映画感想:すずめの戸締まり



みなさんこんにちは、今日は映画が公開中のすずめの戸締まりの感想を書こうと思います
俺がこの映画を見に行くきっかけになったのはやはりあれですよ
CMで流れていた新海誠監督・集大成にして最高傑作という宣伝文句を見たからですね
 

ほんとに最高傑作なんか!?ほんとにそうなんか!?(えー
大げさなこと言ってるだけとちゃうんか!?俺が見て確認してやるからな!?って気持ちで見に行きました
なにしろ俺の中では、新海誠といったら君の名はの評価がめっちゃ高いですからね

100点満点で言うと、君の名はは120点、天気の子は80点っていうのが俺の評価です
なので、新海誠の最高傑作を名乗るなら少なくとも100点は超えてもらわないと…と思っているわけですが
すずめの戸締まりを見てきた俺の採点は…90点でございます!!

はい90点!はい100点超えなかった!はい最高傑作じゃなかったわ〜〜
まあでも90点っていったらすげーよな…(えー
正直、君の名はっていう存在がなかったら、これが最高傑作と言われるのも分かるかなって気持ちにはなりました

すずめの戸締まりのどのへんが良かったかというとですね…
なんと言っても脇役たちがめちゃくちゃいい人たちなんですよ

この映画の中で、主人公のすずめが日本各地を旅しながら色んな人との出会いと別れを繰り返すわけですが
そんな風にすずめが出会う初対面の人たちっていうのがみんなすごく良い人っていうのが
見ていて一番気持ちの良かった部分ですね

初対面なのにこんなにフレンドリーでこんなに優しくしてくれるんだっていうような
気持ちのいい脇役が揃っていることが、俺の中での高評価の理由ですね
そういう「気持ちのいい脇役」の中でも、とびきりの存在感を放っていたのが芹澤朋也ですよ



この芹澤朋也、第一印象はいかにもチャラチャラしたろくでなし野郎みたいなイメージだったんですけど
話が進むごとにどんどんと人間的魅力が引き出されてきて、
あったけぇヤツだなぁ…っていう風に、人としての温かさを感じさせてくれる雰囲気になっていくので
「この映画で一番好きになったキャラは誰?」って聞かれたらそりゃあ芹澤朋也でしょうって答えちゃいますね

あと関係ないんだけど、芹澤朋也っていう名前が
芹沢達也となんか似てて笑ってしまったわ(えー



それとこの映画を見るうえでの注意点がひとつ。
この映画はですね…大地震をテーマにしている作品であって
現実の地震とも強く結びつけられているんですよ

特にハッキリと関連付けられているのが、東北で起こった東日本大震災でして
あの震災が起きた時のゾッとするような空気感が表現されているので
そこにトラウマがある人はくれぐれも気をつけたほうがいいと思います

実際、そういうトラウマがある人がこの映画を見て「途中で気が変になりそうだったわ…」っていう感想を言ったりもしているので
そこに関しては先にしっかりと心の準備をしておいたほうがいいと思います
俺は地震にトラウマはないですが、それでもちょっと背筋が寒くなるシーンがありましたね

ただ、そういう東日本大震災のデリケートな部分を扱ったっていう点については
俺としては評価したい部分だと思います
というのも、東日本大震災が起こって以降、色んなアニメ作品で自粛ムードが広がってしまって
あれも自粛、これも自粛って感じに、少しでも地震や津波を連想させるものは自粛っていう流れになっていったじゃないですか

その結果、「これほとんど関係なくね?」って作品でも自粛するってことになってしまったり、
なんだか作品作りをする側がすごく臆病になってしまった気がするんですよね
地震を連想させてしまったらどうしよう、津波を連想させてしまったらどうしよう、何か言われる前にいっそ自粛しようみたいな
そういう消極的な空気が広がってしまったように思うわけで。

ただ俺としては、作品を作る人にはもっと自信を持って堂々と作品作りをしてほしいというか
自粛のことばかり考えてビクビクするようなことにはなってほしくないんですよね。
そんな消極的な空気感の中でいい作品なんて作れないだろうと思うわけで。

そういう意味じゃ、新海誠が東日本大震災を堂々と取り扱ったってことにはすごく意味があるというか
これほどのビッグネームの監督が、デリケートなテーマにあえて挑戦して、批判を恐れずに公開したのはすごいことだなと。
「不謹慎だから自粛しよう」って守りに入ることも出来たと思うんですが、それよりも批判を承知で挑戦することを選んだような
そういう空気感を感じたので、俺としてはそこを評価したいですね





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