ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第1話 せ…芹沢サン!? 今日は俺にしては珍しくビッグコミックスペリオールの感想を書きたいと思います というのも、見ての通り今週号から芹沢サンが主人公であるらーめん再遊記という連載が始まったんですよね 芹沢サンといえば、数々の名言を残した漫画キャラとして有名で、ネットでもちょくちょく話題にされることがあったり かくいう俺もレビューの中で何回か芹沢サンのセリフを紹介したことがありましたよね なので俺的にはもともと興味のあるキャラであり、それが新シリーズの作品をひっさげて帰ってきたってことだから 思わず飛びついて感想を書き始めたってわけです それと単に漫画の新連載が始まるってだけじゃなくて、以前の作品のドラマ化も決定しており なんと4月からテレ東の月曜夜10時枠で放送されるみたいですね ただし、ご覧の通りドラマ化にあたって芹沢サンは女体化しており 「せ…芹沢サン!?」と多くの読者たちに動揺が走ったという… ドラマ化でよくあるやつきたなこれ!男キャラがなぜか女キャラに変わっちゃうってやつ! まさか芹沢サンもそうなるとは思わなかったな、このキャスティングに関しては早くも色々言われてるみたいですが 俺としてはあの芹沢サンが女体化したっていうだけでなんか笑っちゃうのと 「せ…芹沢サン!?」って驚きを味わえるという意味ではアリなのかなと思ってます!(えー さて、そんなドラマの話も気になるわけですが、まずはなんと言っても今週始まった漫画の新連載ですよ 冒頭の場面はどんなシーンから始まってるかというと… こんな感じになってます。どっかのラーメン屋でラーメンを食す芹沢サンのシーンで始まっており 店の中には芹沢サンと店主の2人だけ。どう見ても繁盛してない店のようで いかにも昔ながらのラーメン屋って感じですよね ふむ、こういう昔ながらの経営によって客が来ずに悩んでいる店を、 現代でもやっていけるよう改善するのが芹沢サンの仕事なわけですが、 やっぱり今回もそういう展開になるってことなのか? 《続いては、なんと行列待ち3時間!驚異の人気を誇るラーメン屋を紹介します! それがこの"東京ガストロノメン"!世界最高のグルメガイド・ムシュロンでも、 ラーメン界初の二つ星を獲得したお店なんですよ!》 ってそんな中、ラーメン屋に置いてあるテレビから、なにやら最近人気の繁盛店のニュースが流れてきました 東京ガストロノメンっていう店がそれのようで、そこでは数え切れないほどの客が押しかけて大行列となっており ミシュラン的なグルメガイドからも認められたりと、いま勢いに乗りまくっている店みたいですね いま芹沢サンがいるガラガラなこの店とは、まるっきり対照的な店ってことでしょうか 《看板メニューはその名も”普通のラーメン”! 店主の米倉龍大さん、これだけハイレベルなラーメンのどこが普通なんですか!?》 《僕が目指しているのは、高級フレンチにも匹敵する新時代の料理ですからね。 うちのラーメンはB級グルメの中ではハイレベルでしょうけど、 第一線のフレンチや和食と比べたら普通レベルの料理。 ここから更に上を目指す気持ちを込めて、あえて普通のラーメンと名付けました》 そんな繁盛店を経営しているのがこの人だそうですよ なんというかいかにもカッコイイおじさんって感じの人ですね ぶっちゃけこの店が繁盛してるのって、料理がうまいっていう以外にも このおっちゃん目当ての女性客が押しかけてるって可能性はないんだろうか(えー 《今現在、ラーメンというジャンルは史上最高のクオリティに達しています。 もうラーメンはB級グルメ、ジャンクフードから脱する時です! 日本全国ラーメン店のみなさんも、世界を目指して立ち上がりましょう!》 「はぁ〜、威勢のいいニイちゃんだなあ」 「…昔、誰かさんが言ってたような話だな…」 ともかくテレビの向こうのこのおっちゃんは、ラーメンの進化に相当な自信を持っているようで、 もはやB級グルメなんかではなく高級フレンチとも競っていけるくらいのハイレベルなグルメであると思っているようですね それに対して芹沢サンが反応してますが、「昔の誰かさんが言ってたような話」って これはおそらく以前の芹沢サン自身のことを言ってるんだろうと思います というのも、芹沢サンって前シリーズのらーめん才遊記において 「高級蕎麦や和食にも負けない本格的なラーメンを目指した」って言ってるんですよね これってさっきのテレビのおっちゃんが言ってた 「高級フレンチにも匹敵する新時代の麺料理を目指した」って言葉とそっくりなんですよ そういう意味では、さっきのおっちゃんは芹沢サンと非常によく似た志を持つラーメン職人なわけですが… ただ気になるのは、芹沢サンが言ってるのって「そう思っていた時期が俺にもありました」みたいな感じで 今の芹沢サンは昔とは違っていると言っているように聞こえるんですが、 今の芹沢サンはそのへんどう思ってるんでしょうか? 「勘定してくれ」 「まいど!お客さん最近よく来てくれるね〜!うちのラーメンだってなかなかイケるだろ!」 「いや、あまり美味くはないな…」 「なぬ!?」 「そこが気に入ってるんだよ」 って、この店のラーメンの味について聞かれて、「あんまり美味くない」と言いつつ 「そこが気に入ってる」とよくわからない感想を語る芹沢サン。美味くないのが気に入ってるとはどういう…? 芹沢サンって、美味くないラーメンを客に出し続けて何も改善しようとしないような店主は 「能無しの怠け者」って断言するくらい見下しのハンパない人だったんですが 今は考え方が変わったってことなのか? そして次の場面では、ラーメン屋から場面変わって芹沢サンが会社にやってきたシーンとなってますね 見てくださいよこの場面を、「ラーメン発見伝」第10巻において 芹沢サン…お前今、停滞しているな?(えー |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第2話 さて前回、この画像の米倉というヒゲ男から「時代遅れのオールドウェイブ」などとコケにされてしまった芹沢サン。 そして今回はというと、わざわざ米倉のところに出向いて「オールドウェイブな芹沢です」と皮肉で返しております。 おおこれは、ちょっと芹沢サンらしいところが出てきましたかね? 本来の芹沢サンといえばとにかく口の悪い皮肉屋であり、 煽られたら何倍にもして煽り返すみたいなところありますからね 「はは、聞かれてましたか?思ったことをすぐ口に出してしまうタイプで申し訳ない!」 「気にしないでくれ、ムシュロン2つ星の米倉君の意見だからな。 良薬は口に苦しと肝に銘じておくよ」 「…」 って、ここから芹沢サンの煽りタイムが始まるかと思いきや、「いや〜米倉君の意見だからな〜」などとヘコヘコして 「オールドウェイブって言われてもしょうがないよね」みたいに引き下がってしまう芹沢サン! ちょ、ちょっと!なに情けないこと言ってんですか!ここは遠慮なく毒舌全開の反論をぶちかまして 米倉に宣戦布告する場面じゃないんですか!? そんな弱腰な芹沢サンの姿を見て、「情けないっすよ社長…」とがっくりした様子のゆとりちゃん。
っていうのが米倉の望みなんだろうなと思います(えー
っていうことなんじゃないでしょうか(えー |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第3話 さて今回のラーメン再遊記ですが、冒頭の場面ではゆとりちゃんが会社のみんなの前で 「夢のラーメン対決が実現です〜!」などとしらじらしいことを言っていました(えー 要するに芹沢サンと米倉のラーメン対決のことを言ってるわけですが、 この2人が戦うように仕向けたのはゆとりちゃんの差し金なので 何を自演みたいに騒いどるんじゃいって感じですよね、会社のみんなもそのことは百も承知のようで… 「2人が対決するように、ゆとりちゃんの嘘で仕向けたんだろ?」 「嘘も方便!元気のない社長を奮起させるためなんですから、 感謝して欲しいくらいですよ!」 「いい性格してるぜ…」 「この対決、みんなだってワクワクしません!?」 「まあ確かに、ラーメンフリークとしてはこんな楽しみな対戦カードはないかな」 って、自演っぷりを指摘されたゆとりちゃんではありますが 「むしろ私はいいことしたし!」と胸を張る始末です。プラス思考やな〜 それに今回の芹沢サンVS米倉の対戦カードは、ラーメン界に興味がある人なら 「ぜひ1度見てみたい」って思うくらいの注目の一戦のようで、そういう意味じゃゆとりちゃんもいい仕事したっぽいですね 「でも、もし負けたら…」 「うちの会社もイメージダウンは避けられないでしょうね…」 「それは心配ご無用ちゃんで〜す!」 「なんでだよ、今の社長なら負けることだって有り得るぞ!」 がしかし、社長の芹沢サンが敗北したとあっては、この会社もイメージダウンは避けられないと心配するメンバー達。 ところがゆとりちゃんだけは、「心配ご無用ちゃんで〜す」と余裕の表情を浮かべております ほんとにプラス思考やなぁ。ゆとりちゃんって悩みとかまったくないんじゃなかろうか ストレス社会と言われる今の世の中を考えると、サラリーマンにはゆとりちゃんの思考法が必要なのかもしれんな…(えー ともかく、「もしも芹沢サンが負けたら」なんてこと考える必要ないとゆとりちゃんは言ってますが、その理由とは… 「その時は私が仇を討ちますから」 ってゲェー!?なんと芹沢サンが負けたら「その時は私が米倉を叩き潰す」とやべーことを言い出したゆとりちゃん! 女の子がなんつーポーズしてんですか!(えー とんでもねーなゆとりちゃん!まったくこの子の思考と行動はまるで予想がつかんな それにしても、米倉と芹沢サンの勝敗の結果がどうであろうと関係なく 「私がその気になれば米倉ごときいつでも倒せる」とはすさまじい自信ですね というかゆとりちゃんが凄いのは、これってただの身の程知らずな言動じゃなくて 本当に勝ってしまうんじゃないかと思えるだけの実績を詰んでるところがヤバイと思います なにしろゆとりちゃんは、365日ずっと日替わりで新作ラーメンを出し続けるという 現実的にありえないレベルの超難関ラーメン屋をやっていて、しかも売り上げは上がりっぱなしの大成功してるわけで その一方で芹沢サンは、1ヶ月に1度の月替わりで新作ラーメンを出すという 現実でもありそうなレベルのラーメン屋をやっていて、しかも売り上げを落としていて失敗ムードになってますからね なのでゆとりちゃんの目から見たら、今の芹沢サンの状態って 「こんな簡単なことも出来ないとか雑魚すぎるだろ…」って見えるくらい とんでもない強キャラの位置に登り詰めちゃってると思うんですよね というかゆとりちゃんがこれだけ強キャラになったことを考えると 米倉との戦いが終わった後は芹沢サンがゆとりちゃんに挑戦するみたいな 展開になるのも面白そうですよね。なにしろ2人の店のコンセプトはよく似てて、今はゆとりちゃんが上を行ってるわけだし。 せっかくだからそこに藤本クンも呼んじゃって 藤本クンvsゆとりちゃんvs芹沢サンのトリプル主人公対決とかやるのも 面白そうだよなー、藤本クンそろそろ出てきてくれないかなあ (やはり、ここもそうか…) そんな一方で芹沢サンはというと、米倉との対決に備えて 流行りのラーメン家を巡りながら何かを確かめているようでした 「やはりここもそうか」ってセリフからして、現代のラーメン屋に共通する何かに気づき始めたようですね このところふぬけっぷりが強調されてた芹沢サンですが、今回はちょっとだけ調子が戻ってきた感じでしょうか? 「す、すいません!芹沢さんですよね!?」 「ん?」 「お引き止めして申し訳ないです、実は俺、中学時代に芹沢さんのラーメンに出会い、 その美味さに衝撃を受けたのがきっかけでこの世界に入った人間でして… 俺にとって芹沢さんはスーパースターであり人生の目標なんすよぉっ!!」 「そ、そうか…」 とその時、いきなりその店の店主にすごい勢いで声をかけられてしまった芹沢サン。 なにかと思えばこの店主は芹沢サンの大ファンだったようで、芹沢サンが店に来てくれたことに感激してしまったようですね こういうの見るとやっぱり芹沢サンってラーメン業界の超有名人なんだなってことを実感しちゃいますね 「それで芹沢さんがうちのラーメンをどう思われたのか。ぜひ聞かせていただきたくて…」 「いや、実によく出来たうまいラーメンだと思うよ」 「ほ、本当ですか!?」 「淡海地鶏の旨味たっぷりのスープに、たまり醤油ベースのまろやかな醤油ダレのあいまった 豊かで奥行きのある味わい…歯切れのいい加水率低めの細麺も見事な出来だし、 二枚乗せしてる豚バラチャーシューと鶏チャーシューも秀逸だ」 「あ、ありがとうございます!そこまで誉めていただけるなんて!」 そして店主に味の感想を求められる芹沢サンでしたが、「実によく出来たうまいラーメン」という一言を皮切りに 褒め言葉を次々と並べまくってますね。それにしてもニコニコしながら他人のラーメンをベタ褒めする芹沢サンは なんか気持ち悪いな(えー もうちょっとギラギラした雰囲気に戻ってくれるといいんだけどなー 「ところで芹沢さん、東京ガストロノメンの米倉と今度対決するそうですね」 「おお、よく知ってるな」 「実は米倉は、われわれ新世代系ラーメン屋のエース格で飲み仲間でして… 最近はSNSで繋がりやすいこともあって、新世代系は仲がいいんですよ。 米倉だけじゃなく"すなば食堂"、"ラーメンパニックZ"、"麺男dism"、"無法麺"なんかも友達ですね」 「どの店も最近食いに行ったよ、新世代系の店はどこもハイレベルだ。 麺・スープ・具に分けて検証してもすべて80点以上でスキがない。 全てにこだわったラーメンを実現している君ら新世代は素晴らしいよ。 だがひとつ引っかかるのは…どの店も醤油ラーメンの傾向が酷似していることだ」 「え?」 「地鶏か銘柄鶏をベースにしたスープ、有名醸造元から仕入れたこだわりの醤油、 しなやかな細麺あるいは平打ち麺、低温調理されしっとりとした味わいの豚チャーシューと 鶏チャーシューの二枚乗せ、穂先メンマか柔らかい極太メンマ… この定義にほとんどの新世代系ラーメンが該当する。 君の店もそうだし、東京ガストロノメンもそうだろう」 「た、確かに…」 「誤解しないでほしいが、個性がないとかケチをつけたいわけじゃない、 君ら新世代の店はそれぞれに個性的だ。 だがハイスペック醤油ラーメンというフレームだけは共有している。 それは一体どうしてなのか…」 そんな中、ベタ褒めムードからちょっと気になることを言い出した芹沢サン。 というのも、新世代の店はどこもハイレベルで美味いラーメンを出しているんだけど しかし醤油ラーメンの作り方はやたらよく似ていると… 確かに話を聞いてて思ったのは低温調理されたチャーシューっていうのは 最近の店でやたら増えましたよね。話題の有名店に行くとだいたいこれが乗ってるっていう。 俺はあの低温チャーシューあんま好きじゃないんだけどな…(えー ただ、好きじゃないからこそよく思うんですよね、「やっぱりここの店も低温チャーシューか…」みたいな。 そういう意味じゃ、さっき芹沢サンの言ってた「やはりここもそうか…」って感覚はちょっと分かります なんか似たようなラーメンを別の店でも食ったなって気持ちがあるんですよね それだけ似たラーメンが増えてる理由については、今回だとまだ詳しく触れられてませんが… 俺の考えとしては、さっきこの店の店主が言ってた 「最近はSNSで他の店とも繋がりやすい」ってことが理由なのかなと思ってます たとえばゲームとかでもそうなんですけど、SNSがあると情報がすごく広まりやすくて 「こうするとうまくいく」みたいな効率的な方法が見つけられると みんな一斉にそれをやり始めるって風潮ないですか? そのやり方だけが正解じゃないはずなのに、なんかもうみんな一斉にそこへ群がってしまうみたいな。 そういうことってあると思うんですよね、情報が広がりやすいことの弊害というか 最初は斬新な発見だったのかもしれないけど、みんな一斉にそれをやり始めるからそれが普通になっちゃうみたいな たとえば前回、芹沢サンが「普通のラーメン」って言葉に対して何か引っかかったような場面がありましたが ラーメンに決まった形などない、 |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第4話 さて前回、ラーメン職人として長年活躍してきた千葉サンが まさかの電撃引退という衝撃ニュースを聞かされてしまった芹沢サン。 これによって芹沢サンが奮い立つのかどうか気になっていましたが、今回はというと… 「(ゴクゴクゴク)おーい、生ビールおかわり!」 「今日は呑むねぇ〜、どうしたんだい?」 「呑みたい時もあるさ」 ゲー!?しかしなんと、いつもの寂れたラーメン屋に入り浸って酒をグビグビ呑みまくっていた芹沢サン! 奮い立つどころかヤケ酒かっくらってるじゃねーか!(えー ちょっとちょっと!芹沢サンなんか思考がダメサラリーマンみたいになってないですか!? 「うぃ〜ヒック、酒でも呑まなきゃやってらんねえぜまったくよぉ〜」みたいに 酒に溺れてしまうとは…芹沢サンがシャキッと復活するのはまだまだ先になるのかなー 「あ〜〜クタクタだぁ〜…麺屋なでしこのお客は増える一方だし、 会社の仕事は減らしてほしいよ」 「社長に相談しようと思ってたのに、今日いなかったですからね〜…ん? ピッコーーン!!芹沢発見伝〜〜っ!!」 ってそんな中、会社帰りのゆとりちゃん&夏川さんが芹沢サンを発見して乗り込んでくることに! ラーメン発見伝みたいに芹沢発見伝とか言えちゃうあたりマジで自由だなこの子は それにゆとりちゃん達の麺屋なでしこは客足が伸びる一方のようで、ほんとラーメン屋としては大成功してますね それだけ店の仕事もどんどん大変になっており、会社の仕事も残業してやらなきゃいけないってことに一言言いたいようで… 「社長っ!!われわれ社員には遅くまで残業させといて、 自分はご機嫌に晩酌だなんてどこのブラック企業ですかっ!?」 「いやぁ〜…すまんすまん、お詫びにおごるから」 「当然ですよぉ〜〜っ!!」 さらに芹沢サンのところにズカズカやってくると、抱えていた不満を思いっきりぶつけまくるゆとりちゃん! いやはやこのまったく遠慮のない言いたい放題っぷりを見てると、なんかゆとりちゃんらしいなって 懐かしい気持ちになりました。ゆとりちゃんって元々こういう本音を遠慮なく垂れ流すキャラというか まったく空気読まないしおしとやかな感じの全然ないキャラだから、そろそろ本領発揮してきたなっていうかね いやというのもですよ、今シリーズの第1話ではゆとりちゃんって やけにおとなしそうに椅子に座ってたりとか やけに行儀のいいセリフを喋ったりだとか まるでおしとやかな女性みたいに振る舞ってたイメージがあるんですよね これ見た時に俺が思ったのは「あのゆとりちゃんがこんなにおしとやかに!?」ってことで 「まあそう詰めるなよ…ここのラーメンのおかげで 「昔ながらの中華そばが一番だ」と主張するガンコなオッサンを見て「出たよ…年寄りによくいる中華そば原理主義者だ…」と頭を抱えたり、 以前の聖剣3よりメチャメチャ可愛くなってて正直これのためにリメイク版買いたいレベルなんだけどね!? ってどきゅんのオヤジキターー!! |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第5話 「久しぶりだな武田さん、羽振りがよさそうで何よりだ」 「おう!ここんとこ俺のらーめん厨房どきゅんはどんどん店を増やしてっかんなぁ!ボロ儲けよ!」 さて前回、芹沢サンの前に突如として高級外車を乗り回しながらやってきた武田のオッサンですが やはりというかなんというか、このオッサンは今でもバリバリに金を稼いでるみたいですね このオッサンの店は以前から二郎系ラーメンの大手として不動の地位を築いていたわけですが 今でもまだ上り調子で店を増やし続けているとは恐れ入ったぜ 「そういや芹沢のダンナ、米倉とラーメン勝負やんだって?あの野郎をボコボコにしてくれや!」 「ん?米倉くんと仲でも悪いのか?」 「別に会ったこともねーしラーメンを食ったこともねーけどよ、 テレビとかでラーメンは創作麺料理だとかなんとか、 気取ったゴタクばっか並べていけ好かねえ野郎じゃねーか」 「俺も昔から似たようなことを言ってきたが…」 「あんたはいいんだよ。口では何を言おうが本性はイカれたラーメン馬鹿だからな!」 「イ、イカれたラーメン馬鹿!?」 「馬鹿じゃなきゃ鮎の煮干しなんてメチャクチャ金のかかるもん使うかよ!? おかげで店が潰れそうになっただなんてどうかしてるぜっ!」 そんな中、米倉のことは「気取ったいけ好かないヤロー」と言いつつも、 芹沢サンのことは「イカれたラーメン馬鹿」と親しみを込めて応援する武田のオッサン。 確かに芹沢サンは、パッと見ではただのイヤミなハゲですけど 実のところは滾るような情熱で己のラーメンを追求する男ですし その熱い情熱があるからこそ、読者から愛されているところがありますからね。武田のオッサンもそれは分かってるってことか 「しかし…なんだかんだ言っても米倉くんはムシュロン二つ星、簡単な相手では…」 「ムシュロンがどうした!?しょせんこの前までラーメンを食ったこともねえ 海の向こうの連中じゃねーか!!ムシュロンが認めようが俺は認めねえ! 米倉なんざ殺っちまえーっ!!」 って、芹沢サンが煮え切らないことをブツブツ言っていると、それをガツンと一喝する武田のオッサン! 殺っちまえとかとんでもないこと言ってますが、それはそれとして 相手がムシュロンの肩書きを持ってようがなんだろうが一切物怖じする必要はないという 武田のオッサンの気概は見習いたいですね。やはりこの手のオッサンのメンタルは最強だな この前の千葉サンなんかは、ムシュロンという肩書きを評価するあまり業界を去ってしまいましたが、 武田のオッサンにとっては「ムシュロンの肩書きなんざ俺には通用しねえ」というくらい これっぽっちも気にもしていないというわけか。そんなオッサンの話を聞かされた芹沢サンはというと… なんと憑き物が落ちたような笑顔を見せることに! うおー芹沢サン!ついにしょぼくれた気持ちから開放されましたか! おそらく今の芹沢さんの心境としては「俺は今まで何をウジウジしていたんだろうな」って感じで 意気消沈していたのがバカバカしくなったような気持ちじゃないでしょうか、 武田のオッサンの豪快で何も気にしないメンタルに触れたことで、いい影響を受けたみたいですね やっぱりこういうオッサンのメンタルって見習うべきところがあるよな… ともかく、ついに芹沢サンは今までのしょぼくれムードを吹き飛ばしたようで、復活した姿で米倉との対決に臨むことに… そんなわけでいよいよやってまいりました、芹沢サンと米倉が激突する時が! 大観衆とテレビカメラが見守る中での大一番、そんな2人の対決のお題は 「お酒を使ったラーメン対決」だそうですよ。 かなり創作の力が試されそうなお題なだけに、芹沢サンが本領を発揮すれば勝ち目も十分ありそうですね 「ラーメンの美味しさのポイントは旨味ですが、お酒も実は旨味が豊富。 新しいラーメンの可能性が開けるんじゃないかと期待が膨らみます。 芹沢さんと米倉さん、2人の天才ラーメン職人ならそれが出来そうですしね」 「なるほど!これは楽しみになってきましたぁ!それでは米倉さん、決意のほどを一言!」 「先ほど2人の天才ラーメン職人とおっしゃいましたが、 今の芹沢さんは天才と言えますかね? すっかり才能が枯渇してニューウェイブというよりもはやオールドウェイブ、 僕はあの哀れなご老体に引導を渡すつもりです!!」 ってゲェー!?対決前の挨拶でいきなりめっちゃ過激な勝利宣言をぶちかます米倉! 「哀れなご老体」とか言ってくれるじゃねーかコノヤロー!涼しい顔して強気な性格してやがるぜ さあさあこうなると芹沢サンがなんて言うのか楽しみですよ、米倉をギャフンと言わせるような一言をバシッと… 「芹沢さんっ!今のを聞いてどうですかっ!?」 「い、いやあ、そう言われましても…確かにラーメン職人として 衰えを感じることの多い今日この頃でして…」 ってアレー!?こいつはなんとも予想外な!モジモジとうつむきながら弱気な言葉を口にする芹沢サン! これは俺も予想してませんでしたが…しかしですよ、まだ慌てるような時間じゃない(えー この芹沢サンの顔は今までのしょぼくれ顔と違って妙に演技くさい顔をしてますからね これは本心で言ってるんじゃなくて、周りの人間を騙すためのブラフの可能性が… 「なんだか可哀相だな…芹沢さんって昔は自信満々なキャラだったのに…芹沢さん頑張れ!」 「そうだ頑張れーっ!ムシュロンなんかに負けるなーっ!」 「ありがとうございます、ありがとうございます!」 「米倉は生意気だぞーっ!」 「二つ星で天狗になってるんじゃないのか!?先人を敬えーっ!」 「げげ…!?」 そんな芹沢サンのしおらしい姿を見た観客たちは、みんな一斉に芹沢サンの味方になってしまい 逆に米倉は悪役としてバッシングされてしまう結果に!そして芹沢サンはというと 慌てる米倉を見ながらニヤニヤとほくそ笑んでおります やっぱりブラフだったんじゃねーか!こういう風に余裕の笑みを浮かべながら完膚なきまでに相手を叩きのめすのが 芹沢サンの真骨頂なので、もうすっかりいつもの調子が戻ってきたみたいですね そんなわけで2人の挨拶タイムが終わり、いよいよラーメン対決が始まることになります どうやら今回は先攻・後攻に分かれて調理するらしく、まずは先攻の米倉が自分のラーメンを完成させますが… そんな米倉のラーメンを食べて「!!」と驚愕する審査員一同! |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第6話 さて前回、米倉が作った「日本酒ベースの塩ラーメン」の完成度を目の当たりにして、 米倉の天才的センスをひしひしと感じることになってしまった芹沢サン。 そして今回、米倉から味について直接尋ねられますが… 「どうでしたか、僕のラーメンは?」 「素晴らしかったよ、さすがと言うしかない。 うまいこと会場を俺のホームに変えたつもりだったが…そんなことはどうでもいい誤差に思えてきた」 (ん…?芹沢さん、これまでとは雰囲気が変わったような…) 「これから作るのは、俺の最後のラーメンになるかもしれない。よく味わってくれ」 ってここで、「俺の最後のラーメンになるかもしれない」などと、とんでもないことを言い出した芹沢サン! それほどの覚悟を持ってこの勝負に挑むということですか!? これはつまり引退を賭けた勝負をするってことを言ってるんだと思います。 もしここで自分がふがいないラーメンを出して負けるようなら、その時はラーメン職人から足を洗うと。 今の自分がどれだけのラーメンを作れるか、人生を賭けるくらいに本気を出すってことですね 《アンタ、本性はイカれたラーメン馬鹿だからな》 (武田のオヤジの言う通りだ…!つまるところ俺はラーメン馬鹿にすぎない!) そんな芹沢サンを突き動かしていたのは武田のオッサンの言葉であり、 自分の中にある燃えるようなラーメンへの情熱を、すべてこの勝負にぶつけようと思っているようですね さらに、そんなラーメン馬鹿の芹沢サンには、そう思うだけの過去があるようで… (かつて俺はそれなりの大学を出て、それなりの企業に就職し、それなりの相手と家庭を持った… しかしラーメン屋になる夢を捨て切れずに退職し…妻には愛想を尽かされ離婚した。 それでも店は上手くいくと思っていた…学生時代から続けてきたラーメン作りには自信があったからだ。 大甘だった…まるで客は入らずに店は潰れかけた…) これがその芹沢サンの過去だそうですが…何より驚いたのは芹沢サン結婚してたんすか!? そんな話はじめて聞いたんだけど!?これまで40巻近く続いてきたシリーズで、一切明かされてなかったからマジで驚いたわ! しかもこの頃は髪もフサフサだったみたいですね…(えー いや芹沢サンの髪は本当なら今もちゃんと生えてくるはずなんですけど、 「間違ってもラーメンに髪の毛を入れたくない」って理由で、あえて髪を全部剃ってるんですよね そういう意味じゃ奥さんの衝撃も相当だったでしょうね。今までフサフサの髪だった夫が ある日突然ハゲ頭になって「会社やめてラーメン屋はじめるわ」とか言い出したわけだから こんなん普通の奥さんだったら急に夫の頭がおかしくなったとしか思えませんよ(えー そんなわけで奥さんとは離婚し、ラーメン屋を始めたものの、店は全然うまく行かずに潰れかけるハメになり…と、 この頃の芹沢サンはまさに人生の転落期って感じですね。まあそれは自分がラーメン馬鹿なために起きてしまったことなわけですが。 それにしても、このへんの芹沢サンの話を聞いてると藤本クンとは正反対ですよね 藤本クンもまた、もともと会社員だったのが脱サラしてラーメン屋となったクチなわけですが、 芹沢サンと大きく違うのは、恋人の佐倉サンがそのことを理解してくれて 脱サラした後も藤本クンについてきてくれて、2人で仲むつまじくラーメン屋を切り盛りするようになったっていう。 しかもそのラーメン屋は、うまく軌道に乗って繁盛しているみたいですしね そう考えると、妻はついてきてくれず店も繁盛しなかった芹沢サンとは 光と影のように逆の結果になったと言いますか 「会社員だったのが脱サラしてラーメン屋になった」ってことは同じでも、 そこからハッピーエンドになったのが藤本クンとするなら、バッドエンドになってしまったのが芹沢サンって感じがしますね ラーメン発見伝のラストのことを考えても、この2人はそういう宿命なのかもしれませんね (その後、ヒットメニューの濃口らあめんを生み出し大逆転したが… もっともそれは、コッテリ好きの不愉快な客に嫌がらせのように 大量のラードをブチ込んで生まれた、偶然の産物にしか過ぎなかった。 運よく大穴を当てた愚かなギャンブル狂と、俺の何が違う? ニューウェイブ系のカリスマ、天才的なラーメンコンサルタント… それらはすべて世間が俺に貼り付けたレッテルにすぎない。 だがいつの間にか俺はそのレッテルを演じるようになり… 呪縛されるように身動きが取れなくなっていたんじゃないか? 米倉は大した奴だが、必要以上に大きく感じていたような気がする。 それはムシュロンという、俺以上に大きなレッテルを貼られた人間だからだ) 《ムシュロンがどうした!?しょせんはこの前までラーメンを食ったこともねえ、 海の向こうの連中じゃねえか!!》 (まったくだ…!ムシュロンにラーメンの何が分かる? 武田のおかげで目が覚めた!俺はカリスマでも天才でもない! 好きなラーメンを好きに作りたいだけの、イカれたラーメン馬鹿だ!!) さあそして、自分自身のレッテルや米倉のレッテルに惑わされていたことに思いを巡らせながらも そんなレッテルなどラーメンへの情熱に比べればどうでもいいことだと言わんばかりに イキイキと躍動しながらラーメン作りを進める芹沢サン!自分に絡みついていたレッテルをすべて投げ捨て、 これが本当の芹沢達也だという気持ちを思いっきり解放しているような感じですね それにしても、これほど芹沢サンのやる気を引き出したのが武田のオッサンだったっていうのは意外だったなあ 俺としては個人的に、芹沢サンをこれだけ闘志満々にできるキャラは藤本クンぐらいだと思っていたので てっきり藤本クンがきっかけで立ち直るんじゃないかと思っていたんですよ。でもそれをやったのは武田のオッサンだったので なんかこう芹沢サンが寝取られちゃったみたいな気持ちになったというか…(えー さて、そんなバカなことを言ってる間にも完成した芹沢サンのラーメン! この一杯には芹沢サンの情熱がすべて詰め込まれているはずですが、そのお味の方は… 「えっ!?に…苦い!?ちょっと味わったことのない美味しさですね!?」 「確かに!食べる手が止まりません!なんなんですかこの味わいは!?」 「ビ、ビールですね…!」 「米倉くんの言う通りです」 そんな芹沢サンが作ったラーメンはビールを軸にしたものであり、ビールの苦味を活かす形で味付けをしたようですね ふむ、米倉の作ったラーメンが日本酒の甘味を活かす形で作ったものだったことを考えると、 選んだ酒と味の方向性がそれぞれ異なるということか? さらにそんな中で有栖サンの大仏顔が炸裂! この顔が出たってことは、一流のラーメンだと保証されたようなもんだから、とりあえず安心ですよね それと有栖サンの言ってることで気になったのが、「苦味・甘味・旨味のトロイカ」ってことで 苦味だけかと思ったら甘味もしっかりしてるラーメンだったようですね となるとこの勝負、甘味を活かした米倉に対して甘味と苦味を活かした芹沢サンって感じで 苦味の分だけ芹沢サンが有利ということになるのか?果たして審査員の判定は… 「3人の審査員の皆さん!それでは芹沢か米倉か、いずれかの札を上げてください!」 バッ! 「芹沢・米倉・芹沢!2対1で芹沢の勝利ですーっ!!」 ワアアアアア! 「どちらも斬新かつ洗練の極みのような素晴らしい味でした。 ただラーメンのジャンルに苦さという要素を導入した芹沢さんの斬新さは、一枚上手と感じましたね」 そんな審査員の判定によって芹沢さんの勝利が決定!決め手となったのはやはり苦味だったようですね それと俺的には、苦味と甘味の他にもうひとつ気になる要素があったんですよ。それは旨味でして 前回の話で米倉が、日本酒の旨味はビールと比べて10倍すごいと語っていたんですよね つまり、酒選びの時点で米倉のほうが遥かに旨味のあるものを選んでいたわけですが しかし両者のラーメンは最終的に、ほとんど差がないほどの旨味に仕上がっていたわけで それってつまり、芹沢サンの方が酒の旨味をよりいっそう引き出したってことなんじゃないかなと思うんですよね ビールという難しい題材に挑戦し、見事にそれを活かしきって旨味を引き上げたと言いますか。 「この結果は心底くやしいです。しかし…心底うれしくもあります」 そんなわけで敗北してしまった米倉ですが、しかし悔しさと同時に嬉しさも感じていると 穏やかな表情を浮かべております。どういうことかと話を聞いてみると、 どうやら米倉はかつて芹沢サンの淡口らあめんに感動してこの業界に入ったようで、 米倉にとって芹沢サンは大尊敬する人であり、目標のラーメン職人だったそうです がしかし、そんな芹沢サンが最近すっかりふぬけてしまっており、そのことが米倉には残念で仕方なく 「そんなことでいいんですか芹沢サン」とぶつかるような態度を取っていたんだとか… なるほどやっぱりそういうことだったんですね、確かに米倉は以前からそういう雰囲気出してましたし それとやっぱり「淡口らあめんに感動した」って言ってくれてるのがいいですよね 淡口らあめんとは芹沢サンにとって、自分の夢と情熱を詰め込んだ「最初に完成した理想のラーメン」なわけですが その繊細な味わいが大衆にはまったく理解してもらえず、「なんか味が薄くてよくわからんラーメン」としか評価されずに 店の経営はどんどん傾いていったわけですよ。そんな中で芹沢サンが「そんなに濃い味がいいなら濃くしてやるわクソが」と ヤケクソになって作ったのが濃口ラーメンであり、せっかくの淡口ラーメンの風味がすべて塗り潰されたシロモノなわけですが しかしこれが大ヒットしてしまい、「いやー濃口ラーメン最高にうめーわ」という客で溢れかえってしまったという… なので芹沢サンにとって淡口ラーメンとは、自分の理想を追求したものの 理解してくれる人がほとんどいなかったという悲劇のラーメンであり、 この良さを理解してくれる人というのは非常に貴重なわけですよ 何を隠そう、藤本クンもまた貴重な理解者の1人であり、 それと今回の話で気になったのは、芹沢サンのラーメンに感動したのは米倉だけじゃなくて |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第7話 さて前回、米倉とのラーメン対決を見事な勝利で飾った芹沢サン。そして今回はというと、 その勝利を祝して社員のみんなと有栖サンが集まって祝勝会をやるという内容になってますね みんなが喜んでる中で芹沢サンはブスッとしてますが、素直じゃないだけなので こう見えても内心は喜んでると思います(えー 「いや〜ボクァ嬉しいよ芹沢クン!君はもうダメになったかと思っていたからね!(バンバン)」 「お、おい、汐見お前なぁ!」 「ふふ…でも気持ち的には僕も汐見さんと同じですよ、あんな見事な復活劇を見せてもらえるとはね」 「ですよね〜〜っ!!」 「対決の前にハイスペック醤油ラーメンの話をしていた時は、どうなることかと心配しましたけど」 そんな祝勝会では、あまりにも無礼講すぎるゆとりちゃんが色々と暴走していましたが、 ふとした会話の流れから、試合前に言っていたハイスペック醤油ラーメンの話が始まることになります。 ふむ…ハイスペック醤油ラーメンが結局どういう意味を秘めているのか、今回の試合では分からずじまいでしたが、 それについては有栖サンから一言あるようで… 「実は僕もハイスペック醤油ラーメンについては考えていたことがあるんですよ。 僕が思うに、これはラーメンの高級そば化の兆候ではないかと」 「はあ…高級そば化?」 「日本そばは江戸時代に現在のスタイルを確立し、長らく大衆料理として愛されてきました。 しかし戦後になると徐々に、安価な立ち食いそばと高級そばに二極化していきます。 立ち食いそばはファストフードとしての人気を博し、 高級そばは数千円以上になることも珍しくないものの、クオリティの高さからそば通の支持を獲得します。 そういう店であっても、主軸となるそばは昔ながらの「ざる」であり「かけ」。 料理としてのフレームは江戸時代と変わっていない。ハイスペック醤油ラーメンとよく似てるよね」 「ああ…!ほんとですね」 「つまりB級グルメな大衆料理から始まり、本格的な高級料理へと進化していったそばの歩みを ラーメンもかなり近い形でトレースしているんだ。 そばがそうなる前には、寿司や天ぷらにおいても一部の店が高級系へと進化を遂げた。 大衆料理というジャンルにおいて常に発生してきた現象が、ついにラーメンにも発生したということだね」 そんな有栖サンの意見としては、そば、寿司、天ぷらといったジャンルでも お手軽な大衆料理からお高い高級料理へと進化する時には、 「フレームは変わらないままハイスペックになる」という流れが常に発生しており ラーメンに限らず料理業界によくある現象だと言いたいみたいですね うーむ、ハイスペック醤油ラーメンについては俺もいくつか「こういう意味なんじゃないか」と持論を展開してきましたが こうして有栖サンの話を聞いてみると俺の話はぜんぜん無関係だったみたいだな!(えー くそ…ゲーム業界に絡めてみたり、芹沢サンの作ったラーメンに絡めてみたり、いろいろ語ったのにカスリもしとらんな… それにしても、「フレームが変わらない」っていうのは昔のまま代わり映えしないみたいで、 それでええんかいと俺的に気になるわけですが… 「今の有栖くんの話の中には、我々ニューウェイブ系が衰退した原因も隠されている気がするな」 「え?」 「ニューウェイブ系も本格志向、高級志向のラーメンを目指したが、ゼロ年代の間に衰退してしまった。 その理由は色々と考えられるが…この前に夏川が言っていた「アンチ昭和ラーメン」だったことは大きい。 昔ながらの中華そばを好む客は相当数いたのに、それを客としてしっかり取り込めなかった」 「対して新世代系は、ハイスペック醤油ラーメンによってそういう人たちとの接点を持つことができましたね」 「ああ、あいつらは伝統と革新の両輪で客を取り込んだ。 どこまで自覚的にやっているか分からないが、多分それは本物へと進化するために重要なことだ。 ニューウェイブ系のように根なし草的な料理しか出していないようだと、B級グルメからは脱却しきれない。 だから米倉がムシュロンを穫れたのに対し、俺は穫れなかったんだろうな」 って、さっきの有栖サンの話から、自分たちの世代が衰退した理由を考察し始めた芹沢サン。 この話を聞いてて思ったのは、伝統と革新の両立ができているかどうかってところが鍵になりそうですね 芹沢サン達の世代は、ひたすら革新を求めるあまり、伝統との両立ができていなかったことにより 「昔ながらのラーメンが好き」という伝統的な客が離れていってしまったと。 その一方で米倉のような新世代は、革新と伝統の両立をすることによって 伝統好きな客を取り込むことにも成功し、芹沢サン達よりも本格的な成功を掴んだってことみたいですね。 うーむなるほど、そういう「昔ながらのラーメンが好きって人も大勢いる」ってことについては よくよく考えてみると実は俺もそういうタイプだわって気がしますね(えー いやすいません、「昔と代わり映えしないまんまでいいのか」みたいなこと言っておきながら 実は昔ながらの形が好きだったとか変なこと言い出してしまって。はっはっは! というのもですよ、前回この漫画に出てきたビールラーメンや日本酒ラーメンみたいな新しい料理と、 ハイスペック醤油ラーメンみたいな昔ながらの料理のどっちが食べたいかって言われたら 俺的にはハイスペック醤油ラーメンの方を選んじゃうんですよね なぜかというと、それはやっぱり昔から馴染みがある料理ってことで 安心して頼めるからなんですよ これを頼んでおけば味は大丈夫だっていう安心感がある。その一方で、まったく見たことがない料理になると、 「これ頼んで大丈夫なんだろうか、俺の口に合うんだろうか」ってことが不安になっちゃって 安心して頼むことができないんですよね。実際それで口に合わなかったら 「ああ…これ頼んだのは失敗だったわ…」って思っちゃうし、そんな風に失敗したくないんですよ。 だから知らない料理はなるべく頼みたくないし、ついつい馴染みの料理ばかりを頼んじゃうっていう。 考えてみたら俺ってどの料理を食べる時もそうなんですよねー ラーメンだったら醤油ラーメンや塩ラーメン、ピザだったらマリゲリータやイタリアンサラミ、 パスタだったらトマトソースやペペロンチーノみたいに、 とにかく王道で馴染みのある料理が好きっていうか そういう王道から外れた奇抜な料理って、ぜんぜん頼みたいと思わないんですよ なんか今まで俺的に「新しいものを作るのが大事だ」みたいなこと言っときながら こんなこと言い出して本当に申し訳ないんですけど(えー 「そ、それでいいんですか!?社長!」 「いいだろう別に」 「はりゃ?」 「今のはニューウェイブ系というジャンルを背負い、ラーメンの最前線に立ってきた人間としての自己分析だ。 俺がそのポジションを担い続けるのなら、なんとかしなくちゃならんのだろうが… 俺は疲れた、もう何も背負いたくないしムシュロンなんざどうでもいい」 「そ、そんな堂々と弱音を吐かれても…」 「武田のオヤジが言った通り、俺はしょせんイカれたラーメン馬鹿で、好きにラーメンを作っていたいだけなんだ」 って、今までニューウェイブ系の衰退について考察してきた芹沢サンですが、 なんと「別に衰退したままでいいや」と言い出し、ラーメン界の最前線に立つのもなんか疲れたと これからはラーメン馬鹿としての隠居生活を送るみたいなことに!ちょ、ちょっと!そんなことでいいんですか! 前回の話で完全復活したかと思ったらなんかまた変なことになってるじゃないですか!(えー ラーメン馬鹿としての生活…なんだかこの言葉を聞いてると俺が思い出すのは、ラーメン発見伝の藤本クンのことなんですよね というのも、発見伝での芹沢サンは藤本クンに会うたびに「ラーメンマニアの藤本クン」って呼び方をしてて それの意味するところはプロの最前線に立っていないアマチュアっていう風に皮肉っていたんですよ そう考えると、今の芹沢サンって発見伝の藤本クンに非常によく似た立ち位置だなと思うわけです プロの最前線に立つのではなく、1人のラーメンマニアとして腕を振るうって感じの立ち位置になっていると。 そして俺が思うに、もし今の芹沢サンをもう一度プロの最前線に引き戻せるキャラがいるとしたら それは藤本クンしかいないんじゃないかと思うんですよね 藤本クンはもともと一介のラーメンマニアだったのが、最前線のプロである芹沢サンとの対決を通して 自分もまたプロの世界へと引っ張り上げられることになったわけで 今度はその逆の展開になるんじゃないかっていうね。 要するに、一介のラーメン馬鹿となった芹沢サンのことを、最前線のプロとなった藤本クンがプロの世界へと引き戻すっていう そんな展開が待っているんじゃないかと期待しているんですが、果たしてこの先どうなるんでしょうか 「これからのラーメンの最前線を担うのはまず米倉、そして…汐見、お前だ」 がしかし、とりあえず今の芹沢サンはやはりプロの最前線に立つ気はないようで、 その役目は米倉とゆとりちゃんがやるべきだと思っているようですね ここでゆとりちゃんをご指名ですか!確かに有栖サンも言っているように、 ゆとりちゃんは365日ずっと新作の日替わりラーメンを出せるという 新作ラーメン作りの化け物なので、新しい時代を担うっていう意味じゃ確かに適任とは思いますが… 「う〜ん、私が最前線というのはいいとして、米倉さんと一緒にされるのはあんまり面白くないにゃ〜」 「なに?」 「米倉さんが作った日本酒ラーメンなんて着想も凡庸だし、たぶん大したことないですよ。 社長のラーメンだってそこそこっぽいのに、それに負けてるようじゃあ…」 「(ピキピキ)俺のラーメンがそこそこだと…?」 「あ、私ったらつい本音を!今日は社長に気分良く過ごしてもらおうって決めてたのに」 「(ビキビキビキ)汐見よぉ…そこまで言うんなら、 お前は俺や米倉以上の酒を使ったラーメンを作れるんだろうなぁ…!」 「作れますけどぉ、作りたくないです。 せっかく立ち直った社長をまた絶望に叩き落とすなんて、残酷なハラスメントですよぉ!」 ってゲェー!?なんとここでゆとりちゃんがとんでもない見下し発言を連発することに! 米倉ごときと一緒にされたくないとか、米倉や芹沢サンを超えるラーメンなんかいつでも作れるとか、なにを言うとるんじゃー!? そりゃこないだも「私にかかれば米倉ごときいつでも倒せる」みたいに言ってたけども!今またそれ言うのかよ!? なんつー自信家なんだよゆとりちゃん!まあゆとりちゃんがこれだけ無神経で自信に満ち溢れてるっていうのは 初登場した時からそうだったんですけどね なにしろ初登場時のゆとりちゃんは、芹沢サンのラーメンを食うなり 「すいませんイマイチだと思います」 「このラーメンを美味しくすることならすぐにでもできますけど?」 「私のラーメンのほうが絶対においしいです」 と失礼発言を連発しまくって芹沢サンをブチ切れさせてましたからね つまりこのクソ無神経で超絶自信家ガールな性格は、初登場の頃からぜんぜん変わってないということか… |
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おっとここで出ましたね、「!!」が! |
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・このブログを読んで芹沢さんがどんな伝説を積み重ねてきたのか知りたくなり、 ラーメン発見伝の芹沢サン、らーめん才遊記の芹沢さんを買いました!ありがとうございます! by マナフィー マナフィーさんこんにちは、芹沢サンに興味持ってもらえたようで俺も嬉しいです その2冊の芹沢サン特集本については俺も買っておりますよ 2冊並べるとこうなるっていうね、これ顔が繋がるようになっとったんかい! それとバックに描いてある2つのラーメンは、これってもしかして芹沢サンの作った 淡口らあめんと濃口らあめんですかね?スープの色合いからして多分そうだと思うんだけど それと発見伝では芹沢サン、才遊記では芹沢さんとカナカナ・ひらがなで違いがあるわけですが なんでそういう風に変わったのかと思ったら 「単に作業上の手違いでした」とか作者がぶっちゃけてたのは笑ったな 何か意味があるのかと思ったら単なる手違いだったんかい! それと内容についてなんですが、まず発見伝の方については "スープが冷めた日"が収録されてるのがいいですよね 店を始めたばかりの芹沢サンが、まったく客のやってこない現状にひたすら苦労するという話。 この話で個人的に評価してるのが、ただ単に「客がやってこない」っていうだけじゃなくて すごくいいラーメンを作っているはずなのに客がやってこないってことなんですよね 「こんなにいいラーメンを作っているのになんで客はこないんだ」っていう苦悩に満ちていて、 他の店が繁盛しているのを見ながら「あの店よりウチの方がいいラーメンを出してるはずなのに」って悔しさを噛み締めたりだとか そういう心境に苦しむ芹沢サンの姿が描かれているのが、なんというか共感しちゃうんですよね いや俺もこのサイトの運営だとか、動画の投稿だとかやってると、芹沢サンと同じ気持ちになることが 数えきれないほどありますからね 自分としては良いものができたと思っているのに、世間からは見向きもされずに埋もれていったりだとか そんな中で俺とは比べものにならんほど閲覧数をめちゃめちゃ伸ばしてる奴がいて、それを横目に見ながら悔しい思いをしたりだとか そういう気持ちになることっていっぱいあるしな…世間に評価されて数字を伸ばすっていうのは本当に難しいですよね 他に発見伝の好きなシーンっていうと、 芹沢サンが初めて藤本クンのラーメン食べた時の反応とか 個人的にすごい好きですね たとえば口をつけた瞬間の反応がこれ。「フフ、ど〜れどれ」とか言っておふざけ半分だったのが 口をつけた瞬間に急にふざけた空気がなくなり、その後はひたすら真剣に藤本クンのラーメンを味わうわけですよ それで一体なにを言い出すんだろうと思ったら 「まず、麺はいい。増量剤などを使わずカン水も控えめで、スッキリとした味わいだ。 いい製麺所を見つけたな」 「え、ええ。いずれは自家製麺にしたいと思ってますけど」 「次にスープだが、トンコツ・鶏ガラ・煮干し・タマネギ・生姜… それぞれの食材の正しい使い方をわきまえていて、旨味が存分に引き出されている。 実にボディのしっかりしたスープだ」 「は、はあ…へへへ」 「具にも仕事が施されている。メンマは丁寧に塩抜きされてコリコリとした食感を失っていない。 チャーシューは五香粉を使って仕上げているようだな、これだけで酒のツマミにしても美味いだろう」 「いやあまいったな〜それはどうも♪」 という風に、芹沢サンの口から出てきた言葉はまさかのベタ誉めであり、麺もスープも具も優秀だと言い出すわけですよ それに言葉選びが秀逸というか、「いい製麺所を見つけたな」「実にボディのしっかりしたスープだ」「これだけでツマミにしても美味い」 とか言ってるのを聞くと実際に食べたくなるというか、藤本クンのラーメンって一体どんな味なんだろうって気になってしょうがないわけですよ がしかし、芹沢サンの話はまだこれで終わりではなく 「藤本クン、やっぱり君は実に優秀なラーメンマニアだ」 「え?」 「プロとしてはキツイということさ」 「ど、どういう意味ですか!?麺もスープも具も美味いなら何も問題ないってことでしょ!?」 「そう思うか?」 なんと、これだけいいラーメンを作ったにも関わらずしょせんはアマチュア止まりだと言われてしまい なんでそうなるんだって藤本クンは納得がいかないわけですよ。麺もスープも具も美味いのにいったい何がダメなんだと。 それに対して芹沢サンが「そう思うか?」っていう風に、プロなら分かるはずだと言わんばかりに聞き返すわけで こうなると芹沢サンの話の続きがめっちゃ気になるんですよね。プロの考えってなんなのか、芹沢サンは何を言いたいのかっていう風に 話の続きを読みたいと思わされるところが上手いよなって思います さて、才遊記についても好きなエピソードをあげていくと、まず俺が気に入ってるのは ゆとりちゃんが入ってきてすぐに寂れた店のコンサルティングをやることになった話ですかね 見るからに古くて時代遅れの中華ラーメン屋で、お品書きも平凡そのもので目を引くものはないって印象なんですが 「任せておけ。この店、俺が繁盛させてやる」 って芹沢サンは当然のように答えるわけですよ かっけぇすぎんだろ芹沢サン!こんなん言われたらゆとりちゃんも惚れるんじゃないかと思ったわ(えー その後芹沢サンは宣言通りにこの店を繁盛させるわけですが、そのやり方っていうのがまた興味深くて 「能無しで怠け者の店主」っていう風に店主のことを見下しながらも そんな店主でもちゃんと成果が出せるっていう形を作ったことがすごいと思ったんですよね たとえば一般的な人間だったら、店主がそういう能無しの怠け者だった時点で 「ダメだこの店主、使い物にならねーわ」って見捨てて終わりだと思うんですが しかし芹沢サンはそんな店主であっても有効活用するすべを持っているってことですよ それがすごいと思ったんですよね、これってある意味会社の上司に一番求められる能力というか 使えないとされる部下が自分の部署に来た時に、 それをいかにして活用しながら成果を出すのかってことは 上司にとって最も重要な能力だと思うわけです。部下をただ見捨てるだけじゃなんにも成果なんて出ないですからね 芹沢サンはそういう「人を活用する力」をすでに持ってるところがさすがのキャラだなと思いましたねー もうひとつ才遊記での印象深いエピソードを挙げるなら、横柄な客の威圧的な態度に悩まされている店に対して 「お客様は神様などではありません」って言うやつですかね 「お客様とは人間です。あなたはどうして神様だと思っているんですか?」 「え、えっと…我々はお客様からいただいたお金で食べさせてもらってるわけですから、 感謝すべき大切な存在かと…」 「我々は客が支払った代金分のサービスを提供しているのだから、 感謝するもされるもない。ビジネスを通した対等な関係です」 「は、はあ…」 「まあ店に対して客が優位であることは否めませんし、 私だってそれなりに客への感謝は持ち合わせてますよ。 しかし、根っこには「同じ人間」という認識を持っていなくてはなりません。 なぜなら客を神をみなしたら最後、どんな無理難題を言われても従うしかなくなる。 そして従ってばかりいると、店はワガママな神様が好き放題する無法地帯となる…」 「う、うちの店がまさにそうです…」 っていう話です。いやこれは本当にそうだと思いますよ ちょうど最近コロナ関係でドラッグストアに横柄な客が次々とやってくるって話が現実にありましたが、 そういう客に対していくらペコペコと丁寧な対応をしても、横柄な客からはただただ罵声を浴びせられるばかりで もはや店員の方がどんどん疲弊してしまい、身も心も疲れ切った店員の悲鳴が日本中にあふれてましたよね なので芹沢サンが言うように、ワガママで横柄な態度の客に従っていると逆に店の方が持たなくなると俺は思ってます 特に店員が持たない。客からのパワハラされ放題みたいなもんだから、そうなったら店員の精神がボロボロになっていくばかりですよ だから店がやるべきなのは、横柄な客に従うことじゃなくて むしろそいつらから店や店員を守るってことだと思います。 横柄な客っていうのはもはやお客様じゃなくて、店に害をなすモンスターだと俺は思うんですよ たとえばドラクエでモンスターと出会った時に、ひたすら無抵抗でモンスターの攻撃を受け続けていたら 自分たちのHPがもたないじゃないですか だから無抵抗なままでいるとひたすら自分たちが危なくなるだけだし、何かしらの対処をしてモンスターを追い払わないといけないと思うんですよね たとえば、以前のゲームセンターとかにあった文化として「出禁」っていうのがあったと思うんですよ 要するに、店の迷惑になるようなクソ野郎がやってきたらそいつは出入り禁止にするっていう。 そういう風に店側にも客を選ぶ権利はあると思うんですよね。わざわざ迷惑な奴の言いなりになる必要はなくて 「二度とうちの店に来るんじゃねえ」って追い払うぐらいのことをしてもいいと。 そうすることが店を守ることにもつながると俺は思ってます。出禁の文化は今の時代こそ復活してほしいよなー |