ダイヤモンドの功罪8巻収録話感想


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第66話



さてダイヤモンドの功罪66話の感想ですが、今回の話はいきなり奈津緒たちのチームと綾瀬川が戦っている場面で始まってますね
マジか、しかもだいぶ回も進んでるな!?確か前回ラストはまだ試合が始まってなかったと思うから、話の合間にだいぶ試合が進んだんだな
ともかく状況としては、1対0で綾瀬川のチームが勝っており、綾瀬川のピッチングも絶好調でいい感じに奈津緒たちのチームを抑え込んでいるようです

今回も点を取られてないとは、綾瀬川って本当にまったく失点しないピッチャーだな…いったい何試合連続で無失点記録を続けてるんだろうか
こないだエースの真夜が12点取られるとかいうとんでもない試合になっていたのを考えると
常に0点で抑える綾瀬川は本当に化け物ピッチャーだと思い知らされるな…

「綾瀬川が…リトルで辞めるって、正直もう下手に止めない方がいいと思ってる。もう仁見は辞めちゃったけど…」

「それは仁見みたいなケースがこれからもあるかもしれないって意味?」

「それだけじゃなくてさ、情けないけど…正直、綾瀬川っていう素材を育てられる器がこのチームにはないと思う」

そんな中、監督とコーチが会話している場面となりますが、綾瀬川という存在が想像以上にデカすぎて正直もう受け止めきれないと監督は考え始めたようですね
なのでもう、シニアに上げようなんて考えずにリトルで辞めてもらった方がいいと…
いやでもそうなるとアレですよ、嬉野に「綾瀬川はシニアに上げる」って嘘ついちゃったのが完全に裏目になりますよ!
どうすんだおい!「シニアに上げる」って言ったのを「やっぱその話ナシで」ってなったら嬉野が絶対黙っちゃいないだろ!



その監督がついた嘘について、以前コーチから問い詰められた時に
監督は「あー」って適当な反応してて俺はそのことにブチ切れてましたが
やっぱこんな嘘つくべきじゃなかっただろ!
「あー」なんて適当な反応してる場合じゃなかったんだよ!

こうなると嬉野と揉めることは確定だろうし、嘘をついてしまったことを監督は今後さらに後悔することになるでしょうね
結局こうやって自分が苦しむことになるから嘘なんてつくべきじゃないんだよ!
「嘘をつくことが大人の知恵だ」なんてそんなわけないんだよ!
嘘なんてしょせんは自分を苦しめるだけのバカげた行為でしかないから、そんな方法を取らずに誠実でまっとうな生き方をした方がよっぽど得なんだよな

「もうこの代はピッチャーが少なくてもしょうがない、時生も有賀もピッチャーできないってわけじゃないし…」

「やっぱり仁見に、綾瀬川が辞めるって言った方がよかったと思うけど」

「確かに…うん、言ってもよかったかも…
 でも綾瀬川がいなくなるから続けますなんて、そんなエースがチームにいても良い影響ないからね」

そして綾瀬川を引き止めずにチームを抜けさせるとなると、ピッチャーの層がずいぶん薄くなってしまうと語り始めた監督たち。
確かに有望なピッチャーだった仁見がこの間抜けたばかりで、さらに最強ピッチャーの綾瀬川までが抜けるとなるとね…
こうなると仁見を引き止めておけばよかったと後悔する監督たちですが、しかし
「綾瀬川がいなくなるなら続けますなんていうエースにいてもらっても良い影響はない」と…

いやまあそうは言っても、「綾瀬川を押しのけて俺がエースになってやるぜ!」なんて考えを持つの無理じゃね!?
なにしろ現エースの真夜が12点取られる一方で綾瀬川は1点も取られてないんやで!?
あまりにも格が違いすぎるやんけ!ほんと綾瀬川の存在があまりにもデカすぎて対抗する気力すら起こらないというか…
ただ監督的に、本心からああ言ってるというよりは、すでに去ってしまった仁見を引き止めるのはもう無理だから
「仁見のことは諦めよう」って意味で、「あいつに残ってもらっても良い影響はない」って言い方をしたのかもな…



そして回は進み、奈津緒たちのチームの攻撃となりますが、なんとしても逆転しようとメチャメチャ気合入れて円陣を組んでますね
そんな奈津緒たちの円陣を見てなんとも色気のある顔をする綾瀬川。(えー
お前なんやねんその顔は!と思ったけど、たぶん綾瀬川の心境的に
これだけやる気になってる奈津緒たちを叩き潰さなきゃいけないって立場だから、それがつらくて憂鬱な顔をしてるんだろうな

もともと綾瀬川は、親友の奈津緒と戦うのが嫌で「絶対に投げたくない」って言ってたぐらいですからね…
その気持ちを押し切って投げているとなったら、やはりどこかで限界が来てしまうんじゃないでしょうか
そうやって綾瀬川の気持ちが切れてしまった瞬間に、奈津緒たちの逆転のチャンスがやってくるという…



って試合終わっとるーーー!?
ゲエエエエーー!?なんと綾瀬川は一切崩れることがないまま最後まで投げ切って試合終了!
どんだけ点を取られないんだよお前は!?今回もまた無失点を貫いて勝利かよ!
マジでバケモンすぎるだろ綾瀬川…今まで一度も点取られてるとこ見たことねえよ…

それにしても、奈津緒たちとの再戦がまさかたったの1話で終わるだなんて予想してなかったんだが!?
相手のコーチから文句言われたり、前回勝った時よりも強いピッチャーが出てきたり、かなり苦戦しそうだなと思ってたんですが…
まさかそれ全部吹き飛ばして1話で勝つとは…綾瀬川が本当に負け知らずの無敵ピッチャーすぎる…次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第67話



さてダイヤモンドの功罪67話の感想ですが、今回の話は試合を終えた綾瀬川と奈津緒が握手している場面から始まってますね
試合に勝ったのは綾瀬川の方であり、負けてしまった奈津緒は「がんばって」とエールを送りますが
「オレは今日で終わりだから」ってとんでもないことを言い出しております
今日で終わりってなに!?お前そんな野球人生の終わりみたいなことを急に言われても!?
突然のことに綾瀬川も事情を飲み込めず、目を見開いて硬直してしまいます

「去年、妹が生まれて…あんまり体が強くないっぽくて…
 そのとき母親にもガンが見つかって…2人ともずっと入院してて。
 そしたらおじいちゃんが骨折して、歩けなくなってちょっとボケちゃって…
 俺が野球やってる場合じゃないっていうか、負けたら一回野球やめようって思ってたから…」

そして奈津緒の口から家庭の事情が語られますが、なんと言ったらいいのか
とんでもなく壮絶な事情を抱えてますね…
体が弱く病院から出られない妹、ガンが見つかり入院してしまった母親、歩けなくなり痴呆になってしまった祖父、
そんな重い事情をいくつも抱えながら、「俺が野球やってる場合じゃない」と家族を支える覚悟をしていたという…
まだ小学生の身でそんなことを考えていたなんて…そりゃみんな「奈津緒のために頑張ろう」って言うわ…



これですよ、奈津緒のチームメイトが繰り返し言っていた「奈津緒のためだからな」という言葉、
それほどまでに奈津緒に肩入れしている理由というのがこれだったんやな…
あまりに辛い境遇に立たされている奈津緒のためにも、ひとつでも多く勝って喜ばせてやりたいっていう気持ちで
チーム一丸となって戦っていたわけですが、皮肉にもそれを潰してしまったのが綾瀬川だったとは…

「じゃ、じゃあ…オレいなかったら奈津緒もっと、今のチームで野球やれてたってこと…?」



そんな事情を知ってしまい、完全に平常心を失ってしまって「オレがいなければ…」と自責の念を感じてしまう綾瀬川。
ここの綾瀬川の様子ヤバイですね…大量の冷や汗が止まらずに正気じゃいられないような顔をしているし
奈津緒を負かせてしまったことの責任の重さに、精神がもう潰れてしまいそうな状態のように感じます

そんな綾瀬川を安心させるために、にこっと穏やかに微笑みながら
「綾瀬川のせいだなんて考えてないよ」と伝える奈津緒。
奈津緒マジでいいやつすぎるだろ…
あれだけ辛い状況に立たされてるのに、むしろ奈津緒の方が綾瀬川を気遣ってるじゃねえか…

これだけ優しい少年から野球の未来が奪われてしまうなんて、不憫ってもんじゃないぜ…
ただ、奈津緒としては家のことが落ち着いたら野球を再開するつもりのようで、
高校生ぐらいには戻ってきたいと考えているようです。
高校生か…今から数年後だな…そんなに期間が空いてしまうのは大きな痛手ですが、
それでも完全に野球に戻れなくなるよりはマシか…ともかく奈津緒が無事に復帰できることを今は祈るしか…

「奈津緒…奈津緒!」



って、いったん奈津緒とお別れをしたものの、再び奈津緒を追いかけて顔を合わせる綾瀬川。
こんなに奈津緒の名前を呼びながら追いかけてくるなんて、よっぽど伝えたいことでもあるんでしょうか?
おそらくこれから数年は奈津緒と会う機会もなくなるだろうから、そうなる前にどうしても話しておきたいようなことが…

「あのさ…奈津緒が野球やめるのって…オレのせいじゃないんだよね?」

そ…そんな話!?そんな話をわざわざ聞きに来たんかお前は!?
「野球やめるのオレのせいじゃないよね?」ってそれさっき聞いたばっかやろが!!
なんべん同じこと言わす気じゃお前は!こんなことのために何度も付き合ってらんねーぞ!



2度同じことを言わせないでくださいよ…
1度でいいことを2度言わなけりゃあいけないってのは
そいつが頭が悪いってことだからです…
(えー

と、さすがの俺も綾瀬川に「いちいち聞きに来んな帰れ」と言いたくなる場面ですが、
奈津緒と一緒にいた小太りピッチャーも、綾瀬川の行動にムッときてしまったようです



「…おまえ最低だな!こんな負かしてすぐそんなこと聞いて意味なんかあるのかよ!?
 そうだよおまえが悪いんじゃないよ!奈津緒のこと勝たせられなかった弱いオレらが悪いんだから…!
 今日はマウンドも普通に、クロスファイヤもしなくても勝てんだから…弱いオレらが悪いんだよ…!」

ああ、そして綾瀬川に苛立ちをぶつける一方で、「悪いのは弱い俺たちなんだよ」と自分たちを責める子太りピッチャー!
そんな話の中で、綾瀬川のピッチングについても触れられてますね
小太りピッチャー曰く、この試合で綾瀬川はマウンドを荒らさずにクロスファイヤも使わず投げていたと…

これがなんのことかというと、綾瀬川は以前に奈津緒たちのチームと戦った時に
クロスファイヤという投げ方を多用してマウンドを荒らしてしまったんですよね
それによって小太りピッチャーが投げづらい状況になってしまい、
ブチ切れたコーチが綾瀬川たちにクレームを入れてくるっていう展開になったわけで



「クレーム言われたんじゃこのままじゃまずいよなあ」という流れになり
今回の試合ではクロスファイヤを封印してマウンドを荒らさないように投げたという…
そんな投げ方でも綾瀬川は0点に抑えて勝ったのか…

どこまでバケモノなんだ綾瀬川…クロスファイヤを使えない不便さや、
相手のコーチのクレームを気にするストレスで、さすがにちょっとは崩れるだろうと思ったら
ぜんぜん崩れないままで勝ってしまったとは…

ほんとつくづく野球の実力に関しては誰よりも飛び抜けてるよな…
ただ、それほどまでの圧倒的な強さを持っていながら
メンタルは誰よりも戦いに向いてないっていうのが…
相手を打ち負かしても結局それを気にしてメンタルズタズタになるのが綾瀬川だしな…
今こうして奈津緒のところに来てるのもそれが原因だし、どれだけ強くても「人と戦うのが辛い」って感じてしまうのが綾瀬川という人間なんだよな…

「…綾瀬川ってメジャーとか行く?」

「えっ…?」

「アメリカとか留学とか…綾瀬川はなんとなくそんな感じじゃないのかなって。
 戦いたくないならそれでいいと思う。
 綾瀬川がオレと戦うより、同じチームで野球したいって言ってくれて嬉しかったし、
 綾瀬川はメジャーとか…戦ったりそういうの嫌なのかなって。オレはそれならそれでいいと思う」

とその時、まさしく綾瀬川の「戦うのがつらい」という気持ちを察して、
「戦いたくないならそれでいいと思う」と受け入れる奈津緒!
な、奈津緒…そんなこと言ってくれるのお前だけやでホンマ!
こんなに綾瀬川を理解してくれた友人って奈津緒だけじゃなかろうか…
今までって綾瀬川と長い時間を過ごしても、その気持ちを理解してくれる友人は全然いなかったですからね

たとえば分かりやすい例としてはやはり桃吾ですよ。
桃吾は綾瀬川の心情に触れるたびに「お前はカスや」とか「ええわけないやろ」とか
綾瀬川の考えをドギツく否定してしまって、「お前は間違ってる。野球選手ならこうあるべき」という考えを押し付けてくるタイプでしたからね

次に思い浮かぶのはイガなんですが、イガって綾瀬川と仲が良い一方で
綾瀬川が野球に対してどんな気持ちでいるかってことは理解できてなかったと思うんですよね



たとえばこの場面とかがそう。綾瀬川が「オレには結局人を負かす覚悟がないんだ」と言ったことに対して
その言葉を受け入れずに何度も反論して、「なんでわかんないんだよ!」って綾瀬川がイライラをぶちまけてしまったり
イガに理解してもらえずに綾瀬川がどんどん不機嫌になっていったと思うんですよね

綾瀬川はとにかく理解者が少なかったというか…奈津緒以外ではっきりと理解してくれたと感じたのは
やっぱり並木監督ぐらいかな…

たとえば並木監督が言っていたのがこれ、「やっぱり椿達とは試合したくない?」ってことを綾瀬川に尋ねていて、
これってまさに今回の「奈津緒とは戦いたくない」って気持ちと同じだと思うんですよね
そんな綾瀬川の気持ちを理解してくれた唯一の指導者が並木監督であり、そして同様に理解してくれた唯一の友人が奈津緒だったわけですが
その2人とも家庭の事情で綾瀬川の前から去っていくことになるとは…
綾瀬川は結局こうやっていつも孤独になってしまうな…

「せっかく綾瀬川と同じ代で…同じ東京で…綾瀬川も同じ高校になりたいって言ってくれたのに…
 間に合わなかったらごめん…うぅ〜〜〜〜〜〜…うっ…うぅぅぅ…」

ああ、そして「高校ぐらいには復帰したい」と語っていた奈津緒ですが、
「間に合わなかったらごめん」と言い出したその時、涙が止まらなくなってボロボロに泣いてしまいます
奈津緒…「せっかく綾瀬川と同じ代、同じ東京、同じ高校に行けそうなのに」っていうくらい、
綾瀬川と一緒に野球することを望んでたんやな…これだけ理想的な相棒なのに
綾瀬川に2度も負かされて野球から離れることになったなんて、なんという皮肉な…

(…いつに戻れば…あれっ…あのときはまだ大丈夫だったのに…)

そんな奈津緒の涙を見た綾瀬川は、「いつの時間に戻ればいいんだろう」とタイムリープを考えるようになってしまいました
あかんもう綾瀬川完全に壊れてるわ!
タイムリープなんてそんな能力ないのに、「時間を戻らなきゃ…やり直さなきゃ…」ってマジに考えるくらい壊れちまってる!

(試合…2回勝ってるから…1対1とかに分けてもらっ…あれ…半分…できない…)

そして奈津緒を2回負かしたことについても、「半分こしなきゃ…」と奈津緒にも勝ちをおすそわけしてあげなきゃと考える綾瀬川。
だ、だめだ…Zガンダム最終回のカミーユみたいになっとる…(えー
ここまで精神がボロボロになるとは、マジで精神崩壊しちゃってないか綾瀬川…
最後には奈津緒と一緒に泣き崩れてしまったようだし、綾瀬川が大人になる頃には完全に心が壊れてしまって選手としては戦えない身になってそうな気が…次回に続く!




漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第68話



さてダイヤモンドの功罪68話の感想ですが、前回ラストにおいて精神崩壊してしまったかのように見えた綾瀬川の様子を見てみると
今回の冒頭ではなぜかやけに落ち着いているようですね。
ダラダラと大量に流していた汗も止まっているし、急に様子が変わったような雰囲気がありますが…

「奈津緒、大丈夫だよ。奈津緒が弱かったからオレに負けたんじゃないよ。
 誰も勝てないから。オレには」



そしてニッコリと穏やかな笑顔を魅せる綾瀬川ですがいやお前恐いよ!(えー
急にどうしちまったんだよ!奈津緒に対して「大丈夫だよ」と励ましの言葉をかけてますが
前回お前の方がガタガタ震えてて奈津緒に励ましてもらってたやろ!



この時と同一人物とはとても思えねーよ!どんだけ豹変しとるんや綾瀬川…
前に嬉野が言ってた「こいつ二重人格か?」っていうのを今になって実感したわ…(えー
ともかく急激に穏やかな心境となり、「大丈夫だよ奈津緒」と語る綾瀬川ですが、その大丈夫という理由が
「誰も勝てないからオレには」っていうのがまた恐いですね…
この世の誰も綾瀬川に勝てないという、恐ろしいまでの自信を身に着けてしまったのか…穏やかな表情とは裏腹に、不穏な空気が漂ってきたな…

「野球やめるまで、1点も取られないって出来るかな」

「今までそれ出来た人はいないと思う…」

「1回でも真剣にやってる人のこと負かしたらさ、勝った方はそっから1回も負けちゃいけないんじゃないの?」

「どういう意味…?」

「全部勝たないと、今まで負かした人達の負けの意味が全部なくなるもん」

そして奈津緒と別れた綾瀬川ですが、イガとの会話の中でまたとんでもないことを言い出しました
野球やめるまで1点も取られずにずっと勝ち続けるという…
そ、そんな無茶な!?いくら強いって言っても限度ってものがあるやろが!?

しかし綾瀬川はそんな限度なんてものは一切考えておらず、
勝者となった以上、今後1回でも負けることは許されないという
とてつもなく厳しい戒めを自らに課してしまったようで…

なんという極端なことを考えとるんや綾瀬川…それは勝者なんてもんじゃなくて
一切の敗北を知らない絶対王者の思考やで…
1度勝ったらそうなるのが当たり前だなんて、あまりにも常軌を逸した考え方や!

ただ綾瀬川としては、実際に今までの試合でも1点も取られていないし1回も負けていないんだよな…
そこからしてあまりにも常識外れな実力の持ち主というか、綾瀬川からすると
「今までやってたことをこれからも続けるだけなんだけど?」っていうくらい
当たり前に実現可能なことを言っているという認識なんだろうか…

「オレ、これから先は1点も取られない。誰にも。
 イガ、オレ行くけど、おまえどうする…」



な、なんやこの顔ーーー!!
ぎゃああああ!!完全にホラー映像や!光が当たらずに真っ黒になってしまった綾瀬川のこの顔は…
まるで邪悪の化身ディオじゃないですか!(えー

まさか綾瀬川がこんなことになってしまうとは…これはなんというか
誰もかなわない大魔王が誕生した瞬間って感じがしますね
これから綾瀬川と戦う選手たちは、もはや誰もが1点を取ることさえ許されずとことん叩きのめされ完全なる敗北を味わうっていう。
そんな覇道をこれから貫いていくと綾瀬川は語っており、イガはその道にまったくついていけそうもないってことがさっきのシーンから伝わってきますね…



そしてマシュマロでも「真っ黒な顔の綾瀬川が怖かった。ラスボスみたいと言われてる」ってコメントが来てますね
やっぱそうですよね…ここから綾瀬川ラスボスルート突入なんてこともあるんだろうか
綾瀬川は誰もかなわない覇王となって、それを倒すべく大和が食らいついていくみたいな流れになったりとか?
大和はまだ枚方ベアーズの補欠なわけですが、そこから綾瀬川と戦うために成り上がっていくのをじっくり描いていくとか…



そして「1点も取られない、1度も負けない」という今後の誓いについて、
「ほんとにやろうと思ったら、そっちの方が全然簡単かもしれないって思った」
と事もなげに語る綾瀬川。これが高いハードルだとは全然思っていないってことなんやな…

まあ綾瀬川としては、今まで「相手にも打たせてあげなきゃ」とか情けをかけながら投げてて
そんな状態でも1点も取られたことないし1回も負けたことなかったですからね
それが本気で相手をひねり潰すという覚悟を決めたら、無失点で無敗を貫くというのは造作もないっていうことなのか

そういえば以前、イガとケンカした綾瀬川が「俺が本気で投げたらどうなるか見せてやるよ」って試合した時は
スライダーだけで完全試合達成して勝ったなんてことありましたね



綾瀬川が本気になったら、これほどまでに圧倒的になってしまうってことがもうすでに分かってるってわけか…
この時の綾瀬川は、途中でふと我に返って「相手にも打たせてあげるにはどうすれば…」って
気持ちが揺らいだりしてましたが



今後はもうこんな風に揺らぐことはないってことだからな…
完全に相手をひねり潰す覚悟を決めてしまった魔王綾瀬川が、無慈悲に相手に蹂躙し続けるっていう
そんな展開になるだろうと思うので、とてつもない無双をすることになっていきそうですね…次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第69話

さてダイヤモンドの功罪69話の感想ですが、今回の話はなんとバンビーズの監督が久々に登場するという内容となってますね
と…とんでもない奴が戻ってきやがったぜ!
というのも、バンビーズの監督って今まで出てきたキャラの中で一番精神的なヤバさを感じたというか
綾瀬川の才能の前にはすべてがどうでもいいっていうくらいに
綾瀬川の魔性の才能に取り憑かれてしまった人物って感じがするから、こいつまた出てきて大丈夫かよっていう不安がありますね…



「バンビーズにいろんな人来て迷惑かけたりしてない?」

「え?」

「オレのこと見に来たり、取材の人とか…」

と、そんな監督にバンビーズのことで質問をする綾瀬川。見学や取材の人間が来てるんじゃないかと…
なるほど、バンビーズは綾瀬川の出身チームだから、綾瀬川が有名になるほどに
バンビーズにも野次馬が増えてしまうんじゃないかと心配してるってわけか

「そういう人は来てないよ。あ、もしかしてバンビーズにそういう取材が来るって話がありそう?」

「え、いや、そういうわけじゃないけど…」

「今のところそういうのはまだ1回も来てないね」

そんな質問に対して、見物人も取材陣も1回も来たことはないと答える監督。
ちなみにこれは完全に嘘ですね
というのも、第37話の時に綾瀬川の取材に来た人や大勢の見物人がバンビーズを訪れていたので…

 
 

おそらくこれが今のバンビーズの日常で、綾瀬川めあてにやってくる取材陣や見物人を相手に
「すいません綾瀬川はうちのチームにいないんですよ」ってあしらい続ける毎日なんだろうと思うんですが
でも監督はそのことを綾瀬川に秘密にしているみたいですね
これを言ったら綾瀬川が「バンビーズに迷惑をかけちゃってる」って気にするだろうから、
あえて秘密にして綾瀬川に余計なストレスをかけないようにしてるってことか

「監督…オレの出身チーム、バンビーズじゃないってことにしていい?」

「…綾がそうしたいなら、僕はそれでもいいと思う」

そんな中で、出身チームがバンビーズであることを隠したいと言い出した綾瀬川。
これはあれでしょうね、野次馬たちからバンビーズを守りたいっていう気持ちから言ってるんでしょうね
綾瀬川の名声につられてやってくる取材や見物の野次馬を断ちたいという意味で、出身チームがバンビーズってことは隠したいと…
ふむ…なんというか意外とお互いのこと思いやってる関係なんだな
監督は綾瀬川に負担をかけまいとさっきの嘘をついてたし、綾瀬川はバンビーズに迷惑をかけまいと出身チームを隠したいと言っているから
意外にも互いの思いやりを持っている関係というか…

「監督は、オレがバンビーズにいて困ったよね」

「え?ど…なんで?そんな風に思ったこと一回もないよ」

「オレがバンビーズやめるくらいの時、監督がほんとに思ってたこと教えてほしい。
 オレの才能を無駄にしないとか、イガがかわいそうとか…そういうのもあると思うけど
 ほんとの一番は、監督がバンビーズを守りたかったんでしょ?」

そして今度は、監督が本音で何を考えていたのかを確かめようとする綾瀬川。
綾瀬川いわく、監督の一番の本音はバンビーズを守りたいということだったんじゃないかと…
いや、それはどうでもよかったんじゃないかな…(えー



俺が思うに、監督の一番の本音っていうのはこれだと思うんですよね。
「どうでもいいと思わせてしまうほどの才能の魅力!」っていう。
綾瀬川の才能があまりにも眩しすぎて、他のことはすべて二の次に考えていたし
「イガがかわいそう」って言っていたのも、「これを言えば綾瀬川が言うこと聞くだろう」っていう風に
綾瀬川が才能を輝かせる道へ進むように誘導するために言っていたというか、監督が一番意識していたのはやっぱり「綾瀬川の才能」だと思うんだよな…



ちなみに俺が今まで読んでて一番怖かったシーンがここです
この時の監督マジで頭おかしくなってるやろ!才能の誘惑で正気を失ってしまったっていうくらい
精神の異常さを感じた場面だったわ…

「綾はバンビーズにいたままじゃ試合には出られなかったし、イガはそのことをずっと気にしてたし、
 それに何より綾の才能を無駄にするのはもったいないと思ったから。理由はその2つだけだけど」

そしてさっきの「バンビーズを守りたかったんでしょ?」という問いについて、
「いや綾の才能を無駄にしたくなかったからだけど」と答える監督。
これは本当のこと言ってると思いますね
さっきから俺の主張もそのことを言い続けてるので、これに関しては監督も包み隠さず本心を言ってるように思います

「あの時は、綾の気持ちを無視してごめんなさい。僕ね…昔、歯の矯正をしてたんだ」

「え?」

「僕の頃は男子で矯正してる子なんて少なかったし、
 病院に通わないといけないし邪魔だし痛いし、とにかく嫌だったんだよね。
 あの時は歯並びなんてどうでもいいって本気で思ってたけど…
 でも大人になった今は、嫌がる僕を押さえつけてでも矯正してくれた親にすごく感謝してるんだ。
 綾にとってもきっとそうなると思ったから…だから日本代表に応募したんだ」

そして今度は、嫌がっていた綾瀬川を日本代表に送り出した理由について、歯の矯正を例にしながら説明する監督。
昔は監督も歯の矯正をとにかく嫌がっていたけど、でも今思えば矯正を受けたことは本当によかったという…
むう…確かに歯の矯正に関しては俺も受けてええええええってめっちゃ思いますね

俺も歯並びは気になる箇所があって、鏡を見るたびに「この部分直してーなー」って思うけど
いざ矯正をするとなるととんでもない金額がかかるから、このために大金を支払うのもな…って気が進まなかったり
モヤモヤした気持ちを抱える日々を送ってますからね。子供の頃に矯正を受けて、そのモヤモヤを抱えることなく生きてこられたって聞くと
確かに監督の話にも一理ある気がするなあ

「綾がバンビーズにいて困ったことなんて一回もないよ。今までもこれからも」

「ほんとに?」

「本当に」

そして綾瀬川がいて困ったことなんて一回もないとハッキリ言い切る監督。
いやそれはさすがに嘘だろと思いますが…(えー
でもこの監督、嘘を言うにしても綾瀬川を大切にしようとするってことは一貫してるから
そこに関しては好感が持てますね。綾瀬川と関わってよかったって言ってくれてるのは、綾瀬川にとっても救いになってるんじゃないかな

「…監督、ありがとう」



そして最後に、監督への感謝の言葉を口にしながら穏やかな表情となる綾瀬川。
思い出されるのはバンビーズで一緒に過ごした穏やかで楽しかった日々。
綾瀬川にとって、今でもバンビーズでの日々は大切な思い出なんですね
監督はその思い出をくれた大きな存在であり、綾瀬川にとってよき監督だったと…
なんだろう…今回の冒頭を見た時は「とんでもない野郎が戻ってきやがった!」って思ったけどいい話だったな!?(えー

今までイカれた監督かと思ってたけど、今回むしろ綾瀬川への思いやりとかまともな面が強調されて
監督に対する印象がだいぶ変わったというか…少なくとも綾瀬川にとっては、感謝すべき恩人っていう形に収まったみたいですね
今回の話で綾瀬川はすごく穏やかな気持ちになれたようですが、次回以降どうなるんでしょうか

というかもしかしてあれなのか?次回以降で綾瀬川は無敵の覇王と化すから
不敗の王者として世間に大騒ぎされる前に、バンビーズに迷惑をかけないよう、あらかじめ関わりを断ちにきたっていう回だったのか!?
となるとやっぱり次回からは綾瀬川の無慈悲な最強伝説がスタートしてしまうんだろうか…次回に続く!

 


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第70話

さてダイヤモンドの功罪70話の感想ですが、今回の話はこれまで綾瀬川と出会った友人たちが次々と集まってくるという内容になってましたね
円(まどか)、桃吾、瀬田、椿、花房、大和といったメンバーがどんどん出てきてますが、なんでこんなに集まってるのかというと
今日が全国大会のトーナメントの日だからですね

つまり、今回出てきたメンバー達はみんな地方の予選を勝ち抜いて全国大会へと駒を進めてきたってことか
日本代表に呼ばれるだけあって、みんな確かな実力を持っていて全国に来れるくらい所属チームのレベルも高いんだな
ともかく、日本代表の同窓会のような和気あいあいとした雰囲気で、多くの友人たちと顔を合わせた綾瀬川ですが
俺はそんな様子を見ていて思ったことが2つあるんですよ。それが何かというと

まず1つめ。友達同士で集まってずっと盛り上がっていた中で、
その輪に入れない武流かわいそうすぎ(えー



なぜ武流が輪の中に入れないのかというと、武流は日本代表のメンバーじゃなかったから今回集まった奴らをまったく知らないので
ただの他人であり友達として振る舞えなかったのと、あと今回の武流は綾瀬川に変な記者が寄ってこないようにボディガード役をしていたので
勝手に立ち去るわけにもいかず、綾瀬川とその友人たちを眺めながら1人ぽつんとしてたっていう…
悲しすぎるだろ武流…ボディガードなんて引き受けたばっかりに…(えー

そしてもうひとつ俺が思ったこととしてはですね…
今回綾瀬川のまわりにこれだけ和やかなムードで友人たちが大勢集まったわけですが、
この友人たちは次回以降でみんな綾瀬川に虐殺されるんだろうなっていう…(えー

なんでそんな不穏なことを俺が感じたのかというと、綾瀬川はこの前に奈津緒を倒した時にこう言っていたんですよ
「大丈夫だよ奈津緒。奈津緒が弱かったからオレに負けたんじゃないよ。
 誰も勝てないから。オレには」



この時の綾瀬川が言っていた大丈夫だよ奈津緒という言葉の意味について、俺が感じたこととしては
これから奈津緒の仲間がたくさん増えるから大丈夫だよってことだと思ったんですよね
綾瀬川と戦って完膚なきまでに負ける奴らがこれからどんどん出てくるよ、奈津緒だけじゃないよっていうそんな意味合い。
つまり今回集まった仲間たちはこれから全員奈津緒と同じ目にあわされるっていうね
奈津緒を孤独にさせないように、みんなボコボコにしてあげるよ。誰も勝てないからオレにはっていう、綾瀬川による虐殺ショーが始まってしまうと思うんですよね
そんなわけで今回ニコニコと会話したことが嘘のような大虐殺がこれから始まってしまうんだろうなと…



今回ラストシーン、「誓いを背負って」という言葉と共に球場へと足を踏み入れる綾瀬川の場面で終わってしましたが
誓いとは何かというとこれから戦う奴ら全員を容赦なく始末するってことだと思います
綾瀬川からしたら友人たちの処刑台へと向かっている気持ちなんじゃないでしょうか
すべては奈津緒と同じにするために情け容赦なく戦うっていう…そんな場面に思えてならないですね。次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第71話



さてダイヤモンドの功罪71話の感想ですが、今回の話は足立フェニックスのメンバー達が整列している扉絵が描かれてますね
前回ラストが「これから全国大会が始まります」というシーンで引きだったから、この場面はその大会の開会式のシーンでしょうか?
ただ、これから戦うという割には、なんかやけに沈んだ顔してるメンバーがいるのが気になりますが…

たとえばエースの真夜と、4番バッターの長近。この2人とかまるでお通夜みたいな顔してないっすか?
お前ら一体どうした!?これから試合が始まるって時になんて顔しとるんや!?
しかもエースと4番バッターが2人揃ってこんなクソ沈んだ顔をしてるって、こんなことで全国大会を勝ち上がれるのか…



と思ってページをめくったその瞬間、なんと舞台は
1年後の綾瀬川家の食卓へとタイムジャンプしていました
えええええ!?一気に1年後!?全国大会はどうなったのかと思ったら
「去年は残念だったねー」って言葉で済まされてるやん!

マジかよおい結局途中敗退して終わったのかよ!
綾瀬川による最強伝説の幕開けかと思ったら!というか冒頭で真夜と長近がお通夜みたいな顔してたのって
あれはもしかして負けた後の姿だったのか!?

まだ戦う前かと思ったら、すでに負けた後だったってこと!?
野球の全国大会って、負けた後も閉会式とかで整列したりするのか!?
そのへんの事情には詳しくないのでなんとも言えませんが…

ともかく負けた理由としては、あの表情からしてやっぱり
真夜が打ち込まれて長近も点を取れなかったってことなんだろうか
まあ少なくとも真夜が打たれて負けたのは間違いなさそうやな(えー

綾瀬川が打たれて負けるってことは絶対ないだろうから、そうなると真夜が打たれて負けたって展開が一番自然だよな…
真夜は地区予選の段階で打ち込まれることが多かったし、全国レベルで戦うには厳しかったのかもしれないな



そして次の場面、綾瀬川の家族がイガについて質問してますが
なんと現在のイガはフェニックスの5番バッターを任されるほど強くなっているそうです
マジかよおい!?1年前のイガといえば落ちこぼれの補欠扱いで試合に全然出る機会なかったのに!?

嬉野からも「どうせすぐに脱落していなくなる」と言われていたのが、
逆に食らいついてチームの5番を担うほどに成長したのは凄いですねイガ
俺としてもてっきり、イガは綾瀬川に「イガ、オレ行くけどお前どうする…」って聞かれた時点で



綾瀬川についていけなくなって離れていくだろうと考えてました
この描写を経てもまだついていってるのは凄いよなイガ…
ただポジションはファーストとのことで、キャッチャーとして綾瀬川とバッテリーを組んだりはしていないみたいですね

ってそんな中、「綾瀬川はイガと組みたいんじゃないか?」と質問してくるクラスメイトが。
このクラスメイト、有賀というキャラで現在キャッチャーとして綾瀬川と組んでいる男のようですね
ただ、有賀が綾瀬川と組んでいるのは「なんか流れでそうなっちゃってる」という程度のもので、
本当はイガと組んだ方がいいんじゃないかと気にしているという…

ふーむ、どうなんだろう。イガってキャッチャーとしては綾瀬川の球を捕れないってキャラだったし
友達としてはいつも一緒にいるけど、キャッチャーとして綾瀬川と組むってことは全然なかったんですよね
そこを2人がどう思ってるかは気になるところですね…組んだことないから別に今後もそのままでいいと思ってるのか
はたまた今後はちゃんと組めるようになりたいと思っているのか…



そんな中、他のクラスメイト達からすっかり話題の的になっていた綾瀬川。
綾瀬川はこの1年でさらに野球選手として成長したようで、
このままいけばプロの12球団がすべて綾瀬川を指名するレベルという、とてつもない選手となっているようです

そんな将来のスターである綾瀬川と関わりを持ってみたいとみんな興味を抱いており、
「話してみたい」「遊びに行ってみたい」とキャッキャしているクラスメイト達が大勢いるという…



とその時、「綾瀬川ならオレが呼んだらくるけど?」と自慢げに言い出した時生!
バ、バカお前そんなスネ夫みたいな自慢話を始めやがって!(えー
自分の功績じゃなく「オレはすごい奴と知り合いなんだぜ」ってことを誇らしげに話すのとかマジでスネ夫だろ!
時生お前にふさわしいBGMは間違いなくこれだぜ!(えー



なんとも情けない小者ムーブをしてしまっている時生ですが
さらにこの後、時生の予想だにしないさらなる悲劇が…



なんと綾瀬川を誘ってみたら「ごめん行かない」とバッサリ断られてしまったという…
ぐわあああ!あんなにクラスメイト達に得意げに語った結果がこれか!恥ずかしすぎてもうあいつらに合わせる顔ねえよ!
やっぱりスネ夫みたいな自慢話なんてするもんじゃないな…(えー

そして綾瀬川がボウリングに行かない理由とは、万が一ケガでもしたら嫌だからということのようです
ボウリング以外にも余計なことは一切やらない性格になってしまったようで、
すべてを野球に捧げるというくらい、野球で力を発揮することだけを最優先にする気のようですね

マジか…綾瀬川は1年前に、「誰にも点を取らせずに誰にも負けないまま引退する」と言ってましたが
本気でそれをやり遂げる気のようですね
史上最強のピッチャーとなって傷ひとつない戦績を残し続けるために、すべてを野球に捧げて他の遊びにかまける気は完全に捨てたっていう。
こんな覚悟を持ってしまった綾瀬川にかなう相手はもはや誰もいないと思いますが、綾瀬川の無敵伝説は今後順調に続いていくんでしょうか?次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第72話



さてダイヤモンドの功罪72話の感想ですが、今回の話は綾瀬川が練習試合で投げている場面で始まってますね
しかし綾瀬川はまるで苦戦する様子もなく、いとも簡単に相手をねじ伏せてしまったようで、
「また完全試合!」と言われるほど完璧なピッチングで投げ切ったようです

もはや綾瀬川にとって完全試合は当たり前なのか…あまりにもとんでもないピッチャーになってしまったな
しかし強すぎる綾瀬川に対して、キャッチャーの有賀はついて来れていないようで
綾瀬川のボールを捕れずにミスしてしまう場面が何度かあったようですね

ふーむ…去年までは先輩の嬉野がキャッチャーをやっていたからなんとかなってましたが、
同学年の有賀では綾瀬川のレベルについて行けず苦労しているってわけか
そんな有賀の様子を見てみると、顔のあたりに細かいアザみたいなものがたくさんついてますが
これってもしかして捕りそこねた綾瀬川のボールが顔にガンガン当たってるんじゃないか?

キャッチャーはマスクをかぶってるので顔は防御されてると思いますが、それでもボールが当たると衝撃がすごくて
顔にこんなアザが大量にできてしまったんじゃないかなと。
それと有賀って、アザの他にも唇のすぐ上を切ったような傷跡がありますが
これも綾瀬川のボールが以前顔に当たった傷跡なんじゃないかなと思います。苦労してんなー



そんな中、チームメイトで集まって反省会をやろうと言い出した面々。完全試合で勝ったのに反省会?と思ったら
どうやらこの試合は勝ちではなく0対0の引き分けだったようです
おいおいまた綾瀬川が抑えたのに点取れなかったのかよ!
日本代表の時と同じことになっちまっとる!

あの時も綾瀬川が0点に抑えまくったのに、味方が点取れなくて嫌なムードになってたんだよな…
綾瀬川が投げた試合がこうなってしまうのは避けられないんだろうか?
ちなみに綾瀬川と逆の試合になるのが真夜だと思うんですよね

真夜の場合、相手に打ち込まれて点を取られてしまうことがよくあるわけですが
その代わりに味方も打ってくれてお互いに点の取り合いになるっていう。
←真夜が投げた試合の点数

こういう違いってやっぱり味方に対するムード作りとかで差があるものなんだろうか
真夜はチームメイトのみんなに好かれて慕われてるし、仲間との絆って意味では十分なものを持ってるわけですが
綾瀬川はそういう絆とか慕われるムードを持ってないから、それが味方の得点力に関わってきてるとか…



って、そんなこと言ってたらさっそくそれっぽい場面が!
さっき話題に出た反省会でみんな集まろうとしたその時、「綾いる意味なくね?」と時生から言われてしまって
綾瀬川はのけ者にされてしまうことに!

と、時生お前これ前回綾瀬川を誘って断られたの根に持ってるだろ!
あの恨みで一緒にいるとムカつくから綾瀬川をハブろうとしてるだろ!
綾瀬川もそのことを知ってか知らずか、時生に対して冷ややかな表情をしてますね

いやあ…やっぱり綾瀬川は仲間とのムード作りとかそういう部分が苦手なんやな
ちなみに時生だけでなく、綾瀬川はイガとの会話も妙によそよそしくてギクシャクしており、
こういう仲間との冷えた関係がやっぱり得点力にも影響してしまってるんじゃないかな…



って、同級生とは冷えた関係になってしまっている綾瀬川ですが、
そんな一方で後輩からはめちゃめちゃ慕われまくっていました
後輩たちはみんな「綾瀬川さんやべぇよマジすげぇよ!」と大騒ぎしており
綾瀬川の飲み物の準備や身の回りの世話をするのに躍起になっていたという…

なるほど、後輩たちからしたら綾瀬川って完全試合を連発してる最強ピッチャーの先輩なわけだから
みんな憧れちゃって少しでも関われたら幸せになっちゃうってわけか
ただ、綾瀬川としては飲み物の準備も身の回りの世話もすでに十分やれてるから
後輩たちの申し出は別に嬉しくなくて、「オレより他のやつにやってあげて」と言ってますね

ふーむ…慕われてはいるものの、なんかすれ違ってる感じするな
綾瀬川のやってほしいことと微妙にズレてるというか、理解が及ばないまま憧れだけで突っ走ってるというか…
なんていうかあれですね、BLEACHの藍染が言ってた
「憧れは理解から最も遠い感情だよ」っていうのを思い出したわ(えー

 
 

そして次の場面ですが、綾瀬川が嬉野と会話してる場面となってますね
なるほど同級生、後輩ときて次は先輩との会話シーンってわけか
嬉野といえば綾瀬川のピッチングにすっかり魅了されてしまって、綾瀬川が少しでも早くシニアに来ることを望んでましたが
しかしそんな風に早くシニアに行くようなことはしないと綾瀬川が明言してますね

このシニアうんぬんの問題、そもそも監督が嘘ついたことがすべての発端でしたが
綾瀬川本人が嬉野と話して、ややこしいことになる前に無事に話をまとめたって形になりましたね
これ、綾瀬川が出てこなかったら絶対もっと話がこじれまくってたと思うので
監督は綾瀬川に感謝しろよ!もうくだらない嘘なんかつくんじゃねーぜ!

ともかく綾瀬川の話に納得した嬉野ですが、綾瀬川がシニアにすぐ来ない理由として
シニアには真夜がいるからっていうのを聞いて微妙な反応してますね



綾瀬川がシニアに上がれば、真夜のポジションを奪ってしまうからってことのようですが
「変わんねぇだろたかが半年、はっ」と無感情に語る嬉野。
お、おい…嬉野にとっては、真夜の活躍する期間が半年伸びようがどうなろうが
別に知ったことじゃないってことか…

すっかり真夜に対する気持ちが冷え切っちまってるな嬉野…
前に武流からも指摘されたりしてちょっと変わるかなと思いましたが、結局改善することはなかったか…
ただ、そんな嬉野とは裏腹に綾瀬川は今も真夜への熱いリスペクトの気持ちを持っているようです

「真夜さんすごい尊敬してて…オレもあんな風になりたい、かっこいいって。
 自分、真夜さんほんとに好きなんです。だから少しでも短く…」



なんと「真夜さんほんとに好きなんです」とまで言い出した綾瀬川!
急にすごいこと言うなお前!?どう受け取られるか分からんで!?
まあ「先輩として尊敬してる」って先に言ってるから、単にそういうことなんだと思いますが…それにしてもびっくりしたな

ただ、それほどまでに真夜への尊敬の気持ちを持っている一方で、
自分が近くにいたら真夜の役割を奪ってしまうから
「だから少しでも短く…」と一緒にいる時間を削るっていう考えで
自分がシニアに行くのはもっと後にしたいと思っているようですね

真夜のことが好きだからこそ一緒にはいられないっていう
なんか切ない恋愛ストーリーみたいになってきたな…(えー
ともかく、真夜への尊敬の気持ちはあっても共存することのできない関係っていう風に
綾瀬川は後輩、同級生、先輩の誰ともいい関係を築けてないんやな…
野球選手としては成長を続けている一方で、人間としてはどんどん孤独が深まってる気がするわ



って、そんな綾瀬川が一人で外を歩いていると、なんと枚方ベアーズのチャラ男が声をかけてくることに!
ずいぶん意外な奴がきたな!?だいぶ前に枚方ベアーズの大和が球拾いをしていたら
こいつがやってきて大和のことをみそっかすドベ補欠とか言い出してメチャメチャ見下してたキャラだから
正直まったくいい印象ないんだが…

しかしそんなチャラ男ですが、今は首にコルセットをしていて何やらケガをしているようですね
性格悪いせいで何か報いを受けたのか?(えー
次回で詳細が語られることになると思いますが、こいつとの出会いは果たして綾瀬川にどういう影響を与えるのか…次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第73話



さてダイヤモンドの功罪73話の感想ですが、今回の話は前回ラストで出てきた枚方ベアーズのチャラ男と綾瀬川が会話する回となってましたね
チャラ男の名前は明智というようで、「久しぶり〜」と屈託のない笑顔で綾瀬川に話しかけてきてますが
でもこいつスキあらば不快な発言ぶっぱなしてくるからな…(えー
これだけ笑顔でもなに言い出すか分からないから油断できねーわ

「フシギやねんけど、なんで大和と仲いいん?練習試合で会うたびに話しとるやん、なんの話しとるん?」

「なんの…野球の話です」

「他には?」

「え、野球の話以外はしたことないです」

「ははっ、ええ〜大和と野球の話してなんになんねん?
 世界一のピッチャーから見て大和ってどういう風に見えてんのん?
 言うたら世代のトップとドベやん。逆に弱い奴の方が気ぃ楽?」

って早速ぶっこんできやがったよこの男は!
大和との仲について質問してきた明智ですが、「あんな雑魚と話してなんの意味があんの?」とばかりに見下した発言を連発することに!
お前はそういう奴だと思ったよ!(えー
なにしろ明智は以前も大和のことを「みそっかすドベ補欠」とか呼んでたからな…その認識は今もまったく変わってないってことか

「大和って…そうなんですか?配球とか細かいルールとか、自分が会ってきた中で一番詳しいんですけど」

「やるのと言うのはちゃうやろ。野球めっちゃ詳しいくせにいっちゃんヘタクソやからみんな見下しとるし、
 大和の野球談議なんか誰も聞かへんから綾瀬川ようやるわと思って」

ああ、綾瀬川にとっての大和は誰よりも野球に詳しくて話しがいのある相手のようですが、
明智にとっての大和は詳しいくせにヘタクソだから話をする価値のない相手だと思っているという…
なんというか…これってちょうど今やってるらーめん再遊記の話にも通じるとこありますね



「自分じゃラーメン作れねえくせに偉そうなこと言ってんじゃねえ」っていう風に
自分でできない奴がどれだけ詳しい知識を語ろうが意味ねえんだよっていう思想ですよ。
野球でもラーメンでもやっぱりこういうことを言い出す奴は現れるもんなんだなあ

「大和はデジチャレ送ることすらできひんカスや。でもそんなん今だけや」



「確かに今の大和はなに言うても口だけやけど…
 圧倒的に格が違う相手に言い負かされてんの見んのはいい気いしいひんわ」

って、ここでニッコリ笑いながら「大和がカスなのは今だけや」と語り出した明智。
え、お前大和に期待してるキャラだったの!?
今はカスだけど将来もっと凄い奴になるって期待してるってこと!?
だったらなんでドベだのカスだの見下してんだよ!(えー

意味わかんねえよお前!大和を話をする価値すらないカスとさんざん見下しておいて
いずれ凄い奴になると実は期待してるってどういう心境やねん!素直に応援しろや!
マジで意味わからんわ明智…そんなに大和の成長に期待してるなら、なんであんなに大和の無価値っぷりをアピールしてるんだよ

「野球の話し言うたって綾瀬川の方が正しいに決まってるやん。
 自分で結果出してんねんから、もう暴力やんそんなん。あんまし大和いじめたらんとってな」

「…」

って、なんと綾瀬川に対して、「お前が大和と野球談議するのは暴力だからやめろ」と言い出した明智!
なにそのメチャクチャな理屈は!?仲良く野球談議するのが暴力だとかそんなことあるか!?
明智いわく、綾瀬川の方が圧倒的に実力が上で結果も出しているから、綾瀬川の言うことが正しいに決まっているので
もはや談義になっていないと…そんなこと言ったら綾瀬川が話せる相手誰もいないやん…

他の選手たちもみんな綾瀬川からしたら圧倒的に格下なんだから、この理屈が通ったらもはや綾瀬川が話せる相手誰もおらんやろ…
というか「言葉の暴力」とか「あんまし大和をいじめたらんとってな」っていうなら
大和をドベとかカスとかヘタクソとか言う方がよっぽど言葉の暴力だしイジメだろ!
お前だよ大和をいじめてるのは!綾瀬川にこんなこと言うのはお門違いもいいとこじゃボケ!まったくとんでもない奴だったな



って、明智が去っていった次のシーンですが、なにやらフェニックスの保護者達が集まってぶつぶつ言ってる場面となってますね
そんな会話の内容では「ていうかAがさぁ」「ほんとAがさぁ」と不満そうに語っており
Aってなんのことだ?と最初は思ったんですが、よくよく考えてみたら
Aっていうのは綾瀬川のAなんですね

要するに、もはや綾瀬川の名前を呼ぶのもイヤなくらい嫌っているので
「ほんとAってウザイよね」という言い方で陰口を叩いているという…
あ、綾瀬川かわいそうすぎる…

保護者からもこんな風に言われてるのかよ…というかこれマジで綾瀬川の理解者もう誰もいないやん!
前回の話では、先輩、同級生、後輩に綾瀬川の理解者はいないって話が描かれたわけですが、
今回の話では、保護者や他のチームの選手にも理解者はいないって内容になってるという…
綾瀬川の人間関係みるみる断ち切られてるやん…
新章が始まってからすごい勢いで孤独になってる…野球は最強に近づいてる一方でどんどん一人ぼっちになってしまうなんて



しかもさらに綾瀬川をよく思わない動きが加速することに。も、もうやめてくれ!
ここで綾瀬川への愚痴をぶちまけているのは時生です。またお前かよ!こないだも綾瀬川に冷たくしてたしもう勘弁してくれよと思いましたが
愚痴の内容を見てみると、「後輩の奴らが綾瀬川にキャーキャーしすぎて仕事全然できてない」ってことに腹を立てているっていう…

むう…まあ確かにそれはよくないな、というか綾瀬川自身もこのことは気にしていて
こないだ自分に群がってくる後輩に対して「俺ばっかりじゃなくて他の人にもやってあげて」って言ってたわけだしな…
ただ、後輩たちの態度はなかなか改善されずに、時生のイライラは加速してるってわけか。悩ましいなあ…

「ヒデ、綾にちゃんと言えよそういうの」

「…投げてくれなくなったらどうすんだよ」

「あ?投げてくれるってなに?おかしくね!?お前キャプテンだろ!」

って、綾瀬川の機嫌を損ねたくないと言うヒデにブチ切れる時生!このヒデが今のチームのキャプテンだったのか…
しかし綾瀬川が圧倒的に強すぎるがゆえに、もはやキャプテンですら意見できずにご機嫌を伺うようになってしまったという…
そんな状況にさらに時生は怒りを爆発させてしまい、人間関係がみるみる崩れていってるという…
とんでもない早さで崩壊しちまってる…あまりにもアクセル全開で破滅に向かってて背筋が寒くなっちまうよ!

「また完封やんすごいわ、ほんまに無失点やっとるんやな。
 でも1点も取られへんピッチャーになんでこだわっとるん?
 それ始めてから、綾瀬川くんは無失点やけどチームの勝率は下がっとるやん」

「チームの勝敗どうでもいいから」



って次のシーン、大和と出くわした綾瀬川はチームの勝率について話すことになりますが
超やさぐれた表情で「チームの勝敗とかどうでもいい」と言い出したという…
あかんてこれ!綾瀬川完全に闇落ちしてるやん!ストレスで頭おかしくなってるわ!
あまりにも理解者がいなさすぎて、気持ちがすさんでしまった結果こんなことを言い出したという…

「チームの勝ちより自分の成績優先したいから。推薦とかあるし」

「はぁ…なるほどなぁ。推薦のためやったら納得やわ。綾瀬川くんそんな行きたい高校あるん?」

「オレがそんな理由でそんなプレーするってほんとに思ってんのかよ!!」

って綾瀬川急にキレ出したー!!やべえー!完全にこれ情緒不安定になってるって!
いま言っていた「チームのことなんてどうでもいい」って発言は本心じゃなかったようで、
こんなこと本当に思うわけないだろとキレ出してしまったという…

いやでもこういう心境わかるな…気持ちが荒みすぎてつい心にもないことを言ってしまったり
周りがそのことを真に受けて「本気でこんなこと言うわけないだろ!」って怒り出してしまったり
すごく不条理な心境になってしまうっていう、それちょっと分かるわ…
特に綾瀬川の場合は、理解者がいなさすぎて飢えてるからな…
「なんでオレのことわかってくれねえんだよ!」って不満がずっと溜まっていて
それが運悪く大和に向かって爆発してしまったってことなんでしょう



そして超ビックリして固まってしまう大和
この大和の反応笑ったわ、今まで大和って何があっても動じない無感情ボーイみたいなところあったから
綾瀬川に怒鳴られてめちゃめちゃ困惑してるこのシーンは、大和の人間らしさを感じてしまったな

「…大和っていいよね。弱いやつが頑張って強いチームに行こうとするのは応援してもらえて。
 逆は絶対許されないじゃん、オレだって大和…大和なら…」

そんな中、自分も大和みたいになりたかったとうらやましく思っている気持ちを語る綾瀬川。
弱い選手なら強いチームを目指すことが許される、しかしその逆は許されないと…
つまり、強い選手は弱いチームなんかに居てはいけないってことですよね

これはまさしくバンビーズにいられなかった綾瀬川のことであり、
綾瀬川はずっとバンビーズにいたかったのに周りがそれを許してくれなかったと…綾瀬川は今でもそのことを引きずってるんだな…

「なんでそんな強いチームにこだわんの…?」

「あ、あぁ…僕は体小さいし、人より要領もようないし、身の丈に合うてないてわかっとったけど、
 野球は生まれ持ったものだけで勝ち負け決まるスポーツとちゃう。
 僕は僕に期待しとんねん、せやし強いチームで強いバッターになりたかってん。
 つらくてもええ、僕が自分でここがええ選んだんや」

そして大和に強いチームを目指す理由を尋ねる綾瀬川ですが、どうやら大和はすごく向上心の強い性格をしているみたいですね
才能がなくても努力でもっと強くなりたいっていう気持ちのカタマリのような性格をしており、だから強いチームを選んだんだと…
なんというかこれって綾瀬川とはまったく逆の境遇なんですね

綾瀬川はとてつもなく凄い才能を持っていて、別に強くなりたいなんて思ってなくて弱いチームでも楽しく野球をしていたかったわけだから
大和とは持っている気持ちがあまりにも逆だという…
そのことに気づいてしまったのか、大和の話を聞いている綾瀬川の表情が
もうまったく目に生気がないような状態になってますね



ああ…大和とはもうどうやっても分かり合えないっていう風に、今の話で察してしまったってことなんでしょうか
もはや綾瀬川の理解者となってくれる相手はどこにもいないと悟ってしまったのかもしれません

「並木監督の野球塾、普通にピッチャーいるらしい。
 自分で選んでここにいる?選んでもらえなかっただけだろ」

って、大和の言う「自分で選んでここにいる」という発言を完全否定する綾瀬川!
「選んでもらえなかっただけだろ」と暴言を吐き捨ててしまうことに!
綾瀬川お前…ただこの綾瀬川が言ってるセリフって、大和に向けたものというより自分に対して言ってますよね

なにしろ「並木監督の野球塾にピッチャーいるじゃん」とか急に言い出してるし。
これって要するに、並木監督ってもともとサードだったから「僕にピッチャーは育てられないよ」と綾瀬川の野球塾入りを断ったことを言ってるわけで
これについては以前に奈津緒の口から語られてましたね



このシーンがそれです。綾瀬川はこの話を聞いて、それなら仕方ないと野球塾入りをあきらめたわけですが
でも実際はピッチャーも野球塾に入れていたわけで
「話が違うじゃないか」って並木監督に裏切られたような気持ちになっていたってわけですね

要するに綾瀬川は並木監督に選んでもらえなかったってことをすごく気にしていて
その気持ちを大和にぶつけてしまったという…というか並木監督も綾瀬川の理解者だったけど、今となっては関係が切れてしまったし
奈津緒にしてもそうだし、そして大和もそうなってしまうって感じで
今の綾瀬川とことん一人ぼっちなんやな…

これまでに築いてきた関係が次々に切れていくっていうのが今の話で、あまりにも悲しい展開になってるわ…
「野球選んで良かったなんて思ったこと一回もねえよ」っていう
荒んだ言葉を綾瀬川はいずれ吐くことが約束されているわけですが
遠くないうちに綾瀬川がそうなっていくことがもう実感できるようになってしまったな…次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第74話



さてダイヤモンドの功罪74話の感想ですが、前回ラストで綾瀬川から
「並木監督の野球塾にはピッチャーいるんだよ。選ばれなかっただけなんだよ」との話を聞かされた大和
でしたが
今回その反応を見てみると、「え…並…なに?野球塾?」とひたすら困惑しているようです

ああ、大和からしてみればなんの話をしてるんだかさっぱり分からんって状況のようですね
やはりというかこの話は綾瀬川の中にくすぶっていた不満をただただぶちまけた状態であり
大和からしたらそもそも並木監督が誰なのかもわからんっていうくらい、自分に無関係な話を八つ当たり的に聞かされてしまったようですね

「綾瀬川くん、どう…なんか怒っとるん…?」

「は?なにが?別に怒ってないけど?」

「え、弱なるって言うたやつで怒っとるん?」

「だから怒ってるってなに?なにが?」



とりあえず大和にわかることは「なんか綾瀬川くんめっちゃ怒ってる」ということぐらいのようで
なぜ怒っているのかを聞いてみる大和ですが…しかし「は?怒ってないけど?」と綾瀬川はキレ気味に返してくるばかりです
「いやどう見ても怒ってるやろが…」って大和もすっかり困ってるようですね

「やって…前に綾瀬川くんかて言うとったやん、勝つためにはあげてもええ1点はあるて。
 今の綾瀬川くんはその1点も取られへんような野球すんねやろ?僕はそれ弱なると思うけど…」

「…」

「ホームランなんか防がれへんやん、長打あるバッター全員敬遠するん?
 それこそいらん失点リスクやん、せやし綾瀬川くんがそういうの言い出すん不思議やってんけど…」

「野球の話もういい。大和と話してるとオレが悪者になる」

ともかく、綾瀬川の怒っている理由について「1点も取られたくないって考え方は弱い」と言ったせいなんだろうかと推測した大和は
実際にそういう考え方は弱いということを語ろうとしますが…
しかし綾瀬川からは「野球の話もういい。大和と話してるとオレが悪者になる」とぶった切られてしまってますね
完全に明智のせいで仲こじれとるやんけ!



明智のやつが「綾瀬川が大和と話をするのは暴力」とかムチャクチャなこと言うから
すっかり綾瀬川がそのこと気にして、「話をするだけで悪者にされるとかふざけんな」ってイラついちまってるわ…

「はぁ、僕と話すと綾瀬川くんが悪者になんの?なんで?勝手に被害者にせんでや」

と、そんな話を聞かされて「なんで話すだけで悪者になるんだよ」と呆れたように語る大和。
いやほんとそうですよね、それもこれも明智とかいう頭おかしい奴の理屈のせいで…(えー
それとついさっきまでは困惑していた大和ですが、ちょうどこの場面から
急速に落ち着いてきたようですね



もともと大和はこれぐらい動じない奴ですが、話してるうちに普段の落ち着きが戻ってきたって感じでしょうか
もしくは明智の理屈が意味不明すぎて「なんやそれ?」ってしらけたように気持ちが落ち着いたのか(えー

しかし、大和が落ち着いた一方で綾瀬川の苛立ちは収まらず、その場にうなだれるようにして座り込んでしまいます
「あーマジイラつく…」と言わんばかりに、自分の中のイライラがどうしようもできないみたいですね
結局大和と綾瀬川は仲がこじれたまま、それぞれ自分のチームに戻っていくことに…



「お前また綾瀬川と話しとったやろ。なんなんお前フェニのスパイなん?
 無駄なアピールせんとおかんに金出して試合出さしてもうたらええやん、ええしの子ォやねんから」

って、チームに戻ってきた大和を待っていたのはメチャメチャ嫌味なチームメイトでした
なんと綾瀬川と話しただけでスパイ野郎と言われてしまい、試合についても「親の金で出させてもらえよ、金持ちのボンボンがよ」などと言われることに…
いやひどいなこれ、なんで仲間からこんなこと言われなきゃアカンねん
というか綾瀬川よりこのチームメイトの言葉の方がよっぽど暴力だろ!

なんで明智のやつはこのチームメイトを野放しにして綾瀬川の方に暴力だの大和をいじめるなだの言ってきたんだよ!
もうほんとムチャクチャやわ明智…理不尽すぎる…しかも嫌味なチームメイトはこの1人じゃなくて
「みんな大和のことを見下してる」って明智が言うくらい大量にいるみたいだし、枚方ベアーズはほんとどうなってんだよもう

(綾瀬川くん様子おかしかった…僕でもわかるくらい明らかに機嫌悪なっとった。
 僕がなんか言うたんかな…弱なる言われたらそらいい気しいひんよな、あとでちゃんと謝ろう)

そんな中で大和としては、チームメイトの嫌味をまったく気にする様子もなく、
怒っていた綾瀬川のことを考えて「あとでちゃんと謝ろう」と思っていました
めちゃめちゃ良いヤツやん大和のやつ…

綾瀬川が怒っていたのは完全にただの八つ当たりで、大和とは直接関係ないことでしたが
それでも自分のせいで怒らせてしまったから謝ろうと考えるとは…なんというか大和って
汚物だらけのチームメイトの中で光り輝く聖人って感じやな…(えー



(乱れるかな?あの状態でピッチングに影響あんねやったらどんな風に…
 ほんまに申し訳ないねんけど、あの状態でマウンド上がってくれへんかな…見たい…)

ってなんと、聖人かと思ったら綾瀬川のイライラがピッチングにどう影響するか見たいなどと言い出した大和!
ちゃんと汚れとるわこの男!(えー
そんなダーティーな一面もあんのかい!「ほんまに申し訳ない」っていう気持ちはありつつも
それはそれとしてイライラで乱れるか見たいって図太すぎるな大和!

なんていうか大和って、さっきチームメイトの嫌味にも動じなかったことといい、
綾瀬川の不機嫌っぷりもしれっと利用してみようとしたり、
メンタルの強さが半端ないですね

もしかしたら大和の最大の武器っていうのはそれなのかもしれない。
嫌なことがあっても動じずに図太く生きていけるメンタルですよ
というかそういう意味でも大和と綾瀬川は正反対なんですね
綾瀬川は嫌なことがあるとメチャクチャ気にして落ち込んでしまうメンタルの持ち主なので…

前回の話でも、この2人については
大和は野球の才能がなく、それでも努力で上に行きたいと思っている向上心の持ち主で強いチームに行きたがっているキャラ
綾瀬川は野球の才能がありすぎて、本人が望んでいないのに上に来てしまい本当は弱いチームで楽しく過ごしたかったキャラっていう風に
まったく正反対の性質を持っていると語りましたが、今回もまた別の面での正反対っぷりを実感することになりましたね

あと最後にひとつ、綾瀬川がイライラを抱えた場合にピッチングが崩れるかどうかについてですが
俺の予想だと崩れないと思います
なんでかって言うと綾瀬川って、あまりにもイライラしすぎてブチギレてしまうと
逆に覚悟決まったような顔になって無慈悲なピッチングするんですよね



たとえば以前、イガとの仲が深刻に悪化してめちゃくちゃイライラしてた頃の綾瀬川がこれなんですが
この時の試合では相手を無慈悲なまでに完璧に抑え込み、スライダーだけで完全試合を達成してしまったっていうね
なので綾瀬川は怒りでブチ切れると逆に強くなってしまうスーパーサイヤ人のような男だと思います(えー
不機嫌な綾瀬川と戦ったら、大和たち枚方ベアーズはとことんボコボコにされると思いますが果たして…次回に続く!


漫画感想:ダイヤモンドの功罪 第75話



さてダイヤモンドの功罪75話の感想ですが、今回の話は足立フェニックスvs枚方ベアーズの練習試合が描かれる内容となってますね
どうやらこの試合、フェニックスのピッチャーは時生のようですが、ボール球を投げてしまって「時生!楽に楽に!」と味方から声をかけられており
なかなかストライクが入らずに苦しんでいるようですね

ただ点差を見てみると、二回が終わって2−2といい勝負をしており、時生はだいぶ健闘してるなという感じがします
なにしろ真夜とかもっと派手に点取られてる試合めっちゃあったからな…(えー



こんな風に、二回終わってもう5点取られてる試合とか普通にあったから
まだ2点で抑えてる時生は踏ん張ってるって感じがしますわ
がしかし、そんな俺の印象とはよそに「時生じゃ無理だ俺が代わる」とばかりに交代の準備をする綾瀬川。
そ…そんなー!真夜よりも踏ん張ってるじゃないですかー!(えー
うーむ、時生としては、気に入らない綾瀬川が自分と交代しようとしてるのってどんな気分なんだろうな…

(えーっなんでや!?綾瀬川投げさせるなら言えや!
 綾瀬川投げへんて聞いたからこっちはBチームにしてんねんぞ!)

そんな中、綾瀬川が準備を始めたのを見て慌てているのは枚方ベアーズの監督です
どうやらこの監督、綾瀬川が今回出ることを聞かされていなかったようで、
「綾瀬川は出ない試合だと思ったから弱いメンバーにしちまったわ」と慌てているようです

なるほど練習試合だから、弱いメンバーに経験を積ませる内容にしようってお互い話し合いでもしてたんでしょうね
それが途中で最強ピッチャー出してきやがったわあのヤロー
みたいに「話が違うだろオイ」ってなってるってことか
うーむ、こうなると綾瀬川に太刀打ちできない選手ばかりで、枚方ベアーズは萎縮してしまうんでは…



ブォン!ブォン!

(…ほやな、U12では大好きな今村さんらボコボコにされて、10月の練習試合でも完封…
 今まで綾瀬川から点取るどころか、1本もまともなヒット打ててへん。そらリベンジしたいわな)

がしかし、枚方ベアーズの面々の様子を見てみると、綾瀬川への闘志を燃やすように素振りをしまくっており
萎縮するどころか逆にメラメラと気合が入る結果になったようです。これは意外な…
監督曰く、これまで枚方ベアーズは綾瀬川にいいようにやられ続けており、選手たちはその悔しさをバネにして
「今度こそ綾瀬川をぶっつぶす」というリベンジの気持ちに燃えているようですね

(今日の試合に出てへんのは…園と真壁だけか)

「園、真壁、最終回いくで!結果出してこい!」

「はい!」

そんな中で声をかけられる園と真壁という2人。園っていうのは大和のことですね
綾瀬川の出番に合わせられるように声をかけられて、願ってもないチャンスだと燃える大和。
ただこれって、大和と真壁の2人が綾瀬川を倒す切り札と思われてるんじゃなくて
「やっぱり練習試合だから控えの奴らにも出番やらんとな」っていう意味で
今まで出番のなかった大和に声をかけてあげたってことみたいです。あくまでこの監督は練習試合の目線で見てるってことか

(うーわ最ッ悪や、大和とメガネに綾瀬川てもったいな)

(は?意味な。監督アホやん、ほんまいらんこいつら…)



がしかし、声をかけられた大和と真壁を見て「こんな役立たずどもを綾瀬川にぶつけてどうすんだよ」
内心でめちゃめちゃ毒づいていた枚方ベアーズの選手たち!このチームの奴らマジでクズすぎだろ!(えー
こいつら今まで大和のこともいじめてましたが、さらに真壁のことも「役立たずのメガネ」と見下しているようで
そんな役立たず2人が大事な局面で声をかけられるのは許せんと…よくもまあここまで人を見下せるもんだな…

一緒に戦う仲間のチームメイトだというのに、仲間意識みたいなものは全然なくてひたすら邪魔者としか思っていないとは…
そんな鬼畜なクズ揃いの枚方ベアーズの中で、2人だけ様子の違うメンバーがいますね
まず1人は明智。「あーあ、これでまた大和への当たり強なるわ」と客観的に今の状況を眺めているようで
こいつもしかして枚方ベアーズの中でもたいぶマシな奴だったんでは!?(えー

この前の俺の感想では、明智のバカが余計なこと言ったせいで綾瀬川と大和の仲が崩壊したと叩きまくりましたが
こうして見ると大和に攻撃的な感情を持ってないぶん、枚方ベアーズの中でもマシな存在なのではと…
そしてさらにもう1人、そういう存在で坊主頭の少年がいますね

「大和さんいっつも逆風びゅんびゅん吹いとるなー」
と、何やら爽やかな目で大和のことを見守ってくれており
大和を元気づけるようにすぐ声をかけてくれているっていう…
こいつは明確に大和の味方をしてくれてる感じしますね

明智は客観的に眺めてるイメージだけど、この坊主の少年は積極的に大和を支えてくれてるっていうか
たぶん枚方ベアーズの中で唯一の大和の味方なんじゃないのかな
かなり重要そうなキャラに思えるけど、名前はなんていうんだろう

(大和と話しててハッキリわかった…オレは今まで体操もテニスも水泳も、
 オレに負けた人が辞めたり傷ついたりするのが、それが一番嫌なんじゃなかった…
 それより、それよりも)

って、そんな一方で交代の準備をしながら何かを悟ってしまった綾瀬川!
綾瀬川が悟ってしまったものとは「自分にとって何が一番嫌なのか」ってことのようですね
今までは自分に負けた人たちが辞めたり傷ついていく姿を見るのが一番嫌だと思っていたのが
でもそうじゃなかったってことですよね。それとは別のものが綾瀬川の心をえぐっているっていう。

綾瀬川にとって一番嫌なものっていうのはやっぱり
自分の理解者が誰もいない状況なんじゃないのかな
「誰も俺のことを分かってくれない」っていう孤独さを最近の綾瀬川からはヒシヒシと感じるし

「大和と話してて分かった」っていう一言にしても、大和との会話シーンで実際にあった場面として
「オレがそんな理由でそんなプレーするってほんとに思ってんのかよ!!」
って綾瀬川が怒り出す場面ありましたよね




これ、綾瀬川としては大和に自分の本心を察してもらいたかったのが、大和はそれがわからなかったから、
「なんでわかってくれないんだよ!」って怒り出したっていう。
大和以外にも、イガ相手に綾瀬川が以前大ゲンカしてしまった時も
「イガ、なんでお前がわかんないんだよ!」って怒ってたし

こういう風に「相手が自分のことをわかってくれない時」っていうのが、綾瀬川にとって一番ストレスが爆発する瞬間だと思うんですよね
そういえば桃吾との関係にしても、「オレは弱いチームでもいいんだよ」っていう綾瀬川の考えを
「ええわけないやろ」って桃吾が全然わかってくれなくて亀裂入っちゃったし

とにもかくにも綾瀬川が一番欲しているのは自分の理解者であり、そのことに飢え続けているんだけど
出会う人のほとんどがわかってくれなかったり、わずかな理解者として並木監督とか奈津雄がいたんだけど
そばにいられなくて別れることになってしまい、結局1人ぼっちになってしまった
っていうのが綾瀬川の苦悩なんじゃないのかなあ。理解者のいない孤独、綾瀬川の一番嫌なものはこれなんじゃないかなと思います。次回に続く!

(C) 平井大橋/集英社





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