2月29日

サンデー感想:MAJOR 2nd 第43話「特殊シフト」



さて前回、せっかくヒット性の当たりを打ったものの、相手の特殊シフトにまんまと阻まれてしまった大吾。
その特殊シフトについてですが、相手チームはピッチャーが投げると同時に素早く動いて守備陣形を変えているようですね
ピッチャーが投げると同時に陣形を変える…マジですか、これを聞いて俺が思い出したのは
「キャプテン」という漫画の金成中との試合ですね

考えてみれば今回の試合って、金成中との試合と状況がえらく似てるなあと思うんですよ
ざっと考えて共通点が5つほどありますね。その5つというのがそれぞれ何かというと
共通点その1・地区予選の第二回戦で主人公達が戦う相手

共通点その2・データ野球を得意としており、相手の長所・短所をメモして調べている

共通点その3・相手ベンチにメガネの軍師キャラがいる。
軍師キャラは選手ではなく、ベンチから指示を出す役

共通点その4・初回、先頭バッターがセーフティバントで出塁する

共通点その5・守備ではピッチャーが投げると同時に選手が動き、
ヒット性の当たりもアウトにしてしまう

こんな感じでしょうかね、なんか色々似てないですか満田先生!これは単なる偶然なのか、それとも
「久々にキャプテン読んだらおもろいやんけ、ちょっと真似したろ」
満田先生がついキャプテンの面白さにかられて真似してしまったのか(えー

「な、なんだありゃ!?右がガラ空きじゃねーか!二・三塁間に3人、
 一・二塁間はセカンドの位置にファーストだけだと!?」

さてともかく、ピッチャーが投げると同時に特殊シフトへ移動している相手チームですが、
その陣形というのはちょうど王シフトを鏡写しにしたような形でした



王シフトっていうのは、左をガラガラにして右に守備を偏らせるというシフトでしたが、
このチームはそのまったく逆をやってますね。なんでかというと王貞治は左バッターだけど、大吾たちは右バッターだからでしょう

左バッターの王が打球を引っ張れば、ボールは右に飛んで行くけど
右バッターの大吾たちが打球を引っ張れば、ボールは左に飛んで行くっていうその差ですね。
おそらく、大吾たちのチームにも左バッターがいるなら、その時は相手チームも王シフトとまったく同じ陣形を取るんじゃないでしょうか

「なるほどそういうことか…確かにスローボールは振り遅れにくいから
 左に飛びやすい。三遊間を固めるのは理にかなってる」

「じゃ、じゃあ右打ちすればいいじゃねーか!簡単にあんなシフト破れるぜ!」

「簡単に言うな、小学生だぞ?超山なりのボールに合わせるだけでも難しいのに、
 流し打ちなんて芸当できるか!」

そんな特殊シフトの弱点というのは、もちろんガラガラになっている右方向に打てばいいということなんですが…
しかし、相手の超スローボールはただでさえまともに打つのが難しいと前回さんざん語ったばかりです。
そんな風に難易度の高いボールを、さらに流し打ちして綺麗に右へ飛ばすなんてことは、到底無理な注文というもの…
ちなみに、いま打席に立っている卜部はどうなったかというと

ブン!!

「あれ…」

「ストライクスリー!!」



「あ…振り逃げだ!走れ卜部ーっ!!」

なんと相手のボールにカスリもせず三振!!なんとも無様な姿をさらしてしまいましたが、
運良くキャッチャーがボールを逸らしてくれたおかげで、どうにか振り逃げで出塁できたという…
ともかくですよ、卜部でもあのスローボールには当てることさえ難しいということで、
やはりそれを流し打ちで思い通りの方向に飛ばすというのは、あまりにもハードルが高いということに…

(くそ、振り逃げとかダッセーけど、まあいい…塁に出たらこっちのもんだ!)

ダダダダダ!

「走った!?」

(あの遅い球なら、盗塁は楽勝だろ!)

がしかし、塁に出てからはすぐさま二塁への盗塁を決めてチャンスを広げる卜部!
なるほど、無敵に思えたあのスローボールにも、盗塁に対してはまったくの無防備という弱点があったんですね
バッターを打ち取るのは得意でも、ランナーを刺すことは全然できないというわけか
卜部にしてみれば、さっきの相手の攻撃でさんざん盗塁を決められまくった後なので、
「お前も同じ苦しみを味わえや」とうっぷんを晴らすのにちょうどいいですね(えー
そんなわけで、二塁への盗塁の後は、さらに三塁へも盗塁しようとする卜部ですが…

ヒュ!!

「な…何ィ!?はやっ!!」

スパアアアン!

「アウトォ!スリーアウトチェンジ!」

「え…!?」

ゲー!?なんとその時、まるでムチのようにしなる腕の動きで、一転して急激な速球を投げ込んできた相手ピッチャー!
この速さには卜部の盗塁もまったく間に合わず、簡単に刺されてしまいチェンジとなったという…
うーむ、単なるスローボール一辺倒のピッチャーじゃなくて、こういった特殊なクイック投法まで会得しているとは…
こいつ本当に近所の小学生かよ…(えー  やることが常人離れしてて完全に化け物プレイヤーですよ!

とはいえ、確かに相手ピッチャーの能力は脅威ではあるものの、
ああいった速球を投げてくると分かれば、逆に攻略法は見えてきた気がしますね
例えばの話、今みたいにランナーが出た状況なら、
常にランナーを走らせて、バッターは速球にだけ狙い球を絞ればいいんじゃないでしょうか

その場合、相手が速球を投げてくれば、バッターも当てるぐらいのことはなんとか出来るだろうし
その打球が運良く右方向に転がれば、相手シフトの弱点を突けるので一気に得点チャンスになるってわけですよ
それと逆に、相手がスローボールを投げてきた場合ですが、そうなるとバッターは打てないわけなんですけど
代わりにランナーの盗塁は簡単に成功するので、さっきの卜部のようにどんどん先の塁へ進んでいけるわけなんですな

というわけで、ランナーさえ出れば案外なんとかなりそうやなというのが、今回読んだ感想でした。
まあ、あの化け物小学生のことだから、まだ他にも奥の手があるのかもしれませんが…次回に続く!

(C)満田拓也/小学館


2月27日



今週木曜、とうとうこの日が来てしまいましたね…侵略!イカ娘最終回の日が。
正直、1ヶ月くらい前から最終回が近いとは聞いていましたが、まさか本当に終わるとは思ってませんでした
なぜならチャンピオンって、よく漫画のタイトルを少し変えてコミックスを1から仕切り直しって手法を取るじゃないですか

グラップラー刃牙 → バキ → 範馬刃牙 → 刃牙道とか、
ドカベンプロ野球編 → ドカベンスーパースターズ編 → ドカベンドリームトーナメント編とかやってるあれですよ
話の節目でタイトルを変えて、コミックスの数字を1巻にリセットするっていう。
なんでこういう風にするかというと、その方が単行本がよく売れるみたいなんですね

同じタイトルで50巻も60巻も続けてると、コミックスを買ったことがない客からしたら敷居が高く感じてしまって、
新規の客層をなかなか取り込めないんだとか。イカ娘もなんだかんだでもう20巻を超えてるので、
タイトルを変えて仕切り直すにはちょうどいい時期だと思ってたんですよね

しかしまさか仕切り直しではなくて本当に終わってしまうとは…
今年ってイカ娘にとって結構話題のあった年だったやんか!
最たる例としてはやっぱりスプラトゥーンの大ヒットですよ
「イカの美少女が主人公」という点でイカ娘と共通点があって、
お互いに色んなコラボして相乗効果で高め合ってきたじゃないですか!



ちなみに今回も、スプラトゥーン公式からこうしてイカ娘最終回をねぎらう描き下ろしイラスト
寄せられていました。これだけ密接な関係にありながらなんで終わってしまったんや!
「もうちょっとだけ続くんじゃ」とかやってくれてもよかったやんか!

そういえばイカ娘フェラーリなんかも、長い間しばらく活動してなかったのが
今年になって再始動したとかいう話を聞いた気がしますが…それでなんで最終回になってしまったんや
終わるにしても今じゃないと思うんだが…もうちょっとこう、スプラトゥーンの人気が下火になって
イカ娘フェラーリが再び活動を終えるような時期に、本編も幕を下ろすってことでよかったんじゃないですか!?
わかんねえ…俺にはわかんねえよ…「長い間連載お疲れ様でした」とか言えそうにねえよ…ぐああああああああ

(C)安部真弘/秋田書店



アニメ感想:バトルスピリッツ烈火魂(バーニングソウル) 第45話「受け継がれる想い」

(早雲…俺たちのして来たことは、決してムダなんかじゃない…!)

さて前回、信長とのバトルで陵辱の限りを尽くされてしまった早雲ちゃんですが、
今回はというと、信長にレイプされた心の傷が癒えずに病院のベッドで眠っていました
まったく信長のやつ大変なことをしでかしたもんですな、中学生のいたいけな少女をレイプで病院送りにするとは…

「幸村…姫は…姫は必ずまた立ち上がる…!
 だから頼む、大六天魔王を倒し、姫やお前達の歩んできた道が正しかったことを
 証明してくれ!姫の仇を討ってくれ幸村!!」

「ああ…!」

そして早雲ちゃんの舎弟たちから、今は亡き早雲ちゃんのためにも仇を討って欲しい
懇願される幸村。そうですね、今は亡き早雲ちゃんのためにも…今は亡き早雲ちゃん…(えー
ともかくこれで、幸村の「大六天魔王をブッ倒す」という思いは最高潮に高まったようです
これはもしかして、この気持ちをぶつけるために、準決勝でもう信長と幸村が激突するという展開もありうるか?

《いよぉーっ!バトスピ戦国チャンピオンシップも、次はいよいよ準決勝だ!
 今日はその対戦カードの抽選を行うぞぉーっ!!》

そんなわけで気になる準決勝の対戦カードですが、さっそくその組み合わせ抽選が行われるようですね
準決勝に残ったのは幸村、利家、謙信、信長の4人ですが、早雲ちゃんの仇討ちという流れをそのままここへ持ってくるなら
幸村vs信長、利家vs謙信という組み合わせでしょうね。この場合、利家vs謙信もなかなか面白いものになると思います
なぜならこの2人はお互いに戦国六武将の使い手だから。これまで戦国六武将同士が激突したシーンというのは
1度もなかったので、それを見せるには絶好のチャンスですよ。で、決勝に勝ち上がるのは幸村と利家になるだろうから
最後は幸村vs利家というライバル対決で締められますよね
これはなかなか綺麗に話がまとまりそうな組み合わせって気がします

他にありそうな組み合わせとしては、準決勝で幸村vs利家、謙信vs信長というパターンかな。
幸村vs利家のライバル対決を先にやるってことと、謙信vs信長の対決もなにげに見応えありそうですよね
何しろ謙信は、これまでの描写から明らかに善を貫くことに一番こだわっているバトラーなので、
悪の道を突っ走っている信長との対決というのは、善と悪の完全に対照的な2人が激突するという
因縁深いものになりそうですからね。そして勝ち上がった幸村と信長が決勝で最後の決着をつけるという…
個人的には、この組み合わせがライバル対決、善と悪の対決、主人公とラスボスの対決って具合に
どの試合も盛り上がる要素があって面白くなりそうな気がするなあ

《ついに運命の抽選が決まったぁーっ!!》



《準決勝第1試合は白銀謙信vs烈火幸村!
 第2試合は大六天魔王vs炎利家だぁーっ!!》

えええええええええ!?ちょっ、おいおい何その組み合わせ!?
謙信vs幸村と、信長vs利家だとォ!?その組み合わせで一体何がしたいんですか!?(えー
なんかすごく因縁うっすい者同士がぶつかってしまった気が…しかも信長vs利家ってことは、
幸村はどちらか一方としか戦えないじゃないですか。というか十中八九信長が勝つだろうから、
幸村vs利家のライバル対決は実現しないまま終わるのか…

それともあれですかね、遊戯王のバトルシティ編ラストシーンみたいに、大会が終わった後
「行くぜトシ!俺たちの戦国チャピオンシップはまだ終わらない!」って
幸村が個人的に利家との決着をつけようとするシーンでバトルスピリッツ烈火魂・完ってなるんでしょうかね(えー

「フン、あのいけ好かねえ大六天魔王をブッ倒して、
 気分よく決勝に行けるなら好都合だ」

「トシ…大六天魔王は任せたぞ!」

「幸村、やっぱりお前とは決勝の大舞台で決着をつけねえとな。
 間違っても負けんじゃねえぞ!」

そんなわけで信長との対戦が決まった利家ですが、利家にとってこの準決勝はただの通過点でしかなく、
そんなことより決勝戦を幸村と戦いたいので「間違っても負けんじゃねえぞ」と約束を…
いやいやこんなんどう考えても利家の負けフラグに決まってんじゃないですか!
幸村との約束なんて利家の敗北を引き立てるためのスパイスですよ!こりゃ次の次回予告はもうアレで決まりですねー

やめて!破ノ型の六天ラッシュでレオンランサーを焼き払われたら、
闇のゲームでスピリットと繋がってる利家の魂も燃え尽きちゃう!
お願い、死なないで利家!あんたが今ここで倒れたら、
幸村との約束はどうなっちゃうの!?
ライフはまだ残ってる、ここを耐えれば大六天魔王に勝てるんだから!
次回、利家死す。デュエルスタンバイ!!(えー

「よう。ちいとばかし付き合ってくれや」

「利家か…なんだ?」

「次はあの大六天魔王が相手だ。肩慣らしをしてえところだが、
 他に骨のある奴がいねえ。バトルと行こうぜ」

「フ…俺に負けて自信をなくし、念願の幸村戦が出来なくなっても知らんぞ?」

そんなわけで死亡フラグが立ちまくってしまった利家ですが、それでも信長との戦いに向けて特訓するために
信玄を声をかけて特訓バトルを始めることになります。それにしても信玄のやつ、利家の誘いに対して
「愛する幸村と戦えなくなっても知らんぞ?」みたいになんかホモくさい返答してますね(えー



「アタックだ!戦国六武将レオンランサー!!」

「迎え撃て!戦国六武将ムドウ!!」

「「おおおおおおおお!!」」

ズドドドドドド!!

「フ…戦いとは1対1の真剣勝負、バトラーとは誰もが一匹狼。
 その信念に変わりなし!だが炎利家よ、うぬと出会えてよかったぞ…」

って、特訓バトルが始まってからも利家に対して「利家と出会えてよかった…」としみじみ語る信玄!
お前ホモかよぉ!?(えー  なんか利家がらみの話って、幸村とかもそうだけどホモ臭が凄いよな
それとなにげにこのバトルって、俺がさっき言った「戦国六武将同士が激突する」っていうただ1度のバトルですよね
トーナメントではとうとう実現しなかったわけで、せめて練習バトルでやらせようということなんだろうか

「幸村!オイラ少しでも幸村の役に立ちたいんだ、
 明日の相手は白銀謙信だろ?その対策には実戦練習が一番だと思って」

「サスケ…そうだな、いっちょやるか!」

そんな一方で幸村はというと、佐助に誘われてこっちも特訓バトルを始めようとしてしまいた
そういえば幸村って、初期の頃はこうやってよく佐助を相手に特訓バトルやってましたっけね
最近になってちょっとご無沙汰でしたが、久しぶりにそれをやろうということか

「マジック”陀武竜ドロー”を使用!この効果でデッキからカードを2枚ドロー!
 ムシャモサウルスでアタック!アタック時効果でカードを1枚ドロー!
 アシガルラプターでアタック!アタック時効果でカードを1枚ドロー!
 バースト発動”天火烈刀斬”!この効果でカードを1枚ドロー!」

「佐助得意の手札を増やす戦術か…!」

「へへ、オイラが幸村とまともに戦うには、こうして手札を増やしておいて
 一気に攻めるしかないからな!マジック”ソウルドロー”を使用!
 この効果でカードを3枚ドローだ!」

「徹底してるな佐助のやつ…ん?待てよ…場にスピリットを召喚せず、
 手札を増やして一気に…そうか!それだ!」

「え?」

「見えたぞ佐助!謙信戦の戦い方が!佐助の戦法を使えば、
 センリュウカクのソウルドライブに対抗できるかもしれない!」

「オ、オイラの戦法で…?ほんとか幸村!?」

「ああ、これならきっといける!ありがとう佐助、
 お前の協力を無駄にしないためにも、絶対に謙信に勝ってみせる!」

って、そんな特訓バトルの中で、ひたすらにドロー効果を連発し続けるという極端な戦法を見せた佐助でしたが…
なんとそれが謙信を攻略するのにピッタリな作戦だということで、幸村はそれを謙信戦に活用するつもりのようです
ふむ、スピリットの召喚を控えて、ひたすらドローし続ける作戦ですか…

確かに考えてみたら、センリュウカクのソウルドライブの効果は
フィールドに出ているスピリットをすべてデッキに戻すという効果だから、
スピリットの召喚を控えて場に出す数を減らしておけば、ソウルドライブの被害は最小限に抑えられますよね

それともうひとつ、ひたすらドロー効果を連発するということなんですが、これについては
この間の謙信vsニンジャスレイヤーの戦いを思い出せば、確かに有効だなって気がしますね
あの試合でニンジャスレイヤーは、センリュウカクのソウルドライブを食らって大量のカードをデッキに戻されてしまったわけですが、
その後怒涛のドローマジック連発によって、カードを全て掘り当てたんでしたよね

つまりですよ、仮にセンリュウカクのソウルドライブを食らってしまったとしても、
ドローマジックを連発することでリカバリーが可能になるってことなんですよ
話をまとめると、ソウルドライブの被害を小さくするために、召喚を最小限にしておき
さらにソウルドライブの被害からリカバリーを早くするために、ドロー効果を重視するという、二段構えの作戦なんですな
確かに理にかなっていると思いますが、果たして実際にそれが謙信にどこまで通用するのか…

(天魔市…この大会の責任者にしてIBSAの代表…市が代表でいられるのは、
 日本最大の財閥・天魔コンツェルンの後ろ盾があってこそ…もしかすると、その母体を調べれば
 IBSAの記録から削除されてしまったデータが見られるかもしれぬ)

一方その頃ごじゃるはというと、今日も今日とてノブ兄の過去を探るための調査を続けているところでした
ついこの間は、調査しようとしたらノブ兄の記録はどこにも残されていなかったという状況だったわけですが、
今回はというと、「記録が残されていなかった」=「何者かがデータを削除した」と発想を変えて
天魔コンツェルンによってデータが削除されたのかもしれないと、
そっちの方を重点的に調べているようです

「む?これは…天魔信長?市には兄がいたのでごじゃるか?
 天魔信長…ノブ…はっ…まさか!?」

とその時、天魔コンツェルンのサイトに記載されていた天魔家の家系図を見て、
「ノブ兄の正体は市の兄なのでは?」ということに気づき始めたごじゃる。
いやまあ、それは確かにそうなんですけど、そこまで気づいたならいっそ
「天魔信長…大六天魔王…はっ…まさか!?」ってとこまで行ってほしかったな(えー

ビービービービー

「これは…信長のデータがブロックされている!どうやらビンゴでごじゃるな…!」

カチャカチャカチャカチャ

「これでどうでごじゃる…!よし、開いた!」

そんな信長のデータは、極秘事項としてセキュリティシステムにブロックされていましたが
スーパーハッカーのごじゃるはそれを楽々突破してしまいました。
ごじゃるの奴そんな特技まで持ってんのかよ!こんな幼い体でなんでそんな頭脳があるんだろう…
そういうごじゃるのキャラ基盤については、ぜんぜん触れられることがないまま終盤まで来てしまいましたね
性格にしてもめちゃくちゃ大人びてるしなあ。いっそのこと体はロリ体型だけど歳は幸村よりお姉さんとか
そんな設定でもよかったかもしれない。そうなれば大手を振って幸村とイチャイチャできるしな…(えー

「やはり幸村にコーチをしたノブという男は、天魔信長でごじゃったか…!
 天魔信長、天魔コンツェルンの長男として誕生、若干12歳にしてIBSAの代表に就任し、
 日本のS級バトラー第1号に認定される…現在は海外視察のため、
 妹の市にIBSAの全権を託して渡米中…えっ!?渡米中!?
 し、しかし、拙者は確かにこの目で見たでごじゃる!
 この男が幸村と2人でいるところを!
 ううう、信長はIBSAにも秘密で帰国しているのでごじゃるか?
 そもそもなんのためにデータを隠しているのでごじゃる??」

ああ、しかしそんな信長のプロフィールデータを読み進めていったものの、
「現在は仕事で渡米中」という一言で締めくくられていたために、激しく混乱してしまうごじゃる!
まあ確かに、信長が海外視察中だということは、これまでIBSAのメンバーも何度か口にしていたことですからね
重要なのはその後、大六天魔王というコスプレおじさんになって帰ってきたということなんですが
それについてはIBSAも知らないことなので、ごじゃるも気づくことができずに、ただただ混乱してしまいます

それにしてもこの場面の頭を抱えるごじゃるの姿はめっちゃ可愛いですね
ほんとこのアニメのごじゃるの可愛さについては、最初から最後まで100点だったと思うわ
話の内容については、時期によって面白い回とつまらない回でかなりの落差があって、あんまり安定してなかったと思うんですが、
ごじゃるの可愛さだけはずっと安定してて素晴らしく高かったというね…
俺が今まで45話もの感想を継続して書いてこれたのも、ごじゃるのおかげと言っても過言ではありません

「とうとう準決勝が始まるな、幸村!絶対に勝ってくれよ!」

「ああ、この戦いの先にはトシとの戦いが待ってるんだ、負けるもんか!」

そして結局、ノブ兄の謎については解明することができないまま、準決勝の日を迎えることになってしまったごじゃる。
謙信vs幸村のバトルが始まる直前、控え室でこうして幸村と一緒にいましたが…

「そしてノブ兄との約束を果たすためにも、俺は必ず天下を…!」

「あっ…幸村、実はそのことで…」

《さあさあいよいよ準決勝第1試合!選手入場だぁーっ!!》

「出番か…行ってくるぜ!」

「あ…」

ああ、そんな中、ノブ兄に対する不安感を打ち明けようとするごじゃるでしたが、
空気読めないMC小太郎の呼び出しにより、話を聞かずに試合へと向かってしまう幸村!
いやーそれにしても、この場面のごじゃるの可愛さときたらやばいですよ
見てくださいこの「あ…行かないで幸村…」と言わんばかりの表情を!!

もうごじゃるがいじらしすぎてマジたまんないっすよ、こうして戦場へ向かう主人公の背中を
黙って見送るしかないヒロインの悲哀っていうのはいいもんですねー、俺の大好物ですねー
確かバトスピブレイヴの時もこんなシーンがあった気がする。獄龍隊のラーゼとの戦いにダンさんが向かうシーンですね

この時、命懸けの戦いに身を投じようとするダンさんが心配で、まゐたんは引き止めようとするんだけど
「俺は負けないよ、行ってくる」ってダンさんの言葉を聞いて、
まゐたんは何も言えずにその背中を見送るわけじゃないですか
それがええねん…戦場に向かう主人公の背中を、黙って見送るしか出来ないヒロインの悲哀よ
こういうシーンがあると、ヒロインのことをめちゃくちゃいじらしく感じるんですよねー

なので、ごじゃるはもう俺の中では完全に幸村のヒロインです。
よく幸村の妹分とかマスコットキャラとか言われてますけど、俺の中ではもはやメインヒロインです。
だからごじゃるはああ見えて、実年齢18歳ぐらいの食べごろの歳っていう設定にしてくれませんかスタッフさん(えー
単なるロリキャラだったらどうしても幸村がロリコン犯罪者みたいなイメージがついてしまうからなあ…次回に続く!

(C)BNP/BANDAI, NAS, TV TOKYO


2月24日

サンデー感想:MAJOR 2nd 第42話「イーファス対策」



さて今回のMAJOR 2ndですが、冒頭ではなんとも意外な2人が登場しましたね
大吾にとっての祖父と祖母、つまりは英毅じーちゃんと桃子ばーちゃんであります
2ndではこの2人が登場するのは初めてなわけですが…それにしても桃子ばーちゃん若いなオイ!!
髪も黒々としててまだまだ十分可愛いしこんな婆ちゃんだったら抱けるわ(えー

その一方で英毅じーちゃんは、もう髪が真っ白でずいぶん老け込んじゃってるというか…
まあ、2人の歳を考えたらこれぐらいが普通なんですけどね。何しろ吾郎や薫が40歳なわけだから、
その親であるこの2人は70歳は行っててもおかしくないんで…桃子ばーちゃんが見た目若すぎるだけなんや…

「ランナーなしかよつまんね〜、じゃあホームラン狙っちゃお」

そんな中で試合はというと、1回ワンナウトランナーなしの場面で、迎えるバッターは相手の4番です。
前回で相手チームにツーランスクイズを決められてしまったので、2点入ってランナーは一掃されてしまったんですね
それにしても「ホームラン狙っちゃおー」とか、ずいぶんナメた口をききながら出てきた4番ですが、
誰かと思ったらこいつ、相手のエースピッチャーじゃないですか。エースで4番とは典型的なチームの大黒柱だな

てことはつまり、こいつを潰せば相手チームは崩壊待ったなしってことやな(えー
いやーなるほど、1人潰すだけでエースと4番を一気に消せるとはお得な奴やで!まさに一石二鳥!
というわけで卜部さん一発お願いしますよ、せっかくビーンボールが得意なんだからこんな時こそエグい死球をだな…



って思いっきり打たれとるー!!う、卜部ー!!お前なに真正面から勝負しに行って打たれとんねん!
こんな時のためのビーンボールやろ!こんな奴はさっさと汚い手で潰してしまえばよかったものを(えー
というわけで見事なまでに卜部のボールはかっ飛ばされてしまい、外野を深々とブチ破る長打コースに…

パシイイイッ!!

「アウトォ!!」

「おおお、捕った!!」

「ナイスキャッチ光君!」

「いやあ、やっと飛んできたから気合入っちゃった!」

「や、やるなあのセンター…」

(あれが佐藤寿也の息子か…1回戦ではリリーフもやったようだし
 才能はピカイチだ…彼はドルフィンズの中で最も用心した方がいいな)

って、そんな外野の頭を超える大飛球を、超ファインプレーで見事にキャッチする光さん!
完全に長打コースの当たりでしたが、それをアウトにするとはさすがこの人はモノが違いますね
それについては小森も相当警戒しているようで、「ドルフィンズの中で最も用心すべき人物」と考えているようです
こりゃあこの先、光さんは小森に相当マークされそうですね。打席の時なんかでも全打席敬遠とかやり出さないだろうな



ともかくなんとかスリーアウトを稼いだ大吾たち。長かった1回表もようやくこれで終わります
そして1回裏になり大吾たちの攻撃に…ってあれ?この場面だと「1回表、ドルフィンズの攻撃は…」って書かれてますね
おいおいちょっと待ってくれ!ドルフィンズは後攻なんだから1回裏の攻撃だろ!!
なんかどえらい基本的なミスしてんな…まああれだ、この辺はコミックスで修正してもらうとして…(えー

「卜部の話だとスローボール主体のピッチャーらしいが…
 一体どんな球を投げるんだ?」

ふわっ



「おっそ…!」

「そ…想像以上におせえ!」

そして初めて相手エースの投球を目にする一同ですが…本当にハエが止まるレベルのとんでもなく遅いボール
誰もが困惑しているようです。俺としてもまさかここまで遅いとは…お前はドカベンの不知火かというぐらいの
超遅球ですね。これって卜部が「この投球でノーヒットノーランを達成した」って情報を仕入れてきたからいいけど、
何も知らずにこんなピッチングを見たら、なんだあいつ舐めプレイしやがってクソがよーって
そうとう頭に血が上りそうですよね(えー

「何あの子、体は大きいのにずいぶんのんびりした球投げるのね。
 あれなら2点くらいすぐに返せるんじゃない?」

「いや…中途半端に遅い球なら打ちごろだが、あれだけ山なりのスローボールだと、
 ポイントが小さくて逆に打ちにくいはずだ。特にボールが柔らかい軟式では、
 よほど芯で捉えないとボールは飛んで行かないぞ」

そんな相手の球を見て、「あれならすぐ打てそうやわー」と楽観的な桃子ばーちゃんでしたが
英毅じーちゃんの方は「そんな簡単なもんじゃない」と、打つことの難しさを指摘していました。
そしてじーちゃんが言う通り、ドルフィンズの先頭バッターはいとも簡単に打ち取られてしまいます

スローボールを打つことの難しさは、寿也もこないだ語ってましたよね。
反発力がないから上手く打たないと飛んでいかないってことと、
山なりの軌道だからボールを線で捉えられず、点で捉えなければならないと…

(遅い球の攻略法は、佐藤さんに教わったし前の試合でも打てた…!
 ここまで遅くはなかったけどコツは同じだ、
 上体を突っ込まず手元までしっかり引きつけて…自分のポイントで叩く!!)

パァン!!



おお、そんな寿也の教えを大吾もしっかり覚えていたようで、見事に相手のスローボールをミートする結果に!
こういう以前に学んだことをしっかり覚えているっていうのは嬉しいですよね、今までの積み重ねを感じるというか
ともかく大吾の当たりはピッチャーの横を綺麗に抜けていき、確実にセンター前ヒットに…

パッシイイイイン!!

「アウトォ!!」

「え、ええーっ!?なんであんなとこに人がいるんだ!?」

(そうか…!ノーヒットノーランが出来た理由は、堅い守備プラス特殊シフトか!)

がしかし、本来ならセンターに抜けるのが当然の当たりを、真正面でゆうゆうとキャッチしてしまった相手選手!
普通そんなところにいるわけがないってポジションに陣取っており、ドルフィンズの一同を驚愕させております
そんな様子を見て、相手チームが普通とはまったく違う特殊シフトを敷いていることに気づいた卜部…
ふむ、要するに王シフトみたいな極端な陣形で守ってるってことでしょうか

王シフトは選手たちのポジションを極端に右へ寄せるって戦法でしたが、
多分それと似たようなことを今回の相手もやってるんじゃないでしょうかね。
何しろピッチャーの球があんな超スローボールだし、バッターが振り遅れることなんて絶対ないだろうから
バッターが引っ張ることを想定して極端に左に寄せたシフトとか敷いてそうな気がします。
次回に続く!

(C)満田拓也/小学館


2月23日

アニメ感想:バトルスピリッツ烈火魂(バーニングソウル) 第44話「天と海の狭間で」

ザザァン…ザザァン…

(烈火幸村…宝緑院兼続…炎利家…共にムサシで競い合った仲間たちが、
 あれほどに熱い魂のバトルを見せてくれた…ならば自分も…!)

「大六天魔王!奴は必ず自分が倒す!」

さて今回のバトスピですが、冒頭の場面では大六天魔王との決戦を前にして、海で瞑想をしている早雲ちゃんのシーンで始まります
「絶対に大六天魔王なんかに負けたりしない!!」って、とことん気合を入れての一戦ですね。でも
「大六天魔王には勝てなかったよ…」ってなる前フリにしか思えねーわこれ!(えー



《さあさあ、ベスト4最後の座を賭けて戦うのはこの2人だぁーっ!
 浜の鬼姫・群青早雲!対するは、天下取りの野望に燃える大六天魔王!》

「大六天魔王!貴様は自分が必ず大海に沈める!」

「大海?井の中の蛙が大海を語るか。ククク…」

「くっ…!ほざけ!」

そんなわけでいよいよスタジアムで向かい合う2人ですが、いきなり井の中の蛙扱いされて
「くっ…!」と言わざるをえない早雲ちゃん。久々に聞きましたねこのセリフ(えー
このところ早雲ちゃんは、ひたすら順調に勝つバトルが続いてたから、「くっ…!」って言う機会が全然なかったんですよ
でもやっぱり早雲ちゃんは、色々とひどい目に遭いながら「くっ…!」と悔しがる姿が
一番のセールスポイント
だから、スタッフの皆さん今回はそこんとこお願いしますよ(えー

自分のターン!青海童子を召喚!
 さらにネクサス”千間観音堂”をレベル2で配置!
 青海童子でアタック!青海童子のアタック時効果で、
 相手のデッキからカードを1枚破棄!さらに千間観音堂の効果で5枚を破棄だ!」

バシバシバシバシバシバシ!

そして2人のバトルが始まりますが、序盤から早雲ちゃんはデッキ破壊を主軸にして信長を攻め立ててますね
始まってすぐにバシバシと景気よくデッキを吹っ飛ばしておりますが…
しかし、早雲ちゃんのデッキ破壊が順調に進むということは、それすなわち早雲ちゃんの負けフラグということが
今までのバトルで分かっているので、もうこの後に信長にメッタクソにやられる姿しか想像できないな…(えー

「我のターン。鉄砲騎兵タネガシマを召喚」

「タネガシマ!?藤吉郎が使ってたカードだ!」

「このカードが場にある限り、我のデッキが破壊されることはない」

「くっ…!」

ああそして、そんな早雲ちゃんのデッキ破壊をタネガシマの召喚により防いでしまう信長!
このカードは以前サルが早雲ちゃん対策に使用したやつでしたねえ
あの時は完全にデッキ破壊を封じられてまったくもって手も足も出ずボロ負けしただけに
早雲ちゃんにとってはトラウマカードと言ってもいいでしょう。「くっ…!」と思わず言ってしまうのも当然なんやな…

「さらに、さまよう甲冑を召喚」

「(ゴクリ)」

「ターンエンド」

「なに!?」

「せ、攻めてこないのか!?」

「どうした?お前のターンだ、さあ好きに攻めてくるがいい」

って、さらなるスピリットを召喚して攻撃の布陣を整えた信長でしたが、なぜかまったく攻撃せずにターンエンドという
不可解な行動を開始!ただ、「ほらほら、何もしないから攻めてきてくださいよ〜」と言ってることから
ただ単に早雲ちゃんをおちょくりたいだけの舐めプレイなんでしょうね(えー

「大した余裕だな…!ならば遠慮なく行かせてもらうぞ、後悔するな!!
 出でよ大海の王!聖なる蒼き御名の下に、
 天地万物森羅万象、一切合切飲み尽くせ!!
 蒼海明王・降臨!!」

「で、出たぁ蒼海明王だ!あ…でもタネガシマさえいなければデッキ破壊できたのに…」

そんな信長の舐めプに発奮した早雲ちゃんは、蒼海明王を召喚しての猛攻を開始!
…と言いたいところですが、蒼海明王は大量のデッキ破壊効果が持ち味のスピリットだから、
デッキ破壊を封じられているこの状況では正直あんまり期待できない子なんやな…(えー

「デッキ破壊を封じられたなら、ライフを奪いに行くまでだ!蒼海明王でアタック!」

「ライフで受ける」

バッキイイイン!!(信長:残りライフ3)

「ライフ減少によりバースト発動。”絶甲氷盾”」

「くっ…!」

「ライフを1つ回復し、さらにお前のアタックステップを終了させる」

「くっ…ターンエンドだ…!」

って、デッキ破壊ができないならとアタックを仕掛けに行った早雲ちゃんですが、
そこで信長が発動したのは、毎度おなじみごじゃる氷盾!!



このカードの出番多いなオイ!信長のやつ前に幸村と戦った時もこれ使ってただろ!
つい最近も謙信がこれ使ってましたよね、ごじゃるのやつモテモテですなー。
ともかくごじゃる氷盾の効果により、ライフを回復し早雲ちゃんのターンを終了してしまう信長。
つまり、張り切って攻撃した早雲ちゃんの行動もすっかり無意味にされてしまったというわけですな
そして今度は信長のターンとなりますが…

「天より降臨せよ…万能なる魔界の使者!
 天魔王ゴッドゼクス!!」

《で、出たぁ!ゴッドゼクスだぁーっ!!》

「六天ラッシュ発揮!!我のフィールドに三色以上のシンボルがある限り、
 お前のスピリットは回復できない」

「くっ…!」

ああ、ここでゴッドゼクスを召喚し一気に勝負を決めに来た信長!いよいよ遊びは終わりということでしょうか
ゴッドゼクスの六天ラッシュにより、早雲ちゃんのスピリット達は動きを封じられてしまいます
デッキ破壊も封じられ、行動することも封じられって、いよいよ無理ゲー感が出てきましたね…
もはや早雲ちゃんは何もできないサンドバッグのようなもの、あとは信長が一方的な攻撃を…

「ターンエンドだ」

「!?」

「ま、また攻めないでターンエンド!?」

「くっ…なめるな!!そうして余裕でいられるのも今だけだ!」

っておいおい!信長のやつまた何もしないでターンエンドかい!
いつでも早雲ちゃんをボコボコにできるというのに、あえて何もせずニヤニヤと笑みを浮かべる信長…
もはや一種のプレイですねこれは。信長は早雲ちゃんを放置プレイして楽しみたいに違いない(えー
しかしこんな屈辱を味わわされた早雲ちゃんは、瞬間湯沸かし器のように大激怒しながら自分のターンを迎えることに…

「青き海原の底、深き眠りより今解き放たれん!
 召喚、蓮華王センジュ!」

「無駄なことを」

「無駄かどうかしかと見ろ!!ソウルバースト発動!!」

ズズズズズ…!

「えっ…あれは!?」

「新たなる海の力!”暁の寺院城アルン”だ!!」

「新しいソウルバーストを手に入れていたでごじゃるか!?」

おお、そしてここでセンジュ召喚からのソウルバーストを発動した早雲ちゃん!
その結果、暁の寺院城アルンという見たこともないカードが出てきました。今まで早雲ちゃんが使っていたソウルバーストは
「芙蓉の五重塔」ってカードだったので、これは早雲ちゃんが入手した新たな切り札みたいですね

「ソウルバーストの効果発揮!このターン、相手はマジックを使用できない!
 さらにアルンの効果により、蓮華王センジュを最高レベルとして扱う!」

ふむ、そんなソウルバーストの効果というのは、相手のマジックの発動を封じるというものみたいですね
これまでさんざんデッキ破壊封じやら回復封じやら受けてきただけに、「てめえのマジックも封じてやるぜコノヤロー」
うっぷんを晴らすのにちょうどいいカードなんじゃないでしょうか(えー

「蓮華王センジュでアタック!センジュのアタック時効果発揮!
 配置しているネクサスの分だけセンジュにシンボルを追加する!
 さらにコスト10までの相手スピリットを好きなだけ破壊できる!」

ボガボガボッガアアアアン!!(信長の雑魚スピリットが全滅)

さらにセンジュのアタックで一気に状況を一変させた早雲ちゃん!「コスト10までの相手スピリットを破壊」という効果により、
ゴッドゼクス以外の信長のスピリットをすべて片付けてしまいます。なにげに凄い効果だなこれ
あの邪魔なタネガシマも破壊したので、デッキ破壊封じをこれで打ち破ったことになります
さらに言うなら、信長のスピリット達を倒したことで、ゴッドゼクスは六天ラッシュを発動できなくなったので
回復封じも同時に打ち破ったと…おいおいセンジュつえーな!こいつの効果だけで形勢逆転してんじゃんか!

しかもですよ、センジュの効果はそれだけじゃなくて、「配置しているネクサスの分だけシンボル追加」というのがあるので、
これによりセンジュのシンボルは4つに増加、つまり一撃でライフ4つを破壊するという超火力になったわけです
信長のライフは残り3つなので、センジュの攻撃を食らったらひとたまりもないですな
なんかこう書くとセンジュって、このカード一枚だけで全部なんとかしてしまう超ぶっ壊れカードに思えてくるんですけど
実際のところはどうなんでしょうね

「これで貴様は、ゴッドゼクスでブロックするしかなくなった!」

「フン。ゴッドゼクスでブロック」

「センジュのBPは18000、ゴッドゼクスのBPも18000だ!」

「マジック”マントラドロー”!センジュのBPを+3000し、合計21000だ!!
 青き深淵に沈めゴッドゼクスーーッ!!」

ボッガアアアアン!!(ゴッドゼクスを破壊)

ってゴッドゼクスも倒しちゃったよ!マジかおい、ボスキャラ撃破までこなしてしまうのかセンジュ!
センジュとゴッドゼクスのBPは互角でしたが、早雲ちゃんのBP強化マジックが決め手となって撃破する結果に!
これってなにげに、さっき使ったソウルバーストの効果が地味にいい仕事してますね。

決め手となったのはマジックだったわけですが、信長はこんな風にマジックを使いたくても
ソウルバーストの効果によって封じられているので、指をくわえてバトルの行方を見ているしかできなかったんですね
そもそもセンジュのBPが18000もあった点についても、「センジュのレベルを最高レベルとして扱う」って
ソウルバーストの効果があったからなんで…地味にいいアシストを決めましたね

《む、無敵のゴッドゼクスをセンジュが沈めたぁーっ!!》

「やったな早雲!」

「うむ!」

「ま、まさか…お館様のゴッドゼクスが…!?」

「ターンエンド…自分を甘く見すぎたようだな。
 これが全てを飲み込む大海の力だ!!」

「ククク…クックック…」

「…?何がおかしい!」

「お前の起こす波などは、所詮は井の中を揺らすさざ波に過ぎん。
 その証を今見せてやる…マジック”天魔王降臨”!
 トラッシュに天魔王ゴッドゼクスがある時、我はさらなる力を召喚できる!」

「な、なに!?」

「魔界に生まれし無双の勇者よ!
 無限なる天の力もて現れ出でよ!!
 召喚!天魔王ゴッドゼクス・破ノ型!!」

な、なんだってー!?しかしゴッドゼクスを倒したかと思いきや、
「ゴッドゼクスは変身をするたびに遥かにパワーが増す…その意味が分かるな?」
ゴッドゼクス第二形態のカードを出してきた信長!ゲェー!!その名もゴッドゼクス・破ノ型…
第一形態を倒したら第二形態が出てくるのはラスボスのお約束ですが、まさかバトスピでもそうなるとは…

「ゴ…ゴッドゼクス破ノ型…だと…」

「六天ラッシュ・破ノ型発揮!!
 自分のフィールドに4色以上のシンボルがある間、
 同じ色の相手スピリットを1体破壊できる。消え去れ、蓮華王センジュ」


ボッガアアアアン!!(センジュを破壊)

「セ、センジューッ!!」

ああそして、ここまで健闘してきたセンジュを破壊効果により葬ってしまう信長!
六天ラッシュもこうやって、六天ラッシュ・破ノ型となって効果が変わっているようですね
以前の六天ラッシュは、相手スピリット全員の回復を封じるというものでしたが
六天ラッシュ・破ノ型は、相手スピリット1体を破壊すると…うん…1体破壊…

いやなんつーか…「自分のフィールドに4色以上のシンボルがある間」って重い縛りがありながら、
それでやっと相手スピリットを1体だけ破壊できるって、えらくしょぼい効果じゃないですか!?(えー
何これ!?しょぼくない!?破ノ型になってから六天ラッシュすごいしょぼくなってない!?

以前の効果は、相手のスピリット全部がまるで身動き取れなくなるっていう、まさに「手も足も出ない」って絶望感があったんですが
今回の効果は、相手のスピリット1体をちまちまと破壊するって感じで、なんかみみっちい効果でラスボスらしくないっつーか…
なんてこった…こんなことなら破ノ型なんて別になくてもよかったんじゃ…(えー

バキバッキイイイン!!(早雲ちゃん:残りライフ2)

「うああああーっ!!」

「ターンエンド」

「はあ…はあ…」

「あ、ああ…もう無理だ…あんなのに勝てっこないよ…」

「ま、まだだ…自分はまだ負けてはいない…!ここで倒れるわけにいくものか…!
 必ず貴様を倒し、共に戦ってきた仲間たちの熱き魂に応えてみせる!」

「熱き魂?どうやらまだ分からぬようだな…」

「自分は何があっても諦めはしない!必ずお前を沈めてみせる!」

「愚かな。諦めなければどうにかなると思っているのか?
 そんなものは弱者の夢想、奇跡という偶然頼みの儚い夢だ」

「なんだと!?」

「いかにあがこうが、弱者同士が浅瀬でじゃれ合ってきただけのお前らに、
 天が微笑もうはずもない」

「貴様…!自分ばかりか、共に戦ってきた仲間のことまでも否定するか!?」

ああ、なんにせよ信長の攻撃で追い詰められていく早雲ちゃんですが、
さらに精神面でも言葉責めされて「お前ほんと弱者だわー」と連呼される結果に!
なんてこった、信長のやつここまで健闘した早雲ちゃんを認める様子とかまったくありませんね
そして早雲ちゃんのライバルである幸村達をもコケにしたことで、早雲ちゃんの怒りはますます高まっていくことに…

「その言葉取り消せェェッ!!さもないと…!」

「さもないとなんだ?」

「だまれ…!だまれだまれだまれ!だまれぇぇぇーーッ!!」

うわああ、しかし早雲ちゃんの怒りは加速するものの、信長にうまく言い返すことはできず
「うわーんだまれー!!」と半泣きになりながら絶叫する結果に!(えー
あかんやん!このままだと早雲ちゃんほんとに泣いてまうで!いけないんだー、信長のやついけないんだー!!

「自分たちが積み上げてきたものを侮辱することは誰であろうと許さんッ!!
 アタックだ蒼海明王!アタック時効果でデッキの上から7枚破棄!!」

バシバシバシバシバシバシバシ!

「浅い」

「千間観音堂の効果でさらに5枚を破棄!!」

バシバシバシバシバシ!

「ぬるい」

「ソウルコアの効果でさらに7枚破棄だ!!」

バシバシバシバシバシバシバシ!

「くだらん」

「大六天魔王のデッキは残り5枚でごじゃる!」

「少しでも希望がある限り、絶対に諦めてなるものか!!」

「バースト発動。出でよ”龍の覇王ジークヤマトフリード”!!」

「…!!」

ああ、そして最後の望みをかけてデッキ破壊の攻撃を仕掛ける早雲ちゃんですが、
あともう一息というところでジークヤマトフリードによって阻まれる結果に!
もはやこれ以上の攻撃は不可能…早雲ちゃんにとって、この1ターンが最後の希望でしたが、
わずかな可能性にかけて全力を尽くしても、とうとう信長の余裕を崩すことはできませんでした
結局のところ、「諦めなければどうにかなると思っているのか?愚かな」という信長の言葉通りになってしまったのか…

「…」

「もうデッキ破壊もライフを削ることもできない。わずかな希望も潰えたな」

「…」

「諦めろ。しょせん我とお前では次元が違う。
 大人しくムサシで我に従っていればよかったものを」

「…くっ…」

「ターンエンドだ虫ケラ」

「!?」

「ターンエンドしろ」

いやああああああああ!!の、信長きさまってやつはー!!
どこまで早雲ちゃんを責め続ければ気が済むんだ!このドSが!これまでも弱者やら井の中の蛙やらと見下しまくってましたが
とうとう虫ケラとまで言い出してしまいました。そりゃねーよ信長!

しかも「ターンエンドしろ」というこの一言、早雲ちゃんにしてみれば、それに従うということは
信長に敗北を認めて屈服することに他なりません
「絶対に信長なんかに負けたりしない!」とまで言っていただけに、敗北の言葉を自ら口にするというのは
まさに心をポッキリと折られて、精神的レイプを味わうと言っても過言では…

「……ターン……エンド……」

「それでいい」

やべーぞ
レイプだ!!
(えー
(C)梅澤春人/集英社  

うわあああああああ早雲ちゃんが公衆の面前でこれほどの陵辱を受けるとは!!(えー
エロ同人でおなじみの「くやしい…!でも…」という言葉がこれほどピッタリな光景があろうか、まったくすげー展開だぜ、

「ジークヤマトフリードでアタック」

バッキイイイン!!(早雲ちゃん:残りライフ1)

「……くっ……なぜだ……」

「六天ラッシュ・破ノ型発揮。消えろ蒼海明王」

ボッガアアアアン!!(蒼海明王を破壊)

「……なぜ……自分は……こんなにも無力なんだ……」

「とどめだ」

「や…やめろ…もうやめてくれェェェッ!!」

「ゴッドゼクス・破ノ型でアタック!!」

バッキイイイン!!(早雲ちゃん:ライフ0で敗北)

ああ、そして完全に戦う術を失った早雲ちゃんを、最後まで容赦なく打ちのめす信長!
とうとう早雲ちゃんの敗北となりますが…もはや見ている観客までもが「もうやめてくれー!!」と絶叫するほどに
直視しがたいレイプ現場と化してしまいました(えー  まさかここまで弄ばれるとは…信長のやつ遠慮ってものを知らんな

 

ゴロゴロゴロズダダァン!

「あぐうううっ!!」

「早雲!」

「う…く…」

「早雲ーっ!!早雲、しっかりしろ早雲!」

「ゆ…幸…村…教えてくれ…自分たちのバトルは…自分たちのしてきたことは…
 すべて…無駄だったのか…?教え…て…く…」

 

あああああ!?早雲ちゃんマジ泣きしちゃったじゃないですかー!!
なんてこった、いけないんだー、信長のやついけないんだー!!(えー
やはりあれほどの辱めには耐えられなかったのか、幸村の腕の中でしくしくと悲しみの涙を流す早雲ちゃん。
そしてそのまま、消え入るようにして意識を失ってしまい…

それにしてもあれですね、さっき早雲ちゃんがバトルマシンから落ちてゴロゴロと転がっていくシーン、
早雲ちゃんの股がドアップになる場面があるのでここで一時停止を連打したスケベ野郎
テレビの前に大勢いたことだろうな…(えー

「そ、早雲…!そんなことない!無駄なわけがあるもんか!」

「これが現実だ。お前もせいぜい首を洗って待っていろ」

「だ…大六天魔王ォォォォッ!!許さない!!
 お前だけは絶対に許さないぞォォォォッ!!」

 

そして最後は、早雲ちゃんをメチャメチャに弄んだ信長に対し、
「絶対に許さねーぞこのレイプ魔が!!」と激しい怒りをぶつける幸村!
もはや完全に怒髪天を突くって感じですね。ここまで幸村を怒らせてしまったら
この先ノブ兄が「いやー魔王の正体は実は俺でして…今までごめんねー」って言っても
まったく許してもらえないんじゃないですか!?
(えー

いやマジで、多分今回のことはノブ兄的に、「ちょっと幸村の仲間をいたぶって幸村に気合入れてやろっと」ぐらいの気持ちで
やったんだと思いますが、「やっべ…やり過ぎちゃったかも…」ってぐらいにとことんやってしまったので
もう完全に後戻りできなくなったというか、この先ノブ兄が正体を現して「すまなかった幸村…許してくれ…」とか謝罪をしようが
「ざけんじゃねーぞこのレイプ魔が!!」って言われて終わりな気がするな(えー

そんなわけで今回の話は終わりです。なんというか全盛期の早雲ちゃんが帰ってきたという感じの回でしたね
なんというか早雲ちゃんは、やっぱり負けてナンボのキャラというか、色々と不遇な目に遭って「くっ…!」って言ってるのが
一番キャラとしての魅力が引き出されてる気がしますね。



今回の話は、早雲ちゃんがそういう負け癖のついてる不遇キャラって点が、以前からもっと一貫していたら
さらによかったんだけどなあと、少し惜しく感じましたね。というのも、今回早雲ちゃんが負ける瞬間に言っていた
「なぜ自分はこんなにも無力なんだ…」ってセリフなんですが

無力と言いつつも早雲ちゃんは、最近ずっと余裕勝ちで全国大会を勝ち上がってきてるんですよね
信長と当たるまで、ぜんぜん苦戦せずに多くの強豪バトラーをバッタバッタと倒してきたわけで。
だから「自分はなぜこんなにも無力なんだ…」ってセリフが最近の状況といまいち合ってないというか、
これがもっと序盤の頃の連戦連敗しまくってた時の早雲ちゃんだったら、ピッタリなセリフなんですけどね

そう、だから早雲ちゃんにこういうセリフを言わせるなら、全国大会を余裕で勝ち抜くんじゃなくて
途中で何回か負けるような描写が欲しかったと思うんです。チーム戦の時なんて、やろうと思えばいくらでもそれができたわけだし
チーム3人のうち2人が勝てばいいんだから、早雲ちゃんが負けて幸村と兼続が勝つって展開を
何回かやってくれればよかったなあと。それだったらあのチーム戦をやる意味もあったと思うんですよ

チーム戦で負けてしまった早雲ちゃんが、幸村や兼続に励まされながら勝ち上がって来たんだとしたら
「幸村や兼続に遅れを取りたくない」って意識する動機付けにもなるじゃないですか
そうしたら今回の冒頭で早雲ちゃんが言っていた、「幸村や兼続があれほど熱いバトルをしたんだ、自分だって!」ってセリフにも
綺麗に繋がると思うんですよ。幸村たちのように胸を張れるようなバトルがしたいって、そんな心情になるわけじゃないですか

でも、最後はそれが叶わずに、信長にこっぴどくやられてしまって
「なぜ自分はこんなにも無力なんだ…」って言葉に繋がるっていうね
他のキャラたちと違って、思うように強くなれない悲哀を感じさせるキャラとして仕上がるわけですよ

なんていうか、こんな風にキャラクターには一貫した繋がりを持たせてほしいよね
今までずっと勝ちまくってたのに、「自分は無力だ」とか急に繋がりのないこと言わせるんじゃなくて
無力なら無力って実感するだけの土台を用意して欲しいっていうかさ…
そこをしっかりやってくれてたら、今回はまさに神回だったと思うんだよなー。次回に続く!

(C)BNP/BANDAI, NAS, TV TOKYO


2月16日

サンデー感想:MAJOR 2nd 第41話「捕手の経験値」



さて前回、相手チームの足が速い1番バッターによって、セーフティバント&盗塁で一気にノーアウト二塁の状況を
作られてしまった大吾たち。ここでヒット1本でも打たれようものなら、いきなり先取点を与えてしまうピンチですよ
それを許してしまったら致命傷になりかねませんね…というのも、今回の相手は1回戦で
ノーヒットノーランをやって勝ち上がってきた相手だから、メチャクチャに守備が堅いチームなので
そんな相手に1点でも与えてしまったら、もうその時点でこの試合はとてつもなく厳しいものになるというわけです

(1回表ノーアウト二塁…このケースからうちが得点する確率は50%だが…
 ランナーを三塁に行かせれば、90%に跳ね上がる!)

コン!

って、そんなノーアウト二塁の場面から、小森が選んだ作戦は送りバント!なんともバントが好きなやつですね
どうも三塁にランナーを行かせれば、得点確率は90%を誇るようですが…
ふむ、この送りバントが成功してワンナウト三塁になれば、スクイズでも外野フライでも点が取れるし
それにランナーは俊足の桶川だから、それが成功する確率もメチャメチャ高いってわけですな



「させっか!(三塁を向く)」

「ファ…ファースト!」

「!!くそっ…!(一塁へ送球)」

「セーフセーフ!!」

「ああっ…!?」

「おっしゃあーっ!ノーアウト一・三塁だーっ!!」

ってああ、そんな送りバントの処理もスムーズに行かず、アウトを取れずにピンチだけを広げてしまう卜部たち!
卜部は最初三塁への送球を考えたようですが、大吾に一塁へ投げるよう指示されて、そのタイムロスにより
どのランナーも刺せずに終わってしまったようで…うーむしかし、ここは最初から迷わず一塁へ投げておくべきだったと思うなあ

何しろ三塁ランナーは俊足の桶川なわけで、盗塁も刺せないほど速いのに送りバントされたらもうお手上げというか
「三塁で刺す」って考え自体が無謀だし、ここは欲張らずに一塁へ投げて、確実にアウトひとつ取っておくべきだったと思います
まあ、どうしても先取点をやりたくない試合だから、卜部が三塁を意識してしまったのも仕方ないっちゃ仕方ないんですが…

「卜部…ド、ドンマイ!」

「ドンマイじゃねーよ…!てめー指示出すのがワンテンポおせーんだよ!!」

「えっ…」

「つか三塁間に合ってたんじゃねーのか今の!?投げときゃ良かったぜ!!」

っておいこらー!!そんな今のプレーについて、「てめーの指示が遅いせいでこうなっただろ!!」
大吾にきつく当たる卜部!ふ、ふざけんな!お前って奴は結局それかよ!卜部のやつまた今回も悪いクセが出ちゃってますね
ピンチになるとどうしても味方のせいにしてしまうっていうやつが。

「大吾の指示出しが遅い」ってことを一方的に責めてますけど、大吾だけのせいにするなんてあんまりですよ。
卜部は今、まったく非の打ちどころがないプレーをしてたのかと。俺は全然そうは思わないんですよね
あの状況で「三塁へ投げよう」って考えること自体が卜部の判断ミスだったと思うし、
それがなければ確実にアウトひとつ取れたわけで。大吾1人だけを責めるなんておかしな話なんですよ

それともうひとつ、「指示出しがおせーんだよ!」って点についてですが、
それについては確かに「ファ……ファースト!」ってワンテンポ遅れていたので、そこは今後直していくべきとは思います。
ただ、そんな風にワンテンポ遅いのは、大吾は前回初めて「指示出ししろ」って言われたばかりで、
まだどんなタイミングで言えばいいのかまったく
分かってないんですよね。
そう、これは別に大吾がふがいないから遅れてるわけじゃなくて、初めてやったことだからまだタイミングを知らないだけなんです
だから「指示出しはもっと早めに頼む」って普通に教えれば済む話なんですよ

なんでそれを怒りながら言うのか分からない。必要な知識だけを教えてあげればいいのに、
「お前のせいでこうなったんだよバカヤロー」ってわざわざ責めることないだろうと。
初心者にものを教えるのに、怒ったり責めたりする必要なんかないと俺は思うんです。
ただ普通に教えてあげればいいのに。それは前回の田代を見ていても同じことを思いましたね



こう、「今のはサードだろ!ちゃんと指示しろよ!」って田代が大吾を怒鳴りつけてたシーンがありましたが
このとき大吾が指示をしなかったのは、「指示しなきゃいけない」ってことをまだ知らなかったってだけで
別にサボってたわけでもふがいないわけでもないんですよ。ただ初心者だから知らなかったというだけ。
これもさっきと同じで、知らないなら教えてあげればいいだけのことだと俺は思うんですが
田代も卜部もいちいち大吾をこっぴどく責めるような言い方してるよね…

それがすごく俺としては見てて引っかかるんです。そんなに大吾を責める必要ないだろうと。
俺が思うに、初心者っていうのは知らないことがあって当たり前で、それは別に罪じゃないと思うんです
でもなぜかそれを不必要に責める人が多いんだよね…そんなことをしてもただ理不尽なだけだし、
相手のためを思うなら、怒るより先にきっちり教えるべきと思うんですよ。

たとえば、この間ワールドトリガーの感想で、青山学院大学の原監督の話をしましたが、
原監督はこういう育成論でもいいことを言ってるんですよね

「相手を指導するにはまず、具体的に教える段階が必要。
 やり方を知らない人に自主性を与えても、どうしていいのかわからなくなってしまう。
 ピアノを知らない人に「自分の考えた表現でこの曲を弾け」と言ってるようなもの」

この一言がそうですね、ピアノの話はほんとに分かりやすい例だなという気がします
今回の大吾なんかはまさに「ピアノを知らない人」なわけですよ
それが完璧にピアノを弾けるわけがない。知識が足りなかったりボロが出たりするのが当たり前。そんな大吾の様子を見ながら
「なんでこの程度のこともできねえんだ」「なんでこのタイミングでやらねえんだ」と、
怒鳴ったり責めたりしてるのが田代や卜部だというわけです。



こんな風に責めてもまったく意味がないと思うんですよ。相手がつらい思いをするだけで、ぜんぜん成長の助けになってないなと。
くどいようですが、初心者にものを教えるのに、いちいち怒る必要なんてないんですよ。
怒られてしまった相手は、精神的に追い詰められたり、打ちのめされたりするっていう、
すごくマイナスな状態に追い込まれてしまうので、そんなことをして一体なんになるんだと俺は思うんですよね

自分も新人の頃、タチの悪い先輩にさんざん怒られたからよく分かるんですよ。
怒られた時の心境って、まず最初にビクッと体が硬直してしまって

その後は困惑、焦り、不安っていう感情が自分の中に渦巻いて、とにかく落ち着かなくなるんですよね
田代に怒られた時の大吾を見てみてくださいよ。まさに俺の言ってるような反応してるでしょ。
怒鳴られるってのは、こうやって心の中をかき乱されるってことで、正常な判断力や集中力がどんどんなくなっていくんですよ
要するに、何度も連続で怒られると最終的に、焦りや不安しかないパニック状態になるってことなんですね。

もうね、そんな精神状態に陥ってしまったら、まともなパフォーマンスを発揮できるわけがないと。
落ち着きがなくなって、周りが見えなくなって、正常な判断力もない状態になってしまうだけなんですよ。
そんな状態に仲間を追い込んでどうするのかと。特に今回、大吾が任されてる指示出しっていうのは
しっかり落ち着いて、周りの状況をよく見ながら、正確な判断を下すっていうことが求められるわけでしょ
それが田代や卜部を見てると、まったく逆の状況に追い込んでるように見えるんですよ

もうね、だからいちいち怒りながらものを教えないで欲しい。そんなことをしても誰も得をしないんです。
原監督もこれについては、「怒るよりも諭すことの方が大事」と語ってるんですよね。
やっぱ原監督は人を育てるってことをよくわかってると思うわ



さて、そんな風に話が逸れまくったわけですが、試合の方に話を戻しますと
場面としてはノーアウト一・三塁というピンチな状況でしたっけね。
ここからどう点を取りに来るのか小森の采配に注目ですが…

ダダダダッ!

(えっ…単独スチール!?)

って、小森の取った作戦とは、三塁ランナーは待機させて、一塁ランナーだけ盗塁させるという単独スチールでした。
こりゃまた意外なことをやってきましたね、てっきり三塁ランナーを動かして点を取りに来るだろうと思ってましたが
そっちは動かさずに一塁ランナーだけ走らせてくるとは…

(なめるな!今度こそアウトにしてやる!)

(キャッチャーが二塁に投げたら突っ込め桶川!)

がしかし、そんな一塁ランナーは大吾たちの注意を引きつけるための罠!
それを刺すために大吾が二塁へ送球したなら、その瞬間に三塁ランナーがホームに突っ込んでくるという作戦です
しかも大吾は前回、盗塁を成功されたことでムキになってますからね…これは小森の作戦が完全にハマった形に…

「投げるな!サードランナーくるぞ!」



「くっ!?」

(正捕手に見抜かれたか…惜しかったな)

って、大吾が二塁に投げようとしたその瞬間、咄嗟にそれを静止するアンディ!
おお、アンディは小森の作戦に気づいていたんですね、そのおかげで失点をせずに済みました
なんというかこの、大吾には見えてないものがアンディには見えてるっていうのがいいですね
まさに先輩キャッチャーって感じで頼りがいがあります

(しかし2点以上取れる確率は上がった…)

コンッ!

「スクイズ!?」

「ぬおおおーっ!!」

ズザアアアッ!

「セーフ!」

ってああ、せっかく失点を防いだと思ったら、即座にスクイズを決められて1点取られてしまう大吾たち!
卜部がすごい気合で突っ込んでゴロを拾ってましたが、それでもダメでしたね…なかなかきつい展開です
がしかし、本塁はアウトにできなかったものの、まだバッターを一塁で刺せる可能性はあります。
せめてそこでアウトを取ろうと、一塁へ投げようとする大吾ですが…

「く…!」

「待て、投げるな!」

 
 

がしかし、またしてもそこでアンディから静止の声が!そう、気がつけば二塁ランナーまでもがすでに三塁をまわって
本塁突入コースに入っていたのです。ここで一塁に投げてしまったら、ガラ空きのホームに突入されるのみ…
しかし悲しいかな、今度は大吾も投げるのを途中で止められず、そのまま一塁へと投げてしまい…

「おっしゃあーっ!!いきなり2点先制ーっ!!」

(思いのほか、あっさり2点取れたな。この調子だとあと3点は取れるな)

「クソッ…!おいボールよこせ!!」

「…ご…ごめん…」

ああ…そしてまんまと2点を取られてしまい、もはや相手は完全に勝ち確の流れです
そして卜部と大吾はギクシャクする一方、特に大吾は完全に自分を責めて意気消沈してしまっております
そりゃこれだけ敵にかき回されて、味方からも怒鳴られたり責められたりしたらこうなりますよ。
こういう時味方がやるべきなのは励ますことじゃねえのかよ!そうは思わねえのかよ卜部!

「やめろ…ランナーを出したのは俺のミスでもあるし、
 初心者のおめーにツーランスクイズを警戒しろなんて無理な話だ」

「えっ…」

「だから謝罪なんかいらねえ!学習すりゃいいだけだ!
 やることも考えることも多すぎて、へこんでる暇なんかねーぜキャッチャーは!」



ってめっちゃ励ましてるーー!?(ガビーン)
ええええええ!?急にどうしたんだ卜部!?いきなりいい奴になったのか!?えええ!?
ちょ、ちょっと、卜部のやつさっきと言ってること全然違うじゃないですか!
「てめーの指示が遅いからランナーが出ただろ!!」って言ってたのが、「ランナーを出したのは俺のミスだ」ってなってますよ

おいおいおい、ま、まあ確かに俺もさっきからそう言ってたから異論はないんですが…それにしてもビックリしたわ
あの卜部がいきなりプロシュート兄貴みたいなこと言い出すもんだから…(えー

(C)荒木飛呂彦/集英社

「成長しろペッシ」「学習しろ大吾」ですごい似てるシーンだなと思いました
果たして卜部はプロシュート兄貴のような人気を獲得できるのだろうか
あと今回の試合を見ていて思ったのは、やっぱりアンディって頼りがいあるよなぁってことなんですよね
ベンチにいながら的確な指示を出してくれるのが、すごく先輩として頼れるキャラだなという気がします
もはや俺にとって、この漫画の好感度ナンバーワンはダントツでアンディですよ

それに、大吾が何か失敗をした時でも、アンディって一回も大吾を責めたことがないんですよね
そういう意味でも大吾を教える立場に向いてると思うんだよなあ
今回の話ですごく思ったのは、アンディって大吾のコーチ役にピッタリだなってことなんですよ
今後アンディと大吾はポジション争いをするよりも、今回のように大吾にものを教える立場で共存してくれると
俺としてはベストな展開って気がするなー。次回に続く!

(C)満田拓也/小学館





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