こないだから月刊マガジンでやってる修羅の刻・昭和編が面白いですね このシリーズは正直、つい最近までやってた修羅の門・第弐門が「いまいち微妙だなー」って印象を拭い切れなかったんで 新しく始まったこの話もあんまり期待してなかったんですが、読んでみたら意外に面白くて今では結構楽しみにしてます 今回のシリーズの何がいいかって、ケンシン・マエダが主役級の扱いなんですよね ケンシン・マエダは修羅の門・第弐門に登場したキャラなんですけど、俺にとってかなりお気に入りのキャラなんですよ さっき「第弐門は微妙だった」と言ったわけですが、その第弐門の中でも ケンシン・マエダと九十九がバトルする回だけは好きだったというか この回だけはケンシン・マエダが勝つのか九十九が勝つのか、勝敗の行方が分からなくてドキドキしながら読んでましたね ケンシンの良いところは、変な能力だとか小細工に頼らなくて純粋に強いっていうところかなあ。 たとえば第弐門のラスボスだった海堂は、最終的に「一切の因果を受け入れ飲み込む」というよく分からないチート能力に 目覚めてしまって、相手のどんな攻撃も食らわない・当たらないという、なんだか超能力者みたいなキャラになってしまったし。 あともう1人、第弐門の強敵といえば姜子牙がいますが、こいつはなんというかとにかく戦い方がセコかったというか 正攻法で戦っても九十九に勝てないってんで、ルール違反の暗器をひたすら使いまくったり あげくの果てには観戦していたヒロインに攻撃して九十九の注意を逸らすとか、そんなゲスい真似しないと勝てないのかよってくらい セコくて汚い戦術のオンパレードだったんで、正直こいつの戦い方には魅力を感じなかったし早く負けろと思ってましたね そんな中でケンシン・マエダは、チート能力もセコい小細工もなくとにかく地力が高いってところが好きでした こういうキャラを好きになるのって、キン肉マンとか読んでても同じ傾向がありましたね たとえばチート無敵技のおかげで強い時間超人だとか、セコい小細工を多用するキン肉マンスーパーフェニックスよりも とにかく地力が高くてひたすらに強いガンマンの方が、強敵ってイメージあったしキャラとしても好感が持てるっていうね。 ケンシンの具体的な強さについては、実際に戦った九十九が 「俺はケンシン・マエダと仕合った…そいつの拳はボルトより骨に効いた… そいつの投げはライアンより疾く巧みだった…そして宮本より危険を読む勘が優れていた… その上で毅波よりも踏み込んできた…」とかって、これまで第弐門で九十九が戦ってきた連中を ケンシンはあらゆる点で凌駕しているという説明が印象的でした。 こういう「今まで登場したキャラの長所を併せ持っている」って、すごくボスキャラっぽい雰囲気ありませんか? たとえばキン肉マンの悪魔将軍も「力はサンシャイン!テクニックはザ・ニンジャ!スピードはプラネットマン! 残虐性はジャンクマン!ボディの強靭さはスニゲーター!」とかって特徴があったし。 なんかさっきからキン肉マンの話ばっかしてるな(えー さて、そんな風にあらゆる能力が高いケンシンですが、特に投げ技に関しては絶対の自信を持っていて、 「生まれてこのかた稽古以外で投げられたことがない」って豪語してましたよね 普通はこういうセリフを言うのって、その自信を粉砕されるフラグみたいなもんだと思うんですが (たとえば「この技を破った格闘者は1人としていない!」って技をディオに破られて死んだダイアーさんとか) ただしケンシン・マエダに限っては、そんなフラグもクソもなく本当に破りようがない投げの実力を持っていて 特に「稽古は終わりだ。お前が俺を投げることは二度とない」って宣言してからは、 本当に1回も九十九の投げを食らってないですよね。そこもやっぱりインパクトでかかったです 何しろ九十九の戦闘スタイルとして、今まで印象的だったのが あえて相手の得意分野で勝負して、それを打ち破って勝つってことなわけで。 これまで九十九はそういうスタイルで勝ってきて、並の相手なら何が得意だろうが九十九のほうが上を行くんですが でもケンシンの投げに関しては本当に強すぎて最後まで打ち破れなかったってのが衝撃でしたねえ あとケンシンと戦った時の九十九って、戦いが始まって割とすぐに眠れる修羅が目を覚ましたわけですが そんな修羅モードの九十九を相手に、ケンシンはしばらく稽古モードのままで互角に戦ってましたよね そしてしばらくした後に、例の「稽古は終わりだ」から本気を出し始めて そうしたら修羅モードの九十九を完全に圧倒してしまったという。 これまで九十九が苦戦する時って、修羅が起きるのに時間がかかったり、半分くらいしか起きてなかったり、 要するに修羅が起きる前の段階でいろいろと苦戦してたわけですよね。で、それが完全に起きた時は相手を圧倒できるっていう。 仮に相手が修羅モードについてくるぐらい強かったとしても、圧倒までは行かないにしろ互角以上までは持っていけたと思います しかしこのケンシンに関しては修羅が起きようが起きまいが関係ないレベルであしらわれてしまったというか、 修羅の九十九をあそこまで地力で上回った奴って、他にいないんじゃないですかね。(ラスボスの海堂は置いといて) 何しろ戦いが終わった後に、ケンシンに勝利した九十九が 「俺よりあんたの方が強い。俺はあんたより臆病だっただけだ」って言うぐらいですからね。 素の実力ではケンシンの方が上だってことを明言しちゃってるという。それぐらいケンシンの強さは印象的だったなー 話が長くなりましたが、まあともかく俺の中でケンシン・マエダってのはすごく存在感のあるキャラなわけです それが主役級の扱いで、しかも若くてイケメンな時代が描かれるってんで、今回の外伝は興味ありますねー それにケンシン1人じゃなくて、飄々とした性格の山田さんと一緒の旅をするっていうのもいい味出してます。 山田さんにバッグをパクられそうになって慌てたり、「ケンちゃん」とか呼ばれて調子が狂ったり それと今回はやっぱり、九十九の母ちゃんの静流が出てくるってのもポイントですよね
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■月刊マガジン感想:修羅の刻・昭和編 第参話 「じゃ、朝ごはんにしましょう。卵が6つもあるんですよ、 1つは茹でて、もう1つは麦飯にかけて食べましょう」 「お、おう」 「いいですねぇ」 ----------------------- 「今日は山に入りましょう、大きな倒木があるんです。 1人じゃ無理なんですけど3人なら運べるし、それを薪にしてください」 「お、おう」 「いいですねぇ」 ----------------------- 「今日はイノシシを獲ります、このあたりイノシシは多くないんですけど、 昨日大きな足跡を見つけましたからまだいますよぉ」 「お、おう」 「いいですねぇ」 ----------------------- 「明日からは燻製まつりです、この前の肉は塩漬け済んでますから、どんどん燻しますよぉ」 「お、おう」 「いいですねぇ」 月刊マガジンでやってる修羅の刻ですが、今回もまた面白かったので感想書くことにします。 最強と名高い陸奥の一族を倒すために、前回陸奥の里にやってきたケンシンですが あいにくお目当ての陸奥が留守だったために、陸奥の娘である静流、不破の一族である山田さんと一緒に 陸奥の帰りを待ちながら、しばらく共同生活を送ることになります。 その様子が冒頭のやり取りなんですが、 「今日は○○しましょう」「お、おう」「いいですねぇ」「明日は△△しましょう」「お、おう」「いいですねぇ」って 毎日3人仲良く色々やってるのがなんか微笑ましいですね ケンシンは陸奥を倒すことが人生の目標だし、山田さんは陸奥と相容れない不破の一族なんですが、 そんな風に本来ならギスギスしてもおかしくない3人が、こうやって仲良く共同生活を送ってるというのは 見ててなんだか感慨深い気持ちになってしまいます 「今日は何をするんですかね?」 「今日は稽古をします」 「稽古?」 「私が陸奥になるためには、もっと強くならないといけませんから。 山を駆けたりイノシシを獲ったりで自然と力はつきますが、技は稽古しないと身になりません」 そんなある日、いつもの薪割りやイノシシ狩りではなく「稽古をする」と言い出した静流。 陸奥の一族としてその名を継ぐためには、それに見合うだけの強さが必要だというわけですね そして稽古相手には、「陸奥を超えたいんでしょ?」とケンシンを指名しますが、ケンシンとしてはあんまり気が進まない様子で… 「大丈夫です、私はまだ陸奥じゃないし気楽に… ケンさんが勝っても陸奥を超えたことにはならないし、なにより稽古ですから、 私が一本取ってもマエダの負けにはなりませんよ」 「(ピク…)俺から一本取る?あなたが?」 おっとこれは静流のなかなか挑戦的な発言ですよ、「私が勝っちゃってもノーカウントでいいんで」みたいに言われてしまっては さすがにケンシンも「俺に勝てると思ってんのかコノヤロー」と少々カチンときた様子。 もしかすると静流としては悪気はなかったのかもしれませんが…
(やっぱり若いなケンちゃん、舐めてるんだろうな静流さんを。でも舐めてるのは、静流さんも同じかな) (やば…!ケンちゃんその目は…!) (あれ…!?) 「違う…」 これがその葉月です。江戸時代に生きていた静流のご先祖様ですが、技やスピードがあっても女性だったためパワーが足りず、 |
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■月刊マガジン感想:修羅の刻・昭和編 第四話 「ではケンさん、脱いでください」 「えっ」 「寸法を測ります、服作るって言いましたよ。正しくは仕立て直しですけどね」 さて今回の修羅の刻ですが、いきなり静流が「脱いで」と言い出すという驚きのシーンで始まりました というのも、前回ケンシンと静流が組手をした時に、ケンシンの衣服が破れてしまったんですね なので静流が服を直してあげるという流れになったわけです まあなんにしても2人がイチャイチャしてることには変わりませんが…そして、この様子を見せられてしまった山田さんはというと 「…」 「ケンさん、服ができるまでこの着物着ててくださいね。これ昔、私が初めて父さん用に作ったんですよぉ〜」 「お、おう」 「…」 「あ〜〜、僕の長半纏もなんだか傷んできたなぁ」 「(ケンシンとイチャイチャしながら)…え?現さん何か言いました?」 「…嘘を言いました」 「またですかぁ〜、困った人ですよねぇ」 「お、おう」 「ハ、ハッハッハッ!」 ああ、自分もかまって欲しくて「あっ僕の服も傷んできてるわ〜(チラッ)これだいぶ傷んできてるわ〜(チラッチラッ)」と 露骨にアピールする山田さんですが、「え、何か言いました?」と完全スルーされる哀れな結果に! や、山田さーん!!山田さんもけっこう静流には気がありそうなのに、静流にはてんでその気がないのか!? そんなわけで、イチャコラする2人を指をくわえて見るという悲しい夜を過ごした山田さんは、そのまま翌朝を迎えるわけですが… 「ふう、これでよしっと…ケンちゃんの方できたかい?」 うわああああ!なんてことだ、この朝山田さんはケンシンと手分けして大工仕事をしていたわけですが、 ケンシンの仕事が終わったか見に行くとそこにはまたもイチャイチャしている2人の姿が! ぐおおおお!これはきつい、この山田さんの立場はきつい、まあ落ち着いて考えれば 静流が作った服をケンシンに渡してるだけなんですけど、山田さんとしては 気になる女の子が自分に見向きもせずに他の男とばっか話してるわけなんで、 これは嫉妬の炎がメラメラと燃えてきちゃいますよねー、マジの三角関係じゃないですか!いやあ面白くなってきたな 「あっ…父さん!」 「あ…ケンちゃん、帰ってきたよ陸奥が」 「…!(ニィ)」 って、そんなラブコメムードが3人に広がる中で、とうとう家に戻ってきた陸奥の継承者・真玄! 「ラブコメは許しまへんでー!!」と言わんばかりの登場タイミングですね 実際に今までの空気が一変してしまいます。これまでの生活で穏やかになりつつあったケンシンも、 「オレの獲物がようやく出てきたか」と不敵な笑みを浮かべ、みるみる鬼の表情に変わってしまうことに… 「オレは前田光世の遺志を継ぐ者、ケンシン・マエダ」 「ほう、前田光世ときたか…」 「名を聞こう」 「陸奥真玄。それが名じゃ」 そしてお互いに名前を名乗りあう2人。真玄の方も「前田光世」と聞いて、ケンシンの素性にすぐピンときたようですね (陸奥真玄…か。確かに強そうだ…でもうちの親父と同じくらいの歳か? がしかし、自分の父親が「ブランカより弱い」と言われたことが我慢ならない様子の静流!ヒャー怖い とその時、「いや〜あんた、せっかく強そうなのに逃げ腰なんすね〜、できそこないっすね〜」と キター!!ここで山田さんが真玄を一喝! ゴォッ!!
といったところでしょうか(えー 「本気でやってもいいか?」「(ニィ)」 |
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今週のチャンピオン読んだら、刃牙道にいきなり前田光世が出てきて吹いた
「なっ…逃げた!?」
っていうことだったんやな…(えー
そんな2人がやってきたのは、辺り一面石だらけの岩場です。 「ああ…(ケンさんね…まったく…)」
この場合は先に立ち上がって「優勝したもんねー!!」と叫んだ方が勝ちになるというルールが。 そんな子作りをの後の夜遅く、静流は山田さんと一緒の布団の中で「陸奥の母になれる」と語っていました そんな九十九の後ろ姿を見送るのは、病で亡くなった静流ともう1人の若い男… |
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