い特訓だったのです

そもそもアクセルシンクロを授けてくれたのもアンチノミーでしたからね…
5D’sの仲間の中で唯一遊星の一歩先を行く存在として、最終決戦を前にすべてを託しておきたかったんでしょう
今回はやけにアンチノミーの悪党ヅラが目立っていた気がしますが、あれは心を鬼にして戦おうとする心情の現れだったんでしょうかね


「アンチノミー…いや、ブルーノ!!お前はオレ達、チーム5D’sの…
 オレの仲間だ!ブルーノ!!」

「遊星…まだボクを、仲間だと呼んでくれるのか…」

バッグオオオオン!

「つうっ…!?」

そんなアンチノミーを再び”ブルーノ”と呼び、違う出会い方などする必要もなく「オレ達は仲間だ」と叫ぶ遊星…
ブルーノもそんな言葉に感無量といった表情です。しかしその時、ブラックホールの重力波に耐えかねたのか
ブルーノのDホイールがみるみるうちに自壊を始めてしまうことに…ああ…

「ブルーノ、飛び移れ!早く!」

「…無駄だよ、このコースを抜け出すためには…どちらかが消滅するしかないんだ…!」

ギャイイイイインン!!

「…!?何をする気だ!?ブルーノ!」

「君達と過ごした時間は最高に楽しかった…遊星…!君はボクの希望だ…!」

ドッギュオオオオオオ!!

「アクセルシンクロは光をも超える…!遊星!光を超え、未来を切り開くんだ!」

「ブルーノ!ブルーノオオオーッ!!」

「行けえええーーっ!!遊星ーーーっ!!」

うわあああああブルーノオオオオオオーッ!!
なんと壊れゆくDホイールで最後の力を振り絞り、遊星を押し出す形でアクセルシンクロを発動したブルーノ!
光さえ抜け出せない空間、しかしアクセルシンクロならここを突破することが出来る…
ですがその代償に、ブルーノのDホイールは爆散しブラックホールの中に消え行くことに…ああああああ!!

ブルーノは最初からこうなることを覚悟していたんでしょうか…
本当はずっと遊星と一緒にいたかった、しかしゾーンとの誓いを思い出した以上、
のうのうと遊星達に協力し続けるわけにはいかない
だから自らを犠牲にしてけじめをつけ、遊星がさらなる高みへ向かうための礎になろうと…ブルーノ…

「あ…ああ…う…あ…ブルーノ…ブルーノォォォー−ー−ッ!!」

そして現実空間へと戻ってきたその時、どこを探してもブルーノの姿がないことに打ちひしがれる遊星…
ふと目に留まったのは、ブルーノのトレードマークであるゴーグルの壊れている姿でした
主人を失って佇むそのゴーグルを見て、激しい喪失感に襲われた遊星は、友が二度と戻らない事実に慟哭するのでした。次回に続く


■遊戯王5D’s 第146話「最後の1人 Z-ONE」

 

「おーい!遊星ーっ!」

「みんな、無事だったか!」

「ええ!…あらっ?遊星、サングラスの彼は?」

「…………もういない…彼は遊星ギアを守る者、その正体は…ブルーノだった」

「えっ!?ど…どういうこと!?」

「…ブルーノの本当の名はアンチノミー。アポリアと同じく、未来を変えるために
 ゾーンによってこの時代へ送り込まれていたんだ…」

「そ、それって…ブルーノは敵だったってこと!?」

「それは違う…!オレ達と共に戦ったブルーノの気持ちは本物だ!
 だからこそブルーノは教えてくれた、ゾーンと戦うために必要な新たな力を…!
 そして…自らの命を犠牲にして、オレを守ってくれたんだ…」

「…ブルーノ…」

たいへん長らくお待たせいたしました、リクエストに応えてようやく今日5D’sの感想再開であります
さて前回、ブルーノとの熾烈なデュエルを乗り越えた遊星は、いったん仲間と合流していましたが…
しかし、ブルーノの悲しい運命を思い返すと今でも気持ちが抑えきれないようです
実はゾーンの仲間だったブルーノ、しかしそれと同時に遊星たちの仲間でもあったブルーノ…
双方の仲間であるために、遊星と戦い遊星を助けるという皮肉な運命を背負ってしまった…
完全に敵だったらこんなことにはならなかったんですな…

「ん…!?おい見ろ、あれは!」

「ようこそチーム5D'sの皆さん、とうとう来ましたね」

「きさま…!ついに姿を現したなゾーン!未来のためにも貴様には消えてもらう!」

「ああ…!オレはブルーノと約束した、未来を救うと!」

「フ…あなた達に何ができるというのです?
 そもそも世界を滅亡に導いたのは、あなた達の使うシンクロ召喚なのですよ?」

って、そんな中「やっときましたね、おめでとう!ここまできたのはあなたたちがはじめてです」
ラスボス野郎ゾーンが登場!最後の敵を前にして意気込む遊星たちですが、
「お前らが未来を破滅させといてなに言ってんの?」とゾーンに痛いところを突かれてしまい…

「シンクロ召喚さえなければ、モーメントが暴走することも人類が滅亡することもなかった…
 破滅と絶望しかない未来…私はそれを変えるために、
 元凶であるモーメントを消滅させようとゼロリバースを起こした」

「…」

「そしてパラドックスを送り込み、
 根源であるデュエルモンスターズを消滅させようとも試みた」

「な…パラドックスだと!?あいつもお前の差し金だったのか!」

ってゲェー!?自分の計画を解説し始めたゾーンですが、ここでまさかのパラドックスの名前が登場!
マジか…以前からゾーン達一味のメンバーは、ゾーン・アポリア・ブルーノ・パラドックスの4人ではないかと疑惑がありましたが…
ここでついにそれが明言されましたね、やはり映画でパラドックスが襲撃してきたのもゾーンの計画だったのか

この話を聞いて久々に映画見返してみたんですけどやっぱガール可愛いっすね
こう、出てきた時のビクビクした感じもいいんですけど、パラドックスの攻撃で消し飛んだ時の色っぽい感じがね…ふひひ!
ただ、一番最後の「ブラック・マジシャン!!」「エレメンタルヒーロー・ネオス!!」「スターダスト・ドラゴン!!」
3主人公が叫ぶシーンは何度見ても泣けるね…ほんと神映画なんでみんなDVD買うべき

「そして今、アポリアとアンチノミーを使い私の計画は成就しようとしている…
 このアーククレイドルをネオドミノシティに落とし、
 モーメントごとネオドミノシティを消滅させるのです」

「…だからブルーノの記憶を消し、オレ達のもとへ送り込んだというのか…?
 そのためにブルーノは…!ブルーノは!!
 そんな資格がお前にあるのか!?
 オレはアーククレイドルを止めてみせる!
 みんながいたこの町を…ブルーノがいたこの町を…!
 お前の勝手にはさせないッ!!」

「フ…いいでしょう、ならば私にデュエルで勝つことです。
 アーククレイドルを動かしている太陽ギアは私と連動している…
 デュエルで私を倒さぬ限り、太陽ギアは止まりません」

「望むところだ…!」

しかし未来を救うという大義のためとはいえ、ブルーノの運命を狂わせネオドミノシティを犠牲にするという
ゾーンのやり方がどうしても許せない遊星。「これ以上お前の好きにさせるか」と啖呵を切り、
いよいよゾーンとのデュエルが始まろうとしますが…

「(ぬっ)待て、不動遊星」

「なっ…」

「ア、アポリア!?きさま生きていたのか!」

「ゾーン…君の相手は…この私だ!!」

「な…!?」

ってなにー!?ところがここでまさかのアポリア乱入!なぜお前がここに!
アポリアといえば数話前に遊星ギアの番人としてジャック達と戦い、敗北してガレキの中へと消えて行ったわけですが…
なんとここでまさかの復活、しかも何を思ったか「ゾーンはオレがボコボコにしてやんよ」と言い出しております
アポリア…ガレキに落ちた時頭でも打ったのか…(えー

「ど、どうしてアポリアがゾーンと…!?」

「…」

「それが、荒廃した未来を共に生き抜いた友としての使命だからだ!
 私は…お前達とのデュエルを通して、ひとつの答えを見つけた…
 両親を失い、恋人を失い、たった1人残されて…
 あれほどの絶望を味わいながら、私はなぜ生き続けていたのか…
 それは、絶望しながらも希望を失っていなかったからだ…!
 絶望の中にもどこかに希望があると信じていたからこそ、私は歩き続けることができた!
 ゾーン、君にも思い出してほしい!君が遊星たちに抱いていた希望を!」

「ゾ、ゾーンが私たちに希望を!?」

「…」

「未来を変えるほどの進化…それが君の望んでいたものではなかったのか!?
 5D’sなら、それほどの進化を成し遂げるかもしれない…
 そう思ったからこそ君は、アンチノミーの記憶を消し遊星たちの下へ送った!
 人間のわずかな可能性に、最後の希望を託して!」

ふむ…これまではひたすら「絶望だ絶望だ」と絶望の化身のような男だったアポリアですが、
ジャック達とのデュエルで自分の中の希望に気づき、ゾーンもそのはずだと説得しに来たようで…
今までは「アーククレイドルを落とすしか未来を救う方法ないんで」と語っていたゾーンですが、
それとは別に、遊星たちの可能性を信じているような雰囲気も漂わせていたようです

「そして今や、アーククレイドルを止めるほどにまで彼らは進化を果たした!
 なのになぜ、未来を託すに足る存在となった彼らを抹殺しようとする!?」

「希望など…幻想に過ぎないのです」

「…私は、あの少年の中に希望を見た」

「えっ!?」

「君の成長、そしてそれを促したチーム5D'sの絆こそが、
 私の探し求めていた希望であると!
 その希望がある限り私は戦う!勝負だゾーン!!」

「…どうしても私と戦うのですか?ならば仕方ありません…
 まずはアポリア、あなたから葬り去るまで!」

ああしかし、それでも最後まで「希望なんてないんだよボケが」とアポリアの説得に応じないゾーン!
そんな分からず屋のゾーンを力づくでも止めようと、ついにアポリアvsゾーンの仲間同士のデュエルが始まってしまうことに…

「先攻は私がもらう…!マジックカード”カオス・ブルーム”を発動!
 デッキから機皇帝グランエル・インフィニティ、グランエル・トップ、
 グランエル・アタック、グランエル・ガード、グランエル・キャリアを特殊召喚する!
 合体しろ!機皇帝グランエル!!(攻撃力4000)」

「き、機皇帝グランエル!?1ターン目からいきなり召喚してきやがったぜ!」

(最初からグランエルを…ゾーンはそれほどの相手なのか…!?)


そして1ターン目からいきなりエンジン全開、切り札モンスターの機皇帝グランエルを召喚したアポリア!
こいつはライフポイントの数値がそのまま攻撃力になるという効果があるので、いきなり攻撃力4000とすごいことになってますが…

「アポリア…あなたは私の力を知っているはず。
 そんなカードで私に勝てると思っているのですか?

「あ、あいつグランエルのことをそんなカードだって!?」

「一体どんなモンスターを召喚してくるっていうの…?」

ゲェー!?しかしグランエルを冷めた目で見ながら「そんなザコ出して何がしたいの?舐めプレイなの?」
思いっきりアポリアを見下してかかるゾーン!こ、この野郎!攻撃力4000に対してこの物言いとは、
自信過剰もいい加減にしろと言いたいですが…



「私のターン!時械天使を召喚!(攻撃力0)
 時械天使で機皇帝グランエルに攻撃!」

「な!?攻撃力0で4000に攻撃したら…
 逆に4000のダメージを受けて終わりじゃねえか!」

バッキイイイイン!

「時械天使の効果発動!このカードが戦闘で破壊された時、
 フィールド上に存在するカードをすべて持ち主の手札に戻す!
 さらに手札からトラップ発動”愚者の裁定”!私への戦闘ダメージを0にする!」

「な、なに!?手札からトラップだと!?」

墓地からトラップだと!?(えー  墓地からトラップなんて誰も考えないよ!?
と、ここでゾーンが使ったのは場のカードを一掃する効果を持つモンスターと、自分へのダメージを防ぐ防御トラップ…
このモンスター、攻撃力は0とカスみたいな数値ですが、効果でグランエルをあっさり消してしまいアポリアはかなりの痛手を負うハメに…

「さらに手札からトラップ発動”魔術師の至言”!」

「ま、また手札から!?」

「フィールドから手札に戻ったカード1枚につき、300ポイントのダメージを相手に与える!
 さあ…1500ポイントのダメージを受けてもらいますよ」

ドッバアアアアン!!

「がああああーーっ!!(LP4000→2500)」

「ア、アポリアーッ!!」

「ぐっ…大丈夫だ、まだ戦える…!このぐらいのダメージ…
 私には、お前達が与えてくれた希望がある!!」

さらに容赦なく手札からポンポンとトラップを使ってくるゾーン!伏せカードにしなくても使えるもんなのかよ!
ここへ来るまでに相当な重傷を負っているアポリアにとって、わずかなダメージでも全身が悲鳴を上げるほどに致命的…
バチバチとスパークを起こし立ち上がるのもやっとという状態ですが、それでも希望を信じてゾーンに戦いを挑みます
なんという希望の使者…お前こそが希望皇ホープだ!かっとビングだぜ!!(えー

「私のターン!手札からマジックカード”カオス・ブラスト”を発動!
 デッキから機皇帝ワイゼル・インフィニティ、ワイゼル・トップ、
 ワイゼル・アタック、ワイゼル・ガード、ワイゼル・キャリアを特殊召喚する!
 合体しろ!機皇帝ワイゼル!!(攻撃力2500)」

「こ、今度は機皇帝ワイゼルか!?」

「機皇帝ワイゼルでゾーンにダイレクトアタック!」

「いよーし!行けるぞ!」

「手札からトラップ発動”女教皇の錫杖”!バトルフェイズを終了させ
 相手に500ポイントのダメージを与える」

「な…ぐああああーっ!!(LP2500→2000)」

「ま、また手札からトラップだと!?汚ねえぞ!」

「通常なら伏せカードから発動するトラップカード…それを手札から発動するとは…!」

ああそして、今度は機皇帝ワイゼルで攻撃を仕掛けたアポリアでしたが
またもゾーンの手札トラップに翻弄されるばかり!なんなんだこいつは…
遊星も言ってるとおり、普通ならトラップカードは「いったん場に伏せる」というステップを踏んでから発動するもんなんですがね
それをやらずにすぐさま発動できるトラップをこうも大量に持っているなんて…

「ぐっ…は…!」

「ア、アポリア!」

「もう…やめましょう。これ以上続けても私を倒すことはできません、
 絶望が深まるばかり。アポリア、それはあなたが一番よく知っているはず」

「ま…だまだ…!勝負は…これからだ…!」

「まだやると言うのですか…?ならば仕方ありません…
 あなたに本当の絶望を思い出させてあげましょう!
 現れろ!時械神メタイオン!(攻撃力0)」

「出たな…時械神メタイオン!君のエースモンスター!」

「えっ?こ、これが…ゾーンのエースモンスター!?」

き…きめえええーー!!何これきめえーーー!!
いやいやいや!なんだよこれ!ついに切り札となるモンスターを出してきたゾーンですがこのキモデザインはなんなんだ!
十字架みたいなデザインの真ん中に変なオッサンの顔がでかでかと浮かんでいるという…
い、意味が分かんねー!この変なオッサンがラスボスだって!?

「攻撃力0のエースモンスター…一体どんな効果が…」

「時械神メタイオンで機皇帝ワイゼルに攻撃!メタイオンの効果により、
 メタイオンは破壊されず戦闘ダメージは0となる…そしてメタイオンがバトルしたことにより、
 相手フィールドに存在する全てのカードを手札に戻す!」

「くっ…!」

「さらに、戻したモンスター1体につき300ポイントのダメージを相手に与える」

ドッバアアアアン!!

「がはああああーーっ!!(LP2000→500)」

「ア、アポリア!くそっ…戦闘で破壊できねえなら、
 マジックやトラップで倒すしかねえってことか!?」

「ぐっ…いや…それでも時械神メタイオンを破壊することはできない…」

「ええ!?」

「時械神メタイオンは全能の神。誰にも倒すことはできません」

な、なにぃ!?なんともめんどくさい効果の塊だった時械神メタイオン!
・戦闘で破壊されずダメージも無効
・あらゆるマジックやトラップも無効
・戦闘したら相手モンスターを全てデッキに戻す
・さらにデッキに戻した分だけダメージを与える…
つまり正攻法で挑んだらすべて弾き返してしまうカードということですか?
何か対策を練らなければ、まともにやっても勝ち目はなさそうです。変なオッサンの分際で手間のかかる…(えー

「だが…負けはしない…!希望がある限り!!(しゅぴっ)」

(来た…!このカードがあれば戦える、奇跡を起こす希望のカード!)

(アポリア…機皇帝スキエルを召喚するつもりか…?だが、スキエルで攻撃しても
 手札に戻されダメージを受けるだけ…!何をするつもりなんだ…)

「勝負は…このターンだ!!」

しかし、いくら体がボロボロになろうと最後まで希望のために戦い続けるアポリア!
そんなアポリアの闘志が天に通じたのか、ここからの大逆転を可能にする奇跡のカードが…
今回はもう本当にアポリアが健気すぎてたまらん回でしたね、なんとかこのカードでゾーンに一矢むくいて欲しいところです。次回に続く!





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