ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第18話 さてらーめん再遊記第18話の感想ですが、今回の話は冒頭のシーンで |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第19話 さて前回、加納さんや店長が戦っていたメニューコンテストにいきなり乱入し、 格の違いを見せつけて優勝をかっさらってしまった芹沢サン。 そして今回はというと「あー気持ちよかった」と優勝の余韻にひたりながら、飲み屋でビールをぐびぐび飲んでいました というか「ハハッ、あの2人の無様なマヌケづらといったら(笑)」とか考えてて めっちゃひどいやんけ芹沢サン!(えー あんたって人はー!この2人が気に入らないってわけでもなかろうに、そんなひどいこと考えとったんかい! まあ芹沢サンは以前から有望な若手をイジメるのが趣味みたいなところあるからな…(えー 発見伝の藤本クンとか、才遊記のゆとりちゃんとかも有望な若手キャラだったと思うんですけど そういう若手をギャフンと言わせるのが大好きって感じの性悪なベテランが芹沢サンだったから… 「あ〜っ!芹沢さんこんなところにいたんですか!表彰式のあと急にいなくなっちゃうんだもん!」 と、そんな風に芹沢サンが1人ニヤニヤしながら酒を飲んでいたところ、 加納さんや店長たちといったおなじみのメンバーに見つかってしまい、 そのまま一緒の席で飲み会をすることになってしまいます 「今日は驚きましたよ芹沢さん!いきなり現れて優勝をさらっちゃうなんて!」 「いやあ年甲斐もなく熱くなってしまいましたね、もっとも反則気味にしゃしゃり出てしまい、 鹿内さんと加納さんには悪いことをしましたが…」 「いえいえそんな…完敗したのは悔しかったですけど、あの牡蠣だし担々麺を食べてしまったら 文句のつけようがないですよ」 「というか悔しいのを通り越して逆に元気をもらいました!」 「お前も!?俺もラーメンってこんな凄いものなんだって気づいたら、メチャクチャやる気が湧いてきたんだ!」 「鹿内もか!?オレたちが思ってる以上にラーメンの可能性ってでかいんだって気付かされたよな!」 そんなわけで大勢でワイワイ話しながら始まった飲み会ですが、 芹沢サンのハンパない担々麺を味わったことにより、店長と加納さんはメラメラとやる気を燃やしてすっかり意気投合していました あれだけいがみ合っていた2人がこうも一緒に盛り上がるとは…これぞ雨降って地固まるというやつか こうなると「まさか芹沢サンはそこまで考えて…?」と思うかもしれませんが、肝心の芹沢サンはというと 2人を仲直りさせるためじゃなくてただ単に若手をいじめて気持ちよくなりたかっただけと考えていました(えー やっぱり若手いじめが趣味のオッサンだこれー!加納さんたちが仲直りしたのはたまたまそうなっただけかよ! まったくとんだお騒がせオヤジだな芹沢サン…まあ芹沢サンに叩きのめされたからこそ、2人が仲直りできたってことは事実なんですけどね とそんな中、神妙な顔をして「あの時の異動の理由を聞きたくないか?」と言い出した社長。 これって要するに、加納さんを左遷した真意について話したいって言ってるんですよね 社長には何か考えがあってそうしたってことなんでしょうか?加納さん達の認識では 「大してうまくないラーメンなんか売り出して社長は分かってねえよ!」と加納さんが愚痴をこぼす →それを聞いた店長が社長に言いつけてしまい、ブチ切れた社長が加納さんを左遷する →左遷が決まった加納さんは「もういいよこの会社に未練もないし、いっそ辞めて独立するよ」と退社して自分の店を持つ っていう流れでしたよね。それを踏まえて社長の話を聞いてみると… 「まず、いつからかお前が俺の批判をしているという噂がちょくちょく耳に入ってきた。 普段なら気にもしないんだが、お前の場合は違う。 国道店の店長として活躍していたうえ、メニューコンテストでも1位の常連、期間限定メニューでもヒットを飛ばす… そんなピカイチの社員が社長批判とは穏やかではない。 そこで同じ店のスタッフに話を聞こうと思い、俺が鹿内を呼び出したんだ。 そしてお前が「大してうまくもないベジシャキ豚麺より、創作ラーメンに力を入れるべきだ」と言っていることを知った…」 「…」 「正直、低レベルな批判であきれたよ。お前が一介の客ならば「大してうまくない」でもいい。 だが店長ならば、「なのになぜ店は繁盛しているのか?」といった視点を持つべきだ。 そこでお前を産業道路店に異動させることにした… そこの客層は国道店とは違って、トラックドライバーをはじめ車でやってくる仕事関係が中心だ。 そういう勤務途中のお客にとって、食事は貴重なひとときなので外れのないメニューを選ぶ。 だから定番のベジシャキ豚麺が圧倒的な人気を誇り、逆にどんな味か未知数なメニューはあまり注文されない。 そういう場所に身を置けば、多くの気づきを得られるだろうし、目を覚ましてくれるんじゃないかと思ったんだよ」 そんな社長の考えというのがこれだったようです、 まず第一に社長は加納さんのことをすごく買っていたってことみたいですね ピカイチに優秀な社員だと思っていたからこそ、社長の方針に不満を持っているということが気になって 店長を通して加納さんの不満を聞きたかったと… そして加納さんの不満を聞いた結果、「大してうまくないラーメンなんか出しても意味がない」っていう その不満には考えが足りていないということを社長は教えたかったみたいですね なぜならば、世の中には外れのない定番メニューを好む客というのが大勢おり、 実際にベジシャキ豚麺堂にはそういう客が集まってきていて、特にそれが顕著なのが「産業道路店」という店だったと… だから加納さんをその店に異動させて、「定番の味を好むお客さんがこんなにいるんだ」と考えを改めてほしかったと… そういう流れがあったのか…確かにこの話は俺にとってもなるほどと思ってしまう内容ですね というのも、「定番の味が好きで、外れのないメニューを選びたがる客」っていうのは まさに俺もそういうタイプだから そういった客に愛されることも大事なんだという社長の話にめっちゃ納得しちゃうんですよね 俺が定番の味を好きな理由については、以前にも話したことがあるわけですが こんな風に定番の味には安心感があるとか、とにかく王道で馴染みのあるものを頼んで安心したいとか、 よくよく見ると、「でか…」って言ってる客も枝豆頼んでるし |
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さてともかく、実際に餃子とチャーハンをメニューに加え、さらに「牡蠣ラーメン専門店」という分かりやすい宣伝文句を打ち出した結果、 がしかし、そんなことを言いつつも芹沢サンは |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第21話 さてそれではらーめん再遊記21話の感想ですが、この回は芹沢サンがとある大学の特別講師となるという内容でしたね 前回の話でベジシャキ豚麺堂から離れ、芹沢サンはこれから何をするんだろうと思ってましたが、 どうやら大学に勤めている有栖サンの紹介で、短期の講師をやるってことになったみたいですね ふむ、これについては前回の拍手コメントで、「大学に勤めている有栖サンの生徒になるんじゃないか」って予想がありましたが 「大学」と「有栖サン」ってところまではかなりいいセン行ってたんですね あとは生徒と講師っていう違いがありましたが、ともかく今後の内容は大学が舞台になっていくようです 「芹沢先生!晩ご飯はラーメンですか?めんから食堂って美味しいですよ〜!」 ってそんな中、授業を終えた芹沢サンは、生徒の一人から「めんから食堂」という美味しいラーメン屋を紹介されることになります。 この大学に来たばかりで周りの店に詳しくない芹沢サンは、とりあえず生徒が教えてくれたことに従って そのめんから食堂とやらを訪れてみることに… そして実際のめんから食堂の様子がこんな感じ。パッと見たところめちゃめちゃ普通のラーメン屋って雰囲気で その時の2人の会話がこんな感じだそうで…やべえよ完全に危険人物だよ! そういう意味で、芹沢サンは今回の宇崎さん&平田とは違って、うまくリスクを避けながら |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第22話 さてらーめん再遊記22話の感想ですが、前回の話では 山奥で経営していた宇崎さんの店が、今ではもう跡形もなくなっていたということが語られたんでしたっけね。 そして今回は、宇崎さんの店がなぜそんな無惨なことになってしまったのか、いちから平田さんによって語られることに… 「宇崎さんも僕も、目指したものは新たな麺料理としてのラーメンの確立だったので… 創作ラーメンと数品の創作料理を組み合わせたコースをメインに据えました。 3500円のコースと、5000円のコースの2種類を用意して…」 って、な、なにぃ!?3500円と5000円のコース!? たっけええええ!!なにその高い値段は!?ただ単に新作ラーメンの店をやっていたのかと思ったら そんなバカ高いコース料理の店をやっていたと!?ただでさえ山奥というハンデを背負っているのに、その値段はあまりにも… 「それを聞いた時は耳を疑ったよ…コースをやるとは聞いていたが、ラーメン屋でその値付けは…」 「ありえないですよね…でも、あの頃の僕らはうまくいくと信じて疑わなかったんです コースが2万、3万の高級和食やフレンチに比べたら、うちは格安なんだし流行らないわけがないと… ハハハッ!まったくどうかしてましたよっ!何様のつもりだったんでしょうね!?」 その高いコース料理については、芹沢サンも「さすがにその値段はダメだろ…」と絶句してしまっており 平田さんも今となっては、「あの頃の僕らは頭がどうかしてた」と笑い飛ばしていました しかし、今でこそそう思っているものの、当時の平田さんと宇崎さんは店がうまくいくと信じて疑わなかったと… その理由は、世の中には2万や3万もするような高級和食やフレンチのコース料理で溢れていたからってことみたいですね それに比べたら5千円のコースはむしろ安いくらいだと…そんな哀れな思い込みをしていたわけなのか なんというか、この作品のキャラ達を見ていて思うのは、 「ラーメンを高級和食やフレンチと同等にしたい」って気持ちが強すぎるように思いますね ぶっちゃけ俺としてはその気持ちがあんまりなくて、「べつに美味けりゃなんでもいい」と思ってるわけですが しかし芹沢サンも宇崎さんも、それに前に登場した米倉も、みんな「ラーメンを和食やフレンチに並ぶ美食にしたい」って考えを持ってましたよね どうやらその気持ちが料理人としての原動力になっているみたいですが、 しかし今回ばかりはその気持ちが完全に裏目に出てしまったということか… ともかく、そんなコース料理の店として経営を始めたわけですが、実際の客足はどうだったかというと 調子が良かったのは最初だけで、日に日にどんどん客が減っていったということのようです どうやらオープン当初だけは、以前の店の常連客や「ラーメンのコース料理」という珍しさにつられて来る客もいたようですが… しかしやはり、値段が高すぎることや、山奥のへんぴな場所というネガティブな条件が重なって、 「別にもう行かなくていいか…」という気持ちに変わっていったということか… そんなわけで、「なんか客が減りすぎじゃね…?もしかしてやばくね…?」という危機感を平田さんが感じ始めた中、 以前の店の常連で、ビッグな料理人として有名だった2人の客がこの店を訪れたんだという… その2人というのがこれ。どうやらムシュロン2つ星のシェフとスーシェフなんだそうで ムシュロン2つ星といえばあの米倉が手にした栄誉と同じってことですね。 米倉の時も「料理人としてはうらやましくて仕方ない」みたいなやり取りが何度かあったから、 この2人も宇崎さんにとってはメチャメチャ尊敬してる目標の人なんだろうなあ それとスーシェフっていうのが何かというと副料理長のことですよね これって確か食戟のソーマで覚えました(えー さてともかく、そんなビッグな店を経営する2人が来てくれたということで まるでダメダメな宇崎さん達の店を見て、一体どんな言葉を残したのかというと… 「うまい!うまいよ宇崎さん!もうあなたはラーメンの域を超えてるね! これは21世紀の創作料理となるかもしれない!」 「この斬新な発想はおおいに勉強になります!」 「こりゃあ世間に知られるようになったらブレイク必至だぞ!おいそれと予約も取れなくなるなぁ!」 って、な、なんじゃお前らー!? これだけ破滅に突き進んでいる宇崎さん達の店を見て、まさかのベタ褒めだとぉ!? ブレイク必至とか見当外れなことを言いやがって!ムシュロン2つ星が聞いてあきれるぜ!(えー ともかくこの2人は宇崎さんの店をひたすらに褒めちぎり、それによって宇崎さんはすっかり気を良くしてしまいます ところがそんな中、2人の帰り際に平田さんは思わぬ言葉を聞くことになってしまい… 「とんでもない店だったなぁ!あんなお粗末なコースで5000円とはほとんどボッタクリだ!」 「創作ラーメンはそこそこでしたけど、他の料理がひどすぎましたね。 味付けは雑だしコースの組み立てもなってない」 「おままごとレベルの素人料理だよ。我々のように本格的な料理修行を積んできたわけでもない ラーメン屋ふぜいが何を勘違いしてるんだか…」 「東京の店で出してた"和風揚げネギラーメン"は美味かったんですけどね…」 「分相応にあのまんまやってりゃよかったんだよ。こんな店、1年もしないうちに潰れるぞ」 う…うわああああ!なんてこったこいつらこっちの方が本音かよ! なんとさっきまで褒めちぎっていた言葉は真っ赤なウソであり、実際のところは 「まるでお粗末なコース料理で、素人がおままごとしてるボッタクリの店」だと思っていたという… ひ、ひでえ…まさかここまで見下されていたなんて…というかそれだけボロカス言われてる中で 「ラーメンだけは美味かった」って言われてるのがなんとも悲しいな… コース料理なんてやらなきゃよかったんや!この2人にしても、以前の宇崎さんの店の常連だったってことは 宇崎さんの作るラーメンを美味いと認めていたんだろうし、コース料理の中でもラーメンだけはよかったって今でも思ってるわけですよね そう考えると本当に、こんな新しい店やらずに以前の店のままやってりゃよかったっていうのがな… せっかくラーメン屋として成功していたのに、それを投げ捨ててコース料理の店として失敗の道を突き進んでしまうとは… そしてラーメン以外の料理がお粗末という点についても、どうやら宇崎さんはラーメン屋でしか料理人としての経験を積んでこなかったようなので おそらく他の料理については本当に素人であり、あれだけボロクソ言われていたのもどうやら本当のことを言われてただけっぽいのが… あかん!この店は本当にもう終わりやわ!(えー 人の寄り付かない山奥の店で、5000円という異常に高い値段で、そしてコースの内容はラーメン以外ダメダメって マジで客が寄りつくような要素がなにもねえー!!ダメだこれ、この店は本当にもうダメだこれー!! そしてその頃になると、平田さんはさすがにもう「この店の先行きヤバすぎるだろ…」と自覚していたようですが、 一方で宇崎さんはというと、まだ現実を受け入れられずにひたすら精神を蝕まれていくという日々を送っていたようです そんなわけで宇崎さんはどんどんメンヘラ化が進んでしまい 時間が経つにつれ情緒不安定なトチ狂った性格へと変貌していったという… そんな風に宇崎さんがみるみるおかしくなっていくのを見て、いよいよもうダメだと悪寒に包まれてしまった平田さんは ある日逃げ出すようにしてこの店から去ってしまうのでした。まあ逃げるのも仕方ないわな…これまでよく頑張ったとしか… って、それで不幸の連鎖は終わりかと思ったらなんとまだ続きがあり、平田さんが逃げてから1ヶ月後に 宇崎さんの店は火事で跡形もなく全焼してしまったと… そ…そんなー!!どんだけ呪われてんだよこの店は!どこまでも不幸の連続じゃねえか! もう本当に何ひとつ良いことなかった忌まわしき店っていうくらい関係者を破滅に導く店でしたね… ・今回はなんとなく、芹沢サンが宇崎ちゃんをバカにしたやつらをラーメンで倒す話になりそう ・らーめん再遊記。芹沢さんと宇崎さんの、最大の理解者からの裏切られ方も実に対照的でしたね。 かつて芹沢さんが濃口らーめんを出した時、最大の理解者だと思っていた銀行マンは実は鮎の煮干しの味のわからない人間だと発覚し、 客を信じることをやめたことで成功していましたが、今回の宇崎さんのケースは逆で、味のわかる人間が真実を言わなかったがために破滅したことになります。 一連の話を聞いていた芹沢さんすら一呼吸休みを置くくらいショッキングだったのは、果たしてその対照的な両者の明暗に対してなのか、 それとも同志たる平田さんの忠言すら聞かなくなり、「自分が信じたいものを信じてしまった」宇崎さんに対する失望の色なのか。次回も辛い話になりそうですね。 by とーます そして今回きていた拍手コメントについてはこんな感じ。どちらともムシュロン2つ星のシェフ達のことを言ってるわけですが そのシェフ達について「芹沢サンが倒すべき敵」と見ているか、「宇崎さんにとっての最大の理解者」と見ているかって違いがあるのが面白いですね ちなみに俺の感想としては、あのシェフ達についてどうこうという以前に宇崎さんの心の在り方が一番気になりましたね というのも、今回の宇崎さんの行動を見ていて思ったのは、 叶えたい理想をずっと夢見ているんだけど現実を見ていないってことで それではやはり、いくら夢だけ追っていてもダメだろうと思ったんですよ。 要するに今回の話から俺が感じ取ったのは、夢を見るなら現実もちゃんと見ろってメッセージなわけで 宇崎さんはそれが出来ていなかったから、あそこまで無謀なことをやり続けてしまったと思うんですよね そういう意味じゃ現実を見ることってすごく大事だと思う。世間ではなにかと夢の方が希望のように言われることが多くて 「夢はきっと叶う」とか「夢に向かってがんばろう」とかって言葉ばかりを耳にしますが 夢ばかり見ていて現実を見なかったらとんでもないことになるっていうのが今回の話だったので 自分の人生を台無しにしないためにも、夢を見るなら現実もちゃんと見るってことが大事だなと思いましたね なにげに芹沢サンはそういうことができてるキャラだと思うんですよ。 ラーメン屋としての大きな夢を持ちつつ、それを現実にするためにどうすればいいかってことを普段から考えているというか。 その一方で宇崎さんについては、芹沢サンと似た夢を持ちつつも現実を見ることができていなかったというキャラで、 それが原因で破滅の道を辿ってしまい、芹沢サンとしては同じ夢を持つ同志がそんなことになってしまってさすがに心を痛めてるって状態なのかなと思います あと最後に、宇崎さんと言えば前回の話で 「薄っぺらいカスみたいなラーメンで850円もボッタクる店は放火したくなる」って言ってましたよね こんなことを言っていた宇崎さんがまさか 薄っぺらいカスみたいなコースで5000円もボッタクりながら、最後には店が全焼することになるとは なんという皮肉なことになってしまったのか…完全にこのとき言ってたことが自分に返ってきとる! もしかして本当にこの一言が伏線だったとしたら、宇崎さんの店が火事になった原因って 5000円もボッタクられることにキレた客が放火したとかなんだろうか…だとしたら本当に救えん結末やな…次回に続く! |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第23話 さてらーめん再遊記23話の感想ですが、前回の話では宇崎さんの店が 破滅へまっしぐらに突き進んだ末に火事で跡形もなく燃え尽きてしまったというさんざんな話を聞かされたんでしたね そして今回は、なぜ店で火事なんかが起きたのかという理由が語られることになりますが… 平田さんの話によると、酔っ払った宇崎さんが鍋をレンジにかけて居眠りしたことが火事の原因だったという… おいおいおい、いくらなんでも宇崎さんボンクラすぎじゃねーのか!? なんでここまでボケ老人みたいになってしまったんや!? 前回の感想で、「火事の原因はぼったくりにキレた客の仕業なんじゃないか」と書きましたがまったくそんなことなかったな… ぶっちゃけた話、なにからなにまで宇崎さんの失敗ってことですが、なんでここまでダメダメな人になってしまったのか… 「で?宇崎さんは?」 「不幸中の幸いで、軽いやけどで済んだらしいです。 その後宇崎さんがどうしているかは何も知りません、どこに住んでいるかも含めて何も…」 ともかく、居眠りしながら大火事を起こしてしまった宇崎さんでしたが、どうにか命だけは無事だったようで 店が燃え尽きた後も生き延びていたようです。ただ、現在どこで何をしているのかは平田さんもまったく知らないと… うーむ…まあ正直、宇崎さんのボンクラエピソードをこれだけ聞かされた後だと、生き延びたとは言っても 今ごろどっかでのたれ死んでる可能性のほうが高い気がするけど…(えー 「宇崎さんの話ばかりでお前のことを聞いてなかったな…」 「いや、それが…」 ってそんな中、平田さんの方は今までどんな人生を送ってきたのかと話を振ってみる芹沢サン。 てっきりこっちも悲惨な目にあってるのかと思いきや、宇崎さんと別れてからは 居酒屋のバイト → 社員 → 店長 → 本社勤務とトントン拍子に出世したり、 いい女性と出会って結婚したり、子供も生まれて念願のマイホームを建てたり、 さらにラーメン稼業を始めて自分の店を持ち、それがちゃんと繁盛したりと、いいことづくめの日々を送っていたようです おいおいなんだよ!宇崎さんと別れてから何もかもうまくいってるじゃねーかよ!(えー 完全に宇崎さんが疫病神だったっつーことですか!?あの人マジで立場ないやんか! 「そうだったのか、あの店はいつからやってる?」 「もうすぐ10年ですね、創作麺料理とはかけ離れたごくごく普通のスタイルですが…」 「地に足の着いたいい店じゃないか。ラーメンも唐揚げも餃子も すべて手を抜かず丁寧に作られていた。店も清潔だし、接客も活気がある。 ヘタな個性派ラーメンの店なんかより、よっぽど息の長い商売ができるはずだ」 そして平田さんが現在経営しているラーメン屋についても、すでに10年もの間無事に続けることができており 芹沢サンからも「地に足の着いたいい店だ」とのお墨付きをもらってますね 芹沢サンがこれだけ褒める店ってのもかなり珍しいですね この作品に出てくるラーメン屋って、たいていの場合は何かの欠点を抱えてて それを芹沢サンからダメ出しされたりするわけですが、そんな欠点らしい欠点もなくきちんと繁盛してる店ってのは正直すごいですよ 「そういえば芹沢さん、簡単に昼食を済ませるつもりでしたら、25秒でラーメンが出てくる場所がありますよ」 「25秒?なんだそれは?」 「ほら、ここの自販機です。ラーメンでもうどんでも25秒で完成ですよ」 「ああ〜これのことか!懐かしいな〜まだあったとは…」 ってそんな中、平田さんの紹介で25秒で出てくるラーメン自販機とやらを見せられた芹沢サン。 それを目にした途端に「これのことか!懐かしいな〜」と声をあげてますが、 どうやらこれって昭和とかの時代に流行っていたものみたいですね 俺はよく知りませんでしたが、画像を検索してみたら↓こんな感じのものが出てきました ふむ、さっきのイラストともよく似てるし、どうやらこういう自販機の仲間ってことで間違いなさそうです こういうのが昭和の頃はゴロゴロしてたってことかぁ そんなレトロな自販機と再会して、いっちょ久々に食べてみるかと芹沢サンはお金を投入することに… 「さて、30何年かぶりの味はいかがなものか…(ズルズル) おっ?なんだ、結構いけるじゃないか。昔はいかにも安くて無個性なチョイマズ味だったが、 このラーメンはかなりちゃんとしている。豚と煮干しの味がいい具合にあいまったスープは、もしや自家製か?」 そんな自販機ラーメンのお味は「結構いける」とのことで、どうやら昔はぶっちゃけマズいラーメンだったのが ここの自販機に関しては今でも手入れが続けられているようで、味も少しずつ改善を重ねているみたいです ちなみに、誰がそんな物好きなことを続けているのかというと このカンナちゃんっていう女の子が自販機の手入れを行っているようです なんとも意外な展開やな…俺としてはてっきり、この自販機に思い入れのある老人かなんかがやってるのかと思ったわ…(えー それにしてもカンナちゃん、だいぶ雰囲気がボーイッシュな女の子と言いますか この髪型からしてスーパーリアル麻雀とかに出てそうだなと思ったのは俺だけでしょうか(えー ともかく、自販機ラーメンが少しでも美味くなるように工夫しているとのことで |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第24話 さてらーめん再遊記第24話の感想ですが、今回は芹沢サンが自販機ラーメン祭りに出かけるという内容になってますね |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第25話 さてらーめん再遊記25話の感想ですが、前回ラストで「いいこと思いついちゃった」と言い出したカンナちゃんが 今回さっそく芹沢サンと宇崎さんのラーメン対決を提案するって話になってましたね まあカンナちゃんが2人のマッチメイクをするってことは前回から予想されてましたが、 この対決を通して宇崎さんがもう一度ラーメン職人として再起するってことになるんでしょうかね? 今の宇崎さんはすっかりラーメン職人としては燃え尽きた様子ですが、 こういう対決を通して火がつけばもう一度やる気が湧いてくるんじゃないかなと… そういう意味では以前戦った芹沢サンと米倉の対決に近いのかなって気がします あの時は芹沢サンが燃え尽きていてやる気のない状態でしたが、米倉との対決をきっかけに再起するって流れだったので 今度はそれを宇崎さんがやることになるのかなと… 「うーん、そう言われても…」 「宇崎さんはOKなんだから芹沢さんもお願いします!」 「え?宇崎さんはやるって言ってるんですか…?」 「ええ、そういうのも面白いんじゃないかって言ってくれて」 ってそんな中、この対決の返事を渋っていた芹沢サンですが、宇崎さんはすでにやる気だと聞いて意外な顔をすることに。 確かに俺としても、今の燃え尽きた宇崎さんを勝負の土俵に上げるってことがまず難しいんじゃないかと思ってたので そんな宇崎さんがもうすでにやる気で勝負をしようと言ってるっていうのは、なんとも意外というか… 「え〜っ!?師匠と芹沢さんが対決するんですか!?」 「ああ、宇崎さんはもうOKしてるって聞いた時は驚いたよ。 この前の感じだとラーメンにはもうやる気を失っているのかと思ってましたから…」 「…」 そしてその後、宇崎さんのことが気になった芹沢サンは、直接顔を合わせて話を聞いてみることに。その場には平田さんも一緒にいますね ともかく宇崎さんの近況としては、「俺は何もしてないよ」と言いつつもカンナちゃんの自販機ラーメンも実はかなり手伝っているようで、 ラーメンに関わるってことを再び積極的にやり始めているみたいですね そんなわけで、宇崎さんにラーメンへの情熱が蘇ってきたんじゃないかと尋ねてみる芹沢サン。 |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第26話 さてらーめん再遊記第26話の感想ですが、宇崎さんが前回いきなり「終活をしたい」と言い出した件について 今回詳しい内容が語られてますね。それによると、人生の終活をするってことじゃなく ラーメン職人としての終活をしたいってことみたいで… ふむ、要はラーメン職人としてやり残したことのないように、心の整理をしたいってことですよね なにしろ宇崎さんの場合、突然の火事で店を失うというバタバタした形で職人を引退したわけだから 心の整理をつける暇なんてなかっただろうし…前回終活って言葉が出てきた時にはギョッとしましたが、 要は望まない形で中断してしまった自分のラーメン人生に、ちゃんとした形で決着をつけたいってことなんじゃないでしょうか 「店が全焼した後、10年以上もの間俺は抜け殻のような状態だった… 蓄えを食いつぶし、生活費稼ぎの職を転々とし、親兄弟の金銭的援助まで受けた…もうどん詰まりだったよ」 そして宇崎さんの口から、店を失った後の暮らしについて語られることになりますが… やはり自分の店と長年の夢を失ったショックは大きく、抜け殻のように生きる日々を10年以上も続けていたようです そんな中、宇崎さんが自分を見つめ直すきっかけとなったのがカンナちゃんとの出会いだったそうで… 最初に出会った当初は、カンナちゃんのことを「無駄に元気でうっとうしい女」みたいに快く思っていなかった宇崎さんですが |