■ガンダムビルドファイターズ 第21話「きらめく粒子の中で」
「何してんだって聞いてんだよ…!アイナ!!」
「あ…うぅ…」
「…人違いではないか?彼女の名はアイラだ、アイナなどではない」
「名前なんてどうでもいいッ!ファイターなのを隠していたこともだ…!
けどなぁ…!これだけは宣言するぞ!
あんな戦い方をするお前を!俺は絶対許さねェッ!!」
「!!」
「倒すッ!!次のバトルで!必ずお前を倒すッ!!」
「あ…あ…」
いやああああああ!!いきなりとんでもない修羅場で始まってしまった今回の話!
前回ラストでアイラの正体を知ってしまったレイジでしたが、あの戦いぶりについて完全に激怒!
「お前は絶対に許さん、必ずブッ潰す」とまで宣言されて、もはやアイラはショックなんてもんじゃありません
実際この瞬間のアイラの顔やばすぎます、なんだか一気に50歳くらい老けちゃったんじゃないか!?(えー
「アリアン王家の!名誉と誇りにかけて!!」
「ほ…ほあああああ!?ア、ア、アリアン!?や…やはりあの少年は…
アリアンの王子…!アリーア・フォン・レイジ・アスナ!」
って、レイジの口からアリアンの名前が出てきたその時、いよいよレイジ=アリアンの王族だと確信するマシタ会長!
というかまだ半信半疑だったんだなあんた…ようやく今回確信に至ったというわけか
それとレイジの本名なんですが、アリーア・フォン・レイジ・アスナということで
なんだかアリー・アル・サーシェスを連想してしまいますね(えー
いや、だって「アリーアなんたら」って名前を言われたら、ガンダムで思いつくのはアリーアルサーシェスしか…
「…やっぱりあの人、アイナさんだったのね…でもどうしてウソの名前を…」
「あんなえげつない戦い方しとるから、正体を知られたないんちゃいますか?」
「…あの戦い方…数えるほどしか会ってないけど、アイナ…ううん、アイラさんがあんなことする人だとは
思えないんだ。委員長もそう思うよね?」
「うん…」
「例えば…彼女が着ていたスーツに、特別な仕掛けが施されているとか?」
「Gガンダムのバーサーカーシステムみたいな…?」
そして、アイラのことについて色々と話し合うセイ達でしたが…おおお、ここで出てきたか
Gガンダムのバーサーカーシステム!わざわざ映像付きで!
俺も前回アイラの凶暴な戦いぶりを見て、「なんだかバーサーカーシステムみたい」と書いてましたよね
やはりガンダム好きなら考えることは同じか、ともかくセイ達がアイラを操るシステムに気づいたことは大きな進歩ですが…
「ないない。そんなことしたら、選手権の規定違反で失格ですわ」
って、せっかくの重要な気づきを「ないわ〜」とアッサリ否定してしまうマオ。
お前なんかさっきから薄情な反応してねーか!?(えー
なんか他人事っぽくないかマオ!?そういえばマオってアイラとまともに話したことないんだっけか…
「だったら、他に理由が…」
「理由もクソもねぇ…!あいつは…!あの女は!
戦う相手に敬意も払わねぇ!クソッタレのガンプラファイターだ!!」
「レ、レイジ…本当にそう思ってるの…?それでいいの…?」
「いいも何もねぇ…!あいつは俺達の敵だ!次の対戦でブッ潰す相手だ!!」
ああ、アイラにも何か事情があるはずと語るセイですが、
激怒したレイジによって話は遮られてしまいます。相当に殺気立ってますなレイジ…
これほどピリピリしたレイジは今回が初めてかもしれません、ここまでアイラとの関係が悪化しようとは…
「…」
「アイラの状況はどうだ?」
「脳波、脈拍、ともに正常。身体的な問題もありません」
「では、なぜ準々決勝でアイラとエンボディとの同調率が低下した…?」
「心理的な問題だと推測します。理由は不明ですが、彼女はガンプラバトルをすることを
意識下で拒んでいるものかと…」
「戦いたくない…?あのレイジとかいう少年の影響か…?
我がフラナ機関の最高傑作が…淡い恋心程度で揺らぐというのか…!?」
一方その頃アイラは、金髪男たちのラボで精密検査を受けていました
前回あれだけ苦しんでたから後遺症でも残るかと思いましたが、検査の結果は正常ってことで一安心ですね
あと寝転がってるアイラはいい体してんな〜(えー
仰向けのポーズでおっぱいの膨らみがあるって凄いよね、凄い巨乳だよね:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
チュドッガアアアアン!!
『わぁ〜!また当たったよ!すげえなアイラ!
お前の言った通り、あの赤いガンプラが勝ったぁ!』
『これで47回連続だぁ!何で分かんだよ!?』
って、ここでアイラの過去回想シーンが始まりますが…
まるで予言者のように、バトルで勝つガンプラをズバズバと言い当てていた幼女時代のアイラ。
このシーンで戦っているのは…何これガンキャノン?イケメンなガンキャノンですか?(えー
調べてみたらGキャノンマグナという機体だそうです。あーなんか…Gジェネとかでたまに名前を聞くような気が…
『感じるんだよ。あのオモチャの周りにキラキラしたものが流れてるのを。
その流れで、オモチャが次に何をやるか分かる。どっちが強いのかもね』
(…!?この少女、プラフスキー粒子の流れを感覚で捉えている!?
すばらしい…!ガンプラの製作技術でもなく、操縦技術でもない…
これは第3の才能だ…!)
って、なんとアイラの能力の秘密とは、プラフスキー粒子の流れを肌で感じて予測する能力!
ガンプラバトル限定の予知能力ってことか…ニュータイプで言うと「見える!!」って感覚でしょうかね
そんなアイラと偶然出くわした金髪男は、この能力に惚れ込んでアイラをスカウトしたようです
ちなみに「キラキラしたものを感じるんだよ」ってアイラが話してるシーンで映ってるのは
V2バスターガンダムですね。アサルトバスターじゃなくてバスターとは!
要はV2ガンダムがバスターパーツを装備した状態ですが、この形態ってなかなか見ないよなー
『赤が右に動く…青は下へ、次に後ろ…赤が前へ…青は左、そして上…』
『的中率87.3%…!驚異的な数字です!』
『こいつは使えるぞ…!ぜひとも100%にしたい!』
『ええ、やってみましょう!』
そんなわけで、アイラをスカウトして能力の研究を始めた金髪男ですが…
どうやらアイラの能力は、エンボディシステムのサポートなしでは87%ほどの的中率なようです
それでも十分な数字ですが、「やだやだ100%にしたいもんね」と金髪男が欲張った結果、
アイラの能力を底上げする目的で作ったのがエンボディシステムってことみたいですね…
『粒子視認率99.97%!エンボディシステム、良好です!』
『エンボディ…アイラの脳波と連動して粒子を映像化し、
ヘッドマウントディスプレイに表示するシステム…ついに完成だな』
『ええ、超能力にたとえるなら、予知能力と言えます。
未来が見える彼女のことを、誰も傷つけることはできないでしょう』
『エンボディが選手権の規定に違反する可能性は?』
『彼女以外の者が着用しても反応しません。
他人から見れば、ただのコスプレ衣装ですよ』
そんなわけでついに完成したエンボディシステム。アイラが調子いい時は的中率99.97%って、マジでもう100%ですな
それがこの間のフェリーニ戦では、レイジのことで思い悩んで的中率30%ぐらいにまで落ち込んでましたから、
「ええい!エンボディの数値が上がらん!」って金髪男が騒いでたのも分かる気がしますね
しかしこれがコスプレ衣装ってのは無理あるだろ!(えー
アイラ以外には反応しないスーツとはいえ、なんのコスプレだって言い張る気だよ!
いっそのことシャアのマスクと同じデザインにしとけば分かりやすかったのに:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
『何をしているアイラ…訓練の時間だぞ』
『もーやんない!なによここ!毎日毎日、訓練・実験!訓練・実験!
やってらんないよ!』
がしかし、そんなモルモットのような生活を繰り返しているうちに、とうとう嫌気が刺してきた様子のアイラ。
見てみるとさっきの幼女時代よりだいぶ成長してきてるし、それだけ長い間あんな実験をずっとやってりゃ
さすがに文句のひとつも言いたくなるか
『(イラッ…)代価は十二分に支払っている!
それでも不満だと言うなら、故郷に戻れ!』
『う…』
『あの貧しい生活に戻れ!!』
『…わ…わかったよ…』
『その口のきき方も直せ』
『…わかり…ました、先生…』
乗るなら早くしろ!でなければ帰れ!!(えー
うわああ最低やな金髪男!実験に対して明らかな嫌悪感を持つようになったアイラに対して、
「嫌なら帰れよバーカ!帰れ!さっさと帰れ!」と怒鳴って余計に追いつめるとは!
メンタルケアぐらいちゃんとやってやれよ…こんな冷え切った関係が続いて、アイラもどんどん心を閉ざしていったわけですな…
(あうっ…このスーツを着ると…頭がしびれる…!
うぅ…なんでこんなことさせんのよ…!ぐぐっ…なにがガンプラバトルよ…!?
くだらない…!くだらない!くだらないわ…!)
しかも、スーツを来てエンボディシステムを作動させると、
「なんだ…!?このザラッとした感覚は…!!」と
アイラは非常に不愉快な感じを受けるらしく、そんな状態で金髪男たちにガンプラバトルを強要され
みるみるうちにガンプラバトルが大嫌いになっていったようですね…
いつだったかのアイラが「ガンプラバトルなんて辛いだけよ」って言ってたのもこれが原因か…
(私はただ…普通に…普通にっ…!)
ギロッ!!
「はっ!?はあっ…!はあっ…!はあっ…!」
ああ、そんな中激怒したレイジの険しい顔が脳裏に浮かび、思わずその場で飛び起きるアイラ!
相当追い詰められてますなこれは…これだけ嫌なことだらけの毎日で、
レイジとの出会いだけがアイラにとって唯一の癒やしだったんでしょうけれども
あれだけこっぴどくレイジに嫌悪されてしまった今、アイラは完全に心の支えを失ってしまったわけですな…
『倒すッ!!次のバトルで!必ずお前を倒すッ!!』
「はぁ…!はぁ…!はぁっ…!」
「苦しいか?」
「はっ!?」
ってお前いたのかよ!息を荒げるアイラの後ろで、さも当然のように立っていた金髪男!
いきなりなんやねん、心臓止まるわ!アイラが寝てるそばで、こいつもずっといたってことでしょうか
お前アイラが寝てる間に胸とか揉んでないだろうな…俺ならやるかもしれん…(えー
「苦しければ目を閉じて耳をふさげ。目を閉じれば相手の顔は見えない。
耳をふさげば相手の声は届かない。これはビジネスだ
結果が全て、感情も感傷もいらない」
「…はぁ…はぁ…」
「お前はただ、勝ちさえすればいいのだ。次の試合に…そしてこれからも」
ああ、そしてアイラにアドバイスを送る金髪男ですが…とんでもないこと言ってますよこれ
目を閉じろとか耳をふさげとか、要するにアイラにもっと自分を殺せと言ってるようなもんです
人間らしい感情は全部捨てろと、完全に自分を殺してしまえば苦しみすらも感じなくなると
まったくこいつは…ただでさえアイラは、普段あれだけ金髪男の前ではひたすら自分を殺しているというのに、
それでもまだ足りないってか。外道すぎるぜ金髪男
どんどんアイラのメンタルが崩壊する方に向かわせてるとしか思えません、どれだけ酷使する気だよ
こいつ前回は結構まともな奴に見えたのに、今回で落ちるところまで落ちたなぁ…
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「あ〜くそ…!なんだよ、どいつもこいつも…!」
「ご機嫌ななめだな、ええ?レイジ」
「フェリーニ…?今日のバトルは…残念だったな」
「ああ、まったくだ」
一方その頃、ムシャクシャが収まらずに、公園の木をガスガスと蹴飛ばしていたレイジ。
そんなレイジの前に、アイラに負けた張本人であるフェリーニが現れました
むう…もしかしたらショックから立ち直れていないかと思いきや、意外とサバサバしてますね
「あとは任せな…あんたのカタキは俺とセイで討ってやるよ!
あのクソッタレなガンプラファイターを…」
「余計なお世話だ」
「え…?」
「それとも、そういう理由でも作らないとあの娘と戦えないか?」
「な…」
「相手を憎まないとできないバトルなんてやめちまえ。
イタリアの伊達男も落ちたもんだ、こんな青臭いガキと引き分けるとはな」
って、アイラをひたすら憎んで叩きのめすというレイジの物言いに、
「そんな気持ちでやるバトルなんてやめちまえ」と一刀両断するフェリーニ!
おお…フェリーニお前…確かに、言われてみればガンプラバトルは好きな気持ちをぶつけ合うための場所、
憎しみなんて気持ちはガンプラバトルに持ち込むべきじゃないと…
それに、アイラに対する過剰なまでのレイジの怒りも
実はアイラと戦うのに抵抗があって、それをムリヤリ押し込めるために
必要以上に怒りを前面に押し出していたってことみたいですね…フェリーニのやつ、自分が一番辛いはずなのに
よく周りを見てるじゃないか、いい奴だのう
「おい…ケンカ売ってんだな…?」
「ようやくわかったか?頭の悪いヤツだ」
「フェリーニィィーーッ!!」
「い、いてっ、いてててて…!もうちょっと優しく…!」
「もう、子ども相手に何やってんだか…」
「ははっ…言葉で通じないならこれしかないさ。男同士ならなおさらそうだ」
「お人良しねえ…」
「自分への戒めだよ…憎しみじゃなく、あいつらにはバトルを楽しんでほしいんだ」
そしてレイジを挑発し続けた結果、ガチの殴り合いにまで発展してしまうフェリーニでしたが…
やはり今のやりとりというのは、「俺のために復讐なんかして欲しくない、あいつらにはバトルを楽しんで欲しい」と
気を利かせたフェリーニが、レイジの憎しみを晴らしてやるために行ったようですな…
フェリーニマジいいやつだなあ、あれだけ大事な愛機をメチャクチャにされた直後に、
これだけ他人を気遣うなんてそうそうできませんよ。世界大会スタート直後はダメ男の印象が強かったフェリーニですが、
今ではもう株が上がりすぎて凄いことになってるな…
「くっそ〜…フェリーニの野郎…どうしろってんだよ…」
(僕に何ができるんだろう…レイジやアイラさんのために、僕は何を…)
そんなフェリーニとの殴り合いの末に、改めて自分の心を見つめ直すレイジ。
そしてセイもまた、明日の試合でアイラを救うべく考えを巡らせているようで…
「べ、ベイカーちゃん、今度こそ大丈夫なんだろうね!?ねえっ!?」
「もちろんですわ会長、もはや小細工は要りません。
彼らの相手は、不敗神話を誇るアイラ・ユルキアイネンなのですから」
いよいよレイジとアイラが激突する試合の日、マシタ会長はいつものごとくガタガタ震えながら、レイジが負けるのを祈っていました
むしろ、レイジがアリアンの王子だとハッキリ確信した今、これまで以上にビビっているようですな
それに対して秘書は「もはや小細工は要りません(キリッ)」ってまた今日もノープランかよ!(えー
ニルスの時それで全然ダメだったじゃねーか!どこまでもポンコツなやっちゃでぇ…
「アイラさーん!」
「あっ…」
「…」
「今日のバトル頑張ってください!応援してます!
これ、お守りなんですけど(スッ)」
「え、あの…」
って、会場に向かおうとするアイラの前になぜかチナちゃんが登場!ニコニコしながらお守りを差し出しますが、
隣で金髪男が目を光らせているので、アイラは受け取っていいものか戸惑ってしまいます
「受け取ってあげなさい」
「ど、どうも…」
「試合前なので、これで」
「あ、はい!ありがとうございました!」
「これからはファンサービスも必要になる。身に着けてやれ」
「はい…」
って、なんとファンサービスのために受け取りを許可する金髪男!ファンサービスって!
これ遊戯王ゼアル見てる人は絶対吹き出したと思う(えー
「ファンサービス」と言えばゼアルの有名なネタ台詞ですからね…5D’sで言えば「満足」みたいなもんです
ちなみに実際どんな感じで使われるかというと
・自分のファンをデュエルに誘う
→ファンの攻撃を受けるなどして、自分のライフを減らす
→ファンのエースモンスター召喚を成功させて希望を与える。そしてファンが勝負を決めようとした瞬間…
→「だがしかし!まるで全然!この俺を倒すには程遠いんだよねぇ!!」
→ファンのエースモンスターをグロい演出で破壊し、その際の効果でライフにダメージを与える
→さらにループコンボでそれをもう1回やる
→さらにさらに、ライフが0になったファンに攻撃を加える追加サービス
→「お前らは破滅の糸に操られたデク人形!俺の支配から逃れる事はできん!」
→最後の締めとして、丁寧にもファンの墓を建てる
以上、これが基本的な遊戯王のファンサービスの流れになります。
ファンサービスは僕のモットーですから!(えー
《ただ今より、準決勝・第1試合を始めます》
「(まるっ)」
「あ…!」
そんなわけで試合開始の時間となりますが、そのとき観客席から
セイに向かって大きくマルのポーズを取るチナちゃん!それを見て胸を撫で下ろすセイ、これは…
どうやらさっきのお守りにセイが何か細工をしておいたようですね
アイラをエンボディシステムから解放するような何かを、あのお守りに仕込んでおいたということなのか…?
「なあセイ」
「何?」
「やっぱ、無い知恵しぼっても答えなんか出やしねぇ。だからさ…俺は何も考えないことにした」
「へっ?」
「それでいいか?」
「…ああ!」
そしてフェリーニとの殴り合い以降、アイラのことをもう一度考え直していたレイジですが…
考えても分からないのでそのうちカーズは考えるのをやめたという
カーズ様の気持ちになって戦うことを決めたようです(えー
まああれだ、要は余計なことを考えずに目の前の試合に集中するってことだしな…それでいいんじゃないでしょうか
「スタービルドストライク!」「出るぜ!!」
ギュオオオオオオ!
「アイナ!…あ、アイラだっけ?まあどっちでもいいや…!さあ、やろうぜ!!」
「…」
そんなわけで戦場に降り立った両者の機体、レイジの方は本当にガンプラバトルに集中する気のようで
すっかりいつもの調子に戻ってますね。そしてアイラも今のところおかしな様子は見られません
そして戦闘が始まってすぐ、クリアファンネルをボシュボシュと出してくるアイラでしたが…
「レイジ!バルカンを!」
チュドドドドド!
「むっ!?砲弾の中に、特殊塗料を仕込んだのか!」
「さすがセイはん!」
「へっ、見えさえすりゃあこんなもん!」
ボボボボッガアアアアン!
って、その時ペイント用の煙幕入りバルカンを乱射したセイ&レイジ!
するとクリアファンネルにぬりぬりと色が塗られ、簡単に目で見えるという具合に!
なるほど「見えないんなら塗っちゃえばいいじゃない」とは…その発想はなかった…(えー
レイジも見えるファンネルについてはそれほど苦にならないようで、一気にクリアファンネルを全滅させてしまいます
ギュオオオオオオウ!!
「うっ!?」
「終わりだ!!」
って、レイジがクリアファンネルの撃墜に気を取られているその時、
一気に猛スピードで急接近してきたアイラ!レイジもこれは想定外だったようで、ほとんど無防備な状態!
ランスを突き刺すには絶好のタイミング!
「う…っ…!」
ガッキイイインン!
「…?」
「なっ、エンボディの数値が…!」
って、ビルドストライクに乗っているのがレイジだと思うと、思わずランスを外してしまうアイラ!
おいおい、アイラがレイジに惚れてなかったら今のでもう試合終わってたぞ!(えー
しかもエンボディの数値までグングン下がり始め、またフェリーニ戦のように30%前後まで落ちてしまいます
「戦えアイラ!元の生活に戻りたいのかァッ!!」
「うぅ…」
「ええい!女は御し難い!!」
ピピピピピピピ
「う!?うあっ…!うああああああ!!」
ってまたもエンボディ全開モードキター!!金髪男きさまー!!
て、てめえ!前回は「これを使ったらアイラの体が…」と、全開モードを使うのを躊躇していた金髪男ですが
今回は1ミリも躊躇することなく使いやがったな!(えー
きさまって奴は…さては今回、アイラの精密検査してみたら特に何も異常なかったから
「なんだ全開モード使っても平気じゃん、どんどんやっちゃえ」と味をしめたのか…(えー
グゴゴゴゴ…
「こ、これは…フェリーニさんの時と同じ!?」
「ヘッ、何が来ようが!」
バシュウッ!バシュバシュウウッ!
「なっ…当たらねえ!?」
ギュオオオオオ!
「さ、先回りを!?」
ドゴワッシャアアアアン!!
「ぐああああーっ!」
ああ、そして全開モードのアイラにレイジまったく手も足も出ず!
接近戦でも射撃戦でも、レイジの攻撃はすべてカスリもせず、動き回ってチャンスをうかがおうとしても
先回りされてボコボコにされるという、アイラの予知能力にまるで歯が立ちません
ガシャアアアン!ゴワシャアアアン!
そんなアイラにやられ続けた結果、武装をすべて破壊され丸腰となってしまったレイジ!
ちなみにこの時アブソーブシールドも破壊されてしまいました。今回もまた役立たずかよこの盾は!(えー
ああ…ファンネル主体の武装を持つアイラが相手なら、一発くらいはビーム吸収できると思ったのに…
マジでアブソーブシールドさんが役立たずすぎて泣ける
「う、うぐぐぅっ…!」
「さあ…トドメを刺せ!アイラ!!」
「うっ…ううっ…!」
ボシュボシュボシュ!
そして武器が何もないレイジに対し、ファンネルを次々に射出するアイラ!
すでに盾もライフルもないこの状況では、ファンネルから身を守る術が何もありません
いよいよ完全にチェックメイトとなってしまったレイジ、出来ることと言えば悔しさのあまり叫ぶくらいしか…
「くっそぉぉぉーーっ!!」
「い…いやぁ…!いやああああーーっ!!」
ビッカアアアアッ!!
「な、何だ!?」
「助けてっ…!」
「この声…?」
って、その時アイラが悲鳴を上げると同時に、まばゆい光を放ち始めたレイジの腕の宝石!
そしてアイラが胸につけているペンダントも同様の光を…そう、これは第1話でレイジがセイにあげた宝石ですが、
さっきチナちゃんが「お守り」と言ってアイラに渡したのがこれだったのです
これを持っているとレイジが目の前にワープしてきたり、不思議な力を持つ宝石でしたが…
カアアアアアア!
「な、何やあの光!?」
「プラフスキー粒子が増大して…!?」
「なんだこの現象は!?」
「心の光だとでもいうのか!?」
分かってるよ!だから世界に心の光を見せなけりゃならないんだろ!!(えー
そんな宝石の光はどんどん輝きを増していき、会場全体を包み込むほどすさまじい光を放つほどに!
それを見ている誰もがこの状況を理解できず、あぜんとしながら見守っていましたが…
「(ぽかーん)」
カアアアアアア!
「会長!何か光ってます!」
「へ!?う、うわっ、ア、アリスタがぁ!」
ってあんたもそれ持ってたんかい!!
なんとマシタ会長の胸ポケットからも同様の輝きが!会長も同じ石を持ってたのか…
どうも名前はアリスタって言うみたいです、てっきり俺はアリアン王家に伝わる秘宝か何かだと思ってたけど
この人まで持ってるのは一体どういうわけなんだ?
《痛い…!頭が割れそう…!》
《ん…?》
《もう嫌…!戦いたくない…!》
そんな中、アイラと心が繋がったかのように、真っ白な空間でアイラの声を聞くレイジ!
ああ、この空間はまるで高濃度やおい領域でのホモンザムバーストのようだ!(えー
「プラフスキー粒子が増大してる」ってさっきニルスが言ってたから、原理としてはトランザムバーストと同じなんじゃないかなぁ
要するに粒子がドバーといっぱい出た結果、人と人との心がつながる空間が出来あがったってことですね
《な、なんだお前、嫌々やってたのか?ならやんなきゃいいだろ》
《ダメ…!私には、家族も肉親もいないもの…戦わないと生きていけない…!
勝たないと居場所がなくなっちゃう…!》
《居場所なんてどうにでもなるさ》
《え…?》
《俺もこっちじゃ流れ者だけど、こうして生きてる》
《…》
《そうだ、なんだったらセイんちに来いよ!
俺も世話になってる、1人や2人増えたってどうってことねぇさ!》
いやどうってことあるだろ!(えー
レ、レイジお前、その場の思いつきでなんつーことを!セイの家で一緒に暮らそうと言いますが、
お前ら2人とも大食いすぎるから食費がガチでやばいだろ!(えー
《ほ、本気で…言ってるの…?》
《俺はいつだって本気だ!!》
《…》
そんな食費の心配はともかくとして、一緒に暮らそうと言うレイジの提案に心揺れるアイラ。
しかし「俺はいつだって本気だ」という言葉を聞くと…確かに思い返してみれば
肉まんのことで争った時も、不良に絡まれた時も、一緒にガンプラを作った時も、ガンプラバトルで戦う時も…
アイラが見てきたレイジはいつでも本気そのもの、それに気づいたアイラは穏やかな表情に変わっていき…
《…そうだね…バカがつくぐらい…そうだったね…》
プシュウウウウウウ…
「な…!?エンボディの数値がゼロに!なぜだ!?」
やがてアリスタの光が消えていき、今の不思議な現象もおさまりますが…
その時には、もうエンボディシステムは完全に停止し、アイラも苦痛から解放されていました
ついでにファンネルも動かなくなったようです。レイジとしてはとりあえずラッキーだなこれ(えー
「ったく、悩んでんならさっさと言えよな、正体まで隠しやがって」
「だ、だって…あんなにガンプラバトル楽しそうにしてるのに、
あんたと戦ったら…私が勝っちゃうし…」
「は?」
「そしたらもう、今までみたいに…」
「は〜ん?勝つのはオレに決まってんだろ?ば〜っかじゃねえの!?」
「(ブチッ)だ…誰がバカですってええええええっ!!」
(C)岩明均/講談社
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ば〜〜〜っか
じゃねえの!?
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大事なことなので2回言いました(えー
ああ、しんみりとしたアイラのムードをブチ壊すレイジの一言!もじもじしているアイラにバカと言い放ち、
「んんんんん〜!許るさ〜ん!!」とアイラを切れさせる結果に!
完全に激怒してしまったアイラは、ヘルメットをブン投げてバトルを再開し…
「バカはアンタでしょおおおお!!」
どばきゃー!!
「なんだとおおおおお!」
ごわしゃー!!
「バーカバーカ!ヘナチョコパンチ〜!」
「ぐぬぬぬ…!」
小学生かお前らー!!
「バーカバーカ!」と言い合いながら低レベルすぎる争いを繰り広げる2人!
あのキュベレイがまさかこんなアホなポーズを取る日が来るとは!
これハマーン様が見たら「恥を知れ俗物!!」ってマジギレするんじゃないか(えー
「へへっ、さっきまでベソかいてたくせによぉ!」
「してないし!全然してないし〜!」
「してただろぉ!?」
「してないって言ってるでしょお!?」
「や、やめろアイラ!」
「嫌よ!アンタの言うことなんかもう聞かない!」
ガスッ!
「ごあーっ!?」
ああ、そして会場全体にみっともない姿を晒すアイラに、「や、やめろアイラ(切実)」と
止めに入る金髪男でしたが…すでにレイジから「一緒に暮らそう」と言われたアイラにとって、
もうコイツの下で我慢して暮らす必要など皆無、
「うるせー馬鹿!!」と突き飛ばし、完全に金髪男と決別してしまいます
《ア、アイラ、何をしておるか!》
「うるさいジジイ!!」
《!?》
「そこの子供も!ガンプラバトルに勝ちたかったら
自分でやんなさい!!」
《え!?は、はい!》
ああ、次は通信に割り込んできたネメシス会長にも「ジジイは黙ってろ!!」と怒鳴り散らして一喝!
ついでに孫の方にも一言怒鳴っておくアイラ。孫は関係ないやんか!(えー
ジジイが余計な口出ししたせいで孫も怒られたんやな…あれだ、シャア風に言うなら君のジジ上がいけないのだよ
「さあ…行くわよレイジ!本気でバトルをやる私がどれだけ強いか!
見せてあげるわ!!」
「上等だぁーーっ!!」
「(ぽかーん)」
「セイ!RGだ!」
「ひゃ、ひゃい!」
そして邪魔者がいなくなり、ついにレイジと純粋な決着をつけようとするアイラ!
レイジもこれに全力で応えるべく、RGシステムを起動しての最後の勝負に挑む!
でもセイはこの怒涛の展開に全然ついて行けてなかったみたいですね
まあレイジとアイラ以外は会場の誰もがついて行けてませんが…(えー
ある意味2人の世界だな…
ギュオオオオオオ!!
「ビルドォォッ!ナックルゥゥッ!!」
「そんなもの!粒子を感じる私に、アンタの攻撃が通用するわけ…」
ブワアアアアアア!!
「えっ!?な、何これ…避けられない!?」
「くらええええ!アイラァァッ!!」
な、なんだってー!?レイジ渾身のビルドナックルに対し、「へっへーこんなん避けりゃ済むし」と
余裕のアイラでしたが、その瞬間にアイラを包むすさまじい勢いの粒子の奔流!
これを見て「逃げ場がない」と悟ったアイラは、身動きできずにビルドナックルを食らってしまったという…
つまり…どういうことだってばよ!?(えー
うーむ…ビルドナックルに込められた粒子があまりにも強力すぎて、
アイラの視界いっぱいに粒子が広がったのでビックリして避けられなかったとか?
それともビルドナックルの軌道は変幻自在で、どこに避けても必ず追いかけてくる技だったとか?
うーん…それはなんか考えにくい気がするから、やっぱり予想以上の粒子がドバーと出てきて
アイラがビックリして避けられなかったってことなのかなぁ。ま、まぁ今まで見たことがない強力な攻撃だったってことで
ビュオオオオオオ!
「…!」
バッグオオオオオン!!
「これが…本当のガンプラバトル…なんだ、私…特別でもなんでもないじゃない…」
そんなビルドナックルが炸裂した瞬間、まるで一陣の風が吹き抜けるような気持ちに包まれるアイラ!
キュベレイは爆散しアイラの敗北となりますが、初めて体験するガンプラバトルの本当の熱さに
アイラは爽やかな笑みを浮かべて、この試合を締めくくるのでした
「「んぐ、んぐ、んぐ…プッハー!」」
「へっへー!俺らの勝ちだな!」
「ふんっ。そうね、今回は私の負けだわ」
「それはともかくさっきの約束、ちゃんと守ってくれるんでしょうね?」
「え、約束?なんだっけ」
「ちょっと!行くあてないんならセイんちに来いって言ったじゃない!」
「「ええええええええ!?」」
「ああ、あのことかぁ」
そして試合が終わった後、ジュースを飲みながら約束のことについて話す2人ですが…
当然セイ本人はそんな話聞いてないので仰天であります
それとこれってチナちゃんにとってもただごとじゃないですよね
いくらアイラがレイジにぞっこんとは言え、このナイスバディな美少女がセイと一緒に暮らすのかと思うと…
「ちょ、ちょっと!なに勝手に約束してんのさぁ!」
「いいだろ別に」
「えーっ!?」
「お世話になるね、セイ」
「も、もう呼び捨て…」
驚いて抗議するセイですが時すでに遅し。アイラとレイジはすっかりその気になっていました
さらにセイを呼び捨てにされてチナちゃんも複雑な反応を…いまだにチナちゃんは「イオリ君」って呼んでますからねぇ
「うわああああああ!!ミサキちゃあああん!!」
そんな同棲だの嫉妬だのとカップル4人のラブい会話が続く中でマオ発狂!
主要人物みんながくっついていく中で、マオだけは上手くいってないんやな…悲劇やな…
なんつーかマオって完全にマギのアリババポジションやな!(えー
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(C)大高忍/小学館 |
「名人と呼ばれる男が!」
「名人に最も近い男との決戦に挑む!」
「次回、”名人VS名人”!」
「2つのMが、立ち上がる!」
最後に次回予告ネタですが、注目のフレーズは「2つのMが立ち上がる!」ですね
全然わからねぇ…2人のマゾが立ち上がる?どんな変態だよ(えー
調べてみたら、1998年に映画のガンダム08小隊ミラーズ・リポート、ガンダムWエンドレスワルツが同時上映された際に
「2つのGが立ち上がる」ってキャッチフレーズがあったらしいので、それが元ネタっぽいですね
98年は俺がまだガンダムに興味持ってない頃だからなぁ…これは仕方ないね。次回に続く!
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