■食戟のソーマ 第75話「仮面の下」




「早う…っ!早う!」

「(スッ)お待たせしました」

(なんのつもりだ…葉山アキラ!重厚なハンバーグパティにケバブまで合わせては、
 ただただクドい味になること必至!いくら香りで惹きつけようとまやかしに過ぎん!)

さて前回、秘書子のスッポンバーガーに続いて、自分のハンバーガーを出してきた葉山
今回の冒頭では、審査員たちがその香りに食う前から夢中になっていますが
秘書子だけはめっさ冷たい顔してゴミを見るような目を向けていました



何やら葉山のハンバーガーには欠点があるそうですが
「ま や か し だ すべてまやかしだッッ」
サムワン海王みたいなことを言っちゃうのはどうかと…(えー  サムワンって負けフラグの塊だし…

「はっ!?お…思わず夢中に…!もう食べきってしもうたーーっ!!」

(…!?バカな…!どうなっている!?なぜあんな重いパティを一瞬で!)

って、「あんなクドすぎるハンバーガー食えるわけないし」とタカをくくっていた秘書子でしたが、
どっこいわずか一瞬ですべて食い切ってしまった審査員たち!
「どうなっている!?あんな一瞬で!?」ってただの食事シーンでこんなセリフが出てくると吹き出しそうになるな

「講義をしてやろう」

「…!」

「ハンバーガーに欠かせない要素は4つある。
 パンズ、パティ、ソース…そしてピクルス。そのツンと刺す香りと酸味があってこそ
 肉の旨味は際立つ。ピクルスこそが陰の主役…」

「…」

「あんたはその役目に針生姜を使ったようだが、俺に言わせればそれが甘い」

「何ぃっ…!?」

ああ、さっきまで葉山のハンバーガーをダメ料理扱いしていた秘書子でしたが、
逆に「お前何もわかってねーな」と葉山からハンバーガーのキモとは何であるかを
ひとつひとつ聞かされることになってしまいます



そんなわけで懇切丁寧に説明する葉山、その話を聞いていくうちに
「そ…そんな…」とさっきまでの余裕ヅラが固まっていく秘書子の図に
なんだか笑ってしまいます、秘書子もなんだかんだで相当な自信家でしたからねえ
その鼻っ柱がヘシ折れる姿は、なんだかちょっと「今どんな気持ち?ねえ今どんな気持ち?」って気分になってしまうな

(類まれなる嗅覚で、繊細に築き上げたピクルスの香りで…
 重厚な脂身も羊肉の臭みも、すべて癖になる風味へと逆転させ…
 人の食欲を、本能を爆発させたのだ!)

(カレーやスパイスだけには到底収まらぬ才…
 葉山アキラ、そのポテンシャル神の舌に届き得るぞ!)



さあそして、なんと審査員の1人からえりなお嬢様にも匹敵する凄まじい素質の持ち主であると
太鼓判を押される葉山。むう…確かに以前から、味覚において飛び抜けてるのがえりなお嬢様、
そして嗅覚において飛び抜けてるのが葉山ということで、「五感のひとつを極めたキャラ」という意味なら
葉山ってえりなお嬢様と並ぶ存在なのかなと少し思ってましたが、いよいよそれが明言されましたね

葉山と言えば、これまでは嗅覚よりも「スパイスが得意」という点が強調されていたので
「スパイスしか脳がないんじゃ、カレー勝負が終わったらもうやることないんじゃない?」
読者から結構言われていましたが、今回のこの描写で料理人としてのレベルの高さが証明されて
カレーに限らず今後も活躍が見込める強キャラであることを印象づけましたね

「俺が目指すのは頂点だ…ナンバー2で居続けることに必死な奴が、
 俺の相手になるわけがない」

「なんだと…!?」

「何もかも狭いんだ…お前は
 志も…料理の世界も」



そして「お前じゃ俺の相手になるわけがない」とバッサリ言い切って、完全に秘書子とは格が違うことを
この場で示してしまう葉山。むう、「秘書子とは目指しているものが違う」とのことですが、言われてみれば
葉山と秘書子がこの会場で顔を合わせた際、葉山の言ったセリフが

「お前の主に伝えてくれよ、十傑の座は譲ってもらう。そして遠月の頂点もな」

だったわけですが、それに対する秘書子のセリフが

「戯言はこの場だけにしておきなさい。えりな様に続き、十傑入りを果たすのはこの私だ」

だったわけで、つまりお嬢様を倒しナンバーワンを目指しているのが葉山であり、
お嬢様に続くナンバーツーを目指しているのが秘書子だったという
あのやり取りにはこういう意味があったんですな、そういった気構えの違いが結果にも現れてしまったということか

(…認めたくない…!だが確かに…奴の料理の香りを嗅いだ瞬間…
 内なる食欲を丸裸にされた!!)



あーーっと脱いだーー!!ここで秘書子が思いっきり脱いだーー!!
なんてこった!ここまでエロ要素とは無縁だった秘書子が、めっさきわどい全裸姿を晒すという予想外の事態が!
この描写のせいか、今週のジャンプが発売してからというもの
「新戸緋沙子 エロ」とか「秘書子 エロ」とかGoogle検索して
ウチのサイトに来る人が倍増しております
(えー  まったくあんたら…なんて分かりやすい奴らなんだ!

あと「2人の格好は前号参照」って注意書きはなんなのかと思ったら、これって前回怪獣の着ぐるみ姿だった秘書子とジジイ
裸にひん剥かれてるって描写なのね、どうりでジジイも一緒になって脱いでるわけだ

それとこの場面で注目なのは、秘書子は葉山の料理を食べてはおらず
匂いだけで裸にひん剥かれたってことですね
俺は前回の感想で、「秘書子の料理は、口にした人間にしか本当の凄さが分からない料理、
葉山の料理は、口にせずとも凄さが分かる料理になるのでは?」
と予想しましたが、
秘書子自身の全裸化でそれが証明されたようですね



さらにもうひとつ気になることは、対戦相手を全裸にひん剥いて倒したというのは、アリスを倒したソーマも同じですが
実際に食ってみるまでアリスは裸にならなかったこと、そして恵ちゃんを倒した黒木場については
料理を食わせても恵ちゃんは裸にならなかったことを考えると
葉山>ソーマ>黒木場という実力順になるのかなーと少し思いました

「葉山のやつは料理を食わさずに相手を脱がしやがった…
 今の俺じゃ勝てねえ…!!」と、思い悩んだソーマが
これから修行して一皮むける可能性が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
しかしアリス、恵ちゃん、秘書子と女性キャラは全員一回戦で負けちゃったんだなー
他の漫画より女性キャラの比率が高いだけに意外な展開だ

「第3試合勝者は!葉山アキラである!!」

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「お邪魔したわー、サンキューな」

「いえいえ、なんのお構いも出来ませんで…」

そんなわけで、完全に葉山の圧勝という形で幕を閉じた第3試合。
その結果を見届けたソーマと恵ちゃんは、刺客の控え室から出て行くのでした
というか「なんのお構いも出来ませんで…」って、刺客はなんだか本当に
色々と配慮のできる気配りさんなんだろうか、えらくいい奴に見えるなぁ

「幸平…この選抜で必ず、合宿初日の勝負のケリをつけるぞ!」

「やー懐かしいなぁ、乾先輩が華麗に預かってった勝負なー
 帰りのバスですぐ会ったんだよなー」

「…と、とにかく!オレは必ず君を打ち倒す!
 分かったら早く客席に行けよっ!!」



そんな中、改めてソーマに向かって再戦の誓いを立てるタクミでしたが
ソーマはというとまた会おう幸平創真とか言って帰りのバスですぐ会ったやつなー」
タクミをいじって遊んでおります。恥ずかしい記憶を呼び起こされてしまったタクミは、涙目になりながら
「うるせー!早く客席に行けよ!」とヘソを曲げてしまいますが…

「分かったよタクミ。だからぜってー負けんなよ」

「…?」

「どっちがぺしゃんこにするか、決着を…つけようぜ」

おお、このシーンはタクミがソーマに挑戦状を叩きつけた時と瓜二つ!
これまではタクミが一方的にソーマを意識する場面が多かったですが、
ソーマとしてもやはりタクミは、最初のライバルとして認めている相手だったんですね

「…あぁ…!あぁ!もちろんだ…!幸平!!」



そしてこの反応である  どんだけ嬉しそうなんだよタクミ!
ソーマに構ってもらえただけで大満足みたいな顔してるじゃねーか!
片思い相手にやっと振り向いてもらえたとかそんな反応丸出しですなー

まあ、今回の選抜ではソーマが葉山のことを一番意識しててタクミはそれが面白くないみたいな描写があったから
片思いといえばその通りなんですけども。タクミの奴、ライバルって認められたかと思ったら
次の瞬間ヒロインになっちまったじゃねーか!(えー

こりゃあタクミが刺客にボロ負けして、ソーマとの約束を果たせず悲劇のヒロインと化す展開が鉄板か…って



こ、これはーーー!?
なんとタクミがソーマと話しているのをいいことに、タクミの包丁に細工を仕掛けようとしていた刺客!
さらには、刺客の不穏な動きに気づいておりあえて泳がせていたというタクミ!
おお…さっきまでほんわかしたヒロイン顔だったかと思いきや、一瞬にして勝負師の顔に!
ここだけでタクミの強キャラ臭が一気に蘇ってきましたなー

「この両手包丁…ずいぶん大事にしているみたいだな。
 そんなに良いか?こんな古ぼけた包丁がよォ」

「挑発してるつもりか?見え透いてる…取り合うとでも?」

「まあ待てよ…直接聞きたいことがあったんだ、お前の弟についてなァ。
 表向きは仲良くやってるようだが、本当のところはどう思ってるか知りてぇんだよな。
 選抜本戦にも残れない、料理人として二流なのは明らか、
 兄貴の後をついていくだけで精一杯の…
 能無しの弟を持った気持ちはどんなだよ?(ペッ!)」

ああーっとこれはひどい!なんとタクミではなくイサミのことを散々なじりながら
ついにはメッザルーナに向かってガムを吐き捨てる刺客!お前なんつーことを…いい奴だと思っていたらこれが本性か
メッザルーナは、タクミからすれば「僕たち兄弟2人で頑張っていこう」と幼い時にイサミと誓いを立てた兄弟の絆の証、
それにガムを吐き捨てられ、イサミのことも散々コケにされ、タクミにとっての愛する弟を全否定された形です

「貴様…よくも…!」



「(ニタァ…)やっとイイ表情になった…
 せっかく審査員が奇数そろってるんだ、どうせならもっと楽しみたくはねェか?」

当然ながら全身から凄まじい怒りを発するタクミ!しかし刺客はそれを見てニヤニヤと笑みを浮かべるばかり
「せっかく審査員が奇数いるんだから」と何やら不穏なことを言い出しました。一体何を考えているのか…
これってアレでしょうか、審査員については数人いるけど結局はジジイ1人で判定してるってことを
拍手コメントでも突っ込まれてましたが、刺客が言ってるのはそれを審査員全員での判定に変えさせると言ってるのか?

そうすることで刺客は勝ちを拾う算段なんでしょうか、わざわざそういう風に変えさせるってことは
ジジイの判定だけならタクミの方が勝ちそうですよね
しかし他の審査員たちは刺客に投票してしまい、多数決で刺客が勝つとかそういう展開かなぁ
まあ、まだまだ俺の妄想なので実際にどうなるかは分かりませんが…次回に続く!


■食戟のソーマ 第76話「決闘の作法」




さて今週のソーマですが、今回はセンターカラーとなっており
幕末志士に扮したソーマ達のイラストとなっております
この間のセンターカラーではソーマがえらいチンピラ顔でしたが、今回はそれとは対照的に
落ち着いたイケメン風にピシッと決めております

というかこの間のセンターカラーが恵ちゃんvs黒木場の回だったはずだから、
わずか数話もしないうちにまたセンターカラーの機会が回ってきたってことだよね?
やっぱソーマって物凄くセンターカラーの回数多くないか!?
普通ありえないくらいの頻度でバンバンカラーを描きまくってますが、
やはりこれはtosh先生の筆が速いから、それを編集部に見込まれてのことなのか…?

あと今回のカラー絵に描かれてる人物って、黒木場、葉山、ソーマ、刺客、タクミということで
選抜本戦にまだ残ってるキャラクター達ですよね。こうして見るとやっぱり
女の子キャラはいなくなっちゃったなーと思っていたわけですが
このポスターを裏返してみると驚きの絵柄が!



おっぱいでけえええええ!!
肉魅のおっぱいでけえええええええええええ!!なんだこれー!!
裏面にはどういうつながりなのか肉魅の水着エロイラストが!おいおいこれって
「18禁エロ漫画の表紙です」って言われても違和感ねーぞ!(えー

肉魅って確か前にも「おい今回肉魅関係ねーだろ!」ってタイミングで、水着+カラーになった回がありましたよね
あれはソーマがライブクッキングを披露した回の次あたりだったか…ふむ
ひょっとしてtosh先生が肉魅好きでときどき肉魅のおっぱいすごく描きたくなるとか
そういうことなんだろうか(えー  疾駆先生はアリスが好きって言ってたしなー

《か、会場の…会場の皆様にお知らせします!次の第4試合…
 タクミ・アルディーニ選手と美作昴選手の対決におきまして…
 食戟が行われるとのことです!》

「しょ…食戟だとおおおおお!?」

「い、一体どういうことだあああああ!?」

そして今回の本編ですが、なんとタクミvs刺客の勝負はただの対決ではなく
食戟として取り扱うという展開で始まりました。前回ラストで刺客が言ってたのはこういうことか…
ちなみに「美作昴(みまさかすばる)」っていうのは刺客のフルネームですね
そろそろ劇中でもこっちの名前の方が定着してきたので、俺も今後は美作って呼ぶことにしようかな

それにしても食戟やるのもずいぶんと久しぶりですねえ、最後にやったのは四宮と戦った時だから
ちょうど1年ぶりぐらいには久々ですよ。いや、でもあれも非公式の食戟だったから
正式な食戟ってなると肉魅とソーマが戦った時以来になるのか…えれー久々なんだな…



「しょ、食戟なんて全然言ってなかったのに…!
 創真くんと私が出てきた後で、何か揉めちゃったのかなぁ…?」

「いや…美作は最初から食戟を仕掛けるつもりだったんじゃないか?
 狙いをつけた生徒について徹底的に調べ上げ…挑発、恫喝、どんな手を使ってでも
 勝負の場に引きずり出す。そうして勝利した食戟の回数は99…!
 ある食戟では、対戦相手の生徒が亡くなった母親から譲り受けた形見の包丁を
 高笑いしながら奪い取ったって話だ」

(美作昴は、料理人としては完全なるクズだ。
 食材や道具への敬意などカケラも持ち合わせていない…
 美作をスタッフとして招き入れる厨房は世界中を探してもないだろう。
 奴はただ、勝つことだけにしか興味がないのだ)

そんな美作のことについて、伊武崎と叡山からの解説が。美作はどうやら
とにかく勝つことが異常に大好きな変態野郎らしく、99回もの食戟を手当たり次第に挑みまくっては
負かした相手を徹底的に踏みにじり、ゲラゲラ笑って悦に浸っていたという…なんつー最低な奴なんだ
それにしても仲間である叡山から「完全なるクズ」とまで言われるとは
相当に歪んだ性格をしてるみたいですな美作は…

「奴が相手に賭けさせるのは道具。料理人として最も大事な道具を奪うことで、
 相手の誇りをズタズタにして踏みにじる」

「えっ…そ、それじゃタクミくんが賭けたものって…メッザルーナ…!?」

そして前回、美作が目をつけていたメッザルーナですが、なるほどあれはタクミの大事な道具だから目をつけていたのか
それと美作は前回メッザルーナにガムを吐き捨ててましたが、奪った後に自分が使いたい道具ならそんな真似しませんよね
つまり、美作が相手の道具を奪うのは、自分が今後使っていきたいからではなくて
道具を奪われた相手が絶望する姿を見たいという欲求からきてるんやな…なるほど完全なるクズですわ…

「に、兄ちゃん…!」

「クク…出来の悪い弟を持つと兄貴は大変だなぁ?」

「…」

「俺が勝ったらお前の大事な両手包丁をいただく。悪く思うなよアルディ…」

バシイッ!!

 
 

だがそれが逆にタクミの逆鱗に触れた!!(えー
ああ、度重なる美作の侮辱に対し、とうとう白手袋を投げつけるという決闘の合図で応えるタクミ!
なんということでしょう、決闘といえば武器は剣か?剣なのかタクミ?当然『鉄球』だッ!!(えー

「はァ?拾え?」

「無粋な君に正しき作法を教えよう。白手袋を相手の足元に投げつけ…
 それを相手が拾い上げれば、闘いを受諾した証となる。
 これが決闘(ドゥエッロ)の合図だ。
 我々イタリア人は受けた屈辱を必ず返す。
 オレが勝ったら、この場でひれ伏し詫びてもらう」

そして決闘を知らない美作に、圧倒的なプレッシャーを放ちながら説明を行うタクミ。武器は当然鉄球です
それにしても「オレが勝ったらひれ伏し詫びてもらう」っていうのは、この場で土下座しろってことを言ってるんですよね
なんと…公衆の面前で土下座を…その時のやり取りはやはり

「美作昴ともあろうお方が約束を破るつもりじゃないでしょうねえ?
 土下座なんてパフォーマンスだいくらでもしてやる、
 そうおっしゃっていたじゃありませんか?さあ早く!土下座をしてください。
 潔いところを見せていただきたい。どうしました?
 イタリア人に頭を下げるなんてプライドが許さない?
 そう思っていらっしゃるならそれは大きな間違いだ。
 あなたが謝るのは私じゃありません、これまであなたが形見の包丁を取り上げ…
 トカゲのシッポのように切り捨ててきた、全ての人と道具です。
 土下座をしてください。地べたを舐めるようにしてあなたにすがり、
 汚され、蔑まれ、それでも必死で道具を、大切なものを守るために
 あなたに土下座し続けた人達の…痛みを…怒りを…悔しさを…!
 あなたにも思い知っていただく…!土下座をしてください…!
 やれええええええええ!美作ああああああああ!!」

やはりこんな感じの会話になるのだろうか…(えー
その時のBGMはやはりこれで決まりですよね

さて冗談は置いといて、タクミと美作に与えられたお題は「デザート」だそうです
これまでの選手たちのように、材料については自分の好きに用意してきた両者でありますが…

《それでは調理開始!》

「あの子はイタリア生まれなのね、じゃあやっぱり作るのはジェラートかしら?
 食材は…卵と小麦粉、砂糖と生クリーム、それにレモン…」

「あっ…!?これって…!」



なんと用意した食材について、タクミとまったく同じものを揃えてきた美作!
わざと同じ材料をそろえることで、相手よりも決定的に自分の腕前が上だと知らしめる算段か?
「美作には得意料理がない」という叡山の言葉からしても、必ず相手の得意料理と同じもので勝負するという
美作の歪んだ性格が想像できます。何より、そんな勝負を挑まれて負けてしまった相手というのは
確実に自信をなくして心を折られてしまうでしょうからね。
美作はそんな勝負が最も好きだろうからな…まったくどうしようもない奴だ

あと関係ないんですけど、レモンを握ってる2人の図が鉄球持ってるようにも見えるのは俺だけでしょうか
いやいや持ってるのはレモンですよね?レモンですよねタクミ?当然『鉄球』だッ!!(えー  次回に続く!


■食戟のソーマ 第77話「追跡者」


第4試合の三日前…

「18時12分55秒帰宅、昨晩は料理書を熱心に読んでいたが…
 今夜の食事当番はタクミだったな。仲良く買い出してきた食材で…
 新作料理でも試すのかい…?」



さて今回のソーマですが、なんと冒頭では大会の3日前に
タクミを超ストーキングしている美作の場面で始まります
電柱によじ登って他人の家を覗き見って完全にアウトや!ここまで突き抜けたストーカー野郎だったとは…
そんなストーカー美作の存在を知ってか知らずか、部屋のカーテンを閉めるタクミでしたが…

「つれねぇなァ…まあいいさ…レシートは入手済みだからなァ…」

なんとタクミが買い物していたレシートさえもどこからか入手していた美作。
ここまで徹底してると逆に感心するわ!相手に対する研究ぶりがもはや尋常じゃないな
そんなわけで、タクミが本戦のために用意した食材を、そっくりそのまま自分も用意してきた美作ですが…

・美作が3日前、つまりお題&対戦相手発表前にタクミを監視している件について、
 このことから、美作が刺客説or情報を不正に入手した説が確定しましたね。
 もし両方違うなら、美作はあの質のストーキング行為を7人分やらなきゃいけないことになる。それはたぶん無理かと。
 まあお題発表前なのに何故かお題のデザート試作しているタクミも謎ですが… by 匿名A

・今週の食戟のソーマですが、ストーリーの矛盾を発見しました。デザートメニューの試作に関し、
 タクミは料理の三日前から色々と試作し、美作はレシートを盗んだり覗きでタクミを研究をしていました。
 しかし、『お題発表』は本戦開始(第一試合、第二試合)前日の筈です。何故第四試合の三日前に、
 つまりお題発表の前日にタクミはデザートの試作をしているのでしょう????

ふむ、「お題の発表は試合前日のはずなのに、なんでタクミは3日前にデザートの試作してるの?」というツッコミが2人。
言われてみりゃその通りやね…(えー  まだ3日前なのにすでに試合用の食材も揃えてるみたいだし…
ま、まああれだ、たぶんタクミはこのときたまたまデザートの練習してて
試合前日になってから「あれっ本戦のお題もデザートなんじゃんラッキー」という
たまたま偶然の一致がですね…そして美作も念のためにレシート入手しておいたらたまたま(以下略)

ざわざわ ざわざわ

「しょ、食材から調理器具の個数までまるっきり同じじゃないか!?」



「”セミフレッド”、お前と俺が作るスイーツの名前だ
 イタリア語でセミ(半分)、フレッド(冷たい)という言葉で、
 アイスクリームのような冷たさとケーキのふわりとした食感を併せ持つ。
 今回作るのは3層のタイプ…当たったか?」

「…」

さらに同じ食材を揃えたばかりか、タクミが作ろうとしている料理のことまでズバリ言い当ててしまう美作。
これにはタクミも動揺が隠せませんが…それにしても「お前と俺が作るスイーツだ」って、なんだかまるで
2人だけの共同作業みたいな言い方というか、ヤンデレホモみたいなこと言ってんな美作!

「…フン…ご苦労なことだ、これが3日前からオレを嗅ぎ回っていた成果か?」

「いや調べ始めたのは2週間前からだけど…」



ああ、落ち着きを取り戻そうとして「ご苦労なことだ」と語るタクミでしたが
うっかり見当外れなことを言ってしまい赤面しながら恥をかくという事態に!
かっこよく決めようとして失敗するのはタクミのお約束ですが、
この真剣勝負の場でもその運命からは逃れられなかったとは哀れなやつ…(えー

(…同じレシピなら勝てるとでも?アルディーニを舐めるな!)

「生地作りに入ったぞ!卵と砂糖をふんわりと泡立てていく!」

「動きに迷いがなくて細やかだ…分量計算が少しでも狂ったら
 味が台無しになっちまう。それぐらいの繊細さがいるのが菓子作りだからな」

気を取り直して調理を進めていくタクミ、さっきは少々出ばなをくじかれてしまいましたが
それが料理の方にも影響するようなヤワなメンタルはしておりません
肉魅が感心するほどの細かく繊細な作業をこなし、順調に調理を進めていきますが…



がしかし、細やかで繊細な作業といえばこの男の独壇場!
まるで乙女のような素晴らしき細やかさで見事に調理を進めていきます
うーむ、この様子では両者互角か、それともタクミの方がやや不利か?というその時!

「あばよアルディーニ。ここからアレンジだ」

「…!」

「ああっ!?タクミくんの卵は”共立て”なのに、
 美作くんは”別立て”で生地を作ってる!?」


(C)SUNRISE/BANDAI,DENTSU,TV TOKYO

”共立て”っていうのはね、
卵黄と卵白を分けずに泡立てる方法で、
きめ細やかでしっとりとした
生地が作れるの。

反対に”別立て”だと、
多量の空気を含んでふわふわと膨らむから
生地がシロップをたっぷり吸って
口当たりが良くなるのよ!

 

久方ぶりのあおいちゃんありがとうございます(えー
ここで一気にタクミとの差をつけにきた美作!卵の泡立て方をタクミと同じ共立てではなく、別立てに変えてきたという…
あおいちゃんの解説によると、それぞれに特徴がありどちらが良い悪いというわけではないですが、
今回の料理に限って言えば、お互い食べ比べた場合別立ての方が明らかに美味くなる
美作は見抜いていたようで…

あと細かいことなんですけど、恵ちゃんは最近タクミのことを「アルディーニくん」と呼んでましたが
この場面だと「タクミくん」って呼んでるんやな…疾駆先生ここの設定ちゃんと固めとかないと!(えー

「さぁて、次はシロップを作るんだよなァ?このリキュールで…!(スッ)」

(…リモンチェッロまで…!?)

「シロップに使われるリキュールはラムやアマレットが一般的…!
 それなのにリモンチェッロが被るなんて…!?」

「トラットリア・アルディーニにはこれをふんだんに使った看板料理がある。
 これ目当ての客が州中から押し寄せる人気メニューらしいなァ?
 お前なら必ず使ってくると読んでたんだ…」

(本当に…全部読まれてるのか…!?)

「嬉しいぜェ…お前が、俺の思うままの
 お前でいてくれて…(はあと)」



ああ、タクミの料理を完璧に読み切り、各所でアレンジを加えて追い詰めていく美作ですが
その姿はどう見ても完全にヤンデレホモ!やっぱりホモじゃないか!(えー
もはや歪んだタクミへの愛でやってるようにしか見えねーぞ!
もしかするとこいつの料理は相手を徹底的に愛するところから始まるのかもしれんな…おそろしや…

(これが美作昴の行動原理だ…対戦相手を観察し続けすべてを丸裸にする…
 キング・オブ・ストーカー!それが美作昴なのだ!)

そして叡山の口からも「あいつマジモンのストーカーっすよ」と認定されてしまう美作
やっぱりそういうタイプのキャラなんか!「すべてを丸裸にする」とかやめてくださいよそれ
性的な意味で言ってるみたいに聞こえるだろ!(えー



そんな乙女でホモでヤンデレでストーカーな美作の性癖を前にして
すっかり漂流教室みたいになってしまう吉野たち。これ漂流教室で合ってますよね?
実際に読んだことないからよく分からんのよ…確か作者名は…かずお。なんとかかずお。うーん、かずおだけは出てくるんだけど
なんだっけうーんうーん、(゜д゜)はっそうだ思い出したこうずかずお!こうずかずおだろ!
そう思って調べてみたら楳図(うめず)かずおだったよ…(えー
これうめずって読むんか…知らんかったわ…

「アレンジはまだまだあるぜェ?俺の生クリームはマスカルポーネチーズを加えて
 一層のコクを出している!お前が予選のカレーパスタでやったことと同じだ、
 どうだよ自分の得意技で差を付けられる気分はよぉ?」

(…オレの作ろうとしたレシピは完全に掴まれている…どうする…?
 負けるのか…?そんな…ここで負けたら…オレはなんのために日本へ…!)

(兄ちゃんっ…!!)



(…そんな顔をするな…弟よ…やってやろうじゃないか…
 今までの自分を…今までのレシピを…越える…!!)

もはや完全に手の内を読まれ、料理も自分より上手くアレンジされて心を折られる寸前だったタクミ、
しかし客席で心配そうに眺めるイサミの姿を見て、もう一度勝つために闘志を奮い立たせます
そう、今までと同じ料理を作っていては美作には絶対勝てない、つまり今までの自分を超えるしかありません
果たしてそんなことが本当にできるのか?松岡修造ならこう言うでしょう
頑張れ頑張れできるできる!絶対できる!頑張れもっとやれるって!
やれる!気持ちの問題だ!頑張れ頑張れそこだ!そこで諦めるな!
絶対に頑張れ!積極的にポジティブに頑張る頑張る!
北京だって頑張ってるんだから!(えー  次回に続く!


■食戟のソーマ 第78話「紙一重の攻防」




さて今週のソーマですが、なんとビックリ今回またまたセンターカラーです
おいおいおい!つい2週前にセンターカラーやったばかりやぞ!
それがまた今週もって、明らかにソーマのセンターカラー率高いよな…
これほどまでにカラーを任される理由は一体なぜなのか、やっぱり原稿を上げるのが早いから?

そんなイラストについてはなんかマフィアのボスみたいな格好をしたアルディーニ兄弟ですね
マフィアのボス…つまりあれか、2人ともイタリア人だからイタリアマフィアをイメージしながら描いたってことかな
まあ「ジャンプ漫画のイタリア人主人公」って言ったら、やっぱり思い浮かぶのはあれだしなー
セリエAのスター選手よりもギャングスターに憧れるようになったのだ!(えー



そんな今回の本編ですがトンでもねえ場面から始まります
なんと回想シーンにて「タクミきゅんハァハァ」と自分の部屋をタクミの写真で埋め尽くし
タクミとお揃いの料理を作って興奮していた美作の姿が!ぎええええ!
前回からヤンデレホモストーカーだとは思ってましたがお前ここまでだったのかよ!

まったく予想以上だぜ…完全にタクミのこと愛してるなこいつ、やはり対戦相手に
ここまで歪んだ愛情を向けるところから美作の料理は始まるってことか…

「タクミっちの品を完璧に予測してるのなら、
 今の内に何か新しいアレンジを考えなきゃ!」

「で、でも調理をどんどん進めていかないと、
 制限時間内に完成まで辿り着かない…!」

(残りあと45分…!何か手は…!打つ手はないのか!?)

ああ、そして前回「これまでの自分を超える!」と決心したはいいものの
そう簡単には逆転のアイデアが出てこず、タクミはひたすら悩み苦しんでいました
まあ確かに、「超える!」と決心してあっさり超えられるんじゃ苦労はないわな…
それと吉野はタクミのことを「タクミっち」って呼んでるのか、この試合って結構こういう呼び方が判明するシーン多いよな

「美作は生地をオーブンに!アルディーニは…動けない!」

(オーブンに入れてしまえばもう生地にアレンジできなくなる…!
 何かやるなら今しかない…!)

「おいおい…生地が焼き上がるのに15分!
 その後冷蔵庫で凍らせる時間も必要だ、トッピングの工程も残ってる。
 もう焼き始めなきゃまずいんじゃないかァ?」

「くっ…!(ガチャッ)」

「タクミも生地をオーブンに!」

(時間に迫られるたびに調理を進めざるを得ない…!
 自分で敷いたはずのレールに縛られている…!)

そしてアイデアを出そうにもあまりにも考える時間がないタクミ、
次々に調理を進めていかなければ、料理を最後まで完成させることすらできません
以前のタクミはオーブンを使う時に「フォルノ・アッチェンデレ(火よ起これ)」とかやってましたが
今回そんなのやってるヒマはまったくないみたいですね(えー
結局アレンジを加えることができないまま、調理を進めていくしかないという悪夢のような展開に…

「どうにか今あるもので美作に対抗するアイデアを…!」

「でも見てよ、余ってる材料って言ってもこれっぽっちしか残ってないよ!?
 使えそうな食材なんて何もないじゃんかー!!」



(デザートというお題が、ここでもアルディーニ君に不利に働いたな…
 分量配分をきっちりと行うから、余りというのは出にくい…!)

さらには、アイデアを出そうにもそもそも使える材料がまったくないという厳しい状況に陥っていたタクミ!
確かにもともと作る料理を決めていて、そのための最低限の材料しか持ってきてないわけですからな…
どんどんと追い詰められていく一方です、それはそれとして頭を抱える吉野の図が可愛いな
タクミっちとか言ってるのもなんか微笑ましいし、俺も最近吉野の良さが分かってきたような気がするぜ

「15分経った!生地の焼き上がりだ!…あ、あれ!?
 美作の生地、アルディーニのより色が濃くないか!?」

「ビスキュイ・ジョコンドか…」
「ビスキュイ・ジョコンドっていうのはね、
 生地に使用する小麦粉の大部分を
 アーモンドパウダーに置き換えたもので
 より香ばしく濃厚な
 スポンジ生地に仕上がるのよ!」

「嘘だろぉぉぉ!?生地にもそんなネタを隠してやがったのか!?」

(またアレンジ…!?差はもっと開いてしまった…!?)

ああ、そしてここで美作のダメ押しアレンジが炸裂!生地もまたタクミの品とは一味違うものとなっており
差を詰めるどころか逆に差をつけられる結果となってしまいます
あおいちゃんの解説にお礼を言ってる余裕もないな…(えー
もはや完全にトドメを刺された格好のタクミ、呆然とした表情で立ち尽くすしかありませんが…



ってああーーー!?ここでなんとタクミに一筋の光明が!
でも僕はやっぱりオリーブオイル!
最後の切り札にオリーブオイルを使う気かタクミ!?もこみち流の料理に勝機を見い出す展開か!?



審査員をオリーブオイル依存の悪循環に持ち込めればあるいは…(えー
この悪循環コラ画像って色んなのが出回ったけど、俺はこのオリーブオイルのやつが一番笑ったわ

「さァ…完成だ…!」

「おおおおっ…!美しい…!アーモンドの香ばしさが立つプラリネに、
 クリームを一旦凍らせ常温で半解凍することで仕上がるアイスのような層!
 どれも繊細に仕事がしてある!」

「ふん…気に入らん!」

「大泉殿?」

「ワシはこんな品認めん!食戟とはなんだ!?それぞれの信念を量り合う
 魂の激突だ!この皿にはそのカケラもないではないか!?
 食戟を冒涜する料理に他ならん!
 料理人としての信念がないのか貴様ァ!!」

そしていよいよ完成してしまった美作の料理、しかしタクミの料理をパクってアレンジしたその品を前にして、
「この料理食するに値せず!!」と思いきり激怒する審査員の爺さん!
どうやら美作のやり方が相当気に入らなかったようです、これはタクミにとってはありがたい展開ですが、
これだけ言われた美作の反応は…?



まったくこりない悪びれない!
て、てめえ本当に1ミリたりとも悪いと思ってねえな!ここまで突き抜けてると逆に笑えてくるぜ
美作のやつこの一戦で強烈にキャラを立てやがったなー

「よくもいけしゃあしゃあとそんなセリフを!」

「食戟ってのはどちらの品が美味かったかを決めるものでしょうよ…
 俺のセミフレッドが美味かったかどうか、それだけ答えてくれりゃいいんだよ」

「ぐぬううう…!」

(ふざけるな…!美味いに決まっておろう…!認めたくないっ…!
 でも惹かれてしまう…!何よ…ヤなやつ!ヤなやつ!ヤなやつ!)



ってなんだよこの反応は!?
げえええええ!?「くやしい…!でも…!」と美作の料理を食べた結果
ツンデレヒロインと化してしまう審査員の爺さん!

どっちかというと最近のツンデレより、古典的な少女マンガの主人公と気になるアイツ(美形でヤなやつ)
イメージした描写か?そういえば今回のお題はデザートつまりスイーツなので
少女っぽいスイーツ的なリアクションをかましてきたというわけか…

そんなわけで、明らかに敵側だった爺さんさえもデレさせてしまった美作、
もこみちのオリーブオイルは果たしてこの戦況を変えることができるのか?次回に続く!


・ソーマのお題が出るタイミングの話だけど、アリスの時ですでに怪しくなってたから(仕込みに2日かかるものが入ってる)、
 気にしたら負けなのかな、と思ってた。もっとも、アリスの場合は、常にそういうもののストックがあるっていう
 可能性もあるけど・・ by taka

なぬ、アリスvsソーマの時点で、お題発表のタイミングがすでに怪しい状態だったと!?
まさかそんなことが…と思って読み返してみたら



ほ、ほんまや…2日かけて熟成したカツオをアリスが使っとる!
ま、まあなんというか、やっぱ漫画家も人間なんで色々と設定ミスはすると思うんですよ
そこについては細かいこと気にするより、テキトーに読み流すか軽くネタにするかその程度でいいんじゃないですかね

takaさんも「気にしたら負け」と言ってるように、俺もお題の発表と日数が合わないっていうのは
まあ正直どーでもいいなーと思ってるんで。なんていうかね、色んな漫画を見てきた俺の経験上
漫画家がミスを恐れて完璧な作品を作ろうとすると
小さくまとまったつまんない漫画しか出来ないんですよ

だから漫画家の皆さんには、「細かいミスなんざどうでもいいぜ!」という精神で思いっきり突っ走ってもらいたい。
俺たち読者がそういう細かいミスを気にしていると、漫画家が自由に作品を作ることの妨げになってしまうんですよね
確か尾田栄一郎も最近そんなようなことを言ってました


TM & (c) 2012 Pacific Animation Partners LLC“Monsuno”
TM & (c) 2012 JAKKS Pacific, Inc. All Rights Reserved.

さあ!彼を自由に
してやろうではないか!
自由だ!!漫画家は
生まれながらに自由の身だ!
しかし読者はそれを
鎖に繋いでしまう!鎖に!
漫画家に自由を!
自由と解放をおおおお!
(えー
 

まあともかく、漫画には多少の粗があるものとして受け入れたり、そういう粗も含めて楽しむのが読者としては重要かと。
尾田栄一郎も言ってますがキン肉マンなんかはその典型というか
あれはもうハチャメチャなミスやら何やらが無数のように存在してますが、
むしろそういうのがあるから面白いんだし、そういったミスを1つ1つ潰して完璧なキン肉マンに作り直したら
キン肉マンの面白さがほとんど消えてしまった駄作にしかならないと思うんですよ
だから作者の細かいミスに関しては、あんまり気にせずに軽く流した方がいいと思うなぁ



・今回のソーマの爺さんは審査員としてどうかと思いましたが……



ふむ、美作にブチ切れまくった爺さんのことですか
要するに審査員として客観性に欠けるということを気にしてるみたいですけども
俺はそれでいいと思うなぁ。むしろ、こういう多人数での審査を行う場合ってのは
自分ならではの主観性をガンガン出していった方がいいというのが俺の考えです
というのも、前にも語ったことがありますが、俺にとって多人数評価の理想形というのが



こんな風に1人1人がとことんまで自分の主観性だけで書きまくったクロスレビューなんです
気楽に見れる萌えアニメ好きで欝展開が大嫌いなバーン様、DVDの売り上げにしか興味がないアバン先生、
面白い展開かどうかに注目しているフレイザード、ムッツリスケベなミストバーンと
みんながみんな自分の評価を貫いていて客観性のカケラもないわけですが

しかし逆にそれがいい、同じ作品を見ても10点つける人もいれば2点しかつけない人がいてもいい、
それだけ主観だけの評価になってもいい、俺はそういう風に考えてます
多人数評価っていうのはそういうもんで、人によって意見が分かれるからこそ複数で評価するわけじゃないですか

これがみんな「客観的に評価しよう」って同じことしか書かないようなら、結局のところ
1人だけで評価するのと変わらないわけですよ
そんな風に1人で評価する場合であれば、客観性を気にするのは大事だと思います
1人だけの場合、主観で決めてしまったらあまりにも結果が偏ってしまいますからね

ただ、多人数で評価するならそれは気にする必要ないなと俺は思います。むしろ自分の色をどんどん出していくべき
今回爺さんが怒ったのも、美作の調理過程を見て「対戦相手のレシピをパクるなんて恥ずかしくないのか」という
料理人としての在り方に不快感を示したわけだし、それが美作の評価に響くのは当然なんじゃないかな

そして爺さんがこれだけ怒っている一方で、他の審査員たちはそれに流されてないっていうのがミソなんですよ
美作の料理に感心してる審査員もいるし、最強ジジイの反応にしても
「出された料理がすべて、美作昴を諌めるいわれはない」と語っているし
美作にブチ切れてる人もいれば、料理が美味ければいいと思ってる人もいる。俺はそれでいいと思います

そんなわけで怒ってる爺さんについては、俺としては特に問題ないなと思ってるわけですが
ただ仮に、この爺さん「なんでお前らワシに賛同しないんだよ!」って
他の審査員にケチをつけ始めてしまったら、
それは完全にアウトだと思いますけどね
自分1人の中で評価が完結するならいいけど、他人にそれを押し付けるべきじゃない。
ちなみに以前、ソーマでそれをやっちゃったよなーと思ったのが↓の場面



そう、葉山とソーマのカレーはどっちが美味いかという話になって、審査員たちが
自分と評価の違う人に「お前の評価おかしいんだよ!」と言い出してしまったシーン
これは多人数評価で絶対やっちゃアカンことだと思います
自分と違う評価の人に「俺と同じにしろ」とケチをつけてしまったら、結局それは自分1人で評価してるのと変わらないというか
多人数評価をする意味がなくなってしまいますからね。ただ今回の美作戦ではこういうケンカにもならなかったし、
俺としては問題ないなと思ってます


・ソーマの審査員の爺さんの問題は人間性を審査判定に交えようとしていることであって
 味の評価に主観が入ることではないと思いますが。
 これって例えばソーマの方が美味かったけどアリスの方がかわいいからアリスに票入れるわーって
 そういう次元の話で審査員としておかしいんじゃないの?ってのは当然の意見かと
 いや結局この爺さんはきちんと味で評価したんで不満はないんですけど

うーん、審査員のじーさんの件についてまたまた反論が。あのじーさんの行動は
「ソーマの料理の方が美味いけど、アリスの方が可愛いからそっちに票入れるわー」
みたいなものって
いやそれは違うやろ…料理とまったく関係ない点で語ってるし

あの爺さん、食戟が始まるまではタクミにも美作にも平等だったけど、食戟が始まってから
美作の調理風景を見て「こいつは料理人として許されんことをやっとる」って
怒り出したんやで?言うなれば美作の調理風景を評価してるようなもんじゃないですか
食戟の最中の調理が酷いと評価したんだから、それが食戟の結果に響くのも当然だと俺は思うけどな

たとえばイラストでいうなら、美作のやってることは
他人の絵をトレスして多少アレンジしたものを出してるようなもんだし
それを見た爺さんが「こいつは絵描きとして許されんことをやっとる」って怒って評価下げるのも
それは爺さんの自由でしょう。それに評価を下げるとは言っても、
美味しいってことはちゃんと認めてるし、理不尽なほど評価をひっくり返していないので
俺はこの爺さんに関しては落ち度はなかったと思いますけどね



・タクミはたぶん負けてしまうんじゃないでしょうか、ここで叡山の刺客が負けると何しにきたのかわからないし、
 今のところBブロック通過者が全敗してて噛ませ臭が・・・
 個人的にはタクミに勝ってもらいたいですけどね by 田所恵のお母さん萌え

ふむ、タクミがここで負けてしまうかどうかが心配ですか…
俺はむしろこれは絶対タクミが勝つ流れかなと思って読んでます

なんというかね、これはタクミの成長イベントだと思うとしっくり来るんですよ
ソーマを倒すために叡山が用意した刺客を粉砕し、今までよりも一回り大きくなったタクミがソーマと対決するという
要するにタクミには準決勝や決勝で戦うのにふさわしい強敵になってもらおうという
そんな成長イベントだと思うとしっくりくるんですよね

美作についてはもう十分キャラも立ったし、ここだけの一発キャラとして散っても面白いんじゃないかな
というわけで俺としては、絶対この勝負はタクミが勝つと思ってるわけですが…



今週のジャンプ感想:食戟のソーマ 第79話「最後の”切り札(カード)”」

そんなわけで気になるタクミの料理が今回ついに実食となります
前回調理の途中で、オリーブオイルを使ったもこみち流のアレンジを思いついたタクミ
それによって料理はどれほどの進化を遂げたのか、実際に口にした審査員たちの反応は…



ウホッ!いい男…(えー
なんと審査員たちが見たイメージ映像は、レモンの木々と戯れながら
「やらないか」と言わんばかりにホモな誘惑をしてくるタクミの姿でした。
イイ男に弱い僕は誘われるままホイホイとトイレに(以下略)

「なんなのだこのレモンの圧倒的な風味は!?この黄金色の層は一体なんだ!?」

「それはレモンカードです。材料は卵と砂糖、レモンの果汁と皮のすりおろし…
 そしてバターです」

「バター…?バターはほんの少ししか残っていなかったのでは…」

「これで代用したのです(スッ)」

「オリーブオイルで!?」

どうやら猛烈にレモンの風味が強化されていたらしいタクミの料理、
その秘密というのが、前回とっさに思いついたレモンカード…本来はバターやらなんやらを使って作るもののようですが、
そこにオリーブオイルを使うことでもこみち流レモンカードを作り上げたというわけですね

「なんて軽やかな舌ざわりなのだ…!生地が粗めの”別立て”ではこうはいかん!」

「逆転だ…!美作昴が不利と見た共立て生地を、
 可憐な美味しさへ大転換させよった!」

「…」



「オリーブの爽やかな香りがレモンとまた合うんだ!」

「左様…すなわちこれはレモンカード・イタリアーノと呼ぶべき、
 どこにもなかった新しい調味料である!」

そんなもこみち流レモンカードは予想以上の大好評であり、
「共立てより別立ての方が美味い」と言っていた美作のアレンジをも、結果的にひっくり返すことになったようです
しかも最強ジジイの口から「どこにもなかった新しい調味料」とまで言わせる絶賛ぶり
でもレモンカード・イタリアーノって名前はもこみち流レモンカードの方がいいと思います(えー

(閃いた瞬間に聞いた気がする…レールが分岐する音!
 過去のレシピを超えた音を!)

「あっぱれ!あっぱれじゃぞタクミ・アルディーニ!
 よくぞあの状況下でここまでの味を…(パクッ)」

って、タクミの大逆転を心から喜んでいた審査員のじーさんでしたが、
なにげなくもう一度料理を口に運んでみるとその時じーさんに電流走るっ…!!
まるでとてつもなく致命的な何かに気づいてしまったかのような、血の気が凍り冷や汗が吹き出すという
絶望的な表情を浮かべております。そのことには最強ジジイも察しがついていたようで…

「くっ…けふっ…かふっ…」

「…?おい、どうした?」

「ヒャハ…!あひャひャひャひャひャひャひャひャ!!」

「…何が可笑しい…!?」

「何が可笑しいって!?寂しいこと言うなよォ!
 俺はお前のことなんだって知ってるんだぜ!?」

そしてとうとう笑いをこらえ切れないといった様子で、とてつもない勢いで笑い始めた美作!
ああ、なんということか、本当はタクミは逆転などできていないということを、美作はずっと確信していたようです
さっき口元を押さえて神妙な表情をしていたのも、あれはつまり


(C)大場つぐみ・小畑健/集英社

だ…駄目だ
まだ笑うな…
こらえるんだ…し、しかし…

って必死に笑いをこらえている表情だっつーわけか…(えー

「なァ!比べてみるとよく分かるだろう!?俺のセミフレッドの味の深みが!
 レモンを数週間塩漬けにした調味料!そいつを隠し味として使ってある!」

「…やはり…塩レモンか…!」

「タクミ・アルディーニがレモンの風味を強化してくると予測して、
 あらかじめ隠し味を仕込んでいただと!?」

「信用してたんだ!お前の手元にはいつもお守りのオリーブオイルがある!
 あとは想像だ、俺の辿り着いた答えはイタリア風レモンカードただ一択!」



ああ、そして美作が笑いをこらえていた理由がこれ、タクミが決死の思いで閃いたもこみち流レモンカードですが、
「ごめんそれとっくに気づいてたわ」と美作は完全にそれを読んでおり
自分の料理にもレモンカードに負けないだけの、レモンの隠し味を加えていたという…

ああ、腹立つことですが、完全に美作に上を行かれてしまってもうどうしようもないですな…
タクミが土壇場でやっと思いついたアイデアすら、美作はとっくの昔に余裕で思いついていたというんだから
もうタクミの方が下だということを認めるしか…

それはそれとして皆さん、この美作の手の上でぐるぐると同じところを回り続けるタクミの図を見て
何か連想するものはありませんか?そう、ぐるぐると回り続ける図!ぐるぐると回り続ける図!
ズバリ言いましょう、俺が思い浮かべたものとはまさにこれです

でも僕はオリーブオイル!!(えー
なんてこった、この間「このオリーブオイル悪循環の図に持ち込めればタクミが勝てるぜ!」なんて言ってたら
タクミ自身がこの図にハマって抜け出せなくなってしまうとは!
なんという皮肉…オリーブオイルは身を滅ぼす魔性の道具だったんや…

「お前のことを調べてるうちに、
 意識を占めている2つのものが浮かび上がってきた…」

「…………」

「ひとつめは弟との絆、もうひとつは幸平創真との再戦だ…
 その両方を同時に奪われた気分はどうだァァ…?」



あああああああああああ
なんということでしょう、この対決に負けてしまったタクミですが、それも単なる負けではなく
審査員の5人全員「美作の方が上」と認めたパーフェクト負け!
美作を勝たせたくなかったあの爺さんですら!それほど勝敗は明確なものだったというのか…うわああああああ

あっ…ああ…かっ…が…
う、うそだ…夢だろ…これ…
ゆ、夢に…夢に決まって…
ところがどっこい
夢じゃありません!
現実です!
これが現実!!

ほんとこれタクミどうすんのよ!
俺が予想してたのとまったく逆の展開じゃねーか!タクミの成長イベントどころか
美作よりも完全に格下との現実をまざまざと見せ付けられてしまい、料理人のプライドはズタズタ、
イサミとの絆も踏みにじられたまま、メッザルーナも失ってしまうというドン底状態になってしまいました

・ソーマ最新話見ましたが…タクミに救いが全くないですねー
 美作のコピー能力が優れてるって言うのはわかるんですが、美作自身の株を上げたというか
 タクミの株を下げまくった結果というか、1人だけおはだけなし、現場での適応力も歯が立たず、
 いい勝負どころか料理自身も惨敗…しかも「食戟」かました上での勝負ですから
 これはソーマがたとえ仇を討っても折られたプライドが回復するわけもなく全く救いようがないという…
 これいったいどうするんでしょうね、大会は続いてますからタクミ回やろうにもそれは半年以上先とか…
 フェードアウトはないでしょうけど

ああ…それとこのコメントを見て初めて気づいたんですけど、
今回の最強ジジイってタクミの料理を食ってもおはだけしてなかったんですね
この選抜本戦において、出場した8人の中でジジイにおはだけをさせられなかったのは
唯一タクミだけという結果になってしまいました。ああ、これほど打ちのめされたうえに
最弱キャラのレッテルまで貼られてしまうとか!救いはないんですか!?

あまりにも追い詰められすぎて、マジでもう次回の冒頭はタクミが首吊ってるシーンから始まるとかでも
不思議じゃないですよ、ここまで再起不能にされてしまったタクミに復活の術はあるのか…
唯一あるとすれば今よりもっと修行を重ねて、いずれ美作よりも強くなるとか
そういうのしかないですよね。そう、イタリア料理人のタクミが強くなるのに一番うってつけの相手といえば

最強イタリア料理人
水原冬美!!
(えー

もうマジで水原さんに弟子入りしようぜタクミ!それしかねーって!
タクミを鍛え上げられるのは水原さんしかいねーって!
いや別に水原さんの出番が欲しいから言ってるわけではありません。俺はタクミのためを思ってだな…(えー  次回に続く!


■今月のジャンプNEXT感想




それでは本日7/22発売のジャンプNEXT感想をば。まず表紙はでかでかとニセコイが飾っております
本誌で連載中の漫画で今回のNEXTに番外編を描いてるのは、ニセコイ、ソーマ、磯兵衛、火ノ丸相撲ですかね

あと本誌での連載を終えたソウルキャッチャーズが、次回からこっちに移籍してくるので
今回はおまけ的な番外編が掲載されています。べるぜバブも前回からこっちで連載が始まったし、
あとは最近まで本誌でHACHIを描いていた西義之も、今回から新作をひっさげてこっちで連載スタートしてますね

だいぶ本誌からNEXTへの移籍が活発になってきた感じがするなー
しかしNEXTって4ヶ月に一冊ペースで発売する雑誌ですが、ここで連載するっていうのは
時間が空きすぎてかなり厳しいんじゃないかな?と思っていたら
なんと次回のNEXTは8月18日発売だそうで。えええええええ!?
1ヶ月空けずにもう発売かいいいいいいい!!
なんなんすかこの極端な刊行ペースは!4ヶ月のあとは1ヶ月とか!どうなっとるんや一体…

ま、まあそんな風に月刊みたいなペースになれば、ここで連載する漫画家もやりやすいんじゃないでしょうか
ただ週刊連載しながらソーマ別腹をこっちに書いてるtosh先生はマジきついだろうけど…
そのせいか次回のソーマ別腹はお休みっぽいですね、まあtosh先生への負担を考えたら英断でしょう
ただ磯兵衛は次もNEXTに番外編描くそうです。磯兵衛がんばるなおい!

磯兵衛って本編以外にも色々描いてて、この間も最強ジャンプでドラゴンボールとコラボした漫画描いてましたが…
絵柄的に負担が少なくて済むんだろうか?相当なペースで仕事をこなしてると思うんですけども

そんな中で今回のソーマ別腹・第3話ですが、今回の内容は
・ソーマに弁当を作りに行く肉魅
・モブの女子と弁当を交換するタクミ
・味見のしすぎで「腹ん中がパンパンだぜ」なお嬢様
・モブの女子を調教するソーマの親父(若い頃)
の4本立てとなっております。全5ページの中での4本立てなので、かなりのペースで話がポンポンと進んでいきますね
そう考えると前回5ページまるまる水原さんで描いてもらったのは
相当破格な扱いだった気がします、うーんありがたいっすね

とりあえず今回気に入ったのは腹ん中がパンパンなお嬢様でしょうか
お嬢様ってけっこう顔が崩れたシーン見てると楽しいというか、こういうのってなんか好きですね
次回のリクエスト募集がまた始まったら腹ん中がパンパンすぎてダイエットに励むお嬢様とか
言ってみようかな(えー

あとはモブの女子と穏やかに喋るタクミのシーンがありましたが、それを見ていると
「タクミにもこんな平和な時期が…」って遠い昔を見ているような気になってしまうな(えー
今週のタクミはマジで散々だったからなぁ、あそこから再起する術はあるのだろうか…



あとやはり今回の目玉と言えばモブ女子を調教するソーマの親父の図。
見よ、この黒髪の人の美人で巨乳っぷりを!そういえばソーマの親父は汐見先生のことも
学生時代にさんざん調教しまくったんでしたっけ、まさかふみ緒ばあちゃんが「城一郎も昔に比べて丸くなった」と言っていたのは
昔は女と見れば調教せずにはいられないドS丸出しの男だったってことなのか…(えー  次回に続く

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