今月25日はハイスコアガール4巻の発売日ですよ!
この4巻については、通常版と限定版の2種類が存在するんですよね
限定版は何かというと、スト2アレンジBGMのCDが付属しています。あとは表紙が通常版と違うんですよね


↑通常版


↑限定版

通常版は大野さんとハルオのツーショットですが、限定版は日高さんとハルオのツーショット。
なんつっても日高さんのこのふとももが!魅惑のふとももがあああああああああ
限定版は基本的に予約してないと買えないそうですが、アニメイトに行ったら普通に売ってたんで
予約してない人も探せば買えるかもしれません。ふともものために探せ!探すんだ!(えー

そんな4巻の内容は、第22話〜第27話まで。俺がこの間感想を書いたのが27話なので、
あの日高さんの告白シーンまで収録されてるってことですね。収録はえーなおい!
まさかもう先月分まで網羅してるとは…すごい刊行ペースだな
それと俺がビッグガンガンで追うようになったのが23話なので、実は22話を読むのは単行本が初めてだったりします

そんな22話で目を引いたのは、母ちゃんが突然部屋に入ってきたのにビックリして



「イキナリ入ってくんなって言ったろォ!?
 アイドル雀士スーチーパイとかやってたら
 俺すごく気まずくなってたところだったぞ!」

とハルオが怒鳴るシーン。スーチーパイ買ってたのかよハルオ!!
マジかお前!?まさか買ってるもんだとは思わんかったわ!このことをまったく知らずに
「この時代のセガサターンってスーチーパイくらいしかやるもんないよね」
この間雑記で書いただけに、この22話見て爆笑してしまったわ



あとは「高校生活はどお?慣れた?」日高さんのふともも。
日高さんはもうなんかすっかりふとももキャラだな!すごいフェロモン出してんな!
こんな女の子と自分の部屋で2人っきりになって何も感じないとかハルオ…
スーチーパイをやるくらいの性欲はあるくせに…(えー

それと単行本と一緒に、なんと「ハイスコアガール公式ファンブック」なんてのも一緒に発売しましたね
内容としてはまぁ、今までの話のおさらい的なデータ集と、作者の作品解説コーナーと、描き下ろし漫画が一本ですね
描き下ろし漫画については、小学校時代の日高さんがよくわかんねーカオスな夢を見るという内容でした(えー

だって実際そうだし!なんだこのカオスな漫画は
あとはゲストとして大和田秀樹先生の漫画も収録されてましたね
この漫画、女の子はすごく可愛いんですが、内容的にはハイスコアガールと関係ねーなって感じなので
このファンブックに載せる必要があったのかはかなり疑問です:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


↑作者インタビュー


↑大和田先生の漫画

それとこのファンブック、作者の作品解説についてはものすごい力入ってる感じですね
こんな感じの作者インタビューが40ページほど収録されてます
ハンパない量だよ…作者の家庭事情や今までの人生、他の作品の話もかなり多いので
作者に興味がある人は買うと満足できるかと思います

あと今月のビッグガンガンには、付録としてあきまん画のコミックスカバー、
それに西村キヌ&剛田チーズ画のクリアファイルなんてのもついてきますね
この3人ともスト2やヴァンパイアでメインイラストを担当しまくった人達ですよ…
すごいよね色々と、総力を挙げてハイスコアガールをプッシュしてるって感じです

←西村キヌ

↑剛田チーズ

↑あきまん

あきまんと言えば、かつて俺がコードギアス1話の感想を書いた時に
あまりにも俺がメチャメチャ叩きすぎたせいでうちのサイトがあきまんに晒し上げられたっけなー(えー
いまとなっては懐かしいなー  ※あきまんはギアスのロボデザインも担当した人です




■ハイスコアガール 第28話



「宮尾君…!ど、ど…どうか私と…付き合ってください!」

「あ…あの…ごめん…今、女の子と付き合う気、ないんだ…」

「ぎゃわーん!!」

さて前回、日高さんからの衝撃的な告白を受けたハルオですが…
今回の冒頭では別の男女が告白シーンを繰り広げてますね
どうやら告白されてるのは、ハルオの友人のイケメン君・宮尾みたいですが…

しかし女の子は宮尾に振られてしまい、大泣きしながら去って行ったという…
こんな告白の仕方で本当にいいのかよ!(えー
もったいないじゃん!?好きな人との関係が「付き合ってください」「ごめん」「ぎゃわーん」だけで
終わっちまうなんてさあ!せっかく勇気を出して告白したのに…付き合ってくださいっていきなり言うとこうなるよな…

今後、この告白のことを思い出すたびに、きっとこの子は「ああああああああああ」とゴロゴロ転がって後悔することになるでしょう
そんな恋愛の仕方で本当にいいのかよ!なあ!(えー

「ホントにモテるよな宮尾は…入学してからもう何人目だ?」

「勇気を出して思いを伝えてくれたのに…なんだか心苦しいよ…」

「…ふーん…」

そんな告白シーンはハルオも見ていたようで、宮尾に声をかけますが
「せっかく告白してくれたのに、断るのが申し訳ない」とつらそうな雰囲気の宮尾…
その言葉を聞いたハルオも、なんだか神妙な表情です。「女の子に告白された」と言えばハルオも同じですからな…
日高さんの告白にどう答えるべきか、ハルオも悩んでいるんでしょう



「告白されたからって、はいOKですってのも変だろう?こういう事はもっと慎重じゃなきゃ…」

み、宮尾お前ってやつは…俺もまったく同じ気持ちだよ!そうだよな宮尾!(えー
いきなり「付き合ってください」って言われても困るよな!そんな重大な選択を突然迫られてもさ…
心の準備をする時間がないですよね、こういうことはもっと慎重に決めたいから、
OKとは言いづらくて「ごめんなさい」って答えるしかないんでしょう

でも、そう答えると相手は傷ついて今後まともに話せなくなるだろうし、
宮尾としても辛い気持ちを抱えることになるという…「付き合ってください!」って告白の仕方は、
こういう誰も得をしない形に陥りやすいんですよね

こういうのを世間ではLose-Loseの関係と言います(えー
そんな恋愛の仕方で本当にいいのかよ…世の中の基本はWin-Winだろ!
付き合うって結果だけを求めるより、まずお互いに気持ちよく話せるような関係を目指すべきじゃないのか!?

そのために「好きです」とだけ告白することはすごく有効だと思うんですよ
相手に選択を迫ってるわけじゃないから心の余裕ができるし、
好きだと言われたら大抵の人は喜ぶし、ちょっとは興味を持ってくれるだろうしね
それを足がかりにして仲良くなっていけばいいのになぁといつも思います

俺に言わせれば「付き合ってください!」といきなり言う告白は
ウルトラマンがいきなりスペシウム光線撃つようなもんというか
なんでそんな大技をいきなり使うねん!?というか
そういうのはここぞという時、確実に決まるように使えや!というか
そんな感じがするね…ウルトラマンこそが人生の手本だったんや…(えー

「こういう事ってホント難しいことなんだよ…」

「そうだよなぁ…ホント難しい…」

「…ん?あれ、ハルオお前ひょっとして…」

「ん…(まあ宮尾になら…)あ、あのな…実は、とある女子に…こ、告白されてな…
 でも俺、そいつのこと全然そんな風に見てなくてよ…近所の気の合うお友達みたいな奴だったんだが…」

「日高か…」

「!?」

そして、同じ悩みを持つ宮尾にならと、告白について悩んでいることを打ち明けるハルオ。
日高さんの名前は伏せてましたがいともあっさりバレてしまいました
まあ宮尾は前から日高さんの片思いに気づいてたしなー



「いや、隠さんでも分かるって。近所で気の合う女でお前に告白って言ったら、もうアイツしかいないよ
 中3の頃から日高はずっとハルオに一直線だったんだぜ?」

(…まるで気づかなかった…妙に話しかけてくるなぁとは思ったけど…)

「それにしても、なぜ突然思いを明かしてきたんだろ」

「俺がさんざん日高に求めた格ゲーリベンジマッチを受ける代わりに、条件として…
 俺が勝ったら日高は諦めると…でも日高が勝ったら、俺たちは付き合うってことに…
 こんな条件飲めるワケがねぇよ…」

むう…日高さんの告白については、とにかくひたすら戸惑ってるという感じのハルオ。
格ゲー勝負で付き合うかどうか決めるというのも、「こんな条件飲めるワケねぇよ」と気が進まないようです
やっぱりまだ日高さんを恋愛対象として考えることはできないのか?

「一番いいのはハルオが今好いてる人の名をあげて断ることだ。どうなんだ?(居るだろ?ハルオ…)」

「…好きな人…好きな人…」



「好き?いや…居るのか?」

ドゲェーーッ!?ハルオーーー!?
お前ってやつはこの期に及んでまだそんな!大野さんへの気持ちに全然気づいてねえのかよ!
まったくこいつは…日高さんがあれだけ過激な行動に出てもこれとは、異性ってもんを少しは意識したことないんだろうか
スーチーパイをやってる時の気持ちを思い出せよハルオ!!(えー

(お…お前ってやつは…いまだに自分の気持ちに気づいてないのか…
 日高もこんなハルオにたまりかねて告白したんだろうな…ここは日高の気持ちを押してあげなくては…)

「日高との対戦、受けるべきだ。
 向こうが覚悟を決めたんだから、ハルオも覚悟を決めたらどうだ」

「…」

そんなおとぼけ野郎のハルオを見て、「このままじゃアカン」と意を決した宮尾。
どうやら日高さんと同じ心境に達したようで、ハルオに勝負を受けるようにと言い出します
こりゃ宮尾は日高さんの味方になるって感じかな?

「お前の得意分野なんだろ?格ゲーは…ハルオが勝って相手の気持ちを
 簡単に変えられるとは思わないけど…正直に言ってやるんだ、
 俺には他に好きな人が居るんだと!!」

ってアレェーーー!?宮尾ーーーー!?
いやいや何言ってんだあんた!日高さんの味方なのかと思いきや
「俺には他に好きな人がいると言ってやれ!!」って何それ!?そ、そんな!
「早く日高に引導を渡してやれ」ってこと!?そういうことなのか!?(えー

「ハルオが負けたら、鈍感な男のために積み重ねてきた日高の気持ちを汲んで…
 日高以上に愛してあげればいい!!」

えーーーーーー!?
み、宮尾…お前ってやつは…つまりあれなのか!?大野さんと日高さん、どちらの味方というわけではなくて、
とにかく全力で勝負を受けて、全力でその結果を受け入れろということなのか!?



「…(ドン引き)」

「…あれ、ちょっとアツすぎたかな俺…」

「…いや…宮尾らしい意見でいいと思うぜ…」

そんな宮尾の猛烈なセリフを聞いたハルオのこの嫌そうな顔ときたら(えー
完全にドン引きしてるよ!まあ…冷静に考えてみると、宮尾に相談する前の条件というのは

ハルオが勝った場合:日高さんはハルオのことを諦める。
ハルオが負けた場合:日高さんはハルオの彼女になる。

という状態で、これでも「こんな条件飲めるワケがねえよ…」と言っていたわけですが、宮尾に相談した後は

ハルオが勝った場合:日高さんはハルオのことを諦める。
そしてハルオは自分の好きな人を日高さんに暴露する
ハルオが負けた場合:日高さんはハルオの彼女になる。そしてハルオは日高さんのことを全力で愛す

という余計にハードルメッチャ上がってしまったわけで
これは相談したハルオも頭痛いだろうな…(えー
果たしてこの宮尾の言う通りにできるのだろうかハルオは



「いいッくシ!!ふぇ…はくしょいいっとォ!!」

一方その頃…なんと大野さんは、自分の家ですごい下品なくしゃみを連発していました
大野さんに一体なにが!?あのおとなしい大野さんがなぜこんなオッサンのようなくしゃみを!?
大野さんにこんな一面があったのか…と、なんだかえらいものを見てしまった気がしますが



「お風邪を召されましたか真様…くしゃみをする時は手で口を押さえてください…はしたないですよ」

「最近暑くて暑くて、寝てて気づいたら真っ裸になっててさー。
 そのまま冷えちゃったみたいね」

「もう少し節操を守っていただかないと…」

「どーん!!」

「お嬢様ッ!?」



「我が愛しの妹、晶ちゃんよ…今日も今日とてまっすぐ帰らされたか、かわいそうに」

「…」

ってなにぃ!?なんと、この下品な物言いをしていたのは大野さんの姉・真!
大野さんに姉なんていたのか!?そいつは今回が初耳ですが…えらく自由奔放な性格してますね
同じ家に住んでいながら、なぜこいつは大野さんのような厳しい教育を受けていないのか?
それと紛らわしいから、今後真のセリフはこの色で書きますね

「朝チュン事件にはホントびっくりこかされたわー。
 まさか晶に先を越されるなんてね!」

「真様、大学は…」

「とっくに夏休みよ!退屈でおかしくなりそう!」

(大野家兄妹の長女という身分でありながら…生粋の不良娘…
 それがたたって、妹の教育方針が厳しくなったという説も…)

ああ、なんと…なぜこいつは厳しくされてないのかと思いましたが、そういう事情があったんですね
もともとは別に厳しくなかった大野家の教育方針ですが、
姉のこいつがフリーダム過ぎたせいで
「育て方ミスったわー妹はもっと厳しくしよ」
と大野さんは徹底的に管理されてしまった
そんないきさつがあったようです。お前がすべての元凶じゃねーか!

「…?そういえば萌美さんの姿が見えませんが?」

「ん?ちょっと出かけるって…なんつってたっけなぁ、
 悪い虫に会いに行くとかなんとか…」

「…?」



その時、大野家から姿が見えなくなっていた教育係の鬼ババ・萌美。その鬼ババが向かった先は…なんとハルオの家!
いきなりここでボスキャラとの対決か!?今の迷えるハルオに勝ち目はあるのか!?
というか鬼ババが入ってきた瞬間にスーチーパイでもやってたら一巻の終わりだぜハルオ!(えー

あと関係ないんだけど、今回女友達と話す日高さんのシーンで

「小春、アンタ悪い男に引っかかるタイプっぽいけど、
 その男はイイ男なんでしょうね?」

「そ…そんなの、あ…あたたり前よ」

って噛んじゃう日高さんが可愛かったです(えー  次回に続く


■ハイスコアガール 第29話


「ただいまー(闘神伝でもやるか…)」

「おかえりハルオ、ちょうど今、大野さんのところの業田先生が見えてるのよ」

「あ…」



「こんにちは…」

「前のあの事件…晶ちゃんのことでお礼にいらしたんですって。
 業田先生が持ってきてくれたお菓子がメッチャおいしいのよ〜」

さて前回、何を思ってかハルオの家に直接乗り込んできた教育係の鬼ババ・業田先生。
いよいよハルオとの直接対決が始まるのか…という流れですが、そんな業田先生と顔を合わせるなり
「あっ…こんにちは」と澄んだ瞳で挨拶するハルオに吹いた(えー
なんやこのきれいなハルオは!ハルオがこれまでこんなきれいな顔になった瞬間って、これが初めてなんじゃないか!?

「春雄さん…先日の件、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」

「あ、いえ…」

「もっと早くご挨拶に伺うべきでしたが…このたびは本当にありがとうございました」

「いやいや…そんな…」

そして意外にも、鬼ババの口から最初に出てきたのはハルオへのお礼の言葉でした
一体どんな罵詈雑言が飛び出してくるかと思ってましたが
まずお礼から入るとは、さすが躾に厳しいだけあって自分もわきまえてるんですね

ザアアアアアアアア

「あっ、洗濯物干してあるのに降ってきちゃったわ。ちょいとごめんあそばせ〜(どたどた)」

「若くて素敵なお母様ですね」

「そ、そうですかね…」

「春雄さん…今日私がここに来たのは、ただお礼に来たわけではありません…アナタに会いに来たのです」

「あ…ハイ!?」

「単刀直入に申し上げます。晶さんとの交友関係を、
 今日限りで断ち切っていただきたいのです」

ってやっぱりキター!!ああ、やはり本題はこれなのか…
ハルオと大野さんの関係を、今日で完全に終わらせるためにやってきた業田先生。
並大抵の説得でどうにかなる相手ではないだけに、ここはハルオも正念場です



「晶さんと仲良くしてくれた春雄さんには私も感謝しており…
 こんな事を言うのは本当に忍びないです。しかしながら…
 晶さんは健気にも、大野家の方針に従って努力しております。
 高校生という精神的にもまだまだ危うい時期…
 余計な刺激を、今の晶さんには与えたくないのです。
 晶さんとあなたは男性と女性の関係です…
 若気の至りで間違いがあってはならないのですよ」

「…」

って…ここから一気にガツガツ来るかと思いきや、「春雄さんには感謝しています」「こんな事を言うのは本当に忍びないです」
言葉を選んで喋り続ける業田先生。もっと高圧的で理不尽なセリフを連発するかと思いきや、
なんだかすごく正論言ってる気がしますね…(えー
この人はこの人なりに、大野さんの身を案じてやってることなんでしょうか、そうなると反発するのもなかなか難しいですが…

《ハルオ!お前とあの子がそんな安っぽい関係じゃないってことを
 ぶちかましてやれ!》

 
 

「…(もぐもぐ)」

《ハルオォ!サッポロポテトバーベキュー味を食してる場合かァ!!》

ああ…正論すぎてハルオがなんも言えやしねぇ!(えー
イメージ映像のガイルに「ぶちかましてやれ!」と言われるハルオでしたが、
どうにも言い返せることがなく、黙ってサッポロポテト食う以外になんもできない状況になってしまいます

「晶さんも春雄さんも学生であり…学業という本分をまっとうし、
 立派な大人になるべき存在です。
 今うつつを抜かしてる場合ですか?」



「二人が好むゲームとやらは、
 今やらなくてはいけないものですか?」

「…」
ぐおおおお!こ、これはきつい…正論っ…!圧倒的正論っ…!(えー
「将来のために勉強を頑張らなきゃいけない時期に、毎日へらへらゲームして遊んでていいの?」
と言う業田先生。
まいったな…ぐうの音も出ないぜ…(えー  こう言われてしまったら、ゲーム好きの人間がどんな言い訳をしようとも
屁理屈でしか返せないだろうな…もはや詰んだかハルオ…

「アナタは晶さんにとって厄介者です。
 晶さんは今必死に前へ進む最中、アナタが足を引っ張っているのですよ…
 だから…もう干渉しないで欲しいのです。分かっていただけましたか…?」


「…」

そして放たれた業田先生トドメの一撃!ぐああああ!
言葉を選びながら喋っている業田先生ではありますが、ここだけはストレートに「あんたは厄介者だからもう関わらないで」
ブチかましてきました。勝負どころを知っているというか、言うべきところではガツンと言うというか…
敵ながらあっぱれと褒めたいくらいだぜ…(えー

結局、業田先生が本題に入ってからは、何ひとつ言葉を発することもできないまま論破されてしまったハルオ。
ハルオ完全敗北、パーフェクト負けであります。ハルオはこのまま涙目で敗走するしかないのか…

「うひー失礼しました、突然のドシャ降りでびっくらこきましたわ…
 いやぁ業田先生も大変ですよね、生徒の将来を思って教育しているのに
 反発されたりして…指導員としていろいろ気苦労もおありでしょう
 ただ…私の息子に厄介者はあんまりですわ…」



「…ッ(なんという地獄耳…)」

ってここで母ちゃんキター!!うおおおお!
何も言えずにKOされたハルオに代わり、タッチ交代で業田先生との対決を引き受ける母ちゃん!
この人、今までは単なるお気楽なボンクラ母ちゃんって感じでしたが、こんな風にやる時はやるタイプの人だったのか…

「ハルオはなんの手がかりもない状況で、晶さんを長時間かけて探し出したんです。
 心の底から心配したからこそ出来る行為ですよ、
 決して下心などで動く人間ではありません。
 家庭によって子供の育て方が異なるのは当然でしょう…
 でも、あんまりがんじがらめにしては子供が気の毒です。
 教育者である業田先生に物申すわけではありませんが…」



「私は自分の息子をのびのび育てたことに
 まったくもって後悔しておりません、
 気立てのいい…本当に良い息子に育ってくれたと思ってます」

そして天使のような微笑みを浮かべながら、「のびのびと育ったウチの子は本当に良い息子です」と語る母ちゃん。
母ちゃん強すぎる…ゲームを正当化するというのは、どうしても苦しい言い訳とか屁理屈になりがちですが、
それをこうして上手くまとめるとは…それに業田先生に反発するんでなく、物事には別の見方があると穏やかにさとすというのも
凄いですよね、なかなかできることじゃありません

「子供を心の底から理解したうえで、どうか業田先生も…
 後悔しない子供の育て方をしてください」

「…ご指摘ありがとうございます。ですが…思想の違いでしょうか…
 私は私の信念でやらせていただきます、では…」

《うおおおハルオママ!シビれたぞーっ!なみえさんアンタ最高だーっ!》

「…おふくろ…俺、ボロッカスに言われて何も言えんかったぜ…」

「いいのよ、高校1年のクソガキが意見なんて言うもんじゃないわ。
 ハルオはハルオの思ったように動けばいいの」

「俺…おふくろの息子でよかったよ…」

そして結局、ハルオママが一矢報いる形になって帰っていった業田先生。
「今日で完全に断絶しろ」というあの要求だけは、母ちゃんの助けでどうにか飲まずに済みましたが…
しかし、業田先生も「自分には自分の信念がある」と、まだまだスパルタ教育を捨てたわけではありません、
大野さんのことについては、これからも問題山積みとなりそうな気が…

(楽しい夏休みが始まるのに…こんなにも重苦しい気分になるとは…)



(モヤモヤする時は、やっぱこのカラテカに限るな…情報量も極めて少ないし…
 ぐっ…日高のこともあったんだった…アイツとの勝負も考えないと…
 っていうか負けたら付き合うってどーゆー事だよ…)

そんな大野さんとの今後を考えると気が重いハルオ、このうえ日高さんとの勝負のこともあり、頭痛のタネは増えるばかりです
というか日高さんの件は正直それどころじゃないって感じになってきたね…(えー
つくづく間が悪いね…ハルオが大野さんのことで悩んでる最中に、余計な悩みを増やす形になっちゃったというか…

(俺の心の支え…幕張で行われるAOUに行くことを考えて、心を落ち着かせよう…
 アーケード業界を支えるゲームメーカーが、新作を披露する素晴らしいショーだ!
 入場料さえ払えば、新作のゲームがやりたい放題みたいじゃないか、
 まさしく時代の最先端…ここに大野と行けたら楽しいだろうに…)

《干渉しないで欲しいのです》

(ああ…どうすりゃいい…)

そして悩みに悩んだあげく、「あー幕張でやってる新作ゲームショー行きてー!!」
現実逃避するしかなくなったハルオ。そんなこと言っとる場合か!
というかそのゲームショーとやらも、大野さんと一緒に行くことしか考えてないって
日高さんは本当に勝ち目なさすぎて…ほんとどうすりゃいいんだろうな…

「お嬢様…前方シートの引き出しをお開けください…」

「…」



「もっと早くに気づくべきでした…車中は完全なお嬢様のプライベート…
 お屋敷の中で駄目であれば、せめて車中ならと思い揃えました。
 ゲームギア版餓狼伝説スペシャル、サムライスピリッツ、ぷよぷよにスペースハリアー…
 カーアダプタもあるので好きなだけ車中でご遊戯できます」

そんな一方で、大野さんにどうにかゲームをやらせてあげたいと思っていたじいやは、
車の中でこっそり遊べるようにとゲームギアと関連ソフトを買い揃えていました。
ソフトも結構な数を集めてくれたみたいで…なんの見返りもないのに、自腹でここまでやってくれるとは凄いですね
大野さんも息苦しいスパルタの中でいい気分転換になったようで、じいやの心配りに感謝しているようです

「…」

「喜んでいただけたようで…お嬢様にも息抜きというものが必要ですからね」

 

「じいや。これが車中で見つかりました。
 晶さんに車中であてがったものですね?」

「…あ、いや、それはわたくし自身が使っている…」

「ウソおっしゃいな。大野家にゲーム機等はご法度です、
 情に流されあなたは禁を犯しました。よって、今日限りで晶さんの
 専属運転手の任を解きます」


「…」

「あなたにはしばらく屋敷内の業務に回ってもらいます。
 今回のような事は二度とないように…お嬢様に悪影響とみなせば、
 あなたをクビに出来る権限が私にあることを忘れないでください」

ってぐわあああ!!そんなゲームギアを買い与えて間もなく、あっという間にそのことに気づいてしまった業田先生!
なんて目ざとい…まるで隠していたエロ本が見つかってしまった時のように
ひたすらに絞られてしまったじいや、なんと大野さんの運転手の座から引きずり降ろされてしまいます
ああ、大野さんの貴重な理解者が…

「…ってことが昼間あったの。アンタ知らなかったでしょ?」

「…」

 
 

「ワケわからん権限を振りかざすとはね…ホント嫌なばばあだわ、
 じいやも気の毒よ…!たかがゲーム機くらいで…
 私もWindows95が欲しいって言ったら一蹴されたしね、
 エロ目的だと勘ぐられてね…!バカじゃない、私がエロ目的なわけないでしょうに!」

そんなじいやの処遇について、姉の真から聞かされることになった大野さんでしたが…
むう、真のやつもっとチャランポランで自分中心な性格かと思いきや、
「じいやが可哀想」と同情したり、意外とまともなところがあるんですね

「まぁエロ目的なんだけどね、同級生とか闘神都市とか野々村病院の人々とか、
 やりたくて仕方ないわよ」

ってゲェー!?まともそうかと思いきや「エロゲーがやりたくて仕方ねー」とアホなことを言い出した真!
95年のエロゲーって…有名ブランドのLeafとかもまだ全然ヒット作を出してなくて
DR2ナイト雀鬼とかしか作ってない頃じゃねーか!(えー
96年に雫、痕、そして97年にTo Heartが出るんですね、この辺は俺も知ってる有名作ですが…

他のメーカーも、96年にPiaキャロットへようこそ、98年にONE輝く季節へ、99年にKanonって感じで
やっぱ95年当時はちょいと時期尚早って感じですね…もう数年は待たないとキツそうだ
業田先生も多分「せめてTo Heartが出てからにしなさい」という意味を込めて
真の申し出を却下したのでは…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「…」

「お嬢様…」



「…ッッ」

「あ、あの…お嬢様、あまり深く考えないように…任を解かれたのは少しの間だけでございます、
 辞めるわけではありませんゆえ…悲観的になることなんてないのです、
 まあ…私の代わりになる黒服は、面白くもなんともない融通のきかない人間でしょうが…」

「…」

「あの…お嬢様、私の専属運転手の任は今日限り…どうでしょう、しばらくご一緒できないのであれば…
 これからドライブにでも行きませんか?業田先生には内密で…」

そしてじいやのことが心配で、思わずバタバタと駆けつけてしまった大野さん。
しかしこんな状況でも、じいやの口から出てきたのは大野さんを安心させようとする言葉でした
いい人すぎるぜじいや…そして今日が運転手として最後だからと、大野さんとドライブに出かけることに…

「ハルオ〜、じいやが見えたわよ」

「え?じいや?」

「…」

(…あれれ?大野?どうしたんだ、イキナリ…)



「…」

「…え…?」

って…そんなじいやが大野さんと車でやってきたのはハルオの家でした
そしてハルオの部屋を見上げる大野さんの悲しそうな顔ときたら
「おおロミオ、あなたはどうしてロミオなの」とかそんな感じでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

というかこれ完全に「みんなに迷惑がかかるからもうゲームやめます、ハルオと会うのも今日が最後ですさようなら」って
パターンなんじゃないか!?結局そうなるしかないのか!?そうなってしまうんだとしたら、
・ハルオ大ショックでゲームどころじゃなくなる
→ 精神的にボロボロの状態で日高さんと勝負
→ ハルオ敗北。望まぬ形で日高さんと付き合うハメになる

という泥沼展開になりそうな気が…このドロドロした方向に向かうしかないのか…次回に続く!


■ハイスコアガール 第30話


「今日は近くで縁日でしょ?せっかくだから行ってきなさいよ、晶ちゃんと2人で♪」



「じいやは後で迎えに行くって言ってるしさ、お母さんたちは萌美の話で盛り上がるつもりよ」


「どうせ悪口とかだろ…」

さて前回、じいやとの最後のドライブを利用してハルオの家を訪れた大野さんですが、
「せっかくだから縁日行ってきなさいよ」と、ハルオと2人で出かけることになりました。一目だけ会って終わりかと思いきや…
それにしてもハルオの母ちゃん、前回は業田先生に対して天使のような微笑みを浮かべて対応してましたが
「よっしゃ今からアイツの悪口で盛り上がるわ」ってやっぱ内心クソアマと思ってたんだな(えー

「…(じー)」

「なんだよジロジロ見てからに…」

「…」

「いでででで!ちょー!?何するのー!?」



「なんでそンッ!」

「…」

「やめなさいよ腰弱いんだから!高校生なのにもうガキじゃないでしょー?
 俺との接し方分かんなくなっちまったってかい?」

「…(にこ)」

「お?笑ったな?いま不敵に笑いましたな?」

そして縁日へと向かう途中、やたらとハルオにちょっかい出してスキンシップをはかる大野さん。
やはり仲良くできるのは今日が最後とあって、やりたいこと全部やっておこうという考えなのでしょうか
前回ラストでは今にも泣きそうな顔してましたが、ハルオと一緒にいるうちに大野さんも元気出てきましたね

「(縁日を遠目に見ながら)おーやってるやってる、まさに夏らしい光景だな、心が踊るぜ」

「…」

「と言いつつ、俺達が出向いた先はゲームセンター・マルミヤだけどな!
 大野とゲーセンに行く機会なんてめったにないからな!」

ってゲェー!?そのまま縁日へ向かうのかと思いきや、「おー縁日やってますなー」と横目に見ながら
結局はゲーセンへと向かうハルオ達!こんな日までゲーセンかいこのゲーム脳め!(えー
まあ今日が最後になるかもしれないから、ゲーセンに行くというのがこの2人には合ってるのかもなー

「今となってはあまり見なくなった”スーパーパン”…世界の景色を見ようと旅に出た少年の前に、
 突如風船が襲ってきたって話だぜ」

「…」



「一見ポップでとっつきやすいが、かなりの難易度を誇る代物なんだ。
 並々ならぬ反射神経と判断力が要求され、世界の景色を見る余裕もねえ…(ピロリロ〜)あ、やられた」

そんなハルオと大野さんが遊び始めたのはスーパーパン。俺は初めて聞いたゲームだな…
調べてみたらこんなゲームらしいです。まったく見たことがねぇ…
動画を見た感じ、むやみやたらに風船を壊しまくるとどんどん分裂して大変なことになるゲームって感じですね
めっちゃ地道かつ丁寧に風船を壊していかないとダメっぽいな…
ハルオもあっさりゲームオーバーになってしまい、残った大野さんが1人でプレイし続けますが…

パン!パパン!パパパパパン!

「おいおいどういう判断力だ…!?初回プレイにも関わらずこの魅せよう、
 大野のプレイは見てて飽きねーなあ」

「…」

「そういや、初めて大野にド肝を抜かされたのがこのゲーセンだったな…
 あん時はもう忌々しくて仕方なかったけど、今となっちゃ
 大野がいねーと寂しいとか思うようになっちゃったもんな。
 人間どう変わるかわかんねーもんだ」



ドガッ!

「おっとぉ〜!?一番デケェ風船にやられちゃうなんて、大野らしくねェどうしたこった〜!?」

「…」

って、その後1人で超人的プレイを続ける大野さんでしたが、
「最近は大野がいないと寂しくって」さりげない殺し文句を言ってのけるハルオ!
これに動揺してしまった大野さん、恥ずかしさのあまり避けやすい風船にやられてゲームオーバーになってしまいました
寂しいっていうのはハルオの本音みたいだし、意外とこういう素直な一面あるよなハルオ…

「メチャメチャ懐かしいじゃねえか”ニンジャコンバット”!SNKの変なベルトアクションゲームだぜ」
 


「思わず金を投入してプレイしたくなるには、やはりセンスとインパクトなんだよな!
 2度見してしまうような敵の造形は脱帽モノだったぜ」

そして次のゲームに向かう2人でしたが…ってうおおおおお!ニンジャコンバットキター!!
こ、ここでニンジャコンバットとは!マジですか押切先生!ニンジャコンバットといえば、
以前俺が第25話の感想を書いた後に「ベルトアクションゲームといえばこれでしょ」と語ったゲームですよ!
いまいち知名度のないゲームなだけに、まさかここで出てくるなんて…ありがとう押切先生!

「…(むふー)」

「お…くすぐられているか!ゲームに心をくすぐられるってのはいいもんだよな」

そんなニンジャコンバットをひと目見て大野さんもすっかり気に入ってしまった様子さすがお目が高い!(えー
いやほんとこのゲームはね、主人公がヘンテコなガニ股歩きで手裏剣を超連射して暴れ回る図とか、
ボスがまたとんでもなくてダブルおかめ二人羽織ミサイル変態ボスが出てきたりだとか、
見てて思わず笑ってしまう超センスの塊というか
試しにワンコイン入れてみたくなる愉快さに溢れてるっていうかね…
ハルオの言う「心をくすぐられる」っていうのはそういうことなんだろうな

「どうだこのボス…!こそばゆいだろう」

 
 

「2つのおかめ顔がミサイルでぶん殴ってくるんだ、
 説明してる自分に我を失いそうだが、とにかく素晴らしい。
 こんな世界観を堪能できるなんて、俺たちゃいい趣味を持ったなあ」

「…」

ダブルおかめ二人羽織ミサイル変態ボスキター!!
うおおおおお!!まさかこいつの紹介までしてくれるとは!押切先生マジわかってるよ!
何体もいるボス敵の中でもこいつの存在感はズバ抜けてるというか、
位置づけとしては7面あるうちの4面のボスという中途半端なキャラなんですが、それでも一番記憶に残ってるんですよね

ラスボスのメリケンサック二刀流で襲ってくる巨大ヒゲオヤジにも驚かされた覚えがありますが
二人羽織とミサイルを組み合わせたまったく新しい格闘技
インパクト絶大だったというか、「なんでおかめのお面なのか」とか「なんで二人羽織なのか」とか
「なんでミサイルで殴ろうと思ったのか」とかすべてにおいて意味不明で最高でした



ちなみにこのゲーム、敵の要塞のNINJAタワーに主人公たちが乗り込んで戦うという内容で、このミサイルおかめ野郎も
NINJAタワーに登場する敵幹部なのですが、どう見ても忍者と1ミリも関係ない変態なところが
ほんとフリーダムすぎるというか、スタッフはどういう発想でコイツを生み出したのかマジで謎ですよね

それとこのおかめ野郎は、見た目からして鈍重なパワーキャラに見えますが、
実際は素早い反応のカウンター攻撃を得意とするキャラで、
攻撃を当てた瞬間に物凄い勢いで寄ってきてミサイルでぶん殴ってくるんですよね

そしてこのミサイル攻撃でプレイヤーのライフの75%が吹っ飛ぶので、うかつに攻撃を当てようものなら
ビシバシ「ぐわーーっ!!(死亡)」ビシバシ「ぐわーーっ!!(死亡)」
物凄い勢いでプレイヤーが死にまくるシュールな光景を拝むことができます(リンク先17:23からおかめ登場)

というかこのゲームは終盤になるほど難易度が頭おかしいほど跳ね上がるので
バンバン死んで当たり前の超死にゲーというか
特にラスボス戦はプレイヤーの悲鳴しか聞こえないレベルなので
難易度的な意味でも頭おかしいゲームだったんですよね、今じゃこんなゲーム絶対作られないだろうな…

「落とせ落とせ!1面のボスをプレスでぺしゃんこにするんだ!」

「…」



だいぶニンジャコンバット語りに力が入ってしまいましたが、次に2人がプレイしはじめたのはアンダーカバーコップス。
うーん、名前はどっかで聞いたことがありますが…内容についてはまったく知らないなあ。
調べてみたらファイナルファイト系のベルトアクションゲームですかね?2人ともこれ系統のゲーム好きだよね

それとハルオのセリフからして、ステージの仕掛けを使ってボスを倒せるギミックがあるみたいです。こういうの面白いな
それにしてもプレイ中の2人の楽しそうな顔ときたら…
やっぱどう考えてもハルオと大野さんが一番お似合いな気がするな、日高さんには悪いけど…

ドガアッ!

「あっ!」

グシャアッ!

「ああっ!」

 
 

「…(おろおろ)」

「いやいやいいんだ、気にすんなよ」

「…」

(めずらしくしおらしいなァ…協力プレイ時に必ずぶっとんできた鉄拳がウソのようだ)

がしかし、その時操作をミスってうっかりハルオをプレス機に突き落としてしまった大野さん!
哀れにもプレス機でぺしゃんこにされるハルオ、自分のミスを気にして大野さんはオロオロするばかりです
なんか今回の大野さんめちゃくちゃ可愛いな…まさに恋する乙女って感じですよね

大野さんもだいぶ変わりましたよねー、ハルオも言ってますが初期の頃の大野さんというのは
ベルトアクションゲーを協力プレイでやろうものなら
足手まといのハルオにキレて無慈悲な仲間殺しプレイをするぐらいのことは
当然のようにやっていたんで…

《このままでは終わらんぞぉー!!》

「盛り上がってるなー、KOF95…まだまだ安泰だな格ゲーブームは、
 これだけの集客を作り出す対策が登場したんだから」

「…」

(自分だけのオリジナルチームが結成できる新要素・チームエディット…
 大野はデカイ奴か投げキャラが好みなのかね…常に誰かを投げ飛ばしたい欲求でもあるのか)



そして95年のゲームと言えばやっぱり特大の目玉はこれ、KOF95ですね
ここでは大野さんが対戦台でプレイしますが、選んだメンバーはチャン・コーハン、大門、クラークの3人。
大野さんってほんとガタイのいいパワーキャラが好きなのな…
俺は95って言ったら草薙京、八神庵、リョウ・サカザキくらいしか使ってなかった気がするわ

この頃は庵の葵花が、2回でコマンド止めたところで鬼焼きが入る時代だったんですよね
普通に葵花を3回出した時の「ふんっ、はっ、ホアー!!」より
3回目を鬼焼きに変えた「ふんっ、はっ、おおああ!!」の方がかっこ良くて好きでした

あとリョウの攻撃が極限流連舞拳から暫烈拳が連続で入るのが好きだったなー
とにかく俺は暫烈拳が好きでした。ズドドドドドドドドドドパカーン!!というあの爽快感がイイ
暫烈拳は敵のパワーゲージが溜まりやすくて、直撃させるとあっさり敵がパワーMAXになってしまう難点があったんですが
それでも好きでよく使ってました。96以降はリョウの技が一新されて暫烈拳なくなっちゃうんだよね…

その後何年かして復活したりしましたが、実用性がないのと効果音とかがしょぼくなったり色々劣化が…(リンク先4:45が95の暫烈拳)
やっぱ龍虎キャラは95までだよね…96からの改変でヘンテコになっちゃったからなー、飛燕疾風脚とか特に。
ユリも95までは可愛かったよね、96からなんか色々パロネタやり始めて道を踏み外していったよね…(えー
それと96から脱衣KOなくなるしな…あれをなくしたせいでユリの可愛さが半減しちまったよ!
それに必殺技決めた時の「パカーン!!」って音もなくなるしねぇ、龍虎の特徴が96から一気に削られちゃったよなー

「今年の夏休みは95で盛り上がるなぁ、しかも鉄拳2も出るしよ…これから慌ただしくなるぞ」

「…」

「いい気晴らしになったろ大野、かなりの時間をゲーセンで遊んですっかりもう夜だ。
 満たされましたかね、お嬢様」

「…(むすー)」

「おっとぉ?ここでまさかの仏頂面!まだまだお嬢様の心は満たされないときたか!」



「ゲームで心は満たされたはずなのにこの顔…ということは満たされてないものがまだあるということ…
 考えられるものはひとつだけ…そう空腹感!これは腹が満たされていない心情の現れ…!」

って、日が暮れるまで遊んだところでゲーセンを出た2人でしたが…
なぜだがむすーと仏頂面をしていた大野さん。何を怒ってるのかと思ったら
ハルオの推理によれば腹ペコになってしまったみたいです。腹ペコ顔がこれなのかよ…よくわかんねーな大野さん



「…(モガー)」

「相も変わらず分かりやすい顔しやがんなぁ大野は、しかも欲張りだ」

そして腹ごしらえのために縁日へと向かった2人。結局来ることになったのね
「腹ペコのせいで不機嫌」というハルオの推理は当たっていたようで、大野さんも満足気にイカ焼きやらなんやら食べております
しかし「大野の顔は分かりやすい」ってハルオも言うようになりましたね…
初期の頃は「なに考えてんだか得体のしれねー女」って感じだったのに



『ハルオ坊ちゃん…行かれる前に少しお話があるのですが…
 私はお嬢様が6歳の頃から専属運転手として使えておりました。
 しかしながら、その任は今日で最後となりました…』

『えっ…』

『お嬢様の教育はさらに厳しさを増しており…新しい専属運転手もお家の方針に忠実な男でございます。
 つまりお嬢様がハルオ坊ちゃんと寄り合う機会が、本格的に失われることになりそうなのです…』

『…』

『私がお嬢様に与えられる時間はこれで最後…
 せめてハルオ坊っちゃんとの時間を共有して欲しく、こうして参上したわけなのです…
 ハルオ坊ちゃん、どうか今日だけでもお嬢様の心の支えになってやってください…よろしくお願いします』

『じいや…』

って…そんな縁日を練り歩きながら、家を出る前のじいやとの会話を思い出していたハルオ。
今日が最後ってことはもう伝えられていたのか…だからゲーセン、縁日と一緒に巡って
思い残すことがないようにしているんでしょうか

パァン!

「おおお!?昨年発売したFF6をいきやがった!
 射的でこんな豪華なモン取った奴見たの初めてだよ!さすがだぜ」

「…(スッ)」

「え?くれんのか?ああ…大野んちにはハードがないからな、
 じゃ今度ウチにやりにくりゃ…」



「…」

「…あ…」

(…今度が…あるのかどうか…)

そんな中、射的で発売したばかりのFF6をゲットした大野さん。自分はスーファミを持ってないのでハルオにあげますが、
ハルオは思わず「じゃあ今度やりにこい」と口にしてしまい…そう、それは叶わないこと、一緒に遊べるのは今日が最後、
今まで和気あいあいと楽しんでいた2人ですが、ここにきていよいよ最後ということを意識してしまいます

「…わたあめ食う?」

「…」

(大野のさっきの表情…なんとも言い表せない顔だった…)

「…」

(…また疎遠になっちまうのか…っていうか何度目だよ、こいつと疎遠になるのは…)



(いや…疎遠どころか…これが最後に…)

「…」

「(じー)」

「…」

「(じー)」

って、その後わたあめを買った2人ですが、ハルオはそれを食べるのも忘れて
ひたすら大野さんのことをガン見してしまいます
頭の中は大野さんとの別れを惜しむ感情でいっぱい、大野さんのことしか考えてない状態ですね



ハルオはずっと黙ったまま大野さんをガン見し続けますが、
大野さんは「えっなんでそんなジロジロ見るの…えっちょっと…」ともじもじ動揺しております
そして恥ずかしくてわたあめで顔を隠す大野さんが可愛い。
いやーたまりませんな、ヒロイン力高すぎるぜ大野さん

「大野って可愛い顔してんのな…」

「…」



ビシッ!

「あでっ!」

そしてついに「大野って可愛い」と女の子として大野さんを意識したハルオ!
ついにか!ついにハルオにも人並みの恋愛感情が!(えー
今までハルオは「お前には好きな人がいるだろ?」って言われても、まったく実感がわかないほどニブイ奴でしたからねー
それが今日、ようやく大野さんへの恋の自覚がちょろっと出てきたと言うわけか
しかしこうなると日高さんは本当にもう勝ち目がなくなるなー:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「あ…じいやの車だぜ、けっこう待たせちゃったかな…」

「…」

「んじゃあ…元気でな、業田の萌美先生に負けるなよ…」

「…」

ドンッ

(…大野…)

ああ…そしてついに、2人のお別れの時がやってきてしまいました
迎えにやってきたじいやを発見して、大野さんを送り出すハルオ。
そして軽くハルオの胸元に頭をぶつけて、去っていった大野さん…

そんな大野さんの目にはうっすらと涙が…しかしなんとなく微笑んでるような表情からして、
「別れるのは寂しいけど、今日は楽しかったよありがとう」って心境なんじゃないでしょうか
そんなわけで、2人別々の方向へ歩き出したところで次回に続く!

やー今回の話なんですが、個人的にはとても良かったと思います
やっぱりハイスコアガールってのは、ハルオが「このゲームはここが面白いんだぜ」と大野さんに解説しながら
2人で遊んでゲーセンの楽しさを共有するっていうのが、一番の醍醐味だなと再確認できたっていうかね…



今回ガイルのセリフであったように、最近のハルオは色々なことで思い悩むシーンが多くて
ゲームについてもあんまり楽しんでやれてなかったんですよね、
それが今回こうも思いっきり笑いながらプレイする姿を見せて、こういうハルオと大野さんを見るのはずいぶん久しぶりで
やっぱりこの漫画はゲームの楽しさを2人で存分に堪能して、それが読者にもひしひしと伝わるシーンっていうのが
一番のキモだなと思いました

特に今回は俺イチオシのニンジャコンバットがあれだけ目立ってたしな…
あの知る人ぞ知るバカゲーを、あれだけ語ってくれたのには俺も胸が熱くなりました
「楽しさの共有」なんだよな…やっぱりこの漫画でヒシヒシと感じる長所は。
ニンジャコンバットなんて、ニコニコで検索してもUP主が3人ぐらいしかいないマイナーゲーなので
ハルオがこうして楽しさを共有してくれるっていうのは、俺にとってもすごくありがたいことでした



あと前回のラストで、大野さんがあれだけ悲しげな表情して現れたのを見て、
今回はたぶん理不尽な気持ちにまみれながら2人が引き裂かれる内容だろうなと思ってましたが
いざ蓋をあけてみれば、2人で楽しくゲームを堪能するシーンが印象的だったというか
仲睦まじい2人の姿を見て俺も微笑ましかったというか、最後はああいう風に別れる形になってしまったけど
やっぱりハルオと大野さんの2人はお似合いだなと再確認できたんですよね

だから理不尽な気持ちとかはなかったし、この先物語の最後は2人がくっつくのが一番だなと思えたので
今後は業田先生をどうにかして、2人がまた遊べる日が来るのをゆっくり待つことにします
まあ日高さんについては残念ですが…(えー

とりあえず日高さんにハルオが負けて、付き合うことになるって展開はもうなくなったんじゃないかな
ハルオは今回大野さんへの恋に目覚めたようだし、日高さんとの対決の日には
「悪いな日高、俺が好きなのは大野なんだ」と完全覚醒して日高さん敗北ってことになりそうですね
日高さんは犠牲になったのだ…(えー  次回に続く!






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