ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第90話



さてらーめん再遊記90話の感想ですが、今回の話は原田達のところに芹沢サンがやってくる回となってますね
原田へ引導を渡すという考えがあるためか、ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべながらやってきた芹沢サン。
それに対して原田はめっちゃ嫌そうな顔してますね
まあ過去にケンカ別れした身だし、芹沢サンの顔を見るのも嫌だっていうくらい毛嫌いしてるってわけか

「なんの用だ」

「そう怖い顔すんなって。今度、月刊街食通信という雑誌で90年代ラーメンの特集をやるそうでな。
 俺や有栖くんも関わることになったんだが…原田、その誌面上で俺と創作ラーメン勝負をしろ」

「なにぃ…?」

「20数年もの間、お互いにモヤモヤした思いを抱え続けてきたわけだが、
 つまるところラーメン屋の優劣はどっちが美味いか不味いかだ。白黒はっきりさせようじゃないか」

そんな芹沢サンですが、ラーメン雑誌の企画を利用して俺たちでラーメン勝負しようぜと原田に持ちかけてますね
ふむ、原田に引導を渡すためにはまず対決の場を用意する必要があるから、そのために雑誌の企画を使おうってわけか
この話に原田が乗ってくれれば、芹沢サンとしてはしめしめといった感じですが…

「なんなんだその子供じみた理屈は?何を企んでるのか知らんが俺は忙しいんだ」

「時間がないなら、新生・麺窟王のラーメンをそのまま出してくれればいい。とうぜん自信作なんだろ?」

「断る」

「いい宣伝にもなるぞ、なにせニューウェイブ系の頂点に君臨するカリスマと、
 25年ぶりに復活する天才による因縁の対決だからな」

「バカバカしい。そんな茶番に付き合えるか」

って、まったく芹沢サンの誘いを受ける気がない原田!
ここまで相手にする気がないとは!?芹沢サンとしては完全に思惑が外れた形ですな
それにしても、「店で出すラーメンをそのまま作るだけでいいんだぞ」と言っても
それでも嫌だとまったく作る気がないとは…前々から気になってることなんですけど、原田ってほんと
この店でどんなラーメンを出すのかまったく見えてこないですよね
そこが原田のことで一番妙な部分なんだよな…もう店を出す寸前まで来てるというのに、肝心のラーメンがまるで見えてこないっていう。

「小宮山はどう思う?」

「えっ?まあ確かに…飲食業界に強い影響力のある月刊街食通信を舞台に、
 原田さんが芹沢さんに勝ったりしたら、新生・麺窟王の大きな強みになりますが」

「だろ?もし負けても両者を立ててる記事になるだろうし、メリットは少なくないはずだ」

そんな中、原田に言ってもラチがあかないので小宮山さんへと話を振る芹沢サン。
すると小宮山さんは、「確かにメリットのある勝負ですよね」と、損得からあっさりと芹沢サンの話に賛同してますね
これ絶対「小宮山ならこう言うだろう」って見越して話振ったよな芹沢サン…小宮山さんって扱いやすいやつなんやな…(えー

「なんでそうも食い下がる?まさか勝負にかこつけて、俺を裏切った罪滅ぼしでもしたいのか?」

「罪滅ぼしだと?そりゃ、あべこべだ…俺はお前を罰してやりたいんだよ」

「なに…?」

「確かに昔、俺は理想を曲げて妥協し、お前は理想を貫いた。だが結局それからどうなった?
 
俺は濃口らあめんで稼いだ金で、淡口らあめんという理想を磨き、数多の創作ラーメンをも生み出した。
 店は繁盛し天才ラーメン屋と称えられ、尊敬と羨望を一身に集めた。まさに勝ち組だ。
 対してお前はどうだ?麺窟王が閉店してからの25年間、女に食わせてもらいながら遊んでただけだろう。
 毎晩タダ酒を飲んでは、麺窟王時代の自慢話でもしてたのか?結構なご身分だな」

って、まだ勝負に乗り気じゃない原田に対してめちゃめちゃに煽り始めた芹沢サン!
「25年も無職でタダ酒飲んでただけの分際で何を偉そうにしてるわけ?」
と、原田の痛いところをグサグサと突いていくことに!こ、これは…どうにかして原田に火をつけようと、わざと憎まれ口を叩きまくってるようですな…

「賢明な現実主義が勝利し、愚かな理想主義は敗北した。
 結局これが俺とお前の間にあったことの全てだ。
 なのにお前は俺を汚い商売人のようにみなし、
 自分はピュアなアーティストのつもりでいるようだが…片腹痛い。
 お前はただの負け組!ただのクズだ!」

「…芹沢ぁぁっ!!この野郎っ!!ブッ殺してやる!!」



って、そんな芹沢サンからの挑発にキレまくる原田!完全に頭に血が登ってしまった結果、
「芹沢ブッ殺す」という気持ちにかられて、芹沢サンを叩きのめすために勝負を受けることに!
勝負を受けさせることにはどうにか成功しましたが、その代わり原田との関係はますます険悪になってしまいましたな…

「原田さんとそんなことに…」

「ああ…」

「おそらく、つらい役回りになりますね…」

「仕方ないだろう…これは俺がやるしかない」

ともかく原田と勝負する流れを作った芹沢サンですが、わざわざ憎まれ役になり、さらに原田に引導を渡すという役目を担うのは
さぞつらいだろうと有栖サンから言われることに。しかし芹沢サンは、「つらくても俺がやるしかない」と覚悟を決めているようですね
芹沢サンがここまでして原田に引導を渡そうとしているのはなんなのか…

とりあえず俺の仮説としては、「原田悪人説」「原田にはもう作りたいラーメンが見つからない説」がありましたが
俺としてはまだどっちの可能性も捨てきれないなぁと思ってるんですよね
まず原田悪人説の方は、芹沢サンがあれだけ原田に引導を渡そうとしてることが根拠になりうるというか
「原田はもう悪人だから終わらせてやるしかない」っていう覚悟の行動のようにも見えるし

その一方で、原田にはもう作りたいラーメンが見つからない説についても、今回気になるシーンがあったんですよね
それが「新生・麺窟王のラーメンをそのまま出すだけでいい」「断る」って原田が勝負を断ってた場面で、
新しい店で出すラーメンをただ出すだけでいいと言っているのに、それすら断るっていうのは
原田はまだ店で出すラーメンが決まってないんじゃないかって思ったんですよね

今までも原田は新作ラーメンについて、具体的にどんなものを作るのかまったく見えてこない状態が続いてましたが
今回もまた勝負を断り続けて、新作ラーメンを作る素振りをまったく見せなかったので
原田には作りたいラーメンが見つかってないんじゃないかなと…

ただ、その部分は原田悪人説の根拠にもなるというか、
もしも原田が新作ラーメンなんて作ろうとも思ってない悪人だったとしたら、
やっぱり新作ラーメンの話題をはぐらかして勝負を避けようとするだろうなと思ったので、
本当に原田が何を思ってるのかはまだ俺にもわからない状態ですね

いやこの原田編めっちゃ面白いわ
いったい原田が本当は何を思っているのかってことが、いい感じに謎に包まれてて
その部分をあれこれ考えながら読むのが楽しいっていうかね。正直らーめん再遊記の中でも一番好きなエピソードかもしれん
あれだけ迷走してたカップラーメン編の直後にこれが出てくるってすごいよな(えー
一番ダメだと思ったエピソードの直後に一番いいエピソードが出てきたって感じだわ

「ところでニューウェイブ系サバイバーの件だが、あれからどうなった?」

そんな原田の話から話題が変わって、有栖サンにニューウェイブ系サバイバーとやらの話を降る芹沢サン。
どうやら、かつてニューウェイブ系ラーメン屋として繁盛した店が、今どう生き残っているのかということを調査する話のようですね
芹沢サンも有栖サンも、最近はそれをテーマにして調査を進めているようで…

「ふむ…味に関係なく、駅近などの好立地の店は高確率で生き残ってるな。
 逆に立地が悪いと、かつて繁盛していた個性的でうまい店でも閉店しているケースが多い…」

「遠方からマニアがやってくるタイプのお店がそうですね。
 大抵のマニアは新店嗜好が強く、何回か行った悪立地の店には徐々に来なくなるものですから…
 芹沢さんが行った麺屋しんかいざんもそうでしたが、
 独創的だったラーメンをオーソドックスな醤油ラーメンに変えるなどして、
 周辺住民が普段使いする店に転換することで生き残ったと」

そんな2人の調査の結果、まず第一に言えることは
立地の悪い店はどこも潰れてるということで
駅から遠かったり立地が悪いと、物好きなマニアがやってくることはあっても、やがてそれは続かなくなってしまうようです

そんな状況になってしまった場合、マニア受けする個性的なラーメンよりも
周囲の住民に受けるようなオーソドックスなラーメンを作らないと生き残れないと…ちょ、ちょっと待ってくださいそれって
モロに原田達の店にぶっ刺さる話じゃないですか!?

なにしろ原田達がやろうとしてる店って、駅からクソ遠くて立地悪いわ、マニア受けしかしない個性的なラーメン作ろうとしてるわって
モロに店が潰れる条件をいくつも満たしてるような状態やで!?
やっぱ小宮山さんが持ってきたのはクソ物件だったんか!?(えー



そして今回ラストシーン、「今の時代って型にはまることの方が大事なんじゃね」という一言をつぶやく芹沢サン。
そんな一言を言いながら何か気づいたようで、もしかしてこの発想が原田とのラーメン勝負につながるってことでしょうか
やたら個性的なラーメンを作ろうとする原田に対し、芹沢サンはあえて型にはまったラーメンで勝負するみたいな…
一体どういう結果になるんだろう。早ければ次回あたりもうラーメン勝負が始まるんでしょうかね?次回に続く!


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第91話

さてらーめん再遊記91話の感想ですが、今回の話は店の開店準備が進む中で、肝心のラーメンはどうなのかと小宮山さんが尋ねる展開となってますね
いよいよ突っ込まれることになってきたな!「具体的にラーメンどうすんの」ということを!
それについて「ぼちぼち考えてる」と、今回もまたはっきりしない物言いをする原田ですが、
もうそんなこと言ってられる時期じゃないと小宮山さんに突っ込まれてしまいます

「原田さん…!もうオープンまであと2週間!その前に芹沢さんとの勝負もあるんですよ!?」

「俺を誰だと思ってる?アイデアの100や200、とっくに思いついてるよ」

って、「早くラーメン作れよ」という小宮山さんに対し、
「もうアイデアの100や200とっくに浮かんでるけど?」と余裕ヅラで返す原田!
何をお前できもしない強がり言ってんねん!(えー
本当はそんなアイデアなんかちっとも浮かんどらんのやろが!何を作ったらいいのかわからず苦しんでるっていう状態なんじゃねーのか!?



このニヤつきながら言ってる原田の態度、完全にただの強がりで虚勢を張ってるか
もしくはラーメンなんか最初から作る気ないかのどっちかだな…
例によって、「原田は作りたいラーメンが見つからない説」と「原田悪人説」のどっちかに見える場面ですね
この仮説もどっちか片方に絞るのがなかなか難しいよなー

「小宮山…麺窟王が閉店する最後の日、食ったラーメンを覚えてるか?」

「もちろんですよ!あれほどまでに独創的なラーメンは後にも先にも食べたことがありません!」

「俺はな…あれを超えるラーメンを作りたいんだ。すまんがもう少し時間をくれ」

そんな中、以前の店が閉店する最後の日に作ったラーメンについて触れる原田。
あのラーメンはもはや究極の出来ばえだったと色んな人が言っていますが、
しかし原田はそんな究極のラーメンすらも超えたいと思っているようですね

ただ…それを超えるアイデアなんてものはこの世に存在しないと俺は思うんですよね
それこそが「原田は作りたいラーメンが見つからない説」のキモとなる部分なので
この部分にこだわっている原田の様子からして、やはり作りたいラーメンが見つからない説の方が有力って感じかな



って、ここで場面変わって近所に新しくできたラーメン屋を訪れていた芹沢サン。
「拉麺みずとり」という店のようで、どうやら見た目にこだわったラーメンを出しているようですが…

「これじゃあダメ!ちゃんと麺が揃ってないよ!」

「あっ、すいません」

(おいおい…いつまで麺を揃えてるんだ?そんなことをしていたら麺の表面は荒れるし、スープも濁ってぬるくなる…
 なっ、今度は具の盛りつけ指導をしてやがる!もう麺があがって3分は経ってるぞ!?)

そんな拉麺みずとりですが、見た目にこだわるあまり「それじゃあ味が落ちるだろうが!」っていうくらい
仕上げにモタついてしまう欠点があるみたいですね。芹沢サンとしては「仕上げなんかいいからさっさと持ってこいよ」と
だいぶイライラしてしまっているようで…

(案の定ぬるい…チンタラしてるからだウスノロどもが!麺全体もくっつき気味…
 麺同士が密着するような盛り付けの場合、グズグズしてるとこうやってくっついてしまう!わかれよそのくらい!
 うう…もう麺は伸びてブヨブヨ、濁ったぬるいスープと相まって、えもいわれぬマズさだ…)

そして実際に味わってみたところ、スープはぬるくて麺は伸びてると
すっかりマズい仕上がりとなっていたみずとりのラーメン。
見た目だけにこだわってて味はダメダメという、そんなラーメンになってしまってるようですが…

「フフ…勝負に出すラーメンが決まったぞ」

って、そんなみずとりのラーメンを食べたことで、勝負に出すラーメンは決まったとほくそ笑む芹沢サン!
一体どういうこと!?なんでこれでラーメンが決まるんですか!?
見た目だけにこだわって、スープはぬるくて麺も伸びてるというラーメンから一体何を掴んだっていうんだ…?
正直これに関してはまったくわからんな…



それから数日後、いよいよ原田との勝負当日となり、会場となる原田の店へとやってきた芹沢サン。
芹沢サンとしては準備万端のようで、仕込んできたスープやらを部下の男たちに持たせてますね
審査員のメンバーたちもすでに揃っており、あとは原田を待つだけとなりますが…

「…あのバカ遅いな。約束の時間はとうに過ぎてるのに」

「お疲れさまです、原田はどこに?」

「まだ来られてないですよ」

「え…?あの人ゆうべ、店に泊まり込んで勝負の時間ギリギリまで試作するって出て行ったんですけど…」

「…それは変ですね、さっきの私の荷物を運び込むまで、厨房に調理器具は一切なく冷蔵庫もカラ…
 試作していた形跡などまったくありませんでしたが…」

って、お、おい!?原田のやつ勝負バックレて逃げ出したんか!?
約束の時間になっても現れず、この店で試作すると嘘をついて行方をくらましていたとは!?
マジかよここにきて原田悪人説が有力になるのか!?(えー

原田悪人説、さすがに可能性低いだろと思ってそろそろ否定される流れかなと思ってましたが
まさか逆にその説が濃厚になってくるとは…嘘だろ原田…



もしくはこの不穏なムードは、わざと悪人説へと思わせるようなミスリードで、
原田は今も新しいラーメンが思いつかずに苦しんでいるとか?そっちの可能性も捨てきれないんだよな…
いやーマジで悪人説と作りたいラーメン見つからない説の両方捨てらんねえ!
まさかこれほど話が進んでも両方の説が残り続けるとは。原田の真意がなんなのかっていうのは、この原田編の一番の謎だな…
いよいよ次あたりでそれが明らかとなるんでしょうか。次回に続く!


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第92話



さてらーめん再遊記92話の感想ですが、今回の冒頭は原田と親しい柴崎さんが原田について語ってる場面から始まってますね
それによると、なんと原田は店を復活させようとしては挫折することを25年間もひたすら繰り返していると…
マジかよ復活しようとしたのは今回が初めてじゃなかったのか!?何度も何度も同じように失敗してるっていうのは予想してなかったな

「ここ10年ほどは私もその顛末に立ち会ってきましたが…
 今回原田がその気になったのは、東京ガストロノメンと麺屋なでしこという
 二軒のラーメン屋に行ったのがきっかけなんです」

『びっくりしたぜ!二軒とも実験的で尖った創作ラーメンを出してんのに大繁盛してるんだ!
 あんな連中が現れてくるとは、ようやく時代が俺に追いついてきたんじゃねえか?』

「と、今こそ麺窟王の復活の時だと張り切りだして…」

さらに今の原田がやる気になった理由は、米倉の店とゆとりちゃんの店に行ってメチャメチャ感動したからだと…
マジかよ原田のやつ、あの2つの店のことそんなに好きだったの!?
何話か前にその2つの店について語った時は、まったく興味なさそうなツラをしてましたが
これ必死に興味ないフリしてただけってこと!?(えー



「あの2軒をそこまで評価してたんですか…」

「僕、原田さんから行ったことあるとは聞いてましたけど、あまり話したがらなくてさほど評価してないのかと…」

「ひねくれ者の見栄っぱりですからね。他のラーメン屋さんに触発されたなんてきっと言いたくなかったんですよ」

そして原田が必死に興味ないフリをしていた理由については、「ひねくれ者の見えっぱりだから」と説明する柴崎さん。
マジかよ原田、あんな無気力そうな顔をして一生懸命見栄を張ってたんやな…(えー
そういえば原田のやつ、新作ラーメンの進み具合は大丈夫かと聞かれた時も
「アイデアの100や200はとっくに思いついてる」とか強がり言ってましたっけ
あれとかまさに見栄っぱりな部分そのものだったんや!



「で、原田は小宮山さんに協力をお願いしたわけですけど…実はこれっていつものパターンなんです…」

「え?」

「再起を決意してどなたかに協力を仰ぐと、みなさん天才の復活だと大盛りあがり…
 でも土壇場になると、あの人はいつもある理由から投げ出してしまうんです」

「ある理由…?」

「原田はずっと麺窟王が閉店した日の最後のラーメンを超えようとしてきましたが…
 いつもそれは果たせず、今回もまたダメだったんでしょうね…」

そして原田が失敗するいつものパターンとは、協力者に頼んでワイワイ盛り上がりながら復活を目指すものの
かつて店を畳んだ日に作った「最後のラーメン」だけはどうしても超えられず、いつもそこで挫折してしまうと…
なるほど、ここだけは俺の予想合ってましたね
原田の中に最後のラーメンを超えられるようなアイデアはないんだろうっていう。とりあえずそれが合ってたのは安心だわ

「あの、ちなみにその最後のラーメンとは一体どんなものだったんですか?」

そしてここで、原田の作った最後のラーメンが一体どんなものだったのかと触れられていくことに。
俺もそれずっと知りたかったけど、あえて語らないのかなと思ってたから、今回いよいよ明かすことになったのは驚いたな
 
 

まず見た目についてはこんなような…ってなんやこれ!?
スープも麺も見えないような変な姿しとる!?パリパリの謎の物体にネギが乗ってるのか…?
うーむ、形からして普通のラーメンとはまったく違うものを作ったってことか。独創性にこだわる原田が究極を目指すとこうなるんやな

『こ、これは…?どんぶりが皮で覆われて…』

『それは皮じゃない。麺だ』

そしてパリパリの謎の物体についてですが、どうやらこれが麺だということで
これを少しずつ破りながら食べていくようです



そして麺の下にはスープと具が隠れており、それで麺に味付けしながら食べるってことみたいですが…

『う…美味い!!確かにこの味わいは中華麺そのもの!!
 モチモチした食感はすいとんやひっつみなども彷彿とさせるが…
 この独創性は、すいとん風ラーメンのような形容ではとても足りない!!
 すこぶる荒々しく野趣あふれる食体験は、未だかつてない美味領域へといざなう!!
 これは凄いですよ!ラーメンの可能性を突き詰めた、いわばラーメンの極北です!!』

そんな最後のラーメンを食べたことで、ひたすらにベタ誉めしていた有栖サン!
有栖サンといえば、絶品のラーメンを食べると大仏顔になるのが特徴ですが、この時は大仏顔になってないんですね
これって何か意味があるんだろうか、大仏顔になることを忘れるほどに美味かったとか?



「それほどのラーメンを生み出してしまったために、原田さんにとっては重い枷となってしまったわけか…」

「原田は…逃げたと言っても柴崎さんのところには帰ってきますよね」

「は、はい、今までを思えば、たぶん2〜3日もすれば帰ってくるかと…」

「改めてあいつに会わせてください。私のやることは変わらないので」

そして現在の原田の行方ですが、どこに行ったかは分からないけど2〜3日もしたら帰ってくるだろうとのことで
わりとすぐに帰ってくるんだなあいつ!?(えー
てっきり行方をくらまして、もう二度と戻ってこないぐらいの大ごとになるかと思ったら!
2〜3日したらもう帰るってプチ家出じゃねーか!!(えー
原田のやついちいちやることがネタっぽくて面白いな

「そういえば芹沢さん、原田さんの最後のラーメンは芹沢さんも食べてるものだと思ってましたけど、
 あの時にはもう2人は決裂してたんですよね」

「食ってるよ」

「えっ?」

「俺が麺窟王の最後の客だ」

そして原田が最後のラーメンを出した時のことについて、その時には原田と決裂した険悪な関係だったものの
最後の客として食べに行ったことを語る芹沢サン。
最後のラーメンに最後の客ってなんかグッとくるフレーズだな
どうやらその時のやりとりにも何かドラマがありそうですが、原田と芹沢サンの関係はどういう結末を迎えるんだろうか?次回に続く!


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第93話



さてらーめん再遊記93話の感想ですが、今回の話は行方をくらました原田が近所の店で麻雀をやっていたとバレる内容となってましたね
ラーメンのことで悩んでるのかと思ったら麻雀やって遊んでたのかよ!何をしとんじゃいお前ってやつは!
そんないい加減な原田に小宮山さん達はカンカンに怒ってますが、そうやって怒られると「悪かったよ…」と反省した様子になる原田。

なんていうか、こうやって反省した感を出されると、もしかしたらまともな奴に戻れるんじゃないかって
ちょっと期待感を持っちゃうのが余計タチ悪いですよね(えー
いっそのこと、反省せずに開き直るようなクズだったら「あいつはもうダメだな」ってきっぱり見捨てられるものを
原田って完全なクズじゃなくてちょっと反省したりするから、ほっとけない奴って感じで見捨てられないというか…
こういうところがヒモとして生きる秘訣なんだろうな…(えー

「すまん。こんなことに巻き込んでしまって…お前たちには本当に申し訳ないことをした」

そしてさらに反省の言葉を口にして小宮山さんたちに詫びる原田。
原田め…こうやってまた「ほっとけない奴」みたいな雰囲気をビンビンに出しやがって!
いっそのことクズだったらさっさと見捨てられるものを!(えー
なんていうか、芹沢サンが「原田には俺が引導を渡すしかない」って言ってたのも、なんだかわかる気がするな…

そんな原田ですが、「原田が見つかったら俺の店に連れてきてくれ」と芹沢サンに言われていたために
みんなに連れられてしぶしぶ芹沢サンの店へとやってくることに。
フラフラしていた原田もいよいよ芹沢サンから引導を渡されることになるんだろうか

「まずは、この前の勝負で俺が出すはずだったラーメンを食ってもらおう」



そんな中、原田との対決のために用意したラーメンを自信満々な顔で出してきた芹沢サン!
もはや出した段階で「俺の勝ちだ」ってぐらいのすんごい得意顔してますね…
それほどまでに自信たっぷりなラーメンとは一体なんなんだろうか

「大きなドンブリのギリギリまで脂っこい醤油スープで満ち、麺も具もたっぷりでボリューミー…
 今まで芹沢さんが作ってきたような、上品で洗練されたラーメンとは一線を画すルックスですね」

「味の方は…」



そして肝心の味についてですが、各キャラの様子を見てみるとなんとも不可解な反応をしてますね
「ん!?」とか「あれ!?」とか妙な味わいに驚いているような反応がほとんどで、
「スープも麺も美味しい〜!」と素直に喜んでいるのは柴崎さんだけという…
なんだろう、柴崎さんだけが喜んでるところを見ると、ラーメンに詳しくない人にとっては美味しいけど
ラーメンに詳しい人間にとっては「なんだこのラーメンは」って言いたくなる品ってことだろうか。たとえば芹沢サンの濃口らあめんのような…

あと柴崎さんを見てて思ったのが、このラーメンがどんな味わいなのかはともかく
「美味しいーっ!」って素直に言ってくれる女子キャラいるのいいよね



これに関しては以前に、前シリーズの佐倉サンを引き合いに出したことがあって
ラーメンのことには詳しくなくても、こうやって素直に「美味しーっ!」って言ってくれる女子がいると
なんだか読んでて気持ちが明るくなるよなって思うんですよね

「…食ってられるかこんなもん!!」

そんな中、芹沢サンのラーメンに激怒して「食ってられるか!」とまで言い出した原田!
原田てめえって奴は!お前も少しは「美味しーっ!」って素直な反応ぐらいしろや!(えー
味がわかるのかなんだか知らんが勝負から逃げた負け犬が偉そうな口叩いてんじゃねーぜ!
お前みたいなトンズラ野郎はこのラーメンを美味しく食べてればいいんだよ!

・芹沢が作ったラーメンは「原田の最後のラーメンとほぼ同じもの、ただし麺がふつうの麺」だったんじゃないでしょうか
 だから原田の感想は「食ってられるかこんなもん…!」
 芹沢がやる介錯とはやはり「お前はラーメンじゃ無くてもいいだろ?」というものでは by M

そんな芹沢サンの作ったラーメンについて、「原田の最後のラーメンと麺以外は同じものだったんじゃないか」というコメントが来てますね
ふーむ…俺はどちらかと言うと、原田のラーメンより「芹沢サンの濃口らあめんに近いんじゃないか」と予想しましたが、どうなんでしょうね
その辺りのことは次回で明かされると思いますが、果たしてどんな意味を持つラーメンなのか…次回に続く!


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第94話



さてらーめん再遊記94話の感想ですが、前回芹沢サンの出したラーメンについて
「食ってられるかこんなもん!」と原田が激怒した理由が明かされる回となってましたね
そんな怒りの理由とは「スープにたっぷりと化学調味料なんか入れやがって!」ということだったという…

か…化学調味料!ここで出てくることになるのか!
料理漫画において化学調味料と言ったら、やけに忌み嫌われていて執拗に叩かれてきたことで有名ですよね
化学調味料なんて使った料理人はもはや罪人のようなものみたいにボコボコに言われまくるっていう…

俺としてはそういう風に化学調味料が叩かれてる姿っていうのは
Vチューバーが過激なアンチに叩かれてる時と同じ気分になるっていうかな…(えー
「なんでそこまで執拗に叩く必要があるわけ?」っていうぐらい叩かれすぎだと思うんだよな
そんな叩く側に原田も参加していたというのは残念ですよ。お前もVチューバーアンチだったのか原田よ(えー

「あんなもんならいくらでも作れるぜ!化調入りラーメンで勝負とは俺をナメてんのか芹沢ぁっ!!
 昔、化調をどっさりブチ込んだラーメンを「舌バカどもが大好きなやつ」とあざ笑ってたのはお前じゃね―か!」

「フフ、君子豹変というやつだ」

「なにぃ!?」

そして怒りが収まらない様子で芹沢サンに詰め寄る原田ですが、芹沢サンは動揺する様子もなく涼しい顔をしてますね
それにしても原田のやつ、「こんなラーメンで勝負とは俺をナメてんのか!」ってブチ切れてますが
お前そもそも勝負のラーメンすら作らずに逃げ出したくせに偉そうなこと言うなや!(えー
せめてラーメン作ってから言えや!原田のやつ自分が「逃げて捕まった負け犬」だってことをわかってるんだろうか

「昭和の時代、大半のラーメンは麺もスープもお粗末なもので、
 味の決め手は化学調味料というまさにB級グルメだった。
 それが90年代に入り、食材や調理法にこだわることで化調に頼らなくなり、ラーメンは大きく進化した。
 しかし今や、無化調にこだわる意味がどれほどあるだろうか?」

「あん?」

「化調は体に有害だという誤解や偏見は未だにはびこっているが、安全性での問題はない。
 あと、昔からよく「化調を使うとみんな同じ味になってしまう」と言われるが、これも単なる言いがかりだ。
 そういう連中は、化調入りなら醤油ラーメンでも味噌ラーメンでも同じ味に感じるのか?ありえないだろう。
 旨味の塊である化調はむしろ積極的に活用すべきだ」


そしてこれまでのラーメンの歴史を振り返りながら、化調に対する考えを語る芹沢サン。
どうやら化調がそもそも叩かれる理由になったのは、昭和の時代に
ロクな工夫もなく化調だけに頼ったラーメンがはびこっていたからっていうのが大きいみたいですね

しかし長い時間をかけてラーメンもずいぶんと進化し、さまざまな工夫がされるようになったことで
「化調に頼らないラーメン」が作れるようになり、さらに言えば
「化調を効果的に活用したラーメン」も作れるようになったと芹沢サンは考えているようです
そういう化調を効果的に活用したラーメンと言えば、以前のシリーズで
ゆとりちゃんのママが作ってたことがありましたね



そう、ゆとりちゃんとママとのラーメン対決の時に、ママが出してきたものが化調を効果的に使ったラーメンであり
この時すでに「化調を使うことは悪いことではない」ってことを作中で語っていたんですよね
芹沢サンもまた、その考えは同調していて
「自分も場合によっては使う可能性がある」という風に語っていたわけです



そういう「化調を使う可能性がある」と以前に言っていたのを
実際に使ったのが今回のラーメンだったっていう風に
以前からの読者は「ついにあの伏線回収が…!」って感じるラーメンでしたよね

「原田、かつて俺たちはどうして独創的だったり無化調だったりにこだわった?
 とびきり美味いラーメンを作りたかったからじゃないのか?」

「…」

「それらは手段でしかないのに、お前の中では目的化されて身動きがとれなくなった。
 お前はもっと独創的なものではなく、もっと美味いものを目指すべきだった。
 そして美味ければ、それが化調たっぷりのラーメンだろうが構わないはずだ」

「あ、あんなラーメンでいいというのか!?」

そして芹沢サンいわく、目指すべきものは美味いラーメンなのであって、
独創的だの化調が入っているかどうかだの、そんなことは関係ないと語ることに。
なんだかちょっと分かる気がするなぁ。さっきVチューバーのたとえを出しましたが
俺はネットの動画というのは面白いものを目指すべきなのであって
それがVチューバーだろうが生身の配信者だろうが構わない
と思うんですよ

Vチューバーがどれだけ出てこようが面白いならそれでいいと思っていて
Vチューバーへの偏見で「出てきただけでぶっ叩く」とか、そんなことはバカげてると思うんですね
ラーメンにしても、化調を使っていようが美味いならそれでいいってことで
化調への偏見で「使われただけでぶっ叩く」とか、そんなことをはバカげてるということなんでしょう

「あれだけ自由なラーメン作りをしていたのに、独創性に呪縛されて自由を失ってしまったとは皮肉だな。
 俺は今や、化学調味料を喜んで使えるほどに自由だ」

「う…」

「ラーメンへの情熱さえ失っていなければまだ救いはあるのではないかと思ったが、
 何も作れず逃げ出したことでよくわかったよ。
 お前はエセ夢追い人の中高年フリーターどもと一緒だ。
 歳も歳だし必死になって夢に取り組むべきだろうに、のんべんだらりと暮らしている。
 とっくに落伍し夢を諦めているのに、単なる中高年フリーターの自分を受け入れられず、
 いくつになっても夢を追い続ける永遠の少年を気取って、せこいプライドを守っている」

「や、やめろ…」

「挫折の繰り返しでラーメンへの情熱などすっかり冷め、
 最後のラーメンを超えようと悪戦苦闘する天才を演じ続けてきたんじゃないのか」

「やめろって言ってるだろう!」

「数年おきに繰り広げられる復活劇は、信者たちに忘れられないためのパフォーマンスってとこか」

ああ、そして原田に対して「お前はダメ人間なんだよ」という事実をグイグイとつきつける芹沢サン!
え、えぐい…芹沢サンの言っていた「引導を渡す」っていうのはこういうことだったのか
自分がダメ人間という事実から目をそらしてきた原田に対し、「現実見ろよ」と現実をとことん突きつけるっていう
そのためのラーメン勝負だったんだな…



な、泣いちゃったー!!原田のやつ泣いちゃったよ!
芹沢サンの言いようがあまりにも効きすぎてしまったのか、「俺は何もできないクズなんだ…」とボロボロ涙を流すことに!
まさかこんなことになろうとは…俺としては正直ちょっと胸が痛むところあるな
なんでかって言ったら、原田の雰囲気ってゲーセン育ちの格ゲーマーに似てるんだよな(えー

そういう格ゲーマー達もちゃんと就職しないでゲーセンで遊んできた奴ばかりだから、
もしもプロゲーマーって制度がなければ今ごろ中高年フリーターになってたんだろうなって奴が多いし
ぶっちゃけダメ人間なんだけど、でもゲームをやらせたら俺たちなんかより遥かに上手いっていう特徴があって
ダメ人間な終わってる性格っていうのも、配信者としては面白かったりで、長所として使えることもあるっていうかな…

そう考えたら原田お前配信者向いてるんちゃうか?(えー
ダメ人間だけどラーメン作りは常人なんかよりはるかに上手いし、終わってる性格も面白く見せたら配信で受ける可能性あるで?
いっそのことラーメン系Vチューバーとしてデビューしたら?(えー
考えてみたら和文も配信者として成功してるわけなんだし、まずは和文とコラボして同接稼ぎをしてだな…
いやすいません、最近配信に毒されてるんで、油断するとこういう妄想が出てきちゃいますね…次回に続く!



ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第95話



さてらーめん再遊記95話の感想ですが、冒頭の場面は原田が泣きじゃくりながら芹沢サンの店を去る場面から始まってますね
なんてこった、前回芹沢サンからこっぴどくダメ人間っぷりを指摘されたのがあまりにも効いてしまったんや!
まさかこんなに子供のように泣きながら去っていくなんて、こうやって本心をさらけ出してわんわん泣いても原田はやはり
「フーースッとしたぜ」って復活するエシディシのようにはいかんかったか…(えー



「もう原田さんの才能は枯渇しているんじゃないかとは思ってましたけど…
 ラーメンの情熱をも失い、あそこまで無残なことになっていたとは…」

そんな原田の姿を見て、「才能が枯渇して情熱をも失い無残なことになった人」と語る有栖サン。
そ、そんな…あんたとんでもなく容赦ないこと言うんやな!?(えー
そこまで言うかオイ!?才能も情熱もなんにもなくなった奴ってそんな…いくらなんでもそこまで言わんでも…

「ラーメンに限らず、あらゆるジャンルでよくあることだけど…大きな才能の持ち主が若くして凄い仕事をやり遂げる。
 しかしどんな天才にも旬というものがあり、ピークの季節が過ぎ去ると…
 もっと凄いものを作ろうとしても作れず、スタンスを変えずにいると悩むばかりで何も作れなくなる…
 そして時間だけがむなしく過ぎ、残っていた才能もどんどん失われていく…
 なぜなら才能とは生モノだからね。努力して身につけた技術はそうそう腐らないけど…
 才能は思慮深く扱ってやらないと歳月とともに腐り、朽ち果ててしまう。
 原田さんはこういう天才の典型的な落とし穴にはまっているように思えたんだ」

そして「才能とは生モノである」ということを語り、注意深く扱わないとみるみる腐ってしまうと語る有栖サン。
才能とは生モノ…うーん…正直その感覚はよくわからんな…(えー
才能って、漫画の中とかではよく使われる言葉だけど、現実で才能を感じるような出来事ってほとんどないというか
才能うんぬんよりその人が今までどんな経験をしてきたのかってことの方がずっと大きく感じるから
人の才能の扱い方について語られても、そもそも人の才能とかあんまり感じないからわかんねぇ…って気持ちになっちゃうな

「まだ原田に情熱が残っていたなら、店作りを助けたりもしたかもしれないが…
 才能も情熱も完全に枯渇しているとわかったからには、
 ラーメンの道をきっぱり諦めさせ、麺窟王の呪縛から解放してやるのがヤツのためだ」

そして芹沢サンとしても、原田に対する評価は「才能も情熱も完全に枯渇した男」とのことで
あんたら本当に容赦ないこと言いまくりやな!?もう少しこうなんというか、手心というか…(えー
確かに原田はダメ人間だなとは思うけど、才能も情熱も完全に枯渇したっていうのは言いすぎというか

俺としては原田って、情熱の火がまだくすぶってる状態だと思うんだよな…
何かのきっかけで火がつくんじゃないかとか、まだ原田にもできることはあるんじゃないかとか
そういう風に考えてしまうんですが…



そんな中、原田のことを「あいつはもうダメだ」と言っている芹沢サン達の話を聞きながら、
「でも…」と何か言いたげに今までの原田の姿を思い浮かべていた和文。
か、和文お前やはり…原田のことを見捨てられないってことやな!?やっぱそうだよな!?
原田ってやっぱり完全に見捨てるにはちょっともったいない奴って感じあるよな!?この回想シーンはそういうことだよな!?
原田のことを見捨てずになんとかするルートがあればいいんだが…

そして次の日、小宮山さんの職場の女性陣たちも今回の話を聞くことになりますが
川瀬さんは原田のことを「単なる負け組のヒモ男」ってコテンパンに言ってますね
しかし綾野さんは「そんなにダメダメですか?」って、原田にもまだ見どころがあるように語っているという…

なんていうか原田って人によってぜんぜん評価違うよな…
どうしようもないゴミクズ野郎だと言う人もいれば、そこまで見捨てるほどダメじゃないんじゃないかって言う人もいて
人によって評価が分かれるタイプの男っていうか…ちなみに俺は「そこまで見捨てるほどダメじゃないんじゃないか」って側ですね
やっぱ格ゲーマー連中のダメ男っぷりを愛してきた俺はそう思ってしまうんや…(えー

「あの…ちょっとご相談があるんですが!」



そんな中、何かを思い立ったように女性陣へと声をかけ、行動を開始した和文。
するとなんと、芹沢サンのところに原田の店が復活したとのニュースが舞い込んでくることになります
とっくに原田は店の復活を諦めたはずが、なぜいきなりこんなニュースが飛び込んでくるのか…
何が起きているのかを確かめるべく、芹沢サンは有栖サン達も引き連れて店に向かってみることに…

そして店の様子を見てみると、なんと働いていたのは和文と小宮山さんの職場の女性陣でした
マジかよあんたら職場の仕事と掛け持ちでラーメン屋始めるとかなんて無茶を!
まあ小宮山さんの方の仕事は休んでるってことだから、ラーメン屋の方に専念してるってことか
小宮山さんはドンマイとしか言いようがないな(えー

「お待たせしました!こちら生姜焼きラーメンです!」



そして和文たちが店で出していたラーメンとは、なんと原田が披露した生姜焼きラーメン!
なるほどこの原田の生姜焼きラーメン、和文たちはうまいうまいと絶賛して食べてましたから、
このラーメンの存在が原田の才能はまだ完全に枯れていないって証明になるわけか
やっぱりまだ見どころのある奴だったんやな原田…この生姜焼きラーメンを足がかりに復活のきっかけを掴んでほしいぜ。次回に続く!


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第94話



さてらーめん再遊記94話の感想ですが、まず扉絵を見てみると颯爽と厨房に立つ原田の姿が描かれてますね
ちょっと待ってこの原田めっちゃカッコよくね!?なんかデキる男感が半端ないんだが!?
前回の話で言われていた才能も情熱も枯渇してもうなにも残ってないダメ男なんていうのは、やっぱりミスリードだったのか!?

気になる本編を見ていくと、前回ラストで和文たちが生姜焼きラーメンを再現して店で出していると知った原田は、
すぐさまその味をチェックし、「お前ら作り方が甘いんだよ」とばかりに
自らが厨房に立って手本を示すことになります

「や、やっぱりダメでした?原田さんのラーメンを思い出しながら僕が味作りをしたんですが…」

「スープ・麺・具は及第点だが仕上げがなってない」

「と言いますと…?」

「その前に、なんでこんなことになってんのか教えてくれよ」

「すいません勝手な真似をして…すべては僕が言い出したことなんですが、
 この前芹沢さんは、原田さんのことを情熱を失い天才を演じるだけになっているとおっしゃってましたよね。
 でも麺窟王の復活に向けてやる気満々だった原田さんを思うと、すべてが演技だったなんて僕には思えなくて…
 心の奥ではまだラーメンへの情熱がくすぶってるんじゃないか、
 それが原田さんの言ってた業ってことなんじゃないかって思ったんです」

そして手本のための作業を進めながら、和文から事情を聞き出すことにした原田。
それによると、やはり前回の「才能も情熱も枯渇したダメ男」という話に和文は納得できておらず
原田の中にはまだラーメンへの情熱がくすぶってるんじゃないかと思って、それに火を付けるためにこの店を再開したという…

来ましたよ!情熱がまだくすぶっているというこのワードが!これってまさに
俺が前回の感想で書いたやつや!!

そうだよな!?やっぱりそういうことなんだよな!?
この解釈で合ってたんや!!今回の話を読んでマジでホッとしたわ…
なにしろ前回、芹沢サンも有栖サンも「原田はもう完全に才能も情熱も枯渇しててどうしようもない」って言うもんだから
この2人に反論するようなこと書くの恐かったんやで!?(えー

というのも、芹沢サンと有栖サンってこの漫画で物事をわかってる二大巨頭だから
この2人が「原田はもうだめだ」って言ったら、その通りなんじゃないかって思ってしまうし
唯一それに疑問を感じてそうだったのが和文だったわけですが、
芹沢サンと有栖サンに歯向かって和文の方につくって相当勇気いるで!?

なにしろ和文って、芹沢サンと有栖サンに比べたらまだ甘ちゃんの若造って感じがするし
和文の方について本当に大丈夫かっていう不安があったわけですが
なんとか和文に全賭けして万馬券当てられたわ…(えー

「…よし出来た、麺とスープの準備をしてくれ」

「あ、はい!」

「最初に入れるスープは今までの8割程度でいい」

「えっ、少なくしちゃうんですか?」

「醤油ダレで味付けした生姜焼きはかなり濃い目にしてあってな。そいつを乗せた後に、残り2割のスープを回しかける。
 これでスープに洗われて生姜焼きの味わいがほどよくなるし、流れ落ちたスープで全体の量や塩味も整う」

「でもそれじゃ基本プラマイゼロですよね、スープを後がけする意味って?」

「生姜焼きを炒める時にラードを使ってるだろう。
 豚肉や野菜の旨みが移ったラードがスープに混じることでコクが増し、
 ほどよいコッテリ感と味の一体感が強まる。この一工夫が肝要だ」

そしてさっき言っていた「仕上げがなってない」という点について説明する原田。
まず生姜焼きはかなり濃い目の味に作っておき、それをスープで洗い流すことで
生姜焼きの味がほどよくなるように調整すると…

さらに、濃かった生姜焼きの味がスープに移ることによって、生姜焼きとスープの一体感が増すってことのようですね
なるほど、バラバラだった生姜焼きとスープを一体化させる作業ってことか
原田にとっては、この仕上げをしてはじめて生姜焼きとラーメンが融合するってことだったんやな
そして完成した生姜焼きラーメンについて、芹沢サンも味わってみることになりますが…



その時芹沢サンに電流走る!!(えー
「!?」っていうこの反応、思ったよりクソまずいとかじゃなくて
思ったよりずっとうまいってことなんじゃなかろうか
才能も情熱も枯渇したダメ男だと思っていたのが、こんなにもうまいラーメンを出してくるのかっていう
そんな驚きの「!?」なんだろうと思います。このラーメンの味わいについて、芹沢サンの口から詳しい解説を聞きたいですね。次回に続く!

 


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第97話



さてらーめん再遊記97話の感想ですが、扉絵を見てみると
前回の扉絵に引き続き、凛々しい表情の原田が描かれていますね
おいおい原田のやつ、前回と今回で急激にカッコよくなりすぎだろ!少し前までは
情熱も才能も完全に枯れ果てた単なる負け組のヒモ男とか言われてたのに!(えー
この扉絵からは、そんな情けない雰囲気はまったく感じられませんな…むしろ一流のラーメン屋としての顔つきに見えますが、果たして…

「原田さん!生姜焼きラーメン最高でしたよ!
 グルタくんが食材レベルをアップさせたこともあって、この前よりさらに美味しくなっていて…!」

「僕が町中華で食べたことのある生姜焼きラーメンは、ラーメンに生姜焼きを乗せただけの単なるアイデア料理でしたが…
 原田さんの手にかかると、両者が絶妙に融合し、かつてない魅力的な麺料理として成立していると思います」

「フフ…あんなお遊びラーメンをそこまで持ち上げてくれるとは嬉しいね」

そして本編ですが、前回原田の生姜焼きラーメンを食べたことで小宮山さんと有栖サンがそのベタ褒めしている場面から始まってますね
「この前よりもさらに美味しくて最高だった」「かつてない魅力的な麺料理」と、2人とも絶賛してくれていますが、
しかし原田からしたら「あんなお遊びラーメンをそこまで持ち上げてくれるとはね」と、いまいち喜ぶ気にはなれないようです

うーむ、原田にとってはあくまでもお遊び気分で作ったものだから、認められても困るってことか…
ただ俺としては、その言葉を聞いて思ったんですけど、原田に今まで足りなかったものって
そういうお遊び気分なんじゃないのかなってことなんですよね

というのも、今まで原田ってラーメンのことを重く考えすぎていたというか、そのせいで身動きが取れなくなっていったように思うんですよ
そういう原田の重たい考えを象徴している言葉っていうのが
「俺にとってのラーメンは業みたいなもんだ…」って一言だと思うわけで
 

「ラーメンは業だ…」なんてそれもう明らかに重く考えすぎだろ!
業っていうと嫌でも背負わなければいけないものってイメージだし、
自分の意志で自由にできるものとはまるで真逆の言葉に聞こえるんですよね

実際、芹沢サンからも「今のお前はすっかり自由を失ってしまったな」って指摘されていたし
ラーメンのことを重たく考えすぎるあまり、どんどん縛られて自由を失っていったことが原田の失敗だと思うんですよ
そう考えると、原田はもっと気楽に遊ぶくらいの気持ちでラーメン作りに挑むのがちょうどよかったんじゃないかと思うんですよね
「遊び」という言葉については、ちょうど俺が最近紹介した良い言葉があって



「仕事じゃねえんだ、もっと自由に遊んでみたらいいさ。せっかくの遊びじゃねェか」
という格ゲー勢のオゴウさんが語った言葉で、「仕事じゃねえんだ」ってまあ原田にとっては仕事なんですけども(えー
とはいえ自由な遊び心を持つことがいかに大事かってことを語っており、そういった心を持たなければ
可能性に気づけず終わってしまうって言ってるんですよね。まさに今の原田にピッタリな言葉だと思います

「芹沢さんは生姜焼きラーメンをどう思われたんですか?」

「率直に言って…今まで原田が作ったラーメンの中で、一番美味かったと思う」

そして芹沢サンもキター!!この生姜焼きラーメンが、原田の作った中で一番美味いまでと語ることに!
なにげに凄いこと言ってますよ!今まで原田が作った中で一番美味いって、それってつまり
あの最後のラーメンをも超えてるってことだよな!?
なにしろ芹沢サンは最後のラーメンも食べたことがあるって数話前に語っていたので、
芹沢サンが「今までで一番うまい」と評価するってことは、最後のラーメンよりも上を行っているってことかと…

「な、なに言ってんだお前…あんなラーメンのどこがそんなに…」

「今の俺が目指しているのは、醤油・塩・豚骨などをしのぐ万人の形式だ。
 だが目指したはいいものの、今のところ何が出来たというわけでもない。
 ところがシャクなことに…俺の知り合いの宇崎さんという人は、20年以上のブランクがあったにも関わらず
 豚汁ラーメンという強力な形式を生み出し、いまや店は大繁盛していると聞く。で、今度はお前だ。
 生姜焼きラーメンにも強力な形式ゆえの魅力があり、宇崎さんの豚汁ラーメンとも構造がよく似ている。
 大抵の人間が好きな豚汁や生姜焼きと、人気料理のラーメンを合体させたら、
 うまく融合させればさせるほど商品性は高まっていく」

そして芹沢サンがこんなにも高く評価している理由として、「万人の形式」の話を持ち出すことに!
なるほど、今の芹沢サンがそれを目指しつつもまだ成果を出せていない中で、
そういった万人の形式になりうるラーメンだと強く感じたのが
宇崎さんの豚汁ラーメンと、原田の生姜焼きラーメンだったんですね

というかですよ、この2人のラーメンに共通点があるってことは
何話か前に俺も語ってるんですよね

それがこれです。初めて原田が生姜焼きラーメンを披露した時に、
「宇崎さんが作った豚汁ラーメンとよく似ている」って話をしたわけですが
芹沢サンもそれと同じことを感じたということか。フ、やはりな…(えー

「かつての麺窟王、最後のラーメンは…確かに原田の最高傑作だったと思う。
 だがあれは、ディープではあってもポップではなかった」

「うん?」

「ディープは少数のマニアや信者に溺愛され、ポップは一般大衆を熱狂させる。
 ディープの袋小路で身動きできなくなったお前が、偶然にも生姜焼きラーメンでポップへの足がかりを得た」

そして最後のラーメンと生姜焼きラーメンの違いについても説明する芹沢サン。
それによると、最後のラーメンはディープであり、生姜焼きラーメンはポップであると…
一部のマニアが溺愛するのがディープ、多くの一般大衆に愛されるのがポップってことのようですね
確かに言われてみれば、原田が作った最後のラーメンってディープすぎる作品でしたね



なにしろ見た目からしてこうだし、パッと見た感じラーメンなのかなんなのか分からないっていう
あまりにもマニアックな進化を遂げてしまったという印象だったので
一般大衆の「ラーメン食べてえな」って気持ちには応えられないものだったと思うんですよね
しかし生姜焼きラーメンなら、一般大衆の望むラーメンになれる可能性がとても高いってことを芹沢サンは言ってるわけか

「お前らには色々と世話になったな、ありがとよ」

「どうだ?初めての大繁盛、大行列は」

「正直まだピンときてないが…今の状況が嫌だと言ったら嘘になる。
 毎日毎日ルーティンワークで同じものを作ってるラーメン屋を、つまんねえ連中だと軽蔑してきたが…
 今の俺は…毎日毎日同じ生姜焼きラーメンを作って、客がうまそうに食ってるのを見るのが嬉しくて仕方ねえ」

それからしばらくして、芹沢さんの話を受け入れて生姜焼きラーメンの店を始めた原田は、見事に成功して店に行列ができるようになっていました
そして作っているラーメンがなんであれ、客がうまそうに食べる姿が嬉しくて仕方ないと…
なんだかこの原田の心境の変化っていうのも、宇崎さんに通じるものを感じますね
というのもですよ、宇崎さんが語った言葉ですごく印象に残ってるのが、
「もう俺のラーメンの中に俺はいない」っていう一言でして



この言葉が意味するものって、自分の執着や自己顕示欲のようなものは捨て去って、客が喜んでくれるラーメンを作るっていう
純粋な気持ちでラーメンを作るってことだったから、原田が最後に行き着いたのもこれとすごく近いと思うんですよね
原田で言うなら、ラーメンは俺の業なんだって執着を捨て去って、客がうまそうに食べるラーメンを作るってところでしょうか

「これまでさんざん天才だなんだと持ち上げられ気取ってきたが…俺もただの凡人で俗物だったようだ」

「いいんじゃないか、別に。しょせん俺たちはカリスマでもなければアーティストでもない。ただのラーメン屋だ」

そして最後に、天才だとかカリスマだとかそんな言葉にこだわる必要はないと語る芹沢サン。
なるほど、そういえば芹沢サンもそういった言葉に縛られてた時期がありましたね
それがいつかっていうと、らーめん再遊記が始まって間もない頃で



この時の芹沢サンはまさしくカリスマとか天才って言葉に呪縛されて身動きが取れなくなっていたって言ってましたね
そういう呪縛から解放されるきっかけになったのが、「俺はただのラーメン馬鹿だ」って発想だったので、
今回のラストで「俺たちはただのラーメン屋だ」って言葉で締めたのも、
かつての呪縛から開放されて自由になった芹沢サンならではの言葉って感じでいいですね

総じて今回の話は「自由」がテーマだったように思います
考えが凝り固まって自由を失ってしまった原田が、いかにして自由を取り戻すかっていうまでのストーリーになっていたというかね



・原田さん編、きれいに着地したなぁという感想もあるんですけどそれ以上に芹沢さん、有栖さんと並ぶグルタくんの背中を見て本格的なレギュラーキャラになったんだなぁと思いました
 てっきり麺窟王で働いて話から離脱するかと思ってました by あやつ

・らー再、今回は久々に宇崎さんの話も出ていましたが、ラーメンから離れていたはずの二人が図らずも芹沢サンの求める答えの解法を出していたという点がちょっと面白かったですね。
 原田さんに関する話自体はあっさり大団円になりましたが、新章ではまたこの部分に焦点を当てていくんでしょうか。 by とーます

・今回のラーメン再遊記の生姜焼きラーメンで思ったのは自分が思う傑作と他人が思う傑作は違うということですなぁ
 コナンドイル自身が書いた傑作と思ったものがそこまで売れなくて大衆向けでポップなシャーロック・ホームズが受けたように・・・
 やっぱり興味を持たせる「フック」が強いことは客商売においてはものすごく大事・・・

そして今回の結末についてもコメントが複数来てますが、「きれいに着地した」「宇崎さんの話も出てきて面白かった」「フックが強いことって客商売で大事」という風に
どれも話の内容については好意的なコメントって感じがしますね
俺としても原田が「万人の形式」に辿り着く結末を迎えたのが満足でした
というのもですよ、俺の感想では原田が出てきて間もない頃からそのことを期待してたんですよね

「原田が今まで作ってきたのは自分の作品、しかしこれから作るのは万人の形式」という形で
原田が万人の形式を目指していくストーリーを期待してたわけで
まあ結果的に原田は、万人の形式を目指して進んできたというより意識せずにたどり着いたって形になりましたが
なんにしても原田がちゃんと強キャラで終わったのがよかったです。

俺としては、万人の形式に辿り着けるほどの高い実力を持った男だと思いながら読んでいたので、
途中で原田が情熱も才能も完全に枯れ果てた単なる負け組のヒモ男とか言われ出した時が
一番読んでて気が気じゃなかったっていうかな…(えー

ただ、原田がそんなダメ男で終わらずに、やっぱり万人の形式に辿り着ける男だったってことを示してくれたのが
「最後にはちゃんと原田は期待に応えてくれた」って感じですごい満足なラストでしたね。
原田のキャラクター性も好きだったし、今までの話の中でもトップレベルに楽しめたエピソードだったなー
次回からはまた新しいエピソードが始まるみたいですが、どんな話になるんでしょうかね。次回に続く!


ビッグコミックスペリオール感想:らーめん再遊記 第98話



さてらーめん再遊記98話の感想ですが、今回から新章突入ということで
冒頭から初めて見るキャラクターが登場してますね
杉井さんという名前のキャラのようですが、出てきた途端に芹沢サンが
「おおっ杉井さん!」と喜んで出迎えており、芹沢サンとはだいぶ親密な仲のようで…

「麺屋・炎志の杉井社長と芹沢さんがあんなに仲が良かったとは意外でしたね」

「ん、そうか?」

「正直、麺屋・炎志グループはコスパ重視で味は平凡という、らあめん清流房グループとは対極の存在なので…」

「杉井には恩があるんだよ」

そんな杉井さんですが、どうやら炎志というラーメン屋を経営している社長のようで、店の方向性としては芹沢サンと正反対のようですね
炎志のラーメンの味はぶっちゃけ平凡で、あまりコストをかけずに安い値段で提供しているという…
そんな風に目指すものは反対ではあるものの、杉井さんに対して芹沢サンは恩があるとのことで…



と、ここから「恩」について説明する回想シーンが始まることに。
今から何年も前、芹沢サンが麺用の粉を発注していた業者がミスをしてしまい
芹沢サンの店で使う粉が足りなくなってしまったことで、
「おいおいどうしてくれるんだよ」と芹沢サンが業者に不満を漏らしていたという…

『あのー、今のお話聞いちゃったんですけど…』

『ん?』

『その粉って、ウチでも使ってるやつですよね?その分をらあめん清流房さんに回してくださいよ!』

『ええっ!?そ、そうしてもらったら助かりますけど…炎志さんの方は…』

『そこそこ似た麺さえ作れれば大丈夫です、ウチは腹いっぱい食えれば細かいこと気にしないお客さんばかりですから!』

って、なんとその時、たまたま話を聞いていた杉井さんが
「どうぞウチの分の粉を使ってください!」と、同じ粉を自ら差し出して芹沢サンを助けてくれたという…
というのも、炎志で作っているラーメンは、芹沢サンのラーメンほど味にこだわりがないので
いつもの粉が使えずに麺の味が落ちたとしても、多少のことなら融通が効くだろうと考えたようですね

ともかく、この杉井さんの申し出に芹沢サンはたいそう助けられる結果となり、
後日あらためて杉井さんにお礼を言いに行ったという…

『杉井さん、この度は本当に助かりました』

『いえいえ、らあめん清流房ファンの私としては、お役に立てて嬉しい限りですよ!』

『えっ、ファン?』

『実は私、炎志の開店当初はニューウェイブ系の創作ラーメンをやろうとしてたんです。
 でも不器用で大雑把な性格なもんで、詰めの甘いお粗末なラーメンしか作れなくて…
 生きていくためにニューウェイブ路線はきっぱり諦めて、安くて味そこそこのラーメンに切り替えたんですね。
 そうしたら割とうまくいって…私のような二流は質より量で勝負するしかないんです、
 でも芹沢さんは質も量も超一流じゃないですか。ずっと尊敬してますし、応援したいと思ってるんですよ!』

そんな杉井さんですが、単に見ず知らずの相手として芹沢サンを助けたわけではなかったようで、
「超一流のラーメンを作っている凄い人」という風に、芹沢サンのことを尊敬していたようですね
というのも、杉井さんはハイクオリティな路線のラーメン作りに失敗してしまい、やむなくコスパ重視で平凡なラーメンにシフトしたという経緯があるらしく
自分の行けなかった道を芹沢サンには進んでもらいたいっていうような気持ちで、芹沢サンを応援したいと思ってくれているようですね

「杉井はその言葉通り、ずっと俺のことを応援してくれていてな。
 俺が初めてテレビの情報番組に出れたのも杉井の紹介だったし、ラーメン関係のイベントにもよく誘われた。
 人手不足で困った時には、炎志から人をまわしてもらったこともある。
 あいつは…本当にいい奴なんだよ」



って、そんな杉井さんに対して、心から感謝しているような雰囲気で「本当にいい奴だ」と語る芹沢サン!
まさか芹沢サンがこんなにも心を許している相手がいたとは!
これまで芹沢サンの古くからの知り合いって、何かしら揉めてるような相手ばっかりだったから
そういった揉め事もなく素直に付き合える友人のような相手っていうのは、相当珍しい気がしますね

ともかく芹沢サンにとって杉井さんはかけがえのない友人であり、
「近いうちにまた飲みに行こう」と約束して、その日は別れたわけですが…

プルルルル プルルルル

「もしもし?……えっ……」



う…うわああああああ!!
なんと芹沢サンと別れて間もなく、杉井さんは不慮の事故によってこの世を去ってしまい
芹沢サンは「杉井さんが亡くなった」という連絡を聞かされて大きなショックを受けることに!

ほんの少し前まであんなに元気だったのに、突然亡くなってしまうなんて…
本当に良い奴と思っていた友人を失ってしまい、
「また飲みに行こう」って約束も永遠に果たされなくなってしまったとなると…芹沢サンも相当ショックだろうな…

いやあ…今回のエピソードを見ていると、俺としては格ゲー界のなないのことを思い出してしまうな…
格ゲー界のなないって、格ゲーのプレイヤーの中でもすげえ良いやつで、実況とか解説とか色々と貢献してくれていて
ホロライブのことも大好きで、戌神ころねのコーチとして熱心にスト6を教えたりして、多分はじめてホロライブのメンバーと格ゲーを繋いだ人だったんですよ

そのなないですが、今から1年前にEVOっていう海外の大きな大会に飛んで、
現地から生配信して、元気よくEVOの様子を日本の俺たちに伝えてくれていたんですが
EVOが終わって日本に帰国した途端に急に心不全で亡くなってしまったっていうね…

あれは本当にショックだったなあ…なにしろ亡くなる直前までなないの元気な姿を生配信で見ていたわけだから
それが突然亡くなってしまったなんて、急になんでそんな…って気持ちの整理が全然できずにとにかくショックでな…
多分、今回の芹沢サンもそれと同じ気持ちなんじゃなかろうか。杉井さんの死を聞かされて相当落ち込んでるだろうと思うわけですが
これだけ重苦しい状況から、この章はどんな話が展開されていくのか…次回に続く!
 






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