漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第36話



さてダイヤモンドの功罪36話の感想ですが、今回の話は久々に再会した綾瀬川とイガが会話する内容となってますね
そんな2人の話題として、ひとまずヤスについて話していますが…
ヤスといえば、綾瀬川の才能が巨大すぎる影響を受けてしまって
家庭が崩壊してヤスのメンタルも壊れてしまったという哀れな少年でしたが

でもイガの話によると、「ヤスは大丈夫だよ」ということなので、
壊れてしまったヤスのメンタルも、今では回復に向かってるってことなんだろうか?
というか綾瀬川って、ヤスとのやり取りはこの画像の時が最後で今じゃ連絡取れてなかったんだな…
仲の良かった友達とこんな風に別れて連絡も途切れるって、あまりにもショックすぎて一生もんのトラウマになりそうだな…

「綾…足立フェニックス行くんだよね?」

「イガ、オレ行かないよ。てか野球も今は休み中」

「え…そうなの?」

「うん、日本代表でけっこう頑張ったから…あのさ、イガが嫌じゃなかったら、また遊んだりしようよ」

「あ、綾…オレ、足立フェニックスの試験受けて…受かったんだ!一緒に…足立フェニックス行こう、綾」

えええええええええ!?
なんとも意外なことを言い出したイガ!強豪チームなはずの足立フェニックスになんとイガも受かったそうで、
これからは足立フェニックスでまた一緒に野球をやろうと…ちょ、ちょっと待ってください、
足立フェニックスで一緒にやろうってそれヤスが行きたくても行けなかったチームだよな!?

ヤスこれ本当に大丈夫なんか!?(えー
いやなんか前よりさらにやばい状況になってない!?自分が行けなかった足立フェニックスに
綾瀬川だけならまだしもイガまで受かってしまって、完全にヤスの立場がない状況だと思うんですが
「ヤスは大丈夫だよ」ってイガおまえ嘘つきか!?(えー
ほんとのこと言えやイガ!俺にはぜんぜん大丈夫じゃない状況にしか思えないんだが…一体ヤスはどうなってしまったんだろうか

「オ、オレ…綾はバンビーズで野球したかったってわかってたのに、
 でも綾みたいなすごい選手がうちにいていいのかとか、オレ、どうしたらいいのかわかんなかった…
 オレが足立フェニックス入るのだって、あってるかどうかわかんない…」

「イガ…足立フェニックスって、結構すごい厳しいよ、ゲームする時間なくなるよ」

「う、うう…やだ…ゲームしたい、来年は地球防衛軍出るし…」

って地球防衛軍やりたいんかい!
足立フェニックスみたいな厳しいチームに行って、野球漬けになっても大丈夫かと尋ねる綾瀬川でしたが、
ゲームもしたいし地球防衛軍出るし…と、まだ決心が固まっていない様子のイガ。

地球防衛軍か…これはちょっと俺も思い出ありますよ。地球防衛軍って巨大な虫を倒していくゲームなわけですけど
虫が大嫌いな戌神ころねがこのゲームやってこの世の地獄を見たような悲鳴を上げまくるっていう
そんなホロライブゲーマーズの配信が記憶に残ってるんで…



イガはこういう巨大な虫が襲ってきても平気でプレイできるんだろうか、なんていうかあれだよな
子供の頃って虫とか平気だけど、なぜか大人になるとダメになるよな…
俺とかまさにそのタイプだわ、子供の頃は昆虫採集とかも好きでやってたけど、大人になった今は虫とか見るだけでダメだな…

「野球漬けとか厳しいのとか、オレできるかわかんない…でも綾、オレあのとき勇気なくてごめん…
 あのとき、オレほんとは言いたかったんだ、オレは綾の球捕れないけど、それでも一緒にバンビーズで野球しようって…」

そしてイガに話を戻すと、イガは足立フェニックスに行く自信はないけども
あのとき綾瀬川と一緒に野球をしようと言いたかったと語ってますね
あのときっていうのが何のことかというと、綾瀬川をバンビーズから送り出した時のことでしょうね

この時にイガは、「綾瀬川は強いチームに行った方がいい」「オレはもう綾瀬川とたくさん野球したから大丈夫」と言って
綾瀬川を送り出したわけですが、本当は「もっと一緒に野球しよう」と言いたかったってことですね
この時、イガから突き放すようなことを言われて綾瀬川はめちゃくちゃ傷ついてましたが
それを言っているイガの方も、自分の望まないことを口にしてすごい傷ついていたということか
バンビーズ絡みのキャラクターみんな傷つきまくりやな…一緒に楽しく野球がしたいだけなのに、なぜこうなってしまうのか

(イガ…オレ以上にガチなチーム向いてない、なんとなく行くとか絶対よくない…でも…)

「あ、綾…また一緒に野球、やろう。も、もう…遅い…?」



ああ、そしてイガから「また一緒に野球やろう」と言われた綾瀬川は、
それを聞いた瞬間に大量の涙が溢れてきてしまい、足立フェニックスに一緒に行くのはよくないとか考えていたことは全部吹き飛んで
またイガと一緒に野球をやる道を選ぶことになるでした

なんていうかあれですね、やっぱり綾瀬川を突き動かすものは友達なんですね
他人がどんなに「綾瀬川はこうするべきだ」とか言ってきても、それがどれだけ正論だろうと綾瀬川の心を動かすことはできず、
でも友達の心からの友情がこもった言葉であればたとえそれが間違っていても綾瀬川の心は大きく動くことになるっていう。

それぐらい「友達と一緒に野球を楽しみたい」ってことが綾瀬川の望みなんでしょうね
世界一のピッチャーになるだとか、強いチームで上を目指すとか、そんなことはどうでもよくて
ただただ友達と一緒の時間を過ごして野球を楽しむっていう、それだけが綾瀬川にとっての願望なんだろうと思います

・今週のダイヤモンドの功罪、読んでて泣きそうになりました。
 ここまで自分の事を気にかけてくれる友達って、綾瀬川の人生の中でもそうはいないんじゃ無いかって思いました。 by 有馬温泉

・ダイヤモンドの功罪、地獄への道は善意で舗装されているって言葉が浮かんでしまう
 これ絶対余計においたわしい事になるやつだ…

・ダイヤモンドの功罪の感想めっちゃ楽しみにしてます! 世界が綾瀬川曇らせ隊…! by カトリスキー

そんな今回の話についていくつかコメントが来てますね
「ここまで自分のことを気にかけてくれる友達の存在に泣きそうになった」とか、はたまた
「この友情で地獄への道が舗装されて絶対おいたわしいことになる」とか、人によって感じ方はさまざまみたいです

俺としてはやっぱり、今までの展開からしても
この作者のことだから心がグチャグチャになる展開が待ってるんだろうなって身構えてしまうな(えー
それと「ダイヤモンドの功罪の感想めっちゃ楽しみにしてます」と言われる中、更新遅くなってすいませんでした。次はもうちょい早く書きますんで…次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第37話



さてダイヤモンドの功罪37話の感想ですが、今回の話はなんと久々にヤスが出てくる回となっております
ヤスお前久しぶりやな!?元気しとったかオイ!?
ヤスといえば前回イガの話で「ヤスは大丈夫だよ」と言われてましたが、果たして本当に大丈夫な状態なのか…

「ほんとはお父さんと一緒がよかったよね…ごめんね。お母さんのわがままでごめんね。
 バンビーズも…卒業までいさせてあげられなくて、ごめんね」

って、そんなヤスですが、母親と一緒に電車に乗ったところ、「ごめんね…ごめんね」と母親から何度も謝られることに!
や…やめてくれ母ちゃん!聞いてるこっちが悲しくなるわ!
どうやらヤスと母親は、この電車に乗ってこの町から離れることにしたようで
父親やバンビーズの仲間とはバイバイすることになってしまい、そのことを母親は何度も謝っていると…

なんていうかあれやな…仲間と別れることも悲しいし、母親が何度も謝ってくることも悲しいし、二重に悲しいシーンやわ…
あのクソな父親のことだけは別にどうでもいいけどな…(えー

ああそして、バンビーズで過ごしたグラウンドが目に入ったその時、大粒の涙をこぼしてしまうヤス!
ヤ、ヤス〜〜!やっぱ全然大丈夫じゃねえ〜〜!
やっぱり寂しかったんや!友達との別れはヤスにとって相当つらかったんや!

綾瀬川には何も挨拶できないままで出てきちゃっただろうしなあ…ヤスにとってこの町の思い出は悲しいことだらけになってしまったな
やっぱヤスに救いなさすぎやってこの漫画!
父親がクソすぎて「野球が下手なお前は俺の子供じゃない」とか言われるし、そこに野球の上手い綾瀬川がやってきたことで
さらに問題がこじれてヤスの精神が壊れてしまい、結局問題は解決できないまま他の町へ旅立つことになるとは…
ヤス悲しい人生送りすぎやろ…他の町で楽しい人生が待っていることを願うわ…
唯一の救いは優しい母親がそばにいることだろうか。父親はクソみたいな性格だったけど母親は優しい人だよな

 
 

そんなヤスが町を離れていった後、しばらくしてイガと綾瀬川はいよいよ足立フェニックスに入ることになります
なにげにイガの髪型が変わって坊主頭になってますね、これってあれだろうか
野球の強豪チームと言えば坊主頭で頑張るようなイメージだから
「俺もこっから気合入れてくぜ!」って坊主頭にしてきたってことだろうか

そんな一方で綾瀬川はぜんぜん髪型変えてませんけど。まあこいつは余裕だろうしな(えー
ともかく足立フェニックス編はイガがどれだけ食い下がっていけるかってところが注目ですね
ぶっちゃけこの強いチームでイガはやっていけないって綾瀬川ですら思ってたくらいだし
身の丈に合わない場所でイガがどれだけ頑張っていけるのかっていうのが気になりますね…次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第38話



さてダイヤモンドの功罪38話の感想ですが、今回の話は綾瀬川と足立フェニックスの監督が話してる場面で始まってますね
そんな2人の会話を見てみると、どうやら綾瀬川が「体が痛くて投げれない」と監督に話しているようで…
なんの痛みかと思ったらどうやら成長痛ってことみたいですね。綾瀬川ってまだ小学生だしな…俺もその年頃は成長痛が痛かった覚えあるなー

「無理はしなくていいから本当に。なんなら中1の7月のリトル最後の大会が終わるまでサポートに回ってもらって、
 中1の8月にシニアに上がってから本格的に練習に参加してもいいし、とにかく焦らず…なっ」

「はい、ありがとうございます」


そんな綾瀬川の成長痛について、監督は理解を示してくれているようで「ぜんぜん無理しなくていいよ!」と言ってくれてますね
それとなにげにリトルとシニアの違いについても説明してくれてるのがありがたい場面ですね
リトルとシニアって野球に馴染みがないとマジで違いわからんからな…とりあえずリトルは小学生、シニアは中学生っていう風に俺は理解してますが
監督の話だと中1の7月までがリトル、8月からはシニアってことになるんですね
てことは中学生になった瞬間にシニアになるわけじゃなくて、中学生になっても少しの間はまだリトルってことになるのか。ややこしい区切りしてんなー

(U12世界大会優勝投手…つ、使ってみてぇ〜〜。いやいや成長痛成長痛…焦るな焦るな)

って、さっきは「無理しなくていいよ!」と言っていた監督ですが、内心では「バンバン綾瀬川使いまくりてぇ〜〜」と思っていたようです
理解ある監督と思ったら本音はそれかい!そういえばここの監督、強い投手をひたすら使いまくって酷使しがちなところがあるって言われてたっけな…
綾瀬川も元気だったらひたすら酷使されてただろうし、成長痛で投げれないっていうのは好都合といったところか…



って、そんな監督に背を向けた途端にめちゃめちゃ冷めたツラになる綾瀬川!
お前なんなのその顔は!?まさか今話してた成長痛で投げられませんって話は真っ赤な嘘!?
「全力で投げるなんざやってられるかよ」とかそういうこと!?

これまでの綾瀬川は、全力で野球してもまるで幸せになれなかったから
もう全力の野球なんかしねー。とことん手を抜いてやるって気持ちに目覚めちゃったってこと!?
なんとも不穏な幕開けですな足立フェニックス編…こりゃ監督には悪いけど、綾瀬川が期待に応えてくれることは当分なさそうだな



ってそんな中、綾瀬川の動向を気にして次の試合に綾瀬川が出るのかどうかを話し合っているメンバー達が!
雰囲気からしてこいつらは、同じ足立フェニックスの先輩みたいですね
新入りの綾瀬川がどんな風に起用されるのか、立場的に気になっているようですが…

「てか俺、入団試験で綾瀬川の球受けたけど、ぶっちゃけ全然じゃね?
 体だよりのよくいるノーコンピッチャーって感じ」

がしかし、2人の先輩のうち片方は、「綾瀬川なんてノーコンだし全然たいしたことなくね?」
綾瀬川の実力をまるっきり評価していないようです。これは…どうやら綾瀬川のやつ、先輩相手に投げる時も
手を抜いていてわざと下手なピッチャーを装っているみたいですね

というのも、綾瀬川のコントロールって本来は針の穴を通すほどに超正確なはずなので
それがノーコンだなんて言われてるってことは、綾瀬川がぜんぜん本気を出していなくて
コントロールが悪く見えるような投球をあえてやっているんだろうなと…

「今までは才能だけで勝てたんだろうけど、この先どんどん勝てなくなるんじゃね?」

「…」

ともかく、先輩のうち1人は綾瀬川のことを「大したことないピッチャー」と侮っているみたいですが、
もう1人の先輩は、まだ完全にそうは思えないみたいに意味深な沈黙してますね
どうやらこの2人、1人はキャッチャーでもう1人はピッチャーのようで、
綾瀬川をなめてる方がキャッチャー、まだ考えてる方がピッチャーみたいですね



「真夜、おまえ綾瀬川意識しすぎ。
 俺的には綾瀬川は、電ボと一緒にフェードアウトしそうな感じあるわ」

「デンボってなに?」

「五十嵐のあだ名」

「デンボってなんだっけ…」

「おじゃる丸のホタル」

とその時、急に電ボとかよく分からないことを言い出したキャッチャーの男。
どうやら電ボというのはイガにつけたあだ名のようで、元ネタはおじゃる丸のキャラだという…
おじゃる丸…正直言って俺はまったく詳しいこと知らないなあ。デンボって名前で俺が思いつくのは
ボーボボに出てくる融合キャラなんだが?(えー



まあこっちは電ボじゃなくて田ボだけど…ボーボボと田楽マンが融合するとこれになるんだよな
ともかくイガは電ボというあだ名をつけられてるわけですが、親しみを込めて呼ばれてるというより
どっちかと言うとバカにされてるみたいですね
なにしろ「電ボはそのうちフェードアウトするわ」っていう風に、
イガはこのチームを去るのが当たり前のように言ってるし。イガのことをどうせすぐにいなくなるザコって思ってる感がすごいよな
俺としてはそんな見下す気になれないというか、このチームに入ってからのイガって一生懸命働いててむしろ感心してますけどね

水撒きをしろと言われて、指示通りに働こうと走り回ったり、
他には遠征用具の積み込みの仕事をやって、それが終わったら先輩のところに走っていって「おつかれさまです!」って報告したり、
それが終わったら「失礼します!」って深々と頭を下げて去っていったり、礼儀正しく頑張ってるわけですよ

俺がこのイガの姿を見て思うのは、一生懸命だし立派に頑張ってるなって感心する気持ちであって
どうせすぐにいなくなるザコなんていう、冷たく見下すような気持ちにはまったくならないですね
やってることは雑用なんだけど、これだけ一生懸命やってたら感心する気持ちが少しは湧いてくるもんじゃないのかと。

それなのに見下すような気持ちしか湧いてこないって、もはやザコには人権がないというか
雑用をやらせるだけやらせて、用済みになったらポイ捨てするって感じで、こいつらイガのことを
使い捨ての奴隷だとでも思ってんのかね
なんだか人に対する温かみみたいなものを全然感じないわ…ちょっとはイガを可愛がろうとかって気持ちはないのかよ



そして場面変わって次のシーンでは、なんと枚方ベアーズの描写となっており
「綾瀬川が明日やってくる」とか言われてますね
これは…どうやら綾瀬川たちの足立フェニックスが、枚方ベアーズと練習試合をするために明日やってくるってことみたいですね
さっきイガが遠征用具の積み込みをやってたし、あれは枚方ベアーズと試合をするための準備だったってわけか

「監督に頼んで俺が練習試合に出たろか?ちゅうか練習の後ほんまに放ってくれへんかな」

「え〜、そんなにですか?」

「そんなにそんなに。下手なシニアと練習試合するより、綾瀬川と三球勝負したほうがよっぽど練習なるわ」

そして綾瀬川の強さについて、下手なシニアなんかよりよっぽど強いと太鼓判を押す今村さん。
今村さんは綾瀬川にノーヒットノーランを食らってその強さを味わった身ですからね。
それに今村さんはシニアで全国優勝した4番バッターでもあるので、シニアの一般的な投手のレベルもよく知っていることでしょう

そんな今村さんが「綾瀬川はメチャクチャ強いで」と言っているわけですが…
これ綾瀬川が全然力を出さなくて今村さんの立場なくなる流れじゃないですか!?
なにしろ今の綾瀬川は完全手抜きモードで実力まったく出してないですからね…
そんな綾瀬川の姿を見て、「なんやコイツ全然強くないやん。今村さんはこんなザコに負けたんか?」って
今度は今村さんが舐められることになりそうで、めちゃくちゃ不安なんだが…

「綾瀬川がシニアに上がる頃には俺は高校行ってもうてるし…明智、リベンジ頼むわ!」

「いやぁ、今村さんが打たれへん投手、オレが打てるわけないやないですか」

「…」

そんな中、明智という後輩にリベンジを頼む今村さん。どうやらこいつが枚方ベアーズのリトル世代としては
期待されてるバッターってことみたいですね。多分リトルの4番を張ってるのがこの明智なんだろうか?
「いや〜今村さんが打たれへん投手、オレが打てるわけないやないですか」とか今村さんをヨイショしてますが、
たぶん今だけだろうなこんなこと言ってるのは…(えー

「さむっ…第一練習場と違ってヒーターないんですね、ここ」

「動いてればどうせ暑なるやん。なぁ大和」

「はい」

「てかもしかして、第二練習場の家賃って月会費に含まれてんすか?」

「おん」

「ほーん。第二なんてみそっカスドベ補欠の大和しか使うてへんのに…
 うちの監督ほんまクソっすよね、どろぼうやん(笑)」



とその時、枚方ベアーズの練習場の話になりますが、この第二練習場を使っているのは
みそっカスドベ補欠の大和しかいないと…いやお前、その言い方は酷すぎるだろ!
大和本人がすぐ目の前にいるんやぞ!?しかもせっせと球拾いをしている最中だというのに、
そんな行為にまったく意味がないとばかりにドベのカスと言い切るとは…

さっきの足立フェニックスの連中もそうだけど、こいつら他人のこと見下しすぎやろ!
補欠だったり下手なメンバーに人権はないんか!?野球が上手いというだけで、他人をカス扱いできるほど偉いのか!?
このクソッタレな差別意識にはヘドが出そうだぜ…というのも、俺にとっては
「下手だけど一生懸命やってる」とかそういうのってすごい尊いことなんですよ

たとえば、俺がホロライブにハマったきっかけとかまさにそれだったしな…
具体的にはロックマンのプレイ動画で、
戌神ころねが7時間かけてクリア、兎田ぺこらが11時間かけてクリアとかしてるのを見て感銘を受けたわけですよ

 
 

単純に上手いか下手かの話で言えば、7時間とか11時間っていうのは下手な部類だし
上手い人ならもっと短時間でクリアすることはいくらでも可能なわけですけど
でも俺にとって大事なのは上手いとか下手とかそんなことじゃないんだよ
ってそう思うわけですよ。7時間とか11時間とかそれだけの長い間
ずっと諦めずに頑張り続けたことが立派だろと。
どんだけ下手でも、要領が悪くても、諦めないで頑張る人間は尊い価値があるっていうのが
俺の考え方であり、ホロライブにはまった最大のきっかけもそれなわけで。

でも今回の奴らに言わせれば、そういったホロライブの頑張りは
ただウスノロでなんの価値もないみそっカスのドベ野郎とかそういうことになるわけですよね
この俺の前でホロライブがそんな風に言われるのを許せるわけあるか!?(えー

それにホロライブに限った話じゃなくて、俺は以前からこういう考えをすごく尊いものとして考えていた代表例があるんですよ
それが何かっていうとワートリのザキさんですね。ザキさんといえば俺が最も敬愛するワートリのキャラなわけですが
ザキさんを語る上で一番の名シーンだと俺が何度も言っているのが



この場面ですよ。凄い奴らにどれだけ派手に追い抜かれたとしても、
それで仲間の価値が消えてなくなるわけじゃねえんだという強い気持ち。
どれだけ他に凄い奴らがいようと関係ない。俺の仲間は絶対にカスなんかじゃないという仲間を思う気持ちですよ
仲間に向かって弱いだのカスだの、そんな言葉を絶対に吐かないのがザキさんであり、
俺はザキさんのそんな生き方を誰よりも尊敬しているわけで



臨時チームの仲間選びの時にしても、誰にも選ばれずに最後まで売れ残った太一のことを、これだけの笑顔で迎え入れてくれたわけで。
ザキさんはドベとか弱いとかそんなことで人を見下したりしないんですよ。でもこれが今回の奴らだったら
太一をみそっカスのドベ野郎扱いして「どうせこんなザコはそのうちボーダーを辞める」とか言い出してるわけですよ

もうね、あまりにも俺の尊敬するザキさんとはやってることが真逆すぎて、
あいつらを見ていると吐き気がしてくるぜ!(えー
あいつらの存在そのものが俺の敬愛するホロライブやザキさんを否定してるようなもんだからな…俺にとっては忌み嫌う要素の塊みたいなもんや…
そんなとんでもない新キャラどもが集まってしまったわけですが、果たして今後どうなってしまうのか…次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第39話



さてダイヤモンドの功罪39話の感想ですが、今回の話は綾瀬川とイガが
新しく作るチームの構想について話してる内容となってましたね
え…新しく作るチーム!?マジかお前ら、自分たちでチーム立ち上げる予定なんか!?

今回初めてこの話題出てきたからビックリしたわ、足立フェニックスにはずっといるつもりなかったんやな
綾瀬川いわく、あと1年ちょっとしたら足立フェニックスを抜けて新チームを立ち上げるってことだから
つまりはちょうどシニアになるぐらいの時期でフェニックスを抜けるってことなんやな
これあれだろ、「シニアになったら綾瀬川をバンバン使おう」って考えてた監督涙目やろ(えー
シニアになる頃には綾瀬川はもうおらんのやな…あの監督、そんなことを知ったら果たして正気でいられるんだろうか



そして今回のラストシーン、ついに綾瀬川と大和という宿命の2人が出会ってしまうわけですが
いやちょっと待ってこれ、なんか作画が力尽きてない!?(えー
「宿命の2人が出会ったシーン」とは思えないくらい、なんか作画にパワー感じなくて不安になるんだが!?
やはり週刊連載は過酷すぎるんか…?平井先生の体調が心配になってしまったな…次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第40話

さてダイヤモンドの功罪40話の感想ですが、今回の話は大和の両親が綾瀬川の記事を読んでいる場面で始まってますね
世界大会に出ていって大活躍したという綾瀬川の記事を読みながら、「すごい子やなぁ、大和にとっては雲の上の人なんやろなぁ」
ひたすらに綾瀬川のすごさに仰天しているようですが…

いやいやお父さんお母さん、大和にとっては雲の上の人どころか
唯一対等なライバルになる予定ですから!(えー
その雲の上まで駆け上がっていけるのがあんたらの子ですから!たぶんな!

「おかん、日本代表の記事見とったん?」

「んん〜、ちょこっとだけなぁ。1番の子、すーごい大きいねんなぁ」

「綾瀬川くんや」

「綾瀬川くん?かっこええ名字やねえ、決勝戦はもう少しで完全試合だったんやろ?すごいわあ」

「確かに完全試合はすごいわ。でもこの人のすごさは、スコアには書かれへん。
 速い球ほおれるとか、コントロールええとか、そういうのだけとちゃうねん。
 クイックでほってみたり、一球ごとに投げるテンポ変えてみたり、むっちゃ頭つこて野球してんねん」

そんな両親のところに大和がトコトコやってきて、綾瀬川についての会話に参加しておりますが
綾瀬川の何が凄いのかという話題で、球が速いとかコントロールが良いとかその程度で語れるようなレベルじゃないって
めちゃめちゃ頭を使って工夫しながら野球してるのがすごいってことを熱心に語ってますね



さらに続けて、「綾瀬川くんは敬遠とかするのだってなんとも思わないんじゃないか」とも語る大和。
これは実際にその通りですよね
世界大会の決勝で、勝負どころでの相手の4番バッターとの対決という一番盛り上がる場面ですら、
「敬遠しちゃいましょうよ」ってあっさりと提案したくらい綾瀬川はそんなの気にしない性格だし
これについて円(まどか)とかは「なんであんなにあっさり敬遠できるのか理解できんわ…」と言ってましたが
大和はそれを理解してるってことなんですね。このシーンだけでも大和だけが綾瀬川と並んでる感がすごいな

「おかん、ぼくは感動してんねん。綾瀬川くんの努力に。
 綾瀬川くんのピッチング見とったら、綾瀬川くんがどれだけ頭つこて野球しとんのかわかる。
 完全試合も世界一もすごいわ、でも僕がもっとすごいと思ったのは、綾瀬川くんのなりふり構わなさや」

さらに、「綾瀬川くんの努力に感動した」と語る大和。努力に感動とは…
この作品の野球選手の中で、綾瀬川の努力が凄いって意識を持ってるの大和だけですよね
綾瀬川は才能がすごいって言ってる人間は山ほどいるけど、綾瀬川の努力がすごいって言ってるのは
綾瀬川の母親ぐらいで選手だと誰もいなかったと思うので、大和だけが綾瀬川の唯一の理解者って立ち位置にいる気がしますね

 

そして場面が変わり、足立フェニックスと枚方ベアーズの試合の様子が描かれた場面となりますが、
どうやら足立フェニックスのピッチャーは5回で枚方ベアーズにつかまってしまって
相手に得点のリードを許してしまったようですね

「真夜、せっかく強豪との練習試合だったけど、今日はよくない日だったな。
 ただ、なんとなく今日はダメだったで終わらせるなよ。
 具体的に何が原因でどうダメだったかをちゃんと洗い出して、
 調子に波があるなら最高と最低の差をいかに小さく出来るか、調子悪い時でもその時の自分の最大限を出せるように。
 そういう意味では、調子悪いなりにここまで投げられたのは良かったな」

そんなピッチャーの真夜についてアドバイスを送る監督。
「今日はよくない日だったな」「なんとなくで終わらせるなよ」「調子に波があるならその差を小さくできるようにしなさい」
と言ってることからして
この真夜っていうピッチャーはだいぶ調子にムラッ気がある選手みたいですね

「今日は調子のいい日だった」「今日は調子の悪い日だった」みたいに、日によってムラがあるタイプで
今回は調子の悪い日に当たってしまい、思うように相手チームを抑え切れなかったと…
そんな時は、具体的に何がダメだったかを洗い出しなさいと監督に言われてますが
たぶんこういうことを完璧にできちゃうのが綾瀬川なんだろうな

さっきの大和の話で綾瀬川はとんでもなく頭を使って野球してるって言われてたし、
ダメだった部分の洗い出しとか、自分のプレーの分析とかするのも綾瀬川は大得意なんだろうなと…
それに綾瀬川って調子のムラとかまったくないしな…
いつでもベストパフォーマンスで活躍できるピッチャーだから、そういう凄さも大和の言ってる「頭を使って努力してる」っていうことの賜物ってことかな

ともかく自分の役目を終えてベンチに戻ってきた真夜ですが、ベンチにいたイガに「お前も試合に出れる準備しとけよ」と声をかけたところ
「え…」とまったく乗り気じゃない感じの反応が。
え、なにお前そんなに試合出るの嫌なん!?露骨に嫌がっとるやんけ!?

このイガの反応、まるで俺が会社で仕事してる時に
「今日は飲み会行くからお前も準備しとけよ」「え…」ってなってる時の俺みたいだぜ!(えー
まさにそういう時の俺や!飲み会とか行きとうないんじゃ!今とか忘年会シーズンで余計に言われるしな、なにが飲み会だよまったくよー
さっさと帰らせてホロライブの配信見させろ!!(えー  次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第41話



さてダイヤモンドの功罪41話の感想ですが、今回の話は大和がひたすら雑用に励む回となってましたね
チームの方は枚方ベアーズと足立フェニックスで試合をしていたわけですが、
大和はその試合には出してもらえずひたすら荷物運びやら球拾いやら雑用だけやらされていたという…

いやあ…大人になって思うけど、スポーツの部活とかでこういう雑用だけやらせるのってほんとクソだよな…
スポーツがやりたくて部活やチームに入ったのになんで雑用だけやらされなアカンねんと。
しかも上手いやつは優遇されてプレーすることを許されるのに、下手なやつは雑用係のままプレーさせてもらえないって
これじゃ下手なやつが上達する機会が一切ないっていうか、ただ雑用係として使い潰されるだけやんけ…

今にして思うと、上手いやつと下手なやつの格差が広がるだけのとんでもねークソシステムって気がしますね
しかもこの画像だと上手いやつが雑用手伝ったら怒られるとまで言われてるし。なんやそれ…
こんなことやってたら、「雑用なんて下手なやつにやらせときゃいいんだよ」みたいに
下手な奴を奴隷扱いするみたいな意識も生まれたりするわなあ

「うちみたいな強豪チームで球拾いするより、そこそこのチームで試合出れた方が絶対ええやないですか。
 大和さん、今からでも弱いチーム行った方がええと思うわ」

「…」

「あ、あの…あんなの全然気にすることないですから!」

「え?」

「よ、弱いチーム行った方がいいとか、言ってる方だってそんな本気じゃないし、気にする必要ないですよ」

って、「弱いチーム行った方がいい」と大和が仲間に言われていたその時、「そんなの気にしなくていい!」と急に声をかけてきたイガ!
急にどうしたイガ!?大和とはまったく面識がないのにいきなり声をかけるとは…と思いましたが、イガって以前に綾瀬川との会話で
「強いチーム行った方がいい」って言っちゃったことがあったんでしたっけね



この一言がきっかけで、綾瀬川をチームから追い出すような形になってしまって、イガも綾瀬川もひどく傷ついてしまったから
「弱いチーム行った方がいい」にしろ、「強いチーム行った方がいい」にしろ、
チームメイトを追い出すようなことの辛さをイガはよく知っているから
「あんなの気にすることないですよ!」って、自分たちみたいな辛い思いをしないように声をかけたってことか



ってそんな中、イガを呼ぶためにトコトコやってきた綾瀬川もその場に合流することに!
まさか綾瀬川が来るとはって感じで大和も目を丸くしてますね
というか大和と綾瀬川って何話か前にも顔を合わせてたけど
あの時はなんも会話のきっかけなくて他人のまま終わったんだったな(えー
そういう意味では今回引き合わせてくれたイガの存在けっこうでかいな…

「あの、綾瀬川くん、野球のことで聞きたいねんけど…」

「野球のこと?なに?」

「前にぼくらの先輩たちと試合しとった時、マウンドで足場の着地する穴を3つか4つ掘っとったやん。あれはあえてなん?」

「足場の穴…?」

「うん、そうだよ」



って、せっかくだから綾瀬川に野球の質問をしようと、マウンドの穴がどうたらと聞き始めた大和。
なんのこと言ってるのかさっぱり分からん…(えー
イガも「なんのこと言ってんの?」って感じの反応してますが、綾瀬川だけは「ああ、あの話ね」ってピンときた反応してますね

「綾瀬川くんて、球種のサインの他にフォームもサイン作っとるん?」

「作ってないよ」

「そやったら、今村さんにほおったクイックはノーサインなん?
 パスボールこわないん?カーブも投げとったやろ」

「ピッチャーのフォームは、キャッチャーあんま関係ない」

「球種だけ分かればええてこと?」

「うん」

「え、どういう意味?」

「ピッチャー目線やとフォームは固めたほうがええ、ちゅうか固めなあかんからな」

「でもバッター目線だとフォームは違ったほうが打ちづらいわけじゃん、
 そんでキャッチャーはその逆でけっこう球の方ばっか見てるんだよね。だからあんまピッチャーのフォームと関係ない」

さらに今度は投球フォームの話になりますが、こいつらの会話エスパーか何かみたいやな…(えー
イガだけは話についていけなくて「え、どういう話?」ってポカーンとしてますが、これが俺たち一般人の反応なんだろうな
どうやら投球フォームにしてもピッチャー目線、バッター目線、キャッチャー目線でそれぞれ違ってくるようで
ピッチャー目線なら投球フォームを同じにした方が投げやすい、バッター目線なら投球フォームは違った方が打ちづらい、
キャッチャー目線なら投球フォームがどうだろうとあまり関係ないっていう、そんな話をしているようで…



それと印象的なのは、そんな話をしながら綾瀬川がずいぶん楽しそうにしてるってことですね
「この話わかる人いるんだ!」って感じに、嬉しそうに大和との会話を続けてるわけで
初めて同じ域で会話ができて共感できる人を見つけたって感じの反応してますね
これって要するにあれやな、アムロが初めてララァと出会った時みたいなもんやな(えー

アムロが優秀すぎるニュータイプとして孤独を深めていたところに、はじめて同じ域で共感できるララァが現れたっていうね
でもその共感できる仲間のはずが敵同士の関係なんやな…悲劇やな…
それでイガはオールドタイプで2人の会話にまったく入れなくて
「ヤツとの戯言をやめろ!!」って思うことになるんやな…(えー  次回に続く!




漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第42話



さてダイヤモンドの功罪42話の感想ですが、今回の話は前回に引き続き大和と綾瀬川がひたすら野球の討論しまくるって内容になってますね
お前らすっかり討論仲間って感じやな…イガは相変わらず会話に入れてませんが、別に気分を害することもなく成り行きを見守ってるようですね
俺としては今回でハブられたイガが疎外感感じるかなと思ってたけどそうでもなかったな(えー

「いてっ」

「どっか痛いん?」

「たぶんオレも成長痛かも…」

「そら大変や!五十嵐くんちょお待っとってな」

そんな中、ふとした拍子に体が痛いと言い出したイガ。どうやらイガは本当に成長痛のようですが
すると大和はイガのことを心配して、先輩の今村さんに声をかけることに!



また出てきたな今村さん!けっこう出番あるんやな、それとイガ曰く「こないだ「めざまし」に出てた人」ってことだから
めざましテレビに呼ばれるくらい有名人なんやな今村さん
今村さんてまだ中学生のはずだから、高校デビューする前からスーパー中学生として注目されてるってことか…

「成長痛自体はケガやないけど、成長痛が原因でケガはむっちゃあるからな。
 キャッチャーなんかヒザやったら一発やし、今はとにかく無理したらあかんで」

「ありがとうございます!」

「綾瀬川も久しぶりやなぁ!投げてへんみたいやけど、どないしたん?」

「あ…成長痛です」

「お前もかい!まぁでもお前らは来年あるからな、無理して結果出さなあかん時期とちゃうし、
 タメのやつがガンガン結果出しとっても焦ったらあかんで。
 大丈夫や、無理しなかったら絶対治んで!がんばれよ!」

そして綾瀬川とイガ2人あわせて成長痛の相談に乗ってくれる今村さん。
今村さん的に、成長痛で試合に出られないのはさぞ焦るだろうという気持ちで
今はそんな焦りを我慢して、じっくり成長痛を治すようにがんばれと言ってくれていますね
親身になってくれてるなぁ。そんなありがたいエールを受けた綾瀬川の反応は…

ゲゲェーー!?なにその顔ーー!?
なんやねんその空虚な笑みは!?綾瀬川のやつ完全に目が死んどるやないかい!
ヤバいなこれ…たぶん綾瀬川的に、自分が成長痛っていうのは嘘でズル休みしてるから
今村さんが親身になってくれるほどに気持ちが空虚になっていくってことなんだろうな

「五十嵐くん、綾瀬川くん、ぼくも試合に出してもらえるように頑張るんで、
 野球のこと喋るだけやなくて、いつか試合で対戦できんの、楽しみにしてます」

「みんな…優しいね」

「…あと…1年だから…」

ああ、そして今村さんや大和と別れた後に、車で家路につきながら
めちゃめちゃ辛そうな顔で「あと1年だから…」とつぶやいていた綾瀬川!
これは嘘をつき続けるのが辛いって顔か!?やっぱり綾瀬川も良心の呵責に苦しんでたんや!

今村さんや大和が熱心に声をかけてくれるほど、それに対して嘘をついていることが苦しいってことか…
そんな嘘をついている理由としては、1年経ったらフェニックスを引退して新しいチームを立ち上げるからってことなわけですけど
俺としては新チームを作りたいって気持ちも正直分かるんですよね。なんでかって、綾瀬川たちが新チームについて語ってた時に
下手なやつでも上手いやつでも平等なチームにしたいって言ってたわけで



この考え方、ここ数回の話を読んでるうちにすごい共感しちゃったんだよね
というのも、ここ数話で描かれてたのって下手なやつは雑用だけさせられて上手いやつだけ優遇されるっていう
上手いか下手かで露骨に差別されるっていう野球チームの嫌な部分だったから
こんなんじゃ下手なやつはチームに入っても奴隷扱いされて終わりじゃないかってことが俺的にすごい不満だったんですよ

綾瀬川たちはそんな不満点を解消したチームを作ろうとしてるから、確かにそれって俺としても応援したいなと思うわけで
ただそのために綾瀬川たちは1年間ウソをついて我慢しているという…今回の綾瀬川の様子からして、だいぶ精神的に参ってるっぽいし
ウソをつき続けるのは限界がくる気がしますが…次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第43話



さてダイヤモンドの功罪43話の感想ですが、今回の話は
なんか知らんキャラと知らん家族が喋ってる回となってますね(えー
いやマジで、誰やお前ら!?とりあえず見たところ、綾瀬川と同じ足立フェニックスに入っている少年とその両親って感じでしょうかね
少年の名前は秀明というようですが、苗字の方は呼ばれてないのでフルネームは判明してません

そして状況的に、秀明くんはモグモグとご飯を食べているわけですが、
その横で母親がずっと綾瀬川の愚痴をブツブツ言ってる状態となってますね
何をそんな愚痴ってるのかというと、「成長痛でロクにプレーできないんなら無理してチームに入ってくんじゃねーよ」ってことのようで…

「普通は成長痛くらい自分で分かるんじゃないの〜?痛いんだったら無理して入ってこないで良かったのに。
 わざわざ大阪行ってずっとボールボーイやってんだから、何しに入ったんだろうね〜。
 実績ある選手なのは分かってるけど、ここまであからさまだとねぇ。正直引いちゃうわ」

「お母さん、なんかそういうの…聞いててやだよオレ。そういうの言うのやめてよ」

「そうですか、お母さんは家で愚痴言うのも禁止ですか」

そんな母親の愚痴をさんざん聞かされて、思わず「もうやめてくれよ」と言わずにいられなくなった秀明くん。
そうだよなあ、今メシ食ってる最中なんだし、こんな話ばっか聞かされたらメシがまずくなるわなあ
それに対して母親は「ああそうですか愚痴を言うことすら禁止ですか」とヒネた態度を取ってますが
あんたが愚痴りたいのはもう十分わかったからさあ…秀明くんの言いたいことっていうのは
不快感のおすそ分けすんのやめろって言ってんの!
ちょうどそれについて、以前らーめん再遊記の感想書いた時に語ったことがありましたっけね

その時に書いた内容というのがこれです。ツイッターとかで他人から毎日不快さのおすそ分けをされることに疲れてしまって
「もういいよそういう話は…」と聞いてて嫌になる、もっと別の楽しい話をしてくれと思う、
他人を叩いたり不満をぶちまけたりしてるのばかり見てると疲れてしょうがない
という風に書いてるんですね
今の秀明くんの心境とかまさにこれやで!俺こそ秀明くんの理解者だったんや!(えー

そんなわけで俺としてはすっかり秀明くんの味方なわけですが、ただ今回出てきた愚痴の中で
ちょっと気になるワードもいくつかあったんですよね

それがこれです。お金に関する話。足立フェニックスはタダで運営してるチームではなくて
遠征に行くのにもお金はかかってるし、雑用だけのためにわざわざ遠征に連れて行くのやめろという文句が出ていたわけなんですけど
実はこれと似たことを俺も考えていたんですよね

というのもですよ、何話か前から俺ってイガとか大和が雑用だけやらされてることにすごい怒ってたじゃないですか
野球をやるためにチームに入ったのに、雑用だけしかやらせてもらえないってどういうことだふざけんなっていう風に。
そういう風に怒ってた理由のひとつとして、お金を払ってチームに入ってんのやぞっていう気持ちがあったんですよね



お金に関しては枚方ベアーズでも月会費払ってるって話が出てたし、
金を払ってる以上ちゃんと運営してくれなきゃ泥棒だろって作中で言われたりもしてたわけで
そういう意味じゃ、金を払ってるのに雑用だけしかやらせてもらえないってこんなん詐欺だろと思ったし
「野球ができますよ」って金をだまし取ってこき使ってるのと変わらんで!?
雑用だけやらせるのはそういう罪深いことだって分かっとるんか?この詐欺師どもが!(えー

「真夜、ブルペンは俺の特打ちの後でいいか?」

「いや、電ボと入るからいい」

「マジ?投げにくいだろ。キャッチング下手クソじゃん」

「投げにくい。投げにくいけど、誰かが投げてやんなきゃ電ボだって上手くなんないだろ」

ってそんな中、「雑用だけやらせてたって上手くならないだろ」という考えから
あえてイガを練習相手に指名して一緒に練習をやり始めた真夜!
マジかよお前だけだよそんなこと言ってくれるのは!(えー

いいやつやんけ真夜…俺も感想で「雑用だけやらせてたんじゃ上達の機会がない」って書いてたから、この真夜の考えにはすごい共感しちまったわ
金髪マンの方は「あんな下手なやつと練習したってやりにくいだけだろ」と思ってるみたいで、下手なやつには用はないって考え方してるみたいですね
雑用ばっかやらせる奴ってこういう思考しとるんやろな…そうやって雑用係を押し付けられるとか冗談じゃないですよ。こっちは金払ってんのやぞ金をよぉ!!(えー

「座れよ」

「し、失礼します!」

「なあ、綾瀬川、あいつ本当に成長痛なのか?」



ってなんかぶっ込まれてるーーー!?
えええええ!?ブルペンへ真夜と一緒にやってきたイガですが、2人きりになったことで
「綾瀬川の成長痛は嘘なんじゃないのか」と真夜からぶっ込まれることに!
ちょ、ちょっと!まさかそれが聞きたくてブルペンにイガ呼んだの!?俺を騙したのか真夜!?(えー

真夜お前…イガを上達させようって純粋な気持ちから練習に付き合ったのかと思ったのに!
「俺の質問に答えな」って利用するためだったなんて!チクショオオオオオオオオオオ
い、いや、まだそう判断するのは早い…ブルペンで練習の合間にちょっと聞いてみただけかもしれんし
真夜に騙されて利用されたとかまだあわてるような時間じゃない(えー  次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第44話



さてダイヤモンドの功罪44話の感想ですが、前回は「綾瀬川の成長痛はウソなんだろ?吐けよ」と真夜が衝撃的な一言を口走った場面で続いたんでしたね
しかし今回、それを聞いたイガがすっかり青ざめてしまい、いきなりぶっ込みすぎたか…と考え直した真夜が
「ごめん今のなし」と会話をやり直す流れとなってますね
空気の読める男で助かるわ真夜!(えー
自分の言いたいことだけ言うんじゃなくて、ちゃんとイガの反応を見ながら会話してくれるってわけやな

「ブルペン、入れるよな」

「ブ、ブルペン…じ、自分がですか?あの…自分でいいんですか?」

「練習、きついか?」

「えっ、はい…少し…」

「お前、あんまりウチに入ってくるようなタイプじゃないし、
 入ってきた時はついて来れなくてすぐ辞めると思ってたけど…頑張ってる」

ま、真夜さん…!!めっちゃ優しいこと言ってくれるやん真夜!
野球が下手で、他のキャラからは見下されがちなイガのことも「お前よく頑張ってるよ」と認めてくれていて
しかもこれって口先だけのお世辞じゃなくて本当にイガの頑張りをちゃんと見てるんですよね



これがそのシーンで、ランニングの時にイガが1人だけ遅れながらも頑張って走り続ける姿だとか
雑用を任された時にイガが遅くまで部室に残って一生懸命に雑用をこなす姿だとか
そういうのをちゃんと見てくれていて、「あいつよく頑張ってるな」って感心してくれていたっていうのが真夜なので
真夜お前がいてくれて本当によかったよ!!(えー

こういう風に、下手でも頑張ってるイガのことを認めてくれるキャラを俺はめちゃめちゃ求めていたわけで
今まではそれが見当たらなくて、「ああいう下手なやつは雑用だけやってりゃいいんだよ。どうせすぐいなくなるだろ」とか言い出すような
冷たいやつしかいないってことに俺はブチギレてたんですよね
でも今回、真夜みたいにあったかい奴がいると分かって本当にありがたいですわ

「前のチームじゃ勝ったことなかったんだろ?」

「…はい」

「このチームでも、まだ試合に出たことないだろ」

「はい」

「不安だろうけど、大丈夫だから。お前1人で試合に出るわけじゃない。俺が勝たせてやるから」

ま、真夜さーーん!!(号泣)
真夜お前ほんといい奴すぎるよ!ロクな試合経験がなく、勝ったこともないというイガに対して
「大丈夫だから。俺も一緒に戦って、お前を勝たせてやるから」と約束してくれるとは…
今にして思えば、枚方ベアーズとの試合の時に「お前も準備しとくんだぞ」と言われてイガが青ざめてたのって
自分に経験がなさすぎるから不安がってたんですね



ロクに試合に出た経験もない、勝った経験もないっていうそんな立場だから
「自分なんかが試合に出て大丈夫だろうか、ちゃんと勝てるんだろうか」ってことが不安で青ざめちゃってたわけか
それに対して真夜が言ってくれてるのが「大丈夫だから。俺も一緒に戦って、お前を勝たせてやるから」ってことなわけで
こんなん真夜さんに一生ついて行きたくなるわ!!(えー
真夜あまりにも良い先輩すぎる…まさにイガが一番欲しかった言葉をかけてくれてますよ。まさか真夜がこんなに好印象のキャラになるとは思わなかったな

「…綾瀬川の成長痛の話だけど」

あ、でもその話には戻るんすね…(えー
やっぱその話には戻したいんすね真夜さん…イガのことを認めてくれて嬉しかったけど
それはそれとして綾瀬川の成長痛については聞いときたいんやな…

「綾瀬川…あいつ、どっかやってんだろ?」

「…え?」

「ヒザか腰か…どっかやってて、でも故障者リスト入るとリトルの間は試合に出られないから、
 だから成長痛のフリしてんだろ?」

って…あれ?綾瀬川の隠している事情について、「どこかにケガを抱えているんだろう」との推理を語る真夜ですが
いや真夜さんそれは全然違いますが?(えー
ふむ…真夜としては、「綾瀬川は成長痛のフリをしている」ってところまでは理解しているものの
じゃあなんでそんなフリをしているのか?ってことまでは分かっていなかったみたいですね
ともかく真夜から見た綾瀬川は、重いケガを成長痛と偽って「早く試合に出て役に立たなきゃ」と必死に治そうとしている健気なやつに見えているようで…

「もしも故障してるなら正直に言っていい。足りない分は連投制限のギリギリまで俺が投げる。
 チーム状況なんて考えなくていいから、焦らなくていいって伝えとけ」

「あの…綾のこと、なんでオレに?」

「俺が綾瀬川に投げんなって直接言ったら、俺のポジション取んなって言ってるみたいだし…
 どのみち、俺から言ったらなんか意味が生まれるだろ、そしたらあいつが可哀想だろ」

「…」

「あいつはプロとか、そういうところまで行くんだろ。オレは正直そこまでは行けないし、
 とにかく推薦取って…学生の間だけ全力でやれたらいい」

そしてなんと、真夜は綾瀬川の体のことを心配するあまり、
「あいつの分までオレが投げるから、焦らず体を治すのに専念するといい」と考えており
さらには、綾瀬川が将来プロの舞台で活躍するであろうことも見越して、
「プロで使う大事な体を今酷使しなくていい。オレはプロには行けないから、今無理をするのはオレでいい」
という風に、綾瀬川の将来のために自分が踏み台になってもいいと…
どんだけ良い奴なんだよ真夜…中学生でこんな他人のための自己犠牲を考えてるやつとか普通いないだろ…

「あの…マヨさんは行きたい高校決まってるんですか?」

「…慶耀。高校で推薦取って、そのまま大学進んで…六大学の神宮で投げたいんだよ」

「六大学!あ、あのうマヨさん、わざわざ言うことじゃないかもしれないんですけど、自分も慶耀です…幼稚舎ですけど」

「え!?じゃあお前、そのまま中学、高校って…」

「はい、たぶん行くと思います。だからもしかしたら一緒に…」

そして高校の進路の話について、志望校は慶耀だと語る真夜ですが…
「えっ慶耀なら自分もエスカレーター式で通ってますけど」と言い出したイガ!
つーか慶耀ってこれ慶應のことかよ!エスカレーター式って聞いてさすがに気づいたわ!
ともかくイガはもうすでに真夜の志望校に通えることが確約されている身であり、真夜が予定通りに高校から慶耀に入ってくれば
高校でこの2人が同じチームで組めるってことですよね

(そっか、このチームに入って終わりじゃないんだ。あと1年とか関係なく、ちゃんと野球で戦力にならないと…!)

そんな風に、真夜との付き合いが長くなることを感じて、「もっとちゃんと戦力にならないと!」とやる気がメラメラ燃えてきたイガ!
このイガの気持ちは俺もよくわかりますよ、俺に言わせれば一番モチベーションが湧いてくる瞬間が何かと言ったら
めちゃくちゃ良い人と一緒に組んで「この人のためなら頑張れる」って思った瞬間ですからね



たとえば、ワートリの感想を書いている時に俺がよく言っているのが
「ザキさんこそが最高の隊長だ」ってことなわけで
なぜそんなにもザキさんを評価しているのかというと、ザキさんがめちゃくちゃ仲間への思いやりのある良い人で
「ザキさんのためならとことんまで頑張れる」っていう気持ちにさせてくれるからなんですよね

今回のイガもそれとよく似た心境になってると思うんですよ
「真夜さんのためならとことんまで頑張れる」っていう気持ちになったことから
よりいっそう練習に打ち込みたいって熱意が芽生えたわけで。だから俺的に、モチベーションを最も高めてくれるものが何かと言ったら
上司や先輩からの優しさとか思いやりだと思うんですよね

逆に冷たい態度で粗末な扱いしてくる奴とか、ガミガミと厳しい態度ばかりしてくる奴とか、パワハラまがいの苦痛を与えてくる奴とか
そういう上司や先輩に関してはまったくこんな奴らのために働く気にならんと思いますね…
たまに世間では、厳しくしてくる先生とかのことを「先生の厳しさのおかげで成長できました。今では感謝しています」とか美談みたいに語られたりするけど
俺は生まれてこのかたそんな感謝したことは1度たりともないな…(えー

さてともかく、今まで以上にやる気に燃え始めたイガですが、その結果なんと
「綾もちゃんと野球やりたいでしょ?一緒に頑張ろう!」と言い始めることに!
マジかよそういう流れになるんか!まさかイガのやる気に引っ張り上げられる展開とは…
まあ綾瀬川も野球できないフリをするのはずいぶん辛そうだったし、真剣にやった方がいいかもしれませんが…

ただ綾瀬川が真剣に野球をするとなると必ずチームメイトが不幸になるのがな…(えー
特に綾瀬川とポジション被ってるキャラがな…そうなるとこの場合、綾瀬川と同じピッチャーの真夜が不幸になる可能性メチャ高いってことですよ!
うわああなんてこった!真夜が良い人だからこそやる気を出そうって流れで、その結果真夜が不幸になるとかこんな皮肉なことあるか!
でもこの作者、そういう展開めっちゃやりそうだからな…(えー
今までもそういう光景を何度も見てきたし、あれだけ良い人の真夜が皮肉にも苦しむという、そんな展開が待ち受けてる気がしてならないぜ…次回に続く!

 


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第45話



さてダイヤモンドの功罪45話の感想ですが、今回の話は「やっぱりちゃんと野球やろう」とイガが言い出した場面からの続きとなってますね
急にそう言われて驚いた様子の綾瀬川に対し、「心配してくれてるみんなを騙し続けるのは良くない」と語るイガですが…
うーん…ただ、それに関しては綾瀬川も承知の上なんだよな…
「みんなを騙すのは良くない」ってことは、これまでもさんざん意識し続けてきたことなので、この説得で綾瀬川の心が動くのかどうか…

「オレも…騙し続けんのは最悪でヤバいって思うし、オレも野球やりたいよ。
 でもしない」



あ、やっぱり!?(えー
やっぱりダメっすかこの説得では!?「騙すのは良くない」ってことは綾瀬川もとっくに分かっていて
それでもこの方法を貫くって覚悟決まっちゃってるみたいですからね…
すでに綾瀬川が覚悟していることをもう一度言ってみても、心変わりはさせられなかったということか…

「オレだってせっかくイガと同じチームになれてさ、試合出たいって思う時もそりゃ普通にあるよ。でもしない。
 他の人だってさ、自分のやりたいことが100パー思い通りに叶うことってないじゃん。
 オレはフェニックス入るの決めた時点で、オレが野球するのと、誰のジャマもしないのと、どっちも叶えようとは思ってない」

そして「野球をしたいと思うこともある」と語る綾瀬川でしたが、やりたいことは叶わないのが人生だみたいなことを言ってますね
なんとも寂しいこと言う小学生やな…(えー
小学生の時からこんなこと言う!?寂しい方向に悟りすぎやろ綾瀬川!俺が小学生の時なんて
「スーファミ持ってる友達んち行って遊びてえ!」とかそんなレベルのことしか思ってなかったけどな(えー

ともかく、叶えたい思いなんて全部は叶えられないと思っているのが今の綾瀬川であり、
「野球をしたい」って気持ちと、「誰のジャマもしたくない」って気持ちを持っているものの
その両方は叶えられないと考えていて、「野球をしたい」って気持ちの方は捨ててしまおう
という覚悟を決めてしまったようですね。つまり綾瀬川にとって最優先にしたいのは「誰のジャマもしない」っていう気持ちだってことか



それと綾瀬川がそんな話をしている最中、笑顔だった頃のヤスの姿が差し込まれてるのが印象的でしたね
ああ…これってつまり、綾瀬川としては以前バンビーズにいた頃に
自分が活躍しすぎてヤスのジャマになってしまい、ヤスから笑顔を奪ってしまったってことを相当気に病んでるんやな…



なにしろヤスのことをこんな顔にしてしまったわけだし。もうこんな悲劇は二度と繰り返さないように
「もう絶対に誰のジャマもしたくない」って硬い覚悟をしてしまったってことか
ともかく、綾瀬川の覚悟は揺らぐ様子がなく、イガからの説得は失敗に終わってしまったわけですが…

そして次のシーン、なにやら綾瀬川がおばちゃん達から高校の進路はどうするのかと聞かれている場面となってますね
このおばちゃん2人組はあれか、左側にいるのはこないだの秀明くんの母ちゃんか
秀明くんがメシを食っている最中に、グダグダと綾瀬川の愚痴を言いまくっていたやな感じの母ちゃんですよ
それが話しかけてきたとなると、俺としては読んでてギョッとする場面ですが…

「高校はまだなにも…たぶん普通に受験で…」

「ええぇ〜!?」

「そうなのォ!?まあ綾はフェニックスの枠使わないでも、どこでも行き放題か〜」

「一昨年…?の高田先輩とか、スカウトの名刺もうこんな!トランプの手札みたいにして!」

「そうそう、もうどこでも全額免除で高校選び放題!」

「綾、もし枠が被っても遠慮しないで?」

「そうそう、チーム内での忖度なし。実力主義なんだから恨みっこなし」

「とか言っても人数多いチームだと結構にらみ合いあるらしいよ?」

「まあそりゃね〜、うちみたいに受験で行けない子は野球で行くしかないんだし〜」

バ、ババアうぜえ〜〜(えー  聞いてもない話をグダグダとマジうぜえ〜〜
とりあえずこのババアどもが言いたいこととしては、フェニックスには高校に行ける推薦枠があるってことみたいですね
そういえば真夜も前回「推薦を狙ってる」って話をしてたっけなあ。ただしその推薦枠を使えるのは人数が限られており
その枠を巡って水面下では「うちの子に枠を使わせろ」「いいやうちの子に使わせろ」という醜い争いが繰り広げられているという…
表向きは「実力主義で誰が使っても恨みっこなし」と言ってますが、裏ではドロドロと争ってるってことですね
なんとも嫌な話だな…そういえばこの推薦枠については、秀明くんも母ちゃんからガミガミ言われてましたね



それがこの場面ですよ。「もっと危機感持ちなさいよ!野球で推薦取るって言ったよね!」とかって
秀明くんに説教かましてた場面。この推薦っていうのが今回言われてる推薦枠のことで、もしも秀明くんがフェニックスで活躍できなかったら
推薦枠をもらえずに普通に高校受験するハメになるってことか。だから同じチームメイトでも他人を蹴落として推薦枠を勝ち取る争奪戦みたいな状況になってるんやな…
なんという息苦しいチームなんや…考えるだけで息が詰まりそうや…

チームメイトとは推薦枠を奪い合う関係だから、綾瀬川みたいに高い実力のある選手は邪魔な存在で
この母ちゃんがわざわざ綾瀬川に話をしに行ったのも「チームの貴重な推薦枠を使うんじゃねーぞテメー」って釘を刺したかったんだろうし
秀明くんに対してガミガミ言ってるのは「推薦枠取れなかったらどうなるかわかってんだろうな秀明」
なにがなんでも推薦枠を取ってこいとしつこく言っているという…あまりにも息苦しすぎる…

こんなん心休まる暇がないやんけ!チームメイトはみんな枠を奪い合う邪魔者で、母親からは早く枠を奪ってこいと怒鳴られ続けるって
ストレスで頭おかしくなるわこんなん…
小学生のうちからこんなドロドロの醜い争いの中で生きていかなきゃならんのか…
こんな人生送ってたら「人間って汚い生き物なんだな」って人間不信になっちまうぜ!

(オレは絶対…誰のジャマにもならない…)

そして実際、すっかりおかしくなってしまった様子の綾瀬川。フェニックスで醜い争いが行われていることを察してしまい、
そんな争いに自分も参加して他人を邪魔するようなことだけは絶対にしたくないとひたすら思っているようです
ああ…綾瀬川がフェニックスで野球はしないって頑固に言ってるのはそういう理由もあったのか
もし綾瀬川が全力のプレーをして目立ちまくったら他のチームメイトを蹴落とすことになるから
そうならないように、自分はプレーせずに雑用だけして必死に目立たないようにしてると…
なるほどなぁ…ただ、綾瀬川が目立たずに雑用だけしててもあのババアは文句言ってくるんですけどね(えー



「ずっと雑用だけしてるってさ〜遠征費だってかかってんのにさ〜わざわざ何しにきたんだろうね〜」
とかいう風にぶつくさぶつくさと…本当に終わってんなこのババア
結局どっちにしろ文句言うんじゃねーか!こんな風に、何をやっても不平不満だけを垂れ流し続ける人間になっちまったら終わりだな…

「綾、やっぱりこんな方法はよくないよ。「誰もジャマしない」で、「綾が野球する」の、どっちもやろう」

そして今回ラストシーンですが、またも綾瀬川のところにやってきて説得しようとするイガ!
いや…誰のジャマもせずに野球をやるってそれはもう無理なんじゃねーか!?
なにしろフェニックスで野球をやること自体が他人を蹴落とすことになるわけだから、
少なくともフェニックスではその両立はできないっていう…



ああそして、イガの説得を聞いてもまったく心動いてなさそうな綾瀬川!
「お前まだそんなこと言ってんの?もういいから黙ってろよ」
とでも言いたげな顔ですよ!イガに対してもこんな冷ややかな表情になってしまうとは…
マジで綾瀬川が人間不信になっちまうよ!誰かなんとかしてくれ…次回に続く!

(C) 平井大橋/集英社





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