4月16日
ツイッターにも書きましたが、モンストで覇者の塔40階まですべてソロプレイでクリアしました!
モンスト始めてからわずか4ヶ月での達成ですよ!このスピードでのソロクリア達成というのは
控えめに言って天才といったところでしょうか(えー
ちなみに、つい最近追加された目玉キャラのワルプルギスについてもガチャから引きました。
今回は今までみたくバカスカ課金したわけじゃなくて、軽く引いたら出ちゃったという感じです
もはやすべてが俺の思い通りだよ…すべてがな…(えー
あと最近やってるのは、クエストのハルを狩りまくって運極作ろうとしてるって感じですかね
なんつーかこのイラスト可愛すぎるだろ…性能的には微妙なんだけど
可愛いからとりあえず運極作りたいって気持ちでひたすら狩ってますね
今ラック88まで育てたので、残り1〜2日ぐらいで行けると思います
ジャンプ感想:食戟のソーマ 第150話「ボードゲーム」
「お…お父…様…!」
さて前回、突如として極星寮の門を叩いた中村くんでしたが、そうかと思うと今回はすぐ寮の中へズカズカ上がり込んで
お嬢様と対面することになってしまいます。そんな中村くんと対面したお嬢様は恐怖で声も出ないようですね…
まあお嬢様からすれば、中村くんから逃げるためにこの寮でかくまってもらっているのが、
こうして見つかってしまったわけですから…どんなお仕置きをされるか分からないって感じですよね
「えりな。こっちへおいで」
ああ、そしてお嬢様に向けて「こっちへ来い」とつぶやく中村くん。そのまま家に連れ戻す気なんでしょうか
これ以上逆らったらどんな酷いことをされるか分からないので、お嬢様はおとなしく言うことを聞くしかありません
そしてガクガクと震えながら、言われるまま中村くんに近づいていくお嬢様でしたが…
「よかった元気そうな顔が見れて」
「寮の皆さんにご迷惑をかけていないかい?
君は育ちがいいせいか少し世間知らずだからね。皆、僕の娘をよろしく頼むよ」
えーーーーー!?
なんと次の瞬間、お嬢様の頭をナデナデしながら「元気そうで良かった。みんなも僕の娘をよろしく頼むよ」と
妙に優しい言葉をかけ始めた中村くん!一体何を言っとんねんこの偽善者は!(えー
てっきりいつもの精神的レイプが始まると思ったらこれとは…これにはお嬢様も意外すぎてポカーンとなってますね
「つ…連れ戻しに来たわけじゃないんですか…?」
「僕はえりなの意思を尊重したい。えりながここに居たいのならば居ればいいさ」
「あ…あのなぁ!俺たちゃ知ってんだぞ!テメェがえりなっちにひどい事したって!
それに俺らの寮を潰そうとしといて、よくものこのこと来やがったなぁ!」
そんな綺麗事ばかり言う中村くんに対して、「今まで精神的レイプをやりまくってきたクズが何言ってんだボケ」と
食ってかかる青木。「それにこの寮を潰そうとしたくせによくものこのこ来やがって」ってセリフにしても
まったくもってその通りだなって感じですね。中村くんのやってきた悪事のことを考えたら
これぐらいの反応は当然だと思いますよ。ワンピースのハンニャバルのセリフで言うなら
「何が”えりなの意思を尊重したい”だ!!社会のゴミが綺麗事ぬかすな!!
貴様がここに来て存在するだけで…!!
えりなっちは精神的レイプをされる恐怖で、夜も眠れない!!」
って感じですかね。まさか青木がこんな正論を言うとは思わなかったな
「騒がしいと思ったら…珍客だね」
「ふみ緒さん!」
「突然学園に現れたと思ったら好き勝手にやりたい放題、
まったくアンタにはほとほど呆れるよ…中村!」
「な、中村…?」
「嫌だなふみ緒さん…今は薙切で通しているのに」
ってそんな中、その場にひょっこり顔を出して「アンタの横暴さにはあきれたもんだよ」と
たしなめるような一言を投げかけたふみ緒ばあちゃん。そしてここでついに「中村」という言葉が出てきましたね
中村くんはもともと、「中村薊」という名前でこの寮に住んでいた生徒ですからね…
そのこと自体はだいぶ前からこっそり示されてましたけど。具体的に言うなら、地獄の合宿が終わった時の
堂島さんとソーマの親父が知り合いって初めて明かされたシーンがそうですね
この場面での当時の十傑リストを見てみると、第三席に「中村薊」っていう名前が書かれていて
すでにそういうキャラがいるってことが示されてたんですよね。「薊」って名前が一致してるから
「きっとこの中村薊が薙切家に婿入りして、今の薙切薊になったんだな」って読者の間で噂になっていたわけです
だから「中村くん」って読者から呼ばれてるっていうね
そんな中村くんの基本設定が明確に語られたのが今回の話ですね
「それに、かつての寮生がやって来たというのに冷たいですね」
「え!?あ、あの人…極星寮のOBだったの!?」
「そのようだね…中村薊、高等部1年の秋ごろには第三席を勝ち取り、
翌年には第一席の座についた…数年後に薙切家の令嬢と結婚、薙切姓となる…
誰もが認める料理界のトップスターだった。仙左衛門殿に追放されるまでは…」
「今のオレ達ぐらいの時期にはもう、第三席になっていたというわけか…」
とまあ事情通の一色先輩が具体的に語ってくれたわけですが、大体のところは予想と同じだったものの
当時の中村くんが1年生で第三席になり、2年生で第一席になったっていう部分については
さすがに予想外でしたね…1年生で第三席っておい!ちょっと待ってくださいよ!
えりなお嬢様って今1年生で第十席ですけど、「史上最年少での第十席就任!!」って
めちゃめちゃ騒がれてたんやで!?遠月が始まって以来最大級の化け物になるとか言われてたわけですが
同じ時期に中村くんはもう第三席まで登り詰めてたんかい!なんでやねん!
このままだとお嬢様の最年少記録がおかしなことに…うーんそれとも、十席になるのはお嬢様の方が早かったけど、
三席まで登り詰めるのは中村くんの方が早かったとか…なんとも苦しい設定になっちゃいますけどね
中村くんの方はもう1年遅く十傑になったとかでも良かったんじゃないのかな…普通にお嬢様より凄い生徒になっちゃってるよ
「用件も済んだし僕は帰るとするよ。またねえりな」
まあともかく、中村くんとしてはここで長話をする気はないようで、ここで話を切り上げてさっさと帰ってしまいます
「用件は済んだ」と言ってますけど、今回中村くんがやったのって冒頭でえりなお嬢様の頭を撫でただけですよね…
まさかそんなことをやるためだけにここへ来たのか…
もしくは、あの時お嬢様はガクガク震えながら、おとなしく中村くんの言うことを聞いてましたが
そんな風にお嬢様が今でも中村くんに対して従順かどうかを確かめに来たってところでしょうかね
例の調教で植え付けられた従順さがお嬢様の中に残っていれば、結局のところ中村くんには逆らえない娘のままだから
遅かれ早かれ中村くんのところに戻っていくだろうから…そういう計算で、今回は最小限の確認だけに留めたのかもしれません
実際、寮から出た中村くんがこう言っているので
お嬢様に対する調教さえ根付いていれば、いずれ必ずお嬢様は戻ってくると思っているみたいですね
「どーもっす」
「…幸平創真くんだったかな?わざわざ見送りに?」
「やー、素朴な疑問があって…中村先輩って、この寮に何年も住んでたくせに
少しも思い入れとかなかったんすか?」
とそんな中、帰ろうとする中村くんを呼び止めるようにしてソーマが声をかけてきました
どうやら、極星寮をためらいなく潰そうとした中村くんの行いが納得行かなかったようで…
まあソーマからしたら、極星寮を守るためについ最近戦ったばかりですからね
中村くんはそれとまったく逆に寮を潰そうとしてるわけなんで、ソーマにとってはとても理解できる行動じゃないでしょう
「僕の求める世界はこの寮にはない。少なくとも今は」
「今は…?」
「僕がこの寮にいた頃…尊敬していた先輩がいた。
破天荒でもあり繊細でもあり、紛れもなく天才だった…
繰り出す皿は途方もなく輝いていて、先輩と過ごした日々は
最高の思い出として僕の心を暖め続けている。
今の寮に居る人材とはあまりにかけ離れた、すばらしい料理人だったよ」
そんなソーマの問いに対する中村くんの答えがこれでした。以前は素晴らしい先輩がいたから
最高の日々をこの寮で送っていたけど、今ではそれがいないから思い入れもなくなったという…
それってつまり、中村くんはこの寮が好きなんじゃなくて、先輩が好きなだけだったってことですよね
だから先輩のいなくなった寮についてはもうどうでもいいっていう…なんとも極端な考え方してんなー
「そこいらの者とは遺伝子からして違うと確信させるセンスがあった…
あぁ…何もかもが懐かしい、才波先輩と極星寮黄金時代…」
「ん?」
そしてそんな先輩について、「遺伝子からして違う」とまでベタ褒めしながら恍惚とした表情を浮かべる中村くん。
しかしその先輩の名前は才波と言うそうですが…なんか聞き覚えのある名前なわけですが…
遺伝子からして違うって本当にそうなんですか?それ言っちゃっていいんですか!?
「あのー…ご存知ないかもしれないっすけど、
才波丈一郎、それ俺の親父っすわ」
同じ遺伝子持っとるー!!(ガビーン)
というわけで、「いや〜今のクズどもとは遺伝子が違うわ、遺伝子がな〜」と語る中村くんでしたが
実は目の前のクズが同じ遺伝子持ってたというギャグみたいな展開になってますね
しかもお嬢様までソーマの言葉を聞いてしまい、尊敬していた才波様の息子が、今まで大嫌いだったクソバカソーマという
衝撃の事実を知ってしまったという…そういう意味じゃ中村くんとそっくりだな…
あんたら実は親子で似たもの同士なのかもしれませんね。次回に続く!
(C)附田祐斗・佐伯俊/集英社
4月12日
サンデー感想:MAJOR 2nd 第86話「俺のせいだ」
(俺のせいだ…あの場面でホームを空けて捕りに行くべきじゃなかった…光に任せるべきだった…)
さて前回、東斗ボーイズとの試合の最後に、光さんと深刻なレベルの激突をしてしまった大吾ですが
今回はというと「あんな激突をしたのは俺のせいだ」と責任を感じて、ひたすら自分を責め続けていました
まあ本当に大吾が悪いかどうかは別として、自分と親友が激突してしまった結果
その親友が倒れて動かなくなって、救急車で運ばれて行ったとなれば、
「俺はなんてことをやっちまったんだ…」と自分を責めてしまうのも、仕方ないような気はしますね
「元気ないね大吾君」
「ひ、光!?お前もう大丈夫なのか!?」
「大丈夫って何が?」
「何がじゃねーよ!昨日俺とぶつかって救急車で運ばれてったじゃんか!」
「ぜんぜん大丈夫だよ。それよりキャッチャーやってよ大吾君」
とかなんとか言ってたらいきなり元気な姿で光さんが登場!おいおいどういうことだよ!
前回ピクリとも動かなくなって救急車で運ばれていった光さんが、いきなり元気な姿で舞い戻ってくるって!
にしても、「大丈夫って何が?」とか「それよりキャッチャーやってよ」とか、前回の事件が何もなかったかのように喋ってるのが
なんとも不気味だな…まるで光さんの姿形をした不気味なロボットとでも喋ってるような感じですよ
「あ、ああ、なんともないならよかった…
でも今日はまだ、練習はやめといた方がいいんじゃないか?」
「大丈夫だって言ってるだろ。
てゆーか誰のせいであんな目にあったと思ってんだよ」
「え…」
「あそこで君が邪魔しなければ延長戦だったのにさあ。
僕も死ななくて済んだのにさあ!」
ドッギャーーン!!ぎえーなんじゃこりゃー!!
急に大吾に対する恨み言を言い出したかと思ったら、「お前のせいで僕は死んだんだ」との爆弾発言を!
すでに死んだ光さんが化けて出たのか!?ダメじゃないか死んだ奴が出てきちゃあ!!
死んでなきゃあああああああああああ!!(えー
「はあ…はあ…ゆ、夢か…」
「あ、大吾おはよう、もう11時よ。よく寝たわね」
「うん…昨日なかなか寝つけなかったから…」
「そうそう、田代監督から電話あったよ。光君、たいしたことなかったって。
脳しんとうで気を失っただけだから、もう大丈夫だって!」
「ほ、ほんとに!?」
がしかし、そんな風に「光さんが死んだ」というのは大吾が見ていた夢であり、
現実の光さんはというと、「脳しんとうを起こしただけ。もう大丈夫」と元気な状態になっていたようです
どうでもいいけど、漫画の中だと脳しんとうってやたらよく見かけるし大した症状じゃないイメージですけど
現実でそんなの見たことないし、本当に大丈夫なのかって気はするんですよね…頭をぶつけて気を失うって相当ヤバそうだしなあ
「光君たいしたことなかったんだ!よかった〜!」
「ほんとよかったよ、それと光には早く会って謝りたいんだよね」
「電話してみれば?」
「うん…でも、できれば直接会って謝りたいし」
「じゃあ会いに行こーよ!」
「え!?」
「次の日曜に直接行って驚かしちゃお!」
「で、でも群馬だよ!?そんな遠いとこ…!」
ってそんな中、睦子にも事情を話したところ、「じゃあ群馬に出向いて光君に会いに行こう」と
突拍子もない提案をされることになってしまいます。確か大吾たちは神奈川に住んでるから、そこから群馬に行くのは
小学生からすると相当な遠出ですよね…俺が小学生の時には、他県まで足を伸ばすなんて考えたこともなかったなあ
というか光さんはそんな遠いとこから毎週ドルフィンズに通ってるんだよな…
改めて考えるとハチャメチャな生活してますね
そして結局どうなったかというと、睦子のパパに車を出してもらって群馬に向かうことになったようです
あんたもよくこんな役引き受けたな…結構な距離を走るだろうから、
高速道路料金だとかガソリン代もバカにならんだろうに…(えー
そんなわけでぶいーんと車の旅を続けた結果、ついに群馬の光さんの家に到着した大吾たち。
そして「ワイらが来たでー」とインターホンを鳴らしますが…
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
「いないのかな…」
「だから言っただろ、留守だったらどうすんだって。普通は電話入れてから来るもんだ」
「だってサプライズで来たかったんだもん!」
って、なんとインターホンを何度鳴らしてもまったく反応がないというまさかの結果に!
そ、そんな!せっかく遠路はるばるやって来たのに留守で意味なかったって結末ですか!?ただの無駄足!?
高速道路料金とかガソリン代をドブに捨てたようなもんじゃないですか!(えー
そんな…帰りにもまた同じ道を使わないといかんのやで…金が無駄に消えていく…
ブロロロロ
「ん…?」
「佐藤さん…!!」
「大吾君!どうして君たちがここに…」
「光に会いたくて来たんです、この前の試合から何も話せてないから…」
とその時、1台の車がやってきたかと思うと、そこから寿也が姿を現しました
さすがに父親なだけあって、離婚した今でもこの家に立ち寄っていたみたいですね。なんにしてもこいつはラッキーですよ
とりあえず寿也のことを捕まえた大吾たちは、光さんが今どこにいるのか聞こうとしますが…
「光君は今どこか遊びに行ってるんですか?何時ごろ帰ってきますか?」
「…光は帰ってこないよ」
「え…」
「悪いけど光には会えない…今日はこのまま引き上げてくれ…」
がしかし、光さんのことを尋ねた結果、「光は帰ってこないよ…会えないんだよ…」と意味深なことをつぶやく寿也!
え、なに、それってつまり死んだってこと!?もうこの世にはいないってこと!?(えー
やっぱりぶつけたのが頭だったから、打ちどころが悪くてそのまま帰らぬ人に…なんてこった…
もしそうだとしたら大吾は立ち直れそうもありませんが、光さんの安否は一体…次回に続く!
(C)満田拓也/小学館
4月11日
ジャンプ感想:ワールドトリガー 第144話「香取 葉子」
「(自分たちが主役みたいな顔しちゃって…)イライラするんだよ…!」
さて前回、玉狛との戦いで香取隊の仲間が次々やられてしまい、1人だけぽつんとその場に残った葉子でしたが
この玉狛ペースな展開が面白くないようで、「主役ヅラしてんじゃねーぞクソが!!」と今回ひたすらイライラしていました
まあオサム達からしたら、「俺たちが主役なんだよ脇役どもはすっこんでろ」なんて気持ちはまったくないんでしょうけど、
葉子からはそう見えてるってことですよね。そんな風に見えてしまう理由としては多分、この試合の中で
何をやっても上手く行かない葉子と、すべてが上手く行っている玉狛っていう大きな差ができてしまって
「くやしい、妬ましい、うらやましい」って気持ちが葉子の中に渦巻いているから、玉狛の姿が主役のように見えているんだと思います
そして今回は、「お前らだけが主役じゃねーんだよ」という葉子の心情を表すかのように、
葉子が今までどんなドラマを重ねてきたかが語られる回想メインの回となっていますね
今から数年前の時代、ボーダーに入る前の葉子がどんな風に暮らしていたかというと…
「防御力10%アップより体力10%アップの方がいい。
葉子は防具にお金かけないから、防御アップは効果が薄いよ」
「防具なんか揃えなくてもセンスで勝てるもんね〜〜」
それがこの時の様子で、華のアドバイスを受けながらゲームで遊んでいた幼い葉子でしたが、
「防具なんかなくてもセンスだけで勝てるわ〜」とか言いながら、葉子は華のアドバイスを無視してテキトーにゲームを進めていました
なんていうかいきなりぶん殴りたくなるような回想シーンだなこれ(えー
昔っからこんな才能任せでテキトーな考え方してたのかよ葉子のやつ!今とまったく変わってないじゃねーか!
「せっかく華ちゃんが遊びに来てくれてるのに、ゲームばっかりしてこの子はもう」
「いえ、勉強の息抜きに来てるだけなので」
「そう?華ちゃんはえらいわねえ、うちの葉子は息抜きしかしないのよ」
「勉強なんかしなくてもいい点取れるも〜ん。体育も図工も音楽も華より成績いいし、アタシ天才だから」
「ちょっと器用だからって調子に乗っちゃって…」
そこに葉子の母親も会話に混じってきますが、葉子は学校の成績でも「勉強なんかしなくたっていい点取れるわ〜」と
努力をせずに才能だけでやっていけると調子に乗っているようです。
なんつーか本当に葉子は才能だけで生きてる人間なんだなぁ…
そのせいで苦労を知らずに、あれだけ何も考えないポンコツ頭になってしまったというわけか
現代の葉子がぶつかってる壁って要するに、こうして今まで「才能さえありゃ努力なんてしなくても生きていける」って思ってた分、
そのツケが回ってきて「世の中そんな甘いもんじゃないよお前」っていう壁にぶつかってる
んじゃないかと思いますね
それともうひとつ、葉子は「体育も図工も音楽も華より成績いい」って言ってますけど、
国語・算数・理科・社会みたいな基本の科目については触れてないですよね
葉子が言ってるのって基本科目とはちょっと系統が違うというか、たとえば体育とか図工って塾で習ったりしないだろうし、
学校の授業でぶっつけ本番でやるような、要するにセンスが問われる科目ですよね
そういう科目については葉子が勝ってると。でも国語・算数・理科・社会みたいな基本科目については、葉子は何も言ってないわけで。
このことから考えて、たぶん国語とか算数みたいな基本科目については華の方が勝ってるんじゃないかと思います
ふつう、勉強する時ってそういう基本科目が中心になるだろうし、華もきっとそうしてるんじゃないですかね
だから結局、華がちゃんと勉強してるような科目については葉子は勝ててないと思うんですよ
ちゃんと努力してる、ちゃんと考えてる人間には才能だけじゃ勝てないと。
現代の葉子が玉狛に負けてるのも結局そういうことだと思うんですよね
「華ちゃんからも何か言ってやってくれない?」
「変化を望んでない人間を変えようとするのは難しいです。変化を望まないということは、
現状にある程度満足してるということなので、それはそれで望ましいことだとも言えます」
「うーん、そういうものかしら…」
「つまりあれか、葉子は今の家が大好きってことか!可愛い奴よのう〜〜!」
「ギャー!やめろバカ親父!こんな木造ボロ家なんて誰が好きになるか!さっさと新しい家建てろ!」
「え〜、おじいちゃんからもらった家だぞ〜」
さらに一同の会話に葉子の父親まで混ざってきますが、俺がここで気になったのは葉子の家が木造ボロ家だってことですよ
というのも、ワートリの話って俺たちが暮らしてる時代よりだいぶ未来の話ですよね
色々とテクノロジーが発達してる世界だから、俺たちの時代より数十年は先だろうと思うんですが
そんな時代でも木造ボロ家に住んでるって、ある意味すげえなと思うんですよ
葉子の父親は「おじいちゃんからもらった家」って言ってますけど、多分そのおじいちゃんが俺たちぐらいの世代なんじゃないかなーと
俺は思うわけです。でも今の俺たちが新築の家を建てる時に、木造なんて選ばないですよね。
だからこの家って、おじいちゃんが新築で建てたんじゃなくて、さらにもっと古い家なんじゃないかなと。
たとえば、おじいちゃんのさらにおじいちゃんから譲り受けたとか
そういうレベルのとんでもない古さなんじゃないのかなー。まあ完全な想像ですけどね
「申し訳ないが、今後うちの娘はこちらには寄越しません」
「大事な時期に遊ばせるのは、お互いのためにならないと思いますので。では失礼」
おっとしかし、そんなある日葉子の家に華の父親がやってきて、
「うちの娘は二度とお前らの家で遊ばせねーから」と、キツイ言葉を残して去って行ってしまいました
なんとも頭の固そうな親父ですね…遊ぶことを許さずに勉強第一って空気をビンビン感じます、いかにも教育に厳しい親って感じだな
「突然ごめんなさい、うちの主人が…」
「一体どうなさったんですか…?」
「華が塾の試験で1位を取れなかったみたいで…また次の試験で1位を取れれば
主人の機嫌も直ると思いますので、どうかお気になさらないでくださいね」
そんな中、夫の無礼な態度をぺこぺこと謝る華の母親。この人は夫と違って物腰柔らかな人なんだな
というかさっきの夫が喋ってる場面とか見ても、ギスギスした空気にめっちゃ冷や汗かいてたりとか
葉子たちにぺこぺこと頭を下げるシーンとか、凄いけなげに見えて可愛いんだが
うーんこの奥さんは俺のタイプですわ。可愛らしい人なんだなーって一気に気に入っちゃいましたね。もしも俺が葉子の父親だったら
「奥さん…本当に謝罪しようと思うなら誠意を見せてくださいよ誠意を…」
「あっ、い、いけません、私には主人が…」
「奥さん…いいでしょ奥さん…」
みたいに弱みを握ってめくるめく不倫の関係にですね…(えー
「葉子〜!いい加減に起きなさいよ!」
「う〜ん…なに言ってんの…せっかくの日曜なんだから、アタシは昼過ぎまで寝るよ…」
そんなことがあったある日、日曜の朝に自分のベッドで寝ていた葉子ですが、
母親に起こされてもベッドの中でぐーたら過ごしており、なかなか起きようとしてしませんでした
一見すると平和なただの日常シーンですが、この後とんでもない事件が発生することに…
「葉子…!葉子!」
(華…?)
なんと次に葉子が目を覚ますと、自分の家はバラバラに破壊されていて街中に怪物がうろついているという
とんでもない光景を目にすることになってしまいます。そう、異世界からの侵略が始まったのがこの日だったってことですね
華も葉子も生き残ったのが奇跡というくらい、メチャクチャに家を壊されてしまったようで…
さっき葉子が「こんなボロ家は早く建て替えろ」って言ってましたが、
まさかこんなリフォーム業者がやってくることになろうとは…(えー
「行くよ葉子、逃げなきゃ」
「ま、待って、お母さんが…お母さんたちが…」
「大丈夫…大丈夫だから」
そんな風に恐怖のリフォーム業者が街中を荒らしまくる中、早くここから逃げようと葉子の手を引いていく華。
しかし葉子は家族の安否が気になって仕方ないようですが、華は「大丈夫だから」と言い聞かせるように連れて行っていますね
ちなみにそんな華の様子を見てみると、全身汗だくで手のツメが何枚もはがれているという実に痛々しい姿となっております
これって葉子を助け出すのにこれだけ苦労したってことだよな…こりゃ葉子は華にいくら感謝しても足りませんよ
「葉子!ケガは大丈夫なの!?」
「お母さん!華が助けてくれて…」
「あたしたちは出かけてて助かったの、お父さんもお兄ちゃんも無事よ、
でも…華ちゃんの家の人達は…」
そんな中、避難した病院で無事に母親と再会できた葉子でしたが、家族がみんな無事で安心したのもつかの間、
なんと華の家族については父親も母親も死んでしまったという、ショッキングな事実を伝えられることになってしまいます
しかもさらに衝撃なのが、華の両親は家のガレキに潰されて死んでしまったということで、
要するにさっき華が葉子をガレキから助け出したあの時、すぐ横で親がガレキに埋もれていたってことですよね
なぜ華は両親よりも葉子を助け出したのか、それが気になった葉子は華に直接聞いてみますが…
「なんで…家族じゃなくてアタシを助けたの?」
「…うちの屋根より、葉子の家の屋根の方が軽そうに見えたから…
助かる可能性が高い方を選んだだけ。葉子が気にすることじゃないよ」
そんな華の答えがこれでした、「葉子の家の屋根の方が軽そうで、助かる可能性が高かったから」と…
そうなんですよね、葉子の家っていうのは木造ボロ家ですからね
新しくてしっかりした華の家より、その分ガレキが軽そうだから助かる可能性が高いってことなんでしょう
俺が思うに、華っていうのはこういう風に何かを判断する時にちゃんと根拠を持って動く子だと思うんですよね
たとえば試合中の描写にしてもそう、「こういう理由があるからこう動くべき」っていう風に
根拠を持って判断してるわけですよね。さっきのゲームの描写にしてもそうですよ
「葉子は防具を持ってないから防御アップを選ぶべきじゃない。体力アップを選ぶべき」っていう風に
ちゃんとした根拠があってどう動くかを決めてるわけで。ガレキの話もこれと同じだと思うんですよ
葉子の家のガレキと華の家のガレキ、どっちが軽そうでどっちを助けるかって考えた時に
「木造のガレキならきっと軽いから、助かる可能性は高いはず」という根拠を持って
葉子を助ける道を選んだと。そういうことなんだろうと俺は思います。
ただ、それが華にとって本当に幸せな選択だったかどうかは別ですが…
何も考えずに「家族を助けたい」って気持ちだけで動いてもよかったかもしれませんね
俺はふだん、「考えることが大事、ちゃんと考えて判断するのが大事」って常に言っていますが
そんな俺ですら「ちゃんと考えても常に幸せってわけじゃないんだな…」と思ってしまいますね
うーん葦原先生はなかなか深い描写を突っ込んできますね、これには俺も一本取られたって感じですわ
「華は三門の中学行くことにしたんだ?県外の進学校に行くかと思ってた」
「学校が落ち着いたら、ボーダーに入ろうと思って。
正隊員になればお給料も出るし、基地に部屋ももらえるんだって」
「おもしろそうじゃん、アタシも一緒にやる」
その後しばらくして、無事に退院し街の復興も進んできた頃、「ボーダーに入ろうと思う」という予定を葉子に明かした華。
親がいなくなった華としては、生活に困っているだろうから「給料が出て部屋ももらえる」って話は魅力的でしょうね
そして葉子も華についてきてボーダーへと入り、2人は晴れてボーダー隊員になったという…
それと華が「やるからには1番を目指す」って言ってますけど、なんで1番を目指すのかと言ったら
これって死んだ父親が「華が1番を取ること」に凄くこだわってたからだと思うんですよ
何しろ、塾の試験で「華が1番を取れなかった」って聞いた途端にあれだけ怒り出して、
「また1番を取れたら主人の機嫌も収まると思う」って奥さんが言ってたぐらいですからね
たぶん、死んでしまった父親の望みを少しでも叶えてあげたいと思って、華は「やるからには1番を取る」って言ってるんじゃないでしょうか
もしかしたら、ガレキの中から父親を助けてあげられなかったっていう、申し訳なさもあってのことかもしれませんね
あと最後に一言なんですけど、これだけの重い事情があってボーダーに入ったんなら
葉子はもう少し華のために一所懸命やれやマジで!!なんであんなやる気ない奴になっとるんじゃい!!
華のおかげで命を助けてもらって、しかも華の両親を犠牲にしてまでの行いだったっていうことで
もう命の恩人ってレベルを超えてるというか、葉子は華のために残りの人生すべて使ってもいいくらいの
ものすごくでっかい恩があると思うんですが、なんであんな怠けたような日々を今でも送ってんねん!
もしも俺が華の立場だったら、こんな風にふぬけた葉子の姿を見てしまったら
「あんたなんか助けるんじゃなかった!!」って号泣するレベルですよ(えー
両親を犠牲にしてるわけだから、それに見合うくらいのちゃんとした姿を見せてくれよ…
文字通り、命を懸けるぐらい必死に華に協力するぐらいのことはやってもいいと思うんですよね
一つの所に命を懸ける!!それが一所懸命だと松岡修造も言ってました
葉子を見てて物足りないのはそういう姿勢だと思うんだよなー。次回に続く!
(C)葦原大介/集英社
4月9日
・更新お疲れ様です!プレイボールは大志さんのレビューでも度々出てきていたので興味はあったのですが、
これを機に俺も読んでみようと思います!あと今LINEマンガで「キャプテン」の配信が始まったんですが、
これは「プレイボール」の中学時代の話って認識で大丈夫でしょうか? by クロキ
おお、プレイボールに興味を持ってくれましたか、あれは今読んでも楽しめる名作なのでぜひともオススメしたいですね
あと「キャプテンはプレイボールの中学時代の話ですか?」とのことですが、まさにその通りです
谷口のストーリーとして一番最初に始まるのがキャプテンですね。
まず谷口が中学時代に野球部キャプテンになって、最初はダメ選手だったのがだんだん成長していって、
さらに卒業した後は丸井、イガラシ、近藤といった後輩たちにバトンタッチして
中学のチームがどんな風に移り変わっていくかという話を書いたのが「キャプテン」です
そんな一方で、中学を卒業した谷口が高校でどんな風に暮らしているかっていう話を書いたのが「プレイボール」なんですよね
だからキャプテンから最初に読むのが順番としてはいいんじゃないでしょうか
無料配信されてるんだったらいい機会だと思いますね
・4/6日のBEASTV観に行ったのでもしかしたらニアミスしてるかもです
っていうか、帰る流れの時にウメハラに挨拶しに行ったのってタイシさんですか? by FB
おいおいマジか!あんた4月6日のウメハラの配信に来とったんかい!!
そいつはまた…当然この俺も現場に行ってウメハラのことを見守ってましたよ
「帰る流れの時にウメハラに挨拶しに行ったのって大志さんですか?」とのことですが
何を隠そう大志Mk−2本人ですよ。バレちまったらしょうがねえ(えー
やっぱり現場に行った以上はウメハラと話したかったから、「今日の配信よかったですよ!!」みたいなことを言いに
てててーっと寄って行ってしまいました。というか今回の配信の最中にも、ウメハラが俺の顔を見て
「あっ、最初の人が今日も来てくれてる」って言ってましたよね
どうやらウメハラの中で俺は「最初の観客」として完全に認知されたようです。はっはっは
ちなみに「もう1人の女の人は来てないなぁ…」とも言っていて、
2人いた「最初の観客」のうち、俺じゃない方の人はこの日来ていなかったので
ウメハラファンの頂点に立ったのはこの俺ということで間違いなさそうやな…(えー
・どうもお久し振りです。今回も『ソーマ』の感想を述べてくださり、ありがとうございました。大変興味深く拝見させて頂きました。(^^)
なるほど・・・、確かに大志Mk−2 さんの仰る通りですね。なかでも叡山の格下感には特に納得です。
でも、差し出がましいようですが私の意見を述べさせてもらうと
「あの時点」では叡山を精神的に徹底的に堕とした状態で創真と戦わせる必要があったのかな、と。
個人的に見て、叡山は料理の腕前は確かな人物だと思っています。
ですが実力面では申し分ないものの、性格的には残念というキャラなんですよね。いわば四宮の下位互換かな、と。
個人的に叡山戦は完全な勧善懲悪として深く突っ込まずに単純に創真の圧勝に喜んだこともあって、
叡山のあの格下感は完全な悪役として適任だったのではないかと思います。
実力面では勝てるか分からない相手だったけど、精神面で大きく創真が上回っていたからこそ勝てることが出来た、
という理由をはっきりさせるために過剰なまでに叡山を堕としたのでは。
「叡山の惨敗によって十傑全体の格も下がってしまったし、叡山は十傑に入れない方が良かったのでは」という
意見に対しては、私はこう考えています。それは、今後彼が敵味方どのような形であれ創真の今後に
それなりに大きく関わる存在になるからだと。上記で叡山を「四宮の下位互換」と表現したように、
叡山はこれからの闘いのフィールドを広げる意味で大切なファクターを持っていると思うんですよね。
これからの展開のためにも、そして彼を本当の意味で活かすためにも、作品上重要な存在である十傑に就かせたのかな、
と私は考えています。ちなみに創真の「逆転の策」の浅さには私も全面同意です。
月饗祭編からここ最近までずっと、なんだか創真の「いきあたりばったり」感がかなり悪い意味で目に付くので、
そこは改善してもらいたいところですね・・・。
長文になってしまい、大変申し訳ありませんでした。これからもずっと応援しています!! by 栗うさぎ
どうもこんにちは、叡山の件についてかなり語ってくれていますが、要するに一言で言うなら
「叡山は今後改心する可能性がある」ってことですかね?
「四宮の下位互換」って表現してるのはそういうことでしょうか?最初はゲスキャラとして登場したけど
ソーマとの戦いを通して改心して、のちに味方してくれるようになるという…
うーんどうだろう、確かに可能性としてはあるかもしれないけど、今の時点じゃなんとも言えないって感じかな
とりあえず叡山については今後も出番があるみたいだから、ゲスいままなのかそれとも改心していくのか
そういうところに注目したいですね
ジャンプ感想:食戟のソーマ 第148話「凱旋」、第149話「天国と地獄」
「これで…極星寮は潰されずに済んだっすよね?」
「ぐっ…」
「審査員の皆さんも、八百長なんてくだらないってわかりました?
結局、皿同士でぶつかってみないと何も分かんないんすからね」
「う…」
さて前回、叡山の八百長作戦を真っ向から叩き潰しての大勝利をおさめてしまったソーマ。
そして今回、勝ち誇った様子で「ねえどんな気持ち?ねえ今どんな気持ち?」と叡山たちに話しかけるソーマですが、
叡山たちはぐうの音も出ないという感じで、黙ってプルプル震えることしかできません。まあ完全にメンツ丸潰れですもんね
「よっと。セントラルのみなさーん、見てますかー?
えっとですね、俺のツレとか知り合い連中にちょっかいかけたら許さないっす。
売られた喧嘩なら買うし、容赦なく蹴散らしていくんで。
たとえば…十傑の誰が相手でも」
ってそんな中、食戟の様子を映していたカメラに向かって、「十傑の誰だろうと敵対するならぶっ潰す」と宣戦布告するソーマ!
これにはさすがに、モニターで様子を見ていた十傑たちもピクッと反応していますね
それにしてもやっぱり寧々先輩は可愛いなー
今となっちゃ十傑って「ゲスの集団」ってイメージが強すぎて全然好きじゃないんですけど、
そんな中でも寧々先輩だけは「やっぱ可愛いわ」って思ってしまうくらい、見た目的に魅力あるキャラだと思うんだよなー
あとは動かし方さえちゃんとしてくれれば言うことないんだが…頼むからこれ以上十傑の株を下げる展開だけは勘弁して欲しいです
「ただいまー」
「幸平ぁ〜!!お前どうやって叡山枝津也に勝ったんだよ!?
やってくれるぜマジで!」
「やー、とにかく料理さえ食ってもらえばなんとかなるって思ってさ。
にしてもすげぇ綱渡りだったわー」
「でもよぉ、改めて考えたらスゲェことだぞ!?なにしろ第九席に圧勝したんだぜ!?」
「うん!幸平にはもうそれだけの腕があるってことじゃん!」
「やー…お題を提案したのは俺だったし、叡山先輩は試合の途中から
メニューを考え始めてたし…ちゃんと同じ条件で勝負してーわ」
その後、極星寮に帰還すると大はしゃぎしている仲間たちから迎え入れられるソーマ。
「まさか第九席に勝っちゃうなんてよ〜」と興奮が収まらない様子の青木たちでしたが、
ソーマ本人としては、「お題を決めたのは俺だし、叡山先輩には不利な対決だった」と今回の勝利には納得してないようです
いやいやちょっと待ってくださいよ、有利か不利かで言うなら叡山って
審査員に八百長してたんやで!?完全に叡山の方が有利だったやろ!?
これでソーマの方が有利だったって言うのはさすがにおかしいやろ!?
まあどっちにしろ、有利も不利もない公平な勝負じゃないとソーマは勝った気がしないみたいで…
「ところで、今回の食戟でウチは守られたわけだけどさ。
潰されそうになってる他の研究会とかゼミって、今どうなってんだろーな?」
「そのことだが、今回の食戟の結果を受けて、セントラルは新たな声明を出したよ。
研究会およびゼミの解体撤回を賭けたすべての食戟を、薊政権は受けるそうだ!
しかも、中立の審査員を立てて公正を期したうえでね!
叡山くんが先頭に立ち、進められていた八百長策は
完全に打ち砕かれたというわけだ!
創真くんの功績さ!君が食戟を生き返らせたんだ!」
とその時、一色先輩もその場にやってきて「セントラルの八百長は打ち砕かれたよ!今後は公正な食戟ができるよ!」
てなことを言い出しました。いやちょっとマジですか!?叡山1人を倒したらもう八百長は全部打ち砕かれたってことになったのか!?
えええ、もっと根が深いものかと思ったら意外とあっさり解決したなこの問題!
「叡山くんが先頭に立っていた八百長策」って言われてますが、その頭を失ったからあっさり解決したと?
セントラル全体で八百長を行っていたというより、叡山の一派だけがやっていたってことなんだろうか
だから叡山が倒されたことで、八百長をやる奴がスーッといなくなったっていう…
「やっぱり不思議ねこの寮は…極星寮が襲撃を受けた時、
幸平くんなら奇跡を起こしてくれるかもしれないと、
みんな心のどこかで思っているみたいだった。あなたもだわ、緋沙子」
「え、ええっ、私もですか!?」
「勝利の知らせを聞いた時の表情…あなたも幸平くんが何かをやってくれることを、
まるで知っていたかのような…そんな表情をしていたのは、一体なぜ?」
「え、えっと…その…何というか…」
ともかく今回、ソーマのおかげで色々な問題が解決したわけですが、
「こうなることをみんな知ってるみたいだった」と、極星メンバーや秘書子がソーマのことを信じていたと語るお嬢様。
お嬢様自身は、そこまでソーマに対する信頼感を持っていないので、「一体なぜ?」と不思議に思っているみたいですね
どうでもいいけど、お嬢様からこの質問をされて押し黙ってるコマの秘書子が可愛いな
なんかこのコマを見ているとアイコンにしたくなってくるわ。こう、ちょうど四角い感じで顔だけが大写しにされてるっていう
この形状がアイコンにぴったりな気がしてなー
そう、こんな感じで。めっちゃアイコンっぽい!悩んでるような表情なのがアレだけど十分すぎるほど可愛いし
秘書子のアイコンといえばこれで決まりやな!公式でもじゃんじゃん配布してくれ!(えー
「根拠も何もないのですが…私も予感していることがあります。
もしかしたら、今の遠月を薊殿から救うのは
あの男だったりするのかもしれない…と」
ともかくソーマのことを聞かれて、「遠月を救ってくれるかもしれない」と思うほど信頼しているということを明かす秘書子。
秘書子の好感度も今じゃずいぶん上がりましたね、そういえばこの間中村くんが初登場した時も
ソーマがあの場に現れた時に秘書子はめっちゃ明るい顔をしてたっけなあ。ある意味一番ヒロインっぽい反応してるかもしれない
どうでもいいけど「あの男だったりするのかもしれない…と」って言われた直後の
お嬢様の顔めっちゃ美しいですね。なんかキラキラ光り輝いてるように見えるんですけど、
この美しさやばくないですか?女神様か何かですか?このコマも形としては「ちょうどいいアイコン顔」って感じなんだけど
なんだか美しすぎるからアイコンにするのは抵抗あるわ…(えー
というかそんな美しすぎるお嬢様のすぐ横で一色先輩のケツが大写しになってるという
このギャップがやばすぎますね、やめろー!!汚いケツをこっちに向けるなー!!
つーかこのケツの書き込みすごいよね…無駄に気合入れて描かれてる気がするわ
リンゴーン
「え、呼び鈴?」
「誰だろうこんな時間に」
「あ、俺出てくるわー。はいはいどなたっすかー?」
ってなんかキター!!
そんな祝勝ムードの中、寮の呼び鈴が鳴らされたと思ったらそこにはなんと中村くんの姿が!
というかドア開けた瞬間にこんな顔が見えたら悲鳴あげるわ!ホラー映画かよ!
フルカラー版で見るとこいつは本当に血色悪い顔してますねこいつ、まるでゾンビですよ
これぞまさしくデンジャラスゾンビって感じやな…(えー 次回に続く!
(C)附田祐斗・佐伯俊/集英社
4月6日
グランドジャンプ感想:プレイボール2 第1話「第3の投手の巻」
みなさんご存知でしょうか、グランドジャンプの最新号からプレイボール2が始まったことを
プレイボールといえば今から40年くらい前に、ちばあきおがジャンプで連載していた漫画なんですが
なんとその続きがグランドジャンプで始まったということなんですよ
40年も前ってなると、まだ俺が生まれてない時代だったわけですが
ただうちの親父が当時から単行本を集めていたので、うちの実家にそれがズラリと並んでるんですよね
で、俺は小さい頃からそれをずっと読みながら育ったので、「野球漫画といえばプレイボールやろ」というくらいはファンになって
今回のプレイボール2が始まるのも楽しみにしていたというわけです
ただ、作者のちばあきおは30年くらい前に亡くなっているので、
プレイボール2は代役としてコージィ城倉が描いているみたいですね
コージィ城倉といえば、「おれはキャプテン」とか「砂漠の野球部」とかの野球漫画も描いてますから
その手腕を評価されてお呼びがかかったとかの流れでしょうかね?
ともかくそんなプレイボール2を読んでみた結果、作者が別人とは思えないほどしっかりした内容になっていたので
ファンとしては嬉しくなって「こりゃぜひとも感想書きたいな!」と今回こうして書き始めた次第であります
ただまあ、プレイボールのことをまったく知らない人もいるだろうし、本編に入る前に主要人物の紹介でもしておきましょうかね
谷口(3年生) プレイボールの主人公で、墨谷高校野球部のキャプテンを務める。エースピッチャーで4番バッターでもあり、まさにチームの中心人物。
物語の一番最初では、てんで実力がなく気弱で優柔不断なダメ選手だったが、ひたむきな努力を繰り返すことで
メキメキと実力を伸ばし、今では強豪校とも渡り合えるほどの選手となった。
ピッチャーとしての武器はコントロールで、ストライクゾーンの端ギリギリをかすめるような厳しいコースに投げ分けることができる。
事前に相手バッターのことを詳しく調べて、コントロールを武器に苦手なコースを攻めていくのが基本戦術。
バッターとしても、小柄な体に似合わず強烈なパワーがあり、打率と長打力を兼ね備えている頼れる打者となっている。
倉橋(3年生) 墨谷のキャッチャーで谷口の相棒をつとめるキャラ。谷口と対等に話し合いながら、共にチームを引っ張る場面が多い。
それだけの実力も備えており、特に打撃力は谷口にもひけを取らないほどの力を持っている。
打順では3番バッターを任されており、3番倉橋、4番谷口の存在が相手チームを脅かすことも多い。
ただし、ズケズケと言いたいことをハッキリ言いすぎる性格であり、そのせいでよく人を怒らせてしまうことがある。
丸井(2年生) 墨谷のセカンドを守っている谷口の後輩。この世の誰よりも谷口のことを尊敬している。
谷口とは中学時代からの付き合いであり、谷口を追いかけて同じ高校に入ろうとしたが
無念にも受験に落ちてしまったという苦い過去を持つ。しかし、他の高校に1年通ってから
編入試験を受けてまで谷口の高校に入ってきたというぐらい、とにかく谷口のことが大好き。
性格はかなりのお調子者で、先輩に対しては礼儀正しいが後輩に対しては態度がでかい。
選手としてもムラッ気があり、活躍したり失敗したりと危なっかしいところがある。
島田(2年生) 墨谷の外野を守っている谷口の後輩。丸井と同様に中学・高校と谷口に鍛えられたことで、かなりの実力を身に着けている。
ただし人物としての特徴は丸井とは逆で、安定して活躍することが多く、性格にクセのない素直な後輩といった感じで、
受験にも失敗せずに墨谷高校に入学している。
松川(2年生) 墨谷の2番手ピッチャーを務める後輩。入学した当初は、高いポテンシャルを持っていて活躍を大いに期待されていたが
話が進むごとになんだかパッとしない奴になっていき、前作終盤ではすっかり谷口の劣化版のような存在になってしまった。
ピッチャーとしては勢いのある速球を武器にしているが、あまり通用せずに打ち込まれることが多い。
イガラシ(1年生) 墨谷に新しく入ってきたばかりの後輩。中学時代から谷口と付き合いがあり、2歳下とは思えないほどに
とてつもない野球の実力を持っている。ピッチャー、セカンド、サードなど多彩なポジションを器用にこなすことができ、
バッターとしても驚異的なパワーと打率を誇っている。ただし性格的に生意気なところがあり、
上級生とトラブルを起こすことがよくある。
井口(1年生) 墨谷に新しく入ってきたばかりの後輩。中学時代は敵として谷口やイガラシを大いに苦しめた。
ポジションはピッチャーで凄まじい威力の豪速球を投げることができ、
さらに変化球のキレもズバ抜けていて「直角に曲がる」と騒がれるほど。
ただし性格に難がありジャイアンのような奴なため、入学して早々トラブルばかり起こしている問題児。
田所(OB) 以前墨谷高校に通っていたOB。今は卒業して実家の電気屋で働いている。
卒業した今も試合のたびに応援しに来たり、中学生の有望なプレイヤーに声をかけて墨谷への入学をすすめたりしている。
とまあ人物紹介はこんなところですね。これぐらいのメンバーを認識してさえいれば、2から読み始めても問題ないと思います
それではいよいよ本編の方に入っていくとしましょうか
カリカリ カリカリ
「タカオったら、今日はやけに熱心に勉強してるねぇ」
(うーん…ピッチャーはどうする…?オレと松川だけで回せるのか?
オレたち2人だけで、東東京予選を勝ち抜けるのか…?)
これが冒頭のシーンですが、谷口が机に向かってカリカリとノートを書いている場面で始まっていますね
母ちゃんはそれを見て勉強してるもんだと思い込んでいますが、
実際は野球部のメンバーをどう使っていくかで、うんうんと頭を悩ませているところでした
「松川とオレだけでピッチャーは大丈夫なのか?」というのが谷口の不安のようですが、確かに言われてみれば
松川はハッキリ言って強豪校に通用するとは思えないピッチャーなので
そういう相手には現状だと谷口が1人で投げるしかないような状態ですからね
実際、1年前の大会でも松川と谷口の2人でピッチャーを回しながら戦ったわけですが
勝ち進むたびに松川は通用しなくなっていき、最終的に谷口ひとりだけで連投してボロボロになってましたからね
←1人だけで投げて疲れきっていく谷口 (やはりイガラシを使うべきか…中学で全国制覇に導いたヤツを使いたいのはやまやまだが…
今の墨谷の守備力・攻撃力の甘さを埋めるには、やはりイガラシは野手として育てたい)
そんな中、イガラシを投手として育てようかと悩む谷口ですが、イガラシの力は野手の穴を埋めるために使いたいと
考え直していますね。確かに今の時期は、野手を守っていた上級生が4人も卒業してチームから抜けてしまった直後なので
その穴を埋めるために優秀な野手が欲しいというのは、確かに分かる話ですよね
それとこういうイガラシの使い方については、前作でも同じことを谷口は言っていたんですよ
そう、丸井にイガラシの起用法を聞かれて、「投手としてより野手として使いたい」って答えてたっていうね
だからさっきのセリフは多分、前作にもこういうシーンがあったよねって意味で
谷口に言わせてるんだと思います。前作をちゃんと読んでる人は「そうそう、谷口こんなこと言ってたわ」って
懐かしい気持ちになったんじゃないでしょうか
「ちわッス田所電気でーす!新品の洗濯機お届けに参りましたー!」
「おっ、来た来た!」
ってそんな中、洗濯機を届けるために田所が谷口の家にやってきました
どうやら新しく洗濯機を買い替えたようですね。ははあなるほど…こういった洗濯機のエピソードも前作から存在してましたよね
というのも、前作でたまたま谷口の家に来ていた田所が、「洗濯機の調子が悪いから見て欲しい」と頼まれて
実際に見てみた結果、完全にぶっ壊れてて修理もできない状態になってたから、
これを期に買い替えたらどうかってことを話してたんで…その話もちゃんと今回拾ってきたってことなんだなあ
←前作でぶっ壊れていた洗濯機 「どうでぇ、新入部員の感じは?おれがスカウトした井口は使いモンになりそうか?」
「井口ですか…井口は中学の時、墨谷二中を苦しめたライバルでしたが…
でも今はまだ荒いし、硬球に慣れてませんね」
「そうか…でもまだ夏の大会まで3ヶ月ある。奴を鍛えてみちゃどうでえ?」
「ええ…」
そんな洗濯機を無事設置した田所は、谷口のところにやってきて井口について話し始めました
井口はもともと田所に声をかけられて墨谷に入ってきたので、田所としてはちゃんと役に立ってるか気になってるようですね
ただ、谷口としては井口のことをさほど評価してないようで、「鍛えてみたらどうだ?」と聞かれても
完全には納得してなくて生返事を返すだけって感じですね…
《弱気なサインに首を振り♪得意の魔球を投げ込むだけよ♪》
「おっ、ピンクレディーだ。UFOも良かったけど、この新曲もまたいいんだよなあ」
《私ピンクのサウスポー♪私ピンクのサウスポー♪》
「…サウスポー…」
「ん?」
「田所さん、やはりサウスポーは必要ですよね…サウスポーは1人いた方がいいですよね」
とその時、たまたま父ちゃんが見ていたテレビから、ピンクレディーの「サウスポー」が聞こえてきたわけですが…
その曲を聞くうちに、「墨谷にもサウスポーが必要なんじゃないか」という気持ちになってきた谷口。
どういうことかっていうと、井口がサウスポーだからその重要性に気付いたって感じですね
さっきは井口を育てることにあまり乗り気じゃなかったけど、ピンクレディーのこの曲で気持ちが変わってきたみたいです
それにしても、ピンクレディーを出すところがまた、前作を知ってる身からすると「なるほどなあ」って感じですよね
というのも、中学生の近藤たちがバスの中でピンクレディーのUFOを熱唱するシーンがありましたからね
さっき父ちゃんが「UFOも良かったけど」って言ってたのも、過去作のこういう部分と繋げてるんだろうなあ
「うーん、オレは反対だな。井口までピッチャーの頭数に入れるのは…」
「でも一試合の中で”左”をはさめば、相手の目先を変えられるぞ」
「気持ちは分かるが、今の井口じゃ荒すぎて使うのが恐い」
って、ともかく井口を使う気になった谷口ですが、後日それを倉橋に相談してみたところ
倉橋からはキッパリと反対を食らってしまいます。「荒すぎて使うのが恐い」って、さっきの谷口とまったく同じこと言ってますね
お前ら似たもの同士だな…それだけ今の井口は荒削りで、使い物になるまで時間がかかるってことなのか
「しかし予選を勝ち抜くためには、”3枚目”のピッチャーが必要だ」
「それならイガラシを鍛えるべきだと思うが」
「じゃあ井口を”4枚目”にするのはどうだ?」
「ダメだな、練習試合の数は限られてる。谷口・松川・イガラシの3人でどんどん回していくべきだと思うがな」
むう、どうにか倉橋を説得しようとする谷口でしたが、「井口なんかよりイガラシ使えばいいじゃん」と
あっさり倉橋に話を蹴られてしまいます。それに倉橋としては投手は3人が理想のようで、
それを4人にしたら無駄に多くなって1人1人の経験が浅くなると思ってるようです。うーんなかなか話がまとまりませんね
いっそのこと松川を外して谷口・イガラシ・井口の3人にしたらいいんじゃなかろうか(えー
正直言って松川がこの先活躍できるとは思えんからな…松川はとにかく前作での体たらくがダメすぎたんですよ
こんな感じで、打席に立てば空振りするわ守備をすればズッコケるわ、
あげくの果てには「球から目が離れてる」と言われてイガラシに交代させられるという有り様でしたからね…
そんな風に、すでにイガラシより弱いようなキャラだったので、いずれ井口にも抜かれるだろうし
谷口・イガラシ・井口の3人でやっていけばいいんじゃないかと思っちゃいますね
「おい井口、ちょっとブルペンへ来い」
「え?はい」
「おーいイガラシも来い!」
「あ、はい」
「2人のどっちかを第3のピッチャーとして回していくことにした。これからちょっとテストをする」
って、その後谷口たちが考えた案としては、井口かイガラシのどちらかをピッチャーとして使うことにして、
その判断はテストで決めるってことのようです。ふーむ、ピッチャーになるのは片方だけなのか
それにしてもこの場面、最後のコマで谷口と倉橋が赤面してるのがなんかホモっぽいんだが!(えー
この場面だけ切り取ってみるとプレイボールのホモ同人誌に見えないですか!?(えー
なんやねんこの赤面シーンは!一体どういうテストをするつもりなんじゃい!そんなに恥ずかしいテストなんだろうか…
まあコージィ城倉の漫画って、さほど意味はないけど赤面するシーンが結構あるから、この場面もそうなのかもしれませんが…
てなわけで、第1話についてはここで終わりです。読んでいて思ったのは、
ところどころで前作のエピソードが出てくるのが、前作ファンとしてはやっぱり嬉しかったですね
「プレイボール2」の名に恥じないくらい前作の話をちゃんと引き継いでいて、
作者が変わったとは思えないくらいしっかりした内容になってると思います
あとコージィ城倉が絵柄をちばあきおに合わせようと頑張ってるのが伝わってきて、それも嬉しかったですね
特に回想シーンの松川やイガラシの絵柄はちばあきおにそっくりで、うまく模写してくれてるなあと思ったもんです
そんなわけで今後の話にも期待したいですねー、ちなみに次回の話では
イチローとキャプテンを絡めた特集をやるみたいですよ
ふむ、イチローが「小さい頃からキャプテンが好きだった」っていうのは結構有名な話ですから、
そういう縁で特集の話が決まったんだろうか?確かイチローは特にイガラシが好きなんだったかな…
ともかくそういう特集もやっていくみたいなので、漫画以外の部分も楽しみがありそうです。次回に続く
(C)ちばあきお・コージィ城倉/集英社
4月4日
サンデー感想:MAJOR 2nd 第84話「なんとかしてくれ」、第85話「運命の一打」
《2番、セカンド、平田君》
(くっそ…さっきのプレーで…)
(中指を突き指しちまった…!!)
さて前回、ミチルにピッチャー強襲ヒットを打たれて、ボールが右手に直撃してしまった卜部ですが、
やはりあのプレーで無傷というわけには行かなかったようで、中指を負傷してしまったようです
これはピッチャーとしては致命的なダメージですね…多分ボールをまともに握ることもままならないんじゃないでしょうか
スパァン!
「ボール!」
スパァン!
「ボールツー!」
「ぐっ…」
「お、おいおいどうした卜部!」
(くそ…!せっかく…せっかくここまでみんなで食らいついて来たってのに!
あとアウト1つでチェンジだってのに…!)
ドスッ
「デッドボール!」
「よっしゃ満塁だーっ!!」
ああああああああ
ケガの痛みに耐えてどうにか投球を続けようとする卜部でしたが、やはり現実は無情です
どれだけ必死に投げてもまったくストライクが入らず、さらにはデッドボールまで与えてしまい
ツーアウト満塁の大ピンチを迎えてしまうことに…今は同点の最終回ウラですから、ここで点を取られたらサヨナラ負けですね…
「え…!?ゆ、指が…!?」
「スマン…俺じゃもうダメだ。このままだと負ける…残された方法はただひとつ…
佐藤、頼む…!!」
と、ここで負傷の事実を仲間に明かし、断腸の思いでマウンドを降りる決意をした卜部。
おそらく、これ以上チームに迷惑はかけられないって気持ちなんじゃないでしょうか
最初は自分のことしか考えてなかった卜部も、今じゃずいぶんマシになりましたよね
昔のこいつだったら「せっかくみんなで食らいついてきたのに」とか「チームに迷惑をかけられない」とか
そんな殊勝な気持ちにはなってなかったと思います。そういう意味じゃ精神的にずいぶん成長したのかな
ともかく、これ以上卜部が投げるのは限界ということで、ここからは光さんにピッチャー交代することに…
(襷は受け取ったよ…卜部くん!!)
ズッバアアアアン!!
「ストライーク!」
ズッバアアアアン!!
「ストライクツー!」
(佐藤のやつ…完全に復活してやがる!むしろ前よりキレが増してるように見える…
この球じゃ、弓削でもサヨナラヒットを打つのは厳しいか…)
って、マウンドに上がった光さんですが、以前よりさらにパワーアップしてるというくらいの絶好調ぶりで
猛烈な豪速球を続けざまに投げ込み、あっという間に3番・弓削を追い込んでしまう結果に!
それを見ているワタルも「あのレベルの球は弓削じゃキツいやろ…」と思ってるみたいですね
あと今ふと気づいたんですけど、今はツーアウトだから弓削がこのままアウトになったらチェンジ、
もしうまくヒットやフォアボールで出塁したら、1点入って東斗のサヨナラ勝ちだから
どっちにしろワタルの出番はまわってこないってことじゃないですか!おいおいおい!
仮にも東斗の4番バッターなのに!サヨナラがかかったこの大勝負にワタルはまったく関われないんかい!!
それはさすがにあんまりじゃないっすか!?なんでこの重大な場面で打席に立ってるのが存在感の薄い3番・弓削で、
4番のワタルは蚊帳の外でただボケーと見てるだけなんだ…さすがにこれじゃドラマとして盛り上がらんやろ…
もっとこう、エースの光さんと4番のワタルが思いっきり激突して、最後の決着をつけるとかですね…
ボコ!
(よし…!打ち取った!延長戦だ!!)
とかなんとか言ってたら弓削終わったー!!
あああ、どうにかバットにだけは当てたものの、やはり光さんの豪速球をまともに捉えることができず
フワーンとキャッチャー前の凡フライを打ってしまう弓削!「これなら十分捕れるぜー」と大吾も確信しているようで、
勢いよくボールに向かって身を乗り出しますが…
ゴシャッ!!
「えっ…」
ポーンポーン
「ああっ…!」
「うそ…」
「サ…サヨナラ…」
えええええええええええええ
いやいやちょっと!?なんとここで光さんが突っ込んできて大吾と激突してしまい、そのためフライが捕れずに
ランナーがホームに還ってドルフィンズサヨナラ負け!!
な、なんじゃそりゃああああああああああ!!この試合これで終わり!?嘘やろ!?
あっけない幕切れってレベルじゃねーぞ!存在感の薄い3番・弓削が打った凡フライを
大吾たちがエラーしてその間にサヨナラ負けって…なんじゃこりゃ…煮え切らない展開にもほどがあるやろ…
「ま、負けた…ごめん光…」
「…」
「光…?」
「…」
「どうした佐藤…!?」
「待て、動かすな!救急車だ!誰か119番!」
って、呆然としながら光さんに声をかける大吾でしたが、光さんは倒れたまま大吾の言葉に応えることはありませんでした
様子がおかしいと思って田代たちも駆け寄ってきますが、光さんの状態を見て血相を変えながら救急車を呼ぶという緊急事態に…
えええ…さっきの激突でよっぽど打ちどころが悪かったんでしょうか、前回から「とんでもない事故が起こる」みたいな
不吉なことが言われてたし、最悪の場合はこのまま他界してしまうとかどえらいことに…
いやあ…それにしてもこんな展開になろうとは…最後に光さんが救急車で運ばれたことで
東斗ボーイズとの決着もうやむやになってしまった感があるし、
そもそも眉村は一体なんのためのこの試合を見に来たのか…(えー
いやマジで、前回眉村が客席に登場して「初めてパパが試合を見に来てくれた!」ってミチルが喜んだかと思ったら
今回いきなりこんな形で試合が終わってしまって、これじゃあ眉村は
「ウチの子は活躍してるかな〜。あれ、なんか相手の子が救急車で運ばれていってる…」
っていうのを見に来ただけになっちゃうじゃないですか!なんのためにわざわざ眉村を出したんじゃい!
いったい満田先生はこの試合をどうしたかったんだろうか…俺にはまったく分からねーぜ…次回に続く!
(C)満田拓也/小学館
4月3日
・柿崎隊のことですが
*マップの下調べがバッチリで射線が通らない。
*そんな場所ではオサムは時間が稼げない。
*だからユーマが戦う。
突入時にどちらがどっちか確認してましたし、柿崎隊の戦術を読みきっての作戦会議段階での決まりごとなのでは。
と、大志さんが解説してませんでしたか?ユーマと柿崎隊との対峙が偶然ではなく必然だったと知らされたとき
作者とそれを読みきっている大志さんの戦術レベルが高過ぎて鳥肌がたったほどでした。
いったいワールドトリガーのファンでここまで読めている人はどのくらい存在するのかと。
それが最近の柿崎隊の解説で三雲隊の話がなかったことのように説明しているので気になりました。 by やし
うーん、「ユーマと柿崎隊の対峙は偶然ではなく必然なのか」ってことですが、それについては
どっちとも言いづらいというのが俺の正直な気持ちですかね
なにしろ、なぜユーマを柿崎隊にぶつけたかの理由が劇中でまったく触れられてないので
全部推測でしか語れないんですよね。だから「こっちが正解だ」とはなかなか言いづらいというか…
たまたま偶然かもしれないし、柿崎隊の作戦を読んだうえでの対応だったのかもしれないし、一体どっちなんだろうなあと。
ただまあ、個人的にありそうかなと思うのは、オサムが戦うことを想定した場合
香取隊よりも柿崎隊の方がキツそうだから、そういう意味であの配置になったのかなって気はしますね
なぜオサムにとって柿崎隊がキツそうなのかというと、柿崎隊の構成って
3人全員がガンナーみたいなもんだからですよ
シューターのオサムにとって、ガンナー相手に撃ち合うのはかなりの不利となるわけですが
柿崎隊にはそれが3人も揃ってるので、弾の撃ち合いではまず勝ち目がないと思うんですよね
それにガンナーは距離を取って撃ちまくるのが基本だから、そうなるとワイヤーで迎え撃つのもなかなか難しそうだなと。
そういう相性的な意味で柿崎隊を避けて、香取隊の方に向かったのかなと思います。
香取隊なら接近戦を好む葉子と雄太がどんどん寄ってきてくれるので、その分ワイヤーに引っ掛けやすそうだし
あとはガンナーの麓郎を千佳ちゃんが狙撃で抑え込んでくれれば、3人とも足止めできるって計算だったんじゃないですかね
俺がオサムの立場だったらそういう風に考えるかなって思います
ジャンプ感想:ワールドトリガー 第143話「三雲修M」
《柿崎隊長ベイルアウト!相討ちで道連れを狙った!
空閑隊員、この傷の深さはトリオン漏出で脱出コースか!》
さて前回、ユーマに倒されそうになった瞬間に意地の猛攻を仕掛けたザキさんでしたが、
その甲斐あってユーマにかなりの深手を与えることに成功したみたいですね
今はまだかろうじて生き残っているようですが、ユーマの傷口からトリオンがブシュブシュ漏れているので
ベイルアウトするのも時間の問題です。いいぞいいぞ〜
ユーマに恨みはありませんが俺の柿崎隊のために死んでくれとしか…(えー
ガシャシャ、ガシャンッ
《…!?これは…スコーピオンで傷穴にフタをした!?》
《トリオン漏れを止めるための応急措置ですね》
《そんなこともできんのかよ!》
《柿崎隊長も上手かったですが相手のほうが1枚上手でしたね、
空閑隊員の発想力には毎度驚かされる》
ってオイイイイイイ!!なんとスコーピオンを包帯代わりのように使うことで
傷口に応急処置を施すユーマ!ええい往生際の悪い奴め!お前がちゃんと死ななきゃ柿崎隊に点が入らないじゃないか!
ダメじゃないか死んだ奴が出てきちゃあ!死んでなきゃあああああああ!!(えー
それにしても、こんな風に包帯代わりにも使えるスコーピオンの応用力ってつくづくヤバイですね
「空閑隊員の発想力には驚かされる」って時枝先輩が言ってますが、俺はむしろ
そんな発想も余裕で実現してしまうスコーピオンの方に驚いてるよ!!この武器マジで便利すぎるだろ!
近接武器は弧月使ってるキャラが多いですけど、俺はどう考えてもスコーピオンの方が便利だと思うな…
なんと言ってもスコーピオンは、ダメージを受けた時の対応力が凄いというか、
腕や足が吹き飛ばされてもそれをカバーしながら戦えるのがでかいですよね
たとえば腕がなくなっても、全身から刃が出せるから大してその影響を受けずに戦えるし
足がなくなっても足ブレードを出せば足の代わりになるから機動力も落ちないし
さらに今回のユーマのように、腹が吹き飛んでも包帯のように傷を塞ぐことで戦い続けることができたりと
まあとにかくダメージを受けた時の対応力が凄いなって思うわけです
これが弧月だったら、今言ったようなダメージを受けちゃったらもうお手上げになっちゃいますからね
たとえば腕を斬られるだけでもキツイ。実際に今やってる試合でも、弧月使いの雄太が腕を斬られたことで
「重さのある弧月はバランスが崩れてかなりきつい」って時枝先輩が言ってますからね
「スコーピオンならまだしも」とも言ってるから、この場面ってスコーピオンなら平気だったんだろうなあ…って思うわけです
それに那須隊の熊谷ちゃんも弧月使いですが、村上との戦いで片腕を斬られた瞬間に
太刀川さんが「あ、やばいな」って言ってましたよね
だから弧月の場合、片腕を斬られるっていうのはもうカバーできないくらいの大きな痛手ってイメージがあります
それに足ブレードも出せないから足を斬られてもキツイだろうし
今回のユーマみたいに腹を吹っ飛ばされたら即ベイルアウトだろうし、
マジ弧月のメリット少なすぎないっすか!?
弧月がスコーピオンに勝ってるのって、ちょっと頑丈だとか閃空弧月が使えるとか、せいぜいそれぐらいなような気が…
あとはそう、宇宙刑事ごっこができるという見た目のかっこよさに活路を見出すしかないんやな…(えー
《さあ、フリーになった空閑隊員は、
三雲隊長と雨取隊員のどちらのフォローに向かうか!
チームメイトがすべて落とされた照屋隊員はどうする!?》
ともかく本編の方に話を戻しますと、ザキさんがやられてしまったことで照屋さんはどうするのかってことを
実況の桜子が言っていますね。確かに照屋さんは今まで、ザキさんがやられる前に千佳ちゃんを落とそうと
最短距離で千佳ちゃんの方へ向かっていたわけですが、今はもうその必要はなくなったわけです
ぐるっと迂回して安全に裏取りする作戦に切り替えてもいいわけですが、照屋さんの判断はというと…
(雨取さんが一番浮いた駒なのは変わらない。空閑くんが来る前に獲る…!)
がしかし、「モタモタしていたら空閑くんが援護に来るかもしれないから」と、
あえて最短距離のままで突っ込むと決断した照屋さん。なるほど確かにユーマに来られたら厄介ですもんね
柿崎隊のいいところは、行動のひとつひとつにちゃんと根拠があるってことですね
何も考えずにボケーと動くことがない。常にしっかり考えながら判断してて、しかもその判断が的確で早いっていうね
これって凄いことだよなと思うんですよ、柿崎隊って今はB級の下位あたりをうろちょろしてるけど
何かがちょっと変わるだけで爆発的に順位が上がる可能性あるなと思うんですよね
たとえば嵐山隊にしてもですよ、木虎が入ってくるまでは「いまいち勝ててなかった」と時枝先輩が言っていたので
そういう点取り屋が加わることでドカンと伸びる例はあると思うんですよ。
柿崎隊はみんな立ち回りが十分しっかりしてるから、そのための下地はもうすでに整っていると思うんですよね
だからあとはこの俺さえ加入すればもう無敵って感じかな…(えー
オレが柿崎隊のエースになってやる。
そうすればどんな相手とも互角以上に戦えるだろう
って感じですね。なんてことだ…この俺さえいれば柿崎隊は無敵だったんや…くっそーこの俺さえ加入していれば!!
「チッ…こんな雑魚メガネに粘られて、超イライラするわ!
麓郎あんたなんとかしなさいよ!このメガネあんたより格下でしょ!?
アタシにはさんざん偉そうなこと言っといて!」
「ぐっ…」
一方その頃、香取隊はというと相変わらずオサム相手にずっとまごまごしており
イライラした葉子が麓郎に八つ当たりしているところでした。ただこの葉子のセリフなんですけど
半分は正解って思いますね。「麓郎あんたなんとかしなさいよ!」って部分は正しいと思います
なぜなら前にも言いましたけど麓郎はガンナーだから、まともに撃ち合えば有利にオサムと戦えるので
オサムを押さえるには麓郎が一番適任だと思うんですよね
ただし、麓郎がそれをやるには千佳ちゃんの狙撃が邪魔すぎるから、
誰かがそれを止めてやらないといけない。だからこの場面、葉子が麓郎に言うべきなのは
「アタシが狙撃を止めてくるから、麓郎はメガネをなんとかしなさいよ」
ってことだと思うんですよ。「アタシが狙撃を止めてくる」って部分が大事。その前提がなきゃ意味ないんですよ
でも香取隊はそれが全然わかってないからこのチームって勝てねえんだろうな…と思えてなりませんね
「照屋さんが狙撃を押さえに動いてる。今ならこっちは狙撃されない。
三雲くんを仕留めるチャンスよ」
とその時、照屋さんが千佳ちゃんを押さえに行ったことに気づいた華が、
「おいお前ら今なら狙撃こねーぞ」と指示を出してきました
いやほんとなんつーか柿崎隊が優秀なことに感謝しろよてめーら!(えー
お前らなんもやってねーじゃねーか!ユーマの相手をするのも千佳ちゃんを押さえるのも全部柿崎隊にやらせて
自分たちはオサムと遊んでるだけっていうね。ほんといい加減にしとけや!こいつらのせいで柿崎隊にどれだけの負担が行ったかと思うと…
「雄太と麓郎くんは後ろから回り込む。葉子は正面から三雲くんの気を引いて」
そんなわけで、援護のなくなったオサムを狩るための指示を出す華でしたが…
え、いやちょっと待ってください、これって要するに
雄太と麓郎に接近戦をやらせて、葉子に遠距離から援護させるっていうこと!?
なぜ麓郎に接近戦を!?麓郎と葉子の役割逆の方がよくないっすか!?
俺ならガンナーの麓郎に遠距離から援護させて、葉子と雄太を突っ込ませるけど…この判断は一体…
もしかして、前回葉子が片足を失ってしまったから、今の葉子にはオサムに近づくだけの機動力がないと
考えての判断でしょうか。でも葉子ってスコーピオン使ってるから
足ブレード生やせば不自由なく動けるんだよな…
なぜそれをやらないんだろう…もしかしてこいつら、足ブレードのそういう使い方を知らないんだろうか
葉子は試合のログチェックを全然やってないって話があったから、足ブレードの知識もまったく持っていなかったとか…
「あんたたち、いきなり遠征部隊目指してるんだって?」
(…!?話しかけてきた!?)
「お兄さんだか友だちだかが攫われてるって話じゃん。
サクッとA級になれるとか本気で思ってんの?二宮隊とかにボロ負けしてたくせに」
「…」
「大事な人を助けるためだから、がんばればきっと願いは叶うとか思ってるわけ?」
って、さっき「葉子は三雲くんの気を引いて」と指示を出された葉子ですが、
なんとお喋りすることで気を引くというメチャクチャ意外なことをやり始めました。オイオイオイ
わけ分かんないことやり始めるやっちゃな!まさかそんな方法で気を引くとは思わなかったわ
それにしてもこの話を聞いてると、「サクッとA級になんかなれない」とか「がんばっても願いなんか叶わない」とか
そういう葉子の苛立ちみたいなものを感じますね。
葉子自身がそういう壁にぶつかって悩んでいるから、これ以上やっても無駄だとか、
お前もさっさと諦めろみたいにオサムに言ってるんだろうなーと思います
ただ俺に言わせればね…「がんばれば願いは叶う or 叶わない」っていう考え方は、どっちにしたって
そんな感じの発想をしてる時点で努力についての考えが浅いんじゃないかって思いますね
それって要するに、がんばったご褒美に神様が願いを叶えてくれるとかいう話なわけですけど
俺は努力って神様が叶えてくれるもんじゃないと思うんですよ
そんな神頼みするようなものじゃないだろと。自分の頭で考えて、実現するにはどうすればいいかを追求して
適切なやり方を見つけ出すことで、実現の可能性を高めていくのが努力だと思うわけで。
「私はがんばりました、だから神様願いを叶えて」っていうのは、
ちゃんと自分の努力の意味を考えてなくて、結果を神頼みにしちゃってる人の言葉だと思うんですよ
こういった「神頼みの努力」の話について、つい最近の拍手コメントで受験生の人が失敗談として語ってましたよね
「自分は他の人よりたくさん努力してるつもりなのに、なかなか結果が出ない。でもこれだけ努力したんだから
神様がそれを見ていてくれて、最後には奇跡の合格をもらえるかも」とその人は期待していたわけですが、
結局それは叶わずに、志望校すべてに落ちてしまったわけですよ。
さらに現役時代の俺もそれと同じ経験をして志望校にすべて落ちてしまったわけです
2人して同じ失敗をしてしまったわけですが、ただ当時の自分を振り返ってみて思うことは
努力に対する理解が浅かったな、ちゃんと考えてやってなかったなってことなんですよ。
例の受験生の人もこれと同じことを言ってましたね、「がんばってもどうせ願いなんて叶わないんだ」なんてふてくされたような話じゃなくて
そもそも自分の考えが足りてないからこういう結果になったんだなってことなんですよ。
これについてはウメハラも、「勝ち続ける意志力」の中で言ってたわけです
「何も考えずに時間を使ってもダメ。それが本当に自分にとって必要なことなのか、
ちゃんとプラスになっているのかを考えながらやっていかないと、
費やした時間が無駄になる。そんな練習を長時間ただ続けていても、
苦しいだけで何も身につかない」と。
それに水谷隼も、「負ける人は無駄な練習をする」の中で言ってましたね
「ただ量をこなすだけの練習は無駄な練習でしかない。
しかし日本の指導者や選手は、たくさん練習をすることで満足する傾向がある。
そうすることで指導者も選手も自己満足に陥っていく。
そんな自己満足のための練習は、たとえ100時間やったとしても意味がない。
そういう普通の選手は”ただ頑張るだけの練習”をするが、
強くなる選手は”考えながらの練習”をする」
っていう風にね。ウメハラも水谷も言ってることは同じで、何も考えずに「ただがんばりました」っていうだけじゃ
いくら長時間やったって何も身につかないってことを言ってて
そのことを踏まえると、「がんばれば願いは叶う or 叶わない」っていう発想はすごく考えの浅いものに思えるし
こんな質問をしてくる時点で、葉子は努力ってものがなんなのか分かってないなと思いますね
なのでまあ、俺が葉子のこの質問に答えるとしたら
「とりあえずお前、本屋行って”勝ち続ける意志力”と
”負ける人は無駄な練習をする”を店員さんに注文してこいや」
みたいな回答になりますかね(えー それでは肝心のオサムはどう答えたかというと…
「…質問の意図がよく分かりませんが、ぼくが遠征部隊を目指してるのは、
ただ単に自分が、そうするべきだと思ってるからです」
ふむ、これがオサムの答えなわけですが、まあ要するに
「俺は単にやるべきことをやってるだけ。変な質問してくんなハゲ」ってことですよね(えー
それにしてもオサムの「ぼくがそうするべきだと思ってるからだ」ってセリフ、ずいぶん久しぶりに聞きましたねー
このセリフ、初期の頃はオサムの決めゼリフとして使われてましたが、このところだいぶ使われてなかったですよね
なんでこんなに間が空いたのかなと思ったんですが、もしかしたらここ最近のオサムっていうのは
ずっと悩んだり迷走してたから自分のやるべきことが見えてなかったのかもしれませんね
だからあえて葦原先生は、しばらくオサムにこのセリフを言わせてなかったのかもしれません
でも、そんなオサムも今は迷走していた時期を乗り超えて、自分のやるべきことが見えるようになったんじゃないですかね
要するに自分の壁を超えたってことだと思います。この一言にはそういう意味がこもってる気がするなあ
「…ムカつく…!!」
しかし、そんなオサムに対して今までにないほどの苛立ちをあらわにする葉子。
なんでこんなに怒ってるんだろうってことですが、それはやっぱりオサムが
壁を乗り越えて先に進んでる。葉子を追い越してどんどん先に行こうとしている
ってことを察して、それが悔しかったからじゃないでしょうか
葉子は自分でも「壁があって先に進めない」ってことをずいぶん気にしてて、
その壁の越え方が分からなかったり、「アタシたちはどうせここが限界」って投げやりになったりしてたわけですけど
でもそんな自分が諦めていた壁を、こんなクソザコのメガネが越えていくのを見てしまって
それがとにかく悔しいんじゃないでしょうか。なにしろこの試合、香取隊はずっと玉狛のいいようにやられっぱなしで
もうすでに玉狛の勝ち確みたいな状況になってるので、香取隊はあっさりと玉狛に超えられてしまったみたいなもんですからね
そんな風に、自分たちをゆうゆうと追い越して、香取隊の超えられなかった壁すら超えて行きそうな玉狛を見ているのが
イライラしてしょうがないんだと思います。こんなクソザコメガネがそれをやろうとしてるってんだから余計にね
「後ろから来てるよ修くん!」
とそんな中、ついにオサムに接近してきた麓郎&雄太が背後から襲ってきました
雄太はともかく麓郎がどうするかが気になりますね…こいつガンナーなのにこんな接近戦でどう戦うんだろう
ザキさんのようにゼロ距離射撃でも狙うつもりなんだろうか?
ギッ!ゴロゴロッ!
「くそ…!気をつけてるはずなのに、なんで引っかかる!?」
っておいおいおい!いきなりすっ転んでんじゃねーか麓郎のやつ!
なんとオサムのワイヤーにひっかかって、その場でゴロゴロと転がってしまいめっちゃでかいスキを晒す麓郎!
お前何やってんねん!奇襲するつもりが逆に大ピンチになってんぞ!オサムに狙われる前に早く体勢を立て直して…
ドガッ!!
あー捕まったー!!
すっ転んでるところをまんまとオサムに狙われ、レイガストのきっつい一撃を食らってしまう麓郎!
ギリギリなんとかシールドで耐えたようですが、マウントを取られて逃げられそうもありません
果たしてこの体勢から麓郎にできることはあるのか…
ギリギリギリ
「ぐっ…!」
「アステロイド!」
「…!?置き弾!?」
ドドドドドド!!
麓郎死んだー!!なんということでしょう、最後はオサムの仕掛けておいた置き弾トラップにやられて
そのまま退場してしまった麓郎!お前この試合なんにもいいとこなかったな!(えー
マジで何も見せ場がないまま逝ってしまったな麓郎…哀れなやつよ…
やっぱ2年間努力したところで、考えが足りてないとこうなってしまうんやな
それと麓郎を仕留めた置き弾トラップなんですが、これって二宮達と戦った時に
オサムが犬飼に使った戦法をさらに改良した形になってますよね
そう、オサムがレイガストで正面から仕掛けて、横に潜ませておいた置き弾で追撃ずるという流れは
犬飼の時と同じなわけですが、あの時は
左サイドだけに置き弾を配置した結果、犬飼に防がれてしまったんですよね
そのためか今回は、同じ失敗をしないように麓郎の両サイドに弾を配置してるんですよね
「今度こそ置き弾で確実にぶっ殺す」というオサムの意思が透けて見えるようです(えー
なんにしても、以前の失敗を踏まえてちゃんと改善してるのがいいですね、ただ負けただけで終わるんじゃなくて
ちゃんと考えて以前よりも成長してるって感じがします。麓郎よ、お前も成長したかったらこうならないといかんぞ…
ブンッ!ガギンッ!
とその時、雄太の方はどうなっていたかというと、この場に駆けつけたユーマと対峙してギンギン斬り合っているところでした
オサムにとっては嬉しい展開ですが、しかしユーマもザキさんとの戦いで相当な深手を負ってますからね
この腹のえぐれた状態で一体どこまで戦えるのか…
ドバッ!!
「!!」
とその時、「いけませんね、背中がお留守になってますよ」と言わんばかりにオサムの射撃が炸裂!
完全にユーマに気を取られていた雄太は、この直撃をモロに食らってやられてしまうのでした
いやはやこのシーンで注目なのは、なんと言っても
連携が決まればオサムでもこれだけ綺麗にキルが取れるっていう、連携力の重要さですよ
その重要さについては、俺が以前から口をすっぱくして言ってただけに、それがちゃんと示されたのは嬉しいですね
そう、以前オサムが1人だけでキルを取ろうと躍起になってた時、風間さんが
「もっと確実で具体的な手立てを用意しろ」ってアドバイスをしてて、その言葉を言い換えるなら
仲間と連携して確実に点を獲れる形を作れってことだと俺は語ったわけです
そんな連携の例として、当時の俺が挙げたのが諏訪を仕留めた時のオサムの行動だったわけですよ
この時もユーマが囮になって諏訪の注意を引きつけて、ガラ空きになった背後をオサムが狙い撃つっていう形で
キルを取ったわけなんですよね。今回の雄太を倒したのもこれと同じ形なんですよ
そして諏訪にしろ雄太にしろ、オサムはまったくの無傷で確実に敵を仕留めることができてるわけなんですね
オサム1人ではいくら頑張ってもキルなんてできなかったけど、
仲間と連携すればこんなにも確実にやれるっていう、要するにそういうことなんですよ
あのオサムでも安全に、確実にキルの取れる状況が作れる。連携力の重要さをヒシヒシと実感したシーンです
今回の雄太もやられる瞬間に「この2人は…強い…!」って言ってましたよね
「ユーマが強い」でも「オサムが強い」でもなく、「この2人は強い」って言ってんですよ
それだけこの2人の連携にしてやられたって思いながら倒されたってことだと思います
ほんとオサムのやつ、二宮たちに負けた時の反省をこの試合できっちり活かしてきましたね
さっき葉子に「二宮隊にボロ負けしてたくせに」と言われてましたが、
その負けがあったからこそ、これだけ強くなったわけですよ
ウメハラも「負けっていうのは、自分が強くなるために必要なことを気づかせてくれる」ってよく言ってますが
まさにそれと同じことをオサムはあの敗戦から得たんだなと思います
それだけ多くのものを得た負けだったわけですが、あの試合を見て
「ただのボロ負け」って思ってる葉子はダメだなとも思うんですよね
多分なんですけど葉子は、今までの自分の負けについても同じように思ってきたんじゃないでしょうか
だからオサムのように反省したり改善することができず、何も壁を超えられずにズルズルと負け続けてしまうという
そんなような負け続ける意志力を持ってしまってるような気がしますね…(えー 次回に続く!
(C)葦原大介/集英社