■食戟のソーマ 第15話「摩擦と選良」

 

「おはよう諸君、これより合宿の概要を説明する。
 日程は5泊6日、連日料理に関する課題が出される。
 そして審査に関してはゲスト講師を招いている…
 多忙の中、今日のために集まってくれた、遠月学園の卒業生だ」

「そ…卒業生!?ってことはつまり…」

「と…到達率1ケタを勝ち抜いた天才たち!」

さて今回ソーマ達の前に現れたのは、この合宿での審査を担当するスペシャル講師の皆さんです
その全員がかつて遠月学園での厳しい生存競争に勝ち抜いた卒業生であり、
今では誰もが超一流のシェフとなり腕を振るっているという…6日間ってことは結構長い付き合いになりそうですね

「あーそこのお前、退学だ。帰っていいぜ」

「な…なぁっ!?」

ってゲェー!?いきなり退学!?な、なんじゃそりゃ!長い付き合いどころか1秒で終わった!
「講師の評価が一定ラインを下回ったら退学」とさっき言ってましたが、いきなりこんなバッサバッサと切られていくのか…

「整髪料に柑橘系の匂いが混じってる。こいつは料理の香りを霞ませるんだよなぁ、
 次からは無香料のヘアリキッドを選ぶといい、お疲れ学生さん」

「ま…待ってください!?何、退学!?たったこれだけの事で…」



「たったこれだけの事で客を失うこともある。
 テメェ俺の店を潰す気か?」

「ひっ…!」

ああそして、納得が行かずに食い下がろうとするものの、逆に鋭い眼光で威圧されてしまう生徒!
しかし「俺の店を潰す気か?」って、ちょ、ちょっと待ってくださいよ
生徒の頭が臭いのとあんたの店が潰れるのと何の関係が!?(えー
そんなの関係あるのか!?この生徒をあんたの店で働かせるわけじゃあるまいし!
あ、でもこの生徒の頭から自分に臭いが移るって言いたいのかな?どんだけくっさい整髪料なんだ…(えー



「あ、あの人が…遠月リゾートの料理全てを取り仕切る男!
 卒業試験を首席かつ、歴代最高得点で突破し…
 全国の高級料理店からのオファー800件あまりを蹴って、
 今の立場を選んだのはあまりにも有名!」

そしてそんな豪華な講師陣の中でも、ひときわ強烈なオーラを放っていた男・堂島銀。
なんでも遠月学園在席時は、ダントツ最強で不動のナンバーワンだったそうですから
当時の最強料理人10傑とかでも余裕で首席に君臨していたってことですかね

これはあれですね、テラフォーマーズで言うところの
かつてのマーズランキング1位で火星での戦いに勝利して帰ってきたとか
それぐらいとんでもない男だってことでしょうか。これが俺たちの堂島銀…ッ!!

「皆さん揃いましたね?私の課題は2人1組で取り組んでもらいます。
 各自指定された調理台についてください」

「よ、よかったぁ〜創真くんと一緒だよぉ〜!」

「おー!頑張ろうぜー」

そんな中、いよいよ始まることとなった講師たちの料理課題。ソーマ達と恵ちゃんが割り振られたのは
乾日向子という女性の講師であります。まあ他の講師に比べたらだいぶ穏やかな人っぽいし、
恵ちゃんも運良くソーマと組めたし、この課題は順調にクリアできそうな…

「幸平創真だよね?」

「ん?そーだけど何か…」

「…ぐりぐりと10秒以上…わざと…でいいんだよな?」

「もちろん。合宿中いつか絡めるって期待してたけど…
 まさか最初の課題で接近できるとはね。
 ぺしゃんこにしてやるよ。君の靴みたいにな」

ってなんか噛ませ役キター!!
なんだこいつ!いきなりソーマにこんな因縁をふっかけてくるとは!
どうぞ僕を踏み台にしてくださいと言ってるとしか思えません(えー  この場限りの一発キャラなのかなぁ

それにしてもやっぱり、こういう敵と遭遇した時のソーマのダークサイド顔いいよね…(えー
10秒も執拗に足を踏まれて「ふーん…そんなことしちゃうんだ…」みたいに冷たい視線を向けるのがたまりません
こういうタイプの主人公って意外と俺の好みなのかもしれない。次回に続く!


■食戟のソーマ 第16話「発想と想像の協奏曲」

 
 

「ではみなさん、私の課題は…
 ここにある食材を使って、日本料理でメインとなる一品を作ることです」

「えっ…?こ、ここにって、食材なんてどこにも…」

「ありますよ?清流のゆく雄大な自然…すばらしい素材の宝庫です。
 調味料や油、調理器具はこの部屋に揃っています。
 制限時間は2時間、それではよーい始め!」

さて今回、発表された課題の内容は日本料理。テーマとしては割と広めな感じですが…
しかしテーマは広くても、食材の入手が狭き門なのがこの課題。
食材については用意されておらず、「その辺から自分で探して取ってこい」と自分で調達しなければなりません
まず何よりもまともな食材をゲットできるかどうかが大きな難関であります

そして生徒たちのほとんどが群がっていったのは川の魚。まあ講師の人が「ここの近くに川があります」「釣り竿もあります」とか
言ってたので、魚にこれだけ大勢が殺到するのも当然でしょう。そして2時間という制限がある以上、
1秒でも時間が惜しい生徒たちは、誰もが我先にと大慌てで飛び出していくのでした

「フフ…勝負と行こうぜ幸平?どちらが格上か決めようじゃないか」

「勝負だと…?」

ところが、そんな中でゆったりとしたスタートを切っていたのはかませ男とソーマの2人。
この落ち着きよう、どうやらこの2人だけ他の奴らとはレベルが違うようです。
さらには勝負までする余裕があるようで、ソーマに挑戦状を叩きつけてくるかませ男ですが…



「乾シェフ!この決着あなたに委ねたい!
 どちらの料理こそが美味か、厳正なる審査を!」

「え?課題と関係ないですから、嫌ですけど…」

「えっ、あ、そうですね…」

「…」

「…」

ってゲェー!?やる気満々で「審判たのむぜ講師のおばちゃんよォーー」と言い出したかませ男ですが、
「嫌なんだけど…」と一蹴されてガビーンと押し黙る結果に!ア、アホや!
なんてこった…このやり場のない気持ちを一体どこへぶつけたらいいのか…(えー

「ふふっ…おいおいどーすんだこれ?お前がはしゃいだせいで変な空気に…」

「(かぁぁぁ)う、うるさいっ!とにかくキミにだけは絶対負けられないんだ!
 キミの上をゆく品を作ってやる!分かったか幸平ァーーッ!!」

そんなわけで結局勝負は空振りに終わり、おとなしく食材を探しに行くハメになる2人。
ソーマも結局は川へ魚釣りに行くことにしたようです、「何かひと工夫してえよなー」と考えるソーマですが、
まだそのイメージがはっきりとは見えてきていないようで…



「良かったぁ、魚は確保できたね!」

「そうだな、いったん調理室に戻って…あ」

「あ」

ばったり

「(キリッ)厳正なる審査を」

「だ、だまれ!だまれよぉ!ふ…ふん!君たちも魚か?
 まったくどいつもこいつも…発想の幅が狭いんじゃないのか!?」

「なんだぁ?偉そうに…んじゃてめーらは何を…」

「フフ…分かるか?合鴨だ!合鴨だけじゃない、エリアの中には
 ニワトリやウサギもいたぜ!誰も探そうとしないのが不思議でならないね!!」

そして魚を釣って戻ってきたソーマ達ですが、ちょうどそこには合鴨をゲットして戻ってきたかませ男たちが…
ふうむ…ソーマが結局他の連中と同じで、魚というアイデアしか出てこなかったのに対して、
このかませ男はニワトリ、ウサギという発想を経て最終的には合鴨に決めたようですね。
もしかするとソーマより格上なのか…?単なるザコだと思ってたけど…(えー

あとウサギがいるのはいいけど、それを殺してさばくというのはかなり辛そうですね…精神的に…
店に並んでる肉を買うならまだしも、生きてるウサギを手にかけるって正直つらいってレベルじゃないぞ…
ナディアだったら確実に発狂する場面やでこれは…(えー

「よしイサミ、スジ取りまで頼むぞ」

「おっけー兄ちゃん」

ズババッズババババ!

(な…なんて器用な包丁さばき!?
 あんなスピードなのに内臓は全然傷つけてない!)

「何〜?何か用?」

「い、いえ、すごい手際の良さだなって…」

「ふふー、そう?でもね…兄ちゃんなら僕の3倍早く仕上げる」

そしていよいよ調理に移るかませ男ですが、その弟の素早い包丁技にすっかり見とれてしまう恵ちゃん。
しかし兄貴の方は弟の3倍の速さで仕上げるというシャア専用の速さの持ち主のようで…(えー
それほどまでの男だったのかかませ男…その速さで兄貴は今何をしていたかというと…

バッ!←かっこよくオーブンを開ける



バン!←かっこよくオーブンを閉める



「フォルノ・アッチェンデレ」
(火よ起これ)


な…何しとんねんお前ーー!?だ…だせえええーー!!
アホやろお前!なんとそれほどの腕を持ちながらかっこよくオーブンを開け、かっこよくオーブンを閉じ、
恥ずかしいセリフと共にオーブン着火という物凄いしょうもない作業をやっていた兄貴!
なんじゃそりゃ!?どんな技術の無駄遣いだ!?実力はあるのにこんなアホな作業でしか自分を表現できないとは
もったいないにもほどがありますかませ男。こいつ思ったより面白いやつだな…

「申し遅れたな、俺の名はタクミ・アルディーニ。
 こっちは双子の弟のイサミ・アルディーニ。
 俺たちは地元のトラットリアの厨房に入っていた。キミと同じだ幸平…
 この俺も、現場で店を守ってきた料理人だ」

「…」

”客の前に立ったこともない連中に負けるつもりはない”だって?
 そんなセリフは俺を倒してから言ってもらおう。アルディーニとゆきひら…
 どちらが格上か教えてやる!」

「おもしれー…かかってきな!!」

そしてラストシーン、ついに自分の素性を明かしたかませ男の場面で幕となります。
これまでずっと「プロとして店の看板しょって料理を続けてきた」のがソーマのプライドですが、
それはこのタクミも同じだったようです。「自分だけが特別だと思ってんじゃねーぞ」という対抗心によって
今までソーマに絡んでいたわけですな…ソーマもまた、思わぬライバルの登場に気合が入ってきたようです。次回に続く!


■食戟のソーマ 第17話「山を彩る衣」




(俺たち双子は日本人の父とイタリア人の母を持つハーフで、実家の料理店を5歳の時から手伝っていた…
 だが叔父の勧めを受け、中等部二年から遠月学園へ編入することになる。
 同年代の料理人に負けるわけにはいかない…俺はもう食の現場で戦っているのだから)

さて前回、ソーマに対してケンカを売ってきたかませ男・タクミですが…今回の冒頭でその背景が明らかになりましたね
この男もまた「プロとして働いている以上、学生料理人の奴らに負けられない」というプライドを持って
遠月学園にやってきたようで…しかしあのソーマの
「お前らみんな客の前に立ったことないんでしょ?なら俺が負けるわけないから」という
挨拶を聞いて「俺だってプロなんじゃふざけんなこの野郎」とブチ切れてしまったという…
ふーむなるほど、それで前回あんなに絡んできたわけですか



ジャキイイイイン

「な、何だありゃ!?」

(あれはメッザルーナ…イタリア語で”半月”を意味する両手持ちの包丁…)

そんなタクミが取り出したのは、なんだか武器みたいな形したものものしい包丁でした
ほんと凄い形だなぁ…やけにでっかいけども、こういう刃物って銃刀法違反とかに引っかからないんでしょうか(えー
なんだかギロチンみたいというか、人の首くらいなら簡単に刈り取れてしまいそうな気がするぜ…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



「行くぜ…トリターレ!!(※細かく刻む)」

ドガガガガガガ!

「しょ、食材があっという間にペースト状に!?
 あんな特殊な包丁を使いこなしてやがる!」

そして調理に取りかかるタクミですが、かっこよく叫んでるのに※細かく刻むっていう注意書きで笑ってしまう
これ日本語に直したら「行くぜ…細かく刻む!!」って言ってるのかと思うと
もう笑いが止まんねーよ!やばいなタクミが想像以上に面白すぎるぞ

「くす…一番乗りですね」

「軽快さこそがイタリア料理の持ち味ですから」

「は、早すぎる…!1時間もかかってないなんて!?」

そしてついに料理が完成しますが、なんと2時間ある制限時間のうち
わずか1時間にも満たない時間で料理を仕上げてしまったタクミ!当然のごとく生徒の中で最速です
スピードなら文句なしに一番のタクミですが、果たしてその味の方は…?

「ブオン・アッペティート(めしあがれ)」

はむ…

「…!」

(野性味あふれる合鴨の香ばしさ…そして鼻に抜けるような清涼感が、
 味の格調を高めている…雄々しさと気品が重低音となり、お腹の奥まで響く…!
 それはまるで合鴨の歌うアリア!ああ…)

 

(この鴨になら、抱かれたい…)

いやいやいやいや
なんやねんこの中年ヒゲヅラ鴨は!いくら美味しいからって中年に抱かれたいってのは正直キツイだろ!
この審査員の人、料理の腕はいいんだろうけど男の趣味は悪いんじゃないか?:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「合鴨とサルサ・ヴェルデ、それぞれに和風のエッセンスをちりばめて
 見事に日本料理としてまとめ上げている!合格とします!」

「グラッツェ」

(食材が限られてる状況でも機転を利かせて、
 あんなに凄い料理を完成させちゃうなんて…創真くんみたい…)



そして堂々の合格者第1号となったタクミ。これには恵ちゃんもソーマに匹敵する強キャラ臭をタクミから感じているようです
しかしそんなタクミを前にして、なんか闇堕ちヅラで冷え切った視線を送るソーマ
妙に俺のツボにはまってしまうんだが…(えー  ソーマの闇落ち顔はなんか好きなんだよなー

「さて…そちらは作業が進んでいないようだけど、一体なにを作ってくれるんだ?」

「…」

「なるほど、おふたりは勝負するんでしたね…
 先ほどの品に並ぶほどの味が期待できるなら…
 よろしい!どちらの方が美味しいか、特別に審査してあげます!」

「聞いたか幸平!」

「おお、やってやろうじゃねえか!」

「では負けた方は土下座を」

「えっ」「えっ」

そして結局審査員の気まぐれで勝負することになり、負けたら土下座というペナルティまでつけられてしまったソーマ達。
土下座と負け犬三唱って、なんだかすごくタクミに似合いそうな光景の気がするな…(えー
タクミはすでにネタキャラとしてかなりイメージ固まってきたからな…やっぱりここで勝つのはソーマなんですかね

「と、とにかく…俺達を超える料理、作れるものなら作ってみろ!」

「…」

(こいつは先入観を持つことなく、合鴨という選択肢に辿り着き
 さらにそれを引き立たせる食材をズラリと揃えてみせた…
 考えろ…今この場所で俺が作れる最高の料理はなんだ…?)

「…乾先輩、ここにあるものだったら”何を使っても”いいんすよね」

「…?はい、柵の中のエリアならなんでも…」

きゅぴーん

「俺達が作る品の、鍵になる食材は…」



「こいつだっ…!!」

「そ、それはーー!?」

そしてついに、タクミを打倒するための悪魔的アイデアがひらめいてしまったソーマ!
審査員の人がガビーンとなっているから相当ヤバイ手を使う気なのでしょう。
一体どうするつもりなのか…俺の予想ではそうですね

・ここにあるものなんでも使っていい

→ここにある料理を使ってもいい

→タクミの作った料理をぶんどってソーマ流にアレンジして「おあがりよ」

こういう作戦で行くつもりか…まさに外道!!(えー
他人の作った料理さえも材料としてしまうまったく新しい視点により:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!


■食戟のソーマ 第18話「アイデアの種」


「俺達が作る品の鍵になる食材は…こいつだ!!」



デデーン。前回自分の料理の切り札として意外なものを選んだソーマでしたが、その正体はなんと柿の種!
審査員の人が「待ってる間ヒマだから」とボリボリ食べていた菓子であります
こんなものを切り札に使うとは一体どうするつもりなのか…?

「つーわけで俺らまた外に出るから!あ、これ預かっといてくんね?」

「は!?な、なんで俺が…!」

「おっしゃー行くぞ田所!」

って、しかしソーマの料理に必要なのは柿の種だけじゃなかったようで、
足りない材料を集めるために、再び恵ちゃんと調理場を飛び出していくソーマ!
ふーむ、やっぱり最初作ろうと思っていたものじゃタクミに勝てないと思って、違う料理を作る気なんでしょうか

ただ、タクミは材料集めを1回で終わらせて、料理完成も最速でしたからね…
ソーマが材料集めに出かけるのはこれで2回目、そして完成にもまだ時間がかかるとなると、
よっぽど味で上を行かないかぎり、タクミに勝つのは難しそうな気が…

「えっと、えっとあとは…うん!これで全部揃った!」

「おらーあったー!産みたてホヤホヤの鶏卵!」

そして恵ちゃんは何やら山菜を集めに出かけ、ソーマはニワトリの卵をゲットしに向かっていました
しかし産みたてホヤホヤってことはうんこまみれの卵ですよね、うんこまみれ(えー
だ、だってニワトリの卵ってマジにうんこの穴から出てくるし…そうなると恵ちゃんの
「うん!これで(略)」発言もうんこ!にしか見えなくなってくるな…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「美味しくないです。やり直し!」

「と、通る気がしねぇ…!これだけ挑んで、まだ数組しか合格が出てないなんて…」

そしてソーマ達が材料集めに走り回る中、他の生徒たちは誰もがまったく審査を通過できていませんでした
「歯ごたえのあるもんが欲しいんすけど」とリクエストする審査員ですが、
「そんな材料どこにあるんじゃクソッタレー!!」と生徒たちは頭を抱えるばかりであります

「(そわそわ)まだ戻らないのか幸平は…!残り時間20分を切ったぞ!?」

「落ち着きなよー兄ちゃん、時間切れなら不戦勝だからいいじゃん」

「俺は熱い勝負を望んでるんだ!不戦勝なんて認めない!」



ザッ!

「幸平…!遅い!残り時間はもう15分しかないんだぞ!?
 俺と戦いもせず失格するつもりか!!(グシャッ)」

「兄ちゃん握りつぶしてる!」

「ああっゴメン!(オロオロ)ち、違うんだ幸平これは…」

「あー気にすんなよ、手間が省けたサンキュー」

「え?」

そんな中、残り15分というギリギリの時間になってようやく調理場へ戻ってきたソーマ!
これにはタクミも怒ったり心配したりオロオロしたりと忙しい反応ですが、
なんだかタクミが一番ヒロインらしいこと言ってないか?(えー

ソーマの帰りを今か今かと待ちわびたり、帰ってきたらパアッと明るくなったりハッとして怒ったり、
うっかり柿の種をつぶしてしまってオロオロしたり、こいつのヒロイン力は相当なもんだと思うが…(えー
実は男装少女でしたとかそういう展開でも面白くなりそうだなー

(はっ…!川魚…鶏卵…そして柿の種…!わかったぞ幸平は…
 柿の種を砕いて、揚げ衣にするつもりだ!!)

そしてここでソーマの狙いが明らかに!柿の種を細かく砕いて魚にまぶし、
その状態で揚げるという突拍子のないことをやり始めております
なんだかわからんがすごくリトルグルメっぽい…(えー
30歳前後の人は、こういう調理法見ると絶対オーマイコンブを思い出すと思う

ドドン!

「まあ…私の柿の種が、こんなに素敵な揚げ物に!」

「さあ乾先輩、冷めないうちにおあがりよ!」

ざくうっ!ばりばりざくざく!

 

「はぁ…なんて素晴らしい歯ごたえでしょう…!それでいて中の身はほくほく、
 衣に守られ岩魚のうまみがしっかり凝縮されています!」

そしていよいよ実食タイムとなりますが、やはりというか審査員は思いっきり褒めまくっております
「歯ごたえのあるものが食べたい」って言ってましたから、これはまさに要求に応える料理なんでしょうなあ
というかこのザクザク感を見てるとなんだか俺も食いたくなってくるわ…誰か作ってくれ…誰かー!!(えー



「創真くん、どうやってこんなアイデアを…?」

「日本料理にはおかき揚げってのがあるだろ?
 おかき揚げなら実家で作ったことがあるからな!
 名付けてゆきひら流・岩魚のおかき…はっ!
 ゆきひら流・岩魚の”お柿”揚げだよっ!!」

「絶対途中で思いついただろ!!」

そして本日のダジャレキター!!
やっぱりこういうダジャレが好きだなこの漫画は!おかき揚げアレンジのお柿揚げ…
それにしてもこの「お柿揚げだよっ!」というソーマの言い方が、やっぱオーマイコンブを連想してかなわんな…
おい誰かとりの巣ラーメントースト食おうぜ!!(えー

カリッ…ほふほふ…

(柿の種が…旬を迎えた岩魚をぎゅうっと包み込んで…
 それはさながら、清廉な人魚への情念に満ちた熱い抱擁のよう…!ダメ…!)

 

(柿の種との愛に、溺れてしまう…!)

またこんな変態男に抱かれるイメージ!?なんやこれ!?
前回の中年ヒゲヅラ鴨もアレでしたが、今回もより一層ひでえ!なんだこの巨大柿の種ヘッドの変態は!
やっぱこの審査員の人は相当男の趣味が悪いとしか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
おっぱいは超でかいのになこの人…残念美人とはこのことか…(えー

「幸平創真、田所恵…合格とします!」

「お粗末様っ!!」

そんなわけで見事合格を勝ち取ったソーマ&恵ちゃん。タクミとの勝負については言及していませんが…ただ、やっぱり思うのは
タクミは材料集めを1度で済ませ、1時間かからずに料理を完成させましたが
ソーマは材料集めを2度行い、2時間ギリギリで料理を完成させたわけですから…
味が互角とするなら、やっぱこの勝負はタクミの勝ちなんじゃないかなって気がしますね

そもそもソーマは、1回目に集めた材料の料理では、タクミに勝てないと思ったから2回目に出かけたわけだし。
1回目の時点で同時に調理スタートしてたら、ソーマ敗北は明らかだったんじゃないかなあ
2回目の材料集めでも、ソーマはニワトリの卵を拾ってきましたが、これって前回タクミが
「ここにはニワトリやウサギもいたぜ。
 なぜ誰も使おうとしないのか不思議でならないね!」と言っていたからなんですよね

要するにニワトリを見つけたのはタクミであり、ソーマはそれに便乗させてもらう形になったというか。
ソーマはニワトリの話を聞くまで、審査員に教えられた魚のことしか頭になくて、どう料理を仕上げるか思いついてなかったですからね
一方でタクミは、そういった魚のイメージにとらわれず、自分の手でニワトリやらウサギやら合鴨やら探し当てて
「今回は合鴨で行く」と決めて、誰よりも早く料理を完成させたわけで…

こりゃさすがにタクミの勝ちなんじゃねえかな…
次回はソーマの土下座&負け犬宣言で始まってしまうのか…(えー  次回に続く!


■食戟のソーマ 第19話「火花散る魂」


「乾シェフ、それでは勝負の判定をお願いします」

「よろしい。勝者は…誰もが思いつかなかったアイデアで、
 ”岩魚”に見事な食感を与えた…」

「…!(ずぅーん)」



「いややっぱり待ってください」

「!?」

「よし決めました。未知の状況でも”合鴨”という選択肢を見逃さず、
 食材選びで差をつけた…」

「…!(ぱあああ)」

「いやでもやっぱり」

「!?」

さて前回、ソーマが調理を終えたことでいよいよタクミとの勝負の結果が発表されますが…
完全にもてあそばれてるじゃねーか!なんてこった!
どっちも甲乙つけがたい結果になってしまったようで、どうにも勝者がなかなか決められない乾先輩。
「ソーマ君の岩魚が…いやタクミ君の合鴨が…」とふらふらしてしまい、ソーマ達は振り回されるばかりです
ゴチになりますの最下位発表シーンじゃねーんだから!(えー

それにしても「岩魚」と聞いて凍りついたり、「合鴨」と聞いてぱあーっと明るくなったり、
タクミのリアクションがすごい微笑ましいな…登場から間もないのに、早くもかなりいい味出してるよね

ピリリリリピリリリリ

「むむっ?(ピッ)もう、なんですか?いま大事な考えごとを…」

《何やってんだヒナコ!お前のグループもう戻らせる時間だろ!
 早く来いバカ女!!》

「ひっ!?ご、ごめんなさい四宮先輩!み、皆さん急いでホテルに戻りますよ〜!」

「ちょっ、乾先輩判定は!?」

「あ、そうでした。この勝負私の預かりとします」

((じ…焦らすだけ焦らして判定投げやがった…))

ってゲェー!?とその時、あのおっかないメガネ先輩から召集の電話がかかり、「判定とかやってる場合じゃねえ!」
大急ぎで撤収してしまった乾先輩!結局は結論でないままぶん投げかい!
まさかの展開に、思いっきり肩透かしをくらってしまったソーマ&タクミですが…

「な、納得できるかこんなの!いいか幸平、この決着はいつか絶対につけるぞ!」

「いいけど…どうやって?」

「食戟をいずれキミに申し込む。逃げるなよ…
 その時こそキミをぺしゃんこにする。それまでせいぜい腕を磨いておくことだぜ
 
また会おう幸平創真…!」
 

ブロロロロ

「…」「…」

「なあ、また会ったな」

「う、うるさいっ!話しかけるなっ!(かあああ)」

なんだこの微笑ましいシーンは!タクミマジでギャグキャラやな!
あんなカッコつけて「また会おう」とか去っていった瞬間、こんな醜態を晒すことになろうとは!
このタクミの三枚目っぷりはかなり俺のツボですわ

(トラットリア・アルディーニのタクミ…ね。俺と同い年でここまでやれる奴がいる…
 ゆきひらに篭もってたら、知らないままだったのか…)



って、そんなアホなことを多数やらかしつつも、自分と互角の腕を持つタクミにかなりの刺激を感じていたソーマ。
おお、これは…「ゆきひらに篭もってたら知らなかった」と、ついにこの学園に来た意味を見い出したようですね
俺としても正直、ソーマは今までゆきひらで習得した技術でいつも無双しているので、
この学園に来た意味があまりない
と思ってましたが、ついにその疑問に対する答えが示されましたね

自分と互角の腕を持ち競い合えるライバルの存在…それに刺激を受けてさらに上を目指すという
そんな流れになってきました。なんというかタクミの存在ってすごい重要なポジションだよね
ギャグメーカーとしても、ライバルとしても、ソーマがこの学園に滞在する意味としても、
タクミがいることで面白い話が成り立つという感じになってきてる気がします。こりゃ追加キャラとしては大成功なんじゃないかなあ

「ふー、さすがに疲れたわね…」

「もうヘトヘトで動けないよ…」

「何をおっしゃいますやら!今からご褒美タイムだよお嬢さん方!
 ディナーにお風呂に客室!きっとどれも豪華絢爛超ゴージャスなんだわ!
 全力で堪能してやるの!」

 

ムキイイイッ!!

「!?」

「では彼らの夕食を完成させた者から自由時間とする」

「そ…その人たちは誰ですか!?」

「合宿中の上腕大学ボディービル部の皆さんだ。
 君たちには本日のメニュー、牛肉ステーキ御膳を各自50食分作ってもらう
 60分以内に完遂できない者は、その時点で退学とする!」

ってゲェー!?今日の課題は終わりかと思いきや、無数にやってきたムキムキ男たちのために
大量の夕食作りを強いられてしまうソーマ達!60分で50食完成って無理があんだろ!
単純計算すると、1食を1分12秒で作らなきゃあかんのやで!?
マクドナルドの60秒サービス級の速さで牛肉ステーキ御膳を作れってのか!?(えー

「こ…この合宿…やっぱり地獄や…ほんまもんの地獄やでーー!!」

 

「幸平創真、50食達成!」

「御粗末〜」

「はええー!!」

「くそっ、遅れをとったか!(45食目)だがな幸平ぁ!味は俺の方がたぶん」

「そこぉ!口でなく手を動かさんか!」

そしてチートすぎる速さであっと言う間に片付けてしまったソーマ!タクミもなんだかんだ言って45食作ってるあたりすごいな
タクミはこんな感じでソーマのすぐ後をついてきて「待てーい幸平ー!!」ってうるさいギャグキャラって立ち位置にすると
一番おさまりがいいのかもしれない

ドンッ!

「きゃっ!?いてて…」



「あ」「あ」

ってぬおおおお!!
ここでお嬢様キター!!
ここんとこソーマとはすっかりご無沙汰だったお嬢様にまさかの出番が!
最近ではタクミの方がヒロインらしくなってきた中で、読み切りからのヒロインの意地を見せられるか!?(えー  次回に続く!


■食戟のソーマ 第20話「宣告」


「ふんふんふんふ♪たんたんたん♪」




「ふんふんふふ、たらららん♪」

どんっ!

「きゃっ…ゆ…幸平…創真っ…!」

さて前回、ソーマと廊下で激突してしまったお嬢様ですが、実は思いっきりご機嫌でルンルン気分だったことが発覚します。
なんだか分かりませんが、これほどニコニコ顔のお嬢様というのもえらく可愛いですな
この人普段は冷たい表情しかしないからなー、かなり貴重なひとコマであります

「…!(サッ)」

「悪い、大丈夫か薙切!どっか捻ったりしてねーか!?」

「さ、触らないで!一人で立てるわ!」



(不覚…!誰もいないと思って油断してたら、
 よりによってこの男と鉢合わせるなんて!)

そしてパンツを必死に隠すお嬢様が可愛い。やっぱりパンツってのは
モロ見えになるより必死に隠すほうが可愛いよね(えー
それとなにげに「悪い、大丈夫か薙切!?」とお嬢様を気遣って謝るソーマが好感持てます
てっきり「あーお前か、わりーわりー(鼻ほじほじ)」とか言い出すんじゃないかと思ってましたが
主人公として持つべき優しさは持ちあわせてるみたいですね

「にしても鼻歌まじりで随分ごきげんだったな」

「(かあああ)鼻歌!?誰が!?身に覚えがないけど!?」

「まあ浮かれるのは分かるぜ、温泉だしお泊まりだしな。
 俺もトランプとか花札とか無駄に持ってきちまったよ」

「わ…私は浮かれてない!君と一緒にしないで!」

そしてソーマと話す時は、何から何までペース狂いまくりのお嬢様。
前にふりかけごはん食わせた時もそうでしたが、お嬢様があたふたしながらソーマに振り回されるシーンというのは
やっぱ見てていいもんですよね。ツンデレキャラならではの雰囲気というか…

「えりな様朗報です!確認したところ、フロントで貸してもらえるそうですよ!
 トランプとUNO!」

「そんなのやりません」

「え?だってえりな様がさっき…」

「そんな浮かれたことやりませんっ!!」

そしてここで、冒頭のお嬢様があれだけ浮かれポンチになっていた理由が発覚!
それはトランプとUNOで遊ぶのが楽しみすぎて鼻歌ふんふんルンルン気分になっていたという…
お嬢様…意外とお手軽な性格やな!それとトランプと花札持ってウキウキしてたソーマとちょっと似てますね
ここらへんの共通点はヒロインの意地だよなやっぱり…(えー 
お嬢様は読み切りからのヒロインだし、「メインヒロインは私ですぞー私ですぞー!!」って存在感出しとかないとなぁ

(まったくなんなんだあの女…まあいいや、ゆっくり湯に入って落ち着こう)

「一番風呂いただきー!」

 

オオオオオオオオ

(入っていたのは僕の上を通りすぎていった少なからぬ男など
 足もとにも及ばぬような魅力的な男性だった)

「やあ、湯気で気がつかなかった、はじめまして!」(えー

って、ソーマが浴場に向かってみるとこの展開は!?
今回のサブタイは「湯けむりの中で」の間違いじゃないのか!?(えー
そんなわけでソーマが遭遇したのは、一流ぞろいの卒業生でも最強と名高い男・堂島銀であります。
料理で最強の男はマッチョでも最強なのか…

その時創真はめずらしく
「ヒャー僕好みのいい体したかっこいいオニイさん!ポーズも決まっちゃって…」
と腹の底から思った。でも一瞬だった(えー

「も〜一番風呂だと思って勇んできたのにがっかりっすわ〜」

「ははは悪い悪い、学生が風呂に来る前には上がるようにしてたんだが…
 去年も1人、50食を早々に作り終えた男がやってきた。
 奴もなかなかに歯応えのある男だったな…(遠い目)」

そしておっかない感じの見た目とは裏腹に、話してみれば意外と親しみやすい性格をしていた堂島さん。
あっという間に2人は打ち解けることになりますが、去年の合宿では一色先輩もソーマと同じで
50食を速攻で作って堂島さんと裸の付き合いをしたようです。それにしてもこの堂島さんの
「Y先生よ、俺もそろそろ新しい少年愛の相手が欲しくなってきたようだぜ」
言わんばかりのホモい雰囲気ときたら…(えー



(…待てよ…てことはアイツは…
 俺より早く50食仕上げたってことか…!?)

しかし、そんな会話の中で驚愕の事実に気づいてしまったソーマ。50食の試練はすべての生徒が同時にスタートしたもの…
つまりソーマが料理を作り終えたあの時、すでに入浴を終えていたお嬢様
とてつもない速さでソーマよりずっと先に調理を仕上げていたという…

マジか…このお嬢様の底知れない実力に気づいたソーマは、めずらしく冷や汗をかいて硬直してしまいます
俺もてっきりお嬢様は絶対ソーマよりも格下と思っていただけに、ソーマより遥か上の強キャラだったとは正直意外ですな…
そうなると秘書子ちゃんもかなり凄い実力なんでしょうね、あの時
「えりな様遅くなりました〜!少し手間取ってしまって…」ってバタバタやってきたのは、
50食片付けるのに手間取って遅くなったってことを言ってたんだろうし。遅れたって言ってもソーマより少し遅い程度だしなあ

「薙切えりな…学園総帥の孫娘か、噂は聞いている。
 最年少で十傑第十席を獲ったその力は、確かな調理技術に裏打ちされたものだ…順当にゆけば…
 遠月学園開闢以来、最高傑作の化け物に…」

「…」

そしてお嬢様の持つ素質というのは、遠月最強の名を欲しいままにした堂島さんから見ても
遠月史上最強の化け物になる可能性があると、凄まじい高評価をしているようです
むう…確かにお嬢様が十傑入り史上最速ってことは、学生時代の堂島さんより速いってことですからなあ
今回の話でお嬢様の地位がとんでもない勢いで上昇しているな…



「この学園の底は深いぞ、存分に牙を磨け少年!」

「うす…!」

「幸平ぁー!ここかー!?今回は遅れを取ったが…ど、堂島シェフ!?(ガビーン)」

そんな2人の語らいが終わり、堂島さんが風呂から上がろうとしたところで
今ごろドタバタやってきたタクミ。おせーよお前!(えー
さっきの秘書子より遥かに遅いじゃねーかよ!もはやタクミはギャグキャラとして生きるしかないのか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

それとこの場面、「タクミって実は女なんじゃね?」と前から思っていたほのかな期待が
見事に打ち砕かれた瞬間であります(えー

おっぱいが
うわあああああ
ああああああ!!

ちくしょおおおおおおおタクミお前本当に男だったのかよ!!女じゃなかったんかい!
俺の妄想展開としてはこう、何かの拍子にソーマがタクミの胸をもんでしまって
「いやあーっ!!」 「ま、まさかお前…」 「はっ…(かああああ)」みたいな展開を期待していたのに
女の名前なのに…なんだ…男か!!(男の名前です)

それともあれだろうか、タクミは女の子だけどあまりにも貧乳すぎるから胸を隠す必要がなかったとか
そんな可能性もまだなきにしもあらず:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「恵はまだ眠くないの?珍しいわね、いつもなら早々におねむなのに」

「うん…おかしいね、疲れてるのに目が冴えてるんだ」

「まぁ一日中気ぃ張ってたもんなー」

しばらくして風呂から上がると、恵ちゃんたち寮の仲間と集まってトランプや花札に興じるソーマ。
なんだかんだ言ってみんな50食クリアできたんですね、それにしても髪おろした恵ちゃんめっちゃ可愛いなおい
今回は冒頭のお嬢様もえらく可愛かったですが、なかなかどうして恵ちゃんも負けてはおりません

「そだね、でも多分それだけじゃなくて…今日は創真くんのサポートがちゃんと出来たから…
 ほんのちょっと…ちょっとだけ自信がついたような気がして、それでどきどきしてるの…」

「…」

「え、えっと、えっとな、指示さ出してくれた創真くんのおかげで、私は何も偉くねぇんだけど(あたふた)」

「んな事ねーよ、田所が素材集めてくれなきゃあの品は出来なかったし、
 調理もバッチリこなしてくれたじゃねーか」

「そうよ、恵はやればできる子だもの。もっと自信持って!」

そして前回の試験において、いつものあがり症が発症せずにちゃんと料理ができたことを嬉しく思っていた恵ちゃん。
今回の50食もちゃんとクリアーしてますからね、だんだん普段の実力が発揮できるようになってきた感じでしょうか
可愛さも発揮できるようになってきた感じだしかなり幸先いいですね、恵ちゃんの時代きてますね(えー
そんなわけで恵ちゃんは、明日からもより一層の健闘を願って眠りにつくのでした

(もっとみんなと一緒にいたい…もっと料理が上手になりたいよ…
 私…頑張るね…!)

 

カタカタ…カタ…

しかしこれはどうしたことか、一夜明けて新たな試験が始まると、
そこには顔面蒼白になりながら震えている恵ちゃんの姿が!
その目の前には、あの暗黒面に堕ちたオリラジ藤森みたいな理不尽メガネ野郎が!き、きっさまあああああ


(C)荒木飛呂彦/集英社

恵ちゃんに
何をしたァーーーッ!!

スッ…

「退学(クビ)だ」

なんでじゃー!!きさま…きさまあああーー!!
なんと恵ちゃんに対するオリラジの無慈悲なる退学宣言!ふざけるんじゃないよ!せっかく一人前になってきた恵ちゃんを退学だなんて
こいつはメチャゆるさんよなあああああああああああ(えー
突然絶望的な状況に叩き落されてしまった恵ちゃん、何がどうしてこうなったのか…次回に続く!



■食戟のソーマ 第21話「至上のルセット」


「おはよう。79期卒業生の四宮だ、この課題では俺の指定する料理を作ってもらう。
 ルセット(レシピ)は行き渡ったか?」

(最悪だ…四宮シェフかよ…!)

(昨日も30人以上退学させたらしいぜ…!?)

「それとこの課題ではチームは組まない、一人で一品仕上げてもらう。
 調理中の情報交換や助言は禁止だ」

「…!」

さて前回、鬼畜眼鏡四宮に無慈悲な退学宣言を受けてしまった恵ちゃんでしたが…
今回はなぜそうなったのか、四宮の試験開始のシーンから話が始まります



この試験はチームプレー禁止の自分1人の力が試されるという内容!
これにガビーンと硬直してしまったのは恵ちゃんです、今までソーマがメイン調理して、
恵ちゃんはサポートという形やってきましたからな…でも、遠月学園で生きる以上
遅かれ早かれこういう日はやってきたんじゃないでしょうか。ここは恵ちゃんも踏ん張りどころです

「食材は厨房にあるものを選んで使用してくれ。ひとつアドバイスを送ろう…
 周りの奴ら全員敵だと思って取り組むのが賢明だぜ?」

「…?」
「制限時間は3時間、それでは…始め!!」

オオオオオオオオ!!

「(ドンッ!)痛てぇなどけよっ!!」

「ざけんな殺すぞ!?」

ああそして、開始早々ハンパなく殺気立った様子で材料へと群がる生徒たち!
「周りの奴ら全員敵だと思え」と言われたせいか、バーゲンに群がるオバちゃん集団のごとく
乱闘でもするかのように材料の奪い合いが始まってしまいます



「邪魔だオラァッ!!」

ドンッ!!

「あっ…!ううっ…!」

(み、みんな目が血走って…昨日よりも緊張感がすごいよ…
 でも…怖がってなんかいられない…!負けるもんかっ…!)

そして恵ちゃんはというと…凶暴な生徒たちに突き飛ばされながらも、
負けるもんかと頑張って材料をなんとか集めております。おお…てっきり突き飛ばされた瞬間に戦意喪失するかと思いましたが
ここで挫けないとは頑張ってます恵ちゃん、がんばれ恵ちゃん超がんばれ



(あとはカリフラワーを選ぶだけ…!
 …!?こ、これも…これも…そんな…!酸化が始まって
 わずかに色が褪せた…状態の悪いものしか残ってない…!?)

ああしかし、なんという神のイタズラか!必死に食材を集めて、とうとう最後の食材・カリフラワーに手を伸ばした恵ちゃんですが…
なんとそこに残っていたのは、すべて傷んでしまって使いものにならないカリフラワーばかり!
いいものは全て他人に取られてしまい、こんなダメ食材しかもう残っていなかったのです
こんなものを使って調理したら、あの鬼畜四宮から退学を言い渡されることは確実…

「そ、創真く…」

(はっ…!?ダメだ…創真くんに頼ってばかりじゃダメだよ…!
 落ち着くんだ…私一人で、ちゃんと乗り切らなきゃ!!)

困り果ててしまった恵ちゃんは、思わずソーマの名前を呼びそうになりますが…
しかしこれは個人試験、相談することは禁止だったはず…慌ててその言葉を飲み込んだ恵ちゃんは、
自分1人でこの局面を乗り切る決意を固めます

「カリフラワーの色を保つには…!」

そして時間が経ち、脱落者や合格者がチラホラと現れ始めた頃…(ソーマも合格したようです)
恵ちゃんは必死の表情で、どうにかカリフラワーをまともに使えないかと工夫を続けていました
もはやソーマを頼る気持ちなんてありません、ただただ真摯に料理に向き合うって工夫を凝らす恵ちゃん…
このシーンすごくいいね…しびれるね
昨日の雑記であんなことを書いただけに、困難に自分の力だけで立ち向かおうとする恵ちゃんが凄く凛々しく見えます

「で、できたぁ…!」

どきどき

「…………フー…田所恵、退学(クビ)だ」

「…!?」

それなのにこうなるんかい!!こ、このクソメガネ野郎がー!!
恵ちゃんが会心の出来と言わんばかりに持っていった料理、しかし四宮はまったくそれを評価せず退学とまで言い出したという…
なんでや!?そこまで物足りない品だったのか!?恵ちゃんの工夫はまったくの無駄でしかなかったのか…!?

「あ…あのっ…!ど、どうして私の品…ダメなんでしょうか…!?」

「…カリフラワーを茹でる時に、ワインビネガーを使ったんだろう?
 ビネガーで綺麗な色を保ってカリフラワーの甘みを引き立てている…
 野菜の甘みとビネガーの酸味が、絶妙にマッチした味になってるな」

って…意を決して四宮に理由を尋ねた恵ちゃんですが、四宮の口からは意外な言葉が!
てっきり「このテリーヌは出来損ないだ。食べられないよ」とかケチョンケチョンに言われるかと思ったら
「綺麗な色を保ってる」「甘みと酸味の組み合わせが絶妙」褒め言葉が次々と飛び出しております
お、おい!それがなんで退学なんてバカなことに!

「な、なのにどうして…」

「誰がルセットを変えていいと言った」

「…!」

「このメニューは、各野菜の甘みが作り上げるハーモニーを楽しむものだ。
 ルセットの中に”酸味を生かす”なんて文言が一言でもあったか?
 お前が作ったのは全く別の料理、当然失格だ。納得したか」

な…な、なにおおおおおおお!?この頭でっかち野郎!それぐらい許容しろ!
四宮の言い分は、「この料理は甘みのハーモニーを作り上げるのが目的」であり、
「そこに酸味を混ぜたらもうそれは別の料理」となり、レシピを守ったことにならないという…
ちょっと待てよ…すでに材料の時点でレシピ通りのものが作れない状態だったというのに、
「はいお前レシピと違うもの作ったから退学」だとう!?ふざけるんじゃないよ!
材料自体に不備があったのに、料理人だけを責めるっておかしいだろ!

「納得行かないっすね!!」

「…」

「それは不可抗力ってやつでしょ、
 鮮度の落ち始めてる食材が混じってたんだから!
 食材管理の責任は四宮先輩にあるはず…
 そこんとこ、料理長として落ち度があるんじゃ」

とその時、横暴な四宮に対して食ってかかったソーマ!おう言ったれ言ったれ!(えー
「レシピと違うもの作ったら許さん」と言うなら、そのための材料をきちんと用意しておくのがスジのはず…
四宮自身それを怠っているのに、恵ちゃんを退学にするなんて理不尽にも程があります。俺もソーマとまったく同意見ですよ

バン!!

「ガキが…!誰に向かって口利いてんだ?あ!?」



ぎゃあー四宮ブチ切れた!な、なんやお前こらー!やんのかこらー!(えー
「あんたにも落ち度がある」というソーマの言葉がよほど気に障ったのか、凄まじい勢いで激怒してしまった四宮!
まさかここまでキレるとは…こいつの人格、もともとかなりやばいんじゃないか

「分かってないようだから教えてやる…
 状態の悪いカリフラワーはわざと混ぜた。合格者を絞るためにな」

「…!?」

「食材の目利きを怠った間抜けはもれなく失格にした。
 出遅れて良いものを確保できないノロマもな!」

「だからぁ…!田所はその遅れをカバーするために、創意工夫して対応を」



「料理長は俺だ。俺が創ったルセットに手を加えることが、
 下っ端に許されるわけ無ぇだろう!」

な…な…な…何言ってんだコラああああーー!!ふざけんなやーーー!!
なんたる横柄!どんだけ権力を振りかざす気だ!おのれ四宮…ここまで外道な奴とは思いませんでした
そもそも状態の悪い食材をわざと混ぜていたという暴挙。何を自慢げに言ってんだおい!

ちゃんとしたカリフラワーが人数分用意されてないとは、そんなこと生徒の誰にも分かるはずがないので、
恵ちゃんのようにたまたまカリフラワーを後回しにしたらもうそれだけでアウト。
ダメ食材を引いてしまったら、それを腕でカバーしても「レシピと違うから退学」と、もうどうしようもありません

ソーマが言ってるのはここでしょうね、食材の悪さを腕でカバーしたというのになぜ退学なのかと
俺もまったく同意見です、そもそも遠月の試験ってのは、腕のある料理人を選別するためにやるもんじゃないのか?
四宮がやってるのは腕があるもないも関係なく、ただ数を減らしてるだけですよ
そういえば合宿の最初に「お前、整髪料が臭いから退学」とか言い出したのも四宮だったな…
あんなのは「頭洗ってこい」とでも言えば済む話なのに、あんな些細なことでも退学っていうね

実際、四宮以外の試験官たちはそんなに退学退学言ってはいないんです
たとえば乾さんは「おいしくないです。やり直し!」 
関守さんは「量が足りん。作り直し!」
どちらも「退学!」ではなく「やり直し」と言っているんですよね
それにこの2人の場合、味が悪いとか量が足りないとか料理に明らかな欠陥があるというのに、
やり直しで済ませてあげてるわけですよ

それに対して四宮は、恵ちゃんが味も見た目も十分なレベルな料理を出してきたのに
横暴なこと言って即退学ですからね。ひどすぎますよこの男


(C)森川ジョージ/講談社

許されませんよこんなコト…
絶対…
絶対に許されませんよ!

「いいか下っ端?これ以上俺に楯突くなら…
 料理長の権限で、お前もクビにしてやろうか」

「!!」

四宮きさまあああーーー!!この上まだそんなことを言うか!てめえって野郎は!
なんと自分で合格を出したソーマにさえ、「俺に口答えしたからお前も退学」とムチャクチャを言い出した四宮!
いい加減にしろ!口答えがどうとかもはや料理とまったく関係ないだろ!
どんだけ講師の権限を横暴に使う気でしょうか、まさに暴君としか言いようがありません



「んだとっ…!!」

「創真くんっ、もういいの!もう大丈夫だから…」
 そ、創真くんまで退学になっちゃうべさ…ね?だからもうやめて…」

「あぁ!?んなこと言ってる場合かよ!!」

「えへへ…いいの、わ、私の…」



「私のことはもういいからっ…えへへ…」

うあああああああああ恵ちゃんあんたって子はあああああああ!!
なんたる健気!なんたるはかなさ!こんなにプルプル小さく震えながら、目にいっぱいの涙をためて
ソーマのために一生懸命の笑顔を作るとは…いい子すぎるだろうわああああああああ
そんな恵ちゃんをこんな目に遭わせた四宮…ゆ、許さん…絶対にゆるさんぞおおおおおおお


(C) 荒木飛呂彦/集英社・
ジョジョの奇妙な冒険製作委員会

決してゆるさないッ!!
ぼくに対する退学の言葉ではない!
ぼくのことなどどうでもいいッ!
彼女に対する侮辱が
ゆるせないッ!!

ジョナサンの覚悟が!言葉でなく心で理解できたッ!!
これはソーマも四宮が泣くまで殴るのをやめなくても許されるコースであります(えー  やってくれソーマ!



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ってソーマ大激怒キター!!うおおー!
恵ちゃんの泣き顔を見た途端、とうとう我慢ならなくなり飛び出してしまうソーマ!
1コマ目のソーマの瞳に恵ちゃんの顔が映る演出がいいね…
そして2コマ目の別人かと思うようなゴツい怒り顔ときたら読み切りのソーマだよこれ!
怒りのあまり読み切りのゴツイ顔になっちまった!
(えー

「四宮先輩すんません、最後にもういっこだけ」

「なんだよムッシュ幸平、まだ何か文句でも?」

「やー、文句っつーか質問なんすけど…
 遠月のあのルールって、卒業生にも適応されるんすかね」

「…何の話だ」

「食戟」

「…?」

「食戟であんたを負かしたら、
 田所の退学、取り消してくんないすか?」



うおおおおおーー!!ソーマあああああーー!!
言ってくれたぜソーマ!ここにきて四宮に対する食戟での宣戦布告!
このクソ外道を正面から叩き潰し、恵ちゃんを助けるという手に汗握る展開!マジか!

ちくしょうなんだこれ最近のソーママジおもしれえ
tosh先生の絵だけで持ってるとか言った奴は誰だよ!ぶっころしてやるよ俺が!(えー
今回のこの少年漫画の王道を突き進む感じの面白さ、よく仕上がってるなあと思います
健気で可愛いヒロインの危機、クソ外道で許しがたい悪役、そいつからヒロインを助ける主人公っていうね

こういうのは王道なだけに、新鮮な感じに見せるのは難しいと思うけど、うまく料理と絡めて描写したなと思います
いやーマジで面白くなってきたね、ソーマも恵ちゃんと関わり始めてからグッと主人公らしくなってきたしね…
ここまで読んでてドキドキする展開が来るとは思いませんでした、こりゃあ続きが楽しみだ…次回に続く!


・ソーマ21話見逃してたのですごくたすかった(小並感) by 身近な人間

・食戟のソーマは古きよきジャンプ魂あふれる作品かもしれない

・ソーマ感想面白いです。応援してます。恵ちゃんの健気なシーンで不覚にも興奮しました by むせる人

・恵ちゃんの為に怒るソーマがイケメン過ぎて惚れてしまいますね
 いろんな意見がありますが痛んだ食材を故意に混ぜてふるいにかけるやり方は
 体格などで既に料理の技術とは関係ないところで差がついていますし
 速さや目利きの面を考慮しても優秀な料理人を発掘する為の試験では不適切に感じました

 ソーマに頼らずこの逆境において独自の創意工夫で1級の料理に仕上げた恵ちゃんの行動力や発想力は
 評価に値すると思います。そもそもこの場合、俺様過ぎる先輩が私情を挟んでブチ切れてるとしか見えませんし
 あまりに王道で熱血バトル漫画なノリのせいで一瞬これが料理漫画だと忘れかけました
 過大評価抜きで最近のジャンプで一番面白く感じてます。料理漫画としても丁寧で内容も燃えるバトル漫画の基本も押さえ
 ギャグも笑えるし、キャラの男女比も丁度良く絵のレベルも高くおまけに入るエロスもしつこ過ぎずちょうど良し…

 連載開始当初の偏見やらを見事にひっくり返してくれたと思います
 長くなりましたがこれからも感想まとめ頑張ってください

ソーマの評価がグーンと上がってきたようで何よりです
やっぱりあの恵ちゃん泣き笑いのシーンはtosh先生入魂の一作って感じだよね
今までのイラストでも一番くらいにすんごい引き込まれたというか、
「うおおおおお恵ちゃんがこのまま消えるなんてありえねええええええ」と心底思ったその瞬間、ソーマがついに動き出すという
あの流れは本当素晴らしいもんがあるね…
話の方もいよいよ見ごたえあるようになってきた感じです



・四宮シェフに関しては、嫌なやつだというのは同意しますし、食材の目利きにしても、全員分はあるべきとも思います。
 ただ、客の求める料理を、料理人が勝手に味付けを変えてはいけないと考えるならば、
 失格という判定はやむなしかとも思いますね。

し、失格もやむなし!?いやちょっ…恵ちゃんがレシピを変える必要もないのに勝手に変えたってんならそうでしょうけど
あの場面はレシピを変えるしか他にどうしようもなかったってところがミソでしょう
「不可抗力ってやつでしょ、鮮度の落ち始めてる食材が混じってたんだから」ってソーマの言葉がすべてですよ

あのままレシピ通り作っていたら、傷んだ食材で確実に料理が台無しになる状態だったんだから
それはもうレシピ変えるしかないでしょう。台無しな料理そのまま出したらそれこそ失格ですよ

■食戟のソーマ第3巻感想
 

先週発売した食戟のソーマ3巻、みんな買いましたでしょうか
まず表紙としては野菜の収穫をする恵ちゃんの図となってますね
さらにぺらりとページをめくると、白黒1ページ目にも描き下ろしの恵ちゃんが。
単行本タイトルが「至上のルセット」になってるだけあって、メインイラストは恵ちゃんが担当することになったようです

ただ、この3巻はタクミが初登場し、ソーマと対決する巻でもあるので、
発売するまで「メインを張るのはタクミと恵ちゃんのどっちかなー」と思ってましたが、
今回は恵ちゃんの方に軍配が上がったってことか…

と、思いきやタクミには巻末に描き下ろし漫画が用意されるという救済措置が。
内容としては、遠月学園に来る前にタクミがイタリア暮らしだった頃、言い寄ってくる女たちを笑顔であしらいながら
ライバルと呼べる相手がいなくて冷めた毎日を送っていたという感じです
女よりも競争相手が欲しかったってことか…それでソーマに出会った後は、あれだけ付きまとうようになったんですかね

それとタクミは話の合間の小ネタイラストでも、今回いくつか描かれてましたね
ソーマと初めて会った時、足を踏みつける前に「よ〜し踏むぞ、踏むぞ〜」一生懸命心の準備をする図とか
リストランテ、トラットリアといったイタリア料理店についての解説イラストとなっております

というわけで、結果的にタクミの描き下ろしイラストもかなり用意されてましたね
恵ちゃんとタクミのどっちがメインになるかなーと思いきや両方だったとは恐れ入りました
というかtosh先生ものすごい量の仕事してるよね…週刊連載をしながら、これだけ単行本用に描き下ろしイラストを用意するって、
並大抵のことじゃないと思うんですが…それに来週は、ジャンプ本誌に
tosh先生によるジャンプヒロイン勢揃いポスターなんてのも
ついてくるしな…この仕事量は恐ろしすぎるぞ…お疲れ様ですtosh先生

ちなみに今回はカバーを外すと全裸の堂島さんがお出迎え。うぎゃあああああ!!
「ガッカリさせてしまったかな?まぁ今回は俺の体で手を打ってくれ」って
打たねーよ!!堂島さん自重しろ!!

こいつぁひでえや…あと本編の収録内容については、第15話から第21話。
合宿初日に卒業生が集うシーンに始まり、タクミとの小競り合いを経て、ソーマが四宮に宣戦布告するまでですね



なので本編のラストページはこのシーンとなっております。
これは単行本派の人にとっても美味い切り方だよねー
「うおおおお続き読みてええええ!!」って、まず間違いなく次の4巻も買いたくなる切り方だと思います

そしてその4巻はなんと1ヵ月後の9月発売!!
はええええよ!なんつー刊行ペースだよ!まさかの2ヶ月連続とは…
4巻にもまた大量の描き下ろしを用意するとかなったら、tosh先生全然休む暇ないんじゃないか!?マジで大丈夫か!?
とんでもない殺人的スケジュールで仕事こなしてんじゃないのかな…ほんとにお疲れ様です

そういえば先週のサキよみジャンBANG!でも、tosh先生は描き下ろしのイラストを番組にプレゼントしてましたね
ご覧のように恵ちゃんが大きく描かれた色紙でした。ソーマよりも目立ってるのは、やっぱり3巻に合わせたのかな

それと3巻にはソーマ以外にも、以前tosh先生が読み切りで描いた
「キミと私の恋愛相談」という作品も収録されてますね。ほんとに盛りだくさんだよなー



話の内容としては、主人公の通う学校のクラスに2人の美少女がいて、
1人は清楚っぽい感じの子、もう1人はクールっぽい感じの子、
そして主人公は清楚っぽい子の方に惚れてて、その子にラブレター出して告白するんだけど
土壇場で恥ずかしくなって「すいませんクール系の子と間違えました!」と苦しい言い訳して
なんだかんだで清楚系の子と仲良くなっていくという…

2人の美少女が登場する話ってことで、最初は「ダブルヒロインの話なのかな?」と思いましたが
クール系の方は「すいません間違えました!」って時に名前を出されるくらいで特に話には関係ないって感じでしたね…
主人公は清楚っぽい子の方とだけ親密になっていくので、俺としてはクール系の方が好みだっただけに、
「おいこの子出番めっちゃ少ないじゃねーか!」と、ちょっと読みたいものとは違う感じだったかな…(えー

 
 

あとこの漫画読んでて思ったのは、やっぱり告白する方とされる方の意識のズレですかね…
まず告白する方、この場合主人公なんですが、「さっさと告ってフラれてきれいさっぱり目ぇ覚ませ」って
友達にそそのかされて、「よし…玉砕覚悟で告白してやる!」って
0か100かでしか考えてないんですよね

OKだったらラブラブのデート生活、断られたら玉砕して綺麗さっぱり諦めるという極端な思考。
しかし、それに対して告白される側というのは

 
 

「やっぱり付き合うなら好きな人じゃないと…」ということで、まだ好きになってない男に
付き合ってと言われても
「ごめんなさい」と言うしかないんですよね

でもこの場合、100%拒絶するために断ったわけじゃなくて
今すぐOKとは言えそうにないから、
この場はごめんなさいって言うしかなかったというだけで
断ったからそれで終わりとは思ってないんですよ
むしろ、よく知らない相手のことをこれからもっと知りたいと意識を向けてくれたわけで。
こうなって初めてスタートラインに立ったというか、好きな子の意識がやっと自分に向いて大チャンスが到来したわけですが



しかし告白した方は、断られたことを拒絶されたと受け取ってしまって
あぁフラれたわ玉砕したわ、はい終了と、そこで諦めて他の女を探し始めるというね…
すれ違いですよね…告白する方とされる方、意識の違いによってこんな事が起こるという。
リアルでもよくある話なんですけど、もったいない話だと思います。わざわざ自分からチャンスを捨ててるようなもんですよ

こういうのがあるから、「好きです付き合ってください!」って告白の仕方はリスクでかすぎると思います
それに「玉砕したらスッキリする」って、本当にそれで綺麗サッパリ忘れられるかというと全然そんなことないと思います
長年片思いをし続けてきた気持ちがたった一度の告白で全部パーになるという
「俺の今までの片思いって一体…」と虚しさが残るだけで、スッキリした気持ちになんてなれないですよ
その後もトラウマになって、告白のことを思い出すたびに
「あああああああああ」って頭抱えて転げ回りたくなるんじゃないかな…(えー

だから告白する時は、玉砕覚悟の「付き合ってください!」じゃなくて
もっと後に繋がる言い方をすべきと思う。
今すぐ付き合うかどうか決めろっていうんじゃなくて、もっと気軽に話せるような言い方でいいと思う

とにかく、相手に好きだと伝えた後にどれだけ話をできるかが一番重要だと思う
じっくりと自分のことを知ってもらって、いつか相手も自分を気に入ってくれたなら、付き合ってくださいと言えばいいわけで。
そういう風に、好きな人と長い時間を過ごして、自分がどれだけ相手を好きかって全部言い尽くしたら
最終的にやっぱり断られることになっても、スッキリとした終わりを迎えられますよ
「自分にやれることはもう全部やった」って感じで、やり遂げた気持ちになりますから。
好きな人と色んな思い出もできますし。付き合えなくても、ある程度報われた時間を過ごせるのがいいと思います。
一回の告白で玉砕して終わりっていうんじゃ、何も報われないまま終わっちゃうからね…それが違いなんですよね






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