ジャンプ感想:ワールドトリガー 第136話「ガロプラL」



《ボーダーのみなさんこんばんは!海老名隊オペレーター武富桜子です!
 今日はB級ランク戦5日目夜の部、元気に実況していきたいと思います!》

さて前回、太刀川さん率いるウメハラ軍団の活躍により
どうにかこうにかガロプラの工作員たちを追い払ったボーダー隊員たち。
そして今回はというと、普段通りの日常に戻ってランク戦を行う内容となっております

ちなみに今回のランク戦で激突するのは玉狛第二、香取隊、柿崎隊の3チームですね
香取隊はちょっと前にパトロールしてる姿で出てきてたり、
柿崎隊はリーダーのザキさんがユーマと廊下で出会ったりと、今までもぼちぼち顔見せをやってた感じです

《そして今回の解説席にはこのお二人!
 嵐山隊の時枝先輩と、太刀川隊の出水先輩にお越しいただきました!》

《どうぞよろしく》



そしてこの試合の見どころといえばやっぱりこれですよ!解説役として時枝先輩が登場!ぬおおおお!
確かな戦術眼を持つ時枝先輩を解説に据えるとは、なかなか分かってるじゃねーかと褒めてやりたいところです
あとどうでもいいけど、この画像の出水がめちゃめちゃにこやかに微笑んでてワロタ
お前なんだよその穏やかな笑顔は!お前そんな顔するキャラじゃねーだろ!!(えー
まさか可愛い後輩の前だから猫かぶってるのか出水よ!?もしそんな一面があったとしたら意外すぎるな

《さて、今回の組み合わせはいかがでしょうか?》

《玉狛第二はともかく、香取隊と柿崎隊が対戦するのは久々ですね》

《確かに香取隊は今までずっと上位にいたからなー。
 香取隊って玉狛と入れ替わりで中位に落ちたんだっけ?》

《そうですね、ラウンド3で玉狛が上位に上がった時に入れ替わりで降格、
 ラウンド4では那須隊に敗れて現在はB級9位です。
 下り調子の逆風の中、二期連続上位キープ部隊の
 意地を見せられるかといったところ!》



そしてまずは香取隊について触れる一同ですが、出水の口ぶりだと香取隊は今までずっと上位にいたのが
このところ調子が悪くてズルズルと中位に落ちてきたみたいですね。これってスプラトゥーンで言うなら
B+からズルズルとBに落ちてきたってことですわな。
わかるわかる、最初のうちはそうやって何度も落ちるもんですよ

それに香取隊は、つい最近B級12位の那須隊にも負けたみたいだし、
ここ最近なんかうまくいかねーわ…みたいな雰囲気が漂ってる感じがしますね

《一方の柿崎隊は、ラウンド3で荒船隊に敗れて下位にダウン。
 ラウンド4で中位に復帰して現在はB級13位です。
 格上相手には必要以上に慎重になるという評価を跳ね返して、
 勝利をもぎ取ることができるか!》



そしてお次は柿崎隊ですが…こっちは香取隊とはちょっと違って、B級下位と中位の間をウロウロしているようです
要するにスプラトゥーンで言うならB−とBの間をウロウロしてるってことですか
B−から完全に上がり切れてなくて、何度も行ったり来たりしてると。いやーわかるわかる
スプラトゥーンってのはそんな風に上がっては落ち、上がっては落ちの繰り返しなんですよ

さっきの香取隊もそういう意味じゃ本質的には同じですよね
香取隊はB+に居続けられずにBに落ちたり、柿崎隊はBに居続けられずにB−に落ちたり
どっちのチームも上がったり下がったりしてる。要はどっちも
壁にぶつかっててなかなか先に行けない状態と言いますか

香取隊はB+の壁、柿崎隊はBの壁にぶつかってて、どっちもそれを突破できてないんですよ。
俺のスプラトゥーンもずっとこんなんでしたね、最終的にS+まで行ったものの、
ランクをひとつ上がるたびに必ずこういう壁があって、上がったり下がったりしながら悩むことの繰り返しでした

で、こういう壁はどうやったら突破できるかというと、今までと同じことをただやってるだけじゃダメで
何かしら新しい発見をしたり、視点を変えてみたり、自分に変化をつけないと上には行けないんですよね。
俺もそういう変化を何度も繰り返すことで、ひとつひとつ階段を登ってきました。こういう壁の越え方については、
ウメハラの「勝ち続ける意志力」にめっちゃ詳しい解説が載ってますね
あれは壁にぶつかってもがいてる人ほど、目からウロコがボロンボロン落ちる内容になってると思う。
だから香取隊も柿崎隊も早く本屋に行ってこいと言いたい。最近は電子書籍でも読めるんやで!(えー

「慎重なのは悪いことじゃないですけどね、この間の大規模侵攻で戦ったB級部隊で
 誰もベイルアウトしなかったのは柿崎隊くらいだったはず」

「おっ、身内フォローいいね」

「そりゃもう」

「そういえば柿崎隊長は、初期の嵐山隊のメンバーでしたね!」

「はい、今も大好きな先輩ですよ」

と、そんな中で柿崎隊に対する熱いフォローを入れる時枝先輩。どうやらザキさんはかつての嵐山隊の仲間だったようで
今でも大好きな先輩というくらい、時枝先輩はザキさんを慕ってるようですね。やっぱ人望あるんだなあこの人
迷子になってたユーマを助けてあげたり、影浦からさん付けで呼ばれてたり、今までも人望ありそうな雰囲気を匂わせてましたが
この時枝先輩の一言で確信に変わりましたね。それはそれとして、この大好き発言を見て
「時枝×柿崎もアリね…」とカップリングし始めた腐女子とかいるんだろうか(えー

《そしてもう1チームは、今期の台風の目・玉狛第二!
 開幕から3連勝して上位入りしましたが、ラウンド4は1得点のみで初黒星!
 上位陣の壁はやはり厚かった!エースの空閑隊員以外が
 なかなか点を取れないという弱点を、今後どのように克服していくかが
 上位返り咲きのポイントだと言われています!》



そして最後に紹介されたのが玉狛なわけですが、この玉狛もやはり
上位陣の壁にぶつかっていて、今後それをどう克服するかが課題と言われていますね
つまりですよ、今回の試合は3チームともみんな壁にぶつかっているという課題があって、なかなか先に進めてないんだけども
果たしてどのチームが最初に壁を突破できるか、最初に抜け出せるのは誰なのかっていう、そんな内容になってると思います
この画像並べてみると分かりやすいですよね

 
 
 

そう、香取隊は下り調子、柿崎隊は慎重すぎる、玉狛はユーマ以外なかなか点が取れないと、それぞれに課題があるわけで
その課題をクリアして壁を超えられるのはどのチームかっていう、そんな話だと思うんですよ
要は「壁にぶつかってもがいている人達」が今回のテーマだと思います
どうすか3チームのみなさん、壁を超えたいですか?お前ら壁を超えたいか!?超えたいのんか!?おー!?
だったらもう勝ち続ける意志力の出番なんですわ…(えー

《さあ転送開始まであとわずか!B級ランク戦ラウンド5、間もなく試合開始です!》



そんな3チームの紹介が済んだところで、いよいよ試合開始となります
実際に3チームの顔ぶれがここで描かれてますが、この絵をパッと見た時に俺がどのチームに目を引かれたかというと
真ん中の香取隊ですね。葉子と麓郎がそれぞれ目を合わせないようにツーンとした顔してますが、
なんかそのツンケンした様子が逆にそそる感じしないですか?(えー



「ふん、なによ麓郎のやつ」とか「チッ、葉子の意地っ張りめ」とかそんな風に思ってそう。やべえなんかそそるわ
なんかこう90年代のラブコメ漫画とかでよくあったやつ。とにかくお互い意地を張ってケンカしちゃうやつね
ワートリって恋愛要員少ないし、もしこの2人がそういうラブコメ的な関係だったら俺のツボにはまったと思うんですけどねー
しかし次回以降の展開見ると…ああ…(えー
いやー次回の香取隊レビューは相当アレなことになると思います。ヘタすると大荒れになるかもな…
もしかしたらとてつもない長文になるかもしれない。次回が俺のワートリレビューで最大のヤマになると思うんですよね。次回に続く!


ジャンプ感想:ワールドトリガー 第137話「香取隊」

「それじゃ敵戦力のおさらいだ。香取隊はうちと似たエース中心のチーム…
 得点のほとんどをエースが獲っていて、他の2人がそれをサポートする。
 逆に柿崎隊には決まった点取り屋がいなくて、全員の集中攻撃で点を獲る」

さて前回、いよいよオサム達のB級ランク戦が再開し、玉狛・香取隊・柿崎隊の三つ巴の試合が行われることになったわけですが…
今回の冒頭はその試合が始まる直前に、作戦の最終確認を行っている場面となっていますね
香取隊と柿崎隊の特徴を解説し、その対策を語っていくオサムですが…

「今回は敵チームにスナイパーがいない。離れた場所からあちこちに手を出せる千佳が勝負のカギだ。
 頼んだぞ、千佳」

なんとこの戦い、千佳ちゃんの力を最大限に活かして戦うつもりのようで、「頼んだぞ千佳」と言い出すオサム。
みなさん聞きました!?「頼んだぞ千佳」ですって!みなさん聞きました!?(えー
いやいやこの一言には物凄く以前からの変化を感じますよ。オサムの千佳ちゃんに対する考え方が
今までとは大きく変わっていると俺は思います。どういうことかというと、以前のオサムが試合の時に言っていたことは



「千佳が見つからないようにしないと…」っていう風に
とにかく千佳ちゃんを敵から隠すことしか考えてなかったんですよ。肩を並べて戦おうなんてまったく考えていなくて
とにかく敵から隠す。戦いから遠ざける。それが今までのオサムの思考であって
試合中に千佳ちゃんに指示を出す時もひたすらそれしか言わなかったんですよね

たとえばこれは
荒船隊・諏訪隊と戦った時の指示ですが

「千佳だけは別行動だ!
 絶対に顔を出すな!」

と千佳ちゃんだけ隠れさせたり
次に那須隊・鈴鳴第一と戦った時には

「千佳は敵からなるべく離れて
 見つからないことを優先しろ」

とまた隠れさせたり
さらに二宮隊・影浦隊・東隊と戦った時にも

「千佳は下手に動くな!見つかったらやられるぞ!」

とまたまた隠れさせたという…

まあこんな感じで、とにかく動くな、顔を出すな、見つかるなという徹底ぶり。
これじゃ何もするなって言ってるのと同じですよ。まあ敵のスナイパーを警戒してるっていうのもあるんだろうけど
あまりにも千佳ちゃんを戦いから遠ざけすぎだと思ったし、これだと千佳ちゃんが一方的に守られてるだけで、
同じ危険を背負って戦う仲間だとはとても思えないと今まで俺は思っていたわけです

でも今回は、ついに「頼むぞ千佳、お前の力が必要だ」と言わんばかりに
千佳ちゃんを中心とした戦術を組むようになったわけで。この場面を見てはじめて俺は
本当の意味で千佳ちゃんがオサム達の仲間になったと思ったね



「頼んだぞ」って言われた千佳ちゃんもすごい嬉しそうだったし、
千佳ちゃん自身もこれでやっとチームの一員になれたって気持ちがあるんじゃないでしょうか
ちょっと前までは、「今のままじゃチームの役に立てないから…」って
自分のことを足手まといだと思ってたみたいですからね

ただ、そんな千佳ちゃんを変えてくれたのはすべてユズル大先生のおかげなんですけどね(えー
マジでユズルに対しては足を向けて寝られないよね…こうして千佳ちゃんが本当の意味で玉狛の一員になるという
きっかけを作ってくれたんだから。千佳ちゃんの鉛弾狙撃についてはそういう意味もこもってるから
できることなら玉狛メンバーで考えて習得してほしかったんだよなー

「”有利な状況を作って敵に当たる”。作戦通りに行くぞ!」

「了解!」

そして最後にこの一言で締めるオサムですが、「有利な状況を作って戦う」っていうのも感慨深いものがありますねー
なぜなら、この間の二宮達と戦った試合というのは、とにかく有利な状況を作れなかった試合だからですよ
あの時の内容としては、オサムが犬飼相手に足場の悪い不利な場所で戦って、一方的に撃たれまくったり
ユーマを援護する味方が誰もいなくて人数不利の苦しい戦いを強いられたり、
ずっとそんな風に有利を作れず不利な条件で戦ってばかりの試合だったわけですからね



今回オサムが「有利な条件を作って戦う」と言っているのも、この時の教訓があってのことだと思います
実にいいですねー。過去の失敗を活かそうとしてるって感じで、この前のようにはいかないぞっていう意思を感じます
この作戦会議のシーンだけでも、玉狛が以前に比べてずっといいチームになったっていう気がしますね
以前はチームとして穴ボコだらけに見えたわけですが、今はその穴が一気に埋まった感がすごいです。
こうなると一気にジャンプアップする可能性も大いにあるでしょうねー

「今回のマップは工業地区だ、建物で狙撃の射線を切りつつ迎え撃つ。建物の配置は頭に入ってるか?」

「はい!」

「よし、玉狛と香取隊は戦い方が似てる。空閑と香取はどんな状況からでも点が獲れるエースだ、
 絶対に1人で戦うな」

「わかりました!」

そして場面変わって、こちらは柿崎隊の作戦会議。隊長のザキさんが仲間たちに指示を出しているわけですが
これ聞いてみて思ったのはめっちゃいい指示出してるやんってことなんですよね
というのも、さっきオサム達は「千佳の狙撃を主軸にして戦う」っていう作戦を立てていたわけですが
それに対してザキさんは「建物で狙撃の射線を切りつつ迎え撃つ」というプランを立てているわけですよ

ちゃんとオサムの作戦を読んでて、それに対する対抗策も立ててるっていう。
しっかりしてますよザキさん。そして仲間もザキさんの作戦に応えるように
建物の配置を頭に入れてきたということで、ちゃんとしたチームとして機能してる感じがしますね

それに仲間に対する指示として、「空閑や香取とは絶対に1人で戦うな」ってことを言ってますよね
分かってるわザキさん…この指示って俺がこの間の戦いで死ぬほど繰り返し言ってたやつですよ
格上の敵とは絶対に1人で戦うなってやつ。ザキさんはその重要性をちゃんと理解してるってところが
俺からするとメチャクチャ好感度高いです。すごいじゃないですかザキさん、思ってたよりもずっといい隊長ですよ

「ザキさんこないだ空閑くんに会ったんでしょ?どんな感じだった?」




あと柿崎隊のいいところとして、オペレーターの宇井ちゃんが可愛いっていうのがありますよね(えー
いやマジで、この子一見すると目つきが悪そうに見えるけど、のほほんとした性格ですごく可愛らしいんですよ
それに髪型がふわっとした感じで首元ぐらいまである長さなわけですけど
俺的にこういう髪型ってすごい好きなんだよなー
ワートリのオペレーターで一番好きなキャラを選びなさいって言われたら、俺は宇井ちゃんを選ぶレベルで好きですわ

あとはこんな風に、チームのみんながなごやかなムードで会話できてるっていうのも重要ですよね
結局どんなに強いチームであっても、険悪になってしまったら存続不能になってしまうってことはよくあることなんですよ
最近で言うとSMAPなんかがそうだったよね…あれほどの大活躍をしたチームであっても
険悪なムードだけはどうにもならなくて、それが最終的にチームの解散を招いてしまったわけで。

だから柿崎隊のようになごやかなムードが作れているっていうことは、
それだけでチームとして貴重っていう気がします。優秀なエースがいるとかズバ抜けた天才がいるとかよりも
俺はこういう温かいチームにこそ入りたいっていう気がしますね

「始まったらまずは合流優先だ。4人で勝つぞ!」



そして最後に、「4人で勝つぞ!」とまとめるザキさん。チームで戦うってことをちゃんと意識していますね
このザキさんの一言を聞いて、「戦う時は3人で」と言っていた東隊のことを思い出しました
俺は東隊についても、しっかりとチームワークのとれている素晴らしいチームだと評価しましたが
柿崎隊を見ていてもそれと同じような雰囲気を感じますね。柿崎隊はマジでいいチームなんじゃないかなー

さて、その一方で問題なのはこの後に出てくる奴らなわけですが…(えー
いやぁ…あいつらについてはレビューするのも相当に骨が折れるでしょうね
なにしろ、さっき俺が言ってた「険悪なチームはもうそれだけでヤバイ」ってやつを
思いっきりやらかしてる奴らだしね…(えー

ちょっとあいつらについては長々とお説教が必要になるだろうから、
今回の感想はいったんここまでにして、次にたっぷりと語ることにします。
次の感想は過去に例がないほどのお説教回になるだろうね…(えー  果たしてどうなることやら…


・ワールドトリガー感想見ました、ここで一旦切るんですね… 
 香取隊は当時の評価もかなり悪かったから大分荒れそうですね…特に後の展開のためにボロクソ言うんだろうなぁ
 でも楽しみにしています by カイ

カイさんこんにちは、香取隊の感想について「ボロクソに言うんだろうなぁ…でも楽しみにしています」って
なかなか意外な反応ですね、なんかちょっとマゾっぽいぞ(えー
それと「香取隊は当時の評価もかなり悪かった」っていうのを聞いて驚きました、
それって初耳なんですが香取隊って当時は結構叩かれてたんですかね?

俺が連載当時よく見かけたのは、「葉子ちゃんかわいい!」って結構葉子に対して好意的な人たちで
女性キャラ大好きみたいな読者にはウケが良いのかなーなんて考えながら見てました
ちなみに、俺個人の評価がどうかっていうとそれはもうヤバイんですけどね…(えー
正直かなりヤバイ感じですね…香取隊好きの人が俺の感想見たらどうなるんだろうって思ってます
そういうわけで今回の感想は心の準備をしてから読んで欲しいですね…



ジャンプ感想:ワールドトリガー 第137話「香取隊」 香取隊パート




「やっぱりデータが少ない分、玉狛の方が不気味な感じするね」

「ウワサだとこの子の友達だか家族が、ネイバーに攫われてるらしい」

「そうなんだ…!」

「だから何?そんなのボーダーじゃ珍しくもなんともないわ」

「そんだけ真剣に遠征部隊目指してるって話だよ」

「カンケーないじゃん。家族が攫われてたらA級になれるわけ?」

さて、それではいよいよこの間の続きの香取隊レビューに入りたいと思います。
試合前の作戦会議中、玉狛についてのデータが少ないので知ってる情報を出し合う麓郎雄太でしたが
葉子はというとそんな話し合いにさっぱり参加せずに、「あ〜かったるいわ〜」と言いたげにスマホで遊んでいました



葉子お前ってやつは…この態度の何がヤバイって、この隊は「香取隊」なわけだから
まがりなりにもこのチームの隊長は香取葉子なんですよ
その隊長がこんなにも無気力でメンバーから呆れられてるっていうね…

この直前のシーンを思い返してみると、玉狛のオサムも柿崎隊のザキさんも、それぞれ隊長としての役目を果たすべく
チームが勝つための作戦を考えてきて仲間達にそれを伝えていたわけですね
そんな中で葉子だけがそれをサボってるわけだから
もうこの時点で他のチームに後れを取ってるっていうか、こんな調子じゃ勝てるわけがないっていうか、
自分の怠慢でチームの勝ち目をなくしてることに気づくべきだと思います

以前俺は隊長としての役目につ
いて、「仲間の力を引き出してチームを勝ちに導くことだ」と語ったわけですが
葉子がやっているのはそれとはまったく逆のことなんですよね。
仲間のやる気を失わせてチームを負けに導くようなことをやっちゃってる。だから俺が今、葉子に一番言いたいセリフは
隊長としての
務めを果たせ
ということだ

ってことなんですよ。いやほんと言ってやってください風間さん!あの女にこのセリフ100回くらい言ってやってください!

「お前な…もうちょっと真面目に作戦会議に参加しろよ。
 こんなこと言いたかねーけど、これ以上落ちたらどうすんだよ」

「どうするも何も、負けたらそれがウチの実力ってことでしょ?」

(…B級中位に落ちて連敗して、相当へこんでるな…)

そんな風に不真面目で作戦会議をサボろうとする葉子に対し、「お前もう少しちゃんとしろよ」と注意する麓郎でしたが
葉子は相変わらずスマホで遊んだまま、「負けたらそれがウチの実力でしょ」と投げやりな一言を返してくるだけです
雄太いわく、この葉子の態度は「このところ格下相手に連敗してて気落ちしてるから」というのが原因のようですが…




まあ確かに連敗して落ち込むのも分かるけど、だからと言ってこの投げやりな態度は到底認められるもんじゃないですわな
「負けたらしょせんその程度がウチの限界」みたいに自分たちの限界を勝手に決めるなよと言いたいです
そんな風に限界を決めちゃったら、それ以上先に行くことなんてできないじゃんっていう。

たとえばウメハラも最初はその辺のサラリーマンに負けたり、大会の一回戦で負けたり、負けてばかりの日々を送っていたわけですが
そこでもしウメハラが「これが俺の限界なんだ、これ以上がんばったって無駄なんだ」と思っていたら
その後の活躍はすべて歴史から消えていたわけですよね。
格ゲーの歴史に残るほどの活躍が全部消えていたわけですよ。
自分に限界を作るっていうのは、それほど自分の可能性を潰してしまうことだと俺は思います
それに葉子はこのところ負けが続いてて落ち込んでるってことですけど、俺に言わせれば

「ちょっとばかし負けが込んだくらいのことで」



「諦めるなんて出来るかッ!!」

っていうような熱意はないのかと言いたいですよ
ちょっと負けたらもうやる気なくすのかと。一度つまずいたらもうどうでもいいっていう程度の熱意しかないのかと
お前はそんなもんなのかよっていうもどかしさがあります。そんな葉子を見ていると
山下真司が檄を飛ばしてくれないかなーと思います(えー

「お前たち!!俺がなぜ怒っているのかまだ分からんのか!!
 このところ連敗しているからじゃない!!
 もうどうでもいいやっていうお前のその心が許せんからだ!!」

「いい加減にしてくんねぇかな…はぁ〜…」

「真面目に聞け!!お前がやっていることは裏切りだ!!
 いいか!!お前のだらしない部分を注意してくれた麓郎くん、
 チームの雰囲気が崩れないよう気を配ってくれている雄太くん、
 オペレーターとしてみんなを支援してくれている華さん、
 そういう陰で支えてくれた人々の信頼を、お前は手ひどく踏みにじったんだ!!」

「…」

「俺は優等生のA級よりもお前らの方が好きだ!!
 しかし今日のお前は最低だ!!
 それはチーム戦をなめているからだ!!
 勝つってことをバカにしている!!いま自分がやっていることを
 ひたむきにやらないで、この先一体どれだけのことができると思ってんだ!!
 何をやるのもいい加減にして、一生B級のままで終わるのか!?
 それでいいのか…!お前らそれでもボーダー隊員か!!
 悔しくないのかあああああああああ!!」

てな感じでね。いやほんと言ってやってくださいよ山下真司さん、この無気力な女に言ってやってください!

「いい加減にしろよ葉子…!ちょっと負けたくらいで毎度毎度!」

「は?毎度って何よ」

「今までだってそうだろうが!!最初はアタッカーランク上げてると思ったら
 いきなりガンナーに転向…!ガンナーランクで伸び悩んだら
 今度はオールラウンダー!ちょっとつまずくたびに
 コロコロやること変えやがって!!」

ってそんな中、葉子の態度に我慢ならなくなった麓郎の怒りがついに爆発する結果に!
いいぞー!!やれやれーい!!もっと言ってやれーい!!(えー
いやほんと、麓郎が怒るのももっともですよ。今までもこんな風にずっと投げやりな態度だったらなおさらですね



あまりにも不真面目に自分の役目をコロコロと変えてきたという葉子ですが…
もしもですよ、もしも葉子がこうして怠け者に見える一方で、実は影で思い悩んでいたとしたら…
葉子なりに全力で頑張ったけど、どうしても無理だったという苦悩を抱えての決断だったとしたら…
もしそうだったら…と考えたとしてもですよ、こいつは怒られて当然なんですよ!!(えー

なんでかと言ったら、葉子がコロコロと役割を変えるたびに振り回される人たちがいるからですよ。
これが葉子1人だけの問題だったら何をしようと勝手ですが、これはチーム戦なんですよ。
お前1人でやってんじゃないんだよっていう。たとえば野球をやる時に「わたしピッチャーやりたい」って
言い出したメンバーがいるとして、そいつにしばらくピッチャーやらせてみたら
「ピッチャーあきた。次はキャッチャーやりたい」とか言い出して、仕方なくキャッチャーに変えてやったら
「キャッチャーつまんないわ。やっぱセンターやりたい」みたいなこと言い出したら
そいつブン殴りたいと思いませんか?(えー

そういうワガママを言うたびに、振り回されるチームメイト達がいるわけですよ
だからもし自分の役割を変えたいんだったら、勝手に1人で決めるんじゃなくて
ちゃんと仲間と話し合ってみんなを納得させなきゃダメだ
って思うんですよ

実際に麓郎は、葉子が勝手に役割をコロコロ変えることに納得できなくて怒ってるわけじゃないですか。
そういう麓郎の気持ちを完全に無視した行為だなと思います。仮に葉子に隠された事情があったとしても関係ないんですよ
隠してるってことがもうすでにダメだろって思う。事情があるならあるで、それをちゃんと話してないってことは
仲間とのコミュニケーションをサボってるっていうことだと俺は思いますね



「(イラッ…)アタシよりガンナーランクが下の人に説教されたくないんだけど」

「あんだと!?」

「上級者の壁ってのがあんのよ。マスターになったこともない人間には
 理解できないだろうけど」

「…!!」

「よ、葉子ちゃんそれはちょっと…」

ああそして、さっきの麓郎からの「もっと真面目にやれ」という指摘に対して
「私より弱いザコは黙ってろ」と言い返してしまう葉子!
なんつーことを!これには麓郎も思いっきり頭にきてしまったようです、さすがにひどい一言ですもんね…
もし俺が麓郎の立場だったら、これ言われた瞬間にもう香取隊を抜けてるレベルですよ(えー

「ああそうだよ…!!お前がたった半年で上がったマスタークラスに
 2年かけて腕磨いて、犬飼先輩に射撃習っても届かねえのがオレの実力だよ!!
 けどお前は違うだろが!!」

「…」



「訓練もせずにそんだけやれるくせに、なんでもっと本気でやらねーんだ!?
 毎回毎回、全力出さねえ理由ばっか探しやがって!!
 上級者の壁だと!?いっぺんでもまともに壁にぶち当たってから言いやがれ!!」

そして麓郎大激怒キター!!とうとう葉子に対する今までの苛立ちをすべてぶつける麓郎!
いいぞーやれやれー!と思ったけど、麓郎のセリフを聞いてるとこう…なんかちょっと引っかかる部分がありますね
葉子に対して「なんでもっと本気でやらねーんだ!!」っていうのはいいんですよ、そこに関しては完全同意なんですけど

麓郎は自分自身について、「2年間がんばっても俺はマスターに届かなかったんだよ!これが俺の限界だよ!」みたいに
自分で自分の限界を作っちゃってますよね。そこが引っかかる部分なんですよ
そういう風に限界を作るなって俺がさっき葉子に言ったことを、今度は麓郎がやっちゃってるっていう。
壁がどうこう言ってるのもなんか似てるし…お前ら実は似たもの同士なんじゃないか?

それに「俺は2年間努力した」っていうキーワードも物凄い気になります
2年間努力してもダメだった…お前それマジなの?マジで言ってんの!?なぜ2年間という言葉に俺がこだわるかというと
ついこの間、木虎がオサムについて語った時に



「2年間努力すればオサムは上に行ける」って言ってたからですよ
あの才能ゼロのオサムですらそう言われてるんですよ!?2年間普通に努力すれば上に行けるんですよ!?
そんな中で「俺は2年間がんばったけど無理だった」って言うことがどれだけ情けないか分かってるか!?
才能ゼロよりも下ってことだぞ、お前才能マイナスなのか!?それが自分の限界ってマジで言ってんのか!?

む〜…

この麓郎の「2年間やっても結果が出なかった」って件についてはね
才能がどうだとか努力した量がどうだとか言う前に、ちゃんと考えてやったのかってところが気になるんですよ
俺がこのところずっと言ってることとして、どんな分野でもちゃんと考えてない奴は上に行けないってことがありますが
麓郎もそういうタイプなんじゃないのかなと思うわけなんですよ



特に「犬飼先輩に習っても無理だった」って言ってるあたり、かなりあやしいと思うんですよね…
というのも、つい最近モンストでこういう奴がいたじゃないですか
「WIKIの言う通りにやってるのに上手く行かない!!」みたいな奴が。
そう、WIKIの情報を鵜呑みにして、エポカが最適正だと思い込んで、エポカだらけのパーティを組んでたわけですが
それが上手く行かずにツイッターでわめいてた奴ですよ。麓郎もこんな感じで、今まで犬飼の言うことだけが正解だと思い込んで
自分の考えが足りないような努力をしてきたんじゃないのかなって思うわけです

そうでもないと、ここまで実力が伸びないってまず考えられないと思う。なにせ普通に努力したオサムより弱いのがこいつですからね
努力をする時に考えることがどれだけ大事かってことは、多くのアスリート達も口にしてることなんですよ
たとえば野球のダルビッシュが「努力は嘘をつかないって言葉があるけど、
ちゃんと頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ」
って言っていたりだとか
あとは卓球の水谷隼なんかもそういうことを語っていましたね



水谷隼は「負ける人は無駄な練習をする」っていう物凄いタイトルの本を出しているわけですが、
この本の中で水谷はこう語っているわけです

「普通の選手は”ただ頑張るだけの練習”をする。
 しかし強くなる選手は”考えながらの練習”をする。
 たとえ練習した時間が同じでも、その効果はまったく違ったものになる。
 どういう練習が自分に必要かという意識がなく、
 他人に押し付けられただけの練習は無駄な練習だと思う」

「重要なのは練習効果であり、練習は量ではなく質を優先すべきだ。
 ただ量をこなすだけの練習は無駄な練習でしかない。
 しかし日本の指導者や選手は、たくさん練習をすることで満足する傾向がある。
 そうすることで指導者も選手も自己満足に陥っていく。
 そんな自己満足のための練習は、たとえ100時間やったとしても意味がない」

というのがそれなんですよ。いやもうね…これは本当に今の麓郎に対して言ってやりたい言葉なんですよ
「俺は2年間がんばった」って言ってたけど、その間お前はちゃんと考えて練習してたのかと
”ただがんばるだけの練習”はいくらやったって意味がないってね

ちなみに水谷隼は、学生時代の「量だけをやらされていた練習」に比べて、今の練習時間は3分の1ほどに減っているそうです。
その結果、日本卓球選手の中でもナンバーワンの実力を発揮しているわけだから
質のいい練習を行うことさえできれば、たとえ量が少なくても絶大な効果を発揮できるってことですよね

実はこれと同じことを、プロゲーマーのときどが最近やっているわけです
ときどはプロになったばかりの2011年ごろ、1日の練習時間は8〜10時間ほどだと語っていたわけですが
それが2016年には4〜5時間に減っており、さらに2017年には3時間にも満たないぐらいにまで減ったそうです
それだけ練習時間を減らしてどうしたのかというと、
「どうやったら強くなれるか考える時間を増やした」と語っているんですね

そしてそういう練習法に変わってから、ときどは以前にもまして圧倒的な実績を残すようになってきたわけです
ここ1年ほどの格闘ゲーマーの中で、一番活躍した奴は誰かと言ったらときどですからね
最近のときどは、世界でもナンバーワン争いをするほどのとてつもない成果を挙げているわけで、
量だけをただこなす練習より、質を追求した方が効果が高いことを証明しているわけです

MAJOR 2ndでもこんな話がありましたよね、大吾がバントの練習をする時に
最初は何も考えずにただ回数をこなしてたけど、それだと全然うまくならなかったわけで。

そんな中で姉ちゃんが登場して、「そんなんじゃいくらやってもムダだよ」って指摘を受けたわけですよ。
ちゃんと考えてない練習は質が低くて、そういう練習をいくら回数こなしても無駄になるだけだと。
これって本当にあらゆるところで言われてることなんですよね

たとえば格闘ゲーム業界でも、「波動拳を一発撃つのにもちゃんと意味を考えろ。
何も考えてない波動拳なんて、どれだけ撃っても上手くならない」
って言われてたりします
波動拳を撃つことで相手をどう動かしたいか、そこからどういう状況を作りたいのか、その結果どう勝ちたいのか…
そういうことを考えてない奴は、どれだけ練習の量を積み重ねても上手くならないっていう話なんですよ

ウメハラも「勝ち続ける意志力」の中で、考えることの重要さを説いてましたね
「何も考えずに時間を使ってもダメ。それが本当に自分にとって必要なことなのか、
 ちゃんとプラスになっているのかを考えながらやっていかないと、
 費やした時間が無駄になる。そんな練習を長時間ただ続けていても、
 苦しいだけで何も身につかない。良い事なんて何一つない。
 自分を痛めつけることと努力することは違う」
っていう風に。もうね、みんなが言ってるんですよ。成功した人はみんな「ちゃんと考えて練習しろ」ってことを言ってる。
それを考えずに時間だけ積んだ練習なんて、どれだけやったって意味がないってね。果たして麓郎の練習内容はどうだったのか…

というか麓郎がちゃんと考えながら練習してる奴だったら、2年間もダメな時期が続く前に
絶対どこかで方法を変えてると思うんですよね
「今の方法だけ続けてても自分はダメだ、もっと別の何かが必要だ」ってさすがにどこかで気づくだろうと。
なにも犬飼の教えだけが正解ってわけじゃないと。
そういう気づきさえあれば、きっと新しい何かを試すと思うんですよ



たとえばオサムはまさにそういう道のりを進んでいると思います
最初はとりまる先輩の教えを受けてましたが、「今の方法だけじゃダメだ」と思って嵐山さんに教えてもらったり、
さらに出水や唯我とも特訓してみたり、それでも成果が出なかったから今度は木虎に教わったりと
様々な人のところを訪れて、色々と試行錯誤しながら変化していってるわけですよね

麓郎にはそれがないんだと思います。「犬飼先輩に教えてもらったのに…」みたいな気持ちのまま、
そこから何も変わらずに止まっちゃってる。それじゃいくら時間が経っても成長しないと思うんですよ
オサムだってもしも「嵐山さんに教えてもらったのに成果が出なかった!!
これがぼくの限界なんだよ!!」
みたいなこと言ってたら、やっぱりなんの変化もなく弱いままだったと思いますしね

実は俺もこれと同じような経験をしたことがあります。スプラトゥーンをやってる時の話なんですけど
わかばシューターの腕前をもっと上げたいと思って、誰か手本になる人はいないかなと
わかば使いの中でもトップクラスに強いと有名なKGMって人を手本にしたことがあるんですよ

KGMさんはニコニコでプレイ動画を何十本と投稿している人なので、
これを参考にしてれば自分も上手くなるなと思って、ひたすらKGMさんの動画を見て真似するってことをやってたわけです
しかしなぜか、いくらKGMさんのプレイを参考にしても、俺はまったく上手くならなかったんですね

動画の中のKGMさんは鮮やかに勝っているのに、俺が同じことをやろうとするとグダグダになって負けてしまう。
なぜそうなってしまうのか不思議でしょうがなかったんですが、しかしひとつだけ分かったことは
「このままKGMさんの真似だけやってても自分はダメだ、もっと別の何かが必要だ」ってことだったわけです
だからそれからは、もっと別の人の動きも見てみたいと思って、オサムのように
次々と他の人の動画をあたっていくってことをやったわけです

実際に名前を挙げるなら、ゆずぺっぱ、あお、かおちん、あとみー、いろどり、竹田ぺろあき、くろすといった人たちの動画を
次々に見ていったわけですよ。そうすると、この人たち1人1人がそれぞれ勝つための戦術ってものを考えてプレーしていて
それを見るうちに、「俺だったらこうする」って俺自身の戦術が浮かぶようになったというか
この場面はこういう理由でこうする、あの場面はああいう理由でああするっていう、自分なりの根拠のある戦術を考えられるようになって
その結果今までよりも勝てるようになったってことがありましたね

だから要するに、1人の師匠からの教えを鵜呑みにしているだけだと、自分なりの発想ってものがない微妙な強さしか身につかないし
自分の成長を止めてしまうおそれがあるから、もっと強くなりたいなら色んなところから吸収した方がいいんですよ
2年間も強くなれずに停滞している麓郎の姿を見て、ますます俺はそう思うようになりましたね

あとは麓郎と葉子の2人に共通することなんですが、とにかく「壁がある」ってことを繰り返し言ってますよね
2人ともそれぞれ違う壁にぶつかって苦しんでいると。そんな中で「お前の壁はニセモノだ、俺の壁が本物だ」みたいなことを
言ってるわけですが、俺に言わせれば壁なんて誰にでもあるし、どこにでもあるし、
そのすべてが本当の壁で、人生それが当たり前だよ
って思いますね

 

たとえばオサムだって、この間戦った二宮たち相手にB級上位の壁を感じていたし
柿崎隊だってなかなか順位を上げられずにB級中位の壁に跳ね返されてるわけですよね
誰だってそういう壁を感じて生きているんですよ。どこにだって壁ってものは存在するんですよ。
俺だってスプラトゥーンをやってる時に、何度も何度も壁を感じたことがあります。
たとえばスプラトゥーンには、以下のように実力順のランク分けがされているわけですが

S+
S 
A+  
A  
A−  
B+  
B  
B−  
C+  
C  
C−  
俺に言わせれば、C−からS+に上がるまでこのランクのすべてが壁でしたよ
軽々とラクに抜けられたランクなんて本当にひとつもなかったですよ
ランクがひとつ上がるたびに、今までよりも敵の強さがグンと上がってボッコボコに負けてすぐまた下に落とされるっていう
そんなことの繰り返しで、いつも目の前に壁があるイメージでしたね。そんな中、どうやったらこの壁を超えられるんだろうって
必死に考えて、ひとつひとつ新しいことを試しながら、少しずつ実力とランクを上げてS+まで行くことができたんですよ

だから壁があるのなんて俺にとっちゃ当たり前なんです。その壁を超えるために必死に頭を使って
色々なことを試し続けるのが努力なんじゃないのかと言いたい。
何も考えずに壁にぶつかって苦しんでるだけっていうのは、さっき水谷隼が言ってたように
「それは無駄に頑張ってるだけで、そんなことは100時間やっても意味がない」
っていう風に思います。壁を突破したいならそういうことに気づくべきなんですよ。それに、そういう壁の超え方っていうのは
ウメハラが「勝ち続ける意志力」の中でとことん語っているんですよ



「たとえば、自分がゴールを目指している途中に壁があったとする。
 殴って壊れる壁もあるだろう。しかし、それが殴っても壊れない壁だったら?
 その時はよじ登ってもいいし、近くにハシゴがあるかもしれない。
 ”ノブをひねればドアが開く”ということに気づく程度の問題かもしれない。
 多角的に考えれば、きっと攻略法は見つかる。
 それなのに、とにかく根性で殴り続ければ先に進めると勘違いをすることがある。
 確かにガムシャラな努力で先に進めることもあるだろう。
 しかし、それくらいではビクともしない壁もある。自分の手には負えない才能の壁だ。
 そんな時、「俺の才能はこんなものか…」と落ち込む必要はない。
 それよりも頭を使って考えるべきだ。殴って壊れない壁なら別の方法を探せばいい。
 もしかしたら壁を超える必要すらなくて、迂回する方が早いのかもしれない。
 考えることを放棄して、ただ時間と数をこなすのは努力ではない」

って書いてあってね…おい聞いてるか麓郎…聞いてるか麓郎よ!!(えー
これはお前のための言葉だよ!2年間頑張っても壁を超えられないって嘆いてるお前への答えがこれだよ!
自分の限界だとか才能がないだとか、そんなこと悩む必要なんかないと。そんな暇があったらもっと頭を使って考えてみろと。

「もしかしたら壁を超える必要すらなくて、迂回する方が早いかもしれない」
って一言がありますが、
実際にこれをやったのがオサムだなって俺は思います
なぜならオサムは、つい最近まで「自分1人でキルを取れない。1人で点を稼げない」っていう壁にずっとぶつかってたわけで
当初はその壁をガムシャラに壊そうとしてましたけど、二宮たちに負けてふと気づいたわけですよね
「あ、そうかこの壁って無理に壊さなくてもいいんだ」ってことにね

自分1人で点を獲るんじゃなく、仲間を活かすことで点を獲る。そういう迂回ルートがあることに気づいて、
今はスルリと壁を抜けて先に進んでるわけですよ。逆に、そういう壁にぶつかったまんま進めずにいるのが麓郎だと思います
2年間ずっと殴っても壁が壊れなかったんだから、いい加減別の方法がないか考えてみろと言いたいです
オサムは以前、とりまる先輩に「お前は弱いけど馬鹿じゃない」てなことを言われてましたが
こういう壁にぶつかった時、ちゃんと考えることができるってところが「馬鹿じゃない」って言われる所以なんだろうなと思いますね

「なに熱くなってんの?だっさ」

「てめえ…!!」

「ろ、ろっくん…!(ああ…チームの雰囲気は最悪だ…)」

さて、話がメチャクチャ長くなってしまいましたが、最終的には葉子の「熱くなってんじゃねーよダサイんだよ」という一言で
終わらされてしまいました。うーん…結局は作戦会議をするどころか、ただ単にチームが険悪になっただけでしたね
まったくもってチームとしてはズタボロと言わざるを得ない香取隊ですが、こんな状態でいよいよ試合開始の瞬間が訪れてしまうことに…

《全部隊、転送開始!各隊員は一定以上の距離を置いて
 ランダムな地点からのスタートになります!まずは全部隊が合流を選択…》

《いや…香取ちゃんが突っかけるなこりゃ》



っておいおい!なんと試合が始まったその瞬間、この場で最強の相手であるユーマに
いきなりタイマン勝負を挑みに行く葉子!お前なにやってんの!?
ワートリでは「弱い奴から狙うのが定石」とよく言われていますが、まったく逆のことやってんじゃねーか!
なんでいきなり最強の相手に1人で突っ込んでんの!?大丈夫なんでしょうかこの女、「勝てばいいんでしょ」とは言いつつも
ヤケクソになってるとしか思えません(えー  さっきの言い合いでもう何もかもうぜーって気持ちになったのかもしれませんね…
なんとも投げやりでやけっぱちなスタートになってしまいましたが、そんな香取隊の命運やいかに…次回に続く!


・お疲れ様です、某所では大志さんのような意見と、葉子ちゃんかわいい後は香取隊全員ダメだみたいな意見が
 ほとんどでしたね。2シーズン連続上位だったポテンジャルは解るんですが、大規模侵攻を乗り越えて
 成長したチーム(個人)と比べるとなると...次回も楽しみにしています by カイ

・あれ?香取が好かれてる様子なんてネタ以外じゃ見たことないですぞ…?
 むしろ、ハナから嫌われ&やられ役なイメージ by ベーグル

・ワートリは当時の周りの評価は見なかったけど、自分も葉子は大っ嫌いでしたねぇ・・・
 自分より上の人との壁に悩む人とかは共感出来る部分はあるかも知れませんが、
 努力を放棄した上に周りにも迷惑を掛け続けるような子は多少美人でも無理です。
 一人で逃げても許されるのは自分に迷惑が掛かる範囲だけですし。 by もみじ

・勝てるかどうか?戦術的にどうか?という意味なら香取隊の当時の評価はさんざんでしたね。
 それこそ勝てるかどうか以前に『玉狛は今回の試合で何点とるんだろ』
 『香取隊が一矢報いることができるかどうか考えようぜ!』的なハナシも結構な割合で……
 というか当時玉狛の戦略の全容が明らかになったときは香取隊、柿崎隊の立場に立って
 どうすれば攻略できたか?を考えている人がかなり多かったです。
 実際『情報がなかったら香取隊が万全でも積みだろコレ』という人も結構いました。 by ちけっつ

・今回は壁にぶつかったときの精神性について熱く語られましたね。嫌いじゃない。嫌いじゃないですこういうの。 
 香取隊については私は「クレバーな青少年の多いボーダーには珍しい未熟感あふれる若者たち」という
 生温かい意見が多かったように記憶しています。一定数の葉子ちゃんファンがいたのは間違いないですが。 
 今回の議題とは少しずれますが、私の地元にはそれなりに名の知れた体育系大学がありまして。そこの関係者が言うのには
 「教えられた練習をやっているだけの子は、学生時代に結果を出してもその後が伸びない。
 考えて練習している子は卒業した後も伸びる」とのこと。
 近年は合理的・科学的な指導法が確立して、大会などで結果を出すこと自体は難しくなくなっているそうです。
 しかしそこから先、プロや指導者として大成するのは、自分で考えて練習することのできる子だけだと。
 また、そういうことを考えられる子ほど周囲に目を配り、社会性が高い傾向にあるそうで……
 修と麓郎の人望の差が、こんなところでくっきりと……。 by 羊肉

ふむ、香取隊が連載当時どう思われてたかってコメントをいくつか集めてみましたが、
どのコメントもだいたい「香取隊の評価はかなり低かった」って感じで一致してるみたいですね
マジですか…俺が印象に残ってるのは、「葉子ちゃんは影で必死に努力してるのかもしれない」って
葉子のことを影の努力家だと推測して、葉子に対してかなり甘い評価をしてる人たちの様子でしたねー

だから俺が今回の感想を書くにあたって、「葉子が影で努力をしてようがなんだろうが、あいつは怒られて当然だぜ!」って
語った箇所についてはこんな過激なこと書いて怒られないかな…って内心かなりビビッてました(えー
まあでもみんなの話では香取隊の擁護派はかなり少なかったみたいで、そんなに心配することもなかったみたいですね


ジャンプ感想:ワールドトリガー 第138話「玉狛第二H」

《香取隊長、開始早々に空閑隊員を強襲!
 これはいきなりのエース対決になるか!?》

「あのバカ…!一人で突撃しやがった!」

「葉子ちゃん…!」

《2人ともすぐ援護に向かって》

「「了解!」」

さて前回、試合が始まったと思ったらいきなりユーマに向かって1人で突撃していった葉子ですが、
これはもしかして香取隊の作戦なのかと思ったら全然そうじゃなかったみたいですね
「あのバカ…!1人で突撃しやがった!」と仲間の麓郎たちも葉子の無茶な行動に慌てでおり、
冷や汗をかきながら援護に向かうハメになったという…

いやはや本当に作戦でもなんでもない気まぐれな突撃だったというわけですね
要するに葉子はその場の気分だけで動いてるってことでしょうか、後先考えずに敵に向かって突っ込んでるというか…
果たしてユーマほどの強敵を相手に、そんな鉄砲玉みたいなやり方でまともに戦えるんでしょうか?

ってめっちゃまともに戦えてる!?
なんやこの女!?涼しい顔でユーマの攻撃をさばいて痛烈な弾丸を撃ち込んどる!?
思った以上に驚異的な戦闘力の持ち主じゃないですか!あれだけ何も考えてないのにここまでやれるとは…
いや、むしろ何も考えずにここまでやれてしまうからこそ
今まで考える機会のないまま勝ててしまったのかもしれませんね

そのへんのB級レベルの奴らが相手なら、この葉子の圧倒的な実力だけで勝ててしまうだろうから
香取隊は今まで細かい作戦とか考える必要がなかったんじゃないでしょうか。
なまじ圧倒的な才能を持っているだけに、それを工夫する必要もなくB級上位まで来てしまったというか…

しかし、それが通用するのもここまでだと思います。それだけじゃこれ以上先に行けないというのが
葉子のぶつかってる壁だと思うんですよね。本人も前回その壁をだいぶ気にしているようでしたし
才能任せのやり方だけじゃ段々通用しなくなってきて、その壁の越え方がわからないからイライラしてるんだと思います

しかしまあ、才能だけでここまでやって来たっていうのも、ハンパなく恵まれてる話ですよね
オサムなんてあまりにも才能がなかったからスタート地点ですでに壁にぶつかってるようなもんなのに(えー
ただ、オサムは今までそれだけ「才能の限界、自分の壁」があって当たり前の生活を送ってきたから、
ちゃんと考えて壁を越えるってことができる奴だなと俺は思います
逆に、そういうことがまったく出来ないのが葉子なわけで…葉子がコロコロ自分のポジションを変えてるのもそれが原因でしょうね
そういう意味じゃ、才能があるってことはすぐに成長が頭打ちになってしまって壁を越えられないってことなのかもしれません

「香取さんと空閑くんを確認しました、
 バッグワームで奇襲すればどっちかは落とせるかも。仕掛けますか?」

「いや、攻撃するのは3人揃ってからだ」

 

って、葉子とユーマが1対1の勝負を繰り広げる中、その様子を眺めながら「奇襲して片方殺っちまいましょうか」
攻撃のチャンスをうかがっていた柿崎隊の照屋さん。しかし隊長のザキさんは、「それよりもまずは合流だ」
照屋さんに無理はさせずに合流する方を選んだようです。

このザキさんの判断について俺は実に正しいと思いますね
なんでかと言ったら、仮にここで照屋さんに奇襲をさせて、それが成功して葉子かユーマのどっちかを落とせても
葉子かユーマの片方はその場に残ってしまうわけですよね、そうなったら当然照屋さんに襲いかかってくるだろうし
そうなると照屋さんが1人でそいつと戦う形になってしまうんですよ。
これが非常によろしくない。奇襲が成功しても柿崎隊がいい形を作れない。なぜ照屋さん1人で戦う形がダメなのかというと


作戦会議の時にザキさんから「空閑や香取とは絶対に1人で戦うな」と指示されてたからですよ
俺もザキさんとまったくの同意見です。あれだけ強いユーマや葉子に1人だけで立ち向かってもまず勝てないでしょう。
ここで照屋さんが奇襲するということは、自らその危険な状態を作り上げてしまうってことなんですよね

だから奇襲なんかするより、仲間との合流を優先するって判断の方が絶対いいと思います。
それにザキさんは「敵のエースが削り合うのはラッキーな展開だ」とも言ってますが
これも本当にその通りだと思うんですよね。みなさんこの間の二宮たちとの試合の時に、
二宮隊の辻が何をやったのか思い出してくださいよ



そう、辻がこの試合でやったのは、開幕でユーマに対して足止めの一発を放って
ユーマと影浦がぶつかり合うように仕向けたわけですよね。要するに
敵チームのエース同士が削り合う状況を作ったってことなんですよ

この辻の行動は、チームにとっての大きな援護だと前に俺はベタ褒めしたわけです
なぜなら、この時の二宮隊もまた、「影浦や空閑とは1対1で戦うな」と言っていたくらい
ユーマと影浦のことは「厄介な相手」として警戒していたわけですからね

そんな厄介な敵2人が、ぶつかり合って削り合う状況が作れたらこんな美味しいことってないじゃないですか
あとはもう単体で怖い敵なんてほとんどいないわけだから、ガンガン襲いまくってガンガン点を取りに行くっていう
そんな大胆な動きが可能になるってことなんですよ

実際、影浦とユーマが2人でやりあってる間、ユーマのいない玉狛を犬飼が追いかけ回し、
影浦のいない影浦隊を二宮が追いかけ回すっていうそんな展開になってましたよね
敵のエースが削り合うっていうのはそれだけ美味しい状態だと思います

それは今回も同じで、柿崎隊からしたら葉子とユーマが削り合うのは「いいぞー!やれやれー!」と嬉しくて仕方ないわけです
そんな風に敵が喜ぶ展開を葉子が自らやっちゃってるのがもうダメですよね…
葉子の行動はそれだけ敵を喜ばせちゃってて、自分のチームを不利にしているわけで。
せっかくあれだけ強いのに、葉子はそれを活かす方法を考えてないからこういうことになってしまうんでしょうね

「狙撃ポイントにつきました!」

《雨取隊員がいい位置を取った!ここから味方を援護する構え!》

さらにその時、千佳ちゃんが狙撃に最適な高台を取って「さあバンバン撃っていくぜ〜」と狙撃体勢に入っていました
オサムにしても周囲にワイヤーを張りめぐらせて、すでに敵を迎え撃つ準備万端の状態になっているようです
つまり、葉子が遊んでるうちに玉狛もすでに完璧なフォーメーションを整えていたってことですよね
いやもうこれはなんていうか…始まったばかりですけど香取隊終わったな…(えー

さっきから敵を喜ばせてるだけじゃねーか!葉子がユーマと戦っても敵が得するだけになってんぞ!
柿崎隊からしたら「おっ敵のエース同士が潰し合ってる!ラッキー」っておいしい潰し合いになってるし
玉狛からしたら「今のうちに狙撃もワイヤーも準備しとこ」ってやりたい放題有利な状況を作ってるという
これマジで葉子がユーマに襲いかかった意味なんにもねーじゃんか!!(えー

完全に自分のチームを不利にしてるだけや!いくら強くても何も考えてないとこうなってしまうんだな…
スプラトゥーンで例えるなら、葉子は敵チームがヤグラやホコをどんどん進めてきてるのに
それを無視して全然関係ないとこで戦ってる奴みたいなもんですね

いやー…よくいるんですわこういう奴。勝つために必要なことが分かってなくて全然関係ない戦いをやっちゃってるという。
要するに、戦況がまったく見えてないんですよね。目の前にいる敵のことしか見えてないから
試合全体で何が起きているのかまったく分かってない。いま葉子がユーマと遊んでいる間に
柿崎隊はヤグラをどんどん進めてるし、玉狛もホコをどんどん進めてるわけなんですよ
それを放っといたら勝てるわけないだろってことなんですよね

「アステロイド!」



「チッ、ヒョロヒョロ弾が…!」

とそんな中、援護の準備を終えたオサムが葉子にちょっかいを出してきました
葉子の動きをジャマするように弾をペチペチ撃ってるわけですが…このオサムの行動を俺がどう思うかというと
すごくいい援護してますね。オサムの弾に対して葉子がイライラしてるのとか、まさにナイスな援護って感じです

つい最近木虎が、スパイダーの説明をする時にこんなこと言ってましたよね
「敵を仕留めるだけが罠の役目じゃないわ。
 相手の行動を迷わせたり、意識を散らすだけで十分に意味があるのよ。
 あなたの部隊のエースくらい実力がある人間にとってはね」
っていう風に。今オサムがやってるのはまさにそれと同じなんですよ

このヒョロヒョロ弾で葉子を仕留めるのは難しいだろうけど、一番の狙いはそれじゃなくて
葉子の意識がオサムに向いてスキができたところをユーマが仕留めるっていうことなんですよね
あの木虎の説明を聞いてから、オサム自身の立ち回りがそういう方向へ大きく変わったなと思います

これはいい傾向だと思いますよ。俺は以前、オサムに対してガンイージのような動きをしろって言ったことがありますよね
ユーマはコスト3000のマスターガンダム、オサムはコスト1500のガンイージなんだと。
それを意識して、マスターガンダムが敵を倒しやすい状況を作らなきゃダメだと語ったことがありました

そんな「ガンイージのような動き」っていうのがまさに今オサムがやってるこの動きなんですよ
マスターガンダムが敵とやり合う中で、それを援護するように弾をペチペチ撃っていくっていう。
それがちゃんと出来ているから、今のオサムは俺がダメ出ししていた頃とは明らかに違うと思いますね

ドドドド!

(鬱陶しい…!)



「落とすのは…弱い奴から!!」

とその時、いきなりオサムに向かって全力で突っ込んできた葉子!
あんまり急激に動いたから、さすがのユーマもちょっと反応できなかったみたいですね
それと葉子が「落とすのは弱い奴から」と言ってるわけですが、たぶん葉子はこの言葉を
ただ鵜呑みにしてるだけでちゃんと意味を分かってないだろうなと思いますね

そもそもちゃんと分かってる奴だったら、ユーマに向かっていきなり1人で突っ込んでいくことなんかしないと思います
まず交戦を避けて弱い奴から狙うだろうと。それをやらずにいきなり最強の相手に飛びかかっていって
その後オサムがやってきたことで、パッと頭の中に「落とすのは弱い奴から」って言葉が浮かんだから
オサムに狙いを変えて突っ込んで行ったっていうかね…もうなんていうか
行き当たりばったりでただ突っ込んでるだけっていう印象が凄いんですよ
もう本当にただのイノシシだなって感じです。いくら才能があるって言っても、立ち回りは完全に何も考えてないイノシシですね

俺が思うに、「落とすのは弱い奴から」っていう言葉には2つの意味があると思うんですよ。
まず1つは、その方が得点を稼ぎやすいからっていうこと。
強い敵を倒しても、弱い敵を倒しても、もらえる得点は同じ1点なわけだから
それだったら弱い敵を倒した方が苦労がなくていいってことだと思います

たとえばドラクエで言うなら、スライムを倒しても1点、大魔王ゾーマを倒しても1点っていう状況で
これから点数稼ぎをしようと思ったらどう考えてもスライムを狙った方がいいじゃないですか
その方が味方へのダメージも少ないだろうし、ゾーマを狙うより確実に点を獲ることができますよね

それがまず1つ。あとのもう1つは、弱い敵から狙っていってそいつらを上手く片付けることができれば
最後に残った強い敵を数の有利を活かして簡単に倒せるってことなんですよ
これの一番分かりやすい例が何かっていうと



この間の玉狛がまさにそれだと思います
この時の試合では、オサムや千佳ちゃんのような弱いメンバーから先に狙われて落とされた結果
ユーマが孤立無援の状態になってしまって、多くの敵に囲まれながらやられてしまうという内容だったわけで

あんな感じの状況を作られてしまったら、ユーマほどの強いキャラでも封殺されてしまうわけですよ
だからこそ「先に弱い奴から落とす」という戦法は効果的なんだと思います
そういう意味じゃ葉子は、真っ先にユーマから狙ってる時点でもうほんとダメな子やなって感じですね(えー

まあともかく、狙いをオサムに切り替えて突っ込んでいた葉子ですが、その結果どうなったかというと…

 

盛大にズッコケたーー!!
だああああ!オサムが張っていた迎撃用のワイヤーにまったく気が付かず、思いっきりズッコケて体勢を崩す葉子!
その瞬間に千佳ちゃんが「スキだらけだよお前」と狙撃体勢に入ってしまいます。あああ
本当に葉子はただ突っ込んで敵の罠にかかるイノシシですね…

結局こういう奴は狩られる運命なんですよ。ウメハラも言ってました
格ゲーでもこういうイノシシみたいに特攻してくる奴はよくいるんですけど、そいつらは上位勢には狩られる運命だと。
そんな上位勢がよく言うセリフっていうのが
「俺が待ってるとあいつは勝手に突っ込んでくるから、
 そこをさばいて終わりなんだよね」
ってことだそうですよ、今のオサムはまさにこんな心境でしょうね
葉子お前はさばいて終わりだよ…さばいて終わりのイノシシちゃんなんだよ…(えー

 

とその時、千佳ちゃんからの鉛弾狙撃が放たれますが、我が身を盾にして葉子を守る雄太!
ほー、これはいい判断ですね。たとえイノシシでも自軍のエースなんだから
それがやられるよりは自分の腕一本犠牲にした方がまだマシってところでしょう
さらに麓郎も駆けつけて、ようやく香取隊の3人が合流することになりましたが…

「場所を変えるわよ、ここはワイヤーだらけだわ。
 スナイパーも狙ってるしこの場所は不利よ」

「なにを偉そうに…そもそもてめーが1人で突っ込むからこんな…!」

「責めないでよ!やる気なくなるでしょ!」

って、合流したかと思ったら「ワイヤーだらけだしスナイパーも狙ってるから不利ね(キリッ)」と語る葉子でしたが
それはあんたが遊んでる間に敵に用意されちゃったんですよ(えー
麓郎が「そもそもお前が突っ込むせいだろ!」って文句を言いたくなるのも分かりますね

ただまあ、ここで戦うのは不利ってことに変わりはないし、「責めないでしょやる気なくなるでしょ!」って言葉にも
いちおう一理あるっちゃありますね。葉子がミスをしたのは事実ですけど今それを責めても仕方がないっていうか
味方のミスを責めるっていうことは、味方のメンタルを削るっていうことだと思うので、
試合中にそれをやるのは相当な悪手だと思うんですよ

 
 

たとえば、実際にそれをやらかしたのがMAJOR 2ndの卜部ですよね
味方である大吾のミスを思いっきり罵倒して責めた結果、大吾はひどく落ち込んでしまって
まったく試合に集中できない状態になってしまったという…味方をこんな風にしてしまったら勝てる試合も勝てませんよ

だから「味方のミスは責めずに、むしろ励ましてあげる」ってことがすごく大事だと俺は思います
そういう意味じゃ、さっきの葉子の言葉は一理あるわけですが…ただまあ正直、
葉子お前が言うなって気持ちはあるよね(えー
お前がそれ自分で言うんかい!っていう。なんとも御しがたい女やな!
そんな葉子に振り回され続ける麓郎たちに明日はあるのか…次回に続く!


・どうもです大志さん、ワールドトリガー感想よませていただきました
 今回もわかりやすい解説で香取隊のダメな所と三雲隊の良いところがよくわかりました
 特にゲームでの例えは自分でも思い当たる節が多々あるのですごく共感できます
 当時読んでた時は修の成長っぷりが気持ちよかったのでここからの感想も楽しみにしています by アストラ

・ワールドトリガー感想読みました、本当に香取は戦闘力は持ってるんですよねぇ...
 黒江並みの脳筋だから指示の出せる人の下に付いてこそ輝くコマなんだが、香取本人が言うこと聞かなそうなのがなんとも
 今回の感想の先の話になってしまいますが、華さんが今後上手く手綱を握れるかどうかが鍵な気がしますね by カイ

・ワートリ感想お疲れ様です。スプラ、ウメハラ、ガンダム……数々の対戦ゲーム経験がふんだんに込められていて、
 各キャラの動きがすごくわかりやすい感想でした。 by yuo

・いつも楽しくワートリ感想読んでます。今回の香取隊の感想読んでて、スラダンの流川を思い出しました。
 香取、お前はその才能を活かしきれてねえ。一対一もオフェンスの選択肢の一つに過ぎねぇ。
 それがわからねぇうちはオメーには負ける気がしねえ。 by T太郎

どうもどうも、ワートリ感想についてお褒めのコメントが結構きていて嬉しい限りです
分かりやすいって何人かの人が言ってくれてるのがありがたいですね、俺としてもそこを一番重視して書いているので…
それとスラムダンクの名言で、「1対1も選択肢のひとつに過ぎない」ってやつ、
俺もそれをオサムが1人で点を獲ることにこだわってた時にずっと思ってましたね

なにも1対1に勝って点を獲るだけがすべてじゃないんだぞと。仲間がいるんだからそれを活かして戦うべきだと
感想の中でも書こうかなと思ったんですが、スラムダンクのたとえが多くなりすぎるのでやめました(えー
魚住の「ウチには点を獲れる奴がいる。オレが何十点も獲る必要はない。
オレはチームの主役じゃなくていい」
とか
赤木の「オレがダメでもあいつらがいる…!あいつらの才能を発揮させてやればいい、
そのために体を張れるのはオレしかいない…!」
とか
他にも書いておきたいセリフが多くてね…そう考えるとスラムダンクってかなりチームプレーの重要性を説いた内容だったんだなぁ




ジャンプ感想:ワールドトリガー 第139話「玉狛第二I」

《玉狛の仕掛けた新戦術で、香取隊がダメージを負う展開!
 ワイヤー地帯を抜けようとする香取隊を、空閑隊員が追撃する!》

ギュギュン!

「くそ…!動きが読めねえ!」

「逃げたほうがいいよ!」

《思った以上にスパイダーと空閑の組み合わせがいいな。
 ワイヤーのあるとこじゃ、空閑を捕まえるのは相当難しいぞ》



さて前回、葉子の無謀な突撃の結果、玉狛の準備したワイヤー地帯にまんまと誘い込まれてしまい、
不利な戦いを強いられるハメになってしまった香取隊。ワイヤーとユーマの組み合わせは想像以上に強力だったようで
3人揃った香取隊でも対抗できずに「助けてくんろ〜」と逃げ回るしかできないようです。
そんな中で、さらに柿崎隊もすぐ近くまで寄ってきていたようで…

「玉狛はスパイダー使ってるみたいです。香取隊が追われてます。
 三浦先輩の左手がないです」

「どっちを狙いますか?隊長」

「香取隊だ。玉狛の新戦法はデータがねえ、先に手負いの香取隊を獲る!」

そして柿崎隊の動きとしては、「香取隊を集中的に狙う」ということに決めたようですが…
この判断についてはいい判断してるなと思いますね
なぜならワートリのセオリーは「落としやすい方から狙っていく」というものなわけで、
今のこの状況から言って、玉狛と香取隊でどっちが落としやすいかと言ったら香取隊の方ですよね

何しろ玉狛に追いかけられてヒーヒー逃げているわけだし、雄太が片腕を失った手負いの状態だし、
柿崎隊としても戦い慣れている相手ということで、このチャンスに香取隊から落とすという判断は実に的確だと思います
それにザキさんの判断も良かったけど、虎太郎の報告もなにげに良かったと思うんですよね

「玉狛はスパイダー使ってるみたいです。香取隊が追われてます。
 三浦先輩の左手がないです」

って情報を虎太郎がしっかり伝えてくれたおかげで、ザキさんも香取隊が手負いってことを確認できたわけだから
チーム全体がしっかりしてるからこそ、的確な判断ができたシーンだと思います
なんだか葉子とはまったくの正反対ですね、葉子はこういうチームワークが全然なくて
1人だけで判断して行き当たりばったりに突っ込んだわけだから、
チームみんなで適切に判断して動いている柿崎隊とは、まったく逆だなって思います

ドガガガガ!!

《柿崎隊の横撃!応射する香取隊!》

「ぐっ…!」

《柿崎隊が射撃戦を優位に進めている!》

《三浦隊員が片腕を失ったのが響いてますね》

《そもそもの火力差も2対3だからな、撃ち合いの圧力は柿崎隊の方が上だろ》

さあそして、逃げ回る香取隊の横っつらを捉えて射撃戦を展開する柿崎隊!
香取隊もどうにか応戦しようとしますが、銃トリガーを持っているのが葉子&麓郎の2人だけなのと
片腕を失った雄太の動きがぎこちないために、柿崎隊の弾幕に押されっぱなしでまったく何もできてません
やっぱり「手負いの香取隊から狙う」ってザキさんの判断は大正解だったみたいですね

ガガガガガ!!

「アタシが斬り込むわ!」

「バカか集中砲火で落とされるぞ!」

「じゃあどうすんのよ!このまま撃ち合っても勝てないでしょ!」



手も足も出ずに撃たれまくる状況にイライラして、「このままじゃ勝てないでしょ!!」と声を荒げる葉子でしたが
なぜこんな状況になってしまったかというと、葉子が深く考えずにユーマと遊んでたからなんだよなぁ…(えー
葉子があれだけユーマ相手にやり合ってた間に、柿崎隊にゆうゆうと全員合流するだけの時間を与えてしまったし
それに玉狛にも狙撃やワイヤーの準備をする余裕を与えてしまって、
さっきも玉狛に歯が立たずに逃げ回るハメになってしまったわけですからね

つまり、葉子がユーマ相手に突っ込んだあの戦いっていうのはとんでもない悪手だったってことですよ
あれのせいで香取隊はもう、他のチーム相手に何もできない状況になってしまったというか
ただひたすら不利な状況で逃げ回るしかできなくなってしまったというかね…



たとえばなんですけど、柿崎隊の特徴としては、1人1人は点取り屋と言うほど強くないけど
全員が揃った時の集中攻撃が強み
っていう風に戦う前からもう分かってたわけじゃないですか
つまりですよ、全員揃った時が柿崎隊の強みってことは、そうなる前に叩くべきだってことだと思うんですよ

だから俺が思うのは、葉子が1人で突撃するんだったらユーマなんか狙うより
柿崎隊の誰かを狙うべきだったってことなんですよ。
葉子はあれだけ強いんだから、柿崎隊と1対1になったらまず負けないだろうし
もし柿崎隊のうち誰か1人でも落とせていたら、今こんな風に苦しい状況になってないと思うんですよね

それに柿崎隊じゃなくても、オサムや千佳ちゃんを狙うのでも良かったと思います
オサムや千佳ちゃんの特徴としても、柿崎隊と同じで味方を援護してる時は強いけど1対1になると弱いってとこがあるから
葉子が1人で突撃するなら優先して狙っておきたい相手なんですよね



実際にそういう「合流する前に叩く」って戦法を上手くやっていたのは、二宮隊の犬飼なんですよね
この間の試合で、戦闘開始直後にオサムや千佳ちゃんが孤立しているところを狙って
ひたすら執拗に追いかけ回して仲間との合流を許さなかったわけじゃないですか

そのせいでオサムや千佳ちゃんは自分の強みを全然活かせずに、ほとんど何も仕事できないままやられてしまったわけで
そんな風に、「やりたいことをやらせてもらえない」っていうような立ち回りをするのって大事ですよね
今回の葉子を見ていると、それとはまったく逆に相手のやりたいこと全部やらせちゃってるというか
相手の強みが出したい放題、全部やりたい放題やらせちゃってるんですよ。
そんな試合作りをしてるようじゃとても勝てないなって思うんですよね

「3人とも、わたしの指示通り動いて」



《おっとこれは…!?香取隊がひらけた場所に移動!?
 障害物のない場所での撃ち合いは、余計に不利になるはずですが!?》

《いや…》

「ザキさん後ろ!!」

「!?」

ドドドドド!

「玉狛!?挟まれる…!いったん離脱だ!」

《香取隊が動いた場所は、一件無防備に見えて
 柿崎隊を玉狛と挟める位置だったんですね。盤面がよく見えてる》

って、そんな大ピンチの香取隊でしたが、オペレーターの華がナイスな機転をきかせてくれたおかげで
どうにか柿崎隊を追い払うことに成功したようです。「盤面がよく見えてる」って時枝先輩に褒められるくらい
華の全体を見る目は確かだったようです。なんていうかその「全体を見る目」が葉子にもあればなぁ…(えー
葉子に圧倒的に足りないものはそれなんだから、華からもっとレクチャーしてあげたら強くなりそうな気もするんですけども

《さあ3部隊ともいったん距離を取る!戦況は一時膠着状態か?》

「いいか葉子!もう勝手な動きすんなよ!」

「勝手な動きって…負けてないんだからいいじゃない」



って、どうにか生き延びた香取隊は、葉子に対して「勝手な突撃すんなこのカス」と釘を差しますが
「負けてないんだからいいじゃない」と葉子はまったく反省する様子がありません
いやいやいや…「負けてないからいい」って言ってること自体が、有利とか不利って戦況がまったく見えてない証拠ですよね

ほんと葉子って、何をしたら有利とか、何をしたら不利とか、そういうことが全然見えてないんだと思います
だから動きも全部行き当たりばったりになってしまうし、どうすればチームが有利になって最終的に勝てるのかってことが分かってないから
香取隊は思うように勝てないチームになっちゃってるんだろうなっていうね…

「空閑、実戦でワイヤー使ってみてどうだ?」

「かなりイイね、機動力勝負なら負ける気がしない」

「よし、このままどんどん張っていこう。千佳、ここから頼むぞ」




「うん!」

そんな一方で、オサムはというとユーマや千佳ちゃんと軽い打ち合わせを行っていました
それにしても、「千佳、ここから頼むぞ」って言われた千佳ちゃんがめっちゃ嬉しそうにしてますね
これを見て俺が思ったのはね…たぶん千佳ちゃんって今までずっと
こんな風にオサム達と肩を並べて戦いたかったんだろうなってことなんですよ

今までは千佳ちゃんって一方的に守られるだけで、「千佳は隠れてろ!」っていうような指示しか受けてこなかったから
「ここから頼むぞ」ってオサム達に頼りにしてもらえることがなかったと思うんですよね
それが千佳ちゃんとしては気になってたんじゃないのかな…仲間なのに自分だけ戦えないっていうのがね



たとえばこれは、荒船隊たちと戦った時のオサムと千佳ちゃんの会話なんですけど
「千佳は別行動だ!絶対に顔は出すな!」って千佳ちゃんだけを戦いから遠ざけるようにした結果、
千佳ちゃんの反応は「………うん、わかった!」だったわけなんですよ
俺はこの「………うん」っていう風に即答できなかったところが重要なように思うんですよ

この時も千佳ちゃんはもしかしたら、内心では自分だけ戦えないってことを気にしてたんじゃないかなと。
つい最近も自分のことを足手まといだと言っていたし、今までずっとそういうことを気にしてきたから
今回はじめてオサム達と一緒に戦うことができて、それがすごく嬉しかったんじゃないですかね

《この膠着は玉狛に有利ですね。好きなだけワイヤーを張れる》

《確かに玉狛は着々とワイヤー地帯を広げている模様!
 他2部隊はこれにどう対抗するのか!》

----------------------------

「玉狛は無視しましょう。わざわざ罠に飛び込む必要はありません」

「そうだな、香取隊を追い詰めれば、さっきみたいに
 玉狛も出張ってくるかもしれないし…」

----------------------------

「玉狛は遠征狙いなんだから点が欲しいはずでしょ?
 うちと柿崎隊が競り合ってれば手を出してくるはず…
 そうやってワイヤーがないとこに引きずり出すのよ」

「その方がいいだろな…」

さあそして、ワイヤーを張りまくる玉狛に対して、柿崎隊と香取隊が導き出した結論はまったく同じものでした
要するにワイヤー地帯で待ち構えている玉狛をどうにかして引きずり出すっていう考えで、
そのために香取隊と柿崎隊で交戦して、「おらおら点が欲しくないのか玉狛さんよ」とエサをちらつかせる作戦のようです
それにしても葉子のくせにザキさんと同じ結論を出すとは生意気だな…(えー

《おっと動きがあった!柿崎隊と香取隊は点を取り合う素振りを見せる!
 玉狛はひとまず放っておこうといったところ!》

《さて…》

ボッ!!

「!!」



《放っておけるかな》

ってああ、玉狛を放置しようとした2つのチームですが、「いいのかいそれで」と言いたげに千佳ちゃんの砲撃が炸裂!
嫌でも玉狛を意識せざるを得ないような強力すぎる砲撃です、何が何でも玉狛は「かかってこいよカスども」
他の2チームを迎え撃つつもりのようですね。それにしてもこのシーンのオサムの堂々とした佇まいがやばいです



この堂々としたメガネは誰やねんお前!!(えー
慌てふためく他のチームを無表情で眺める様子がやばいです、冷徹な強キャラの指揮官みたいに見えるわ
以前は冷や汗メガネと言われたオサムも一皮むけたってことなんですかね、これはちょっと別人すぎるような気もするけど…次回に続く!

ジャンプ感想:ワールドトリガー 第140話「玉狛第二J」



さて前回、玉狛のワイヤー地帯を避けて戦おうとした柿崎隊&香取隊ですが、
「させねーよカスども」とすかさず千佳ちゃんの大砲を撃ち込んできた玉狛第二。
今回の冒頭では、いきなりの砲撃を食らって驚き慌てる2チームの様子から始まりますが、面白いのが香取隊の反応ですね
「何これ!?」「知らねえのかよ!」って、葉子は千佳ちゃんの砲撃のことをまったく知らなかったんですね

お前そんなことも知らなかったんかい!葉子は試合前にも麓郎から「ちょっとは対戦相手のログ見ろよ」って注意されてましたが、
その注意無視して本当にログ見てないから千佳ちゃんの砲撃も知らない
ってことなんだろうな、このトンチキがー!!そんなんでランク戦に勝とうとか甘いにもほどがあるわ!

そういえば香取隊の作戦会議のシーンで、葉子が作戦会議に参加せずにスマホをじーっと見てる場面があったじゃないですか。
俺はあの姿を見た時に、「もしかしたら葉子はサボッてるフリをして、スマホでしっかりログをチェックしてるのかも…」って
少し思ってたんですが、今回の葉子を見るにマジでログなんか見ずにスマホで遊んでだけって感じですね(えー
葉子のやつマジで怠け者すぎるだろ…



ズドドドド!!

《玉狛第二の砲撃が炸裂!直接得点を狙うというよりは、
 建物を破壊して獲物を燻し出すための砲撃といったところか!》

ドドドドド!!

「このままじゃ丸裸にされるぞ!」

「大砲をなんとかしないと…!けど…」

《雨取隊員を討ち取るためには、玉狛が張った蜘蛛の網に
 踏み込まなければなりません!》

《玉狛は意地でも相手を罠に引き込むつもりだな、
 下手すりゃワイヤー地帯以外は全部吹っ飛ばす気かもしんねーぞ》

さらにその後も大砲を撃ち続け、そこらじゅうの建物を次々に破壊していく千佳ちゃん!
まさに大怪獣チカ子って感じの暴れっぷりですね、
シンゴジラで言うところの内閣総辞職ビームを撃ちまくってるようなもんでしょうか(えー

そんな千佳ちゃんビームのせいで、どんどん隠れる場所がなくなっていく香取隊&柿崎隊。
このまま放っておいたら、身を隠す建物を全部吹き飛ばされて鉛弾狙撃の的にされてしまいます
なので、そうなる前に千佳ちゃんを倒したいところですが、しかしそこまでの道のりには
オサムの張ったワイヤー地獄が待ち受けているという…これはなかなかいやらしい作戦ですねー

ドドドドド!!

「これどうしますか!?」

「もう少し待て!香取隊が必ず動く!」



そんな判断の難しい状況に、「どうすりゃいいんだよー!」と香取隊も柿崎隊もかなりのパニックになっていましたが
しかしザキさんだけは落ち着いて状況を見ていました
この状況で冷や汗ひとつかかずに指示ができるって凄いですよね、ザキさんってこう見えてかなりの修羅場をくぐってきたんじゃなかろうか



「柿崎隊と連動して、玉狛のスナイパーを押さえに行くわ」

「柿崎隊と連動!?」

「ウチと柿崎隊が一斉に攻めれば、玉狛が取れる対応は2つ。
 どちらかに戦力を集中するか、両方に戦力を割くか。
 どっちにしろ空閑くんがいない側に当たれば、
 スナイパーまでプレッシャーをかけられる」

「数の優位で押すってわけか…!」

「で、でも柿崎隊がそんなに上手く動いてくれるかな!?」

「多分、もうこっちが動くのを待ってる。今のままじゃ玉狛の一人勝ちになる…
 勝負を捨ててない限り、それは避けたいはず」

「なんでウチを待ってんの!?自分たちから行けばいいじゃない!」

「それは、先に攻めた方が玉狛の反撃を受ける可能性が高いから。特に空閑くんの」

「アタシ達を囮にしようってわけね…ムカつく」

ってそんな中、香取隊のオペレーター・華がザキさんの意図に気づいて
柿崎隊&香取隊で連動して千佳ちゃんを倒す作戦を考え出すことに…
ふむ、華は前回も良いアイデアを出して「盤面がよく見えてる」って時枝先輩に褒められてましたが
今回もこんな風に逆転の策を考えられるくらい、しっかりと頭が回るキャラのようですね

というかこの会話シーン、華以外の香取隊メンバーの反応を見ていると
「柿崎隊と連動!?」「そんなに上手くいくの!?」「なんでウチを待ってんの!?」って
脊髄反射で質問ばっかしてるボンクラ集団なので
1人だけちゃんと考えて作戦を立てられる華の存在は貴重ですよね…(えー

「香取隊動きました!」

「よし…一呼吸置いて俺たちも行くぞ!」

ともかく香取隊が動いてくれたことで、それを先に突っ込ませてから安全に玉狛へ迫る動きが可能になった柿崎隊。
実にいい感じですねー、ただバカ正直なだけじゃなくて、他のチームを上手く利用するしたたかな立ち回り。
マジでザキさんは凄いと思いますよ、あんな砲撃に晒されてる最中に、しっかりこんな作戦を考えていたんですからね

ここまでの柿崎隊の動きというのは、俺としてはもう本当に完璧だと思ってます
個人の戦闘力では他のチームに劣る中、しっかりしたチームワークや的確な判断で有利な状況を作って
試合に勝てる流れをちゃんと作ってるっていうね。なんだかそれを見ていると思い出すのが東隊なんだよなー

東隊も個人の実力じゃ大したことないメンバーが揃ってるけど、それをチームワークや判断力でカバーして
二宮隊や影浦隊みたいな強豪チーム相手にもちゃんと勝てる流れを作ってましたよね
以前の感想でも俺は東隊のことをベタ褒めしましたが、それと同じものを柿崎隊からは感じますね。

ちなみに、それとまったく逆に判断力もチームワークもダメダメでずーっと不利な流れしか作ってないのが
香取隊でして…(えー  今の状況にしても、結局は一番不利なのって香取隊ですよね
鉄砲玉みたいに玉狛に突っ込んで、柿崎隊の盾になるような形になっちゃってますから、
本当にこいつらは試合作りがドヘタクソなチームだなって思います

《香取隊と柿崎隊が二手に分かれて攻め上がる!目標は玉狛の雨取隊員か!
 共闘の形を見せる2チームの攻め、玉狛第二はどう受ける!?》

キンッ!

「…!こっちがお前かよ、アテが外れたぜ」

ガガガガガ!

「こっちがメガネ?ラッキーじゃん」

って、二手に分かれて千佳ちゃんに迫る2チームですが、柿崎隊にはユーマ、香取隊にはオサムという割り当てで
それぞれのメンバーが立ち塞がることになります。ふむ…先に突っ込んだ方がユーマと当たるもんだと思ってただけに、
これはザキさんの読みが外れてしまった感じですね。ここで柿崎隊の方にオサムが来てくれたら、ザキさんにとって最高の展開でしたが…
もしかしたらオサムはそこまでのことを読んでいて、ユーマを柿崎隊にぶつけたのかもしれませんね
そんな高度な読み合いが行われてる中で、何も考えてない香取隊はラッキーでよかったねとしか…(えー

《玉狛は二手に分かれて迎え撃った!3対1の構図がふたつになる!》

《雨取隊員が両方を援護できる位置にいるので、実質はどっちも3対2ですね》

《この位置のスナイパーは結構めんどいぞ。
 誰か雨取ちゃんを獲りに行ったほうがいいんじゃないかな〜》

ともかく、それぞれのチームが行く手を阻まれる形で交戦が始まりますが、
千佳ちゃんが相当いい高台を取っているので、
このまま放っておくのはかなりヤバイと出水が語っております

確かにね…いい高台を取ったスナイパーを放っておくと本当に恐ろしい存在になりますからね…
これはスプラトゥーンをやったことある人なら分かると思います、いい高台のあるマップで敵のチャージャーにそこを取られてしまうと
もう本当に何もできなくてただの射的場みたいにひたすら撃ち殺されるだけになりますからね

なんとかして高台から引きずり降ろさないと、狙撃が怖すぎてもう全然動くことさえできないっていう…
たとえば以前、荒船隊との試合で高台だらけのマップになった時、それを見て緑川が言っていたのが



「いやー超きついでしょ。上取られたら動けないよ」ってやつでして
まさにそういうことなんですよね。高台から狙撃される危険が高すぎて、相手は身動き取れなくなってしまうという
今はそんな状況になりつつあるから、香取隊や柿崎隊はまず千佳ちゃんを高台から引きずり下ろす必要があるわけで…

「おれがスナイパー狙いに行きましょうか?」

「いや、逆サイドの方が手薄なはずだ。スナイパーは香取隊に追わせよう。
 こいつは全員でかからないとやばいぞ」



さすがに柿崎隊はその重要性に気づいていたようで、「おれがスナイパーを狙いましょうか」と虎太郎がすぐに提案しております
しかし、柿崎隊にとって痛いのは相手がユーマだってことですよね…ここでユーマが出てきたのはほんとに痛いなぁ
これがオサムだったら喜んで虎太郎を行かせてたでしょうが、ユーマと戦うとなると人数を減らすのはかなり危険ですからね
なので「スナイパーは香取隊に追わせよう」と、千佳ちゃんのことは香取隊に任せることにしたザキさん。
あとはあのボンクラ連中が、ちゃんと分散して千佳ちゃんを押さえてくれればいいんですが…

「さっさと片付けて大砲を潰しに行くわよ!」

がしかし、香取隊がやっていたのはとりあえず3人がかりでオサムを倒そうということでした
いやあ…お前らは本当に優先順位ってものが分かってねーな!!(えー
今の状況で真っ先になんとかしたい敵は千佳ちゃんなんだよ!オサムじゃないんだよ!

その千佳ちゃんを放っておいて、3人ともオサムに向かっていくっていうのは何やってんだとしか…
オサムと戦うのに本当に3人も必要なんですかね…誰か1人くらい千佳ちゃんの方に向かうべきじゃないのかっていう
そういう状況を理解してなくて、ただ単に目の前にいる奴をまず倒そうとするイノシシ連中だから
香取隊は勝てないんだろうなあ…ほんとお前らよくこんなんでB級上位まで行けたなあ



ああ、そうこうしているうちに、ユーマとの戦いでザキさんの片腕がふっとばされてしまう結果に!
やっぱりこいつ相手に人数を減らして戦うっていうのは無理があるわ…香取隊が動いてくれないと千佳ちゃんを押さえられねーよ!
華さんあのボンクラどもをなんとかしてくれー!!(えー
香取隊はマジでちゃんと考えてるのが華さんしかいないからな…今はオサムなんかと遊んでる場合じゃないっつーの!
そういえば試合開始直後の時も、香取隊はユーマと遊んだせいで状況をどんどん不利にしてましたが
今度はオサムと遊び始めたせいで状況を不利にしてるんやな…
あいつらマジで状況を考えるってことを知らないチンパンジーやわ…次回に続く!


ジャンプ感想:ワールドトリガー 第141話「玉狛第二」



《玉狛の砲撃を止めるため、あえてワイヤー地帯に踏み込んだ柿崎隊と香取隊!
 玉狛第二は二手に分かれてこれを迎え撃つ!》

ガガガガガ!

《柿崎隊は弾幕で押してやや広い場所に出た!
 ここなら空閑隊員を包囲できるとの考えか!》

《マップの下調べはバッチリですね》

さて前回、千佳ちゃんを狙って動いたところユーマに行く手を阻まれた柿崎隊ですが
今回はそんな柿崎隊とユーマの交戦シーンから始まっております。
柿崎隊の戦法としては、なるべくユーマに近づかないように距離をとりつつ、3人の弾幕で押すっていう戦い方をしてますね

そんな感じで押されたユーマは、障害物の少ない広場までグイグイと押し込まれてしまいます
どうやらここは、柿崎隊にとってはユーマを包囲して倒すにはちょうどいい場所のようですね
事前に下調べをしていたからこそユーマをここに押し込んだようで、この広場で有利を取ろうと考えているようです

《しかし…空閑隊員が至近距離で柿崎隊長にまとわりつく!
 これでは隊長を巻き込むおそれがあるため、下手な射撃ができない!
 柿崎隊は近距離戦用にシフトチェンジ!》

キィィン



《それを見るやワイヤー軌道に入る空閑隊員!
 これはかなり作戦を練ってきている動きだ!》

(空閑を捕まえられねえ…!ワイヤーが邪魔だ!)

「ワイヤーを切っていけ!このままじゃ不利だ!」

「了解!」

《柿崎隊、ワイヤーを排除しにかかる!
 これは空閑隊員、捨て置くわけにはいかない!》

ガギッ!

《巴隊員が空閑隊員を捉え…!》

そこからの展開はかなり目まぐるしいことになってますねー、順番に整理していくと
まず弾幕で押されて広場まで後退したユーマですが、このままでは包囲射撃を食らってしまうので
それに対応するためにザキさんに至近距離でまとわりつくような動きをしたわけです。こうなるとザキさんへの誤射が怖いので
それに対応するために装備を銃から剣に変えた柿崎隊。てなわけで接近戦での斬り合いとなりますが、
さすがのユーマも1対3での斬り合いは辛いので、正面からは応戦せずワイヤーを使って逃げ回りながら
ヒットアンドアウェイを行う戦法に切り替えたわけです。そんなユーマの素早い動きをこのままでは捉えられないので、
柿崎隊がワイヤーをどんどん切っていき、ユーマの動きが止まったところを虎太郎が捉えたという…

なんていうか、この両者の戦いっていうのはどっちもよく考えてる感じがして良いですね
両者とも常に「不利をなくして有利を作る」ってことをずっと考えながら戦ってますよね
柿崎隊の弾幕にユーマが対応し、さらに柿崎隊がそれに対応し、さらにユーマがそれに対応し、さらに…って感じで
まるで将棋のように一手一手が進んでいくような知的な攻防だと思います
香取隊にはこういう戦いはできないだろうな…(えー
あいつらは何が有利で何が不利なのかってことがよく分かってないから、「不利をなくして有利を作る」って発想ができないんですよね
だから常にイノシシのように突っ込むしかないという…



あとどうでもいいんですけど、この照屋さんが「近距離用にシフトチェンジ!」って抜刀したシーンがなんかカッコイイですね。
個人的に宇宙刑事のレーザーブレード起動シーンを思い出しました(えー
弧月って正直、スコーピオンに比べると応用が全然できない普通の刀だから、使い勝手としてはスコーピオンの方が絶対便利だよなーと
今まで思ってましたが、そんな弧月にも宇宙刑事ごっこができるという大きなメリットがあったんやな…(えー



ってそんな中、ユーマの動きを捉えた虎太郎ではありますが、その瞬間にグラスホッパーで上空に跳ね上げられてしまう結果に!
え、まさかこの体勢は!?ブリッジのように体をそらして相手を跳ね上げるこの動きは!?
ユーマのやつもしかしてマッスルスパークを決めるつもりですか!?(えー

キン肉マンのマッスルスパークや!マッスルスパークやでー!ブリッジのように相手を跳ね上げるっていったら
それを連想しちゃうよなー、まあユーマは殺意の塊みたいなやつだから
決めるとしたらマッスルスパークじゃなくてアロガントスパークかもしれないけど…(えー

「スナイパー注意!」

「了解!」

ってそんな風に跳ね上げられた虎太郎ですが、そこを追撃するのはユーマじゃなく千佳ちゃんの狙撃だったようです
なのですぐさま狙撃を防御するように、オペレーターの宇井ちゃんから指示が出てますね



関係ないけどやっぱ宇井ちゃん可愛いわ。俺はオペレーターの中で一番この子が好きなんだよなー

ガキン!

「!!」

「…!?鉛弾!?」

シュカッ!!

《崩しからの鉛弾がきれいに決まった!
 巴隊員ベイルアウト!先制点は玉狛第二!》

ああ、狙撃に備えてちゃんとシールドを張った虎太郎ですが、それをすり抜けて直撃してしまう鉛弾!



やっぱガード不能の狙撃っていうのは相当強力な武器ですよね、
この鉛弾が決まった直後にユーマがいともたやすく虎太郎を仕留めてるし
「鉛弾が当たればユーマの勝ちが決まる」というぐらいのハンパない援護性能があると思います
マジでユズル大先生は凄い武器を千佳ちゃんに授けてくれたなあ、これがあるとないとじゃ千佳ちゃんの戦力が段違いだわ

「すみません、わけわかんないままやられました」

「いまのは仕方ないわ〜」



そんな今の攻防について「わけわかんなかった」と語る虎太郎が面白いですね
まあ確かに、いきなり上空に跳ね上げられたと思ったら狙撃が飛んできて、
ちゃんとガードしたと思ったらシールドをすり抜けてきて、鉛弾が重くて落ちたと思ったらユーマに殺されたという
何が何だか分からない流れでやられちゃいましたからね

それと柿崎隊は今のシーンが初めて千佳ちゃんの鉛弾狙撃を見た瞬間だったんだなあ
だから防ぎようがなくてやられてしまったというわけか、初見の立場としては相当に厄介な武器ですね鉛弾狙撃
宇井ちゃんが言ってるように、これは仕方ない1点なわけですが…

《この1点は大きいですね、1人減って空閑隊員がかなり楽になった》

がしかし、虎太郎が落とされたことで柿崎隊はかなり厳しい状況となってしまいました
3人がかりでユーマ相手にどうにか互角ぐらいだったのが、2人に減ってしまったことでかなり不利に傾いたことでしょう
このままだと勝ちの流れを掴むのは難しそうですね…せめて香取隊が千佳ちゃんを落としてくれれば…

「1人落ちた?誰?」

「柿崎隊の虎太郎くん」

「柿崎隊?ざまあみろだわ」

「そんなこと言ってる場合か!グズグズしてると空閑がこっちに来るぞ!」

って、そんな香取隊はというと、「柿崎隊ざまあ」と言いながらのんびりオサムの相手をしてました
お前らほんとに何やってんねん!!そんなしょうもないこと言いながら遊んでる場合か!!
千佳ちゃんを落とすのはこいつらの役目だというのに、一体いつまでオサムとたわむれてる気なんでしょうか

「うちが玉狛のスナイパーを落とさないと、柿崎隊と連携した意味がないよ」

そんな中で「さっさとスナイパー狙いに行けよバカども」とついにしびれを切らしたオペレーターの華。
よくぞ言ってくれました!!(えー  ほんとその通りですよ、千佳ちゃんを落とすのが第一優先なのに
こいつらそれを全然やろうとしてませんからね。やっぱ香取隊で唯一まともなのが華だよなー

「三雲くんは無視して回り込んで行くのはダメかな…?」

「あのメガネを放っといたら無限にワイヤー張り続けるわよ!
 トリオン切れまで付き合う気?こいつが一番うざくて一番落としやすいんだから、
 まずはこいつからでしょ!」

そんな中、オサムを無視する作戦を提案する雄太ですが、オサムを放置したらワイヤーを張り続けるのがうざすぎると
葉子によって却下されてしまいます。いやなんつーか…この話を聞いてて思うんですけど
雄太はオサムを無視して3人全員で千佳ちゃんを落としに行こうと言ってて
葉子は千佳ちゃんは後にして3人全員でオサムを落とそうと言ってますよね
なんでお前ら3人全員で動くことしか考えてないんだと思うんですよ

部隊を分けて動けばいいじゃねーか!!なんでその発想がないんだよ!
前回、柿崎隊の虎太郎が「俺がスナイパー狙いに行きましょうか」って言ってたように
1人か2人のメンバーが千佳ちゃんを狙いに行って、その間残ったメンバーがオサムを押さえてれば済む話なんですよ

そもそもなんで香取隊がオサム相手にこんなにも苦戦しているかというと、
まず大きな理由としては千佳ちゃんの狙撃が邪魔すぎて全然自由に動けてないからなんですよね

そう、こんな風に、オサムと交戦しようにもすぐに千佳ちゃんの狙撃が飛んでくるから
物陰に隠れるぐらいしかできなくて、オサムと正面切って戦うことが全然できてないんですよね
だからまず千佳ちゃんの狙撃を封じないとどうしようもない状態になってると思います
いくら3人いてもまったく自由に動けてないから、人数の有利をまるで生かせてないんですよね

ちなみに、柿崎隊はここまで狙撃に困ってなかったのになんでこんなに差があるのかと言ったら
事前にマップの下調べをちゃんとしたかどうかの差が出てるんだと思います
なにしろ柿崎隊は試合前の作戦会議の段階で、

「建物で狙撃の射線を切りつつ、開けた場所で迎え撃つ!
 建物の配置は頭に入ってるか?」

「「はい!」」

って会話をしてましたからね。そう、建物で狙撃の射線を切りつつ開けた場所で迎え撃つ。
まさにそれをやっていたのがさっきの戦闘だと思うわけです
なにしろ、ユーマが虎太郎を上空へ跳ね上げたあの一瞬だけしか、柿崎隊は鉛弾狙撃を受けてないですからね
まさに作戦通りのしっかりした位置取りで千佳ちゃんの狙撃を封じていたってことでしょう
時枝先輩も「マップの下調べがバッチリですね」って褒めてたぐらいだからなあ
香取隊はそれを全然やってないからこんなにも苦労してるんだろうなあ



それともうひとつ、香取隊が苦戦している理由としては、どうにかして狙撃の合間を縫ってオサムに迫ろうとしても
オサムがワイヤーを張りまくって距離を取ることに徹しているから
どうにもこうにも近づけずに決定的なチャンスが作れずにいるんだと思います

要するにオサムは、自分が攻めて香取隊を落とそうなんて考えてないんですよ
自分の役目は香取隊を足止めすることだと思っているから、とにかくそれに徹していてスキを見せようとしていないんですね
だからこそ今のオサムは落としにくいし、ここまで守りに集中されるとそれを崩すのはかなり難しいわけです

オサムは多分、「ウチには点を取れる奴がいる。ぼくが何点も取る必要はない」っていう
魚住の心理がついに理解できたんだと思います。自分が粘っていれば千佳ちゃんが狙撃を当ててくれる、
粘っていればいずれユーマが応援に来てくれる、そう思っているからここまで守りに集中できているんだと思います
これこそがオサムの役目であり、これこそがオサムのやるべきことだと思うんですよね

以前に那須隊と戦った時と比べるとものすごい変化を感じますねー
あの時も今回と同じように、ユーマが離れた場所にいてオサムと千佳ちゃんが敵と向かい合っていたわけですが
オサムは「ぼくはこっちサイドで点を取る」と自分1人で点を取りに行く動きをして、
ユーマが到着するのを待たなかったし、千佳ちゃんの援護も受けずに自分1人だけで戦ってましたからね

その時に比べると本当に立ち回りが改善されたなあと思います
ちゃんと自分のやるべきことが分かるようになったなと。これならそこらへんのB級相手にはそうそう負けることはないと思います

 
 

そして実際、面白いようにオサムの術中にはまりながら
ワイヤー踏んでズデンと転んでセクシーポーズを晒すハメになった葉子。(えー
なんという屈辱!すってーんと転ばされたり恥ずかしいポーズを取らされたり、結構これは精神的ダメージ受けてるんじゃないでしょうか

以前の感想で、考えなしに突っ込んでくるだけのイノシシプレイヤーは
「こっちが待ってれば勝手に突っ込んでくるから、そこをさばいて終わりなんだよね」
っていう風に書きましたが、まさに今の葉子はそんな感じになってますね
オサムが待ってれば勝手に突っ込んできてくれるイノシシガール。そこに罠を張っておけば、こんな風にさばいて終わりなんだよなぁ…

《エース香取隊長が片足を失う大ダメージ!
 ここで機動力を削がれるのはかなり苦しい展開です!》

(ワイヤーを張ってからの砲撃といい、
 ワイヤー地帯に引き込んでからの動きといい…
 こっちのリアクションをかなり正確に予想してる…!
 相当しっかり作戦を立てたんだろうな…)

「…くそっ…」



そんな風にオサムにいいようにやられる中で、玉狛がしっかりと作戦を立ててこの試合に臨んでいることを実感する麓郎。
麓郎は多分、自分たちがそんな風に作戦を立てたり準備をできていないことがすごく歯がゆいんでしょうね
試合前にも葉子に対して「もっとちゃんとログ見ろよ」とか「もっと真面目に作戦会議に参加しろよ」って言ってたし
ちゃんと準備して作戦立てて戦いたいって思ってるのにそれが全然できていないから歯がゆいという。

そんな自分のやりたいことをまさにちゃんとやっている玉狛の姿を見て、凄くうらやましくて悔しいっていうのがこのコマだと思います。
かわいそうな麓郎よ…香取隊に入ってしまったのがお前の間違いだったんや…(えー
これが柿崎隊だったらもうちょっと上手くやれたかもしれないな…

《このままじゃずっと玉狛のペースなので、出水先輩の言った通り
 誰かが雨取隊員を押さえに行くべきですね》

そんな中、玉狛がこれだけ有利を保っているのはやはり千佳ちゃんの存在が大きいということで
まずはそれを押さえなければ話にならないと語る時枝先輩。まったくその通りだと思いますよ
今は千佳ちゃんの狙撃を封じることが何よりも最優先で、オサムと倒そうとムキになっててもしょうがないんですよ
だから早いところ、香取隊の誰かが千佳ちゃんの方へ向かってですね…

「隊長、私に雨取さんを獲りに行かせてください」



「香取隊の動きが止まりました、このままじゃ玉狛の布陣を崩せません」

「わかった…行って来い!」

「はい!」

ってお前が行くんかい!!お前が行くんかーーい!!
なんとここで千佳ちゃんを狙いに動き出したのは柿崎隊の照屋さん!なんてこった!香取隊に動く様子がまったくないので
仕方なく柿崎隊が千佳ちゃんを押さえに行くってことか…ああしかし…照屋さんが抜けてしまったらザキさんは
1人でユーマと戦うハメになっちゃうじゃないですか!1対1でユーマと戦うのは絶対ダメというのが柿崎隊の方針だったのに…
それを崩してでも動かざるを得ないとは、柿崎隊にとってかなり苦しい展開ですね
香取隊があまりにも使えないせいで…香取隊が使えないせいでこんなことに!(えー

これは正直、苦肉の策って感じがしますねー。ここでバラけることが柿崎隊にとって得だとはとても思えないし
かと言ってこのまま何もしなかったら玉狛の有利を崩せないし…香取隊が動いてくれれば一番よかったんですけど
あいつらマジで1ミリも役に立たんかったな…(えー  次回に続く!


・ヨーコちゃんはゲーマー設定があって作戦室にあったゲーム機を一大決心で撤去したものの、
 携帯ゲーム機のおかげで意味がなかったそうです、なのであの時もスマホゲーしてたんでしょうねw
 ランク戦の様子を見るとスプラトゥーンや格ゲーモンストやらせてもごり押し戦法しそうです by knt

え、葉子にはそんなゲーマー設定なんてものがあったんですか
携帯ゲーム=スマホゲーってことなら、あの時ずっとスマホいじってたのもうなずけますね
そういえば葉子の過去編でも、家の中でゲームやって過ごしてたような…そういうゲーム漬けのキャラだったのか
でもゲーマーな割にはウメハラとは正反対な性格してますよね、葉子はどっちかっていうと
「その少女には…不遜を許されるだけの才があった」っていう風に
才能だけで連勝して調子乗ってた頃のヌキって感じですよね(えー






・いつも楽しくワートリ感想読んでます。3月に入って仕事が忙しくてボロボロの私ですが、
 大志さんのワートリ感想でツヤツヤのプルプルです。今回の修の立ち回り、引き気味に足止めに徹する戦い方ですが、
 私は大規模侵攻編のレイジさんを連想しました。ヴィザ翁も足止めに徹する相手は生半なことでは崩しにくいって
 言ってましたよね。レイジさんも、いわゆる『隊長の務め』を果たしてたってことですよね。 by T太郎

言われてみれば大規模侵攻のレイジさんって、今回のオサムとかなり似たことをやってましたね
どういうことかというと、自分よりも格上のヴィザ翁と戦った時に
「無理に仕留める必要はない。時間が稼げればそれでいい」って言いながら
ひたすらにワイヤーを張って守りを固めて、時間を稼ぐ作戦を取ったっていう。

今にして思えばレイジさんって、スパイダーまで使いこなしてて
木虎が言ってたワイヤー支援の考え方もしっかり理解してるんだなー
この人どんだけオールラウンダーなんだろう…まさにパーフェクトと言うしかないですな
あと、そんなレイジさんに対するヴィザ翁の言葉も興味深いですよね

「これは明らかに持久戦の構えでしょうな。地の利は向こうにある…
 御覧なさい、いつの間にか鋼線が張り巡らされている。
 それも今見える罠の影に、本命の罠が隠されていると見るべきでしょう。
 どうやら本気で我々を食い止めるつもりのようだ…
 この相手は、我々を倒すのが目的ではない。守りに徹して我らを足止めする腹だ。
 生半可なことでは崩せますまい」

っていう風に言ってたんですが、これって完全に今回のオサムにも同じことが言えますよね
明らかに持久戦の構え、倒すのが目的ではなく守りに徹する足止めの戦い、生半可な攻撃をしても崩せないっていう
さらに言うなら、「今見える罠の影に本命の罠が隠されている」っていうのも
オサムが使っている「あえて見えるように張ったワイヤー」と、
「相手の意識から外して引っ掛ける本命のワイヤー」
っていう
ワイヤーの色分けトラップと同じことをやってたんですよね



この色分けトラップに香取隊はさっぱり気付いてなくて、面白いようにオサムのワイヤーに引っかかってたわけですが
ヴィザ翁はそういう罠も見抜けるほど戦術眼が鋭いってことで
オサムが時間稼ぎを狙っていることや、「こういう相手は生半可なことでは落とせない」ってことも理解してるから
香取隊のようにオサムのやり方に付き合って、時間だけが過ぎていくみたいな展開にはさせなかったと思いますね

レイジさんにしても「落としにくい相手を無理に仕留める必要はない」ってことが分かってるから
もし香取隊の立場になっても、オサムを落とそうとムキになって自軍を不利にすることはしなかったと思います
つまりですよ、ヴィザ翁にしろレイジさんにしろ、物凄く強い作中最強クラスのキャラですけど
そういう強い奴ほどちゃんと考えて動いてるんだなって俺は思うんですよ

やっぱりね…強いってことはちゃんと考えてるってことだと思うんだよなー。俺は世の中ってそういうもんだと思ってます
でもネットとかだとよく「世の中は才能がすべてなんだ、才能がないと何やったって無駄なんだ」みたいなことよく耳にしますけど、
俺は全然そんな風には思ってなくて、才能なんてもんは考えることに比べればそこまで重要でもないと思うんですよね

たとえば今回の葉子とオサムの描写はまさにそれを表してると思うんだよなー
葉子なんてまさしく「才能」の塊のようなキャラで、それに対してオサムは「考える」ってことを重視して動いてるキャラで
そんな2人のどっちがこの試合で活躍してるかと言ったらオサムの方なんですよね

オサムはこの試合の間ずっとチームを有利にする状況を作り続けてて、
そのおかげでチームは勝ち確定と言っていいぐらいの流れを手にしたわけで。考えて動いてるからそういう流れが作れるわけです
逆に葉子は、いくら才能があってもそれを活かすような場面が作れず、不利な状況を一切変えられずにずっとイライラし続けてるという
そんなことになっちゃってますよね。これじゃあいくら才能があったところで宝の持ち腐れですよ。

だから結局、考えてない奴は安定して勝てないし、そんなことやってちゃいくら才能があったって意味がないんですよね
何よりもまず重要なのは、考えてやってるかどうかなんですよ。今回の試合はまさにそれが示された内容だよなーと思います



・ワールドトリガー感想読みました、香取隊は分けるとしたらどんな風に分けるか考えると、
 香取が修釘付け、それ以外が千佳で分けるのが一番なんでしょうかねぇ?
 ただ、香取がそんな役やりたがらなさそうなのと千佳の秘密兵器が問題か
 割と戦闘以外無能な隊長だけど、男どもは恋の四角関係(男どもには矢印向いていない)せいで
 隊を抜けるって選択肢が無いのがなんとも... by カイ

ふむ、香取隊をオサムと千佳ちゃんに向かわせるならどう分けるのがいいかって話なんですけど
俺の考えでは、まずオサムに対してぶつけるのは麓郎がいいなと思ってます
なぜなら麓郎はガンナーだからですよ。ガンナーの特徴は、弾の撃ち合いではシューターよりも有利で
遠距離から弾幕を張ってればオサムを削り倒せるってことなんですよ
 
 

実際にそれをやったのが二宮隊の犬飼で、こんな風に撃ち合ってた時のオサムは不利な状況だと実感していたし
それを見ていた加古さんも、「このまま犬飼くんの距離で撃ち合ったら、ガードを削られてやられるわ」
この状況ではオサムが負けると語ってましたしね

それにオサムのワイヤートラップなんですけど、あれは近寄ってくる敵を迎え撃つように使うものだから
ガンナーだったらオサムに近寄る必要がないし、
遠距離からワイヤーの影響を受けずに戦える
と思うんですよね

←寄ってくる敵を迎え撃つオサムの図

あともうひとつ、さっき「撃ち合いならオサムより犬飼の方が有利だった」って言いましたけど、
その犬飼は麓郎の師匠ですからね
「俺は犬飼先輩に教えてもらったんだよ!!」って試合前にあんだけ言ってたんだから
ここはその師匠の教えを生かして欲しいところです

ちなみに、それだけ有利なはずの麓郎が全然活躍できてないのはなぜかっていうと
千佳ちゃんの狙撃が邪魔すぎてとても撃ち合いに持ち込めてないからなんですよね

 

 

こんな風に、ちょっと姿を現すとすぐに千佳ちゃんの狙撃が飛んでくるから、
とてもじゃないけどオサムと撃ち合うようなスキがないってことなんですよ

だからこそ、麓郎が有利な状況でオサムと撃ち合うためには、まず誰かが千佳ちゃんを押さえなきゃダメなわけで。
そんな千佳ちゃん狙いの役割が適任なのは、まあここは葉子でしょうかね
なんと言っても葉子は、1対1に持ち込んだ時の強さが圧倒的で、ユーマが相手でも互角にやり合えるぐらいなので
1人で千佳ちゃんの方に向かっても十分に戦えるだろうと思いますね

要するに葉子って、「浮いた駒」を狩るっていう役割だったらすごく役に立つと思うんですよ
ワートリでよく言ってますよね、孤立してる敵に対して「浮いた駒だから獲りに行こう」みたいな。



今回の試合でも、照屋さんが千佳ちゃんに対してそう言ってるわけですよ。浮いた駒だから獲りに行こうと。
こういう浮いた駒を狩る役割っていうのは、葉子はかなり向いていると思うんですよね
なぜなら1対1での圧倒的な強さがあるから。まあ葉子自身はそんなことにまったく気がついてないと思うけど…(えー

まあそんな風に、麓郎はオサムにぶつけて、葉子は千佳ちゃんにぶつけるとして、あとの雄太はどうするべきかっていうと
これはまあお好みで決めちゃっていいと思いますね
というのも、雄太をどっちに送っても香取隊にはメリットがあると思うんですよ

千佳ちゃんの方に行かせれば、より確実に一番邪魔な千佳ちゃんを落とせるようになるだろうし
オサムの方に行かせれば、雄太は弧月を持ってるからオサムのワイヤーをズバズバ切れるんですよね
それって結構な利点だと思います。なぜなら葉子が
「このメガネを放っておいたら無限にワイヤー張り続けるでしょ!」って怒鳴るくらい
明らかにオサムのワイヤーを嫌がってたから、じゃあこれ以上邪魔なワイヤーが増えないように
雄太がズバズバ斬りまくってしまえばいいと思うんですよね

つまりですよ、葉子が千佳ちゃんの狙撃を押さえて、雄太がオサムのワイヤーを押さえて、麓郎がオサム本人を押さえる
っていう状況が作れれば、オサムの有利な部分がすべてなくなるわけだから
こうなれば戦況は一変して香取隊が有利になるだろうと思うんですよね。俺が香取隊のメンバーだったらそういう指示を出すでしょうね


ジャンプ感想:ワールドトリガー 第142話「柿崎国治」

「俺がスキを作る!見逃すなよ!」

「はい!」

《おっと!?ここで照屋隊員が単身突破!狙いは当然雨取隊員!
 香取隊が足止めされているのを見て業を煮やしたか!?しかし…
 そのルートは射線が通りまくり!
 照屋隊員は容赦ない狙撃に晒されます!》



さて前回、いつまで経っても千佳ちゃんを押さえに行かない香取隊があまりにもアテにならないので
「もう私らで何とかするしかねえ」
と単身飛び出した照屋さん。そして今回、千佳ちゃんの狙撃もお構いなしに
危険なルートをどんどん進んでおりますね

これはかなり大胆な行動というか…普通、高台のスナイパーを落としに行く時っていうのは
狙撃されないようにぐるっと迂回して裏から近づくっていうのがセオリーだと思うんですよ
俗に言う「裏取り」ってやつですね。しかし照屋さんはセオリー通りの裏取りをする様子はなく、
あえて危険なルートを進んでいるようです。なぜわざわざそんなことをしているかというと…

(バッグワームで裏から近づく…?ダメ、それじゃ時間がかかりすぎる…
 どうにかして鉛弾を切り抜けて、最短ルートで攻める!)

そう、理由については照屋さん自身がこうして語ってくれました。ぐるっと迂回して裏取りルートを進んでいたら
時間がかかりすぎて、交戦中のザキさんが持たないだろうから
ってことのようですね。なるほどなるほど、これについては実に良い判断してると思いますよ

俺が思うに、裏取りをする時に大事なことっていうのはですね…
いかに味方を助けられるタイミングで決められるかってことだと思うんですよ
いくら裏取りを決めたいからって、のんびりモタモタ時間をかけて動いて
その間に味方が全滅しちゃってたら意味ないんですよ

それって結局、自分のせいで味方の守りが手薄になってみすみす死なせちゃったというアホな行動でしかないから
そういう裏取りをやったって意味がないってことですね。要するにスピードとタイミングが物凄く重要なんですよ
照屋さんはそのことを分かってるから、あえて危険な最短ルートを進んでるんだと思います。これはいい判断してると思いますよ

《玉狛の砲台へ刺客を放った柿崎隊、この動きはどう思われますか?》

《意外…ですね。チームは分けないと思ってました。
 柿崎さんの唯一の弱点は、全部自分で責任を持とうとするところで、
 危険な場所に隊員を単独で送り込むことはあまりなかった…
 ですが今回は違いますね》

そんな中で、今までの柿崎隊にはなかったこの動きを見て、「意外ですね」とちょっと目を丸くする時枝先輩。
というかこの会話の中で俺が一番注目したいのは、時枝先輩がザキさんの弱点について
「唯一の弱点」って言ってることですよ。たったひとつの弱点ですよ!?それって凄くない!?
時枝先輩から見たザキさんは、それ以外には弱点がないってことなんやで!?

それって凄いことだと思うんですよ、全体的なレベルのすごく高い人って評価してるんだなと。
そういえばザキさんってオールラウンダーだからアタッカーでもガンナーでもやれるし
試合中の判断力もしっかりしてるから、本当に弱点が見当たらないタイプの隊員ですよね

ただまあ、弱点がないかわりに飛び抜けた長所もないのかもしれないけど…(えー
なんだかはじめの一歩で宮田が木村に言ってたセリフを思い出すな…
「俺から見た木村さんは評価高いですよ。弱点の見当たらない、相当ハイレベルなボクサーだと思います」
と前置きした上で、「だけど逆に言えば、木村さんにはこれだという武器がない」って言ってたやつ。
くそー宮田のやつ痛いところを突きやがって…やっぱりそういう圧倒的な武器がザキさんにも必要なんだろうか

《けどちょっと遅かったな〜…虎太郎が残ってりゃもっと効果的だったのに。
 一手の遅れが悔やまれる》

とそんな中で、照屋さんを千佳ちゃん狩りに向かわせたことについて「一手遅かったな〜」と語る出水。
いやいやちょっと待ってくださいよ、虎太郎が残ってるうちにバラけた方がよかったって
そのタイミングでバラける判断するのは正直ないなと思いますよ!!

さすがにそれはないですって!なぜなら虎太郎が残ってるタイミングっていうのは、
柿崎隊がユーマと戦い始めて間もない時点じゃないですか。
そのタイミングでわざわざ仲間を切り離して、千佳ちゃんを襲いに行くのはありえないと思うわけです

なぜかと言うと、そもそもこの作戦って2チームが同時に攻め上がって
ユーマがいない側のチームが千佳ちゃんにプレッシャーをかける
っていう大前提があるからですよ



それについては華が明言してましたよね。だからこそ、ユーマとぶち当たった柿崎隊は
「俺たちは無理してスナイパーを狙う必要はない」って思うわけなんですよ。
実際にザキさんは、ユーマと出会った瞬間に「スナイパーは香取隊に任せよう」って判断してましたよね

俺はザキさんのこの判断は実に正しいと思うんですよ、だってそのためにわざわざ香取隊と連動したんだから。
もしもここで「香取隊なんかアテにならねーし俺たちだけでなんとかしようぜ」と考えるようなら
香取隊と連動した意味が全然ないじゃないですか。
そんなことするんだったら、ハナから柿崎隊が単独で動いてるのと変わらないですよ。わざわざ2チームで連動した目的は
ユーマを片方のチームが引きつけてるうちに、もう片方のチームが手薄になった千佳ちゃんを叩くってことだったわけで



そこについては華が言ってましたよね。千佳ちゃんを叩くのは香取隊の役目なんだから
その役目を果たさないと連動した意味がないと。
要するにそういうことなんですよ、この時点で千佳ちゃんを叩くのは香取隊の役目、ユーマの足止めは柿崎隊の役目っていう風に
それぞれの役割が決まったんだから、その役割を無視して動くようなら連動した意味がないんですよ

ちなみに、じゃあなんで今は、柿崎隊が自分たちで千佳ちゃんを襲いに行ってるのかというと
香取隊が役割を無視してずっとオサムと遊んでるから
もはや連動した意味がすっかりなくなっちゃったんですよ
(えー
結局そういうことなんですよね…香取隊がボンクラすぎてもう連動した意味がなくなっちゃったから、
「こんなことなら俺らが自分でやるわ…」って柿崎隊が動き出したっていう。

そう、だからこれはザキさんの判断ミスって言うより
香取隊がボンクラすぎて作戦が台無しにされちゃったって感じかな
香取隊って本当になんていうか、こいつら味方を不利にしてばっかだよね…(えー
こいつらの味方になった瞬間に泥沼に引きずり込まれるというか、こんな目にあってよくザキさんはキレずにいられるなと思います
もしも俺がザキさんの立場だったらどう思うかっていうと

「香取隊…!貴様らなぜ自分の役目を果たそうとしないんだ!?
 スナイパー落としに行けよおいッ!!」

「やめてくださいよ…!そんなにスナイパーを落としたいんなら、
 柿崎隊がやればいいんですよ!」

「できればやっている。貴様に言われるまでもなくな!」

「アタシ達だって、好きで雑魚メガネと遊んでるんじゃないんですよ!」

バキイッ!

「あっ…!殴ったね…!?」

「殴ってなぜ悪いか?貴様はいい!そうして作戦を台無しにして
 わめいていれば気分も晴れるんだからな!」

「アタシは…そんなに安っぽい人間ですか!?」

バキイッ!

「う…二度もぶった!?父さんにもぶたれたことないのに!」

「それが甘ったれなんだ。殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!」

「も、もうやらないからな!?誰が二度と共同作戦なんてやってやるもんか!」

「香取隊…今のままなら貴様は虫ケラだ。
 それだけの才能があれば…貴様はA級への壁を超えられる奴だと思っていたがな。
 残念だよ(すたすた)」


とまあこんな感じでですね…(えー
いやほんと、これぐらいキレても問題ないと思いますよ。よく我慢して辛抱強く戦ってるよなー

(俺は昔から…自分が出来る奴だと思ったことはねえ。
 だから嵐山の隊が広報部隊になるって決まった時、
 ワガママ言って辞めさせてもらった…)

と、ここでそんなザキさんの回想シーンが始まりました。何かと思えば、数年前に嵐山隊に在籍していた時に
それを抜けることになった場面のようですね。嵐山隊が広報部隊になることが決まって、
マスコミへの対応とかを任されることになったわけですが、自分ができない奴だと思っていたザキさんは
そういう対応をこなす自信がなくてチームを離れたってことみたいですね
まあ確かに、実際にザキさんがマスコミからインタビュー受けるシーンがありましたけど、
なかなかスムーズに受け答えができなかったみたいですからね…



「じゃあ、これからはライバルだな」

(嵐山はそう言って送り出してくれたが…
 自信がなくて逃げ出しただけっていうのは、自分でよく分かってた)

そして嵐山隊のメンバー達とお別れしたシーンがこれ。数年前なだけあって、時枝先輩や綾辻さんの髪型が今とは違いますね
あと佐鳥が大泣きして別れを惜しんでるところを見ると、やっぱりザキさんって
すごく周囲からの人望があるタイプだと思うんですよね

何しろ時枝先輩も「別のチームになった今でも大好きな先輩」って言ってたし、あの影浦でも「ザキさん」ってさん付けで呼ぶくらいだし
ザキさんは何かと自分のことを過小評価してますけど、俺は全然そんなことないと思うんですよ
これだけの人望があるってだけでもすごいことだし、それにザキさんは能力的にも相当いいセン行ってると思います
今回も隊長としてすごく立派に戦ってたし、判断のひとつひとつも素晴らしかったしね…もっと自信を持ってもいいと思うなあ

「どうも〜柿崎さん、宇井です。綾辻先輩に紹介されて来ました〜」




そして宇井ちゃん加入キター!!
なんと1人だけで柿崎隊を作り始めたザキさんのところに、すぐさまこうしてやってきた宇井ちゃん!
やっぱ宇井ちゃん可愛いよなー、顔はちょっときつめだけど実際の性格は温和っていうこのギャップがたまらんわ
それとザキさん1人のところにやってきたってことは、しばらくザキさんと宇井ちゃんは
2人っきりで柿崎隊をやってたってことですよね!?

ちょ、ちょっと!それはさすがにあかんやろ!年頃の男女が2人っきりで密室にこもり…ってあああああああ
綾辻さんはなんというとんでもない紹介を!!(えー
いやまあ、もうちょっと真面目に考えると、きっと綾辻さん的に
「ザキさんはきっとそんな軽薄なことしない」って確信があったから
こうして宇井ちゃんを紹介してくれたんでしょうね。

これもザキさんの普段の行いが良いからというか、人徳があるからこうして仲間ができたんだと思います
もしもザキさんが性格悪いクソヤローだったら、綾辻さんはわざわざこんな紹介なんてしなかったと思いますしね
実際のザキさんが良い人だからこそ、ザキさんのために何かしてあげたいって周囲の人も動いてくれるんだと思います



その後、柿崎隊の募集を続けた結果、照屋さんと虎太郎がやってきたわけですが、その理由としては
「柿崎さんは支えがいがありそうだから」、「柿崎さんがかっこいいと思ったから」ってことで
2人ともザキさんの人柄を見て仲間になりたいと思ったわけですよね

それぞれ興味を持った部分は違うけど、ザキさんのことを見て「この人なんかいいな」って
思って来てくれたのは同じなわけで。だからね、これもある意味ではザキさんの人徳だなと思うんですよ
ザキさんだからこそ、これだけのメンバーを集めることができたわけで。
だから俺に言わせればザキさんって、もっと胸を張っていいぐらい凄いことをやってると思うんですよ

(文香…虎太郎…真登華も、俺にはもったいねえような隊員だ。
 ボーダー内での評価よりも、実際は上だと俺は思ってる。
 あいつらがB級の中位と下位をウロウロするようなとこで埋もれてんのは、
 あいつらの良さを引き出せない俺のせいだ…!)

しかしそんな中、どうしても自分のことを過小評価してしまうザキさんは、
柿崎隊が上に行けないのは隊長である自分がふがいないせいだと思い込んでいました
全然そんなことないっすよ。ザキさんは本当に立派な隊長なんですよ
もうね、何回でも言ってあげたい。自信の持てないザキさんに何回でも俺が言ってあげたいくらいです
あんたは本当に凄い隊長なんだよと。あんたがいるからこれだけの人が集まったし、チームを率いる判断力も素晴らしいよと。
もうなんなら俺を柿崎隊に入れてくれって感じですね、ザキさんが間違ってないことを俺が証明したいくらいですよ
それぐらい俺はザキさんって魅力的なキャラだと思ってますからねー。てなわけで

必ず柿崎隊を
A級まで連れて行く。
オレ自身のためにもな

っていう風に早いとこ柿崎隊に加入する手続きをしてこないとな(えー

『悪いねかきざき先輩、3点もらうよ』

(お前らにとっちゃ、俺たちは遠征までの通過点…
 勝って当たり前の相手なのかもしんねーが…
 新しい連中がどれだけ派手に追い抜いていっても、
 それであいつらの価値が消えてなくなるわけじゃねえんだ!!)

ああそして、たとえユーマ達に追い越されたとしても、
照屋さんや虎太郎たちが価値ある仲間なことに変わりはないと心の中で吼えるザキさん!
ザキさんカッコよすぎだろ!!この場面を見るたびに涙が出そうになります、マジでこの人こそ最高の隊長ですよ



俺は以前、隊長の務めというものは「仲間の力を活かしてチームを勝たせること」だと語りましたが
ザキさんほど強い気持ちで仲間をちゃんと活かしてやりたいって思ってる人はいないと思うんですよ
そんな風に、「隊長の務めを果たしたい」って気持ちは誰よりもザキさんが強い熱意を持ってると思うんですよ
だからこそ俺は、そんなザキさんこそが隊長にふさわしい最高の人物だと思うし、
そんなザキさんが率いるチームに俺は入りたい
と思うわけです

シュドッ!!

「!!」



ああしかし、そんなザキさんに向かって、あろうことか致命の一撃を食らわせるユーマ!
俺の隊長になんてことをしやがるんだ!!(えー
ユーマお前ってやつは!絶対に許さねー!こうなったらスプラトゥーン2のために最近俺が練習を始めた
スプラシューター(無印)で蜂の巣にしてやるぜ!!(えー



「…お前は強えよ…けど悪いな…負けてやるつもりはねえ!!」

ドドドドドドドドン!!



ってザキさん怒りの反撃キター!!
なんとユーマから致命傷を受けた状態で、意地の零距離射撃を叩き込みユーマを道連れに!
さっき俺が「蜂の巣にしてやるぜ」と言った直後にそれを実現してくれるとは、さすが俺の隊長ですね(えー
ユーマには悪いんですが、これも俺の柿崎隊が勝つためには必要な犠牲なんや…わかってくれ…次回に続く!


・柿崎隊が勝つためには香取隊が玉狛狙いに行った時に背後から襲撃してポイント稼いで、
 あとは生存狙いするのが良かったかな?結果論過ぎるけど、香取隊がチンパンチームということを知っていれば、
 共闘はしちゃいけない選択肢だった様にも思えるけど、さすがになぁ… by ジェッカス

確かに「香取隊はアホだから共闘しちゃいけなかった」っていう考え方は、割とマジにアリだと思うんですよね
ザキさんの判断ミスを指摘するならそこになるのかな…と思うわけですが、
ただ香取隊との共同作戦って、あれって普通なら成功するだろうなって思うくらいよく練られてる内容だと思うんですよ

なぜならあれって二段構えの作戦だから。あの作戦でザキさんがやったことは、
まず先に香取隊を突っ込ませてユーマの目を香取隊に向けるってことだったわけで。
その狙い通りにユーマが香取隊の方に行ってくれれば、柿崎隊には一番おいしい展開でバンバンザイだったんですよ

そうなれば柿崎隊が余裕で千佳ちゃんを狙いにいけるし、たとえオサムが邪魔しにきても
「俺がスナイパー狙いに行きましょうか?」「そうだな行ってこい」って
すぐにメンバーを切り離して対応が可能だったでしょうしね

まあ実際はその流れにはならずに、ユーマは香取隊を無視して柿崎隊を襲ってきたわけですけど、
それならそれで香取隊がちゃんと動いてくれれば問題なかったんですよ
香取隊がスナイパーを狙う重要性を分かってさえいれば、オサムよりも千佳ちゃんを優先して狙うだろうから
そうなれば何も問題ないだろうと。香取隊がそれをわかってさえいればよかったんですが

ただまあ実際の香取隊は全然わかってなかったっていうね…(えー
そんなわけで、せっかくの二段構えの作戦がどっちもパーになってしまったという…こんなん泣きたくなりますわ
俺はこれ凄くいい作戦だったと思うんですよねー、漫画の中では判断が遅いみたいなこと言われてるけど
これで判断ミスとか言われちゃうのはザキさんがあまりにも不憫すぎるよ






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