いきなりですが、こないだサンデーで始まったMAJORの続編がけっこう面白いなーと思いながら見てます
正直言って始まる前はまったく期待してなかったんで、自分でも正直驚いてますね

なにしろMAJORといえば、前シリーズが完結するまでにコミックス80巻くらいかかったという
超長期漫画で、あまりにも長すぎて「もういいかげんええやろ…」と終盤では正直だれていたし
それがようやく終わった後、作者が次に始めたのがBUYUDENというボクシング漫画だったんですよ
しかしこのBUYUDEN、あんまり人気が出なかったのか、ある日突然
作者が可哀想になるくらい露骨な打ち切り最終回となり、突然終わってしまったんですよね。

まさに編集部から捨てられたと言わんばかりの打ち切りようで、あれには作者も相当ショックを受けたのか
最終回のコメントで「旅に出ます。探さないでください…」という言葉を残して去っていったわけですが…

そして戻ってきた作者の連載が、このMAJOR 2ndというわけです。
前作MAJORがダレるくらい長く続き、BUYUDENで失敗に終わり、そして始めたのがこのMAJOR 2nd…
正直、「結局MAJORしかないんか…」と、俺としてはかなり期待度は低い状態でした
しかしこれが読んでみると面白い。もう作者は限界なのかと思ってましたが、まだまだイケるんじゃないかと思い始めてきました

まず何がいいかっていうと女の子キャラが可愛い。
女の子の描き方が、前作MAJORより大分いい感じに変わってきてるような気がします。
吾郎の嫁の薫とか、すでに中学生くらいの子供産んでて40歳近い年齢だと思うんですが
前作で女子高生やってた時より可愛くなってるよ!!(えー
←すでに40近い薫さん

そんな薫と吾郎の子供は2人いて、中学生の姉と小学生の弟がいるわけですよ
そしてこの姉ちゃんがエロい。
弟と同じ部屋で暮らしていて、平然と弟の前で半裸になるくらいエロい。



こんなような姉ちゃんのエロシーンが、これまでの第1話・第2話で両方ともあったので
ぜひこれは毎回恒例でやって欲しいですね(えー

あとはそう、弟の大吾が今作の主人公なんですけど、その大吾のクラスメイトに
幼なじみでずっと大吾に片思いしているかわいこちゃんという
見るからに都合のいいヒロインがいるんですよ

見てくださいこの「茂野くぅ〜ん」と言いながら駆け寄ってくる
主人公にとって都合のいいヒロインの姿を!なめとんのか!(えー
第1話でいきなりこんな好感度MAX状態かよ!大吾のやつ恵まれてんなーと思ったんですが

なんとこのヒロイン、第2話にしていきなり大吾に向かって告白するという衝撃の展開が。
マジかよなんて早い展開なんだとこれには俺も驚きました
しかし残念ながら、色々とナーバスになっていた大吾は、ヒロインの気持ちを汲んであげられずに
「うるせー馬鹿!!」みたいにひどい言葉で返してしまうんですよ

勇気を出して告白したらこんな言葉が帰ってきた…それでショックを受けたヒロインが
「ちきしょおおおお!!」と怒りの大号泣をするシーンには笑ってしまいました



なんなんだよこの熱血マンガみたいな男らしい泣きっぷりは!
単なる主人公にラブラブなだけのヒロインかと思ってたので、この展開には吹き出しました
このたくましいヒロインには今後とも頑張って欲しいぜ

ここまで俺は女の子の話ばっかりしてますが、一応言っておくと
別に女の子だけ出てりゃいいってわけじゃないんですよ
むしろその逆で、男がちゃんと話に絡むから安心して読めるんですよ

以前から言ってることですが、俺にとって何より大事なのは男女のバランスですからね
この漫画は主人公が男で、野球がらみの男性キャラも多数出てくるから、
男女比のバランスが取れているというところがイイと思います



男キャラで言うと、寿也の息子の光が初登場したシーンでなんか笑ってしまいました
お前ビルドファイターズのユウマにそっくりじゃねーか!
続編のキャラでメガネしてて前作のキャラと繋がりがあるって意味で、連想せずにはいられませんでした
お前ガンプラじゃいまいち役に立ってなかったから野球じゃしっかりやってくれよな(えー

簡単に言うとそんなところでしょうか、あとストーリーの描写でも結構気に入ってます
まず主人公の大吾は、野球にも何にも打ち込まずにただダラダラと生きている少年として登場するんですよ
いきなりサイテーな状態からスタートするわけですが、屁理屈を並べながらゲームばかりしている大吾に対して

いい加減ブチ切れる姉ちゃんのシーン。姉ちゃん結構いいこと言うなと思いました
自分がだらけるのは勝手だけど親を騙して泣かすような真似だけはするなという説教ですよ
いやいいですねえ、主人公のダメな部分をキチッと叱ってやれるキャラがいるというのは
俺も大吾に対して言いたいことは色々あったんですが、姉ちゃんが全部言ってくれたので
読んでてストレスを感じることなくすんなり読めました

しかしそんな姉ちゃんに対して
「いいよな姉ちゃんは…野球もできて勉強もできて、親の期待に
 思うように応えられてきた姉ちゃんに、俺の気持ちはわかんねーよ!」
劣等感にまみれた顔で嫉妬の言葉を口にする大吾。ああ…これはかなり厄介なパターンですね

大吾にはできないことが姉ちゃんにはできてしまう、そんな劣等感が積み重なって
大吾のどうしようもないコンプレックスになっていったんだとすれば、
果たして姉ちゃんには、大吾にかける言葉があるのかどうか…



そんな言葉を聞いて、「やだ、あたしすごい」とギャグであっさり流す姉ちゃん
この展開は正直言って上手いと思います
これ以上姉ちゃんが何を言っても泥沼にしかならないだろうから、ここは深く踏み込ませずに
サッと引いてギャグで流しておくのが読者的にも読みやすいし、
姉ちゃんと大吾の関係をこじらせなくて済みますからね。満田先生はその辺のさじ加減が上手いなと思いました

そしてここからは大吾の心情パート。なぜ大吾がダラダラした毎日を送っているのかというと、
さっきの一言からも分かるように、野球や勉強で挫折した経験があるからです



かつてはこんな風に、やる気に溢れて少年野球のチームに入っていた大吾。
練習にも一生懸命取り組んでいたわけですが、実力の方はいたって普通であり、
父や姉とは違って特に野球の才能はなかったようです

そうなるとやはり、家族のことを知っている連中からは
「え、何あいつ本当に茂野ジュニアかよ、大したことねーじゃん(笑)」
比較されて嘲笑され続ける毎日…最初は諦めずに頑張ろうと思っていた大吾ですが、
いくら頑張っても何も変わらない毎日が続き、とうとうグラウンドに行くこと自体が苦痛になってしまったという…
いやあ…分かるなぁその気持ち、俺もちょうど新入社員の時こんな感じでしたよ



さっきの大吾の画像、まさに新人の時の俺はこんなだったというか
新しく始まる社会人の生活に、それはもうやる気満々で取り組むぞと思っていたんですが

現実ってのは上手く行かないもんで、いくら頑張っても成果が出ない時ってあるんですよね
頑張らなきゃと必死になってやっているのに、それでもまったく成果が出ない。
何か前進してるなら励みになりますが、本当にただ頑張りが無駄になってしまった時というのは物凄く辛いわけですよ

そんな時に、周囲に励ましてくれる人もおらず、むしろ
「は?お前何やってんだよ、それでも社会人か?」と冷ややかな反応が返ってくるとね…
本当にとてつもなく落ち込んでしまうんですよ、他の人が出来ていることが自分には出来ていないとなると
なんて自分はダメな奴なんだと思って、どんどん自分に自信がなくなっていくわけです
それが酷くなるとやがて、自分の存在価値すらも見失ってしまうという…

やはりね、どうしても上手く行かない時はある。そんな時には冷たい言葉で責めてくる相手よりも
支えになってくれる人が欲しいよね…
こんな風に悩んでる時、背中を押してくれる人がいるだけでまったく違うんですよ

(C)田中モトユキ/小学館

同じサンデーで言うと、今回のBE BLUESがまさにそんな話だったので
この友坂先輩の対応は素晴らしいと思いました
上手く行かずに思い悩んでいる相手に対して、「自分の良さを出せよ、それからだろ!」って
この言葉のチョイスがまたイイんですよ

さっきも書いたように、頑張ってるのに成果が出ない時って自分には存在価値がないという風に思いがちなんですよ
でもこんな風に言ってもらえれば、自分にも良さがあるっていう風に気づけるじゃないですか
そう思えるだけで、気の持ちようとしてはずいぶん楽になるというか、
つまり大吾に一番必要だったのは友坂先輩だったということですね(えー

というかBE BLUESはマジで神漫画だと思う。このところサンデーは「何も読む漫画がない」とか
「雑誌の発行部数が減り続けてて終わりが見えてる」とか、景気の悪い噂ばかりが聞こえてきますが
まあ俺もその気持ちは分からんでもないけどBE BLUESだけは例外だと思う。

サンデーはもはやBE BLUESが載ってるだけで価値があるし、
これが載ってる限りは「読む漫画がない」ってことは絶対ありえないと思う。他の漫画はどうだか知らんけど(えー
BE BLUESはこう、主人公がちょうどいい強さ設定でカッコイイし、仲間のいる意味がちゃんとあるし、
サッカーの描写が凄く丁寧でしかも面白いし、ヒロインが可愛いしあとおっぱいがでかいし
もう何も言うことないですよあれは。褒め言葉しか出てこない。凄いサッカー漫画だと俺は思いますね

 
 

だいぶBE BLUESに話題がそれてしまいましたが、MAJORの方に話を戻しまして…
もうひとつ良いと思ったのは、この大吾を心配するカーチャンの場面ですね

いわゆる子育ての悩みってやつです。分かるんだよなぁその気持ち
なぜなら俺は職場のおばちゃんからまさにこんな感じの話をいつも聞かされてるからです

やはりね、親としては健康のためにも「子供には何かスポーツをして欲しい」と思うそうなんですよ
だから色々とやらせてはみるんだけど、どうにも子供が一生懸命打ち込む様子がなくて悩んでいるんです
子供が進んでやるというより、「やらされてる感じ」がぬぐえなくて心配していたり、
もういっそスポーツじゃなくても、何でもいいから「これだ」というものを見つけて欲しいそうなんですが



しかし子供はだらだらとゲームばかりしているという
まさに薫の状況と同じ話をおばちゃんから聞いているので、
「子育てってやっぱそうなんだなぁ…」と読んでてしみじみしてしまいました

MAJORの感想としてはそんなところです、まだ2話しか連載してませんが今後も期待したいですね




デデーン。2日連続でサンデーの感想を書く気はなかったんですが、この一文が気になったので思わずやってしまいました
見てくださいよこれ、BE BLUESが超絶大人気御礼て!超絶て!おいそれ本当なんだろうなサンデー編集部!
超絶だと!?その言葉本当に信じていいのか!?今までずっと「俺は好きだけどちゃんと売れてるのかなぁ…」って不安だったから
マジで人気あるか気にしてるんだからな!?嘘だったら許さねーかんな!?まあ嘘なんだろうけどさ…(えー

こういうセンターカラーとか巻頭カラーの時って、どんな漫画でも「大人気御礼!」ってコメントつけるのが定番だから
今回はその大人気御礼に、とりあえず超絶つけて「超絶大人気御礼!」ってなんとなく書いてみたとか
そんなところだろうよ…(えー

実際、BE BLUESの単行本売り上げを調べてみたら、このところ15巻、16巻、17巻と
全部35000部のまま横ばいで人気でも不人気でもないって感じでした。どこが超絶なんだよクソ!



とりあえずセンターカラーの方はこんな感じでした。
それにしても、物憂げな龍ちゃんさんの表情が妙にエロイと思うのは俺だけでしょうか
なんか性的なフェロモン出してないですか?「ああ…次はションベンだ…」みたいな。
ごめん俺何言ってんだろうね、さすがに頭おかしいコメントだね…(えー

(C)田中モトユキ/小学館




それとMAJOR 2ndの方なんですが、このページを見た時にカーチャンが若すぎて吹いた
パッと見た時に身長が大吾より低く感じてしかも童顔だから
大吾の同級生の女の子かと思ったじゃねーか!(えー
この人もう40歳だぞ40歳!やっぱ女子高生の時より若返ってるよなー

今回は、やる気のない大吾をカーチャンが野球の試合に引っ張り出すという内容でしたが、
とりあえず金網越しに「ウフ♪」とか言ってるカーチャンが可愛かったです
この童顔で言ってることはおばさんくさいところがギャップあって楽しいな

 

カーチャンといえば今回、大吾を朝たたき起こしてグラウンドまで車で送り迎えするシーンも印象的でした
こういうのも職場のおばちゃんからよく聞いてるんだよなー
まさに生き写し。おばちゃんの私生活をそのまま漫画で見てるみたいで、なんだか微笑ましいものがあります

ちなみにこの場面、朝10時の試合に行くために9時ごろから支度して家を出てるわけですが
そういう意味でも大変だよな…だって土日の朝9時にそんなバタバタしてたら
ドラゴンボール改もテンカイナイトもプリパラもヴァンガードGも
見れないんやで!?ヤダー!!
(えー
まあ親の立場でそんなこと言ってる人いないだろうけどな…
親になったら嫌でも子供中心の生活に変わっていっちゃうわけですからね、大変だよなー

 

それと俺的に注目したいのがこの場面、久々にチームに戻ってきた大吾は
「おっ大吾だ」と嫌でもみんなにジロジロ見られてしまうわけです
下級生なんかは大吾がチームにいたことを知らず、「誰なんですかあの人?」と言われたり
よそ者みたいでなんとも気まずいわけですよ

俺が大吾の立場だったら、やっぱりこの空気はすごく居づらいよなぁ…と思うわけですが



そんな中で明るく助け舟を出してくれる男が1人!おおおお!
誰かと思えば佐藤光ことコウサカユウマ2世です。ユウマお前こんないい奴だったのかよ!
なんとありがたい…この展開には驚きましたね、何しろ前回こいつが出てきた時は、見るからにやな奴っぽいなーと思ってたし
ビルドファイターズでもユウマは最初セカイに毒を吐きまくってたから、そのイメージが強かったんですが…

あの時の失敗を生かしてくれたんですねユウマ君!!(えー
ついに分かってくれたんですね!ビルドファイターズの感想でも書いたことなんですが
俺としては初対面の主人公にやたら突っかかってくるメガネが見たいわけじゃないんですよ!
だって一緒に戦う仲間なんだから。お互い仲良くやろうぜという姿勢はとても大事だと思うんですよ
この漫画を見ていると、俺の中に溜まっていた不満が浄化されていく…すばらしい…

この展開は凄く上手いと思います、光を最初見た時に「嫌な奴かな?」と思ったわけですが実は良い奴で
そのギャップの分だけ好感度がグンッと上がったし、何より今後、大吾がチームのメンバーと馴染むためには
光が必要な存在だということですよ

これから大吾が野球をやっていくには、チームのみんなと馴染むという展開は絶対避けて通れないわけですが
そこで光が大いに助けになってくれるという可能性を感じるわけですよ

ただ無意味に出てきたわけじゃなく、ちゃんと物語に必要なキーパーソンとして出てきているわけです
「寿也の子供だから出した」という、小手先のファンサービスをするためだけの登場ではなくて、
ちゃんと物語に必要なキャラとして出てきてるんです。そこが凄い。

こういう続編モノでは、ちゃんとキャラに役割を持たせて動かすのが出来ないことが多いというか
一番ありがちなパターンは、
とりあえず登場させてみたけど、別にいてもいなくても大して変わらないキャラ
成り果てるってやつですかね。色んな続編モノで思い当たるフシがありすぎる…

ともかく今のところ3話まで読んで、俺の中ですごく評価高いですねMAJOR 2nd。
前作で「くっ、目にゴミが!(ゴシュ)」とかやってた作品とは思えん…(えー
来週以降も楽しみにしたいと思います、特に光への期待が大きいわけですが果たしてどうなるか…


■MAJOR 2nd 第4話「光の実力」



今更ながら先週のMAJOR 2nd感想。ちょっと気を抜くとすぐに1週間経っちゃうんだよなー
果たして今後レビューを続けていけるのかどうか。まあ続けるにしてもあっさり風味でやっていきたいところです

ともかくこの回なんですが、いよいよ寿也の息子・光がグラウンドに立つことになりましたね
アメリカ帰りってことなんで、やはり超一流の実力を持っているんでしょうか。
しかしそれより何よりこのまぶしい笑顔ときたら!
さすがのアメリカンボーイですね。「HAHAHA!仲良くやろうぜマイフレンド!」ってことなんでしょう
シャイな日本男児とは一味違うようです。それにしても光って本当にユウマと正反対の性格してんなぁ

ユウマは最初主人公に対してやたら冷たい奴だったからなー
あいつもアメリカで育てとくべきだったんや…アメリカ最高やないか(えー

はてさて、しかしこの光、実際のプレーぶりを見てみると
超一流プレイヤーなのかと思いきやかなり得意分野に偏りがあるようです
というのも、肩の強さにかけてはズバ抜けた強さを持っているんですが、
豪速球を投げられる代わりにまったくのノーコンだったり、守備もてんでダメダメだったり
ずいぶんと弱点が多いというか…というよりむしろ肩の強さ以外全部ダメじゃねーか!!

おいおい光!そういうのはお前みたいなメガネ君キャラじゃなくて
今日はじめて野球やる不良キャラとかそういう奴の特徴なんじゃねーのか!?(えー
こう、札つきのワルが野球やってみたら、ドヘタクソだけと肩の強さだけはバケモノだった的な…
例えばスラムダンクの桜木花道のように、初心者だけど秘めたポテンシャルが凄いとかそういう…



ってお前初心者だったんかーい!!
なんじゃそりゃー!!マジでさっき言ったような「素質は凄いけど初心者だから色々ヘタクソ」っていうタイプ!?
見た目は木暮なのに中身は桜木花道か!(えー

うーむ、しかしこれは、「素質がないけど経験者だからそれなりの役割をこなせる」っていう大吾とはまったく逆のタイプですね
普通だったら大吾と光の役割が逆だろ!主人公がすげー素質持ってて、脇役はいろいろと経験があって主人公を支える的な…
まあ、そういう作品はすでに腐るほどあるから、あえて役割を逆にしてチャレンジするという感じでしょうか

ただちょっと心配なのは、こういう風に「王道の設定をあえて逆にする」っていう作品は
結局のところ付け焼き刃になっちゃって話が進むほどボロが出るっていうのが
凄くよくある気がするので、正直ちょっと心配ですね…

要するに「奇をてらった設定作ってみたけど、結局最初のインパクトだけで終わった」みたいなやつですよ
やっぱり王道っていうのは、それだけ話が作りやすいから王道なんであって、
それを外すということは、物珍しさがある代わりに話を展開させていくのが物凄く難しいと思うんですよ

わかりやすい例で言うと、主人公が物凄い悪党で良心のカケラもない最低のクズみたいな奴だったとする。
王道の逆を行く主人公なので、最初のインパクトはありますが、それを何十話・何百話と続けていくうちに
どんどん話に無理が出てきて作品が陳腐化していくわけですよ

よっぽど上手くやれば別ですが、普通にやったら先細りしていく可能性は高いんじゃないかなと…
MAJOR 2ndはまだどうなるか分かりませんが、この先満田先生の手腕が問われてくるかもしれないなぁ

■MAJOR 2nd 第5話「二世の潜在能力」
 
 

なんということでしょう…光のやつ、前回までは確かに野球のド素人だったのに
今回の話であっという間に急成長を遂げて大吾より格上の選手になってしまいました。おいおいおい!

この図の状況を詳しく説明すると、光がセンター、大吾がライトの位置に守っていたんですが
右中間にヒット性の当たりが飛んできて、「大吾くん飛びつくが取れな〜い!」という状況になったところで
光が颯爽と大吾のカバーに現れてナイスキャッチという場面です



さらにその後は、強肩キャラにはお約束のレーザービーム送球でランナーをたやすく仕留める光。
おいおい、前回は肩が強くてもノーコンだったり、そもそも守備の動きがてんでダメだったり、
色々と弱点のあった光ですがあっという間に克服しちまったじゃねーか!!

どうすんだよこれ!たったの1話でこれだけ成長する凄まじい素質、
それを目の前でまざまざ見せつけられたら、あの大吾が平気でいられるとはとても思えません

それにチームメイトの反応としても、おそらく光のこんな活躍を見てしまったら
「光の奴すげえな!さすがメジャーリーガーの息子だぜ!
 それに比べて大吾ときたら…」と言い出して
余計に大吾がみじめになるとしか思えないんですが…いやほんとどうするんすか!?

うーむ…最初に見た時は、てっきり光は大吾とチームメイトの溝を埋めてくれるキャラになると思ってましたが
どうも今回読んでると、なんか違うようで嫌な予感がしてきたというか…



光っていうキャラ自体は好きなんだけどなー。見た目的にはいかにも運動は苦手そうな文化系メガネイケメンなわけですが
こう見えて実は運動神経バツグンで、特に肩の強さが怪物じみているほど強烈で
性格も気難しそうな見た目とは逆に、とてもフレンドリーで底抜けに明るいという
なかなか好感の持てるキャラだと思うんですが、しかし大吾と一緒に動かすとなると相性が悪すぎるというか…

大吾は光とはまったく正反対で、運動神経がなくて肩も弱くて、チームメイトとも仲良くやれないという悩みを持っているから
光と一緒にいるだけでもう死にたくなってくるんじゃないかと思うわけですが
果たしてこの2人をいいコンビにすることは可能なのか…俺にはさっぱり思いつきませんが
満田先生の手腕に期待するしか…次回に続く!


■MAJOR 2nd 第6話「ちくしょお!!」


(こいつが初心者なんて信じらんねぇ…たった1試合であっと言う間に野球のコツを掴みやがった…
 同じ2世でこうも違うなんてな…いとも簡単にヒットは打つわ…すぐに打球勘は身に着けるわ…
 肩は化け物クラスだわ…これだったんだよ…俺がなりたかったのはこういう2世だったんだよ…!)



ああ、しょっぱなから大吾が完全に欝モードに!
前回、自分とは格が違う光の圧倒的才能を見せ付けられた大吾でしたが、
やはりというか今回は、それについて思い悩んで完全に打ちひしがれてしまいました

まあ、大吾はあれだけ素質に対してコンプレックスある奴だからなぁ…
それが光のあんな凄い素質を見せられたら、そりゃやっぱりこうなっちゃいますよね
何しろ、持たざる者・大吾が欲しかったものをすべて持っているのが光なわけだから…
なんというかあれだな、今やってるこの話っていうのは、FFタクティクスでいうところの
チャプター1:持 た ざ る 者っていうことなんやな…(えー

「大吾君は、やっぱり野球には戻らないの?」

「え…?」

「同じ2世だし、学年も学校も同じだから、僕としてはここで一緒にやれたら嬉しいんだけど
 やっぱり野球はハッピーじゃないのかな」

「…ああ、ハッピーじゃないね、お前みたいに才能を受け継いでる2世ならハッピーだろうけどな」

「そうかな、才能とそのスポーツが好きかどうかは別の話でしょ」

「うおっ、ラッキー!ランナー出たぁ!よっしゃあまだ分かんねーぞ!」

「彼らにしてもどうだい、みんながその才能ってのに溢れてると思うかい?
 そんなの特になくても、僕にはハッピーに見えるけど」

「あいつらは2世じゃねーじゃん…!野球やるのに変なレッテル貼られるわけじゃねーじゃん…!
 親父と比較されないし!出来なくてもコンプレックス感じることなんてないじゃん!」

って、今後も一緒に野球をやらないかと大吾を誘う光でしたが、
しかし今の大吾は完全にコンプレックスに押し潰されてしまっている状態でした
それにしてもあれですね、「才能がなくたって人生は楽しめる」というこの流れ、
これはアカギで言うところの熱い三流と繋がる話ですね。実際にアカギの例の場面に当てはめてみると

「分からないっ…!光さんには分からないっ…!
 へこたれる2世の気持ちが分からないっ…!
 やろうと思っても最初から萎えてしまう…
 心ならずも変なレッテルを貼られてしまう…!
 そんな人の気持ちが分からない…!
 なぜなら光さんは…何でも出来る2世だから…!」

「そうかな…?けどよ…仮にそうだとしても、
 そういう才能みたいなことと、野球が好きかは関係ねえだろ…!
 いわゆる凡庸な奴の中にも、輝いてる者は沢山いる…!いくらでもいる…!
 だろ…?楽しむか、楽しまないかだけだ」

「だからそれが無理なんですって…!光さん…!
 野球を楽しむなんていうのは、あくまで2世じゃない人の話で…!
 俺がおとさんに届かないダメ2世と知ってしまった以上、もう野球なんて…
 勝負を楽しむなんて…!不可能でしょそんなこと…!違いますか…?
 ただ傷つくだけじゃないですか…!」

「フフ…そうかな…まあいいだろう、そこは大吾の言うとおりだとしよう…!
 しかし…そんなに悪いかな…?傷つくって…!思うようにならず傷つくっていうか…
 イラつくっていうか…そういうの…悪くない…!まるで悪くない…!
 俺はいつもそう考えてきた…いいじゃないか…仮に負けても…!
 いわゆる世間で言うところの、戦犯プレイヤーもいい…!」

「バ…バカなっ…!メチャクチャっ…!どこがいいっていうんですか!?
 戦犯プレイヤーっていったら、つまりその…誰にも認められず、
 軽んじられ疎まれ嫌われる…!そんなプレイヤーってことでしょ!?
 どこがいいっていうんですか、そんなのの…!」

「ククク…そいつは嫌だなぁ…」

「でしょ…!?」

「無論…気持ちは分かる…!誰だって成功したい…地位、名声、権力、賞賛…
 そういうものに憧れる、欲する…けどよ…それは人生そのものじゃない…!
 そういうものは全部…飾り…!人生の飾りに過ぎない…!
 ただやる事…その行為、熱そのものが生きるってこと…!
 分かるか…?成功を目指すな、と言ってるんじゃない…!
 その成否に囚われ、思い煩い…
 止まってしまうこと…!熱を失ってしまうこと…!これがまずい…!
 いいじゃないか…三流で…!熱い三流なら…上等よ…!
 だから恐れるな…!失敗を恐れるなっ…!」

こうなるわけです。やっとここまで書けた(えー
アカギネタをやり始めると止まらなくなるからな俺の場合…
それにしても、やっぱ悩める人に対してはアカギの言葉が一番染み入る感じですよねー
果たしてこの大人の会話が光にはできるのかどうか…

「ああなるほど…要するに君は野球をやりたかったんじゃなくて、
 野球でお父さんみたいな有名人になりたかっただけなんだ。
 そりゃ才能を言い訳にやめたくもなるね」

「…!」

ゲー!?ここでまさかの鬼畜発言!?
そ、そんなー!光さんそりゃないっすよ!「なんだ親みたいな有名人になりたいだけのクズか」
皮肉たっぷりに大吾を打ちのめす発言をする光!鬼やなアンタ!そういえば寿也も相当腹黒いところありましたが、
その息子な光もやはりダークな部分を受け継いでいるのだろうか、なんてこった

「デッドボールだ!おっしゃ〜繋いだ!」

「でも次は大吾かぁ〜、終わった」

「ぐはっ…残念ジュニア〜」

「…」

そんな中で、逆転のチャンスに大吾の打席が回ってきますが、
チームメイトの誰も大吾には期待しておらず、失望の声が次々に漏れてくるばかりです
これ大吾からしたらほんときついよな…誰も自分のことを認めてくれないというか、1人ぐらい大吾を応援する奴はいないのか…

「あんたらさァ!!普通に応援してやれないんですか!?
 仲間がそんなんだから大吾はやめちゃったんでしょーが!!」



「打てよ大吾!!悔しいだろ!!
 ヒット打って俺もこいつらも見返してやれ!!」

ひ、光さーん!!(号泣)
なんとその時、ふざけたチームメイトに向かってガツンと一言お見舞いし、さらに大吾に対して熱い激励を飛ばす光!
マジかよさっきの鬼畜発言は、大吾を発奮させるためにわざと言ったことだったのか
大吾のためにあえて悪役を買って出たり、そしてこの熱さときたらどうか、光さんの株が物凄い勢いで急上昇しすぎてヤバイだろ!

「プレイ!」

(ああなるほど…要するに君は野球をやりたかったんじゃなくて、
 野球でお父さんみたいな有名人になりたかっただけなんだ)

(ドヤ顔で何言ってんだあのバカ!有名人とかじゃねーよ!
 俺は本当に憧れてたんだ…!俺は本当におとさんみたく
 カッコイイ選手になりたかったんだよ!
 才能なくても楽しめるほど
 いい加減な憧れじゃなかったんだよ!!)



そしてバッターボックスに立った大吾ですが、そのとき内に秘めていた気持ちが爆発して
思わず涙までこぼれることになってしまいます。そうか…さっきの光が言っていた
「お父さんみたいな有名人になりたかったんだ?」っていうのは、半分正解で半分間違っていたんですね
大吾が思っていたこととは、「お父さんみたいになりたかった」
有名だとかそんなことは関係ない、ただただ純粋に父親に憧れて、この世の誰よりカッコイイと思っていたんでしょう
あんな風に自分もなりたかったという気持ち、それこそが大吾の中にある一番大きなものだったんですね

バコッ!

「走れ大吾ーーーっ!!」

(ちくしょお…!ちくしょお…!ちくしょおおおおおお!!!)

ズザアアアアアッ!!

「セーフ!」

「おっしゃーっ!大吾がつないだ!」



そんな大吾の打球は当たりそこねの内野ゴロ、しかし相手のプレイヤーが処理する間に
泥臭く一塁に飛び込むヘッドスライディングで、決死の内野安打を勝ち取った大吾!
本人は「こんな当たりそこね…」としくしく泣いてますが、このヒットのおかげで最終回ツーアウトで満塁になったわけですよ
今は2点負けている状態なので、最高の逆転チャンスを作り出す一打となりました

そして次に打席に立つのが光さんというね
おいこれ完全に大逆転サヨナラ満塁ホームランを光さんがぶちかます流れじゃねーか!!
光さんが主人公すぎるだろ!マジで主人公の要素がすべて光さんに集まっている…面白いけどいいのかこれ!?次回に続く!


■MAJOR 2nd 第7話「一打サヨナラ!」

「大吾がつないだ!ツーアウト満塁だーっ!!」

さて前回、大吾が放った執念の内野安打により、2点を追う最終回裏でのツーアウト満塁という
絶好の逆転チャンスを掴んだドルフィンズ。そしていよいよバッターボックスに入るのは我らの光さんであります
当然ながらここはもう、光さんが完璧な一打を放ってサヨナラ勝ちしかありえない流れ。
あとはどれだけ格好良くその場面が訪れるかということですが…
 

ブウン

「ストライーク!」

「うわっ、どこ振ってんだあいつ!」

ブウン

「ストライクツー!」

「おい、クソボールだぞ!」

ってアレーー!?ちょっとちょっと!格好良く逆転打を放つと思っていたら、
なさけなくクソボールを空振りし続ける光さん!一体どうしたというんですか光さんともあろうお方が!(えー

不思議に思った監督がタイムを取ってみると、どうやら光さんは
ストライクとボールの違いがさっぱり分かっておらずになんでもかんでも振りまくっていたようです
マジか、本当にド素人なんやな…来た球は全部打たなきゃダメと思って、手当たり次第に振っていたわけか

とりあえずこの場でストライクゾーンのことを教えられ、ボール球は振るなという指示を受ける光さん。
しかしここまで素人っぷりが浮き彫りになってしまった光さんが、本当に逆転打を放つことができるのか?

(ストライクゾーンを教わったか…まあくさいとこ投げときゃ振るだろ)

ビシッ!

「ボール!」

ビシッ!

「ボール!」



「…」

(な、なんだこいつ…際どいコースにピクリともしなくなったじゃねーか!)

(あ、あいつ…まさかもう見極めたんじゃ…!?)

って、ついさっきまでボール球に手を出しまくっていた光さんですが、
説明を受けた後は別人のような選球眼を発揮し、ストライクとボールを完璧に見極めることに!
並の人間ならいくら説明を受けたところで、際どい球はついつい振ってしまうところですが
こと光さんに限りそれはない…!(えー
なんだかマジで闇に舞い降りた天才かと思うぐらいの凄まじい才覚ですね

(仕方ない…ストライクで勝負だ!)

カッキイイイイイイン!!

「…!」

「うおおおお!左中間フェンスに突き刺さったぁーっ!!まわれーっ!!」

(な、なんだあの当たり…!おかしいだろあの初心者!!)

そしてついに、勝負球を投げてきた相手でしたがそれをやすやすとはじき返した光さん!
グングン伸びていった打球は、左中間を深々と突き破ってフェンスに直撃する長打コース!
ふむ、俺の予想ではサヨナラホームランかと思ってましたが、そこまで上手くは行きませんでしたか。
しかし三塁ランナー、二塁ランナーが次々と生還したことでもうすでに同点!
あとは一塁ランナーの大吾さえ還ってくればサヨナラ勝ちということに!



しかし大吾が還れるかどうかは際どいタイミング…って、そうか…つまりそういうことだったのか!
大吾がホームへ懸命に飛び込む決着シーン満田先生はそれを描くことが狙いだったのか!
今ようやく俺にも分かりました、仮にさっき光さんがホームランを打っていたら、大吾はランナーとして何の仕事もしないまま、
「何もかも光さんのおかげで勝てた」という内容になってしまうわけですね

しかし光さんの打球がヒットとなった今、大吾が懸命な走塁で本塁へ突撃して勝ったとなれば
「光さんもよく打ったし大吾もよく走った、2人のおかげで勝てた」として、
2人のことを一気に仲間が認めてくれるわけですね。大吾のギクシャクした人間関係も解決できるわけですよ
「2点差で負けている」というシチュエーションはこの展開に持っていくための布石だったってことか…

仮に1点差や3点差だったら、今言った話は成立しないですよね。なぜなら大吾は一塁ランナーだから
1点差だったら大吾が還らなくても勝ててしまうし、3点差だったら大吾が還ってもまだ同点でしかない。
つまり、大吾の走塁を最もドラマチックに仕上げられるのが、
2点差でのツーアウト満塁だったというわけなんですな…

うーむなるほど、満田先生はここまで考えて話を練っていたのか…
いやこれは凄いですよ、俺は先週の時点でこんなこと全然気づいてなくて
「まあ光さんがホームラン打って勝つだろ」という安易な展開しか予想してなかったので
今回の話を読んで、満田先生がこれだけ深く考えていることに驚愕しました。今作での満田先生はマジで冴えてるよなー

「(がっ)い?」

 
 

ズザーーッ!

「ア…アウト!ゲームセット!」

ってなんだそりゃあああああああああ!!
おいいいいい!!なんだこれ…なんだこれはあああああああ!!
なんとホームベースの手前でぶざまにズッコケてしまった大吾。ちょっと待てオイ!と思っている間に大吾はタッチアウトとなり
残念ながら逆転できずに引き分けで試合終了になってしまったという…

なんじゃこの展開はあああああああああああ!!
なんでそうなるんじゃあああああああ!!嘘やんこんなの!?最後に大吾が格好良くホームに突撃して逆転勝ちと思っていたのに!
ぶざまにコケてタッチアウトってなんでやねん!?なんでそうなるねん!?俺には理解できねえ…理解できねええええええ!!

「…(ずーん)」

「ま…まあいいじゃない引き分けだったんだし!監督も、スニーカーでやらせてた俺が悪かったって
 言ってくれたし、それ以上にあんたすっごい頑張ってたじゃん!」

そんな試合が終わった後、カーチャンから慰めの言葉をかけられる大吾でしたが、
さすがにあのミスはショックすぎて全然立ち直れていなかったようです。
まあそりゃ落ち込むでしょうね…勝てる試合だったしなあ。しかし逆に、この悔しさを味わったからこそ
「今度はぜってー勝つ!!」と強い気持ちで野球に向かっていくとか、そういう展開もあるのか…?

「そうよ大吾!やっぱこの悔しさはさあ!」

「やんねーよ」

「え?」

「俺を試合に駆り出して、うまくすればその気になるかもって考えだったんなら…
 完全に逆効果だったねかーさん(にっこり)」



ってきれいさっぱり諦めやがったーー!!だ…大吾おおおおおお!!
なんすかこの展開!?もう完全に野球への未練をなくして「やっぱり野球って糞だわーもう二度とやらないわー」
思うだけで終了って!?こんなんあり!?なんてこった…てっきり俺としては
大吾の活躍で勝利 → 仲間に認められる → 「やっぱり野球って楽しい、もっと続けたい!」って流れかと思っていたのに

なぜ
こんなことに
なってしまったんだ
(えー

(C)真船一雄/講談社

まさか本当に野球は諦めて、別の何かをやり始めるとかそういうことなんだろうか
光さんが出てきたのは、完全に大吾が野球から足を洗うためのきっかけでしかなかったということか?
まあ光さんの才能って、これから一緒に野球で戦っていくにはすげえチートだしな…

FFタクティクスでいうなら剣聖オルランドゥが第1話から仲間になったようなもんというか
こんなとんでもねーキャラが序盤から仲間にいたら、どう話を続けていくのか見当もつかないので
いっそ野球とはまったく別方向に舵を切るのも、ひとつの選択というか…



あと関係ないけどカーチャンがやっぱ可愛いと思う。
前から思ってたことだけど、主人公が小学生だとカーチャンが若くて可愛いっていうオプションが大抵ついてくるから
ありがたいですよね。こういうところも見続けていくモチベーションとしては結構重要なんだよな…次回に続く!


■MAJOR 2nd 第8話「おまえが言うな」



さて今回のMAJOR 2ndは巻頭カラーでの掲載となっております
そんなカラーページでいきなり当然のように脱いでる大吾の姉ちゃんに吹いた
いやこの姉ちゃん凄いですよ、何が凄いって、今まで登場した話で脱いだ確率100%なんですよ

「登場したからには脱ぐぜ!」と言わんばかりに、この漫画でのサービスシーンを一手に引き受けております
まだ中学生なのに体張ってんなぁ…(えー

それはそうと、単行本1巻が6月12日発売ということに決まったようで、こいつはめでたい知らせですね。
まだ8話なのにもう単行本ってずいぶん早いなあ、とりあえず1巻には姉ちゃんの脱衣シーンが2回は収録されていると思うので
姉ちゃんのためにも買ってあげましょう(えー  これだけ体張ってるんだから報酬くらい払ってやろうぜ!!

「試合出たら新しいDS買ってくれるって言ったじゃん!約束したじゃん!」

「だから言ってるでしょ、野球やるんなら買ってあげます!
 何もしないでまた毎日ゲームなんてダメよ!」

そして本編の方ですが、大吾が母ちゃんに向かってDSがどうのとわめいているシーンで始まります
というのも、前回野球の試合に出たから、その見返りとして「新しいDSの本体を買え」ってことのようで…
いやいやお前、さすがにそれは考えが甘すぎんだろ!
たとえば今一番新しいDSっていうと、Newニンテンドー3DS LLがそうかなって思うんですが
これ定価20304円やぞ!?それを野球たった1度やったから買えってか!?
甘ったれたこと
言ってんじゃあねーぞッ!!
このクソガキがッ!!
もう1ペン同じことをぬかしやがったら
てめーをブン殴るッ!!
(えー

(C)荒木飛呂彦/集英社

 

野球1回で2万円のゲーム買えってお前、さすがに無茶苦茶なこと言ってんぞ!
母ちゃんとしては「野球を続けたら買ってあげる」と言ってますが、それでも甘いよ!甘すぎる!

実は俺も小学生の時、大吾みたいにやりたくないスポーツを親にやらされてた時があったんですよ
その時1回やるごとの見返りがなんだったかって言うと100円ですかね…(えー

具体的には水泳をやってたわけです。親が「早いうちに泳げるようになった方がいいから」って考えだったんで
よくプールへ連れて行かれて泳ぎの練習やってたんですよ。ただ小学生の俺には、背が低いからプールって深くて恐いし
息継ぎも上手くできなくて苦しいし、泳ぎもヘタクソだったんで、ハッキリ言って全然楽しくもなんともなかったんですよね

で、見返りの話なんですけど、プールって着替える時にコインロッカー使うじゃないですか。
コインロッカーって使うのに100円必要じゃないですか。それは親が払ってくれるわけですけど、
ロッカー使い終わったらお金が戻ってくるじゃないですか
その戻ってきたお金を「その100円やる」と親にもらっていたという…
そう、それだけが目的だったんです。プールなんてクソ面白くもなんともなかったけど、
100円もらうためだけに結構行ってた気がするなー、週に1回ぐらい。

だから「2万円のゲーム買え」だなんてまったく理解できない世界ですよ
俺が小学生の時はすでにスーファミが発売してたけど、とてもじゃないけど買ってもらえなかったなぁ
俺が生まれたのが1983年、スーファミ発売が1990年、そして当時のスーファミは25000円って感じですかね

つまり小学1年生あたりの時にスーファミが出たってことか。
確かにその頃スーパーマリオワールドやってた気がするなぁ金持ちのガキどもが。(えー
いやマジで、当時のスーファミ持ってる奴=金持ちってイメージがすごいあったんですよ

特にハンパない奴がですね、スーファミを持ってるどころかスーファミが内蔵されてるテレビ持ってる奴がいたんですよ
ほんとすげぇ金持ちでマジ豪邸に住んでた気がするなぁ…調べてみたらこれかなぁスーファミ内蔵テレビ。
定価10万円とかバカでしょこれもう死んどけって感じですね(えー

うちはとりあえずスーファミなんてとても買えなかったんで、長いことファミコンで遊んでたなぁ
そしてゲームソフトを買ってもらえるチャンスは1年に2回だけでした。自分の誕生日とお年玉の時。
だから本当に待ち遠しかったですよねー、半年に1回のチャンスが来るまで同じゲームを繰り返しプレイして。
ただうちは3人兄弟だったので、「俺の誕生日でこれ買うからお前の誕生日でこれ買おうぜ!」っていう風に
兄弟で話し合いながらいろんなゲーム買おうとしてましたね。確か実際に買ったゲームっていうと

姉:ドラえもんギガゾンビの逆襲、少年アシベネパール大冒険、星のカービィ夢の泉の物語、ヨッシーのクッキー

俺:ロックマン2、ニンジャタートルズ、ファミコンジャンプ2、熱血格闘伝説

弟:ロックマン4、飛龍の拳2、忍者龍剣伝2、ドラゴンボールZ強襲サイヤ人

こんな感じだった気がする。そう確かうちにはロックマンが2と4しかなかった。
1から6までコンプするとか無理だったんで、どれもこれもとびとびのシリーズで買ってますよね

しかし少年アシベとか懐かしすぎるな…これクソ難しいゲームだったんだよなー
そう確か、ネパールにいるスガオ君に会いに行くゲームなんですけど、その途中で飛行機が落っこちて
ジャングルのど真ん中に来ちゃって、そのジャングルの迷路が死ぬほど鬼畜だった気がする。
小学生の俺は何回やってもあのジャングルで詰まったんだよな…いやー懐かしい



というかマリカー実況者の愛の戦士さんのツイッター見てたら
ちょうどネパールとか少年アシベの話してたんで爆笑してしまいました
そうなんだよ!ネパールといえば少年アシベとスガオ君なんだよ!!まさか愛の戦士さんの口からこの言葉が出てくるとはなー

あとペッペッペッとかいたよね、懐かしい。今考えてもすげー名前だよなペッペッペッ
ペッペッペッが何かっていうと社長秘書の美人ねーちゃんの名前ですよ



そうこの人。確か名前にコンプレックス持ってたので、それをネタにこの人を攻略するとかできないだろうか(えー
ニコニコを探してみたらこのゲームのプレイ動画を見つけたので、今度じっくり見てみるとしよう



さて、盛大に話が逸れまくってしまったので、そろそろMAJORの方に話を戻しまして。
結局のところDSを買ってもらえなかった大吾ですが、学校に行ってみると
久々の登場となるヒロインちゃんが話しかけてきましたね

このヒロインちゃん、第1話では大吾にベタ惚れ状態だったわけですが、
2話で大吾にこっぴどく振られてしまって大激怒しながら号泣というシーンがあったので
今では大吾を毛嫌いしているのかと思ってましたが、「あなたと話したいわけじゃないけど…」とか言いながら
なんだかんだ話してくれるあたり、ツンデレキャラにシフトしたって感じですね(えー

なるほど、ベタ惚れからツンデレへ変わっていくキャラということか。これはなかなか面白い試みですね
この子が今後どんな風に大吾に関わってくるのか注目したいところです

「野球のことだけど、佐藤君ドルフィンズ入らないって。野球はやらないって伝えといてって」

「え…!?」

そんなヒロインちゃんから、前回あれだけ活躍した光さんが野球を続けるつもりはないということを聞かされる大吾。
大吾としては、光さんの才能を目にしたことで野球を捨てようと思ったわけですから、
光さんまでやめると聞いてはさすがに黙っていられないようです

「おい!お前、野球やらないってマジかよ!?」

「大吾君?うんマジだよ、初めて昨日野球やってみたけど…
 それほどやり込む気分にはならなかったんだよね、だって退屈なんだよ
 守備はたまにしか飛んでこないし、バッティングも8人も待たないといけないし」

「はあ!?なんじゃそりゃ!?」

 

「お前はあんな才能あんのにアホかよ!
 どー考えてももったいねえだろが!」

「アハハハ何それ、君どこのスカウトだい?」

「うるせー!ふざけんなっつってんだよ!!あんなに打てて走れて守れて…!
 俺が欲しくて仕方ないもの何もかも持ってるくせに…
 あんなにかっこいいプレーが出来るのに…!
 退屈とか言うな!!」

 

そして光さんをとっ捕まえた途端、情熱に満ちた顔で「野球を退屈とか言うな」と語る大吾。
ふむ…やっぱり大吾の中には相当な野球に対する情熱が眠っているんですね
自分に才能がないから、なかなかそれを表に出せないだけで。
この懸命に光さんに訴えかけるシーンにはなかなか胸を打つものがあります

それとこの大吾の表情はショタコンお姉さんとかが好きそうだなと思うんですがどうなんでしょうか(えー
この間の泣きながらバッティングしてたシーンとかもそうですけど、大吾って結構ショタコンお姉さんに受けそうだよなーと
思いながら読んでます。だってこのシーンにしても、光さんに面と向かって
「お前あんなにかっこいいプレーが出来るのに!!」って言ってるんですよ
これはやおい同人誌が作られそうですわー(えー

「…大吾君は野球が好きなんだね、君こそなんで野球やめたのか分かんないよ。
 本当は野球大好きなんじゃない?オッケー、じゃあ僕と一緒に野球やろう!
 君がドルフィンズに戻るなら、僕ももうちょっと野球の魅力を探してみるよ!」



そしてなんと、野球には興味ないけど大吾が一緒ならやってもいいと言い始めた光さん!
これ完全にホモ漫画じゃねーか!!(えー
やべー、これまでの光さんの言動がマジで大吾を狙ってるホモとしか思えなくてびびる

これ満田先生は腐女子受けを狙ってやってんのかなー
たぶん腐女子を釣るためのキャラクターが大吾と光さんで、
萌えオタを釣るためのキャラクターが大吾の姉ちゃんなんじゃないのかなー、たぶんそんな気がする。
まったく見え見えのエサをまきやがって!釣られてやるよしょうがねえな!(えー
とりあえず第1巻の発売日が6月12日ということは覚えておこう。姉ちゃんの着替えシーンをじっくりと見てやるよ!次回に続く!




とうとうMAJOR 2ndの単行本1巻が発売しましたねー、俺もこうしてすぐさま買ってきたわけですが
表紙のボクは一体どちら様で!?(えー  ちょっと待ってこれ大吾!?え!?なんか幼すぎない!?
本編の大吾は小学6年生なわけですが、この表紙の大吾はなんか小学1年生ぐらいに見えるな…
それとも1話目の冒頭は、1年生の大吾のシーンで始まるからわざとそうしたんだろうか、うーむわからん…

あと単行本の描き下ろしは何かあるかなーと思って一通り見てみたんですが、全然そういうのはなかったですね
う、うむ…まあこういうのが普通なんだろうけど…
ただ作者コメントぐらいはあってもいいんちゃいますか!?
まさかそれもないとは思いませんでした、サンデーの単行本って前からこうなんだったっけ

しかしこう考えると、ソーマの単行本とかとんでもない量の描き下ろししてるよなーって気がしますね
カバー裏に描き下ろしイラスト、1ページ目に描き下ろしイラスト、全部の話の後に描き下ろしイラスト、
もうどんだけ描き下ろしてるのっていうくらい、いっぱい描いてくれてますからねー
しかも2ヶ月連続発売とかいう無茶なスケジュールだったり、小説版と同時発売とかレシピ本と同時発売とか
手のかかる本を一緒に出したりとかで…いや本当にtosh先生の仕事量は半端ないと思うわ、頼むから休ませてやってくれよ編集部



ただ今回の1巻、描き下ろしはほとんどなかったわけですが
着替え中の姉ちゃんは新たにこうして描かれてました。
マジかよ満田先生本当に姉ちゃんの着替え好きだな!!まあ俺も好きなんですけどね、はっはっは。眼福眼福

「中学生の着替えシーン」って書くと犯罪臭が凄いですが、いやまあ姉ちゃん発育いいし
見た目的には高校生とあんま変わらんでしょう。たぶん大丈夫!たぶんね…
とにかく姉ちゃんの着替えシーンはじゃんじゃんやってくれていいんで!!(えー 





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