漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第46話



さてダイヤモンドの功罪46話の感想ですが、前回に引き続きイガが綾瀬川を説得する回となってますね
前回は「みんなを騙すのはよくないよ」という言い方で失敗したわけですが、
今度は切り口を変えて「本気で野球できるのは今だけなんだよ」と綾瀬川を説得する気のようです

「オレと新しいチーム作ったら、綾が本気で野球やることは多分ないと思う。
 だから、フェニックスにいるこの1年が綾にとって全力で野球できる最後のチャンスなんだよ。
 オレとバッテリー組んだら、全力で投げることもうないんだよ?
 今の綾見てると、新しいチーム作った時に「フェニックスでガチな野球やっとけばよかった」って後悔しそうな感じあるよ…」

ふむ…本気でやれるのは今だけという理由として、新チームでイガとバッテリーを組んだら、綾瀬川がイガに対して本気で投げることはできないと…
そういえばイガって綾瀬川の球を捕ることできないんだったな…
前からちょくちょく話題に出てましたが、フェニックスに入った今でも捕れないことは変わってなかったのか

「今オレたちはさ…リトルまでで辞めることをチームの誰にも言ってないじゃん。それをちゃんと言うんだよ!
 もう隠さないで、シニアには行きませんって、最後の1年だから頑張りますってみんなが知ってれば、
 ヤスの時みたいなことにはならないと思う!リトルで辞めますってちゃんとみんなに言おう!」

そして、シニアには上がらずリトルでフェニックスを辞めるということをみんなに明かそうと語るイガ。
ちなみに綾瀬川はここまで黙って話を聞いてますが
前回より明らかに心が揺らいでる表情してますね
ただ、イガの言うことに乗っかっていいのかどうかもわからないって感じで、ひたすら困惑してるような様子ですが…



「…イガ…もういいよ…やめようこの話…」

「綾…」

「オレは結局…人を敗かす覚悟がないんだよ…」

そして綾瀬川が絞り出すように言った言葉は、「オレには人を敗かす覚悟がない」だったという…
確かにそれはずっとそうでしたね…人を打ち負かすだとか蹴落とすだとか
そういうのが致命的に向いてないのが綾瀬川の性格だから
結局この性格がどうにかならんことには、ガチで野球をやること自体が無理っていうか…

「今までのそういうのだって、綾が悪いわけじゃないじゃん」

「てかオレが今みんなに仲良くしてもらえてんのは、オレがスタメン争いとかに関係ないからじゃん!」

「それは違うと思う。それはフェニックスのみんなに失礼だよ。
 もし綾がスタメンになって別の誰かがベンチ入れなくなっても、それを責める人はフェニックスにはいないと思う」

って、もし綾瀬川に蹴落とされてしまった人がいたとしても、そのことを恨むような人はフェニックスにはいないと…
え…それはどうなん!?その考えはどうなんイガ!?
フェニックスにいる人間って、そんなにみんな恨みや妬みを持たないような人間なんか!?あんなにドロドロしてるのに!?(えー
いや、正確に言うと選手より保護者がヤバイ気がするんだよな保護者が…
なにしろ例の秀明くんの母親とか、綾瀬川がベンチ入りしただけで抗議しようとか言ってたし



しかも「みんなして」って言ってることから、これ言ってるの秀明の母親だけじゃなくて他の保護者もわらわらいるってことだと思うんだよな…
やべーぞこれは…「綾がベンチ入りしても責める人はいないよ」ってイガは言ってたけど
めちゃめちゃいるってことやん!イガは保護者の闇を知らんのや保護者の闇を!

なんていうか、フェニックスのドロドロした雰囲気の原因ってほとんど保護者なんだよな…
選手たちだけならそんな陰湿でもないんだが…実際、選手たちは綾瀬川のベンチ入りをそんなに気にしてないみたいなんですよね
今回のシーンで「綾ベンチ入ると思う?」「入れるだけ入れるんじゃない?」って
軽い感じに「まあベンチ入りするっしょ」って話してる場面がありましたし。



ちなみにこの2人、左にいるキャラが時生といって綾瀬川と同年代らしく、右にいるのはその兄ちゃんみたいですね
というかこの兄ちゃん一目見て思ったのが、爽やかイケメンすぎて最強に女子ウケよさそうやな(えー
この漫画で女子ウケナンバーワンってこの兄ちゃんやろって、もう見た瞬間に思ってしまったわ

「でも秀の親とか綾のことめっちゃ聞いてくるし、なんか全体的にお母さんたちピリピリしてんじゃん。
 オレらだって、真夜さんなら敗けてもしょうがないって思えるけど、綾瀬川が敗けて納得できるやついないっしょ」

そんな時生と兄ちゃんの会話をもう少し見ていくと、「秀の親とかうるせーじゃん」という風に言ってますね
秀の親ってことはつまり…秀明の母親ってことですよね!?おい言われてんぞババア!(えー



選手たちにもしっかりバレてんぞババアのウザさは!もうほんと、保護者だからっていちいち口出しするのやめろや!
ただ、選手たちも綾瀬川に思うところが何もないってわけじゃなくて、
ピッチャーが今まで一緒にやってきた真夜なら納得できるけど、ポッと出の綾瀬川だと納得できないって気持ちは多少あるみたいですね…

「綾と無理に仲良くなんなくてもいいけどさ、やっぱ同期って特別だよ。
 時生はこれから綾とイガと、シニアでもずっと一緒にやってくんだから」



そんな「納得できなくね?」と語る時生に対して、めっちゃ爽やかな笑顔で「同期なんだし受け入れてやりなよ」と語る兄ちゃん。
イ、イケメン〜〜〜〜〜!!イケメンすぎる〜〜〜〜〜〜〜!!
やっぱこの兄ちゃんどう考えても作中ナンバーワンの女子ウケ最強キャラだろ

ただ、そんな兄ちゃんの言っていることでヤバイなと思ったのが、
「シニアでもずっと一緒にやってくんだから」って、綾瀬川はシニアでもずっとチームに残ると思ってることなんですよね
すいませんそいつリトルまでで辞めるんですよ!



なんということや…「シニアでもずっと一緒なんだから受け入れてやろうよ」って言われてる中で、
「すいませんシニアの前に辞めるんです」って言ったらどんな顔されるんだろうか
「は?じゃあさっさと消えろよ」みたいに冷たい態度になるんか!?(えー
いやーヤバイな…お互いの考えの噛み合わなさに背筋が凍りそうだわ



そして今回、別の新キャラも登場してたので紹介すると、武流っていう名前のチームメイトですね
武流って確かイガに「電ボ」ってあだ名つけたとか言われてた奴だったな…お前がそうだったのか
ともかくこの武流、綾瀬川たちよりも先輩で真夜とは同学年らしく、「真夜のやつ最近がんばってるよな」と真夜の頑張りを認めており
「綾瀬川も投げないっぽいし、今度の大会は真夜を主役にしてやろうぜ!」と意気込んでいたという…

や、やばいってこれ、完全に綾瀬川が投げて真夜が目立たなくなるフラグだって〜〜〜!!
ぐああああああ!分かりやすいフラグ建てるんじゃねええええええ!これでまた綾瀬川がチームメイトと気まずくなるって展開!?もうやめてくれええええ
こうなると綾瀬川はやっぱり投げないほうがいいんだろうか…イガの説得に屈しないほうが…

「てか、できないフリが悪いのなんて、わざわざイガに言われなくてもわかってんだよ!」



そして綾瀬川の様子を見てみると、説得を続けるイガにとうとうイライラし始めてしまって
「言われなくたってわかってんだよ!」と激昂するようになってしまったようですね…
ああ…イガとも雰囲気悪くなってきてまずいなあ…でも説得を聞いたら聞いたで
チームメイトとの仲がますますこじれそうだし、一体どうすればいいんだろうな…

「身長だってこれ以上伸びないように、ご飯もあんま食べてない!
 そんぐらいオレは真剣にできないフリしてんだよ!誰の邪魔も、誰にも迷惑かけないように!」

「意味ないよそんなの…」



ずがーーーん
あああああ!綾瀬川の心に大穴を空けるようなイガからの本音が!
これまで必死にやってきた「できないフリ」に関しては、そんなのやる意味ないと…
な、なにもそこまで直接言わなくても…(えー
イガお前思ったよりドストレートに言うんだな…それとも、綾瀬川が怒鳴り始めたからイガも遠慮なしに言っちゃったんだろうか

いやーなんにしても地獄ですねこれは…このこじれにこじれた人間関係の地獄から一体どうやって脱出したらいいんだ
というか、画像左下の編集が書いた一言すら「どうしたら…!?」って言われてるじゃねえか!
もうどうしようもねえよ!この地獄は脱出不可能や!(えー
ひたすら苦しんで身を焦がすしかないってことか…なんて漫画なんだこれは…次回に続く!


・おはようございます大志さん。最近は最新話更新後すぐに感想をUPされててありがたいです。今までからすると考えられないくらい速くて正直驚いています(超失礼)
 ダイヤモンドの功罪ですが、結局綾瀬川が今のメンタルのままで満足できる環境なんて実現不可能じゃないですかね?
 本人の言うところの人を敗かす覚悟を得るか野球どころか勝敗のあるスポーツに金輪際関わらないようにしないと苦しみ続けるのでは…
 まあ小学生にそんな選択を求めるのも酷ですけど。

どうもこんにちは、最近の早めにアップする感想が好評なようでよかったです
なんで急に俺が早めの感想を書くようになったかというと、実はYouTubeの動画を見まくるようになったことが原因で
YouTubeに投稿された動画って、早めにコメント書くといいねめっちゃ付きまくるじゃないですか
そういう風に「動画が投稿されてる!すぐコメント書いたろ!」って行動にいいねが付きまくる快感を覚えてしまって
早く書くってことがこれだけ好評なら個人サイトもそうした方がいいんじゃねえかなーと思って、最近スピードアップしたというわけです

それとダイヤモンドの功罪について、「綾瀬川はあのままだとずっと苦しみ続けるのでは?」とのことですが
ぶっちゃけその通りで綾瀬川が苦しみ続けることはこの先もずっと約束されてると思うんですよ
なんでかっていうと、あの漫画って第1話の最初のシーンが
「野球を選んでよかったなんて思ったこと、こと1回もねぇよ」っていう風に
大きくなった綾瀬川が今までの野球人生ずっとクソな思い出だらけだったって振り返るところから始まるので



綾瀬川は野球を通してずっと嫌な思いばかりしていくってことはもう確定してるんですよね
俺たちはそんな風に綾瀬川が苦しみ続ける様をただ見ているしかないという…つくづくなんて漫画だ
なので、綾瀬川のことは素晴らしい才能を持ちながら破滅に向かっていくしかない悲しき少年みたいな目で見守ってますね



・大志さんこんばんわ
 功罪>>草野球チーム作って、何が解決するのか理解できません……
 綾も、既にイガにその気がないことに気付いてそうで、あの人達枠に入れてしまってる感が

どうもこんにちは、ダイヤモンドの功罪で新チームを作ると何が解決するのかわからないってことですが、
一言で言うならドロドロしたしがらみのないチームが作れるってことだと思います
今のチームって、しがらみでがんじがらめになってて全然自由にプレーできないのが問題っていうか
野球が下手だったら雑用係にされてそもそもプレーする権利すら与えられないし、
野球が上手くても推薦枠の奪い合いとか雑音が気になって純粋なプレーができないっていう風に
余計なしがらみが多すぎて純粋に野球を楽しめないっていう状態になっちゃってると思うんですよね

なので、綾瀬川としてはそんなしがらみから解放されたチームを作りたいって気持ちを持ってるんだと思います
野球が下手だとか上手いとか、そんなこといちいち気にせずみんな平等に楽しく自由に野球ができるチームっていうね



まあこのチーム作りは失敗するだろうなと思いますけど…(えー
なんかすごく「理想のチームを夢見てる」って感じがするというか、実際にそんなチームが作れるのかとか
ちゃんとメンバーが集まるのかとか、集まったとしてもその後ちゃんと運営できるのかとか、問題は山積みだと思うんで…
なのでこの新チームっていうのは、綾瀬川が夢見てるんだけども今後の流れはやっぱり無理だったわ…って展開が待ち受けてるんじゃないかなぁと。
理想のチーム作りにも失敗して綾瀬川がまたしても心に傷を負うって展開ですよ。綾瀬川のメンタルがこうやって削られていくんやな…


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第47話
 
 

さてダイヤモンドの功罪47話の感想ですが、今回の冒頭ではイガと綾瀬川がフェニックスに入る前の会話が描かれてますね
それによると「フェニックス入ってもオレは試合には出ないから。キャッチボールとかできたらそれだけで十分だよ」というふうに
綾瀬川はこの時から試合には出ないってことをすでに決めてたんですね

それに対して「試合に出ないってどうやって?」という疑問を口にするイガですが、
綾瀬川が思い浮かべていたのは仮病使って休みまくったらもうやれって言われなくなったクラスメイトの姿だったという…

お…お前がきっかけだったんかいいいいいい!!
仮病使って野球休みまくったクラスメイトて!そういえばいたわこんなやつ!
綾瀬川がフェニックスに入る前の日常シーンでチラッと描写されてましたが、まさかそれをきっかけに
「オレも仮病使って休みまくるぜ!」って発想になったとは…

すごい子供っぽい理由から始まったんやな!?ただ小学生の頃といえばやっぱり仮病は使うよなー
俺も小学生だった時は、さんざん仮病使ってズル休みした覚えありますよ。
この漫画でも花房とか前に仮病使ってズル休みしてたし、小学生にありがちな悪知恵だよなー

(イガ…!なんでお前が分かんないんだよ!
 俺のせいでバンビーズ、学年一個まるまる全員いなくなってんだぞ!?)

そして回想シーンが終わり、前回からイガと綾瀬川が言い争いしている場面となりますが…
「オレがわざわざ仮病使ってる理由がなんで分かんないんだよ」とイライラしている様子の綾瀬川。
仮病を使ってる理由とは、自分が全力で野球をやった結果
バンビーズの同学年メンバーが全員まるまるいなくなってしまったからだという…

マ…マジで!?そんなの初めて聞いたんだが!?綾瀬川の影響でバンビーズの同学年全員がチームを去っていたとは…
てっきりイガとヤスくらいのもんだと思ってましたが、その他にもやめたメンバーが何人もいたってことだろうか
まさかイガとヤスだけのことを「同学年全員」って言ってないよな?と思って、過去の話を見返してみたところ



「新5年生はオレとヤスの2人しかいないから!」っておい!
やっぱりイガとヤスの2人しかいないんじゃねーか!!綾瀬川あああああああ!!
お前わざわざ話をでかく見せやがって!大げさな言い方すんなや!どあほ!
まあ綾瀬川にとっては、自分とイガとヤスの同学年トリオをそれだけ大事に思ってて
そんな同学年トリオが崩壊して全員バンビーズやめたことが凄くショックだったのかもしれませんが…

(なんでわざわざオレに野球させるようなことばっか言ってくんだよ!?
 今までオレが野球やろうとして何があったか、イガはそういうの全部知ってんじゃん!
 なんで同じこと繰り返させるようなこと言うんだよ!?友達じゃねぇのかよ!)

(綾はオレのわがままでフェニックスに入ってくれたんだから、
 綾がしたい野球をできるために、オレがもっと頑張らなきゃいけなかったんだ。
 友達だからこんなウソつかせてちゃダメだ!)



ああ、そしてお互いのことを友達だと思いながらも
やろうとすることは正反対になってしまう2人。なんという皮肉な…
「友達ならわかってくれよ」「友達だから止めたいんだよ」という気持ちのぶつかり合いになってますな…

とりあえず俺としては、綾瀬川との関係においてこういう風にぶつかり合うのは
ものすごくヤバイ状況だと思うんだよな…
綾瀬川ってこうなると友達でも亀裂入るから…実際そういう風に、亀裂が入って綾瀬川の心が離れてしまった相手っていうのが
桃吾だと思うんですよね

 
 

桃吾は日本代表での別れ際の時に、
「バンビーズなんかに居るお前が可哀想。別のチームに変わった方がお前のため」
っていう考えを綾瀬川に語った結果、みるみる綾瀬川との間に亀裂が入ってしまったわけで
イガにしろ桃吾にしろ「お前のためを思って言ってるんだよ」って気持ちで綾瀬川と衝突してるわけですが
綾瀬川からしたら「そんなこと頼んでないよ。俺の気持ち無視して勝手なこと言うなよ」って
望んでないことを勝手にされてるような気持ちになっちゃってると思うんですよね



綾瀬川は「俺のことを勝手に決めないでくれよ」って気持ちがすごく強いタイプだし
今までもそれを嫌がる場面を何度も見せてるんですよね。相手に「綾瀬川のためだから」って理由があってもそれは関係なくて、
俺の気持ちを無視して勝手なことしないでくれっていう風に、みるみる心が離れていってしまうっていう。

そんな特徴のある綾瀬川とうまく付き合えてたのって
並木監督だけだったと俺は思うんですよね



「オレがどうしたいかちゃんと聞いてくれる。ちゃんとオレの話聞いてくれる」っていう風に
並木監督は綾瀬川の気持ちに耳を傾けるってことを大事にしてて、そうすることで信頼関係を築いていったわけで
だから綾瀬川との関係で一番大事なことって綾瀬川の気持ちに寄り添うことだと思うんですよ
それをせずにああしろこうしろと言ってみても、綾瀬川との関係は悪くなっていくばかりだと思うんですよね

なにげにこれと似たことって、配信界隈でも見かけることあるなってちょっと思いました
どういう風に見かけるかって、たとえばなんですけど
指示厨をめっちゃ嫌う配信者っているじゃないですか(えー

配信中に、ああしろこうしろっていう指示コメントがバンバン飛んできて
そういうコメント飛ばしてる奴は「お前のためを思って言ってるんだよ」って思ってるわけですが
配信者からしたら「そんなこと頼んでないよ。俺の気持ち無視して勝手な指示してくんなよ」って
望んでもない指示が飛んでくることをすごく嫌がるわけですよ



こんな風に、他人からの勝手な指示が飛んでくることに「うるせええええええ」ってブチ切れるの、配信者あるあるだしなあ
綾瀬川にしてもそれと同じで、めっちゃ指示厨嫌いなタイプなんじゃなかろうか(えー
ともかく綾瀬川と接するには指示厨になったらアカンのや…じっくりと気持ちに寄り添ってだな…

「綾がご飯を食べなかったり、できないふりしないとチームにいられないってやっぱりおかしいよ。
 もしバンビーズの時みたいになっても…今度はオレがいるよ。
 オレたちフェニックス入ったの間違いだったって思わないように引退しよう」

「…」

がしかし、それでもやっぱり「こうするべきだよ」と綾瀬川への指示をせずにはいられないイガ。
イガお前指示厨なんか?(えー
いくら綾瀬川のためを思っても、指示厨になるのはまずくないか…?この2人の関係もどうなってしまうのか…

「1年…ちゃんとやったら、オレたちで新しいチーム作るって、それは変わんない?」



ああ、そして最終的に、「1年ちゃんとやったら新チーム作るんだよね?」ということだけを確認する綾瀬川。
イガもうなずいてることだし、新チーム作るためにも1年はちゃんとやろうって結論になりそうですが…
この綾瀬川の完全に冷え切った顔よ!もう感情死んでるやん!?
ちゃんと野球することへのポジティブな気持ちまったくなさそうですな…こんな感情死んだ状態で1年間野球するのか…
それに綾瀬川が野球するとなったら真夜が追いやられるだろうしな…ただひたすら地獄が待っているとしか思えねえ…次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第48話



さてダイヤモンドの功罪48話の感想ですが、今回は綾瀬川が「リトルまででチームを辞める」と監督たちに明かした場面から始まってますね
とうとう言うことになったか…ちなみに綾瀬川の話を聞いているのは、監督とコーチの2人なわけですが
監督の方はショックのあまり冷や汗ダラダラになっちゃってますね。世界一のピッチャーがすぐにいなくなると知ったら無理もないか…

「いや待って待って。気持ちはわかった、それはわかったけど、大会前のこの時期にわざわざ言うことじゃないわな。
 綾瀬川の存在感を考えたら、これをわざわざチームに共有しても悪い影響しかないよ。
 だって世界一のピッチャーが入ってきてくれて心強いって思ってる選手も多いだろうし、
 そんな中でちょっとそれは自分勝手かな」

「…」

「大会終わるまでは。チームのためにも他の選手には言わないでほしい」

って、監督に変わってコーチの人が綾瀬川と話をしますが、
「待て待てこんなことチームメイトに言っても悪影響なだけだろ」
みんなに言うのを止められてしまうことに!
マジかよイガが「ちゃんとみんなに言おう!」ってしつこく言うから仕方なく言おうとしたのに!
「待て待てなーんにも分かってねえじゃん、頼むぜガキ共」って止められることになるなんて!

日下部先生すみませんでした!!(えー
結局のところイガの考えは日下部先生に止められることになってしまうとは…
これって綾瀬川としてはイガ達に振り回されてるばっかりじゃないですか!

「俺は言いたくないんだよ」って思ってたところに
「ちゃんと言わなきゃいけないんだよ!」ってイガがしつこく主張するから言おうとしたら
「待て待て言っても悪影響なだけだからやめろ」と日下部先生に止められるっていう
こんなの綾瀬川からしたら「だから俺は言いたくないって最初から思ってただろ…」って気持ちにしかならんのでは…

結局「みんなに言おう!」というイガの主張は通らず、監督とコーチにだけ言って、みんなには今まで通り秘密にするという状態になってしまい、
イガの想像とは違う歪んだ展開になってしまうことに…なんとも嫌な流れだなこれは…
とりあえず、今まで休んでいた試合に関しては綾瀬川もちゃんと今後は出るということに決まったようですが…

 

そして次の場面、そんな試合の日がさっそくやって来てしまうことに!
いよいよか…なにげにこれがフェニックスでの綾瀬川の初登板ですな
そんな初登板の綾瀬川を楽に投げさせようと、「リラックスしてけよ」「守備は硬いから大丈夫だよ」と優しく声をかける仲間たちですが
綾瀬川はというとひたすら無感情に「はい」と答えるだけとなってしまいます



そしてマウンドに立った綾瀬川のこの顔ときたら!
もう完全にメンタル死んどるやんけ!
ああ…他人に振り回されてばかりの状況に、もうすっかりすべてが嫌になったような顔になっちまっとる…
こんなダークサイドに落ちた状態で初登板の日を迎えることになるとは…

「プレイボール!」

(イガ…お前、なんも分かってないよ)

そしていよいよ試合開始となる中、綾瀬川が考えていたこととは
「待て待てなーんにも分かってねえじゃん、頼むぜイガ」という感情でした



日下部先生すみませんでした!!(えー
俺は今日の感想で何回日下部先生の話をすればいいんだ…
ともかく綾瀬川にとって、もはやイガというのは「何も分かってない奴」という存在になってしまい
今となっては急速に心が離れてしまったようですね…なんてこった、やっぱりイガとの友情にも亀裂が入ってしまったか…

「ストライク!ストライク!ストライクバッターアウト!」

(え…?3球ともスライダー?)

「ストライク!ストライク!ストライクバッターアウト!」

(また3球スライダー…!?おいおいちょっと…)

「ストライク!ストライク!ストライクバッターアウト!」



三者連続三球三振!!ゲェー!?なんつーこった!?
やはり試合となれば鬼神のごとく強い綾瀬川は、相手バッターをたやすく3連続で片付けてしまい
しかも全部スライダーしか投げてないというムチャクチャな投球をすることに!

本来なら色んな球種を織り交ぜて、相手に的を絞らせないのが綾瀬川のピッチングなはずですが…
そんなことお構いなしに、ひたすらスライダーだけを投げ続けてるこの状況は
「もうすべてがどうでもいいんだよ」という綾瀬川の荒れた気持ちが伝わってくるようです

というかスライダーだけ投げてるのに相手はみんな手も足も出ず三振となってるわけですからな…
これはあれだろうか、舐めプしてるのに圧倒的に勝ってしまう綾瀬川っていう展開の試合になるんだろうか
仲間とはまともに話さず、相手には舐めプするという、誉められたもんじゃないプレイをしながらも圧勝してしまうって展開ですよ
1人で野球やって舐めプしてるのに勝ってしまうっていう
そんな綾瀬川の異常な強さがまた見せつけられることになるんだろうか、次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第49話



さてダイヤモンドの功罪49話の感想ですが、今回の冒頭は綾瀬川がスライダーだけで三振の山を築いているという
極端な配球についてコーチとキャッチャーが話している場面となってますね
なぜスライダーだけ投げているのかと思ったら「あ、俺がやらせてます」ってお前のしわざだったんかい!
てっきり綾瀬川が自分でやってるもんだと思ってたわ!なぜわざわざスライダーだけ投げさせるようなことを…

「他の球種を使う必要がないんです。スライダーが来るって分かってても、手が出ないと思います」

「いやでも、続けて同じ球種っていうのはどうなのよ」

「スライダーでも右と左でコース投げ分けてます。
 特に左打者には高さも徹底してコースも外角ギリギリに収まるように。
 あのくらいコントロールあるなら左打者にも簡単な球にならないと思います」

(珍しくよく喋るな…)

そんなスライダーだらけの配球について、スライダーばっかり投げていると言っても
コースや高さを完璧に投げ分けており、それによって相手を完全に封じ込めていると語るキャッチャー。
このキャッチャーってあれやな、綾瀬川が入団してすぐの時は、綾瀬川の実力をまだ見抜けてなくて
「綾瀬川の球受けたけど、ぶっちゃけ全然じゃね?よくいるノーコン速球ピッチャーって感じ。
 今までは才能だけで勝てたんだろうけど、この先どんどん勝てなくなるんじゃね?」
って言ってたやつですね。綾瀬川はノーコンで速球だけのピッチャーでこの先勝てなくなるって、
自分の発言がすべて外れてたことを今思い知ってるでしょうね…



って、そんなキャッチャーの様子を見てみると、「俺の発言って全部外れてたな…」というよりは
「綾瀬川マジすげえ…すげえよ…」ってひたすら夢中になってる感じですね
もうすっかり綾瀬川の才能に悩殺されてるじゃないですか!(えー
綾瀬川なんて別に大したことねえよと言っていた男すらこうなるのか!なんという恐ろしい魔性の才能だろうか
それとこのキャッチャーの名前は嬉野(うれしの)っていうみたいですね。とりあえず今後はそう呼ぶとするか

『あの、うれしさん。今日の試合、スライダーだけでやってみていいですか?』

って、ここで試合前の回想シーンが始まりますが、なんとそこで「今日はスライダーだけで勝負したい」と自分から言い出していた綾瀬川!
やっぱり嬉野じゃなくて綾瀬川から言ってきたんじゃないか!お前ら俺を惑わすんじゃないよ!(えー
綾瀬川の意思でスライダー投げてる、と思ったら嬉野の指示でスライダー投げてる、と思ったら綾瀬川の意思でスライダー投げてるって俺のことを振り回しやがって!

『…理由は?』

『スライダーが打たれなければ、他の球は投げる必要ないと思って』

『そんな意味不明な理由でスライダーしか投げないのは理解できない。
 お前は自分の球に自信があるんだろうけど、俺はお前に対する信頼がまだない』

そんな2人の会話によると、試合前の嬉野は綾瀬川のスライダーのことをまだ全然信じていなかったようですね
そりゃそうか、なにしろ嬉野からしたらノーコンで速球しか能がないピッチャーに見えていたわけだし、
それがスライダーだけで勝てますとか言い出したら、「なに言ってんだお前アホか」って気持ちになるわな

『…わかりました、一球でも外れたらその場で交代します』

『それは責任を取ってるのとは違う。お前が責任を取る方法は、うまく行かなかった時に降板することじゃない。
 次の回以降に修正して、与えられたイニングをしっかり消化することだ。
 ウチは原則、先発投手は6イニング完投。ケガ以外でマウンド降りるのは許されない。
 試合に対して、勝敗に対して、チームに対して、フェニックスのピッチャーとしてお前が責任を取る方法はそれしかない。
 完投前提のチームが地雷だと思うなら別にそれでいい、そういう考えの奴は別のチームへ行ってる』

って、「失投したらすぐ交代しますから」と語る綾瀬川に対し、「そんなのは責任の取り方じゃない」と言って聞かせる嬉野!
失投をしたならそれを修正し、最後まで粘り強く投げ抜くのがフェニックスの投手だと…
なるほど、苦境に立たされても復活するような強さを持つっていうのはまさにフェニックスって感じでいいですね

ピッチャーは最後まで完投するものというのがフェニックスの掲げる矜持であり、
その考え方がダサいというなら別のチームへ行けばいいっていう、そんなプライドを持って野球をしてたんですね
なんかカッコいいな嬉野…今まで単なる嫌な奴かと思ってたけど、
フェニックスの目指す野球への熱いこだわりと信念を持ったプレイヤーだったんですね
 

そんな嬉野がすっかり骨抜きにされちまうとは…(えー
いやマジで、試合前はあんなにも毅然とした態度で「綾瀬川、お前はまだフェニックスの野球をわかってない」と説いていた嬉野が、
今となってはこうも「綾瀬川すげえ…すげえよ…」ってことしか考えられないようになってしまうとは!
嬉野の信念がトロトロに溶かされちまってるじゃないですか!(えー



そして綾瀬川にトロトロにされているのは嬉野だけではなかったようで、
真夜もまた同じように魅了されてしまったようですね
次々とスライダーだけで三球三振にしていく綾瀬川の姿を見ながら、
「あいつ…このまま行くのか…?」とまるでテレビの向こうのスーパースターでも見ているかのように
すっかり目が釘付けとなってしまったようです。なんという魔性…綾瀬川の才能の前には誰しもがこうなってしまうのか

(こんな…ここまで…)

「綾瀬川、お前の言う通り今日はスライダーだけでいい。スライダーだけで最後まで行こう」

さらには嬉野の落ちっぷりも相当なもんで、「今日は綾瀬川の言う通りスライダーだけでいいな!」と言い出すことに。
変わっちまったな嬉野…凄すぎる存在を目にして「こんな…ここまで…」とかって
死ぬ寸前の鹿紫雲みたいなこと言いやがって…(えー



「パーフェクトとかはあんま意識すんなよ、狙って崩れるほうが恐い。
 いつも真夜も仁美もそれなりに打たれるから…」

(…)

(何を見て…?監督…?いや…)

とその時、完全試合は気にせずにのびのび投げろと言う嬉野でしたが、
しかし綾瀬川は嬉野に返事をせず何かをじーっと見ていました
いったい綾瀬川が何を見ているのか、その視線の先を嬉野が追ってみると…



ま…真夜だこれー!!
なんてこった、綾瀬川は真夜のことを意識していたのか!
「俺が本気を出したらこれぐらいの投球できるんですよ真夜さん」
って真夜に見せつけたかったということ!?イガを遠くに連れて行ってしまった存在として、綾瀬川は真夜を倒そうとしているんだろうか

「うれしさん。やります、完全試合」



そしてパーフェクト宣言キター!!
静かに覚悟を語るように、この試合は完全試合で終わらせると宣言する綾瀬川!
わざわざ完全試合を目指すというのは、「真夜はいつも打たれるから」と言っていた嬉野に対して
「ならオレは1本も打たれませんよ」って姿を見せつけるためなのか!?それほどまでに真夜への対抗心を…

(やる。もう言葉でいくら言っても意味ない。これぐらい徹底的にやんないとわかんないよな、イガ。)

って真夜のことなんか考えてねえーー!!
イガだこれ!綾瀬川がさっきからずっと考えてるのってイガだこれー!!
さっき真夜のことをじっと眺めているように見えたのも、あれは真夜じゃなくてその隣にいるイガを見てたんですね



それを踏まえてさっきの画像を見てみたら、イガ確かにこれ
なんか左下に頭だけ映ってるわ!(えー
この左下のアレや!左下のアレを綾瀬川は見てたんや!そのことに気づいてこの画像見たら爆笑してしまった
まさか嬉野も、真夜をさしおいて左下のアレを綾瀬川が熱心に見てるなんて思わないだろうな

(これがオレの引退試合でいいけど…
 イガ、これからもう二度と、オレが強ければみんなが助かるなんて…
 そんな甘いこと、二度と言うな!)



ああそして、俺の爆笑ムードとは裏腹に、完全にイガに対してブチギレながら
「二度と甘いことをオレに言うな!!」と内心で吐き捨てていた綾瀬川!
やべえよもう、完全にイガに対して思い知らせるってことだけが原動力になってるよ!

なにしろ「これが引退試合でいい」って言ってるぐらいだし、そんな野球人生をかけた最後の試合を
イガに思い知らせてやりたいからってことだけのためにプレーするのかよ!
あまりにも歪んでしまったな綾瀬川のやつ…

俺としては、綾瀬川の言っている「オレが強ければみんなが助かるなんて二度と言うな」って発言は
ずいぶん悲しいこと言ってるなって思うんですよね。
というのも、これとよく似た発言によって救われたっていう印象的な場面を、他の漫画で見たことがあるんですよ



それがこれ、ワートリの村上鋼と来馬さんのシーン。
「きっとみんな鋼が強くてよかったって言うと思うよ」
という来馬さんの言葉に救われて、村上が心の傷を癒やすっていうシーンですね

なんで村上が心の傷を抱えてたのかと言うと、簡単に言えば村上は他の人よりもはるかに優秀な才能を持っていて、
その才能によって他人をすぐ追い越してしまい、みるみる孤独が深まっていくっていうキャラだったわけで



そういう意味では綾瀬川とソックリだと思うんですよ。
優秀な才能を持つあまり、友達と仲良く普通に暮らしたいって思いすらかなわないっていう
綾瀬川とよく似た孤独な境遇に立たされてしまったのが村上だと思うんですが
そんな村上を救ったのが「きっとみんな鋼が強くてよかったって言うと思うよ」って来馬さんの言葉だったわけで

しかし綾瀬川は「オレが強くてみんなが助かるだなんて二度と言うな」という風に
まるで来馬さんの言葉を真っ向から否定するようなことを言っているんですね
こうなってしまうと、もはや村上を救った来馬さんの優しさすらも綾瀬川には届かないんだなと思ってしまって
なんという寂しい男になってしまったんだろうって思ったんですよね

ワートリ屈指の聖人と言われる来馬さんの優しさすらも通じないレベルとは、
綾瀬川の闇落ちも想像以上に深刻になってきてるな…次回に続く!



漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第50話

さてダイヤモンドの功罪50話の感想ですが、今回の話は綾瀬川が相手をパーフェクトに抑えて完全試合へと突き進んでいくという内容となってますね
綾瀬川は相変わらず感情が死んだような顔でプレーしてますが、周りのチームメイト達は
「か、完全試合すっげ〜綾瀬川すっげ〜」と、みんな大興奮してますね。同級生の秀明も、先輩の真夜もそんな感じで…

な、なんかフェニックスのメンバー達が綾瀬川のファンボーイ化してないか!?(えー
「完全試合、するよ」と宣言する綾瀬川の姿を見て、もうみんなメロメロになってるんだが!?
まさかこれほどフェニックスのみんなから綾瀬川に熱い視線が注がれるとは思わなかったな…
てっきり「綾瀬川のヤロー気に入らねえぜ」みたいな雰囲気になるかと思いましたが、今のところ全然そんなことないな

「竜司よく逃げ出さないで打席立ってた!」

「ほんとそれ、もうコールドでいいって」

(こんな試合…つまんないよな。イガ、お前のせいで)



ってそんな中、相手チームの会話が聞こえてしまいますます感情が死んでいく綾瀬川!
綾瀬川の圧倒的すぎるピッチングを前に、もはや逃げずに打席に立つだけで誉められるレベルとなっており
こんなに実力差がある試合になってしまったことはさぞつまらないだろうと綾瀬川は思っているみたいですね

そしてそんな風に、綾瀬川が圧倒的なピッチングをする原因を作ったのはイガだということで
「お前のせいだイガ。お前のせいでこんなにつまらない試合になったんだ」
心の中でイガを責めていた綾瀬川。

な、なんか綾瀬川のやつ…すっかりイガの反転アンチと化してないですか!?(えー
反転アンチっていうのがなんなのか説明すると、もともとは大好きだった相手に対して、裏切られたような気持ちになってしまって
「あんなやつ大嫌い」と、大好きから完全に反転してアンチになってしまった人
のことですね
少し前まではイガのこと大好きだったのに、すっかり変わり果ててしまって…



今回の扉絵とか見てくださいよ、イガと綾瀬川で相合傘しながら「ふたりなら雨が降っても楽しいね!」って
今の綾瀬川と違いすぎるやろが!(えー
今の綾瀬川があんなに「お前のせいだイガ。絶対に許さない」ってキレまくってる中で
「イガとふたりなら雨が降っても楽しいね!」っていつの綾瀬川だよこれぇ!?
しばらく前の綾瀬川はこうだったのかもしれませんが、今となってはずいぶん変わり果ててしまったな…

「綾瀬川、球数増えてきて大丈夫か」



って、そんなドス黒い気持ちになっていた綾瀬川に対し、
「球数が増えてるけど大丈夫か?」と優しい声をかける真夜!
まさかそんな優しく心配されるとはまったく思ってなかったのか、綾瀬川はずいぶん驚いた様子で目を丸くしてますね

「いつもと顔が違う、緊張してるか?」

「…」

「お前はフェニックスで初登板だけど、他の奴らはマイナーからずっとやってて頼りになるから、なんていうか…
 そんな追い込まなくていい。もっと肩の力抜いていい。大丈夫だから」

そしてさらに綾瀬川を気づかうような優しい言葉をかけ続ける真夜。マジで真夜いい奴すぎるだろ…
なにやら追い込まれたような顔でプレーしている綾瀬川に対し、もっと肩の力を抜いていいし、仲間も頼りになるからと
少しでも綾瀬川の気が楽になるように、懸命に声をかけてますね
そして綾瀬川はというと、まさか自分がこんなに優しい言葉をかけてもらえるとは思わず、返事できずに困惑しているようで…



カキイイイイン!!

「いったあ!ホームラン!ナイス長近!先制点!」

とそんな中、フェニックス打線が火を噴いて先制点となるホームランをぶちかますことに!
「フェニックスの仲間は頼りになるから」と真夜が言った直後にこうしてホームランを打ってくれるとは、
本当に頼りになるんだってことをヒシヒシと感じさせてくれますね



そんなホームランを打ったのが誰かと思ったらいつぞやのイケメン兄ちゃんですよ
しかもセリフによると「4番(俺)」ってあんた4番バッターだったの!?
マジかよこの兄ちゃん、顔も良くて性格も良くてバッティングも良くて4番を任されるチームの主砲って
すべてにおいてスペック高すぎんだろ!(えー

ともかく、「綾瀬川ががんばってるから、俺達もがんばらないと」という風に
フェニックスの仲間たちは良い雰囲気で盛り上がっており、綾瀬川の思い描いていた「つまらない試合」っていうのとは
まったく違うムードになってきましたね。フェニックスの仲間たちが思ってたよりずっと良い奴らすぎる…

「よし、あと2回!初戦しっかり締めてくれよ!」



そんないいムードの中で1人だけどんどんおかしくなっていく綾瀬川!
「あと2回しまって行こうぜ」って言われただけで何その顔は!?
もはや仲間の優しさに触れるたびに気が狂うようになってしまったのか!?(えー

まあ綾瀬川としては、自分が本気で投げれば投げるほどに仲間がやる気を失ってつまらない試合になる
って考えていただろうから、思っていたのと違う展開にひたすら困惑してるってことでしょうか
このまま試合が盛り上がって進むってなると、
「イガのせいでつまらない試合になる」とか考えてたことはひとまず謝らんとな…(えー
イガとの関係もどうなることやら…綾瀬川のメンタルが心配な次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第51話

さてダイヤモンドの功罪51話の感想ですが、
今回の話は回が進むごとに仲間たちが盛り上がって綾瀬川に声をかけるようになるという場面から始まってますね
しかしそんな風に仲間の声援を受ければ受けるほど逆に顔面蒼白になっていく綾瀬川。
綾瀬川的に、自分が本気で投げれば敵も味方もガン冷えになると思ってたから
味方が盛り上がってるのを見て「こ、こんなはずじゃ…」ってだいぶ困惑してるみたいですね…

チッ

「…ストライク!」

(え、今当たっ…)

「綾瀬川!今のは誰が見ても普通にストライク!U12決勝でキャプテンが怒られてたのと同じだよ」

ってそんな中、相手バッターにデッドボールのように体をかすめる際どい球を投げてしまった綾瀬川!
審判はストライクと判定しましたが、綾瀬川はバッターに当ててしまったと思ってますます動揺してしまいます
そんな中、「U12決勝でキャプテンが怒られたのと同じだから気にすんな」と仲間が声をかけますが…



それってこのシーンのことですよね。ストライクの球に対して椿がむりやり当たりに行ったやつ。
椿はチームのキャプテンだったし、むりやり当たりに行って監督に怒られてたから
綾瀬川にわかりやすく説明するためにこの例を出したってことなんでしょう

ただこのU12決勝、綾瀬川からしたら
必死に投げたのに味方の空気がガン冷えになってしまったトラウマの試合なだけに
それを思い出す一言を言われてしまってますます精神状態がガタガタになってしまいます

「綾瀬川、どうした?」

「…あの…もうここまで来たら、かもしれないですけど…
 こっちのチームにも向こうのチームにもいいようになる…
 いい試合になる勝ち方って…今からどうすれば…」



あかん!もう精神崩壊しとるわ!(えー
もはや泣き出しそうな顔になって「俺はどう投げれば…」と何もわからなくなってしまった綾瀬川!
「向こうのチームにもいいようになる」ってことも、普段はよく言ってますがこの試合では初めて言い出しましたね

この試合、イガへの当てつけの気持ちだけで強気に投げていたから
そうしている間は向こうのチームのことなんて考えてなかったわけですが、
しかしその強気さが失われたことで、向こうのチームをボコボコにしている自分の行動が急に怖くなってしまったってことだろうか
そんな綾瀬川の姿を見せられてしまった嬉野の反応は…

(こいつ…二重人格か?)

こいつ二重人格かよってすいませんそう見えますよね!(えー
傍から見たらそんな風に見えますよね!なにしろ今まで
「スライダーだけで敵の奴らボコボコにしてやるよ」なんて自分から言い出す傲慢な性格に見えていたのが
「すいません…今からでも敵の皆さんも楽しめる試合に…」とか言い出したわけだから
「こいつ急に何言ってんた…?」って、嬉野からしたら超強気だった奴が急に超弱気になったぐらいわけのわからない状況というか…

「なんで今さら…勝ち方とか気にするなら、なんでそもそもスライダー一択にした?公開処刑になるって分かってただろ」

そして納得できない様子で、「スライダーだけで完全試合したら公開処刑になるに決まってるだろ」と語る嬉野。
そうですねほんとにその通りですね(えー
ただ綾瀬川としては、その公開処刑をやることで試合をガン冷えにしてイガに思い知らせてやりたかったわけでして…



ちなみにイガへの反応にしても、思い知らせてやろうなんてドス黒い感情はまったく消え失せて
顔を見るだけでボロ泣きしそうっていうくらい弱々しくなっちゃってますね
当てつけなんてバカなことのために必死になって、イガにも合わせる顔がないって感じでしょうか

「…そうだな…俺ももっと考えればよかった。ともかくこの試合はスライダー一択、このままでいい。
 何か言われるかもしれないけど、スライダーのサイン出し続けたのは俺だから、お前は気にしなくていい」

そしてこの試合については、最後までスライダーだけを投げるように指示する嬉野!
それをただ指示するだけじゃなくて、「俺の考えが足りてなくてすまん、サインを出したのは俺だからお前は気にするな」と言ってくれるって
いい先輩すぎるやろ嬉野!綾瀬川に振り回されてる側なのに、自分から泥をかぶって責任を引き受けてくれるだなんて!
こんなこと言ってくれる出来た先輩おらんでホンマに…この漫画で嬉野が初登場した時に
「なんか性格悪そうで嫌なヤローだな」とか書いてすいませんでした!(えー



そしてこの試合、嬉野の指示通りに投げ抜いた綾瀬川は完封勝ちで試合を終わらせるのでした
ふむ、完封なことはスコアボードから分かるけど、完全試合の方はどうだったんだろうか
まあ今となっては綾瀬川のメンタルガタガタすぎて、完全試合がどうとか気にしてる場合じゃないって感じですけど…
なんだか終わってみれば綾瀬川1人だけがぶっ壊れた試合だったな…(えー  次回に続く!

 


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第52話



さてダイヤモンドの功罪52話の感想ですが、今回の話は祝勝会でフェニックスのメンバーみんなで焼肉を食いに行くっていう回になってましたね
これだけ大勢で焼肉とは豪勢ですなー、こういうことが出来るのも親が月会費払ってくれてるからなんやろな(えー
そんな焼肉パーティーをやってる中で、各メンバーのちょっとした個性が明かされてますね

たとえばコップの飲み口のところ持たれるのをめっちゃ嫌がる武流とか。
武流って見た目は豪快そうなヤツなのに、コップの飲み口を気にするくらい繊細で潔癖症なところあったんですね
多分こいつ間接キスとか絶対できない性格やろな
まあ俺も、他人が口つけたペットボトルとか差し出されるとギョッとする性格だからちょっと分かるわ…

もっと言うと、ペットボトルよりさらにやばいのがリコーダーで
他人のツバまみれのリコーダーに口つけるとか絶対無理なんですよ
たまに小学生の思い出話とかで、「好きな子が吹いたリコーダー俺も吹きてぇーと思ってた」みたいな話を聞きますけど、
「え…?そんなことある…?」って俺には1ミリも理解できない話ですね…(えー

あとは祝勝会の場面、武流の他にも長近(兄)が色弱で色がよく認識できないってシーンがありますね
色弱かぁ、ネットで結構聞くことあるけど、リアルではそういう人に会ったことないなあ
ただ、色弱なことを明かしてる有名人を1人知ってますね。声優の中村悠一。
中村悠一は配信をよくやってるわけですが、配信の場で「オレ色弱だからさー」とかって発言をすることが結構ありますね
あんまり深刻に捉えてるような雰囲気じゃなくてサラッと言うような感じで、今回の長近(兄)もそれに近い空気感がありますね



それとキャプテンについての話題が出てましたが、フェニックスのキャプテンって嬉野だったんですね
お前がそうだったのか…言われてみれば嬉野ってフェニックスの選手として持つべきプライドを綾瀬川に語ったりしてたし
あれはキャプテンとしての自覚があるからこその行動だったんですね
「代われるなら代わってほしい」とかキャプテンの座には興味ないみたいなこと言ってますが
そんなこと言いながらも相当しっかりしたキャプテンやってる奴っていうのは前回までの試合見てて思いましたね

「焼肉、おいしかったね」

「うん」

「試合…綾ってほんとにすごかったんだね、オレ全然わかってなかった…」

「イガ…ごめんね、試合中イガにあたってごめん…」

そんな祝勝会が終わった後、2人で家路につくことになったイガと綾瀬川ですが、
試合でイガにきつく当たったことを「ごめん」と謝る綾瀬川。ふむ、あの過ちをちゃんと謝ったのはいいですね。
俺も前々回あたりの感想で、綾瀬川はひとまずイガに謝らないとなと書いてただけに、
今回こうやってイガにちゃんと謝ったのは良いことだと思いますね

「イガの言う通り、オレが思ってたよりフェニックスのみんな優しいし、
 相手チームの人たちだって、たぶんオレに負けたぐらいで野球やめたりしないと思う。
 今日の試合さ、オレがガチで試合やったらめっちゃ嫌な思いする人が
 相手にもこっちにもいるって見せてやろうと思って、だからわざとスライダーだけで完全試合しようと思ってたけど、
 長近さんが点取ってくれたりマヨさんが話しかけてくれたりしたから、オレだけの試合じゃないって気づいて…」

そしてイガに自分の心境を素直に伝える綾瀬川。自分が全力を出したら嫌な空気になるっていう様子を見せつけてやろうと思っていたけど
でもフェニックスのみんなのおかげで考えが変わったって言ってますね
長近(兄)や真夜の姿を見ているうちに、仲間への感謝が湧いてきてドス黒い気持ちは消えていったと…
フェニックスの仲間たちが思ってたよりもずっと良い奴らだったっていうのは、俺もあの試合見ててヒシヒシと感じましたね
あの仲間たちと一緒にやれるなら、フェニックスを抜ける話を考え直すのもアリかなと思いますが…

「フェニックス…みんな良い人だよね。あと1年でやめるって、みんなに…」

「うん…元々いた人のポジション取りたくない。
 だからフェニックスはリトルまで、それから先はイガと草野球チーム作って軟式やる。それは変わんない。
 この大会終わったら、リトルまでで辞めるってみんなにちゃんと言うよ」



って、まさしくフェニックスを抜ける件について相談する2人ですが、やはり綾瀬川の意思は変わらず「リトルまでで抜ける」という予定で行くようです。
抜ける理由としては、元々いた人たちのポジションを取りたくないからだと…ふむ、フェニックスの仲間がいい奴らだと分かったことで
そのいい奴らのポジションを奪いたくないって気持ちになってきたようですね、
まあ野球ってのはどうしたってポジションの奪い合いになるからな…綾瀬川はそういうのが向いてない性分だから、
真剣にガチでやり合うより、気楽にエンジョイできる環境が理想なんだろうな

「誰か1人…ピッチャーでもバッターでも、綾より野球強い人がいたら、綾も全力で野球やれるのにね」

そんな中、綾瀬川よりも野球が上手い人がいればまた違うだろうにと語るイガ。
まあ今までそういう選手誰もいなかったしな…唯一の希望があるとすれば大和ーー!!はやく来てくれーー!!
綾瀬川と互角以上にやれそうな相手と言えば大和しかいないわけですが、2人の直接対決はいつ実現するんだろうか

「アハハ、オレ実際世界一だよ」

「フェニックスでも世界一になれたらすごいよね」

「うん。イガ、オレあと1年チームのためにがんばるよ」

そんなイガの話を「オレは世界一だからな〜」という冗談で流しつつ、フェニックスでも世界一になれるようにがんばろうという気持ちを持つ綾瀬川。
なんだかんだ前向きな状態になったな綾瀬川!?
前回まではメンタルズタボロでどうなることかと思いましたが、今となっては前向きにがんばる気持ちが持てたようで良かったです
イガとも仲直りできたし、すべてが崩壊していくような嫌な流れは断ち切れたようで一安心といったところか



「全球スライダー!?う〜わ会場同じなら見れたのに!どっかに動画あがってないの!?」

それから少し時間が経ったある日、綾瀬川の全球スライダーで完全試合というニュースは他のチームでも大きな話題となっており
試合の様子を見たかったと騒がれていました。そういえばプロの試合じゃないから、気軽に動画で見れるわけじゃないのか
特に綾瀬川と戦う予定のチームとしては、今後のためにも綾瀬川をもっと知っておきたいと思っているようですが…

「この綾瀬川ってなんか弱点とかないの?奈津雄」



って奈津雄のチームかよこれー!!
おいおいおい!今度綾瀬川とぶつかるのがよりによって奈津雄のチームとは!
奈津雄は日本代表の時に一番綾瀬川と仲良くなったキャラなわけですが、皮肉にも戦うことになるなんてな…
せっかく綾瀬川のメンタルが改善に向かっているのに、奈津雄と戦うことでまたすぐにぶっ壊れるなんてことにならきゃいいんだが…次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第53話

さてダイヤモンドの功罪53話の感想ですが、全開ラストで綾瀬川の弱点について聞かれた奈津緒
「綾瀬川の登板する試合は、普通の試合とはふいんきが違う」と答えてますね
雰囲気のことふいんきって言ってるの可愛いな奈津緒
まだ細かい言葉をちゃんと覚えてない小学生って感じするわ

「あるかも…綾瀬川の弱点っていうか、綾瀬川だからそうなることみたいな…」

そして綾瀬川の弱点については、どうやら心当たりがあったようで何か思いついた様子の奈津緒。
綾瀬川の弱点か…俺が思いつくものがあるとすれば
「あーつまんねーこの試合マジつまんねー」ってみんなで大合唱すればいいんじゃね?(えー

綾瀬川の特徴といえば、自分が投げることで相手がどう思うのかめちゃくちゃ気にする性格だから
対戦相手が「綾瀬川が出てくるとマジつまんねー、あいつ早く消えろよ」って心ないヤジを飛ばしまくれば、かなりの精神攻撃になると思うんですが…
まあ奈津緒はこんな薄汚い戦法使わんやろけど…(えー



さて、そんな綾瀬川は現在どうしているかというと、イガと一緒に真夜についていく場面が多くなり
「真夜軍団」と仲間から呼ばれるようになったみたいですね
ふむ、イガと仲違いしてたのもすっかり仲直りして、今となっては一緒に真夜軍団の一員になったってことか
これまで遠巻きにイガと真夜を眺めてるシーンが多かったから、その中に飛び込んでいけたのは良かったですね



そんな真夜軍団の話から、「真夜って昔はこうだったよな」と語り始めた一同。
それによると、昔の真夜はマウンドでふてくされて泣きながら降板したり、
夏合宿の時に犬にビビって泣きじゃくってたってことがあったみたいですね
要するにいつも泣いてる泣き虫坊やだったってことか

それぐらい頼りない存在だった真夜が、今では立派な先輩のようになって
真夜軍団を率いるようになったもんだから、「変われば変わるもんだよなー」と話してるってことですよね
まあでも実際、今の真夜は立派になったと思いますよ。こないだの試合とか
完全に闇落ちしてた綾瀬川を改心させたのが真夜だったし



昔は泣き虫だったにせよ、今は泣いてる姿なんて一度も見せてないし
むしろ仲間を励ます立場になったくらいだから、
真夜ってずいぶん人として成長したんだなって、今回の話を聞いて思いましたね

【ホームページで試合の結果を見ました。おめでとう。綾瀬川くんが投げたんですね、すごい試合ですね。
 スライダーだけで抑えるのはすごいです。何か理由があったんですか? 大和】

とその時、綾瀬川のパソコンに大和からのメールが届くことに。この2人ってメールのやり取りしてたんやな
綾瀬川がスライダーだけで抑えた試合について、「すごい試合でしたね」と誉めながらも
「でもスライダーだけで抑えるのは何の理由が?」と尋ねる大和。
ふむ…大和はかなり野球理論にこだわりがあるタイプみたいだし、スライダーだけの投球なんて
どうしてそんな変な投球をする必要があるんだと思ったんでしょうね



『綾瀬川くんの考える理想のピッチングってなに?三球三振を6イニングとか?』

『えー、そんなの全然究極じゃなくね?野手が見てるだけになっちゃうじゃん』

そんなメールを見ながら、以前に交わした大和との会話を思い出す綾瀬川。
三球三振を取り続けることは究極のピッチングだろうかと尋ねる大和に対し、
「そんなの全然究極じゃないよ」と綾瀬川は答えていたんですね

投手が三振を取り続けるということは、仲間の野手に出番がなくてただ見てるだけになってしまい
そんなのは投手が1人で張り切ってるだけで全然みんなでやってる野球じゃないっていう考えを持ってるんでしょうね
綾瀬川にとっては、野球ってのは自分1人がよければいいんじゃなくて、みんなで楽しめなければ意味がないと。
だから三振だけを取り続けるプレーなんて、みんながヒマになるだけでまったく理想じゃないと言っているわけですが…



でもこないだはそのプレーをやってしまったわけですよね
ひたすらに相手バッターを連続三振で仕留め続けるというプレーをして、
仲間からも「調子いいね後ろヒマだよ!」と言われてたし
そうやって仲間がヒマになるだけの、全然理想じゃないピッチングをしてしまったという…

「もう…あんな試合は絶対しない…!」

そして綾瀬川自身、あのピッチングにはかなりの悔いを感じているようで、
「もうあんな試合は絶対しない」と固く心に決めたようですね
闇落ちした一時の気の迷いでやってしまったピッチングというふうに、綾瀬川にとっては戒めの試合となったようです



そんな一方で、綾瀬川の投球について今度からどう投げさせようかと話し合っていたコーチと嬉野。
綾瀬川としてはこの前のようなピッチングはしたくないと言っているわけですが、果たしてコーチ達はどう思っているのか…

「ある程度の方向性は決めておこう。これから先もスライダー1本ってわけにはいかないでしょ」

ふむ、どうやらコーチもあのピッチングはあまり良くない配球だったと思っているようで
「これからもアレを続けるわけにいかないでしょ」と、綾瀬川と似た考えを持っているようですね。これはいい流れだな

「どうしてですか?最善策が選べるのに、選ばない理由がないと思います」



ってなんか不穏な反論しだしたーー!!
う、嬉野ー!「スライダーを投げ続けることが最善策だろ」って、お前すっかりスライダーに脳をやられてんじゃねーか!
なんてこった嬉野…頼れるキャプテンとしてチームの雰囲気を良くしてくれる存在かと思ったのに、不穏なことを言い出す側になっちまうとは…
綾瀬川のスライダーの誘惑さえ知らなければ、こんな風にはならなかったろうにな…次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第54話

さてダイヤモンドの功罪54話の感想ですが、今回の冒頭は嬉野が「変化球投げすぎが問題ならストレートでもいいです…」と語ってる場面で始まってますね
あれ…嬉野お前前回ラストとはなんか態度変わったな!?(えー
前回ラストの嬉野は「は?全球変化球投げることの何が悪いんですか?」って感じの態度でしたが
今回の冒頭では「えっと、全球変化球はやり過ぎですかね…?じゃあストレートでもいいです…」みたいに
一歩引いた感じになったというか…前回なかった冷や汗も今回はかいてるし、どうやら嬉野のやつ
前回終わってからの1週間で考え直したっぽいな?(えー

「じゃあ…変化球連投は今後なしね。これは普通に体の問題。
 あとは…みんな綾瀬川にいっちょ噛みしたくてしょうがないから、
 あんまり目立って部外者に横やり入れられたくないのよね。
 内容を選べるなら、なるべく地味な勝ち方してほしいのよ」

そして今後の方針として、スライダーだけを投げ続けるような極端な投球はやめるということに。
それ自体はありがたいですが、しかし「部外者の横やりが増えてるから地味な勝ち方してほしい」
気になることを言ってますね…その部外者の横やりというのがなんのかというと

こういうことのようです。監督のところに部外者からの電話が次から次へとかかってきており
「綾瀬川うちに連れてきてよ」「綾瀬川に会わせてよ」と、綾瀬川に会いたくてしょうがない連中がどんどん湧いてきてるという…
なるほど、綾瀬川は凄すぎて将来大スターになるだろうから今のうちに会っときたいっていう風に
こうやってすり寄ってくる連中が後を絶たないわけか…あんまり目立ちすぎるとこういうのがさらに増えるから、
なるべく地味な勝ち方してくれって言ってるんやな

「綾瀬川、いくらい世界一って言っても12歳なりの凄さだと思ってたんだけど…
 こんなに凄いと思わなかったからさぁ…中学入ったらもう、綾瀬川だけシニアに上げちゃっていいんじゃない?」

ってそんな中、綾瀬川があまりにも凄すぎてリトルに収まる器じゃないということで、
「さっさとシニアに上げちゃおうよ」と言い出した監督!いやちょっと待てよ!
綾瀬川はリトルまでで辞めるって言ってたやん!
あの話は監督も直接聞かされたはずなのに!なんでシニアに上げること前提で話してんねん!



そんな監督の言動に対して、「綾瀬川はリトルまでで辞めるって言ってただろ」と突っ込みを入れるコーチ。
このコーチの人ってなにげに良い人だよな
これまでの言動もまともだし、フェニックスの中で一番いい大人なのがこのコーチの人だと思うわ

しかしそんなコーチに対し、「あー、とにかく嬉野が納得してくれればよかったんだよ」と語る監督。
この監督やべえな。そんな理由でホイホイ嘘つくとか不誠実で危うい感じするわ
その場しのぎの説得ができれば嘘でもなんでもいいだろみたいに言ってますが、
嘘がバレたら絶対に揉めて面倒なことになるし監督の信用もガタ落ちするし
ロクなことにならないから、嘘なんてつかずに誠実に話すべきだったと思うわ…
嬉野もそんなにゴネてなかったし、説得するのにわざわざ嘘つくほどじゃなかったと思うしな

それと嬉野って「さすが東大志望」ってセリフがさらっと出てきてますが
嬉野って東大志望だったの!?マジ!?
嬉野のやつこの強豪チームのキャプテンもやってて、さらに東大も目指してるってスペックたけえなあの男!?
回を重ねるごとに嬉野のすごい設定がポンと出てきてびっくりするわ



一方その頃、綾瀬川はというと真夜のトレーニングに付き合った結果バテバテに疲れ切っていました
どうやらとんでもない量の走り込みをやったようで、「いつもこんな量走ってるんですか」と激しく息切れしながら言ってますね
いくら天才の綾瀬川でも、基礎トレーニングを地道にやるスタミナに関しては真夜についていけないわけか

それにしても、主人公が先輩の走り込みに付き合った結果、バテバテになって「いつもこんなに走ってるんですか」ってなる展開って
BUNGOで似たような展開あったよな!?

こんな風に、ブンゴが吉見さんの走り込みに付き合った結果、バテバテになって「これを毎日やってるんですか」ってなる展開ですよ!
まんま同じ展開やないかい!BUNGOもダイヤモンドの功罪も、同じヤングジャンプでやってる野球漫画だから
「ちょっとぐらい同じことやってもええやろ」とかそういうことなんか!?(えー

「綾瀬川、この大会が終わったらお前が1番になると思う。
 フェニックスの1番(エースナンバー)をつけたら、嘘でもいいフリでもいい無理してでもいい、とにかく行動で示す。
 立場が人を作る」



そして綾瀬川の今後について、もうすぐ背番号1番を背負ったエースになるだろうと語る真夜。
チームを引っ張るエースとして1番を背負うということの重み、その覚悟について語る真夜でしたが…
BUNGOで似たような展開あったよな!?(えー



背番号1を背負うということの重みを語り、そんな1番を吉見さんからブンゴが受け継ぐ
って展開ですよ!
「フェニックスの1番(エースナンバー)」「静央の1番(エースナンバー)」って書き方まで同じだし
展開もろ被りしてねえか!?同じヤングジャンプでやってる野球漫画だからちょっとぐらい同じことやってもええやろとは言っても
限度ってものがあるんじゃないか!?(えー
なんで急にBUNGOと被る展開入れてきたんやろ…今までそんなイメージはあんまりなかったけど…次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第55話



さてダイヤモンドの功罪55話の感想ですが、今回の話は真夜がピッチャーとなって投げている試合でいきなり0−3となっている場面から始まってますね
うーむ、この状況でフォアボールも出してしまって「マヨさん今日悪い日?」と仲間からも声をかけられるという、真夜は大丈夫なのか…と心配になる場面ですが
よくよくスコアボードを見たら「足立」というチームが3点を取っているので
これって足立フェニックスの方が3点差で勝ってる場面なのかよ!

そういうことだったん!?逆に見えたわ逆に!てっきり真夜が3点取られてフォアボールまで出してどうすんだこれってなってる場面なのかと…
実際には真夜はまだ点を取られてなくて、フォアボールは出しちゃったけど味方が3点取ったからまあ楽に行けよとかいう意味で集まってる場面ってことだろうか
いきなりフォアボール、0−3のスコア、みんなで集まって「マヨさん今日悪い日?」とか言ってるから、てっきりヤバイ状況なのかとビックリしたわ

『お前はこんなこと思ったことないだろうけど…俺は1番(エースナンバー)なんて別に欲しくなかった。
 でも自分からチームにいてピッチャーやってる以上、それは通らない』

と、ここで真夜の回想シーンが始まることに。どうやら前回綾瀬川に対して1番の重みを語ったシーンのようですが、
意外なことに真夜は1番なんて欲しくなかったと語ってますね
1番を背負うということは責任を背負うことになるし、そんなことは別に望んでいなかったようですが
しかし1番を背負うことを任された以上、きちんと役目をまっとうする必要があると考えたようですね

この真夜の考え方っていうのはあれですね…仕事の責任にも通じるものがありますね
たとえばなんですけど、仕事をするにあたって「俺は別に出世なんてしたくない」って人は大勢いると思うんですよ。
俺もまさにそういうタイプで、出世なんかして余計な責任を背負いたくないし、ずっと気楽な身分でいたいと思っているわけですが
それでもやっぱり出世させられて責任ある立場に置かれるってことはあるわけで
それを任された以上は嫌だとか言ってられないし、きちんと役目をまっとうする必要があるっていう
真夜とまったく同じ気持ちをもって仕事に取り組む必要があると思うんですよね

『フェニックスには、エースとして求められる態度がはっきりある。
 折れない、投げ出さない、ふてくされない、チームで一番前向きな姿勢でいる、マウンドに立つ責任を理解すること。
 篤人も言ったと思うけど、「調子が悪いから降板」じゃ責任を取ったことにならない』

『…』

『お前がすごいことは誰よりわかってる。でもどんなにすごくても100%ずっと勝てるやつなんていない。
 だからもし負けても投げ出すなよ。エースになったらとことん態度と行動で示し続ける。
 フリでもいい、嘘でもいい、とにかく前向きに見えるように』

『マヨさんって…なんでピッチャーやってるんですか』

『最初は俺が一番ガタイがよかったから…学年が上がるごとにそうじゃなくなってきたけど…
 でも、嘘でも、本物じゃないふるまいでも、いつかそのうち本当に…そういう自分になりたいから』

そしてエースとなった以上は、嘘でもなんでも本物としてふるまうことが大事だと語る真夜。
そういえば真夜って、エースになる前は泣きながら降板したりマウンドでふてくされてたヒヨッコ坊やだったと仲間から言われてましたっけ
そんな真夜でも、エースを任されてからは降板せずに投げ続ける、マウンドでふてくされないっていう姿を目指し続けて今のようになったっていうことか

ピッチャーを始めたきっかけも「体がでかかったから」っていう理由だけで、自分が望んだポジションでもなかったみたいだけど
任されたことをきちんとやろうっていう気持ちでがんばってきたってことですよね
それって大事なことだと思うんですよ。たとえば人生に迷いがちな人がよくこぼしてしまう言葉として
「やりたいことが見つからない」っていうのがあるじゃないですか

特に就職の時なんかは、「やりたい仕事が見つからなくてどうしていいのか分からない」みたいに迷っている人をよく見かけますけど
俺に言わせれば、やりたい仕事なんか見つけなくていいんですよ
自分にできる仕事を見つけて、任されたことをきちんとやろうって気持ちでがんばればそれでいいっていう。

真夜なんかはまさにそういうタイプですよね。ピッチャーにしてもエースにしても別に自分のやりたいことじゃなかったわけですけど
「体がでかいから」とかそんな理由で任されたものでも、任された以上はちゃんとやろうってがんばってきたことで立派なエースになれたわけだから
そういう生き方だってあるってことを体現してるキャラだと思います。俺も自分の仕事に関しては真夜と同じようなスタイルだしな



そんな真夜の試合の行方ですが、相手に打たれたり点を取られたりという場面がありながらも
最後まで粘り強く投げ抜いてチームを勝利に導いたようです。
なるほど…綾瀬川なんかは相手に打たせないし点も取らせないっていう、圧倒的な実力でねじ伏せるピッチャーですが、
そんな圧倒的な実力がなくても、必死のプレーで戦うピッチャーが真夜なんですね
たとえ綾瀬川より平凡であろうとも、熱く生きることを目指し続けているって感じで、なんとも見ていて応援したくなるキャラですね
ともかく真夜の熱投によって足立フェニックスはまたひとつ大会を勝ち進み、次の試合を迎えることになったわけですが…



しかしそんな次の試合が近づくにつれて、「雨 降らせる 方法」などと妙なフレーズでネット検索していた綾瀬川。
なんでそんな検索をしているのかと思えば、どうやら次の試合は奈津雄のチームと戦うことになるようで
奈津雄と戦うのが嫌で「なんとか延期してくれ…」と雨で延期になることを祈ってるってことか

うーむ、真夜のあのガッツを見た後ではなんとも頼りない姿に見えますが、
綾瀬川の心の中に奈津雄と並んで真夜も浮かんでいるところを見ると
奈津雄とは戦いたくないけど真夜の期待も裏切りたくないっていう風に、板挟みで思い悩んでいるってことだろうか

あと他の検索ワードとして、「ハーフアップ くるりんぱ」って文字が見えますが
これは多分綾瀬川が検索したんじゃなくて、家族のまゆが検索したんでしょうね



ちょうど今回、家族のまゆが髪の毛をいじってるシーンがあるので
「ハーフアップ くるりんぱ」っていうのは髪型のことで検索したくて入れたワードなんだろうと思います
あともうひとつ、「やふーてん」という謎の検索ワードが見えますが、これ実際に入れると面白いのが
予測変換でヤフー天気が出てくるんですよね



つまりこれ、天気のことが知りたくて入れたワードなんだろうと思います
家族の誰かが天気を知りたくて入れたのか、はたまた雨になってほしいと願っている綾瀬川が天気の確認で入れたのかってところでしょうか
こういう検索ワードひとつとっても色々と想像できるのが面白いですね。それでは次回に続く!

(C) 平井大橋/集英社





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