■アニメ感想:ドラゴンボール超(スーパー) 第1話「平和の報酬1億ゼニーは誰の手に!?」

そんなわけでこの間から始まりましたね、ドラゴンボールの今までにない新シリーズ・ドラゴンボール超(スーパー)。
魔人ブウとの戦いが終わった後に、悟空たちがどう暮らしているかを描いた内容となっております
あと目玉のポイントとしては、鳥山明がストーリー原案を担当してるってことですが…
そこについては正直期待が半分、不安が半分というか…(えー

なぜなら同じように鳥山明がストーリーを担当したのが、劇場版の「神と神」や「復活のF」なんですが
神と神は面白かったんだけど、復活のFはなんとも微妙だったんで今回のTVシリーズはどうなるかな…と
期待と不安が入り混じった状態です

あとやっぱり鳥山明が過去の設定にはまったく興味なくてすぐ忘れちゃうってところも、ちょっと不安なところですよね
たとえばタオパイパイを忘れただとか、超サイヤ人2を忘れて超サイヤ人3を間違えて覚えていたとか、
超サイヤ人の強さは普通の時の10倍くらいだと思っていたとか(それだと10倍界王拳と変わらない)
そういう逸話が山ほどあるくらい、本人が忘れっぽいと公言しているんで…
なので細かいところに関しては、整合性とかあんまり気にしないほうがいいかもしれません。果たしてどんな話になるのか…

まあとりあえずオープニングの映像を見た限りではそうですね、悟空の服装を見てみると
道着に「悟」マークがついてて青シャツ着てるってところがいいですね
悟空の道着って時期によって色々変わってますけど、結局この頃のデザインが一番好みに近いんだよなー

原作で言うとナメック星で戦ってた時の服装。もっと細かい話をするなら、「悟」マークになるちょっと前に
地球でベジータと戦った時の「亀」マークと「界王」マークの組み合わせの状態が一番好きですね
まあともかく、それに近いこの服装はちょっと嬉しいものがあります。
今回の道着が「悟」マークになってるのは、神と神の描写に合わせた服装をしてるからでしょうね

このテレビシリーズでは、神と神、復活のFの話も盛り込んでいくということだったので
それに繋げるために今回この服装をしてるってことなんだと思います。
あと他にオープニング見てて思ったのは、悟空がすっごい懐かしいポーズしてるなーってことなんですよね

それがこれです、左腕を前に出して指をクッと曲げたようなポーズ。
これって悟空が少年時代にすごく多用してた構えなんですよ
バトルになるとこの構えで戦うのがお約束だったんですが、でも大人になってからは全然使われなくなっちゃったんですよね

まあ多分、戦闘のスピードがあまりにも上がりすぎちゃって、わざわざ悟空に構えなんか取らせなくても
まったくの棒立ち状態から即座に殴り合えるって描写にシフトしていったからだと思うんですけども。

←セルとの戦い。まったく構えない状態からいきなり殴り合う

たまに地上戦では構えたりすることもありますが、舞空術で浮いてる状態なんかは
もうほとんどが棒立ちで対峙するって印象ですね。空中で構えながら戦うってことは全然なかったと思うんで



大抵の場合は浮きながらこういう風に対峙するというか
やっぱり舞空術メインの戦闘になってから、そういうのも変わっていったんだろうなー

まあともかくですよ、そんな風にずいぶんと懐かしい少年時代の構えを
こうして再現してくれたのはちょっと嬉しかったわけですよ
原作愛を感じたワンシーンというか、こういうリスペクトが感じられる作りなら面白くなるかもしれないなーという。

そんなわけで本編なわけですが、冒頭の場面は実に珍しい悟空の労働シーンから始まりましたね
なんとトラクターを運転しながら畑を耕す悟空という、世にも珍しい光景となっております
これは結構俺としては嬉しかったですね、とにかく悟空といえば最近のネットで
ニートだのクズ親父だの散々な言われようなので
ドラゴンボールが好きな俺としてはすごい悲しかったんですよ。なんで悟空がそんな風にバカにされなきゃならんのだと

それがこのシーンでちゃんと働いてることがわかったので、
悟空はニートなんかじゃねーよちゃんと働いてんだよ!!と胸を張って言えると思ったんですが…

 

しかし次のシーン、悟天がその場にやって来るなり「おう悟天いいところに来たなー」
トラクターを降りて運転を悟天に任せてしまう悟空。いやいや何やってんの!?と思ったら
「仕事さぼって修行すっかなー」と超サイヤ人になって暴れ始めて畑をメチャメチャに破壊してしまったという…

あ、あかん…こんなん…こんなんやっぱりダメ人間じゃねーか!!(えー
ぐああああ!それだけは認めたくなかった!何やっとんねん悟空のやつ
こんなニートのダメ親父と誰の目にも明らかな行動を自らやり始めるとか!ひでえよこんなんありかよ!

いやね、てっきり俺としては、悟空がトラクターを降りて超サイヤ人になった時、
トラクターなんかより自分の手でやった方が早いとかで、ズバババッと素手で農耕作業を終わらすのかと思ったんですよ
だって子供の時に亀仙人の修行でそれをやってるわけだからさ…



その時の描写がこれですよ、亀仙流の修行では毎日これを繰り返して、自分の体を鍛えていったわけです
てっきりその時の経験を活かすのかと思ったら全然そんなことなかったのが泣けるっつーか…
あれやな…オープニングで少年時代の構えを再現するとかやってくれたから、つい期待しちゃったんやな…
こういう昔のエピソードを活かしてくれるのかなって…全然そんなことなかった!!(えー

それと魔人ブウとの戦いの直後ってことで、悟飯とビーデルはまだ新婚さんの時期なんですね
そのせいかえらくイチャイチャした雰囲気で、腕を組みながら歩いたりしてましたねー
こういう新婚さんの描写って、原作のドラゴンボールだとなにげに全然なかったですよね

たとえば悟空とチチの結婚、ベジータとブルマの結婚、クリリンと18号の結婚、そしてこの悟飯とビーデルの結婚も
原作ではみんな「そして数年後…」って感じに時間が飛んでて、いつの間にか結婚しててすでに子供が生まれてる状態で
新婚のラブラブな時期っていうのは全然描写されてないんですよね

それっていうのは、鳥山明がかなりの照れ屋で恋愛の描写をするのが気恥ずかしいから
だという風に言われてます。というか本人がそう言ってるんですよね
悟空とチチの結婚がギャグ風味だったのも、マジメな恋愛を描くのが恥ずかしいからとか
ベジータとブルマ、クリリンと18号がくっつくまでの話も構想としてはあったらしいんですけど
それを形にするのが恥ずかしいから、「そして数年後…」って時間を飛ばして描写しなかったんだとか。

だからこんな風に新婚さんの描写が描かれるのは、アニメならではの珍しい場面と言えるかもしれませんね

それと今回のサブタイ、「1億ゼニーは誰の手に!?」なんですが、何かお金の争奪戦でもするのかなと思ったら
単にサタンに臨時収入の1億ゼニーが入ってきたので、それを悟空に差し入れとして持ってきたという内容でした
どーゆーサブタイやっちゅーねん!なんか内容と噛み合ってねーぞ!

ともかく悟空は1億ゼニーをサタンからもらったことで、今後は働く必要もなくなり
これからは遠慮なく悠々自適のニート生活を送れることになったという…結局それじゃねーか!!
マジで働くのをやめて修行のために界王星に行ってしまったし、その間家族のことはほったらかしに…
あ、あかん…こんなんダメ親父とか言われても擁護できる気がしない!



なんというか、悟空は金を稼いでないにしても、こんな風に巨大な魚を獲ったりして食料調達ぐらいはしてるんじゃないか?と、
きっと悟空も家族のために何か貢献してるだろうと今まで思ってきたんですが、
今回さっさと家族を置いて界王星に行ってしまったのを見ると、もうあかんやんかこのクソ親父!!(えー

ダメ人間の描写ばっかり増えてく気がするわ!ほんと悟空ってネットの普及でクズだなんだ言われることが増えちゃったので
働いてるシーンとか、家族との暮らしについてはもっとデリケートに描写して欲しかったよ…
これ以上悟空がクズ呼ばわりされる材料を増やさないでくれ…

それと最後に、界王神の声が無駄にかっこいい感じの声優さんに変わってましたね
界王神と言えばヘタレで無能ってイメージしかないので、このかっこいい感じの声は
本当に無駄なかっこよさだなと思って笑ってしまいました(えー

調べてみたらこの声は太田真一郎っていう声優さんで、ドラゴンボールGTの時に界王神の役をやってたらしいですね
へえ…界王神ってZとGTじゃそれぞれ違う声優がやってたんだ、全然知らなかった。
まあ俺はGTに関してはあんまり思い出したくないことの方が多いんで…(えー  次回に続く!


■ドラゴンボール超(スーパー)
第2話「約束のリゾートへ!ベジータが家族旅行!?」

第3話「夢の続きはどこだ!?超サイヤ人ゴッドを探せ!」
 

それではドラゴンボール超の第2話と第3話の感想をば。この回はご覧のとおり、ベジータがブルマとトランクスを連れて
遊園地を遊び歩くというまさかの内容になってましたね。予告でこの絵ヅラが見えた段階で、世間では結構盛り上がってたわけですが
でもそれとは裏腹に、俺としては「ふーん」ぐらいに期待してなかった回なんですよ。

なんでかっていうと、要するにベジータに似合わないことさせて笑いを取ろうって魂胆にしか見えなくて
まったく安易な笑いを取りに走りやがってよぉ!!と思っていたわけです
でも実際見てみたら、この「家族と遊園地に行く」っていうのは、ベジータの行動としてちゃんと意味があるものだったんですよね

なぜなら以前ベジータは、魔人ブウ編が始まってすぐの頃に、トランクスとトレーニングしている最中
「オレの顔面に一発でも当てられたら遊園地に連れてってやる」と約束していたから。
今回の話の中にもちゃんとそのシーンを出してきて、今回とのつながりを描写していたわけです

いやまさか、あの時の約束をこうして今アニメで拾ってくれるとは思いませんでした、
俺としても今回の回想シーンを見るまで、遊園地に連れて行くって約束をしてたことはぜんぜん覚えてなかったので
制作サイドはよく考えながら話を作ってるんだなぁ〜…と感心したもんです

あと今回、海に浮かぶ豪華客船を目にしたブルマが、
「ああいうの良いわね〜、今度のバースデーパーティでも豪華客船を貸しきって、ドーンと派手にやっちゃおうかしら」
って語るシーンがありましたよね。ここも地味になるほどと思った場面です、なぜならブルマの言ってるバースデーパーティというのは
神と神の時に開かれたパーティのことを言ってるわけですからね

そうつまり、次回以降あのパーティが開かれて、いよいよこれから神と神のストーリーに入っていくということが
ここで示されてるわけですよね。さっきの「遊園地に行く」という約束は、原作とのつながりを持たせる場面で、
このバースデーパーティの発言は、神と神につながりを持たせる場面になってるわけです

そういうところが凄くいいと思ってるわけですよ。そもそも今作のドラゴンボール超は、
「原作の話が終わった後、神と神などのストーリーにどうつながっていくか」を描写したアニメなので、
そういう意味では今回の話はまさにそのつながりを描いた構成になってるわけですよね

最初はただ単に、遊園地というネタに走って安易な笑いを取りに行った回だと思ってましたが、
実はそうじゃなくて、きちんとストーリーとして重要な回になっているというね。それが上手いな〜って感心したわけです

あと小ネタで言えば、今回ブルマの飛行機が森の中に突っ込んだ時に
ベジータの頭に2つの果物が引っかかったシーンがありましたよね。
これってどうやら右の果物がザボン、左の果物がドリアンってことで
ザーボンさんとドドリアさんに引っかけたネタのシーンだったようですね

そういう風に、懐かしいドラゴンボールの要素につながりを持たせるネタが上手いなと思いました
こういうのって誰が考えてるんでしょうね、鳥山明は過去に描いたものにまったく興味がないと有名なので
まさか作者本人が発案したネタだとは思えないんですけども…とにかくその辺に関しては上手く作ってくれているので
そういった部分ではとても満足できました。

が、しかし…そういう好印象の場面がある一方で、ガッカリしたシーンもあったんですよね
それがどこかっていうと破壊神ビルスがらみのシーンなわけですよ
ビルスっていうと一番魅力的なポイントは、やっぱり今までの悪人どもとは違って
別に悪いやつじゃなくて、ちょっと気まぐれな破壊神ってところが重要だと思うんですよ。

映画の時はその描写が上手くいっていたと思うんですが、このドラゴンボール超で見てみると
あまりにも気まぐれの度が過ぎてて、もうこいつただの悪人だろって
気持ちになってしまうのがダメな部分だよなぁと思ってます

具体的には、第1話でビルスがとある惑星に出向いていたシーン。
この惑星では、「ビ、ビルス様ようこそいらっしゃいましたァッ!」とその星の腕利きシェフが集まって
ビルスに対してごちそうを振舞っていたわけです。まあもちろん、ビルスのご機嫌を取って惑星を破壊してほしくないから
そうやってるわけなんですけども。

そしてここで出てきた料理というのが、意外とビルスには好評だったわけです。
「美味しいじゃない。塩加減も絶妙だし、ボク好みの味だ」というのがその時のビルスのセリフ。
てっきりマズイだのなんだの言い出して、この星をぶっ壊すのかと思ってたので
シェフ達も頑張ったなと思っていたわけなんですが…

「でもちょっと脂肪分が高いよねぇ〜」と小さな不満を言い出したビルス。
その結果どうしたかというと、星の半分を消し飛ばして「半分で勘弁してやる」と去っていったという…
正直シェフ達が哀れなシーンでしたねこれ、腕によりをかけて美味しい料理を作ったのに
ほんの小さな不満だけで星をぶっ壊されるという。まあ多少ギャグ風味のシーンなので、星も半分は残ってるんだし
完全アウトな場面かっていうとまあ微妙なところではありますが…

ただ、この後さらにとんでもない行いをやらかしてしまうビルス。
それが第2話のシーンなんですが、今度は別の惑星にやってきたビルスは、
その惑星の原住民たちが、恐竜の肉を食べようとしているところに出くわすわけです。

そんな原住民に対して、「その恐竜の肉、うまそうだから全部よこせ」と肉を横取りしようとするビルス。
しかしこの原住民たちは、さっきのシェフ達とは違ってビルスのことをまったく知らないので
当然ながら「ふざけんなよてめー」とビルスに反抗してしまいます。そんなわけで両者の戦いが始まりますが、
ビルスの圧倒的な強さの前に、原住民はまったく歯が立たないわけで…

最終的に、原住民をボッコボコに叩きのめしたビルスは、「礼儀を知らない奴らだ」と気分を害してしまい
「もういいやこんな肉、あんまりうまそうじゃないし」と恐竜の肉にも興味をなくし、
この星を粉々に消し飛ばして去っていったという…いや〜ひどいですねこのシーンは、あんまりですわ

ビルスは神様だから「善や悪を超越してるキャラ」って設定のはずなんですが、
単なるゲスな悪党じゃねーかこんなん!!
罪のない原住民たちに対して、気まぐれで略奪したり皆殺しにしたり星を粉々に吹き飛ばしたり…

もはやフリーザとかとやってること変わらないですよね、ちょうど似たようなことやってたし。
罪のないナメック星人に対して、ドラゴンボールを略奪して皆殺しにして星を粉々に吹き飛ばして。
完全にそういう悪党キャラになっちゃってますよ、ビルスはそういうのとは違うって点が魅力的だったのに
今作だとどうにも上手く描写できてないように思えて、なんだか見てて残念な気持ちです

あとビルスが星を次々に破壊する行為について、映画の時から「星を作るのが界王神、星を破壊するのが破壊神」っていう風に
神としての必要な役割みたいに言われてましたよね。つまり気まぐれに星を破壊してるように見えて、
実はこれも必要な行為なんだと。それがビルスをフォローできる重要なポイントだったんですが
今作の第3話で、そのことについて界王神たちがとんでもないことを言い出してしまいました

老界王神「この世には我々のように星を生み出す神もいれば、反対に破壊する神もおる…
       それが破壊神ビルス様じゃ」


界王神「はい、存じ上げております。つまりビルス様の破壊にも、ちゃんと意味がおありになると…」

老界王神「ない。意味などないんじゃ…ビルス様の破壊はただの気まぐれじゃ」



って意味なんてなかったんかいいいいいいいい!!
おいいいいいいいい!!今までの破壊って全部ただの無意味な行いだったのかよ!
あまりにもひどすぎるだろ!?今まで「神の役目だから仕方ない」ってギリギリ納得してたのに、全部ぶち壊しだよ!

いやーひどい、ひどいっすねー。気まぐれで惑星を破壊するのがどれほどひどいかっていうと
それはもうブロリーの行いを見れば分かりますよ。
あの「デデーン」で有名な、ブロリーが惑星シャモを破壊するシーンがありましたよね

あの時のブロリーは、惑星シャモから連れて来られた奴隷たちになんとなく嫌がらせがしたいという
本当にただの気まぐれだけで、惑星シャモを粉々に破壊してしまったわけですが…それを見た悟空たちのセリフは

悟飯「あ…悪魔…だ…!」

トランクス「あんな奴を生かしておいたら、宇宙は破壊し尽くされてしまう!」

悟空「絶対に勝たなきゃなんねえッ!!」

となるわけですよ。宇宙を破壊し尽くす悪の権化で、絶対に生かしておけないっていう。
もうね、今作のビルスもこれと同じになっちゃってますよね。
ビルスはそういうキャラじゃないだろと思うんですが、描写がまずいせいで悪党になっちゃってるのがどうにも残念です

 

あとはそうだなー、ビルスに関する話で言えば、惑星ベジータの破壊をフリーザに命じたのはビルスだったっていう設定も
正直かなりよくない設定だなあと思ってます。これは神と神の頃からあった設定で、当時からちょっと気になってたんですが
その時はまだビルスがいいキャラに思えていたので、あんまり気にせずにいられたんですよ。
ただ今作でビルスの株がどんどん下がってきちゃったので、いよいよそれも無視できなくなってきたというかね…

やっぱり惑星ベジータの破壊っていうのは、フリーザ自身の意思でやったって話じゃないと色々台無しになると思うんですよ
その最たる例が悟空vsフリーザの戦いが始まるシーン。あの時悟空は、サイヤ人たちがいかにフリーザに誇りを踏みにじられて
死んでいったかを、ベジータの口から聞かされるわけですよね

そしてベジータ自身もまた、人生で唯一泣きながら悟空に頼むというほど、フリーザへの無念な気持ちを抱えて死んでいくわけです
そんなベジータの姿を見て、「オラも少し分けてもらうぞ、その誇りを…」とサイヤ人の誇りを受け取る悟空。
そしていよいよフリーザと対峙し、「オラは地球育ちのサイヤ人だ…!!
おめえに殺されたサイヤ人たちのためにも、
ここのナメック星人たちのためにも、おめえをぶったおす!!」
って
サイヤ人の1人としてフリーザと戦うわけですよね

このシーンはやっぱりね、殺されたサイヤ人たちの無念さがすべてフリーザに向けられてるからこそ
価値があると思うんですよ。悟空がその無念さを晴らすために、サイヤ人の誇りを胸にフリーザと戦うっていうね
このあと超サイヤ人に目覚めた悟空が、「今度はこのオレがきさまを滅ぼす」って言い放つシーンとかも
フリーザのせいで滅びたサイヤ人って背景があるからこそ、熱いセリフに聞こえるわけじゃないですか

でもこれが後付け設定で、実はフリーザはビルスに命令されただけでしたってなったらどうですか
「す、すいませんそんなつもりじゃなかったんです、ビルス様に命令されて仕方なく…」って
フリーザまである意味では被害者みたいになっちゃって、サイヤ人たちの無念や悟空の怒りはどこへ向かえばいいんですか

こうなると、1つ言えるのは全部ビルスのせいってことになっちゃいますよね
諸悪の根源はフリーザじゃなくてビルスであり、サイヤ人の誇りを踏みにじったのも全部ビルスのせいということになり
悟空が本当に滅ぼさなきゃならない奴はビルスということになってしまう。
こうなるともう話がむちゃくちゃですよ、サイヤ人との因縁はフリーザに集約される形じゃないと、色々な歯車が狂ってしまうんで…

そんなわけで、ビルスに関する描写はとにかく見てて残念なものになってるなというのが、現時点での感想です
他の部分に関しては上手くやれてると思うので、その手腕をビルスに対しても発揮してほしいところですね…次回に続く!


■ドラゴンボール超(スーパー) 第4話「目指せドラゴンボール!ピラフ一味の大作戦!」
 

さてドラゴンボール超の第4話なわけですが太っ!何これふっと!
キャラクターの輪郭線がめちゃくちゃ太いんですけど!そんな感じでえらく作画に特徴ある回でしたねえ
全部が全部このごんぶと輪郭じゃなかったんですけど、ところどころでキャラがアップになるとこうなるって感じでした

これは作画監督の個性なのか、それとも場面場面を担当した原画の人がそうなのか。
全部のシーンじゃなくてたまにだったから、どっちの影響なのかよく分かんないですね



たとえばこの界王様が頭を抱えるシーンなんかは、これだけドアップになってるのに線が細く描かれてますよね
ふうむ。シーンによって違うから、「今回の作画なんだこりゃ?」ってなんだか不思議な気持ちで見てました
まあ別になんでもいいんですけどね、ところどころのごんぶと輪郭以外は、全体的にきれいな作画を保ってたと思うし。

たとえばこの亀仙人が読んでたエロ本の表紙見てくださいよ、めちゃくちゃ可愛い女の子だこれ!
これぞまさしくピチピチギャルや!!(えー



ドラゴンボールの女性キャラって、正直可愛い子とかあんまりいないんだけど、このエロ本の表紙はドストライクだったなー
ブルマも設定っではエロい美女ってことなんだから、今からデザインをこの金髪姉ちゃんに変更してくんねーかな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

それと今回のメインストーリーに関しては、ピラフ一味がドラゴンボール目当てに
ブルマの誕生日パーティに潜入しようと悪戦苦闘する回って感じで、基本的にそれだけで30分終わっちゃいましたね
なのであんまり話は動いてなくて、語ることないかもなっていうのが正直なところなんですが…

あ、ただちょっと言っておきたいのはマイが可愛かったですね
さっき「ドラゴンボールには可愛いキャラがいない」とか言っておいてなんですけど、マイは可愛かったですね!(えー

あと、他にひとつだけ語ることがあるとすれば、
悟空が界王様からビルスのことを聞かされるシーンが興味深かったですね

「ビルス様は気まぐれでとんでもなく恐ろしい神様なのだ…
 ほんのわずかでも気に入らないことがあれば、星や生物を破壊してしまう」

「そっか〜…悪いやつなんだな」

と、悟空がビルスのことを悪い奴だと明言するわけですよ
そうだよそうだよいっそのことそう言っちゃてくださいよ!(えー
今作のビルスはどう見ても完全に悪党やがな!いっそのこと映画のビルスとは別物ってことで、
もうスッパリと割りきってしまいたいんですよ!いやー本当悪いやつですよねビルスは、どうしようもない悪ですわー

「そうとも言えん…ビルス様は神なのだ、この世のバランスを保つためには
 創造するだけでなく破壊する神様も必要なのだ…」

あ、あぁ!?ちょっと待ってくださいよ界王様!
この期に及んでまだそんなこと言ってんのかよ!!(えー
それについては界王神が前回、「ビルス様の破壊にはなんの意味もないんじゃよ…」って
言ってたじゃねーか!それなのに今さら「あの破壊も必要なことなのじゃ」とか言われても納得できるかよ!

界王様の理屈を通すなら、ビルスにちゃんと破壊神としての仕事があって、
星を壊すのも意味があっての行動だとか、そういう展開にすべきだと思うんですよ
でもビルスがやってることは、強大な力で他人をいいように屈服させて、
従わないなら理不尽に星をぶっ壊す
という、ただの横暴で星を壊してるだけなんで…

こんなことやってるようじゃ、とんでもない力を持ったどうしようもない奴って感じですよね
自分の力で世の中全てが思い通りになると思ってて、実際にそうなってしまうくらい強いっていう。
そんな奴を認めろっていうのがすごい抵抗あるっていうか…
これについてはね、ドラゴンボール最初期の頃に、亀仙人がいいことを言っていたんですよ

不当な力で自分もしくは
正しい人々をおびやかそうという敵には、
ズゴーンと一発かましたれ!!

というのがそれです。そう、罪もない人々を不当な力でおびやかすなんて奴は
こらしめてやらなきゃいけない
んですよ。ビルスはまさにそれをやっちゃってますよね
だからもう到底放っておいちゃいけない敵なんですよ今作のビルスは。考えれば考えるほどそうなってしまう
本来そういうキャラじゃないんだけどね…もっとビルスの描写を上手くやってくれないもんか…次回に続く!


■ドラゴンボール超(スーパー) 第5話「界王星の決戦!悟空vs破壊神ビルス」
 

さて今回のドラゴンボール超は、いよいよ悟空とビルスが出会って腕試しの戦いをする回でしたが…
このひっでぇ作画はなんやねんホンマ!?
や、やらかしやがった!東映のやつまた恒例の作画崩壊をやらかしやがったー!!

あぁ…前回はかなり綺麗な作画だっただけに、今回とは落差が凄いな…
思い出してくださいよ、前回亀仙人が読んでいたエロ本のピチピチギャルを!(えー



この綺麗さに比べると今回はまあ酷いっすね、ネットでも「今週のドラゴンボールで作画崩壊」って話題になっちゃったみたいだし
東映アニメーションの作品はこれがあるから期待できないというか、作画に金をかけない方針なせいで
絶対にどこかで作画崩壊をやらかすから、安心して見られないんだよなー

まあでも、そんなひどい作画の中で、わずかに数シーンだけちゃんとした絵で書かれてる場面がありましたね
それがどこかっていうと、悟空が超サイヤ人2に変身した場面と、超サイヤ人3に変身した場面なわけですよ

具体的にはこのあたり。さすがに変身シーンぐらいはちゃんとしないと格好がつかないせいか、
ここだけはきっちりと綺麗に描かれてましたね。これを全編通してやってくれれば満足なんですが
本当にここだけだったというのが悔やまれるところですね…

このシーンだけちゃんと綺麗に仕上がってたのは、たぶん担当した原画の人が
ただ1人どうにかこうにか頑張ってくれたとか、そういうところですかね?
あまりにも短いシーンだったし、これはさすがに作画監督の仕事じゃないと思うんだよなー
とにかくこの場面を担当してくれた人には、よく頑張ってくれたと言いたい。これがなければ本当に全部クソ作画だったからな…

そんな風に作画に関しては全体的に残念な回でしたが、その反面、悟空の言動としては結構好感の持てる回がありました
具体的には、ビルスとの腕試しでコテンパンに叩きのめされた悟空が
「ビルス様はすでに地球へ向かった」と界王様から聞かされて、こんな風に語るわけですよ

「オ…オラもすぐに地球へ戻んなきゃ…!」

「こ、こら動くんじゃない!」

「地球が危ねえってのに…このままジッとなんかしていられっかよ…!」

というのがそれです。身動き取れないほどボロボロにされた後なのに、
地球や仲間たちの身を案じて、怪我を押してでも助けに向かおうとするっていうね
悟空のこういうみんなを守ろうと必死になる姿って、久しぶりに見た気がします。

というのも、ネットで散々ネタにされてる「でぇじょうぶだ、ドラゴンボールでなんとかなる」って一言のせいで
地球の危機なんかさっぱり気にしない奴ってイメージがついちゃってるんで…
仲間が死のうが地球が破壊されようが、ドラゴンボールがあればどうにでもなるでしょっていう。

ただね、悟空って本来は、仲間や地球の危機を必ずどうにかしてくれるキャラだったと思うんですよ
だから今回の悟空の描写は、そういった悟空本来の持ち味が出てて良かったなと思います。

具体的に悟空が仲間や地球の危機を救ったシーンっていうと、まず最初に思い浮かぶのはピッコロ大魔王との戦いですよね。
当時のピッコロの強さは圧倒的で、作中の誰もが太刀打ちできないまま世界が支配されてしまったわけですが、
そんな中でカリン様は、「悟空が何年かじっくり修行を重ねれば、ピッコロと戦えるようになるかもしれん」と言い出すわけです
しかし悟空の答えは、「そんなに長い間あいつを放っておけねえ」という言葉だったわけですよ。

世界をメチャクチャにしている悪党をこのまま放っておくことはできないと。
そのために悟空は、猛毒の超神水を自ら飲んで決死のパワーアップをはかったわけですよね

その後のラディッツとの戦いでは、悟飯を守るために自分よりはるかに強いラディッツに立ち向かって行ったり
ベジータ&ナッパとの戦いでは、仲間や地球を守るために、あの世から全速力で駆けつけたりしてますよね

つまり悟空ってもともとは、仲間や地球がピンチの時には
「必ずみんなを助けてみせる」って決意を持って駆けつけてくれるキャラだったんですよ
それについてはブルマも作中で語ってたことがありますよね
「どんなにとんでもない事が起きても、必ずなんとかしてくれそうな、
 そんな気持ちにさせてくれる人」が悟空なんだって。

俺としてもブルマと同じ気持ちで、やっぱり全盛期の悟空っていうのはそういうキャラだったと思ってます。
だから今回の「地球が危ねえってのに、ジッとなんかしてられねえ!」っていうのは
その時の悟空を思い出して、なかなかいいセリフだったんじゃないかなと思います



そんなわけでそろそろ今回の感想を締めたいんですが、
最後に「でぇじょうぶだ、ドラゴンボールでなんとかなる」についてフォローをしておくと…
悟空がなんでこんな問題発言を言い出したかっていうと
当時のこの作品では鳥山明が世代交代にこだわっていたんですよね

主役を悟空から後の世代のキャラに交代させようと。だからこの時の作者の考えとしては
「とんでもない事が起こった時になんとかする」って役が悟空じゃなくなってるんですよね
だから悟空は敵を倒すことよりも、新世代のキャラを育てる役にまわって、それが育ち切るまでは
ドラゴンボールになんとかしてもらおうって意図の発言をしてるわけで…

なのでここに関しては、悟空がガンガン前に出て行って敵を倒すわけにはいかなかったんです。
世代交代のために悟空も立ち位置を変えて、ドラゴンボールや他のキャラの力でどうにかする流れにするしかなかった。
ただまあ、その世代交代は結局上手く行かなかったわけですが…(えー

そう、最終的に世代交代しようって考えはポシャってしまって、結局のところ地球の危機をどうにかする役は
再び悟空のところへ回ってきてしまったんですよね。これが作品にちょっとした歪みを作ってしまったというか
「結局悟空が敵を倒すんなら、ドラゴンボールでなんとかなるとか言ってないで
 最初からお前が倒しゃいいだろ」って言われるようになってしまったわけで。

これに関してはね…そこを突っ込んでもしょうがないと思うんですよ。
だってこの時は「世代交代する」ってテーマが明確にあって、悟空は敵を倒すような立ち位置にいられなかったんですから。
ただその後、世代交代が上手く行かなくて、急遽また悟空が主役に引っ張り出されることになって…
これってある意味可哀想なのは悟空というか、
作品のテーマに振り回されて、主役の座から降ろされたり戻されたりしながら、読者に文句を言われるハメになってしまいましたよね

俺はそこに関しては悟空を責めるつもりはなくて、
これは作者が作品の変化にトライした結果の、やむを得ない流れだと思ってるんで…
鳥山明も悟空だけで話を作るのに限界を感じてたんじゃないですかね、本来ならフリーザ編辺りで終わってるはずの話を
この頃は周囲に強要されてムリヤリ引き伸ばしながら連載してた時期なんで…まあ何が言いたいかというと
あんまり悟空のことをクズだなんだ言うのはもうよそうぜ…次回に続く!


■ドラゴンボール超(スーパー) 第6話「破壊神を怒らせるな!ドキドキ誕生パーティー」
 

さてドラゴンボール超の第6話なんですが、なんだかこの回から急激に
ひたすら尺稼ぎをするような引き伸ばしシーンがやたらあちこちで見られるようになりましたね

たとえばこの画像の場面なんかは、地球にやってきたビルスが「やあ、ベジータ王子」とベジータに声をかけるシーンなんですが
「誰だ!?」とベジータがあっちを向く → ビルスいない → ベジータこっちを向く → ビルスいない →
→ ベジータそっちを向く → ビルスいない → やっとビルス登場
って
こんなシーンだけでたっぷり30秒も尺を使うほど
なんだこりゃってくらい尺をひたすら稼ぎまくってますよね

往年のドラゴンボールZを彷彿とさせるような露骨な引き伸ばし…結局このドラゴンボール超でもそうなるのかよ!
つい最近まで、その引き伸ばし部分を削ったドラゴンボール改を放送してたばかりだというのに…何も反省してねえな!
この分だと、ドラゴンボール超が終わった後には、またその引き伸ばし部分を削って再アニメ化した
ドラゴンボール超改が作られるんじゃないだろうな!?(えー

それとビルスのサイヤ人に対する仕打ちが回想シーンで描かれてましたが、
在りし日のベジータ王をとことん足蹴にしたりボコボコにしたり、なんかもう色々と酷かったですね
サイヤ人の誇りを文字通り踏みにじってるじゃないですか!フリーザでもここまでやんねーぞ!

しかもこの後、惑星ベジータを粉々に吹っ飛ばすようフリーザに命じたわけだしなあ
サイヤ人にとってはこれほど許せない奴はいないって感じになっちゃってますが、
そんなビルスを相手に、今のベジータが媚びへつらってるのを見るのはなんか辛いものがあるな…
サイヤ人の誇りとかもうどこにもないんやな…



ただ、そうは言いつつもベジータがすごい気合入れてタコ焼き作るシーンなんかはちょっと面白かったです
さすがにここまで突き抜けた描写されると、思わずクスッときてしまった
あとは今回のビルスがブルマ達に対しては礼儀正しかったっていうのも、少し印象よかった点ですね

「ベジータの妻ブルマよ。今日は私の誕生日なの、歓迎するわよ」

「それはご丁寧にありがとう、実はさっきからとても美味しそうな匂いに心惹かれていましてね」

「それじゃあ行きましょうよ、みんな注目ー!ベジータのお友達のビルスさんとウイスさんよ!」

「どうもこんにちは!」

っていうのがそうなんですが、ちゃんと敬語で喋ったりフレンドリーに接したり、
こういうの最初からやってくれよと思いましたね

何しろ前回までのビルスは誰に対しても上から目線の命令口調で喋っていたし、敬語なんかクソ食らえで
仲良くしようなんて気もまったくなくて、とにかく自分の好き勝手にやっていただけですからね

そんな場面ばかり見せられたもんだから、「嫌な奴」ってイメージがどんどん先行してしまったというか。
逆に映画では、ビルスのそういう嫌なシーンがとても少なかったから、フレンドリーな印象の方が強くて好感を持てたんですよ
それに映画の時のビルスは、「あいつが気に入らないから」って理由で
実際に星を壊したり人を殺したりはしてないんですよね

まあキレて地球を壊そうとはするんだけど、悟空との戦いを通してちゃんと思い直したり、
色んな奴と戦ったけど誰一人として殺してないし、ブルマを殴ったことも謝って去って行ったり、
「なんだ良い奴じゃないか」ってイメージが強かったんですよね、それで俺もビルスを好きになったんですが

でもテレビではそのイメージをぶっ壊しちゃったのが問題というか…
理不尽に色んな惑星を吹っ飛ばしたり、罪もない人を殺したり、あんなシーン見せて欲しくなかったですよ。
ビルスの魅力はそんなとこじゃなくて、今回のようなフレンドリーさが重要だと思うんですが
今ごろになってようやくそこに手をつけ始めたり、やってることがチグハグな気がしますね。一体ビルスをどうしたいのかと



それと今回、ブウがプリンを独り占めしてしまって、それに対してビルスが切れるというシーンがありましたが、
これについてもテレビと映画では印象が違いましたねー。やっぱり今までの積み重ねの問題で…
映画ではやはりビルスがフレンドリーで下手に出てる人ってイメージなので、
ブウの身勝手な行いに怒るのも仕方ないと思ったんですが、テレビの方ではどうかというと
お前に怒る資格ないだろと思ってしまったんですよね。なぜならブウがプリンを独り占めした時のセリフが
「俺は強い!文句あるか!」と言っていたわけで…

ビルスもまったくこれと同じことを今までやってきましたよね
自分の強さにものを言わせて、他人に無理やり言うこと聞かせて、食べ物を独り占めして…だから因果応報だと思ったんですよ
これと同じ横暴をビルスもやってきたんだから少しは反省しろと。でもビルスは結局また怒り出してブウをボコボコにしてしまうわけで

もうね、自分がされて嫌なことは他人にやっちゃダメという
幼稚園児でも分かってそうなことが分かってないというビルスにはどうにも失望しちゃいますね
結局は強さで他人を屈服させるだけかいと。自分勝手に振る舞って、気に入らないことがあれば相手を滅ぼすだけなのかと
そんなビルスに対して言いたいことがあるとすれば

 

「強い者が弱い者を滅ぼす世界など、私は断じて認めない!」

騎士ガンダム最高なんだよなぁ…俺の言いたいことを全部言ってくれたわ
こんな雑記を書いてる暇があったらスパロボ進めるかな…(えー  次回に続く!


■アニメ感想:ドラゴンボール超(スーパー) 第7話、第8話


さて、ここ数回のドラゴンボール超なんですが…なんかもうずっと酷い内容ですね
なんだこりゃと呆れてしまうくらいに酷い話が続いてます。何がそんなに酷いかっていうと
露骨な引き伸ばしがどんどんエスカレートしてるわけですよ

ドラゴンボールといえば尺稼ぎ、それは周知の事実ではありますがあまりにもそれが酷い。
とにかく1秒でも長く尺を稼ぎ、1つでも多く無駄なシーンを入れ、中身のない話をひたすらに引き伸ばす…
このところそんな内容の話しかやってません。あんまりですよこんなの

具体的にはどんなかというと、たとえば第7話の時は、ブウとビルスが戦う場面を他のキャラたちが目撃するわけですが

ズバババババ(ブウのパンチする音)
天津飯「あ…ああ…あ…」
ズバババババ
ピッコロ「あ…ああ…あ…」
ズバババババ
デンデ「あ…ああ…あ…」
ズバババババ
デンデ「あ…ああ…あ…」
ズバババババ
デンデ「あ…ああ…あ…」

とかずっとこんなんですよ。もういい加減にしろよ!!
バトルの合間にいちいち他のキャラを映して、「あ…ああ…あ…」と言わせることで無駄に時間を稼ぐやり方。
昔のドラゴンボールZの頃からさんざんやってた尺稼ぎですが、
数十年前の化石みたいな尺稼ぎをいつまでやっとんねんと言いたい
アニメスタッフは数十年前から何も進歩してないのか!?いつまでもこんなやり方でしかアニメを作れないのか!?

第8話にしてもね、地球を破壊しようとしていたビルスが、ふとした気まぐれで
「そこのウーロンとかいうブタが、僕にジャンケンで勝ったら考え直してやる」って言うんですよ
そんなわけでビルスとウーロンがジャンケンすることになるんですけど



当然のようにあいこを何回も繰り返すわけです
なぜなら尺稼ぎをしたいから。1回のジャンケンにじっくり時間をかけてあいこを繰り返す。
見てて「このあいこの場面いらないだろ…」と無意味なシーンにうんざりしてくるわけですが、
結局のところ最後はビルスが勝利して、「僕が勝ったから地球破壊するわ」と地球を壊そうとするという…

あいこの場面がいらないどころかジャンケンの場面全部いらなかったじゃねーか!!
この場面まるまるカットしても話が繋がるわ!中身のない引き伸ばしだけのシーンをどれだけやるつもりだ!?

↓今回のギャリック砲

↓旧シリーズでのギャリック砲

ただひとつ見てて「おっ」と思ったのは、ビルスと戦ってる時のベジータがギャリック砲を撃ち込んだシーンですかね
懐かしいなーギャリック砲。この時ベジータは技の名前を言ってないんで、
ギャリック砲のポーズを知ってる人しか分からなかったと思う。ベジータの気の色も、この時だけ紫になってるし

↓他のシーンではベジータの気が金色

 

旧シリーズでギャリック砲を使った時の描写を再現してますよね。それだけはほんの少しだけ嬉しかったけど
もうそんなんじゃどうしようもないくらい評価は地の底なんだよ!!(えー

まさに焼け石に水といったところか。根本的にアニメの質が最低レベルだから、そこだけ良くても喜べないんですよ
作画崩壊を繰り返すほどに作画の質は低いし、引き伸ばしと尺稼ぎのオンパレードで話の質も低い。
こんな低品質なアニメを見せられても、とても満足なんかできないんですよ

・まさかゴッドになるだけで一話丸々使うとはぶったまげだな。追加シーンで間延びするならまだしも、
 どうでもいいカットをダラダラつなぐことでダラダラやられると視聴者もダラダラしてくるし
 打ち切りになんねーかな、もう。東映アニメーション潰れてくれないかな、もう。

俺のところにこんな失望のコメントが届いたりもしてます。さすがに東映アニメーション潰れろというのは言いすぎですけど
まあでも文句を言いたくもなりますよね。東映アニメーションは結局こんな作品しか作れないのかと。
以前からこの会社には「アニメの質が低い」って不満がありましたが、今回のことでもうそれが決定的なものになったというか…

なんというか、東映アニメーションが「アニメ作りの労力を削減したい」って考えてるのは分かりますよ
作画にしても話にしても、予算と手間を省きたいって方針があって、ああいう風になってるんでしょうよ
でもそれを優先した結果、客がまったく満足できないレベルまで品質を落としてるって
それじゃ本末転倒だと思うんですよ

ここからは俺の持論なんですけど、プロの人間がなんのために仕事をするかっていうと
それは客を満足させるためだと思うんですよ。どんな業種であってもこれは同じだと思います
レストランで料理作る人も、タクシーの運転手も、肩こりのマッサージする人も、何かの商品を売る人も、
なんのために仕事をするかって客を満足させるためなんですよ。それを第一目標として出来ることをやるわけじゃないですか

予算や手間を省くにしても、それをやるなら客が満足できる範囲でやるべきだと思うんですよ
例えば美容院に行った時に、「美容師が手間を省きまくって、まるで整ってないメチャクチャな髪型にされた」とか
レストランに行った時に、「調理師が手間を省きまくって、ロクに火も通さずに生焼けで味付けもない料理が出てきた」とか
そんな風になったらどう思いますかね、ふざけんなそれでもプロかよって気持ちになるじゃないですか

東映アニメーションはこれと同じことをやらかしちゃってんですよ
手間を省きたいあまりに、視聴者がまるで満足できないようなひどい作品を世に出しちゃってるわけで。
こんなことやってるようじゃプロ失格なんですよ、いつまでこんな尺稼ぎだのくだらないことをやってるんだと言いたい
とりあえずこのドラゴンボール超への失望感はもうヤバイです。レビューについても控える方向で行きたいね…


(C)バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション






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