サンデー感想:MAJOR 2nd 第63話「4番の対応力」



(1点取られてなお一・二塁…これ以上点はやれない!!)

ズッバアアアン!!

「ストライクツー!!」

「お、おいマジかよワタルが空振りしたぞ!?」

(いいねえ…やはりこいつ、いいボールを放る。
 2球目で俺がまだ振り遅れるほど、伸びも素晴らしい)

さて前回、メガネが壊れたことで色々バタバタしたものの、最終的に永井のメガネを借りたことで調子を取り戻した光さん。
今回の暴投では、水を得た魚のようにビシバシと豪速球を投げ込んで、ワタルを相手にツーストライクまで追い込んでおります
そしてワタルはというと、「いいねえ…素晴らしい」といった具合に
光さんのボールに見とれるように誉めちぎってますね

ふむ、ワタルって強豪チームに所属するライバルキャラなわりに、
主人公たちに対して見下したような発言がなくて、ちゃんと実力を認めてるから好感が持てますよね
この間ドルフィンズのビデオを見てた時も、ミチルが「こんなザコい奴らのビデオなんて見る意味あるの?」と油断しまくりな中で
「何戦も勝ち上がってきたチームには、必ずそれだけの理由がある」として
ドルフィンズにも連勝するだけの強みがあることを認めて、それを見極めようとしてましたからね

(だが、お前のピッチングはしっかり分析させてもらった…どんなに速い球でも…
 甘いゾーンにしか来ないお前のボールは、十分捕捉できるんだよ!)

カッキイイイイン!!

あっとしかし、そんな風に光さんのボールを褒めながらも、それをやすやすと打ち返してしまうワタル!
試合前にしっかり研究して、すでに光さんの球質を見極めていたこと、それに加えて
どんなに速い球でも甘いコースに来たら十分に捉えられるというワタルの卓越した打撃力により、
光さんのボールは完璧に弾き返され、物凄い勢いで外野席へとグングン伸びていき…

ギュウウウウン

「ファール!」

「うはっ、惜しい〜!」

「か、怪物だ…佐藤の球速でも苦にしないのか…!?
 コースに投げるコントロールがない佐藤じゃ、眉村渉は抑えられない…!」

むう、なんとかファールになったことで事なきを得ましたが…もう少し角度がよければ完全にホームランの当たりでした
1打席目からいきなり光さんのボールをこれだけ打ってくるワタルに対し、「か、怪物だ…」と思いっきりビビッてしまう田代。
なんにしろ、ちょっとでも甘い球を投げたら完璧に打たれる以上、ワタルを抑えるには
コースをきっちり突いた正確なコントロールが必要なわけですが…



『制球力をつける方法…!?』

『うん、さっきの試合見たでしょ?僕のアバウトなコントロールじゃ、
 たぶん東斗打線は抑えられないよ。ちゃんとコースに投げられるようにならないと』
 
と、ここでいきなりの回想シーンが。どうやらこれは試合が始まる1週間前のようですが、なんと光さんはこの頃からすでに
コントロールの甘いボールでは東斗打線には通用しないということに気づいていたようです
「さっきの試合見たでしょ?」というのは、東斗ボーイズが大吾達と当たる前に16対0でコールド勝ちした試合のことでしょうね
あれだけバカスカ打ちまくってた場面を見たら、確かに「甘い球じゃ通用しない」って考えるのもそりゃそうか

『コースって、そんな制球力1週間じゃムリっしょ』

『ムリは承知で聞いてるんだよ。パパがピッチャーの大吾君なら、何かいい練習法知ってるかなって』 

『じゃあ…一応聞いてみようか?俺は分かんないけど、
 右から左投げに転向したりした親父なら、何かいい練習法を知ってるかも』



おっと、そしてコントロールを良くする方法について父親の吾郎に聞いてみると言い出した大吾!
ついに吾郎本人が登場ですか!これまで吾郎が登場するシーンは皆無だっただけに、いよいよこの時が来たって感じですねー
ただ、それはいいんですけど、元メジャーリーガーの吾郎にアドバイスを聞いてみるっていうのは
それって光さん的にはOKなんですかね?

というのも、何話か前の話で、光さんが東斗ボーイズ戦に備えて投げ込みの練習をしている場面があったんですけど、
そこに寿也がやってきて「手伝ってやろうか光」と言い出した結果、光さんの返した答えというのが



「僕だけ元メジャーリーガーにコーチしてもらうのはずるいから」と断ったわけなんですよね
いやいやいやちょっとこれどうなのマジで!?どうなのよ!?
吾郎だって元メジャーリーガーなんじゃないんすか!?吾郎にアドバイスもらうのはOKなのか!?

なんで寿也がダメで吾郎はOKなんだろう…よく分かんないなもう。
というかそもそも「僕だけ元メジャーリーガーにコーチしてもらうのはずるい」っていう、この考え自体がちょっと変ですよね
だって大吾は今までさんざん寿也からコーチしてもらったわけだし
それに敵チームのワタルやミチルだって、親父が元メジャーリーガーの眉村なんだから
きっとこの2人も眉村にコーチしてもらってるだろうと普通なら考えるだろうし
なんで光さんが「僕だけコーチしてもらうのはずるい」なんて言い出したのかよく分かんないんですが…

とりあえず、この一言があると吾郎にアドバイスもらうのもおかしな話になってしまうので
「やっぱあの一言はなしで」ってなかったことにした方がいいんじゃないかな(えー
正直、あのシーンさえなければすんなり読めるわけだしなー。あんなシーンはみんな忘れた方がええんや…

さてともかく、「コントロールを良くする方法」について吾郎に聞いてみるということでしたが、
吾郎は一体どう答えるんでしょうかね、それに現在の吾郎が大吾に対してどういう会話をするのか…



パァァン!!

「ストラックアウッ!!」

「お…おお!やった!」

ってもう回想シーン終わっとるーー!!お、おいちょっとー!!
ついに吾郎が出てくるのかと思ったらあれで回想シーン終わりかよ!アドバイスの内容についてもおあずけですか!?
うーむ、結果的に外角低めにビシッと決めてワタルを三振にしたようなので、
コントロールを良くする秘訣っていうのはちゃんと光さんには伝わっているようですが…一体どういうアドバイスだったんだろう



「どしたの?攻略余裕なんじゃなかったっけ?」

「わからん…あんな制球力はヤツにはないはずだが、
 なぜか今の1球だけはアウトコースいっぱいに来やがった」

「マグレじゃないの?」

「ならいいんだけどな…」

ともかく、今の1球だけはワタルも手が出ないくらいの外角低めギリギリいっぱいに決まったようで
なぜあんな球が投げられるのかワタルも首をひねっております。
ふむ…ただ、最後の1球以外はいつも通りのアバウトなコントロールだっただけに、光さんが教わったのは
ここぞという時だけ外角低めにビシッと投げられるとか、そういうアドバイスなんですかね?

そんな方法が本当にあるのかどうかは、俺にはさっぱり分かりませんが…
吾郎は一体何を光さんに教えたんでしょうかね、早いとこ聞いてみたいですよ
今後の話でそれは明らかになるんだろうか?次回に続く!


サンデー感想:MAJOR 2nd 第64話「進化の理由」



ドン!!

「ストライクバッターアウッ!!」

さて前回、外角低めへの絶妙なコントロールを手に入れたことで、ますますピッチングに磨きがかかるようになった光さん。
今回もこうして、東斗のバッターから簡単に三振を奪ってキリキリ舞いさせてますね
どうやら完全に好調の波に乗ってきたようで、これなら東斗打線もうまく封じ込めることができそうです
光さんが抑えてくれているうちに、なんとか点を取っていきたいところですが…



ズドーン!!

「ストライクバッターアウッ!!」

ああしかし、ドルフィンズ打線もまた小松のボールに手も足も出ず!小松は小松でだいぶ調子を上げてきたようで、
光さんと同じく次々に三振を奪う好投を見せてますね。さすが近藤モチーフというべきか、頭はアホでもボールの威力は本物のようで
こうビシビシと決められたら並みのバッターではまるで歯が立たないみたいです

うーむ、小松を打てそうなバッターがいるとしたら3番卜部、4番アンディ、5番光さん、9番睦子ぐらいですかね?
たとえば大吾は第一打席じゃ「とても打てそうにない」ってバントを仕掛けてたわけだし、他のモブ選手も似たようなもんだから
ヒットを期待できそうなのはほんとにこの4人ぐらいしかいないと思います

《9番、ライト、佐倉さん》

おっと、とかなんとか言ってたらその睦子の打順がやってきました。なにげにこの試合のカギを握るのは睦子だと思うんですよね
なぜなら、さっき言った「小松を打てそうな4人のバッター」のうち、卜部・アンディ・光さんは
「この3人にはくれぐれも注意しろ」ってワタルに警戒されているので
唯一スキを突けそうなのが睦子1人だけだからです。なので、ここぞという時に睦子が打ってチャンスを作る可能性が…



パン!!

「うえっ!?」

「やったライト前!佐倉が出たァ!」

っていきなり打ってるよオイ!なんと第一打席から即座にかっとばして塁に出る睦子!
うーむ、俺の予想ではここぞという時まで伏兵として大人しくしてるのかと思いましたが…
もういきなり序盤から目立ちまくってますね、こりゃ結局睦子もすぐワタルに警戒されてしまうのでは?

(小松め…女だと思って甘く入りすぎだ)

って、ワタルの反応を見てみると、もともとワタルは睦子相手に油断なんてしてなかったようです
誰だろうと全力を尽くして抑えに行くタイプなのね、それじゃ結局睦子がワタルのスキを突くっていうのは無理だったわけか
まあその分、小松がスキを見せてくれたわけですが(えー
とりあえず今は打てたけど、次の打席からはどうなるか分からないなー



(へえ…この子いいスイングしてんじゃん)

と、そんな睦子のバッティングを見て、「いいスイングしてる」という風にその実力を認めるミチル。
なにげにミチルが睦子を意識したのはこれが初めてですよね。今後は女の子同士で意気投合したりするんだろうか
それと睦子はミチルに対してめっちゃ憧れてるミチルの大ファンなはずですが、今こうして出塁してミチルのすぐ隣に来ても
なんの興味もなさそうにポケーッとしてますね。おいおいそれでいいのかよお前!
憧れの人がすぐ目の前にいるっつーのに!まあ俺は百合に興味ないからどうでもいいけどさ…

《2番、キャッチャー、茂野君》

(スコアリングポジションで俺か…!)

そして睦子が出塁した後は、送りバントと小松のエラーでワンナウト3塁となり、そのチャンスに大吾が打席に立つことになります
ここはなんとしても点を入れたいところですが…ただ、大吾が小松の球を打てないことはすでに明らかなので
点を入れる方法としてはスクイズ以外にないと思います
でも大吾は第1打席でもバントをしているので、スクイズは相当に警戒されてると思いますが…



「スクイズだーー!!」

やっぱりスクイズやんけ!!ああ、やはりこれ以外に方法はなかったか
スクイズで三塁の睦子を返そうとする大吾でしたが、果たしてこれが決まるかどうか…
俺としてはおそらく、ワタルにバレバレで簡単に防がれてしまう流れだと思いますね

この間ワタルは大吾を見ながら「こいつのスイングでは小松の球は打てない」って言ってたから、
ヒッティングの可能性がないことはすでに承知してるだろうし、となるとあとはバント以外ないわけですからね
実際に第1打席ではそのバントをやられてしまったわけだし、ここは完璧に警戒してるだろうなと…
そんなわけで、ここではまだ点は入らないと思いますねー。ドルフィンズが得点できるのはまだまだ先になりそうな予感



それと今回、光さんが身につけた外角低めへのコントロールについても
すぐさまワタルがそのからくりを見破っちゃってましたね
おいおい早いよお前!次の攻撃でまた東斗ボーイズが点取っちまうのかよ!そうなるとドルフィンズには相当きつい展開ですね…

それと「次のお前からの攻撃で崩せる」って言ってるってことは、ミチルも光さんの球をやすやすと打てるってことなんだろうか
つまりはワタルに匹敵するほどの打撃力がミチルにもあるってこと?そうなるとマジで抑えるのは厳しそうですね
あと結局、光さんが吾郎から何を教わって外角低めに投げられるようになったかっていうのは、
次回以降にワタルが説明することになるんですかね?

結局吾郎は出てこないでワタルが説明すんの!?吾郎の出番ずいぶん引っ張るなおい!
さすがにもうずいぶん吾郎も話に関わってきてることだし、出番なしのままで引っ張り続けるのは不自然だと思うんだけど…
ちょろっとでいいから大吾との会話シーンとか見せて欲しいところです
たぶん作者としては、最終回あたりまで引っ張って劇的に登場させたいのかもしれないけど…



あと関係ないけど、今回睦子のプレーのひとつひとつがすげえ可愛かったと思います
このスライディングのシーンとか、あとはさっきの小松の球を打ち返したシーンとかね
こういうなにげない場面を可愛く描けるっていうのはすごいことだと思うんだよなー
もはやサービスシーンですよこれは。ただ打ったり走ったりしてるだけなのにサービスシーンと言えるレベル

なにげない場面で可愛いと思える、満足できるってことは、ありとあらゆるシーンで読者を満足させられるってことですからね
なのでこういうことは作品作りにおいてすごく大事なことだと思います、この画力は満田先生の大きな武器だよなー。次回に続く!

サンデー感想:MAJOR 2nd 第65話「互角の勝負?」



「はずされたーーっ!!」

さて今回のMAJOR 2ndですがいきなりスクイズ失敗しとるー!!
ああ、前回ランナーを三塁に置いた状態でスクイズを仕掛けた大吾でしたが、やはりというかなんというか
この作戦はワタルにバレバレだったようです。やはり大吾がバント頼りの選手ということは見抜かれていたんやな…
そんなわけで、大きくボールを外してスクイズ阻止に動いたワタル。大吾としては、とにかく必死に飛びついて
ボールに触ろうとするしかありませんが…

「くっ…!」

コン!

「なに!?当てた!?」

ダダダダダ!

「セーフセーフ!」

「やった同点だーっ!!」

な、なんですとー!?おいおいおい!てっきりスクイズ失敗かと思ったらなんやかんやで成功しとるやんけ!
なんとボールに飛びついて必死に食らいついた結果、上手い具合にボールを転がしてスクイズを成功させた大吾!
これでドルフィンズにもついに点が入って1対1の同点に…なにげにかなり重要なプレーでしたね

「ご、ごめん、外し方甘かった!?」

「いや…普通なら当てるのも難しいところに十分外したはずだ。
 それをフェアゾーンに転がされるとは…
 俺がもっと奴のバント能力を警戒しておくべきだった」

そんな今のプレーにおいて、投げた場所が甘かったのかと質問する小松でしたが…
しかし今のは甘い球なんかではなく、十分ちゃんと厳しい場所へ投げていたようで、
それをバントした大吾を誉めるしかないようです。特訓の成果ってやつが出たんですかねー

とはいえ、今後はワタルも大吾のバントに最大級の警戒をしてくるだろうから、
この試合ではもう大吾のバントは使えそうもないですね。まだ回は3回なので試合は始まったばかりですが、
今後の打席で大吾はどうするんだろうか

《3回裏、東斗ボーイズの攻撃は…1番、ファースト、眉村道塁さん》



さて、そして次の場面では東斗ボーイズの攻撃となり、バッターボックスには1番のミチルが立っております。
ミチルは前回、ワタルから光さんのコントロールの秘密を教えられてましたが、
果たしてそれをバッティングに活かすことが出来るのか?

カッキイイイイン!!

「…!!」

「左中間抜けたーっ!!おっしゃ二塁打ーっ!!」

ゲゲェー!?余裕で活かしとるやんけ!
なんと光さんの投球を完璧に見切ったミチルは、左中間をやすやすとぶち破る鋭い当たりを放つ結果に!
おいおい、投げてくるコースを読んだとはいえ、光さんの豪速球をこうも簡単に打ち返すとは!
さすが東斗の1番バッターを任されるだけあって、ミチルの打撃力は相当に高いみたいですね…

「佐藤は単に、プレートの位置を変えるだけでコースを投げ分けてるだけだ」



「三塁側を踏んでたら右打者のインコース、一塁側ならアウトコース、
 ただそれだけだ。球は速いがコースが分かっていれば攻略したも同然だ」

さらにここで、ワタルの解説により光さんのコントロールの秘密が明らかに!ははあなるほど
要するに光さんは自分の立ち位置を変えることでコースを変えていたってことなんですね
右に投げる時は右寄りに立って、左に投げる時は左寄りに立つっていう…
ふむ、これと似たことをボーリングやる時とかに俺達みたいな素人もよくやると思います

ボーリングやる時って、俺らみたいな素人は手だけでコースを変えるような器用なことができないから、
手の投げ方は同じまま立ち位置を変えることでコースを変えようとしますよね。右寄りに立ってみたり左寄りに立ってみたり。
それと同じことを光さんもやってるというわけか。だから光さんの立ってる場所が右か左かってことを見ていれば、
左右のどっちに投げてくるか丸分かりだってことなんですね

「眉村さん、明らかに踏み込んで打ってきたよ…もしかしてバレたかもしれない」

「そう…まあ、ダメなら次の手を使うよ。手札はまだある」



おっとしかし、そんなコントロールの秘密がバレたにも関わらず、光さんは涼しい顔で
「そんじゃ次の作戦いってみよー」と語っております。まだまだ他に作戦を考えてあったのか!?
大吾はなんだかちょっと冷や汗かいてますけど、次に使うのは光さんが1人で考えてきた作戦なんだろうか
果たしてそんな作戦の内容とは一体…次回に続く!


サンデー感想:MAJOR 2nd 第66話「光の秘策」



さて前回、コントロールの秘密をワタルに見破られてしまい、
ミチルにツーベースを打たれてノーアウト二塁のピンチを迎えてしまった光さん。
ここからは敵の上位打線が続く正念場ですが、果たして無事に乗り切ることができるのか…

ガキン!

「アウトォ!」

ガキィン!

「アウトォ!」

(よし、うまくツーアウトとれた!コースがばれてても、
 光の球威があれば簡単には打てないんだ!)

って簡単にツーアウト取っとるー!!お、おいー!!
なんじゃい東斗の上位打線どもは!コースが分かっても光さんの球を打ち返せる打撃力がないんかい!
ふーむ、東斗のレベルもモブキャラはこれくらいなのか…どうやら実力が突出してるのはワタルとミチルの2人だけみたいですね
光さんの球を簡単にはじき返せるのも、この眉村姉弟2人だけと思ってよさそうです

(そうかよ…なら俺が仕留めるだけだ!)

そんなわけで、「なら俺が打ち崩してやんよ」とついに4番・ワタルの登場です。
モブキャラに対しては「コースがバレてても関係ねーし」と強引に抑えてきましたが、ワタルにそれは通用しないでしょうね…
こうなるといよいよ秘策の出番となりそうです、前回言っていたように、光さんはこんな時のための秘策を用意してきたようなので…



フワァン…

「!?」

「あ、あれは…!虹ヶ丘の玉城が投げてたスローボール!?」

な、なんですとー!?なんとここで光さんが投げたのは、小森のチームのノッポ野郎が投げていた超遅球!
光さんこれを投げれるようになってたんかい!そういえば試合前にやたらと熱心に投げ込みをしていたようですが、
このボールは使えると思って一生懸命練習していたってことでしょうか

ズッバアアアン!!

「ストライーク!!」

「…」

(厄介だね…あれを見せられると、嫌でも速い球への対応が遅くなる…!)

さらに超遅球を投げることで効果的なのは、その後のストレートがよりいっそう打ちにくくなるという
豪速球とのコンビネーションですよね。ただでさえメチャクチャ速い光さんのストレートが、
超遅球との組み合わせでさらに打てなくなるわけで。この緩急を活かしたピッチングにはワタルもなかなか手が出せず、
ミチルとしても「あれは厄介だわ…」と苦い顔をしております。いやはやこれは期待できそうですよ

「よしっ、追い込んだ!」

「薫ちゃん」




「少年軟式って変化球は投げてもいいんだっけ?」

ってなにぃ!?順調に思われた光さんの投球ですが、その時茂野じーちゃんから不穏な発言が!
「あれあれ?変化球とか投げちゃっていいの?」って…
いやいや、確かに変化球はダメってルールはありますが、超遅球って変化球なのか!?これ投げちゃダメなのか!?

まさかそんな…だって光さんは、小森のチームのノッポ野郎を真似して超遅球を投げてるわけなんで、それがダメって言われたら
そもそもあのノッポ野郎が反則の変化球を投げまくってたってことになるやんけ!
マジかよ小森の野郎、教え子にそんな不正投球をやらせまくるとかあのゴミクズ野郎が!!(えー

「球審」

「ん?」

「不正投球じゃないですか?佐藤投手が投げてる球、あれチェンジアップですよ」



ってマジに指摘キター!!うわあああ、光さんの超遅球は反則の変化球だということで、
審判に抗議を始めてしまったワタル!マジかよこれって反則なのか…
ただ、ひとつ気になるのは、茂野じーちゃんって小森のチームとの試合も見に来ていたんですが
あのノッポ野郎の投球を見ても特に反則とか何も言ってなかったんですよね

←ノッポ野郎の球を見ていたじーちゃんの様子

つまり茂野じーちゃんから見て、ノッポ野郎の球はちゃんと問題ないボールだったんではないかと。
その一方で、光さんのボールは「あれじゃ変化球だから反則だよ」と言ってるってことは
光さんのボールはノッポ野郎の球をちゃんと真似できてなくて、
何か反則のような投げ方になってしまってる
ということじゃないでしょうか?
具体的に何がダメなのかは分かりませんが…そのへんは来週の話が気になりますね。次回に続く!



・見た感じ、光の投球フォームは速球投げる時のフォームと大差ないからそれが引っ掛かるのかと・・・
 ノッポ野郎の投球フォームは速球の時と違って投げた直後に上体が起きてる様に見えます。by ビッグ・シスター

・イーファスで投げてたあの子って確かほぼほぼあのスローボールで投げてたわけで
 基本高速の直球でちょこちょこスローボール(チェンジアップもどき)を投げてしまうと
 いわゆる変化球を混ぜた投球になってしまうのでマズイということではないですかね?

・少年野球の監督さんのブログによると「握りを変えたら違反投球」だそうで、
 スローボール投げるにしてもストレートと同じように投げなアカンそうです。 by よもぎ

この間のMAJOR 2ndの違反投球の件について、色々とコメントが来てますね
1人目の人は「投球フォームを変えてないからダメ」
2人目の人は「ストレートにスローボールを混ぜて投げたからダメ」
3人目の人は「ボールの握りを変えたからダメ」とみんな違うことを言ってるのがなんだか興味深いです

ちなみにこの件については、何がダメだったのかチャットではんぺらさんとも話したんですが
はんぺらさんは「ボールの回転数が足りてないからダメ」と言ってましたね
ストレートの回転数を落としたものがチェンジアップになり、さらに回転数を落とすとフォークになるとのことで
回転数が落ちるとそれだけで変化球になってしまうから、スローボールを投げるなら回転数を維持しないとダメだとか。

ふーむ、そんなわけで投球フォーム、投球の組み立て、ボールの握り、ボールの回転数
4つの仮説が出てきたわけですが、この中のどれが正しいのかというと
俺にはさっぱりわかんねーぜ!!(えー
はっはっは、まあこれだけ色んな仮説が出てくるくらい予想しがいのある話ってことじゃないでしょうか
明日発売のサンデーで真相は明らかになるだろうから、どんな理由で違反の指摘をされたのか今から楽しみですね



サンデー感想:MAJOR 2nd 第67話「直球勝負!」



さて前回、緩急をつけた投球でうまくワタルを追い詰めたものの、「ルール違反の球投げてんじゃねーよ」
ワタルからの抗議を受けてしまった光さん。前回の感想では色々とこれに関する考察のコメントが来てましたよね
フォームの問題だとか、投球の組み立ての問題だとか、握りの問題だとか、回転数の問題だとか…
いよいよ今回はそれに関する答えが明かされそうです。果たして光さんの投球は何がいけなかったのか?

「えっ、チェンジアップ?僕はただ、ボールに緩急をつけるにはどうしたらいいかと思って…
 こうやって指をかけずに抜いて投げれば、球が遅くなることがわかったから…」



ゲゲェー!?めっちゃ握り変えて投げとるー!!
なんてこった、スローボール投げる時はこんな握りで投げとったんかい!これは見るからにダメっぽい感じですね…
どうも光さんは自己流でスローボールの練習をしているうちに、「こうやって握り変えれば楽じゃん」と気がついたようですが…
皮肉にもその発見がアダとなってしまったというわけか…

多分ストレートの握りのままでスローボールを投げられるなら、ルール違反にはならないんだと思います
小森のチームのノッポ野郎は多分そのパターンだったんじゃないかな?でも光さんはそれができなくて、
握りを変えることで投げ分けをしているわけだから、それがダメだと言われてるっていう…
というわけで正解は、握りの問題だったってことみたいですね。見事に推理が的中した人がいるなあ、おめでとうございます

そんな正解した人のコメントをよくよく見返してみたら、少年野球の監督さんがブログでそう言っていたそうで、
さすが本職の人の目は確かだったんだなあって感じがしますね

「佐藤君、その握りで投げるボールについては、変化球とみなさざるを得ない。
 気の毒だが、今後はそのボールで投げないように。
 再びそれを投げたと認められた場合は、退場処分となるよ」

ともかく、この握りで投げるのはルール違反だと審判にも警告されてしまう光さんでしたが…
それにしてもこの審判、「気の毒だが…」とか光さんを気遣うような言い方してて、なんだかやけに優しい印象がありますね
野球の審判っていうと、「俺がルールブックだ」みたいにもっと高圧的なイメージがあるんですが…(えー
少年野球の審判は、子供相手なだけあって結構優しかったりするんだろうか



(ん〜、切り札が使えなくなっちゃったか…
 こうなったら、プレートとは逆の方向にコントロールするしかない!)

バシイイイッ!

「ボール!」

バシイイイッ!

「ボール!」

(くそ…!やっぱり手だけでコースを狙っても、ストライクが入らない…!)

ああそして、スローボールを投げられなくなった光さんは、どうにかストレートだけで勝負できるようにと
今までやっていなかった手先でのコントロールでコースを突こうとしますが…
しかし思うように制球が定まらず、ひたすらボール球を投げ続けることになってしまいます。

うーむ、もともと手先でのコントロールができないから、プレートの立ち位置を変えたりして補ってたわけだしな…
いよいよ光さんが考えてきた策も出し尽くし、ワタルを相手に使える作戦がなくなってしまった感じです

(なら力でねじ伏せるしか…!)

カッキイイイイン!!

「…!!」



ああああああ特大ホームランいったー!!
なんてこと!コントロールが効かないなら球威で押そうと考えた光さんですが、
そのボールをやすやすとスタンドに放り込んでしまったワタル!やはりコースの甘いストレートはワタルには通用しないのか…
ともかくこのホームランで2点入り、点差は1−3。ドルフィンズにはかなり痛い失点となってしまいました

「やった入ったーっ!!ナイス渉!!」

「や…やられた…」



そしてホームランを打ったワタルのこのドヤ顔である
お前なんやねん!「いや〜100メートルくらい飛ばしちゃったわ〜、こりゃあいつらも意気消沈だわ〜」って
ニヤニヤしながら帰ってきやがって!めっちゃ小者っぽい反応やんけ!(えー

いやあなにしろ、ついさっきまで光さんのスローボールを打てずに苦しんでいたのを
「ちょっと審判!あいつ変化球みたいな球投げてますよぉ!いけないんだー!」って投げられないようにしてからの
ホームランでしたからね。この流れでドヤ顔されると小者にしか見えねーよ!

せめてドヤ顔じゃなくて、無表情で「悪いな、これも少年野球のルールだ」とか言いながら帰ってくるとかなら分かるんだが。
ワタルは好きなキャラだけに、この小者っぽい反応はちょっと残念だったなー

(ううむ…眉村は抑えられなかったか…切り替えていけよ)

ともかくワタルから手痛い一発を浴びてしまった光さんですが、まだまだ後続のバッター相手に投げなければなりません
ただ、ワタルとミチル以外のバッターには今まで全然打たれていないので、
ここは気を取り直して投げれば十分に切り抜けられるはず…

カッキイイイイン!!

「え…」



ええええええええ今度の打者もホームラン!?
2連続っておいおいおいまさかのアベックホームランかよ!光さん炎上しちゃってるじゃねーか!
なんてこった、ワタルの一発を浴びたことで調子が狂ってしまったのか…
ともかくこれでまた東斗ボーイズに1点入って、点差は1−4…さすがにやばすぎる雰囲気になってきました
光さんはもう限界なのか、あとはもう卜部に交代するしかないのか…?次回に続く!



サンデー感想:MAJOR 2nd 第68話「切れた気持ち」



さて今回のMAJOR 2ndですが、扉絵はいきなりミチルのお色気イラストになってますね
いやはやこいつはたまりませんなー、それにしてもミチルってマジで体の発育いいよな
これでまだ小学生ですぜ!?年の割になんてエロエロボディだよ、高校生とか言われても違和感ないんだが…

「おっしゃあ2者連続ホームラーン!!4対1だーっ!!」

「…」

ともかく本編の方を見ていきますと、前回のラストでは光さんがまさかの2者連続ホームランを食らってしまって
点差が一気に開いてしまったんでしたっけね。東斗ボーイズを相手に3点を追いかけるというかなり厳しい展開…
そしてこの後も、まだまだバッターが続くわけですが…

「くっそおおおおっ!!」

ズバアアアン!!

「ボール!」

ズバアアアン!!

「ボール!」

ズバアアアン!!

「ボールフォア!」

ってああ、打ち崩された悔しさをあらわにして投げ続ける光さんですが、ムキになりすぎてコントロールが定まっておらず
ひたすらボール球を連発する結果に!これは頭を冷やさないと大分やばそうですね…
このまま傷口を広げてしまったら取り返しのつかないことになりそうです、どうにか立て直して欲しいところですが…

「タイム!光、ホームランのことは気にするな!相手は4番と5番だ、仕方ない!
 それよりもフォアボールが一番まずい、ここからは下位打線だし打たせていけ!」

「監督。もう卜部君でいいですよ」



な、なにーー!?なんじゃそれー!!タイムを取って光さんにアドバイスを送る田代でしたが、
その言葉を遮るように「もういいから卜部と交代させてくんない?」と語る光さん…
ちょっとちょっと、なんやねんそのスネたような態度は!自分の思い通りに行かないから早く交代させろってか!?
俺が今この光さんに言いたいことがあるとすれば

甘ったれたこと
言ってんじゃあねーぞッ!!
このクソガキがッ!!
もう1ペン同じことをぬかしやがったら
てめーをブン殴るッ!!
(えー
(C)荒木飛呂彦/集英社  

「…分かった。だが卜部は肩をまったく作っていない、すぐには無理だ。
 とりあえずこの回だけはしのいでくれ」

「はい…」

うーむ、しかし田代はそんな光さんの申し出を受けることにしたようで、交代の方向で考え始めたようですが…
ただ、卜部はまだ交代の準備が全然できていないので、今すぐ交代ってわけにはいかないようです。
ここはひとまず光さんが投げ続けるようで、投げながらなんとか立ち直ってくれればいいんですが…

「(ガバッ)」

「な、なに!?ランナーがいるんだぞ!?」

「走れ小峠ーっ!!」

ダダダダダダ

「ああ…ランナー忘れてた。ごめんごめん」



っておいいいいいいい!!何やっとんじゃあああああ!!
うわあああ、ランナーがいるのにも関わらず思いっきりガバッと振りかぶった光さんは、
スキだらけの投球フォームでボールを投げてしまい、まんまとランナーの盗塁を許してしまうことに!
なんやねんこの無気力プレーは!しっかりしてくださいよ!まさかわざとやってないだろーな!?
「ああごめんごめん」ってなんだか真剣味が感じられませんが…こんな調子で光さんは大丈夫なのか…

カキイイイン!

「くっ…!」

パン!!



っておお、そんな光さんの失態をカバーするかのように、ファインプレーで相手の打球を阻むアンディ!
光さんが打たれた打球はかなり鋭く飛んできましたが、それをアンディが見事に防いでくれました。持つべきものは仲間ですな
この打球はゴロなので、ここは一塁で刺したいところです。あとは光さんが一塁ベースカバーに入ってくれれば…

「(ぼーっ)」

「…!?一塁カバーは!?」

「あ、ごめん」

ってなんじゃそりゃあああああああ!!おいいいいい!!
光さんは何してんねん!?今は光さんが一塁に入らなければいけなかったものを、
まったくその動きをしていなかったために、一塁がガラ空きでアウトが取れないというまさかの事態に!

おいおいおいおいさすがにそれは酷いだろ!アンディがあれだけ気を吐いて光さんを助けてくれたのに
そんな仲間の必死のプレーを自分の怠慢で台無しにしてしまうなんて!ごめんとか言う前に真面目にやれよ!
これが光さん1人だけでやってる個人競技だったら、手を抜こうが無気力になろうが光さんの勝手ですが
そうじゃなくて団体競技で精一杯やってる仲間のことを踏みにじるような、そんなプレーだけは許されないだろ!



ちなみにそんな光さんの様子はというと…完全にレイプ目になっとるー!?(ガビーン)
えええええちょっと、あの2者連続ホームランでもう完全に立ち直れないほどの精神的レイプを受けてしまったというんですか!?
ショックなのは分かるけど、まさかここまで崩れてしまうなんて…鋼のようなメンタルを持っていた光さんはどこへ行ってしまったんだ



以前の光さんは大吾にこんな風にも言ってたしなぁ。常に励ます側の人間だったのに、なんでこうなってしまったのか
2者連続ホームランくらいで心折れてんじゃないよ!
そんな豆腐メンタルじゃ大吾とバッテリー組めないよ!?光さん!!
(えー

(頼む光!ここは踏ん張ってくれ…!3点差ならまだ望みはあるんだ!)

「…(スッ)」

「ボーク!!」

「え!?」

「もうけもうけ!これで5対1だーっ!!」

だあああああああああ!!だめだこれ!光さんもうだめだこれー!!
なんとツーアウト一・三塁の状況から痛恨のボークをしてしまう光さん!
これによってランナーが進んでしまい、またしても追加点が入る結果に…
この回、光さん1人だけで試合をメチャクチャにしてしまっていますね…

「ごめん、なんか慌てちゃって」

「がっかりしたよ…」

「えっ」

「ホームラン打たれたのは仕方ない、そのショックでセットポジションを忘れたのも分かる。
 
でもその後のミスはミスじゃない!
 光はただ試合をあきらめただけだ!」



「自分のボールが通用しなかったから、光はどうでもよくなったんだ!
 でなきゃこんなに集中力を欠いたプレーが続くはずがない!
 僕はそんな負け方は嫌だ!僕はまだ勝つつもりでいるから!」

って、そんな光さんに対してついに厳しい言葉で喝を入れる大吾!そりゃそうですよね
張本勲ならサンデーモーニングで喝してる場面ですよ。喝だこれぇ!!(えー
ともかく大吾から諦めない気持ちを注入されて、光さんがようやく立ち直るというそんな流れでしょうか?

それにしてもメンタル的には、本当に初期の頃と2人の立場が逆転してしまったなー
例えるなら初期の頃の2人って、大吾は才能も0点で根性も0点、光さんは才能も100点で根性も100点という
そんなキャラだったと思うんですよ。ただ、光さんの物凄い根性を見ながら大吾も刺激を受けて、
0点だった根性が70点になり80点になり…という風に成長を遂げて現在に至ると思うんですね

しかし、そんな風に大吾のメンタルが成長する一方で、100点だった光さんの根性は
しだいにどんどん退化してしまって、30点になり20点になり…という具合にどんどん弱くなっていってる気がするんですよ
大吾のメンタルが強くなった分だけ光さんは弱くなってる的な。
ちょっとその辺どうにかならないのかなって気がしますよねー



以前の光さんはこんな風にも言ってたんだよなあ、失敗して恥をかくのは悪いことじゃない、
それを恐れてチャレンジ精神を失うのが一番ダメなことみたいにさ…今回の光さんはまさに
失敗した結果チャレンジ精神を失って、やる気のないプレーばかりしていたわけなので
ほんと以前の自分の発言を思い出して欲しいですよ。なんでここまでメンタルが弱いキャラになってしまったのか…

正直なところ、話が進むごとに光さんというキャラが分からなくなってきたというのが俺の気持ちです。
メンタルが強いのか弱いのか、なぜ以前はあんなにも強気で、今はこんなにも弱気なのか
どこの部分が本当の光さんなのかさっぱり分からないんだよな…最初はすごい魅力的なキャラだっただけに
今はなんとも残念な気持ちです。次回に続く



サンデー感想:MAJOR 2nd 第69話「ごまかすな!」

《光はただ試合をあきらめただけだ!》

「くそおっ…!」

ズッバアアアン!

さて前回、勝つのを諦めたような無気力プレーを続けた結果、大吾からの厳しい指摘を受けてしまった光さんですが…
今回はというと、あれだけ言われてさすがに奮起したようで、目の前のバッターを抑えようと必死の投球をしていました
現在すでにツーアウトなので、今のバッターさえ打ち取ればとりあえずチェンジですが…

ガキイイン!!

「キャッチャー!!」

ズダダダダダガッシャアアアアン!

「ア、アウト!」

「大丈夫、大吾君!?」

「大丈夫大丈夫、ナイスピッチン!」



そんな相手バッターの打った打球はキャッチャーフライ!フェンスギリギリの難しい打球でしたが、
大吾が猛然とボールに突っ込んでキャッチしてくれました、思いっきりフェンスに顔面をぶつけて鼻血まで出すという
大吾の気迫あふれるプレーを見て、光さんは「す、すごい…」みたいに圧倒されてるようですね

それにしても、今や完全に大吾がメンタル面で光さんを引っ張るようになった感じだなあ
初期の頃とは本当に真逆の関係ですよね、というか今単行本1巻とかを読み返してみると
2人とも今と別人すぎてほんとビビりますよ
1巻の大吾はまるで根性がなくてどんなこともすぐ諦める性格だったし、
光さんは最強のメンタルを持った頼りがいのある性格だったし、まるで2人の性格が入れ替わったような…
ん、2人の性格が入れ替わる?まさか…まさかこれは2人の頭上に巨大隕石が降ってくる前兆なのでは…(えー



そんな一方でワタルはというと、「5点も取れたしこりゃコールドだな(笑)」とニヤニヤして早くも浮かれ気分になっていました
なんなんすかこの小者くさい反応は!?(えー
いやちょっと、一気に点が入ったからって何をそんなコールドとか調子乗ってんだよ!
こんなんいかにも足元すくわれて逆転される小者の敵キャラが言いそうなセリフじゃないですか!

うーむ、ワタルはもっと慎重で油断しないタイプのキャラだと思ってたんですが…
こんお調子者みたいなこと言ってないで、ここは気持ちを引き締めて欲しいですね

「卜部、投球練習を始めろ、次の回から行くぞ」

「え!?」

「さっき佐藤から申し出があってな…集中力も欠いてるようだし、お前が投げろ」

ああそして、その頃ドルフィンズのベンチでは、次の回から卜部にピッチャーを交代するという指示が出ていました
確かに前回、光さんから「そろそろ卜部くんと交代させてください」って申し出がありましたからね…
しかし本当にこのままピッチャー交代していいのか光さん?お前それでいいのか?
個人的には、続投してこれまでのやる気のなさを挽回するようなプレーを見せて欲しいですね。
そう例えば、さっきの大吾がやってたみたいなガッツ溢れるプレーを…

「監督…僕はそのまま下がります。僕に代えて永井君でも使ってやってください」

「光君!?」

「さっき大吾君に怒られました、諦めたようなプレーをするなって…
 それでハッキリ気づいたんです、打たれていいカッコできなくなったから
 投げやりになる…僕には野球に対する執念も情熱もなかったんだって…
 そんな奴はこれ以上、試合に出る資格はないですよ。
 こんな僕より、ずっと野球が好きで頑張ってきたみんなを出してあげてください…」

とか言ってたら光さんのやつ引っ込む気満々じゃねーか!!おいいいいいいい!!
なんでだよおおおお!!さっきの大吾の必死のプレーを見て刺激を受けるかと思ったら、
「僕にはあんな執念も情熱もなかったわ…」みたいに言って落ち込んでるし!



なんやねんもう!後ろ向きすぎるだろ!このまま引っ込んでしまったら試合の途中でやる気なくして捨てゲーした奴っていう
情けない奴のまま終わってしまうわけじゃないですか。まだ試合は途中だし挽回のチャンスは残ってるんだから、
これまでのやる気のなさを取り返すぐらいの必死さを見せて欲しいんですが…そう、今までミスした分を取り返したいとか、
自分のケツは自分で拭いてやるっていうような、湧き上がるような気持ちはないんですか!?

「バッカヤロォ!!なめてんじゃねーぞ!!」

「!?」

「何が永井君でも使ってやってくださいだ!
 何が野球をがんばってきた人たちを出してくださいだ!
 何様だよ!そんな同情で出されて喜ぶと思ってんのか!?
 下がる時までカッコつけようとしてんじゃねーよ!!」

「な…」

あっとしかし、ここで光さんに激怒したのは、「使ってやってください」と名指しされた永井!
永井にとってこの交代は、ただ光さんがカッコつけたいだけの手前勝手なものに感じたようですね
ふーむ…まあなんていうか、いま光さんに求められてるものは
たとえカッコ悪くても必死にプレーして、自分の失敗を取り返すことだと思うんですよね
もっと必死になれと。こざかしいこと言ってないでもっと本気でやれと。永井はそういうことが言いたいんじゃないでしょうか

ガキィン!!

「げ…!」



ドドドドドド!

「ぐ…!」

「セーフセーフ!」

「アンディの野郎、足が悪いのに無茶しやがって…」

そして永井が「カッコつけてんじゃねえ」と光さんに怒りをぶつける中、
まさしくカッコ悪くても必死なプレーを続ける男がここに1人いたわけです
誰かと言ったらアンディですよ。ボテボテの打球を打ってしまってあやうくアウトになるところでしたが、
アンディは必死の走りでそれを内野安打にしたわけで。

ボテボテの内野安打なんてカッコ悪いかもしれませんが、そんな見栄とかカッコがどうとかアンディには関係ないわけです
必死のプレーをして全力で勝ちに行く。アンディは徹底してそれをやってますよね
永井が光さんに対して言ってるのもまさしくこれだと思います。くらだない見栄なんか張ってないでもっと必死なプレーをしろと。
それにアンディは足にケガまで負ってるわけですが、そんな状態でも決して手を抜かないって意味じゃ
ちょっと打たれたら手を抜いてしまった光さんにとって、まさにこれ以上ないほどの手本になりますよね

いやもう本当にアンディって素晴らしいプレイヤーだよな…
もう何回言ったか分かりませんがつくづくそう思います。この漫画の中で一番素晴らしいキャラは間違いなくアンディだと思う
なんていうか人間的魅力に溢れてるんだよな…アンディを見ていると何回感心しても足りないぐらいですよ

《5番、ピッチャー、佐藤君》

「佐藤、とにかく代打はなしだ、まだお前を外すタイミングじゃない」

「は、はい」

「佐藤!俺はな、一打サヨナラのいいシーンしか出たくねーんだよ!
 俺と代わりたきゃそういうお膳立てした試合にしろ!」

「…」

「つーかお前ならまだバットで取り返せんだろーが!
 悔しいのをごまかすなよ!取られたもんは自分の手で取り返せよ!!」

 
 

そしてアンディの次の打順は光さんということで、やむなくバッターボックスへと向かう光さんですが
ここでも永井からの檄を受けてようやく光さんの闘志にも火がついたようです
やる気を出させるのにかなり手間取りましたが、これは一発でかいのをかっとばしてくれそうな気がしますね

あと永井が言いたいのは結局、「取られたもんは自分の手で取り返せ」 「カッコつけた考えはやめろ」ってことで、
これは俺が途中で言ってた「自分のケツは自分で拭け」 「カッコ悪くたって必死にやれ」ってことと同じなので
そういう意味じゃ永井と俺の気持ちがピッタリ一致した内容になってましたね
まあこいつと一緒って言われてもあんまり嬉しくないけど(えー  次回に続く!



サンデー感想:MAJOR 2nd 第70話「勝利のために」



(こいつ…この打席、何か雰囲気があるな。
 こいつの後は下位打線だ、まともに行かなくていいぞ小松!)

さて前回、永井からの猛烈な叱咤激励を受けたことで、ようやく闘志に火がついた光さん。
今回はそんなやる気に満ちた状態で打席に入りますが、その様子は相手キャッチャーのワタルにも伝わってしまったようで
「なんかヤバそうだからまともに勝負しなくていいぞ」と小松に指示を出してしまいます。
うーむマジか、せっかくやる気を出したのに勝負を避けられてしまうとは…

ブウウウウン!!

「ストライーク!」

「くっ…!」

「オイオイどこ振ってんだあいつ…」

ってあああ、そんな小松が投げたボール球をムリに打とうとして思いっきり空振りする光さん!
れ、冷静さをなくしとるー!完全にやる気が空回りしちゃってるじゃないですか!
気合を注入したと思ったら、必要以上に入りすぎて逆にダメになってしまったのか…なかなか上手く行かないもんですなー

「ヘイ!リーリーリー!」

「ん?」

「ヘイリーリー!」



(ムキ〜、デブのくせに走れると思ってんの?)

パシッ!

「セーフ!」

「アンディはなにチョロチョロしてるんだ…?」

「アンディは盗塁するつもりじゃなくて、相手にプレッシャーを与えようとしてるんだ。
 それに佐藤が打ち気にはやってるのを見て、
 落ち着かせるための間を取ってるんだろう」

(アンディ…一生懸命僕のためにアシストしてくれてるのか…?)

とその時、わざと盗塁をアピールすることで小松の集中力をかき乱し、光さんの援護をしようとするアンディ!
それに熱くなりすぎている光さんを落ち着かせるためにも、こうして時間を稼いでくれているようです
アンディのイケメン伝説にまた新たな1ページが…(えー

いやほんと、ここで光さんのために全力で援護するなんて、アンディのやつカッコ良すぎると思いますよ
なんでかっていうと、この攻撃が始まる直前の守備の時に
アンディはせっかくのファインプレーを光さんのせいで台無しにされてるんですよ

 
 

そうこの時、そもそも光さんが打たれた打球をアンディがファインプレーで防いでくれたわけですが、
光さんがベースカバーに入るのをサボったせいで、アウトが取れずにせっかくのファインプレーが台無しになってしまったわけですよ
普通だったらこれ、アンディが光さんにブチ切れても無理のない場面だと思います。
そして今、気持ちが空回って打てずにいる光さんに対しても、「誰がお前なんか援護してやるかクソが」
怒りに任せて見殺しにするというのが、結構ありがちなことなんじゃないでしょうか

でもアンディはそんなことをしようとは思わないわけです
そんな個人的うらみでプレーの手を抜こうとはせず、今こうして光さんを全力で援護してますよね
なぜアンディはそうまでして光さんを援護してくれるのか?それはアンディが
チームが勝つために必要なことをちゃんと分かってる人間だからだと思います

そう、ここで光さんに怒りをぶつけて足を引っ張ってもなんにもならない、本気でチームを勝たせたいと思うなら、
むしろ光さんを全力で援護してやるべきなんだっていう、そういう思考で動いてると思うんですよね
いやもうね…ほんとアンディカッコよすぎですわ。毎回必ず感心するシーンがあるくらいカッコよすぎですわ
普通なら投げ出したくなるような状況でも、チームを勝たせるために何をすべきかしっかり考えて本気でやり抜くっていう
その姿勢がね…人として素晴らしいとしか言いようがないんだよなー

(いや違う、僕のためだけじゃない…!
 みんな試合に勝つために一生懸命やってるんだ!
 苦しいからって途中で投げ出すなんて、僕はなんてバカだったんだ…!)



(うれしい時も苦しい時も…野球はみんなで全力を尽くすから楽しいんだ!!)

カッキイイイイン!!

そして光さんの一発いったー!!
アンディの気持ちに応えるように調子を取り戻した光さんは、見事な一発を放ってツーランホームランをお見舞いすることに!
これで2点入って点差は3−5、まだリードはされているものの、どうにか東斗の背中が見えてきたくらいは近づいたんじゃないでしょうか

「やったああああーっ!!さすが佐藤!!」

(やばいね佐藤光…外の簡単じゃないボールを、渉より飛ばしたやつ初めて見たよ)



そんな光さんのどでかい一発には、さすがのミチルも「あいつやべえ…」と冷や汗を流していました
そういえば今の場面って、小松は光さんに対して勝負する気がなくてボール球を投げていたはずでしたからね
ミチルのセリフからしても、小松が投げたのは外角に外れたボール球だったはず…
それを完璧に捉えて特大ホームランをブチかましたというのは、確かにヤバイと思いますわな
どうやら光さんに対する東斗の警戒心は最高潮に達してしまったようですが、今後の打席ではどうなるのか…次回に続く!


サンデー感想:MAJOR 2nd 第71話「継投策」



さて今回のMAJOR 2ndですが、扉絵を睦子がででーんと飾った状態になってますね
このところ本編のほうで女っ気のない展開が続いてるから、ちょっと扉絵の方で描いてやって
男性読者を釣りに来たって感じですかね(えー

ふふん、見えすいた手を!俺はそんなやり方に釣られたりしないから!その辺の萌え豚とは違うんですよ!
まあ「可愛いなこの絵…」とはちょっと思ったけど…(えー
可愛いなと思ってちょっと画像保存して、感想のはじめにバーンと貼り付けたりしたけど…ちょっと気に入っただけから!
俺は釣られてなどいない!!(えー

「準備はできたか卜部?」

「はい」

「よし、じゃあピッチャーは佐藤に代わって卜部、
 キャッチャーには大吾に代わってアンディが入れ」

そして今回の本編ですが、田代の指示により光さんに代わって卜部がマウンドに上がるシーンから…って、お、おい!
光さん前回ラストで立ち直ったとこなのに!結局交代するんかい!
うーん、まあ確かに「卜部の準備ができたら交代」とは何話か前に言ってましたが…結局その宣言通りにここで交代するのかー

「あれ?バッテリー代えてきたよ」

「フン、佐藤に代えて卜部か。こっちとしては球の速い佐藤の方が面倒なんだが、
 こいつはラッキーだな。これなら取られた点もすぐ倍返しにしてやるぜ(ニヤニヤ)」

って、そんなピッチャー交代の光景を見たワタルは、卜部をめっちゃコケにした様子でニヤニヤ笑いながら
「卜部みたいなザコが相手なら何点でも取れそうだぜ(笑)」と、なんとも傲慢なことを言っていました
ワタルのやつマジで小者っぽくなりすぎだろ!(えー
どんだけ油断してんねん!お前少し前まではそんなんじゃなかったのに!

なにしろワタルは、この試合が始まる前まで「いいか、地区予選だからって油断だけはするな」
仲間に何度も釘を刺すようなキャラだったので。そんなワタルが今となっては
お前が一番油断しまくってるじゃねーか!!(えー 
前々回も「コールドで勝てるわ(笑)」とかほざいてたし、なぜこんなことになってしまったのか…



「プレイ!」

(この日のために…この日のために俺らはやってきたんだ!!)

おっとそして、卜部の様子はというと、因縁の東斗ボーイズに投げるとあって相当に気合が入っているようです
ふむ、卜部はこれまで紆余曲折あって途中でやる気をなくしたり色々ありましたが、最終的には当初の目的通り
「東斗ボーイズをブッ倒してやるぜ」という状態に落ち着いたようですね。
そして迎えるバッターは9番の小松ですが、卜部の決死の投球の結果は…

ドパァ!!

「ストラックアウッ!!」



見事な投球で小松三振!!おお、卜部の奴やるじゃないですか
幸先よく先頭バッターを三振に切って取りましたね、それにただ単に気合だけで投げてるんじゃなくて
この画像でのボールの位置を見ると、外角低めに綺麗に決まってるんですよね
つまりこの三振、単なる偶然ではなくて卜部の正確なコントロールでもぎ取った三振だと考えていいと思います
これを見たらさすがに、卜部をナメまくっていたワタルも考えを改めるんじゃないでしょうか?果たしてワタルの反応は?

「何やってんだよ小松!!ボール球だろーが!!」

な、なんやお前ーー!?今のを見てただ小松をボロクソに罵倒して終了って!なんでそうなるんだよ!
卜部がいいピッチングをしている事実にまったく気づいておらず、今の三振は全部小松のせいにして終わりって
お前なんなん!?さすがにボンクラすぎやろ!?「何やってんだよ小松!!」って怒鳴ってますけど、俺の気持ちとしては
「何やってんだよワタル!!」ってお前に怒鳴りたいくらいだよ…(えー

 
 

スパァン!!

「ファール!」

そして次なるバッターにはミチルを迎えますが、一球目からいきなり鋭い当たりを飛ばしてくるミチル!
おーこわ、さすがに光さんからも楽々ヒットを打っただけあって、ミチルの打撃力は侮れない感じですね
いきなりボールを捉えられたこの様子を見て、これには応援している薫ママもヒヤヒヤしているようですが…

「恐いなァ…なんでピッチャー代えたのかしら、光君の方が全然速かったのに…」

「いや。悪くないぞあの子も」

「え?」

「今のはあえて腕の振りを遅くしてタイミングを外した球だ。
 おそらくファールでカウントを稼ぐためにな。ボールも低めに集まってるし、
 キャッチャーの構えたところへきっちり投げている。
 そしてキャッチャーも、とてもよく考えてリードしている…」

しかしその時、卜部がいかに質の高いピッチングをしているかということを詳しく解説してのける茂野じーちゃん!
今ミチルに捉えられた球にしても、あえてファールを打たせるために投げたようで、卜部にとっては計算通りだったようです
それに「ボールも低めに集まってるし、キャッチャーの構えたところへきっちり投げている」ということで
さっき俺が言ったようなちゃんとコントロールされた良い球を投げているってことも
語ってくれていますね。さすが茂野じーちゃんはお目が高い!ナイスな解説ですよ!とにかく今日の卜部は
すごくいいピッチングをしてるってことですよね、
おいよく聞いておけよワタルのボケはよぉ!(えー

「球速は平凡でも、あの制球力で丁寧な配球をすれば…」

パン!!



「ストラックアウッ!!」

「強豪でもそうは打てんよ」

おおお、そして一流バッターのミチルをも三振に切って取る卜部!
これは凄いですよ、ミチルの打撃力は相当なもんで、それを抑えることは光さんも全然できてなかったですからね
卜部の投球術とアンディのリードが合わさったことで、ミチルを封じ込めるほどの力を発揮したってことか

「すっげえ!やるじゃん卜部!」

(あれがピッチングか…!速い球だけがピッチャーじゃないんだ!)



そんな好投する卜部の姿を見て、あれこそが本物のピッチャーだというような
感激した気持ちになっていた光さん。ふむ…それはいいんですが前にもこんなシーンありませんでしたか!?
そう、あれは小森のチームと戦った時に、アンディの勇姿を見た大吾が



あれこそが本物のキャッチャーだと感激していたっていう…お前ら似たようなことやってんな!
ともかく光さんと大吾にとって、卜部とアンディは理想的な存在だってことですよね
今後は大吾たちもそういう本物の選手になることを目指して頑張っていくってことでしょうか
それにしても、卜部とアンディがここまで理想的な存在として語られるとはどえらい出世したなあ
アンディに関してはだいぶ前から超一流選手として語られてますが、卜部は大丈夫か?お前このスピード出世に耐えられるのか?(えー

「どうしたミチル!三振くらうレベルのピッチャーじゃねーだろ!?たるんでんぞ!!」

って、そんな卜部に三振を受けたミチルがベンチに帰ってくると、またしてもワタルのトンチキな怒鳴り声が響くことに!
お前なぁ!これだけ茂野じーちゃんも光さんも、卜部は凄いピッチャーだと実感しているのに
それが全然分かってないアホはお前だけじゃねーか!(えー

どんだけボンクラなんだよ!さすがにひどすぎるだろ…なんていうかワタルは、小松やミチルが三振したっていう
その結果だけを見て文句を言ってますよね。”三振”っていう結果だけしか見てなくて
その内容についてはまるで考えてないから、「三振した奴はたるんでる」ってバカなこと言ってるんだと思います

今の場合で重要なのは、三振したっていう結果の方じゃなくて、
なぜ小松やミチルがそうなったのかっていう原因の方だろと思うわけなんですよ
つまりは卜部が好投をしているからそうなってるわけで。そんな風に、チームに問題が起こった時は原因に目を向けるのが大事なんですよ

これは2日前のワートリ感想でも語ったことですよね。原因分析ってのは大事なんだからまずそれをやれと。
ワタルの奴はそれを全然やってないうえに、味方に対して理不尽に罵倒しまくるという暴挙までやらかしてるので
これはもう会社の上司にいたら最悪に無能なタイプですよ(えー

たとえばワタルが上司だった場合、ワートリの千佳ちゃんに対しては
「何やってんだ雨取!そんな簡単な狙撃外してんじゃねーよ!たるんでんぞ!!」
と「狙撃を外した」という結果だけを見て怒鳴りつけ、ウメハラに対しても
「何やってんだウメハラ!ガイルなんかに負けてんじゃねーよ!たるんでんぞ!!」
と「ガイルに負けた」という結果だけを見て怒鳴りつけるっていう…
いやぁ最低ですわ。これぞ最低の無能上司ですわ…
原因をまったく考えずに、ただ怒鳴るだけで問題が解決すると思ってるっていうね。こういう無能上司って実際にいるんだよなぁ…

スパアアアアン!!

「ストラックアウッ!」

「なっ…」

「たるんでんのはあんたじゃない、渉?」

「!」




そして無能バカのワタルがギャーギャーわめいている間に、次のバッターも卜部によって三振に取られる結果となってしまいました
この回のバッターは誰も卜部のピッチングに手も足も出ず三者三振ですよ。
これはもうどう考えても卜部が好投をしてるってことで、「いい加減気づけよこのボケ、たるんでるのはお前だよワタル」
ミチルにもガツンと言われちゃってますね

というか初期の頃とはミチルとワタルの役割が逆になってるじゃねーか!!
試合が始まる前までは、ドルフィンズのことめっちゃナメてるのはミチルだっただろ!
「あんなザコども警戒なんてしなくても余裕で勝てるし」と見下していて、それをワタルが
「あいつらにもここまで勝ち上がってきた実績がある。地区予選だからって油断するな」
いさめる形になっていたわけですが、今はもう完全に逆になっとる!!

なんでこうなってしまったのか…そういえば大吾と光さんもそんな感じになってますよね
以前は光さんの方がメンタル強くて大吾を引っ張っていたのに、今はもう完全に逆っていう…
この逆転現象は一体なんなん!?まるでお互いの人格が入れ替わったみたいじゃないですか!?
もしかして満田先生は君の名はにガチでハマってしまって入れ替わりネタをやろうと…(えー
いやもうほんと、そうとでも思わないと説明がつきませんわ…
これはもうグラウンドの上に隕石降ってきてますわ…隕石が降ってきて人格がな…次回に続く!



サンデー感想:MAJOR 2nd 第72話「反撃開始…?」



「へえ、5対3っていい試合してんじゃん」

「いずみ!練習は終わったの?」

「うん。大吾は頑張ってる?」

さて前回、卜部とアンディの活躍により、東斗打線を上手い具合に抑え込んだドルフィンズでしたが…
今回はというと、そんな試合を観戦しにいずみ姉ちゃんが現れたシーンで始まります。
これは普通に嬉しいですね、俺にとってこの漫画で一番好きな女性キャラがいずみ姉ちゃんで、
一番好きな男性キャラがアンディなので、
この2人が揃うとなればそれだけ読むモチベーションも上がるってもんです

《5回裏、ドルフィンズの攻撃は…9番、ライト、佐倉さん》

そんな中、5回裏の攻撃でバッターボックスに立ったのは睦子…ってちょっと待て、5回裏!?
冒頭に貼った画像でスコアボードが見れますけど、今の攻撃って5回表じゃねーのかよ!!
なんかこの手の間違い多くないっすか!?以前にも表と裏で間違えてる場面があったような…おいおいしっかりしてくれよ



(こいつには一打席目にヒットを打たれてる…不用意に行くなよ小松!)

そんな中、打席に入った睦子をかなり警戒して、気を引き締めてかかるようにと指示するワタル。
ほほう、ワタルと言えば前回は超スーパー油断しまくりで今にも足元すくわれそうな小者という
印象が強かったですが、今回は心を入れ替えて、ちゃんと油断せずに戦おうという気になったようですね
俺としてはこれは好印象ですよ、やはりライバルはこれぐらいしっかりした奴じゃないと…

カキイイイイン!!

「!?」

「やったーっ!!佐倉がまた打ったーっ!!」

(なんだあの9番…!?悪くない球だったのにまた打ちやがった!?)

ってうわあああ、そんなワタルの警戒心をも上回る睦子の恐るべきバッティングセンス!
小松もいい球を投げたはずが、睦子はそれをたやすく弾き返しセンター前ヒットを放つ結果に!
さすがに睦子のミート力は抜群としか言いようがないですね…そして睦子が塁に出た後、続く1番・木村は手堅く送りバントすることに。
これが普通に成功して、ワンナウトランナー二塁で大吾の打席となりますが…

《2番、レフト、茂野君》

「大吾きたァ!」



「バントあるぞ!ミチル!前進守備だ!」

「うっ…(ば、ばれてる…!)」

ああしかし、大吾が打席に立った瞬間に「どうせバントしてくるんだろ」とバント警戒の守備陣形を敷いてきたワタル!
そりゃそうですわな…これまで大吾はこの試合でひたすらバントしかしてないので、それを読まれるというのも仕方のない話です
そんなわけでバリバリにバント警戒されまくりの中、うかつに動けなくなってしまった大吾はというと…

ズバアアアン!

「ストライーク!」

(くそ、これだけチャージされたらバントは無理だ…!こうなったら打つしかない!)

ブウウウン!

「ストライクツー!!」

(くそっ…ダメだ!かすりもしない…!)

ああ、バントは無理と悟ってヒッティングに切り替えたものの、まったくボールを捉えられずにむなしく空振りする大吾!
うーむ…まあそもそも大吾がこの試合ずっとバントしてるのって、第一打席で小松の球を見て
「普通に打ったんじゃとても当てられそうにない」って思ったのが始まりですからね
今こうして普通に打っても当てられないのは仕方ないっていうか…

(ツーナッシングだ、もうバントはない。定位置でいいぞ)

おっとしかし、ツーストライクになったことで「もうバントはない」と予測し、バント警戒の陣形を元に戻すワタル!
ツメの甘い奴やで!これはむしろ、大吾にとってはバントを狙うチャンスができたんじゃないでしょうか
確かにスリーバントというリスクはありますが、普通に打ったところで当たらないわけだし、
それよりは成功の可能性があるバントに賭けた方が…

(ダメか…あれだけ練習したけど…しょせんセーフティバントなんて、
 警戒されたら役に立たないセコイだまし討ちか…)

がしかし、「バントなんて警戒されたらなんの役にも立たねーな」とすっかり諦めムードになってしまった大吾。おいいいい!
なんでそこで諦めるんだよ!諦めんなお前!どうしてそこでやめるんだそこで!
もう少し頑張ってみろよ!ダメダメダメ諦めたら!あともうちょっとの所なんだから!
(えー
「警戒されたらバントは役に立たない」って大吾は言ってますが、確かにそれはそうかもしれないけど
今まさに相手がその警戒を解いた瞬間じゃないですか!今ならバントも役に立つんだよ!
せっかく自分の武器が使えるようになったのに、そのことに気づかないなんて…大吾のやつ頼むでホンマに

「こらーしっかりしろ大吾!!」



「調子に乗ってフルスイングしてんな!やってないことはできないぞ凡人28号!」

(ね、姉ちゃん…)

とその時、諦めてヒッティングに出ようする大吾に対して姉ちゃんからの檄が!ナイスですよ姉ちゃん
練習でやってないことを無理にやろうとするなと。今までやってきたことをきっちり出せと。確かにその通りです
ドリフターズの信長も言ってましたね、「戦というのはそれまで積んできたことの帰結だ」と。
つまり、今まで準備してきたことの集大成を試合で出すべきであって、何も準備してないものを出しても仕方ないってことですよ

ウメハラもこれと同じことを言ってました、「試合というのは練習でやったことを発表する場なんだ」と。
かの有名な「背水の逆転劇」ってウメハラの動画がありますよね、ウメハラが残り体力ゼロの追い詰められた状態から
ジャスティンの放った鳳翼扇を全段ブロッキングして、反撃のジャンプ大キック→しゃがみ中キック→昇竜拳→疾風迅雷脚を叩き込んで
逆転勝利したやつ。あれについてウメハラがなんと言っているかというと
「今まできちんと練習してきたことだから自信を持ってやれた」と言っているんですよ
そう、試合中にその場の思いつきでやったプレイじゃなくて、事前に繰り返し練習してきちんと仕上げてきたプレイだから
あれだけピンチの状況でもしっかり自信を持ってやれたってことなんですよ

今まさに大吾はそれと同じ状況だと思います、ツーストライクに追い込まれて後がない状況なわけですけど
それだけピンチな状況でも今まで練習したことに自信を持って、それを出すべきだと。
そうすればもしかしたら、ウメハラのようにギネス記録になるくらい動画が伸びまくるかもしれないと。(えー

(そうか…そうだよ…今はむしろチャンスだ!)

バッ!

(追い込まれてる時こそ、
 一番自信のあることをやればいいんだ!!)



そしてついに、覚悟を決めてスリーバントの体勢に入った大吾!まさしく俺の注文通りの展開!
「追い込まれてる時こそ自信のあることをやればいい」っていうのも、まさに今俺が力説した通りですね
これはあれですね…あとはこの動画を撮ってYOUTUBEに投稿すれば、
ギネス記録を狙えるくらいの再生数が…(えー  次回に続く!




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