映画感想:シン仮面ライダー みなさんこんにちは、今日は映画のシン仮面ライダーを見てきたのでその感想を書こうと思います。 これまでシンゴジラ、シンウルトラマンと続いてきた作品の3発目ということで結構期待してたんですよ ちなみに俺の評価としては、100点満点中シンゴジラは90点ぐらい、シンウルトラマンは80点ぐらいっていう感じの印象でした そんな中で、最新作のシン仮面ライダーはというと…70点ぐらいといったところですかね うん…だいたいそんな印象です、一言で言うならシンゴジラやシンウルトラマンほどは楽しめなかったっていうのが70点の理由ですね たとえば俺が以前シンウルトラマンの感想を書いた時に、良かったポイントとして 「圧倒的な映像美がよかった。暴れ狂う巨大怪獣と、それと戦うウルトラマンの映像の迫力がとにかく凄かった」 ってことを書いたわけですが、今回はそういうのがなかったと思うんですよね 圧倒的な映像美を感じる瞬間っていう、それがシン仮面ライダーには感じられなかったっていうかね なんだろう、ゴジラやウルトラマンと違って仮面ライダーは巨大じゃないからだろうか。 とにかく戦闘シーンを見ててもド迫力な映像っていうガツンとくる感じがあまりなかったというか ライダーキックはよかったんですけどねライダーキックは。 ライダーキックだけは「うおっカッケー!!」と思ったし、そこに関してはちゃんとカッコよく仕上がってたと思うんですが じゃあ他の戦闘シーンは?と言われると、うーん…と首をひねってしまうのが正直なところだったように思います そういう印象はアクションシーンだけじゃなくて割と全体的に感じたというか 「ここ良いじゃん」と思うところもあれば、「ここ微妙だな…」と思うところもあったりで なんかこう手放しで褒められないというかね、気持ち的に上がったり下がったりの展開だなあっていう印象がありました まず先に良かった部分からいうと一文字隼人の存在。これはスゲー良かったと思う 今作の一文字隼人は、嫌味なところのないカラッとした性格で、「話してて気持ちの良いやつだな」って印象があったというか それに、ただ単に良いやつっていうだけじゃなくて、自分の意志を貫き通す自我の強さも感じたし もうなんていうか、出てきた瞬間に「キャラ立ってるなコイツ」っていう感じをビンビン感じたんですよね ツイッターでも「一文字隼人」ってフレーズがトレンド入りするほどの反響があって、こいつは確かに人気出るわって好印象を受けたキャラでした それぐらい一文字隼人については良いキャラだったと思うわけですが その反面、なんか微妙に感じたのが本郷猛とルリ子ですね この2人がそれなわけですが、まず俺的に微妙に感じたのが 弱いのにルリ子でしゃばりすぎってことでしょうか ルリ子ってぶっちゃけ戦闘能力はほとんどないキャラで、ショッカーの怪人と戦えるようなキャラじゃないんですけど それなのにめっちゃ前に出てきてめっちゃ気絶するんですよね 正直コイツ何やってんだと思ったというか、今からショッカーの怪人と戦おうって時とかも 「仮面ライダーの手助けなんていらねー、私だけで怪人なんか倒せるし」って ライダーを不要と言い出すくらい自信たっぷりで、実際にライダーの手を借りずに1人で怪人の元に向かったりするんですけど その割にはすぐ気絶するんだよなぁ(えー いやマジで「また気絶してるやん!?」って言いたくなるくらいコロッと気絶するから まったくルリ子に頼りがいを感じなかったというか、なんでこんなよえーのに前に出るんだっていう印象をやたら感じたというかな… あと本郷猛については、てっきり今作の主人公かと思っていたんですが なんかキャラが薄くてあんまり主役に思えなかったな…って印象でしたね 強烈な個性を感じた一文字隼人とはまるっきり真逆のキャラというか、たとえばショッカーと戦う理由にしても 一文字隼人なら「俺がそうしたいからだ」ってハッキリと自分の意思を示すだろうと思うんですが 本郷猛はというと「ルリ子さんがやろうとしてるからだ」って感じで、 自分の意志というよりルリ子の意思だから俺も便乗するみたいな印象を受けたんですよね なんかこう他人に流されてるような雰囲気があったというか、ビシッと自立したようなカッコよさがなかったというか… あと本郷を見ていてすごく気になったのはセリフが棒読みなんですよね この棒読みはわざと演出でやってるのかわかりませんが、ただでさえキャラが薄く感じた本郷が この棒読みでますます薄くて霞んでるように感じたというか 正直なところ今作の本郷猛はルリ子や一文字隼人の影に隠れちゃってて、主役と呼べるだけの存在感がなかったように思います 怪人との因縁にしても、ほとんどがルリ子の因縁で本郷猛はあんまり関係ないから、ぶっちゃけ蚊帳の外にいる他人みたいなポジションというか 今作のストーリーの中心にいるのってルリ子だよなと思いながら見てましたね ルリ子と怪人の因縁を中心にして話が動いて、それでいてキャラが立っているのは一文字隼人なので じゃあ本郷猛は?ってなっちゃうんですよね、ストーリー的にもキャラ的にも、ルリ子や一文字隼人の存在感の前に霞んでしまって 本郷猛はイマイチ主役とは思えない薄いやつっていう印象になってしまったというか… あと敵キャラにしても、キャラによって俺の評価はだいぶ違うなあって印象でしたね まず評価が高いのは最初に出てきたクモ男。 最初の敵のわりにやたら強かったというか、喋り方にしてもシンウルトラマンのメフィラスみたいで しょっぱなからメフィラスが襲ってきたみたいな強敵感をけっこう感じたんですよね ただ、クモ男はいい感じに強敵感があったんだけど、その後の奴らがすげー弱そうだったというか コウモリ男とかサソリ女とかが出てくるんですけど、まあこいつらの弱そう感がヤバかったというか 実際に戦ってみたらやっぱり弱くて、せっかく最初に強そうな怪人が出てきたのに、その後に出てきたのが弱キャラ怪人だったから スケールダウンしてる感じが凄かったっていうかな…もっとつえーのをポンポン出してほしかったわ ラスボスに関してはさすがに強いなっていうぐらい圧倒的に強かったですが、 むしろ強くしすぎちゃってライダーが一方的にボコられまくるシーンが延々と続くから 「おいおい流石にそろそろ反撃してくれよ」ってやきもきしながら見てたり その後から始まるライダーの反撃がもみ合いっていうのがね…(えー カッコイイ大逆転の必殺技が飛び出るのかと思いきやもみ合いっていうのがね… あれはマジで「えぇ…」っていう気持ちになったなあ、必死に戦ってるリアルさを出したかったのかもしれないけど 正直なところ俺にとっては逆効果で、ライダーが延々とやられまくったと思ったら地味なもみ合いを始めたっていう具合に とにかくカッコよくないんだよなぁ…カッコよく戦うヒーローの姿を見たいのに、そういう場面がほとんどないっていうのが ラスボス戦で俺が感じた不満でしたね。最後の決着にしても「えぇ…それで終わるんかい…」っていう結末だったから カッコいいヒーローの必殺技がズバッと決まるとか、そういう光景を楽しみにしていると、ラスボス戦は微妙に見えてしまうだろうなと思います 全体の感想としてはそんなところでしょうか、なんかこう見たいものを気持ちよく見せてくれるような感じじゃなかったというか 「えぇ…」って思うような場面がところどころあって、それが残念だったというか…良いところもあっただけに惜しい作品だなと思いましたね あと最後に、良いところと言えばバイクにはすげー乗ってましたね なにしろ一番最初のシーンがバイクで疾走するシーンだし、それからも何かあるたびにバイクに乗って走りまくってたから ちゃんとバイクに乗ってる仮面ライダーって感じはすごくありました 最近の仮面ライダーはまったくバイクに乗らなくなりましたから、久々に原点回帰したライダーを見た気がします そういう意味では「おお!これぞ仮面ライダー!」みたいに良かった部分は確かにあったと思うんですよ、 その一方で「ただなあ…」って愚痴をこぼしたくなる部分も確かにあったっていう、そんな作品に感じたというのが俺の感想ですね |