・そういえば唯我部長はジョナサンですねw
ん?唯我部長がジョナサン?え、唯我部長ってジョナサンの声だったの!?マジで!?(えー
うーむ…不覚にも全然気づいてなかった…となると緋夜と戦ったあのシーンは
ジョナサンとジョセフのバトルという意味で、ジョジョ的にはまさに夢の対決だったんですね
それでいてジョナサンがジョセフのセリフ先読みを使うという…うーむ、もっと早く気づくべきだったな
アニメ感想:龍ヶ嬢七々々の埋蔵金
第11話(完結)「八真重護が決める覚悟」「ぐ…が…て、てめ…え…!」
「なんだその目つきは?じゃあ今度はその右肘を砕いてやろう」
ベキベキイッ!
「ぐぅ!?」
「おいおいちゃんと痛がれよ…じゃなきゃ楽しくないだろ?(ぐりぐり)」
「あがあああああっ!!あああ…!うぐああああああ!!」
「クックック…いいザマだな」
さて前回、緋夜の持っていた謎の七々々コレクションの能力により、肺を潰されて窮地に陥った重護でしたが…
今回の冒頭ではその能力で右腕も砕かれ、さらにぐりぐりと傷口を踏まれて痛めつけられるという
さんざんな目に遭ってしまいます。すでに茨副部長や唯我部長も戦闘不能、とても重護を助けに入れる状況では…
バアアアアン!!
「ん…?銃まで隠し持っていたとは…とんだ彼女だな」
「安心しろ、ゴム弾だ。ただしめちゃくちゃ痛いがな」
と、そんな中で重護を救おうと動いたのは天災!どうやら護身用の拳銃を持っていたようで、
それを使って緋夜を威嚇しております。ゴム弾なので殺傷力は低いでしょうが、
緋夜も前回の激闘でかなりボロボロなので、何発か撃ち込めば倒せる可能性も…
「それで脅しのつもりか?」
「提案があるのだが、もうここでお開きにしないか?」
「なに…?都合のいい話だな、ここまで来たら俺はとことんやるぜ」
「いいのか?私は貴様の力の正体を見破ったぞ」
「…なんだと?だったら言ってみろよ、その正体とやらを」
「残念ながら今は言えない。言わないことが私の交渉カードだ。
貴様の能力は、私がここで種を明かせば使えなくなる。
そうしたら重護が貴様に牙をむくだろう。
そうなれば消耗戦だ、どちらかが潰れるまで戦いは終わらない。
だからここらでお開きにしよう、と提案している」
「…」
「つまり私が言いたいのはこういうことなのだよ、
どうか私たちを見逃してください…とね」
え…えええええええーー!?なんじゃそりゃーーー!!
結局は拳銃をポイと投げ捨てて「どうか見逃してください」と命乞いする天災!なんでやねん!
緋夜の能力をすでに見破ったというのを交渉カードに使ってますが、
実際にバラしてないのでなんとも説得力に欠けるというか…
このモヤモヤした感じは、たとえば相手からクイズを出された時に
「あー分かったわー。このクイズ簡単だわー。俺もう解けたわー」
「じゃあ答え言ってみろよ」
「いや言えないわー。簡単すぎて言えないわー。分かってるんだけどなー」
って言ってる時の感じに似てるというか…(えー
これを交渉カードにするって正直どうなんよ…
「フン…嫌だと言ったら?」
「そこからはギャンブルだ、だが私はこんなつまらん場所で命を懸けるつもりはない」
「それについては同感だな、俺もここで死ぬのは割に合わない」
「意見が合ったな、それで答えは?」
「いいだろう、終わりだ」
「それともう一つ、今後吉野咲希には近づかないと約束しろ」
「分かった、これ以上ストーカーと間違われるのはごめんだしな」
ってあっさり交渉成立しとるーー!!
おいいいいいいいい!!なんだこりゃああああああ!!いともあっさりと「分かった戦うのやめるわ」って
話が片付いてんじゃねえかあああああああ!!い、いやいや嘘でしょ?これ最終回のラスボス戦ですよ!?
「これ以上戦ってもお互い得しないからやめようぜ」
「うんそうだね」
「あとゆんちゃんに今後つきまとうのも禁止な」
「うんわかった」って
こんな物分かりのいいラスボスがいるかあああああああ!!
どうなっとるんじゃああああああ!!どういう展開なんじゃああああああああああ!!
ああ…ひどい、こんなラスボス戦ってありかよ、どんだけ盛り上がらない決着なのよ
物分かりのいい人間がラスボスになったらアカン
この最終回を見て俺はそれを悟ったよ…(えー
「そういえばまだ名前を聞いてなかったな、教えてくれないか?彼女」
「壱級天災、名探偵だ!」
「フフッ…そうかい、覚えておくよ。華麗なる名探偵殿」
「貴様の名前は?」
「なんだ、知らなかったのか?」
「知っているが、貴様は私に名乗っていない」
「なるほど、ではあらためて名乗ろう。戦場緋夜だ」
「本名は?」
「…?戦場緋夜だが」
「そうか、覚えておこう」
そんなわけでお互いに戦う気もなくなったので、「わたくしこういう者でございます」と
名刺交換みたいにお互いに名乗る2人。なんかもう普通に仲良しだな…
それと久々に出てきましたね、相手がすでに名前を名乗っているのに
わざわざもう1度本名を聞き直す天災の意味不明なクセ。
これ一体なんなんだ…?劇中でまったく説明がないんですけど、なんでわざわざ本名を聞き直すのかまったく分からんぞ…
「命拾いしたなぁ八真君、ステキな彼女に感謝することだ」
「ぐっ…覚えてろ…!戦場緋夜…!」
「それはこっちのセリフだ、八真重護。認めよう、お前は俺の敵だ」
「くそっ…!」
(…本当にこいつの能力が見破られたとは思えないがな…”死神の囁き”、
相手に強烈な暗示をかける俺の切り札…)
そんなわけで、重護にも別れの挨拶をしていよいよ本当に帰っていく緋夜。
ひょっとしたら騙し打ちをする可能性も…と思ってましたが本当に帰っていきおった…
それと重護の肺と右腕を潰した謎の能力については、「相手に強烈な暗示をかける」というものだったようです
暗示をかける…それで能力を使う時には、あんな説明口調で喋ってたというわけね…
でもこの能力、相手が緋夜の言葉を一切信じようとしなくても、強制的に暗示をかけられるみたいだから
天災に見破られても別に問題なく使えたんじゃないか?
天災の言い分だと、「能力をバラされたらもう通用しなくなる」ってことでしたが、そんなヤワな能力にはとても思えないんだが…
「戦場さん…あなたにどうしても言いたいことがあります」
「なんだ、クソメガネ」
「初代冒険部の頃の僕は、自分の望むべきものがありませんでした。
冒険部の一員というだけで、僕は英雄の一人にでもなった気でいた…
何の望みもなく、ただ居座ってるだけのまがい物だったというのに」
「今もそうじゃないのか?」
「違います」
「ならお前は何を求める?」
「あなた達を超えて…一番になることです!
あなたや今生先輩、七々々コレクションを求めるこの島の挑戦者たち、
全員を超えることが僕の願いです!僕は…
誰も自分の前に立っていない世界が欲しい!」
って、帰っていこうとする緋夜を捕まえて、今後のことについての新たな決意を語る唯我部長。
初代冒険部の頃は、自分は何も凄いことをしてないのに、ただ凄い人の横にいて満足している日々だったと語る部長、
しかしこれからは、そういった凄い人たちに追いつき追い越すことを目標に精進していくと…
「フン…やりたい奴を止める権利は俺にはないし、しようとも思わない。せいぜい頑張ることだ…
じゃあまたな、唯我」
(いつか…超えてみせる…!)
ああ、そして今までずっとクソメガネクソメガネと呼んでいたのが、最後には「唯我」と名前で呼んで去っていく緋夜。
唯我部長の決意に対しても、「俺は止めないからせいぜい頑張れ」って
デレまくりじゃないですかこの男!(えー
なんてことだ、緋夜が唯我部長に対してやたら手厳しい態度を取ってたのは
要するにツンデレだったということか。やおい同人誌が厚くなるな…
「(イライラ)」
「なんだその反抗的な目は?今回は引き分け、それで納得しておけ」
「ちぇっ…なあ、結局あいつの七々々コレクションって何だったんだ?」
「さあな、知らん」
「は…?じゃあさっきのは!?」
「ああ、ハッタリだ」
っておいいいいい!!ちょっと待て天災!
緋夜が使ってた七々々コレクションについて、「実は全然分かってませんでした」っていうのが本音とか!
まさか本当に分からないクイズのことを「俺もう分かったわー」って言ってる状態だったとは…
そんなんで決着する最終決戦って一体…
「まあ、ちゃんと根拠はあった。考えてもみろ、
あんな凄い能力をなぜ戦場は最後まで使わなかったのか?」
「そりゃ…奥の手だったんだろ」
「そうだな、だから最初からは使わない。しかしあれほど追い詰められるまで使わなかったのは、
明らかにおかしい。何かしら欠点がある能力なのではないかと推測できる。
だから戦場は、私の提案を飲むしかなかったということだ」
むう…緋夜がなかなかあの能力を使おうとせず、限界まで追い詰められてやっと使ったことから、
あの能力には何か重大な欠点があると推理した天災。そこを突いての交渉だったようですが…
でも緋夜って、汚い忍者と戦った時にはしょっぱなからあの能力使ってるんですよね
あと管理人さんと戦った時にもすぐ使ってましたよね。まあどっちも天災は見てないから知らなくて当然なんだけど…
ともかく、緋夜が今回あの能力を出し惜しみしてたのは、別に欠点があるとかじゃなくて
たまたまなんじゃねーのかな…(えー
あの能力に欠点なんてものがあるのか?
緋夜がおとなしく帰っていったのは単にそういう気分だったとしか…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「まあ、何にしてもだ…お前が無事でよかったよ、重護!(にこっ)」
「えっ…(ドキッ)」
「ここで死なれたら、ライバルがいなくなってしまうからな。にしし」
「で、ですよねー…」
って、最後には重護も一瞬ドキッとするような天使の微笑みで話をまとめる天災。
なんだか色々と納得いかない部分も多い最終決戦でしたが
天災のこの顔が見れただけでもよしとするか…
もはや天災の可愛さだけがこのアニメを見るモチベーションそのものだぜ
「しかし、あの宝箱はひどかったなー」
「そうなの?」
「パズルはただの飾りだ、何もしなくても簡単に外れるダミー。鍵なんてかかっていなかったのだ」
「あはは、そりゃひどいねぇ〜」
そんな緋夜との戦いからしばらく後、七々々と2人で話しながら「マジであの宝箱クソだったわー」としみじみ語る天災。
なんと、宝箱にくっついていたあのパズルを解く必要はまったくなく、ただ普通に開ければそれで開くようになっていたという…
ちょ、ちょっと待ってください、それじゃ「このパズルの解き方は俺にも分からなくてな」って
足しげく通ってた戦場さんがものすごいバカみたいじゃないですか!(えー
あんまりやで!あの人パズルが解けないから、宝箱が開かないと思い込んで何度もあそこに通ってたんやで!
「ごめんこのパズルって解かなくても開くわ」とか戦場さんが聞かされた日には
あの人アワ吹いて倒れて数日寝込むで…(えー
戦場さんは犠牲になったのだ…
「ふう、遺跡は当分ごめんだな。まさに割に合わない」
「ねえ、今回って何か変わったことあった?最近、重護あんまり話してくれないんだよね」
「ふむ…しいて言えば、初めて冒険部以外の人間と争ったくらいかな」
「誰それ?」
「戦場緋夜というやつだ」
「…あ…そっかぁ、そういうことかぁ」
「どうしたのだ?」
「えへへ、何でもないよ。それより天災ちゃん、一つ賭けをしない?」
そしてここで、ようやく蚊帳の外だった七々々も緋夜に絡んだ事情を知ることに。
正直いまだになんで七々々をハブる必要があったのかよく分からんのですが…
「戦場のヤローより先に遺跡をクリアしたい」って、七々々に言っても別によかったんじゃないかな?
実際ここで天災はサラッと言ってるわけだし…うーん、どうなんだろう
「重護、退院おめでとう。これは遺跡にあった七々々コレクションだ」
「へえ…」
「”昔のことが見られちゃうんです”、というそうだ。
「…えっ!?マジか!?」
「七々々殿は確かにそう言っていた。
それとこの七々々コレクションは、私か重護のどちらかの物にしていいそうだ」
「え、唯我部長は?」
「パスするそうだ、戦場緋夜を退けたことで今回は満足したらしい」
「そっか…」
それからしばらくして、退院してきた重護にさっきのダンジョンにあった七々々コレクションを見せに行く天災。
重護はさっき家にいなかったと思ったら、入院してたんですね。まあ暗示とはいえ肺と腕を潰されたわけだしな
そして今回の七々々コレクション、過去の映像を見ることができる能力を持っているようで、
重護はそれにかなりの食いつきを示しております。なぜなら、重護が七々々コレクションを集めているのは
七々々を殺した犯人を見つけ出すためだから…過去の映像が見られるなら、七々々の殺害現場とかも簡単に見られますよね
「それで重護、お前はその七々々コレクションが欲しいか?」
「…」
(その七々々コレクションの能力が何であれ、絶対に使っちゃダメだからね)
「…七々々殿との約束か?」
「うん…」
「だが欲しそうだな」
「実は…かなり欲しい」
「いいではないか、約束など破ってしまえば」
「えっ?」
「どうせ七々々殿はあの部屋から一歩も出られないのだ、バレるわけがない」
「…」
うーむ、今回のダンジョン攻略で七々々にヒントをもらった代わりに、
今度の七々々コレクションだけは入手しても絶対に使わないと約束してしまった重護。
そんな中で入手したのが、よりにもよって一番欲しい七々々コレクションだったとは…
天災は「いいじゃねーかコッソリやりゃバレねえって」と
ダメな友達の典型みたいなこと言って重護にあげようとしてますが…
「…まあいい、どうするかは重護が決めろ。私はどちらでもいい」
「いいのか?名探偵としては何かと使えそうじゃないか」
「(ビシッ)この能力でどんな事件でも即解決!…ではつまらない、そんなもの私はいらない」
そんなことを言いつつ綺羅星ポーズを取る天災。ここで綺羅星かよ!
そういえば天災、この間テレビでタクトの映像を見ながら、「あの綺羅星とかいうの私も今度やってみよう」とか言ってましたっけ
こんなどうでもいいとこの伏線回収はちゃんとやりおって!(えー
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「なあ天災…やっぱりこれをもらうわけにはいかないよ」
「なんだ、いらないのか?」
「ああ」
「いいではないか、こっそり持っていれば。コソコソ悪事を働くのはお前の専売特許だろうが」
「んなことしねーよ!」
「そう言わずに、ほれ」
「いや、いらないって」
「ほれほれ、ほれほれほれ〜」
とその時、「いらない」とキッパリ答えた重護ですが、なぜか天災は「よいではないかよいではないか」と
しつこく重護に迫っております。いうかこのほれほれ言ってる天災の図がマジ可愛すぎる
前に黒髪ツインテールになった時もそうでしたが、ほれほれ〜ってやってる天災は
素晴らしいほどのウザ可愛さですな。いっそこれを天災の口癖にでもしてくれれば…
「おい…お前なんか隠してるだろ」
「(ぎくっ)ちっ、私の負けか…七々々殿とは賭けをしていたのだ、
重護が七々々殿との約束を、守るのか破るのか…ちなみにさっき言った能力も嘘だ」
「え、そうなの!?」
「本当の名前は”魔よけのお守り”、聖なる槍の破片が入っていて、魔を払ってくれるそうだ」
「魔ってなんだよ…」
「七々々殿はこうも言っていたぞ、「重護は絶対約束を守ってくれるもん」と」
「そ、そうっすか(照れ照れ)」
「私は絶対に約束を破ると確信していたのだがな〜」
「そうっすか…(どんより)」
って、天災がああも重護に迫っていたのは、七々々と賭けをして重護は絶対に約束を破るという方に賭けていたからでした
さっき七々々が言ってた「天災ちゃん賭けをしない?」っていうのはこれのことか…
さらに「過去を見られる能力」というのもまったくの嘘、本当の能力は魔を払う効果のお守りだという…
うん、まあこれに関しては正直ぜんぜんいらねーわな…(えー
重護も言ってますけど魔ってなんやねん、「入手しても使わない」って約束を守るのもこりゃ簡単そうだな…
(でも…もしもこれが本当に、”昔のことが見られちゃうんです”だったら…
そして七々々ちゃんとの約束がなかったら…俺はどうしただろう。
七々々ちゃんを殺した犯人を探せるのなら、当然使うべきで…
いいや違う…七々々ちゃんの本心を確かめずに助けたいというのは、ただの俺のエゴだ…!
それじゃ、七々々ちゃんを利用していただけの戦場と何も変わらない…!
やっぱりちゃんと聞かないとダメだ!)
がしかし、七々々との約束を守ったはいいものの、よくわからんことで悩み始めた重護
「もし約束をしてなくて昔のことが見られちゃうんですが本当にあったら…」って
その仮定に意味はあるもんなのか?そんなの気にする必要全然ないと思うけど…
まあともかく、七々々の許しを得ないまま犯人探しをするのは、単なる自分のエゴだと悩んでしまう重護。
そんなに気にするぐらいなら探す前から聞いときゃいいのにと思うわけですが、
とにかく七々々の意思を再確認するために、重護は決意の顔で自分の部屋へと向かいます
「ただいま」
「あっ、おかえり〜。ねえ、賭けはどうだった?」
「七々々ちゃんの勝ちだよ」
「あ、じゃあ約束守ってくれたんだ!」
「うん、俺は約束は守るよ。だから七々々ちゃん、話がある」
「なに?」
「俺は七々々ちゃんを殺した犯人を必ず見つける、そう約束した。
それは七々々ちゃんを助けたいからだ、だから確かめておきたいんだ
七々々ちゃんは成仏したいの?どうなることが望みなの?」
「え、なに急に」
「答えてくれ、どうしたいのか」
「どうしたいかって…うーん、まあ重護に任せるよ」
「それじゃ駄目なんだってば!七々々ちゃんの本当の気持ちを教えてよ!!」
「えぇ…?ちょっと、どうしたの?」
ああ、神妙な面持ちで七々々に迫る重護でしたが、あまりにも唐突な重護の物言いに七々々は全然ついて行けず
「なんなの急にうっとうしいんだけど…」って感じにドン引きしております
ダメじゃねーか重護!こんな嫌な顔してる七々々からムリヤリ話を聞き出そうとか
それこそお前のエゴじゃねーかよ!なんだか重護のやつ空回りしてますなー
「は〜あ…そうやって強引だから重護は女の子にモテな…」
「分かった、バトルだ七々々ちゃん」
「え、バトル?」
「基本はバーリトゥード形式、相手にまいったって言わせたら勝ち。
俺が勝ったら本心を教えてもらう、七々々ちゃんが勝ったら…あ〜…現状維持!
あと透けるの禁止!」
がしかし、とことんまで七々々のペースに合わせる気がない重護
今度は急にバトルの話を持ちかけました、これは重護が初めてこの部屋に来た時に
七々々から言い出したやつですな…まあ、あの時七々々から無理矢理バトルをやらされたことを考えたら
今こうして重護が無理矢理バトルに持ち込むのも、おあいこと言えばおあいこか
「ふ〜ん…面白いじゃない。いいよ、相手してあげる」
ブンブン!ブン!
「ほらほら!そんなんで私に勝てると思ってるの!?」
「くそ…!絶対に勝つ!」
「なんでそんなにムキになるの!?」
「言っただろうが!俺は七々々ちゃんの本心を知りたいんだよ!」
そんなわけで2人のバトルが始まりますが、透けるのを禁止しても七々々の体術は重護をはるかに上回っております
このアニメってなんだか女性キャラみんなめっちゃ強いよね
重護も普通の人間より相当鍛えてるはずなんですが、それがまったく相手にならないほど強い女性キャラが
七々々、雪姫、茨副部長、管理人さんと何人もゾロゾロ…
うーむ、前回重護は緋夜に向かって「女の子にそんな危険なことをやらせたのかよ!」って切れてましたが
こうも強い女の子がゾロゾロいるんじゃ気にする必要ないというか…(えー
「別に男も女も関係ないだろ」って言ってた戦場さんは間違ってなかったんや…
「ていっ!」
ズダダァン!
「あぐっ!?ぐう…!」
「勝負ありだね、今度は折っちゃうよ!」
「くっ…折れるもんなら折ってみろよ!このニート地縛霊!」
「ちょっ…何その言い方!?アッタマきた!」
ああ、そして奮闘むなしく、七々々お得意の飛びつき腕十字の体勢に持ち込まれてしまう重護!
最初の時もこれでやられたんでしたな…それにしても恐ろしい技のキレだ
重護の首に足を巻きつけてからの、高速回転しながらなぎ倒す姿が達人すぎるぜ七々々
とはいえこのふとももに挟まれて死ねるなら本望かもな…(えー
ギリギリギリギリ…
「ぐぐぐぐっ…!」
「なんでそんなに意地張ってんの!?」
「教えて欲しいからだよ!七々々ちゃんの本心を…!本当はどうしたいんだよ!?」
「重護に任せるって言ってるでしょ!」
「七々々ちゃんの言葉じゃないと…!俺は覚悟を決められないんだよ!
成仏するって、この部屋からいなくなるってことだろ!?
そんなの寂しいじゃねえかよ!」
「え…」
「だけど七々々ちゃんがホントに成仏したがってて、俺が勝手に迷ってたら
それは俺のエゴだ…!だから七々々ちゃんの気持ちを確かめたいんだよ!」
「…」
「折るんなら折れよ!けどまた明日も勝負だからな!
明日も負けたら明後日だ!勝つまで毎日勝負してやるッ!!」
そして七々々に腕を折られそうになりながらも、気持ちの方はまったく折れずに
七々々の本心を聞き出すまでは何度でも戦うと言う重護。むう…この愚直な一面はなかなかいい味出してますな
重護はたまにこういういいシーンがあるよね、たまに。あとは普段のブレた感じがなければ良い主人公になると思うんだが…
「…」
「…七々々ちゃん…?」
「えへへ…まいった」
「私の本心はね…私を殺した犯人を見つけて、この手で殺したい。それは本当の気持ち」
「うん…」
そんなわけで、ついに七々々の方が降参をして重護に本心を打ち明けることになります
それにしても七々々…まさか本心が自分を殺した犯人を探し出してブッ殺すことって
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こうですか!?
わかりません!(えー |
(C)冨樫義博/集英社
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こんなんが七々々の望みなのかよ!天使のような微笑みを浮かべながらなんて物騒なことを…
「でもそれで、すぐ成仏できるかは分からない。ちょっと他にも思い残すことができちゃったから」
「え、他って?」
「この島がどんな風に変わっていくのか、この島に集まってる人たちがどうなっていくのか、
もう少し見ていたくなったんだ。それはね重護、君も含めて…」
「七々々ちゃん…」
「だってこの島、私が考えてたよりずーっと楽しくなってるんだもん。
それが今の私の本当の気持ちかな」
がしかし、その他にもまだまともっぽい望みがあることを語る七々々。
それは島の住人たちの行く先を見守っていくこと…って、普段から家に引きこもってネトゲやってるだけの毎日ですけど
島の住人のこととか見守るの無理じゃないですかね?(えー
こういう意味でも引きこもり系ヒロインってのは話に無理が出てくるよな…普通に外に出られるなら何も問題ないんだが…
それと「重護のことも見ていたい」って、11話やってきて初めて七々々のフラグが立った瞬間ですね
これまで七々々は重護に対してまったく気にする様子がなかったというか、
ヒロインらしい描写がありませんでしたが、最終回のラストシーンでようやくスタート地点に立つことになったか…
そんなわけで話の方はエンディングテーマに突入、日常に戻った重護たちの描写が描かれますが
しかしそんな中でなぜか雪姫たちにとっ捕まっていた緋夜。
えええええええ!?一体なんでまた!?緋夜に何があったんや!?
雪姫と緋夜って全然何も接点なかったよな!?それがなんでエンディングでいきなり捕まっとるんや…
まるで意味が分からんぞ…さらにこの後、エンディングの後に最後のCパートがあるわけなんですが
「死にたくない…死にたくない…死にたくない…」
そこにはなぜか、クルタ族みたいに目を真っ赤にしながら
「死にたくない死にたくない」と意味不明なことをつぶやくゆんの姿、
そして血まみれになったゆんの学生証を眺める唯我部長、
あとはまったく意味分からん777マークの宝箱が出てくるのでした。おわり
龍ヶ嬢七々々の埋蔵金・完
って一体なんなんだよこのラストはよぉ!!全然意味わかんねーっつうの!!
最後の最後までこんなんかよこのアニメは…これまでレビューの中で何度も言ってきたことですが
もうちょっと分かりやすくできなかったのかよ!意味不明な描写が多すぎなんだよ!
なんて言うんだろう、このアニメでやってるワケ分かんない描写は
謎が謎を呼ぶ展開、ドキドキワクワクで続きが気になるとかそういうんじゃなくて、ただ意味不明なだけというか
「何がしたいんだよ意味わかんねーよ…」ってガッカリくる感じなのが辛いんだよなー
他にも全体を通して話を振り返ってみると、
あちこち話がとっ散らかって、ひとつひとつが掘り下げられてないという印象が
強かったです。詳しく話しますと、このアニメのストーリーには大きくわけで4つの柱があると思うんですよ
1つ目の柱は、七々々を殺した犯人を見つけ出すこと。
これは重護と七々々にとっての最大の目的で、重護が七々々コレクションを集めているのもそれが理由なわけですが、
主人公の最大の目的なのに1ミリも話が進まないまま終わってしまったんですよね
たとえば七々々はどんな状況で殺されたのか、犯人は一体どんな奴なのか、なんのために七々々を殺したのかとか
気になることはいくらでもあるわけですが、それが一切明かされないまま終了という
話の掘り下げがまったくされていない状態で終わってしまいました
2つ目の柱は、冒険部のメンバーとダンジョンを攻略すること。これは天災や唯我先輩と絡んでいく要素ですね
なんと言っても未知のダンジョンの探求、七々々コレクションの収集という意味で
このアニメを象徴とする部分だと思います。しかしどうにもいまいち上手くやれてなかった気がしますね
たとえばダンジョンの攻略について見ていくと、
1番目のダンジョンでは唯我部長が裏切って仲間たちを出し抜き、
2番目のダンジョンでは重護が裏切って仲間たちを出し抜き、
3番目のダンジョンでは緋夜がやってきて邪魔が入り…といった感じで
純粋な「ダンジョン攻略」とは別に余計なことが起こってばかりというか
それが「未知のダンジョンを攻略するドキドキやワクワク」という気持ちに水を差していたように思います
あとは入手した七々々コレクションについても、今ひとつありがたみがなかったのも痛かったですね
これまでに重護が関わった七々々コレクションを見ていくと、
キラキラ嘘発見器
→ 1回だけ試しに七々々に使ったら終了
茶葉のいらない急須 → 1回だけティータイムに使ったら終了
ドラゴンのつえ → 唯我部長にパクられてMP切れになり終了
鎖がいっぱい出てくる釘 → 1回だけ雪姫に使ったら終了
魔よけのお守り → 「俺これいらねー」「私もいらねー」と重護にも天災にもゴミ扱いされて終了
という感じに、せっかく入手した七々々コレクションがとにかく全然活躍しないというのが
見ててかなり不満に思う点でした
たとえばね、ゲーム作品でロックマンってあるじゃないですか。
あれはステージを1つクリアするたびに、ロックマンが新しい特殊武器を獲得していって、
武器が増えるごとにそれをどう使いこなすかっていうのが醍醐味なわけですよ
要するにそういう「新たな道具が増えることにより、行動の幅が広がっていく」というのをこのアニメでも期待してたんですが、
どの七々々コレクションも入手して1回使ったらもう終了って感じで、全然使いこなしてる感じがなかったんですよね
ロックマンで言うならせっかく特殊武器を手に入れたのに速攻で投げ捨てて
結局ロックバスターだけでずっと戦ってるようなもんというか
これじゃ特殊武器を手に入れる意味って何よ?と思うわけですよ、このアニメはそういう状態に陥っていたので
七々々コレクションの重要さや、色んな幅広い使い方とか、そういう掘り下げが足りてなかったなと思いますね
そして3つ目の柱は、盗賊団”祭”との因縁。
これは雪姫や重護の親父と絡む時のテーマですね。これに関するエピソードで何度も強調されていたのが
重護は人助けが嫌い、人助けをするのが無理という重護の特殊な人間性ですよね
これが原因で「祭の家業を継ぐのがどうしても嫌だった」と
重護が家を飛び出したのがすべての始まりになっているので、重護というキャラクターを理解するのに
とても重要なポイントだろうなと思って注目していたんですが
なぜか重護は祭の関係者と話す時にしか「人助けが嫌いだ」って言わないんですよね
他の人間には全然それを言わない。それどころか周囲の人をバンバン助けて人助けとか普通にやりまくりで、
人助けが嫌いって一体どういうこっちゃと思うわけですよ
一体なぜ重護が「人助けは嫌だ」なんて言い出すようになったのか、きちんと説明がないとワケが分からんなと思っていたら
結局その説明は全然ないまま終わってしまって
この部分の掘り下げが足りないせいで、重護の人間性がさっぱり分からんままだったなという印象でした
そして4つ目の柱は、その他の人々との交流。例えばゆん、鉄くん、夢路あたりのキャラとの絡みがそうですね
その他のキャラとは言っても意外とポジションとしては重要で、
たとえばラスト4話は完全にゆんを中心にして話が動いてましたよね
とはいえ掘り下げが足りてないのはここも同じなわけで…
例えばゆんで言うと、緋夜につけ狙われる原因となった「緋夜の依頼を受けたはずなのに記憶がまったく消えている」という
最終決戦の引き金となった重要な設定がありましたが、なぜそんな風に記憶が消えてしまったのか
そこもまったく説明がなかったですよね
あとは緋夜を撃退した後のことについても、ゆんの描写といえば
「死にたくない死にたくない」と呟きながら目が真っ赤に染まっているシーンだけという、
まるで意味不明なままで終わってしまったわけです
つまり、ゆんは最終決戦の引き金という重要なポジションでありながら
その原因についてはまったく不明、決戦後の結果についてもまったく不明と
決戦の前のことも後のことも、ぜんぜん描写が足りていないという状態に陥ってしまってるんですよね
それと夢路なんですが、思いっきり脇役のキャラでありながら
重護には一番好かれているという妙なポジションにいるキャラでしたよね
しかしこれが結果的に歪みを生んでしまっているというか…
例えばね、このアニメのメインヒロインは誰かって話になった時に
俺は正直メインヒロインってちゃんと呼べるキャラがいないと思うんですよ
本来なら七々々や天災がそこに収まらないといけないんだけど、この2人って大して重護との恋愛フラグが立ってないというか
重護がバリバリに好きなのは誰かって言ったら、夢路とか雪姫なわけですよ
俺から見たら重護の好感度の高さは、夢路>雪姫>七々々>天災って順番かなーと思います。
夢路や雪姫とはデートしたり告白したり、明らかに恋愛がらみのイベントをこなしてるけど
七々々や天災とはそれをやってないんですよね。サブヒロインに夢中になってメインの2人がおざなりになっているという
そしていくらサブヒロインに夢中になったところで、
決定的に出番が足りないから他の場面にまったく生きてこないと言いますか
夢路とデートしたり雪姫に告白したりしたところで、どっちもその後ぷっつりと出番がなくなったから
「一体なんのためのイベントだったんだ」って無駄な描写にしか感じられなかったという…
ギャルゲーで言うなら、重護は攻略できない脇役ヒロインのところに一生懸命通ってる状態と
言いますか、そのせいでメインである七々々や天災とのフラグが遅々として進んでないというかねー
七々々なんて最終話でようやく1つ目のフラグが立ったようなもんだし。いくらなんでも遅すぎる
結局七々々や天災は恋愛的な意味で掘り下げが足りない、雪姫や夢路は出番的な意味で掘り下げが足りないと
ヒロインみんな中途半端なことになってしまった気がします
総括としてはこんなところですかね、この不満すべてに共通しているのが色んなものに手を出しすぎて、
ひとつひとつの掘り下げが足りてないってことだと思います
あっちこっちにとっ散らかっちゃって、結局はどれもが中途半端なことになってしまったという。
このアニメは全11話しかないんだし、やはり余分なものはバンバン捨てて、
重要な部分だけに絞ってそこを掘り下げて欲しかったですね
さっきギャルゲーの話をしましたが、ギャルゲーってヒロインを攻略する時は
誰か1人に絞ってその子にだけひたすら会いに行くじゃないですか
このアニメにはその精神が必要だったというか、そうしてるうちに話が掘り下げられて行くわけなんですが、
このアニメの状態を例えると、それをまったく絞らずにとにかく色んな子に手を出しまくった結果
どれも中途半端なイベントになってしまいバッドエンド直行とかそんな感じだったかな…(えー
まあ、なんだか散々な総括になってしまいましたが、話の方はこれだけ不満だらけでも
キャラデザ、作画、声優に関してはとてもいい仕事をしてくれたと思います
キービジュアルとかすごく綺麗だし、俺自身「七々々は今期再注目アニメ」と言うほどに期待感が高かったですしね
作画もまったく崩れることはなく、全体的に非常に高いレベルを保っていました。作画厨の俺も大満足の出来でしたね
あと声優の演技なんですが、なんと言っても重護を演じた小野友樹が良かった。
これまでに俺が知っていた小野友樹のキャラって、遊戯王5D'sの鬼柳さんとか、バトスピソードアイズのソラとか、
サモンナイト5のカリスくらいでしょうか、でも重護の演技については
そのどれよりも高いレベルでこなしていたので
この人主人公をやらせると凄いなと感心するシーンが多かったです、特にコミカルな演技がマジで上手いと思う。
重護はキャラ的にわけわからん奴でしたが、それでも嫌いにならなかったのは小野友樹の演技が非常に大きかったと思います
あとは七々々を演じた田辺留衣もよかったですね、この人はまだ17歳の超新人声優だそうですが
その割には演技がしっかりしてるし声も可愛いので、今後の活躍が楽しみな声優だと思います
それと鉄くんや緋夜あたりも良かったかな、鉄くんを演じたのは細谷佳正でしたが
彼は最近の俺のイチオシ声優ですね。以前から何度かこの雑記でも
「細谷佳正は、ちょっとワルっぽいチンピラ系キャラをやらせたら天下一品」と語ったことがありますが
鉄くんはまさにそのタイプのキャラだったので
相変わらず細谷ボイスはかっけーなぁとかなり堪能できました
緋夜を演じたのは杉田智和ですね、杉田の演技力は俺的にさほど今まで評価してなかったんですが
最近は落ち着いた感じのキャラを演じると、かなりレベル高い演技ができてるように思います。サモンナイト5のエルストとかね
逆にスパロボのブリットとか、熱血くんな性格でよく叫ぶタイプのキャラはアカンと思うんですけども…(えー
ともかく緋夜の杉田ボイスは非常に良かったかと。俺の中で杉田の評価がひとつ上がりました
大体そんなところです。そう、このアニメにもいいところはいっぱいあった
あとは話さえ上手くまとまっていれば…と、そこはとても残念ですね
俺の中の評価では、キャラデザ・作画・声優に関しては★★★★★、ストーリーに関しては★、
総合すると★★★って感じですかね。うーん、惜しいアニメだった…
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