アニメ感想:DRIFTERS(ドリフターズ)
第2話「踵 鳴る」
・ドリフターズ感想有難いです!ドリフのアニメ製作陣はHELLSINGの時の人達も入ってるみたいなので
作画や演出に期待してます。流石に6年かけたHELLSINGのovaには及ばないかもですが…w
ぜひ今後とも感想書いてもらえたら嬉しいです!でも与一の胸はもう少し平らな方が良かった、、、by
てんとー
・スキピオとハンニバルの喧嘩が原作よりも妙な迫力があって面白かったですね!
ハンニバルの唾が顔にかかって手で拭うスキピオとか芸が細かくて。
豊久サイドは規制とか一切無しで凄みと怖さがあったけどカッコいいと思いました。組手甲冑術って本当にえげつない、
鞘で顔面連続突きで歯が二本飛ぶわ騎士の顔面に凹みが出来るわで……。by
ティーム
ボカスカ
ボカスカ
「パクリじゃあーッ!!パクリじゃあ!!なんでここにパクリ野郎があーッ!!」
「パクってなどおらんわ!!それを言うなら貴様こそだ、勝った者が正義なのだ!!」
「うるしぇえええーッ!!パクッたろてんめえーッ!!
ワシのカンナェのパクリじゃあーッ!!ザマでッ!このガキャーッ!!」
「何を言うかこのじじいめ!!じゃあ勝ってみせろよ!!」
「むきぃぃーッ!!なにその超選民っぽい言い方!
だからローマ人って大嫌いなんじゃあーッ!!」
「私が勝ったんだからもうパクリじゃないッ!帰ったらカルタゴに塩まいてやる!」
「帰ったらもう一回アルプス越えじゃあ!!」
というわけでドリフターズ第2話、みんな大好きハンニバル&スキピオ登場の巻ですよ。
犬猿の中で常にいがみ合っているこの2人、いきなりこうして大ゲンカしながら登場するわけですが
ハンニバルに詳しくない人は「カンナェのパクリじゃあ!」とか「もう一回アルプス越えじゃあ!」とか
何を言ってるのかよく分からないと思います。なので今回はその辺をメインに解説していきたいですね
まず簡単に一言で言うなら、ハンニバルの言ってる「パクリじゃあ!」というのは包囲殲滅戦術のこと
「カンナェ」というのはカンナェの戦いのこと、「ザマ」というのはザマの戦いのことを意味しており、
カンナェの戦いでハンニバルが使った包囲戦術を、ザマの戦いでスキピオがパクッたということを言ってるわけですね
あとはアルプス越えとかカルタゴに塩をまくって話なんですが…ふむ、このへんのことを一言で説明するのは難しいし
何よりもこの2人の歴史をほんの一言で終わらせてしまうのはあまりにもったいないので
ここからは1から10まで全部説明することにします
まずこのハンニバルとスキピオは、紀元前の時代に生きていた実在の人物であり、
ハンニバルはカルタゴという国の軍師、そしてスキピオはそれと敵対するローマの軍師を務めていたわけです
ただまあ、この2つの国はとにかく仲が悪くて、「あの国ぜってー潰す」という風にお互い何十年もいがみ合っていたわけなんですね
そんな中、「ちょっとローマ滅ぼしてくる」と、ついに打倒ローマのために動き出したハンニバルは
カルタゴの軍勢を率いてローマへの遠征に出発したわけです。ただこの時、ローマを目指すとは言っても、
まずはその進行ルートを考える必要があったわけですね
カルタゴとローマの位置関係はこんな感じ。ローマへ行くには船で行くのが一番簡単なわけですが
しかし当時はローマがこの辺りの海域を完全に制圧しており、船でノコノコ出かけるにはあまりに無謀すぎる状態だったわけです
そう、スプラトゥーンで言うならガチエリアをローマに制圧されてしまって、
自軍の本拠地からまっすぐ行くルートはめちゃめちゃ固められてる状態なわけですよ(えー
そんな時にスプラトゥーンプレイヤーならどうするか?そう、まっすぐ行くルートを敵が固めているなら
迂回ルートを進んで裏から攻めますよね。スプラトゥーンおなじみの裏取りってやつですよ
まさしくハンニバルもそれと同じことを考えて、迂回ルートを進んでローマに向かっていったわけです。
きっとハンニバルはスプラトゥーンをやり込んでいたに違いない(えー
ともかく陸地を進んで西の方からぐるっと迂回したハンニバルですが…しかしそのルートにもひとつ問題がありました
なぜならローマに着くその前にアルプス山脈が邪魔をしているわけですよ
さっきの地図を見ての通り、ローマの北西にはアルプス山脈が思いっきりそびえまくってバリアみたいに立ち塞がっており、
これに行く手を遮られてローマに行くことができないわけなんですよね
ドラクエで言うなら、このアルプス山脈は灰色の山なので通ることができないって感じですね(えー
ちなみに面白いのが、ドラクエ3のマップは実際の世界地図を元にして作られてるわけですが、このアルプス山脈も再現されてて
マジに灰色の山なので通れないようになってるんですよね
そう、こんな風に灰色の山が並んでいて、普通に歩いてもまったく通れないようになっているわけです
ちなみに真ん中のほこらに入ってまほうのカギの扉を開ければ、地下道があって進めるようになってるわけですが
現実にそんなもんは存在しないので、この険しい山脈をどうにかしなければ
ハンニバルはローマに辿り着くことはできなかったわけです
そんな中でハンニバルが考えた進行ルートが「アルプス越え」だったんですよね
誰もそんなことを考えないとんでもない進行ルート。カルタゴの人間もローマの人間も、
ドラクエ作った堀井雄二もそんなこと考えなかったでしょう(えー
そう、常識では考えられない、行けるはずがない…しかしそんな常識を覆してしまう男がハンニバルだったわけです
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アルプス山脈は越えられない?
誰が決めた? |
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決めるのは
我だ |
ということでアルプスの少女ハンニバルと化した結果、見事にアルプス越えを果たしてしまったハンニバル。
とんでもないことをやり遂げたわけですが、しかしその代償に、引き連れていた軍団にもかなりの犠牲が出てしまいました
このままローマ軍とやり合うには厳しい状態となってしまったわけですが…
しかし、それについてもハンニバルは秘策を持っていたわけです。ここで見てもらいたいのは、さっきも貼ったローマの地図なんですが
ちょうどアルプス山脈を乗り越えたところに「ガリア」という地方が広がっていますよね
そう、このガリア地方こそがハンニバルの秘策だったわけです。
アルプス越えで兵力が減ってしまっても、このガリア地方でなら補充ができると考えていたんですな
なぜなら、この地方に住んでいる人々について説明すると
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彼らはガリア人と
言われる人々です
数十年前にローマの軍に
攻められ負け
以来農奴に貶されて
生きています
あと本来は自尊心のとても高い
人々だと聞きます |
というふうにどっかで聞いたような感じの部族なわけです(えー
いや〜どっかで聞きましたよねこんなような部族。あれ〜どこで聞いたんだっけ、思い出せないな〜。あれ〜
まあこんな感じの部族が相手となれば言うことはアレしかないですよね。もちろんハンニバルはこう言ったんですよ!!
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おう、お前たち
恥ずかしくないのか祖先に
恥ずかしくないのか子孫に
お前たち、国は欲しくないか |
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は…ッ
恥ずかしくないワケないだろ…ッ
国が欲しくないわけないだろ!
奴隷でいいわけないだろ!!
良か。皆で国盗りじゃ |
というわけでまんまとガリア人たちを仲間に引き入れたわけですね。いよっ大統領!
まあ要するにハンニバルはドリフターズを読んでいたのでこの作戦を思いついたって感じですかね(えー
いや〜ドリフターズを読んでたのかハンニバル、いやマジか〜読んでたならしょうがないな
いやむしろ、ハンニバルがドリフターズを読んでたらこのエルフ族説得シーンでブチ切れるんじゃないか?
パクリが大嫌いなハンニバルからしたら、このシーン読んだら絶対切れますよね?
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パクリじゃあーーッ!!
パクリじゃあ!!
なんでここに
パクリ野郎があーーッ!! |
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パクってなどおらんわ!!
それを言うなら貴様こそだ!
主人公が正義なのだ!! |
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うるしぇえええーッ!!
パクッたろてんめえーッ!!
ワシのガリア人の
パクリじゃあーーッ!!
エルフ族でッ!!
このガキャーーッ!! |
てな感じで暴走しまくったと思います(えー
まあとにもかくにも、「にっくきローマを倒したい」というガリア人たちを奮い立たせたハンニバルは、
その大勢を自軍に引き入れることに成功し、いよいよローマとの戦いを開始するわけですね
ここからはついにローマ本国に殴り込みをかけることになるわけです
しかし、いきなりアルプスから現れて虚を突いたとはいえ、当時のローマは
世界最強とも言われる屈強な軍勢…ちょっとやそっとのことではビクともしない最強国家です。
そんなわけで、次々に現れては襲ってくるローマの恐るべき兵士たち…それに対してハンニバルはどうなったかというと…
「ひとつ…!ふたつ…!みっつ!よっつ!」
ズドドドドドドド
「何!?12機のリックドムが全滅!?3分も経たずにか!?ば…化け物か…」
なんということでしょう、そんなローマの恐るべき兵が次々に襲ってきているというのに、ハンニバルはその全てを
いとも簡単に叩き潰してしまったのです
ティキヌスの戦い、トレビアの戦い、トラシメヌス湖畔の戦い、ゲロニウムの戦い…
何度となくローマ軍が強力な軍団を送り込んできたにも関わらず、その全てを圧勝で終わらせてしまったのがハンニバルという男です
なぜこんなにもハンニバルが一方的に勝てるのか?実はローマ軍がヘボくてハンニバルの軍がやたら強かったのか?
というとそんなことはありません、ローマ軍には最強と言われるに相応しいだけの力があり、
一方でハンニバルの軍は、その辺の部族を寄せ集めたような感じのいまいち頼りない編成となっていたわけです
言うなればハンニバル軍は草野球チームであり、ローマ軍は全盛期の読売ジャイアンツのようなもの。
しかしその2つのチームで日本シリーズを行った結果、33−4でハンニバルが勝ってしまうというくらいに
異常な戦果を叩き出したわけです。そう、草野球チームが強いのではなくそれを率いるハンニバル監督の知略が凄すぎたのです
ハンニバルがそれだけ凄まじい戦果を挙げたのはなぜかというと、とにかく戦術において圧倒的に優れた人物であり、
森や、川や、霧や、丘や、果ては単なる段差に至るまで、ありとあらゆる地の利を最大限に利用し尽くし、
ローマ軍を無力化し自軍が圧倒的に力を発揮できるという、そんな状況を何度も何度も作り上げてしまったわけですね
屈強なローマ軍もハンニバルの前では何もさせてもらえず、悪い夢でも見ているかのように一方的に蹂躙されてしまったわけです
そんなわけで、ハンニバルの快進撃で何度も何度も苦渋を舐めさせられたローマ軍は、
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本当にいいかげんに
しろよお前…
茶番は終わりだ
ハンニバル… |
と完全に怒り心頭で「なんとしてもハンニバルをブッ潰す」と、とんでもない量の大軍勢を用意するわけです
もはやハンニバルがどんな小細工を考えようと関係ない、圧倒的な人数で確実に圧殺するという
そんなローマ軍の覚悟が見て取れる大軍勢です。まさしく「戦いは数だよハンニバル」ということですね
しかもそれだけではありません、この大軍勢で戦うためにローマ軍が選んだフィールドは見晴らしのいい開けた平原なわけです。
そう、これまでハンニバルは、森やら丘やらの地の利を使うことでローマ軍を倒してきたわけですが、
この開けた平原にはそんなものが存在しないということです
ここならばハンニバルの奇策も通用せず、純粋に力と力のぶつかり合いとなる…
そうなったらローマの屈強な大軍団が勝利するのは100%間違いありません
そして愚かにもハンニバルは、この勝ち目のない真っ向勝負に応じてきたわけです
これにはローマもさぞ喜んだことでしょう。いよいよローマが今までの借りを返し、
ハンニバルを完膚なきまでに叩きのめす時がやってきたのです。そう、ローマの威信をかけた一大決戦…
そんな世紀の一戦がカンナェの戦いだったわけです
ちなみにこの時の両軍の陣形はこんな感じ。すさまじくブ厚い歩兵部隊を中央に何重にも配置したローマに対し、
ハンニバル軍はうっすいペラッペラな歩兵部隊を半円のように配置するという、ヘンテコな陣形を取ってきたわけです
あとは両翼にそれぞれ騎兵部隊が配置されてるわけですが、ローマにとっては騎兵なんてオマケのようなものなので
大した影響にはならないと予想されていました。戦いを決するのはあくまで歩兵。
それがローマの常識だったわけで、まさしくそのセオリーに則った陣形を敷いてきたわけですね
そう、それが常識。重要なのは歩兵であって騎兵なんて関係ない…
しかしそんな常識を覆してしまう男がハンニバルだったわけです
そしていよいよ両軍の激突が始まります。ローマ軍が狙うのは歩兵部隊でグイグイ押しての中央突破。
このまま中央をブチ破って敵の歩兵を粉砕すれば、それだけで戦いは終わるというシンプルイズベストな攻撃です
まさしくローマ王道の戦法であり、実際にローマはこの戦法であらゆる強敵を粉砕してきたという実績があります
ちなみにハンニバルはというと、そんなローマ軍を中央で迎え撃つ部隊には
めっちゃ弱い兵ばかりを並べていたそうです
なので屈強なローマ歩兵に押し勝てるわけがなく、戦いが始まった瞬間にド真ん中からグイグイと押され始めてしまいます
ただしハンニバルは、この中央のクソザコ歩兵たちに興味深い指示を出していたようですね
「ヤバいと思ったらどんどん下がってええんやで」というのがそれで、
無理しないで後退しながら戦えというのがハンニバルの指示だったようです
それにしてもお互いが実に対照的ですよね、ローマ軍は中央にめっちゃ強い歩兵を並べて前にズンズン押し込んでいるのに対し、
ハンニバル軍は中央にめっちゃ弱い歩兵を並べて後ろにスタコラ下がらせているっていう
なんとも奇妙な形となったこの戦いは、その後どうなったかというと…
デデーン。なんとハンニバルの歩兵部隊は、「ちょ、やばいんで後ろに下がります!下がります下がります!」とやり続けた結果
最初は前に出っぱっていたのが逆に後ろに出っぱってしまうくらいにめちゃめちゃ下がりまくり、
陣形はこんな形に変わってしまったわけです。いやはやここまで変形するとは…
ただ、一見するとローマ軍が圧倒的に押しまくってるように見えますが、
ハンニバル軍は「無理せず下がれ」という指示に従って下がっているので、実は被害は最小限に抑えられてる状態なんですよね
なので実は歩兵のラインはまだまだ健在だったりします。そして次にハンニバルの出した指示が何かというと…
両翼の伏兵は前に出ろ!というものだったわけです。そう、さっきの図にも描かれていましたが
実はハンニバルは、歩兵の裏の両翼に伏兵を温存しており、ここでそれをに前に出させてローマ軍の横っつらを叩いたわけです
これで前、左、右という三方同時攻撃が完成し、「うおっ!?何すんじゃボケェ!」と少々ぐらつきかけるローマ軍。
しかしハンニバルの策はこれだけでは終わりませんでした
さらに間髪入れずにローマ軍を襲ったのは後方からの騎兵部隊!
そう、唯一空いていた後方さえもすべて抑えられ、ローマ軍は前後左右の全方向から攻撃を受けることになります
ちなみになぜハンニバルの騎兵部隊が後方から駆けつけたのかというと、騎兵部隊は戦闘が始まった最初の段階で
双方の軍で激突を行っていたわけですが、そんな騎兵同士の戦闘はとっくに終わっており
ローマの騎兵をすでに壊滅させたので、ハンニバルの騎兵が歩兵の援護に駆けつけたというわけです
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←壊滅させられたローマ騎兵の様子 |
ではなぜ、歩兵がまだ戦っている最中だというのに、こうも先に騎兵の決着がついてしまったのか?
それはもちろん、ハンニバルの歩兵部隊がさんざん下がりまくって時間稼ぎをしたからですね
なにしろハンニバルの歩兵は最初あんなに前に飛び出ていたのが、ひたすら下がりまくって逆に後ろに飛び出るぐらいにまで
時間を稼いでいたわけですからね。その一方で騎兵は最初から全力でぶつかって短期決戦を挑んでいたので、
歩兵よりも素早く決着をつけることに成功したということです
そして騎兵同士の対決に、ハンニバル側が勝利したのもまた必然です。
さっきも言ったように、ローマ側は騎兵をオマケ程度にしか考えていなかったので、その質も量も低かったわけですが、
ハンニバル側は騎兵の有効性に気づいていたので、強力な騎兵を揃えており質も量も高かったわけですね
それが全力でぶつかったらハンニバル側が勝つのが当然…ちなみに左翼と右翼で行われていた騎兵対決は、
まず左翼の騎兵がローマ騎兵をブチ破ったそうですが、その左翼騎兵はなんと右翼に向かって戦場をぐるりと回って
右翼で交戦していたローマ騎兵を背後から襲って撃破したそうですね
これでローマ軍の騎兵は完全に壊滅してしまい、ハンニバル達の騎兵はゆうゆうと歩兵たちの援護に回ったということです
しかし戦場を左に行ったり右に行ったり、いくら馬に乗ってるとはいえなんでそんなにあちこち駆け回る余裕があったかというと
今回のこの戦場が何も障害物がない平原だったからですね
そう、馬にとってはこの上なく自由に駆け回れるフィールドであり、その機動力を最大限に活かした行動が可能だったということです
つまりハンニバルは、「何もない平原」という地の利が存在しない場所だったにも関わらず、
”馬の能力が最大限に引き出せる”という地の利があることを利用したわけです
地の利がないのに地の利がある…もはやワケが分からないレベルで地の利を極めてしまった男がハンニバルであり、
どんな場所で戦っても必ず有利を作り出してしまう恐るべき戦術家だったわけです
ともかく、ハンニバルの作戦がまんまと機能したことで、
ついにローマ歩兵を完全に囲んだ包囲陣形が完成しました
360度すべての方向から攻撃されたローマ軍は、あまりの動揺で大混乱に陥り
もはや本来の力を発揮することはまったく出来なくなってしまったわけです
そんなわけで力を封じられてしまったローマ軍は、ハンニバルに完膚なきまでにメッチャクチャに叩き潰されて
歴史に残るほどの大敗北、ローマの威信が粉々に砕け散るほどの完敗を
このカンナェの戦いで味わってしまったわけですね。
なにしろこの戦いで、ハンニバル軍が負った犠牲は屁でもないようなわずかなものでしたが、それに対して
ローマ軍は全力で送り込んだ大軍団がメチャクチャに壊滅させられて計り知れないほどのダメージを受けてしまったわけで
ハンニバルには何をやっても勝てない、どうあがいても勝てない恐るべき相手だということを思い知らされ
ローマ全土がハンニバルへの恐怖に震え上がってしまったわけです。仮面ライダーアギトで言うなら
「馬鹿な…お前はアギトではないはず…!何故これほどの力を…!?
何者なんだお前は…!?」
「ただの人間だ…」
という感じに、もうハンニバルのことがわけ分かんない悪魔的な何かに見えていたんじゃないでしょうか
ともかく、この戦いに完敗したことでハンニバルに挑んでも絶対に勝てないということを
死ぬほど分からされてしまったローマ軍は、今後はハンニバルとの交戦を徹底的に避けるようになったわけです。
しかしハンニバルを避けながらでも、どうにかして戦おうとするのがローマのしぶといところであり、
ハンニバルのいない部隊を狙ったり、ハンニバルへの補給を徹底的に阻止したり、
ハンニバルと出会ったら足止め程度の交戦だけで決して無理をしないというように、
ハンニバルとは戦わずに別の方法で対抗することを考えたわけです
ガンダムで言うなら、一年戦争のアムロが強すぎてジオンの誰も勝てないから
マチルダさんのミデアを襲って補給部隊を潰すとかそんな感じですね(えー
しかしこれが結構ハンニバルには効いたわけです。敵国のローマに単身突撃している以上、
補給ラインを潰されてしまっては先が続かないし、そのうえ自分の手が届かないところで味方を倒されてしまっては
「あーもう何やってんだ味方しっかりしてくれよ…」と、貴重な援護さえも失ってしまうことになるわけで…
ワールドトリガーで言うならユーマ1人で頑張ったこの戦いみたいなもんですね(えー
この戦い、ユーマがいないところを敵に狙われて、手が届かないところで味方がバタバタ倒されてしまった結果、
ユーマへの援護がゼロになってしまい、ユーマは1人だけで苦しい戦いを強いられることになってしまったわけで…
ワートリで言えば、他にもこんなシーンがありました。大規模侵攻の時に、とてつもない強敵がやってくることを予知して
その対策を練っていた迅さん&レイジさんのシーン。
「今度の大規模侵攻では相当やばい相手が来る。
下手すりゃ俺らが勝てないレベルの」
「勝てないなら避ければいいだけの話だ、
そいつ1人ですべてが決まるわけじゃない」
「そのとおり。もしそいつと当たったら出来るだけ時間を稼いで欲しい。
そいつをどれだけ足止めできるかが結構でかいポイントになる」
というのが迅さんたちの方針だったわけです。そう、とてつもなく強い敵が仲間を率いて襲ってきたなら、
無理にそいつ1人に勝とうとせずに、足止めしながら他の敵を潰せばいいというのが
迅さんたちの考えであり、この時のローマもハンニバル相手にまったく同じことを考えたわけですね。
ちなみに、この戦法を行ったローマの軍師はファビウスという男だったわけですが、
このファビウスもワールドトリガーをよく読んでた男だったということですね(えー
さて、そんな風にハンニバル消耗作戦が進む中、ついに登場したのがスキピオなわけです
スキピオはこれまでもローマ軍の一員として何度かハンニバルと戦い、そのたびに敗北の苦汁をなめてきたわけですが
それだけにハンニバルの戦術の凄まじさを誰よりも知っており、
「ハンニバルを倒すにはハンニバルの戦術を使うしかない」と
これまでのハンニバルの戦いを徹底的に分析し、自分もその戦術を身につけることに没頭したわけです
そういえばあれですね、格闘ゲームでもヌキがこういうことやってましたね
ヌキがヴァンパイアセイヴァーをやってた時に、ウメハラのビシャモンに負けて「俺もビシャモン使いになってやる」とか
ヌキがストリートファイターZERO3をやってた時に、ウメハラの豪鬼に負けて「俺も豪鬼使いになってやる」とか
ウメハラに負けるたびにそれを真似して、同じ技術を身につけることに没頭したわけで。そういうのがウメハラの漫画にも載ってましたね
つまりスキピオはウメハラの漫画をよく読んでた男だったってことやな…(えー
まあともかくですよ、スキピオはハンニバルの戦術をあれこれ分析してたわけですけど、その一方で、
「ところでハンニバルのいないカルタゴ本国ってスキだらけじゃね?ザコしかいなくね?」ということも考えており、
ハンニバルがローマ国内で足止めされているうちに「ちょっとカルタゴ滅ぼしてくる」と
なんとスキピオはカルタゴへの遠征を始めてしまったわけです。その結果、スキピオの予想通りハンニバルのいないカルタゴ軍は
まるでローマ軍の相手にならず、今度はローマ軍が破竹の連勝を繰り返し、あれよあれよとカルタゴをチェックメイト寸前にまで
追い詰めてしまったわけです
そんなわけで、気が付いたらあっという間に風前の灯になってしまったカルタゴは、
「無敵のハンニバル様がなんとかしてくださいよォーーッ!!」と
もはやハンニバルに泣きつくしかなくなってしまいます。そんな風にカルタゴ本国が涙目になってSOSを出してきたと聞いて、
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まったくおまえら
アタシがいなきゃ
なんにもできねーなー! |
てな感じに、ハンニバルは仕方なくローマでの戦いを切り上げ、カルタゴを守るために帰国を余儀なくされてしまったわけです。
さあそして、駆けつけたハンニバルとスキピオがついに軍を率いて対峙し、カルタゴの命運を賭けた最終決戦を行うことになります。
これこそがザマの戦いなわけですね
この戦いでスキピオは、今まで研究してきたハンニバルの戦術でついにハンニバル本人を倒すことを決意します
特にカンナェの戦いでの包囲戦術…ローマを完膚なきまでに打ち砕いたあの恐るべき戦術を、今度はカルタゴにお見舞いするために
その機会を虎視眈々と狙っていたわけです。さあ果たして、スキピオが今までストZERO3で練習してきた
豪鬼はウメハラに通用するのか!?ウメハラの命運やいかに!?その結果はというと…
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ウメハラ撃破!! |
ウメハラあああああああああああ!!
うおおおおおおなんということでしょう、日本が誇る格ゲーの神がローマのおっさんに倒されてしまった瞬間であります(えー
えー、バカみたいな話はこのくらいにしておいて、スキピオはカンナェの戦いでやられた包囲戦術を見事にこの戦いでやり返し、
とうとうローマ最大の敵であるハンニバルを倒すことに成功したのです。多分この戦いが終わった瞬間の2人の表情は
↓スキピオ
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↓ハンニバル
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こんな感じになっていたことでしょう(えー
ともかくこの最終決戦でスキピオが勝利したために、カルタゴはトドメを刺されてこの戦争に敗北してしまったわけです。
ちなみに、この時はまだ戦争に負けただけでカルタゴという国は健在でしたが、数十年後には完全にローマに滅ぼされてしまって
「オラッ!もう草一本も生えねーように塩まいてやるからな!」と
滅ぼされたカルタゴの土地には塩がバラ撒かれたんだとか…
というのがハンニバルとスキピオのストーリーですね、これを踏まえたうえで最初の2人のやり取りを見ると
セリフの内容もよく理解できるんじゃないでしょうか
「パクリじゃあーッ!!パクリじゃあ!!なんでここにパクリ野郎があーッ!!」
「パクってなどおらんわ!!それを言うなら貴様こそだ、勝った者が正義なのだ!!」
「うるしぇえええーッ!!パクッたろてんめえーッ!!
ワシのカンナェのパクリじゃあーッ!!ザマでッ!このガキャーッ!!」
「何を言うかこのじじいめ!!じゃあ勝ってみせろよ!!」
「むきぃぃーッ!!なにその超選民っぽい言い方!
だからローマ人って大嫌いなんじゃあーッ!!」
「私が勝ったんだからもうパクリじゃないッ!帰ったらカルタゴに塩まいてやる!」
「帰ったらもう一回アルプス越えじゃあ!!」
というこのやり取り、アルプス越えだとかカルタゴに塩をまくとか、そういう意味も分かりやすくなったと思います
ハンニバルの包囲戦術について「パクってなどおらんわ!」とスキピオが言い張ってるのは、
「勝った者が正義なのだ!私が勝ったんだからもうパクリじゃない!」ということで
最終的にはスキピオが勝ったから
「僕が一番うまく包囲戦術を使えるんだ!」って言い張ってるってことなんでしょうね(えー
にしてもそんな風に、相手の技術を徹底的に分析してコピーし、最後には相手を一歩上回って勝利するっていうのは
なんだか食戟のソーマの美作みたいな奴ですねスキピオ(えー
まあともかくですよ、今回の話をまとめると、ハンニバルという男は
世界最強と呼ばれたローマ軍を、たった1人で震え上がらせた伝説の戦術家であり、
スキピオという男は卓越した分析力で高度な戦術を吸収し、ローマを勝利に導いた英傑という
バックボーンがあるわけですよ。これを理解するだけでも、ドリフターズの2人の描写が断然面白くなると思いますね
俺がドリフターズの中で一番好きなのはハンニバルとスキピオなので、今後もこの2人中心の感想を書いていきたいと思います
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