ジャンプ感想:食戟のソーマ 第119話「十傑との距離」

さて前回、いよいよソーマ達の前に10人全員が姿を表した遠月十傑。
前回の時点ではまだ順位が明らかになってませんでしたが、今回の冒頭でそれがすべて明かされましたね
この10人の順位については、俺も前回あれこれ予想したわけですが…
まあ、結果としてはだいたいあってるといったところでしょうか

  実際の順位
 
大志Mk−2の予想
 
1席

2席

3席

4席

5席

6席

7席

8席

9席

10席
司瑛士

小林竜胆

女木島冬輔

茜ヶ久保もも

斎藤綜明

紀ノ国寧々

一色彗

久我照紀

叡山枝津也

薙切えりな
小林竜胆

女木島冬輔

茜ヶ久保もも

久我照紀

紀ノ国寧々

斎藤綜明

一色彗

司瑛士

叡山枝津也

薙切えりな

だいたいあってるといったところでしょうか(2回言った)
いやちょっと待ってください、確かにドンピシャかどうかと言われたら全員不正解なわけなんですが
でも俺はほとんどのキャラを1席以内の誤差で当てているんですよ!?そうこれは誤差!誤差の範囲です!(えー
それについてはこう書いたら分かりやすいんじゃないでしょうか

  大志Mk−2の予想
 
1席

2席

3席

4席

5席

6席

7席

8席

9席

10席
小林竜胆(実際は2席)

女木島冬輔(実際は3席)

茜ヶ久保もも(実際は4席)

久我照紀(実際は7席)

紀ノ国寧々(実際は6席)

斎藤綜明(実際は5席)

一色彗

司瑛士(実際は1席)

叡山枝津也

薙切えりな

そう、順位の判明していなかった7人のうち5人を1席以内の誤差で当てたわけです
いやこれは誤差だわー、誤差で当てちゃったわー(えー
そんな中でまったくカスリもしてない奴らが2人いますけどね…特に第1席の司瑛士に関しては、外し方がヤバイと思います

 

なにしろ俺はこいつのことを、実力が下位で態度だけがでかい奴と予想したわけですが
実際はどうかというと実力が最高で態度はめっちゃ小さい奴という
完全に何もかも予想と真逆のキャラだったっていうね…
いやもう君なんなん!?大志Mk−2に恥をかかすために生まれてきたの!?自分キレていいっすか!?(えー

あとそんな司に対する寧々や久我の態度に吹いた
真顔で「しっかりしろよ」ってダメな奴扱いしたり、「まあいいやシカトするし!」って軽い扱いしたり散々じゃねーか!
1席というと、普通はいかにも最強みたいなオーラをバリバリ出してるキャラを想像してしまいますが、
あえて威厳がまったくないタイプのキャラにしてきたわけか、なるほどなあ

なにげにこれっていい選択なんじゃないかなと思いますね。なぜなら、そういう「いかにも強そうな威厳のある一席」っていうと
すでに堂島さんとか四宮とか過去に何人も出ているし
特に堂島さんなんかは歴代の一席の中でも最強と言われてる人なんで
司をそういう威厳あるタイプにしようとしても、どうやっても堂島さんの劣化版ってイメージを拭い切れないと思うんですよ



そう、いくら司が強そうなオーラを放って「俺が最強だ」という顔をしていても、
「でもあいつ堂島さんより弱いんでしょ?」と言われてしまったら
司の威厳は瞬く間に吹き飛んでしまうわけで。

そうなると、司に威厳があるままでいさせるには、堂島さんをも上回る超最強キャラにするぐらいしかないと思うわけです。
だけど、そうしたら強さのインフレがとんでもないことになりそうだし、話の収集がつかなくなりそうだしで
「司に威厳を持たせよう」って方向でいくら考えても、どうやったって話がうまく転がる気がしないんですよ



だからこそ、司のことをとことん威厳のない小心者にしたのは正解だったと思う。
これだったら、威厳のある堂島さんとはまったく違うタイプの1席なんだなと思えるし、
「1席なのに小心者」っていう、なんだかちょっと特別な感じのキャラって気がしますしね

要するに司っていうのは、ナンバーワンじゃなくオンリーワンな1席だと思うんですよ
ナンバーワンなのは堂島さんですが、司は司なりに味のあるオンリーワンなキャラだと思います
そういう意味で、良い1席を用意できたんじゃないかなと思いますね

「あのねー幸平ちん、お前もう遠月に入って半年っしょ?
 いい加減理解してよ十傑の重みをさー、
 十傑の価値はそんな軽いもんじゃないんだっつの!」

「はー、そんなにお得なんすか十傑って」

「うっきゃあああああ!!”お得”って言葉のチョイスの時点で
 無理解がひしひし伝わってくんだけど!
 十傑ってのは学園が持つありとあらゆる権限や財力、
 その一部を手中にしてる存在なんだよ!料理のためなら莫大な予算を使い放題!
 日本中の職人が喉から手が出るほど欲しがる食材、調理器具、設備、
 最新だろうが高級だろうが望むだけ手に入る!
 オークションに出れば200万円超え確実の古典料理書にも簡単にアクセス可能!
 なんでもやれる!どこへだって行ける!研鑽のためならすべてが許される!!」

って、十傑に対して気楽に食戟を挑んでくるソーマに対し、「十傑の価値はそんな軽くねーから」
ひたすらに十傑の特権を説明する久我。ふーむ、もはや十傑になればなんでもやれるしすべてが思いのままというぐらいに
デタラメな特権を得られるみたいですね



ただ、ひとつ思うのは、これだけ一般生徒とはあまりにも違う特権を得られるってことになると、一度十傑になりさえすれば
あとはもう保身のために食戟をひたすら避け続ける日々になっちゃうよね。実際そうなってるし
十傑でい続けることのメリットがありすぎて、わざわざリスクを犯して一般生徒と食戟する意味がまったくないというか
十傑になったら勝負からひたすら逃げまくって現状維持に徹するだけで、天国のような暮らしができるっていうか…

・ソーマからの食激の申し出を拒否する十傑からは、格上としての矜持より、現状維持への必死さしか見えなかった気がします
 本当に自分が圧倒的に格上な存在である、と確信が持てているのなら「別に十傑の座でも退学でも掛けていいよー、
 あと俺が勝つから俺が勝ってもお前は何も失わない条件で勝負してやるよ、テーマとかは勝負開始の一時間くらい前に
 教えてくれたらいいんで得意料理を磨いてなさい」くらい言って欲しかったです by うんこマン

そんな風に「十傑=現状維持に必死な奴ら」ということは、この人のコメントでも言われてますね
正直そのイメージはぬぐえないよね…「十傑の価値は軽くないんだよ!」って言いながら勝負を避けるっていうのも
結局のところずっと自分は十傑でいたいから勝負から逃げてるみたいなもんだし
そういう風に徹底的に逃げ続けていれば、十傑の座から落ちずにいられるっていうのがなんとも…

それだと結局、ソーマのように「十傑になりたい」っていう一般生徒がいて、仮にそいつが十傑を倒せるくらい強かったとしても
「食戟なんて受けねーから」って十傑に逃げられたらどうしようもないし、
十傑にも「逃げ続けてるチキン野郎」みたいなイメージがついてしまうし、いいことないっていうか…
いっそのこと、挑まれた食戟は必ず受けなければいけないみたいなルールでも良かったかもしれませんね。
「食戟は別に受けなくてもいい」って設定が今まで生かされたことってあんまりないし、
十傑が今でもバリバリに食戟やってて連戦連勝ってことの方が、現状よりもっと強さを実感できた気がする

「とにかくそういう事なのよ、本気の本気で眼中にないからさー君たちのこと」

「…」

「ま、そうだなー、何かひとつでも俺に料理で勝ってるものがあれば、
 食戟受けてやってもいいかなー」

「…今の話はホントっすか久我先輩」



って、そんな中で「自分に勝ってるものがあれば食戟受けてもいい」と言い出した久我!
え、いいんすか!?現状維持しなくていいんすか!?(えー
なんだか食戟を受けてもらえたら受けてもらえたで、
「えっそんな簡単に受けちゃっていいの?現状維持しなくていいの?」って気持ちが湧いてくるのが
なんとも困った感じですね、十傑に特別なメリットがありすぎるせいで、こんな歪んだ気持ちになってしまうんや…

「んじゃ解散しよっか!じゃあね〜一年生諸君!やっぱ来年は廃止にしようぜ
 この紅葉狩り!なにもこんな忙しい時期にやらなくてもいいっしょ!(すたすた)」

「…うーむ、まいったなしかし。何か一つでも勝ってるものって言ったって、
 そもそも勝負する土俵がねえってのに」

そんなわけで、十傑との顔合わせである紅葉狩り会は終了したわけですが…
しかしソーマ曰く、「勝ってるものって言われても、それってまず勝負してくれないとダメじゃん」
十傑との勝負のやりようがないことに困っているようで…お、おい、まさか久我の真の狙いというのは
「俺に勝ったら勝負してやるよ(勝負するとは言ってない)」という
矛盾した論理で勝負から逃げる
ことが目的だったのか!?(えー

なんやあいつ!結局は勝負してくれないからどうしようもないんじゃねーか!そこが変わらないんだったら意味ないだろ!
やっぱり十傑は、あの手この手で勝負から逃げるチキン野郎ということに…

「うーん、そうだよね…2年生とじゃ料理の授業も一緒にならないし…」

「とにかくとっかかりがないとなー」

ブロロロロ

「うん?でっけートラックだな、運送業者か何か?」

「あぁ、そろそろ準備が始まる頃だよ、秋の最後を飾る行事で…
 …あ!そっか…久我先輩たちがさっき言ってたの、この事だったんだ!」



って、そんな十傑との絡みがないと思っていた中、急に降って湧いた学園祭の話題…
さっき「こんな忙しい時期によー!」と久我がわめいていたことからしても、
この学園祭には十傑が関わってくるということは間違いないようです。となればそこで勝負の場が作れさえすれば…?次回に続く!


ジャンプ感想:食戟のソーマ 第120話「怪物行事」



「お?よお!薙切じゃん」

「う…!幸平…くん…」

「奇遇だなー、ところで学園祭にはお前も店出したりすんのか?」

「…当然よ。十傑メンバーの模擬店は毎年、集客の目玉になるもの。
 もう十傑全員が着々と準備を進めているわ」

「へーそうなのかぁ、よーしいいぞ〜」

さて前回、十傑との腕比べをする方法がなかなか見つからず、「とっかかり」を探していたソーマでしたが…
やはりというか学園祭に目をつけたようで、今回はえりなお嬢様からそれについての話を聞いていました
お嬢様いわく、十傑メンバーは全員が店を出すことが確定しているらしいので、
腕比べをするには絶好の舞台になりそうですな

「君、まさか…」

「おうっ!俺も学園祭に参戦するわ!
 久我先輩の店に売上げで勝てりゃあ、勝負を受けてもらえるだろーからな!
 自慢じゃねーけど、地元の夏祭りじゃブイブイ言わせてたからな俺は!」

「…」



そんなわけで学園祭に出る気満々のソーマ。十傑の中でも特に標的としているのは例の久我先輩のようですね
まあソーマと条件次第で勝負してもいいって言ってくれたのは、あの人だけだから仕方ないっちゃ仕方ないのか
そして地元の夏祭りじゃ敵なしだったことを自慢するソーマですが、お嬢様の表情を見るに
「そんな経験クソの役にも立たねーよ」と言いたげですね。お嬢様がこういう顔をする時は
大抵ソーマが壁にぶつかって苦労するような気がしますが、やはり今回も一筋縄では行かないのか?

「お前の模擬店とも競うことになるけど、お互いがんばろーぜ!じゃーな!(すたすた)」

(久我さんの模擬店に挑む…ねえ。ちゃんと理解してるのかしら、学園祭のこと)

-----------------------------

「そっかぁ学園祭!それなら先輩とも戦えるね!」

「だろー?これしかねーと思ってさ!でさぁ田所、久我先輩の料理ジャンルとか知らねーか?
 それがわかんねぇと対策しようがねーからさ」

「えっとね、久我先輩は…中華料理を得意としてる人だよ!」

「へえ、中華かぁ…」

ともかく、学園祭への参加と打倒久我先輩に向けて動き出したソーマ。
まずは手始めに恵ちゃんと作戦会議を行っていますが、どりあえず久我先輩の得意ジャンルは中華ってことが判明しましたね
中華といえば、これまでにもそれを専門とするキャラが登場していたわけですが…



そうこの人、北条さんです。中華となったら自分の出番だとばかりに、すぐさま話に絡んできましたね
これって体育の授業の最中みたいで、ゴリラみたいなダンクぶちかましてますが…そういえば北条さんってパワー系キャラだったな
でもそんなゴリラっぽいキャラでも、俺はけっこう北条さんのこと好きですけどね
なぜならこの人イイ体してるから(えー
って、よくよく見てみたらダンク決めた後に男子連中が北条さんのことチラチラ見てるじゃねーか!



マジかお前ら!?まさかお前らも俺と同じ趣味で!?やっぱそうだよなあ
ゴリラでもイイ体してたらチラチラ見ちゃうよなあ(えー

「第八席・久我照紀を超える!?はは、さすが四宮小次郎に挑んだ野郎だ。
 言うことが豪気だねえ、それでスタッフは今どのくらい集まってるんだい?」

「へ?スタッフ?俺一人でなんとかなるだろ模擬店くらい」

「はあああああ!?」

「え、だって学園祭の屋台だろ?」

「はぁ…放課後時間あるかい?自分の目で見れば分かるだろ。ついてきな」

って、そんな北条さんに事情を説明したソーマでしたが、「店は俺1人でやるつもりだけど」と言った途端に
ものすごい奇声を上げられて北条さんに呆れられてしまいます
ふむ、どうやらこの人は、学園祭のことについてもけっこう詳しい事情を知ってるみたいですね
ソーマはさっきえりなお嬢様に、「学園祭のことをちゃんと理解してるのかしら」と言われてましたが
それをこの北条さんから教わる流れになるということか

「ここが中華料理研究会…久我照紀の根城だよ」



「せいっ!」「せいっ!」「せいっ!」「せいっ!」

「これは…!?生米で鍋振りの練習をしてるのか…!」

「せいっ!」「せいっ!」「せいっ!」「せいっ!」

(こんだけの大人数なのに、何十人もの動きが完璧に揃ってやがる…!
 こいつらサイボーグか何かかよ!?)

そんなソーマが北条さんに連れられてやってきたのは、久我先輩の本拠地である中華料理研究会でした
そこに広がっていた光景とは、中華鍋をまったく同じリズムで振り続ける大量のハゲの姿だったという…
ふむなるほど、おそらくこいつらは、学園祭に向けて久我先輩が鍛え上げた自分の下僕たちといったところでしょうか

さっきソーマが「店を1人でやる」と言ったことに北条さんが呆れてましたが、それは要するに
これぐらい大量の人員を確保しなければまともに店がまわらないということを意味していたんでしょうね
ついこないだ、四宮の店で人手不足のキツさを痛感した直後なだけに、ソーマ1人で店をやるっていうのは
かなりの重荷になりそうな気がするなぁ

「んん!?美代子ちん!どしたどした!?ついに中華研に入ってくれんの!?」

「ちがうよ」

「あっはは知ってた!まあいつでも歓迎すっからねー!」

そんな中、北条さんの姿を見るなりニコニコしながら近寄ってきた久我先輩。
この口ぶりからして、どうやら以前から北条さんのことを中華研究会に勧誘していたようですね
やはり北条さんも中華を得意とするだけあって、久我先輩にも実力を買われていたということか
ただ、北条さんはその勧誘を断り続けているようで…まあ、この研究会に入っちゃったら
北条さんもあのハゲ頭にしなきゃダメってことになりそうだからなぁ(えー

「あれ?幸平ちんじゃん!何しに来たの?」

「やー、久我先輩は学園祭に向けてどんな準備してんのかなーって。
 俺も1人で屋台出そうと思ってて、今からレシピ考えるとこなんすよ」

「ぶはっ、そう来たかあ〜!敵情視察ってわけね!?
 そうだねー、なんと言ってもウチの売りは麻婆豆腐かなー!」

そして今度はソーマとも会話する久我先輩ですが、「敵情視察」という事情を知っても
まったく身構える様子もなく、自分の店の看板メニューについてもあっさり教えてますね
それだけお気楽な性格をしているのか、それとも「いくら情報を渡したところで自分が負けるわけがない」という自信の表れなのか…

「麻婆豆腐…俺も実家の店でマーボー定食出してたんすよ、これがまた評判で」

「ふうーん…10人しゅうごぉー」

シュタッ!!



「?」

「幸平ちんにウチのマーボー作ってあげて」

「押忍!!」

って、久我先輩の看板メニューが麻婆豆腐だと聞いて、
「あ、マーボーなら俺も美味いの作れるんすよー、仲間っすねー」みたいに答えるソーマでしたが
それを聞いた久我先輩は、「ふーん…」とだけ言いながら、ハゲ連中に自分のマーボーを作るよう指示することに…
これはあれでしょうか、ソーマのマーボーと自分のマーボーはまったく次元が違うということを見せつける気なんでしょうか
言うなれば、「ハンパな気持ちで入ってくるなよ…中華の世界によォ!!」という心境なんじゃ…(えー



「久我照紀謹製麻婆豆腐!熱いうちに食べてちょ!」

(10食分がまったく同時に出てきやがった…すげえ正確さだ)

もぐっ

(…!!なんだよこりゃ…!辛い…美味い…辛い…美味い…!
 舌が焼けそうに辛いのに、後から後から旨味が湧き上がってきやがる!
 ゆきひらの麻婆豆腐とは、根本からして別物だ…!)

もぐもぐ

(しかも全部寸分違わず同じ味…!こいつらどれだけ鍛えられてんだ…!?)

「これが本物の辛味だよ幸平ちん。この強烈な辛味と美味さのコンビネーション…
 定食屋の味じゃ絶対にかなわないっしょ?そしてウチの連中は、
 この味を完璧に再現できるよう仕込まれてる。この俺によってね」

そんなハゲ連中の作ったマーボーを口にするソーマですが、圧倒的な辛さと美味さの両立という
ゆきひらとはまったく違うマーボーの味に、驚きを隠せないようです。
それとこの場面、ハゲ連中の腕前に対してもソーマが驚いていたり、「こいつらは鍛えに鍛えて俺の味を叩き込まれた連中だ」
久我先輩もその腕を保証していたり、ハゲ達1人1人にも強キャラ感が感じられるっていうのがいいですね



やっぱり主人公と戦う敵っていうのは、こんな風に主人公をおびやかす実力を持ってないと面白くないというか
ついこの間の食戟で、甲山先輩をはじめとする2年生たちがソーマと戦ったわけですけど、
あの人たちからはそういう「ソーマをおびやかす実力」っていうものを
さっぱり感じなかったのが物足りなかったというか…
やっぱりどうせ戦うなら、これぐらい歯ごたえのある相手が欲しいところですね

「遠月の学園祭は、毎年50万人が訪れるお化けイベント。
 1日1000食ぐらいは出せなきゃ上位には食い込めないからねん」

(1000食…!)

「幸平ちんの人員はたった1人…レシピもまだだったよねぇ。
 ねえ幸平ちん、俺に何で勝つつもりなのか、良かったら教えてくれる?」



そして学園祭で久我先輩と戦うには、ただ味を追求するだけではなく圧倒的な量をこなさければならないということを
突きつけられるソーマ。目安としては、1日1000食は出せるぐらいでないと勝負にならないという…
1日1000食…1日1000食か…そう聞くとなんか割といけそうな気がするな…(えー

いや、というのもね。以前地獄の合宿をやった時に、堂島さんが出した朝食メニューの課題で
ソーマ:30分で200食
アリス:1時間と数十分で380食
えりなお嬢様:2時間で407食
ってことをやってるわけなんで…

この時のペースでやれば、1000食って割とすぐに達成できるんちゃう?
まあソーマの30分で200食っていうのは、物凄いスパートをかけて汗だくになりながらやっていたので、
それはさすがに厳しそうだけど、アリスやえりなお嬢様が2時間で約400食作ってることからすると
これと同じペースでやれば5時間で1000食達成できる計算になりますよね

そして学園祭では、丸一日時間が用意されてるみたいだから、5時間とか余裕っぽいし
いけるやんこれ!十分いけるやん!
朝食課題をやった時のソーマは、実力的にアリスやえりなお嬢様に届いてないって感じでしたが、
今はあの時よりだいぶ成長しただろうし、2時間400食ペースは楽々達成できるんじゃないでしょうか
やっべこれ久我先輩に勝てちゃうわ…これは勝てちゃうわー(えー 次回に続く!


ジャンプ感想:食戟のソーマ 第121話「辛味礼賛」



さて今回のソーマですが、まずは扉ページで「皆が選んだ人気十傑!」という投票結果が発表されてますね
この企画は確か、ツイッター上で読者に対して「食戟のソーマの人気十傑を決めよう」みたいに投票を呼びかけて
WEBの投票システムを使って、好きなキャラを選ぶっていう仕組みだったと思います



この手のWEBの人気投票って、2ちゃんねらーとかに目をつけられてオモチャにされるってことが
よくありますが、この投票に関しては特にトラブルもなく普通に終わったって感じですね
まあお遊びで選ぶような選択肢もほとんどなかったしなあ

この投票ってソーマキャラを誰でも選べるわけじゃなくて
十傑を選ぶ以上は遠月学園の生徒じゃないとダメという縛りがあったんですよね
選択肢もあらかじめ用意されたものしか選べなかったから、ふざけて選ぶようなキャラはほとんどなかったと思います

そのためか、最終結果も無難な感じに終わりましたね。
やっぱりそういうおふざけ防止ってことを考えて、管理者サイドで選択肢を絞ったってことだろうか
選択肢を絞るための名目としては、「十傑総選挙」っていうのはちょうどよかったのかもしれないな

(さぁて、どーっすっかなマジで…中華研の麻婆豆腐、すげえ品だったな…
 あれなら麻婆豆腐以外のメニューもすげえクオリティに違いねえ。
 それに対抗するにはどうすりゃいいかな…)

さて前回、久我先輩の出している麻婆豆腐を実際に味わったソーマでしたが、今回はというと
その凄さをヒシヒシと感じて対抗策に頭を悩ませているところでした
さすがに十傑が自信を持って作り上げた料理だけあって、それを打ち破る方法はそう簡単に見つからないみたいですね
ともかくうんうん頭を悩ませながら、ソーマが極星寮に帰ってくると…

「待ってたよ創真くん!学園祭に我らが極星寮で参加しようじゃないか!
 若人たちが団結しひとつのものを作り上げる!さあ創真くんも一緒に!」

「あー、えっとですね、それが…」

「…なるほど個人で出店か、一緒にやれないのは残念だけど、応援するよ!」

「あざっす!それで今から申し込み用紙を書くんすけど…この”出店エリア”ってなんなんすかね?」

「ああ、それはね…学園の敷地の一部が学園祭会場になるんだけど、
 その出店エリアは大きく3つに分かれているんだ」

って、極星寮に帰ってくると同時に、一色先輩の熱烈な歓迎を受けるソーマ。
どうやらソーマと一緒に学園祭で出し物をやろうと考えていたようですが、あいにくソーマは久我先輩と競うので手一杯ですからね
そんなわけで一色先輩の誘いを断るソーマですが、その流れで出店エリアについて話を聞くことに…

ふむ、こんな風に学園祭には、目抜き通りエリア、中央エリア、山の手エリアという具合に3つのエリアが選べるようですが…
正直なところ、俺が以前これをリアルタイムで読んでた時、なんか説明もゴチャゴチャしてるし名前も分かりにくいし
どれがどう違うのかさっぱり頭に入ってこなかったんですよ(えー
なので今ここで整理して、3つのエリアを俺の分かりやすい名前にしたいと思います

目抜き通りエリア → 王道人気エリア

中央エリア → 物好きマニアックエリア

山の手エリア → 高級セレブエリア

これでよし。要するに目抜き通りエリアってのは、客がよく集まるしここを選んどきゃ間違いないっていう無難で王道なエリアのことで
中央エリアってのは、人通りはともかく専門的でこだわりの一品を出したいような物好きが集まるマニアックなエリアのことで
山の手エリアってのは、一握りの金持ちが集まって高級料理を楽しむ高級感あふれるセレブなエリアのことですよね
こういう風にもっと早く整理しておけばよかったな…この3つのエリアの名前って何回も出てくるし、
連載当時は「目抜き通りエリア?はぁ?」みたいに、ただただワケの分かんない状態で読んでました

「ちなみに久我くんは中央エリアに出店するそうだ。中央エリアは店舗の大きさを
 自由に設定しやすいから、中華研の大所帯をフルに活かしたいんだろうね」

「…」

「それに目抜き通りを選ばずとも、十傑というだけで客が呼べるからね。
 このネームバリューは非常に強力…苦戦は必至だろう」

この一色先輩の一言についても、さっそく中央エリアと目抜き通りがあーでこーでって言葉が出てきてますよね
当時の俺は何言ってんだ?って思ってましたが、要するに久我先輩が物好きマニアックエリアに出店するってことで
そんなマニアックエリアは王道人気エリアよりも人通りが少ないっていう欠点があるけど、
久我先輩には十傑のネームバリューがあるから、そんな欠点は屁でもないってことを言ってるんですよね。

(やっぱ人の往来が多い目抜き通りエリアで、できるだけ良い場所をゲットする…
 それしかねえのかな…そうしなきゃ久我先輩の集客力と競えるわけないって目に見えてるけど…)



そんなわけで、自分が店を置くエリアについて思い悩むソーマでしたが、なかなか納得の行く結論が出てこずに
えりなお嬢様のことがさっぱり目に入らないくらい考え続けていました
今のところソーマは「王道人気エリアに行くしかねえのかな…」と考えてるようですね

確かにソーマには十傑みたいなネームバリューなんてないから、久我先輩のようにマニアックエリアを選ぶわけにもいかないし
さらに言うなら高級セレブエリアなんて、3つのエリアの中で一番客が少ないと言われてるんで、
そんなとこ選んでも話にならないですからね。だとしたら消去法で、王道人気エリアを選ぶしかないのか…

「あれ?薙切じゃん、気付かなかった」

「失礼ね!!」

「なんか薙切とは時々おとなり同士になるよなー」

「君が勝手に隣に座ってきたんでしょ!?」

「選抜んときの客席とか、合宿から帰る車ん中とか、あの課題の時も…ん!?」



ところがその時、過去にえりなお嬢様と隣になった時のことを思い出すうちに、「これだ」というアイデアが閃いたソーマ!
ソーマが回想していたのは、選抜の時の客席と、合宿から帰る車の中と、200食の朝食課題のことのようですが…
特にこの中で、200食の課題のことが何かアイデアに繋がったようですね、そしてついに出店エリアを決める日がやってくることに…

「確かに出店申し込み書類、受理いたしました。えりなお嬢様」

「ええ、よろしく」

「お願いしまーす」

「幸平くん…」

「…えっ!?ほ、本当にここでいいんですか!?
 中華料理研究会の真ん前ですよ!?」

「!?」

「うす、空いてます?」

「は、はい…なにしろ中華研が強豪なので、みんな近くに出店したがらず…」

「そうすか!やーよかったよかった」

「なっ…」

「地獄の合宿で朝食200食作りの課題があっただろ?あんとき俺が滑り込みでクリアできたのは、
 お前の列に並んでた客をいい感じに引っ張れたのがでかかったんだよなー。
 久我先輩の中華目当てでやってきた客をまるごと奪う。俺自身の中華でだ!」

そう、これがソーマの考えた久我先輩攻略のアイデア。200食の課題の時、えりなお嬢様の行列客を奪ったように、
今度は久我先輩の店に群がる客を奪おうと考えているようです。そんなわけで、
マニアックエリアを選び、久我先輩の店の前で中華料理を出すという
久我先輩への真っ向勝負を挑む流れに…

「はっはぁ幸平ちん!のんきな顔して過激ぃ〜っ!!」

 
 

さすがにここまで真正面から宣戦布告をふっかけられては、久我先輩もソーマのことを意識せずにはいられないようです
さらに、十傑との対決の準備を着々と進めるソーマに対して、「幸平クンばっかり目立ってずるい!」とアリスもやる気になってますね
これは何かしらアリスも動きを見せるってことでしょうか?最近アリスの出番少ないから、ここらで見せ場が欲しいところですよね

「…幸平くん、模擬店について念のため確認だけど、赤字を出したら退学って知ってるわよね」

「えっ」

そしてラストシーン、とにかく店を出すことは決定となったソーマですが、
赤字を出したら退学ということは知らずにガビーンとなってしまいます
この「○○したら退学」ってフレーズも今となっちゃ懐かしいですね
なんか地獄の合宿あたりでは毎回のように聞いてた気がしますが、このところ全然聞く機会がなかったから懐かしいなー

あと関係ないんですけど、この号のジャンプってえりなお嬢様とこなみ先輩のフィギュアがこうして公開されてましたね
俺はフィギュアって正直あんま興味なくて、今までせいぜいイカ娘と神羅万象のイヅナくらいしか買ったことないんですけど
さすがにちょっとこの写真見ると気になりますねえ。こう見るとえりなお嬢様っていい乳してるよなー
あとこなみ先輩のフィギュアってパンツ見えるの?ねえこれパンツ見えるの?(えー  次回に続く!


ジャンプ感想:食戟のソーマ 第122話「麻(マー)と辣(ラー)」



「相変わらず何考えてんだバカヤロー!
 十傑に挑むどころか退学の危機じゃねーか!」

「まーなんとかなるだろ、俺だっていちおう定食屋のせがれ、商売やってる家に生まれたしな」

「説得力がねーんだよ、あんたの無計画さを知ってるからな!」

さて前回、学園祭で久我先輩の目の前に店を出すことを決めたソーマでしたが、
赤字になったら退学
というリスクのことをまるで考えておらず、今回はそのことで肉魅が大騒ぎしていますね
なんでいきなり肉魅が?と思ったら、今回は珍しくソーマが丼研の部室を訪れているようです。ここ来るのもずいぶん久々だなー
そんな丼研も学園祭では店を出すことが決まっているようで、何人もの部員がせわしなく準備を進めていますね

「やー、にしても大所帯になったなぁ、丼研」

「ああ、このところ入部希望者が殺到してね」

「郁魅の姐さん!備品の手配終わりました!」

「郁魅先輩!書類チェックお願いします!」

「おう!ちょっと待ってな!」

って、丼研もここ最近ではどんどん新入部員が入ってきたようで、いつの間にか肉魅と小西先輩以外にも
大勢のメンバーが集まって部を盛り上げているようですね。にしても部員たちは肉魅のことを「郁魅の姐さん」って呼んでるのか
なにげに肉魅のことを「郁魅」って本名で呼ぶ奴らってめちゃくちゃレアですよね
主要キャラはみんな肉魅って呼んでるからなあ。割とマジで郁魅って呼び方するやつはソーマの周りに全然いないですよね



そして、学園祭ではそんなヒヨッコ新入部員たちの面倒を見なければならないので、ソーマの方には手伝いに行けないと語る肉魅。
にしてもこの場面の肉魅めちゃくちゃ可愛すぎるだろ…あまりに色っぽくて正直ちょっと驚いたわ
俺が肉魅のこと可愛いっていうのはそうそうないからどうぞ喜んでください(えー

(おし、とにかくやるしかねえ!今日からメニュー作り開始といくか)

わいわいがやがや

「ん?なんだなんだ、これも学祭の準備なのか?これだけ大仰なことやる奴は…あ、やっぱ薙切だ」

「幸平くん、また君?」

「えりな様〜!搬入業者が1時間ほど遅れるそうです!道が混んでいるようで…」

「なんですって?仕方ないわね…」

とそんな中、丼研を出たソーマがぶらぶらしていると、えりなお嬢様と秘書子が学園祭の準備をしている場面に出くわします。
どうやらお嬢様は、自分の店をまるで豪邸のようにリッチにセッティングしようとしているようですが、
そのために必要な業者が渋滞トラブルのために、1時間待ちの状況となっているようで…

「あ、じゃあお前らヒマ?今から料理を何品か作ろうと思ってさー、よかったら味見たのむわー」

「は?どうして私がそんなことを…」

「1時間だけだぞ幸平。えりな様はお忙しいんだ」

(ひ、緋紗子が止めてくれない!?)

って、そんな1時間ヒマになったお嬢様に、すかさず料理の味見を頼むソーマ!
お嬢様はまったく乗り気ではありませんでしたが、「1時間だけならいいぞ幸平」
秘書子の好感度を上げておいたおかげであっさりと承諾がもらえました
いやーこの間も言いましたが、まさに将を射んと欲すればなんとやらってやつですな

「お待ちどう!ゆきひら流、麻婆豆腐定食だよっ」

 
 

「ふん…なるほどね。これでは久我先輩には絶対に勝てないわ」

って、さっそく2人に麻婆豆腐を作ったソーマでしたが、なんか色々とボロクソに言われる結果に!
さんざんな反応だなオイ!まずは見た目に対して秘書子が「典型的な普通の麻婆豆腐じゃん」
まったくの無感動な様子で語っており、味についてもお嬢様が
「こんなんじゃ久我先輩には絶対に勝てない」と…
つまりは見た目も味も普通すぎて話にならんってことじゃないですか!ゆきひら流麻婆豆腐よええええ!
ソーマの料理がここまで相手になんの感動も与えなかったってのはそうそうないんじゃなかろうか

「なぜなら…麻(マー)も辣(ラー)も圧倒的に足りていない」

「まーもらー?何言ってんだ薙切」

「己の無知を恥じなさい!!」



そんなソーマの麻婆豆腐に対して、何が足りていないかを指摘するえりなお嬢様。
こんな風にただダメって言うだけじゃなくて、何が必要でどうすれば美味しくなるかをちゃんと示してくれるのはいいな
とにかくソーマの料理に足りないものは麻(マー)と辣(ラー)だそうで、
麻(マー)は花椒のしびれる辛み、辣(ラー)は唐辛子のひりつく辛みとのことですが…
どっちにしても辛みなのな。それが両方とも足りないということは、ソーマの麻婆豆腐は
とにかくぜんぜん辛くないのがダメだったということか

「久我先輩は辛さに特化した四川料理の使い手…
 辛みがもたらす雷撃のような美味、それが人を支配しうることを
 久我先輩は熟知している。そうやって彼は十傑までのし上がってきたのよ」

ふうむ、ソーマの料理にはそれだけ「辛みによる美味さ」というのがまったくなかったのに対し、
逆に久我先輩はそれをとことん極めた料理人らしく、それを武器として十傑までのし上がったぐらいだという…
どうやら今回はそのへんがキーになりそうですね。それだけ辛さが得意な久我先輩にどう対策していくか…

「そっかぁ…薙切さんがそんなことを…」

「そーなんだよなー」

「今の俺の料理じゃ四川料理の辛みには勝てない…辛みとそして美味みかぁ…」

「うーん難しいね…」

そんな風にお嬢様からのアドバイスを受けたソーマは、極星寮に戻って恵ちゃんにそのことを話していました
ただ、やっぱりすぐには対抗策が見つからず、「辛さ」についてこれからどうしていけばいいのかを
一緒に2人でうんうん考えているようですね

「あのね、役に立つかもと思って中華のレシピとか持ってきたんだけど(がさごそ)」

「あれ、田所は極星寮のみんなと出店するんじゃないのか?一色先輩に誘われただろ」

「あ、うん…でも、そっちの手伝いは断ってきたから」

「へ、なんで?」

「え、だって創真くん人手が足りないと思って」

「…」

「…」



って、恵ちゃんは今回ソーマを手伝う約束をまったくしていなかったようですが、
いつものクセでソーマと一緒に頑張ろうと思い込んでいたようです。
今になってそのことに気づいて、大慌てで弁解を始めた恵ちゃんですが…

「あ!あ…あのあの、確かに足手まといになるかもしれないよね私!?
 ごめんなさいっ!何か当然のように手伝うつもりでいて…!
 で、でも私、実家がちっちゃい旅館で接客の手伝いもしてたし、
 スタジエールでも勉強したから、少しは役に立てる気もしないでもないっていうか…!」

まるで自分がソーマの相方のように考えていたのが恥ずかしいのか、大混乱しながら謝る恵ちゃんですが
そんな中で接客の部分で力になれるかもしれないと、謝るだけじゃなくて自分の長所アピールもしてますね
ふむ、恵ちゃんの言ってる「スタジエールでも接客の勉強した」っていうのはこの場面のことですよね
もともと客に対する心遣いが恵ちゃんの長所だから、接客業ってのは意外と向いてるかもしれないなぁ



まあなんにしても赤面しながら「手伝いたい」って言う恵ちゃん可愛いすぎなわけなんですが
恵ちゃんのソーマラブっぷりもだいぶ極まってきましたね―
他人の誘いを蹴ってソーマに協力しようとしたり、あの弱気な恵ちゃんが自分の良さをアピールしたり、
それだけソーマへの好感度が高いってことなんだから、これはもう
将来は嫁としてゆきひらの接客もやってもらう感じで…(えー

「田所…マジ助かるわ!!」

「う、うん!」

「おーっしやるか!いいモン作ろうぜ田所!!」



ともかくそんな恵ちゃんの申し出にはソーマも快諾し、2人で協力して学園祭への準備を進めることに。
なんていうか、技術的にはえりなお嬢様に助けてもらって、人手的には恵ちゃんに手伝ってもらうっていう
この流れはいいですね。メイン級ヒロインの2人に見せ場があるし、どっちもソーマと絡めるからフラグも立てやすいしね

確か美作とのビーフシチュー対決をした時も似たような流れでしたが、
あの時は技術的なアドバイスをしたのはお嬢様だったけど、
人手の面でソーマを手伝ったのは、恵ちゃんじゃなくて早津田だったんだよなー

あれは悲しかった…恵ちゃんの出番も少なかったし、ソーマの隣にいてせっせと手伝うキャラが
恵ちゃんじゃなくて早津田っていうのは違和感が凄かったわ。
個人的に、やっぱりそのポジションには恵ちゃんがいて欲しいっていう気持ちがあるんだよなー

「葉山くぅーんっ、ごめんあそばせ〜♪」

「…何の用だよ」

「連絡事項です」



一方その頃、突然葉山のところにやってきたのは、意外にもアリス&黒木場でした。
なぜこの2人がいきなりやってきたのか、まったく心当たりがない様子の葉山。ともかくアリスの話を聞いてみると、
「私も学園祭に参加することにしました〜」となんだかどうでもいい話を聞かされることに…
別にそんなのは好きにやってくれとしか言えませんが…

「でもね、出店受付はもう終わってしまったの。だから一緒に頑張りましょうね♪」

「…ん…?」

「汐見ゼミの出店場所を私たち3人で使いましょ♪」

「はああああ!?」

「汐見教授のご許可はさっきいただいてきたわ(スッ)」

「なっ…!じゅ、潤の字だ…」

「あ、当然私がリーダーですからね♪」

「なにが当然だよ!?んなもん通るか!おい黒木場!お前もなんか言えよ!」

「…お嬢が一度言い出したら止めるのは無理だから…」

ええええええええ!?なんと学園祭の受付を逃してしまったために、もう自分の店は出せなくなっていたアリス!
かくなる上はと葉山の店を乗っ取ることを考え、「一緒にがんばりましょうね(にっこり)」
今日はその挨拶にやってきたという…「ざけんなコノヤロー」と反抗する葉山でしたが、
すでに汐見さんも言いくるめられているようで、もはやアリスと一緒に店を出す流れは避けられないことに…



そんなわけで学園祭に向けてやる気マンマンのアリス。
その一番の目的はソーマとえりなにギャフンと言わせたいってことだったようですが、しかし店のエリアからいって
ソーマ:物好きマニアックエリア、お嬢様:高級セレブエリア、アリス達:王道人気エリア
それぞれバラバラのエリアに配置されていて、直接対決するってことはできないみたいですね

ふうむ。ただ、アリス・黒木場・葉山という豪華メンバーで手を組むからには、きっと誰かしら強力なライバルと戦うことでしょう
なんと言ってもこの3人って1年生最強トリオですからね。
3人が3人ともソーマと互角以上の実力を持つメンバーだし、アリスはソーマに負けちゃったけど
あれはお題への理解って点で負けただけで、本来の実力で言えばアリスの方が上だと思うしなー

それだけ強力な3人が集まったからには、きっと十傑の誰かとの激突が待っているに違いない
ソーマも久我先輩と戦う気でいますが、こっちも別の十傑と戦うために、1年生の最強戦力を結集したっていうね
ドラゴンボールで言うところの、ラディッツと戦うために悟空とピッコロが手を組んだ的な。
これは絶対に十傑との戦いが待ってるわ…それはもう激しい戦いが待ってるに違いないわー(えー
次回に続く!


ジャンプ感想:食戟のソーマ 第123話「辛さを恐れず」



「おし、じゃあ色々試作してみるか!昨日は田所にもゆきひら流麻婆豆腐を食べてもらったよな」

「うん、美味しかった!」

「でもアレだけじゃ足りない、久我先輩の品を実際に食って感じたし…薙切にもそう言われたんだよなー」

さて前回、ゆきひら流麻婆豆腐をお嬢様に食べさせたところ、麻(マー)も辣(ラー)も足りないという指摘を受けてしまったソーマ。
要するに辛さが足りないってことでしたが、今回はそんな自分の麻婆豆腐の欠点について、
色々と改善策を考えながら試行錯誤していくストーリーになっているようですね

「まずはゆきひら流麻婆豆腐に、薙切から聞いた麻辣味(マーラーウェイ)ってのを加えてみる。
 麻(マー)が花椒の辛さで、辣(ラー)が唐辛子の辛さだったよな」

そんなわけで、まず最初の試みとして足りないと言われた麻(マー)と辣(ラー)をとにかく足してみようと考えたソーマ。
そのために唐辛子やらなんやらと用意していますが…



めちゃくちゃ赤いなこれ!!ぐわああああ見るだけで辛くなる!!
どれもこれも真っ赤っ赤なこの色合いからして、見るからに辛そうすぎてギョッとするなこれ…



白黒ページで見るのとはワケが違うわ…
今回のこの「いかにも辛そう」って感覚を十分味わうには、ジャンププラスのフルカラー版でないと伝わらない気がするわ

【麻辣味を入れてみるソーマ】

「どう?」

「まだ足りねーな…中華研で食った辛味はこんなもんじゃなかった…」

【さらに麻辣味を足すソーマ】

「うっひょおー!かっら!けどまだ足りねー!」

【もっと麻辣味を足すソーマ】

「かっら〜〜!!まだまだ〜!!」

って、そんな真っ赤な麻辣味を惜しみなくどんどん麻婆豆腐に入れていくソーマ!
どんだけ辛くするつもりだよ、俺は辛いの全然ダメなタイプだから見てて落ち着かないわ
というか今自分で言ってて気づいたけど、俺は辛い料理って本当にまったくダメで
「この辛さがあるから美味しい」みたいな感覚がぜんぜん理解できないんですよね

俺にとって辛さとは、これがあると食べにくいし正直言って料理から取り除いて欲しいっていうか、
カレーなんかでも甘口・中辛・辛口とある中で、迷わず甘口を選ぶし中辛や辛口を食べたいと思ったことがなくて
辛さの良さって本当に何も分からないので、これって料理に必要あるのかなぁっていう…(えー 

「できたぞ…田所!」

「!?」

そして麻辣味を足し続けた結果、完成した麻婆豆腐は禍々しい赤茶色に変わっていました
こんなん絶対食いたくねー!!これもやっぱり白黒とカラーで見るのではインパクトが全然違うわ
そんなわけで、このおぞましい麻婆豆腐の試食を頼まれた恵ちゃんでしたが…

ぱくっ

「!!!!!!か…!ひゃら…!ひゃらいぃ…!!」

「やーとんでもない辛さだよなー」

あまりの辛さでただただ絶句するしかない恵ちゃん。そりゃそうだって感じですね
そしてこの恵ちゃんの反応を見るに、ゆきひら流麻婆豆腐にただ単に麻辣味を足すだけでは美味しくならないようです
麻(マー)と辣(ラー)が足りないとはいえ、考えなしにそれを足してみてもダメってことか

「んじゃ、次は他の中華メニューも試してみるぞ。
 回鍋肉(ホイコーロー)!青椒肉絲(チンジャオロース)!」

そして次は、麻婆豆腐以外にも何か良さげな料理はないかと、次々に他の中華メニューを作っていくソーマ。
ただ、結局はどれもこれも禍々しい赤茶色ですね…見るからにやばいやつじゃねーか!
こんな赤いチンジャオロースとか初めて見たぞ!?そしてこのシーンも白黒とカラーで見るのではインパクトが(以下略)

「ぐすっ…ぐすっ…」

「あ、すまん田所、ちょっと休んでていいからよ」

「う…ううん…ちゃんと味見しなきゃ…」

ぱくっ

「…っ!!!!!ひ…!ひゃらああああ…!!
 食べた…私食べれたよ創真くん…!」


「ま、分かってはいたけどこれじゃ全然ダメだなー。なんつーか、ただ辛いだけ」

「(がーん)」

そんな禍々しい料理の数々を必死に口にした恵ちゃんでしたが、ソーマ的にこれは
明らかな失敗作で「全然ダメだわー」とすでに分かりきっていたようです。ソ、ソーマー!!
なんとも哀れな恵ちゃんですが、確かにさっきから辛い辛いと苦しんでいるだけで
「美味しい」とはまったく言っていないですからね

「中華研の麻婆豆腐には、辛さの向こうに練り上げられた確かな旨味があった…
 四川料理の定番メニューに、久我先輩の信念が散りばめられたような…
 まさしく、料理人の顔が見える一品…!」



そんな一方で、久我先輩の麻婆豆腐はただ辛いだけではなく、辛さと一緒に確かな旨味があったことを実感するソーマ。
確かにソーマがあの料理を食った時も「辛い!美味い!辛い!美味い!」って言ってましたからね
それに対して、今回ソーマが作った料理はどれも「辛い!辛い!辛い!辛い!」って状態にしかなってないから
そういう辛さ一辺倒なだけじゃなく、美味さとの両立ができなければとても勝負にならないということか

・久我先輩の麻婆豆腐が美味そうで、麻婆めぐりをしたことがあります。一年程前です。
 大体、千円を超えたあたりで、麻婆は化ける気がしました。
 中国人が経営する食べ放題とかだと、割安で千円ごえの麻婆が味わえました。
 ただ、二千円のものとそれ未満のものとの違いは正直わかりませんでした。
 料理研究家がたまに麻婆豆腐をテレビで紹介するのですが、忠実に作ればそれの方が
 某餃子店やファミレスの麻婆豆腐よりだいぶ美味かったです by LN

それと実際に、久我先輩が作るような麻婆豆腐が食べたくて麻婆めぐりをした人の話がなかなか興味深いですね
「1000円を超えたあたりは麻婆は化ける」ということで、それぐらいの値段の麻婆を食べに行くと
本格派の美味さを体感できるっぽいですね。それ聞くと俺も試しに行ってみたくなるなー

(中華…中国…そういや親父が昔なんか言ってたな…あの時聞いたのは確か…)

「…!田所、もういっちょ味見頼むわ」

「え…ひょっとしてまた激辛系…」

「いや…ちょいと試してみたいことがある」

とその時、ふと以前中華料理について親父が語っていたことを思い出したソーマ。
どうやらそれが新たなヒントになったようで、別の試したいアイデアが湧いてきたようですが…
うーむしかし、元々ゆきひら流麻婆豆腐という親父の料理を作っていた中で、
改善のアイデアも親父の言葉から思いつくっていうのは、なんかちょっと親父の比重がでかすぎる気がしますが…

せっかくこの間、「今までのゆきひらを超えて新たな俺の料理を作る」って目標に目覚めたわけだし
今回もソーマがゆきひらの外での経験からアイデアを掴むっていう方が、綺麗な展開だった気がするな。次回に続く!


ジャンプ感想:食戟のソーマ 第124話「校歌斉唱」



「よし…始めるか!フージャオピン作り!」

さて前回、「麻(マー)と辣(ラー)が足りない」という欠点を改善するために、色々な料理の試行錯誤を重ねていたソーマでしたが
最後には親父の言葉をヒントにして新しいアイデアが浮かんだという形で終わってましたっけね
その思い浮かんだアイデアというのがこれ、フージャオピンという台湾料理です

どうやら「台湾料理もまた中華料理の一種」ということで、かつて親父が作っていたこの料理に目をつけたようですが…
ふむ、それはいいんですけど、このフージャオピンを作ることによって
麻(マー)と辣(ラー)の問題は一体どう解決するんですかね…

いやマジで、それがいまいちよく分からないというか、前回あれだけ色んな料理を試しても上手く行かなかったのに
「フージャオピンなら行けそうだぜ!」って思ったのはなんでなんだろうなっていうか
いやもしかしてあれなのか?「麻(マー)と辣(ラー)の辛さが必要」っていうのは、
あくまでも久我先輩の系統である四川系の中華料理の話であって、
今回のフージャオピンは台湾系の中華料理なわけだから
「あ、これ台湾系だから麻(マー)とか辣(ラー)とかどうだっていいんすよ」
っていうことだったりして…
(えー



いや割とマジで…例えばこれは、前回恵ちゃんが辛さの重要性について中国のことわざを持ち出したシーンなんですけど
このことわざも結局は、四川省とその周辺地域での話をしてるわけだから
四川と全然関係ない地域だったら、辛さもそこまで重要じゃないってことなのかなーと…



さらにえりなお嬢様も、四川はあくまでも中国の一部にしか過ぎず、
中華料理には他にも数多くの料理体系がある
と語っていたので
つまりは四川系の辛さにこだわらなくても、今回のように台湾系の料理を作ることによって
もう辛さとか別にどうでもよくなったとかそういう…(えー

「確かにフージャオピンなら学園祭の模擬店にもぴったりかも!」

「だろ?これなら店の規模が小さくても大量に提供できるからな。
 まあとにかく今は味だ!学祭開催までに…最高の肉ダネを作り上げる!」

そして恵ちゃんやソーマのこの反応からしても、
「模擬店にぴったりだね!」「あとは最高の肉ダネを作るだけだな!」といった具合に
もはや辛さのことは1ミリも気にしなくなったようなので
やはり辛さの問題については台湾系を選んだ時点でもう片付いたってことみたいですね…こ、こんなんでいいのかオイ…



「幸平クン、ついにこの日が来たわね。準備の方は万全かしら?」

「おー、まぁとりあえずはなー」

「そう、よかった♪あなた達と同エリアで競えなかったのは残念だけど、
 目抜き通りエリアの注目は私たちが独占するんだから♪」

そんなこんなでいよいよ学園祭当日、アリスと顔を合わせたソーマは、とりあえずフージャオピンは万全に仕上がったと語っていますが…
いやいやちょっと、「今から最高の肉ダネ作るわー」→数コマちょっと試作してる描写→「万全に仕上がったわー」って
十傑と戦うための料理がこんなテキトーでいいのかオイ!!(えー

フージャオピンを仕上げていく描写はたった数コマで終了かよ!いくらなんでも扱いが軽すぎるんじゃないか!?
今回の相手はその辺のテキトーな料理人じゃないんやで!?十傑の一員なんですぜ!?
それこそソーマの全身全霊をかけた渾身の料理とかを作るもんだと思ってましたが…
なんかこう軽い思いつきで作ったって感じがぬぐえないっていうか、思ったよりも盛り上がりがちょっと…

《続きまして、遠月茶寮料理学園・校歌斉唱を行います》

「校歌?そんなのあったんだ…」



そして学園祭の開催と同時に、遠月の校歌を斉唱する一同。
これってやっぱりアニメになったら、メロディも作られて歌われたりするんだろうか
アニメといえば、もうあと数日でソーマのアニメ二期が始まっちゃいますねー
それが始まる前にもっと感想の話数を稼いでおきたかったんですが、どうもいまいち稼ぐというほどの量をこなせなかった感があるなぁ
一期の時はアニメが始まると同時に原作感想がピタリと止まってしまいましたが、果たして今回はどうなるか…次回に続く!


ジャンプ感想:食戟のソーマ 第125話「月響祭」



さて今回のソーマですが、いよいよ学園祭の開始ということで、扉絵では全体図の簡易マップが描かれていますね
とりあえずこのマップを見てみて気になるのは、どのエリアに誰がいるっていうのもそうですが、
それ以上にエリアごとの料理の金額が明示されてるのが興味深いですねえ

・王道人気エリアの料理:500円〜1000円
・物好きマニアックエリアの料理:1000円〜5000円
・高級セレブエリアの料理:5000円〜∞円

っていうことで、やばいのが高級セレブエリアの金額ですよ。最低でも1食5000円って!!
最低ライン高すぎだろ!ってことは1万円超えも当たり前みたいなエリアなんだろうな…こりゃ一般庶民が気軽に行くのは無理ですね
貧乏人はおとなしく王道人気エリアで数百円のエサでも食ってろってことか…(えー

いやでも、割とマジメにそういう住み分けはされていると思いますね。要するに、
数百円のお手頃価格で食事がしたい人 → 王道人気エリア
数千円のちょっとリッチな食事がしたい人 → 物好きマニアックエリア
数万円のガチでセレブな食事がしたい人 → 高級セレブエリア
ってことで、客層のニーズに合わせてエリア分けをしてるんだなっていう意図が感じられますからね

(お客さんがちらほらとやってきた…!)

「おっフージャオピンだ!ひとつちょうだい!」

「あ、ありがとうございます!」

「あちちち…」

ぱくっ じゅわあああああ

(えっ!?熱々の肉汁が信じられないほど飛び出してくる!
 生地はサクサクのパリパリでパイ生地みたいだ、
 中の肉ダネには黒胡椒がピリッと効いて…!たっぷりの刻みネギも最高!)

「めちゃくちゃうまーい!!」

そんな中、ソーマの屋台にもさっそく客がやってきてフージャオピンをほおばりますが、
「めちゃくちゃうまーい!」とかなり喜んでくれているようで、満足のいく品に仕上がっているようですね
関係ないけどこの客って見た目的に、太り気味の大柄な体型で、首元まですっぽり隠れる服装をしてるっていうのが
なんだか見ているとワートリのゾエさんを思い出すのは俺だけでしょうか(えー

ゾエさん…フージャオピンの香りにつられて別の漫画までやってくるなんて…
まあそんな冗談はともかく、このゾエさんもどきがフージャオピンを食った感想をもう一度よく見てみると、
麻(マー)や辣(ラー)の辛さについてほとんど語っていないという点が気になりますね。
普通にうまいうまい言って食べてるし、つまりこのフージャオピン、やはり麻(マー)や辣(ラー)とは関係ない料理であり、
ソーマはそういう料理で勝負するために、台湾料理というジャンルを選んだんじゃないでしょうか

仮にもし、このフージャオピンに麻(マー)や辣(ラー)の辛さが備わっていたなら、
ゾエさんもどきは
辛さにヒーヒー悶えながらそのことを語っていたと思うんですよね。だけどそんな場面は見られないわけで。
まあ、ほんの少しあるとすれば「黒胡椒がピリッとする」と言っているぐらいでしょうか。
ただ、黒胡椒がいくらピリッとしたところでそれは麻(マー)や辣(ラー)とは関係がないと思うわけなんですね

なぜなら、麻(マー)というのは花椒の辛さであり、辣(ラー)とは唐辛子の辛さを指すものだから、
このどっちとも「黒胡椒の辛さ」とは別の辛さを意味する言葉であって、
いくら黒胡椒がピリッとするとは言っても、それは麻(マー)や辣(ラー)とは無関係の辛さだと思うわけです



あとは外見的な色合いから言っても、このフージャオピンには麻辣味は入ってないように思いますね
なぜなら、この間の試作シーンでソーマが用意した麻辣味というのはどれもこれもが真っ赤っ赤であり
それを麻婆豆腐や回鍋肉に足してみた結果、料理自体が真っ赤に変色していたわけなので…

でも今回ソーマが作ったフージャオピンは、普通の茶色をしているだけでこういう赤さは見られないわけですよね
だからやっぱり麻辣味はほとんど入れていないと考えられるんじゃないでしょうか

「確かにフージャオピンはいい狙いだよ思うよ正直。
 同じ中華ってジャンルでありながら、
 俺が得意とする四川料理との違いも出せるしね」

さらに決定的なのが、ソーマの様子を見にやって来た久我先輩のこの一言ですよ
「俺の得意分野とは違うもん作ってきたね」と明言しているわけで。
久我先輩の得意分野といえば辛さを活かした料理なわけで。

それと違うってことはつまり、フージャオピンは辛さを特徴とする四川料理とはまったく別のものであり、だからこそ
わざわざ麻(マー)や辣(ラー)を足す必要性がないってことを意味してるんだと思うんですよ
だからやっぱり、「台湾料理のフージャオピン」を選んだ理由としては、そういう狙いがあってのことだったんだろうなと思うわけです

「だけどさぁ…客の口に入らなければなんの意味もないんだよねぇ」

「わぁ〜何この豪華な模擬店!四川料理だって〜!ここにしよっか!」

「さあさあさあ、魅惑の四川料理を味わってちょ!」

「十傑第八席の店かぁ!俺もこの模擬店で食べようかな!」

「フ、フージャオピンでーす!梅チケット1枚ですよー!」

「らっしゃいらっしゃーい!」

ああしかし、いくらソーマがそんな風に考えてフージャオピンを作ろうとも、
やってくる客は誰もがソーマの店を無視して、久我先輩の店に入っていくばかりです
やはり見るからに豪華な店構えをしているのと、「十傑第八席」というネームバリューが大きいので
ソーマとは集客力が全然違うようですな…ソーマの店は粗末な屋台だし、ネームバリューもたかが知れてますからね…

そして結局、そんな状況を変えることができないまま、ソーマの店にはほんのわずかなお客さんしかやって来ない結果となってしまい…

「わぁ、すごいやこんなに!よかったじゃんお客さんいっぱい来てくれてさぁ!
 先輩として嬉しいよ、遠月の未来は明るいなぁ!」

「…」

(こ…ここまで差が…)

「俺に食ってかかって来ないで、大人しく他のエリアで出店してれば…
 楽しい楽しい青春の学園祭だったのに、ねぇ」

そんな風にガラガラの閑古鳥状態なソーマの店を見ながら、「わぁすごい!お客さんいっぱいだぁ!」
皮肉たっぷりな言葉を送る久我先輩。これはなんとも屈辱ですな…
ただ、「大人しく他のエリアで出店してればよかったのに」という点については正直その通りだなって気がしますね

なぜならソーマのフージャオピンって、今いるこの物好きマニアックエリアで出すような品じゃないと思うんですよ
これが相応しいのはおそらく王道人気エリアじゃないでしょうか。そこで出していたらもっと売れていたように思います
なんでかっていうと、さっき恵ちゃんが客引きをしてる時に「梅チケット1枚ですよー!」って言ってたわけですよね
梅チケットというのは500円のチケットのことなので、ソーマはフージャオピンを1個500円で売っていたわけなんですよ

この価格設定は完全に王道人気エリアで出すべき品ですよね
今回冒頭のエリア分けの解説部分で、まさにそのことについて示されていたわけですから。
価格設定によって、客のニーズが異なるエリアに分かれていると…

つまり、こういう500円ぐらいのお手頃価格の料理が食べたいって思っている客達は
みんな王道人気エリアに集まってしまっているので、
ソーマは店を出すべきエリアを間違っている
ってわけです

そう、今ソーマが店を出している物好きマニアックエリアというのは、
数千円ぐらい出してもいいからちょっとリッチな食事がしたいと思っている客たちが
集まってくる場所なわけで、そうなるとソーマの店のように、粗末な屋台で数百円のやっすい食べ物を置いてる店なんて、
見向きもされないのが当たり前ですよね。要するに客のニーズと噛み合っていないわけです



それとは逆に久我先輩の店というのは、立派な店構えでいかにもちゃんとした食事を出してくれそうな安心感があるし
「十傑第八席の店」っていうのも、「ちょっといいもの食べたい」って客にとってはピッタリな肩書きですよね
そういう意味で、自分にふさわしいエリア選びって点でもソーマは久我先輩に遅れを取っている気がしますねー

「ど、どうしよう…初日は大赤字確定だべ…創真くんの退学がかかってるのに…」

「やー、初日からいい勝負ができるとは思ってなかったけど、
 にしてもここまで売れねーとはなぁ」

「笑ってる場合じゃないよー!!」



ともかく初日の結果は見るも無残な惨敗であり、完全に大赤字確定のさんざんな結果に終わってしまったソーマ達。
恵ちゃんが顔面蒼白で慌てふためく中、ソーマはお気楽に笑ってますが、2日目以降にどうにかできる秘策はあるんでしょうか?
「初日からいい勝負ができるとは思ってない」という物言いからして、そういう秘策も一応あるとは思いますが…次回に続く!





つい先日、ジャンプ系列の新しい雑誌がまたひとつ誕生しましたね。その名もジャンプGIGA。
そんなジャンプGIGAの第1号には、食戟のソーマ関連の付録や漫画もいくつか載ってました。
まず付録というのがこのソーマヒロインポスターですね

まるでうふ〜んあは〜んという声が聞こえてきそうなお色気重視のポスター。こういうの最近のソーマじゃ珍しいですね
特にお嬢様や恵ちゃんがどうぞ犯してくださいと言わんばかりの格好してるというのは
そうそう見かけない気がします。まあ肉魅はこういうの多いけど(えー

あと収録されてた漫画については食戟のソーマ別腹:第6話が載ってましたね
ソーマ別腹はこれまでジャンプNEXTに載ってましたが、ジャンプGIGAにも載るようになったのか

内容的には、中学1年生の司先輩と竜胆先輩が出会った時の話ですね
なにげにソーマキャラの中学時代が描かれるっていうのもなかなか珍しい気がする。
回想シーンとかでも大抵の場合、もっと幼いショタロリ時代とかの描写が多い気がするので、
中学時代ってのはちょっと新鮮だなと思いましたね

総ページ数は2ページとかなり短い内容でしたが、今回あれだけ気合の入ったポスターも描いてるし
週刊連載していることも考えたら十分よくやってくれているでしょうか
それとソーマ別腹は、いつも単行本に収録されるのがかなり遅いという特徴があるので
気になる人は早めに読んでおいた方がいいと思いますね

 

それとソーマといえば、原作担当の附田先生が別作品の新連載を始めるってことをやってましたね
今回もまた附田先生は原作で、作画は別の人なんですが、けっこうこの作画の人も可愛らしい絵を描く人なので
絵柄に関しては全然問題ないなって感じです。

内容としては、中学2年生の主人公の甘酸っぱい恋愛モノって感じですねー
ただ、ちょっと俺的に気に入ったポイントとしては、この主人公っていうのは
今まで何人かの女の子を好きになった経験があるんだけども、そういう好きな子に対して
遠くから見ているだけで何もせずにいたところ、
特に仲良くなることもなく、ただただ何も起こらなかった
という日々を送ってきたんですね

そしてまた、主人公は新しく女の子を好きになるわけですが、
「あの子も自分には届かない高嶺の花なんだ」と、最初は弱気の虫がうずいてしまうわけなんですけど



「いや違う、僕はまだ何もしてない」という風に今までのことを反省して、
今度こそ自分から積極的にアタックしようと決意するっていう…

いや良いじゃないですか、実際の恋愛でもこういう気持ちってすごく大事だと思うんですよ
好きな子がいるなら自分から積極的に気持ちを伝えるべきだっていうね。いや本当にとてつもなく大事っていうか
リアルの恋愛って自分から動かないとびっくりするほど何も起こらないんですよ

待ってるだけだと本当に何も起こらない。俺自身もそのことをめちゃくちゃ痛感したというか、
俺が学生時代の時に思ってたのって、「世の中あんだけ多くの人が結婚したり付き合ったりしてんだから、
俺もそのうちなんとかなるやろ」
と思って、何もしないままぼけーっと暮らしてたわけですが
そしたら本当に何も起こらなかったんですよ

20代後半になって初めてヤバイと思い始めて、それからようやく自分から女の子に猛アタックしてデートしたりとか
恋愛っぽいことをできるようになりましたが、学生時代はそういうデートみたいなこととか一切やったことなかったですね
学生時代の俺がやってたのは、好きな子の方をチラチラ見たりだとか、近くをウロウロして話しかけてもらうのを待ってたりとか
アタックせずに待つことしかやってなくて、その結果何も起こらなかったわけなんで
やっぱりそういう風に待ってるだけじゃ何も起こらないってことを、俺自身そうとう痛感しましたからね

そういう意味じゃ、この漫画の主人公は中学2年生の段階でそのことに気づいているので
それは凄くいいことだなあと思います。俺は30歳ぐらいになるまで気づかなかったからね…(えー
だから俺から見てこの主人公の好感度はかなり高いですね。今後も物怖じせずにガンガンアタックしてくれればいいなと思います



あとソーマとは関係ないんですが、ゆらぎ荘の描き下ろし漫画もジャンプGIGAに載ってましたね
なんとフルカラーで8ページというかなりの豪華仕様。週刊連載しながらこれっていうのはかなり凄いな
とりあえずこの画像のチアガール姿の幽奈が可愛かったです。俺もこの漫画は普段ちょくちょく読んでますけど、
幽奈にはさほど興味ないんですが、それでもこのチアガール姿はグッとくるものがあったなー

ちなみに俺がゆらぎ荘のキャラで好きなのは対魔忍ちゃんですね
対魔忍ちゃんは性格が明らかにくっころ系キャラなのでそこがいい味出してると思います



あとは髪型も好きなんだよなー、逆転裁判のココネちゃんなんかもこういう髪型してましたが
ポニーテールを横でくくったような髪型はかなり俺の好きなタイプで、見た目的にも気に入ってますね

(C)ミウラタダヒロ/集英社



ジャンプ感想:食戟のソーマ 第126話「屋台大作戦!」



「遠スポ号外でーす!初日の売り上げランキングも掲載してまーす!」

「おい聞いたか、赤字出した模擬店があるらしいぜ!?それも2組も!」

「おいおい誰だそんなマヌケはよぉ〜!」

さて前回、打倒久我先輩を目標に学園祭に参戦したものの、初日はまったく歯が立たずにボロクソに負けてしまったソーマ。
今回はというと、1日目が終わった時点でそれぞれの店の売り上げランキングが集計されたようで、
そのランキングを見ながら多くの生徒たちが雑談に花を咲かせていました

特に注目されているのは、赤字を出したマヌケな模擬店のようで
初日で2組がそれをやらかしたということで、学校中のいい笑いものになっていたようです
まあそのうち1組はソーマの店なんでしょうけど、もう片方の1組というのは…



ってお前らの店かよ!!おいいいいい!!
なんと赤字をやらかしたもう1組というのは葉山・黒木場・アリスの店!
1年生最強レベルの3人がガン首揃えてなんたるザマ!
てっきり十傑と戦うためにこの3人の力を結集する展開だと思ってたのに!それどころかぶっちぎり最下位って何してんねん!

「もー!!全員秋の選抜出場メンバーじゃないのー!!
 決勝の3人までもれなく赤字組ってどういうことです!?
 誉れある秋の選抜の名を貶めるつもり!?」

そんな赤字をやらかした5人を即座にかき集めて、思いっきり説教をかましていたえりなお嬢様。
まあ確かに以前からえりなお嬢様は、秋の選抜がいかに由緒正しいイベントかってことを熱心に語ってましたから
その選抜の決勝メンバーがこうも赤字を出しまくって学校の笑いものになってるというのは、かなり耐えがたい屈辱を感じてるでしょうね

「どう責任取るんだ薙切ぃ…食材の発注ミス連発しやがって!」

「けれど最終確認は葉山クンが行うはずだったでしょう!」

(たぶんそれもお嬢がやるって言ってた気がする…)



「おい黒木場、オメェの主人はどうなってんだ、前日まで毎日
 メニューを変更しまくりやがって!だからこんなミスをやらかすんだろ!」

そんな中、初日での大失敗について軽く言い争いになっていた葉山&アリスの2人。
「どう責任取るんだ薙切」って、苗字で呼んでるからえりなお嬢様と紛らわしいけど、これはアリスへの一言ですね
そして葉山チームの失敗の原因は、アリスが無茶なメニュー変更と発注ミスをさんざんやらかしたからのようで
どうやら葉山と黒木場はひたすらアリスに振り回されていたみたいです

要するにアリスがドジでワガママだったせいなわけですが、
アリスお前そんなんでよく今まで1年生のトップにいられたなオイ!
ちょっと前までアリスといえば1年生の最強キャラだったのに!今となってはあの王者の風格はどこへやら、
すっかりドジっ子トラブルメーカーという位置におさまってしまった感が…

「とにかく、初日分の赤字はこれからカバーするしかないわ。
 明日以降で収支を黒字に持って行くのよっ!切り替えましょう♪」

「ほとんどお前のせいだろが、反省してんのか!?」

「まーなんとかなるだろー、どれどれこれが初日の売り上げランキングか。
 うおっ、山の手エリアの上位は十傑だらけじゃんか」

そんな風にアリスと葉山が言い争う中、「まーなんとかなるだろー」とお気楽なコメントを残しながら
遠スポの売り上げランキングに目を通すソーマ。まず目に入ってきたのは高級セレブエリアでのランキングのようですが…



そんな高級セレブエリアでは、上位を完全に十傑メンバーが独占していたようですね
さすがに並の生徒とはレベルが違いますが、1位が第4席の茜ヶ久保もも、2位が第10席のえりなお嬢様といった具合に
順位と席次がてんでバラバラな結果となってますね。その理由については、どうやら十傑メンバーというのは
売り上げ1位を本気で目指そうとしてる奴はほとんどいないらしく、
自分の店を自分のペースでやれればそれでいいとしか思ってないようです

ただ、そんな中で久我先輩だけは、こいつらと違うエリアに店を構えて本気で売り上げ1位を目指しに行ってるみたいですね
なるほどつまり、ソーマは十傑メンバーの中でも一番やる気のある人に戦いを挑んでしまったというわけか
まあそれだけ倒しがいがあるとも言えますけど、本気の十傑を相手にここからどう挽回するかが問題ですよね



そんなその日の晩、恵ちゃんがお風呂あがりに極星寮の廊下を歩いていると、
そこには誰かとボソボソ内緒話をしているソーマの姿が!どうやら話しぶりからして謎の助っ人に力を借りようとしているようです
確かにこのままでは人手不足も目に見えているし、誰かの力を借りるというのもアリですよね
そんなソーマが助っ人に選んだ人物とは一体…次回に続く!





今日のソーマ感想ですが、まず本編に入る前にこの時期のジャンプNEXTにソーマポスターがついていたので
それについて一言。ご覧の通り、なぜか野球のユニフォームに身を包んだソーマ達のイラストとなってますね
なんで題材に野球を選んだんだろうと思いましたが、時期的に夏の甲子園の頃だったからとか、そんなところでしょうか
そうなんですよ、夏の甲子園。なにしろ今からちょうど1年前のポスターなんでね…(えー
そりゃあ夏の真っ盛りだわって感じですな、はっはっは!まるまる1年前のソーマ感想を今書いてるかと思うと
改めて自分のドンガメっぷりを実感するなー。せめてちょっとずつでもいいから追いついていきたいもんですね



・このサイトの8月9日付の記事で栗うさぎさんという人のコメントが取り上げられましたが、
 この栗うさぎさんは「食戟のソーマ」の大ファンで、彼女自身も「あまぐりころころ」という名前のブログを立ち上げ、
 「ソーマ」に関する大変優れた感想と考察を書いて下さっています。なので、よかったら大志さんもぜひ「あまぐりころころ」を
 閲覧してみて下さい。もちろん、私も「あまぐりころころ」を毎週のように見ている読者の1人です。 by 中村

ほー、これはどうも。栗うさぎさんっていうと、確かこないだアニメ版ソーマのEDでのお葬式シーンについて
色々と教えてくれた人ですよね。その人がソーマの感想を個人ブログで書いていると。
実際どんな風に書いてるんやろなーと思って俺も見に行ってみたんですが、想像以上に長文でがっつり書いてあって驚きました

いやこれはすごいですね。長文感想を継続するっていうのは結構しんどいのによく頑張ってるなあと。
漫画の長文感想を書き続けるしんどさは俺が一番よく分かってることなんで(えー
思わぬところにそういう仲間がいたっていうのはちょっとした励みになりますね
最近は個人の感想サイトもめっきり減ってきてるから、こういうサイトもなかなか見つからないんだよなー



ジャンプ感想:食戟のソーマ 第127話「月光のささやき」

さて前回、まだまだ店を繁盛させるための作戦が見つからずにいたソーマでしたが、
今回はというと、「こうなったらタダで食わせてやるぜクソッタレー!!」
まさかの無料提供を始めて、とりあえず店に客を呼びこむ作戦を開始していました

タダなのでもちろん店の儲けはありませんが、まずはこうやって客に集まってもらわないと始まらないってことでしょうか
確かにリアルでもよくあるのが、その辺の道ばたで大道芸をやってる人なんかでも
観客が集まってないとただただスルーされるばかりで、全然見向きもしてもらえないってことがよくあるみたいですからね
客が集まって始めて注目してもらえるっていう。ソーマの店もそれと同じで、まずは客集めから地道に始めるってことか

「フージャオピンかぁ…ん〜ちょっと重そうだなぁ、
 こうつるつるっとイケるようなものがあれば…」

「それならちょうどいい品がありまっせ!
 名付けるなら”ゆきひら流なんちゃって担仔麺”だ!」



さらに、店のメニューがフージャオピンだけでは客の好みに合わせられないと思ったらしく、
ゆきひら流なんちゃって担仔麺という別メニューを用意していたソーマ。
ふむ、担仔麺っていうのがどんな味なのかいまいちよく分かりませんが、
確かにこれはさっぱりしてそうで思わず食いたくなってしまうなー

俺もラーメンはかなり好きな方なんですが、こってり系じゃなくて塩ラーメンみたいなあっさり系が好みなので
これはまさに俺が食いたくなるようなさっぱり系ラーメンっていう感じがしますねー

「ほああー美味い!さっぱりしてるのにコクがあって…!
 1日中食べ歩いてたのにスルスル入るぞ!シメとしてもピッタリだよこれ!」

そんな担仔麺は客からしてもかなりの好評らしく、「シメとしてもピッタリだよー!」と喜びの声が聞こえていますね
うーむしかし、シメ…シメか…俺は個人的にこういう「シメに何か食べる」っていう考えが
まったくもって理解できない
んですよね。なんなん?シメにラーメン食べるってどういうことなん?

リアルでも飲み会帰りのサラリーマンなんかがよく言ってますよね、
「うい〜食った食った、そんじゃシメにラーメンかうどんでも行きますか〜!」みたいなこと。
あれがまったく理解できないわけです。なんで十分飲み食いした後にラーメンとかうどん食うんだろう
あいつら腹八分目って言葉を知らんのか?(えー

うーん、俺としてはある程度の食欲が満たされればそれで十分っていうか、腹八分目ぐらい食ったら
「今日はこのぐらいでいいか」って満足してしまうので、シメに何か食べたいって気持ちが湧いてこないんですよね
さっきソーマの担仔麺を食いたいと言ったのも、それはあくまで腹が減ってる時の話であって
シメとして食べたいとはまったく考えもしなかったので…なんでみんなそうシメに何か食べたがるんだ…俺にはわかんねーよ…

「フージャオピンって、確かに焼き方は面白くて目を引くけど…
 実際に誰かが食べてるところを見ないと、味がイメージしづらいのかも。
 フージャオピンのことを知ってた人じゃないと、中身の具が何かもわからないし…」

「だよな…一方で久我先輩の四川料理は、そりゃあもう見た瞬間に
 味がイメージできるもんなー」

「だったら、お客さんに味を強くイメージしてもらえるメニューを考えるとか…?」

「もしくは、あの辛味からお客の興味を引きはがせるようなインパクトだな。
 そんな料理を出せれば…」

ともかく、そんな担仔麺を出しながらソーマと恵ちゃんが考えていたこととは、
フージャオピンには「味がイメージしづらい」という欠点もあり、久我先輩に勝つには厳しいので、
この担仔麺のようにもっとインパクトのある新メニューを考える必要があるということでした

ふーむ、またメニューを練り直す必要があるとはなかなか厳しいですな
とりあえず、目指す方向性としては「客が味をイメージできるもの」「客の興味をそそるようなインパクトのあるもの」
という料理が何かないかと考えるようですが…



って、ソーマ達がメニュー決めに頭を悩ませている一方で、
こっちも同じようにメニューが決まらず揉めていた葉山たち。
とりあえずアリス1人に任せていたら2万円の高級メニューになってしまうらしく、こんなバカ高い料理が売れるわけないと…

まあ確かに、2万円の料理ってなったら高級セレブエリアでもないと客は寄り付いてくれないでしょうねー
葉山たちのエリアは王道人気エリアなので、客が求める価格設定は500円〜1000円であり、
このアリスの料理はまるで客のニーズに合ってないってことが分かりますね

「でも絶対話題になるのに!」

「絶対ダメだ!赤字が余計に膨らむのが目に見えてる!
 客のことも考えずにテメエの料理を出したいだけならやめちまえよな!」

「…」

おっとそんな中、「客のことが考えられないならやめちまえ!」と厳しい言葉をアリスに投げかける葉山!
まあ確かに、色々とトラブルメーカーなアリスには店をやめてもらって
葉山1人でやった方が店は繁盛しそうだしな(えー
ただ、そうは言ってもこれだけ邪険にされてアリスは平気でいられるのか?ブチ切れて大暴れしたりしないのか?

「おい葉山…」

「あん?」

「表面上だけでいいからこう…お嬢を持ち上げながら話せ。
 機嫌を…いいかんじにとれ」



って、そんな葉山の言葉でアリスがキレそうなのを察したのか、
「表面上だけでいいから持ち上げて!いい感じにご機嫌とって!」と葉山に物申す黒木場!
く、黒木場お前、表面だけ愛想をふりまいてご機嫌を取るという発想がお前にあったのかよ!(えー
あまりにも意外すぎる一言に思わず笑ってしまいました、黒木場も一応そういうこと考えてたんだなー
何しろバンダナ状態の荒っぽい黒木場は、「他人のご機嫌を取る」なんていう言葉とこの世で最も縁がない奴に思えるから…

「…そうね、今の案は取り下げます。
 月響祭に来てくれるお客様が、心から楽しんでくれる料理を一から考えましょう」

ってなにー!?なんとその時、葉山の言葉を素直に聞き入れて
「お客様のための料理を一から考えましょう」と健気なことを言い始めたアリス!いやいや一体どうしたんすか!?
持ち上げてくれなきゃすぐにキレるワガママ娘じゃなかったんですか!?(えー



はてさてこれは一体どうしたことか、今の言葉は嘘ではないようで、真剣にお客のための料理を考え始めたアリス。
さっきアリスを叱った葉山自身も、まさかこんなに大人しく言うことを聞くとは夢にも思わず、すっかり目を丸くしております
果たしてアリスにどんな心境の変化があったのか?それについてはよく分かりませんが

ただ、ひとつ言えるのは、アリスは選抜の時に予選でも決勝でも料理を出すたびに
「美味いけどアリスは食べる相手の気持ちが分かっていない」と言われていたので
今ここで「お客様のための料理」を考えることで、今まで分かっていなかった食べる相手の気持ちというものを
今後はちゃんと理解できるようになるって可能性がありますよね

要するに、今回こうして3人で組んだ意味はなんだったのかというと、アリスが今まで抱えていた欠点を克服するための
パワーアップイベントのようなものだったということか。これでアリスの料理がワンランク上に進化するなら
無駄なチームではなかったってことになりそうですね。次回に続く!






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