■ガンダムビルドファイターズ 第7話「世界の実力」
 

「見えたよレイジ!」

「ヘッ、あいつが決勝戦の相手か…!」

「ああ…!ガンダムダブルエックス!!」

な、なんですとぉーー!?なんとも意外な場面から始まった今回の話!
前回ラストで行われた予選大会決勝戦ですが、あのままアッサリ終了かと思いきや
今回の冒頭でそれが描写される結果に!しかも相手の機体はダブルエックス!
マ、マジか…ガンダムXに続いてダブルエックスまで出てくるとは、Xのファンとしては冥利に尽きるってもんですよ
これにガトーが乗っているというのか!?相手はガトーさんなのか!?

…って、今回のスタッフロールで名前を確認してみたら、相手のファイターはカトウさんという人のようです
うーんやっぱりガトーじゃなかったのか

「フフン…軍団の魔術師との異名を持つこの私の力、とくと見るがいい!!」

ってあああああー!?ニ、ニートが!?ニートが乗っている!?
なんとカトウさんのビジュアルは、ガンダムXに登場したジャミル・ニートに瓜二つ!まさかニートまで出演を果たすとは…
どうやらサポートメンバーに2人の量産型ニートを引き連れている様子。ガンプラバトルの公式戦って何人まで参加できるんだろう

バヒュバヒュバヒュウウ!

「あれは…Gビット!?」

「な、なんだそりゃ?」

「フラッシュシステムで遠隔操作している、無人モビルスーツだよ!」

「戦いは数だ!個々の能力は低くても、物量的に包囲し駆逐する!
 たった1機で、私の軍団に対抗できるはずがない!」

戦いは数だよ兄貴!ってGビットキター!!
ドズル・ザビのようなセリフを吐きながら、ニートの背後から次々と現れたのはGビット!
ニュータイプ能力で遠隔操作する、無人のビットモビルスーツであります。すごいなーGビットまで出すとか大サービスだな

とはいえ、ニュータイプでもない普通の人間のカトウさんがどうやって動かしてんだよこれ!?
まさか一緒にいる量産型ニートたちが操縦しているのか!?ルール無用だなこれ!
ビットモビルスーツとか言い張れば何体でも参加できそうだな…

ドガアアアン!ドガドガアアアアン!

「へ?」

「僕らのガンプラは!」「ダテじゃねえ!!」

νガンダムはダテじゃない!とアムロのようなセリフを吐きながら、やすやすとGビットを撃墜していくレイジ!
レイジの前に雑魚の群れを並べても意味はなさそうですね、回避力に定評のあるレイジには、
並の腕では触ることすらできません、つまりはどんなに出てきてもしょせんお人形さんなんだよぉ!(えー

それと今回ビルドガンダムMk-Uになってから、ビルドストライクの時とはビームライフルの音が変わってますね

ビルドストライクはズッキュウウウウウン!と初代ガンダムのような音でしたが、
ビルドMk−Uはピシュウウウーーンって、これはZガンダムに登場した百式の音だと思います
ビームライフルは他にも色んな音があって、ゲルググはパキュオオオ〜ンで、SEED系のガンダムはビャーウ
本家のガンダムMk−Uはドッシュウウウウウン!でZガンダムはペーゥですよね(えー

チュドドドドドド!

「じゅ…12機のGビットが…全滅…!?」

12機のリックドムが全滅!?3分も経たずにか!?ば…化け物か…
と、今度は初代ガンダムのコンスコンのようなセリフを吐きながら、瞬く間に追い詰められていくカトウさん!
今回は色々と歴代作品のネタが多すぎやな!1つ1つ追ってたらキリがないぜ

《ツ、ツインサテライトキャノンだ!》

「ぐぬぬ…わかっている!」

がしょんがしょんがしょん

ギュオオオオオオ!!

「!?」

「言っとくが…戦いは量より質だぜ!!」

ボッガアアアアン!!

あーんカトウさんが死んだ!(えー
切り札のツインサテライトキャノンで一発逆転を狙ったカトウさんでしたが、
がしょんがしょんと変形してるうちに急速接近してきたレイジにビームライフルを撃ち込まれ、
哀れにも宇宙の藻屑と化す結果に!つーか今回カトウさん、戦闘のほとんどはGビット任せで
自分はなんもしないままやられやがったな!
まさしくニートの名にふさわしいガンプラファイターだった…(えー

・フラッシュシステムのビットMSは一体一体が強かったのに…質より量とか言っちゃらめぇ

まあまあ、フラッシュシステムはガンプラバトル的に反則技みたいなもんですからね、出してもらえただけでありがたいと思わないと
それに本家ニートからしたら、Gビットなんて過去のトラウマそのもので
「こんなものはもういらないんだ!!」とか言って自分で全部破壊したくらいですからね
今回は自分で壊す手間がはぶけてニート的にはむしろ喜んでるんじゃないですかね(えー



「ほ、本当に白いガンプラが勝ったぞ、一体どうして…」

「…」

「フフ、お前は賢いな…拾ってやった甲斐がある」

一方その頃、セイ達の戦いをテレビで見ていた謎の一行は、ララァは賢いなとシャアのセリフを真似ているところでした
このララァっぽいミステリアスな少女、タダモノじゃない雰囲気出てますが、今後のセイ達にとって大きなライバルとなるんですかね?
それと運転してる金髪の男が半端ないレベルのイケメンやな…これまで登場したキャラの中で
こいつが一番美形なんじゃないか?なんだかカレイドスターのユーリさんを思い出すぜ

「優勝者への副賞かあ〜♪むふふ、むふふふふ」

「セイ、顔がきもいぞ顔が」

「セイったら選手権で優勝してからずっとこんな調子なのよ」

「むふふふふ」

「しかし優勝者への副賞が温泉旅行とは、大会を主催しているPPSEも粋なことをする」

「ラルさん、運転お願いしちゃってごめんなさいね」

「いえいえ、喜んでつとめさせてもらいますよ!」

「あの、私も来てよかったんでしょうか?」

「いいのいいの!5名様までご招待って書いてあったし!」

そんな予選大会が終わってからしばらくして、セイ・レイジ・リン子ママ・ラルさん・チナちゃんの5人は
なんと優勝の副賞として温泉旅行に招待されていました。こいつは太っ腹な
しかしチナちゃんは仲良くなって間もないだけに、さすがに一緒の旅行となると少々気が引けるようです
こういう時にサザキは声をかけてもらえないんやな…(えー  日頃の行いって大事だよね…

「それに…これはチャンスよチナちゃん!」

「な、何がですか…?」

「あら〜、言っちゃってもいいの?」

「や、やめてください…(かあああ)」

そんな中でリン子ママは猛烈なチナちゃん推しを開始したようです
やはりこうなったか!よっぽどチナちゃんのことが気に入ったみたいですね、
前回まで「コウサカさん」って言ってたのが今回から「チナちゃん」に変わってるし

「(ずいずい)ん?なんだなんだ?」

「な、なんでもないからぁっ!!」

そしてデリカシーのないレイジがずいずい寄ってくるとチナちゃんは真っ赤っ赤になるのでした。
この場面のチナちゃんえらく可愛いなぁ、チナちゃんって普段は表情の変化が少ないから
こんな風にいじられると意外な顔が見れて実にナイスですね

「いやっほおおおおおおお!!」

ザッバーン!!

「うえっぷ!?な、なんだぁ!?おーいこの水しょっぱいぞ!どうなってんだ!?」

「海なんだから当たり前だろー?」

「そ、そうなのか?海すげーなぁ…!」

その後一行がやってきたのは、リゾート地の浜辺でした。温泉だけじゃなくてこんな浜辺まであるのか
そして世間知らずなレイジは、海がどういうものかも今まで知らなかったようで…


(C)鳥山明/集英社

「うげっ!か、かれーっ!
 なんだこの水は!」って
悟空みたいな奴だなぁ
(えー

「はっはっは、レイジ君は海で泳ぐのは初めてかね?」

「こんなしょっぱいのはなー!」

「…?ラルさん、しょっぱくない海ってあるんですか?」

「ぬぅ…コロニーならあるかもしれんが…」

「は、はぁ…」

それとレイジの話しぶりを聞いてると、海自体は知ってるけどこんなしょっぱい海は初めてみたいな物言いを…
むう…つまりレイジが元々いた世界には、海はあるけどしょっぱい海水じゃないということか?
ラルさんはその話を聞いて、「コロニーならそうかもしれないけど…」と言ってますが、
レイジの故郷はガンダム世界のコロニーみたいな場所なのか…?

「おまたせ〜!」

「むぅ!?リン子さん、すばらしくお似合いですぞ!」

「ありがとラルさん、でも私チナちゃんの水着もすっごく可愛いと思うな〜!
 ねっ、セイ!」

「えっ!?え、う、な、なんというかその…」

「…(照れ照れ)」

とその時、ついに世界の実力ボディを引っさげて水着リン子ママが登場!こ、これが世界の実力…!
しかしここでもチナちゃんのことを第一にアピールするリン子ママ。その甲斐あってか、セイもチナちゃんの水着姿を
かなり意識しているようです。セイも完全な鈍感キャラじゃなくて、こんな男の子らしい一面もあるんだなあ



「ざ、材質がいいっていうか、ディテールが細かいっていうか…!」

「ガンプラじゃねーっつの…」

「うふふふっ」

しかしまだまだ気の利いたことは言えないセイ。
息子のガンプラ脳すぎる姿にリン子ママは肩を落としますが、
しかしチナちゃんは「だがそれがいい」みたいに微笑んでおります
チナちゃんはセイのこういうガンプラ脳なところに惚れたのか?なんにしても2人はけっこう相性よさそうですね

「おーい、みんな泳がねーのか?」

「ねえねえレイジ君!チナちゃんの水着どう?」

「え?どうって言われても…(じーっ)うーん…(じーっ)ううーん…
 (じーっ)うーんうーん」

ってゲェー!?レ、レイジお前!同じように「チナちゃんの水着どう?」と聞かれたレイジですが、
水着というより完全におっぱいを見比べております。おま…デリカシーのない奴とは思っていたが!
リン子ママのド巨乳とチナちゃんの控えめな胸、それをひたすらガン見したレイジの言ったことは…

「気にすることねーよ☆(おっぱい的な意味で)」

「う、うわあああああ!」

「地雷原に飛び込んだああああ!」

「…(ゴゴゴゴゴゴゴゴ)」

スッパアアアアン!!

「…なあセイ、なんで俺は引っぱたかれたんだ…?」

「思ったことをすぐ口にしすぎだよ…」

「貧乳で悪かったなこのスカタン野郎がァーッ!!」とチナちゃん怒りのビンタ炸裂!
親父にもぶたれたことないのに!チナちゃんもやっぱり怒る時は怒るんですね、
しかしさっきの車の中でもそうでしたが、レイジと絡むとチナちゃんはけっこう意外な一面を見せることが多いな
これは相性がいいと思うべきか相性が悪いと思うべきか…でもどっちにしろ傍から見てる分には楽しいな

「そーれ!」

「よいしょー!」

そしてここからはサービスタイム発動!ビーチバレーに興じるチナちゃんとリン子ママの健康的エロスをご覧あれ
この場面は俺的に、リン子ママの尻や胸よりもチナちゃんの背中と腰に目が行くなー
後ろ姿によるお色気表現!そういうのもあるのか!
レイジに貧乳を指摘されたチナちゃんのささやかな反逆なんやな…(えー

「…」



そしてラルさんはというと、グフと一体化して日光浴を楽しんでいました
俺がガンダムだならぬ俺がグフだといったところか(えー
というか右上の紙は一体なんだろうと思ったら、これグフの設計図なのか!?設計図まで作ってグフとの一体化を!?
さすがにグフに対する思い入れが違うなラルさん…

「ここに泊まるのか…?ずいぶんボロっちいな」

「お、おかしいな…パンフレットには高級旅館って書いてあるのに」

海でひとしきり遊んで日も暮れた頃、今日泊まる旅館へとやってきたセイ達ですが…
しかしこの旅館、灯籠は壊れているわ、壁もずいぶん汚れているわでずいぶんみすぼらしい所でした
高級旅館とはほど遠いその姿に、思わずパンフレットを二度見するセイでしたが…

「旅館の良し悪しは外見じゃなくて中身よん、ごめんくださ〜い」

「はいな〜!ようこそおこしやす〜」

「ええっ!?マ、マオくん!?」

って、そんな旅館に入ってみるとなぜかマオがお出迎え!!
どういうことだ!?この旅館はマオの実家なのか!?突然のことにセイも仰天してますが…
それにしても、マオってなんか外見的に俺のツボなんだよなー。妙な可愛らしさがあるよね
EDテーマでダブルピースしてる図とかも実はお気に入りだったりします

「…?誰だ?」

「ガンプラ選手権の第5ブロックで優勝した、ヤサカ・マオ君だよ。
 あ、そうか!マオくんも大会の副賞でこの旅館に?」

「その通りです!他のブロックの優勝者は他の日に来るみたいやけども」

って、マオがここにいる理由は、セイ達と同じく大会で優勝した副賞で招待されたってことみたいです
それとこの中のメンバーでレイジだけはマオと初対面なんでしたっけね、リン子ママ、チナちゃん、ラルさんは
セイとマオの妄想ファイトに居合わせましたが、レイジはあの時フェリーニとの武者修行をしていたので…

「ところでマオくん、なんでそんな格好してるの?」

「ああ、それはやね…」

「(ぱたぱた)ヤサカさん、何を…あっ!き、気づかず申し訳ありませんでした!」

「ああ、気になさらないで」

「ミサキちゃん、ここはワイに任せてください!」

「ヤサカさんもお客様なんですから、お部屋でゆっくりなさってください」

「そんなカタイこと言わんで!ワイ、ミサキちゃんの力になりたいんです!」

「お気持ちだけで結構ですから…」

とその時、セイ達の前にやってきたのはこの旅館で働くミサキという少女でした。かなりの美人さんですなあ
どうやらマオもこのミサキのことがずいぶん気になっているようで、さっき従業員の真似ごとをしていたのは
ミサキにいいところを見せたかったから
みたいです

「やらしてください!!ワイ、ミサキちゃんと一緒にいたいんです!」

「あ、あはは…」

ぐわあああ!!マオの奴なんという爆弾発言を!
マ、マオお前今なんと!?やらしてください!?一発やらしてくださいですって!?(えー
これには真面目そうなミサキも苦笑い。「先っちょだけ!先っちょだけだから!」と食い下がるマオに
何もかける言葉が浮かばないようです:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「(じとー)なあセイ、あいつ本当に世界大会に出場するのか?冗談だろ」

「いっ…」

「…言いはりますなぁ。アンタがレイジはんやろ?
 冗談かどうか試してみます?(ギロッ)
 この旅館にはバトルシステムも置いてありますし」

「へっ…おもしれえ…!」

がしかし、「やらしてぇな一発やらしてぇな」とミサキに食い下がるマオを見て、
「何この性欲モンキーふざけてるの?」とずいぶん呆れた様子のレイジ。
そう言われるとマオも黙っちゃいられません、ギロリとレイジに鋭い目線を向けると、その場は一触即発の雰囲気に…

「と、とにかく!(むぎゅっ)」

「んがっ!?」

「上がらせてもらおうよ!お願いします!」

「あ、はい!どうぞこちらへ」

って、そこはセイがレイジを取り押さえて事なきを得るのでした。
それにしてもこのネコ口みたいなセイはえらくかわいいな
今回の作画は全体的にムチャクチャ可愛い気がする。さっきの車の中で真っ赤になるチナちゃんとかね



そんな今回の作画監督は一体誰なんだろうと思ったら、千葉道徳という人だそうです
よくは知らないけど、第2話の作画監督もこの人が担当していたようで、2話と言えばあんた
チナちゃんの友達のポニテ子ちゃんがえらい可愛かった回ですよ!
他にも「ああもう〜せめて歯をみがけよぉ!」って頭をくしゃくしゃするセイが可愛かったり、
「キャーユウキせんぱーい!」ってモブキャラの女子が可愛かったりした覚えがありますね

つまりキャラの可愛い作画にすごく定評のある人なんやな…他のアニメだとどんな仕事してんのかなと調べてみたら、
ガンダム00とガンダムAGEのキャラクターデザインを任された人だったんですね
なんと…さすがにガンダムの看板を2つも任された人だけあって、作画の質がめっちゃ高いなぁ。さすがだわ



AGEのユリンも千葉道徳が描くとこんな感じだそうです、うーむ素晴らしいな
千葉道徳って名前は今後もちゃんと覚えておくことにしよう

「どれ、ひとっ風呂浴びてくるかな」

「俺も適当にブラついてくるわー」

「ねえチナちゃん、セイを連れて散歩してきたら?」

「えっ!?」

「私、マオくんを見習うべきだと思うのです!」

「あ、あの、私…」

「いいからいいから!」

そして部屋に通されてからは、好き好きにくつろぎ始めた一同ですが「チナちゃんセイを連れ出すチャンスよ!」
すかさずチナちゃんを焚き付けるリン子ママ!本気やなこの人は…もはやチナちゃんの嫁入りは秒読み段階やで
それにしてもこのシーンはチナちゃんの胸の存在感すごいですね
貧乳かと思ったらしっかり主張しとるやないか!チナちゃんの動きに合わせて胸がむにゅってなるのがたまんねーぜ(えー

「あの…」

「うん?委員長!」

「ごめん邪魔しちゃって…何してるの?」

「これはね、ライフルを少し改造してるんだ!」

「へえ、かっこいい!」

「えへへ…」

「あ、そうだ!私ね、いま新しいガンプラ作ってるんだけど…」

そんなわけでセイの部屋へとやってきたチナちゃんですが、セイがガンプラを作っていたので
散歩ではなく部屋でお喋りすることになりました。まあ2人きりだしこれはこれでいいか
それにしてもチナちゃん、第3話でビルドストライクを見た時は「よくわからないけど強そうなのはわかる」って
いまいちピンと来てない感じでしたが、今回は改造ライフルを見た瞬間に「へえ、かっこいい!」って
だいぶガンプラが分かってきたみたいですね。それに自分でも新しいガンプラを作り始めているようで…

「おおっ…!これをひとつ売ってくれ!」

しーん

「あれ?あのミサキってやつ、どこ行ったんだ?」

その頃レイジは、売店に置いてあったダンゴに目を輝かせて買おうとしていました
しかし売店は無人でミサキの姿はなく…って、地味にこのシーン、レイジの成長を感じさせる場面ですね
第1話のレイジは、店先に置いてあるパンが売り物だと気づかず、そのままバクバク食ってしまいましたが
今回は「このダンゴは売り物だから」と店が無人でも手を出さず、ちゃんと買おうと従業員のミサキを探し始めるという…
レイジって常識はないけど、それさえ理解すればいい子なんだなと分かったワンシーンであります

「あら…?」

ぴかぴか

「ふ〜ん♪ふふふふ〜ん♪(ゴシゴシ)」

「ヤ、ヤサカさん!?」

「ミサキちゃん!」

「この処理はヤサカさんが…!?」

「応急処置ていどです」

「あの、そういうことは私がやりますから…」

そしてミサキは何をしていたかというと、汚れた壁の掃除をしようとバケツを持って向かっていました
しかしそこには、一足早く壁を掃除しているマオの姿が!さらにマオは、すでに壁だけでなく傷んだ床や壊れた灯籠まで
綺麗に補修を済ませていたようです。「ミサキちゃんの力になりたいんです!」というのは口だけじゃなかったんだなぁ
この短い時間にあちこちの補修を済ませるとは、実際かなり頑張ってるんじゃないでしょうか

それとこの場面、「ふ〜ん♪ふふふふ〜ん♪」とマオが鼻歌を歌っているのは
ガンダムX主題歌・DREAMSの「わ〜すれかけた〜♪」の部分!
この鼻歌、マオの声優さんがアドリブで入れたシーンのようですが、マオのガンダムX愛が現されていて
いいシーンだと思います。今回はほんとにガンダムX好きにとってはたまらん回だぜ



「やらせてください!!」

「でも、お客様にそんな…」

「工作はお手のものなんです、ワイ世界一のガンプラビルダーになる男ですから!」

「まあ…うふふっ」

でも「一発やらせてください!」の決め台詞は忘れないマオであった(えー
マオお前ってやつは…でもミサキもマオの頑張りに影響されて、ついに笑顔を見せるようになりましたね
マオの一方通行なだけの恋かと思いましたが、意外とミサキもまんざらでもないのか?

「はあはあ…!ミサキーッ!」

「ど、どうしたのお母さん?」

「すぐにお客様を連れてここから逃げて!」

「えっ、もしかして…またあいつらが!?」

「…?」

とその時、血相を変えてその場に現れたのはミサキの母親!今すぐにここから逃げろと、
なんだか穏やかじゃないことを言っていますが…ただ、ミサキとしても「またあいつらが!?」と心当たりがあるようです。
そんな逃げなきゃいけないほど危険な奴らがやってくるというのか…?

ブオンブオン!ブオオオオオオン!!

「ん?なんだようるせーな…う、うおっ!?」



ドゴワッシャアアアアアアン!!

「ぐぐっ…な、なんだぁ…!?」

なっ!何をするだァーーーッ!!いきなりなんだってんだオイ!
突然現れたかと思いきや猛スピードで旅館へと突っ込んできた謎の軽トラ!こ、殺す気かー!!
あやうくレイジがひき肉にされるところでした。恐ろしいこっちゃで…こんな過激な真似をする奴らとは一体…

「…(のそり)」

ってドズル・ザビ!?なんと軽トラの中から出てきたのは、ドズルのようなコワモテの男!
そ、そんな…ザビ家の中でも人格者なドズルさんがこんな真似を!?(えー
原作のドズルは、荒くれ者みたいな見た目と裏腹に、家族や部下への気遣いを忘れない人情家なんですよねー



「おいっ!危ないじゃねーか!!」

「ガキは黙ってな…すまんなぁ女将、ブレーキの効きが良くなかったみたいだ
 しかし旅館がこの有り様では、当分営業は出来そうにないなぁ?」

「…」

「どうだ、いいかげん旅館の権利を我々に譲る気になったか?」

そして「いやーブレーキの調子がよくなかったわー」などと白々しいセリフを並べつつ、
この旅館を潰す気満々の偽ドズル。どうやらこの土地を奪おうと画策しているヤクザのようです
そうか、妙に汚れていた壁や壊れた灯籠は、こいつらが嫌がらせでやったことだったのか…

「悪いことは言わん、旅館の権利を売るんだ」

「(ぼそっ)典型的な地上げのパターンね…」

「何度来ても同じです!この旅館はあなた達のような人に売ったりはしません!」

「そうよ帰って!」

「なるほどな、つまりアレだ…お前、悪党だな?」

「ガキが…黙ってろと言ったのを忘れたのか」

「忘れたねぇ、悪党の言葉なんざ」

「痛い目を見てぇようだな…」

そんな偽ドズルの脅しに屈しまいとするミサキとその母親、さらにそこへレイジも加わって
今にも殴り合いが始まりそうな雰囲気に…そういえばレイジは、第2話でもゴンダを相手に逆エビ固めを簡単に決めてましたね
1話でも武闘大会がなんだかんだと言ってたし、実はかなりの武闘派なのかレイジ!?ヤクザ相手でも互角に戦えるのか!?

「ケンカはいかんなケンカは…」

「あぁ…?」

「邪魔すんなよラルのおっさん!」

「なに!?ラ…ラルだと!?」

「…」

「なっ…!た…大尉…!!」

「久しぶりだな辰造。いや…灼熱のタツ!」

ってそこにラルさん登場!つーかお前ら知り合いかよ!
確かにランバ・ラルはもともとドズル・ザビの部下ではありますが(えー
それにしてもこの場面のラルさん、強そうオーラが半端ないです
リン子ママやチナちゃんも「ラルさんが来てくれれば安心よー!」みたいな顔してるし、腕っぷしも強いのかなぁラルさん

「灼熱のタツ…!?確か3年前、世界大会に出場しとったガンプラビルダーが、
 そんな通り名やったはず…」

「あ、あの人が、ガンプラビルダー…!?」

「…」

そしてなんとこの辰造、こう見えて世界大会にも出場するほど超実力派のガンプラビルダーだったことが発覚!
マジか…3年前というとごく最近だし、「世界大会出場」って肩書きだけで言うなら
あのユウキ先輩とまったく変わらないというから恐ろしい

にしても世界大会の出場者と当然のように知り合いのラルさんは一体…イタリア最強のフェリーニとも知り合いでしたよね
ラルさんって実はやっぱり、世界最高クラスのガンプラファイターなんじゃないか?
そういえばセイの父親が世界大会準優勝ってのが前から気になってましたが、
父さんは決勝戦でラルさんにだけは勝てなくて準優勝とかそんな可能性もあるんでは…

それと辰造の顔をよくよく見てみると、なんかドズルとはちょっと違う気がするなぁ
どっちかというとガンダムユニコーンのダグザ中佐とかに近い気がするけど、どうなんだろう



「何があった辰造、ガンプラで世界中の人々を熱狂させてきたお前が…」

「…昔のことをベラベラと…!これが今の俺の商売だッ!!
 部外者は黙ってろォッ!!」

「ひっ…!」

「女将、色よい返事をもらおうか?
 そうでなけりゃ、ここがサラ地になるまで何度でも来るぞ」

「(ギリッ…)」

ああしかし、ラルさんの説得にも応じずついに実力行使に出た辰造!
何があったか知りませんが、今ではもうヤクザ稼業に染まってしまったようで、どんな手を使ってでも旅館を潰す気満々のようです
それにしても、辰造の恐喝におびえるチナちゃんの姿が似合いすぎてて困る
チナちゃんこういう悪党に絡まれる役がハマりまくりだな…
「やめて…私に乱暴する気でしょう?エロ同人みたいに!」とかってセリフ言わせたいわ(えー

「ま、待って!ガンプラで勝負しましょう!」

「セイ!?」

「あなた、ガンプラビルダーだったんでしょ!?
 ならガンプラバトルで決着つけようじゃないですか!」

しかし、そんな修羅場の中に飛び込んできたのはセイ!こうなったらガンプラバトルで決着をつけようと言いますが…
うーむしかし、相手はすでにガンプラから足を洗った立場みたいだからなぁ…
何が問題かって、この場に自分のガンプラ持ってきてないんじゃないか?
ガンプラがなければバトル自体が成立しないと思いますが…

「そや…!ワイらが勝ったら、二度とミサキちゃん達の前に現れるな!」

「あぁ?ガキはすっこんでろ!!」



「いいだろう」

「えっ!?」
「いいだろう」ってええー!?ガンプラ持っとんのかいアンタ!
こんな時にまで持ってきてるとは!

これには取り巻きの男も「えー!?ガンプラ持ってるんすかー!?」と驚いております(えー
腐ってもガンプラファイターという部分は変わっていないということなのか

「その代わり俺が勝ったら、権利はタダでいただく」

「そ、そんな…!」

「…(ニコッ)」

「……ヤサカさん……その条件でいいわよ!」

「ミ、ミサキ!?」

「お願い、私を信じて…!」

「勝負成立だな…」

ってその時、「大丈夫です、必ずワイが勝ちます」と言いたげに、穏やかな笑みをミサキに向けるマオ!
か、かっこいいタル〜〜〜
このおっかないヤクザ、それも世界レベルの実力者を前にしているのに、絶対の安心感を与えるマオのオーラときたら!
これはミサキも惚れてまうやろ…最初は正直、単なるマオの片思いで終わると思ってましたが、
次々とマオがいいとこ見せてるので、マジでいい仲になってもおかしくありませんね

「ガキども、なんなら3人がかりでもいいぞ?」

「ずいぶん余裕じゃねーか…」

「仕事の手間が省けたからなぁ」

「行くぜセイ!マオ!」

「うん!」

「はいな!」

「ビルドガンダムMk−U!」「ガンダムX魔王!」「行くぜ!!」

そんなわけで辰造とのガンプラバトルが始まりますが、「3人まとめてかかってこいや」という余裕のコメントにより
3対1の変則バトルが開始!セイはレイジと2人で1機ですけどね
しかしビルドガンダムMk−UとガンダムX魔王という、一級品の2機を相手にまともに戦えるのか辰造?

ズッドバゴオオオオオオオオオ!!

「うわっ!?な…なんて火力だ!?」

っていきなり凄いのキター!!なんだこれは!戦闘が始まって早々、
いきなりとんでもない破壊力のビームを撃ち込んできた辰造!
ガンダムEXVSで言うところの開幕ゲロビを撃ち込まれた気分です(えー
ケタ外れのその威力は瞬く間に周囲を焼き払い、町を火の海に変えてしまったという…
ここまで超強力なビーム砲を持つ機体とは一体…?

「あれは…!大型強襲モビルアーマー、アプサラスV!」

アプサラスキター!!ビグザムにでも乗ってきたかと思いきやアプサラスとな!?
ガンダム08小隊に登場したこの機体、確かにケタ外れの破壊力を持つ大型メガ粒子砲が印象的でした
どれくらい凄いかというと核爆発みてーな爆風を引き起こし巨大な山をえぐり抜くくらい
飛び抜けた威力ですからね…普通のモビルスーツとは比べ物にならないその火力、攻撃面においてはまさしく脅威そのものですが…

「ちっ…図体がでかいからってェッ!!」

ドウドウッ!パシュパシュウウウン

「…!?ビームが弾かれた!?」

「ま、まさか…Iフィールド!?公式設定では搭載されていないのに!?」



パシュウンパシュウウウン

「間違いあらへん!プラフスキー粒子を変異させ偏向、
 粒子ビームを弾き返しとるんや!」

「クックックッ…」

「ガンプラの表面に特殊加工を施して、
 プラフスキー粒子を変質させているのか…!」

ゲェー!?さらに辰造のアプサラスは、ビーム射撃を無効化するIフィールドを装備!
こいつそんな便利なものを!Iフィールドといえば、ビグザムをはじめとして強靭な防御力を持つ機体によく搭載されてましたが
セイも言ってるようにアプサラスにはそんなのついてなかったんですよね、なので防御面では大したことなくて
ジムスナイパーの狙撃でいいように壊されまくってましたが、辰造のアプサラスはその弱点が完璧にカバーされているという…

ズッドバゴオオオオオオオオオ!!

「ぐうううっ…!」

「フン…チョコマカと…!」

チュドドドドドドド!

さらに恐ろしいことに、攻撃面の大型メガ粒子砲も様々な撃ち分けが可能なアプサラス!
まるでナウシカの巨神兵のように周囲をまとめて薙ぎ払う収束砲、
細かい光弾を無数に発射して、相手からすると非常に避けにくい拡散砲と、マオ達も避けるのに必死で
まともな反撃を行うスキもありません。この撃ち分けは原作でも行ってましたよね、ほんと攻撃面では鬼畜なモビルアーマーやで

ボッシュウウウウウッ!

「うっ…!?なんや!?」

「こ、このガスは一体…!?」

ボヒュッ!ボヒュウン!

「なっ!?ア…アッザムリーダー!?」

ドババババババッチイッ!

な、なにィィィ!?このうえ隠し玉のアッザムリーダーだとォ!?
次から次へと厄介な武装が飛び出てくる辰造のアプサラス!触媒として周囲に特殊なガスを撒き散らし、
そこへ電磁波による攻撃を加える武装!初代ガンダム第18話「灼熱のアッザム・リーダー」
登場したものであります。なるほど”灼熱の辰造”なんて二つ名がついてるのはこのせいだったのか…

ババババババババ!

「ぐぬうううっ…!」

「ぐぐぐ…!くっそぉ動かねえ!何か手はないのかよセイ!?」

バギイイッ!バギバギイイイッ!

「ああっ…!?」

「イ、イオリ君!」

そんなアッザムリーダーの威力は凄まじく、身動きひとつ取れずにダメージを食らい続ける2機!
しばらくするとボディがバキバキ嫌な音を立てて壊れ始め、完全に戦闘不能になるのも時間の問題に!
攻撃面では収束砲と拡散砲、さらにアッザムリーダーを持ち、その全てが必殺の破壊力、
防御面ではIフィールドでビームに対してほとんど無敵と、実に恐ろしい機体を作ったもんですね辰造…
ヤクザに落ちぶれたとはいえ、世界レベルの実力者だけあってここまでの強さを発揮するとは…



バキバキバキバキ!

「ど、どうにかならないの!?」

「ぐっ…」

「無駄だ…!この灼熱地獄から逃れた者はいない!
 おい女将ィ!約束は果たしてもらうぞォ!」

「…!」

「う…ううっ…」

みるみるうちにセイ達の機体が壊れていき、その場には敗色濃厚の悲壮感が漂い始めてしまいます
もはや勝ちを確信して「おいちゃんと約束守れよカスども」と言葉責めを開始する辰造。まさに外道!
これにはミサキも「もうダメだ…おしまいだぁ…」と泣き始めてしまいます。もはやこれまでなのか…

バゴオオオッ!

「なに!?」

バゴオオオッ!

「このガキ…!?一体どうやって!?」

「…粒子変異でビームを弾く技術が…自分だけのモンやと思うとんのかい?
 オッサン…!!よくも…ミサキちゃんを!!」

とその時、さんざ苦しめられていたアッザムリーダーを突如として打ち破ったマオ!
一体何をしたんだ!?粒子変異でうんぬんと言っているところを見ると、
やはりセイとの戦いで使ったリフレクトスラスターで衝撃波を放ったんでしょうか?
まあ細かい理屈はともかくミサキの涙を見て完全にブチ切れたというのが一番の理由な気もします
出るか必殺サテライトキャノン!?月は出ているのか!?



ウイイイイイン

「馬鹿め…!月も出ていないのにサテライトシステムだと?」

「ワイを誰やと思うとんねん…?ワイは世界一のガンプラビルダーになる男!
 ヤサカ・マオ!ガンプラ心形流の正統後継者や!!」

ギュインギュインギュインギュイン

「な…!?お前…珍庵の…弟子!?」

がしかし、月が出ていないにも関わらずサテライトキャノンの体勢に入るマオ!そんなことが可能なのか!?
それと「珍庵の弟子!?」ってあのジジイそんな有名人だったんかい!
マジか…いつもダブルピースしてるとぼけたジジイだと思ってましたが…(えー
ガンプラ心形流ってのは、世界レベルのファイターからしても驚異の実力を持つ流派だということですかね

「よう覚えとけえええーーーッ!!」

チュドオオオオオバッゴオオオオオオ!!

そしてサテライトキャノン行ったー!!辰造も大型メガ粒子砲で迎え撃ち壮絶な撃ち合いを開始!
こいつはすげえ展開ですよ!ケタ外れの超極大火力を持つ2つの武器ですが、果たして強いのはどちらか!?
それとGX魔王のサテライトキャノンは、本家GXと違って脇の下から構えることができるんですが、
(本家のGXは肩にかつぐように構えないと撃てない) このポーズの違いで一体なにが変わってくるんだろうと思ったら
GX魔王はこんな風にサンライズ立ちしながらサテライトキャノンが撃てるんですね
そうか、最大の恩恵はサンライズ立ちできるってことだったのか(えー

ギュゴゴゴゴゴゴゴ!!

しかし大型メガ粒子砲もやはりタダモノではなく、サテライトキャノンに対して真っ向から競り合うという
とてつもない撃ち合いとなる結果に!このビリビリと猛烈なパワーに耐えながら、サテライトキャノンを撃ち続けるGX魔王
なんともカッコいいです。すばらしい…今回のメカ作監は大張正己だそうですが、
キャノンを撃ち続けるGXに躍動感すら感じるぜ…そして最後に撃ち勝ったのはやはり…

俺は!生きるッ!生きて!
ミサキと
添い遂げる!!

ギョオオオオオドッゴオオオオン!!

ミサキと添い遂げたぁーー!!(えー
そんなマオの添い遂げビームがついにアプサラスへ直撃!強靭なIフィールドを持つアプサラスではありますが、
サテライトキャノンはそれさえも突き破りアプサラスに手痛いダメージを!
すげえ…大型メガ粒子砲を蹴散らしたうえにこの威力、さすがにサテライトキャノンは格が違った



プッシュウウウウウウ…

しかし、無理をしたせいかGX魔王もさすがに限界のようです
アプサラスにかなりのダメージは与えたものの、トドメまでは刺せずに動けなくなってしまうGX魔王。
でもこれはタッグ戦ですからね、GX魔王が動けなくとも、まだその場にはビルドガンダムMk−Uが!

「お2人さんッ!!」

「任せて!!」「任せろ!!」

ギュオオオオオオ!



「ちいいっ…!」

チュドドドドドド!

すかさず一気に勝負を決めに出る2人!アプサラスへと急接近するレイジですが、
辰造も近寄らせまいと拡散メガ粒子砲を発射!ですがそこは回避力に定評のあるレイジ、
全弾かわしきって一気にアプサラスへと肉薄すると、ダメージ箇所に向けて至近距離でのビームライフルを…

「くらいやがれぇーーっ!!」

ドキュドキュドキュドキュドキュウウウン!

「ぐぬうううっ…!」

ボッグアアアアアアン!!

乱れ撃つぜええええええ!!物凄い勢いでビームライフルの連射を叩き込み、
ついにアプサラスを撃墜したレイジ!終わってみればとんでもない強敵でしたね、
セイ達だけならアッザムリーダーでやられていたし、マオだけでもサテライトキャノンを撃った後にどうなっていたことか…

「ヤサカさん…!」

「ありがとう…みなさん…!」

「へへっ…!」

そしてバトル中に嘆きの涙を流していたミサキも、今となっては歓喜の涙に変わっていました
それに対してダブルピースで応えるマオ。師弟そろってダブルピース好きだなオイ!
エンディングでもダブルピース、「珍庵の弟子!?」でもダブルピース、そして勝利のダブルピース、
ガンプラ心形流の一番の基礎はダブルピースとかそんな決まりでもあるんだろうか…(えー

「…なぜだ…なぜこの俺の灼熱が…」

「辰造…ガンプラは常に進化している。日々の精進を怠ったお前に、
 勝利の女神が微笑むことはない」

「くっ…」

「それから…女将との約束、果たしてもらうからな…!」

「…!」

そしてこちらは敗者サイドの様子ですが、ラルさんに
「そう、これでいいと思ってしまえばそれで終わり、でもアイドルは常に前に進まなきゃ」
アイカツ魂を叩きこまれていた辰造。ボンガロ風に言うなら
「時を止めた者が前に歩を進めるものに勝てるわけがない!!」って感じですね(えー

それと辰造は、なぜこんな風に歪んでしまったのかとか理由は明かされずにフェードアウトっぽいですね
まあ、あんまり回想とかダラダラやるとテンポ悪くなるから、バッサリと切るものは切るというのも英断かもしれません
ワンピースとか回想やりすぎてひでぇことになってるしな…
ワンピースはなんつーか、なんでもかんでも描写しすぎなんだよな…何かを切るということができないから
やたらゴチャゴチャして間延びした展開になってしまうという

「ほな、ワイは一足先に失礼します!」

「マオくん、昨日は本当にありがとう!また絶対に遊びに来てね!」

「も、もちろん来ます!来年も再来年も、予選に勝ってぜったい来ます!」

「うん、待ってる!」

「にゃははは!ど、どないしょ、どないしょ、にゃははは!」

そして翌日、セイ達より先に旅館を後にしたマオでしたが…
やはりミサキとはいい仲になったようで、次に会う約束を交わして大ハシャギするのでした
つーか「予選に勝ってまた来年来ます!」じゃなくて何度でも来りゃええやん!
1年に1回しか来ないつもり!?なんてもったいない、せっかくだから2〜3ヶ月に1回でも会いに来たらいいのに
それともこの旅館、セイの持ってたパンフによると高級旅館って話だったから
普通に泊まろうと思ったらクソ高くてマオのおこづかいじゃ無理とかそういうお金の事情が…(えー



そういえばあれだね、マオってこの間セイに会いに上京してきた時も
電車使わずにヒッチハイクで来たんだったね…
電車賃を払う金がなかったんでしょうか、そう考えるとやはりビンボーなのかマオ…
せっかく仲良くなったのになんて悲しい現実だ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「にゃははは〜!」

「ったくしょうがねー奴だなあ」

「んっ、そういえばまだレイジはんとの勝負つけてませんでしたねえ」

「フン、やってもいいぜ?」

「そんなことよりマオくん!(ぎゅむっ)」

「んがっ!?」

「スーパーマイクロウェーブ装置もないのに、
 どうしてサテライトキャノンが撃てたの!?」

「フフッ、それは言えません。門外不出です」

そして今回は共闘したものの、まだまだレイジとマオはライバル意識ムキ出しの関係のようです
それと月が出ていないのにサテライトキャノンが撃てたことについても、おいそれと教えられることではないという…
やはりその辺は、ガンプラ心形流の奥義に関わる重要な技術を使ってるんでしょうね、
辰造の使ってたIフィールドもそうですが、プラフスキー粒子の応用技というのはまだまだ奥が深そうです

ブロロロロ…

「にゃろう…世界大会ではぜってー勝つ!!」

「帰ったらすぐに新作に取りかかるよ!」

「期待してるぜ!」

そして去っていったマオを見送りつつ、気持ちを新たにするセイ達ですが…
って、し、新作に取りかかる!?もう次の機体!?嘘やろ!?
そ、そんな…ガンダムMk−Uはこれでお役御免ってことなんですか!?セイのやつカミーユの親父みたいなことを言いおって!

カミーユの親父・談

「ガンダムMk−U?
 
あんなものはもういいでしょう。
 私は次の機体のことを
 考えている」
クワトロ・バジーナ談

「Mk−UはしょせんMk−Uか…」
ジャミル・ニート談

「こんなものは
 もういらないんだ!!」(えー

哀れなりガンダムMk−U、原作からしてもともとこんな言われようでしたが、
やはりそれはビルドガンダムMk−Uになっても変わらない運命なのか…

「ついに完成したよ…!我がPPSE研究班が、総力を挙げて作り上げた
 ワークスモデル!もちろんファイターは君だ…!カワグチ!!」

「…」

ってどちら様ですかーー!?な、なんやこれは!
なんとラストシーンでは、アラン達の手によって新たなガンプラが完成していました
その名もケンプファーアメイジング!ガンダム0080に登場したケンプファーの改造機!
マジか…OP映像でシルエットに隠れているライバル機体のうち、ケンプファーだけ姿が映ってるのはなんでかなと不思議でしたが
それだけ本編でも大きい扱いがされるってことだったんですね、



それとアランはPPSEの関係者だったのかぁ、今回ラルさんがPPSEは大会の主催者だって語ってましたが
このケンプファーアメイジングはどういう形で大会に関わっていくんですかね?

そして何より気になるのはこのカワグチという男、公式サイトによればメイジン・カワグチという名前のようです
マジか…つまり、この間倒れたという名人の跡継ぎというわけか、その正体とはいったい…


(C)ゆでたまご/集英社

ア…アランの知り合い、
逆立った髪型…”アメイジング”!
メイジン・カワグチの正体は

サッパリ見当がつかないぜーーーっ!!(えー
 



・今週のビルドファイターズは水着回と思いきやまさかのX推し(DREAMSつき)と大志さん歓喜の話でしたね

いやまったくです、今回の話はXファンの俺にとっては嬉しすぎる内容でした
冒頭ではダブルエックスとGビットの登場、しかも乗ってるのはジャミル、旅館でマオのDREAMSの鼻歌、
極めつけは存分に強さを見せつけたサテライトキャノン…
不遇作品の筆頭だったXがこうも輝く日が来るなんて、
こんなに嬉しいことないですよ、たぶんリアルでダブルエックスとガンダムX魔王のガンプラが発売した関係で
扱いが良かったんでしょうけど、これほどいいものを見せてくれたら販促も大歓迎ですよ

そんなわけで俺も買ってきてしまいました
これがワイのぉぉぉ!ガンダムX!魔王ですッ!!



生まれて初めて買ってきたガンプラです。SDガンダムなら小学生の時買ったけどね
ちなみに他にもガンダムXディバイダー、そしてユウキ先輩のアメイジングブースターも買ってきました
第6話のアメイジングブースターの使い方にはほんとに感動したしね…
あれを見てしまった以上、ちょっとでも売り上げに貢献したいと思って。

いや正直、俺がこれほどガンプラを買いあさるなんて普通じゃありえないですよ
俺にとってガンプラってのは写真で見れば十分なもので、あとは店に置いてある箱の絵をただ眺めてみたり
これまで自分で作ろうなんて思ったことなかったんですが、そんな俺ですらこれほど次々にガンプラを買いたいと思ってしまうなんて…
それほどのパワーがありますよねビルドファイターズには。
お金を払うだけの価値が十分あると思ってます

普段の自分がやらないようなことも、やりたいと思ってしまうほどの面白さがある

ちなみに主題歌CDのニブンノイチも買ってきました、このOPも大好きなんでね…初めて見た時にも褒めちぎったけど
いまだに毎回見るたび良さに震えております


・「ガンダムビルドファイターズ」7話は、安部真弘先生も世界の実力差に反応を示したようですね。

そう、そんなビルドファイターズにはイカ娘の安部先生も夢中のようで
ツイッターでもう何枚もイラスト描いてましたね。特にチナちゃんがお気に入りのようです
安部先生がこんなに連続で、二次創作イラスト描くって相当珍しいことやねんで

 

安部先生はイカ娘関係のイラストはよく描いてるけど、他作品のイラストを描くのはかなり珍しいんですよね
たまに思い出したようにぷよぷよのキャラ描いてたりもするけど、こんな短期間に連続でっていうのはまず見られないかと
やっぱそういう人を動かす力があるんやなビルドファイターズには…ほんと素晴らしい作品に巡りあえて俺らは幸せですよ


■ガンダムビルドファイターズ 第8話「逢戦士たち」


今回の話ですが、本編に入る前に前回の次回予告ネタについて話すのをすっかり忘れてましたね
前回の予告は、「次回、逢戦士たち。何を賭けるのか、何を残すのか…」というわけで、
初代ガンダムの劇中歌として登場した哀・戦士ネタでした。

哀・戦士といえば、初代ガンダム中盤の山場ジャブロー攻略戦で流れる印象深い曲ですよね
ガウ攻撃空母から飛び降りていくグフの群れが目に浮かぶようだ…ててれてんてれれ ててれてんてれれ

「プラフスキー粒子…プラフスキー・パーティクル・システム・エンジニア社、通称PPSE社が開発した
 粒子の名称です。この粒子は、ガンプラの素材となっているプラスチックに反応…
 粒子を流体的に操作することにより、普段は動かないガンプラを、操縦者の意のままに動かすことが
 可能になります。また粒子の変質を利用し、火器から発射されるビームやミサイル…爆発などの
 エフェクトも再現できます。いかがです?教授」

さて今回の冒頭は、何やらプラフスキー粒子について詳しい説明を行いながら、ガンプラの模擬戦をやっているシーンで始まります。
そんな模擬戦に登場したMSは百式!おお、Zガンダムでシャアが乗ってた機体ですよ
それにしてもこの場面の百式、ビームライフルの音がペーゥってZガンダムの音になってるなぁ
Zのビームライフルの音は特徴的ですよね、何しろペーゥだから一発ですぐ分かる(えー

そして百式と相対している機体は一体?青いアンテナや青いビームが特徴的なガンダムですが…

・ビルドファイターズ最新話についにGセイバーがきましたね、たった数秒の出番でやられ役でしたが
 青いビームシールドもしっかり描かれて満足です。以前大志さんはガンダムXは話題にされないと言いましたが
 Gセイバーはそれよりさらに話題にされない(話題にされてもネタにしかされなかった)ので
 これで少し興味をもってもらえたらと思います by Gセイバーの人



これが噂のGセイバーか!!マジか、具体的な外見とか知らなかった…
そういう意味では俺にとっても貴重な出番でした、「再販予定があるから出るかもしれない」とは俺も書きましたが、
こうして現実になるとはビックリですなあ、おめでとうございますGセイバーの人
X以上に不遇だったというGセイバーですが、これを機に認知度が高まるといいですね

「はぁ…そんなオモチャを動かすだけの粒子を、研究テーマにするつもりかね?
 若き天才、アーリージーニアスと呼ばれている君が」

「お言葉ですが教授…このプラフスキー粒子が、反粒子同士の結合によって
 精製されているのをご存知ですか?」

「…!?そ、それは本当かね!?」

「他分野にも応用可能な粒子技術です。なのにこの画期的な技術を、PPSE社はオモチャを動かすための
 技術にしか使っていません…しかもその製造方法は完全に秘匿されています。
 技術が漏洩し悪用されるのを恐れているのか…それとも他の理由があるのか。
 教授、僕はどうしてもこの粒子の秘密を解き明かしたいんです」

「それでガンプラバトル選手権に出場すると…?」

「はい。プラフスキー粒子の情報を手に入れるためには、それが最も確実です。
 世界大会にはPPSE社のワークスチームも参加しますし、創設メンバーも会場に訪れる…
 出場選手となれば、レセプションやら彼らと接触する機会も増えますから」

ってなにぃぃぃ!?教授に対してプラフスキー粒子の説明をしていたこの天才坊やですが、
「こんな便利な粒子、オモチャにだけ使わせるとか馬鹿なの?俺がもっと有効利用してやんよ」
プラフスキー粒子の情報を探るために選手権出場を決意することに!
こ、このクソガキがあああああ!余計なことすんな!

この超便利な粒子をあえてオモチャにしか使わないという、一種のバカバカしさというか
才能の無駄遣いしてるところがいいんじゃねーか!
それを「もっと有効活用しなきゃダメだろ」とか言い出すとは、これだから天才は…(えー

というか今は健全な遊びとしてガンプラバトルが成り立ってますが、
この天才くんが他の分野に広げた結果、様々な争いが各地で起こったりしたら大変なことですよ
この番組がダンボール戦機になっちまうよ!(えー
やめろバカ野郎!ガンプラバトルはあくまで遊びなのがいいのに、ダンボール戦機みたいに兵器同然になったら冗談じゃないぜ…

それとガンプラバトルなんて好きじゃないけど、自分の目的のために利用するってこの動機、
どうにもキララの時と同じ反感が俺の中に渦巻いてくるんだが…
「興味ないなら寄ってくんなよ!」っていうあれですよ。
やっぱラルさんの言ってたガンプラバトルは遊びであり、好きだからこそ戦うっていうあの名言があるだけにね…
レイジもガンプラバトルの楽しさに目覚めたようだし、そういう遊びとしての面白さに注目していたんだけど…
こういう変な思惑とかは持ち込んで欲しくないなー

「おおリカルド!リカルド・フェリーニ!」

「久しぶりだなぁグレコ!去年の世界大会以来か!」

「ああ、そうなるな!今日はいきなりどうした?」

「予選の決勝は明日だろ、激励してやろうと思ってな」

「ハハッ、世界大会への出場を決めてる奴は余裕だな」

「イヤミを言うな!」

そんな中、フェリーニは旧知の仲であるグレコというファイターの家を訪れていました。
すでにフェリーニはイタリア大会を勝ち抜いており、世界大会への出場が決まっているようですが
このグレコの参加しているアメリカ大会は、まだ予選が終わっておらず明日に決勝を控えているようです

「それで決勝の相手はスコットか?それともカーター?」

「いいや、初出場の少年だ」

「なら楽勝だなぁ!」

「そうとも言えん…相手のガンプラ歴が3ヶ月と聞いてしまってはなおさらだ」

「…3ヶ月!?その相手の名前は…?」

「ニルス…ニルス・ニールセン」

そんな決勝でぶつかる相手が、ガンプラを始めて3ヶ月というズブの素人との話を聞いて、
言い知れぬ不気味さを感じていたグレコ。経験で言えばレイジも同じくらいではありますが、
レイジの場合はガンプラ歴の長いセイが一緒にいますからね…

このニルスという相手は、ガンプラを作るのすら自分でやってるということでしょう
ガンプラを始めてたった3ヶ月で、予選決勝まで勝ち抜いてくる機体を作り、さらにそれを使いこなす戦闘技術まで…
グレコが不気味さを感じるのも無理はないでしょう。それとこのニルス・ニールセンって名前は
なんかすごい富野監督っぽいネーミングよね(えー
カクリコン・カクーラーとかギャブレット・ギャブレーとかキッチ・キッチンとかそんな感じで

「グレコ・ローガン、27歳…ガンプラ歴20年、過去に2度世界大会に出場、最高位はベスト16…
 今大会で使用するガンプラは、トールギス・ワルキューレ…
 大出力の火力と重装甲、そしてそれを扱うに余りある推進力を有する機体…」

そんな一方で、決勝で戦うグレコの情報を調べていた天才少年…ニルスってお前かよ!
なるほど、わずか3ヶ月の経験で勝ち上がってきた理由としては、こうして相手を分析して対策を練ってきたのと
ガンプラ作りも天才ならではの飲み込みの早さがあったからか。
それとこの考えこむニルスの図はなんか可愛らしいものがあるな…いかん惑わされては…(えー



それとグレコの使用する機体は、ガンダムWに登場したトールギスの改造機ですか
トールギスといえば、まぁやっぱりガンダムEXVSをプレイしてる時の
殺人的な加速だっ!せおー!せおー!無理は承知!せおー!
せおー!トールギスは時代遅れの機体ではない!せおー!
っていう、あのやたらうるせぇゼクスの声が印象的だな…(えー

あとグレコはガンプラ歴20年の超ベテランでしたか、ニルスとは完全に対照的ですね…これはグレコ負けたくないだろうなー

「今までの対戦相手とはレベルが違う、できれば世界大会までは温存しておきたかったが…」

と、そんなグレコのことを相当に警戒していたニルス。これまでの戦いは百式で勝ち抜いてきたようですが、
それではもう通用しないということで、秘密兵器のガンプラを使用することに決めたようです。まあ百式はZガンダム本編でも
「そんなモビルスーツで、このジ・Oと対等に戦えると思っているのか!シャア!!」
シロッコに思いっきりコケにされてボコボコにされるぐらいには頼りない機体だしな…(えー

「粒子運動率、99.97%!」

「格武装に搭載したエネルギーパックの粒子圧縮率、安定しています!」

「各部関節に使用したハイポリキャップも正常に機動!」

「イモーションペイントの剥離、ありません!」

「水中でも地上と同等の数値を出していますよ、アラン主任の設計通りですね!」

「いいや、PPSE研究所の技術力あってこそだよ、しかもファイターはメイジン・カワグチ…!」

「世界大会への布石は盤石ですね!」

一方でこちらは、主催者であるPPSEの研究所。例のケンプファーを仕上げるために
大勢の研究員が総出になって、あれやこれやとデータ採取を行っていました
こいつらもなんつーか…ニルスの話では世界大会のトーナメントで普通に出てくるそうですけど、加減しろ馬鹿!!(えー

やりたい放題に権力使って機体を調整しまくりやがって!セイ達みたいな一般人の参加者が涙目すぎる
主催者がここまで勝つ気満々とは…単なるエキシビジョンとかで登場すると思ってたんだけどなー

「いや…まだ気がかりなことはあるよ」

「…ネメシスですか?」

「ああ、メタン・ハイドレートの発掘王が率いるガンプラチーム…
 世界大会への出場を目論んでいると噂されているが…」

しかし、ここまでやってもまだ「安心はできない」と語るアラン。
何かと思えば、世界的な資産家が率いるチーム・ネメシスが、莫大な財力を使ってどんな手を使ってくるか分からんと…
お前らも似たようなもんじゃねーか!(えー
そろそろ遊びの枠を飛び越えて、権力とか財力を駆使してまで勝とうとする連中が現れ始めたな…

「旦那さま、フラナ機関のバルト様がお見えになりました」

「通せ」

「かしこまりました」

ガチャ

「失礼します、旦那さまにはご機嫌麗しく…」

「能書きはいい、早く会わせろ」

「は、ははっ…」

「はじめまして。フラナ機関からやって参りました、アイラ・ユルキアイネンです」

そんなネメシスの会長というのがこの爺さん、そしてそこに案内されてやってきたのは
ララァみたいなことを言っていたあの女!つーかフラナ機関ってなんやねん!
まんまフラナガン機関じゃねーか!まさかニュータイプや強化人間の研究を実際にやってるとは思えんが…

「(ギロ…)どういうつもりだ…?我がネメシスが欲しているのは
 最強のガンプラファイターだ…!そのためにお前らごときに莫大な投資もした!
 その成果がコレか!?」

「…(イラッ)」

がしかし、最強のファイターを連れてくると聞いていた会長は、「なによこの小娘はふざけてるの?」
アイラを見るなり激しくブチ切れ!でもそんな風に会長に怒鳴られて
「うっさいわねぇこのジジイ」みたいな顔するアイラがなんか可愛いな(えー
前回「お前は賢いな」って言われた時もなんかニンマリ笑ってたし、無感情女かと思いきや意外と表情変わるなアイラ

「い、いえ…アイラこそ我がフラナ機関の最高傑作!人類最強のファイターです!」

「会長、私の能力をお疑いなら、実際に見て判断していただくのがよろしいかと」

「フン、なるほどな…ガウェインを呼べ!」

「!?」

やかましい会長を黙らせるために、「文句だったら私の実力見てから言えカス」と言ってのけるアイラ。
すると会長は、「おお見せてもらおうじゃないの」と言いたげに
「ギニュー特選隊を呼べ!」みたいなことを言い出しました(えー
それを聞いてガタガタ震える金髪の男、まさにギニュー特選隊を前にしたベジータそのものです


(C)鳥山明/集英社

まっ、まさか…!
ギニュー特選隊…!!

「でっ、ですが…!今日はアイラ専用のガンプラを持ってきておりませんので…!」

「バトルルームにあるものを使え。人類最強ならば問題なかろう」

「はい、問題ありません」

「相手はガウェインだぞ!!」

「存じ上げません」

「ぐっ…!チームネメシスのメインファイターで、世界レベルの実力者だ!」

「(つかつかつか)」

「来たか…ガウェイン、バトルだ」

「フッ…」

慌てながら「す、すいません今日はガンプラ持ってないんで勘弁して下さい」と語る金髪マンですが、
「あ?代わりのガンプラ使えよ人類最強なんだろ?」とあっさり蹴られてしまいました。
しかしアイラはまったく気にしてないようで、自分のガンプラがなくても涼しい顔であります
そんな中とうとう現れたガウェイン。こいつも世界クラスだそうですが、つまり辰造やユウキ先輩くらいにできる男なのか…?

「セイのやつまだ籠もってんのか?」

「少しは休んだらって言ってるんだけどねぇ…でもセイは父親と同じで、一度火がついたら止まらないから」

(世界大会まであと一ヶ月…!今のままじゃダメなんだ!
 前回の世界大会に出場したユウキ先輩に…
 完成度、運動性、火力、その全てで僕とレイジは負けた…
 それに海に行った時に戦ったアプサラス…
 プラフスキー粒子を変異させて、ビームを弾き返すIフィールド…
 あれが世界で戦うガンプラの実力…!
 それにマオくん…スーパーマイクロウェーブ装置もないのに
 サテライトキャノンを撃っていた…世界で戦うガンプラは、そのどれもが
 プラフスキー粒子の特性を理解し応用している…
 僕も彼らに負けない、オリジナルの作品を作らなきゃ…!)

一方その頃、セイは前回の旅行から戻って以来、ずっと部屋にこもって新機体の構想を練っていました
どうやらマジでガンダムMk−Uは出番が終わるようです。こんなのってないよ!(えー
でも辰造やマオのように、プラフスキー粒子をもっと活用しないと勝てないっていうのは事実だろうしなぁ。
それとユウキ先輩との戦いも、セイにとっては完成度・運動性・火力全部で負けてたという完敗の内容だったみたいで…
うーんあれって互角の戦いじゃなかったのか…言われてみれば、ちょっとユウキ先輩が押し気味に戦ってたような気もするけど…

はてさてアイラvsガウェインの行っていたガンプラバトルでありますが、
それぞれが使用している機体は何かと思えばジェガンvsデビルガンダム!
うおおおおおおここでデビルガンダムとは!ジェガンの方も気になる機体ではありますが、
Gガン好きの俺としては、やはりデビルガンダムの登場に興奮せずにはいられません

デビルガンダムには色々な形態がありますが、ここでガウェインが使用してるのは
Gガンの最終話に登場した最終形態でしょうね。ちなみにデビルガンダムの形態をそれぞれ説明しておくと

デビルガンダム第1形態

デビルガンダム最初の形態で
虫みたいにすごくキモい下半身
が特徴。

すでにこの時から火力は凄まじく、
大量に現れたネオジャパンの追撃部隊を
拡散粒子弾で一瞬にして全滅させた。

宇宙のネオジャパンコロニーから
地球へと落下したが、大気圏突入と落下の衝撃で
大きなダメージを負い、傷を癒すためにしばらく休眠状態に入った。
デビルガンダム第2形態

新宿にてエネルギーを蓄えていたデビルガンダムが、
仕上げにドモンのシャイニングフィンガーソードの
エネルギーを吸収して進化復活した形態。

下半身にでっかいガンダム顔ができており、
全身から無数にうねうねと伸びる触手・ガンダムヘッド
攻撃してくるようになった。

ギアナ高地でドモンと決戦を行い、明鏡止水に目覚めたドモンの
シャイニングフィンガーで倒されるが、その後ランタオ島で復活。
最後はシュバルツとキョウジが犠牲となり、
ドモン涙の石破天驚拳で倒された。
デビルガンダム第3形態

生体コアとしてレインを取り込み、さらに巨大に進化した形態。
これまでと比べ物にならないほどスケールが増しており、
その姿はまさに宇宙に現れた悪魔そのもの。

宇宙に浮かぶネオジャパンコロニーを丸ごと取り込み、
さらに地球まで食らい尽くそうとした。
全世界のガンダム連合が集結し、激しい戦いを繰り広げるが
あまりの巨大さと強力な再生機能を持つため、正攻法で倒せず
ネオアメリカの最終兵器・自由の女神砲もまったく通用しなかった。

そのため、ドモン達が内部に突入し、
動力部や中枢を狙うという戦法を取るしかなかった。
デビルガンダム最終形態

第3形態の内部に乗り込んだドモンに対し、
それを排除するように現れたデビルガンダム最後の形態。

その実態は、生体コアとなっているレインの
「ドモンに合わせる顔がない」
という気持ちの結晶であり、
ドモンがレインに近づくほどに猛烈な攻撃を行った。

その気持ちを知ったドモンはまともに戦えなかったが、とうとう最後には
「お前が好きだ…!!お前が欲しい!!レイイイイイン!!」
という
全世界が見守る中での大告白を行い、生体コアからレインが解放され
2人の門出となる石破ラブラブ天驚拳によって
ハートマーク型に撃ち抜かれて
爆散した。

大体こんな感じです。ただガウェインの使用している最終形態っていうのは、
説明した通り第3形態の内部に存在するオマケ的存在なので、武器とかあんまり多くないんですよね
ここはやっぱりガンダムヘッドが特徴的な第2形態あたりを作って欲しかったなー
ただ作るの死ぬほど大変だろうけど…
無数のガンダムヘッドをひたすら作って作って、多分バトルのたびに壊れるだろうからそのたびに作り直して…うへー
第3形態とかは作ろうと思ったらさらに気が狂うなぁ。地球飲み込むレベルだし…やっぱ第2と第3は再現無理かねこれ
ちなみに第1形態は色々実体化してるみたいなので見てみましたが、超キモかったです

キモッ!これキンモ!やっぱ第1形態は下半身の虫みたいなのが生理的に無理すぎるぜ
そう考えると第1形態はキモくて無理、第2・第3形態は作るの大変すぎて無理って意味で
ガウェインが最終形態選んだのは必然だったのかもな…(えー

あとアイラが使用しているジェガンについては、
ガンダムユニコーンでの名もなきスタークジェガン乗りのシーンが格好よかったですよね

ジェガンなんてもともとは、逆襲のシャアに登場したやられメカでしかなかったんですが
そんなやられメカに乗った、名前すらない脇役パイロットが、ガンダムユニコーンのメインキャラであるマリーダ相手に
激闘を繰り広げるという。マリーダが弱いんでなくこの名無しパイロットが強いと思わせる演出は圧巻であります
散弾のランチャーで牽制しつつ不要なアーマーをパージ → 敵ファンネルの弾幕を高速で突っ切りながら接近戦の流れは
確実にエース級のパイロットが乗っていると確信できる凄みが…



とか言ってる間にガウェイン死んだーー!!
爆煙でアイラを見失っているうちに脳天グサー!ああ、なんということだ
やはりジェガン乗りはタダモノじゃない実力を持っているという運命なのか
まったくアイラのやつ相手はデビルガンダムなんだから「できないよぉ!僕にはできない!」とか
もうちょっと空気を読んでだな…(えー

「ジェ…ジェガンでガウェインのデビルガンダムを…!?」

「いかがでしょうか会長」

「見事だ…!チームのメインファイターは彼女に一任しよう!」

「(にこり)」

そんなアイラの強さには会長もすっかりご満悦のようで、今となっては申し分ない実力だとアイラを認めていました
それにしても、その横で「いかがですか会長?」とか余裕ぶってる金髪の男が笑える
たぶん今一番ほっとしてるのはこいつだろうな(えー
バトルの前は「ガ…ガウェインと戦うだなんて…(ブルブル)」とか思いっきりビビってたのに

あと会長に認めてもらえてにっこり笑うアイラが可愛いですね、やっぱりなんだかんだで感情豊かだよな

「しかし侮るなよ、我がチームの参加している大会予選にはあの男が出てくる…
 去年の世界大会優勝者、カルロス・カイザーがな」



がしかし、そんなアイラ達の参加する予選には、恐るべき強敵が待ち受けていました
その男とは前大会世界王者カルロス・カイザー!
おお…ついに王者の登場ですか、これまで「世界大会に出ました」ってキャラはちらほら出てきましたが
世界王者の登場はこれが初めてですよ、ユウキ先輩は前回世界大会まで行ったけど優勝できなかったようだし
少なくともそれより格上ということですな…これは確かにアイラでも互角に戦えるかどうか?

そんな世界王者カルロス・カイザーが駆るのはα・アジール!
逆襲のシャアに登場した巨大MAですね…さすが世界レベルの実力者たちは
アプサラスVとか、デビルガンダムとか、α・アジールとか見るからに強そうな機体に乗ってくるなー

ちなみにα・アジールのαは、アルファと読むんでなくてアルパと読むんですよね
なんでアルパなんだろうね…俺的にはアルファの方が強そうだと思うんだけど

あ、それとネメシス会長の声、聞いてるうちに「この声ってもしかして…」と思って確認してみたら
やっぱりブロリーの親父(パラガス)の声じゃねーか!
まさかこんなところでブロリーの親父の声を聞くことになるとは…

《ヘェーイ!!全世界65億のガンプラファンに、至福の時が訪れたぜぇーい!!
 今宵、ラビアンローズ・ガーデンで行われるのは!
 ガンプラバトル選手権・世界大会への出場を決める
 アメリカ地区予選の決勝戦だぁーっ!!
 その熱い戦いを、完全生中継でお送りするぜぇ!ヒャッハー!!》

そんなある日、とうとう開催されることになったのはアメリカ予選大会の決勝戦!
つまりはグレコとニルスが激突する舞台というわけですな、それにしてもアメリカだけあって会場の規模がでけえなー
それにしても気になるのは、このノリノリで実況している男です。単なる実況担当かと思いきやその実態は…

お禿様キターーー!!完全に富野だコレーー!!
うわあああ!機動戦士ガンダムの生みの親・富野由悠季!なんでこの人が実況担当を!?
そんなお禿様に完全生中継で実況させるとかなんて命知らずな!アメリカはこの決勝を潰す気か!?(えー

禿御大は問題発言の宝庫みたいな人で、その中でも一番有名なのは
逆襲のシャアを製作中の時に、女性キャラのクェス・パラヤの作画が気に入らず
「こんなクェス・パラヤのおまピーーは僕舐めないよ!!」って言ったアレですよね

あとは自分が監督をやったVガンダムについて、DVD−BOXが発売決定した時にコメントとして書いたのが
「このDVDは見れたものではないので買ってはいけません」だったりとか

それとゲームのACE2が発売した時に、インタビューされて答えたのが
「ゲームは基本的にやりません。なまじ手をつけると
 おそらく生活破綻者になっちゃうんで、やっぱり嫌悪感があります。
 ゲームは好きになってはいけない!っていう風に努力しましたね。
 だからゲームで商売してる人が大っ嫌いなの。
 そういう人の弱い所につけ込んで商売するっていう大人の仕事だから、
 それは基本的にやっちゃいけないこと」だったという…

この人に完全生中継をさせるというのか!?アメリカは正気か!?(えー
自由の国にもほどがあるぜアメリカ、恐いものというものを知らんな…



ワアアアアアアア!!

《キター!!我がアメリカの誇る最強の暴れ牛の登場だぁ!
 しかし豪胆なアダ名とは裏腹に、その戦いは繊細にして緻密!
 前回予選優勝者、グレコ・ローガンーーーッ!!》

ワアアアアアアア!!

《そして反対側からチャレンジャーが入場だぁ!年齢はわずか13歳!
 しかしスキップしてアメリカナンバーワン大学に進学!
 すでに博士号を3つも取得している若き天才ーッ!
 世界的名探偵である父を持ち!母親は武術の達人という異色のスーパーボーイ!
 ニルス・ニールセンーーーッ!!》

そしていよいよ入場してきたグレコ&ニルスの2人、禿御大によって2人のプロフィールも紹介されますが、
父ちゃんは世界的名探偵、母ちゃんは武術の達人、13歳でアメリカ最高の大学に入り3つの博士号を持ってるとか
あまりにもチートすぎるやろニルス!お前は一体なんなんだ!
まさかここまでの経歴の持ち主とは…ちなみにニルスが持ってる3つの博士号というのは
素粒子物理学、高エネルギー物理学、ユークリッド空間物理学の3つだそうです。もう何が何やら…

「(ぺこり)」

《出たぁーっ!ニルスお得意のサムライ・ハローだぁ!!》

《ニルスは母親の影響で武術に精通してるんだ。
 カラテ、ジュードーの有段者だと聞いているよ》

ああ、でもこのサムライハローする姿はいいな(えー
常人の及びもつかない世界に生きてるけど、ちゃんと礼儀正しいのねニルス
ガンダムの天才キャラといえば思いつくのは、ダントツでZガンダムのパプティマス・シロッコなわけですが
「天才の足を引っ張るしかできない俗人どもに何ができた!
 常に世の中を動かしてきたのは一握りの天才だ!!」
という他人の見下しっぷりが凄かったので、ニルスの謙虚そうな雰囲気はちょっと新鮮ですね

「楽しみにしていた…アーリージーニアスと言われる君とのバトルを!」

「恐縮です」

「だが世界大会へは行かせん、向こうで待っている男がいるんでな!」

「負けられない気持ちは僕にもあります!」

「なら…どちらの気持ちが強いか試すとしよう!」

シュウウウウウ!

(…プラフスキー粒子…この粒子の秘密を解き明かせば、きっと…!)

って、そんなニルスとグレコのバトルがいよいよ始まりますが、
フィールドに湧き出したプラフスキー粒子を見ながら、何やら決意を秘めた表情に変わるニルス!
これは一体…?ニルスがプラフスキー粒子に興味を持ったのは、単に「他の分野で有効活用できるから」ってだけではないのか?
このプラフスキー粒子を研究することで、絶対にやり遂げなければならないことがあるという
強い意志を秘めているように感じます。そんなニルスの事情とは一体なんなのか…?

「トールギス・ワルキューレ!出るぞ!!」

「戦国アストレイ!参ります!!」

ドッシュウウウウウッ!

そしてお互いのガンプラがフィールドへ出撃していきますが、これがニルスが決勝のために用意した新機体、
戦国アストレイ頑駄無であります。SEEDの外伝に登場したガンダムアストレイの改造機ですね
それにしても出撃シーンがちょっと斜めに構えたポーズだったり、「参ります!」ってかけ声で出撃したり
色々と新鮮さを感じるなぁ。「参ります!」なんて言って出撃するキャラなんて他にいないもんね

(アストレイは近接戦闘型の機体…遠距離火器の追加武装もない…!ならば!)

ドシュウッ!ドシュドシュウッ!

そして戦闘開始早々、アストレイの特徴と装備の状態を見抜き、遠距離からの攻撃を選択するグレコ!
この辺はベテランらしいナイスな読みですねえ、今回初使用の機体でもすぐに対策してきましたか
実際、ニルスの戦国アストレイには遠距離武装が積まれていないようだし、この行動は正解のようですが…



バヒュウッ!バヒュバヒュウッ!

「最小の動きで避けている!?武術で言う”見切り”というやつか!」

「く…!」

ビームが全部
かわされてる!?

武道の奥技”見切り”だ!
どんなビームも
わたしには当たらん!

って、ゴ、ゴッドワルド中尉ーーー!!
なんということだ!ニルスのやつあのゴッドワルド中尉の得意技を習得してやがる!
これは恐ろしいことですよ、何しろ漫画版のウッソはこの見切りを破ることが全くできませんでしたからね
やはりフンドシ一丁で日本刀を構えながら空中に浮いて座禅するという厳しい修行を行ったんだろうかニルス…(えー

「ならば…!フルバーストで!!」



バッゴオオオオオオオ!!

とその時、チマチマ撃っていたのでは当たらんということで、メガキャノンの最大出力で攻撃を仕掛けたグレコ!
これなら紙一重でかわしても強引に巻き込まれそうな火力、今までと同じようには行きませんが…

「破ぁぁっ!!」

ズッバアアアアアアア!!

「な…!」

「なに!?」

ああ!こ、これは!烈光飛翔斬と疾風二連斬りの合わせ技!!(えー
刀による遠距離攻撃を可能とする烈光飛翔斬、さらに一瞬にして二撃の攻撃を繰り出す疾風二連斬り、
この2つの奥義を組み合わすとは恐ろしい男ですニルス・ニールセン(えー
この男を倒すにはニュータイプに目覚めるしか…ニュータイプに目覚めるしか!

 

「破!破ぁぁっ!!」

ズバズッバアアアア!

「ぐうううっ…!」



ドゴドゴドッゴオオオオ!!

「グ、グレコーーッ!!」

うわあああああ!あ、あかん…強すぎるぜ烈光飛翔二連斬り!(適当に名前混ぜた)
防御しようとしたトールギスをやすやすと吹き飛ばし、巨大な岩壁をバラバラに砕いて
グレコを下敷きにしてしまったという…この絶大なダメージはグレコもさすがにきついか…?

「勝負ありました」

グググ…

「まだだ…!まだ勝負はついていない!」

がしかし、かなりのダメージを負いながらも、機体が動く限り立ち上がるグレコ!
さらに遠距離戦で勝てないならこうだと言わんばかりに、ビームサーベルを抜いての接近戦を挑む!
おお、男らしいぞ頑張れグレコ!なせばなる!ザブングルは男の子!(えー

「降参してください、これ以上戦っても無駄です」

「随分となめられたものだな…」

「負けると分かっていて、なぜ続けるのですか…?」

「言っただろう…絶対に勝ちたい奴がいるんだ…!
 こんなところで負けるわけにはいかんッ!!」

がしかし、接近戦となればますますアストレイが有利な戦い、「これ以上やっても無駄」と降参を勧めるニルスですが…
そうか…利口すぎるニルスには分からないんでしょう、馬鹿な男の意地、ファイターの魂というものが
ファイターとしての経験が浅いせいもあると思います。6話でレイジとユウキ先輩が繰り広げたあの激闘も、
ニルスには分からないんじゃないかな。「なぜ大事な決勝戦の前にこんな馬鹿なことをするんだ」と。理屈で言えばそうなんですが
理屈以外に体を突き動かすものがある、意地があんだよ!男の子にはなぁ!

「ぬううああああーーっ!!」

ギュオオオオオオ!!



凄まじい気迫とともにニルスへ向けて突撃するグレコ!しかしグレコの繰り出したビームサーベルは
ニルスの刀によってなんと真正面から斬り裂かれてしまう!
くそっなんて強さだよこのザンテツブレードは!(えー  ビームサーベルを斬り裂くなんて普通じゃねえぞ!

バチバチバチボッガアアアアアン!!



そんなサーベルを持つ右腕を斬り飛ばされてしまったグレコですが、
まったく怯む様子はなく左手のビームサーベルを即座に引き抜き攻撃開始!
おお、かっこいいぞグレコ!この不利な状況でまったく諦めておりません、
戦っている限り勝機はあるんだと言わんばかりの猛攻!願わくば一太刀だけでも浴びせて欲しいところですが…

ズッバアアアアッ!!



ああ、またしても吹き飛んだのはグレコの左腕!武器を失ってもうダメかと思いましたが
しかしグレコは諦めない!まだこの体が残っていると言わんばかりに、猛烈な突進をかけて戦い抜くグレコ!
ああ…!頑張れグレコ!頑張れグレコ!この姿には、機体がどんどんボロボロになりながらも
最後まで戦い抜いたレイジ&ユウキ先輩と同じものを感じます。グレコお前は本物のファイターだよ!

「この距離なら自慢のソードも使えまいッ!」

「くっ…」

「このまま岩壁に叩きつけるッ!!」

ギュオオオオオオ!!

こう近づけば四方からの攻撃は無理だな!シャア!
そう、グレコはただ勝算もなく突っ込んでいたわけではありません、
完全な密着状態となればニルスの刀も思うように使えないという、アムロがジオングと戦った時の戦法で逆転を狙ったのです。
これぞガンダムを見ていなければできない人間の発想!ガノタ歴の浅いニルスには分からないという寸法よ!

あ、ちなみにこれで一杯食わされたシャアが、「この戦法使えるわー」とZガンダムでハマーン相手に同じことをして
「これであの武器(ファンネル)は使えまい!ハマーン!」とかドヤ顔してたら
「甘いなシャア」とあっさり上を行かれてダルマにされたのは秘密です(えー

ハマーンはサイコミュ兵器の扱いがシャアより遥かに上手かったというお話。
シャアはニュータイプのなりそこないだから、ハマーンに負けるのも仕方ないんや…(えー

「…」

カチカチカチッ

ボッグアアアアアアア!!

「…!?」

な…なんやああああ!?そんな窮地にも慌てず騒がず「SP」というコマンドを使用したニルス!
その瞬間にグレコは凄まじい衝撃に襲われ、胸を完全にブチ抜かれて敗北する結果に!
地面に巨大なクレーターを穿つほどの凄まじい威力です、なんやこれは無空波!?無空波なのか!?
ニルスの奴め…カラテとジュードーに精通しているとは聞いていたものの
陸奥圓明流まで使えるとは考慮しとらんよ!(えー

《バ…バトル終了ーーッ!
 ニルス・ニールセンのアストレイの前に、暴れ牛グレコ轟沈ーっ!!》

《に、にわかには信じがたい…》

(グ…グレコ…こうまで一方的な試合になるとは…あの刀、それに最後の技…!
 あの少年、プラフスキー粒子を完全に使いこなしている…!)

そんなわけで恐ろしいまでの戦闘力を発揮したニルスの戦国アストレイ。
それほどの強さの秘密は何かというと、やはり粒子分野の天才少年だけあって
プラフスキー粒子の扱い方をすでに極めているようです。
粒子の扱いが大事ということは前回の辰造戦で痛感しましたが、いきなりこんな極まったやつが出てくるとは…
こりゃマジでガンダムMk−Uじゃ勝てねえわ…(えー

そんな一方で、各地の大会でも次々と未知のファイター達が決勝戦を勝ち抜いていました。
アルゼンチン大会ではいかにもうさん臭そうな双子のファイターが、
タイ大会では紫色のアビゴルを駆る少年が…って、ア、アビゴル!?
アビゴルってそれゴッドワルド中尉の乗ってた機体じゃねーか!!
こんなところでもゴッドワルド中尉が!?お、おいおい…どうにも俺には今回ゴッドワルド中尉が頭に浮かんで仕方ないんだが…
き、気のせいだ…疲れているんだ…!(BYカミーユ・ビダン)

そんなアビゴルに倒されている赤っぽい機体、これって何かと思えば
ガンダム00の一期ラスボスを務めたアルヴァアロンです。お前だったんかい!!
仮にもボス機体がなんと情けない!00の一期ラスボス戦は、絶望感凄かっただけにこれは残念だなー

それとこのアビゴルについてもう少し調べてみたんですが、公式サイトによるとアビゴルバインという名前のようです。
それでいて頭がカブトムシのツノのようになっていて、変形すると虫のような羽が…お、おいまさかこれって

ダンバインじゃねーか!!おま…アビゴルバインのバインってそういう意味なの!?
ダンバインなの!?マジか…いよいよ他作品がらみの機体まで出てくるとは!
でもプラモ狂四郎でもガンダムに限らず色んなプラモ使ってたし、こういうのもプラモならではの楽しみ方だよなー

「うおいいい〜!セイ〜!セイってば〜〜〜」

「うるさいなぁもう、なに…ひーっ!?」

「まだできないのかよガンプラは〜〜〜」

「そ、そんな簡単にできるわけないだろ!?ジャマだからどっか言ってて!」

「ぬなっ!?なんだその言い方は〜〜!」

そして今回めっきり影の薄かった主役2人組は、まだ新型のガンプラが完成せずに行き詰まっていたようです
早くなんとかしないと…ガンダムMk−Uのままニルスに当たったりしたら一巻の終わりだぜ!(えー
それにしてもこのシーン、顔を赤くしながら後ろを向くセイの姿が
レイジに卑猥なモノを見せられて「やだもー!!」ってなってるみたいですね(えー



「ふう、ようやく着いたか。しかし前回大会優勝者、カルロス・カイザーのバトルはここまで来る価値が…
 むっ、いかん決勝戦が始まってしまう!」

そんな一方でラルさんは、前回の世界覇者であるカルロス・カイザーの決勝戦を観戦するために
わざわざフィンランドへと足を運んでいました。カイザーと戦うのはアイラなわけですが…って、
「うわーそろそろ試合が始まってるよー」ってこの展開、しかも前回の覇者と未知のダークホースの激突って
帝国学園と世宇子中の戦いみたいなもんやろ!なぁ!(えー
となるとラルさんが会場に到着する頃にはもう…

ドワアアアアアアアア!!

「…!?な、なんだこの声援は!?バトルはまだ始まったばかりのはず…」

「…」

「な…!?カ、カイザーのα・アジールが…!」

やっぱりーーー!!(泣)ダメだこれー!!カイザー弱すぎ!お前一言もセリフないまま瞬殺かよ!
ラルさんがちょっと遅刻してしまった間に瞬殺を食らったカイザー…いくらなんでも世界王者がこれでいいのか!?
さすがにユウキ先輩より強い男がこれというのは…せめてグレコぐらいの活躍は見せて欲しかったなー

「世界王者があそこまで打ちのめされるとは、一体どんなファイターが…!?」

《第7回ガンプラバトル選手権世界大会、フィンランド代表は…》

《チームネメシス、アイラ・ユルキアイネンに決定しました!》

ってなんすかその格好ーー!?ええーーー!?
カイザーをやすやすと打ち負かしたアイラでしたが、その格好はおかしなスーツとヘンテコなヘルメットを被っているという
なんとも異様な姿!なんでそうなるねん!この姿になればガンプラバトルでもサイコミュ兵器が使えるとかそんなんなのか…?
しかしどんな理由があるにしろ、せっかく美少女なのにこれじゃ意味ないじゃねーか!(えー

「むうう…!お…乙女だ…!」

しかしラルさん的には「すごい乙女だ…」とかなり色気を感じる姿だったようです。どこがだっつーの!(えー
ちなみにこの「乙女だ…」ってセリフは、ガンダム00でセルゲイ大佐がソーマに言っていたものですよね
一応言っとくとソーマっていうのはソーマ・ピーリスな…食戟のソーマじゃねーからな…(えー

今回の本編はここまでなんですが、次回予告も特大のネタが仕込まれてましたね

「バトルを挑まれた私のベアッガイVは、恐ろしい拷問を受けてしまうのです…
 次回、”想像の翼”…見てください!」

見てくださいキター!恐ろしい拷問キター!!Vガンダムきたあああああああ
やりやがった!「見てください」はいつか来るかと思っていたが、まさかの恐ろしい拷問とは!
そう、これはVガンダムの次回予告ネタなんですが、その中でも第29話のものを使ったものなんです

「私達は艦を取り戻しましたけれど…ウッソはルペ・シノという婦人に捕まって、
 恐ろしい拷問を受けるのです…命からがら宇宙に脱出したウッソは、
 裸のまま新しいガンダムに乗り込まなければならないのです。
 次回、機動戦士Vガンダム!”新しいスーツ、V2”…見てください!」

これが原文そのままの次回予告なわけですが、ここで言う恐ろしい拷問がどんなかというと
この動画がそれです。お、恐ろしい…こいつは恐ろしいおっぱ…拷問だぜ!!(えー

・大志さんこんにちは、今週のビルドファイターズやっとVガン風の予告来ましたね、
 それもお風呂での拷問受けた回のに似せて。そして今回の新キャラのニルスやアイラのチートじみた強さに
 ついていけませんでした、ここまで前回大会出場者達との実力差があると、前回までがぬる過ぎたとしか思えません、
 大志さんはどう思いましたか。 by GNNANDO

いやあ…恐ろしい拷問ということで、次回はチナちゃんが全裸になるかどうかが見ものだね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
まあしかし、ニルスやアイラの件については俺も本文の中で書いた通りです。
カイザーはもう少し世界覇者の根性見せろよっていうのと、ニルスは…色々もったいなかったなぁと



とりあえずニルスは、1話通して見た分にはそれほど悪いやつじゃないんですよね
むしろ良い部分も多い。外見的なショタ可愛さ、サムライハローのような礼儀正しさ、圧倒的に強い実力などなど
そういう意味ではキララの時よりは大分マシな心境です。
キララの時はもう本当に見るのが辛くて、リアルで頭が痛くなるほどだったんですが
ニルスは「なんかちょっと残念だな」ってくらいで、別にそうまでマイナス評価ではないです

でもやっぱり足りない部分はあるよね。
まずはガンプラバトルに対する思い入れ。プラフスキー粒子が目当てのニルスには、ガンプラバトルが好きってオーラがない
あとはガンプラビルダーとしての経験。ガンプラを始めてわずか3ヶ月で、あれだけ強い機体がホイホイ作れるっていうのは
正直無理あるだろって気持ちがあります。それとファイターとしての魂。今回グレコの執念が理解できなかったニルスは、
やっぱりまだまだファイターじゃないんだなって思いました。

そんなわけで色々足りないところがあるなーと思うわけですが、
今回戦ったグレコがこれ全部持ってる奴だったっていうのがね…



グレコはガンプラ歴20年の大ベテランで、バトルに対する愛情も経験も申し分ないし
ファイターとしての魂についても今回見ての通りですよ。レイジ達と同じくらい熱い闘志を持ってる奴だったし
他にも色々いい奴だったよねグレコは。フェリーニとも気さくに話して人当たりのいい奴だったし
ニルスのガンプラ歴がわずか3ヶ月と聞いても、「なんだ素人か」と油断しないで警戒していたし
いざニルスと顔を合わせた時も、「君と戦うのを楽しみにしていたよ」と敬意を払う気持ちを忘れないし

なんつーか「ガンプラファイターとはこうあるべき」というのを形にしたような奴だったよね…
せめて辰造みたいに「いまだに以前と同じ機体を使ってて進化してなかった」っていうんなら分かるけど、
グレコのトールギス・ワルキューレって、今回の大会のために新しく作った機体なんだよね
つまり、20年もキャリアがありながら向上心も忘れてないという、本当にガンプラファイターとして必要なものを
全て持ってるという奴だったんですが

それがガンプラファイターとして色々足りてないニルスに手も足も出なかったっていうのがね…
グレコがニルスに劣っていた点といえばプラフスキー粒子の扱いのみ、
他に勝っている点がいっぱいあるのに、その一点であれだけ圧倒されるのはどうなのっていうね…
せめて一矢を報いる何かでもあれば良かったんだけどなあ

グレコはいいやつだった…
本当にいいやつだった…
一番のガンプラファイター…
こ…こなごなにしやがって…!

一言で言えばこんな感じかなー(えー
あまりにもグレコがいい奴すぎたせいで、あの敗北に理不尽なものを感じるという。
何か明確な欠点でもあれば違ったんだろうけど…

それと正直、ニルスの愛機が戦国アストレイ頑駄無っていう組み合わせがいかんよね
この機体を初めて見た時のイメージと、ニルスのパーソナリティが致命的に合ってないんだよね…
なんでかって、この戦国アストレイは侍モチーフでしかも頑駄無ですよ頑駄無

これはもう旧来のSDガンダムファンは、嫌でも武者頑駄無を連想するってもんでしょう
そう、この戦国アストレイ頑駄無って、よっぽど武者頑駄無を好きな子が作ったんだろうなと思ってたんです
日本の侍が好き、武者頑駄無のことが好き、そして刀で戦うガンダムアストレイのことが好き、
戦いの効率とか関係なしに、そういう好きな気持ちが炸裂して作ったガンプラなんだろうなと
誰よりも日本が好きで、誰よりも武者頑駄無とアストレイを愛しているんだろうなと
今回の話を見るまでそう思ってたんですが

でも実際はガンプラ全然興味ありませんでした
まだ始めて3ヶ月でした、プラフスキー粒子が目当てでした
ってお前…
戦国アストレイ頑駄無から考えていたイメージと、あまりにもかけ離れすぎてて大ショックなわけですよ
実際は色々とニルスもいいところがあるみたいだけど、正直このショックは隠し切れないわな…

俺としてはそんな感じです。なんつーか不運な奴だよねニルスも
本人としては別に悪いやつじゃないし、キララより出番が先だったら「またこんな奴か」と思わなかったかもしれないし、
相手がグレコじゃなかったら勝っても文句言わなかったかもしれないし、
使ってる機体が戦国アストレイじゃなかったら…と、色々な不運が重なってしまった気がします

まあ悪い奴じゃないということは今後好きになる可能性もあるので、そっちに期待ですかね。次回に続く






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