■ガールズ&パンツァー
第8話「プラウダ戦です!」
「今日から参加することになりました、園みどり子と風紀委員です!」
「略してそど子だ、よろしく教えてやってね〜」
「会長、名前を略さないでください!」
さて前回、強豪と噂されていたアンツィオ高校をたったの5秒でなぎ倒し、全国大会準決勝までコマを進めた大洗女子学院。
そして今回は、冒頭からいきなり新メンバー(風紀委員チーム)が追加されることになったようです。これで戦力は
(主人公)あんこうチーム
(生徒会)カメさんチーム
(バレー部)アヒルさんチーム
(歴女)カバさんチーム
(一年生)ウサギさんチーム
(風紀委員)カモさんチーム
の6チームとなりましたね。しかしこれでもまだまだ他の学校より戦力が少ない少ない、
本当ならこれの倍くらいは欲しいところですが、そこまでの贅沢は言ってられないようですね
「次はいよいよ準決勝!しかも相手は去年の優勝校、プラウダ高校だ!
絶対に勝つぞ!!負けたら終わりなんだからな!!」
「え…どうしてですか?」
「負けても次があるんじゃないですか?」
「相手は去年の優勝校だし…」
「そうそう、ここは胸を借りるつもりで…」
「それでは駄目なんだッ!!」
「…え…」
「…勝たなきゃダメなんだよね。西住ちゃん、後で大事な話があるから生徒会室に来て」
「えっ、は、はい…」
しかし、今までわりとお気楽なムードでやってきた一同ですが、今回は何やらただならぬ様子で
「勝てなかったら絶対に許さんぞ!サーと言えウジ虫ども!!」と気合を入れまくっていた生徒会チーム。
一同に動揺が走る中、主人公のみほは会長の呼び出しまで受けてしまいます。一体生徒会室で何を待っているのか…
「あの、話って…」
「まーまーあんこう鍋でも食べて」
「会長の作るあんこう鍋は絶品なのよ!」
「まず最初にアンキモをよく炒めるといいんだよ、そこに味噌を入れて…」
「いや、鍋の作り方はいいですから…」
デデーン。しかし生徒会室で待っていたのは、ぬくぬくとしたコタツとあんこう鍋でした。一体なにがしたいねん!
さっきのピリピリした空気はどこへやら、妙にまったりした雰囲気であんこう鍋をつつく会長たち。
「鍋とか別に興味ないんだけど…」と本題に移りたいみほでしたが、会長達はまったく聞く様子がありません
「これ、小山が予算をやりくりして買ったこたつなんだよ、他にもいろいろ買ったよな〜」
「冷蔵庫とか、電子レンジとか、ホットプレートとか」
「体育祭や合唱祭や学園祭の前には、ここでよく寝泊まりしたっけな〜。
去年は大カレー大会ってのもやってだな!」
「いや、思い出話はいいですから…」
「そうだ!珍しいものがあるんだよ〜。ほらこの写真!川嶋が笑ってる」
「そ、そんなもの見せないでくださいよ!」
「これは仮装大会の時の写真、これは夏の水かけ祭り、こっちはどろんこプロレス大会!」
そして会長の思い出話は留まるところを知らず、話の内容はどんどんあらぬ方向へ…
というか「予算をやりくりして色々私物を買った」って言ってますけど、それはやりくりと言うよりは
使い込みって言うんじゃないんですか!?(えー
学校の金でこんなに私物を買いあさるなんて!今食ってるあんこう鍋とかもやはり学校の金で…
「楽しそうですねぇ」
「うん…楽しかった…」
「本当に楽しかったですね…」
「あの頃は…」
「…」「…」「…」
「…???」
しかし、さっきまであれほど昔話に花を咲かせていたかと思いきや、
突然「昔はよかった…」と遠い目をし始めた会長たち。
一体どうしたんでしょうかこの寂しげな表情は、使い込みがバレて予算を没収されたんでしょうか(えー
みほにしてみれば何が何だかわけが分かりません、結局みほはなんのためにここへ呼ばれたのか…?
(結局なんだったんだろ…?話って)
「言えなかったじゃないですか…」
「これでいいんだよ…転校してきたばっかりで、西住ちゃんに重荷背負わせるのもなんだし…
西住ちゃんには、のびのび試合して欲しいからさ」
「お茶…淹れましょうか」
そして最後までとうとう本音を話すことなく、今日はみほを家に帰してしまった会長たち。
言おうとしてたのはずいぶん重たい話題のようで、やっぱりみほを巻き込むのはやめようと思い直したようです
そしてお通夜みたいな雰囲気で「茶でも飲むか…」と重たい空気が流れることに…なんなんだ一体
「さっ…さっむ!マジ寒いんだけどぉ〜!」
「キャタピラはヴィンターケッテにしたし…ラジエーターには不凍液も入れたよね」
「はい!」
それからしばらくして、ついにプラウダ高校との準決勝の場所へやってきた一同。
ところがそこは、見渡す限り雪景色が広がる極寒の地!さおりんなどはあまりの寒さに一歩も動けませんが
到着するなり雪合戦してはしゃぎまくる一年生自重
お前らは本当に子供やな!
それとヴィンターケッテだかバンダーデッケンだか知りませんが、みほがやってるのはキャタピラを寒冷地仕様にしてるんですかね?
よくわからないけど「氷の上なら砂まきタイヤのグリップが一番だァッ!!」って
セッティングを変えてるということか…(えー
ザッザッ ザッザッ
「ん…?誰?」
「あ、あれは…プラウダ高校の隊長と副隊長!」
「地吹雪のカチューシャとブリザードのノンナですね!」
そんな中、対戦相手となるプラウダ高校の隊長・カチューシャが試合前に登場!
一体なにしに来たんでしょうか?この仏頂面からいって、友好のご挨拶に来たとも思えませんが…
とりあえずここは、会長が代表として手厚く歓迎することにします
「やあやあカチューシャ、よろしく。生徒会長の角谷だ」
「…」
「…?」
「ノンナっ!」
「(スッ)」
「へ?」
「あなた達はねぇ!すべてがカチューシャより下なの!戦車も技術も身長もねぇ!!」
「肩車してるじゃないか…」
「むっ!聞こえたわよ!よくもカチューシャを侮辱したわね!粛清してやる!」
やはりこいつもアホの子だったか…(えー
まさにお子様レベルのミニマム娘だったカチューシャ、どうやら身長のことを相当気にしているようで、
かなり小柄な会長でさえかがんで手を差し出してきたのを見て、
「うわっはっはー!どうだこの高さはー!!」と肩車しながら喋り始めたという…
なんというアホの子…それにしてもこんなに小さいのに粛清なんて難しい言葉知ってるんだね〜、エライねぇ〜(えー
「じゃあねピロシキ!」
「ダスヴィダーニャ(すたすた)」
それだけ言って帰っていったカチューシャたち。結局本当に挑発したかっただけかい!
それとカチューシャ的には「ピロシキ」は別れの挨拶のようです。意味分かんない子だな!
一方で副官のノンナが言ってる「ダスヴィダーニャ」っていうのは、確かロシア語で「さようなら」って意味ですよね?
なんかキン肉マンでウォーズマンあたりが言ってた気がするんだが…
ウォーズマンはロシアの超人だし。でも探してみたけど見つからないな…うーん俺の記憶違いだろうか
わいわいがやがや
「この寒さ…それにプラウダより圧倒的に劣る車両…これでどうやって勝つつもりでしょう…?」
そんなこんなで試合開始時刻となりますが、やはり戦力だけを見比べると圧倒的に貧相な大洗女子。
性能的にヘッポコなのもそうですが、そもそも戦車の数から言ってプラウダは15両、大洗女子は6両と
2.5倍も相手にアドバンテージがあるというとんでもないことになっております。人手不足なのが痛すぎる…
性能で負けているうえに数でも大負け。さらに言うなら、大洗女子はメンバーのほとんどが戦車のド素人であり
しかもこの極寒の地はプラウダの大得意な戦場と、もう何をどう考えても無理ゲーの臭いしかしないという
勝ち目なさすぎな戦いとなっているわけですが…
(15両vs6両…短時間で一気に進出して叩くというのも手だけど、失敗した時に取り返しがつかない…
それにプラウダは引いてからの反撃が得意だから…挑発に乗らず、慎重に…!)
「皆さん、とにかく相手の車両の数に飲まれないで、冷静に行動してください!
フラッグ車を守りながらゆっくり前進して、まずは相手の動きを見ましょう!」
(フラッグ車=撃破されたら負けとなるリーダー的な戦車のこと)
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「ゆっくりもいいが、
ここは一気に攻めたらどうだ?」
「うむ!」
「妙案だ!」
「先手必勝ぜよ!」
「え…?き、気持ちは
分かりますがリスクが…」 |
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「大丈夫ですよぉ!」
「私もそう思います!」
「勢いは大事です!」
「ぜひクイックアタックで!」 |
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「なんだか負ける気がしません!
それに敵は私たちのことナメてます!」
「ギャフンと言わせてやりましょーよ!」
「いいねえ〜!ギャフン!」
「ギャフンだよねえ!」
「ぎゃふ〜ん!」
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「よし、それで決まりだな」
「勢いも大切ですもんね」
「孫氏も言ってるしな、
兵は拙速なるを聞くも
未だ巧なる久しきを観ず。
だらだら戦うのは国家国民のために
よくはない、戦いはちゃちゃっと
集中してやる方がいいんだよ」
「あ…?あ…?」 |
いやいやいやいやちょっと何言ってんすか君らは!せっかく天才軍師のみほが「ゆっくり攻めよう」と作戦を考えたのに、
その場の思いつきで「勢いだけで速攻しようぜー!」と言い出したメンバー達!
ア、アホか!血迷ったのか!?「負ける気がしない」とかもう何言ってんの逆だよぜんぜん違うよ!
これほど勝ち目のまったくない戦いで何をそんなおかしなことを!?それほど調子に乗ってしまうような何かがあったのか!?
特にそんな事はなにも…はっ!?(゜д゜)も、もしかして
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あ…
あいつか〜〜!!(えー
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もしかしてあいつか!?アンツィオ高校が原因なのか!?強豪と言われたアンツィオ高校をわずか5秒で蹴散らしたことで、
「やっべー私らつえーマジつえーわ」と、自分たちの実力を勘違いしてしまったとか…
(C)荒木飛呂彦/集英社
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くそぉーッ!!
アンツィオ高校!
おまえのくだらない敗北は
これを狙っていたのなら
予想以上の効果をあげたぞッ!!(えー |
「…分かりました、一気に攻めます!」
「えぇ!?いいんですかぁ!?」
「慎重に行く作戦だったんじゃ…」
もうなんやっちゅうねんお前ら!ほんとなんやっちゅうねん!(えー
意を決してみんなの作戦で行こうと決めたみほでしたが、その途端に「え〜作戦変えるの?」と黙っていた人達から不満の声が!
(C)安部真弘/秋田書店
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今それ言うの!? |
お、おのれ…それ言うならもっと早く言ってくださいよ!さっきまでみほが散々みんなから
集中放火されまくって火だるまになってたのに、なんでその時は黙ってて今ごろ言うの!
ああ…ほんと大変ですよね指揮官ってやつは。まるで会社の課長を見ているようです(えー
いやマジで会社の課長ってこんな感じなんで…何か部署の方針を決めると、勝手な平社員たちが好きにあーだこーだ言うから
「わかりましたそれに合わせます」と方針変えると「え〜方針変えるの?」とまた別の奴らがあーだこーだ言うという
あちらを立てればこちらが立たず。毎日がそんな感じで、いつも頭を抱えててマジ可哀想になります
作業をやるのが自分ならまだ気楽だけど、おバカな平社員たちが作業してそいつらを管理するのが課長だから、悩みも倍増ですよね
マジで課長とか死んでもなりたくねーよ…俺はずっと気楽な平社員がいいよ…(えー
「長引けば、雪上での戦いに慣れた向こうの方が有利になるかもしれないですし…
それにみんなが勢いに乗ってるんだったら!相手は強敵ですが…がんばりましょう!」
それでもどうにかこうにか話をまとめたみほ課長。本当にお疲れ様です、今度飲みに行きましょう(えー
まあ、最初のみほの思考でも「一気に進出するのもひとつの手」っていう風には考えてましたからね
ただ失敗したら取り返しがつかないというだけで。
そうなんですよね、失敗したら取り返しがつかないんですけどね(2回言った)
ズゴゴゴゴゴゴ
「いーい!?あいつらにやられた車両は全員シベリア送り25ルーブルよ!」
「日の当たらない教室で、25日間の補習ってことですね」
そんな一方で、「やられた車両はシベリア送り」とこっちはこっちで勝つ気満々だったカチューシャ陣営。
それにしても25ルーブルとかまたよく分からないことを…さっきのピロシキ発言といい、
カチューシャはところどころヘンテコな表現をするのが好きなんですかね
ずごーずごー
「うぅ〜…ひ、冷えるぅ…」
「一気に決着を付けるのは正解かもしれませんね…」
ずべべ…ずべべべべべ
「こらそど子、何してる!」
「ゴモヨ、前に進むのよ!」
「す、進んでるつもりなのよぉ…」
ずべべべべべ
そしてこちらも進軍し始めた大洗女子ですが、まったく勝手のわからない雪の進軍で
ずべべーずべべーと滑って情けない姿を晒しております。こういうシーンいいよね…(えー
BGMも例の「ぱっぱっぱ〜ん♪ぱかぱ〜ん♪」のテーマだし、この曲をバックに初心者のみんなが
戦車で悪戦苦闘してるのを見るとなんだか笑ってしまう
ずごーずごー
「ん…華さん、前の雪を榴弾で撃ってくれる?」
「分かりました(カチッ)」
ドッゴバアアアアアアン!!
さらに今度は、目前をででーんとさえぎる雪の壁が出現。これじゃ進めない…と思いきや
なんかすごい弾を撃って雪の壁をこっぱみじんに粉砕!すごいぞ戦車!なんかすごい!
こういうなんかよくわからないけど戦車すごいってシーンも見てて楽しいですよね
というかむしろずごーずごーと戦車が走ってるだけでなんか笑えてきます、妙にシュールな光景というかなんというか
《敵は全車、北東方面に移動中。時速約20キロ》
「ふぅ〜ん…一気に勝負に出る気?ナマイキな…」
しかし、大洗女子の進軍ルートは、プラウダの偵察部隊によりモロバレとなっていました
一気に攻め込む作戦もあっさり見抜かれたようで、本当に成功するのかどうか不安な感じですが…
というかこんな雪の上をミニスカで腹ばいになるモブの女の子たち大変だな(えー
それにしてもさっきのみほの生足とかもそうでしたが、今回の作画って
妙にふとももエロすぎだと思うんですがどうか、こいつらいい足してるよなー:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「わぁ〜リスだよ!」
「可愛い〜!!」
「雪、ロシア、戦争と聞くとスターリングラードを思い出すなぁ」
「縁起でもないぜよ」
そんな危機が迫っているとは露知らず、進軍中もリスを見つけてはしゃいでいた一年生チーム。
本当にお気楽だなぁこの子らは。その一方で歴女チームは
「スターリングラード(ドイツがロシアに無理矢理攻め込んで返り討ちにあった戦い)を思い出すなぁ」とか話していました
そのドイツを自分達と重ねて、少しは危機感を持ち始めたんでしょうか
でも「ここは一気に攻めるべきだな!」って最初に言い出したのは君らだよね(えー
なんでもっと早くに思い出さないのこの子は!まったくうっかり屋さんにもほどがあるぞ…
ずごーずごー
「あっ…?11時に敵戦車!各車警戒!」
(3両だけ…?外郭防衛線かな…)
ドオオンドオオオオン!
「気づかれた…!砲撃用意してください!カモさんチーム、射撃!
あんこうチームも攻撃します!」
ドッゴオオオオン!!(バサッ)
ドッゴオオオオン!!(バサッ)
「命中しましたぁ!」
「す、すっごーい!一気に2両も!」
って、その時ついに敵の戦車と遭遇した一同!とうとうプラウダとの厳しい戦いが始まるのか…と思いきや
いともあっさり敵の戦車は秒殺されてしまいました。えー!?
いやいやちょっと!進軍ルートも作戦もモロバレだったのに速攻でやられるなんて!作戦か?これも敵の作戦なのか?
でも「やられた戦車はシベリア送り」のペナルティがあったから、この戦車の人達シベリア送りなんだろうな…(えー
(…?上手く行きすぎる…!)
「やったァァァァァ!!」
「昨年の優勝校を撃破したぞォッ!!」
「時代は我らに味方している!」
「これは行けるかもしれん!!」
「この勢いでゴーゴーだね!」
「いけいけー!ぶっつぶせー!!」
「ストレート勝ちしてやるー!!」
ずごーずごー!!
「えっ、え…!?ちょ、ちょっと待ってください!」
(C)板垣恵介/秋田書店
|
やったァァァァァァァァ!!
勝ったぞォッ!! |
ってなにしとるんじゃお前らー!!さっきの戦車3両を瞬く間に撃破して、すっかり気をよくしてしまった大洗の一同は、
「ヒャッハァー!!優勝校がなんぼのもんじゃー!!」と思いっきり調子に乗りまくって
ハチャメチャな進撃を続けることに!お前ら本当に調子に乗りやすいな!
ついさっき「スターリングラードを思い出すな…」と語っていた歴女チームも
「ヒャッフー昨年の優勝校を撃破したぞー!!」とすごい勢いで突っ込んでいきました
もう本当にアホだな君ら!大アホや!この大暴走にはみほも頭を抱えるしかありません
ずごーずごー!!
「フラッグ車さえ倒せば勝てるッ!!」
ズズ…ズズズ…
「あっ…!?東に移動してください!急いでっ!!」
「えっ!?」
ズズズズ…!
「くっ…!?南南西に方向転換!!」
ズゴゴゴゴ…!
「あぁ…!囲まれてる!?」
ああしかし、やはりこれこそプラウダ高校の仕掛けた甘い罠!
調子に乗って突撃してきた大洗女子をまんまと誘い込み、四方八方から完全に包囲していたのです
その動きに気づいたみほが指示を飛ばしますが、もはや離脱ルートは完全に塞がれた後でした
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「ぐぐっ…!わ…
罠だったのかぁぁっ…!!」 |
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「えーっ!?(ガビーン)」 |
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「えーっ!?(ガビーン)」
「えーっ!?(ガビーン)」 |
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「えーっ!?(ガビーン)」
「えーっ!?(ガビーン)」
「えーっ!?(ガビーン)」 |
本当に誰ひとり気づいてなかったんかい!!
ア…アホやーー!!こいつら特大のアホやーーー!!どんだけ何も考えてないんじゃい!
まったく面白すぎますこの人たち、まさか全員がこれほどまでにビックリ仰天しまくりだとは
本当に自分たちがあれほど強いと思って突撃するとか、どんだけ純真すぎる子たちなの…
ドドドドドウ!!ドドドドズバッゴオオオオオオオン!!
「あぁ…!しゅ、主砲身吹っ飛びました!」
「履帯と転輪をやられましたぁ!」
「砲塔故障!」
「くぅ…全車!南西の大きな建物に移動してください!あそこに立てこもります!」
ああそして、いよいよとんでもない一斉砲撃を開始してきたプラウダ高校!
みるみるうちに大洗の戦車は大損害を受けまくり、主砲やらキャタピラやらを吹っ飛ばされた戦車が何台も!
たまらずみほの指示で手近にあった倉庫のような建物に逃げ込み、なんとか全チームの戦車がかろうじて避難しますが…
ドウドウドウドウッ!!ドバババドゴゴゴ!!
ズドドドドドウ!ドガッガオオオオン!!
「う…うぅっ…!!」
うわあああ!しかしそれでも決して止むことのないプラウダからの一斉砲撃!
「逃げ込んだ建物もろともズタズタにしてやる」と言わんばかりの物凄い砲撃です。可哀想に逃げ込んだみほ達は、
鳴り響く轟音の中ガタガタと震えるしか…ああ、これじゃまるで本物の戦争じゃないか!くそっプラウダの連中め
これは戦車道ですぞー!
健全で爽やかな戦車道ですぞーー!!(えー
しぃーん
「えっ…?ほ、砲撃が止んだ…?」
「(すたすた)カチューシャ隊長の伝令を持って参りました。
”降伏しなさい、全員土下座すれば許してやる”だそうです」
「な…なんだと…!!」
って、いつまでも続くかと思われたその砲撃ですが、意外なことにしばらくするとピタリと止まってしまいました
何かと思えば伝令をよこし、土下座して降伏すれば無傷で試合を終わらせてやるという傲慢な申し出が…
単なる降伏も土下座しないとダメとは、まったく鬼畜な女ですねあのカチューシャは
「隊長は心が広いので3時間は待ってやるとおっしゃっています」
(C)鳥山明/集英社
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ただし3時間だけだ、
それ以上は待ってやらん |
悟空ーーっ!!はやく来てくれーーーっ!!(えー
なんと今度は、相談の時間は3時間などとベジータのようなことを言い出しました
3時間とは結構あるな…土下座については傲慢ですが、時間に関してはずいぶんと人情的ですね
「誰が土下座なんか!」
「徹底抗戦だ!」
「戦い抜きましょう!」
「でもこんなに囲まれていては…一斉に攻撃されたら、怪我人が出るかも…」
「みほさんの指示に従います」
「私も!土下座ぐらいしたっていいよ!」
「私もです!」
「準決勝まで来ただけでも上出来だ、無理はするな」
「み、みんな…」
って、また頭に血がのぼって猪突猛進しようとする一同でしたが、みほのチームの仲間たちだけは
みほの意見に賛同してくれました。ああ…やっとみほ課長の苦労を分かってくれたんでしょうか(えー
そんな仲間の言葉もあって、抗戦派の人たちも少しは頭が冷えてきたようです。
もともとこうなったのはみほの意見を無視した結果、ここは大人しく言うことを聞いたほうが…
「ダメだッ!!絶対に負けるわけにはいかん…!
徹底抗戦だッ!!」
「で、でも…!」
「勝つんだ!絶対に勝つんだ!勝たないとダメなんだッ!!」
「どうしてそんなに…?初めて出場して、ここまで来ただけでも凄いと思います、
戦車道は戦争じゃありません…勝ち負けより大事なものがあるはずです」
「勝つ以外の何が大事なんだ!?」
「私…この学校に来て、みんなと出会って、この学校も戦車道も大好きになりました。
だからこの気持ちを大事にしたまま、この大会を終わりにしたいんです」
「何を言っている…!負けたら我が校はなくなるんだぞ!!」
「えっ…?」
な、なんだってー!?その途端にすごい勢いでブチ切れ始めた生徒会の広報の人!
みほはなんとか「学校のこと好きになったからいいじゃないですか」となだめようとしますが、
「その学校がなくなるんじゃボケぇー!!」と広報の人から衝撃の一言が…
「が、学校が…なくなる…?」
「…川嶋の言うとおりだ。この全国大会で優勝しなければ、我が校は廃校になる」
デデーン。そして会長の口からも語られる驚愕の事実。この一戦は学校の存続を賭けた瀬戸際での戦いだったという…
会長があんこう鍋のシーンで言おうとしてたのはそれだったわけですか
結果的にこんな形で伝えることになってしまったわけですが…これで降伏の道が絶たれたとはいえ、
この絶望的な状況から逆転の策はあるのか…?次回に続く!
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