今日は本棚の整理をしていたら、実に数年ぶりくらいにたかまれ!タカマルの単行本を手に取りました
以前買ったきり長いこと読んでませんでしたが、久しぶりに見て思ったことは
幸地さんがあまりにも可愛すぎてマジ悶えた
もともと幸地さんはたかまれ!タカマルで一番好きなキャラでしたが、改めて読んでみたら幸地さんに夢中になるような形で
一気に全巻読みふけってしまいました。いやー堪能した
最近の若い子は知らないかもしれないんで詳しく説明すると、
たかまれ!タカマルというのは2002年から2009年までファミ通で連載していた漫画で
作者は近藤るるる、内容としてはファミ通に対抗して「SML」というゲーム雑誌を作っている高校の部活をメインに、
ラブコメ展開が繰り広げられるものになっております
主人公のタカマルは、そんなSML編集部に入ってきたばっかりの新入部員。
幸地さんは、手取り足取りタカマルに編集作業を教えてくれる優しい先輩です
この幸地さんが実に可愛らしいキャラでして
この漫画の良さの8割を担っていると言っても過言ではありません
幸地さんはこの漫画のメインヒロインなわけですが、それにしては珍しく
かなり太った体型をしております
作中でもそのぽっちゃり体形はかなりネタにされており、自他共に認める小太りキャラなわけですが
ただね、太ってるは太ってるんですけど、
ちゃんと可愛く見えるギリギリの線を保ってるのがイイんですよ
これは作者である近藤るるるの絶妙なさじ加減なわけですが
なんかこうデブとは呼びたくない、もっと何かソフトな言い方をしてあげたくなります
ぽっちゃり系とか、ふっくらしてるとか、ふとましいとか、むちむちボディとか
色んな言い方がありますが、一番しっくり来るのはマシュマロ女子。これですよ
マシュマロ女子というと、最近ネットで話題になった「ただのデブじゃねーか!」みたいな言葉でしたけど
でも幸地さんを表すうえでこれほどしっくりくる言葉もないと思うんですよ
そんなわけで俺的に、幸地さんはマシュマロ女子って言葉が世界一似合うキャラだと思うな!
そして幸地さんの性格についてなんですが、いわゆる慈愛に満ちた聖母系キャラとでも言いますか
主人公のタカマルも幸地さんについて、「みんなに優しくて気が利くし、料理も上手で女神様みたいな人」と
作中で語っているので、まあだいたいはそんな感じと思ってもらえばいいかと思います
だいたいはね。そう、だいたいは。というのも、俺の目から見て幸地さんは
完全に聖母キャラの枠にはまっているわけではなく、そこから一歩派生したキャラだと思ってるんですよね
そしてその一歩派生しているところが凄くイイと思うんですよ俺的に
では実際、その派生しているというのがどういうことかと言いますと、
まず「みんなに優しくで気が利く」というさっきの言葉ですが、聖母系キャラによくあるのが、みんなに優しい、みんなに平等、
しかし平等すぎて特別な相手がおらず、恋愛関係に発展しないというパターンなんですが
幸地さんはどうかというと、みんなに優しい一方でタカマルに対してベタ惚れなので
常にこうタカマルに対して好きな気持ちが表面に現れてるんですよね
俺の好みで言うと漫画において恋愛要素は不可欠と言っていいほど重要なので、
恋する少女の一面がある幸地さんは、「恋をしない聖母系キャラ」とは違ってすごく俺好みなんですよ
そして幸地さんの恋の行方は、さっきの画像のように
いつもあと一歩で上手く行かなくてむせび泣くというのが序盤のお約束なんですよね
幸地さん自身めっちゃいい人なので、こういう哀れな姿を見るとすごい健気に感じるというか
なかなか報われなくていつもしくしく泣いてるところが、逆に幸地さんの魅力を引き立たせてるように思います
ちなみに序盤ではこんな風に可哀想なことになってますが
後半でちゃんと報われてタカマルと恋人同士になるので
いつまでも不遇な描写ばかりじゃないってことはご安心ください
幸地さんが聖母キャラから派生している理由・その2。感情表現がとても豊か。
ここまでの画像を見たら分かるかと思いますが、幸地さんは泣いたり笑ったり恥ずかしがったり
とにかく色んな表情を読者に見せてくれるんですよね
一般的な聖母キャラによくあるのが、いつもニコニコしていてそこから感情が動かないというか
打っても響かないタイプって言うんですかね、喜怒哀楽の振れ幅がとても少なくて
俺から見るとそれがなんだか残念に感じるんですよ。もっと感情を出してくれと。
Zガンダム風に言うなら、生の感情を丸出しにしているキャラほど俺は好きなので
いつもニコニコしているだけじゃなくて、もっと色々な感情の動きを見たいと思うんですよね
では幸地さんはどうかというと、感情の動きがもうハンパないわけです。
喜ぶ時には天にも昇るようにウキウキと喜び
悲しむ時には海よりも深く落ち込んで号泣するという
この打てば打つほど響きまくる反応の良さが俺の好みに超ストライクなんですよ
ちなみに、上のコマ2つで幸地さんが喜んでるのは、タカマルとの仲がうまくいったから
下のコマ2つで幸地さんが泣いてるのは、タカマルとの仲がうまくいってないからという
分かりやすいほどにタカマルが大好きというのもまたいいんですよね
俺の恋愛観としては、うまく相手を落とすための駆け引きだとかテクニックにはまったくもって興味がなくて
いかに相手のことが好きか、好きで好きで仕方ないという気持ちの表現の方が
よっぽど見たいと思っているんですよ
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そういう意味では、やっぱりバトスピブレイヴのこのシーンはまさしく神だったなー
「あなたが好きなの!愛してる!あなたを最後の戦いに…
引き金を引かせに行かせたくない…!だから!私に負けてよ!!」という
ダンさんのことがどうしようもなく好きで仕方ないという、恋心の爆発みたいな感じがたまらなく好きでした
幸地さんもやはり、普段からそういう雰囲気をまとっているように感じるんですよね
タカマルのことが好きすぎるっていうそのオーラが、俺の中のツボをグイグイと刺激するんだろうなー
そして幸地さんが聖母キャラから派生している理由・その3。エロに対する知識がある。
一般的に、聖母キャラがエロトークに関わるのはご法度というか、やはり清廉潔白なイメージがあるから
エロトークみたいな下世話な話には関わらないところがありますよね
ただ幸地さんはけっこうその手の話にも関わる機会があるというか、
そういう時の反応がまたいい味出してると思うんですよ
たとえばこのシーン、タカマル達が雑誌の取材に精を出す一方で
ラブホ通いをしている編集長にタカマルがブチ切れた場面です
「あの人ラブホで何やってんだか!!」という言葉を聞いて
ラブホでのエロ行為を想像してしまい頬を赤らめる幸地さん、そしてその後ギクシャクした感じに照れながら話すという
これですよ。エロ知識があるからこそ可愛い反応が返ってくるというね
これはエロに関わらない聖母キャラでは出来ない芸当だと思います
この手のシーンに関してはこんな場面もありました、タカマルと幸地さんが付き合いだして間もない頃
幸地さんの家で2人きりとなり一晩過ごすことになって、まぁドギマギしながら時間が過ぎていくんですが
そんな中、ちょっとした事情があってタカマルが「コンビニに行こう」と言い出すんですよ
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それを聞いた幸地さんは、「どうしてコンビニに?」と最初は怪訝な顔をしますが
「きっとゴムを買うんだわ」とすぐに察して真っ赤になってしまうわけです
恋人同士でゴムを買うということが何を意味するか、それを知っているからこそ
こういった恥じらいの反応が返ってくるわけですよ
それが実にイイんですよ、女性キャラが可愛く見える瞬間はとにかく恥じらいの場面だということは
俺がニセコイのレビューでさんざん語ったことですが、幸地さんがエロ知識を持ってることによって
恥じらいの描写が増えてますます可愛く見えるという流れが成り立ってますよね
さらにこの場面で注目したいのは、そんな風に「これからコンビニでゴムを買うぜ」という話を聞かされて
めっちゃ恥ずかしい思いをしながらも「はい…(赤面)」と一生懸命受け入れようとする
この健気っぷりですよ、幸地さんのこういう場面は他にもありまして
例えばこのシーン、幸地さんの誕生日プレゼントを買ってきたタカマルが
色々な手違いによってエロエロなスケベ水着を渡してしまったという場面です。
しかし、そんなエロスケベ水着を渡された幸地さんの反応は、
「わ…私、タカマルくんがそんなに見たいんでしたら…いつでも着ますから…」と
恥ずかしいのを一生懸命我慢して、真っ赤になりながら受け入れようとするわけです
この恥じらいと健気さがもうたまらんと言いますか、普通のヒロインだったらこの場面って
「なに考えてんのよスケベ!変態!!」とタカマルをブン殴ってもおかしくないわけですが
そういう暴力に走ることなく、タカマルのプレゼントを一生懸命受け入れようとするこの健気さがね…いじらしくてたまらんのよなー
幸地さんというキャラクターの魅力については大体そんなところですね。
ただ、たかまれ!タカマルは全17巻もあるので、未読の人はなかなかとっつきにくかろうと思います
そこで、俺にとってオススメの巻をピックアップしていくと
やはりまずは第7巻ですかね、この巻では幸地さんが体調を崩してしまって
お見舞いに行ったタカマルが、幸地さんの家で2人きりになる話が収録されています
ご覧の通り、恋する乙女モード全開となってしまう幸地さん
タカマルが何かするたびに、幸せすぎて死にそうになる姿は必見です
そして第8巻でも、今度はタカマルが足を骨折してしまって、それをお見舞いに行く幸地さんの話がよかったですね
あと第9巻でも、タカマルと幸地さんが雪山で遭難してしまって、凍えそうな幸地さんをタカマルが暖める話もよかったですね
あと第10巻でも…おっといかんいかん、「オススメの巻だけ」と言いつつ7・8・9・10巻と次々に言っても仕方がない
でも10巻はやっぱりオススメなんです!(えー
この10巻では、幸地さんをめぐる恋のライバルの北村というキャラが登場して
嫉妬したタカマルが非常〜に不機嫌になるという話が収録されています
普段のタカマルと幸地さんは和気あいあいとして仲むつまじいわけですが、この時ばかりはタカマルも
北村の話をされると「へえすごいですねー、まあ僕にはどうでもいいことですが」と
幸地さんを邪険に扱って泣かせてしまうという、大人げないことをやらかしてしまいます
でもタカマルが冷たい態度をすると、大混乱してもう泣きそうになる幸地さんがめっちゃ可愛いので
これはこれでアリだなと思える内容です。ちなみにこのエピソードは、10巻から11巻にまたがって描かれているので
そういう意味では11巻もセットで読んでもらいたいですね。まあ、このエピソードは最後のオチが
ズッコケたくなるほど肩すかしなんですけど、でもそれは13巻での重大な伏線となってくるので、
幸地さんを語るうえでは絶対に欠かせない巻だと思います
そして12巻。この巻では旅行の記念写真を撮ろうとして、2人でぴっとり密着してるうちに
だんだんドキドキしてきて真っ赤になりながらチューに発展していくタカマルと幸地さんの場面がよかったですね
あれは個人的にとても好きなシーンです、なのでやっぱりオススメ。
そして最大の山場である第13巻。オススメオススメ言いまくってきましたが、
一番オススメなのと言ったらやはりこの巻でしょう
これまで幸地さんの話だけをしてきましたが、実はこの漫画にはもう1人のメインヒロインが存在します
香椎綾というキャラがそうなんですが、この13巻では幸地さんと綾が
メインヒロインの座を決めるためにいよいよ雌雄を決するという内容になっております
とはいえ、状況からいって綾が先攻、幸地さんが後攻といった感じで
幸地さんは後手後手にまわってしまいとにかく泣きっぱなしの展開が続くんですが
そんな幸地さんもめっちゃ可愛いので
不憫だけど可愛いという幸地さんの魅力が、ふんだんに詰まった内容となっております
ちなみにこのエピソードはクライマックスで14巻へと続くので
ぜひとも14巻とあわせて読んでもらいたいですね、そんなわけで
7、8、9、10、11、12、13、14巻このへん全部オススメですね(えー
しかしこう考えると、1巻に1度は必ず幸地さんファンが喜ぶ描写があるっていうのがありがたいよなー
たとえば最近七々々とかを見てると、もっとこう天災ファンが喜ぶようなシーンをやって欲しいと思ってるのに
なかなかそれがないっていうのがもどかしいんですよね、そういう意味ではこの漫画は満足させてくれます本当に
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そして幸地さんの話ばっかりしてきましたが、他にも可愛い女の子キャラは出てくるので
そっちについてもちょっとだけ紹介します。これはタカマルの後輩の茉莉というキャラですね
茉莉は先輩かつ従兄弟の黒田に対してベタ惚れで、あの手この手を使って誘惑しようとするんですが
黒田にはまったくその気がなくてシカトされるという役回りの子になっています
なんと言っても天真爛漫というか、まだ幼さを感じる一生懸命なアピールぶりがなんとも可愛いですな
しまいには黒田がいつも使ってるベッドにダイブして「あ〜ヒデくんの匂いがする♪」と
恍惚の表情を浮かべるという匂いフェチな一面も見せるという上級者ぶり
ちなみに黒田は、そんな茉莉がベッドにダイブする一部始終を見ていても
一切のリアクションを見せることなくスルーという無関心ぶりを見せてしまいます。なんでや黒田!
そこは茉莉にムラムラ発情して一気にベッドシーンに突入してつい犯しちゃっても許される場面やねんで!(えー
最後にもう1人だけ、タカマル達に合気道のいろはを教えるために登場した檜山姫子というキャラを紹介して
終わりにしようと思います。姫子はたかまれ!タカマルが初出のキャラクターではなく、
以前に近藤るるるが連載していたハイパーあんなに登場したキャラなんですよね
それが作品の壁を越えて特別出演したという。ハイパーあんなの時より絵が洗練されてるから
可愛さがレベルアップした姫子を見られたのは嬉しかったなぁ
さらにこの回では、姫子と一緒に源平のジジイまで登場したのが驚きでした
源平ジジイはハイパーあんなにおける黒幕と言えるキャラで、さんざ悪事を働いた後に色々あって精神が崩壊して
バーンバーン、バーム星人をやっつけろみたいに哀れなラストを迎えたんですが
その後たかまれ!タカマルに出てきた時は、黒幕だった時のギラギラした殺気をちょっとだけ放っていたので
このじーさん昔のカンを取り戻してきたのかな(迷惑な意味で)と思ったもんです
あと姫子は巨乳キャラなせいか、タカマルにおっぱい丸出しにされたり
ハイパーあんなの時もさんざん乳を揉まれまくったり、清楚キャラなのにお色気担当なところがありますよね
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せっかくなので、ハイパーあんなで乳を揉まれまくった姫子の図。ちなみに俺はハイパーあんなについては
ハイパーあんな:全3巻、その続編の新ハイパーあんな:全4巻、
さらにその両方をまとめたワイド版であるハイパーあんな新装版:全4巻の全部持ってます
一時期近藤るるるにはハマってましたからねー、たかまれ!タカマルに姫子たちが登場したのも
ちょうどハイパーあんな新装版の発売時期だったから、その販促を兼ねていたんでしょうね
なんだかこんな風に語ってみたら、最近の近藤るるるの動向についても気になってきました
近頃はファミ通での連載はしてないみたいだけど、どっか別の雑誌で連載してるんでしょうかね?ちょっと調べてみようかな
(C)近藤るるる/エンターブレイン
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