■カードファイト!!ヴァンガード 第4話「猛攻!ツインドライブ」
(あっ…カイ君だ!)
「カイくーん!」
「は…?」
「えっ、あ…!ひ、人違いです、ごめんなさい!」
冒頭の場面、今日も今日とてカイ君目当てにカードキャピタルを訪れていたアイチ。
店に入るなり愛しのカイ君の後ろ姿を発見し、ルンルン気分で声をかけてみますが…
しかし、そこにいたのはカイ君にやたらそっくりな単なる別人…アイチは慌てて謝るハメになってしまいます
「はぁ…カイ君…」
そしてこの顔である。あ、あのなー!お前はどんだけカイ君が恋しいんじゃー!!
まるでデートの約束をすっぽかされて「どうして来てくれないの」と言わんばかりの顔ですよ!
アイチ…もうマジでカイ君がいないと生きていけない体になっちまったな…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「どうしたんです?まるで恋人にでもフラれたような顔ですよ」
「えぇっ!?そ、そんな…て、店長、違います!」
やっぱ店長にもそう見えるのかよ!なんという…そんなアイチを目にした店長も私とまったく同意見でした
作中のキャラからも「君ホモにしか見えないよ」と明言されるなんて!それでいいのか主人公!
「ぼ、僕はただ、カイ君がいないかなって…えっと…もう一度カイ君と、ヴァンガードファイトをしたいんです!」
「ほう…」
「初めてカイ君とファイトした時、カイ君は手かげんしてた気がするんです…僕がファイトしたことなかったから…
でも今なら少しは力もついたかなって、そんな今の僕の力でもう一度カイ君にぶつかってみたいんです!」
「ふふ…アイチ君、目が輝いてますね!どれ、ちょっとデッキを見せてもらえます?」
「あ、はい」
「…うーん…」
このカードキャピタルに入り浸るようになって、最近では森川が相手にならないくらい力をつけてきたアイチ…
今の力でもう一度カイ君と戦ってみたいそうで、店長は興味深そうにアイチのデッキをチェックし始めます
しかし…アイチのデッキを見た店長は「え…ダメじゃん…」と渋い顔。どうやらまだまだカイ君と戦うにはレベルが足りないようで…
まあ、ショップ大会の結果を見ての通り、カイ君は地元じゃ負け知らずのダントツ最強ファイターですからね
森川をいくらボコったところでその差は埋まらないということでしょうか(えー
「うん、こうしましょう。アイチ君、ミサキとファイトをしてください」
「なっ…」
「え、えーっ!?」
「えーはこっちのセリフ!シンさん知ってるでしょ、私ヴァンガードファイトなんてした事ないよ!」
「ミサキなら大丈夫ですよ。やってみれば分かります」
「…はぁ…なに考えてんだか…」
う、うおお!その時店長が指名したのはなんとミサキさん…って、え?
ミサキさんってアイチ以上のド素人だったのかよ!!
マジですか!?ショップ大会では準決勝まで超楽勝で勝ち進んでたから、てっきりベテランだとばかり…
ともかく、ミサキさんとファイトすれば今のアイチに足りないものがすぐ分かると店長は考えたようですな
(えっと…相手はファイト初めてなんだし、少しは優しくした方がいいのかな…)
「じゃあ…始める?」
「あ、はいっ。じゃあ…イメージします(妄想開始)」
「うん(妄想開始)」
そんなわけでいよいよ二人のファイトが…って、ア、アホか!なんで最初にやるのが妄想なんだよ!!
わざわざ「イメージします」なんて宣言してまで妄想を!?というかさも当然のように妄想に応じるミサキさんもカオスすぎる
普通美女と2人きりになって「今からあなたで妄想します」なんて言い出したら
通報されてもおかしくないレベルだろ…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「スタンドアップ、ヴァンガード!ロゼンジ・メイガス!(POW3000)」
「スターダスト・トランペッター!(POW6000)」
「私の先攻だね…オラクルガーディアン・ジェミニにライド!(POW8000)
えっ…と、ロゼンジメイガスの効果で…自分自身をリアガードへ移動…っと(もたもた)」
「ぷぷっ…やっぱ初心者、ぎこちねえなぁ」
「ファイト中だよ!!」
「ひっ…ご、ごめんなさい」
「アイチ負けろ〜!アイチ負けろ〜!負けてしまえ〜!」
「るせーんだよ!ファイト中だろ!!」
「どひぃ!?す、すいません!」
そしてやっとファイトが始まりますが、森川たちのヤジに凄い勢いでブチ切れまくるミサキさん
いやはや…なんというか初期のミサキさんはモロにスケバンキャラという感じがしますね
今ではずいぶん丸くなって「るせーんだよ!!」なんて乱暴な言葉は全然使わないんですが、
初期はこういうおっかない姉ちゃん路線で行く予定だったのかなー
「小さな賢者マロンで、ジェミニを攻撃!(POW8000)
ドライブトリガーチェック!(しゅぴっ)やった、クリティカルトリガー発動!
これでダメージは+1です!」
ズバズバアアアアン!!(ミサキさん:ダメージ2)
「2ダメージか…じゃ、トリガーチェックも2度できるってわけね。
ダメージトリガー・ファーストチェック…(しゅぴっ)ゲット、ドロートリガー!」
「ド、ドロートリガー…?」
「セカンドチェック…(しゅぴっ)またドロートリガー!」
(手札が増えるトリガー…?あんなの役に立つのかな…)
「えっと…ういんがるにふろうがるのPOWを加えて、ジェミニを攻撃!(POW11000)」
ズッバアアアアン!!(ミサキさん:ダメージ3)
「ダメージチェック…(しゅぴっ)ドロートリガー!」
「ま、また…!?」
そして戦闘開始直後、ミサキさんに景気よくバシバシ攻撃を当てていくアイチでしたが…
そんなダメージのすべてにおいてドロートリガーをゲットしてしまうミサキさん!どんだけ引きが強いんだ!
これでミサキさんの手札は増えていく一方…「手札なんて増やして意味あるの?」とアイチはすっとぼけたこと言ってますが…
手札の数だけガードができるこのゲームにおいて、手札が増えれば防御力が格段に上がるに決まってるじゃないですか!
これまで3ダメージはホイホイ与えたものの、この先ミサキさんを攻め落とすのはかなり苦労しそうですな…
「サイレント・トムでマロンを攻撃!(POW8000)」
「ふろうがるでガードします!」
「できないよそれ」
「えっ…?」
「サイレント・トムのスキル…こいつの攻撃はグレード0じゃガードできないんだ。ワルいね」
ズッバアアアアン!!(アイチ:ダメージ1)
「くっ、ダメージトリガーチェック…(しゅぴっ)やった!ヒールトリガーゲット!
ダメージを1枚回復です!」
「ダメよ」
「え…!?」
「それが出来るのは、あんたのダメージゾーンの枚数が私以上の時だけよ」
「え、あ…」
「カードの効果もファイトの進め方も、よく分かってやがる…ファイト初めてだってのに」
「毎日ずっと店のカウンターに座ってるんだ、嫌でも覚えるさ」
ああそして、だんだんとミサキさんのペースに引きずり込まれていくファイトの行方!
「こいつでガードするぜー!」「いやガードできないから。ルール知らないの?」「え、す、すいません…それじゃ回復するぜー!」
「いや回復できないから。ルール知らないの?」「え、す、すいません…」ってこれは地味にキツいな…(えー
ヒールトリガーっていつでも回復できるわけじゃないのか…「相手よりダメージ食らってる時だけ」なんて縛りがあったんですね
それとミサキさんは、実戦経験は皆無だけどヴァンガードの知識は豊富ということが明らかになりましたね
ふむ…つまり実戦のカンさえ掴めば凄く強いということか…なんというか爆丸のアリスと同じ立ち位置なんですね
アリスも実戦の経験は全然ないけど、爆丸の知識量はダントツという特徴があったからなあ…
「そろそろいくかな…光り輝け、美しき女神!ライド!CEOアマテラス!(POW10000)」
「おおっ!グレード3!ヴァンガードのカードの中で最強のグレード3!」
「グ…グレード3…」
(でも今、僕のブラスター・ブレードはPOW14000…迂闊には攻撃できないはず…!)
「アマテラスでブラスターブレードを攻撃」
「えっ、ええ!?」
「アマテラスにはちょっとした能力があるの…
手札が4枚以上の時、POWが+4000される!(POW10000→14000)」
ズッバアアアアン!!(アイチ:ダメージ4)
さあそして、いよいよミサキさんの手札アドバンテージが活きる場面がやってきました
手札の数で自身のパワーを増すユニット・アマテラス…これは第15話のエミvs森川戦でも決め手になった能力でしたね
「さてと…ドライブトリガーのチェック…ツインドライブ!」
「えっ…?ツ、ツインドライブ…?」
「グレード3のユニットにはそういう能力があってね…
ドライブトリガーのチェックを2度できるんだ(しゅぴしゅぴ)」
ああそして、この上さらにアマテラスの能力によりカードを2枚ドローしてしまうミサキさん!手札が増えていく一方やで!
これこそグレード3のユニットに標準装備されている能力・ツインドライブ…ドライブトリガーチェックで2枚のカードを引けるので、
トリガーをゲットする確率も、手札を増強する速さも一気に引き上がるというわけです
これこそがアイチのデッキに絶対的に足りないもの。
今のアイチのデッキはグレード2までしかないですからね…さっき店長はそれを見て渋い顔をしていたんでしょう
ちなみに、グレード1や2のユニットにも標準装備されている能力はあるんですよ
グレード0、1のユニット:ブーストのスキルを持つ
グレード2のユニット:インターセプトのスキルを持つ
グレード3のユニット:ツインドライブのスキルを持つ
まずブーストというのはアレです、アイチ達がいつも「ういんがるでブーストしたブラスターブレードでアタック!」とか言ってるやつですな
要するに後列リアガードに置かれた時、前列にいるユニットを支援する能力です。
これがないと前列のユニットを強化することはできないんですな、なんでもかんでも後列に置けばいいというわけではないんです
次にインターセプトは、前列リアガードに置かれた時、ガード役に転じることができる能力です。
いつもアイチ達が「エポナでガード!」とかやってるように、普通ガード役になれるのは手札にあるユニットだけ…
でもこのスキルがあれば、すでに場に出されている状態からでもガードができるわけですな
ツインドライブはさっき説明した通り、ドライブチェックを2度行える能力です。
でもドライブチェックはヴァンガードが攻撃する時にだけ行われるので、これはヴァンガードにならないと意味がない能力なんですな
まとめると、後列リアガードに向いているのがグレード0、1のユニット
前列リアガードに向いているのがグレード2のユニット、ヴァンガードに向いているのがグレード3のユニットということになるわけです
どのグレードのユニットもバランスよく使わないと、このゲームで勝つことはできないんですな
「ま、負けるもんか…!ふろうがるでブーストしたブラスターブレードで、
アマテラスを攻撃!(POW14000)」
「バトルシスター・しょこらでガード。しょこらのスキル発動…
手札を1枚ドロップすることで、相手の攻撃を無効にする」
ドガガガガガ!
「くっ…ギャラティンにういんがるのパワーを足して、アマテラスに攻撃!(POW21000)」
「しょこらでガード、スキル発動」
ドガガガガガ!
「そ、そんな…!」
ああそして、ここで手札のアドバンテージを最大限に活用するミサキさん!
相手の攻撃を無効にするというバトルシスター・しょこらの能力…これを使うには
まずしょこらをガードに出して、さらに手札を1枚捨てなければならないので合計2枚のカードを消費するわけですが…
手札をあれだけ稼いでおいたミサキさんには、そんなもん屁でもありません
手札をバンバン使って攻撃を防ぎまくり、もはやアイチが触れることすら許してくれないという…アイチのやつ、だから言ったじゃないですかァー!!
POW21000まで上げたのに、萌えカードに阻まれるギャラティンさん哀れすぎる…(えー
「そろそろフィニッシュかな…ワイズマンにミラクルキッドのパワーを足して、
ブラスターブレードを攻撃!」
「エ、エポナでガードします、何度来たってガードします!」
「ワイズマンにジェミニのパワーを足して攻撃!」
「エポナでガードです!」
「アマテラスにここあのパワーを足して攻撃!」
「ま、まだ…あっ!?しまった…!手札を使い切って…!」
そしてとうとう最後の総攻撃に出たミサキさん…2枚の手札で必死の抵抗を試みるアイチでしたが、
3度目の攻撃は手札切れでガード不能になってしまいました
大量の手札で余裕を持ってガードしたミサキさんに対し、手札を全部使い切ってガード不能になってしまったアイチ…
完全に手札枚数の管理で明暗が分かれたな…
「ドライブトリガーチェック、ツインドライブ…(しゅぴしゅぴ)クリティカルトリガー発動!
アマテラスのパワーを+5000、さらにダメージを+1!(POW21000)」
「あ…あ…」
「これがグレード3の力…今のあんたのデッキみたいにグレード2しかないままじゃ…
絶対に勝てない!!」
ズバズバアアアアアン!!
「うわあああああーっ!!」(アイチ:ダメージ6)
そのまま最後まで押し切ったァー!!ああ…アイチはダメージ4だったので
クリティカルさえ引かれなければ耐えられたのですが…ツインドライブで当然のようにクリティカルを引かれてジ・エンドです
手札の確保、トリガーのゲット、これを一気に済ませてしまうツインドライブの恐怖…それをアイチは身を持って知ることになってしまうのでした
(すごかった…グレード3…今の僕のデッキじゃかないっこない…)
そんなわけで身も心もボロ雑巾のようにされて呆然とたたずむアイチ…レイプとはまさにこのことか…
というかアイチ以外にも、ミサキさんに負けたファイターは全員かわいそうなくらいメッタクソにやられて
ファイト後はみんなこんな顔になってしまうんですよね。どうして毎回こんなことに!使ってるデッキもほんわかした萌えカードばかりなのに
なぜか殺伐としたエグいファイトになる。それがミサキさんクオリティ(えー
「負けてしまいましたね、アイチ君…それで、何か見えました?」
「あ、はい…まだまだ知らないことが多いなって…ヴァンガードの世界は、もっとずっと広くて大きい…」
「そう、それがアイチ君に見てもらいたかったことです。誰でもヴァンガードを始めたばかりの頃は、
狭い世界しか見えない…でもそのままでいると、いつまでも強くはなれない。それじゃあカイ君とは戦えません」
「あ…!カイ君…!」
(もっとヴァンガードを知って、もっともっと強くなって…!そしていつか、カイ君と…!)
そんな凹みモードのままで店長の話を聞いていたアイチでしたが、
カイ君の名前を聞いたら元気モリモリになってきました
お…お前はー!!結局最後までそれかー!!カイ君のこと以外頭にねえのかよ!
ここまでデレデレなキャラ見たことねえわまったく…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン 次回に続く!
|