逆境無頼カイジ 破戒録編 第1話「地の獄」
 

美心たんハァハァ 今期から始まったカイジ第二期ですが、なんと言っても衝撃的だったのが
EDがこの作品のヒロインである美心たんのスーパーサービス仕様だったことでしょうか
これであなたも美心たんとイチャイチャし放題!かわいいよ美心たん!
えっと…いや、自分にそう必死に言い聞かせてないと自我を保っていられないというか…(えー
まったくとんでもないEDを作ってくれたたもんだぜカイジスタッフも…

【カイジは相変わらず怠惰で自堕落な生活を送っていた…
 膨らんだ借金は950万、ついに帝愛グループから劣悪債務者として追われる身となった】

「あっ!遠藤さぁーん!ラッキー!俺いま金に困ってましてね〜!
 借金1000万なんて逆立ちしたって返せるワケないっすよ!
 紹介してくださいよぉギャンブル!今度は絶対勝ちますよ〜!もう絶対負けないっす、絶対!」

「クズがっ…!ありゃしねえんだよ勝つも負けるも!!」

ガバッ!

「なっ!?ちょっ、な、なにす…!」

「働くんだよ、劣悪債務者はな…!」

「は、働くって、どこで…!?」

「地獄さ…文字通りの地の獄…!カイジくんの借金はほぼ1000万だから、
 15年は入ってもらう計算か…」

「じゅ、15…!?」

さて、一期では限定ジャンケン、死の棒渡り、Eカードといくつもの生死を賭けたギャンブルに身を投じてきたカイジでしたが…
奇跡的にそれらを生き抜いてきたものの、生き残るのが精一杯で借金を返すまでは至らなかったようで…
物語当初は380万だったカイジの借金も、膨らみ続けてしまった今では1000万という状態。
それでも「あ〜早く次のギャンブルやりて〜!」と楽観的すぎるスーパーダメ男
冒頭からいきなりこんなんかよカイジ!そんなダメ主人公に完全に愛想を尽かしてしまった遠藤は、
今までのようにギャンブルを紹介することもなく、カイジをどこかへムリヤリ連行してしまいます

【気がつけばカイジは、どこか分からぬ地中の底の底…
 異様な熱気と騒音、粉塵、悪臭、不衛生…劣悪な環境の強制労働施設で働かされていた】

「ゲホッゴホッ…!く、くそっ…ふざけやがって…!くそっ…くそっ…!」

【朝5時にサイレンの音で叩き起こされ、部屋の掃除・朝食の後に作業開始。
 昼食を挟み夕方まで働かされる。そして食事、貧しい食事。
 おかずはメザシとタクアンだけ…毎日がその繰り返し。
 カイジは地上と完全に隔離されたこの地下社会で、15年働き続けなければならない】

そんなカイジが連れて来られたのが、とある場所の地下深くにある地獄の強制労働所…
きつい、きたない、くさいのクソ労働条件を極めたような最悪な場所、
食事も粗末で「食えるだけありがたいと思え」と言わんばかりの内容、まさに奴隷のような暮らしを強いられ
カイジは気の遠くなるような15年を過ごさなくてはならなくなってしまいます

「みなさーん、今日はお待ちかね給料日です!名前を呼ばれたら取りに来てくださーい!」

【カイジの初給料、91000ペリカ。ペリカとはこの地下世界だけで通用する貨幣単位のこと…
 その価値は日本円の10分の1、つまり91000ペリカは9100円ということになる。
 1ヶ月筆舌に尽くしがたい重労働に耐え、給料はわずか9100円…】

「くそっ…ふざけやがって…!」

しかし、そんな労働施設にも一応の救済措置があるにはありました。
1ヶ月に1度支払われるわずかな給料、こいつを貯めることで売店や特典を利用することができるのです
たとえばおやつの柿ピー1袋500ペリカ、ビール1本5000ペリカ、そして1日外出券50万ペリカ…
6ヶ月何も買わずに我慢すれば、夢の1日外出券を手にすることも可能…
しかしビールなどをちょくちょく購入しているようでは、いつまで経っても貯まらないようになっているわけで…

「俺はビールのロング缶!」

「あいよ、6000ペリカ!」

「あ、あとポテチも!」

「はいはい、合計9000ペリカね!」

(バカがっ…!あんな調子で使ったら、あっと言う間にこんな金は消し飛ぶ!
 それよりも、1日外出券・50万ペリカ…!俺は貯める、俺は貯めるぞ…!
 とにかく1日でも外へ出れば、競馬や競輪、裏カジノ…なんでもいい!
 1発当てさえすれば、借金なんか屁でもねえ!なのにこいつらときたら…
 欲に流れて夢も追えないのか!救えねえぜクズが…!)

しかし、1日外出券のことなんて全然考えていないかのように、パーッと景気よく給料を使っていく周囲の人間たち。
目先の欲にホイホイつられる連中のそんな姿に、カイジは心の中でさんざん毒づきながら寝転んでいました
自分はこんなゴミどもとは違う、なにがなんでも6ヶ月耐えてやると決意していましたが…

「ヒャアーうっめえええ〜!!」

(ぐっ…なんなんだこの胸のざわめきは…!か、買える…買える…
 タバコ、ポテチ、缶コーヒー、焼き鳥…!ビールも…!う、うう…くそっ…!)

「フフフ、分かるよカイジくん」

「えっ…は、班長?」

「外出券だろう?ワシも最初はそうだった…となりゃ、こんなところで
 使っちゃいられねえよなあ…でも無理はいけねえ、無理は続かない…
 自分を適度に許すことが長続きのコツさ…(とんっ)」

「え…?」

「このビールはワシのおごりだ、カイジくんの初給料のお祝いさ。
 金は取らねえよ…(すたすた)」

って、カイジが目の前の誘惑に揺らぎ始めていたその時、そんな迷いを見透かしたかのようにぬっと現れた班長!
そしてやせ我慢するカイジに対し、ニコニコしながら「いやーカイジくん若いっすねー、これでも飲んでがんばって」
アサヒスーパードライの差し入れを…ってデザインまんまだこれー!!こんなモロに描写するだなんて!
あ、でもよく見たらハイパードライって書いてあるな…うーむ、そうか…ハイパードライならこれはいいのかな?:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ひんやり

「ふおっ!?キ…キンッキンに冷えてる!あ、あ、ありがてええーっ!!」

プシュッゴクゴクゴクゴク

「う、う、うううう〜〜っ!!な、涙が出る!ううっ、ふぅうううう〜っ!!
 …ぶはあっ!!はあっ、はあっ…!は、犯罪的だ!!うますぎる!!
 労働のほてりと部屋の熱気で息苦しい体に、
 1ヶ月ぶりのビールっ…!染み込んできやがる…!!
 と、溶けそうだ!はあぁああぁあっ…!
 マ、マジビール一本のためなら強盗だってっ…!!」

そして大号泣しながら犯罪的なうまさに打ち震えるカイジ。
この世のものとは思えないその美味さ!なんと言ってもこの場面は萩原聖人の真に迫った演技がすごい、
ああ、ビール1杯に対してこれほど喜んだ男って他にいないんじゃないでしょうか
これはアサヒスーパードライにはいい宣伝になったろうなー、実際のCMとかけ合わせたらさぞかしすごい相乗効果に…
って、実際にもういくつも動画作られてやがる!みんな行動早いなー

「はぐはぐ、はぐはぐ…」

(あ、ああ、くそっ…!あんな焼き鳥でビールが飲めたら…!
 1ヶ月の給料が9万ペリカ、6ヶ月貯めれば54万…てことは4万は余分!
 余るってことだ!その気になれば…!)

「…はっ!?バ、バカ、ダメだ!6ヶ月でたったの4万だぞ、耐えろ…!
 耐えるんだ…!くっ…!」

うろうろ うろうろ

しかし、この神の味ともいうべきビール一杯で完全に落ち着きをなくしてしまったカイジ!
「50万の外出券買っても、4万余るからそのぶん使えるし!」と典型的な泥沼パターンの思考を始めたり、
ダメだダメだと思いつつも売店の前をうろうろ歩き回ったり…こりゃあずるずると落ちて行くのも時間の問題ですな…

うろうろうろ

「…?さっきからなんなの、カイジくん?」

「…だけ…1本、だけ…」

「ん…?1本?1本ってそれ、ビールを1本ってことかい?」

「…(こくり)」

(い…1本はいい、1本は…!考えてみれば、1ヶ月は我慢したんだ!)

そしてとうとう新たなビールに手をつけてしまうカイジ!ああ、「あと1本だけ」と言いつつ誘惑に負けてしまうこの光景は
「むにゃむにゃ…あと5分だけ…」と言いつつ布団の中でいつまでも起きずに1時間くらい過ぎるあのパターンや!(えー

「はいよ、ビールお買い上げ!で、ツマミは?」

「は…?」

「せっかく飲むんだよ、ツマもうよなんでもいいからさ!」

「う…じゃ、じゃあ、そこの…(柿ピーを指差す)」

「んふふふ…へただなあカイジくん」

「え…?」

「へたっぴさ…欲望の解放のさせ方がへた…!
 カイジくんが本当に欲しいのは、これ…!(焼き鳥を指差す)
 これをチンしてホッカホカにしてさ、冷えたビールでやりたい…!だろ…?」

「う…」

「だけど、それはあまりに値が張るから…こっちのしょぼい柿ピーでごまかそうっていうんだ…
 カイジくん、ダメなんだよそれじゃ…!せっかく冷えたビールでスカッとしようって時に…
 そんなんじゃかえってストレスが溜まる…!食えなかった焼き鳥がちらついてさ…
 全然すっきりしない、心の毒は残ったままだ…
 贅沢ってのはさ、小出しじゃダメなんだ…!やるときゃきっちりやった方がいい。
 その方が次の節制への励みになるってもんさ…!」

「…言われてみれば、確かにそうかも…」

違うよ、全然違うよ!(えー
なんてこと!周りの意見にみるみるうちに流されまくって、たちまち7000ペリカもの焼き鳥に手を出してしまったカイジ!
ああ…こうなるともう歯止めが…しかしカイジをそのように誘導したのは、さっきビールをくれたあの班長…
こいつ…仏のようなニコニコ顔でもっともらしいことを言ってはいますが、カイジがどんどんダメになるように仕向けているとしか思えませんな…

「はい、焼き鳥お買い上げ!」

「実は…ポテチも…!」

「はい、ポテチもお買い上げ!となると…ビール1本じゃ全然足りないよね」

「う…うん」

ポテチもじゃねえ!うんじゃねええええええ!!
カイジお前ってやつは!欲に流れて夢も追えねえのか!救えねえぜクズが!(えー
皮肉にも、さっきカイジがケチョンケチョンに罵倒していたポテチ男とまったく同じことをやらかしていますな…
結局この日、カイジが散財した資金はじつに4万1000ペリカ。使いすぎだろうがー!!

「ぷっ、くくく…!バカ丸出しですねぇ」

「バカだからねぇ〜…あんなもんよ、今の若いもんなんて。
 とりあえず食べ終わったら、奴はこう考えるだろう。
 ”明日から頑張る、明日から節約だ”…
 が…その考え方がダメ…!明日からじゃない、今日だけ頑張るんだ…!
 今日頑張った者…今日頑張り始めた者にのみ明日が来るんだよ…!」

ああそして、バカみたいに散財するカイジを見てニマアッとほくそ笑む班長!やはり本性はこうだったか…
それにしても…この班長がゲス野郎なのは間違いないとは思いますが、今言ってることだけはものすごい正論ですね
「明日から本気出す」と言いながらいつまでもうだうだしているダメ人間…
この班長のセリフは、そんな現実にもゴロゴロいそうな奴を痛烈に皮肉ってますね
しっかりした人間なら、明日がどうとか言う前に
「もうすでに今日頑張っている、そういう人が明日むくわれる」ということでしょうか


(C)荒木飛呂彦/集英社

ハッキリと言っておくぜ!
オレたちチームはな…!そこら辺のネット掲示板で
「明日から本気出す」「明日から本気出す」って
大口叩いて仲間と心をなぐさめあってる
ニートどもとはワケが違うんだからな!


「本気出す」と心の中で思ったなら!
その時スデに行動は終わっているんだッ!
「今日本気出した」なら使ってもいいッ!!


兄貴の覚悟が!言葉でなく心で理解できたッ!!(えー
プロシュート兄貴も班長と似たようなことを言ってたな…やはり兄貴の教えは偉大だった…

(ダ…ダメだ!この状況から6ヶ月で50万貯めようとなると、使う金はもうない…!
 6ヶ月なにも使えないなんて…くそっ…!
 というより…もともと6ヶ月で4万しか使えない計画に無理があったんだ!
 …7ヶ月…そうだ、7ヶ月にすれば!無理なく50万に届く!なら…少しくらいは…)

そんなわけで、ひとしきり食った後には明日からの節約計画を練り始めるカイジでしたが…
案の定、どんどんと考えが弱い方へ傾いていき、「そうだ7ヶ月ならもっと使い込んでも平気じゃん!」とますます泥沼へはまっていくことに…
その弱い考えに反逆する。強くなるには弱い考えに反逆することだ
クーガー兄貴もこういう時のためのセリフを言ってたな…やはり兄貴の教えは偉大だった…(えー

【気がつけば豪遊…!カイジ、2日続けて豪遊…!
 またやってしまった…!カイジ、猛省…!!】

駄目だこいつ…早くなんとかしないと…
またもや「ちょっとだけなら」の気持ちからズルズルと転落し、結局は豪遊して5日後には90600ペリカを使い切っていたカイジ!
ダメ人間の見本みたいなやつだな…
生死を賭けた一瞬にはあれほどかっこよくなるのに、普段の生活はどうしてこんなにダメなのか…

「はぁ〜ぁ〜あ…」

ぽんっ

「…?班長?」

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「えっ…借りる!?」

「給料の前借りさ、ワシが請け負う。今度こそ無理なく使っていけばいいんだよ、
 もし借りなきゃカイジくんは、次の給料日まで禁欲生活ってことになる…その禁欲ってのがよくないんだ…!
 カイジくん、心はゴムだよ?押さえつければ必ず跳ね返そうとする…!それよりも今、6もらってだな…」

「ろ、6…?」

「ははは、前借りだからねぇ、9万全部ってわけにはいかない。それ相応の手数料をもらわないとねぇ」

「し、しかし6ってのは…!」

「まあまあ、足りない分は自分で補えばいいじゃないか…噂じゃカイジくんは相当な腕だって聞いてるよ?
 どうだい?今夜あたり…」

そんな中、失意のカイジに対してとうとう真の狙いである悪魔の囁きを始めた班長!
給料を前借りすることで3万の手数料を班長に支払い、カイジの手元には6万しかこなくなるということ、
そして減ってしまった給料は、ここの住人とギャンブルして取り戻せばいいじゃないかということ…
最初からこの方向に話を持って行き、カイジからむしれるだけむしり取ることが班長の狙いだったのです
まんまとこの誘いに乗ってしまえば、地上への脱出は遠のくばかりですが…次回に続く!


逆境無頼カイジ 破戒録編 第3話「強運の欠片」

 

「さあて…今夜は初参加のカイジくんがいるから、簡単に説明しよう。
 チンチロってのはサイコロを3つドンブリに投げ込んで、出た目で勝ち負けが決まる…
 一番最初に親が振り、それから左回りで順番に子が振っていく…
 親と子…どちらの目が強いかで金が行き来する。言わば親vs子の勝負ってわけだ、簡単だろ?」

さて…第1話では班長の甘い誘惑にまんまと乗せられた結果、金を使いすぎてギャンブルに身を投じることになったカイジ。
そのギャンブルというのが、この労働者仲間で行っているチンチロリンでした。
まず親となった人間がサイコロを振り、それに対して子が一人一人挑戦していくというこのギャンブル…

親となったら必然的に場の全員と勝負しなければならないので、そこで大勝ちするか大負けするかが重要なポイントですな
親役は順番に変わっていく仕組みですが、本人が受けたくないと言えばスキップできるルールになっております
ただ、スキップばかりしていたら負けを抑えられる代わりに、大勝ちもしないというのがこのギャンブル…
やはりガッポリ稼ぎたいならどこかで親をやるしかありません。やがてカイジも意を決して親番を受けることに…



「さあ…張った張った!」

「フフ…それじゃあここは行くか。
 カイジくん初親の景気づけ、祝儀代わりの大張りだ(ばさっ)」

「な…!?に、2万ペリカ!?」

「じゃあ俺も2万…と。(ばさっ)ククク…」

(こ、こいつら…!待ってやがったのか!?俺が親を受けるのを…!
 一発で俺を潰しに来た…!俺の手持ちは3万8000…
 ここで負けたらこの4万は払えない…となると当然借金に…!)

ところがカイジが親を受けたその時、いきなりバカでかい賭け金で勝負を仕掛けてきた班長!
これまでは数百レベルの少ない賭け金しか出していなかった連中が…あからさまにカイジを狙い撃ちしております
一度親を受けてしまったら勝負はもう回避不能、この陰湿な奴らはサイの目でねじ伏せるしかありませんが…

 

「おっと…ここは後で揉めないように、この地下の取り決めを伝えておかないとなぁ」

「…取り決め…?」

「早い話が借金…給料前貸しの取り決めだ。もしカイジくんが負けて借金するハメになったら、
 ワシはカイジくんに給料の前借りを強要する…
 だがカイジくんには翌月の給料をすでに前貸し済みだから、
 今度は翌々月の給料の前貸しとなる…言いにくいんだが…
 翌々月の前貸しは正規の9万の半分、4万5000…
 そういうことで皆の衆には納得してもらってる、悪く思わんでくれ…んっふっふ」

ところがここで、カイジに借金した場合の莫大なリスクについて話し始めた班長!
お分かりいただけたでしょうか、普通なら借金をした場合はある程度の猶予期間があって「この日までに返す」という話になるわけですが、
班長は借金したら給料を前借りして今すぐ返せと言っているのです

そして給料を前借りした場合のデメリット…翌月分の前借りなら手数料3万、翌々月となれば4万5000、
こいつを班長に払わなければならないわけで…この前借り手数料の恐ろしいところは、
今後長期に渡ってずっと搾取し続けることが可能になるということですね

考えてもみてください、1ヵ月後の給料日がやってきても、すでに前借りをしているカイジは給料をもらうことができません
そんな中、周囲のみんなはビール、焼き鳥、ポテチを食べて好きに豪遊している…それを見たカイジはどうするでしょうか
また2ヶ月先の給料を前借りして自分も豪遊することでしょう

つまり…給料日が来るたびに、カイジは2ヶ月先の給料を前借りし続けることになり
これからずっと班長へ手数料4万5000を支払うことになる…
その生活から抜け出すためには、前借りをせずに2ヶ月を無給でガマンするしかありません
しかし、カイジが果たしてビールや焼き鳥の誘惑に耐えられるでしょうか…?
それをさせないために班長は豪遊の幸福感をたっぷり教え込んだのです。とんでもないやつだな

「はん…大した悪党じゃないか…あんた…!よく言うぜ…なにが6万、4万5000だ…!
 勝手にアリ地獄…泥沼みたいな制度を作っておいて、皆の衆には納得してもらってるだ…!?
 バカ野郎っ…!!その前借り生活から抜けるには、
 2ヶ月を無給で乗り切らなきゃならないんだ!だが、一度飲み食いを覚えたらもう不可能…!
 そしてずっとずっと受け取り続けるんだ、目減りした4万5000をな…!
 これは体のいいピンハネじゃねえか!!」

「ふふ…まいったなぁ…カイジくん、ワシだってタダで皆に尽くすわけにはいかんさ…
 いくばくかの見返りはもらわんと…!だろう?
 なあに、カイジくんが勝てばなんの問題もない…!」

(く…!誰が負けるか…!俺は勝つ!ここで勝つ!!天地…勝つと負けるじゃ天地!
 勝てば4万…!手持ちの合計は7万8000になる!)

そんな班長のドス黒い目論見をカイジもすぐに追求しますが、班長はいけしゃあしゃあと「それが何か悪いわけ?」
開き直るばかりです。結局この状況に立たされてしまった以上、もうサイコロで班長を倒すしかない…
ああしかし、この流れは典型的な負けフラグビンビン丸でござる状態なわけですが、
こんなんで果たして班長に勝てるのか…?:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

チンチロリーン

「うおっ…!」

「ぬっ、ぐ…!」

「ククク…潰すつもりがとんだ墓穴を掘ったな…班長…!」

【カイジの目は5!チンチロにおける5の目は、相当強い良い目である!
 9割近く負けを知らぬ目と言っていい!】

とか思ってたら圧勝キター!!なにいいいい!?
てっきり惨敗するだろうと思いきや、ここで強力な目を出して班長たちの目論見をブッ潰したカイジ!
借金生活どころか、4の目しか出せなかった班長たちを叩きのめしてガッポリ大儲けですよ
おいおいこれじゃあまるでアカギだよアカギ!(えー  いやまさか勝ってしまうとは…
アカギだったらここからさらに倍プッシュしまくって、逆に班長達の尻の毛一本も残さずむしり取るんだろうな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



「ハハハハッ!悪いなみんな!へヘッ、4万2200の収入…!」

(一気にプラスに持っていった!この8万があれば、前借りの6万を返してもまだ2万残る…!
 班長がいくら俺を潰そうとしても、これで生き残れる!)

「カイジくん、親は2回」

「えっ…!?」

「みんなそうして来たろう。とぼけて回すなよ、ドンブリを」

「あ…あ、ああ、悪い悪い!うっかりしてた!まあ1回も2回も同じことさ、さあ張ってくれ!」

って…これで勝って終わりかと思いきや、まだカイジに「てめー次も親やれよ」と強要する班長!
こ、こいつ…カイジをハメるためにテキトーなルール言ってんじゃないかと思いましたが、
どうやら本当に1度親を受けたら2回連続でやらなければいけないことになっているようです

「(ばさっ)」

「(ばさっ)」

【班長達、再び2万ずつの4万張り!】

「ぐっ…マジかよ…あくまで潰しに来るってか…!」

そして当然のごとく、またしても大金を投じての大勝負に出た班長!なにがなんでもカイジを勝たせたくないのか…
まあカイジがこのまま持ち金8万で終わったら、前借りの6万を返して今後も前借りをやめると言ってるので
今後搾取するためにも6万以下まで削ってやりたいんでしょうな
そして再びサイコロを投じるカイジ…さっきは運良く勝つことができましたが、さすがに2度目は厳しいのでは…

チンチロリーン

「う、うおおおおーっ!!ろ、6!6だ!やったあああーっ!!」

「ぐ、が…っ!」

「俺の勝ちだ!やったやったやった!やったあああーっ!!」

さっきより強い目キター!!な、なんじゃこりゃーー!!
なんと2度目の勝負では、さっきよりもさらに強力な6の目を出してきたカイジ!一体どうなってるんだ!
まだ班長たちの振る番が残されてはいますが、これはもうカイジが勝ったも同然の状況…
カイジ自身も完璧に勝利を確信して、狂喜乱舞の大騒ぎをしております

「…はしゃぐなよ…まだ確定したわけじゃない」

「は…?」

「カイジくんと同じ6を出せば引き分けだし…もし456やゾロ目を出せば逆転だ。
 まだ望みは残っている」

「はぁ!?バァーーーカ!!起きねぇんだよそんな事は!
 そんなに都合よく行くわけねーじゃねえか!
 アンタだって分かってんだろんなこと!ハハハハハ!アーッハハハハハ!」

ところが、それでもまだ「いや勝負はついてないから」と諦めようとしない班長!
カイジはそんな班長を完全にコケにして爆笑しまくっておりますが…

お前が教えてくれたはずだ…!
自分の可能性を信じれば…
自分の限界を超えることが出来る!
自分の限界に挑めと!!
超えてみせる…!
オレは自分の可能性を!
限界をォッ!!
はぁ!?バァーーーカ!!
起きねぇんだよそんな事は!
そんなに都合よく行くわけねーじゃねえか!
アンタだって分かってんだろんなこと!
ハハハハハ!
アーッハハハハハ!!
いくら笑われたって…!
いくら失敗したって…!
オレは絶対に諦めねえ!
諦めなければいつだって
かっとべるんだよ…!
それをお前に見せてやる!
かっとビングだ!オレ!!

完全に班長たちの方が主人公じゃねーか!(えー
ああ、こんな悪役のようなセリフを振りまいて本当にカイジは勝てるのか!?
いや悪巧みをしてるのは完全に班長たちの方なんですけど、そんなサイコロ勝負の結果は…

チンチロリーン

「おっしゃああーっ!」

【石和、456!倍付け!】

「は…!?」

「クク…2万の倍付けは4万払い、これでお前の勝ちはあっという間に飛んだ」

「え、あ…?バ、バカな…なんで…こんなことが…!?」

チンチロリーン
「ははは…カイジくん、博打は恐ろしいなあ…本当に…博打は恐ろしい!!」

【班長大槻、5ゾロ!3倍付けで圧勝!】

「あ…ああ…あ…そ…そんな…そんな…バカな…なんで…こんな目が…!?
 こんな…バカなことがっ…!」

「フフフフフ…フフフフフ、ハハハハハハ!
 カイジくん…悪いがこれで、あんたは破産だ。2万張りの3倍付けは6万払い…
 カイジくんの手持ち4万では、この6万は補えない」

「あ…ああ…あ…」

「あんた…マイナス2万ッッ!!」

「あぁ…ああぁあぁぁああ!!ど、どうして…なんで…こんな…こんな…
 こんな理不尽なことが…俺の身ばかりにっ…!」

これがオレ達の限界を超える力だ!!うわああああああああ!!
かっとビングした班長の取り巻き・石和が出したのは2倍勝ちの456、
そしてクリア・マインドに目覚めた班長が出したのは3倍勝ちの555!

出る可能性などないに等しいこの目をダブルで出され、一気に10万の金をむしり取られてしまったカイジ…
そして所持金はマイナスとなり、翌々月分の給料前借りが確定してしまいました。これからは班長からの搾取におびえる日々…
あまりにも絶望的な結果に、カイジは立っていることも出来ずにその場にへたり込んでしまいます
ああ、やはり遊戯王の主人公に運で挑むのが間違いだったんや…(えー  次回に続く!


逆境無頼カイジ 破戒録 第4話「逆襲の糸口」
 

「はーい皆の衆、一ヶ月の勤労ご苦労様!今日はお待ちかねの給料日です!」

【月に一度、先の見えぬ地下生活に訪れるささやかな癒し!だがカイジにとっては思い知らされる日…!】

「それではお待たせしましたー!45組の皆さん!」

【カイジを含めた6人の男たち…!受け取る給料は2ヶ月先の前借り!
 いずれもカイジと同じ、博打で借金地獄に落ち、4万5000しか受け取れぬ男たち!
 カイジを含むこの男たちは、侮蔑を含めてこう呼ばれていた!45組!】

(くそっ…!冗談じゃねえ…!耐えてみせる…50万を溜めるまで…!外へ出るんだ!!)

前回はチンチロで班長たちに大敗北を喫し、とうとう2ヶ月先の給料前借り生活に叩き落とされてしまったカイジ…
しかしそんなように班長にハメられたのは、カイジだけではありませんでした。
同じように負け組生活を強いられている哀れな「45組」が6人…
そんな仲間たちの消え入りそうな姿を見て、カイジはなんとしてもこの生活から脱出しようと固く心に誓いますが…

【だが、わずか一週間で揺らぐ決意!代わりに頭をもたげてくる発散の欲望!
 快楽の行使!ダイブしたい、欲望の海に!】

(あああっ…!もう…なんでもいい…!崩れ落ちたいっ…!!)

が、一週間ともたずにせっかくの決意も消えてなくなるカイジ!
は、早い、早いよお前!ついさっきまでギラギラと狂犬のような雰囲気を放っていたというのに、
今のキャインキャインとエサが恋しくて仕方ない捨て犬みたいな顔はなんじゃそれ!一週間で変貌しすぎだろ!
ああ、絶え間なく自分を誘う贅沢の甘い罠、それを辛抱するのに疲れ果ててしまったカイジは、もはや何もかもがどうでもよくなり
ヘナヘナと売店へ向かってしまいます。もはやこれまでか…

ガシイッ!

「カイジさんっ!ここで使っちゃダメですよ、頑張りましょう!!」

「え…?」

「俺もカイジさんと同じ気持ちです!非願は1日外出券ですよね!」

「あ、ああ…」

って、あ、ああ!?まさに天の助け!カイジがたった今道を踏み外そうとしていたその時、
力強くそれを受け止めて「誘惑に負けちゃダメだよ!」と説得してくれた一人の男!
こ、心の友よ!お前こそまさに同志!どうやら目的を同じくする仲間のようで、カイジにとっては実に頼もしい存在です

「そう、一日外出券!それを今夜大勝ちして、ゲットしようって言うんでしょ!?」

「は…?大勝ち?」

「チンチロですよチンチロ!今夜こそは俺、絶対いけると思うんですよね絶対!
 頑張りましょうよカイジさ〜ん!」

【この三好という男、賭場でのカイジの有り様を見ていたにも関わらず、
 たまたま自分が勝ったことに気をよくして、その後も毎回賭場に参加!
 気がつけば前借り生活!カイジと同じ45組に落ちたクチ!】

(…はぁ…救えない男…博打好きでお調子者、たまに勝つと有頂天になって
 すぐに転落…100%人生を失敗するタイプだ)

あ…?あ…?な…なんじゃこのダメ人間の典型みたいな本性はーー!!
ふざけるな三好!カッコいい登場した同志かと思ったら単なる身の程知らずのギャンブル狂いかよ!
頼れる奴だと思った俺がバカだった…というか三好の「絶対いけますよ絶対!」っていうこのセリフって、
「今度は俺絶対負けないっす絶対!ギャンブル紹介してくださいよぉ〜!」って
遠藤に言ってた第1話のカイジ
にそっくりじゃねーか!どっちもダメ人間だよ!

「俺は…博打なんてしない。地道に50万貯める」

「何言ってるんですかカイジさん!?地道に50万貯めようなんて
 俺達には絶対無理です!なぜなら意思が弱いから!」

「うぐ…!」

「ほらほらぁ、チンチロの出目にもいくつか傾向があるんですよ!
 いやあ班長の目はいつも強くって…」

「…ん?」

「あーこことか、ここなんかも…」

「な…っ!?(がばっ)」

「あっちょっ、な、なにするんですか!?」

(…偶然か…!?大槻がいい目を出す時は、必ず両隣に石和と沼川がいる!
 俺が負けた時も…あっ…!?待てよ、サイコロってのは立方体だから…こう見ると…こう…!)

ところがその時、三好の話を聞いているうちに班長が何度も不審な勝ち方をしていることに気がついたカイジ!
今までのデータを振り返ってみると、勝負どころで異様に強い目を出すことが多かった班長、
そして班長がそういう勝ち方をする時は、決まって両隣に腹心の部下が座っていたという…
つまり、この部下2人を使ってイカサマを行っていたということか…さらにカイジは、サイコロの形に考えを巡らすうちに
そのイカサマの正体にも気づいてしまったようで…

(ぐ…偶然なんかじゃねえッ!!許せねえ!あの野郎…あの野郎…!
 許せねえっ…!許してたまるか!!)

「くっそおおおおーーっ!!」

「カ、カイジさん!?」

(ぐっ…しかし…殴ってどうなる…!?殴りつけて怒鳴りつけて…そんなんじゃ…
 何も変わらない…!変わらないんだ…!くそっ…!どうしたらいい、どうしたら…!)

そんな班長のイカサマに気づいた瞬間、ハラワタが煮えくり返るような激しい怒りに襲われたカイジ!
すぐにでも班長をボコボコに殴り倒してやりたい衝動にかられますが…
しかし、今班長を殴ったところで一時的に気分が晴れるだけ…この借金生活から逃れるという根本的な解決にならないわけで…
カイジはぶるぶると怒りと悔しさにまみれながら、なんとか班長を勝ち組の座から引きずり下ろし自分も負け組から脱出する道を探し始めます

(仮にあの野郎のイカサマ現場を抑えたとしても、「初めてだ、出来心だ」とか言って
 せいぜいその勝負を倍払いで済まして終わりだろう…そんな世間ズレした、
 ぬらりとしたやり口でくぐり抜けられてたまるか…!もっと致命的、壊滅的な打撃を…!
 そのためにはまず、数だ…奴を完全にぶっ潰すには、頭数が必要だ!)

【カイジが近づいたのは、45組の男たち!
 今宵も勝負に敗れスカンピン、どん底の負け組!】

「…つくづくお前らって、負け組だよな!!」

「あん…?」

「鏡を見てみるといい、揃いも揃って典型的なダメ人間…!
 クズでございってツラが映るからよ!」

って、カ、カイジは何を!?班長を倒すために仲間を集めようと、同じ境遇の45組の下へ向かったはいいものの…
どういうわけか、「こんにちは負け組のみなさん!このダメ人間のクズどもが!」と思いっきりケンカ売りまくり!
当然45組の面々はカンカンに怒ってしまいます、一体どうするつもりなんだカイジ…

「…いきなりなんだテメエ!」

「ひ、ひどいですよカイジさん!」

「俺もだ」

「え…?」

「俺も同じ…気がつきゃ人生の隅っこ、世間の片隅…そこが指定席…!
 落下に次ぐ落下、学校でも社会でも落ち続ける人生…こんな地の底まで落ちて…
 ここでもまた負け組か…!?仲間かと思った班長にも食い物にされてよ…
 気がつきゃ給料の半分をピンハネ、なんだこれ…!?」

「…」

「そのうえ…みんなも聞いたことあるだろうが、班長たちはビールやツマミを売った利益を
 帝愛と折半してるらしい」

「う…」

「そこに俺達からピンハネした金額を合わせると…
 一体いくら班長たちの懐に入ると思う?ざっと計算して、72万だ」

「な…72万!?」

わたしの戦闘力は53万です(えー

うーむなるほど…45組の面々に対して、自分達がいかに負け組か、そして班長がいかに甘い汁を吸っているかを切々と語るカイジ…
こうすることで、班長を倒したいというみんなの気持ちをひとつにするつもりなんでしょう
実際、自分達から搾取しまくって毎月72万も荒稼ぎしてるなんて絶対に許せませんわな…
カイジ達があれほど切望してる1日外出券も、班長は毎月買ったってお釣りが来るぐらいなんですから…

「このまま大槻達が潤い続け、俺達がそれを支える…それでいいのかよ!!」

「…ぐっ…!」

「今ここで立たなかったら…俺たちは生涯、奴隷だ!!」

「ど…奴隷…」

「いいのかよ負け組のままで!俺が勝ちへの道を示す!大槻を倒して大金を得る!
 勝つんだ!俺たちが!!」

「う…う…」

そして45組の心を揺さぶる言葉を次々と投げかけ、打倒大槻に向けての意識を統一しようとするカイジ!
しかし45組の面々は、それでもまだ踏ん切りがつかずにいるようです。確かにカイジの言葉に揺さぶられていはいるようですが…
もはや戦うための牙すらも失ってしまったんでしょうか

ばさっ

「ここに3万ある…俺の手持ち全額だ。みんなも出してくれ、手持ちの金全部!」

「えっ…て、手持ちを全部…!?」

「そうだ…どうせスッカラカン同然なんだろ、早く!」

「あ、ああ…」



ばさっばさばさっ

「…合計で6万2700か…これから3ヶ月、この金でしのぐ。6人でギリギリ切り詰めて…
 晴れて正規の給料9万をもらえるようになったら、大槻を殺(と)る!!」

「えっ…!?」

「もういい加減勝とうじゃないか!重ねろ…!
 この最初で最後の奇襲に乗る者は、俺の手に!手をッ!!」

「…お、俺…1300しか出してねえけど、いいのか…?」

「関係ねえ」

「ワ…ワシは今年もう42になるんだが…」

「そんなこと関係ねえ!!」

ってその時、6人の全財産であるなけなしの6万ペリカをかき集め、全員協力しての生活で前借り地獄からの脱出を提案したカイジ!
そして再び給料9万に戻った暁には、全員のそれを賭けて班長を完膚なきまでに叩き潰し、今までに搾取された借りを返そうという…
これまでずっと尻込みを続けていた45組ですが、「いい加減負け組生活から卒業しよう、何だろうと関係ねえ、一緒に勝とう」という
カイジの熱意にとうとう突き動かされ、1人また1人とカイジの策に乗っていくことに…

「…あと1人、どうする」

「ぐっ…」

「前田さん…!」

「俺は…ずっとぐうたらでその日暮らし…ダラダラグズグズ生きてきた、
 でも…本当は、ずっと待ってた…なんとか立ち上がるきっかけを…!
 一人じゃどうしても出来なかったが、今度は…!」

「立ち上がって!勝つんだッ!!」

「…!!」

バンッ!!

そして最後の一人・前田も、とうとう意を決して再起の輪に入り45組完全結束!
負け続けてきた男たち、一人では何もできなかった男たち、それが歯を食いしばって力を合わせ、もう一度返り咲こうと覚悟を決める!
うーむ…これは班長との戦いであるのと同時に、ダメ人間だった自分との戦いなのかも知れませんね。次回に続く!






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