ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第45話

さてそれではらーめん再遊記45話目の感想ですが、今回の冒頭では
中秀大学にある有栖サンの研究室に板倉の息子がやってくるというところから始まってますね
板倉の息子といえば、前回の話で厄介なラーメンマニアどもにケチョンケチョンに言われて悩んでしまい、
芹沢サンに相談しても突き放されてしまったので、他に相談できそうな人物として有栖サンを頼ろうと思ったようです

「せっかくウチに来たんだから、美味しいラーメンをごちそうするよ。
 学食のラーメンだけど、これが馬鹿にしたもんじゃなくてね」

「へえ…?(ズルズル)う、うまい!確かに学食とは思えない本格的なラーメンですね!」

「でしょ?聞くところによると、まだ昭和の時代に仕事熱心な調理のオバチャンが
 専門店ばりのラーメンを作ってみたら大好評で人気メニューになったそうなんだ。
 そのオバチャンが引退した後も、味を落とすわけにいかなくなり今に至ると…」

「へえ〜、そんなに昔から受け継がれてきた味なんですか」

「うん、ラーメン担当のスタッフが変わるたびに改良は加えてきたみたいだけどね」

そんな中、「ここの学食のラーメンは美味い」ということで一緒にそのラーメンを食べることになった2人。
実際に板倉の息子も驚くほど美味しいラーメンのようですが、そのラーメンはかつて伝説のオバチャンとも言うべき人が作り上げ、
その味が受け継がれるたびに改良を加えてきたという…というかちょっとまてよ、中秀大学の学食でラーメン作ってた伝説のオバチャンっていうと…

ラーメン発見伝に出てきたオバチャンだこれー!!
マジかよおい!またずいぶんと懐かしいキャラが出てきたな!?発見伝の最初期で、やたら美味しいチャーシューメン作ってた学食のオバチャンですよ!
しかも中秀大学ってこれ藤本クンの母校やんけ!有栖サンが今働いてるのって同じ大学だったの!?
いやはや発見伝との思わぬ繋がりが次々に出てきてめちゃくちゃびっくりしたというか…
最近こういう過去作との繋がりを匂わせるシーン多いから、暇な時に読み直してみるといいかもしれないですね

「(ズルズル)微かにですが独特の魚介風味が感じられて、それが味わいの複雑さを演出してますね。
 こういう今どきなテイストは最近のスタッフの工夫という感じがします。
 このひねりの利いた魚介風味は、「いしる」か「しょっつる」あたりの魚醤かな…」

「おお、その通りだよ!このラーメンの醤油ダレにはしょっつるが入ってるんだ!
 まだ大学生なのに分かってるね〜、グルタくんみたいに将来有望なラーメンフリークが現れて嬉しいよ」

そんな中、このラーメンに使われている醤油がなんなのかも当てられるほど板倉の息子は味覚が鋭いようで、
その舌の正確さには有栖サンも驚いているようですね。つまり、板倉の息子はやはり味覚に関してすごく優秀なキャラであり
前回その味覚をメチャクチャに言われたのは、言ってた奴のほうがアホだったってことですよね

 

まあメチャクチャうさんくさい連中だったしな…やっぱりあいつらの言うことなんて真に受けないほうがよかったんやな
それともうひとつ、さっきの食堂ラーメンの話で気になったことがあります。それが何かというと
伝説のオバチャンが作り上げた味そのままのラーメンを作るんじゃなく、
年々アレンジを加えながら受け継いでおり、今どきな味わいになっている
ってことですよ

それによってこの食堂ラーメンは今も美味しく食べられるという話をしていたわけですが、これって要するに
伝説のラーメン屋とその弟子が抱えてる問題の答えを言ってると思うんですよね
そう、昭和の時代に作り上げた味をそのまま受け継ぐんじゃなく、今の時代のアレンジも加えることで
さらに美味しくなるよう工夫していくっていう、そんな考え方が大切だっていう話だと思うんですよね
もしもそういう現代風のアレンジをしなければ、時代遅れの味になってしまうだろうから
そんな時代遅れのラーメンなんて食べても美味しくないということで、客が寄りついてないんじゃないかと思います



そんな「時代遅れの味」ってことについては、前回の話で気になるシーンがありました。
「今もエビ油を使ってるんですか?」「ああ使ってるよ」と話していたシーンがそれなわけですが、
これって要するに時代遅れになってしまったエビ油を今でも使ってるってことを言ってるシーンなんだと思うんですよね

エビ油の他にも、「全粒粉の麺を使ってる」ってことも昔から変わってないって話してるシーンがあったので、
要するに昭和レベルの味のラーメンを今でも作ってるから、すっかり時代遅れになってしまっているってことが
この師匠と弟子の抱えている問題なんだろうと思います

あとはこの師匠、今でこそ時代遅れのボンクラ爺さんみたいになっちゃってますが
昭和の頃は新しい味を取り入れることに熱心だったと思うんですよね



それについては芹沢サンと有栖サンがこう言ってるわけです
「誰も香味油なんて力を入れてない時代にエビ油を使ったのは凄かった」
「全粒粉麺に取り組んだのも早くて凄かった」っていうふうに。
つまり師匠の爺さんは、昭和の頃は最先端の味をどんどん取り入れていく貪欲な人だったのが、
しかし時代が経つごとにそんな姿勢がなくなってしまって、変わりばえしない味をそのまま作るだけの人になってしまったってことだと思います

昔は変化することに貪欲だったのに、いつしか変化することを忘れてしまって
すっかり時代に取り残されてしまったっていうのが師匠のじいさんなんじゃないかな
たぶん、変化に貪欲だった頃は本当に優秀だったんだろうな…そうじゃなきゃ伝説のラーメン屋なんて呼ばれてないだろうし
変化し続けることがいかに大事かってことですよね、歩みを止めてしまったら伝説のラーメン屋であろうともそこで終わってしまうってことなんだと思います

こういう時に俺が思い出すのは、アイカツの美月が言っていたセリフで
「これでいいと思ってしまえばそこで終わり。でもアイドルは常に前へ進まなきゃ」
ってやつなんですよね。俺がアイカツのセリフの中でも一番鮮明に覚えてるのがこれですよ
これでいいと歩みを止めてしまえばそこで終わってしまうから、常に前へ進む気持ちこそが大事なんだという
これってあらゆることに当てはまる名言だと思うんですよね。あの師匠のじいさんにも当てはまるだろうし
あのじいさんもとりあえずアイカツ見たほうがいいな…(えー



「なるほど…東原くん達とそんなことにね…」

「あれ…?お知り合いなんですか?」

「ああ、よく知ってるよ。フフッ…」

さて、有栖サンや板倉の息子のほうに話を戻すと、前回の話でメチャクチャ言っていた連中のことを相談した結果
「ああそいつらのことならよく知ってるよ」と語り出した有栖サン。ふむ…知ってるっていうのは多分、有栖サンとしては
ろくでもない連中としてよく知ってるってことなんだろうな(えー

有栖サンがちょっとフフッて笑ってるのも、板倉の息子が前回からずっと
「あんなに優秀な人たちがいたなんて…僕なんか足元にも及ばないですよ…」って言ってるもんだから
「いやいや全然違うよ、あいつらボンクラの集まりだよ」って笑ってるんだと思います
まあそんな奴らのことは「あんな連中は気にしなくていい」とでも言えば終わりだと思いますが、問題なのは芹沢サンの方ですかね
板倉の息子は、前回ラストで芹沢サンに突き放されたことをかなり気にしてるみたいなんで…

「僕は芹沢さんを不愉快にさせるようなことを言ったんでしょうか…有栖さんはどう思われます…?」

「グルタくん、のれん分けされた赤田くんの店がどうして流行らないのかもう一度考えてみるといい。
 その本当の理由を解明したら、芹沢さんの機嫌も直るんじゃないかな」

そんな芹沢サンとのことについて相談したところ、流行ってない弟子の店のことについて
その理由をしっかり解明できれば芹沢サンの機嫌も直るだろうと語る有栖サン。
ふむ確かに、芹沢サンが厳しい態度を取っているのは板倉の息子が一皮むけるのを期待してるからみたいなところありますからね
ここで芹沢サンに成長したところを見せれば、「やはり君は大した奴だ」とか言って歩み寄ってくれるんでは…

《有栖くんよ。勝手に俺の気持ちを忖度して余計なことを言ってくれたな》

「え?」

《もし和文が本当の理由を解明し、赤田にテコ入れのアドバイスでも始めたらどうなる。
 永友さんが黙ってないだろうし、ヘタしたら我々も面倒な展開に巻き込まれるぞ》

がしかし、それからすぐに芹沢サンから電話がかかってきて、「お前なに余計なことしてんだよ」と怒られてしまう有栖サン!
なんでそんなこと言うんすか!と思ったら、どうやら芹沢サン的にはこの問題に深入りすれば師匠と揉め事を起こすことになると思っているようで
そんな面倒はゴメンだから立ち入らない方がいいと…ま、まあ言われてみれば、この問題ってたぶん師匠のラーメンが時代遅れで美味しくないことが一番の原因だろうから
「師匠のラーメンがまずいことが原因です」とか言ってラーメンの味をいじり始めたりなんかしたら
「テメー俺のラーメンをなんだと思ってんだ」って師匠が怒り出す可能性ありそうですよね…
しかも師匠は伝説のラーメン屋で影響力メチャメチャでかそうだし、それを怒らせたとなったら今後のラーメン界でやっていけなくなるってことも…

《せっかくこの間、うまいこと永友さんに気を使って当たり障りなくやり過ごしたってのに》

「い、いや〜、今回は芹沢さんがグルタくんを鍛えようとしてるんで、それをフォローすることばかり考えてました」

《いらんお世話だよ。そもそも俺は、和文が泣き言ばかり言うからムカついただけだ》

「ええ〜!?そうだったんですかぁ!?」

ゲェー!?そんな理由で怒ってたのかよ!?
なんと板倉の息子に冷たくしてたのは、「泣き言ばかり言うもんでなんかムカついたから」ってそんな!
もっとこう、板倉の息子の将来を思ってとかそういうんじゃないですか!?

・グルタくんへのそっけない態度はわりとムカついてただけだった芹沢サン。そりゃ藤本クンレベルを求めるのは酷ですが、
 案外本気でグルタくんと知り合ったこと自体煩わしさを感じてるんでしょうかね…。
 そしてやはりというか、永友さんにこれ以上絡まれるのが嫌で飲み会では太鼓持ちしてたことが判明した2人。どんだけ悪名高いんだ永友さん…。
 本店のラーメンを食べたグルタくんのアレっ?て感じの顔が、実は本店のラーメンもそんな美味しくなかったっぽいのが救いようないですね。
 しかしこのコロナ禍の状況で芹沢サンみたいな立ち飲みの描写を入れてくるの凄く飲みに行きたくなるから勘弁してほしい。 by とーます

その件についてとーますさんからコメントが来てますが、「本気で板倉の息子をウザがってるんじゃないか」と
芹沢サンがかなりマイナスな感情を持ってるんじゃないかと思ったようですね。
うーむ…ただまあ俺の視点から言うと、芹沢サンが板倉の息子を見ていてイライラした理由は
すごい能力があるのにウジウジしてるからなんじゃないかと思うんですよね

そう、板倉の息子が確かな味覚を持っていて分析力もすごく高いってことは、今回の話でも描かれていたし
俺的には芹沢サン・藤本クン・有栖サンとかの主要キャラにもついていける凄いやつだと思うんですよね
それほどまでに凄い能力を持っていながら、前回のボンクラ連中に絡まれてすっかり自信をなくしてしまって
「それだけの力がありながらウジウジしてんじゃねえよ」って意味で芹沢サンはイライラしてるんじゃないかと思います



「自信を持て!!お前は強い!!」ってマトリフ師匠なら言ってくれるんじゃなかろうか(えー
それと芹沢サンたちが飲み会で伝説の師匠にへーこらしてた件について、「どれだけ悪名高い相手なんだ…」
師匠がヤバイ奴だと思ったようですが、俺としては芹沢サンたちは師匠の悪名を恐れてるんじゃなくて
師匠の影響力のでかさを恐れてるんじゃないかと思うんですよね

なにしろ師匠は伝説のラーメン屋で、ラーメン界にその名が轟く超大物だから、そんなどでかい人物の機嫌を損ねたら
さすがの芹沢サン達も今後ラーメン界でやっていけなくなるってことを恐れてるんじゃないでしょうか
俺としてはこの師匠って、たぶん悪人ではなくて昔すごかったけど今はすっかり進化が止まってしまったってことが問題だと思うんですよ
人間的には問題ないけど時代遅れになってしまっていることが問題っていう、そんなイメージを俺は持ってますね

たとえばゲームで言うならファミコン時代にすごいゲームを作った伝説の人だけど、
今もファミコンレベルのゲームしか作れないままの人
って感じかな
昭和の頃はファミコンで最先端を行ってたけど、時代が進んだ今もファミコンレベルのゲーム作られたら「しょっぼ…」ってなるわけで



有栖サンや芹沢サンが師匠を見る時の、こういう冷めた表情はそれじゃないかと思うんですよね
「いまだにファミコンレベルのゲーム作ってんのかよ…」っていう。
そういう昔のままで時が止まってしまっている師匠にこれだけ失望してるんじゃないでしょうか

となると俺的に、これって弟子だけじゃなくて師匠もまた再起すべき人だと思うんですがどうなんだろうか
進化することを忘れて時が止まってしまった状態から、もう一度進化する気持ちを取り戻して止まっていた時を動かしていくみたいな。
ぶっちゃけ今回の話って、問題があるのは弟子じゃなくて師匠の方だと思うんで、
その師匠が話の中でどういうふうに変わっていくのかっていうのが俺は一番気になりますね

さてそんな中で、師匠と弟子の店で何が違うのかをもう一度確かめるために今度は師匠の店へと出向いていた板倉の息子。
そして店の中でラーメンを作る師匠の姿も直に見ているようですが、
「いつもながら格好いい」「芹沢さんよりさらに名人オーラがすごい」「いつ来ても緊張する」というふうに
さっそく師匠の雰囲気に飲まれてるようですね

たぶんこの店に来る客って、みんなこうやって雰囲気に飲まれて味覚とかすっ飛んじゃうんだろうな…
俺としては、これまで師匠のことをさんざん「おいしくないラーメン作ってる人」って言ってきたせいか
「ふーん、形だけはできてんじゃん」みたいな気持ちで見てますね(えー

「塩ラーメンでございます」

(よし…しっかり味わうぞ!!)



そして出てきた塩ラーメンに対し、「しっかり味わうぞ!!」と気合を入れて口に運んだ板倉の息子でしたが…
その反応は何か拍子抜けしたかのようななんとも言えないリアクションをしてますね
気づいてしまったか板倉の息子よ…「これあんまりおいしくねーな」ということに!(えー
今までビビッてたけど実はあんまりおいしくねーな…と、板倉の息子もついに悟ったんじゃないでしょうか

それと俺的にここらで言っておきたいのが、今までこいつを「板倉の息子」って呼んできたけど
そろそろ呼び方変えたほうがいいですかね?(えー
いやマジで、俺としてはてっきり板倉編の脇役キャラで出番終わるだろうと思ってたから
今までずっと「板倉の息子」って呼んでたわけですが、今やこうしてレギュラーキャラとして定着したので
いつまでもそんな呼び方するのもどうかな…って気になってたんですよ

とりあえず作中では、「グルタくん」と「和文くん」の2つ呼び方があるわけですが…
俺としては呼びやすいのは和文の方かなあ。というのも、グルタくんって聞いちゃうと
グルマンくんを思い出してしょうがないんですよ!!(えー



このグルマンくん、確か月刊少年エースが生まれたての頃に連載してた漫画なんですが、
俺もちょくちょくエース読んでたから結構なじみがあるんですよね。そのせいか今もグルタくんって聞くたびに
「グルタくん?グルマンくんだろ…」って謎の感情が湧いてくるというか(えー
なので俺的に、グルタくんとは呼びづらいので和文の方にしようかなと…それでは次回に続く!


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第46話



さてそれではらーめん再遊記46話の感想ですが、今回の冒頭は
芹沢サンがめっちゃニコニコしながら和文に電話をかけるというシーンで始まってますね
一体なにを企んでるんですか芹沢サン!(えー
腹黒い芹沢サンがこんなニコニコしながら電話するとか裏があるに違いねぇ!果たして何を言い出すつもりでいるのか…

「いや〜この前は本当に申し訳ないことをしたね。実はあのとき風邪で寝込んでいたんだ。
 熱でもうろうとしていて、知らず知らずのうちにぞんざいな口調になってたみたいで…
 だから君に怒っているなんてことはまったくないし、逆に謝りたい。どうか許してもらえないか」

そんな芹沢サンが語り出したことがこれでした。何かと思えばこないだ和文に冷たくしてしまったことについて
「いや〜あの時は熱でもうろうとしていたんだよ」と、すべて熱のせいにして
和文に冷たくしたことをさっさと水に流したいと考えているようです。芹沢サンあんたって人は!
それにしても今の時期に「熱が出た」なんて言い出したら大変なことですよ
誰もいないとこに隔離してPCR検査ですよ芹沢サン!(えー

「許すもなにも、そういうことでしたら全然大丈夫です!ホッとしました!」

そんな芹沢サンの嘘にコロッと騙されて、「なーんだそうだったのか」とあっさり信じてしまった和文。
完全に芹沢サンの思い通りに会話が進んでるといった感じですが…



そしてこの顔である
なんつー顔してんですか芹沢サン!まるで「ちょろいもんだぜ」とでも言わんばかりですよ!
まあこれだけニヤついてるのは、和文との関係さえ修復できれば
あの師匠と弟子の面倒ごとに首を突っ込まなくて済むからでしょうね

これについては、前回有栖サンが和文に対して
「芹沢さんと仲直りしたければ、あの弟子の店が流行らない理由を解明してきたらいい」って言ってたわけなので
そもそも芹沢サンと和文が仲直りできたらそんなことしなくていいという考えで
さっさと和文と仲直りして、早いとこあの師匠と弟子から距離を取りたいってことだと思います

「そうそう、だから赤田くんの店が流行らない理由探しはもうしなくても大丈夫だからね」

「あ…ただ芹沢さん、僕もう赤田さんからお店のテコ入れを頼まれて引き受けちゃったんですよ」

「な、なに!?」

がしかし、あの弟子(赤田さん)から手を切らせようとしても時すでに遅く、実はもう弟子への協力を約束してしまったという和文!
こうなってしまっては芹沢サンの思惑も手遅れって感じですね…となると和文と仲直りするメリットもなくなりそうですが…
「じゃあもういいわ仲直りやーめた」とか言い出したりしないだろうな(えー



さてともかく、すでに弟子とは協力関係にあるということで、こうして師匠と弟子のラーメンを食べ比べながら
改善策を探そうとしているらしい和文。その中で和文が気づいたことは、
まったく同じ味のはずなのに、師匠のラーメンの方が美味しく感じるというものでした

うーむ…それについては「伝説のラーメン屋」っていう肩書きによる錯覚だと思うんだけど、何か他にも理由があるんだろうか。
あと俺としてはてっきり、前回ラストで和文が師匠のラーメンを食ったことで
実は師匠のラーメンってあんまり美味しくないなって言い出すのかと思ってましたが
今でもやっぱり「師匠のラーメンはおいしい」って感覚はあるんだな…こうなると俺も自信なくなってきそうだぜ

ともかく、味だけを比べるなら師匠と弟子のラーメンに違いはないというのが和文の考えであり、
違いがあるとするなら味ではない何かってことになると推測していくことに。
ただそうなると、「味が悪いんだよ!」とケチョンケチョンに言っていた面倒なラオタどもとはまったく違うアプローチをしていくことになりますが…

「偉そうにしてるけどあいつらはしょせんド素人のラオタ!!
 プロの作り手にとやかく言えるだけの味覚も見識もない
 業界ゴロみたいな連中なんですよ!!」

ってゲェー!?なんとあいつらの話になった途端にめちゃくちゃブチ切れ始めた弟子!
なんてこった相当ストレス溜まってたんや!やっぱりあのラオタどもは味がわからないのに偉そうなことだけは言うっていう最低な奴らで
なんの役にも立ってなかったんや!いやはや、俺としても「見るからに傲慢でクソみたいな連中」と書いてましたが、本当にそうだったようです
ただそうなると、なぜあんな奴らを招いて味のチェックを頼んでいるのか気になるところですが…

「実はオヤジさんから…」

『東原さん達ほど味を分かっている常連さんはいない!定期的に呼んでチェックしてもらうといい!』

「と言われてしまって…だから呼ぶだけ呼んで、ご意見を拝聴するフリをしているんです」

な、なにいいい!?なんとあの厄介なラオタを呼ぶように言ったのは他ならぬ師匠だということが発覚!
マジかよあの師匠!そこまで何も分かってないレベルの大ボケジジイだったのかよ!
いやはやこれは俺としてもショックだな…今まで俺の頭の中では、ラオタどもと師匠は無関係で
ラオタどもは勝手に店に押しかけてきてるだけ、師匠はちょっとピントがズレてるぐらいの人かと思ってたんですが…

しかし今回の話からすると、師匠はピントがズレてるどころじゃなくてもはや頭のおかしい人って感じですね(えー
いやマジで、何も味の分からないラオタどものことを最高に味を分かっている人たちと勘違いして
弟子の味見役に呼び寄せるとか、あまりにも見る目なさすぎるだろ…
こんなに目が節穴のボケジジイがどうして伝説のラーメン屋なんて呼ばれるようになったんだろうか…

ともかく、弟子の立場からすると
師匠にしろラオタにしろ目が節穴すぎてまったく頼りにならないと思っており、
こんな奴らをアテにしていても店が良い方へ向かうことは絶対ありえないだろうから、
誰か別の人に相談したいと思って和文に声をかけたようですね

「…君がやりたいのならやればいい。ただ、赤田くんの店が流行らない理由を解明できる見込みはあるのか?」

「正直、まだ全然です…同じ味なのに本店の方が美味しいのなら、
 調理面や食材面に違いがあるんじゃないかと考えるのが普通でしょうけど…
 何かもっとこう、違うところに理由があるような気がして…」

「ひとつ聞くが…本店と赤田くんの店を比べているだけでいいのかな?」

「え?」

そんな中、師匠と弟子の店を比べながら頭を悩ませていた和文ですが
「その2つの店を比べるだけでいいのか?」と芹沢サンからのアドバイスが…
どういうことだろう、この2つ以外に比べる必要がある店なんてあるんだろうか

「あ、そういえば…赤田さんの前にものれん分けされたお弟子さんがいるんじゃ…?」

そんな芹沢サンの助言を受けた和文は、あの師匠の弟子は赤田さん1人だけではなく
まだまだ他にも多くの弟子がおり、師匠から別の店を任されているはずと推測することになります
ふむ確かに、なにしろ師匠は伝説のラーメン屋ですからね。
弟子なんて腐るほどいて、見込みのあるやつには支店を任せているってことも十分有り得そうですが…



がしかし、そんな数多くいる弟子の店について調査を進めた結果、
「ま、まさかこんな…」と何かとんでもない事実に気づいてしまった和文!
え、何この不穏な展開は!?和文は一体なにを知ってしまったっていうんですか!?
俺としてはこのあと何者かに「お前は知りすぎた」って和文が消される流れに見えるんですが(えー
和文のやつ大丈夫だろうか…決して知ってはいけないラーメン界の闇を知ってしまったとかじゃなけりゃいいんだが…次回に続く!


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第47話

さてそれではらーめん再遊記47話の感想ですが、
前回ラストでは和文が伝説の師匠の弟子たちの店を調べた結果、
「こ、これはどういうことなんだ…!?まさかこんな…!?」というふうに
驚愕の結果を目にした展開で続いたんでしたっけね。果たして和文は何を目にしたのか、その内容とは…



ゲー!?なんと今までの弟子たちの店はすべて潰れているという驚愕の事実が発覚!
マジか…これはどえらいことですよ…というのも、「弟子たちの店はすべて潰れているんじゃないか」ってことを
先週の段階で俺にコメント送ってきた人がいるんですよね。
ただ俺は、そのコメントに返信することなくスルーしてしまったという…(えー

・縁切ろうと思ってた、とか割とマジでキレかかってた芹沢サン。何故か本店のほうが美味く感じる、というのは和文のみならず店主の赤田さんも感じていたようで、
 またラーメンオタクどもはやはり永友さんからの紹介だったことが明かされましたね。しかし永友教とはなかなかキツい話が入ってきましたね。
 周りをイエスマンだらけにするのって独裁者の行動なんですが、そこにツッコむと確実に独裁者からの不興を買って排除されてしまうんですよね。
 ちょうど今ロシアのプーチンがそんな感じですが…。この件で赤田さんが暖簾を返上するような事態にならないといいんですがね。
 ラストは他の暖簾分け店がどうなったかでヒキでしたが、まさか全部潰れてたりしないだろうな…。 by とーます

そのコメントっていうのがこれです。とーますさんが送ってくれたもので「まさか全部潰れてたりしないだろうな…」って予想してたわけですね
見事に大当たりでしたね。おめでとうございます
ちなみに俺がこのコメントをスルーした理由は、まず第一に「店が全部潰れてる展開?いや〜なさそう(笑)」って信じてなかったのと
あともうひとつ、「周りをイエスマンだらけにするのは独裁者の行動だ」っていう一言ですね

つまりイエスマンは害悪となる存在っていうのがとーますさんの主張なわけですが
これについて俺が物申した場合、たぶんクソみたいに長い話になるので
それをダラダラ語ってしまうと、らーめん再遊記に関係ない話が延々と続いちゃうなあ…と思って返信せずスルーしたわけです。すいませんでした

さて本編に話を戻すと、弟子たちの店が潰れまくったと知った和文は
そのうちの1人が別の店でラーメン屋をやっていることを知り、思いきって突撃インタビューをかけることにします



そんなインタビューの相手というのがこの水野さんという人ですね
いきなり取材なんてどうなることかと思いましたが、水野さんとしては「取材してもらえるなんて嬉しいね〜」と
むしろ喜んでいるようで、これまでの経緯についてもスラスラ喋ってくれることに。こいつはありがてーな

そんな水野さんの話を簡単にまとめると
・今までの弟子たちの店もすべて繁盛しなかった
・師匠の味を9割以上マスターしても客の反応はよくなかった
ってことみたいですね。いやこれはもう完全に
もともとの師匠の味からして微妙ってことなんじゃないっすか!?
9割以上マスターしてもおいしくないって、それもう10割とたいして変わらんやろ!?
やはりというかなんというか、以前から予想してきた「そもそも師匠のラーメンがあんまりおいしくない」ってことが現実味を帯びてきたな…



そんな取材を終えた和文ですが、その後たまたま友達と飲み会をやることになったようです
会話の内容からして、どうやらこの友達は和文と同じ大学に通ってる男女カップルのようですね
そういえば和文って大学生なんだったな、それで同級生と飲み会やってるってわけか

そして同級生との会話の中で「こういうオシャレなバーで飲むのと、家で飲むのって違うよなー」という話を聞くことになった和文。
たとえ同じ酒を飲むにしても、オシャレな雰囲気の店で飲んだほうが断然おいしく感じると…
ははあ、それってあれですよね、和文が悩んでいるラーメンの話にしても
同じ味なのに師匠の店で食ったほうがおいしく感じるってことと同じですよね

要するに、食べる時の雰囲気やシチュエーションが感覚に影響してくるっていう。
和文もそのことに気づいたのか、ためしに師匠の店を「単なるラーメン屋だから食べに行ってみて」
伝説の店という情報は伏せて、この2人に食べに行ってもらうことに…



デデーン。その感想がこれですよ

「あっさりしすぎてて物足りないラーメンだったなあ」

「インパクトに欠けるし中途半端って印象ね」

「それにしても堅苦しいムードの店だったなあ」

「店主のオジサン怖い顔してるし緊張しちゃった」

っていう風にもう完全に化けの皮はがれとるやんけ!
やっぱりそうだったのか…伝説のラーメン屋っていう評判だとか、いかにも職人っぽい師匠の雰囲気で
おいしいラーメンだとみんな錯覚してましたが、実際は別にそんなおいしくなかったんやな…
この友達のおかげでそのことに気づいた和文は、いよいよ芹沢サンや有栖サンにもその考えを激白することにします



「そもそも師匠のラーメンがそんなに美味しくないんだと思います」
ってめちゃくちゃハッキリ言っとる!!
和文お前意外と思いっきりいく奴やな!?もう少し遠慮がちに言うかと思ったらこうまでハッキリぶちかますとは…

それにしても、作中のフレーズで「そんなにおいしくない」って言葉が出てきたのにはビビりましたね
というのも、俺は今まで師匠のラーメンについて語る時に
「あんまりおいしくない」って言葉を多用してきたんですよ

いやこれすごくない!?ニュアンスに関してもそうとう当たってたってことやで!?
たとえばですよ、ゲロマズで食えたもんじゃないとか、あまりにも出来が悪い底辺の味っていうんじゃなくて
あんまりおいしくないっていう風に、食えることは食えるけど微妙な味っていうニュアンスで予想してたわけですが
バッチリだったわ…やはり天才…(えー  感想書いてて予想が当たった瞬間っていうのはほんとに嬉しいもんやで

「僕の中に1つの仮説が生まれました、お店で感じる雰囲気の役割は思った以上に大きいんじゃないか…
 その仮説を踏まえて塩匠堂本店の特徴を見てみると、カリスマ店主が厳選食材を調理しているという事前情報や、
 高級和食店ばりの接客、そして何より永友さんの名人オーラによって、
 お客が食べる前から絶対に美味しいはずという雰囲気が出来上がってしまっている…
 みんな美味しいと言うけれど、雰囲気を抜いたラーメンの味はどのくらいのものなのか?
 ラーメンに興味のない友人カップルはなんともパッとしない味だったと言うし
 それを聞いていたら僕の中で永友さんを崇拝する気持ちが揺らいできました…
 そのうえでまた本店に行って食べてみたら…驚くほど色あせて感じたんです!
 たくさんのお客を呼べるだけの魅力を持ったラーメンだとは思えませんでした!
 つまるところ僕はこれまで…永友さんのラーメンじゃなく幻想を食べてきたんだと思います」

そして和文の話によると、友人に「あんまり美味しくなかった」と言われて自分もまた食べに行ってみたら
本当にあんまり美味しくないと自分でも実感するようになったと…
そのことを和文は「ラーメンじゃなくて幻想を食べている」と表現してますね



以前のシリーズで芹沢サンは「ラーメンじゃなくて情報を食っている」って語ってたことがありましたが
今回の和文はそれとよく似た結論に自分で気がついたってことですよね
となると和文ってやっぱり、芹沢サンとかと同じレベルでものを考えられる凄い奴って感じがするよな…
今後は再遊記における第二の主人公ポジションになっていくんじゃなかろうか

・師匠のラーメンは美味くない。みんな情報を食ってるだけだった…とするとテコいれがかなり難しくなりますね。
 師匠のラーメンから離れたものを作れば客が入るかもしれないが、そうすると俺のラーメンに勝手にアレンジ加えとるんだなどと師匠がブチ切れそうだし。

・芹沢サンの名言『ラーメンではなく情報を食ってる』が今回の話でも炸裂した形。
 それはそうと、グルタ君の友人の「家がわりと裕福で舌も肥えてるカップル」による、師匠のラーメン評がわりと辛辣で笑った。

・結局永友さんのラーメンが雰囲気で美味く感じていただけだったという種明かしがされた再遊記。
 先に芹沢・有栖両名に相談に行ったことから、芹沢サンが危惧していた面倒ごとは回避出来そうな流れかな?
 しかし暖簾分けした八店舗全部潰れてたのに本店だけは繁盛してるってケース、本当にあるんですかね…? by とーます

・今回のらーめん再遊記、大志さんの推測通り「実はあんまり美味しくない」でしたね
 なんだかんだ言って名店なのだからそれなりの味なのだろうと私も完全に騙されてました
 しかしここにきて初期の「ラーメンじゃなく情報を食ってる」にスポットが当たる展開になるとは
 なかなか先が読めない展開で面白いですね by くろのす

そして今回の拍手コメントについては、やはりというか「師匠のラーメンは雰囲気で美味しく感じてただけだった」ってところにみんな注目してますね
その中でも俺がまず共感したのは最初のコメントで、そうなるとテコ入れがかなり難しくなりそうっていう。
これはほんとにそうで、原因が突き止められたのはいいんだけどじゃあどうやって改善すればいいんだろうっていうのが
一番悩ましいポイントだと俺も思います。師匠のラーメンが美味しくないから味をいじりまくってやろうなんてことをやったら
師匠への冒涜みたいなもんだし、伝説のラーメン屋の顔に泥を塗るような真似したらとんでもないことになると思うんですよね
芹沢サンや有栖サンが今までこの問題に首を突っ込んでこなかったのも、そういう面倒事を起こさないよう避けてきたってことだろうし
果たしてどう解決に導いたらいいのやら…次回以降どうすべきなのかは俺としてもいいアイデアが浮かばないですね

あと最後にひとつ、くろのすさんのコメントで「今回の話は大志さんの推測通りでしたね」って
そうなんだよ!!今回一番言ってほしかったのがそれなんだよ!!(えー
大志Mk −2の予想大当たり!!うおおおおおすげええええええっていう
とにかく誉めてくれるコメントが欲しかったんだよ!!(えー

そう、俺は誉められることに対して飢えに飢えているわけで、
そういう意味ではイエスマンを求めているわけです
俺が頑張ったら頑張った分だけ誉めてくれる。そういうイエスマンが欲しいと思うことが多々あります

冒頭でとーますさんの言っていたイエスマンうんぬんってコメントに反応していたのはそういうことなんですよ
ちなみに俺がどれくらい誉められることに飢えているかっていうと、
たとえば俺がそのへんを歩いている時に、たまたま小さい子供が積み木を組み上げていて
それを見たママが「わ〜!よくできたね!えらいね〜!」って子供を誉めているのを見て
俺も誉められてえ…うらやましい…って気持ちになるぐらいには飢えてますね(えー

いやマジで、積み木を組み上げるだけでめっちゃ誉められるってうらやましすぎるだろ!
やっぱ社会人として働いてると誉められる機会がとにかく少ないっつーか
がんばって仕事しても誉められることなんてほとんどなくて、
むしろ「まだアレやってねーのか早くしろよ」とか「この部分ミスってるじゃねーかちゃんとやっとけよ」とか
できてない部分を指摘されるようなことばっかりで嫌になるっていうかね

これって仕事に限らずyoutubeの動画投稿とかやっててもそうなんですよ
自分が頑張って作った動画に対して、みんな誉めてくれるかというとそうでもなくて
「こんなゴミ動画アップしてんじゃねーよカス」みたいなクソコメが送られてきたり、やたら低評価押されまくったり
ひどい扱いを受けることが多々あるわけで、実際それでモンストの動画とかアップするのやめたんですよね

なんでか知らないけどモンストの動画ってのはめっちゃ叩かれることが多くて
せっかく頑張って作った動画がゴミのような扱いを受けるもんだから、それが嫌になってアップするのをやめたって経緯があります
ちなみにそれとまったく逆なのがウマ娘の動画で、ウマ娘の動画に関してはアップすると
「すごく参考になります!ありがとうございます!」って好意的なコメント送ってくれたり、高評価を押してくれる人が多かったりで
それが励みになるから今でも動画投稿を続けられてるってわけなんですよ

つまりそんな風に、俺ががんばって作ったものを誉めてくれたり肯定してくれる人っていうのは
俺にとって何より大事なわけで、要するにイエスマンが欲しいんだよ!(えー
イエスマンっていうと「そんなのがいるとダメになる」ってみんな言うけど俺は欲しくて仕方がないんだよ!
冒頭のとーますさんのコメント見て俺が言おうとしてたのはつまりそういうことなんや!
というわけで洗いざらい喋ってしまいました(えー
「これを話すと長くなるから言わない」とか自分で言っといて、勢いでベラベラ喋っちまったわ…
らーめん再遊記と関係ないことを長々と語っちゃってすいませんでした、反省しときますんで…それでは次回に続く!


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第48話

さてそれではらーめん再遊記48話の感想ですが、前回の話では和文が
「塩匠堂のラーメンはそんなに美味しくない」と気づいたことを芹沢サンたちに話したんでしたっけね
それに対して今回は、「確かにその通りだが、あれでも昔は凄かったんだ」と芹沢サンが語る内容となっております
来ましたよ!あの師匠も昔は有能だった説!俺が主張してたやつですよ!
やはり今の時代に埋もれてしまったというだけで、昔はあの師匠も新しい道を切り開いた先駆者だったんや!

「ホント、あの塩ラーメンは画期的でしたよね。昭和の時代は本物志向のラーメン店なんて数えるほどしかなかったし…」

「加えてあの頃は、今では信じられないくらい低レベルなラーメン屋も少なくなかったしな。
 スープは何日も前から使い続けていて生臭くぬるい…
 麺からは異臭が漂い、伸びていたりダマになっていたり…
 チャーシューはパサパサで干し肉のよう…といった具合に」

「昔はそういう店ありましたね〜!」

「さらに1980年代に入ったあたりでは、B級グルメを逆説的に持ち上げる風潮があってな…
 ラーメン屋は汚いほうがうまいとか、ラーメンにオヤジの親指が突っ込まれてる店こそ最高だとか…
 まったく頭がおかしいとしか言いようがなかったよ」

そんな中、かつて師匠が活躍していたという昭和の時代について語り始めた芹沢サン達ですが…
どうやらその頃は、ラーメン界隈全体のレベルがまだまだ低かったらしく、
臭くて汚くて不潔みたいなラーメン屋が数多く存在し、しかもそれを「こういう店っていいよな!」とありがたがるような
ヤバイ風潮があったりと、今では考えられないくらい清潔感のない時代だったみたいですね…

しかしそんな中で、師匠の目指したラーメン屋というのは
きれいで清潔でちゃんとしたラーメンを作るって店だったから
他のラーメン屋よりも明らかにレベルが高く、やがて伝説のラーメン屋と呼ばれるほどに頭角を現していったということですよね

それだけ当時においては、周りよりもレベルが高かった師匠の店ですが
しかし今の時代においては、きれいで清潔でちゃんとしたラーメンを作る店なんてごまんとあるわけで
それだけしか特徴のない師匠の店は、気がついたらすっかり周りに追いつかれてしまい、今となっては平凡なラーメン屋になってしまったと…

「あの頃の永友さんは確かに凄かった…ラーメンがそれまでのB級グルメに留まらず、
 新しいジャンルへと成長していく可能性を感じさせてくれた。
 永友さんのありようをヒントに1990年代中盤、我々ニューウェイブ系のラーメン屋が誕生したと言っていい」



ふむ…今では平凡となってしまった師匠の店ですが、しかし昔は本当に凄かったんだと改めてそれを強調する芹沢サン。
どのくらい凄かったかというと、師匠を尊敬して後に続こうとするラーメン屋が次々と現れ、それが芹沢サン達の世代の大きなムーブメントになったという…
ちなみにこの画像に写ってるキャラクター達について説明すると
一番左にいるのはらーめん才遊記の中原さん、左から二番目にいるのがラーメン発見伝の千葉サン、一番右にいるのがらーめん再遊記の宇崎さんですね

つまりこれって発見伝、才遊記、再遊記と今までのシリーズに登場したキャラがオールスターで出てきたって感じのコマで
しかもこの3人とも芹沢サンとやりあえるレベルの強キャラですからね
それぐらい凄いラーメン屋たちがみんな永友さんを見習って育ったと芹沢サンは語っており、
まさに伝説のラーメン屋と呼ぶにふさわしい人だったんだというくらい、師匠の残した功績は本物だったってことですよね

「だが、永友さんは開業から数年もしたら発展をやめてしまった…
 かれこれ30年、塩匠堂のラーメンはほとんど何も変わっていない…」

がしかし、それほどの功績を残した師匠も、成功を掴んだ途端に発展することをやめてしまい、
もう30年も進歩のないラーメンを作り続けていると…
やはりあれですね、何話か前に芹沢サンと師匠が話していた時の
「今もエビ油を使っているんですか?」「ああ使ってるよ」って会話については
昔から同じ作り方のままで進歩していないってことを意味していたんだと思います

「どうしてだったんでしょう…」

「あの時代にあれだけの塩ラーメンを編み出したんだから、そのプライドは相当なものだろうし…
 今に至るまで繁盛もし続けている…
 自分のラーメンは時代遅れになってると、気づく機会がなかったんだと思う」



ああそして、今の時代遅れとなってしまった師匠について言及する芹沢サンですが
なんという寂しそうな顔をするんですか芹沢サン!
かつてはあんなにも凄かった師匠が、今となっては時代に取り残されてしまったことが物凄く寂しそうというか…
この様子からすると、芹沢サンって師匠のことを本当に尊敬してたんだろうな…
さっきから繰り返し「昔の永友さんは凄かった」って言ってることからしても、かつてその姿に憧れた芹沢サンの気持ちは本物だったと思うんですよね
しかしそれが今では失われてしまったことに、なんとも言えない悲哀を感じるというか…

それにしても今回明かされた師匠の過去についてなんですが、
今まで俺が予想してきたことが大当たりすぎてやばいですね


見てくださいよこれを!「昔すごかったけど今ではすっかり進化が止まってしまった人だと思う」
「時代遅れになってしまったことが問題っていうイメージ」
「変化することを忘れて時代に取り残されてしまったんじゃないか」
「たぶん昔は本当に優秀だったんだと思う」
と師匠のじいさんについて語っている俺の姿を!

うおおおおおおおおおおお予想したことが大当たりすぎてやべえええええええええええええええ
すげえよ大志Mk−2あまりにもすごすぎるよー!!(えー

「永友さんがそういう人間であることを踏まえ、赤田くんの店をテコ入れする方法があるとすれば…
 やれることはおそらく1つだけだ」

そんな中、師匠の話をひととおり終えた芹沢さんは、「弟子の店をテコ入れする方法は1つだけだ」と言い出すことに!
なんと、1つとはいえテコ入れするアイデアがあるんですか!?前回の俺は、「いいアイデアは俺には思い浮かびそうにない」と語っていたので
ここからは俺が及びもしないようなグッドアイデアの話が聞けるってことに…

「永友さんにのれんを返し、家系か二郎系をやればいい!(どーん)」

って結局それかああああああああ!!
おいいいいいい!!家系か二郎系やれって板倉の時と言ってること同じじゃねーか!!



このアイデア好きすぎるだろ芹沢サン…いや、このアイデアが好きというよりは
今の時代に家系と二郎系ラーメンというのは、店を開けば必ず繁盛するぶっ壊れラーメンだということか
実際に俺の近所でも、最近できた家系が大繁盛してるしな…なんであんなに人気なんだろうか…
ぶっちゃけ俺は家系も二郎系もそんなに好きじゃないから、大繁盛する理由が全然わからんわ…

さてともかく、芹沢サンとしては「永友さんの弟子なんかやめて家系か二郎系をやればいい」と言ってるわけですが
さすがにあの弟子が実際にそれをやる展開はないだろうと思うんですよね
俺としてはやっぱり、弟子をどうこうするよりも
師匠にもう一度かつての自分を取り戻させる展開が来るんじゃないかと思うんですよ

なにしろ、かつては誰よりも時代の先を行っていた伝説のラーメン屋だったわけですから
その時の自分をもう一度取り戻すことさえできれば、
師匠も自分のラーメンを改善するための意欲が湧いてくると思うんですよね

それにこの漫画ってラーメン再遊記ってタイトルなわけだし
一度落ちぶれてしまった状態から「再起する」って展開にふさわしいのは
今回でいうと師匠の方だと思うんですよ。たとえば俺の考えでは

「止まった時間を動かすのは今なんだ!!」



「目覚める時は今なんだ!!」

という和文の熱い叫びによって師匠が目覚める展開が来るんじゃないかと思うんですがどうでしょうか(えー
こう、一度は自分の時間を止めてしまった老人が、若者の情熱にもう一度突き動かされる展開みたいな…
そうなったら熱いよなと思うわけですが、果たして実際のところどうなるか…次回に続く!

 


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第49話

さてそれではらーめん再遊記49話の感想ですが、前回ラストで芹沢サンが
「あの弟子は家系か二郎系やった方がいい」って言い出した場面の続きからとなってますね
前回これ聞かされた時点で「またそれかよ芹沢サン!板倉の時と同じじゃねーか!」という感想を書いたわけですが
「ワンパターンなようだが結局それが一番いい」と、芹沢サンもワンパターンを自覚しつつ
やはり今回もそうするしかないと思っているようです。ではなぜそんなにも家系と二郎系がいいのかというと…

「君が解明したように、塩匠堂の繁盛はカリスマ店主である永友さんの空気感があってこそ…
 あの塩ラーメン自体には、それだけで客を呼べる商品性はない。じゃあ赤田くんはどうすべきか?
 まず塩ラーメンの作り方は絶対にいじれない。それを永友さんが許すわけがない。
 かと言って醤油や味噌を出すわけにもいかない。塩あっての塩匠堂だからな」

「八方塞がりですね」

「まったくだ…となると、赤田くんは永友さんにのれんを返し、完全に独立して売れるラーメンを出すしかない。
 だが彼にオリジナルのラーメンが作れるだろうか?」

ふむ…まず芹沢サンの考えとして、あの弟子はこれ以上師匠にくっついていても売れる未来はないと思っているようですね
そもそも師匠のラーメンが大して美味しくなくて、それを改善することも許してもらえない、別のラーメンを出すこともダメ、
となるとそんな師匠の弟子なんかやめて自分でラーメン屋を始めた方がいいと…
ただ、そこで問題になるのが、あの弟子に自分オリジナルのラーメンを作る能力があるのか?ってことのようで…

「技術には長けているかもしれんが、赤田くんはこれまで永友さんの教えに従ってきただけだろう。
 いくら手が動いても、頭が動かせない者にオリジナルないいものは作れない」

むう、そんな弟子の能力について芹沢サンが思っていたのは、オリジナルなラーメンを作ることは出来ないだろうってことだったようで…
その理由は、今までひたすら師匠の教えを守ることに忠実な日々を送ってきたために、
手先は鍛えられても考える力が鍛えられていないと…それでは自分だけのラーメンを編み出すことは出来ないってことで
要するにあの弟子が売れるためには他のラーメンの真似をするしかないってことですよね
で、じゃあどんなラーメンを真似すれば売れるのかっていうと「そりゃ家系と二郎系でしょ」ってことを芹沢サンは言いたいんだと思います

家系と二郎系が売れまくってることは以前の話でも言っていたし、それに他人が真似しやすいって特徴もあったから
それを踏まえるとあの弟子がやるべきなのは家系か二郎系のラーメンだと…
なんというかこの2種類のラーメン、あまりにもスキがなさすぎてやばいな
家系&二郎系最強説っていうぐらい、どんな店主でもどんな客にもオススメできる万能っぷりやんけ!
芹沢サンはちょっと前に「万人の形式のラーメンを生み出したい」って言ってたけど
もはや家系&二郎系こそが万人の形式なんじゃないのか…?(えー



ともかく、「あの弟子はもう家系か二郎系やるしかねーよ」と和文にアドバイスした芹沢サンでしたが
するとその時、噂をすれば酔っ払った弟子がズカズカ歩いてくることに!
どうしたんだ弟子よ!真面目そうなやつだったのに、こんなベロベロに酔っ払って「ブッ殺してやる!!」などと言い出すとは…
そうとう荒れ狂ってるようですが、放っておくわけにも行かず和文たちは
弟子を公園に連れて行ってどうにか落ち着かせて話を聞くことに…

「実は…師匠が来るたびにダメ出しが異常に細かくなっていて…」

『麺の加水率が0,1パーセントほど低いんじゃないのか?
 チャーシューの脂身も多めでダシを濁してる感がある。
 今日の気温からして塩加減も高めにすべきだな。それに…』

「今や僕には違いがまったくわからないし、どうしていいかわからないんです…」

うーむこれは…どうやら前にも増して師匠がゴチャゴチャ言うようになってきて、弟子としては相当まいっているようですね
店がなかなか繁盛できていないので、師匠が口出しする回数も増えてきたってことなんでしょうが、厄介なのは
この師匠が言ってることって全部的外れだから、どれだけ口出しされてもまったく意味がないんだよな…



さらに最近は、やたら不機嫌な感じで「五感を研ぎ澄ませば違いが見えてくる」などと
わけのわからないことを言い出すようになってきた師匠!うわあもうやばいよこの人!
ありもしない違いが見えてくるとかって妄想の世界の住人になっちゃってるよ!(えー
こんな威圧的でパワハラじみた態度になってくるとか、いよいよ付き合ってられませんな…芹沢サンの言う通り、早いとこ縁を切ったほうが…

『師匠…!うちの店はもう資金的にギリギリなんですよ!?このままでは潰れてしまいます!』

『だから塩ラーメンを完璧に作れるようにと…!』

『それよりも、新しいラーメンやサイドメニューを出すことをお許し願えまえんか!?
 まずはお客を呼び込みたいんです!』

『なにい〜!?新しいラーメンにサイドメニューだとぉ!?』

『どうかお願いします!』

『見損なったぞ赤田ぁ!!塩を極めずして塩匠堂などと呼べるか!!
 お前のようなやつは破門だ!!のれんも返してもらう!!』

ってなんと、弟子の言い分にブチ切れた師匠は「お前なんかと縁切ってやるわ!!」と言いながら
のれんを持ち去って弟子との師弟関係を解消することに!
やったアアアアアアアア!!(えー



いやあこれは災い転じて福となすってやつじゃないですか!?思わぬラッキーですよ!
あの師匠とどうやって縁を切ろうとか、どうやってのれんを返そうとか思っていたら、
まさか師匠が勝手にブチ切れてのれんを持ち帰ってくれるとは!
ありがとうよ師匠!あんたのおかげで話が丸く収まったぜ!これで全部解決だ!いやーよかったよかった



がしかし、「なんだか嫌な予感が…」と、今の話を聞いて冷や汗をかいていた芹沢サン。
え、ダメなんですか?今の流れじゃダメなんですか?(えー
俺としては、面倒な師匠とも縁が切れたし、のれんも返せたし万々歳だと思ったんですが…
それともあれだろうか、師匠とこれだけ揉めてしまったことで
あのうざい信者どもが嫌がらせにやって来るとか?

こいつら師匠のことに関しては相当に心酔してるみたいだから、そんな師匠の顔に弟子が泥を塗ったとあっては
狂ったように弟子の店に押しかけて嫌がらせしてくるかもな…弟子は一体どうなってしまうんや

・マジで独裁者だった永友さん。破門にされた赤田さんはある意味活路になるのか微妙な展開ですが、
 芹沢サンの嫌な予感はまぁ本来和文くんが赤田さんの相談を受けちゃった時点で感じておくべきでしたね…。
 まぁ本店から独立して生計たてなきゃいけない赤田さんからしたら死活問題ですから、個人的には赤田さんにやや同情したいんですが、
 らー発シリーズの問題抱えた相談者ってどいつもこいつも救ってあげたい気持ちにならないビジュアルなのが…。 by とーます

・今まで塩匠堂では、のれん分けした店の全てが潰れてるわけですが、なんとなくその全ての店で、潰れる前に今回のようなやり取りがあったような気がしますね。
 店が軌道に乗るような適切なアドバイスも無ければ、サイドメニューを出すことすら許さない。でも店が上手くいかないのは弟子が全て悪い。あの感じだと本気でそう思ってそうな予感。

そして今回、師匠のことについて拍手が2つほど来てますが
「マジで独裁者」「適切なアドバイスもないのに弟子が全て悪いと思ってそう」
っていうふうにケチョンケチョンに言われてますね



まあ今回、芹沢サンも「今のあのジイさんから得るものはなにもない。もはや軽蔑の対象」とか
言ってたくらいだしな…昔は本当に尊敬してたけど、今はすっかりクズに成り下がったと軽蔑してるみたいですね
俺としてはあの爺さんにも心を入れ替えて再起してほしいと思ってるんですが
あんだけクズだともう無理なんだろうか…(えー
なんだろう、単にピントがズレてるだけならまだ愛嬌があってよかったんだけど



今回こんな風にやたら威圧的でパワハラじみた態度になってきたのが
俺的に「こりゃ付き合ってらんねえな…」って思った分岐点というかな…やっぱパワハラはいかんですよパワハラは
上がこうだと下で働く人間はめちゃくちゃ辛くなりますからね。弟子も相当ストレス溜まってたみたいだし、勘弁してほしいよな…次回に続く!
 


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第50話



さてらーめん再遊記50話の感想ですが、前回の話で師匠に破門されてしまった赤田さんが
「今後も僕に力を貸してください…」と和文に頭を下げる内容となってましたね
それについて和文は快く引き受けたわけですが、芹沢サン達はというと
「じゃああとは2人で頑張ってね」とそそくさトンズラする気のようです(えー

うわあもう完全に「厄介事に首突っ込みたくねーわ」って自分たちだけ逃げる気だよ!
そりゃねーぜ芹沢サン!不憫にも取り残されてしまった和文と赤田さんに果たしてどれだけのことができるのか…

「赤田さん、塩匠堂ののれん分けってどんな感じなんですか?
 お店によってはやり方も色々で、何もかも本店通りじゃないといけないケースもあれば、
 多少はアレンジしてもいいケースや、味もメニューも大違いなケースもあると聞きますけど…」

「塩匠堂は何から何まで師匠の教え通りじゃないと許されません。
 契約書とかもなくて、全部が師匠との人間関係、師弟関係で成り立っています。
 だから師匠が破門と言ったら、僕はもう塩匠堂を名乗れないんですよ」

そんな中、ひとまず赤田さんの「のれん分け」の状況について確認することにした和文。
どうやらのれん分けと一口に言っても、場合によっては本店との繋がりが薄くて支店の好きにやってもいいケースもあるみたいですが
塩匠堂の場合それは許されないようです。すべてにおいて本店の言うことを聞かなければならず、
本店との関係がこじれて破門と言われてしまった以上、もう塩匠堂を名乗ることはできないと…

なんてこった…そうなると赤田さんは店の看板を失ってしまって営業不可能な状態になってしまったってことか
てっきり俺としては、とりあえず店を続けながら今後の身の振り方をゆっくり考える流れかなーと思ってましたが
そんな悠長なこと言ってる場合じゃなくて、赤田さんは今まで続けてきた仕事が完全にぶった切られた状態になってしまったわけですね
要するに無職になっちゃったってことじゃないですか!!(えー
マジかよあんなやり取りで急に無職になってしまうとは…というか和文ってまだ大学生で就職活動もまだなのに
無職のオッサンの再就職の方法を考えなきゃいけないって大変だな(えー



そんな中、塩匠堂以外にはどんな店に行っているのか尋ねる和文でしたが、
赤田さんからは「他の美味しい店に行くと余計な雑念が湧いてきてしまう」との答えが。
そういえば前回の師匠もそんなこと言ってましたね、塩匠堂以外のものにうつつを抜かすでないわみたいな感じで…
そうやって狭い視野の中でやってきたから、塩匠堂以外のラーメンに目を向ける機会があまりなかったということか

「あの、こう言ったら怒られるかもしれませんけど…要するに
 塩匠堂よりも美味しいラーメン店が沢山あることから目を背けていたんじゃないですか?」

「な…なんですかそれ!?もちろん他の店がいいって人もいるでしょうけど…
 で、でも僕にとっての一番は師匠の塩ラーメンで…!」

「本当に一番だと思ってます?正直に答えてもらえませんか?」

「え…?も、もちろん思ってますよ…だって創業以来ずっと大繁盛してる、塩匠堂の塩ラーメンなんですよ…?」

ってそんな中、「塩匠堂より美味しいラーメン屋がいっぱいあると思いませんか?」と爆弾を投下する和文!
お前とんでもないこと言うな!まさか赤田さんにいきなりこれを言うとは…
これを言われた赤田さんはギョッとした表情で否定しようとしますが、
和文の話を聞かされるほどにどんどん顔面蒼白になってしまいます



うわあなんというか、今までサギの被害にあってた人みたいになっちゃってるじゃないですか!(えー
「俺が信じてたことって一体…」みたいに、正しいと信じていた価値観がガラガラと崩れ去ってしまったって感じで
赤田さんの精神的ショック相当やばそうですよ!果たしてこの人は今後どうしたらいいんだろうか…

・電動サポート自転車にハマる芹沢サンが面白すぎた…。自転車は坂道で苦しい思いしてこぐものと思っている世代だと確かにこういう驚きというか新鮮さはありそう。
 私も年取っても新しいものに手を出せる積極性は持っていたいものだなと思いました。
 グルタくんのほうはなんとか芹沢サン達に迷惑かけないように赤田さんの相談に乗ってあげてるの偉いなあ…。
 多分相談料とかも取ってないだろうに、さしておいしくもないことが判明したブランドのラーメン屋のオッサンに親身になってあげるの聖人でしょ…。 by とーます

そんな赤田さんについて、とーますさんからは「さしておいしくもないラーメン屋のオッサンに親身になってあげる和文は聖人」とのコメントが来てますが
いやでもさすがに赤田さん可哀想すぎじゃない!?(えー
俺はこのエピソードでダントツに可哀想な目にあってるの赤田さんだと思いますわ…

純粋に師匠に憧れてラーメンの修行を積んだのに、
師匠は意味不明なパワハラばかりしてくるし、タチの悪い常連客どもに「師匠と比べて全然ダメだなおめーはよ」と罵倒されまくるし、
師匠から急に破門されて無職になってしまうし、師匠のラーメンはそもそも別においしくないと和文から明かされて絶望する
っていう風に
マジでひたすら可哀想な目にあってるって印象で…そろそろ救われてほしいんだがどうにかならないだろうか

そんな一方で、「電動アシスト自転車にハマる芹沢サンが面白かった」っていうのは俺も同感で、
思い悩む赤田さんを尻目に芹沢サンは超ゴキゲンで電動自転車に乗ってましたね



自分だけ関係ないとこで楽しみやがって!(えー
それにしても芹沢サンから馬のイメージが飛び出してくるとは意外でしたわ
実は馬にも興味あるんですか?ウマ娘やり始めたんですか?(えー

というかウマ娘といえば今回気になったのが、芹沢サンが自転車で坂を登っていくシーンで
アニメのウマ娘によく出てくる坂を連想したのは俺だけでしょうか

まさか芹沢サン、アニメのウマ娘と同じような坂を登りたくて聖地巡礼を…?(えー
いやすいません、どうやら俺はこのところ何を見てもウマ娘に見える病気にかかっているみたいなので
妙なたわごとを言っているとスルーしてもらって…次回に続く!
 


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第51話



さてらーめん再遊記51話の感想ですが、今回の話は和文が
「師匠に破門されたのは逆に好都合ですね!」と言い出す内容となってますね
というのも、塩麺堂にしがみついていても美味しいラーメンは作れず客も来ないわけだから
さっさと塩麺堂から離れて自分の店を持ったほうがいいと…

ふむ、これに関しては俺としても破門されたのは好都合だぜ!って前の感想で書いてましたっけね
あの師匠からは早いところ縁を切って別の道を探していったほうがいいっていう。
そういう意味では俺の期待通りの展開になってきたわけですが、
しかし赤田さんは「ええっ!?独立!?」とかなり動揺しているようで
すぐには踏ん切りがつかないみたいですね

まあ今後の人生を左右するぐらいのでかい決断になるだろうしな…
いきなりこんなこと言われても「いやいや心の準備が」ってなるのも致し方ないか…

「グルタくん…飲んで話しませんか?僕、飲んだほうが調子出るんですよ」

って、そんな中でいきなり「酒が飲みたい」と言い出した赤田さん。
こんな時に酒…?仕事の真面目な話をする時に酒が飲みたいって、どういうことやねん
しかも赤田さんって酒グセも悪かったし、ここで酒を飲ませるのは正直まずい気がしますが…

うわーやっぱりダメだこれー!!
酒を飲んだらメチャクチャなことになっちまった!やっぱり酒はあかんやんけ!
すっかり酔っ払った赤田さんは、「殺す!ブッ殺す!」とブチ切れながら暴れ出したり
かと思えば急にしおらしくなって「僕が悪いんですよぉ〜!」と泣き出したり、とてもまともに話せない状態になってしまいます

あの、そろそろ帰っていいっすか…?(えー
せっかく店のことで相談に乗ろうとしてるのに、こんな酔っ払いの相手なんかしてらんねーっつーか…
それと俺的に、自分で酒を飲む機会がまったくなくて、つきあいで飲むとしても軽く酔う程度でやめるので
ベロベロに酔っ払う人の気持ちがまったくわからないんですよね

なので赤田さんみたいに酔っ払っている姿を見てもなにひとつ共感できないというか
ただただ「みっともねえなあ…」ってドン引きする気持ちが湧いてくるだけっていう…
俺的に、前回まで赤田さんのことはけっこう同情してたんですけど
今回の話でわりと見捨てたくなってきたって気持ちになってきたかな…(えー

「何も考えずに師匠の言いなりになり、うまくいかなくなると泥酔して逆ギレする…
 いい歳して反抗期の子供のようなクズ…それが僕です…」

「そんなことないですよ、だって赤田さんはこの前永友さんに異を唱えたでしょう?
 あの塩ラーメンひとすじの永友さんに、新しいラーメンやサイドメニューを出したいなんて
 大胆な提案をしたんだから勇気ありますよ」

ってそんな中、酔っ払って「俺なんてただのクズなんだよ」と自虐的になっている赤田さんに対し、
「そんなことないですよ」と声をかけて、粘り強く励まそうとする和文!
和文いいやつすぎる…俺はこういう「粘り強く励ます」っていうのドヘタクソなんだよな…
なんかこうイライラしちゃって見捨てたくなってくるっていうかな…和文の性格は見習いたいもんだ



そんな和文の励ましによって、急にキリッとした表情になった赤田さんはとうとう独立の決意を固めることに!
さらに言うと、「自分のラーメン」についてもアテがあるようで、試しにそれをこれから作ってみるという…
ふむ…どんなラーメンが出来上がるのかわかりませんが、これだけ前向きな態度になったなら、ちょっと希望が見えてきたような気がしますね

そんな赤田さんを見ていて思ったんですけど、「粘り強く励ます」って行動のすごいところは
ダメな人間でもこうやって立ち直らせることができるってことだと思うんですよね
さっきまでの赤田さんは、酒を飲んで暴れ出すわ泣き出すわでもうどうしようもないダメ人間だったわけですが
しかし和文が粘り強く励ましてくれたことによって、ダメな状態から立ち直って前に進もうという気持ちを持つことができたっていう…

それがすごいと思うんですよね。ダメな人間を立ち直らせるためのきっかけが作れるというか、再起のための支えになれるというか
これがもし、さっきの赤田さんのダメな姿を見てすっかり呆れてしまい
「お前は本当にどうしようもないダメ人間だな」って見捨ててしまったら
赤田さんは「そうだよ俺はどうせダメな奴だよ」っていじけたまま、立ち直ることなく終わっていただろうと思います

これって実際の職場でもよくある話で、たとえば仕事がまるでうまくできないようなダメ社員に対して
それを粘り強く育てるか、さっさと見捨てるかでまったく違ってくるっていうかね
見捨ててしまったらそのダメ社員は何もうまくできないまま、戦力にならずに職場にとってなんのプラスにもならないと思うんですが
しかしそれを粘り強く育てることによって、任せられる仕事が増えていけば着実に職場にとってプラスになってくれるっていう
職場の状況をよくしてくれる存在として戦力にできるわけなんですよ

そういう積み重ねで職場はだんだんとよくなっていくし、
逆に見捨てることを続けていれば、いつまでも職場はよくならないまま状況がキツくなっていくわけで
だからこそ、ダメな相手を見ても見捨てないで粘り強く励ますことはすごく大事っていうかね
まあ俺はそういうのドヘタクソなんですけどね…(えー
大事だと思っているのに自分ではなかなかできないっていう。さっきの赤田さんを見ても見捨てたくなってたしな…そういうところがあかんのよな…



そして今回の芹沢サンはというと、前回買った電動アシスト自転車で今回もあちこち出向いていたようで
特にこの広々とした河川敷のことを気に入ったらしく、「いい場所だな〜」とゆったりくつろいでいました
そういう気持ちってちょっと分かりますね。自転車に乗ってそのへんの河川敷まで行って、広々とした場所の空気を味わいたいっていう。

俺の場合、車で行けるような場所でも自転車で行きたかったりするんですよ
なんでかっていうとやっぱり解放感が違うっていうかね
自転車は自分のまわりにさえぎるものが何もないから、周りの景色や空気をダイレクトに味わえるんで
広々とした場所に行った時の解放感がとにかく気持ちいいと思うんですよ

俺のお気に入りとしては、河川敷もそうなんだけど田んぼ地帯を突っ切る道とかもいいですね
こう、当たり一面に広々とした田んぼ地帯が続く中で、その中の一本道を自転車で進んでいく時とかほんとに気持ちいいというか



たとえばこういう場所ですよ。
目の前に広い空と田んぼとまっすぐな一本道があって、遠くに何かの建物が見えるのも「あそこには何があるんだろう」ってワクワクするし
こういう場所を自転車で走ってる時が人生で一番気持ちいいですね
なんかもう頭から快感を司る脳内物質がブワーッと溢れ出て広がってくような感覚になるくらい気持ちいい。
俺から言わせれば田んぼと自転車は麻薬みたいなもんですよ(えー  それぐらい走ってて気持ちいいんだよな…それでは次回に続く!
 


・再遊記の塩匠堂は作中で叩かれていますが、板倉編で「儲けであろうが、それで成り立っている限りはみんな正解なんだ」
 と一概にダメってわけじゃないかなと思うのですが(暖簾分けの人たちは可哀想ですが)
 大志さんはどういうお考えですか? by 所見

所見さんこんにちは、らーめん再遊記の塩匠堂について「儲かっているならそれも正解じゃないか?」と感じているようで
それについて俺がどう思っているかというとですね…
師匠の店だけでやっていくならそれも正解だと思います

師匠の店はずっと繁盛してるし、味が微妙とはいえ客はみんな満足してるので
別に味の改善とかしなくても店としてはそのままやっていけるわけですしね
ただし、それはあくまでも師匠の店だけの話で
弟子の店に関してはまったくうまくいっていないので
弟子の店については確実に何かの改善策が必要になると思います

多分これって作中でも意識されていて、和文がアドバイスしているのはあくまでも弟子の店だけであって
師匠の店について「もっとこうした方がいい」みたいなことはまったく言っていないんですよね
師匠の店はすでにうまく回っているから、他人がわざわざ口を挟む必要はないってことかと思います

もし師匠の店を改善する時が来るとしたら、それはおそらく
師匠自身が向上心を取り戻した時なんじゃないかなあ
もうすでに店は繁盛してるけど、「もっと美味いラーメンを作ってやる」っていう向上心を
師匠が取り戻す時が来たら、繁盛がどうとか関係なく味の改善に取り組むんじゃないかなと。
果たしてそういう展開が来るのかどうか、師匠の今後に注目ですね




ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第52話



さてらーめん再遊記52話の感想ですが、この回では赤田さんが考えていた新ラーメンのアイデアを
和文にちょっとだけ披露するという内容になってましたね。それっていうのが
ゴボウを使ったラーメンとのことで、醤油ダレの味つけにゴボウをたっぷり使っており
言うなればゴボウ醤油ラーメン的なものを作ろうと考えていたようです

とりあえず簡易的に作ってみたものを和文に食べさせた結果、かなりの好感触な反応が返ってきており
このまま仕上げていけばしっかりと個性的で美味しいラーメンになるだろうと言われることに…
あれなんか赤田さんのラーメンめちゃくちゃ順調な展開じゃないですか!?

「今まで師匠の言うことばかり聞いてて自分のラーメンを作ってこなかった」とか
創造性ゼロみたいな言われ方してたけど、試しに作ってみたらもう早速いい感じのラーメン作れてるやん!?
意外とオリジナルラーメンを作る才能あったんだろうか…ともかく赤田さんの試作ラーメンは意外と早く完成しそうですね



そんな一方で芹沢サンはというと、自分の家に置いてあった本を整理していたところ
かつて塩匠堂の師匠が若かった頃の記事を見つけたようで
その本を読みながら物思いにふけっていました。

ふむ、この頃は師匠もまだ髪が黒々としていて、かなりの若さを感じさせる頃みたいですね
具体的な年月で言うと今から20年以上前の記事のようで、その内容はなんと
「最近すごい店を見つけたんですよ、らあめん清流房と言いましてね。
 鮎の煮干しを使った珍しいラーメンを出してるんですが、これが今までにない美味しさなんです。
 ああいう若手が現れると、ラーメン界の未来は明るいと感じますね」
という風に、まだ若手だった芹沢サンのラーメンを絶賛する内容だったという…

これは…若手だった頃の芹沢サンというと、自分のラーメンのよさを理解してくれる人がほとんどいなかった時期で
店にはまるで客も来ずガラガラの状態が続いていたわけですが、そんな店にも師匠は足を運んでくれて
悩める芹沢サンにも色々と声をかけてくれたようです



「塩匠堂も始めた頃は決して楽じゃなかった…
 いくら完成度が高くとも、分かりやすく強いヒキのないラーメンは客がつくまでにそれなりの時間がかかる。
 しかしな芹沢くん。いいものは絶対に認められる!焦ることなく頑張りたまえ!」

そんな師匠が若き芹沢さんに送ったメッセージがこれです。いいものは絶対に認められる、今は客が来なくても諦めずに頑張れと…
こ、これは…励ましてくれてありがたいんだけど今の芹沢サンと逆のこと言っとるー!!
まさかこの後に芹沢サンがたどり着くのがいいものが認められるとは限らないという発想だとはなんて皮肉だよ!
うーむ、今の芹沢サンからしたら、この時の師匠は「見当外れなことを言ってたオッサン」ってことになってしまうんだろうか?

(どん底にいた時に大先輩に褒められたんだ。嬉しかったし励みになったよ…
 尊敬もあったし感謝もあった…しかしすべては昔話だ…)

そんな現在の芹沢サンの心境というのがこれでした。どうやらいいものが認められる認められないってことより何より
自分のラーメンを褒めてもらえたのが嬉しかったってことを一番感じていたみたいですね
自分のラーメンを誰も認めてくれないようなドン底にいた時に、それを認めて励ましてくれた数少ない人だったという風に
尊敬や感謝の気持ちが湧いてくるような恩人だったと思っているようで…俺の思ってた以上に芹沢サンにとってこの人の存在ってデカかったんやな…

しかしそんな中「しかしすべては昔話だ」と言って、もう昔と今では違うんだとばかりに
以前の思い出を振り払おうとする芹沢サン。いやこの流れはアレじゃないかなあ
さすがの芹沢サンも忘れたくても忘れられないって感じで、師匠への恩義を捨て切れない展開じゃないかなあ

最近の芹沢サンは、「もうあんな人と関わりたくねーし」って師匠からひたすら距離を取ろうとしてますが
この過去の恩義があるから、今後おそらく距離を取ることに徹しきれなくて
また何かの形で師匠と関わることになるんじゃないかと思うんですが、果たしてどうなるでしょうかね



そんな中、ここで意外な人物が話を動かしていくに事になります
それが誰かというと東京ガストロノメンの米倉ですよ
お前最初だけの一発キャラかと思ったら、意外とちょくちょく名前出てくるなオイ!

そんな米倉が何を言っているかというと、
「いやー僕は塩匠堂の師匠をめっちゃ尊敬してるんすよ」
てなことを言い出したわけですが…いやちょっと待て
お前それって心にもないこと言ってるだけなんじゃねーか!?

なにしろ師匠のラーメンが凄かったことを身にしみて知ってるのって、芹沢サンの世代のオッサン達ぐらいなもんで
米倉のような若い世代からしたら、時代遅れのラーメン作ってる大したことない爺さんとしか思ってないんじゃねーかなと…
特に米倉は最先端のラーメン作ってるような奴だから、爺さんの時代遅れのラーメンなんかにまったく興味ないだろうし
それを「僕はあの人尊敬してるんすよー」って言い出したのは裏があるとしか…

たとえば考えられそうなのは「あんな大したことない爺さんが、伝説の名人扱いでいつまでものさばってるのおかしいでしょ」みたいに
化けの皮を剥がして名人の座から引きずり下ろして、さっさと世代交代したいと思ってるとか…
かなり過激な発想ですが、米倉って芹沢サンとラーメン勝負したときも
「僕はあの哀れなご老体に引導を渡すつもりです!」って言い出したり、目上の相手にも容赦しない過激なとこあったからな…
 
 

そもそも芹沢サンと勝負した理由にしても、芹沢サンが精彩を欠いたラーメンばかり作るようになってイライラしたのが原因で
「そんな才能の枯渇したオールドウェイブには俺が引導を渡してやる」って気持ちで戦いを挑んだって言ってたから
その理屈でいうと米倉って、塩匠堂の師匠にも同じこと思ってそうなんだよね

塩匠堂の師匠って、まさに精彩を欠いたラーメンをいつまでも作ってるオールドウェイブなわけだから
米倉からしたらただの目ざわりなジジイでしかないっていうか
「時代は変わったんだ!オールドウェイブは消えろ!」
っていうふうに、もうさっさとラーメン界から消えてほしいと思ってるんじゃないのかな…

てなわけで、俺としては米倉の「あのジジイさっさと引退させてやんよ」っていう大作戦が始まると思ってるんですが
果たして米倉は実際にどう動くことになるんでしょうかね…次回に続く!


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第53話



さてらーめん再遊記53話の感想ですが、今回の話では
なんと赤田さんの店が新装開店しているという内容になってましたね
前回の時点でラーメンに関しては順調に行きそうな雰囲気がありましたが、まさか早くも店をまるごと一新するとは驚きました
ともかく今回で「塩匠堂」の名前は捨てて、「麺屋あかだ」として再スタートすることになったわけですが…

「お店のウリは塩ラーメンから醤油ラーメンになっていて…
 確かお店のご主人も赤田さんってお名前でしたから、醤油をやりたくなって独立したんでしょうかね?
 (ズルズル)ん〜これは美味しい!丸鶏ベースのハイレベルな醤油ラーメンなんですが、
 なんと醤油ダレにゴボウが入っていて、なんとも言えない滋味深さを醸し出しているんですね〜」

そんな赤田さんの店にさっそくやってきたのは、安藤万福というユーチューバーであり、
どうやら赤田さんのラーメンが美味いという動画を撮って宣伝してくれたみたいです
ふむ…こいつが出てきた場面の「どうも〜安藤万福で〜す」って画像を見ると
見るからにうさんくさい奴だな!?と思ったけど、実はまともな人だったみたいですね…(えー

そんなユーチューバーの協力もあって、赤田さんの店はみるみるうちに繁盛するようになったようです
なんだか塩匠堂をやめてからはトントン拍子に良い方へと進んでますね
赤田さんは塩匠堂にしがみつく必要なんて全然なかったんやな…ともかく赤田さんはこれで万々歳といった感じですが…



そんな一方で、米倉に呼び出されて「僕らの企画に協力して欲しい」と相談を受けていた芹沢サン。
その企画というのが何かというと、ベテランのラーメン屋をもっとリスペクトすべきというもので、手始めに塩匠堂の師匠を特集するというものみたいですが…
おいおいどういうことやねん。才能の枯れたオールドウェイブに用はないんじゃなかったんですか!(えー

「ふふ、誰かさんに才能の枯渇したオールドウェイブと言われた身としては、
 誰かさんがそれほど先人に敬意を抱いていたとは驚くしかないな」

「い、いやいや、あれもリスペクトの裏返しじゃないですか〜」

そんな話を聞かされた途端、「才能の枯れたオールドウェイブとか言ってたくせに何がリスペクトやねん」
鋭いツッコミを入れる芹沢サン。よくぞ言ってくれました!(えー
いやほんと米倉のことで気になるのってやっぱりそれですよね。
大先輩だろうがなんだろうが、枯れてしまったラーメン屋はいさぎよく引退すべきみたいに言ってた奴が、急に逆のことを言い出してどういうつもりなのか…

「まだ昭和の時代に、創作麺料理としてのラーメンを目指した永友さんのフロンティアスピリットは素晴らしいと思います。
 芹沢さんも塩匠堂の創業当時を知っているだけに、僕らなんかより遥かに強く影響を受けているそうですね」

「まあ…かもしれんな」

「そういう我々のようなラーメン店を通じて永友さんを称え、その業績を振り返り
 日本における創作系ラーメンの歴史を浮き彫りにしたいと思っているんです!」



そして永友さんをどうしてリスペクトしているのかという理由について熱弁する米倉ですが、
爽やかなことを言ってる割になんか物騒な感じのオーラ出してますね
これってやっぱりあれじゃないでしょうか、米倉の本音としては「あのジジイを引きずり下ろしたいんです!」ってことじゃないでしょうか(えー

芹沢サンが「ふん、こいつら…」ってニヤッと笑ってるのも、米倉の大それた考えを察したからって気がするし
それに塩匠堂の師匠って、現状すでに伝説のラーメン屋としてさんざん持ち上げられてるから
それをわざわざ米倉が持ち上げる必要はないと思うんですよね

米倉にとってやるべきなのは、やはりその逆で伝説のラーメン屋でもなんでもない時代遅れの爺さんだという事実を暴いて
世代交代を狙うってことなんじゃないでしょうか。つまり米倉の体から湧き出ているオーラの正体は下剋上オーラですよ(えー
「俺らあの爺さんを引きずり下ろして下剋上狙ってるんで芹沢さんも協力してもらえますか」っていうのが
米倉の提案だと思うんですが、果たして本当のところはどう思っているのか…次回に続く!






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