■遊戯王5D’s 第145話「光よりも速く!!」
「テックジーナス・ハルバードキャノンで、シューティングスタードラゴンを攻撃!!」
ドッバゴオオオオオオ!!
前回恐るべき秘策・デルタアクセルを披露し遊星を驚愕させたアンチノミー…今回はそれによって召喚されたハルバードキャノンが
さっそく遊星に牙を剥いて襲いかかってきます。というかとんでもねぇ火力してますねハルバードキャノン
まるでトランザム中のガンダムヴァーチェみたいな極太ビームを普通に撃ってくるとは…さすがデルタアクセルはパワーが違うな
「くっ…!シューティングスタードラゴンの効果発動!
相手ターンに一度、フィールドから除外することが出来る!」
そんなハルバードキャノンの攻撃力は4000、シューティングスターの3300をゆうに上回っております
この攻撃を食らうわけにはいかない遊星は、シューティングスターを除外しての緊急回避を試みますが…
「それはどうかな」
「な…なに!?」
ズゴゴゴゴゴゴ!!
「ハルバードキャノンは!相手モンスターが効果によりフィールドを離れる時、
その効果を無効にして攻撃力を800ポイントダウンさせる!」
「く…!(攻撃力3300→2500)」
「いくらシューティングスターと言えど…
デルタアクセルシンクロモンスター・ハルバードキャノンから逃れることは出来ない!」
ワハハハライオン仮面、もはやのがれることはできんぞ(えー
なんとこの時、アンチノミーが最強呪文「それはどうかな」を発動!
その効果により、ハルバードキャノンは離脱していたシューティングスターを再びフィールドに引きずり出してしまいます
さらに攻撃力までダウンさせられ絶体絶命のシューティングスター、そして再びハルバードキャノンの攻撃が…
「さあ…逃げ道はないぞ!消えろ!シューティングスタードラゴン!」
「永続トラップ”エンデューロ・ソウル”を発動!
攻撃表示モンスターの戦闘での破壊を無効にする!」
バッギイイイイイン!!
「それで防いだつもりか?ダメージは受けてもらうぞ遊星!」
「くっ…!(LP1600→100)そしてエンデューロ・ソウルの効果を使ったモンスターは、
攻撃力が800ポイントダウンする…!(攻撃力2500→1700)」
しかしモンスターの破壊だけは防ぐ永続トラップで、なんとかシューティングスターをその場に残した遊星!
とは言うものの遊星のライフは残り100、シューティングスターの攻撃力も1700まで弱体化…希望があるとすれば、
ライフ100になった主役は絶対負けないという遊戯王の超強力な勝利フラグに期待するしか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
そう、「それはどうかな」が最強の矛だとするなら、「鉄壁のライフ100」は無敵の盾なのです
果たしてこの場合どちらの勝利フラグが勝つ事になるのか、実に楽しみです。ええ
それにしてもハルバードキャノンは、シューティングスターにとっては相性最悪のモンスターですね
最大5回の連続攻撃と除外による緊急回避がシューティングスターのウリなわけですが、
ハルバードキャノンの攻撃力4000に連続攻撃をしても意味がなく、除外で逃げようとしても捕まってフィールドに戻されてしまう…
このままシューティングスターだけで戦っても勝ち目はなさそうです。遊星もそう思ってか、新たにモンスター達を展開しようとしますが…
「オレのターン!ロードランナーを守備表示で召喚!(守備力300)」
「フ…無駄だよ。ハルバードキャノンのモンスター効果発動!
相手モンスターの召喚を無効にして破壊する!」
バシュウウウウウウウ!!
「な!?モンスターの召喚を無効にするだと!?」
「この効果は、シンクロ素材に使ったモンスターの数だけ行うことができる」←この場合は3回まで
「なんて強力なモンスターだ…これでは打つ手がない…!」
ゲゲェーッ!?ところがなんと、それさえも許さないハルバードキャノン第2の効果!
モンスターの召喚を封じる…そんな効果まであったとは…一応それが出来るのは3回までと回数は決まっているようですが
もう後がない遊星にとってはあまりにキツすぎます。新たなモンスターが召喚できないとなると、弱体化したシューティングスターで戦うしかないのか…
「くそっ…カードを一枚伏せ、ターンエンド…!」
「ボクのターン!トラップ発動、”マグネティック・ストーム”!
相手フィールドにあるマジック・トラップカード1枚を破壊する!」
バッキイイイイン!
「ぐうううっ!」
「所詮そんな小細工は通用しない!」
ち、ちくしょうめ!「モンスターがダメならトラップを使うしかねえ!」とカードを1枚伏せた遊星でしたが…
それさえもすかさず破壊してしまうアンチノミー!なんて抜け目のなさだよ!
まさしく八方ふさがり、とことんまで遊星を追い詰めるつもりか…実際、ここまで遊星の戦術が封殺されたことは初めてじゃないでしょうか
「これで終わりだ!ハルバードキャノンでシューティングスターを攻撃!!」
「まだだ…!シューティングスターの効果発動!
相手ターンに1度、フィールドから除外することが出来る!」
「往生際が悪いぞ…?ハルバードキャノンから逃れる術はないッ!!」
って、いよいよ満を持してトドメの攻撃を仕掛けてきたアンチノミーでしたが…
不可解にも遊星は、さっき破られたばかりのシューティングスター除外効果を再び発動!
こいつがハルバードキャノンに通用しないことは明らかなはずですが…?
実際、今度もまたシューティングスターはフィールドに引きずり出され、さらに攻撃力もダウンさせられてしまいます
ズゴゴゴゴゴ!!
「く…!(攻撃力1700→900)」
「トドメだ遊星!ハルバードキャノンでシューティングスターを攻撃!」
「そうは行かない!手札のデヴォーション・ガードナーの効果発動!
攻撃力1000以下のモンスターが攻撃された場合、
手札のこのカードを墓地に送ることで、オレが受けるダメージを0にする!」
「ぬ…!」
な、なんと!ところがここで、自分の受けるダメージを0にする遊星の秘策が発動!
手札に持っていたデヴォーション・ガードナー…こいつを墓地に捨てることで、
攻撃力1000以下のモンスターが戦闘してもダメージを受けないという効果を得たわけです
これを使うにはシューティングスターの攻撃力を1000以下にする必要があった…だからあえて除外効果を使って、
ハルバードキャノンに捕まり攻撃力を900まで下げたのか…うーむなるほどなぁ
「さらにエンデューロ・ソウルの効果発動!
シューティングスターの戦闘破壊を無効にし、
攻撃力を800ポイントダウンする!(攻撃力900→100)」
(さすがだな遊星…ボクの目に狂いはなかった、だがシューティングスターの攻撃力も、
君自身のライフも残り100…手札もないこの状況で一体どうする?)
(強い…!これが奴の実力なのか…そのうえ奴はこちらの手を
知りすぎるほど知っている、これでは何をやっても…!)
しかしどうにかこのターンを切り抜けたとはいえ、エンデューロ・ソウルで再び延命したシューティングスターの攻撃力はもうたったの100…
もはやクリボーでも簡単に殴り殺せるレベルです
遊星の最強モンスターがザコより弱くなってしまうとは…
さらに手札も今の攻防でゼロとなり、ライフも100しかない状態…さすがの遊星も、こうなってはどうしようもないと冷や汗しか出て来ないようで…
ズゴゴゴゴゴゴ…!
「うっ…これは!?」
「どうやらボク達の決着の場が完成したようだな…
光でさえも抜け出すことのできない漆黒の闇・ブラックホール…
そこにあるのは全ての終わりだ。飲み込まれたものは素粒子レベルまで破壊され、
この世から消滅する!」
「くっ…!」
って、な、なんだぁ!?なんとその時、遊星の背後にまがまがしく生まれ始めた死の空間・ブラックホール!
遊星の敗北が目前となったために起こった現象でしょうか、敗者はあそこに飲み込まれてチリも残らず分解されてしまうようで…
それにしてもアンチノミーの嬉々とした表情ヤバすぎ
こ、こいつさっきから遊星を追い詰めるたびにニヤニヤしやがって!かつての仲間が死んで行くのがそんなに楽しいのかよ!
「ククク…遊星、君に未来を変えることなど出来はしない!!」
「…そんなことはないッ!!オレは運命を、未来を変えるためにここに来ている!
みんなもそれを信じている…!オレは…!お前を倒し!道を切り開くッ!!
オレのターン!ドロー!スピードスペル”エンジェル・バトン”発動!
デッキからカードを2枚ドローし、手札1枚を墓地に置く!」
ところがそんな追い詰められた状況で、アンチノミーの言葉に対し荒ぶる闘志を爆発させた遊星!
そしてここで第2の勝利フラグ「困った時のエンジェル・バトン」を発動!(えー
遊星が追い詰められている時に「エンジェルバトン発動!」と言ったらこれから遊星が勝ちますよと言っているようなもの、
ただでさえ鉄壁のライフ100状態ですからね、いよいよここから遊星の反撃が始まるのか…
「オレは手札のネクロ・ディフェンダーを墓地へ送り…
ワイルド・ハートを特殊召喚!(攻撃力1000)
ワイルド・ハートは手札のモンスターが墓地に送られた時、特殊召喚できるモンスターだ!」
「フン…そんな召喚をさせると思うか!ハルバードキャノンのモンスター効果発動!
ワイルドハートの特殊召喚を無効にする!」
バッキイイイン!
「ちいっ…!これからだ!墓地からトラップを発動!リベンジ・リターン!」
ぼ、墓地からトラップを発動するだとォ!?
バ、バカな!またしてもハルバードキャノンに召喚を無効にされたその時、なんと墓地にあるトラップを発動した遊星!
墓地からトラップを発動だって!?墓地から!?
墓地からトラップだと!?墓地からトラップなんて!?
墓地からトラップなんて誰も考えないよ!?
ぼぼぼぼ墓地からトラップカードを発動したぞおおおーっ!?と
これは誰もが驚きとまどう凄まじい戦術!(えー
果たしてそんな驚異の作戦を目にしたアンチノミーの反応は…
「む、あの時破壊したトラップカードか」
反応薄すぎだろ!!お、お前そこはもうちょっと驚けよ!
これほど驚異の戦術を目にしていながら「む」しか言うことがないとは…もしかしてこれが普通の反応で
本当は墓地のトラップとか別に大したことないんでしょうか
前にあれだけ大騒ぎしてた連中は一体なんだったのか…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「リベンジ・リターンの効果…墓地にあるこのカードを除外することで、
このターン墓地に送られたモンスター1体を特殊召喚できる!
ワイルド・ハートを特殊召喚!(攻撃力1000)」
「無駄だ!ハルバードキャノンの効果で、その召喚を無効にする!!」
バッキイイイン!
「ぐっ…だが、これでハルバードキャノンの効果を3回使い切ったな!!」
そんな墓地トラップの効果とは、墓地送りにされたモンスターをもう一度復活させる効果!
それによってワイルドハートを復活させる遊星でしたが、アンチノミーはまたもその召喚を無効にしてしまう!
ですが、この召喚を邪魔する効果もこれで3回目…ようやく回数切れになったわけで、遊星も思い通りの召喚が出来るようになります
とは言っても、今の攻防で遊星の手札はまた0枚になってしまったわけなんですがね…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ほんとペースを握らせてくれないなぁアンチノミーは…今までで一番の強敵じゃなかろうか
「遊星、君にはもう手札も伏せカードも何もない。これ以上何が出来る!」
「確かにオレには…アクセルシンクロを超えるデルタアクセルシンクロのような
モンスターはいない…!だが!お前が教えてくれたはずだ!
自分の可能性を信じれば!自分の限界を超えることが出来る!
自分の限界に挑めと!!」
「…」
「スピードワールド2の効果発動!スピードカウンターを7つ取り除くことで、
カードを1枚ドローする!このカードが…!オレの希望の光だァッ!!」
ああしかし、ここにきてまだドローソースを残していた遊星!
それは、ライディングデュエルならではのスピードカウンターを消費することによりカードを1枚ドローする効果!
間違いなくここが勝敗を分ける最大の分岐点、このドローに遊星の運命のすべてが賭かっている…ああっこの展開は
第3の勝利フラグ「このドローにオレの全てを賭ける!!」の発動や!!(えー
確かに遊星にデルタアクセルシンクロを使うことは出来ません、しかしそれに対抗するための作戦というのが
第1のフラグ「鉄壁のライフ100」 第2のフラグ「困った時のエンジェル・バトン」
第3のフラグ「このドローに全てを賭ける!」の
デルタアクセル勝利フラグだったんだよ!!(えー
「きた…!オレはバランス・シューターを召喚!(攻撃力0)
これでオレの勝利へのカードは全て揃った!
墓地にあるネクロ・ディフェンダーの効果発動!
これにより、このターンオレの受けるダメージは0になる!
さらにエンデューロ・ソウルの効果発動!
これでシューティングスターは、このターン戦闘では破壊されない!」
「…?これで君の受けるダメージも、シューティングスターの戦闘破壊もない…
だが攻撃力100のシューティングスターで、
攻撃力4000のハルバードキャノンを攻撃してなんの意味がある!」
「お前はエンデューロ・ソウルの、もうひとつの効果を忘れているようだな…!」
「…エンデューロ・ソウルには、モンスターの攻撃力を800ポイント下げる効果がある…
だがシューティングスターの攻撃力は100…800は下げられない!」
「それはどうかな」
「!?」
ってここで第4のフラグキター!!
ここで毎度おなじみ第4の勝利フラグ「それはどうかな」発動!遊星のやつどれだけフラグを積み重ねるつもりだよ!
ともかくこのターン、遊星はシューティングスターの破壊を防ぎ、自分のダメージを無効化するという状況を作り出したわけですが…
なんだか防御を整えてるだけで、攻撃に関してはどうやってアンチノミーを倒す気なのかまるで分かりません。一体どうするつもりなんでしょう
まあしかし、ここまで勝利フラグを揃えてしまった以上、もう遊星が勝つことに微塵の疑いもないですね
集いしフラグが主役の勝利を呼び起こす!光差す道となれ!!(えー
「バランス・シューターの効果は!シューティングスターの攻撃力変化を無効にし、
変化するはずだった数値分のダメージを相手に与える!
つまりシューティングスターでハルバードキャノンに攻撃することで…!
お前に800ポイントのダメージを与えることが出来る!」
「…800…!?ボクのライフは1800…3回の攻撃を受ければライフは0になる…!」
「そしてシューティングスターは…連続攻撃が可能だ!!
シューティングスターの効果発動!デッキの上からカードを5枚確認し、
その中のチューナーモンスターの数だけ攻撃をすることが出来る!!」
って…ここで逆転の鍵となるのがさっき召喚したバランス・シューター!こいつの効果を使うことにより、
「戦闘をするたびに、シューティングスターの攻撃力が800ポイント下がる」というエンデューロ・ソウルの効果が
「戦闘をするたびに、アンチノミーのLPが800ポイント下がる」という効果に早変わり!
うーむ…ハルバードキャノンを倒せないまでも、アンチノミーのLPだけは削り取るという作戦に出たわけですか
「遊星…だがそれも、引いた5枚のカードの中に3枚のチューナーがあればこそ!
今の状況を作れたことさえ奇跡的なのに…さらにそれを超えようと言うのか!」
「超えてみせる…!オレは自分の可能性を!限界をォッ!!
一枚目!チューナーモンスター・ターボシンクロン!
二枚目!ぐっ…!(トラップカード・くず鉄のかかし)
三枚目!チューナーモンスター・ニトロシンクロン!
四枚目!くそ…!(モンスターカード・シールドウィング)
これが…!最後だ…!五枚目ェェッ!!
よしっ…!!チューナーモンスター・ハイパーシンクロン!!」
「…バカなッ…!!三回の攻撃を可能にしただと!?」
「シューティングスタードラゴンでハルバードキャノンを攻撃!
スターダスト・ミラージュ!!行けええええーーっ!!」
ドドドッゴオオオオオン!!
「ぐうううううっ!!こ、これが…君の…!?」
「そうだ…!お前が教えてくれた、限界を超える力だ!!」
「うぐ…ああああああーーーっ!!(LP1800→0)」
ギリギリ削り切ったあああああああ!!うおおお!シューティングスターの連続攻撃でついにこの勝負を決めた遊星!
いつもなら5枚連続でバババッとチューナーを引く遊星ですが、今回は最後の最後まで思い通りにならないギリギリの勝負でした
それだけアンチノミーが強敵だったということでしょう、本当にいくつもの奇跡を重ねなければ勝てなかった戦い…
しかしそれをこうして制することが出来た今、遊星を飲み込もうとしていたブラックホールも消え去ることに…
ズゴゴゴゴゴゴ!!
「うっ!?ぐわああああーっ!!」
ってアレー!?(゜д゜;)は、話が違うじゃないですかァー!!
なんとデュエルが終わったその瞬間、アンチノミーと遊星を2人同時に飲み込んでしまったブラックホール!
バ、バカな!勝者は助けてくれるんじゃなかったんですか!?さてはブラックホールのやつ、
遊星の後ろで「まだかな〜まだかな〜」と決着を待っているうちにいてもたってもいられなくなってこんな真似を…
ブラックホールにこらえ性がなかったばっかりに死んでしまうなんて…遊星…(えー
「大丈夫か!?アンチノミー!」
「遊星…見せてもらったよ、君の可能性を…この世界を救ってくれ…!
そしてゾーンも救ってやって欲しい!」
「…!?どういうことだ…お前達はこの世界を滅ぼすために戦っていたんじゃないのか!?」
「記憶を取り戻した時、ボクは決意したんだ…遊星の可能性を信じようと!」
「なっ…」
「ボクは…君達と過ごした時間の中で、何度となく不可能の壁を打ち破る君の姿を見てきた…
君なら絶対に出来る、自分の限界を打ち破ることが出来る!
だからボクは、新たな力へと導くためにこのデュエルを始めたんだ…
それがデルタアクセルだ!君なら必ず、君自身のデルタアクセルを見つけることが出来る!」
「お、お前は…最初からそれをオレに伝えるために…?」
「遊星とは違う形で出会いたかった…そうすれば、本当の仲間になれたかもしれない…」
ところがその時、ブラックホールに包まれた中で遊星に自分の心情を吐露し始めたアンチノミー…
むう、今回のデュエルの途中でも(さすがだな遊星、ボクの目に狂いはなかった…)と心の声を漏らしていましたから、
まさかとは思いましたが…アンチノミーの裏切りは遊星を鍛え上げるための嘘、
すべてはデルタアクセルを伝授するための、手荒い特訓だったのです
そもそもアクセルシンクロを授けてくれたのもアンチノミーでしたからね…
5D’sの仲間の中で唯一遊星の一歩先を行く存在として、最終決戦を前にすべてを託しておきたかったんでしょう
今回はやけにアンチノミーの悪党ヅラが目立っていた気がしますが、あれは心を鬼にして戦おうとする心情の現れだったんでしょうかね
「アンチノミー…いや、ブルーノ!!お前はオレ達、チーム5D’sの…
オレの仲間だ!ブルーノ!!」
「遊星…まだボクを、仲間だと呼んでくれるのか…」
バッグオオオオン!
「つうっ…!?」
そんなアンチノミーを再び”ブルーノ”と呼び、違う出会い方などする必要もなく「オレ達は仲間だ」と叫ぶ遊星…
ブルーノもそんな言葉に感無量といった表情です。しかしその時、ブラックホールの重力波に耐えかねたのか
ブルーノのDホイールがみるみるうちに自壊を始めてしまうことに…ああ…
「ブルーノ、飛び移れ!早く!」
「…無駄だよ、このコースを抜け出すためには…どちらかが消滅するしかないんだ…!」
ギャイイイイインン!!
「…!?何をする気だ!?ブルーノ!」
「君達と過ごした時間は最高に楽しかった…遊星…!君はボクの希望だ…!」
ドッギュオオオオオオ!!
「アクセルシンクロは光をも超える…!遊星!光を超え、未来を切り開くんだ!」
「ブルーノ!ブルーノオオオーッ!!」
「行けえええーーっ!!遊星ーーーっ!!」
うわあああああブルーノオオオオオオーッ!!
なんと壊れゆくDホイールで最後の力を振り絞り、遊星を押し出す形でアクセルシンクロを発動したブルーノ!
光さえ抜け出せない空間、しかしアクセルシンクロならここを突破することが出来る…
ですがその代償に、ブルーノのDホイールは爆散しブラックホールの中に消え行くことに…ああああああ!!
ブルーノは最初からこうなることを覚悟していたんでしょうか…
本当はずっと遊星と一緒にいたかった、しかしゾーンとの誓いを思い出した以上、
のうのうと遊星達に協力し続けるわけにはいかない
だから自らを犠牲にしてけじめをつけ、遊星がさらなる高みへ向かうための礎になろうと…ブルーノ…
「あ…ああ…う…あ…ブルーノ…ブルーノォォォー−ー−ッ!!」
そして現実空間へと戻ってきたその時、どこを探してもブルーノの姿がないことに打ちひしがれる遊星…
ふと目に留まったのは、ブルーノのトレードマークであるゴーグルの壊れている姿でした
主人を失って佇むそのゴーグルを見て、激しい喪失感に襲われた遊星は、友が二度と戻らない事実に慟哭するのでした。次回に続く
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