ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第81話 さてらーめん再遊記81話の感想ですが、今回の話は前回ラストで登場した 原田という男と芹沢サンが改めて対峙するシーンから始まってますね 「おいおい何年ぶりだよ」と話しかけてくる原田に対し、芹沢サンが冷や汗を流しながら反応してるのを見ると どうやら単なる知り合いなんてもんじゃなく、何かしらの因縁がある相手って感じがしますね… 「そうか分かったぞ。あのラーメンはお前の仕業だな?」 「ああ…俺がプロデュースした店だ」 「やっぱりか。安物の乾麺を使ってご大層な創作ラーメンに見せかけて。ああいう羊頭狗肉は昔から得意だもんなぁ」 「…」 そして前回食べたスーパーで買ってきた安い麺をそれっぽく見せかけたラーメンについて、 あれを作ったのはお前だろうと芹沢サンに指摘する原田。実際その通りなので何も言えないんですが それにしても「お前は見せかけのラーメンを作るのが昔から得意だもんなぁ」と皮肉たっぷりに言ってますね… すごい敵意向けてくるな…やっぱり2人は険悪な関係なのか。芹沢サンのラーメンを見せかけの紛い物とまでコケにするとはな… まあ今回のラーメンは本当にそうなんですけどね(えー 「そんなことより、お前は今なにをしてるんだ」 「別に何も?ブラブラしてるだけだよ」 そんな原田に対し、今なにをしているのか尋ねる芹沢サンですが… しかし原田は「別に何も?」という雑な答えだけを残して、そのまま芹沢サンの前から去っていってしまうのでした なんとも掴みどころのない奴ですな…今のところフラッとやってきて痛烈な皮肉を言う不気味な奴って感じですが… 「原田さん…原田正次さんは、その昔「麺窟王」というラーメン屋を経営していたんだ」 と、ここで有栖サンから原田についての説明が。どうやらやはり腕に覚えのあるラーメン屋だったようで、 以前は自分の店を持ってラーメン作りに精を出していたようで… 「麺窟王…?初めて聞く名前です」 「グルタくんが生まれる前の話だからね。しかも2年足らずで潰れちゃったし… 麺窟王は1996年、芹沢さんのらあめん清流房とほぼ同時期にオープン… らあめん清流房は当初こそ苦戦したものの、濃口らあめんのヒットによって繁盛店となり躍進を遂げた… 対照的に、原田さんの麺窟王は繁盛と言えるお客は入ったことがなく、経営はどんどん悪化して1998年には閉店…」 って、有栖サンの説明を聞いてみると、原田は芹沢サンと同期のラーメン屋だったものの、 原田の店はぶっちゃけ繁盛したことがなく、わずか2年で店を潰してしまったっていうことのようで なんか全然たいしたことないやつに聞こえるんですが…(えー そんな奴がなんであんなに偉そうに声をかけてきたんだ…? 「えーっと…そんな人から好き勝手に言われて、芹沢さんが言い返しもしなかったっていうのは…?」 「それだけ麺窟王の2年間は凄かったんだよ」 「は?だって…」 「本物を生み出そうとしたニューウェイブ系の時代… 誰よりも激しくあがき、あっという間に燃え尽きてしまった知られざる天才…それが原田正次なんだ」 がしかし、ラーメン職人としての原田は「たいしたことないやつ」なんかではなく むしろ誰よりも激しく燃えていた天才だと語る有栖サン。そんなに凄い奴だったのか… しかし、その激しさゆえにあっという間に燃え尽きてしまったという過去を持っているようで 一瞬の閃光のように消えてしまった悲しき天才っていうキャラクターのようですね 今回の話で、原田について語られた内容は以上なわけですが… この話を見て、俺が原田について予想を立てたことはですね おそらく原田というのは、「本物」に誰よりも固執している男なんじゃないでしょうか たとえば芹沢サンが今回作ったラーメン、あれは安っぽい乾麺をそれっぽく見せかけただけの代物なので ぶっちゃけ「偽物」のラーメンだと思うんですよ だから原田が食べてみて言ったことが「ひっでえラーメンだな、これを作ったやつはとんだ詐欺師だぜ」だったんだろうし それに、芹沢サンの店がヒットしたきっかけの「濃口ラーメン」というのが今回の有栖サンから語られてましたが これも「偽物」のラーメンだったと思うんですよ というのも、芹沢サンは本来、自分にとって本物のラーメンという理想を追い求めた「淡口ラーメン」を店で出していたものの この淡口ラーメンがまったくヒットせず、店が潰れる寸前にまで追い込まれてしまったので なりふり構っていられずに妥協して作ったのが濃口ラーメンだったんですよね 芹沢サン自身、濃口ラーメンなんてものは素材の風味が完全に消し飛んでしまったクソみたいなラーメンと思っていたのが しかしそれが客には大ウケしたことで、やむなく濃口ラーメンを作って店を繁盛させていったわけで、それってつまり 「本物」の淡口ラーメンで失敗し、「偽物」の濃口ラーメンに逃げたっていう風にも取れるから 「お前は昔から見せかけのラーメンを作るのが得意だったなぁ」という原田のセリフはこのことを言ってるんじゃないでしょうか 濃口ラーメンとかいう見せかけの偽物を作って店を繁盛させたっていう。芹沢サンのことをそう思っているから ああまで痛烈な皮肉を言ったんじゃないかと思います 極めつけは、有栖サンが最後に言っている 「本物を目指した時代、誰よりも激しくあがいて燃え尽きたのが原田だった」 っていう一言ですかね このことからして、おそらく原田は誰よりも本物のラーメンを作ることに固執した男であり、 しかしそのラーメンの凄さは客に理解してもらえず、とうとう繁盛しないまま消えていったってことなんじゃないかなと。 芹沢サンもまさしく淡口ラーメンだけ作っていた頃は同じ状況だったわけですからね。つまり原田っていうのは、 芹沢サンが淡口ラーメンだけにこだわり続けて、濃口ラーメンを作ることなく店を潰してしまった姿 と言えるんじゃないでしょうか。理想を追求することにものすごいストイックな奴だったんじゃないかなと。 その理想に関しては、芹沢サンと目指すものが同じ仲間だったと思うわけですが… しかし、店が潰れそうになったことで、理想から逃げて「偽物のラーメン」に手を出してしまったのが芹沢サンで、 店が潰れようと「本物のラーメン」の理想にこだわり続け、そのまま店を潰してしまったのが原田っていう風に 途中で道を違えてしまったっていうのがこの2人なんじゃないでしょうか かなり俺の妄想が入ってる考察ですが、果たして当たっているのかどうか…次回に続く! |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第82話 さてらーめん再遊記82話の感想ですが、今回の話は若い頃の原田について語られる回となってましたね 「若い頃の原田さんは本物の天才だった」と有栖サンが前回言っていたので、具体的にどんな様子だったのかを見せていくってことでしょう とりあえず、パッと見た感じだとちょいワル系イケメンって感じの雰囲気ですね 今の原田は無精ヒゲとか生やしてたり、くたびれたオッサン感ありましたが、 過去の原田はヒゲもきれいに剃ってて、カッコ良さげな雰囲気だから女子ウケ良さそうだな(えー ともかくこの頃の原田は、決まった店で働き続けていたのではなく、 あちこちの店を転々としていたようですが… 「料理は食うのも作るのも好きなんだが、飲食店のくだらねえ風習がどうもな… 味は盗んで覚えろ、10年は皿洗いだけ、先輩には絶対服従… あげくに、サービス残業は当たり前とかな!ふざけるんじゃねえよ! ムカついてやり返してたら行く先々でクビになっちまった。 とはいえ、いつまでもブラブラしてるわけにはいかねえ。近いうちにラーメン屋をやろうと思ってるんだ」 「それはやっぱり、ラーメンが好きで…?」 「わりとな。それに…ラーメンにはなんの決まりもしきたりもねえ。 どんだけ好き勝手に作っても、うまけりゃ勝ちだからな」 とまあ、こんな理由でブラブラしていた理由を語る原田でしたが… なんか同意したくなる考え方してんなこいつ!(えー たとえば職場の先輩が、仕事をロクに教えもせず「盗んで覚えろ」とか言ってくることにムカついたり 10年も雑用をやらせようとしてきたり、絶対服従だとか言ってきたり、そういう嫌な先輩に歯向かったり それにサービス残業は絶対にやりたくないとかそういう考え方は、やっぱ社会人として共感しちゃうよな… あとはラーメン作りにしても、「どれだけ好きに作っても美味けりゃ勝ちだ」っていう その考え方が本質を突いてる気がするっていうかな…これっていろんな分野に言えることだと思うんですよね たとえば漫画とかゲームなら「どれだけ好きに作っても面白けりゃ勝ちだ」っていう風に くだらない考えに縛られずに面白いものへ向かって突き進もうとする気持ちというか、 ワクワクするような楽しいものを作り出せるクリエイターの雰囲気を持ってる奴って感じがしますね そんなある日、宣言通りにラーメン屋を開業し、芹沢サンと出会うことになった原田でしたが… 初対面の相性はお互い全然よくなかったみたいですね。 チンピラみたいな喋り方をする原田と、「テメーなんなんだその口の利き方は」とそれが気に入らない芹沢サンとで お互いにムカムカした雰囲気になってしまったようですが… 「ま、まあまあ、ひとまずラーメンを食べさせていただいて、お話はそれから…!」 「おら、出来たぞ!食いやがれ!」 そんな2人の間に有栖サンが入ってなんとかなだめながら、原田の作ったラーメンを食べることに。 なんとそのラーメンには、具が入っておらず麺とスープだけというやたらシンプルなラーメンとなっていましたが… 「具がないな…」 「素ラーメン…?」 ズルズル 「な…なんだ!?スープと言うよりもポタージュ…いや、ペーストとさえ言えるネットリ感だ!」 「鶏の旨みたっぷり…!というより鶏そのものを味わっているような…!?」 「なんともプルプルモチモチとした太麺だな!?」 「茶色みがかっていてそばのようですが、弾力ある触感はうどんのようでもあります!」 そんな原田のラーメンですが、シンプルではあるものの芹沢サンたちは麺にもスープにもひたすら仰天することになってしまいます ポタージュよりもさらにネットリとしていて旨味たっぷりのスープ、 そばのようでもありうどんのようでもあり、プルプルモチモチとしていて弾力たっぷりの麺、 「なんだこれは!?」という驚きに満ちていて、それでいて抜群に美味いという、原田のラーメンにはそんな特徴があったみたいですね (驚くべき美味しさと斬新さのラーメンだった…) 「具はなく、タレもかん水も使わず、コシを抑える…か」 「通常のラーメンではありえない試みばかりですね…」 (僕もショックだったけど、芹沢さんはそれ以上だったと思う) そんな原田のラーメンを味わってみて、驚きのあまり激しいショックを受けていたという芹沢サン。 やはり、ラーメンの作り手という同じ立場から見て、原田の存在があまりにも眩しく見えてしまったということなんじゃないでしょうか 自分には思いつかなかった試みを次々と実行し、そして抜群に美味いラーメンを作り出すという原田の手腕に コイツにはかなわないという感覚をヒシヒシ感じてしまったってことなんでしょうか 「うう〜、飲みすぎたぁ。どうなってるんだ原田ぁ…なんなんだよお前はぁ…」 ああ、そして今でも原田の存在が頭に焼き付いていた芹沢サン! この芹沢サンは過去の回想ではなく今の描写なわけですが、たまたま酒を飲みすぎてしまったところ あまりにすごい原田のことが理解できず、「なんなんだよお前はぁ…」と思っていた気持ちが漏れ出てしまったという… なるほど…芹沢サンにとって原田という存在は、 自分なんかよりずっと先を行っていて、理解が及ばないほどに凄い奴っていう それほどまでに大きな衝撃を残した男だったんですね そして今でも芹沢サンはそのことが忘れられないと… なるほど、原田が芹沢サンに与えた影響というのは、計り知れないほどに大きかったんやな 今にして思えば、藤本クンとの対決を通して芹沢サンが言っていたことって、 原田と出会って自分が思い知ったことを語っていたんじゃないでしょうか 「オマエがやってることはいつも既成のラーメンの構造に乗っかって、細部をチマチマ改良してるだけだ。 新しい何かとは、構造を疑い破壊することなくしては生まれないのだ」 っていうこのセリフ、まさしく芹沢サンが原田から味わった気持ちそのものなんじゃないでしょうか 原田と出会うまでの芹沢サンは、既成のラーメンをチマチマ改良することしかできておらず、 構造からして今までとはまったく違うような、新しいラーメンを作り出すことはできていなかったっていう… それを原田に思い知らされたことで、自分も原田に少しでも追いつこうと努力し、 そして藤本クンと出会って、今度は自分が藤本クンに思い知らせる側になったっていう、そんな流れなんじゃないかな いやこの原田編はかなり面白いですね 芹沢サンに非常に大きな影響を与えた人物なので、これまでの芹沢サンの描写を振り返りながら見るのも面白いし 原田もキャラが立ってて興味深いヤツなので、いいキャラが出てきたなって読むのが楽しみになりましたね ぶっちゃけ最近やってたインスタントラーメン編は、途中からかなり迷走してたと思うので、 この原田編で持ち直してほしいところですね。次回に続く! |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第83話 さてらーめん再遊記83話の感想ですが、今回の話は原田が芹沢サンの淡口らあめんを食べているシーンで始まってますね 前回は、芹沢サンが原田の作った斬新なラーメンを食べて仰天していたわけですが、 今回は逆に原田が芹沢サンのラーメンを食べて、果たしてどんな反応をするのか… 「スゲエじゃねえか芹沢!メチャクチャうめえよこのラーメン!」 「そ、そうか」 「鮎の煮干しとはな…これほど深みとキレのあるスープは初めてだ… 特注麺とも絶妙に調和していて、具もうまいし全てに隙がない」 そんな原田の反応ですが、めちゃくちゃ素直に芹沢サンのラーメンを褒め称えてますね 初対面の時はいがみ合っていたので、文句のひとつでも言われるかと思いましたが、 そんな文句なんて一切言う気にならないほど、原田は淡口らあめんを気に入ってくれたようです この場面のめっちゃ力強く淡口らあめんを褒めてくれる原田と、それに対して微笑む芹沢サンのシーンは みごと大当たりやったな! |
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そして次のシーンでは、久々に出てきた小宮山さんに和文が呼び出される場面となっており まるっきりやる気ありそうにねえーー!! そして原田からの誘いに対して、協力することを約束した和文ですが、 |
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これも「豚汁とラーメンを合わせる」という発想から生まれたものでしたが、ただ単に雑に合わせたものではなくて |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第86話 さてらーめん再遊記86話の感想ですが、今回の話は原田の新しい店の方向性をどうするかと話し合う回になってましたね さすがに以前の店のように好き放題やっていては上手く行かないだろうということで、 原田が好きにやれる創作ラーメンは期間限定とし、基本的には万人受けする定番メニューを作っていくべきだと… ふむ、まあ俺が客の立場だったとしても、まずはやっぱり安心できる王道メニューが食べたいですからね わけのわからんアレンジラーメンよりも、まずは地に足のついた王道なラーメンをですね… 「しかし…万人受けする定番ラーメンなんてこの俺に作れるかな…」 がしかし、そういう万人受けするラーメンを作るとなると、途端に自信なさげな反応をしてしまう原田。 うーむ、そういえば原田はこれまで客に受けることをひたすら無視して自分の好きなラーメンを作るというスタイルでやってきただけに、 万人受けするラーメンなんて作ろうとしたこともない男なんですな…となると、原田がどれだけプライドを捨てられるかが鍵になりそうですが… 「そこで大きなヒントになるのが、らあめん清流房の濃口らあめんだと思うんですよ!」 「(ピク…)」 「あれは芹沢さんの理想のラーメンではなかったにも関わらず売上を支え、 それによって淡口らあめんを磨き、様々な期間限定ラーメンを作ることができました!」 って、そんな定番ラーメンのお手本として、「芹沢さんの濃口らあめんみたいなの作りましょうよ!」と言い出した小宮山さん! それ原田にとっては特大の地雷やろ! 濃口らあめんって、原田と芹沢サンと決別するきっかけになった忌まわしきラーメンだというのに! あれ食った時の原田の表情こんなんでしたからね… ひたすらに芹沢サンへの失望と怒りを感じたラーメンであり、いくら世間には受けたとはいえ、 これほど原田が忌み嫌っているラーメンを参考にしろというのは… 「あれを参考にして原田さんも…」 「小宮山ぁ!!」 「え…?」 「芹沢は芹沢!!俺は俺だ!!」 ってうわああああ原田ブチ切れたー!! あかんかったんや!やっぱり濃口らあめんのことだけは軽々しく原田に言っちゃいけなかったんや! これまで原田と小宮山さんはいい感じにやってきましたが、いきなり雰囲気最悪になってしまいましたね… それと今の原田を見ていて思うのは、俺が予想してたよりもずっと真剣にラーメン作りに取り組むつもりなんだなってことですね てっきり俺としては、金でも稼ぐために今度の店はテキトーにやるつもりなのかと思ってましたが 原田の中には今でも譲れない一線があって、その一線を超えてしまうと激しく怒り出してしまうくらい ラーメン作りに対する強いこだわりと情熱が今でも滾っているんですね… なんていうかすごい真面目な奴だよな原田…たとえ万人受けするラーメンでもそれが妥協の産物だったら絶対に許せないってことだろうしな そんな原田が万人受けするラーメンを作ろうと思ったら、一体どんなものが出来上がるのか見ものですが これって芹沢サンが以前から言ってた「万人の形式」に踏み込む話になるんでしょうかね 万人の形式に関しては、この作品を通して芹沢サンが追求していきたいテーマとして掲げているわけですが でもこれまでの話だと、「これが万人の形式だ!」みたいに具体的な成果が出た様子はほとんどなかったわけですよね しかし今回の原田に関しては、「万人受けするラーメンをこれから作る」という風に強い意識を持っており それでいて原田はラーメン作りに一切妥協しない男であり、作中で最高レベルのラーメン作りの腕を持っているわけですから 一体どんなラーメンを作るのかメチャクチャ興味ありますね… 「自分の作品ではなく万人の形式を作る」っていう芹沢サンのテーマにしても、 原田が今まで作ってきたのは自分の作品、しかしこれから作るのは万人の形式っていう風に まさしく芹沢サンのテーマそのものの境遇にいるのが原田だと思うので この原田編はらーめん再遊記においてすごい重要な話になるかもしれませんね…次回に続く! |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第87話 さてそれではらーめん再遊記87話の感想ですが、今回の話は芹沢サンが「麺屋しんかいざん」というラーメン屋を訪れるという内容になってましたね どうやら芹沢サンにとっては以前からなじみのある店らしく、なんならこの店の始まった時期が芹沢サンの店と同じって縁があるみたいです つまり芹沢サンからしたら同期のラーメン屋ってことか。なるほど同期…同期のメンバーね… やめろ今同期のメンバーの話は俺に効く!(えー (看板メニューは鯛だしを使った醤油ラーメンだったな…上品かつ端正な味わいでなかなかの出来だった…) 「醤油ラーメンお待ちどおさま!」 (…なんだ?名前こそ同じだが、見た目が全然違うぞ… 味も別物だ…鯛だしというウリのあった昔に比べて、どこかで食ったような味…) って、そんな麺屋しんかいざんのラーメンですが、昔に比べてすっかり変わってしまっていると語る芹沢サン。 昔は鯛だしという個性を生かしたラーメンを作っていたのが、今となっては個性を捨ててどこかで食ったようなラーメンを作っているという… それだけ聞くと、こだわりを捨てて落ちぶれてしまったラーメン屋のように聞こえますが… しかしこの店、落ちぶれるどころかむしろ大繁盛しており 今のラーメンを求めてやってくる客で店内は溢れかえっていたという… マジか…以前よりも平凡なラーメンを作ることで逆にそれが客にウケたってことか 結局のところ一般人たちが求めているのは、定番のよくある味わいのラーメンであって、変に個性的なラーメンじゃないってことなのか…? まあ俺自身もまさにそういうタイプなんだけど…(えー 今までも感想書きながら俺は定番のメニューを食べて安心したいって何度も語ってきたしなあ。 世間的な需要もやっぱり定番の味の方が高くて、個性的な味っていうのはあんまり求められてないってことか そんな中で原田は個性的な味を極めようとしていた男だから こういった「定番の味で店を繁盛させる」って道とは真逆を行っているわけですよね。 原田自身、前回の話で「万人受けする定番のラーメンなんて俺に作れるんだろうか」って、個性を捨てた定番メニューの自信はなさそうだったし やっぱり原田は今後もとことん個性を貫く方向に進むんじゃないかな それこそが原田の持ち味だろうし、そんな個性を貫いた果てに誰もがうなるような新定番のラーメンを作り上げるって展開になるんじゃないかなと… 「すまん小宮山…ついカッとなってしまって…」 「僕の方こそ、独創性を重視している原田さんに向かって、芹沢さんを参考にしろなどと失礼なことを…」 「芹沢とは昔いろいろあってな…お前らにも悪かった。勘弁してくれ」 一方そのころ原田はというと、前回小宮山さんにブチ切れてしまったことについて「カッとなってすまなかった」と謝罪していました ふむ、こうして自分の非を認めて謝るっていうのは好感が持てますね 原田ってチンピラに見えていいヤツ感がにじみ出てるよな 最初は原田のことうさんくさいヤツだと俺も思ってて、「金のために小宮山さんたちを利用する気なんじゃないか」とか予想してたけど 実際はそんなこざかしいことよりもラーメンへの純粋な情熱で動いてるようなヤツだから、 回を重ねるごとに原田の評価は俺の中で上がっていってますね 「ところで原田さん、今日からいくつかのラーメン屋をリサーチするわけですけど、僕としては… 東京ガストロノメンと麺屋なでしこ!この2店は絶対に押さえておくべきだと思います!」 そんな中、売れているラーメン屋の研究のために、東京ガストロノメンと麺屋なでしこへ行こうと提案する和文! 米倉の店とゆとりちゃんの店じゃないですか!確かに2人とも作中でトップクラスの成功者なだけに 参考になる部分はありそうですよね。特にゆとりちゃんは365日の日替わりで創作ラーメンを出すとかいう化け物みたいなことやってるから 創作意欲の高い原田にはいい刺激になるんじゃないかなと… 「ああ、どっちも行ったことあるよ」 「えっ、そうなんですか?」 「前にちょっと機会があってな…」 ってもう行ったことあるんかい!! てっきりこれから行って、ゆとりちゃんの技術をラーニングする展開かと思ったらなんやねん! それともあれなんだろうか、すでに行ったことがあるっていう原田の口ぶりからして 「あのレベルのラーメンなら俺はいつでも作れるぜ」っていうぐらい もうすでにこの2人の領域を超えているのか原田よ!?原田ってこの漫画の最強ポジションかもしれないから すでにゆとりちゃんすらも超えているかもって底知れなさがあるよな…次回に続く! |
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こうなるとやっぱ芹沢サンしかおらんて! |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第89話 さてらーめん再遊記89話の感想ですが、前回ラストで小宮山さんが秘策として語っていた物件が今回お披露目となりましたね その時の様子がこれですよ、前シリーズのらーめん才遊記3巻のエピソードで |
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・ラーメン再遊記の感想検索でここを見つけたので初コメント 89話なんですけど……実は同じようなことを考えていました…… 原田さん、なんか『「創作ラーメン」の枠』に嵌ってるんじゃないかなって……何となくチラホラそんな節があるんですよね 自分でラーメン界の世論を変えようとする気概に欠けているというか…… 「状況が変わってたら自分なりの万人受けにチャレンジしてみるのも〜」ってつまり自分じゃ状況変えられない、変えるつもりが無い事の裏返しに見えますし…… あと気になるのは原田さんの中の芹沢さんのイメージは「濃口ラーメン」で止まってるから 「淡口・極」も「濃口・解」も知らない、食べてないんじゃないかなって所ですかね 再会のシチュエーションもある意味最悪だったし…… by コロ介 コロ介さんこんにちは、どうやら検索で初めてやってきてのコメントでしょうかね、ありがとうございます らーめん再遊記の感想に共感してもらえたみたいで、原田と芹沢サンのメンタルの違いについて書かれてますね 言われて思ったんですが、原田と芹沢サンってラーメンに対する姿勢がまったく違うんですよね たとえば芹沢サンは自分のことを 「俺は好きなラーメンを好きに作りたいだけのラーメン馬鹿だ!」と言っていたわけですが それに対して原田っていうのは、 「俺にとってラーメンはもう好きとか嫌いとかじゃない…業みたいなもんだ…」と語っていて ラーメンのことをもう素直に好きと言えないような状態になってしまったと思うんですよね これが2人の大きな違いというか、芹沢サンって割といろんなラーメンを美味い美味いって食ったりすることがあって たとえば安物のチェーン店でタンメン食った時や、安物の袋麺でチャルメラ食った時も美味いって言ってたわけですが 原田はこんな風に「このラーメン美味いわ」ってことを全然言えなくなってしまったように思うんですよね どのラーメンを食べてみても「こんなラーメンは気に入らねえな」みたいに、すっかり満足できなくなってしまって 純粋にラーメンを好きだった時の気持ちを取り戻せなくなってしまったという… 昔の原田なら「メチャクチャうめえよこのラーメン!」と素直に言えていたのに 今ではそれが言えなくなるほどに変わってしまったから 「もう原田は介錯してやるしかない」と芹沢サンに言われるようになってしまったっていうことなのかなと… まあ、これだけ熱心に語っておきながら外れてる可能性もあるんですけどね(えー それが展開予想の恐いところだよな…原田のことはかなり頑張って予想したから、せめてカスッてるぐらいには当たっててくれると嬉しいんだけど… |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第90話 さてらーめん再遊記90話の感想ですが、今回の話は原田達のところに芹沢サンがやってくる回となってますね 原田へ引導を渡すという考えがあるためか、ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべながらやってきた芹沢サン。 それに対して原田はめっちゃ嫌そうな顔してますね まあ過去にケンカ別れした身だし、芹沢サンの顔を見るのも嫌だっていうくらい毛嫌いしてるってわけか 「なんの用だ」 「そう怖い顔すんなって。今度、月刊街食通信という雑誌で90年代ラーメンの特集をやるそうでな。 俺や有栖くんも関わることになったんだが…原田、その誌面上で俺と創作ラーメン勝負をしろ」 「なにぃ…?」 「20数年もの間、お互いにモヤモヤした思いを抱え続けてきたわけだが、 つまるところラーメン屋の優劣はどっちが美味いか不味いかだ。白黒はっきりさせようじゃないか」 そんな芹沢サンですが、ラーメン雑誌の企画を利用して俺たちでラーメン勝負しようぜと原田に持ちかけてますね ふむ、原田に引導を渡すためにはまず対決の場を用意する必要があるから、そのために雑誌の企画を使おうってわけか この話に原田が乗ってくれれば、芹沢サンとしてはしめしめといった感じですが… 「なんなんだその子供じみた理屈は?何を企んでるのか知らんが俺は忙しいんだ」 「時間がないなら、新生・麺窟王のラーメンをそのまま出してくれればいい。とうぜん自信作なんだろ?」 「断る」 「いい宣伝にもなるぞ、なにせニューウェイブ系の頂点に君臨するカリスマと、 25年ぶりに復活する天才による因縁の対決だからな」 「バカバカしい。そんな茶番に付き合えるか」 って、まったく芹沢サンの誘いを受ける気がない原田! ここまで相手にする気がないとは!?芹沢サンとしては完全に思惑が外れた形ですな それにしても、「店で出すラーメンをそのまま作るだけでいいんだぞ」と言っても それでも嫌だとまったく作る気がないとは…前々から気になってることなんですけど、原田ってほんと この店でどんなラーメンを出すのかまったく見えてこないですよね そこが原田のことで一番妙な部分なんだよな…もう店を出す寸前まで来てるというのに、肝心のラーメンがまるで見えてこないっていう。 「小宮山はどう思う?」 「えっ?まあ確かに…飲食業界に強い影響力のある月刊街食通信を舞台に、 原田さんが芹沢さんに勝ったりしたら、新生・麺窟王の大きな強みになりますが」 「だろ?もし負けても両者を立ててる記事になるだろうし、メリットは少なくないはずだ」 そんな中、原田に言ってもラチがあかないので小宮山さんへと話を振る芹沢サン。 すると小宮山さんは、「確かにメリットのある勝負ですよね」と、損得からあっさりと芹沢サンの話に賛同してますね これ絶対「小宮山ならこう言うだろう」って見越して話振ったよな芹沢サン…小宮山さんって扱いやすいやつなんやな…(えー 「なんでそうも食い下がる?まさか勝負にかこつけて、俺を裏切った罪滅ぼしでもしたいのか?」 「罪滅ぼしだと?そりゃ、あべこべだ…俺はお前を罰してやりたいんだよ」 「なに…?」 「確かに昔、俺は理想を曲げて妥協し、お前は理想を貫いた。だが結局それからどうなった? 俺は濃口らあめんで稼いだ金で、淡口らあめんという理想を磨き、数多の創作ラーメンをも生み出した。 店は繁盛し天才ラーメン屋と称えられ、尊敬と羨望を一身に集めた。まさに勝ち組だ。 対してお前はどうだ?麺窟王が閉店してからの25年間、女に食わせてもらいながら遊んでただけだろう。 毎晩タダ酒を飲んでは、麺窟王時代の自慢話でもしてたのか?結構なご身分だな」 って、まだ勝負に乗り気じゃない原田に対してめちゃめちゃに煽り始めた芹沢サン! 「25年も無職でタダ酒飲んでただけの分際で何を偉そうにしてるわけ?」 と、原田の痛いところをグサグサと突いていくことに!こ、これは…どうにかして原田に火をつけようと、わざと憎まれ口を叩きまくってるようですな… 「賢明な現実主義が勝利し、愚かな理想主義は敗北した。 結局これが俺とお前の間にあったことの全てだ。 なのにお前は俺を汚い商売人のようにみなし、 自分はピュアなアーティストのつもりでいるようだが…片腹痛い。 お前はただの負け組!ただのクズだ!」 「…芹沢ぁぁっ!!この野郎っ!!ブッ殺してやる!!」 って、そんな芹沢サンからの挑発にキレまくる原田!完全に頭に血が登ってしまった結果、 「芹沢ブッ殺す」という気持ちにかられて、芹沢サンを叩きのめすために勝負を受けることに! 勝負を受けさせることにはどうにか成功しましたが、その代わり原田との関係はますます険悪になってしまいましたな… 「原田さんとそんなことに…」 「ああ…」 「おそらく、つらい役回りになりますね…」 「仕方ないだろう…これは俺がやるしかない」 ともかく原田と勝負する流れを作った芹沢サンですが、わざわざ憎まれ役になり、さらに原田に引導を渡すという役目を担うのは さぞつらいだろうと有栖サンから言われることに。しかし芹沢サンは、「つらくても俺がやるしかない」と覚悟を決めているようですね 芹沢サンがここまでして原田に引導を渡そうとしているのはなんなのか… とりあえず俺の仮説としては、「原田悪人説」と「原田にはもう作りたいラーメンが見つからない説」がありましたが 俺としてはまだどっちの可能性も捨てきれないなぁと思ってるんですよね まず原田悪人説の方は、芹沢サンがあれだけ原田に引導を渡そうとしてることが根拠になりうるというか 「原田はもう悪人だから終わらせてやるしかない」っていう覚悟の行動のようにも見えるし その一方で、原田にはもう作りたいラーメンが見つからない説についても、今回気になるシーンがあったんですよね それが「新生・麺窟王のラーメンをそのまま出すだけでいい」「断る」って原田が勝負を断ってた場面で、 新しい店で出すラーメンをただ出すだけでいいと言っているのに、それすら断るっていうのは 原田はまだ店で出すラーメンが決まってないんじゃないかって思ったんですよね 今までも原田は新作ラーメンについて、具体的にどんなものを作るのかまったく見えてこない状態が続いてましたが 今回もまた勝負を断り続けて、新作ラーメンを作る素振りをまったく見せなかったので 原田には作りたいラーメンが見つかってないんじゃないかなと… ただ、その部分は原田悪人説の根拠にもなるというか、 もしも原田が新作ラーメンなんて作ろうとも思ってない悪人だったとしたら、 やっぱり新作ラーメンの話題をはぐらかして勝負を避けようとするだろうなと思ったので、 本当に原田が何を思ってるのかはまだ俺にもわからない状態ですね いやこの原田編めっちゃ面白いわ いったい原田が本当は何を思っているのかってことが、いい感じに謎に包まれてて その部分をあれこれ考えながら読むのが楽しいっていうかね。正直らーめん再遊記の中でも一番好きなエピソードかもしれん あれだけ迷走してたカップラーメン編の直後にこれが出てくるってすごいよな(えー 一番ダメだと思ったエピソードの直後に一番いいエピソードが出てきたって感じだわ 「ところでニューウェイブ系サバイバーの件だが、あれからどうなった?」 そんな原田の話から話題が変わって、有栖サンにニューウェイブ系サバイバーとやらの話を降る芹沢サン。 どうやら、かつてニューウェイブ系ラーメン屋として繁盛した店が、今どう生き残っているのかということを調査する話のようですね 芹沢サンも有栖サンも、最近はそれをテーマにして調査を進めているようで… 「ふむ…味に関係なく、駅近などの好立地の店は高確率で生き残ってるな。 逆に立地が悪いと、かつて繁盛していた個性的でうまい店でも閉店しているケースが多い…」 「遠方からマニアがやってくるタイプのお店がそうですね。 大抵のマニアは新店嗜好が強く、何回か行った悪立地の店には徐々に来なくなるものですから… 芹沢さんが行った麺屋しんかいざんもそうでしたが、 独創的だったラーメンをオーソドックスな醤油ラーメンに変えるなどして、 周辺住民が普段使いする店に転換することで生き残ったと」 そんな2人の調査の結果、まず第一に言えることは 立地の悪い店はどこも潰れてるということで 駅から遠かったり立地が悪いと、物好きなマニアがやってくることはあっても、やがてそれは続かなくなってしまうようです そんな状況になってしまった場合、マニア受けする個性的なラーメンよりも 周囲の住民に受けるようなオーソドックスなラーメンを作らないと生き残れないと…ちょ、ちょっと待ってくださいそれって モロに原田達の店にぶっ刺さる話じゃないですか!? なにしろ原田達がやろうとしてる店って、駅からクソ遠くて立地悪いわ、マニア受けしかしない個性的なラーメン作ろうとしてるわって モロに店が潰れる条件をいくつも満たしてるような状態やで!? やっぱ小宮山さんが持ってきたのはクソ物件だったんか!?(えー そして今回ラストシーン、「今の時代って型にはまることの方が大事なんじゃね」という一言をつぶやく芹沢サン。 そんな一言を言いながら何か気づいたようで、もしかしてこの発想が原田とのラーメン勝負につながるってことでしょうか やたら個性的なラーメンを作ろうとする原田に対し、芹沢サンはあえて型にはまったラーメンで勝負するみたいな… 一体どういう結果になるんだろう。早ければ次回あたりもうラーメン勝負が始まるんでしょうかね?次回に続く! |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第91話 さてらーめん再遊記91話の感想ですが、今回の話は店の開店準備が進む中で、肝心のラーメンはどうなのかと小宮山さんが尋ねる展開となってますね |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第92話 さてらーめん再遊記92話の感想ですが、今回の冒頭は原田と親しい柴崎さんが原田について語ってる場面から始まってますね それによると、なんと原田は店を復活させようとしては挫折することを25年間もひたすら繰り返していると… マジかよ復活しようとしたのは今回が初めてじゃなかったのか!?何度も何度も同じように失敗してるっていうのは予想してなかったな 「ここ10年ほどは私もその顛末に立ち会ってきましたが… 今回原田がその気になったのは、東京ガストロノメンと麺屋なでしこという 二軒のラーメン屋に行ったのがきっかけなんです」 『びっくりしたぜ!二軒とも実験的で尖った創作ラーメンを出してんのに大繁盛してるんだ! あんな連中が現れてくるとは、ようやく時代が俺に追いついてきたんじゃねえか?』 「と、今こそ麺窟王の復活の時だと張り切りだして…」 さらに今の原田がやる気になった理由は、米倉の店とゆとりちゃんの店に行ってメチャメチャ感動したからだと… マジかよ原田のやつ、あの2つの店のことそんなに好きだったの!? 何話か前にその2つの店について語った時は、まったく興味なさそうなツラをしてましたが これ必死に興味ないフリしてただけってこと!?(えー 「あの2軒をそこまで評価してたんですか…」 「僕、原田さんから行ったことあるとは聞いてましたけど、あまり話したがらなくてさほど評価してないのかと…」 「ひねくれ者の見栄っぱりですからね。他のラーメン屋さんに触発されたなんてきっと言いたくなかったんですよ」 そして原田が必死に興味ないフリをしていた理由については、「ひねくれ者の見えっぱりだから」と説明する柴崎さん。 マジかよ原田、あんな無気力そうな顔をして一生懸命見栄を張ってたんやな…(えー そういえば原田のやつ、新作ラーメンの進み具合は大丈夫かと聞かれた時も 「アイデアの100や200はとっくに思いついてる」とか強がり言ってましたっけ あれとかまさに見栄っぱりな部分そのものだったんや! 「で、原田は小宮山さんに協力をお願いしたわけですけど…実はこれっていつものパターンなんです…」 「え?」 「再起を決意してどなたかに協力を仰ぐと、みなさん天才の復活だと大盛りあがり… でも土壇場になると、あの人はいつもある理由から投げ出してしまうんです」 「ある理由…?」 「原田はずっと麺窟王が閉店した日の最後のラーメンを超えようとしてきましたが… いつもそれは果たせず、今回もまたダメだったんでしょうね…」 そして原田が失敗するいつものパターンとは、協力者に頼んでワイワイ盛り上がりながら復活を目指すものの かつて店を畳んだ日に作った「最後のラーメン」だけはどうしても超えられず、いつもそこで挫折してしまうと… なるほど、ここだけは俺の予想合ってましたね 原田の中に最後のラーメンを超えられるようなアイデアはないんだろうっていう。とりあえずそれが合ってたのは安心だわ 「あの、ちなみにその最後のラーメンとは一体どんなものだったんですか?」 そしてここで、原田の作った最後のラーメンが一体どんなものだったのかと触れられていくことに。 俺もそれずっと知りたかったけど、あえて語らないのかなと思ってたから、今回いよいよ明かすことになったのは驚いたな まず見た目についてはこんなような…ってなんやこれ!? |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第93話 さてらーめん再遊記93話の感想ですが、今回の話は行方をくらました原田が近所の店で麻雀をやっていたとバレる内容となってましたね ラーメンのことで悩んでるのかと思ったら麻雀やって遊んでたのかよ!何をしとんじゃいお前ってやつは! そんないい加減な原田に小宮山さん達はカンカンに怒ってますが、そうやって怒られると「悪かったよ…」と反省した様子になる原田。 なんていうか、こうやって反省した感を出されると、もしかしたらまともな奴に戻れるんじゃないかって ちょっと期待感を持っちゃうのが余計タチ悪いですよね(えー いっそのこと、反省せずに開き直るようなクズだったら「あいつはもうダメだな」ってきっぱり見捨てられるものを 原田って完全なクズじゃなくてちょっと反省したりするから、ほっとけない奴って感じで見捨てられないというか… こういうところがヒモとして生きる秘訣なんだろうな…(えー 「すまん。こんなことに巻き込んでしまって…お前たちには本当に申し訳ないことをした」 そしてさらに反省の言葉を口にして小宮山さんたちに詫びる原田。 原田め…こうやってまた「ほっとけない奴」みたいな雰囲気をビンビンに出しやがって! いっそのことクズだったらさっさと見捨てられるものを!(えー なんていうか、芹沢サンが「原田には俺が引導を渡すしかない」って言ってたのも、なんだかわかる気がするな… そんな原田ですが、「原田が見つかったら俺の店に連れてきてくれ」と芹沢サンに言われていたために |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第94話 さてらーめん再遊記94話の感想ですが、前回芹沢サンの出したラーメンについて 「食ってられるかこんなもん!」と原田が激怒した理由が明かされる回となってましたね そんな怒りの理由とは「スープにたっぷりと化学調味料なんか入れやがって!」ということだったという… か…化学調味料!ここで出てくることになるのか! 料理漫画において化学調味料と言ったら、やけに忌み嫌われていて執拗に叩かれてきたことで有名ですよね 化学調味料なんて使った料理人はもはや罪人のようなものみたいにボコボコに言われまくるっていう… 俺としてはそういう風に化学調味料が叩かれてる姿っていうのは Vチューバーが過激なアンチに叩かれてる時と同じ気分になるっていうかな…(えー 「なんでそこまで執拗に叩く必要があるわけ?」っていうぐらい叩かれすぎだと思うんだよな そんな叩く側に原田も参加していたというのは残念ですよ。お前もVチューバーアンチだったのか原田よ(えー 「あんなもんならいくらでも作れるぜ!化調入りラーメンで勝負とは俺をナメてんのか芹沢ぁっ!! 昔、化調をどっさりブチ込んだラーメンを「舌バカどもが大好きなやつ」とあざ笑ってたのはお前じゃね―か!」 「フフ、君子豹変というやつだ」 「なにぃ!?」 そして怒りが収まらない様子で芹沢サンに詰め寄る原田ですが、芹沢サンは動揺する様子もなく涼しい顔をしてますね それにしても原田のやつ、「こんなラーメンで勝負とは俺をナメてんのか!」ってブチ切れてますが お前そもそも勝負のラーメンすら作らずに逃げ出したくせに偉そうなこと言うなや!(えー せめてラーメン作ってから言えや!原田のやつ自分が「逃げて捕まった負け犬」だってことをわかってるんだろうか 「昭和の時代、大半のラーメンは麺もスープもお粗末なもので、 味の決め手は化学調味料というまさにB級グルメだった。 それが90年代に入り、食材や調理法にこだわることで化調に頼らなくなり、ラーメンは大きく進化した。 しかし今や、無化調にこだわる意味がどれほどあるだろうか?」 「あん?」 「化調は体に有害だという誤解や偏見は未だにはびこっているが、安全性での問題はない。 あと、昔からよく「化調を使うとみんな同じ味になってしまう」と言われるが、これも単なる言いがかりだ。 そういう連中は、化調入りなら醤油ラーメンでも味噌ラーメンでも同じ味に感じるのか?ありえないだろう。 旨味の塊である化調はむしろ積極的に活用すべきだ」 そしてこれまでのラーメンの歴史を振り返りながら、化調に対する考えを語る芹沢サン。 どうやら化調がそもそも叩かれる理由になったのは、昭和の時代に ロクな工夫もなく化調だけに頼ったラーメンがはびこっていたからっていうのが大きいみたいですね しかし長い時間をかけてラーメンもずいぶんと進化し、さまざまな工夫がされるようになったことで 「化調に頼らないラーメン」が作れるようになり、さらに言えば 「化調を効果的に活用したラーメン」も作れるようになったと芹沢サンは考えているようです そういう化調を効果的に活用したラーメンと言えば、以前のシリーズで ゆとりちゃんのママが作ってたことがありましたね そう、ゆとりちゃんとママとのラーメン対決の時に、ママが出してきたものが化調を効果的に使ったラーメンであり この時すでに「化調を使うことは悪いことではない」ってことを作中で語っていたんですよね 芹沢サンもまた、その考えは同調していて 「自分も場合によっては使う可能性がある」という風に語っていたわけです そういう「化調を使う可能性がある」と以前に言っていたのを 実際に使ったのが今回のラーメンだったっていう風に 以前からの読者は「ついにあの伏線回収が…!」って感じるラーメンでしたよね 「原田、かつて俺たちはどうして独創的だったり無化調だったりにこだわった? とびきり美味いラーメンを作りたかったからじゃないのか?」 「…」 「それらは手段でしかないのに、お前の中では目的化されて身動きがとれなくなった。 お前はもっと独創的なものではなく、もっと美味いものを目指すべきだった。 そして美味ければ、それが化調たっぷりのラーメンだろうが構わないはずだ」 「あ、あんなラーメンでいいというのか!?」 そして芹沢サンいわく、目指すべきものは美味いラーメンなのであって、 独創的だの化調が入っているかどうかだの、そんなことは関係ないと語ることに。 なんだかちょっと分かる気がするなぁ。さっきVチューバーのたとえを出しましたが 俺はネットの動画というのは面白いものを目指すべきなのであって それがVチューバーだろうが生身の配信者だろうが構わないと思うんですよ Vチューバーがどれだけ出てこようが面白いならそれでいいと思っていて Vチューバーへの偏見で「出てきただけでぶっ叩く」とか、そんなことはバカげてると思うんですね ラーメンにしても、化調を使っていようが美味いならそれでいいってことで 化調への偏見で「使われただけでぶっ叩く」とか、そんなことをはバカげてるということなんでしょう 「あれだけ自由なラーメン作りをしていたのに、独創性に呪縛されて自由を失ってしまったとは皮肉だな。 俺は今や、化学調味料を喜んで使えるほどに自由だ」 「う…」 「ラーメンへの情熱さえ失っていなければまだ救いはあるのではないかと思ったが、 何も作れず逃げ出したことでよくわかったよ。 お前はエセ夢追い人の中高年フリーターどもと一緒だ。 歳も歳だし必死になって夢に取り組むべきだろうに、のんべんだらりと暮らしている。 とっくに落伍し夢を諦めているのに、単なる中高年フリーターの自分を受け入れられず、 いくつになっても夢を追い続ける永遠の少年を気取って、せこいプライドを守っている」 「や、やめろ…」 「挫折の繰り返しでラーメンへの情熱などすっかり冷め、 最後のラーメンを超えようと悪戦苦闘する天才を演じ続けてきたんじゃないのか」 「やめろって言ってるだろう!」 「数年おきに繰り広げられる復活劇は、信者たちに忘れられないためのパフォーマンスってとこか」 ああ、そして原田に対して「お前はダメ人間なんだよ」という事実をグイグイとつきつける芹沢サン! え、えぐい…芹沢サンの言っていた「引導を渡す」っていうのはこういうことだったのか 自分がダメ人間という事実から目をそらしてきた原田に対し、「現実見ろよ」と現実をとことん突きつけるっていう そのためのラーメン勝負だったんだな… な、泣いちゃったー!!原田のやつ泣いちゃったよ! 芹沢サンの言いようがあまりにも効きすぎてしまったのか、「俺は何もできないクズなんだ…」とボロボロ涙を流すことに! まさかこんなことになろうとは…俺としては正直ちょっと胸が痛むところあるな なんでかって言ったら、原田の雰囲気ってゲーセン育ちの格ゲーマーに似てるんだよな(えー そういう格ゲーマー達もちゃんと就職しないでゲーセンで遊んできた奴ばかりだから、 もしもプロゲーマーって制度がなければ今ごろ中高年フリーターになってたんだろうなって奴が多いし ぶっちゃけダメ人間なんだけど、でもゲームをやらせたら俺たちなんかより遥かに上手いっていう特徴があって ダメ人間な終わってる性格っていうのも、配信者としては面白かったりで、長所として使えることもあるっていうかな… そう考えたら原田お前配信者向いてるんちゃうか?(えー ダメ人間だけどラーメン作りは常人なんかよりはるかに上手いし、終わってる性格も面白く見せたら配信で受ける可能性あるで? いっそのことラーメン系Vチューバーとしてデビューしたら?(えー 考えてみたら和文も配信者として成功してるわけなんだし、まずは和文とコラボして同接稼ぎをしてだな… いやすいません、最近配信に毒されてるんで、油断するとこういう妄想が出てきちゃいますね…次回に続く! |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第95話 さてらーめん再遊記95話の感想ですが、冒頭の場面は原田が泣きじゃくりながら芹沢サンの店を去る場面から始まってますね なんてこった、前回芹沢サンからこっぴどくダメ人間っぷりを指摘されたのがあまりにも効いてしまったんや! まさかこんなに子供のように泣きながら去っていくなんて、こうやって本心をさらけ出してわんわん泣いても原田はやはり 「フーースッとしたぜ」って復活するエシディシのようにはいかんかったか…(えー 「もう原田さんの才能は枯渇しているんじゃないかとは思ってましたけど… ラーメンの情熱をも失い、あそこまで無残なことになっていたとは…」 そんな原田の姿を見て、「才能が枯渇して情熱をも失い無残なことになった人」と語る有栖サン。 そ、そんな…あんたとんでもなく容赦ないこと言うんやな!?(えー そこまで言うかオイ!?才能も情熱もなんにもなくなった奴ってそんな…いくらなんでもそこまで言わんでも… 「ラーメンに限らず、あらゆるジャンルでよくあることだけど…大きな才能の持ち主が若くして凄い仕事をやり遂げる。 しかしどんな天才にも旬というものがあり、ピークの季節が過ぎ去ると… もっと凄いものを作ろうとしても作れず、スタンスを変えずにいると悩むばかりで何も作れなくなる… そして時間だけがむなしく過ぎ、残っていた才能もどんどん失われていく… なぜなら才能とは生モノだからね。努力して身につけた技術はそうそう腐らないけど… 才能は思慮深く扱ってやらないと歳月とともに腐り、朽ち果ててしまう。 原田さんはこういう天才の典型的な落とし穴にはまっているように思えたんだ」 そして「才能とは生モノである」ということを語り、注意深く扱わないとみるみる腐ってしまうと語る有栖サン。 才能とは生モノ…うーん…正直その感覚はよくわからんな…(えー 才能って、漫画の中とかではよく使われる言葉だけど、現実で才能を感じるような出来事ってほとんどないというか 才能うんぬんよりその人が今までどんな経験をしてきたのかってことの方がずっと大きく感じるから 人の才能の扱い方について語られても、そもそも人の才能とかあんまり感じないからわかんねぇ…って気持ちになっちゃうな 「まだ原田に情熱が残っていたなら、店作りを助けたりもしたかもしれないが… 才能も情熱も完全に枯渇しているとわかったからには、 ラーメンの道をきっぱり諦めさせ、麺窟王の呪縛から解放してやるのがヤツのためだ」 そして芹沢サンとしても、原田に対する評価は「才能も情熱も完全に枯渇した男」とのことで あんたら本当に容赦ないこと言いまくりやな!?もう少しこうなんというか、手心というか…(えー 確かに原田はダメ人間だなとは思うけど、才能も情熱も完全に枯渇したっていうのは言いすぎというか 俺としては原田って、情熱の火がまだくすぶってる状態だと思うんだよな… 何かのきっかけで火がつくんじゃないかとか、まだ原田にもできることはあるんじゃないかとか そういう風に考えてしまうんですが… そんな中、原田のことを「あいつはもうダメだ」と言っている芹沢サン達の話を聞きながら、 「でも…」と何か言いたげに今までの原田の姿を思い浮かべていた和文。 か、和文お前やはり…原田のことを見捨てられないってことやな!?やっぱそうだよな!? 原田ってやっぱり完全に見捨てるにはちょっともったいない奴って感じあるよな!?この回想シーンはそういうことだよな!? 原田のことを見捨てずになんとかするルートがあればいいんだが… そして次の日、小宮山さんの職場の女性陣たちも今回の話を聞くことになりますが そして店の様子を見てみると、なんと働いていたのは和文と小宮山さんの職場の女性陣でした |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第94話 さてらーめん再遊記94話の感想ですが、まず扉絵を見てみると颯爽と厨房に立つ原田の姿が描かれてますね ちょっと待ってこの原田めっちゃカッコよくね!?なんかデキる男感が半端ないんだが!? 前回の話で言われていた才能も情熱も枯渇してもうなにも残ってないダメ男なんていうのは、やっぱりミスリードだったのか!? 気になる本編を見ていくと、前回ラストで和文たちが生姜焼きラーメンを再現して店で出していると知った原田は、 すぐさまその味をチェックし、「お前ら作り方が甘いんだよ」とばかりに 自らが厨房に立って手本を示すことになります 「や、やっぱりダメでした?原田さんのラーメンを思い出しながら僕が味作りをしたんですが…」 「スープ・麺・具は及第点だが仕上げがなってない」 「と言いますと…?」 「その前に、なんでこんなことになってんのか教えてくれよ」 「すいません勝手な真似をして…すべては僕が言い出したことなんですが、 この前芹沢さんは、原田さんのことを情熱を失い天才を演じるだけになっているとおっしゃってましたよね。 でも麺窟王の復活に向けてやる気満々だった原田さんを思うと、すべてが演技だったなんて僕には思えなくて… 心の奥ではまだラーメンへの情熱がくすぶってるんじゃないか、 それが原田さんの言ってた業ってことなんじゃないかって思ったんです」 そして手本のための作業を進めながら、和文から事情を聞き出すことにした原田。 それによると、やはり前回の「才能も情熱も枯渇したダメ男」という話に和文は納得できておらず 原田の中にはまだラーメンへの情熱がくすぶってるんじゃないかと思って、それに火を付けるためにこの店を再開したという… 来ましたよ!情熱がまだくすぶっているというこのワードが!これってまさに 俺が前回の感想で書いたやつや!! そうだよな!?やっぱりそういうことなんだよな!? |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第97話 さてらーめん再遊記97話の感想ですが、扉絵を見てみると 前回の扉絵に引き続き、凛々しい表情の原田が描かれていますね おいおい原田のやつ、前回と今回で急激にカッコよくなりすぎだろ!少し前までは 情熱も才能も完全に枯れ果てた単なる負け組のヒモ男とか言われてたのに!(えー この扉絵からは、そんな情けない雰囲気はまったく感じられませんな…むしろ一流のラーメン屋としての顔つきに見えますが、果たして… 「原田さん!生姜焼きラーメン最高でしたよ! グルタくんが食材レベルをアップさせたこともあって、この前よりさらに美味しくなっていて…!」 「僕が町中華で食べたことのある生姜焼きラーメンは、ラーメンに生姜焼きを乗せただけの単なるアイデア料理でしたが… 原田さんの手にかかると、両者が絶妙に融合し、かつてない魅力的な麺料理として成立していると思います」 「フフ…あんなお遊びラーメンをそこまで持ち上げてくれるとは嬉しいね」 そして本編ですが、前回原田の生姜焼きラーメンを食べたことで小宮山さんと有栖サンがそのベタ褒めしている場面から始まってますね 「この前よりもさらに美味しくて最高だった」「かつてない魅力的な麺料理」と、2人とも絶賛してくれていますが、 しかし原田からしたら「あんなお遊びラーメンをそこまで持ち上げてくれるとはね」と、いまいち喜ぶ気にはなれないようです うーむ、原田にとってはあくまでもお遊び気分で作ったものだから、認められても困るってことか… ただ俺としては、その言葉を聞いて思ったんですけど、原田に今まで足りなかったものって そういうお遊び気分なんじゃないのかなってことなんですよね というのも、今まで原田ってラーメンのことを重く考えすぎていたというか、そのせいで身動きが取れなくなっていったように思うんですよ そういう原田の重たい考えを象徴している言葉っていうのが 「俺にとってのラーメンは業みたいなもんだ…」って一言だと思うわけで 「ラーメンは業だ…」なんてそれもう明らかに重く考えすぎだろ! それがこれです。初めて原田が生姜焼きラーメンを披露した時に、 「原田が今まで作ってきたのは自分の作品、しかしこれから作るのは万人の形式」という形で |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第98話 さてらーめん再遊記98話の感想ですが、今回から新章突入ということで 冒頭から初めて見るキャラクターが登場してますね 杉井さんという名前のキャラのようですが、出てきた途端に芹沢サンが 「おおっ杉井さん!」と喜んで出迎えており、芹沢サンとはだいぶ親密な仲のようで… 「麺屋・炎志の杉井社長と芹沢さんがあんなに仲が良かったとは意外でしたね」 「ん、そうか?」 「正直、麺屋・炎志グループはコスパ重視で味は平凡という、らあめん清流房グループとは対極の存在なので…」 「杉井には恩があるんだよ」 そんな杉井さんですが、どうやら炎志というラーメン屋を経営している社長のようで、店の方向性としては芹沢サンと正反対のようですね 炎志のラーメンの味はぶっちゃけ平凡で、あまりコストをかけずに安い値段で提供しているという… そんな風に目指すものは反対ではあるものの、杉井さんに対して芹沢サンは恩があるとのことで… と、ここから「恩」について説明する回想シーンが始まることに。 今から何年も前、芹沢サンが麺用の粉を発注していた業者がミスをしてしまい 芹沢サンの店で使う粉が足りなくなってしまったことで、 「おいおいどうしてくれるんだよ」と芹沢サンが業者に不満を漏らしていたという… 『あのー、今のお話聞いちゃったんですけど…』 『ん?』 『その粉って、ウチでも使ってるやつですよね?その分をらあめん清流房さんに回してくださいよ!』 『ええっ!?そ、そうしてもらったら助かりますけど…炎志さんの方は…』 『そこそこ似た麺さえ作れれば大丈夫です、ウチは腹いっぱい食えれば細かいこと気にしないお客さんばかりですから!』 って、なんとその時、たまたま話を聞いていた杉井さんが 「どうぞウチの分の粉を使ってください!」と、同じ粉を自ら差し出して芹沢サンを助けてくれたという… というのも、炎志で作っているラーメンは、芹沢サンのラーメンほど味にこだわりがないので いつもの粉が使えずに麺の味が落ちたとしても、多少のことなら融通が効くだろうと考えたようですね ともかく、この杉井さんの申し出に芹沢サンはたいそう助けられる結果となり、 後日あらためて杉井さんにお礼を言いに行ったという… 『杉井さん、この度は本当に助かりました』 『いえいえ、らあめん清流房ファンの私としては、お役に立てて嬉しい限りですよ!』 『えっ、ファン?』 『実は私、炎志の開店当初はニューウェイブ系の創作ラーメンをやろうとしてたんです。 でも不器用で大雑把な性格なもんで、詰めの甘いお粗末なラーメンしか作れなくて… 生きていくためにニューウェイブ路線はきっぱり諦めて、安くて味そこそこのラーメンに切り替えたんですね。 そうしたら割とうまくいって…私のような二流は質より量で勝負するしかないんです、 でも芹沢さんは質も量も超一流じゃないですか。ずっと尊敬してますし、応援したいと思ってるんですよ!』 そんな杉井さんですが、単に見ず知らずの相手として芹沢サンを助けたわけではなかったようで、 「超一流のラーメンを作っている凄い人」という風に、芹沢サンのことを尊敬していたようですね というのも、杉井さんはハイクオリティな路線のラーメン作りに失敗してしまい、やむなくコスパ重視で平凡なラーメンにシフトしたという経緯があるらしく 自分の行けなかった道を芹沢サンには進んでもらいたいっていうような気持ちで、芹沢サンを応援したいと思ってくれているようですね 「杉井はその言葉通り、ずっと俺のことを応援してくれていてな。 俺が初めてテレビの情報番組に出れたのも杉井の紹介だったし、ラーメン関係のイベントにもよく誘われた。 人手不足で困った時には、炎志から人をまわしてもらったこともある。 あいつは…本当にいい奴なんだよ」 って、そんな杉井さんに対して、心から感謝しているような雰囲気で「本当にいい奴だ」と語る芹沢サン! まさか芹沢サンがこんなにも心を許している相手がいたとは! これまで芹沢サンの古くからの知り合いって、何かしら揉めてるような相手ばっかりだったから そういった揉め事もなく素直に付き合える友人のような相手っていうのは、相当珍しい気がしますね ともかく芹沢サンにとって杉井さんはかけがえのない友人であり、 「近いうちにまた飲みに行こう」と約束して、その日は別れたわけですが… プルルルル プルルルル 「もしもし?……えっ……」 う…うわああああああ!! なんと芹沢サンと別れて間もなく、杉井さんは不慮の事故によってこの世を去ってしまい 芹沢サンは「杉井さんが亡くなった」という連絡を聞かされて大きなショックを受けることに! ほんの少し前まであんなに元気だったのに、突然亡くなってしまうなんて… 本当に良い奴と思っていた友人を失ってしまい、 「また飲みに行こう」って約束も永遠に果たされなくなってしまったとなると…芹沢サンも相当ショックだろうな… いやあ…今回のエピソードを見ていると、俺としては格ゲー界のなないのことを思い出してしまうな… 格ゲー界のなないって、格ゲーのプレイヤーの中でもすげえ良いやつで、実況とか解説とか色々と貢献してくれていて ホロライブのことも大好きで、戌神ころねのコーチとして熱心にスト6を教えたりして、多分はじめてホロライブのメンバーと格ゲーを繋いだ人だったんですよ そのなないですが、今から1年前にEVOっていう海外の大きな大会に飛んで、 現地から生配信して、元気よくEVOの様子を日本の俺たちに伝えてくれていたんですが EVOが終わって日本に帰国した途端に急に心不全で亡くなってしまったっていうね… あれは本当にショックだったなあ…なにしろ亡くなる直前までなないの元気な姿を生配信で見ていたわけだから それが突然亡くなってしまったなんて、急になんでそんな…って気持ちの整理が全然できずにとにかくショックでな… 多分、今回の芹沢サンもそれと同じ気持ちなんじゃなかろうか。杉井さんの死を聞かされて相当落ち込んでるだろうと思うわけですが これだけ重苦しい状況から、この章はどんな話が展開されていくのか…次回に続く! |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第99話 さてらーめん再遊記99話の感想ですが、今回の話は亡くなった杉井さんの葬儀に芹沢サンが参列するという内容になってましたね ってどんだけテキトーな名前のつけ方してんねん!!(えー |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第100話 さてらーめん再遊記第100話の感想ですが、今回は100回記念ということで巻頭カラーでの掲載となってますね 100回ってずいぶん長く続いたなぁと思いましたが、「いまだ旅の途上」って書くぐらい まだまだ今後も続けていくモチベーションは高いみたいですね。俺としても好きな漫画なので、できるだけ続いてほしいところです そして本編の内容についてなんですが、前回登場した麺太郎、汁二郎、具三郎について詳しく語られる回となってましたね どうやらこの三兄弟はそれぞれ性格に特徴があるようで 長男の麺太郎は真面目で保守的な性格、 次男の汁二郎は自信満々で挑戦的な性格、 三男の具三郎は穏やかで控えめな性格をしているようです 「これが我が社の経営状況なのですが…なんとか利益は出ているものの、 いつ赤字転落してもおかしくない低空飛行状態です。生前の父がよく言っておりましたのは…」 「早急に対策を打たないとマズい状況になるだろうということです!」 「(ムッ)」 「私には父のやろうとした見当がついていますので、それを述べさせていただきます!」 「おい汁!勝手に父さんの代弁者ヅラをするなよ!」 「フン、一番お父さんのイズムを受け継いでいるのは俺なんだから構わないだろ」 「寝言を言うな!何も分かってないくせに!」 「なにぃ!?」 「ちょ、ちょっと、麺にいも汁にいも落ち着いて…」 「「具は黙ってろ!」」 って、会社の状況について話そうとしていたはずが、みるみるうちに兄弟ゲンカが始まってしまいます どうやら麺太郎と汁二郎はメチャメチャ仲が悪いみたいですな…麺太郎が喋ってるところに汁二郎が出しゃばってきたり、 「父さんのことを分かってるのは俺だ」「黙れよ何も分かってないくせに」と言い合いを始めたり、そうとう険悪な仲のようです しかもこの2人で亡くなった父親の後継者争いもしていて、何から何まで争い続けているという… もうこうなると具三郎が後継者でいいんじゃね?(えー 麺太郎も汁二郎も血の気が多すぎるぜ…ここは具三郎を後継者にして穏便な雰囲気作りをだな… そんな中、3兄弟のことはいったん置いといて、店の状況を確認しにやってきた芹沢サン。 炎志のラーメンはしばらく食べていなかったようで、どんな味だったかその確認も兼ねているようですが… (人の入りはまあまあというところか…ここのラーメンを食うのは何年ぶりだろうな) 「炎志ラーメンおまちどうさまでした!」 (相変わらず可もなし不可もなしのラーメンだな… 唯一の特徴と言ったら揚げニンニクぐらいで、それもどうということもない。 ハッキリ言ってこれより美味いラーメンは今も昔も山ほどある。 にも関わらず、麺屋炎志グループは20年以上も生き残ってきた…その最大の原因は…) そして炎志のラーメンを実際に食べてみたところ、「可もなし不可もなしで別にたいして美味くない」という印象を受けていた芹沢サン。 まあ炎志のラーメンはそんな感じだと以前から言われてましたからね…ただ、それだけ味が微妙な割に 20年以上も生き残ってきたっていうぐらい、客に愛されているのが炎志という店のようですね この日にしても「まあまあ客が入ってる」とのことだし、けっこう根強い人気があるみたいだから 炎志のラーメンをどう変えていくかっていう判断は難しいところだと思うんだよな… 下手に手を入れてガラリと変えてしまったら、20年以上も通ってくれている客たちを裏切ることになりそうな… 「芹沢さん、昨日は妙なことになってすいませんでした」 「麺太郎くん?キミら兄弟はもっぱら経営面に携わっているのかと思っていたが、現場に顔を出したりもするんだな」 「時間が許す限り各支店で働くようにしています。 現場をしっかり把握してないと経営を考えることはできないというのが父の教えですから」 「ふむ」 「もっとも汁二郎はほとんど店に顔を出したりはしませんけどね!」 ってそんな中、社長候補の身でありながら、他の従業員と同じように店で働いていた麺太郎。 現場のことを把握すべきという父親の教えによってそうしているようですが、確かにそれは感心ですね というのも、現場の従業員からすると社長とか経営層の人間ってどこで何やってるか知らない人たちなんだよね 働いてる場所も違うから顔を合わせる機会なんてないし、「経営層の人?いや知らねぇっす」みたいに 誰が何やってるのかも知らないぐらいに関わりが薄いっていうかな… それだけに、積極的に現場に顔を出して関わりを持とうとする麺太郎の行動っていうのは感心だなと思いますね 一方で、汁二郎はそんなことに興味がないようで、汁二郎が社長になったら現場から「誰こいつ」って言われそうだな…(えー 「しかも汁二郎はとんでもないことを言い出しまして」 「とんでもないこと?」 「全メニューを完全リニューアルするというんですよ!」 「ほお…」 さらに汁二郎は、炎志のメニューすべてをリニューアルするという大それたことを考えているようです おいおい汁二郎よぉ!ついさっき俺がヘタにメニューを変えたら今までの客を裏切ることになるって言ったばかりじゃねーかよ! 汁二郎はアカンな!あいつ社長にしたらダメだわ!(えー となると麺太郎が社長かって思いますが、ただ麺太郎は単体で見るといいやつそうなんだけど 汁二郎のことをやたら目のカタキにしてるのがな…あんだけ血の気が多くて言い争いが絶えないってなると、トラブルが多そうでどうも不安というか… そうなると俺的にはやっぱり、具三郎を社長にするっていうのが優先度高い気がするんだよな 具三郎は穏やかで少なくとも余計なトラブルを生むことはないから、俺だったら一番具三郎に期待したくなるな そのへん芹沢サンはどう判断するのか気になるところですね…次回に続く! |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第101話 さてらーめん再遊記101話の感想ですが、前回ラストで語られた 汁二郎の「全メニューをリニューアルする」という案について麺太郎が大反対するという場面で始まってますね 麺太郎が大反対している理由としては、全メニューをリニューアルなんてしたら今まで来ていた常連さんまでみんな来なくなるからという… やっぱ麺太郎なんだよなぁ(えー やっぱ汁二郎よりも麺太郎ですよ!俺はこの麺太郎の考え方に全面的に同意というか 前回の俺の感想でも「メニューをガラリと変えてしまったら、20年以上も通ってくれた客たちを裏切ることになる」と書いたくらいなので この考えは今回の麺太郎と完全に一致してますよね。やっぱ麺太郎だよ麺太郎!汁二郎はおとなしく従いな! 「じゃあ麺太郎くんはどう立て直したらいいと思う?」 「僕はまず、コスト的な無駄を洗い出し削ぎ落とします。それにあたって一番に取り組むべきはDX化かと。 お客様が席でセルフオーダーできるタッチパネル式タブレットの導入は必須と考えます」 そんな中、麺太郎の改善案を聞くことになりますが、まずやるべきなのはDX化だと言ってますね DX化ってなんや…?と思いましたが、タッチパネル式タブレットの導入と言ってることからデジタル的な改革をするってことでしょうか タブレットの導入か…あれって店側の理屈は知らんけど、客側の目線で言わせてもらうと なんか使いづれーんだよなー(えー というのも、店によってはタブレットの充電切れトラブルがあったり 食べたいメニューが画面のどこにあるんだかよくわからなかったり、いまいち不便に感じるっていうかな… 俺としてはデジタル化っていうと、タブレットより感心したのが ファミレスで料理持ってくる猫ロボなんだよな いやマジで、この猫ロボ結構すごくないっすか?初めて見た時は「店にこんなロボが!?」ってビックリしたし ちゃんと配膳してることにも感心したし、猫ロボだから見た目も可愛らしいし これは画期的だなぁってすごい感心したんだよなあ。やっぱ猫ロボだよ猫ロボ!(えー 「そのように経営のスリム化も進めつつ、売上を上向かせる新メニューも投入する予定です」 「新メニューとは?」 「塩ラーメンです!生前の父にこんなことを言われました…」 『ラーメン屋は醤油、味噌、塩の3つが揃ってこそ完成されたと言える。しかしウチには塩ラーメンがない。 いいか麺太郎、ここだけの話だが…3兄弟の中でラーメン職人として一番腕が立つのがお前だ! だから塩は任せた!必ず炎志の塩ラーメンを生み出してくれ!』 (…?杉井はそれほど醤油、味噌、塩を揃えることにこだわりを…?) ってそんな中、デジタル化以外の改革案として塩ラーメンの追加が必要だと語る麺太郎ですが、 どうやら杉井さんが亡くなる前に「ラーメン屋とは、醤油・味噌・塩が揃ってこそ完成するものなんだ」と熱弁していたようですね しかし芹沢サンは「えっそんなの揃える必要ある…?」と全然ピンと来ていないようで… まあそうやな…醤油と味噌と塩が三種の神器みたいに言われてもな…(えー 別にそんなの揃えなくても成功してる店はいくらでもあるし、なぜそれを揃える必要があるのか… 他にも杉井さんの言い残していたことというと、「ラーメンとは麺・汁・具が調和しているもの」っていうのがありましたが |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第102話 さてらーめん再遊記102話の感想ですが、今回の話は具三郎と芹沢サンがバイトの採用面接について語るという内容になってますね 炎志で雇う店員についての話のようで、どうやら具三郎が面接官となって雇う相手を選んでいるようで… 「人選びって難しいですね。この人はいいなと思って採用しても、3日で辞めちゃったりして…」 「そういうちゃんとしてそうで、実はダメな奴を見分ける方法があるぞ」 「えっ、どうやってですか?」 「入口のカメラ映像を見れば、それで一目瞭然に気がつく」 ふむ、そんな中、雇ってもすぐに辞めてしまうような相手に具三郎が困っているとのことで、芹沢サンがアドバイスをすることに。 芹沢サンによると、カメラの映像を見るだけでダメな奴かどうかがすぐに分かるとのことですが、そんなすぐに分かるものなんだろうか? 「こいつはダメだな」 「どうしてですか?」 「判断基準は歩きスマホだ。これをやる人間は使えない。 前を見ずに往来を歩くという小学生レベルのことも分かってない輩は、知的レベルが低いうえに危機意識が欠落していて、 店内でも平気で不潔・不衛生なふるまいを繰り返し、食中毒などを引き起こす可能性がある」 「は、はあ…」 「また奴らは、自分が前を見てなくても向こうから来る人間が避けてくれるだろうという、 他人に対する自堕落な甘えを持っているので、自分がしないで済むことは決してやらずに徹底的に避ける」 「うーん…」 「さらにあいつらは、立ちスマホでも人に迷惑をかけている。 電車のドアが開いた時、行列の一番前に立ったまま動かずスマホに熱中してるバカがよくいるが、後ろに並んでる者はいい迷惑だ。 ああいう無神経な輩は、仕事中もスマホにかまけて客を不愉快にさせるに決まっている」 「それは困りますねぇ」 「そもそもなんで常にスマホを見てるのかというと、愚かな仲間たちと愚かなやりとりをするためだ。 そんな愚かなコミュニケーションが何よりも優先なので、突然の欠勤や遅刻も多いだろうな」 「ああ…」 「そしてスマホ中毒者たちはSNSによる自己承認欲求がきわめて強い。 最悪の場合は、経営者が何よりも恐れるバイトテロだ!」 って、歩きスマホをしてる奴を見かけた途端、「こいつはダメだ」という理由を延々と並べ続ける芹沢サン! ちょっと落ち着いてくださいよ!ほとんど妄想の域じゃないですか! 歩きスマホを見ただけでここまで発狂するとか、芹沢サン歩きスマホガチアンチ過激派すぎるだろ…(えー ただ、そんな過激な芹沢サンの物言いにも、ちょっと参考になるなと思う部分がありました それがどういうことかというと、従業員を雇う側の心理としては 問題行動を起こすような奴に来てほしくないって気持ちが第一なんですよ 「経営者が何よりも恐れるのはバイトテロだ」って一言が何よりもそれを表してるし、 欠勤や遅刻の多いやつ、仕事中にトラブルを起こすやつを雇いたくないってことを言ってますよね 具三郎にしても、そういう人を雇うと困ると相談を持ちかけてきたわけだし、 雇う側が求めている人材っていうのは、こういう問題を起こさずにちゃんと働いてくれるような 安心できる人材ってことなんですよ これに関して、世間でこのことに気づいてる人ってなにげに少ないと思うんですよね きっと優秀な人材が欲しいだろうっていう気持ちで、 私はこんなに優秀です、あんなに優秀ですって自分を大きく見せようとするアピールをやりがちだと思うんですが 実は面接で一番大事なことは、そういう自分を大きく見せようとすることではなくて むしろ当たり前のことをちゃんとできますと安心させることだと思うんですよね たとえばの話、「私は遅刻せず毎日学校に通っています。授業中も居眠りなどはせず、まじめにノートを取っています」 とかそんなんでいいんですよ。 この程度の主張で本当にいいのかと思うかもしれませんが、 実際俺はこういう主張でいくつも内定取りました 芹沢サンたちの話にしても、「遅刻や欠勤をするような奴、勤務中に問題を起こすような奴に来られると困る」と言ってるわけですが 「自分ならそういったことはありません」ってことを学校生活での実績から説明できるので、 こういう主張をすることって実はメチャメチャ効果的なんですよね あと俺の印象でいうと、教えてもメモを取らずにすぐ忘れるやつ、ろくに周りに挨拶しないやつなんかも職場に来てほしくない新人の代表例なので 「授業中にちゃんとノートを取って覚える努力をしてます」、「普段から周りに挨拶するよう心がけてます」とか主張することも効果的だと思いますね いやほんとにね、雇う側が求めてる人材って実はこういうもんで、就活の時にこういった話をすることで驚くほど内定取れたりするんですよ ちなみに一番やっちゃいけないのは、ホイホイと調子のいい嘘をつくことだと思います よく「面接なんてのは嘘つき大会だ」とか言われたりしますが、ハッキリ言ってそれは雇う側のことを考えてなくて 「俺が相手をうまく騙せればいいんだ」っていうふうに、自分のことしか頭になくて他人を騙す方向に行ってしまうっていう歪んだ発想だと思います というか俺が思うに、社会人の世界で一番やっちゃいけないのがホイホイと嘘をつくことだと思うんですよね なんでかっていうと、嘘っていうのはつけばつくほどどんどん信用をなくしていくからですよ 「俺はうまく嘘をついてる」なんて思ってるのは自分だけで、周りから見れば「あいつまた嘘ついてやがる。言ってること何も信用できねえよ」って どんどん信用を失っていって、そんな奴と仕事のことで相談なんかできないってなっていくんですよね。 そんな風に嘘つき野郎の詐欺師みたいな白い目で見られて、まともに相手にされなくなるのが関の山なので、 面接の時に「嘘をついたもん勝ちなんだ。他人を騙せばいいんだ」なんていう思考を持つべきじゃないと俺は思いますね さて本編に話を戻しますと、芹沢サンは麺太郎と汁二郎の後継者争いについて ラーメン勝負で決着をつけようと提案をすることに。 なんと…ここでラーメン勝負とは俺も予想してなかったですね そういえば前回、有栖サンや和文を高級焼肉店に連れて行ってもてなしてましたが、 あれはどうやらラーメン勝負の審査員をやってもらいたいからって意味でやっていたようです ふむ、ラーメン勝負をするとなると、麺太郎と汁二郎の腕前が気になるところですが 麺太郎の方は店で地道に修業するってことをやってて、さらに塩ラーメンの開発を独自に進めているってことでしたね 汁二郎の方は、店での修業はあまりしておらず、全メニューを新しくするという夢のような目標を立てているって印象なので まともにぶつかったら麺太郎の勝ちなんじゃないかなと思うわけですが… ただ、炎志の特徴として、店のラーメンがそんなに美味しくないっていうのがあったので そんな店での修業経験は意味あるのかって気になるところですが…(えー ともかく後継者問題は完全にこの2人の激突となって、具三郎はもう関係してこないんでしょうか? 俺としては具三郎の動向が一番気になるところなんですが…次回に続く! |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第103話 さてらーめん再遊記103話の感想ですが、前回芹沢サンが提案した兄弟同士のラーメン勝負について がしかし、参戦したくもないラーメン対決に引きずり込まれてしまって、死ぬほどイヤそうな顔をしていた具三郎。 |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第104話 さてらーめん再遊記104話の感想ですが、今回の話はいよいよ麺太郎・汁二郎・具三郎のラーメン対決が始まるという内容となってますね 「杉井さんも天国で感心してますよ」 「杉井さんも草葉の影で喜んでいますよ」 モロに今回と同じ場面を持ち出して語っていたので、この予想が大当たりだったということか そんな三兄弟が泣きながら和解する一方で、「ククッ、こうまでうまく事が運ぶとは」とほくそ笑んでいた芹沢サン! |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第105話 さてらーめん再遊記105話の感想ですが、前回ラストで死んだはずの杉井さんが観客席に現れたことについて 今回芹沢サンがもう一度その場所を眺めてみると、すでに杉井さんの姿は忽然と消えてしまっていました なんだったんだ一体…やっぱり芹沢サンが天国天国しつこく言うもんだから、本当に天国からちょっとだけやってきたんだろうか… 結局そのことは謎のまま、三兄弟のラーメン対決イベントは幕引きとなり、芹沢サンは打ち上げの飲み会へと向かうことに… 「2人とも今日はお疲れさん、助かったよ」 「いえいえとんでもない」 「…」 「どうした和文くん、さえない顔して」 「その…僕はあのイベント、釈然としなかったんですよ。 あの三兄弟のラーメンって、味もオリジナリティーも正直大したことなかったじゃないですか。 なのに名だたる審査員の皆さんは軒並み高評価… それに芹沢さんと有栖さんは、当たり障りがなく中身のないコメントばかりでしたよね」 そんな飲み会の席にて、三兄弟のラーメンイベントで漂っていた茶番のような雰囲気が釈然としないと語る和文 確かに芹沢サンや有栖サンは「天国の杉井も喜んでる」「これはなかなか」という適当なコメントばかり繰り返していたし、 まともに審査する気があるのかってことは俺も疑問でしたが… それと三兄弟の作ったラーメンは、審査員たちがうまいうまいと言いながら食べていたものの、 実際のところ全然たいしたことのないラーメンだったようですね それ今回初めて知ったな…なぜそんなものを審査員たちはあんなに絶賛しながら食べていたのか…? 「連中のラーメンは事前に味見したが、まさに和文くんの言う通りだった。あの三兄弟が優秀だなんてとんでもない。 まず麺太郎は相当なボンクラだ。塩ラーメンひとつを増やしたところでどうにもならんし、 タブレット注文の導入だって年配客の多い店では逆効果になる恐れもあるのに、何も分かっていない。 汁二郎は自分をやり手を勘違いしているアホウだ。 全メニューをリニューアルだなんて黒字の店でやることか?これでは大量の客離れを招きかねない。 具三郎は腰抜けのヘタレなボンボンで、フニャフニャしてるだけの軟体動物だ。 つまりは揃いも揃ってなんの取り柄もなく、社長にはふさわしくない連中なんだよ」 って、なんと三兄弟のことについて、麺太郎はボンクラ、汁二郎はアホウ、具三郎はヘタレと3人全員をボロカスに言い出した芹沢サン! ちょ、ちょっと待ってくれよ!麺太郎と汁二郎はともかく具三郎までそんな風に言われるのかよ! 麺太郎と汁二郎はともかくよ!(えー うーむ…これまでの俺の感想を振り返ってみると、麺太郎と汁二郎に関する評価だけは結構当たってたんですよね まずは麺太郎の話で出ているタブレットの導入について。 こんな風に「必ずや炎志・塩ラーメンを生み出してくれ!!」なんて余計なことを言ったのが杉井さんで、 「下手にメニューをガラリと変えてしまったら、20年以上も通ってくれている客たちを裏切ることになる」っていうのがそうで、 こんな風に「必ずや炎志の全メニューを刷新してくれ!!」なんて余計なこと言ったのがやっぱり杉井さんで、 しかしそんな具三郎が今回「腰抜けのヘタレなボンボンで、フニャフニャしてるだけの軟体動物」などと言われてしまっているという… こういう言葉がなんでそんなに嫌いなのかっていうと、普段ネットやってる時に この回でも「小学生レベルのことも分かってない輩は知的レベルが低い」とか「スマホに熱中してるバカ」とか |
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どうもこんにちは、「らーめん再遊記の三兄弟への罵倒シーンに同意する」ってマシュマロですが、 文脈からいって、三兄弟への罵倒シーンを見るのがつらかったっていう俺の感想に同意するってことですかね? まあほんとあのシーンは、三兄弟をあそこまで打ちのめす必要があったのかってぐらいオーバーキル感ありましたからね… それと「電動キックボードのシーンも気になった」ってことですが、そうなんですよね…正直俺も同じことを感じてました 電動キックボードのシーンが何かっていうと、このところらーめん再遊記でしょっちゅうあるシーンなんですが 電動キックボードで暴走するモブキャラが出てきて必ず事故るってことを繰り返してるわけですよ 何度も何度もこういうシーンを繰り返していて、歩きスマホの回でもやっていたわけですが、これを見て感じることといったら 「電動キックボードなんてやってる奴はバカ」って作者は言いたいんだろうなってことなんですよね 「歩きスマホなんてやってる奴はバカ」ってさんざん言った直後にこれを見せられて、さらにその次は 「麺太郎・汁二郎・具三郎の三兄弟は全員バカ」って回をやったもんだから あいつもこいつもバカだバカだってそればっかじゃんっていう風に、もう相当げんなりきちゃったんですよね そんなに人を見下してどうするんだよっていう風に、このあたりの回は読んでてすごく疲れてしまったし しかも三兄弟をバカ呼ばわりしている芹沢サンや有栖サンのやったことは 「あんなバカ達と関わってもしょうがない」って偽の点数と嘘の評価をでっちあげて騙すってことだったから そんな汚いことやって騙すのか!?って正直ギョッとしたっていうかな… このへんで審査員が言ってることとか全部嘘だったし、もう何を信じたらいいのか分からなくなったよ… ぶっちゃけ登場人物全員クズやんと思いましたね(えー バカで性格もゴミで使い物にならないと言われてる三兄弟たち、それを見下しながら嘘の情報をでっちあげて騙す審査員たち、 みんなクズすぎて人間ってこんなものなのかと正直相当ブルーな気持ちになりました 「人間は最低だぞダイ」ってバーン様の言う通りじゃないか…(えー クズしかいない場面とか見せられると、こういう気持ちになるからマジでやめてほしいわ… それこそダイの大冒険で言ったら、人間はしょせん最低なクズだと言われる中で 「たしかにひどい人間もいるけど、一生懸命に正しいことをしようと努力している人もいる」ってフォローを作中で入れているわけですよ こういう描写があると「人間もまだ捨てたもんじゃないのかもな」って気持ちになるけど |
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ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第106話 さてらーめん再遊記106話の感想ですが、前回現れた杉井さんの息子だという男・新谷研作について 今回和文がそれを見るなり「もしやイート・エブリシングの社長の…」と言い出しておりますね どうやらグルメ業界でかなりの有名人なようで、和文の話によるとエスニック系の麺料理店を大繁盛させているっていう ずいぶんと優秀な社長ってことみたいです 「私は、杉井大作が不倫相手の愛人に産ませた隠し子なんです。芹沢さんは父がそういう人間だと知っていましたか?」 「いや…女性関係については何も知らない。 俺の知る杉井さんは、気さくで明朗快活で、家族思いで社員思いの優秀な経営者といったところだな」 「表向きの顔はそうですね、でも裏では女グセの悪い人間だったんですよ。店では女子店員にかたっぱしから手をつけ、 仕事の後は合コンざんまい、そしてお持ち帰りの日々…3P4Pに発展することさえあったとか」 そんな新谷研作の口から杉井さんのとんでもない一面が語られることに。 なんと女好きなあまり女子店員に手を出しまくってヤリ捨てを繰り返し、3Pや4Pの乱交までやりまくっていたという杉井さん! ちょ、ちょっと待ておい!前回の感想で俺が冗談半分に言っていた 「親父も具三郎と同じヤリ捨て男だったんやな」って話が現実になっちまってるじゃねーか! マジかよこれが現実になるとは…感想のオチとして思いついたことを言ってみただけなんだが…(えー 麺太郎たち3兄弟については、なんでこんなバカみたいな名前なんだって読者からもメチャメチャ言われてましたからね |