■アイカツ!第19話「月夜のあの娘は秘密の香り」
 

「ええーっ!?いちごたん、”踊る!まぐろ御殿”に出るなんて凄いですうーっ!!」

「えへへ、ピンチヒッターなんだけどね」

「ピンチヒッターとはいえ、あんな人気番組に呼んでもらえるなんて凄いことだよ!」

さて今回のアイカツですが、冒頭ではなんといちごが踊る!さんま御殿に出演が決まった場面で始まります
なんと…あのなんだかいっぱい話題ふられる人全然ふられない人とやたら偏りのあるあの番組に出演するのか…(えー
特撮俳優とかもよく出てくるけど、大抵まったく話ふられずに終わるんだよな…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「(ごしごし)」

それにしても、3人がきゃいきゃいと騒ぐ中で黙々と掃除し続ける蘭ちゃんさんに吹いた
蘭ちゃんさん…そうだね、今は掃除の時間だもんね…手を動かさずにペチャクチャ喋るだなんてたるんどる!
特におとめなんかは別のクラスの生徒ですからね、掃除の時間によそのクラスで遊んでるとか完全にたるんどる!(えー

「そう…星宮に直接オファーがね」

「はい、やはり神崎美月と共演したというのがビッグですね、あれ以来反響が凄いです」

そんないちごのテレビ出演については、学園長にもジョニー先生から伝えられていました
あの美月とのショー以来人気もどんどん上がってきたようで、いちごもいよいよスター街道を歩き出した感じですな…
しかしジョニー先生と学園長は今日もやっぱり2人きりで会ってるんですね、
この2人の薄い本とか誰か書かねーかなぁ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「そうね、星宮は確かに頑張った…でも、本当の実力が試されるのはこれからよ」

「フフッ…スター宮ならナッシングプロブレム!!」

「ダメだった…(ず〜ん)」

ってゲェー!?全然ダメだったんじゃないですか!
ジョニー先生が言ってるそばからァー!!あの人の言うことまったくアテにならんな!
それにしてもさんま御殿…やはりあれなのか、いちごもまた話題を全然ふられない側の人間だったのか…(えー

「どうしたんだ、失敗でもしたのか?」

「それが…妹キャラやれって言われたんだって」

「い、妹キャラ…?」

「うう…」

---------------------------------

『ほほう、君が美月ちゃんの妹分のいちごちゃんかぁ!』

『はい、星宮いちごです!まぐろさん、よろしくお願いします!』

『よっしゃ!ほんなら今日は妹キャラでいこか!』

『えっ?い、妹?』

『決めゼリフは「お兄ちゃんのばかあ〜!」でどや?ほら言うてみ』

「で、やってみたら「そうじゃないんだよなー」って言われちゃって…」

な、なんだそりゃ…なんといちごに対して「萌え萌えな妹キャラでよろしく」と
頭おかしい無茶振りを要求していた明石家さんま。(えー
さんまにこんな趣味があったなんて…さすがのいちごもドン引きですよ!「お兄ちゃ〜ん」ってお茶の間を凍りつかせる気か!

「なるほど、どんな風にやったのか見せてみな」

「え?」

「私たちがチェックしてあげる!ほら!」



「(キリッ)お兄ちゃんのばか!」

「…そういうことでいいのか?」

「うーん、キャラクターを理解していないわね。お兄ちゃんのことが大好きで、
 ちょっかい出してくる女にヤキモチ妬くのが妹キャラの定番!」

「そ、そうなの?全然わかんない…」

そしてなんと今この場でお兄ちゃんのばかって言ってみと相当な無茶ぶりをかましてきた蘭ちゃんさん!
あんたも相当やな!即座に言ってのけるいちごも凄いですが、蘭ちゃんさん達から見たら物足りない感じだったようで…
そんな殺生な…しかしいちごもそこはあれだよ「じゃあ蘭が手本見せて」ってすぐ返すべきだよ!(えー
そしたら面白くなったのに!なにせ「そんなんでいいのか?」とか言うくらいですからね、蘭ちゃんさんは一体どんな妹キャラを
演じてくれるのか…あとあおいちゃんの守備範囲の広さはさすがですね、妹キャラまでしっかりおさえていたとは…

「グッモーーニンハニー達ぃ!今日はロケンロールなオーディションを持ってきた!
 ハニー達の大好きなクールブランド、”ロリゴシック”主催のロックフェスが開かれる!
 オーディションに受かれば、このロックフェスに出られるんだイエア!!」

「ロックフェス!?面白そう!出ようよあおい!」

「ふふ、言うと思った」

「リッスンハニー達!このオーディションには大勢の参加が見込まれるが、
 中でも最有力候補は…ヴァンパイア・藤堂ユリカだ!」

「ヴァ、ヴァンパイア…?」

「うう、ユリカ様かぁ…出るのやめようかな…」

そして今日も今日とて、いちご達のクラスにオーディションの話を持ってきてくれたジョニー先生。
この点に関してはちゃんと仕事してますよねジョニー先生、しかし「今度の優勝候補はヴァンパイアなのだ」
なんだか意味の分からんことを…ヴァンパイアか…ヴァイパイアって言ったらアンタ


(C)押切蓮介/スクウェアエニックス

うおおお…!動きが軽い!
そしてすごくコミカルだ!
各キャラの動きが
トリッキーすぎて(以下略)

俺の持ちキャラはこのビシャモンで決まりだぜ!!(えー
まったくハルオも少しはモリガンみたいな萌えキャラを使ってほしいぜ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ねえ、ユリカ様って…?」

「人間と吸血鬼の間に生まれ、推定600歳…永遠の時を生き、
 共に旅してくれる下僕を探している…という設定のキャラでブレイクしたアイドルよ」

「ユリカちゃんならあそこですー!」

ぎらぎら

「うぅ…(ばさっ)」

「あっ、日傘さした…日焼け防止?」

「いや、吸血鬼のイメージ作りだな」

「吸血鬼の苦手なものは、にんにくと太陽…あとは銀製品ね」

そんな中、ついにその噂のユリカ様とやらを目撃したいちご達。
なんだか知りませんがアイタタタな感じの設定を売りにしているアイドルのようで、
教室の中にいながらも日が照ってきたら日傘をさすとか、どうも普段から吸血鬼キャラを徹底しているようです

しかし「吸血鬼の苦手なもの」ときたら、ここはあおいちゃんに
「にんにくと太陽…あとは波紋の呼吸ね…」とか言って欲しかったな(えー
守備範囲の広いあおいちゃんでもジョジョまでは無理だったか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ユリカちゃん、結構人気あるんですよぉ」

「そうなんだ…私も挨拶してくる!(ダダッ)」

「がんばって!」

「ユリカちゃん!私、星宮いちご!私もロリゴシックのオーディション受けるんだ、
 お互いがんばろうね!(ぎゅっ)」

「気安く触らないで」

「えっ?」

「私はドラキュラ伯爵の血を引く吸血鬼の末裔…
 世が世ならあなたのような無礼者は打ち首ものよ」

「う、打ち首…」

「それとも…そんなにユリカ様に血を吸われたいの?」

「でたー!ユリカ様の決めゼリフ!」

「…」

ぎらぎら

「うっ!?太陽の光で力が…!カンオケに戻って
 吸血鬼の力を取り戻さないと…WRYYYYYYYYY!!」



こいつはくせえッー!!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーー!!(えー
そんなわけでフレンドリーに話しかけてみたいちごですが、プライドの高い吸血鬼のユリカには相手にしてもらえませんでした
それにしても「でたー!」とあおいちゃんが興奮してる中で、「なに言ってんだろう…」と普通に引いてるいちごがなんか笑えますね
最近はいちごですらも引いてしまう変態エリートがだんだん出始めてきた感じだな…(えー

「すごい!あそこまでなり切れるなんて、すごいよユリカちゃん!」

「吸血鬼の末裔って設定と、ユリカちゃんのキャラが合ってるんですぅー」

「まあ、ロリゴシックのイメージと合ってることは間違いないな」

しかし、後になって考えてみれば「あれはあれで凄い」と感心し始めてしまったいちご。あれを許容するとは心が広いのう
というかこの場面、「キャラが合ってるんですぅー(^3^)」のおとめの顔が
なんか微妙に殴りたくなるんですけどお前その顔やめーや!(えー

「歌やダンスが上手いのと同じように、強烈なキャラクターはアイドルにとって武器のひとつ…
 ユリカちゃんに勝つためには、あれよりすごいキャラを作らないと!」

「そっかぁ…ならキャラクター作ってみる!」

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「女海賊!」

「ないない」

「狼女!」

「ないない」

「いちご星のいちごたん!」

「らぶゆーーですうーーっ!!」

「「それだけは絶対ない」」

そんなわけでユリカに対抗するため、自分も何かキャラを作ろうとするいちごですが…
いやこれってキャラ作りというより単なるコスプレじゃねーのか!?(えー
これがウケたら常時この衣装で通すつもりか!?うーんどうにも迷走してる感じですね

「ふぅ…キャラクター作るのって、難しいんだなぁ…」

「星宮」

「あっ、美月さん!」

「学園長から聞いたわ、ロックフェスのオーディションに出るそうね」

「は、はい!」

ってその日の晩、キャラ作りに行き詰まったいちごが夜の庭園をブラブラしていると…
そこで偶然ばったり美月と出くわしてしまいました。ただまあ、偶然とは言ってもこの2人は
毎回のようにいっつも夜になるとここで会ってんですけどね(えー
なんとなく夜にブラブラ庭園を出歩いて「あっ美月さん!」というパターンで…
そのせいで視聴者からは深夜徘徊タイムしてすっかりお約束になっております



「それで、対戦相手は?」

「藤堂ユリカちゃんです」

「そう…彼女、入学した時に比べるとまるで別人になったわ」

「えっ?」

「よくあそこまで…相当努力したんでしょうね、じゃあがんばってね」

「は、はい、おやすみなさい!」

そしてユリカについては美月も詳しく知っていたようで、以前からの進化っぷりに感心しているようです
むう…努力については鬼畜なほど妥協しないあの美月が感心するレベルとは…(えー
それだけユリカは想像以上の凄い奴だということでしょうか、これはいちごも何か手を打たないとやばそうですね

「まるで別人?美月さんがそう言ったのか?」

「うん」

「穏やかじゃないわね…」

「ほんとはどんな子なんだろうね、ユリカちゃんって」

そんな美月の話をみんなに伝えるいちごですが、きたか!穏やかじゃないわね!
このセリフ、1話であおいちゃんが「いちごの口からアイドルの話題なんて、穏やかじゃないわね」と言ってたのが最初ですが、
今まであんまり言ってなかったのを今回から急にバンバン言うようになったんですよね

なんでかは分かりませんが、今となってはすっかりあおいちゃんの口癖として視聴者に認知されているという…
あおいちゃん…いちごがキャラ作りに悩んでいる一方で自分はきっちりキャラ付けに成功してんな…
マジで油断ならない子だわ…(えー



「オーディションまであと3日ね…」

「うん、ちょっと走ってくる!」

「えっ、今から?」

「なんだかジッとしてられなくって…」

たったったっ

「アイ・カツ!アイ・カツ!」

めらめらめらぼわぼわぼわ

「あ、あれっ…!?」

「た、助けてえーっ!!」

って、オーディションがもう目前となったある日、思わぬ事件に遭遇してしまったいちご!
なんとユリカの部屋で火事が起こってしまい、煙の中を飛び出してきたユリカに出くわしたという…
どうにかユリカ自身にヤケドなどはないようですが…

「ユリカちゃん大丈夫!?」

「げほげほっ…はっ!?傘が中に…!あれがないと吸血鬼のキャラ作りが…!」

「傘…待ってて!」

ダダダダッ!

「あっ…!?」

「げほっ…日傘…日傘は…あった!」

とその時、部屋に日傘を忘れたというユリカのために、決死の覚悟で部屋に飛び込むいちご!
なんて無茶な!いちごちゃんは毎度のことながら体張りすぎや!
切り立った崖を登ったり大木をなぎ倒して運んだり…アイドルとは思えないスタントっぷりですよね

「バカ!何やってんだ!!」

ブッショアアアアアア!!

「火は消えたか…お前らケガは?」

「大丈夫です!」

「すみませんでした…ロウソクを片付けていたら、燭台が倒れて…」

「ロウソク…?アロマキャンドルでも立ててたのか」

「い、いえ、吸血鬼の儀式をブログにアップしようとして…」

「キャラ作りもいいが…火には十分気をつけるんだぞ」

「は、はい、本当にすみませんでした…」

ところがその時、消火器を持って部屋に飛び込んできたのは掃除のお兄さん!
そのおかげで火はなんとか消し止められましたが、「バカ!何やってんだ!」って助けに来るところがなんかこう
少女漫画のヒロインが「やだ…かっこいい…」ってめっちゃ惚れそうな感じですね(えー

実際、この掃除のお兄さんはかなりのイケメンで実は売れっ子ミュージシャンとして活躍しているという一面があり、
その秘密を知ってるのはいちごだけというオイシイ設定の持ち主なんですが
まったく恋愛に発展していかないのがある意味すごいよね
今までいちご達をいろいろ助けたりもしてくれてるんですが、いちごにとっては「親切な掃除の人」以外の何ものでもないし
男として意識する様子がまったくないという…普通の少女漫画だったらぜってー恋に落ちてるよ、ある意味すごいぜアイカツは

「はい、日傘。大事なものなんでしょ?」

「あっ…ありがとう…みなさんも、本当にどうもありがとう…」

「え、ああ…」

「ユリカちゃん、どうしちゃったの?」

「えっ…?はっ!?な、何をなれなれしく見ているの!
 わ、わた、私はドラキュラ伯爵の血を引く吸血鬼の末裔なのよ!?
 そんなユリカ様に…えーっと、えーっと…」

「ふふ、キャラが崩壊してるわね」

「ユリカちゃんって、ほんとはとっても可愛いんだね!」

そしてさっきからずいぶんしおらしくなっていたユリカですが、どうやらこれがユリカ本来の性格だったようです
あの高慢ちきな物言いはまさにキャラ作りだったわけですな
本性がバレてしまってオタオタするユリカですが、やがて意を決したようにいちご達を自分の部屋へ招き入れることに…

「よ、よかったらどうぞ…(おずおず)」

「すごーい!なんだかほんとに吸血鬼の末裔って感じ!」

「これはゴスロリね!」

「ゴスロリ?」

「正しくはゴシック&ロリータ。少女の夢やそこに潜む心の闇を自己表現するファッションと言われているの。
 アイカツカードのブランド・ロリゴシックもそのひとつ!」

あおいちゃん解説ありがとうございます
ゴスロリってもともとはそんな意味合いのファッションだったのね…心の闇を表現するって。
今では単に「可愛いから」ってだけで広まってる気がしますけども



「助けてくれて、本当にどうもありがとう…」

「ほんと別人だなあ…このままでも十分勝負できるんじゃないか?」

「私なんて全然ダメ…小さい頃からヨーロッパの古いお城や人形、フリルがいっぱいついた服が好きで、
 よく空想の世界で遊んでたけど…スターライト学園に入ったらみんなキラキラしてて、
 私にはなんにもないなって…」

「でも、吸血鬼のキャラクターを貫き通すなんてすごいよ!」

「それは、ファンのみんなが喜んでくれるから…最初にこのキャラクターを面白いって言って、
 応援してくれたのがファンのみんななの」

そしてもともとのユリカは劣等感のカタマリのような性格で、スターライト学園の誰にも勝てる気がしない毎日を送っていたようです
それがある日の吸血鬼キャラをきっかけに、ファンからの応援メッセージが届くようになったという…
なるほど、自分には何もないと思っていただけに、唯一誉めてもらえた吸血鬼キャラが心の支えになったと…

「だから、どうすればもっと楽しんでもらえるのかって、今はそれを考えるのが楽しくて仕方ないの」

「…」

「ユリカちゃん、ファンのことすごく大事にしてるんだね」

「…うん」

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《そして、いよいよオーディションの日がやってきた》

「お互い頑張りましょう。でないと…ユリカ様に血を吸われるわよ?」

「うん!私も私らしくやる!」

そんなユリカの話に何か感じるものがあったのか、小手先のキャラ作りはやめて素の自分でオーディションに挑むことにしたいちご。
これはあれでしょうか、ユリカが「私にはこれしかない」と吸血鬼キャラに強いこだわりを持ってやっているのに対して、
いちごの方は「あれにしようかな、これにしようかな」と、海賊やら狼やらコロコロ変えるくらいの気持ちしかなかったと
気づいたせいでしょうか。その程度のキャラ作りでユリカに勝てるわけがないと…だからいつもの自分で挑むことにしたんですね

「審査の結果!ロックフェスに出場するのはァーーー!藤堂に決まったァ!!」

「ユリカにはかなわなかったか…」

「でもいい負けっぷりだったよ、いちご!」

「うん…自分でもそう思う!」

「今回は、ブランドイメージによりマッチしている藤堂が選ばれたが…
 スター宮も頑張った!ブランドの可能性を広げてくれたと、
 ロリゴシックの人達も高く評価していたぞ!」

「本当ですか!?ありがとうございます!」

しかし最終的にはユリカの方が上を行き、今回のオーディションでは敗北してしまったいちご。
ですが単なる無価値な敗北ではなく、いちごのアピールを審査員の人達もかなり評価してくれたようです
ジョニー先生はこんな風にフォローの一言を入れてくれたりするのがいいよね
アホだけど温かみのある人柄というか、いい大人だなって思える雰囲気がなんかあるんだよな…次回に続く!


■アイカツ!第20話「ヴァンパイア・スキャンダル」


「ただいま〜(ドサドサ)」

「おかえ…わ〜すごい雑誌の数!」

「アイドル研究には日々の積み重ねが大事なのっ」

「さすがあおい、アイドル博士!」

「(ペラペラ)…はっ!?こ、これは…!?いちご、見て!」

「えっ?”藤堂ユリカ様の正体は地味なメガネっ娘”…」

「これは…スキャンダル!穏やかじゃないわ!」

「えええーーっ!?」

さて今回のアイカツですが、あおいちゃんが大量のアイドル雑誌を買いあさってきたシーンで始まります
しかしそんな雑誌を読んでみると、スキャンダルとして特集されていたのがあの高飛車なユリカの地味な本当の姿…
まさかの展開に仰天してしまういちごですがさすがに仰天しすぎだろ!どんだけ大口あけてんの!(えー



バッタアアアアアン!!

「オーーマイガーーッ!!バッドニュース!!
 イッツアスキャンダルゥゥゥゥゥッ!!」

「(スッ)これのことかしら?」

「お、おおっ、ご存知でしたか学園長」

「ええ…」

「バッド…これはバッド!バッドタイミン!藤堂ユリカが出演するロックフェスは
 もうすぐなのですよ!?あああ、そんな大事なタイミンにこんなスキャンダルが…
 オウノォォーーッ!!これは大ピンチィッ!!
 あ゛ーーッ!!あ゛あ゛ーーーーッ!!」

わかりましたから落ち着いてください!
そんなユリカのスキャンダルはジョニー先生達の耳にも届いていましたが、ジョニー先生発狂しすぎですよ!
この学園長の目の前で
ぐるぐると回り続けるジョニー先生の奇行ときたら…(えー

「落ち着いて別府先生!」

「バットしかし!しかしぁーーーッ!!」

「アイドルにスキャンダルはつきもの!」

「えっ」

「どうやってこの試練を乗り越えるのか…
 そこに藤堂ユリカの将来がかかっているのよ」

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「しかしこんな写真、いつ撮られたんだ?」

「この間ユリカちゃんが風邪ひいて、病院に行った時だね」

「こっちのは、にんにくラーメンの出前を取った時か…」

「”吸血鬼なのににんにくラーメン大好き!”なんて書いてある」

そんなジョニー先生が騒ぎまくる一方で、改めてユリカのスキャンダル記事を眺めていたいちご達ですが…
体調を崩して病院へ行った時の写真、にんにくラーメンの出前を取った時の写真など、
プライベートもへったくれもないものばかり撮られていました
もうほとんどストーカー行為じゃないか…芸能人ともなるとこういうのも耐えなければならないんだろうか

「ユリカちゃんらぶら〜ぶ!うらやましいですー!」

「どのユリカちゃんも可愛いね〜!」

って、お、おい何をのんきなこと言っとんじゃお前ら!可愛いとかうらやましいってそんな場合か!
ここはなんていうか「ひどいよ…こんな記事書くなんて…」とかもっと悲しんだり怒ったりする場面なんじゃ!?
このまったりお気楽ムードは一体…あおいちゃんなんとか言ってやってくださいよ!

「うんうん!スキャンダル、それはアイドルの勲章!
 スキャンダルの1つや2つ、スッパ抜かれてこそのアイドルよ!!」

な…なぁぁぁぁぁ!?なんてたくましすぎる思想!
なんてこった!スキャンダルに怒り狂う展開かと思いきや、むしろいつでもウエルカムだったという
アイドルたるものスキャンダルをスッパ抜かれてナンボの精神!な…なんてたくましい…
他のアイドルアニメじゃ考えられませんよ、やはりアイカツの展開は俺達の想像を遥かに超えているぜ…

「いや、これはまずいな…ファンはあの吸血鬼キャラを気に入っていたんだ、
 素顔のユリカを見て離れていくファンもいるかもしれない」

「はっ…」

って、「いやいやまずいでしょファン減っちゃうよ」というすごい普通の意見を言い出した蘭ちゃんさん。
一人だけ普通の人がいるぞ!(えー  蘭ちゃんさんだけ常識人すぎて浮いてるよ!
そして蘭ちゃんさんの話を聞いたいちごは、「た、確かにファンが減るかも…」とすっかり青ざめてしまいます
今ごろ気づくんかい!おいおい…それを知ったうえでのスッパ抜かれてナンボの精神じゃなかったんか!

「それに、このことが原因でアイカツランキングが落ちる可能性もある」

「えっ、アイカツランキング?」

「なんですか?」

「知らなかったのか!?」

「このスターライト学園には、アイドルの順位を決める
 アイカツランキングというものが存在してるの!
 そのトップに君臨してるのはもちろん…」

「美月ちゃん!」

「そう!生徒たちは様々なオーディションを受けてランキングを競い、
 美月ちゃんを目指してひたすらランキングアップを狙うの!」

「最も影響力のあるオーディションが、美月さんがタイトルを持っている
 スターライトクイーンカップなんだ。ランキングが全てじゃないが、競い合うことで
 力も伸びるしやる気も出る。今回の事でユリカがやる気を失わなければいいけど…」

えっ、マーズランキング…?(えー
アイカツにもそんなランキング制のシステムが?そんな話は今回初めて聞きましたね
不動の1位である美月を頂点として、生徒みんなの順位付けがされているようですが
いちご達は今何位くらいの位置にいるんでしょうかね…今回明言してくれてないのが残念です、そのうちに発表されるんだろうか

「…風邪を引いていたとはいえ、私が甘かったの…
 美月ちゃんなら絶対にあんな写真は撮られたりしない…何やってるんだろう私…」

「ユリカちゃん…」

その後、「やる気をなくしてなければいいけど」とユリカの様子を見に来た一同ですが…
ユリカの落ち込みようはシャレになってなかったようで、ひたすら自分を責めて部屋でうずくまっていました。や、やべえ、これは
「どの写真も可愛いね〜!」「うらやましいですー!」とか言える空気じゃねえ!(えー

「ねえユリカちゃん、ロックフェスのコーデはもう考えたの?」

「ううん…」

「じゃあみんなでアイデア出してみない?」

「はーい!ユリカちゃんにはかっこよく決めて欲しいです!」

「ユリカ、それでいいか?」

「うん…」

「ユリカちゃんは当然ロリゴシックのカードで行くから、トップスはこれで、ボトムスとシューズはこれで…」

「シューズはこっちもありじゃない?」

「おとめのオススメはこれですー!」

「ここはプレミアムレアカードで行ったらどうだ?ロックフェスという大きな舞台に
 プレミアムドレスで登場すれば、かなりの話題になる。スキャンダルなんてあっという間に吹き飛ばせるぞ」

「あ…!」

「確かに!」

「ユリカちゃん、プレミアムカードもらおう!」

「だが1つ問題はある…ロリゴシックのデザイナーさんはかなり恐い人らしい。
 そう簡単にはカードをもらえないと聞いたことがある」

おお、これはなんというか困った時の蘭ちゃんさん
「スキャンダルなんぞはプレミアムカードで吹き飛ばしてしまえ」と逆転の策を授けてくれました
しかし、今回のプレミアムカードを持つデザイナーは、いつにも増してかなりおっかない人物のようで…どうやら一筋縄で行く相手では
なさそうです。崖登りやらぶゆーパワーを超える何かを見せろということか…(えー

「…みんなありがとう、でも、もういいの…」

「えっ…?」

「私…ロックフェスには出ない」

「ええっ!?ど、どうして!?」

「ごめんなさい…1人にして…」

がしかし…肝心のユリカには、ここで奮い立つ気力が残されていなかったようです
「とても崖登りなんてできねーよ…」と言いたげに、再起することを諦めてしまったユリカ。
てっきりすぐにやる気を出すかと思いましたが…こりゃだいぶ根が深そうですな

「トメートゥ♪トメートゥ♪レッドレッドトメートゥ♪(がぶっ)ん〜〜スイーート!!」

「ジョニー先生ーっ!」

「ん?ワッツハプン?スター宮」

「はあはあ…ロリゴシックのデザイナーさんに会いたいんです!」

「はおっ!?」

「プレミアムレアカードがどうしても必要で…」

「(ガタガタガタ)」

「ジョ、ジョニー先生?」

しかしユリカのあんな姿を見ながらも、なんとかカードを入手しようとジョニー先生へ相談しに向かったいちご。
むう…まずはカードを手に入れてユリカの気を変えさせようという考えでしょうか?
しかし ジョニー先生は おどろき とまどっている!(えー
「ロリゴシックのデザイナー」という言葉を聞いた途端、ガタガタ震えて号泣し始めてしまったジョニー先生。
こ、これは…ジョニー先生には猛烈なトラウマが?そのデザイナーはすごくおっかない人ということでしたが、ジョニー先生もやはり…

「デ…デンジャー…デンジャラス…ノー…ノォォォォーーッ!!」

ダダダダダダダ!!

「ジョ、ジョニー先生ーっ!!」

ああそして、物凄い顔で泣きながら逃げてしまったジョニー先生!あの陽気なジョニー先生がこうなるとは…
それにしてもなんでこの人トマト食いながら学校ウロウロしてたんだろう(えー
デザイナーも謎ですがジョニー先生の奇行の方がよっぽど謎だよ!

「何やってんだ…?」

「あっ、涼川さん」

「どうしてロリゴシックのプレミアムレアカードが必要なんだ?」

「カードがあれば、きっといつものユリカちゃんに戻ってくれると思って…」

「ふーん…それは違うな」

「えっ?」

「本人にその気がないのに、カードだけ手に入れても意味がない。違うか?」

「あ…」

って、そんな騒ぎを聞きつけてやってきたのは掃除のお兄さんであります
いちごが困った時にはいつも的確な助言をするこのお兄さん、今日もまた「やる気のないユリカにカードを渡しても意味がない」
核心を突く一言を残して去って行きました。それにしても…こいつらほんと傍から見ると
エロスな関係にしか見えねーな!

↓の画像とかどうですかこれ、お兄さんがいちごのスキを突いてチューを迫る図とかに見えませんか?
でも実際は「アドバイス終わったし帰るわー」ただ普通にスタスタ帰っていくだけの場面です。
本当こいつらの仲って一切進展しないな!これだけまったく異性を意識しないって、ある意味すごいと思うわ

「ごめんユリカちゃん!私ね、もう一度いつものユリカちゃんに戻ってほしい!」

「…」

「ユリカちゃんのファンだって、みんなそう思ってるよ!」

「…ファンは…吸血鬼キャラの私を応援してくれていたの…
 それなのにあんな姿を見せて、ガッカリさせてしまった…」

「…」

「私…もう、アイドルやめる…!」

おれはアイドルをやめるぞッ!!ジョジョーーーッ!!(えー
吸血鬼だけにね、うん、吸血鬼だけに:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そんなわけでユリカを励ましに向かったいちごですが、ユリカの落ち込みようは尋常ではなかったようで
とうとうこんなアイドル引退宣言までが飛び出してしまいました

いいわよ、やめても。
引き止めてもらえるとでも思った?
この世界はそんなに甘いもんじゃないの…
日本だけじゃなく、世界中に
アイドルを目指している子は
百万といるのよ?
ちょっとでも迷いがあったり
弱気になったら、後から来た子達に
すぐ追い抜かれてしまうわ。
そしてやがて、みんなから忘れ去られる…
ここはそういう世界なの!
あなた一人に
誰も手を差し伸べたりはしない!

「ダメだよっ!!」

ガシッ!

「え…」

「来て!(ぐいっ)」

「えっ?ど…どこへ行くの!?」

って、言ってるそばからユリカに手を差し伸べてしまったいちご!そ、そんな!
これでは社長のセリフを引用したこの俺の立場が!(えー ここはやはり貴音のセリフを引用しておくべきだったか…

藤堂ユリカ…どうやらあなたには、
キャラ作り以前に欠けているものが
あるようですね。なんだかわかりますか?
それは覚悟です。
自分の壁を突き崩すという
覚悟をお持ちなさい!!

「ほら、見て!」

「ああっ!ユリカ様だ!」

「ユリカ様だぁー!」

「えっ…?」

「みんな、ユリカ様を待ってるんだよ!」

「私たち、みんなユリカ様のファンなんです!」

「ユリカ様は、毎晩獲物を求めてこの辺りをさまようでしょう?
 それが見たくって…ユリカ様はもう一度戻ってきてくれるって思ってたんです!」

そしていちごがユリカを連れて行ったのは、学生寮の近くの中庭でした。
そこには、ユリカの登場を今か今かと待ちわびているファン達の姿が…
ユリカはいつも「この私に血を吸われたいの?」夜中にウロウロ徘徊しているので、
ファンの生徒たちはこうやって「キャー私の血を吸ってー!」と待ち伏せしていたわけなんですな…

「いちごちゃん…私…もう一度会いたい…!ファンのみんなに!」

「うん、会いに行こう!」

「私、ロリゴシックのデザイナーに会いに行く!プレミアムレアカードもらう!」

そんな中、ついに再起する決意を固めることとなったユリカ。でもちょっと待ってください、「ファンの子達に会いたい」って
目の前にいるこの子達はスルー!?スルーですか!?(えー
いや、なんていうか「待っててくれてありがとう」とか言うのかなと思いましたが…完全にスルーしてるじゃないっすか!
この待ち伏せ行為はさすがにストーカーっぽくてあんまりファンとは思いたくなかったんだろうか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ピリリリリピリリリリ

「はいもしもし…あっ、学園長!」

「ロリゴシックのデザイナーが会ってくれるそうよ。もし藤堂ユリカがその気になったら伝えなさい」

「ふふふ」

って、こ、これは!?もうすっかり夜も更けたその頃、
なぜか学園長の部屋で2人きりとなっていたジョニー先生!
あんたそこで何やっとんねん!やっぱこの2人って絶対デキてると思うわー

ともかくロリゴシックのトップデザイナーとは、学園長が面会の約束を取り付けてくれたようですが…
こういうプレミアムカード入手の流れって、いつもジョニー先生役立たず→学園長がなんとかしてくれる流れですよね

・いちご、あおい、蘭のプレミアムカードの時
デザイナーとのパイプを持っていないジョニー先生、速攻で音を上げて学園長に土下座。
「しょうがないわねぇ」と学園長が話をつけてくれる

・おとめのプレミアムカードの時
「ビッグシップに乗ったつもりで俺に任せておけイエア!」と張り切るジョニー先生、
しかしデザイナーと連絡かつかず最後には脱走。
こんなこともあろうかと、あらかじめ動いていた学園長が話をつけてくれる

・ユリカのプレミアムカードの時
トマトを食べていたジョニー先生、デザイナーの名前を出された瞬間に号泣して逃走。
その後、話を聞いた学園長が話をつけてくれる

ジョニー先生しっかりしてくださいよ!
普通のオーディションなら話を持ってきてくれるのに、プレミアムカードとなるとてんでダメなんだな…

ずももももも

「こ、ここがロリゴシックのデザイナーさんのお家…?」

「う、うん、夢小路魔夜さんって…」

「…(ヒクヒク)」

「こ…ここは本当に日本か…?」

「ラブリーですうー!」

そんなわけでユリカのプレミアムカードを入手すべく、トップデザイナーの家を訪れた一同ですが…
そのデザイナーの家というのが見るからに幽霊屋敷!さしものいちご達もガタガタと震えております
おとめだけは別ですがね…(えー  おとめの感覚のズレっぷりはなんかもう凄いものがあるな…

ギギィィィ…

「こ、恐いってこういうことだったんだな…」

「は、早くプレミアムカードもらって帰ろ!」

「みんな、付きあわせてごめんね…」

「…ははっ、何言ってるんだ、行くぞ!」

シュバッ!

「はわーーっ!?」



あやしいかげが あらわれた!(えー
それにしても蘭ちゃんさん!あの蘭ちゃんさんがこんな間抜けな悲鳴を上げる醜態を!
かっこよく先陣を切って進もうとした蘭ちゃんさんですが、突如として現れたあやしいかげにびびりまくってしまい…

「わぁー!ラブリーにゃんこちゃんにゃー!」

「にゃあ〜ん」

「は…はは…」

って、そんなあやしいかげの正体とは、単なる可愛らしい子猫ちゃんでした
その正体に気づいたのもおとめだけで、1人だけ動じることなくなでなで可愛がっております
もうこれおとめ1人だけで進んだ方がいいんじゃないかな…(えー
みんなびびりまくってまともに進めないし、おとめにカード取ってきてもらってユリカが使えばそれで:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



「(ゴクゴクゴク)プハァー!ん〜ノゥ…イマイチ…ワンモアトラーイ!」

「ねえ、別府先生も一度あそこに行ったことがあったわよね?」

「ぐっ…!イ…イエース…お中元を届けに行ったあの恐ろしい日のことは…
 ナイトメア…!まさに悪夢っ…!」

「うふふふっ」

一方その頃、ジョニー先生と学園長は2人でイチャイチャトークを繰り広げていました
なんつーかもうこの2人カップルにしか見えねえよ!ちょっと頼りない夫しっかり者の妻って感じで
いい組み合わせだと思うんですけどねー、というかジョニー先生はなんでトマトジュースこんなガブガブ飲んでるんだ…
そんなにトマトが好きなんですかね?

ずももももも

「あ…あうっ…!」



さまようよろいが あらわれた!(えー
その頃のいちご達は、ダンジョンを進む途中でさまようよろいと遭遇していました
なんか武器まで持ってるしいかにもやばそうな感じです、いちごも珍しく表情に悲壮感が溢れてますな

「くっ…!てやあああっ!!」

シュガアアアアアッ!



らんのこうげき!かいしんのいちげき!
というわけでこう見えても武闘家だった蘭ちゃんさんの一撃により、豪快になぎ倒されたさまようよろい!
さすがは蘭ちゃんさん!美しき刃!(えー  久々にその二つ名にふさわしいシーンを見たような気がします

「蘭ちゃんかっこいいーっ!」

「ふう…」

「うわあーっ!紫吹蘭ちゃんだあーっ!!」

「えっ、えっ?」

「僕ファンなんですよ!感激だなぁ!
 あっ、あそこの角曲がったほうが近道っすよ!!」

「あ…ありがとう…」

なんとさまようよろいがおきあがり、なかまになりたそうに(以下略)
って、たった今蘭ちゃんさんにぶっとばされながらも、「ヒャアー!蘭ちゃんだあー!!」と大喜びで
起き上がってきた鎧の中の人!こんなところにファンがいたとは…やっぱ主要メンバーの中じゃ、蘭ちゃんさんが一番
知名度高いんですかね。ともかく鎧の人の助言を受けて、再びダンジョンを進んでいく一同でしたが…

かえれ〜…かえれ〜…

「ううっ…!?」

ロリゴシックはお前にふさわしくない…かえれ〜…

ああっ!?「ひきかえせ〜…ひきかえせ〜…」と壁から不気味な声が聞こえてくるこのギミックは!?
地球のへそ!?ドラクエ3にあったよねこんなダンジョン、懐かしいわー
それにしても壁の向こうで帰れコールを担当してる女の人無駄に美人すぎるんですけど
誰なんだろうこの人、このまま準レギュラーくらいは張ってもおかしくないような良いデザインしてるよね

かえれ〜…かえれぇ〜…

「あ…あうううっ…はううっ…!」

ああそして、そんな不気味な帰れコールに耐え切れずにおびえてガチ泣きしてしまういちご!
この可愛さは凄いぞ!もっと泣いてくれ!(えー
いちごっていつも基本的に明るいから、感情の揺れ動きがあまりないというか、そういう意味では常人離れしてると思ってたけど
こういう風に恐いものは恐いと泣いてしまうのは普通の女の子らしくて可愛いですね

ずもももももも

「あ…あううっ…ひぃううっ…!」

モンスターハウスだ!!(えー
どうにか帰れコール地帯を抜けた一同でしたが、次の部屋に行ってみれば無数のモンスターのみなさんが待ち構えていたという…
いちごはもうそろそろ限界です、さっきのさまようよろいの時点でもう顔が引きつってたしな…
いちごはこの辺でもう脱落してしまいそうな気が…

「ここは私たちに任せて!」

「えっ…!?」

「先に行ってください!」

とその時、「ここは俺に任せて先に行け!!」少年漫画の王道パターン発動!(えー
蘭ちゃんさん&おとめが寄ってくるモンスターどもをどうにか2人でかき分けて、いちご達が進むための道を作ってくれました。
そんな2人のおかげで、なんとか次の部屋へと進むいちご達ですが…

バタン!

「ケッケッケッ…おやおや、美味しそうなお客さんだぁ…」



まほうおばばが あらわれた!
そんな次の部屋にいたのは魔法使いのバアさんであります。何やら巨大なカマで不気味な液体をぐつぐつと煮ていますが、
こんな液体で一体何をするかって言ったら、それはやっぱりいちご達を
トロフィーにするつもりなんでしょうね、モンスーノ見てたから分かります(えー

ガシイッ!

「ケッ!?」

「ユリカちゃん行って!」

「早くプレミアムドレスを!」

「う…うん!」

いちごは マホトーンを となえた!(物理的な意味で)
しかしそんな魔女バアさんを見るなり速攻ではがいじめして呪文を封じるいちご!
まあ、まほうおばばの行動パターンはベギラマとバシルーラとベホイミだけなのでこの行動は有効ですね(えー
そんなわけで、ユリカは1人になりながらもいよいよ屋敷の最深部へと進むことに…

ダダダダダダバタン!

「ほう…ここまで辿り着いた子は初めてだ…」

「ユリカちゃーん!(ぞろぞろ)」

ってアレー!?お、おいちょっと待てよ!お前ら追いつくの速すぎだろ!!(えー
もう全員ユリカに追いついたの!?マジで!?足止めしてたかと思ったらこんなに早く…
それにせっかく「ほう…ここまで来た子は初めてだ…」ってボスキャラがかっこよく決めてるのに
「あれ…なんかいっぱい来ちゃったな…」ってぞろぞろ出てくるのは空気読めてなさすぎだろ!(えー

ふよふよ ふよふよ

「な…何これ…!?」

「300年この館をさまよっている幽霊だ…
 ここはお前達のような小娘が足を踏み入れていい場所じゃない」

「…お黙りなさいッ!!あなた達、そんなにこのユリカ様に
 血を吸われたいの!?300年さまよっているとか言ってたけど、甘かったわねぇ!
 この私は600年生き続けるドラキュラ伯爵の末裔なのよ!
 プレミアムカードはこのユリカ様がいただいていくわ!」

「ほう…面白い…」

とその時、ユリカ達の前にふよふよ現れたのは人魂の群れ!300年この館をさまよい続ける幽霊だそうですが
「こちとら600年じゃボケェ!300年がなんぼのもんじゃ!!」とユリカが一喝してしまいました
なんという脳内設定同士の激突…(えー なんか言ったもん勝ちみたいになってきたな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ではそれ相応のもてなしをしなければなるまい。はじめまして、夢小路魔夜です」

パッ

「あ、あれは…!ロリゴシックのプレミアムドレス!」

「ビュ、ビューティフルです…」

「ゴスマジックコーデ…僕の自信作だ。今の君に、これが着こなせるのかな?」

「えっ…?」

「僕のドレスはね…強い女の子にしか似合わないんだ。
 毅然と凛々しく、顎はツンと上向きに…そう…
 こんな写真撮られたくらいで
 ヘニャヘニャしちゃう女の子には!着てほしくないな!」

そしていよいよ姿を現した夢小路魔夜ですが…つーかあんた男だったのか!てっきり女みたいな名前だなぁと…
女の名前なのに…なんだ…男か!!(えー
そしてすでにユリカのスキャンダルについてもご存知だったようで、
「こんな写真ひとつで取り乱すなんて情けないったらありゃしない」と、痛烈なダメ出しを食らわしてしまいます



「ま、魔夜さん!ユリカちゃんはヘニャヘニャなんてしてな…」

「WRYYYYYYYYYY!!」

バシイッ!!

「えっ!?」

なんとその時、怒りに任せてスキャンダル雑誌を殴り飛ばしてしまったユリカ!このきたならしい阿呆がァーッ!(えー
そのまま暖炉にふっとんで行ったスキャンダル雑誌は、炎に包まれてぼーぼーめらめら燃えてしまいました
なんということを…ユリカのやつ、魔夜さんがお小遣いで買ったであろう雑誌を…(えー

「私は…私はプレミアムドレスが着たいの!あのドレスを着れば、
 もう一度ファンの前に立つ勇気が持てると思うから…!
 だからお願い、ゴスマジックコーデを私にください!」

そして「つべこべ言わずプレミアムカードよこせ」と魔夜に言い放つユリカでしたが…
うーん…でもこのユリカの一言、プレミアムカードがないとファンの前に立つ勇気が出ないって
なんだかすごく情けないこと言ってないか?
完全にプレミアムカード頼りの考え方っていうか…「強い女の子にしか着せたくない」って言ってる服を、
カードがないと復帰できない弱い子にあげちゃっていいもんなんだろうか?

まあ聞け…プレミアムカードがなきゃ勝てない?
カードがない自分は勇気が持てない?そうじゃないだろ…
いいか!プレミアムカードがなかったら!
それを跳ね除ける実力を
見せればいいんだッ!!

ユリカにはこの精神が足りないですよね
正直、まだ「勇気が出ない」とかそんなレベルで悩んでたんかいとがっくりきました
プレミアムカードは、もっとこう立派に頑張った時のご褒美としてもらってほしいよなー

「…デザイナーは魂を込めて服を作る。だからその服にふさわしい人間に
 着てもらいたいと願う。今の君は、このドレスにふさわしいと胸を張って言える?」

「…言えません…でも私、ロリゴシックの服が大好きなの!
 今はまだプレミアムドレスにふさわしくないかもしれない…
 でもきっとそうなる!そのためならどんな努力もする!
 私は誰よりもロリゴシックにふさわしいアイドルになります!!」

「…」

魔夜としても、はいそうですかとプレミアムカードを渡すわけにはいかないようで
「今の自分がこのカードにふさわしいと言える?」と確認しますが…
対するユリカの答えは「言えません」と…いや、それだったらもう出直してきてくれとしか…(えー

ユリカ…いくらなんでも、現段階で足りないものが多すぎると思います
ファンの前に立つ勇気も足りない、カードとつり合うだけの実力も足りない、そうなるための努力も足りない
「努力はこれからやります」って言ってるけど、それだったらやってから来てくれと思いますね俺なら…
正直、ユリカを信頼するための材料が少なすぎるんじゃないかな…
今後やると言ってはいるけど、現状のユリカはカードがないと引退するほど弱い子なので、その言葉を信じるっていうのはちょっと…

「…ふふ。高い目標を目指して登っていけば、
 いつかそこへ辿り着けるかもしれない。
 僕はそうやって努力する女の子が好きなんだ…
 君にはきっとこのドレスが似合う(スッ)」

「わぁっ…!と、当然でしょ!このユリカ様以外に誰が着こなせるっていうのかしら!」

がしかし、「努力する女の子は好きだ」とついにユリカを認めてプレミアムカードを渡してしまう魔夜。
このお人よしめ!俺なら絶対あげないわ(えー
まあ魔夜のカードだから本人が納得してるなら別にいいんですけども。俺ならやっぱりあげないなー:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

(そしてついに、ロックフェスの本番の日が来ました)

「イッツトメートジュゥゥーース!!今日のために試行錯誤を重ねた
 ジョニースペシャルだ!これでしっかり、ガールズビーバンパイア!頑張れ!」


「先生…!はい!」

それから数日後、ロックフェスの舞台で再びファンの前に姿を現すことになったユリカ。
そこへジョニー先生が持ってきたのは、ユリカを励ますために作った特製のトマトジュースでした
なるほど、それで今回トマト食ったりジュース作ったりしてたのか…吸血鬼にトマトジュースはつきものですからね
それにしてもこの場面、あおいちゃんがなんか変な顔してるんだけどこれには一体どういう意味が…

ワアアアアアア!!

そしてプレミアムドレスに身を包み、ステージへと上がっていくユリカでしたが…
なんかこのお着替えポーズで飛天王アレックスを思い出すのは俺だけだろうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



「ユリカ様ー!!プレミアムドレス最高でしたぁー!!」

「でもメガネのユリカ様も可愛かったなぁ!」

「うんうん、また会いたいよねー!」

「あれは300年に一度しか見られない超レアユリカ様よ。運が良かったわね」

ワアアアアアアアア!!

「うふふ…あなた達、そんなにユリカ様に血を吸われたいの?」

そんなユリカのロックフェスは成功に終わり、ファンからの信頼も取り戻したようで…
今後も強気な吸血鬼キャラとして活動を続けていくのでした。めでたしめでたし

と、まあこんな話だったわけですが…正直俺としては不満の残る内容でした
プレミアムカードの入手と言えば、いちごは断崖絶壁を登ったり、おとめはお婆さんをおぶって神社をひたすら駆けずり回ったり、
かなりハードな試練を乗り越えて手に入れたわけですが、今回のユリカってほとんどなんもしてないですよね

不気味な屋敷を進むシーンも、行く手を阻む障害はみんな蘭ちゃんさんやいちご達がなんとかしてくれたし、
ユリカ自身のやったことと言えば、幽霊に向かって「私は600年生きてるのよ!」って叫んだくらいですよ
そのセリフにしても実際は600年生きてねえしで口で言ってるだけというか…
カードもらう時の「今は無理だけどそのうちなります!」ってあの宣言にしてもそうですよね、口で言ってるだけ。
行動でそれを示してないので、言葉に重みを感じられないんですよね

そもそもユリカにプレミアムカードが必要なのは、自分の力でスキャンダルから立ち直れないからカードが欲しいってことでしたが
そのスキャンダル自体、おとめが「うらやましいですー」とか言い出すくらいにいちごやおとめは気にも留めないレベルのことだし
あおいちゃんなら「私のアイドル暦にもハクがついたわ!」とむしろ喜んでしまう話なので
他のメンバーなら屁でもないような問題だったわけですが…それをあれだけ気にしてしまって、
「もうアイドルやめる」とまで言い出して、自分の力じゃ立ち直れないままだったっていうのはなぁ…

いつものアイカツの「高いハードルを課されても、くじけず頑張ってクリアする」っていう感覚がなくて、
「さほど高くないハードルにくじけてしまい、みんなになんとかしてもらう。
今は無理だけどいつかは頑張る」
と、なんともスッキリしない気持ちになってしまいました

このスッキリしない気持ちはね…俺がスマイルプリキュアを見ていた時にも感じてたことなんですよ
「ハードルを前にくじけてしまってみんなになんとかしてもらう」「今は無理だけどいつかは頑張る」ってこのパターンね、
みんなに助けてもらうっていうのは…こう、アカオーニやウルフルンに仲間が言葉責めされて、心が折れてくじけてしまった瞬間に
「そんなことない!」とみゆきが登場して助けてくれるという、あれね…今回のユリカと一緒なわけですよ

困難に対して自分1人ではくじけてしまって、仲間が来ないと勝てないというのが見ててスッキリしませんでした
あと「今は無理だけどいつかは頑張る」というパターンですが…これもスマプリで言うと
具体的には、れいかが生徒会選挙でみんなの支持を得られなかった時の
「確かに、今はまだ他のみんなには分かってもらえてない。
 どうやったられいかちゃんの気持ちが分かってもらえるか分からない。
 でもきっと、いつかみんなにも分かってもらえる!」とか

みゆき達が夏休みに遊び呆けて、宿題ができなかった時の
「確かに、ハッピー達は遊びすぎたかもしれません。
 宿題を済ませていなかったのはハッピー達の失敗ですが…
 失敗は反省し、これから気をつければいいのです!
 それにまだ宿題をする時間は残っています!」とか

今の自分達にはできてないけど今後頑張りますっていうのがね…多かったわけなんですけど
こういう言葉っていうのは、「明日から本気出す」って言ってるのとあまり変わらないというか
いまいち説得力がないというか…特に夏休みの宿題回は、この発言の後にやっぱり宿題が終わらなくて
バツとして補習を受けながら「助けてれいかちゃ〜ん」と泣き言を言って終わる始末でしたからね…
つくづく自分でがんばろうって考えがないのかよって感じで、俺としては残念すぎる回でしたね…

だから今できてないことを、今後どうこうなんて口で言ってもしょうがないと思うんですよ
「もうすでにやりました」という行動で示してくれなきゃ説得力を感じないわけで
カイジのチンチロ編でも、自堕落なカイジを見て班長が言ってましたっけ

「”明日から頑張る、明日から節約だ”…その考え方がダメ…!
 明日からじゃない、今日だけ頑張るんだ…!
 今日を頑張った者にのみ明日が来るんだよ!」

ってね。班長は人間的にはクズでしたが、この言葉だけはまともだったと俺は思ってます
あと、なんでスマプリの不満を今言うのかというと、
アイカツは、スマプリで感じた不満を解消してくれたからこそ俺の評価が高かったわけですよ

まだアイカツのことを知る前、スマプリを見るごとに「ああくそ、そうじゃねえんだよ、俺が見たい展開はそうじゃないんだ」
だんだん不満が溜まっていって、とうとう最後まで解消されることなく終わってしまい、そんな中アイカツを見始めたところ
まさにその「俺の見たかった展開」を形にしてくれていたわけで
それが「高いハードルを課されても、くじけず頑張ってクリアする」っていうものだったわけですよ

普段のアイカツは本当に俺の理想そのもので、スマプリの不満が溜まっていた分一気に引き込まれたというか。
スマプリの不満があったからこそ、アイカツに深くハマったっていうタイミング的な問題もあったんですよね
でも今回のアイカツは、スマプリの不満と同じことをやってしまったから…
なので、今回は残念な内容だったなというのが正直なところですね。次回に続く






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