「ただ能力だけを複製したブートレグが…!
 人間の心を持った俺に勝てるわけがない!!」

というわけで見てきましたゴーカイジャーvsギャバン。いやあ…なんていうかもうギャバンって本当に格好いいですよねえ
銀に輝くスーツのキビキビしたアクションの見栄えときたらもう、ただただ見とれてしまいました。
映画全体の作りとしても、ちゃんとギャバンのお約束を色々と守ってくれてるのが嬉しかったですね

お約束その1:派手な生身アクション
宇宙刑事シリーズといえば、なんと言ってもまず思い浮かぶのは生身のド派手な戦いぶり。
たとえばザコの戦闘員達がドワーッと群れをなして襲ってきた時、戦隊モノだったら「ゴーカイチェンジ!」と即座に変身して
「♪レッツゴーレッツゴーカイジャー♪」と主題歌を流しながら、変身後の姿でひたすら無双するのがお約束ですが

宇宙刑事シリーズはちょっと違うんですよ。なにせ宇宙刑事の主役をつとめる役者さんたちはアクション俳優ですから
大量に現れたザコ戦闘員どもはすべて生身で叩きのめす。何十体と束になってこようが全て生身。
アクション俳優としてはここが一番の見せ場なので、すぐ変身しちゃうとむしろ残念なくらいですね

特にギャバンを演じた大葉健二は動きのキレが圧倒的でレベルが違うので毎回まるでジャッキー・チェンの映画みたいな
派手アクションを披露してましたねえ。今回の映画ではさすがに全盛期ほどのキレはなかったですが、
それでも生身戦闘シーンはかなり多くて、57歳でもこれだけやれるという凄みを感じさせたと思います

←派手に宙を舞う大葉健二の図

お約束その2:蒸着プロセスをもう一度見てみよう
それほど屈強な宇宙刑事も、ザコ戦闘員より遥かに強い「今週の怪人」が出てくるとさすがに生身じゃ勝てません
いよいよ危ないところまで追いつめられて初めて変身するわけですが、まずギャバンが「蒸着!」と変身キーワードを叫ぶと
ギャバンが光の玉になって怪人やザコどもをまとめてなぎ倒すのがお約束です

要するにマリオで言うスターのような無敵モード。その後光の玉が消えると、ギャバンが変身を終えた状態で立っており
「宇宙刑事ギャバンがコンバットスーツを蒸着するタイムは、
 わずか0.05秒にすぎない!では蒸着プロセスをもう一度見てみよう!」
ナレーションの決まり文句が入り、その後ギャバンの変身シーンを再度じっくり見ることになるという…

つまり、「ピンチに陥って一瞬で変身するシーン」と「今の変身を振り返ってじっくり見るシーン」を分けているわけですな
今回の映画でもちゃんとその構成になっていて、ギャバンが光の玉になってザコどもをなぎ倒すシーンなんかも用意されているので、
あの場面を入れたスタッフは分かってるなーと思いましたね
それにしても「蒸着プロセスをもう一度見てみよう!」のナレーションが流れた時は
マジで目頭が熱くなってやばかったです。今回の映画はこういうシーンが何度もあったから困る



お約束その3:魔空空間に引きずり込め!
変身した宇宙刑事は手がつけられないほど強いので、「ギャバンキック!」「スパイラルキック!」「ディメンジョンボンバー!」
「レーザーZビーム!」
とキック・パンチ・ビーム技をひと通りかますだけで、怪人はもはやボコボコの虫の息になってしまいます
そんな時に敵のボスが言い出すのが「魔空空間に引きずり込め!」
なぜなら魔空空間では怪人の強さが3倍になるので、ここでなら宇宙刑事ともまともに戦えるというわけです

今回の映画でもちゃんと出てきましたね魔空空間。でも映画に登場した敵はみんな
ギャバンの怪人ではなくてゴーカイジャーの怪人なので、「魔空空間では3倍にパワーアップできるのだ」という
例のナレーションが使われなかったのがちと残念でした


お約束その4:レーザーブレード起動
通常空間では怪人を簡単に叩きのめした宇宙刑事も、魔空空間での戦いとなれば必殺武器を使わざるを得ません
そこで取り出すのがレーザーブレード。それを起動すると同時に例の有名なBGMが流れ出し、
しばらく斬り合った後に渾身の一撃を放って怪人大爆発…というのが宇宙刑事の黄金パターンです

なんと言っても映画ではここのカッコ良さがやばかった。
ギャバンの目が輝くと同時に光を帯びていくレーザーブレード、そして流れるあのBGM…ああああ
ガチ泣きポイントパート2。あまりにギャバンが格好よすぎて画面が涙でぼやけて見えました
RXのリボルケインとかスターウォーズのライトセイバーもそうだけど、光の剣ってのはなんであんなに格好いいんだろうか…



お約束その5:相手が巨大化しようとそのまま叩き斬るギャバン
宇宙刑事の敵というと基本的にみんな人間サイズですが、ギャバンだけは怪獣サイズに巨大化した相手と戦うことが何度かありました
ウルトラマンでないと倒せないような相手ですが、そんな時ギャバンがどうするかというと
「でも関係ねえなそんな事は」とそのまま豪快にぶった斬ってしまうわけです

今回の映画でもそれは再現されてましたねえ…巨大ボスに最後のトドメを刺す瞬間、ゴーカイレッドがわざわざロボから降りて
ギャバンと2人並んでのギャバンダイナミック。たぶん全国のチビッコ達は「なんでロボから降りるの!?」と思ったことでしょう
いやね、ギャバンにとって巨大ロボはあくまでサポート要員で必殺技は自分でやった方が強いんだこの人…(えー


お約束その6:お前たち3人の変身を一度見せてあげたらどうだ?
ガチ泣きポイントパート3。まさかこれまで再現してくるとは思いませんでした
何かっていうとこれ、宇宙刑事シャイダーの最終回で初めてギャバン・シャリバン・シャイダーの宇宙刑事3人が揃って
「蒸着!」「赤射!」「焼結!」と、3人同時変身を見せる最後の視聴者サービスシーンなんですよ

宇宙刑事ファンにとってはマジに伝説のシーンですが、今回はそれをすべて大葉健二の演じたキャラである
デンジブルー、バトルケニア、宇宙刑事ギャバンの3人で行ったという…いやもう泣きそうになりましたね本当に
よくぞここまでギャバンをリスペクトした作りにしてくれたなぁ。単なるかませで終わるんじゃないかと最初は不安でしたが、
ギャバン好きにはたまらん作品になっているのは間違いないと思います



そんなわけで、俺の中でギャバン熱が猛烈に高まってきてしまったわけですが
こんなこともあろうかと先月のテレビブロスを買っておいてよかったぜ…(えー
これだけギャバンがでかでかと表紙を飾った雑誌でしたからねぇ、いやー手元に置いといてよかった

それとギャバン主題歌の歌詞って、このところ職場の異動のことで悩んでため息ばっかついている俺が今聞いてみると
「男なんだろ?ぐずぐずするなよ、胸のエンジンに火を点けろ」って
思いっきり励ましてくれてる気分になるのがいいですよね、ギャバンに言われたらもうやるしかないなという
気持ちになると言いますか。やはり宇宙刑事はいつまで経っても最高のヒーローだぜ


TOKIOの長瀬智也がハンパないくらいのギャバン好きという話を聞いて、なんか親近感を持ってしまいました。
堂本光一なんかも「一番好きな曲はギャバンのOP」を公言してますが、
あれは親友の長瀬がカラオケでギャバンを熱唱してるのを見て気に入ったんだとか。

それと今から5年ほど前、当時ズームインサタデーに出演していた長瀬は、ドッキリ企画で実物のギャバンに会わせてもらい
感激しながら握手したりギャバンから蒸着ポーズを教えてもらった
んだとか。マジかよ…見てぇ…見てぇよズムサタ…

27日のスマスマでギャバンくるぞおおおおお!!
うおおおおおギャバン!マジかよまさかの生ギャバン!やはり映画でのブーム再燃による企画でしょうか
あの最新のピッカピカスーツで出てくるのかなー
というかギャバン出すならSMAPよりも長瀬呼んでやれよ長瀬!(えー
「ギャバンが出ると聞いて飛んできました!」とまさかのゲストで長瀬も出てこないもんかなー



若さ、若さってなんだ、振り向かないことさ!
というわけでスマスマにギャバン登場ですよ!!うおお!ギャバンうおおーーーーー
かっこいい…かっこよすぎる…やっぱりこの新スーツのテッカテカなギャバンは素晴らしいですよ
単なる普通の出演ではなく様々な決めポーズを披露、CGでレーザーZビームやレーザーブレードを表現したり、
目の部分のレーザースコープが点灯したり、最後には蒸着ポーズをビシッと…ああ…たまらん満足度の内容でした

あと関係ないけど、「♪俺はここだぜひと足お先、光の速さで明日へダッシュさ〜♪」「ヒー!ヒー!」って
この戦闘員みたいなヒーヒー言ってるのなんだろうって前からずっと思ってたんですが、
これってヒーじゃなくて「ビーム」って言ってたんですね。そうなのか…
歌に合わせてレーザーZビーム撃ってるギャバン見て初めて気づいたよ…

そろそろゴーカイジャーvsギャバンの上映期間が終わってしまうので、こないだの土日は見納めにと思ってもう一度見てきました。
いやぁ…やっぱり神映画だわこれ
ギャバンのBGMを再現した場面にまったくハズレがないのが凄い。2回目だというのに
どこのシーンでも熱いものがこみ上げてきてたまりませんでした

ギャバンとゴーカイジャーが出会うシーンのジャーン!ジャジャジャーン!(曲名:マクー城外観)とか
その後両者が戦うシーンのデッ!デッ!デレレデッ!デッ!(曲名:対決)とか
ギャバンが蒸着するシーンのチャラララーン!チャッチャララーチャーラーン!(曲名:チェイス!ギャバン)とか
ギャバンとゴーカイジャーが共闘するシーンの男なんだろ?ぐずぐずするなよ(宇宙刑事ギャバンOP)とか
ギャバンがレーザーブレードを起動するシーンのチャラーラーラーラララ、チャラーラーラーラララ(曲名:マクーの攻撃)とか
ゴーカイオーが電子星獣ドルに乗って戦うシーンのデッデーデデデデ!デーデデーデデデ!(曲名:斗う電子星獣ドル)とか
全部鮮明に頭の中に残ってるわ…ギャバンのBGMが使われたとこは全部な…それぐらいどれもが印象的でした

それにしてもギャバンの決めポーズは格好いいね…本当に格好いいね。なんであんなに惹きつけられるんだろう
たとえば最近のヒーロー(仮面ライダーフォーゼとかオーズ)を見ていて思うのは、ビシッと格好よく決めるシーンよりも
驚いたり、戸惑ったり、慌てるシーンの方が圧倒的に多いんですよ。
まあそれはリアリティを追求した結果だから、そうなるのは当然だと思うんですけども。

普通の人は戦ってる最中に決めポーズを取る余裕なんてないし、怪人の奇妙な能力とか見たら戸惑うのが当たり前。それが普通でしょう
でも正直なところ、そういうのを見ているとヒーローというより一般人を見てる気分に近いというかね
ライダーのスーツを着た一般人のような感覚。リアリティや親近感はあるけど、憧れとかそういうものは少ない。そんな感じなわけですが

じゃあギャバンはどうかというと、俺らみたいな一般人なんかじゃ及びもつかない存在なわけですよ
生身でも物凄く強くて、CGを使わずとも派手な戦闘をやってのけて、激しく動きながら決めポーズを何度も決めて…
同じことをやれと言われても一般人じゃ絶対無理。そう、普通なんかとはまったく違うスーパーヒーローなんですよ

そこがギャバンに惹かれる一番の理由というかね…俺達にできそうもないことをギャバンがひとつひとつやるたびに
俺なんかは目をキラキラさせて物凄く憧れてしまうというか。そして手の届かない存在ではあるんだけど、すごく真似したくなるんですよね
もうギャバンを見た後は体を動かしたくてたまらなくなります。「俺もあんな風になれたら」って気持ちでいっぱいになってね…

さて、ギャバンについて色々と語りましたがゴーカイジャーについても2回目を見て気がついたことが…
と、思いましたがこのままでは長くなりすぎてプリキュア感想が書けないのでまた次の更新の時にでも話しましょうかね

こないだ書き切れなかったゴーカイジャーvsギャバンのゴーカイ部分について語りたいと思います

まずゴーカイジャー一同が魔空監獄に潜入するシーン。ここでガイが指をずっと×印にしてて何やってんのかなと思ったんですが
これって×じゃなくて「ニンニン」みたいに忍者のポーズにしてるんだなと2回目の視聴で気がつきましたね。
潜入作戦だから忍者を意識してるんでしょう、本当にずっとこのポーズのままなので、なんだか忍者ごっこみたいでちょっと微笑ましかったです

それと潜入中のパーティの並びについて。まず先頭をずんずん進んでいくのはリーダーのマーベラス、
その後に他の仲間がぞろぞろ続くわけですが、最後尾には必ずジョーがいて周囲の様子をうかがいながら進んでるっていうのが
芸が細かいなぁと思いました。実力者がしんがりを務めるというやつでしょうか

ジョーはそもそもマーベラスと一番付き合いが長く、マーベラスの背中を守る約束をして仲間になったナンバー2キャラで
ジョーを演じる山田裕貴はこういう場面で必ずジョーが最後尾を守る形になるよう普段から気を配っているそうです。
「マーベラスが先に行くなら後ろの敵を掃除するのがジョーの役目」なんだとか。
この話を知ったのは映画を見た後でしたが、確かにその通りになってるなと感心してしまいました

次は捕らえられたギャバンの前で、マーベラスとギャバンブートレグが一騎討ちするシーン。
この映画の戦闘ではギャバンのことばっかり誉めてきましたが、
なんだかんだ言って一番アクションの迫力が凄かったのはこのマーベラスのシーンだと思います。

まずマーベラスは敵の撃破よりギャバン救出を優先しようとして、なるべくブートレグから逃れようとするわけですが
そこへターミネーターのように執拗に襲いかかってくるブートレグの恐ろしさときたら。
この場面は、心のない殺人マシーンとの戦いっていう怖さをうまく出せていたと思いますね

そして「しつっけえ野郎だ!!」とマーベラスもついにブートレグとガチでやり合うわけですが、
両者の戦闘力はほとんど互角、一進一退の攻防が続いた末に思いっきり肉薄しての銃撃戦とか凄かったですねこれ
これだけ迫力のある「互角の戦い」が見られるのもすごいことだなって思います



たとえばファイズ以降の仮面ライダーを見ていて思うのは、どちらかが一方的に相手をボコボコにするって展開が多くて
互角の勝負ってやつが凄く少ないんですよね。ボコボコにするかボコボコにされるか、大抵そのどっちかだなと。

特にファイズやカブトでその印象が強いんですが、最近のオーズやフォーゼでもけっこう見ますね
オーズはまずタトバコンボで戦ってボコられる → アンク「映司ァ!このメダル使え!」 → 相性のいいコンボになって形勢逆転
フォーゼはまず適当なスイッチで戦ってボコられる → 賢吾「如月!あのスイッチを使え!」 → 相性のいいスイッチを使って形勢逆転
というのが基本パターンなわけで。一方的にやられるシーンと一方的に勝つシーンがはっきりしていて、互角のシーンが少ないわけです
あとライダーの戦闘はアクションよりCGの比率がでかい感じで、アクションの動きで魅せられることがあまりないですよね
普段そういうライダーばっかり見てる私としては、このマーベラスvsブートレグは非常に印象深いアクションシーンに見えました


その後はギャバンとゴーカイジャーが合流して、ザコ戦闘員どもを一気に蹴散らし始めるわけですが
「派手に行くぜ!!」といつもの決めゼリフと共に突撃するマーベラス。そして
「派手に斬らせてもらう!」「派手にやるよぉ!」
「派手に…お、落ちてるぅぅぅ!?」
「派手に飛びます!」と、それに続いて派手に暴れる仲間たち。しかし
「派手に!派手に…は、派手に…派手にぃーーっ!!」
1人だけ決めゼリフが思いつかなくてヤケクソになるガイが面白かったです



ギャバンvsギャバンブートレグに関しては、今回ゴーカイジャー中心感想ということでスルーを…
スルーを…ああ…スルーを…ああ…かっこいいなあもう…ギャバンマジかっこいいなあ…(えー
暗闇での戦闘だと、スーツの電飾部分がキラキラ光って普段よりさらに見栄えよくなって最高です
しかもBGMにレーザーブレードのテーマがガンガンかかってますから、実際に映画見ると画像だけで見るより遥かに素晴らしいです


気を取り直して、巨大化したボスとのラストバトルでギャバン&マーベラスがトドメを刺しに行くシーンについて。
「マーベラス!一緒に行くぞ!」「おう!」
「「ギャバンマーベラスダイナミック!!」」
2人で必殺の一撃を繰り出すわけですが…

この場面を見てふと思い出したのは宇宙刑事シャリバン最終話。
あの番組のラスボスを倒す場面でも、ギャバン&シャリバンの2人が並び立った状態で
「一緒に撃つんだ!」「はい!」
「ギャバンダイナミック!!」「シャリバンクラッシュ!!」
必殺技をダブルで繰り出して決着を迎えるんですよね…もしかしたらそのオマージュなのかなと思いました。だとしたら芸が細かいなぁ



ずいぶん長くなってしまいましたが、いよいよEDテーマが流れ始めてスタッフロールの場面。
それにしてもこの映画のEDはほんと素晴らしい曲ですよこれ
気持ちが盛り上がるというか元気が出るというか、そのうえスタッフロールを流しながら聞くとすごくいい雰囲気になるんだ…
夢のように楽しい映画のラストに相応しいというか、この曲のおかげでエンディングがめちゃめちゃ引き立つんですよね、

そんなED曲をバックに映し出されるのは、
バトルフィーバーJの曙四郎、
電子戦隊デンジマンの青梅大五郎、そして宇宙刑事ギャバンの一条寺烈が勢揃いするシーン。
3人ともすべて大葉健二の演じたキャラであり、今回は特殊撮影によって史上初の競演を果たしたんですよね



そんなわけで「なるほど目玉の3人も揃ったしここが締めになるわけだな!」という気持ちが湧いてくるんですが
どっこいそれだけでは終わらない。そこで聞こえてくるのが「勇者たちよ…」という天の声。
宇宙刑事シャイダー最終回を再現したこの演出には、宇宙刑事好きならもう確実にイチコロなわけですよ
「かつての子供たちは、まだ一度もお前達3人が一緒に変身するところを見ていない。ここで見せてあげてはどうだ?」

続けられてしまったらもうたまらない。その言葉に「よし…いっちょやるか!」「いいねえ〜!」「はい!」とニッコリ頷く3人を見て
「うわああああシャイダー最終回をここまで再現するなんてああ今から変身するのかうわああうわあああああ」

もうハンパなく心の中にドキドキワクワクが押し寄せてくるわけで、そんな中

「…フィーバー!!」と渋い大人の変身を見せる曙四郎
「デンジスパァァーク!!」と元気いっぱいパワフルな変身を見せる青梅大五郎
「蒸着!!」と力強い王道の変身を見せる一条寺烈



三者三様の変身、そして光に包まれる三人を見てああああああと興奮が止まらなくて涙腺がやばくなってくる
特にこの「フィーバー!」の声がムチャクチャかっこいいんですよ、この大一番でこんな声が出せるなんて大場さんマジすごい

「バトルケニア!!」
「デンジブルー!!」
「宇宙刑事!ギャバン!!」
そしてついに姿を現す3人の戦士、カメラの映し方から何から「シャイダー最終回だあああああ」ともう感動の嵐
バトルケニアやデンジブルーのことはまったく知らない私ではありますが、
本来なら起こりうるはずのない夢の競演だということ、バトルケニア・デンジブルー・ギャバン・そしてシャイダーに対する
スタッフの惜しみない愛情がビンビンに伝わってきて涙がボロボロ出てくるわけです



トドメのひと押しがギャバンのカッコ良さ。もう本当にかっこいい、ギャバンがポーズを決めると心底たまらない
ただでさえじわじわ来ているところにこれを見せられると、もうぶっわぁーーーとなってしまって涙腺大決壊。
すごい映画だった…本当にすごい映画だったよこれはと大満足なわけですよ



しかしまだそれだけでは終わらない。ここからさらに先があるからゴーカイジャーは凄い
3人の変身の後は、夕暮れをバックにマーベラス&ギャバン別れのシーン。
ここで注目したいのはバックに流れるED曲です、さっきも言ったように基本的には元気いっぱいに盛り上がる曲調なんですが
しかし一部分だけしっとりとした静かな曲調に変化する部分がある。
それがちょうどこの場面に流れるようできているわけです
曲の変化のタイミングを最大限利用していて感服してしまいますが、まだそれだけではないんです

この場面にマーベラスとギャバンのセリフはありません。聞こえてくるのはED曲の歌詞のみです。そう、注目すべきはその歌詞なわけで
「LET'S JUMP 時を越えて LET'S JUMP 勇気をありがとう 飛べ自由の翼で奇跡を掴め」
まず「時を越えて」ってフレーズにぶわーっと来てしまうんですよ、30年も昔のヒーローで今回奇跡の参戦を果たしたギャバン、
それを見ているから歌詞の重さを物凄く感じるというか

しかしこの歌詞の本当に凄いところはそこじゃないんですよ、
「時を越えて」は俺達のことだけじゃなく、マーベラスとギャバンの関係についても示しているわけで。
幼い頃自分の命を救ってくれたギャバンに、もう一度こうして会えたマーベラス
その幼い時救われるきっかけになったのが「よろしく勇気」、だから「勇気をありがとう」のフレーズに繋がるわけです
マーベラス自身、今回ギャバンに会いに行ったのは「礼を言うためだ」って明言してますしね

それに「飛べ自由の翼で奇跡を掴め」って、これに関しては自由の翼って完全にマーベラスのことを指してますよね
常に自分を貫いて自由な道を行く海賊。どこまでもそのまま進んで行けというギャバンからの言葉のように聞こえます
つまり、「時を越えて」はギャバンとマーベラス2人の関係を、「勇気をありがとう」はマーベラスからギャバンへ送る言葉を、
「飛べ自由の翼で奇跡を掴め」はギャバンからマーベラスへ送る言葉を表していることが分かるんです
この場面で2人は喋っていないのに、歌が流れることで2人の会話が成立しているという
ウルトラマジック。本当すごい仕上がりですこのEDは、歌詞もメロディーもすべて物語に生かしきっているというか
これで涙腺が刺激されないわけがない。もうずっと号泣しっぱなしなんだよ…

 

そして最後に、シュッと「よろしく勇気」のポーズを取って去っていくギャバン。
その背中を見送りながら、マーベラスもまた同じポーズを取って応えるわけですが…
このマーベラスの穏やかな表情ときたら
マーベラスがこれほど優しい笑みを浮かべたのは、ゴーカイジャー全編通してこの場面だけではないでしょうか
やはり「幼い日に出会ったヒーローとの再会」というのは、マーベラスにとっても特別だったんだなと思わせるシーンであります

それとやっぱりこのポーズで思い出してしまうのはTV版ゴーカイジャー最終話。
マーベラスが幼稚園児たちに送ったあのポーズを連想してしまうんですよね
ギャバンからマーベラスへ、マーベラスからまだ見ぬ未来のヒーローへ…そういう繋がりを示すものに思えて仕方ないというか。
しかもこの場面の歌詞がまたあれなんですよ
「LET'S JUMP まだ見ぬ世界へ 明日という未来の扉を叩け 君がくれたもの忘れない」
って、どう見ても未来に向けてのメッセージを含んでいるというか
ギャバンがくれたものをマーベラスが未来へ繋げていく、そんな感じに思えるんですよね

まあずいぶん長ったらしい感想になってしまいましたが、言いたいことはひとつです
この映画は間違いなく神映画。もうレンタルも始まってるからみんな見るべき
ほんとにね…ゴーカイスタッフは俺のやって欲しいことを全てやったうえで、
さらに俺なんかよりもずっと先の領域でものを考えてるからすごい。

今回のEDにしても、俺は「3人の大葉健二が揃ったしここで終わりだな」程度のことしか考えてませんでしたからね
そこからあそこまで話を膨らませたっていうスタッフの手腕は本当すごいと思います

それと、俺は常日頃から「今までやってきた話を大事にすべき」ってことを何度も言ってますが、
ゴーカイスタッフは自分達がやってきた話だけでなく、
過去の34戦隊がやってきた話まで大事にしてるから凄い
しかも戦隊だけじゃなくギャバンやシャイダーまで…繋がりを持った作品をとことん大事にしてますよね
それに、ただ大事にするってだけじゃない。
物語を最高の仕上がりに引き上げたうえでそれをやっているから
本当に凄いと思うんです、正直俺が今までレビューしてきた作品の中で、スタッフへの感心度はナンバーワンだと思います






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