8月13日

今週のジャンプ感想:NARUTO 第688話「おもいがけぬスーパーパワーアップ」



カカシ「なんという力だ…!信じられんほどの凄まじい力が…!
 こ、これが両目写輪眼というやつなのか…!
 勝てる!相手がどんなヤツであろうと負けるはずがない!
 オレはいま究極のパワーを手に入れたのだーーっ!!」

さて前回、オビトが戦いの中で犠牲になってしまったNARUTOですが、
死に際に形見として両目の写輪眼をカカシ先生に遺していってくれました
そのおかげでかなりのパワーアップを果たしたカカシ先生。ここ最近は、マダラに写輪眼をうっかり盗まれてからというもの
戦闘力がガタ落ちしてしまい、まったく戦いについていけない描写が目立ってましたが

「ち、違いすぎる…次元が…」とばかりに
ナルト達についていけなかった
カカシ先生の図

それが今回、両目とも写輪眼になったおかげでなんとスサノオまでも駆使するようになり
片目写輪眼だった時よりさらに強くなる結果に!神威も使えるだろうしかなり強そうです
それはいいんですがカカシ先生、すっかり写輪眼頼りのキャラになりすぎやろ!

片目写輪眼だった時も、「神威!」「神威!」「神威!」って写輪眼の固有技である神威だけしか使わない人になってたし
写輪眼がなくなったら、戦いについていけない戦力外キャラになってしまったし、
そして今回、両目写輪眼になったらさっそく写輪眼の固有技であるスサノオを使うという
どんだけ写輪眼頼りなんすかカカシ先生!それ以外になんかないのかよ!
以前は千の技を持つコピー忍者カカシって言われるほど、あらゆる技を使うってキャラだった気がしますが…

そういえば今回、オビトが遺言として「お前の勇名を思い出せよ”写輪眼のカカシ”って名を!」と言いながら
散っていったわけですが、それってつまり”千の技を持つコピー忍者カカシ”という二つ名はなかったことにしようという
岸本先生の考えなのでは!?(えー  そうなるとやっぱり今後も写輪眼に頼りまくりなんだろうか…次回に続く

(C)岸本斉史/集英社



今週のジャンプ感想:ワールドトリガー 第71話「大規模侵攻Q」

『敵のトリガーは、液体、気体、刃状の固体にトリオンを変化させ、
 弱点以外は斬っても撃ってもダメージなし。さらに的を絞らせないためのダミーを多数使ってきます。
 特に警戒すべき攻撃は、目に見えない気体化による体内からの攻撃です!』

さて前回、敵幹部エネドラとついに交戦状態に入ったミスター最強・忍田本部長。
今回の冒頭では様子見の攻防を繰り広げながら、オペレーターにエネドラの特徴を聞いていました
エネドラの能力についておさらいをすると、「RX!バイオライダー!!」と液体や気体へ自由に姿を変えることができ
最も恐るべきは、気体化の無敵状態を利用して敵の至近距離へと近づき「RXキック!!」
無敵状態の解除と同時に必殺のRXキックをブチ込むという妨害不能の鬼畜コンボで…え?違う?

冗談はさておき、エネドラとの戦闘で厄介なのはいくら攻撃しても手ごたえがなくダメージを与えられないこと、
そしていちおう弱点箇所があるものの、大量のダミーがあり的を絞れないこと、
最後に気体化されて体内から攻撃されると一方的にやられてしまうことです
特にヤバイのはやはり気体化攻撃、まったく目で見えず風間さんもたやすく倒したほどの攻撃です
ここでも本部長をさっさと始末するべく、気体化攻撃を繰り出してくるエネドラでしたが…

(気体(ガス)ブレードで腹から掻っ捌いてやる!)

ズズズ…

『トリオン反応!気体攻撃です!』

「堤!」

「了解!空調を全開にします!」

ゴオオオオオ



しかし「エアコンのスイッチ入れろ」という指示により気体アタックは封殺…えーーーー!?
ちょ、ちょっと待ってくださいよ!エネドラ必殺の気体アタックはエアコンで防げるのかよ!!
まさかそんな手があったとは…ペンは剣よりも強しというかエアコンは風間さんよりも強しという格言が
生まれてしまいそうな場面だな(えー

「奴の弱点の位置情報をくれ」

『ダミーも一緒に映ってしまいますが…』

「構わん。いずれにしろ全て斬る」

ズババババババ!

(…!?ダミーを増やすのが追いつかねえ…!)

そしてもうひとつエネドラの厄介な能力、弱点の箇所がダミーだらけで特定できない件については
目にも止まらぬ超高速の連続攻撃により、あっという間にダミーを全て斬り刻んでしまう忍田本部長!
まさか本物を見破るのではなく、ダミーだろうと構わず全部破壊してしまうとは…

「貴様のトリガーは、火力よりもその特殊性が武器だ。ネタが割れれば強みを失う…
 貴様の敗因は我々の前ではしゃぎ過ぎたことだ」



そしてエネドラ逝ったーー!!
「調子に乗りすぎたな小僧」と言わんばかりに、弱点をぶった斬ってエネドラを撃破する忍田本部長!
正確に言うとエネドラがこの後、多少の悪あがきをするんですがまあその辺はカットということで(えー
というかエネドラのやつ最後は特撮の怪人が死ぬシーンみたく大爆発してましたけど、あいつ今回ガチで死んだんですかね?



そんなわけでたぶん死んだっぽいエネドラですが、その知らせを受けた敵陣営の反応は
「そうか」の一言だけで終了であります。エネドラ…あいつ人望なかったんやな…(えー
そして「回収に向かいます」との言葉と共に動き出した敵の女・ミラ。

こいつの能力は、様々な場所にゲートを繋げて自在に移動できるというものです
そして、移動のためのマーカーはすでにオサムに打ち込まれているようで…
つまりこのミラという女、その気になればいつでも
どこでもドアみたくオサムの目の前に移動できるということです

ミラが回収すると言っているのは、オサムが持ってるキューブ化した千佳ちゃんのことでしょうね
オサムと千佳ちゃんは基地に逃げ込めば助かるとのことでしたが、
おそらく最後の障害として立ちはだかるのがこの女ということなんでしょうか。次回に続く

(C)葦原大介/集英社


8月11日

・初めまして。食戟のソーマの感想を探してたらここにたどり着きました。
 本戦の特に第四試合の勝敗が意外で驚いています。ところで管理人さんは気づかれてますか?
 以前の武士Cカラーの折り目が今週で明かされた準決勝対戦カードをネタバレしてるのを・・・。
 右の折り目を折るとタクミが隠れてベスト4の図になり、左も折ると黒木場と葉山、ソーマと美作のツーショットになるんですよ
 壮大なネタバレでしたねww今後もこちらの感想楽しみにしております!

どうも初めまして、この間の武士風カラーイラストが準決勝の対戦カードに見えるとのことですが、
前にも予選の時に、丸井や伊部崎たちがずらずらと並んだイラストがあって、その時に俺は
「もしかしてこれが予選突破メンバー8人で、さらに決勝での組み合わせを表してるのでは!?」という予想をしたんですが
見事なまでにカスリもせず大ハズレだった経験があるので
あれ以来イラストから組み合わせを読むとかいうことはしなくなっちゃったかな…(えー



・今回の話でタクミの株が大暴落したという意見をネットで多数見かけますが
 自分としてはソーマのように「失敗も敗北も経験の一つ」として今後更にパワーアップすると予想しています。
 というかそうならないとタクミ不憫だよ… by カービィ

・はじめまして。ソーマを語れる人が周りにほとんどいないので、こちらでの感想を見ていつも「そうなんだよな!」と
 共感させてもらってます。今回、審査員のおじいさんについて色々意見があったので私も…
 私もおじいさんについては異論ないですね。むしろ、あれだけ美作のやり方に憤慨しながらも
 評価だけは公正に行ってる部分に、流石本戦の審査員たる…と思いました。それだけに今回のタクミの結果が
 より悲惨にうつります…。あれだけ周りがタクミを応援、評価しながらも美作に票が入ったのは
 もうハッキリと美作の料理がタクミのものより上だと示されたわけですよね。原作者はここまで落とすか!と
 もうタクミ並に呆然としました笑。ここからどう話が展開していくかいよいよ見えないので来週もとても楽しみです!
 ただの個人的な感想長々と失礼しましたm(_ _)m

どちらもタクミのことを心配する内容のコメントですね。俺もタクミについては一時はどうなることかと思いましたが、
ここ2週にわたってソーマから大分フォローが入ったので、もう大丈夫なんじゃないかなと今では落ち着いております
「タクミはこんなことで潰れない」とソーマがはっきり言い切ってくれたし
それにソーマから見て美作は「本当の料理を知らない可哀想な奴」とのことでしたが
逆に言えばタクミはそれを知っている競いがいのあるライバルだと認めていると思うんですよね
なので今回負けてしまったものの必ずどこかで復活してくると思います

そう、例えば復活したタクミが、新しく生み出したデザートレシピをひっさげて美作にリベンジをかまして
美作が冷や汗を流す中


(C)久保緑郎・川合準/小学館

つまりオマエは、料理の知識も技術も豊富なだけに
何らかのレシピを与えられたら
相当なレベルでアレンジすることはできる。

だが、今回オレがそうしたように
自らレシピを生み出すことはできない。
前回のようなデザートしか作れない…
どうしてだと思う?


ど…どうしてって…?
 

と、ラーメン発見伝の芹沢サンのごとく
プロとアマチュアの決定的な意識の差を見せつけて大勝利とか
やってくれるといいなーと思ってます




今週のジャンプ感想:食戟のソーマ 第82話「スタートライン」



さて今回のソーマですが、前回登場した新聞部の早津田がすっかりソーマのパシリみたいになって
ビーフシチューのレシピ開発を手伝う内容となっております。まるで忠犬のようにパシリをこなす早津田について
「まあ味見役がいるのは助かるわ」と語るソーマ、一方で恵ちゃんは今回授業のスケジュールが合わないために
ソーマのレシピ開発を手伝えない
ということになってしまいました

しかし「私ちょっと授業が入っちゃってごめんね」とソーマに謝る恵ちゃんの姿は
もう本当に彼女みたいだな!そう例えば、ソーマとデートする予定だったのに急用で行けなくなった時のような
そういう会話の雰囲気に見えるのは俺だけでしょうか(えー

そして「助けが必要な時はいつでも言ってね」と言いつつも、少し寂しそうな様子の恵ちゃん。
そう例えば、恋のライバルが出現してソーマを取られてしまいそうな時の表情に見えるのは俺だけでしょうか
つまり早津田はソーマをめぐる恋のライバル…(えー

「おしっ、あがったぞ!」

「(もぐもぐ)お…!美味しいーーっ!!スゴイですよ!
 こんな美味しいビーフシチュー食べたことない!
 これもう楽勝で美作先輩を倒せるんじゃないですかぁ!?」

「やー…それはねえだろうな」

「へ?」

「このビーフシチューな、ウチの定食屋のメニューとして
 俺が初めて親父に認めてもらえた品なんだよ。
 そんでな、昨日美作に振る舞ったのも同じ品なんだ」

「!?」

その後は早津田と2人っきりになりながらビーフシチューの試作に入ったソーマ、
いきなり最初に作った試作品で早津田は大満足してますが、ソーマ的にこれは
料理人として駆け出しの頃に作ったレシピであり、さらに美作にも前回食わせたものなので
そのまま作っても勝てるものではないという…

「このレシピを完成させたのは中学2年の時…
 あの頃の俺の最高傑作だ、今の俺がそれをどこまで進化させられるのか…
 あるいは美作がさらに超えてきやがるのか…
 この味が勝負のスタートラインになる!ここからよーいドンで競争開始…
 これは俺達の、想像力のケンカだ!」

そしてソーマが考えていたことは、このビーフシチューの味をベースとして
自分と美作がそれぞれこの味をどこまで進化させられるかという
アレンジ勝負の土俵に持ち込むことでした

ふむ、お互いのスタートラインを揃えることによって、両者のアレンジ力にどれだけ差があるかを
明確にして勝負するってことですな。アレンジに絶対の自信がある美作の鼻っ柱を打ち砕くには、これが一番効果的か
あと今回、ビーフシチューの試作するシーンが大半だったんで、そこはいいやと削ったらこれだけ感想短くなっちゃいました(えー

 

それと本編以外には、読者参加企画である第2回レシピ選手権の結果発表が行われていました
今回のお題は「市販の袋ラーメンのアレンジレシピ」で、優勝者の人にはこんなソーマの描き下ろし色紙がプレゼントされたそうです
おお、今までの描き下ろし色紙の中でもこれは1,2を争う会心のイラストじゃないでしょうか
作者からこうまで力強く優勝を祝福してもらえたら嬉しいだろうなー



あとは今回、ジャンプの表紙で連載漫画の主役キャラ達が集まっているイラストが掲載されてましたが
ソーマとペアを組んでいるのは珍しく殺せんせーでした。暗殺教室とソーマが絡むことってそうそうない気がするなー。次回に続く

(C)附田祐斗・佐伯俊/集英社


8月10日

ツイッターでも書きましたが、今さらながらアナと雪の女王を見てみました
見る前の印象としては正直、歌が話題になってるだけで中身は大したことなさそーだなと思ってたんですが
実際に見てみるとかなり満足のいく内容になってましたね

まずなんと言っても映像美が凄い。もはやCGのレベルも現実や2Dアニメを超えた領域まで来てるというか
綺麗なのもそうだしあらゆる自由な表現が可能なので、フィクションの話を作るにはもってこいの表現方法ですね
リアルの人間では不可能なアクションが存分に見せられるので、このCGでスターウォーズとかも見てみたいなと思いました

あと日本語吹き替え版で見たんですが、アナ役の神田沙也加の演技力と歌唱力の高さには正直驚かされました
俺は最初アナを演じているのが誰だか知らなかったので、「ねえこのアナやってる人、演技と歌やたら上手くない?誰?」
家族に質問して「いや松田聖子の娘じゃん」と聞かされた時にはひっくり返りました

今まで神田沙也加には「松田聖子の娘」って印象しかなかったですが、この作品で見る目が一気に変わりましたね
聞いた話では声優としても速水奨に育てられたそうで、それで演技もしっかりしてるんですね
しかし松田聖子の血を引いて速水奨に育てられたって聞くと、
悟空の血を引いてピッコロに育てられた悟飯みたいでなんかカッコいいな(えー

神田沙也加はアニメの「貧乏神が!」とかにも出演経験があるらしいので、見ておけばよかったかな
今後も何かのアニメに出演が決まったらチェックしてみたいと思います

ストーリー的には「アナが氷の城を目指して冒険を繰り広げる」って部分が好きでした
なんか久しぶりにこういう冒険ものを見た気がします
遠く離れた目的地を目指して、見知らぬ土地を進んでいくドキドキワクワク感、かなり堪能できました
にしても「もうやだ私家出する!」って感じに逃げていったエルサが
まさかあんな人外魔境まで行ってたのには笑いましたが(えー

ただクライマックスの場面で「真実の愛」のオチがアレだったのには「おいちょっと待てコラー!!」と思いましたけどね
その前のクリストフのシーンが非常に良かっただけに。大ピンチのアナのところへクリストフがあれだけの超絶アクションで
ヒーロー見参、ヒーロー見参、ヒーロー見参!って颯爽と駆けつけたかと思ったら
最後のオチがあれだったのでクリストフ的に「えー!?」って感じだよね

まあ最後の最後で、クリストフも報われた感じだったので良かったんですけども。
クリストフは全体的に、描写を重ねるごとに株の上がっていく好青年でしたね
というか最後まで見た後にもう1度見返してみたら、初登場時のクリストフが
あまりにも無愛想すぎて「お前誰だよ!」って言いたくなりました(えー

根はあれだけの好青年なのに、なんで最初はあんなコミュ障で無愛想でとーへんぼくみたいな奴だったんだ!
考えてみたらアレでしょうか、もともとの季節は夏まっ盛りだったので、氷屋のクリストフとしては
「ヒャッホー今日はかき入れ時だぜー!」と大喜びで氷を大量に調達していたら
辺りが突然極寒の冬に変わってせっかくの氷が全部ゴミになったので
「ちょっ、おい何がどうなってんだクソが!!」ってわけが分からず
「くっそ、なんなんだよ意味わかんねーよ…」ってスーパー不機嫌な状態でアナと出会ったって感じでしょうか

あとすいません、最初俺から見てアナは王女様じゃなくて単なる使用人だとばかり思ってました(えー
なので幼いアナが死にそうになった時、王様が「ああ、大変なことになった!すぐに助けなければ!」って
必死にアナを助けようとしてるのを見て「慈悲深い王様だなー、使用人のためにああまで」
王様がすごい慈悲でアナを助けようとしてるもんだとばかり思ってたな…(えー

まあともかく、思っていたよりもかなり楽しめる内容だったかと。
単なるブームだけのものじゃなくて、満足のいく作品として仕上がってると思いました
例えば数年後になって、アナと雪の女王をもう1度見返した時に
「なんでこんなもんを前はありがたがって見てたんだろう」なんて思うことは
少なくとも俺の中ではないだろうと思いますね。まだ見てない人にもオススメできる映画だと思います


8月9日

そういえば紹介するのをすっかり忘れていたんですが、
本日の深夜0時からBS1の「青春!アリスポ〜SPORTS×MANGA〜」という番組で
錦織圭がテニスの王子様について語るという企画をやるみたいですね
なんとテニプリ作者である許斐先生も出てきて対談するみたいなんで、ファンの人は必見ですよ

錦織はけっこうテニスの王子様のことを好きなのか、バラエティ番組とかで珍プレー的なテニスを見た時に
「今のテニスの王子様みたいでしたよ(笑)」とかって語ったりしてますよね
それと今回の番組では松岡修造も出てきてエースをねらえについて熱く語るようです

修造がエースをねらえを熱烈に愛していることはかなり有名で、
現役時代は世界中をツアーで回る時にも、エースをねらえを常に持ちながら飛び回っていたそうです
あの有名なウィンブルドンの試合の時にもカバンに入れてコートに持ち込んでいたそうですし
修造が勝負どころで口にする「この一球は絶対無二の一球なり!」というのも
エースをねらえに出てきた言葉を唱えているという、それほどまでに影響されてるみたいなんですよね

他にテニスプレーヤーで漫画の影響を受けた人といえば、ナダルも有名ですよね
ナダルはドラゴンボールの大ファンで、やはりツアーで世界を回る時にはドラゴンボールのDVDを常に持ち歩いている
公言しているようです。他にも悟空みたいな体になりたくて筋肉をつけまくっただとか、
悟空の服装をイメージしてテニスウェアを選んでるだとか、そんな噂がいくつもありますね

まあナダルは今回の番組には出てこないと思いますけども。
あとこの番組、見逃してしまっても1週間後の日曜に夜7時から再放送するみたいなんで、そっちで見るのもいいでしょうね



・錦織選手がどれだけ凄い事をしたのかを伝えたいのはよく分かりますが
 松岡氏に対するコメントは見てて気分が………「ウィンブルドンだけの選手」みたいに

・テニスや卓球の知識がさっぱりなので、ピンポンや錦織選手に絡めたわかりやすい解説参考になります。
 なのでマスコミが修造さんのベスト8という数字ばかり評価することに、違和感があるのもなるほど納得なのですが、
 締めの「修造なんて芝コートでしか活躍してないじゃん」という言い方もどうなんでしょう…
 単にテニス選手の得意分野の比較として話されたことの延長ですから、別に悪意はないのだと思いますが、
 それもまた「一面」しか見ていないと批判された、マスコミと同じ一言のように感じて悲しくなりました。

テニスの話題になったので、せっかくだからこの返信を。これは以前俺が錦織と修造について語ったことに対するコメントですね
あの時俺は「錦織のことをいちいち「松岡超えならず」って言うのはおかしい」
「錦織はもうすでに修造を超えた選手」
「修造がベスト8まで行けたのは芝の大会1度だけ」
と語ったわけですが、
それについて修造を無駄に悪く言っているとの突っ込みが。

ふむ、これについては俺がどうのこうの言うより、
修造本人のコメントを聞いていただきたいと思います(えー

松岡修造(本人)
「皆さんに一言言わせていただきたい!
 僕と錦織圭選手を比較することがありますが、やめてください!
 失礼です!圭に対して!僕みたいに、組み合わせがラッキーな
 (シード勢がみんな敗退)まぐれのベスト8と圭は違うんです!
 才能が違うんです!心の強さが違うんです!
 まさに実力で勝ち上がってきた、本当のベスト8なのです。
 そして、今後こんなもんじゃ圭はすまないぞ!
 ベスト4、決勝、グランドスラム制覇もある!夢じゃないんだ!
 圭は夢を見るだけではなく掴むんだ!
 
みなさん、もっと圭に対し熱くなれよ!」

この修造のコメントは、以前に修造の公式サイトにて実際に公開された文章です
今回俺のために書いてくれたものじゃないので、そこのところはご注意ください(えー
そしてもうひとつ、以前に修造が「おしゃれイズム」という番組に出演した時の一言がこちら

「ちょっと怒っていいですか?
 よく『松岡さんはグランドスラムでベスト8に入ったのに』って、
 圭と比較する人いるじゃないですか。カチンときちゃう。
 松岡修造と錦織圭を同じにするなって感じですよ。
 圭はベスト8から先へどんどん行く選手、僕はまぐれで一回跳ねた人。
 全然テニスの才能が違う。11歳の圭を見た時から、
 彼は言ってみれば才能の師匠。教えたことなんて一回もない」

お分かりいただけたでしょうか、「錦織のことをいちいち「松岡超えならず」って言うのはおかしい」
「錦織はもうすでに修造を超えた選手」
「修造がベスト8まで行けたのは芝の大会1度だけ」
というのは
これ全部修造が自分で言ってることなんですよ

それも1度ではなく、何度も繰り返し「皆さんに本当のことを知っていただきたい」という気持ちで言ってるわけです
俺はそんな修造の言葉を、できるだけ再現しようと思ってあの時の文章を書きました
「僕はまぐれで1回跳ねた人」「圭に教えたことなんて一回もない」というこの修造の言葉、
「それは修造が謙遜して言ってるんでしょ」「教えたことないなんて大げさでしょ」と思うかもしれませんが、
実際に修造が四大大会で残した成績を詳しく見てみると

 

全豪

全仏

全英

全米

1989年

2回戦敗退

不参加

不参加

1回戦敗退

1990年

1回戦敗退

不参加

2回戦敗退

2回戦敗退

1991年

不参加

1回戦敗退

1回戦敗退

不参加

1992年

1回戦敗退

2回戦敗退

2回戦敗退

1回戦敗退

1993年

不参加

2回戦敗退

1回戦敗退

2回戦敗退

1994年

1回戦敗退

不参加

1回戦敗退

予選落ち

1995年

1回戦敗退

1回戦敗退

ベスト8

1回戦敗退

1996年

1回戦敗退

1回戦敗退

2回戦敗退

1回戦敗退

と、こうなっているわけです。「僕はまぐれで1回跳ねただけ」っていうのも、データを見ると確かに納得できてしまうんですよ
1度全英でベスト8まで行った以外は、1回戦敗退と2回戦敗退しか経験できなかったわけですから

ちなみに錦織の場合はどうなっているかというと

 

全豪

全仏

全英

全米

2008年

不参加

予選落ち

1回戦敗退

ベスト16

2009年

1回戦敗退

不参加

不参加

不参加

2010年

不参加

2回戦敗退

1回戦敗退

3回戦敗退

2011年

3回戦敗退

2回戦敗退

1回戦敗退

1回戦敗退

2012年

ベスト8

不参加

3回戦敗退

3回戦敗退

2013年

ベスト16

ベスト16

3回戦敗退

1回戦敗退

2014年

ベスト16

1回戦敗退

ベスト16

---

と、こうなっているわけです。特に2012年あたりからの成績は凄いというか
3回戦やベスト16まで何度も勝ち進んでいて、ベスト8まで行ったこともあるわけです
それに4つの大会全部でベスト16まで行ったというのもポイントかと。
それぞれの大会によってコートの質が全然違うので、なかなかできることじゃありません

この現状で「錦織、またも松岡越えならず」なんて言われるのは本当におかしな話で
そりゃ修造も「そんなこと言うのマジやめろ」って繰り返し言いますよ

それともうひとつ、「圭は僕の才能の師匠で、教えたことなんて一度もない」という話について。
錦織は小学生のとき修造チャレンジに参加していたというのは有名な話ですが、
このとき参加した修造チャレンジっていうのは、よくテレビで目にするような
「ちょっとテニスをかじった子供たちが修造にしごかれる」という内容ではなくて
修造チャレンジ・トップジュニアキャンプという
世界を目指せる素質を持った選手たちに、修造が声をかけてレベルアップを目指すという精鋭のキャンプなんですよ

高校生・中学生・小学生の中で日本最高レベルの選手たちに修造が声をかけるようで、
錦織もこの時すでに全国大会で優勝した経験があったので修造からの招集を受けたようです
そして実際集まったそのキャンプなんですが、なんと錦織は小学生でありながら
中学生や高校生の精鋭が相手でも勝ってしまうほど強かったそうで
なんとプロ選手たちですらも錦織に注目して練習相手に指名したそうです

そんな錦織は、修造から見ても計り知れない才能の持ち主に見えたようで
「圭ほどの才能を持った選手には今後2度と出会えない」とまで語っています
「今までいなかった」ならともかく、「今後も2度と出会えない」だから想像を絶するほどに凄かったんじゃないでしょうか

そして修造は、そんな巨大な才能を持つ錦織に自分があれこれ教えちゃいけないと思ったそうです
「だって僕が理解できない領域でテニスをしているから。
 僕が圭にテニスを教えたら世界46位止まりの選手になってしまう。
 圭はもっと上に行ける選手」(世界46位:修造の自己最高ランキング)
というのが修造の言葉で、自分が技術的なことを教えたら錦織の可能性を狭めてしまうと思っていたようです

だから修造が錦織に教えたのは、技術ではなく主にメンタル的なことだったようで
「審判、お客さん、全てに対し自分が仕切る、自分がメイン、主役なんだという表現力」などを重点的に
叩き込んだようです。なので「ひとつも教えてない」というのは技術に関する話なんだと考えれば
修造の言ってることは謙遜ではなく本当なんですよね

そして修造チャレンジが終わって間もなく、錦織に海外テニス留学の話が舞い込んできたわけですが
このとき錦織は、幼い身で海外に行くことについてだいぶ悩んだようです。
その時「絶対に海外に行った方がいい」と熱心に説得したのが修造なんだとか。

なぜなら、日本におけるテニスの指導は型にはめることを重視しているから
そんな指導のされ方では、錦織の才能を殺してしまうと判断したんだそうです。
修造が錦織に技術的なことをあえて教えなかったのも同じ理由ですよね。
錦織の才能を理解できない人間が、「テニスってこうやるもんだから」と型にはめてしまっては意味がないんだと。
そんな修造の熱心な説得に押されて、錦織は世界へ旅立つ決意を固めたそうです。

錦織自身、当時のことを振り返って「このとき世界へ行く選択をして本当に良かった。そうじゃなかったら
自分は全然成長できないままだったと思う」
と語っています。ちなみに修造のことはどう思っているかというと、
「日本の片隅にいた僕を見つけてくれて、世界への扉を開いてくれた人」なんだそうです

「日本の片隅」というのは錦織の育った島根県の小さい町のこと、
「僕を見つけてくれた」というのは修造チャレンジに招集してくれたということ、
そして「世界への扉を開いてくれた」というのは、海外へのテニス留学を熱心に勧めてくれたということですね
なので錦織にとって修造はテニス人生の道を指し示してくれた人であって、
手取り足取り指導してテニスの基礎を教えてくれた人ではないということです
だから修造の言っていた「自分は圭に対して教えたことなんてない」というのは、確かにその通りなんですよね

そして最後に一つ、今回「錦織は修造よりも凄い選手」ということをさんざん語ってきたわけですが、
じゃあ修造はふがいないダメ選手なのかというとそれはまったく違います
なぜなら修造は、1972年にテニスの世界ランキングが今の形式になってから、2011年に錦織が台頭してくるまで
日本人で最も高い世界ランクの持ち主であり
この期間でまぎれもなく最強の日本人テニスプレイヤーだった
わけですから
40年もの期間で見て最強ですよ。それほどの選手がふがいないわけがない、しかしそんな日本人最高峰な修造の力をもってしても
四大大会では1回戦や2回戦で負けてしまうほどに世界はレベルが高いってことです

しかし、そんな修造ですら届かなかった領域にただ1人届くことができたのが錦織なんです
ベスト16やベスト8、さらに上の領域までも目指すことができる、とてつもないレベルでテニスをやれる唯一の選手なんです
修造も錦織も凄い選手ですが、錦織の凄さは修造をも上回っている
つまりそういうことなんです、どっちがダメとかふがいないとかそういうことじゃないんですよ

ちなみに1972年より前になると、1930年代に世界ランク3位とかで活躍した佐藤次郎もいるんですが
その頃はランキングの仕様とか、大会の形式とかが今とはまったく違うんで、
比較すると面倒なことにしかならないから1972年以降の話ってことでお願いします(えー




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