ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第27話 さてらーめん再遊記第27話の感想ですが、今回はいよいよ芹沢サンと宇崎さんの対決が始まる内容となっていますが その前に自分たちの対決をプロレスラーにたとえるとどうなるかということを話していた芹沢サン達。 そこで名前が出てきたのはラッシャー木村、ジプシージョー、マイティ井上、キューバンアサシン、プラックロッキードとのことですが なに言ってんだか1人も名前がわかんねぇ!(えー これっていつの時代の話をしてるんだろうと思ったら、どうやら1970年代あたりのプロレスラーのことみたいですね ウマ娘でいうとマルゼンスキーぐらいの時期か…(えー 俺もまだ生まれてないからその当時の話題はよくわからんな…そう考えると芹沢サン達って俺よりかなり年上なんだな さてともかく、そんな風にプロレスの話題で盛り上がりながらも、いよいよ2人の対決が始まることになりますが 今回の対決は自販機ラーメンでの対決ということで、作れるラーメンがどうしても限られるわけですが それを見越して2人ともとある工夫をしてきたようです。その工夫とは何かというと まずベースとなるラーメンを作り、後から自由自在に味を変化させるというもののようです |
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ケチャップだったりマヨネーズだったりポテチだったり激辛ペーストだったり |
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・ラーメン再遊記、「俺のラーメンの中に俺はいないんだよ」の発言に対する芹沢さんのリアクションですが、 芹沢さんは「自分を捨ててみようと思ってな」「自分の作品ではなく、万人の形式を作る」と以前に発言していたので、 今の宇崎さんが自分が目指しているモノに近いと感じたのではと思いました。 by 隼人 ・太志さん、こんにちは。ラーメン再遊記ですが、芹沢さんの「!!」の場面、自分は違う受け取りかたでした。 宇崎さんはラーメン作りに対して情熱を失った訳ではなくて、「ラーメンに自分らしさ出す」というエゴに捕らわれなくなった、縛りから解放された、と受けとりました。 ただただそこにいる客が喜ぶものを作る、という心境。そして実際、おそらくそういう心境でなければ出来なかったラーメン、そして実際きちんと客に喜んで貰えるラーメンができた。 そして芹沢さんは宇崎さんの言葉を聞いて、「万人のためのラーメン」のヒントを得たと感じて、「!!」となったのでは、受け取りました。 by ほしねこ ・初めてメッセージを送らせていただきます。今週のらーめん再遊記の宇崎さんですが、私は情熱を失ったというより職人のこだわりを捨てて 安くて美味しいラーメンで純粋にお客さんに喜んでほしいというある意味無我の境地に至ったのではないかと。 第12、13話で芹沢さんが自分を捨てて万人の形式を産み出したいと語っていましたが、これこそが芹沢の求めていたものではないかと思います。 by 新参者 どうもです、らーめん再遊記に関するコメントが3つきてますが、内容的には共通してて 宇崎さんの言う「俺のラーメンの中にもう俺はいない」という言葉は 芹沢サンの目指している「自分を捨てて万人の形式を生み出す」という思想と同じなんじゃないかってことを言ってますね ふーむ、言われてみれば確かに、自分のこだわりを捨てて新たな境地へと至るみたいなこともあるのかもしれませんね 明鏡止水とか無我の境地みたいなイメージで、芹沢サンが一皮むけるヒントになるってことでしょうか? ただ、個人的な俺の目線でいうと、このシーンって正直ものすごく寂しい場面に見えるんだよね 俺としてはやっぱり、「宇崎さんはもう職人に復帰する気はなく、これを最後にラーメン界から去っていく」っていう 別れの意味合いが大きく感じられて、なんとも寂しい気持ちになるっていうか… あれですよ、有名なキルミーベイベーのネタコピペで キルミーベイベーは死んだんだ、いくら呼んでも帰っては来ないんだ もうあの時間は終わって、君も人生と向き合う時なんだってフレーズがあるじゃないですか ちょうどそんな感じの気持ちっていうかね…(えー 宇崎さんはラーメン職人として帰っては来ないんだ、もうあの時間は終わってしまったんだっていう そんな喪失感が俺の中に渦巻いてしまって、どうにも寂しく感じてしまうんですよ 俺がそれだけ喪失感を感じるのって、たぶん今までずっと個人サイトを運営してきたからってことも関係してると思います というのも、俺が今まで何年も自分の個人サイトを運営してる間に、かつて世の中にあふれていた他の個人サイトは もうみんな去っていってしまったわけですよ 個人サイトって今ではもう絶滅状態になってて、さっきのキルミーベイベー風に言うなら 個人サイトは死んだんだ、いくら呼んでも帰っては来ないんだ もうあの時間は終わって、君も人生と向き合う時なんだって状態になってるわけじゃないですか(えー それが俺には寂しくてしょうがないっていうかね 消えていったサイトの中には、俺が仲間とかライバルだと思ってたサイトもいっぱいあったんですけど そういうのがもうみんな消えてなくなってしまって、張り合いのある競争相手が去っていく寂しさを俺はずっと感じてきたわけなんですよ なので宇崎さんのシーンにしても、また1人ライバルだと思ってた相手が消えていくっていう風に 自分自身の寂しさと重ねて見てしまったっていうかね 去っていく相手を見送る寂しさ、ぽつんと残される側の孤独感ってものを 俺は個人サイトを通してヒシヒシと感じてるから、自分の感想にもそういう気持ちが出てきてしまったって感じですね ただまあ、重要なのは俺がどう思ったかじゃなくて芹沢サンがどう思ったかってことだから 芹沢サン的には宇崎さんの言葉を「万人の形式」へのヒントとして受け取ったかもしれませんね そこに関しては、次回の話で芹沢サンがどんなふうに語るのか楽しみにしようと思います |
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さてらーめん再遊記第29話の感想ですが、この回では自販機ラーメン対決の1日目が終わった後、 |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第30話 さてそれではらーめん再遊記第30話の感想ですが、前回ラストで宇崎さんに対して |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第31話 さてらーめん再遊記第31話の感想ですが、今回の冒頭はいきなり「2ヶ月後」となっていて 芹沢サンが有栖サンを連れて駅の改札にいるシーンとなってますね いきなりなんのシーンや!?と思いましたが、2ヶ月後っていうのは前回宇崎さんが再起することを決意してから2ヶ月後ってことで あれから宇崎さんはどうしているのかっていう様子を、芹沢サンと有栖サンで見に行こうとしてるってことですかね それにしても有栖サン出てくるのってなんか久々やな! 有栖サンって旧シリーズの発見伝や才遊記では、毎度のように出てきてラーメン対決の審査員をやってた印象ですが 今シリーズではそういう出番がけっこう減った気がしますね。まあ大学教授として多忙の身だから、あんまりヒマじゃないのかもしれないけど 「お〜っ!プレハブ小屋のラーメン店とは面白いですねぇ!」 ともかく2人して宇崎さんの店へとやってきたわけですが、店自体は簡素なプレハブ小屋のラーメン店ながら、 すでに営業を開始しており、けっこうな数の客が店の前に並んでいました ふむ、こないだのラーメン対決で宇崎さんはここの近所で名を上げたから、 そんな宇崎さんのラーメンが食えるとあって客も寄ってきてるんでしょうか? さらに、そんな宇崎さんの店の看板を見て穏やかな笑みを浮かべる芹沢サン。 この看板ってあれですね、以前の宇崎さんの店で使っていたものが奇跡的に今も残っていたやつですが、 新しい店でもこうして使うことにしたみたいで…それにしても芹沢サンのこの微笑みときたら! 芹沢サンがこんなにも優しげな表情を浮かべるなんて相当珍しいですよ 前回で社長のオッサンの話聞いてた時のクソ無表情ヅラとは大違いだぜ!(えー 芹沢サンにとって、宇崎さんが再び店を始めたってことがそれだけ嬉しいんだろうなあ やはり引退して業界を去っていくよりも、再びやる気を出して奮起してくれたほうがずっと張り合いがあるんじゃないでしょうか 俺が思うに、芹沢サンにとっての宇崎さんっていうのは、ウマ娘でいうところの友達以上仲間でライバルってやつなんじゃないのかなあ プロレス談義で盛り上がれる友人であり、ラーメン屋を経営する仲間であり、腕を競い合うライバルでもあるって感じで… ともかく宇崎さんの店に入ってみた2人ですが、まず目に入ってきたのは当店名物・豚汁ラーメンの文字であり さらにぐつぐつと煮られる豚汁のいい香りが…ふむ、さっきの看板にも書かれてましたけど この店は豚汁ラーメンを売りにしてるんですね そりゃまた意外。豚汁ってうどんと組み合わされることはよくあるけど ラーメンと組み合わされることって珍しいですよね。少なくとも俺は聞いたことなかったから ラーメンと豚汁っていう身近なものを組み合わせる発想がなくて、「そういうのもあるのか」って驚いたなあ ちなみに俺は豚汁めちゃめちゃ大好きです 毎日豚汁食ってても全然飽きないくらい好きで、店に豚汁のメニューがあったらとりあえず頼みたくなりますね 豚汁ってなんであんなに美味いんだろうな 「お待ちどおさまでした〜っ!豚汁ラーメンで〜す!」 そして実際に出てきた豚汁ラーメンがこれ、かなりボリュームすげえなこれ! ラーメンの上に豚汁の具がたっぷりと乗っていて、650円でこれだけ食えるなら十分満腹になりそうだ しかもメニューを見ると100円で具増しもできるというんだから驚きですよ、意外とかなりの山盛り系ラーメン作ったなあ宇崎さん ズルズル 「ふむ…この豚汁ラーメン、豚骨スープで豚バラ肉、ゴボウ、レンコン、里芋、大根、ニンジン、 玉ねぎ、こんにゃくといった食材を煮込み、味噌をといて豚汁を作り、中太麺を入れたもの… 言ってしまえば、豚骨味噌ラーメンと豚汁という大して珍しくもない料理2つの合体系でしかない」 「…」 「ところが…どういうわけか味わった印象は決してありきたりなものではない。 豚骨ラーメンとして見ると、こんなに根菜類の野趣あふれる風味のスープは初めてです。 また豚汁として見たら、こんなに豚骨の旨味たっぷりのものはまず無いでしょう。 一方の属性がもう一方の個性となる形でお互いを補完し合い… すこぶる親しみやすいと同時に、未だかつてない斬新な味わいにも仕上がっている。 付け加えると、豚骨スープで豚汁を作れば誰でもこれが出来るというわけでもない、 宇崎さんの腕があってこその絶妙な旨味のバランス取りがされていると思います」 そんな豚汁ラーメンを食べてみた芹沢サンの反応がこれでした、最初は辛口っぽいコメントから入ってますが 最終的に「未だかつてない斬新な味わい」っていうくらいに絶賛してますね 俺としても意外だったのは、これって単なる味噌の味の豚汁じゃなくて豚骨スープを混ぜたものだったんですね 芹沢サンのコメント的にも、その豚骨スープを混ぜた味のバランスが絶妙とのことで 一番のポイントはそこっていう気がします。俺も実際に食べてみたいなー さらには有栖サンも大仏顔で豚汁ラーメンを絶賛する結果に! 出たよ大仏顔!これが出たってことは文句なしに一流のラーメンだと認められたようなもんですからね やっぱり宇崎さんって凄い人だったんだな…芹沢サンや有栖サンがこうも手放しで絶賛するなんてよっぽどの強キャラですよ 「素晴らしいラーメンだと思いますよ宇崎さん!一体どうやって思いついたんですか!?」 「いやあ、実はわりと単純な理由でな。俺が職を転々としてた頃、 このあたりの山道を通って工事現場に向かうことがしばしばあったんだが… 食い物屋に寄る時間はあっても、このあたりには店が全くないんだからどうしようもない。 かろうじて自販機茶屋では外食気分が味わえたが、ラーメンにしてもうどんにしても炭水化物に偏っている… で、まあそんな俺みたいな連中に少しでも栄養のあるものを食ってもらいたくてな… だったら野菜たっぷりの豚汁とラーメンを組み合わせてみるか、というだけの話なんだ」 そんな豚汁ラーメンの着想について、「食事が炭水化物に偏って困っている人に、栄養のあるものを食べてもらいたい」という考えがきっかけだと語る宇崎さん。 ふむなるほど…俺的にはこの発想ってめちゃめちゃありがたいと思います というのも、この山の中に限らずラーメン屋に通ってると野菜とか食べる機会がとにかく少なくなっちゃうんですよね 基本的にはラーメンの中に野菜ってあまり入ってないし、 それにラーメン屋ってサラダをメニューに全然置いてないじゃないですか 俺的にそれがマジで痛いんだよな…せめてサラダを注文できるなら、ラーメンと一緒にサラダも頼んで野菜を補給できるんだけど 一般的なラーメン屋ってまったくと言っていいほどサラダを置いてないから、とにかく野菜を食べる機会が少なくなっちゃうんですよね 実は俺が豚汁を好んで食べてるのもそれが理由です ラーメンばかり食べてると栄養が偏っちゃうけど、豚汁には豊富な野菜が入ってるから 手軽に野菜をいっぱい食べたいって時に豚汁を食べに行くっていう。 そういう生活をしてる俺からしたら、宇崎さんの豚汁ラーメンはマジで価値ある料理だと思いますね そんなわけで宇崎さんの豚汁ラーメンを堪能した後は、翌日の新幹線で帰ることになった芹沢サン&有栖サンでしたが… その帰り道の途中、ふとした拍子に「もう俺のラーメンの中に俺はいない」っていう宇崎さんの言葉についての話になってますね ほほう、まさかこのタイミングでこの言葉を拾ってくるとは。これについては、少し前に俺と拍手コメントの人たちで見解が割れてましたよね 俺はこれって「宇崎さんが自分のこだわりを失ってしまった悲しい言葉」だと思ってましたが、 拍手コメントの人たちは「自分のためではなく万人のためのラーメンを作るという無我の境地に至った言葉」だと思っていたという… それについて、果たして芹沢サン達の見解はどうなのか… 「要するに無我の境地でラーメンを作ってるってことですか!?凄いですね〜〜っ!! あの豚汁ラーメンもお客のことだけを考えて作ったみたいですし、 作り手の自己顕示欲みたいなものは感じられないスッキリした味わいでした」 「以前、俺は自分を捨てて万人の形式を目指すと言ったが、そんなことを何も考えていない宇崎さんが… まさか俺の目指すものに近いラーメンを作ってしまうとはな」 ゲゲェーッ!?完全に「無我の境地で万人の形式を作る」って方の話だこれー!! もう本当にそのままの言葉で語っとる!もはや言い訳のしようがないほど「無我の境地に至った宇崎さんすごい」っていう話だこれー!! ち、ちくしょう、この俺の見解が完全に的外れで終わるとは…この天才の俺ともあろう者が!!(えー 俺もまだまだ修行が足りなかったということか…くっそーしかしお前ら俺に一度勝ったくらいでいい気になるなよ! 次はこうは行かねーからな!くそったれー!!次回に続く! |
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「せ、芹沢…」 |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第33話 さてそれではらーめん再遊記33話の感想ですが、前回の話では かつて過去にさんざんいがみ合った芹沢サンと板倉が飲み屋で顔を合わせることになってしまい 一触即発の雰囲気になってしまったんでしたっけね。そんな2人のことで気になるのは、 やはり板倉が前回言っていた「あのイベントの話はしてねぇのか」っていう、謎のイベントについての話ですが… 「まったく、わけの分からないことを言いやがって…一体なにを勘違いしてるんだ」 「お前…まさか本当に覚えてないのか?新世紀ラーメンフェスタのことを」 「新世紀ラーメンフェスタだぁ?…………あっ!」 「ようやく思い出したか」 「…」 って、「そんなイベントのことなんて知るかボケ」とさんざん毒づいていた芹沢サンですが 板倉が具体的なイベント名を出したら、「あっそんなのもあったね」とあっさり思い出すことに! 単に忘れてただけかよ芹沢サン!!そ、そんなー!俺はてっきり本当に知らないもんかと思ってたのに! そして、そのイベントのことを詳細に思い出すほどに「や、やっべー」と冷や汗が止まらなくなっていく芹沢サン! 一体なにをやらかしたんだよ芹沢サン!その気になるイベントについて詳しい話を聞いてみると… 「ご存知の通り、俺の店・大江戸せあぶら軒は背脂チャッチャ系ブームが過ぎ去るとともに客入りが悪化し… 20店近くあった支店も次々に潰れ、恥ずかしながらあの討論番組の3年後にはもう本店を残すのみとなっていました。 どうにか巻き返せないかと焦っていた俺のもとに、新世紀ラーメンフェスタへの出店依頼の話が舞い込んできたんです」 そして話を聞いてみると、まずひとつ意外だったのは板倉の店はかなり早い段階で潰れまくったんですね 数多くあった支店が潰れまくって、今はもう本店だけになったって話は前回の時点で聞きましたが、 芹沢サンと最初に揉めた時の3年後にはもうそうなっていたとは驚きでした。時間軸を整理すると、 20年以上前に芹沢サンがラーメン屋としてデビューし、その2年後にテレビ番組で板倉と揉め、その3年後に板倉の店が潰れまくったそうだから つまり板倉の店が潰れまくったのは今から15年以上前ってことになりますよね そう考えると意外と長いこと持ちこたえてたんだなお前…(えー 本店だけになった落ち目の状態から、まさか15年以上も粘ってたとは思わなかったわ 「新世紀ラーメンフェスタは、2日間にわたって行われる大がかりなラーメンイベント… 大江戸せあぶら軒をもう一度アピールする絶好のチャンスと思って、張り切って参加したんですが… うちの店にはまるで客が寄り付いてきませんでした…」 『へえ、背脂チャッチャ系なんてまだあるんだ』 『昔はよく食ったけど、今はもう流行んないよな』 『こんな時代遅れの店より、もっと新しくてイキのいい店に参加してほしいでござる』 ともかく、落ち目の店を復活させるために張り切ってイベントに参加した板倉でしたが… しかしその当時、すでに背脂チャッチャ系ラーメンは時代遅れのダサいラーメンと思われていたようで客が全然寄ってこなかったという… ふむ、背脂チャッチャ系ラーメンって一体どれくらいの時期に流行ったんだろうと思って調べてみたら、 どうやら1980年代〜1990年代あたりが流行りのブームだったみたいですね そんな中、この新世紀ラーメンフェスタは2000年を過ぎた時期に開催されてるはずだから 確かに背脂チャッチャ系ラーメンはブームを過ぎた古いラーメンと認識されてたってことか…新世紀といえば2000年だし、この考えで合ってると思います 実際、板倉の店が潰れまくったのも、ブームが終わって客が来なくなったことが原因ですしね。 それにこのイベント、「新世紀ラーメンフェスタ」って名前からして、 客としても新たな世紀に似合うような、新しいラーメンを期待してそうだし そこで古いラーメンを出してしまったら、客の興味がまったく引けないというのも確かにその通りか… そんな一方で芹沢サンはというと、板倉とは正反対にこのイベントで大成功していたようで 板倉の店とは比べ物にならんほど大行列が店の前に並んでいたという… 完全に格の違いを見せつけられる形となり、さすがの板倉もフラフラと自信喪失してしまったようですが… 『(ニヤニヤ)板倉さ〜ん、お久しぶりですねぇ。そちらの客入りはどうでしたぁ?』 『…ぼちぼちだよ…』 『ほほお〜〜?3年前に板倉さんはこんなことおっしゃってましたよねぇ。 大江戸せあぶら軒は、らあめん清流房の10倍繁盛していて10倍うまいと。 ウチは今日3162杯売れたんですが、10倍おいしい大江戸せあぶら軒さんなら… 31620杯くらい売れたんじゃないですかぁ?』 う、うわあああああああ!!芹沢サン容赦ねええええええええええ!! ここぞとばかりに以前やられたことの仕返しをしようと、「もちろんウチの10倍ぐらいは売れたんだよな?なぁ?」と 思っくそニヤニヤしながら板倉を言葉責めすることに!なんて嬉しそうな表情だこれ! 板倉の実際の売上は、芹沢サンの10倍どころかおそらく10分の1も売れてないだろうから、死ぬほどみじめな気持ちだろうな… 『も…もういいだろ…行けよ…』 『じゃあ最後に1つだけ、このイベントに板倉さんを推薦したのは私なんですから、明日はせいぜいがんばってくださいよ』 『な…!』 そんな芹沢サンの執拗な言葉責めによって、もうヘロヘロになってしまう板倉でしたが ここで芹沢サンがそもそも板倉を呼んだのは自分だと明かすことに! なるほど板倉に恥をかかせるためにこのイベントを選んだということか、 新世代のラーメンイベントとなれば、板倉の古いラーメンは通用しないってことを見越しての作戦だろうか? まあ新しいラーメン作れてない板倉が悪いんだけど(えー それさえ作れていれば、今回のイベントもチャンスになっただけに、板倉としては何も言い返せないような状態ですね… 「芹沢はウチの店に客が来ないと見越し、あえて推薦して恥をかかせたのかと、最初は俺もそう思いました。 しかし…そんなのはこいつの仕返しの予告編に過ぎなかったんです」 って、そんな風に恥をかかせるための作戦だったのかと板倉も考えたようですが、 しかしそんな生ぬるいもんじゃなかったと語る板倉。まだ何かあんのかよ! そしてそれを横で聞いている芹沢サンも、「やっべーわ、ちょっとばかしやりすぎたわ」と 過去の自分の暴走ぶりになんも言えなくなっているようで… 「次の日にウチのブースに行ってみると様子が変で…スタッフが誰も来ていなかったんです」 『な、なんだって!?どういうことだ!?』 『だからウチは大忙しで人手が足りないものでしてねぇ。 昨日お暇そうにしていた大江戸せあぶら軒のみなさんに手伝ってもらうことにしたんです。 日給20万払うと言ったら喜んでOKしてくれましたよ』 『そ、そんなことをしたらウチが営業できなくなるじゃないか!』 『知ったことではありませんねぇ。文句があるならウチ以上の日給を払って引き戻したらいいんですよ』 『ぐっ…!』 ゲェー!?次に芹沢サンが板倉に仕掛けた罠とはカネを使った引き抜き!! なんと1日20万円ものバイト料を払うとの大金をちらつかせ、板倉の店のスタッフを全員引き抜いてしまったという… それに対して板倉が文句を言っても、「知らねーよ悔しかったら20万以上のカネで雇ってみろよ」と返されてしまい まるで取り付く島がありません。どっちが悪役なんだよこれ!(えー ダーティーすぎるぜ芹沢サン!どんな手を使ってでも板倉のことを追い込む気だこれー! 『板倉、3年前の落とし前をつけてもらうぞ』 『なに…?』 『俺の店に向かって土下座して詫びろ。地べたに額をこすりつけてな。そうしたらスタッフは戻してやるよ』 って、さらに板倉のプライドをコナゴナにするために土下座しろと語る芹沢サン! 芹沢サンそんな…まるで半沢直樹じゃないですか!?(えー 以前やられた仕返しに、とことんまでやり返して最後は土下座で締めるっていう。 確かに自分で言ってて気づいたけど、芹沢サンは要するに板倉への倍返しがしたいってことなんだろうなぁ 「クッ…ククッ…ヒャ〜〜ッハッハッハッハッハッハッ!!」 う、うわああああああああああ!!この芹沢サンの大笑いっぷりときたら! 完全に悪党ヅラで板倉の土下座をあざ笑っとるー!芹沢サンの腹黒いところがあまりにも丸出しや! つーかこれだけのことやっといてすっかり忘れてたのかよ芹沢サン!!(えー さすがにそりゃないやろがー!板倉からしたら一生もんの屈辱やで! 「以上です、50年以上生きてきてあの時ほど悔しい思いをしたことはありません」 「お互いにつまらないことで傷つけあって、まだ若かったってことですねぇ」 「ふざけんな!しかもあんな真似してきれいさっぱり忘れてるのはなんなんだ!」 そんなわけで事件の全貌が明らかになったわけですが、なんか今回は板倉のツッコミにわりと共感してしまうな(えー ちょうど俺の感想で書きたいことと、板倉のツッコミがいい感じに重なるというか… まあ、もとはといえば板倉が芹沢サンにケンカを売ったのがそもそもの原因なんだけどね ともかく、過去のいきさつをこれだけ話してもお互いの溝はまったく埋まる様子がなく、 今でも顔を合わせるだけでギスギスした雰囲気になってしまう2人。 これでは協力のしようがないということで、今日のところは飲み屋を出て解散することに… 「いや〜俺も歳だな、人を土下座させておいて完全に忘れているとは。 だがあの時は気持ちよかったからな〜、気持ちよすぎて記憶が飛んだのかもしれん。 映画やドラマではよく、復讐なんて虚しいだけなんてセリフが出てくるが、あんなのは良い子ぶったタワゴトだ。 完膚なきまでの復讐ほど気分爽快でストレス解消になるものはない」 そんなわけで板倉と別れて1人になった芹沢サンですが、「いや〜あの時は気持ちよかったな〜」って 全然反省してねええー!!復讐は気分爽快とかやべぇこと言ってるよこの人! ただ、さっきもちょっと半沢直樹の話をしましたが、確かに半沢直樹のドラマが面白いのって 半沢の復讐劇が見てて痛快だからっていうのはありますよね 最初に半沢が悪党から執拗な嫌がらせを受けて、相当な屈辱を味わわされてから 「やられたらやり返す。倍返しだ!!」と復讐のために動き出して 完膚なきまでに悪党どもを叩き潰すっていう、その流れが痛快だったからあのドラマって面白かったと思うんですよ そういう意味では、芹沢サンの言っている「完膚なきまでの復讐はマジ気分爽快」っていうのは、意外と一理あるのかもしれんな… ・芹沢サン、気持ち良すぎて忘れてたって面白すぎない?相手の方はしてやられて恨んでる感じでしたけど 全国区で嫌がらせされたって考えると対応としてはぬるいくらいですし、今のところ普通に嫌な奴ですね… by オーヅキ ・想定の5倍くらいひどい復讐をしていた芹沢サン。板倉に金銭的な被害が出ない程度に収めたのは計算なのか有情なのか…。 でもこれが芹沢サンだよなぁって久々に感じた回でした。この復讐話、やや話の発展性に欠ける流れな気はするのですが、 ラストページで見つけた豚骨ラーメン店にできた行列を次回以降どうつなげていくのか注目ですね。 by とーます そんな芹沢サンの復讐っぷりにはこんなコメントが来てますね、「想定の5倍くらいひどい復讐」ってフレーズは聞いてて思わず笑いました ただ、とーますさんも言ってますがこれぞ芹沢サンって感じがしますよね。ダーティーで腹黒いところがあって えげつないことでもニタニタ笑いながらやってのけるっていう、全盛期の芹沢サンはそういうところがあったので、 今回は久々にそういう芹沢さんのヤバさが存分に堪能できて面白かったです。 それとオーヅキさんは、板倉が芹沢サンを恨んでることが気になるみたいですが、 それはまあ大和田常務が半沢を恨んでるようなもんなので、やっぱり土下座の恨みは根深いんじゃないかなあ(えー って、そんな風に芹沢サンがまったく反省する様子もなく帰り道を歩いていると、その途中で「あ、あの店は…?」と 意外な反応をすることに。このラーメン屋に何か気になることがあるんでしょうか? 店をよくよく見てみると、「東京豚骨 ドリーム」って文字が見えるから、どうも豚骨ラーメンの店のようですが… ふーむ、芹沢サンと豚骨ラーメン屋の因縁というと、以前芹沢サンの店が潰れそうで苦しんでた時に、その近くで大繁盛していた豚骨ラーメン屋を思い出しますが… まさかその時のことを思い出して、「店が潰れそうで板倉が苦しむ中、その近くで店が大繁盛してあざ笑う芹沢サン」っていう関係に重ね合わせるとか…? ただ、あの時の豚骨ラーメン屋って「こってり亭」って名前だったから今回の店とは全然関係ないか…(えー それでは次回に続く! |
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・大志さんこんばんは。いつもレビュー楽しく拝見させて頂いています。大志さんのおかげでラーメン再遊記にはまっております。 つまり、新世紀ラーメンフェスタは芹沢サンが店を始めてから5年後の時期ということになるわけで で、学生時代の芹沢サンが何歳なのかっていうと、仮に大学生の頃だとしたら二十歳前後になるわけで |
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って、そんなドリーム軒のラーメンを食べてみた結果、覚えのある味に激しく反応する芹沢サン! こんな感じで背脂、背脂、背脂、背脂とひたすら背脂ラーメンを食い続ける芹沢サン! いやマジで、芹沢サンにイチャモンをつけてるだけに見えたこの老害ジジイが、実は正しいことを言っていたのか!? |
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さてそれでは、らーめん再遊記35話の感想ですが、まず冒頭の場面では さてともかく、結局のところ逃げられなかった芹沢サンは、板倉の店へ連れて行かれることになってしまいます
わ…わかんねえええーー!! |