6月26日
ジャンプ感想:食戟のソーマ 第124話「校歌斉唱」
「よし…始めるか!フージャオピン作り!」
さて前回、「麻(マー)と辣(ラー)が足りない」という欠点を改善するために、色々な料理の試行錯誤を重ねていたソーマでしたが
最後には親父の言葉をヒントにして新しいアイデアが浮かんだという形で終わってましたっけね
その思い浮かんだアイデアというのがこれ、フージャオピンという台湾料理です
どうやら「台湾料理もまた中華料理の一種」ということで、かつて親父が作っていたこの料理に目をつけたようですが…
ふむ、それはいいんですけど、このフージャオピンを作ることによって
麻(マー)と辣(ラー)の問題は一体どう解決するんですかね…
いやマジで、それがいまいちよく分からないというか、前回あれだけ色んな料理を試しても上手く行かなかったのに
「フージャオピンなら行けそうだぜ!」って思ったのはなんでなんだろうなっていうか
いやもしかしてあれなのか?「麻(マー)と辣(ラー)の辛さが必要」っていうのは、
あくまでも久我先輩の系統である四川系の中華料理の話であって、
今回のフージャオピンは台湾系の中華料理なわけだから
「あ、これ台湾系だから麻(マー)とか辣(ラー)とかどうだっていいんすよ」
っていうことだったりして…(えー
いや割とマジで…例えばこれは、前回恵ちゃんが辛さの重要性について中国のことわざを持ち出したシーンなんですけど
このことわざも結局は、四川省とその周辺地域での話をしてるわけだから
四川と全然関係ない地域だったら、辛さもそこまで重要じゃないってことなのかなーと…
さらにえりなお嬢様も、四川はあくまでも中国の一部にしか過ぎず、
中華料理には他にも数多くの料理体系があると語っていたので
つまりは四川系の辛さにこだわらなくても、今回のように台湾系の料理を作ることによって
もう辛さとか別にどうでもよくなったとかそういう…(えー
「確かにフージャオピンなら学園祭の模擬店にもぴったりかも!」
「だろ?これなら店の規模が小さくても大量に提供できるからな。
まあとにかく今は味だ!学祭開催までに…最高の肉ダネを作り上げる!」
そして恵ちゃんやソーマのこの反応からしても、
「模擬店にぴったりだね!」「あとは最高の肉ダネを作るだけだな!」といった具合に
もはや辛さのことは1ミリも気にしなくなったようなので
やはり辛さの問題については台湾系を選んだ時点でもう片付いたってことみたいですね…こ、こんなんでいいのかオイ…
「幸平クン、ついにこの日が来たわね。準備の方は万全かしら?」
「おー、まぁとりあえずはなー」
「そう、よかった♪あなた達と同エリアで競えなかったのは残念だけど、
目抜き通りエリアの注目は私たちが独占するんだから♪」
そんなこんなでいよいよ学園祭当日、アリスと顔を合わせたソーマは、とりあえずフージャオピンは万全に仕上がったと語っていますが…
いやいやちょっと、「今から最高の肉ダネ作るわー」→数コマちょっと試作してる描写→「万全に仕上がったわー」って
十傑と戦うための料理がこんなテキトーでいいのかオイ!!(えー
フージャオピンを仕上げていく描写はたった数コマで終了かよ!いくらなんでも扱いが軽すぎるんじゃないか!?
今回の相手はその辺のテキトーな料理人じゃないんやで!?十傑の一員なんですぜ!?
それこそソーマの全身全霊をかけた渾身の料理とかを作るもんだと思ってましたが…
なんかこう軽い思いつきで作ったって感じがぬぐえないっていうか、思ったよりも盛り上がりがちょっと…
《続きまして、遠月茶寮料理学園・校歌斉唱を行います》
「校歌?そんなのあったんだ…」
そして学園祭の開催と同時に、遠月の校歌を斉唱する一同。
これってやっぱりアニメになったら、メロディも作られて歌われたりするんだろうか
アニメといえば、もうあと数日でソーマのアニメ二期が始まっちゃいますねー
それが始まる前にもっと感想の話数を稼いでおきたかったんですが、どうもいまいち稼ぐというほどの量をこなせなかった感があるなぁ
一期の時はアニメが始まると同時に原作感想がピタリと止まってしまいましたが、果たして今回はどうなるか…次回に続く!
(C)附田祐斗・佐伯俊/集英社
6月23日
サンデー感想:MAJOR 2nd 第57話「バンドでバント?」
さて前回、卜部の家に乗り込んで大量の退団届を見せて動揺を誘う作戦を企てた大吾でしたが、
あの後どうなったかというと、卜部はいともあっさり冷静さを取り戻してしまい、
「じゃあ勝手に辞めろや」と大吾を叩き帰してしまったようです。そ、そんな!
マジかよいい作戦だと思ったのに!!(えー
前回あの退団届の束を見せた途端、「バ、バカかてめーら!?」と卜部はかなり動揺していたので
その動揺につけ込んでチームに引き戻すことも可能かと思いましたが…結局ダメだったとは残念ですな
ともかく大吾の作戦は失敗に終わり、また1からバッティングピッチャーのアテを探さなければならないことに…
(困ったな…試合まであと3日しかねーのに…足の悪いアンディには頼めねーし…)
「おい、茂野」
「え…?う、卜部!?」
「言っとくが退団撤回じゃねーぞ。アンディがうるせーんだよ、”やめるのはもう止めねえけど
茂野のバッピくらいはやってやれ”って」
「マジで!?そりゃ助かる!」
「ほんとは2世に協力なんかしたくねーけど、お前は落ちこぼれ2世だしな」
とかなんとか言ってたら卜部キター!!なんやお前ー!!
さっきの退団届作戦は失敗したけど、結局は大吾のことを手伝ってくれるんかい!人騒がせな奴だぜまったくよー
そんな卜部が心変わりした理由としては、アンディが上手いこと説得してくれたみたいですね
卜部が辞めることはもう無理に引き止めないから、辞める前にせめて大吾の特訓を手伝ってやってくれと。
うーん素晴らしいですねアンディのこの大人の対応。自分の親友がチームを辞めると聞いてしまったら
普通だったら激しく取り乱してギャーギャー大騒ぎするところですが、落ち着いて卜部に説得を試みて、
それでも卜部の意思が固いとみると、必要以上には引き止めずに
せめて困っている大吾を助けてやってくれと、チームメイトのために気の利いた一言を言ってあげられるという…
いや本当に大した奴ですよアンディという男は。
もう毎回アンディの出番があるたびに何かしら感心してる気がするわ
俺から見たアンディというのは、もはや尊敬と憧れの化身のようなものというか
この漫画のキャラでアンディの生き様が一番カッコイイと思います
正直、この先アンディが株を落とさずにいてくれたら、もうそれだけでこの漫画を読み続ける価値があると思うわ
「セーフティバントだから、打つ構えから入らないとな…じゃあ頼むよ!」
ゴツッ(バント失敗)
「あれ?」
ガツッ ゴツッ ガツッ(連続でバント失敗)
「あ、あれ…?」
「おいおい、送りバントでもやれるレベルじゃねーぞ。
そんなんでセーフティバントなんてやれんのか?」
「おかしいな…100キロくらいの送りバントならもうマスターしてるのに…
ヒッティングの構えからバント体勢に入るからなのかな…?」
って、自宅の庭に卜部を連れてきて練習開始した大吾ですが、しかしどうしたことか
いくら投げてもらっても全然バントは成功せずに、ひたすら当たりそこねの打球になるばかりです
むう、大吾はバント練習を結構積んできたはずなのに…大吾本人も、なぜこんなに失敗してしまうのか理由が分からないみたいですね
しいて言うなら、今までやっていたのは最初からバントの構えで当てる送りバントであり、
今回やっているのは打つ構えからバントの構えに素早く切り替えるセーフティバントという違いがあるわけですが…
「ダメダメ大吾、そんなんじゃいくらやってもムダだよ」
「ね、ねーちゃん!」
って姉ちゃんの水着姿キターー!!うおおおおおお!!
バント失敗に悩む大吾の前に、いきなり水着姿で姿を現した姉ちゃん!これは競泳水着ですかね
水着というと、前回の睦子が着ていたスクール水着を思い出してしまいますが
俺はどっちかというと今回の競泳水着の方が好きだなー、やっぱり模様があるっていうのがでかいと思う
スクール水着は黒一色で模様がないから、それでなんだか地味に感じてしまうんですよね
あと競泳水着は背中がほとんど丸見えなので背中フェチにはたまらん水着ですよね(えー
「なんなんだよその格好!?」
「泳ぐからに決まってんでしょ、ママがプールに水張ってくれたから」
(茂野のねーちゃん!?やっべかわええ〜!!)
ともかく姉ちゃんが水着で登場したのは、茂野家の庭にあるプールで泳ぐためのようですが…
そんな姉ちゃんのエロい水着姿を目の当たりにして、卜部のやつすっかり一目惚れしてしまったようですね
ほほー、姉ちゃんに目をつけるとはなかなか見る目あるじゃねーか卜部のやつ(えー
俺なんかも1話の時からずっと姉ちゃんイチオシで読んでますから、惚れてしまった卜部の気持ちもよく分かりますね
「誰かにバントの仕方教わってないの?もしかして自己流?」
「バ、バントなんて、ずっと野球見てたんだから分かるよ!」
「どうりで…遅い球なら自己流でも転がすくらいは出来るかもしれないけど、
それだけじゃ速い球には対応できなくて当然よ」
って、大吾が自己流でのバント練習をしていることについて、「それじゃ上手く出来なくて当たり前」と語る姉ちゃん。
ふむ、どうやらバントについてもきちんと学ぶべきテクニックというのがあるみたいですね
バントってどうしても見た目的に地味になるから、どういう技術が必要なのか漫画でクローズアップされることってほとんどないから
俺も今まで全然聞いたことないし、ちょっと詳しく聞いてみたいですねえ
って、さっきから姉ちゃんを見守る卜部のムラムラっぷりがやばいことになってます
あかんやんこんなん!これだけムラムラしてるって、今ごろ卜部の下半身はバッキバキですぜ!(えー
小学生男子にこれほどの性欲を植え付けてしまうとは、まったく姉ちゃんは罪な女やでえ…
「バット貸して。いい?あたしの手とヒザの使い方をよく見てて。
卜部君、投げてくれる?」
「は、はい!!」
とそんな中、いったん手本のために自分がバントするところを見せてくれる姉ちゃん。
言うだけあって姉ちゃんはすでにバント技術をマスターしてるということか
それにしても、姉ちゃんに声をかけられた時の卜部の嬉しそうな顔ときたら…
お前もう完全にベタ惚れやんけ!特にボール投げた瞬間の「一生懸命やるぞ!!」みたいな顔で盛大に吹いた
卜部お前見かけによらずに純真なやっちゃなあ(えー
好きな子の前で張り切りたいという純朴少年っぷり。なんだか急に卜部のことが微笑ましいやつに見えてきたわ
そしてこのバント姿である。なんやねんこの光景はーー!!
可愛らしい女子中学生が、エロい競泳水着姿で、いい仕事のバントをきっちり決めるってなんなんこれ!?
すさまじい非日常的っぷりに違和感しか感じねえ!見てて頭がどうにかなりそうだぜ!
まったくこんなとてつもないコマを描こうと思った満田先生の性癖とは一体…(えー
「どう、あんたとの違い分かった?」
「え、ケツがでかくなったなァ…とか?」
「バントの話してんだよコラ」
って、そんな手本を見せた姉ちゃんではありますが、大吾は姉ちゃんのケツしか見てなかったようで、
自分と何が違うのか全然分かってないようです。いやまあ、俺も姉ちゃんの水着姿がインパクトありすぎて
バントの技術とか頭から飛んでたけどさ…(えー
「ちょっと待ってて。あったあった、オッケーこれでバントしてみ」
ともかく手本だけでは分からなかった大吾のために、実践的な練習として
腕をバンドで縛りつけながらバントするというバンドでバント作戦を考案した姉ちゃん。
それにしても縛られた大吾が「何のプレイ?」とか言ってますが
お前まだ小学生のくせにエロ用語のプレイとか知ってんのかよ!
マジかよ俺でもさすがに小学生の頃は緊縛プレイとか知らなかったのに、大吾のやつませてんなー(えー
やっぱり最近の小学生は、インターネットでエロ画像とか検索しまくりなんだろうか?ネット社会の弊害よなー
「これじゃバットコントロールできねーじゃん…」
スカッ
「こ、こんなんで出来るかよ、ろくに腕が使えないのに出来るわけねーじゃん!」
そんな状態で練習を再開した大吾ですが、腕がほとんど動かないこの状態ではバットもぜんぜん動かせず、
ただただ固まったままで空振りしてしまいます。「こんなんで出来るわけねーよ」と即座にわめき始めた大吾ですが…
「バントは腕じゃなくて足でやるの」
「あんたは腕だけでやろうとするから、ブレブレで失敗が多いのよ。
脇をしめることでバットを体に近づけ固定、目とバットの距離感を常に安定させる。
動かすのはほぼ下半身だけ、高低はヒザの上下で調節、
このバントの基本ができてないうちは、
セーフティバントなんて出来るわけないのよ」
がしかし、「腕が動かない」ということはむしろ姉ちゃんの狙い通りであり、
バントで動かすのは下半身のみ。上半身は固定するというのがバントの基礎のようです
確かに上半身をキチッと固定しておかないと、ボールの当たり方や転がり方にもムラが出てくるだろうし
正確なバントを安定してやるには、こういうコツが必要になるってことか。なるほどなあ
「凡人28号のあんたは、脇をしめるクセがつくまで何百球もやらなきゃダメよ」
「うぐぐ…」
そんなわけで、バント技術向上のためにこの練習を徹底的に繰り返すことにした大吾。
それにしても、そんな練習に何百球も付き合う卜部も大変だな
というか姉ちゃんってピッチャーだから卜部にもいいアドバイスができそうですよね
卜部はこのままだと東斗ボーイズに通用するか厳しいものがあるし、
姉ちゃんに助言してもらって一段階パワーアップするっていうのもアリかもな
それに今の無気力な卜部にやる気を取り戻させるには、姉ちゃんが誘惑するのが一番って気がするし
姉ちゃんが卜部のコーチをするっていうのは一石二鳥の展開ですよね
いや、それに加えて姉ちゃんの出番があると俺が喜ぶので一石三鳥の作戦だなこれは…(えー
ひとまず今回の話は、姉ちゃん好きを公言してきた俺にとっては非常に嬉しい回でしたわ
前回までは俺の中で、ミチルと姉ちゃんの評価が横並びになってたけど
今回で姉ちゃんが一歩抜け出た感じやな。やっぱ姉ちゃん可愛いし素晴らしいわ
今後もちょいちょいこういう出番で出てきてくれるとありがたいですねぇ。次回に続く!
(C)満田拓也/小学館
6月21日
ビッグガンガン感想:ハイスコアガール第40話
ざわざわ ざわざわ
「スゲ〜…!ゲームセンターという時代の先端の、
さらに先端がここに集結しているぜ!アーケード業界を支えるメーカーが、
新作ゲームをユーザーの前に叩きつける!
そのクオリティとタダで遊べる環境に、アワを吹いて倒れる者が続出だろう」
「(そわそわ)」
「わかる、わかるぜ大野、ゲーマーとしての魂がうずくんだろう」
さて前回、ついに大野さんとの仲を業田先生にも認められ、大野さんと一緒にAOUショーへとやってきたハルオ。
AOUショーってなんだか聞き覚えのないショーだなと思ったら、要するにアーケードゲーム限定の新作ゲームショーで
ゲーセン大好きなハルオからしたら夢のようなイベントってことなんですね。
アーケードゲーム限定かあ…なるほどなあ…それが衰退してしまった今では存在感薄いわな…(えー
ゲーセンの賑わっていた90年代だからこそ言える「夢のようなイベント」って感じがしますね
そんなAOUショーで、ひとまずハルオ&大野さんが遊んだゲームはソウルエッジ。
ソウルエッジかぁ…一言で言えば鉄拳とかバーチャファイター系の3D格闘ゲームですよね
違いがあるとすれば、バーチャファイターとかが素手での格闘術で戦うのに対し、
ソウルエッジは武器を持って戦う剣士のゲームってことでしょうか
ただ、俺はこのゲームあんまりプレイしてないからさほど詳しくないんですよね
ソウルエッジとソウルキャリバーの違いがよく分からないぐらいに分かってないです(えー
思い出せることと言えば、なんかガリアンソードで戦う女キャラがいたのが珍しかったってことかなー
ちなみにガリアンソードっていうのはこんな感じの武器です。これは戦国BASARAの竹中半兵衛ですけどね
見た目的に派手だから印象に残りやすいんだよなーこの武器は
あとは剣と盾持って戦う女のキャラがいたんですけど、すごい短いスカートはいてて
やたらパンツがよく見えたってことを覚えてますね(えー
おっと、そしてソウルエッジの次はファイティングバイパーズをプレイすることにした大野さん。
「障害物をぶっ壊しながらKOするのが快感」ってことですが、そうそうこのゲームはそれが楽しかったですね
基本的にはモロにバーチャファイターそのまんまって感じの3D格闘ゲームなんですけど、このゲームが面白いのは
相手を凄い勢いで吹っ飛ばす攻撃があって、それを食らわせて相手をKOすると
壁とかをメチャクチャにぶっ壊しながらもんのすごい勢いで吹っ飛んでいくので
あれがやっぱり爽快で楽しかったですねー、他にも戦闘中にアーマーがバキーンと弾け飛んだり、
「何かをぶっ壊しながら戦う快感」に特化したゲームだと思います
「想像以上のイベントだなAOUショーってのは…!
さっきのバーチャロンの行列も凄まじかったし、
プレステやサターンが生まれて家庭用ゲームがどんどん進化しているが…
まだまだアーケードゲームも負けてねーぜ!」
その後もバーチャロンやらなんやらを見ながら、新作ゲームに感激しっぱなしのハルオ。
家庭用ゲームがめざましい進化を遂げる中、それに負けじとアーケードゲームもまた新たな名作を生み出すという
双方ともに進化し続けるこの状況は、ゲームオタクのハルオにはたまらんものがあるようです
確かにこの時期のゲーム業界は活気がありましたねぇ、それが今ではすっかりオワコンに…(えー
ゲーセンとか今すごい勢いでなくなっていってますからねー、家庭用ゲームも本数が激減しちゃってるし
ゲームが進化した結果、1本作るのに手間も金もかかりすぎて手軽に作れなくなったのと
ソシャゲに客を取られて普通のゲームは見向きもされなくなったのが大きいよね…
俺もハルオと同じ時代を生きてきて、同じようにゲームに熱狂してきただけに、
今のこの衰退し続けるゲーム業界には悲しいものがあるわ
(小学校時代を思い出すぜ…ただただ純粋に、面白いゲームを求めていたっけな…
変わらんなぁ、ゲームに対する童心っぷり…)
そんな中、次から次へと色んなゲームを体験しては、純粋にゲームの楽しさにどっぷり浸かっていた2人。
それにしても、2人してにこやかに色んなゲームを遊んで回るこの姿はまさしくデートって感じやな
遊園地とかに置き換えてみればわかりやすいと思う。
普通のカップルにとっての遊園地デートが、この2人にとってはゲーセンデートだってことですね
「いやー、こんなに戦利品を獲得できるとはな。最新クレーンゲームもやりたい放題、
景品も持って帰り放題で腰が抜けそうになったぜ」
「…」
「んじゃ大野さん、ご飯でも食べに行きますか」
その後はクレーンゲームで遊びながら、閉場時間までAOUショーを堪能し続けたハルオ達。
そんな夢のような時間が終わった時にはとっぷりと日が暮れており、いい時間だからご飯を食べに行くことに…
いやー、女の子と2人っきりで1日遊んでご飯も食べに行くってほんまにデートやな
ハルオの奴しれっと大胆な誘いをしてやがるぜ
「しかしゲーム業界の盛り上がりっぷりは凄まじいものがあるぜ。
バーチャファイター2もサターンで移植されたし、ストリートファイターZEROもプレステで今月移植されてる。
そうしてる間にゲーセンでは、さっきのファイティンバイパーズやソウルエッジが稼働するだろ?
カプコンのマーヴル・スーパーヒーローズも忘れてはいかんし、
息つくヒマもなく新たな新作が登場するから、やり込むゲームを絞らないとだな。
学校の勉強もおろそかにしてっと、あとあと痛い目見そうだし…」
そして食事に行った先でも、数多くの新作ゲームに思いを馳せて熱弁をふるっていたハルオ。
一方で大野さんはというと、ハルオのゲーム語りにニコニコしながら耳を傾けてしまいた
いやーまったくお熱いことですねー(えー もはや完全にラブラブやんけ!
ゲームをするのも話をするのも、2人なら何をするのも楽しいって感じですね、あーもうお熱い!お熱いなー!
(…耳を傾けてくれるよなぁ…俺のとめどないゲーム話に嫌な顔ひとつせず…
ゲームに興味ない女子だったらどう思うんだろうなぁ…)
そして、大野さんがそんな風ににこやかに自分のゲーム語りを聞いてくれることに、じーんとありがたみを感じていたハルオ。
「こんな貴重な彼女なんてそうそういないよなぁ」って感じですね、ただ「ハルオのゲーム語りを嫌な顔せず聞いてくれる彼女」って
日高さんとかもそうだと思うけど…(えー
日高さんなんてむしろ、ハルオと話したくて積極的に寄ってくるぐらいですからね。
ただやっぱり日高さんについては、いくら話を聞いてくれてもハルオが日高さんに全然興味ないからダメなんでしょうかね
この場面とか見ても、こんなエロい子が自分のすぐ横でふともも晒してるのに1ミリも興味ない感じでゲームやってるし
やっぱハルオの頭の中は、大野さんとゲームのことだけで二分されているんやな…日高さんが入り込む余地はないんやな…
「(がさごそ)」
「お、戦利品のチェックですか。そういえば以前、大野を元気づけようとして
大野の姉ちゃんとUFOキャッチャーで奮闘したっけ。今までなんの景品が嬉しかったよ?」
その後、食事を終えた大野さん&ハルオは、帰りの電車に乗りながらAOUショーでゲットした景品をチェックしていました。
クレーンゲームは今までにも結構やる機会があったので、どんな景品だと嬉しいのかなんとなく聞いてみるハルオでしたが…
こ、これはー!?なんと大野さんが取り出したのは、今回の景品ではなく首飾りに使っていた小さな指輪!
これってあれじゃないですか!小学校の時にハルオがクレーンゲームで取ってくれた思い出の指輪じゃないですか!
それを今も肌身離さず持っていて、「これをハルオにもらった時が一番嬉しかった」と本人の前で意思表示するとは…
どんだけラブラブなんですか!?相思相愛ってレベルじゃねーぞ!なんなんだこの甘酸っぱい展開は…
そしてハルオもまた、大野さんのそんな好意を目の当たりにして、恋の炎がみるみる燃え上がっていくことに…
ドォン…ドドォン…
「…なんでも印象的に見えるよ…お前と一緒にいると…」
「…」
「こ…今度2人で来ようぜ…ここ…」
「(こくり)」
甘酸っぺえええーー!!あ、甘酸っぺええええええええ!!
電車の窓からどこかの花火大会の様子が目に入ってくる中、「なんでも印象的に見えるよ…お前と一緒にいると…」と
殺し文句を発して、今度はこの花火大会にデートに来ようと約束する2人。ああもうケツがかゆくなる!(えー
なんやこの純愛っぷりは!もはや完全にラブラブカップル誕生って展開じゃねーか!
いよいよもうお互いの好意を確かめあったし、2人は恋人同士になってめでたしめでたしって感じですねー
もう2人を邪魔するものは何もないしね。業田先生とも和解して、ハルオと大野さんが一緒に遊ぶことを許可してくれたし
真、じいや、ハルオの母ちゃんは、みんなハルオと大野さんの仲を全力で応援してくれてるし
日高さんはまだハルオのこと諦めてないけど、あの告白三本勝負でハルオに負けちゃったし、
それにハルオと大野さんが相思相愛すぎて、その間に割って入るのはムリだろうなって雰囲気もありますしね
そう、2人の前にもう障害は何もない。今後は恋人となって仲良くゲームを続けていくでしょう。めでたしめでたし。
と、そんな風に話を畳んで終了かなと、そう思っていたわけですが
ちょうどこの先で、アレが起こってしまったわけです。
そう、アレがね…ハイスコアガール事件がね…ちょうどこの話が終わった後に例の騒動が勃発し
この続きについてはずっと読めない状況が続いていたわけなんですよね…
そう、もはや作品の中では、2人の前にハードルなど何もない状態になっていたわけですが、
作品の外からとんでもないハードルが現れたっていう展開だったわけで…(えー
そういう意味ではほんとに波瀾万丈でしたね…あれだけ結ばれる寸前まできていながら
あそこまでの壁が立ちはだかるとは思ってもいませんでしたよ
そしていよいよ、そんな最大のハードルを乗り越えた新展開が、7月発売のビッグガンガンに載るということです
果たしてこの続きはどうなるんでしょうね、正直言って俺としてはあと1〜2話で終わる内容だと思うんですが
あれだけ「ハイスコアガール連載再開!」と銘打った以上、
1話や2話で終わるのはちょっと…って気もするし、難しいところですね。
いっそのことウメハラとかヌキとか実在のゲーマーが出てきてくれたら面白いんだけど。
あれですよ、ハルオと大野さんがキャッキャして遊ぶ平和なゲーセンの中で
そんな平和なムーミン谷に悪魔がやってきた的な…(えー
そう、こんな風にクソ殺伐とした血で血を洗うゲーセンの死闘が描かれるというね…
やべえな自分で言ってて雰囲気違いすぎるわ…果たして7月にどうなってしまうのか、次回に続く!
(C)押切蓮介/スクウェアエニックス
6月20日
サンデー感想:MAJOR 2nd 第56話「卜部の過去」
さて今回のMAJOR 2ndですが、冒頭の場面は大吾たちが水泳の授業を受けているシーンで始まります。
そんなわけで、スク水姿で登場し3段ぶち抜きのサービスカットを見せる睦子。
この漫画って、どの話も1ページ目は女性キャラのこういうサービス絵で始まることが多いですね。それはいいことだと思うんですが
ただ、俺の趣味から言ってスク水ってなんか地味に感じて別にそこまで好きってほどじゃないから
次はまた別のサービスをお願いします満田先生!(えー
「ちょっとなーに、もしかして茂野君まだ落ち込んでんの?」
「そりゃあね…結局、眉村姉弟は日没まで俺に20〜30球投げてくれたけど、
最後のほうでやっと2、3球かすっただけで、手も足も出なかったからさ」
そんな中、落ち込み気味の大吾に対して声をかける睦子でしたが、
大吾はどうやらミチルの球を数十球投げてもらっても、せいぜいかするのが限界で
まともにバットに当てることは1回もできなかったようです
うーむ、そりゃ試合でヒットを打つのはかなり厳しそうですね…
今回はミチルも大吾が打ちやすいようにストライクゾーンに投げてくれたんだろうけど、
試合となったらそうはいかないだろうしなあ。ボール球を使った揺さぶりや、本気で抑える時の攻めの配球になったら
まったくもって手も足も出ない感じになりそうですね…
「まあでも、これで俺レベルじゃ打ちに行ってもムダってことはハッキリした。
攻略はムリだけど対策はできる」
「え?」
「バントさ。俺が塁に出てチャンスを作るには、それを極めるしかない」
って、そんな風にヒッティングには望みがない一方で、バントならなんとかなるかもと可能性を感じていた大吾!
ふむ、そういえば大吾は、この間の試合前にもバント特訓をみっちりやってましたからね
打順も2番だし、これからはバントを極めるということを目標に頑張っていくということか
それにしても野球漫画の主人公がバント職人ってのもすごい設定だな
ピッチャーならまだしも、普通に野手の主人公がひたすらにバントを極めるっていうのは相当珍しいですね
ただ凡人系主人公な大吾にはピッタリな目標って気もするなあ。大吾には今後もこういう身近な目標で頑張って欲しいですね
あとどうでもいいけど、↑の画像は睦子のケツがめっちゃエロいですねこれ
スク水にさして興味がない俺でもこのケツはエロいと思います!(えー
「その練習にはバッティングピッチャーが必要だな、スピードもコントロールもある人じゃないと…」
「バッセンじゃダメなの?」
「もうお小遣いないよ」
そんな中、さっそくバント練習の方法について考える大吾でしたが、
もうお小遣いを使い果たしてしまったのでバッティングセンターでは練習できないと…
ふむ、こういうのってなんかいいですね。俺も小学校の頃はすぐに小遣いを使い果たしてしまって
とにかくお金に困っていた覚えがあるので、なんだかちょっと懐かしい気持ちになりました。
大吾は最初、湯水のごとく金を使ってバッティングセンターで練習しまくってましたが、
俺はそんな大吾を見て、「お金がもったいなくねーか!?金持ちの生活は理解できねーなー」と思ってたんですよね
ただ、途中から大吾は「お金がもったいない」と、お金をジャブジャブ使うことに抵抗を感じ始めたり、
今回のように「もうお小遣いがないから」と使えるお金がなくなっちゃったり、
だんだんと庶民感覚になってきてるのが好感持てるようになってきましたね
「あん?なんだお前ら、わざわざ俺の学校にまで来て」
「すまん、卜部に頼みがあって来たんだ」
「頼み?野球のことだったらお断りだ(すたすた)」
「え、ちょ、ちょっと待ってよ!」
むう、ともかくバッティングセンターは無理なので、卜部に練習相手を頼みに来た大吾でしたが
卜部はというと「野球の話なんてまっぴらごめんだ」と言わんばかりに、ロクに話も聞かずに立ち去ろうとしてしまいます
うーん、卜部はこないだ相当やさぐれてましたからね…やっぱりそんな気持ちがまだまだ尾を引いているのか
「俺バントの練習がしたいんだよ!それも送りバントじゃなくて、自分も生きるセーフティーバントで
後ろの卜部たちに回したいんだ!だからバッピ頼むよ卜部!」
「…控え投手ならバッピ頼んでもいいだろってか?ハハッ、いよいよ舐められたもんだな俺も」
「えっ?」
「くだらねえ、勝手にやってろよ!ドルフィンズやめる俺には関係ねーんだよ!!」
「ええっ!?」
ああ、そして「バッティングピッチャーをやってくれ」と懸命に頼む大吾でしたが、卜部にはそれすらも耳障りに聞こえたようで
「俺みたいな控え投手にはバッティングピッチャーがお似合いってか」と
余計にヘソを曲げてしまいます。めんどくさい奴だなもう!大吾は卜部が控え投手だから頼みに来たんじゃなくて
「スピードとコントロールを兼ね備えた人に投げてほしい」と思ってやってきたんだから
それだけ卜部の実力を高く評価しているわけですが…そこんとこ全然分かってませんね卜部のやつ。ネガティブすぎなんだよなぁ
それと卜部がチームを辞めたがっていることを初めて聞かされた大吾たちですが、
この時の大吾の反応が驚きすぎててワロタ。お前どんだけショックだったんだよ!
隣の睦子と比べても、明らかに大吾だけハチャメチャにショック受けてんじゃねーか!
「ありゃダメだ、俺からも説得したが完全にやさぐれて聞く耳持たねえ」
「ア、アンディ…」
「東斗戦の先発を外されたのがよっぽどだったみてーだ、試合は佐藤に頑張ってもらうしかねえな」
「う、うそだろ、ふざけんなよあいつ…」
「かばうわけじゃないが、卜部も少しかわいそうな奴なんだよ」
「え?」
「あいつは昔、体も小さくてぜん息持ちでな…それで卜部の親父が野球をやらせ始めたんだ。
親父さんは昔、甲子園に行ったくらいの野球経験者で…マンツーマンで低学年から卜部を育てた。
それで体も強くなり、野球技術も磨いた卜部は…希望に満ちて東斗ボーイズに入団した。
そこに現れたのが眉村だ」
そんな中、ひょっこり現れたアンディに卜部の身の上話を聞かされる大吾たち。
もともと卜部はひ弱な少年だったのが、父親のトレーニングのおかげで体を鍛えて野球がちゃんとできるようになったようですね
そういう意味では努力を積み重ねて力をつけたタイプということか
卜部のやつ以前は「センスだよセンス!野球センスがねーんだよ気づけよ!」とか大吾に言ってたので
てっきり才能タイプのキャラかと思ってましたが、実は逆だったんですね
あと「そこに現れたのが眉村だ」のシーンのミチルめっちゃ可愛すぎると思う
なんやこの可愛らしいロリ少女は!ミチルはほんと外見に関しては素晴らしいわ
あのワガママな性格は一長一短って感じだけど、外見についてはマジ一級品だよなー
「眉村は野球未経験で、初めこそおぼつかなかったが…
抜群の運動神経と吸収力で、2〜3ヶ月もするとすぐに頭角を現した。
そしてあっという間に卜部を抜いて、同期のエース格になったんだ」
「そ、それって…」
「そう、眉村は今回の佐藤と同じだ。卜部はまたプロ選手の2世にエースを奪われたんだ」
「…」
「卜部が当初、茂野達にきつく当たってたのもそれが原因だ。
一般人が小さい頃から積み上げてきた努力の結晶を、プロの遺伝子はいとも簡単に追い抜いていく…
まあそうでもない2世も若干いるが」
「アハハ言ったね!?言っちゃったねそれ!?」
ともかく東斗ボーイズに入ってきた眉村は、最初はド素人だったものの凄まじい才能をすぐに発揮して
努力タイプの卜部をあっという間に追い抜いていったという…そして光さんもまた同じだと…
だから努力することの意味をすっかり見失ってしまったってことなんでしょうね
というか卜部のやつ、それだけ才能に対してコンプレックスがあるなら大吾にもっと優しくしてやれよ!
大吾は最初まさにそういうコンプレックスの塊のようなキャラだったし、自分に才能がないことをいつも嘆いてるような奴でしたが
今は才能がなくても自分にやれることをやろうと一念発起して頑張ってるんだから、卜部からしたら心強い仲間だと思うんだけどなあ
「そんな中で、目標にしてきた東斗戦の先発も外されて、心が折れちまった。
辞めることはないだろうって言ったんだが、モチベーションを失った自分がいても
足を引っ張るだけだろうってな…」
そして結局、今はこんな魂の抜けがらのようになってしまって、一切のやる気を失ってしまった卜部。
「俺なんかがいても足を引っ張るだけだから」とか言ってるのがまためんどくさいですね
なにを寝ぼけたこと言ってんだっつーの、おめーがきちんとしないとチームが勝てねーんだよ!
試合までにおめーが大吾のバントを鍛えて、試合当日もおめーが光さんと継投してくれないと困るんだよ!
そんなことも分からずにウジウジしてるのが見ててむかつきますねー、今の卜部に俺が言いたいことは
いい訳してんじゃねーよ!!
その顔見てりゃ
気持ち入ってねーことくらい
わかんだよ!!どーせまた
「自分がいても足を引っ張るだけ」とか
しょーもない考えで遠慮してんだろ!!茂野や佐藤はめちゃガチで
やってんじゃねーか!!
できるくせに本気出さねえ奴が
一番むかつくんだよ!!と、こんなところでしょうか(えー
過去の自分がこれだけ言ってんぞ卜部よ…モチベーションがないとかなんとか言い訳してんじゃねーよ!さっさと本気出さんかい!
「ただいま…」
「隼人〜、お友達が来てるわよ。あなたの部屋で待ってもらってるから」
「え、友達…?(ガチャ)」
「あ、ういっス」
「し…茂野!!」
って、そんな卜部が自宅に帰ってきてみたら、なんとそこには
BUYUDENを読みながらくつろいでいる大吾の姿が!
ここでBUYUDENが出てくんのかよ!BUYUDENといえば、MAJOR 2ndの前に満田先生が連載していた漫画で
ひどすぎる打ち切り最終回を迎えて「旅に出ます。探さないでください…」と満田先生にトラウマを植えつけた内容でしたが
まさかここで出てくるとは!しかも大吾が「このマンガ面白いね、ちょうど読みたかったんだ」とか言っててワロタ
てっきりBUYUDENは満田先生の黒歴史だと思ってましたが、こんな風にネタにできるとは満田先生もたくましい性格してんなー
「てめえ何しに来たんだ!?辞めるなって説得なら聞く気ねーからな!?」
「説得なんてしないよ。卜部がやめるんなら、みんなでやめることにしたから。
卜部抜きじゃ勝てないからね、アンディも佐倉さんもやる気なくしたってさ」
「は…はあーっ!?」
「明日これ一緒に監督のとこ持ってこう。東斗戦は棄権かな」
「バ、バカかお前ら!!」
ええええええええ!?なんと卜部をどう説得する気なのかと思いきや、
「よっしゃみんなで一緒に退団しような」と退団届けをたんまり持ってきた大吾!
これによって卜部の荒療治を考えているようで…いやはやこれは面白いですね
こういう時は卜部のペースで話しててもしょうがないし、思いっきり卜部のペースをかき乱すこの作戦は
思った以上の効果を挙げるかもしれません。さっそく卜部のやつ、慌てて大吾を止めようとしてますしね
最近の大吾はこういう思い切った行動を取ることが多くて、主人公としてなかなか魅力的になってきてるんじゃないでしょうか。
次回に続く!
(C)満田拓也/小学館
6月17日
うーん、ワートリ1話ぶんの感想を描くのに1週間近くかかるとは思わなかったな…
さすがにちょっと長くなりすぎた気がする。もうちょっとなんとかしたいもんです
まあ今のランク戦が終わってガロプラ編に入れば
めっちゃ適当な感想になってサクサク進むと思うんで…(えー
いや、ガロプラ編がつまんないってことじゃなくて、ああいう侵略者と闘う話っていうのはあんまり語ることがないんですよね
大規模侵攻の時もそうだったけど、読むのは楽しくても語りたいことが少ないっていうか
多分1話につきワンシーンぐらい印象的な場面を取り上げて終了とか、そんな感じのレビューになりそうな気がします
ジャンプ感想:ワールドトリガー 第112話「東 春秋A」
さて前回、試合が始まって玉狛の仲間と合流しようとしていたところ、
まんまと敵に見つかってタイマン勝負に持ち込まれてしまったオサム。
その相手がこの犬飼なわけですが、個人ポイント8422というかなりの強豪です
正直、犬飼のこの8422という数字を見た時点で、俺はもうこの1対1に絶望しか感じないですね…
なぜなら、この間オサムがさんざんボコボコにされた那須さんですら個人ポイントは8395。
ポイントだけ見れば、犬飼の実力は那須さんと同等以上ということを意味していると思うんで…
ちなみにオサムのポイントは、那須さんと戦った時が4309で、今回の試合だと4282。あれ?
前は4309、今は4282って…お、おいお前ポイント減ってんじゃねーか!!(えー
前の試合からどれくらい実力を伸ばしたのかと思ったら!まあオサムは唯我にも負けまくってたしなー
あの唯我に負けた分はポイントから引かれるんだろうか
まあともかくですよ、那須さん相手にオサムはまともに戦ったらまったく歯が立たなかったわけで。
だからこそ真っ向からぶつかることは避けて、4対1の状況を作ったり、トリオン切れを狙ったり、水攻めで弱らせたりしたわけで。
最終的に那須さんが相当弱体化したのを見計らって、「さすがにこれなら勝てるやろ」と1対1の勝負を挑んだわけですけど
それでもやっぱり通用せずにやられてしまったわけですよね
それぐらい那須さんを弱らせても勝てなかったオサムが、
那須さんと同等以上に強い犬飼相手に、まったく弱らせもせずに1対1をやり始めた
っていうのがもうマジで絶望しか感じないっていうか…この戦い勝算なさすぎるんだが…
前回の二宮が、「格上の敵と戦う時は絶対に1対1で戦うな」って味方に言ってたこともあって、
まさにそれをやらかしてるオサムの無謀っぷりが際立ってる感がやばい。
東隊にしても「戦う時は味方全員で一緒に」というのを徹底しているわけだから…
そんなチームワークなんざ関係ないとばかりに、格上の敵に1人で向かっていくオサムの図というのは
いっておくがな
ぼくは空閑や千佳や宇佐美先輩と
手を組んで闘うくらいなら…
ひとりだけで闘って
死んだほうがマシなんだ(C)鳥山明/集英社
っていうぐらいには無謀な戦いっていうか…(えー
《修くんが交戦中!遊真くん、合流急いで!》
「了解しおりちゃん」
おっとしかし、そんな1対1の戦いを繰り広げるオサムのところへすぐさまカバーに向かうユーマ!
これはありがたいですね、オサムがあんなベジータ状態になってる以上は、ユーマがカバーするしかチームで戦う術はないし
まずは合流を目指さないことには連携もクソもないですからね…ここはユーマになんとかしてもらいたいところです。
敵の犬飼の言動からしても、オサムとユーマが合流することを明らかに警戒してるわけだからなあ
「空閑君とは合流させないよメガネくん」って2人の合流を阻止することを第一に考えてますよね
前回犬飼は、オサムが1人でうろついてるのを見て「ラッキー」と喜んでたことからしても
2人に合流されたら厄介だから、1人のうちに倒したいと思ってることは間違いありません
だからこそ、玉狛はなんとしても合流しなくちゃいけないんですよ
あんなタイマン勝負なんてこれ以上続けてる場合じゃないんですよ、相手をわざわざ喜ばせてるようなもんですからね
だから早いところユーマにやってきてもらうしか…
「よぉチビ…遊ぼうぜ」
ってここで空気を読めない男が登場!ここでお前がくんのかよ!
合流を目指すユーマを邪魔するように現れた影浦!なんとも嫌なタイミングでの登場ですが
別に影浦は合流を阻止したいとかじゃなくて、ただ単にユーマと遊びたいだけみたいですね
間が悪すぎんよお前…なにもこんな時に遊びにくんなっつーの!
それと影浦の個人ポイントなんですが、隊務規定違反による減点がマイナス10000ポイントってことですけど…
いやちょっと待ってください、確かこないだの話ではマイナス8000ポイントって言われてなかったか!?
やっぱ8000ポイントじゃねーか!!一体どういうことだよ!
うーむ、真相は一体…8000っていうのは何かのミスで10000が正しいってことなんだろうか
それともあれか、この時点ではマイナス8000ポイントだったけど、
また新たに違反をやらかしてマイナス2000の上乗せくらったとか…(えー
なんにしろ、影浦の本来のポイントは14780って凄すぎますねこいつ。今まで出てきたキャラの中でもダントツの最高値ですよ
A級ですら9000そこそこのキャラが大半なのに14780って…レベル違いすぎだろ…それがB級にいるってやばすぎますよ
Bのレベルはだいたい7000ぐらいが普通の数値で、8000あれば「俺はB級トップクラスだぜ」とドヤ顔できるぐらいなわけですが
そんな中に14780が混ざってるってお前…いくら違反したとはいえこんな奴Bに入れんなや!
この状況ってあれですよね、ウメハラのセリフで言うところの
平和なムーミン谷に悪魔がやってきたって感じだわ(えー
《三雲、空閑両隊員とも格上とのマッチアップ!玉狛第二はこの苦境を打開できるか!》
そんなわけで、オサムは犬飼と、ユーマは影浦と1対1で戦うハメになってしまったわけですが…
言われてみれば、これってどっちとも格上との1対1なんですね。
それだけは絶対やったらアカンと二宮が言ってた中でこれとは…
わたし二宮だけど、格上の敵と
1対1しちゃう男の人って…(えーいやあ…「やっちゃいけない立ち回り」をオサムとユーマが2人そろってやらかしてる感がもうやばいです
ただでさえ少ない勝ち目を全力で投げ捨ててるっていうか…(えー
まあ別に2人は望んでこのタイマンを仕掛けてるわけではなくて、相手に見つかって絡まれてるだけなんですけど
ただ相手に見つからないための工夫をしていないというのが、東隊とかに比べてスキだらけだなあって気がしますね
結局のところ、無防備なんですよね。だから相手に見つかってしまってもしょうがない状況になってしまってるというか
俺的にはやっぱり、前回のこの「こっちもバッグワーム使うか…?」の場面で
躊躇したまま使う判断ができなかったというのが大きな分岐点で、
この判断の結果が、敵にどんどん見つかって1対1ばかりやらされるという、今の状況に響いてきてる気がします
(シューターの戦術…ガンナーが相手の時は…!)
『ガンナーと戦う場合、シューター側は近づいて撹乱しないとなかなか苦しい。
距離を取っての削り合いはガンナーが有利だからな』
(ガンナーには射程のボーナスがある、離れて打ち合うのは不利…!
そうはわかっててもこの足元の悪さじゃ…)
《近づけないわね三雲くん。雪で鈍った機動力じゃ犬飼くんの攻撃は掻い潜れない。
このまま犬飼くんの距離で撃ち合っていたら、ガードを削られておしまいよ》
さあそして、犬飼との撃ち合いを続けていたオサムでしたが、
嵐山さんのアドバイスでは「ガンナーと戦う時は近づいて撹乱しないと苦しい」とのことだったので
なんとか敵のふところに飛び込みたいと考えていたものの…
しかしそれができないのが今回のマップだったということです。
そう、今回のマップは雪マップ。雪に足を取られて思うように動けず、まるで近づけないまま一方的に撃たれまくっていたわけで…
いやあ…俺が最初に言ってたことが見事にブッ刺さってますね、俺がこのマップを見て最初に言ったことが
ここはユーマが有利でオサムが不利なマップだと語ったわけです
グラスホッパーを持っているユーマなら、雪なんて関係なく好きに動き回れますが
それがないオサムはすごく動くのに苦労するから、オサムが無理する必要は全然ないマップだと語ったわけですね
それが無理した結果、こうして犬飼に一方的に撃たれまくっているという…
オサムお前ってやつはなんて的確に泥沼にはまっていく奴なんだ…(えー
さっきからひたすら正確に勝ち目のない方向へ向かっていっている…ある意味もう誰にも止められん…
解説の加古さんにも「あれじゃ近づけないしガード削られてオシマイだわ」と
終了宣言をされてしまいましたね。なんてこった、オサムの戦いはもうここで終わってしまうのか…
「それは三雲も分かっている。そうなる前に何か手を打つだろう」
おっとしかし、そんな加古さんの言葉を聞いた風間さんの
「そんなことは三雲も分かってんねん黙って見とけこのブス」
と言わんばかりの一言が!(えー 怒っておられる!風間さんが怒っておられるぞー!
オサムのことが大のお気に入りなだけに、加古さんの言葉は風間さんの逆鱗に触れてしまったようです(えー
そんな冗談はともかく、手近にあった建物の扉を破って屋内へと逃げ込むオサム。
おおなるほど、こうして建物の中に入ってしまえば、雪の影響を受けないから素早い動きが可能になるということか
それと犬飼から逃げ出すような動きをしているオサムですが、いっそ思い切って本当に逃げた方がいい気がしますね
ここはガン逃げで全然OKな場面だと思う。そもそもタイマンを続けること自体が悪手なわけだから
いったん逃げてチームで合流できれば、それが一番いい気がします
「雪がなくて動きやすくなるのは、こっちも一緒だ」
ギュオオオ!!
あっとしかし、すぐさまオサムを追って屋内に入ると急激に間合いを詰めてきた犬飼!
ふむ…さっきまでは遠距離主体の戦いで、オサムを射程外からいたぶる戦術を取ってましたが、
今度はまったく逆にオサムに急接近しての超接近戦を挑んできましたね。なんとも大胆な動きをする奴だな
近距離での戦いはシューターの方が有利なはずですが、それでも構わずこれだけ近づいてきたのは
オサムが逃げるような動きをしていたので、「逃がさねーよメガネくん」と逃走を封じるためでしょうか
なかなか嫌らしい立ち回りをしてきますね。でもそれでいいと思います、相手が嫌がるような戦術を取れる奴は強いと思うのでね
今回の犬飼は、さっきまで雪の中でオサムをいたぶっていた場面もそうですが、
オサムが思うように動けない、オサムが嫌がるような立ち回りを中心に戦っているんですよね
だからこそ、オサムに何もさせずに倒す寸前まで追い詰めていたわけで。これができる奴は強いんですよ
一方でオサムは、1人だけで戦って犬飼を「ラッキー」と喜ばせていたり
「空閑くんとは合流させないよメガネくん」という犬飼の望み通りの展開にしていたり
まったく犬飼が嫌がるような展開を作れていないんですよね。むしろ喜ばせてしまってる。
それじゃ犬飼がやりやすくなるだけだから、これがオサム達の勝ちに繋がるような戦術だとはとても思えないんですよ
オサム本来の持ち味っていうのは、そういう敵が嫌がるような戦術で自分のチームを勝たせることであって、
迅さんから「うちのメガネくんは曲者ですよ」と言われたり、
太刀川さんから「三雲には隊長として、勝ちの絵を描く力がある」と言われたりしていたわけで…
でも今回のオサムは、そういう持ち味を出せていないまま、勝ち目の薄い1対1でただ四苦八苦しているだけなので、
自分の良さを見失って迷走してる感がすごいですね
まあともかく、急激に近づいて接近戦を挑んできた犬飼に対し、「くっそーこれでも食らえー!」と
カウンター気味のシールドパンチを繰り出すオサム。ですがそんなカウンターパンチも、犬飼にあっさり止められてしまいます
《カウンター!止められた!》
《まだある》
おっとしかし、シールドパンチを繰り出す一方で、射撃用キューブを通路脇に仕込んでいたオサム!
シールドパンチで気を引いておいて、この射撃キューブで仕留める作戦ということか、
この戦い方ってあれですよね、つい最近嵐山さんに教わってきた戦術ですよね
こういう風に「シューターの長所は、弾を撃つ前にキューブ状態でのコントロールができること」ってことや
「シューターが1対1でキルを取るコツは、相手のガードを崩すこと」ってことを嵐山さんに教えてもらったわけなんで、
このシーンはまさにそれを実践していると言えます。そんなわけで、嵐山さんの教えはきちんと身につけているオサムですが…
が…駄目っ…!!そんなオサムのキューブ攻撃もあっさり見抜いて防御してしまう犬飼!
あああ、嵐山さんの言う通りにやってるのに!と言いたいところですが、これはしょうがないと思います
なぜなら、シューターってそういうものだから。そう、嵐山さんはオサムにキルの取り方を教える前に、
シューター1人でキルを取るのは難しいし、そんなことにこだわる必要はないって
まず大前提としてこう言っていたわけですからね
そう、シューターが1人でキルを取ろうと思ったら、今のように相手のガードを外すのが大事だとは思うわけですが
でもそれは簡単には通用しないってことですよ。
それほどシューター1人でキルを取るのは難しいってことなんですよ。
それを最初から嵐山さんは言っているわけで、いくらガードを外す方法を学んでもその本質は変わらないと思います
オサムはこの言葉を聞いた時、その意味をあんまり実感できてなくて
「そういうもんなの?」ぐらいに思ってましたが、たったいま身を持って実感することになったでしょうね…
いかに1対1で相手を倒すのが難しいかってことをね…
ドガガガガガガ!!
(ぐっ…!?レイガストが割られる…!?)
さあそして、そんな奥の手のキューブアタックも防がれてしまったオサムは、いよいよ万事休すとなってしまいました
犬飼の集中砲火を食らってメッタ打ちにされてしまい、その結果シールドも割られる寸前となり、
こりゃいよいよ死んだな…というその時
バシャンッ!!
「!!」
「東隊!?」
とそんな時、「助けに来たぞ三雲ーー!!」と言わんばかりに乱入してきた東隊!
え、なんで!?なんで東隊が助けてくれんの!?
こいつらの作戦って確か真っ先にオサムからぶち殺すことだったんじゃなかったですか!?
そんな作戦について語っていた時の様子がこれ。ふむ、やっぱり優先的にオサムを倒そうとしてるのは間違いないですね
ただ、今の状況だと東隊がオサムを倒そうにも、犬飼の攻撃でオサムはいまにも死にそうだったわけだから
「犬飼てめぇはすっこんでろコラー!!」と、オサムの前にまずは犬飼から襲ったということでしょうか
いったんはオサムを助ける形になってしまったわけですが、まあ東隊の立場から考えて
邪魔な犬飼さえ片付けることができれば、残ったオサムのことはどうとでも料理できるでしょうからね。(えー
そんなわけで、まずは犬飼だけに集中してコンビ攻撃を仕掛ける東隊。
これは犬飼が圧倒的に不利だと思いますよ。なぜなら犬飼はガンナーで、東隊の2人はアタッカー。
ガンナーvsアタッカーの対決は、ふところを取ったアタッカーが圧倒的有利と嵐山さんが言っていたし、
さらに東隊はアタッカー2人でコンビ攻撃を仕掛けているので、犬飼としてはもうまったく勝ち目がないほど不利なんじゃないでしょうか
「一気に畳むぞ」
「! 待った!」
おっとしかし、そんな犬飼絶体絶命のピンチにすかさず辻が援護に登場!
いいタイミングで現れますねーこの男。いま辻が来てくれなかったら確実に犬飼はやられてましたよ
仲間がやられそうなピンチの時に、きっちり駆けつけるあたりよく周りを見てますわ。
嵐山隊なんかもこういうシーン多かったですよね
味方がやられそうな時には必ず他の仲間が駆けつけて助けてくれる。これぞチームって感じの連携力ですよ
意外にも二宮隊って、そういう細やかな連携もきちんとできてると思うんだよなー
「あらら揃っちまった…」
「まあ、まだ予定のうちだ」
「こいつらがかかって来てるってことは、東さんも狙撃位置についてますよ」
「分かってる。足を止めるなよ」
さあそして、2対2の状態になりながら睨み合う両者。こうなると簡単に片付けるってわけにはいかない感じですね
それとこの場面、俺的には辻の言ってる一言がなにげに重要だと思います
「東さんが狙撃位置についている」、この一言がどういうことかというと
この場にいる東隊は2人だけではなく、すでに東さんもすぐ近くに潜んでおり
スキあらばスナイプを撃ち込む機会を狙っているってことですよね
つまり、東隊は2人だけが先走って突っ込んできたのではなく、3人揃った万全の体勢で戦っているということです。
「戦う時は3人で」と言っていた例の作戦がちゃんと徹底できている。うーむ素晴らしい
玉狛も試合が始まってすぐは、3人合流してチームで戦おうとしていたわけですが、
気がつけば全員バラバラになって1人ずつ戦ってますからね
やっぱりそこが東隊との大きな差だと思います。チームで戦うってことをどこまで徹底できているかっていうね
《有利なのはマスタークラス2人を擁する二宮隊か!?
それとも手傷を負わせた東隊か!?》
《有利なのは東隊ね。あの位置だと犬飼くんは援護しにくいのよね、
味方を撃つ可能性があるから》
《東隊の奥寺と小荒井は、1人1人ではそれほど手強くないが、
接近戦の連携レベルはウチ(風間隊)に次ぐと言ってもいい。
組んで戦えば格上も食える使い手に変わる》
さあそして、東隊の奥寺&小荒井がいかに油断ならない相手かということを語る風間さん。
個人の実力は弱くとも、連携力によって格上の相手だろうが倒すことができると語っているわけです
素晴らしいね本当に…東隊は完璧に俺の理想を体現したチームだと言っても過言ではありません
なぜならこの東隊の姿勢っていうのは、俺がオサムを見ながら「こうするべきだ」って言い続けてきたのをまさに実行しているのでね…
個人で戦うといまいち実力がなかったり、1人ではキルが取れなかったり、まさにオサムと同じ弱点をこの2人は抱えているわけですが
だけど連携力によってその弱点を克服しているわけですよね
それによって格上の相手だろうと倒すことができる。今回オサムがまったくできなかったことを可能にできるんです
そう、今回のオサムは、格上の犬飼に1対1を挑んだものの、まったく歯が立たずに勝ち目がある状況を一切作れなかったんですよ
オサムとしては犬飼を倒すためにかなり頭を使っていて、屋内戦を仕掛けてみたりトラップ用キューブで攻撃してみたり
あの手この手を使って工夫したわけですけど、それでも一切通用しなかったし
「これなら勝てる」って状況をまったく作ることができなかったんですよ
それに対して東隊で考えてみると、犬飼と辻の2人は東隊にとってもやっぱり格上なわけです
個人ポイントを見ると犬飼が8422、辻が8232、小荒井が7221、奥寺が7188という具合に大きな差があって
ちょうど那須さんと来馬さんなんかがこのくらいの差でしたね
そう、8395の那須さんと7222の来馬さんが戦った結果、来馬さんは手も足も出ずボコボコにやられていたわけです
個人の力ではそれぐらい大きな差がある。だけど連携力があればそんな差も簡単に埋められるってことなんですよ
実際、「有利なのは東隊ね」と加古さんが断言するくらい差を埋めているわけで。
まあ、連携力以外にも「犬飼くんが援護しにくい状況だから」という別の有利な材料もありますが、
でもね、そういう別の有利な材料がたった1つあるだけで
「この勝負は東隊が勝つ」という勝ち確の流れを、格上相手に作っているんですよ。
だからこそ、二宮も「東隊は深追いするな」って指示を出していたんだと思います。
もし東隊を深追いした結果、東隊にとって有利なフィールドに引きずり込まれてしまったら
それだけでもう辻や犬飼が落とされる恐れがあるからですよ
たったひとつの有利な材料を与えるだけで、勝ち確定の流れを持っていかれるほどに、東隊の連携力はあなどれないからですよ
そしてそれは、オサムが今回どれだけ1人で頑張ってもまったくできなかったことです。
1人で戦いながら犬飼相手にあの手この手の策をいくら考えても
「三雲くんが有利ね」とか「三雲くんが勝つわ」みたいなこと
一切言ってもらえてなかったので、結局のところ1対1ではそれだけ限界があるってことなんですよ
ちなみに以前の戦いでは、オサムにもちゃんと
格上相手に戦って「三雲くんの勝ちですね」みたいに言われたシーンがありました
それがどういうシーンかっていうと
諏訪を相手にユーマとオサムが連携攻撃を仕掛けた場面です
そう、この場面はユーマが諏訪の注意を引いて、諏訪の背後を取ったオサムがトドメを刺すという連携で戦っていました
その結果、オサムも簡単に格上を相手に勝ち確定の状況を作ることができたんです
この時のオサムは、まったくの無傷での勝利、余裕のパーフェクト勝ちですよ。
今回の犬飼相手にあれだけ苦戦してたのとはまるで別人ですよね
単に諏訪が弱かっただけって可能性もありますが、諏訪はオサムの中で那須さんや荒船さんに並ぶほどの強敵なので
それが弱かったってことはないと思います
個人ポイントで言えば、荒船さんが8349ポイント、那須さんが8395ポイント。
この2人と並べられるってことは、諏訪もかなりそれに近いポイントを持っていることでしょう
というか実際に諏訪が8300近くのポイントを持っていたら、どえらいことになりますよ
何しろ今回オサムが手も足も出なかった犬飼は8422ポイント。
つまり、仮に諏訪が8300だったら諏訪と犬飼の実力にはほとんど差がないということになります
犬飼とまるで変わらない実力を持つ諏訪を、オサムはああも簡単に仕留めていたという驚きの事実。
なぜ今回の戦いとそれほどまでに差が出てしまったのか、その違いはなんなのか。
答えは簡単、連携して戦ったかそうでないかというそれだけの差です。
連携というものはそれほどまでに大きな力があると俺は思います
そもそも、オサムは1対1だと唯我相手に48勝152敗と大きく負け越していたわけですよね
そして唯我と諏訪を比べて見た時、諏訪の実力は唯我よりも遥かに上だとオサムは感じているわけです
そんな諏訪とオサムが仮に1対1で戦ったら、一体どうなると思います?
おそらく唯我とやった時の半分もオサムは勝てないでしょう。48勝の半分以下ということは、せいぜい20勝といったところか
つまり200戦して20勝180敗ぐらいのボロ負けになることが予想されます
それって要するに、10戦に直したら1勝9敗ペースのひどい戦績なわけですよ
もうほとんど勝てないような一方的に負け続ける試合。諏訪とオサムが1対1で戦ったらそんな内容になると思う
だけどそんなに実力差がある格上の相手を、連携によってオサムはああも簡単に仕留めることができたんですよ
格上の相手だろうがなんだろうが、いとも簡単にあっさりと、
安全かつ確実に、勝ち確の状況を作ることができる。それが連携力です
そんな連携力について、俺は風間隊もたぶん連携をすごく重視したチームだという仮説を立ててきましたよね
それについてついに裏付けが取れたのが、さっきの風間さんのセリフです
《東隊の奥寺と小荒井は、1人1人ではそれほど手強くないが、
接近戦の連携レベルはウチ(風間隊)に次ぐと言ってもいい》
というこれですよ。東隊の連携レベルが高いということを説明するのに
「ウチ(風間隊)に次ぐと言ってもいい」って言葉を使ってますよね
つまり、風間隊の連携っていうのは東隊をも超えているぐらいにメチャメチャ高いということなんですよ
おそらく風間さんの口ぶりからして、接近戦の連携力は
風間隊がナンバーワンで、東隊がナンバーツーってことなんじゃないでしょうか
そう、結局のところ風間隊はそれほどまでに連携を重視したチームだということです
だからこそ、そんな風間隊にいる菊地原からしたら、オサム達の連携はものすごく物足りなく見えていたと思う
だから菊地原は毎回オサムに絡んできたし、だから毎回一言言わずにはいられなかったんだと思います
「またクガ頼りの試合だったね」とか、「キミがやったのって大砲の子に指示出したくらい?」とか、
「キミ1人で点獲ろうなんて傲慢だね」とか、「あんまり風間さんをがっかりさせないでよね」とか、
そういうのは結局、「もっと連携して戦わないとA級には行けないよ」っていう気持ちが
根底にあってのものだと思うんですよ。こっちの仮説も合っているかどうか気になるところです
(ぼくの方を狙ってこない…こっちに構う余裕がないのか?今なら…!)
おっとそんな中、二宮隊と東隊が戦い始めたことで、敵の目が自分に向いていないということに気づいたオサム。
これは大チャンスですね。実に大きなチャンスですよ、このスキに一時撤退できるまたとないチャンス。
そう、これまでは犬飼がオサムにへばりついていたから、逃げたくても逃げられない状態が続いてましたが
今ようやくそれから解放されて、オサムは自由に動けるようになったというわけです
チームで合流しようと思ったら物凄いチャンスですよ。もともと合流して戦うことが玉狛の目的だったわけだし
それを思い出して立て直すにはこんないい機会はない。それにオサムも、さっきの戦いで
1人だけで戦うのはもうこりたんじゃないでしょうか。嵐山さんの教えをどれだけ必死に守っても犬飼には通用しなかったし
「やっぱ1人だけで戦うのはきついな…」と、これにこりてチームプレーに目覚める可能性が…
←めっちゃ攻撃を仕掛ける気満々の図 って全然こりてねえええええーー!!
オ、オサムお前ってやつは…お前ってやつはああああああ!!このチャンスに一時撤退するどころか、
「おっしゃこのスキに攻撃ぶちかましたろ(^^)」と攻撃体勢に入るとは!なんて性懲りのない!!(えー
ちょっとはこりてくださいよ!ついさっき死ぬ寸前まで追い詰められたばかりなのに、すぐまた自分から首を突っ込んでいくのか!?
いや〜これは風間さんにガツンと一言言って欲しいですね。こんな時のために風間さんのピッタリなセリフがあるんですよ
「不用意に戦えば無駄死にだ。
ここで勝たなくとも、退けば他の局面に戦力をまわせる。
少し考えればわかることだ、半人前どもめ…」
まったくもってその通りです。風間さんあのメガネに言ってやってくださいよ!!
今ここで無理して戦わなくても、ユーマと合流すればいくらでもチャンスが作れるんだから
ここで不用意に仕掛ける必要全然ないですよ、出水も言ってたじゃないですか
シューター1人で戦うべき時があるとしたら、
それは味方が全滅してて、1人で戦う以外にもうどうしようもない時だって
今はそんな風に、オサムの味方が全滅してて、オサム1人で敵陣に突っ込まなきゃいけない状態なのかと。
全然違うわけですよ、味方はめっちゃピンピンして全員生き残ってるわけですよ
ガンイージで考えても一緒ですよね。自分がガンイージ使って戦ってる時に、
味方のマスターガンダムがまだHP満タンで生き残ってるような状態だったら
マスターを無視してガンイージ1人だけで敵陣に突っ込むなんて、とんでもない悪手ですよ、
そんな無謀なことをするより、マスターと合流すればはるかに安全に、はるかに多くのチャンスを作れるんだから。
となれば、この場面は一旦引いてユーマ達と合流する以外ない。
少し考えれば分かることだ、半人前メガネめ…(えー
風間さん言ってやってくださいよ!ここは戦うべき場面じゃなくて、引くべき場面だと!
おとなしくバッグワームでも着て戦線から離れるべきだと!言ってやってくださいよー!
は、半人前メガネー!!(号泣)
半人前メガネ死んだー!!速攻でやられちまいやがった!東さんの壁抜きスナイプを食らって無残にもこんな姿に!
あぁ…結局こうなってしまったか…1人だけで戦い続けた結果、なにも戦果を挙げられずに死亡。
そういう意味じゃ、今のこの状況って、那須さんにやられた時とそっくりな気がするんですよね
そう、那須さんにやられたこの時も、
「いったん仲間と合流して、あくまでもチームで戦うべきだ」とヒュースが言っていた中
「ヒャア我慢できねえ!」とオサムは1人で突っ込んでしまって、戦果を挙げられずやられてしまったわけですよね
今回もまったくそれと同じだと思うんですよ
「いったん仲間と合流して、あくまでもチームで戦うべきだ」と俺が言っていた中
「ヒャア我慢できねえ!」とオサムは1人で突っ込んでしまって、戦果を挙げられずやられてしまったという…
そこは我慢してくれよオサム…こらえ性がなさすぎるよ…(えー
1人で戦うっていう意識が前に出すぎちゃってて、仲間と合流するって意識が薄くなってますよね
2試合連続で同じ死に方をしてしまってるんだから、そろそろ気づいて欲しいところです
あと東さんの壁抜きスナイプなんですけど、最初見た時は驚きましたが
冷静に考えればちゃんと防ぐこともできるんですよね
まずそもそも、「東さんが自分達を狙撃で狙っている」ということは
辻や犬飼はとっくに気づいていたわけで
「足を止めずに動いて狙われないようにしよう」と、この2人は狙撃対策の動きをすることで、スナイプされずに済んだわけで。
オサムはそういうことにまったく気づいてなくて、ただただ目前の敵に攻撃するってこと以外なにも見えてなかったんですよね
まさにキルの誘惑に目がくらんで何も見えてない状態。スプラトゥーンの初心者がよく陥るやつですよ
敵をキルしたい誘惑にかられて、周囲の状況をロクに確認せずに1人で突っ込んで死ぬっていうね…
冷静さや洞察力がまったく足りてない状態。これに関して俺が言いたいことがあるとすれば
バカ野郎、壁抜きスナイプを食らったな。
洞察力が足らねえ証拠だぜ
め…面目ねえ…
よく覚えとけ、シューターってのは
つねにチームで一番
クールでなけりゃならねえんだ。
全員がカッカしてる時でも、ただ1人
氷のように戦況を見てなきゃいけねえ…
少なくともオレは、わかばシューターを
持ってる時にゃそうしてるぜ(C)三条陸・稲田浩司/集英社
と、こんな感じですかね。S+の意見を聞いてくださいよS+の意見を!(えー
それともうひとつ、東さんの壁抜きスナイプなんですが、これって東さんが自分の直感で撃ったんじゃなくて
味方のオペレーターに、オサムの位置情報を詳しく解析してもらって撃ったんですよね
つまり、オペレーターの解析さえ防げていれば成功していなかった。それがどういうことかというと
さっきのこのタイミングで、オサムが攻撃を仕掛けるんじゃなく
バッグワームを着て撤退することを選んでいたら、
バッグワームの効果でオペレーターの解析を防げるので
壁抜きスナイプを食らわずに済んだってことなんですよね
つまり、この場から引こうという気持ちがオサムにあれば、あの壁抜きスナイプを食らわずに済んでいたってことです。
それに限らず、この試合でのオサムのピンチは、チームの合流を優先していれば防げていたものばかりなんですよね
それが徹底できていないから次から次に敵に襲われ、次から次にピンチになる。そんな試合だったと思います
そしてオサムがやられてしまった以上、ユーマの負担はこれから激増することでしょう
なぜなら、千佳ちゃんが戦闘参加できない以上、玉狛でまともに戦えるのはもうユーマ1人しかいないから。
この試合はもう、ユーマ1人ですべての敵に立ち向かい、ユーマ1人がすべてなんとかするしかない状態になってしまいました
とてつもないほどのユーマへの負担、俺はこの試合が始まった時、
「ユーマへの負担を減らすこと、ユーマが動きやすい状況を作ることが大事」と語りましたが、
まったく逆の結果になってしまいましたね
もし俺がこの試合の観客だったら、この時点でスッと席を立って
「終わったな…これ以上は見るまでもない。玉狛の負けだ…」
とかカッコつけて会場を後にするだろうな(えー
では最後に、オサムが壁抜きスナイプを食らってやられだ瞬間の周囲のキャラの反応を見てお別れしたいと思います
まずユーマは動じない奴なんで「ん…やられたのかオサム」って程度の反応ですね
千佳ちゃんはというと意外に動揺していて、「そ、そんな…!?」みたいに冷や汗かいてますね
なんだか千佳ちゃんのこういう表情って珍しいぞ、オサムがやられたのがそれだけショックだったんだろうか、意外と好感度高い?
しおりちゃんや出水は「あっちゃあ〜」って顔してますね、「こりゃちょっとまずいかな〜」って感じで
多少は顔をしかめてるものの、場慣れしているせいかショックもそれなりな感じ。
面白いのは唯我で、「な、なんてことだ…!こんなことがあっていいのか…!」とばかりに
こいつが一番ショック受けてますよね。最初はオサムのことを見下していた唯我でしたが、
あれだけ模擬戦を繰り返すうちに、すっかり「可愛い後輩」になっていたということか。一番人情的な反応が唯我だと思うわ
そして最後はヒュース、迅さん、木虎、嵐山さんの無表情4人組ですね。(えー
初めて見た時は「なんやこの無反応…恐すぎるやろ…」と思いましたが、今なら4人の気持ちも分かる気がします
まずヒュースなんですが、「オレが見る限りタマコマに勝ち筋はない。逆にこれでタマコマが勝つようなら
この組織の兵のレベルを心配したほうがいい」と断言していたくらいなので、
最初から玉狛の勝ち目は0%と考えていた分、この展開はまったくの予想通り、こうなって当然といった感じの心境でしょう
木虎もそれと似たようなもんですね、木虎はオサムが嵐山隊にやってきた時に
「私から教えるものは何もありません。今の彼はまだ学ぶ段階にないと思いますから」と言っていたので
今のオサムが何をやったところで1対1では通用しないと見抜いていたように思います
それと迅さんなんですが、迅さんには予知能力のサイドエフェクトがあるので
オサムがこんな風に負けるってことも事前に分かってたんじゃないですかね
「こうなる未来は見えていた」とかそんな感じで…(えー
(C)ゆでたまご/集英社
最後に嵐山さん。この人としては「ハハッどうせこうなると思ってたよ」っていうのとは少し違って
「こうなってしまうことも最悪の結果として覚悟していた」って感じだと思うんですよね
なぜならオサムが嵐山隊にやってきて、1対1の戦い方を教えてくれと言い出した時に、
「君は味方と連携する戦法で、すでに一定のレベルに達している。
ヘタに1対1の技を覚えて、連携の感覚が狂ったりしないか心配だ」
っていうことを嵐山さんは言っていたわけで。そういう意味では今回の試合は、
嵐山さんが恐れていた通りの内容になってしまったと思うんですよね
今回のオサムはまったく味方との連携を考えずに、ただひたすら個人プレーに走ってしまったわけですから。
そんな風に悪い予感が的中してしまったわけですが、嵐山さんから見たオサムは
「せっかく忠告してやったのに、それを活かせなかったダメな奴」なのかというと、俺はそうではないと思います。
ダメな部分もあったけど、嵐山さんから見て好印象な部分もあったと思う。なぜなら、今回オサムは個人プレーをしている間ずっと
嵐山さんに教わったことをひたすら守ろうとしていたから。
そう、犬飼と対峙している間ずっとオサムの頭の中には、嵐山さんの言葉が常に渦巻いていたわけです
それに犬飼を仕留めようとしたあの攻撃も、「シューターの長所は、弾を撃つ前にキューブ状態のコントロールができること」
「シューターが1対1でキルを取るコツは、相手のガードを崩すこと」っていうような
嵐山さんの教えを忠実に守っての攻撃だったわけですから。
そういう風に、1対1の内容についてはものすごく嵐山さんの教えに忠実な内容だったわけです。
まあ、あまりにも1対1に固執しすぎたのはダメですけどね。
嵐山さんの考え方からいって、「シューターが1人で点を獲ろうとする必要はない」っていうのが前提としてあるわけだから
それを忘れて1対1だけをやり続けたのはダメな部分だったわけですけど…
まあそんなわけで、嵐山さんから見たオサムの立ち回りは良くもあり悪くもあり、
かなり複雑な心境で見守っていたと思いますよ
「1対1の内容についてはよくやっていたんだが…ただ、1人で戦うことに固執しすぎてしまったか…」
ぐらいのことを考えていたんじゃないかと俺は思います。次回に続く
(C)葦原大介/集英社