ジャンプ感想:食戟のソーマ
第146話「隠し味」
「最後のひと手間で、俺の餃子はようやく完成するんすよ…
こっからが俺の餃子の真の姿だ!!」
バラララララ
「む…何だ?」
「チーズ…パルメザンチーズだ」
「はっ…!分かったぞ彼の餃子の正体!羽根つき餃子だ!
羽根つき餃子は本来、水でといた小麦粉で作るものだが…
彼はそれをパルメザンチーズで作ることを思いついたんだ!」
つまり、さつま地鶏の羽根チーズつき手羽先餃子…!
それが彼の餃子の真の姿!」
さて前回、自分の餃子には最後の仕上げが残っていると宣言したソーマですが
その仕上げの正体とは、チーズを大量にぶっかけて羽根つき餃子にするというものでした
むう…確かに餃子とチーズを混ぜて食べる「チーズ餃子」なんていうのも、よく見かける料理ではありますが
しかしそれだけで本当に劇的に美味くなるんでしょうか?正直、ちょっと味に変化が出る程度のような気が…
「くくく…はっはっは…!ほら見たことか!
いよいよ本格的にぶざまなB級アイデア料理になってきたぞ!
具に豚トロを使った時点で風味は台無しなのに、さらにその上チーズまで…
地鶏の風味を余計なものでゴテゴテと塗り潰す行為に等しい!
見事に洗練された叡山殿の料理とはまったくの対極だ!」
そんなソーマのチーズ餃子を見て、ゲラゲラと笑いながら「ぶざまなB級料理」とコケにする審査員。
余計なものを足しすぎて、地鶏の風味が完全に消し飛んでいるということを指摘していますね
ふーむ、前回からこのオッサンは「地鶏の風味を残す」ってことを一番重要視してましたから、
そういう視点で言えば、確かに余計なものを足しすぎてるのかもしれないなあ
(だが…まだあの鶏ガラスープを使っていないぞ、何かあるのか…?)
「今だ!」
ジュアアアアアア
「ここまでで最後のひと手間なんすよ…
鶏ガラスープに小麦粉を加えた、あんかけを回しかけて仕上げだ!!
って、なんとこの上さらに鶏ガラスープを元にしたあんかけをぶっかけるソーマ!
余計なもの足すなってずっと言われてんのに!(えー
ひたすら足して足して足しまくる調理をしてますねソーマのやつ。あくまでも審査員のオッサンの意見は
「そんなの俺の料理には関係ねーっすよ」って感じでシカトする気みたいです
まあソーマにとっての料理っていうのは皿の上で自分を表現することであって
他人の意見に左右されながら作るものじゃないですからね
そういう意味では自分を貫いたとも言えますが、果たしてこれが叡山を倒せるほどの仕上がりになっているのか…
「おあがりよ…!叡山先輩!」
「くだらねえ…このあんかけが何だって言うんだ?
どうせ考えなしに調理手順を足してみただけだろう。
決まりだぜ。やはりお前は遠月には、不要な存在だ」
そして自信満々にこの餃子を叡山に差し出すソーマですが、対して叡山は冷めた目で見ながら
「くだらねえ料理だな。お前は遠月には不要な存在だ」と食べる前からソーマを見下しております
ふむ。それにしても「お前は遠月には不要な存在」って、なんか聞き覚えのあるセリフだなあと思ったら
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幸平創真…
君のような人間は
遠月学園には
必要ありません!! |
初期の頃にお嬢様が言ってたやつや!
ははあ、どうりで覚えがあると思った。考えてみればこの時のお嬢様と今の叡山って同じような立場ですよね
中村くんの手足として動いていて、ソーマのことが気に入らず
学園から追い出そうとしてるって意味で。ということは、これを食った叡山もお嬢様のように
「まずいわよ!!」って反応で返すんだろうか(えー
プルプルプルプルプル
「あれー?どうかしたんすか叡山先輩」
「(ビクッ)」
「ひょっとして俺の餃子、うまいって思ってんすか?」
「ぐっ…!!」
っておい!叡山お前どうした!「まずいわよ」ってセリフはどうしたんだ!!(えー
なんとソーマの餃子を食べた結果、真っ赤な顔でプルプル震えながら押し黙ってしまう叡山!
まずいわよって一言言えばソーマを退学にできるというのに!ちゃんとまずいわよって言え!
まっずいっわよ!まっずいっわよ!(えー
そしていつまでも喋らない叡山を相手に、「あれれ〜?おかしいぞ〜?」と
コナンみたいなこと言って煽るソーマ。うるせーぞバーロー!今まずいわよって言うからちょっと待ってろ!
「バカな…!ありえない!あんなB級グルメなんかが!」
「まぁまぁ、そこまで言うなら食べてみた方が早いんじゃないっすか?」
「バカバカしい!言っただろう、君の料理など食べる必要はないんだよ!
さあ判定に…!」
そんな叡山の様子を見て戸惑う審査員でしたが、それでもソーマの料理を認めたくない気持ちは変わらないようで
料理を食べる前に判定を出そうとしてしまいます。まあ叡山が言ってくれない以上、この審査員に期待するしかないでしょうね
まずいわよ!幸平創真は遠月学園に必要ありません!まずいわよ!(えー
ガシッ!
「えっと…その…判定は…一口食べてからでもいいんじゃないですかね…?」
「何を言っとるんだね君は…!時間の無駄だ!私は食わんよ!」
「す、すみませんが私は一口…」
「じゃ、じゃあ私も…」
「なっ…」
がしかし、判定を出そうとした審査員の手を止め、ソーマの料理に手を伸ばす別の審査員!
なんやお前ー!見るからに意思の弱そうな顔しやがって!こんな奴がソーマの料理を食べたら
「まずいわよ!」なんて言えるとはとても思えませんよ。というかプルプル震えながら「判定は…一口食べてからでも…」って
言ってる姿を見ると、ヤク中のヤバイ奴が禁断症状起こしてる顔みたいでなんか恐いんですけど!(えー
モグモグ
「…!?な、何故だ!?何故あんなムチャクチャな調理で、
ここまで地鶏の風味が際立っているんだ!?」
「幸平テメェ…何を仕掛けてきやがった…!」
「叡山先輩…先輩も美味いって思ったんすよね、俺の料理?
だったら…どっちの皿の方が美味いか、ハッキリさせたくないっすか」
そんなヤク中審査員がソーマの料理を食べた結果、その美味しさに抗えずにすっかり絶賛し始めてしまう結果に!
やはりこうなってしまったか…ええい意志の弱い奴め!なんと言ってもヤク中だからな…(えー
そんな中ソーマも「叡山先輩も美味いって思ったんすよね?」と言い始めておりますが
ええいじゃかましい!ソーマに「美味いって思ったんすよね?」って聞かれた時の答えは
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「不味いわよっ!!」
「あれぇぇ!?」 |
って言うのが決まりなんだよ!!(えー
いやーまったく、これを言ってくれないこいつらのふがいなさときたら。この一言さえ言えばソーマの負けは決定だというのに
こんな簡単なことも言えないのか!それでも八百長しようって気があんのか!お前らその程度なのか!
お前ら俺がなぜ怒っているのかまだ分からんのか!?
叡山の八百長を引き受けたからじゃない!!
「もう八百長なんかどうでもいいや」って気持ちが許せんからだ!!(えー
次回に続く!
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