第9作・銀河ギリギリ!ぶっちぎりの凄い奴

セルゲームの恐怖からしばらくの月日が流れたある日…
大資産家のギョーサン・マネーはその莫大な資金を用いて、天下一大武道大会の開催を発表します
優勝者には1億ゼニーと世界一周温泉旅行、そしてミスター・サタンへの挑戦権が与えられるというこの大会に
Z戦士たちもこぞって参加することに…

そんな中、自宅から武道大会をつまらなそうにテレビで観戦する男がひとり。
そう、ベッドでふて寝しながらリモコンをいじる誇り高きサイヤ人の王子。こんなところで何やってるんですか!
闘いだけが生きがいだった王子様も悟空をセルとの闘いで失い、すっかり人生の目標を失ってしまったようです
ブルマにも「ダメよあの人は!闘う気もなくなったみたいで毎日なに考えてるんだか」
ダメ亭主呼ばわりされる体たらく。果たしてベジータの明日はどっちなのか…(ノ∀`)
  


「おとうさんも天下一武道会に出場してウデを磨いていったんだ!ボクだって!」 ”孫悟飯選手予選通過!”
「誰と世界の温泉めぐり旅行いこうかなぁー!」 ”クリリン選手予選通過!”
それぞれの思惑を胸に、次々と予選通過を決めていくZ戦士たち。
当然彼らの実力なら全員通過も楽勝では…と、思いきや
「借金して飛行機に乗ってきたっていうのにな〜…1億ゼニー稼ぐつもりだったのに…」
予選バトルロイヤルの最中だというのに、ポールの上でぐでーっと寝そべるヤムチャ
すでに予選を抜けた悟飯・トランクス・ピッコロさん達に勝てる気がせず、すっかりやる気が失せてしまったようです
そして、あろうことか名無し選手たちの闘いのとばっちりでポールが倒れそのまま海に消えるヤムチャ
なんっつー情けなさ!舞空術すら忘れたというんですか!ヤムチャ…もうZ戦士引退したほうが…

予選が終わり、悟飯VSウドー、トランクスVS天津飯、クリリンVSピッコロさん、ドスコイVSカンフーンと決定した本選メンバー。
第一試合はあっさりと悟飯の勝利に終わりますが、それとは違い第二試合は天津飯がかなり健闘
超サイヤ人になっていないトランクスとならその戦闘力はほとんど互角!
こ、こいつ違うぞ!ヤムチャなんかとは装甲もパワーも!(えー
結局は超サイヤ人トランクスにかなわなかった天津飯。しかしサイヤ人だけのアニメじゃないんだぜ!という気概を感じました

そして奇しくも以前の天下一武道会の再現となった第三試合。
「くっそおお〜っ!!こうなった以上、見事に負けてやるぜーっ!!」
クリリンは始まる前から激しく負ける気満々です
ああ…もはや以前とシチュエーションは同じでも、実力差はいかんともしがたいものなのか(ノ∀`)
そして試合開始のブザーが鳴ると同時に「ピッコロおおおおおーっ!!」とクリリンは玉砕覚悟で猛突進!
が…気合だけが空回ってピッコロさんにかすりもせずに場外にすっ飛んでいくクリリン。
しかし、そんなクリリンをピッコロさんが武舞台に引っ張り戻します。これぞフェアプレーの精神というやつですか!
「少しはホネのある奴がいるかと思ったが…これ以上つきあいきれるか!」
ピッコロさんはクリリンに勝利をプレゼントしてさっさと帰ってしまいます。これぞフェアプレーの精神というy=ー( ゚д゚)・∵. ターン
ま、まあ…ピッコロさんにしてみれば悟飯とはいつでも闘えるでしょうし、そうなるとトランクスと当たらなければ何も面白くないわけで…
優勝自体に興味ないピッコロさんが帰ってしまうのも仕方ないことなのかもしれません
  

 
かくして決勝に残ったのは悟飯・トランクス・クリリン・ドスコイの4人。
今回の決勝は選手同士の闘いではなく、各自に1つずつ用意されたバトルゾーンを通って
そこで待ちかまえている銀河戦士(ミスターサタンの弟子)を倒し、一番に戻ってきた選手が優勝というルールになっているようです。
「悟飯達と直接闘わなくてすむんなら十分優勝のチャンスがあるぞ〜!!」
と意気込むクリリン。しかし、決勝ステージが始まりバトルゾーンへ向かうと
そこにサタンの弟子の姿はなく、ザンギャ・ビドー・ゴクア・ブージンそしてボージャックという本物の銀河の暴れ者達が待ち構えていた!
ボージャック達はもともと東西南北の界王達によって封印されていた存在。
しかしセルとの戦いで悟空とともに北の界王様が死んでしまったことで、その封印が解けてしまったのです

ザンギャに襲われたクリリンはなす術なく倒され、さらにドスコイもビドーの手にかかり殺害されてしまう。
その様子をモニターで見ていた観客達は大パニック。思わぬ敵の出現に天津飯やヤムチャもバトルゾーンへと向かいます
一方、クリリン達と違ってさすがの実力でゴクアと激闘を繰り広げていたトランクス
それにしてもゴクアって!なんですかこのネーミング!この悟空のパチモン野郎め!
まあ単に極悪から取ったんだろうけど…ゴクアと悟空のフュージョン体の名前を想像して頭を悩ませたのは私だけでしょうか(えー
 

 
超サイヤ人となりゴクアを撃破したトランクス。しかし、運悪くその直後にボス格ボージャックに襲われ
とうとう闘えるZ戦士は悟飯ひとりだけに…いいやオレ達を忘れてもらっちゃ困るぜ!!
「勝手なことさせてたまるか!」
「こいつらが銀河の戦士4人を殺したのか!」
悟飯の1対4という不利な状況に、ヤムチャと天津飯が応援に駆けつける!悪党どももこれまでよ!
「ボージャック様はこの銀河を支配するに最もふさわしいお方。逆らう奴は殺す」
「オレ達を…なめるなよッ!!」
気合十分でヤムチャ達は先制攻撃をしかける!何しろ予選ではヤムチャはただ寝ころがっているだけで敗退だったので
体力なら腐るほどあり余っているぜ!悪党ども死ねよやー!
バキドガァ!「ぐああああーっ!!」
ズガドカァ!「うおあああーっ!!」
な…なにー!!一気に突撃したヤムチャ達は逆に返り討ちをくらい
片方ずつたったの5秒で瞬殺!
なんという!なんという弱さであろうか!
そりゃヤムチャが勝てるとは思ってませんでしたが…



 

ピッコロさんはすぐに仙豆で悟空たちを回復させると、再びブロリー相手に全員でかかります
「だぁらああーっ!!」 「うおおおーッ!!」  魔閃光ーっ!!
悟空とピッコロさんの猛連打!間髪入れず悟飯とトランクスの魔閃光が叩き込まれる!しかし、それほどの攻撃を受けても
まるでダメージを受けないブロリー。悟空たちは瀕死から立ち直ったというのに、まだこれほどの実力差が…
そしてブロリーの反撃で吹き飛ばされたピッコロさん、へたり込んでいたベジータの横に偶然叩きつけられます
いまだに立つ気力も湧かないべジータ。そんな様子に業を煮やしたピッコロさんは、ベジータを引きずるように連れて行き喝を入れます
「も、もうダメだ…おしまいだぁっ…」
「なにを寝言言ってる!ふてくされるヒマがあったら闘え!」

「逃げるんだ…勝てるわけがない…」
「どこへ逃げても同じだ。奴を倒さなければ、この宇宙は終わりだ!」

しかしピッコロさんの言葉にも、まるで立ち直る兆しを見せないベジータ。いつもの強気はどこへ…
「勝てっこない…やはり伝説の超サイヤ人だ…」
「…そこまで性根が腐っていたとはな!消え失せろッ!二度とそのツラ見せるな!」
とうとう呆れてベジータを放り捨てるピッコロさん
地面に叩きつけられそのまま横たわるベジータでしたが、その耳に悟空たちの戦闘の様子が聞こえてきます
自分の息子が、使い捨ての下級戦士が勇敢に立ち向かっている。それに比べて超エリートの自分は何をやっているのか…
「…下級戦士が闘っているのに…!くぅあああああああッ!!」
ふがいない自分への怒りを爆発させ、ついに立ち上がるベジータ
ボロボロの悟空たちに代わりブロリーに闘いを挑む!
「サイヤ人の王子ベジータが相手だ!」
「フン、お前だけは簡単には死なさんぞ…」
次々と繰り出される渾身の技!しかし、それだけベジータの気迫を込めた攻撃ですらブロリーには通用しない。
とうとうベジータもブロリーのパワーの前に屈し、残された戦士は悟空一人だけに…
 
 
「さあ来い…ここがお前の死に場所だァ!」
「奴をこのまま生かしておくわけにゃ行かねえ!パワーをくれ…奴を倒せるパワーをくれ!」
一人の力では勝てないと悟った悟空は、悟飯達のパワーを自分に集めてブロリーに決戦を挑みます。
しかし、再三の呼びかけにもベジータだけは応じてくれず…
「ム…ムダだ、カカロット…オレ達では…勝てない…」
王子様しっかりしてください!ここにきてまた負け犬根性が出てますよ!
悟空・悟飯・トランクス・ピッコロさんのパワーを合わせても、ブロリーの方が戦闘力は遥かに上
悟空はまるでサンドバッグのようにブロリーの攻撃に晒され続けることに…
「父さん…っ!」
「べ…ベジータ…!」
「お願いします…」
「パワーだ…っ、こいつを倒せるパワーだ…っ、パワーをくれぇぇぇぇっ!」
「オレはサイヤ人の王子なんだ…!誰がキサマなんかに…誰がキサマなんかにーっ!」
協力しようとしないベジータに懇願する仲間たち。しかし今度はベジータのプライドが邪魔して、どうしても力を貸してくれません
そしてついに、ブロリーの攻撃を受け続け体の限界が近づいてきた悟空。
「とうとう終わりの時が来たようだな!」とブロリーの左腕が振り下ろされたその時!
「サイヤ人のーっ!王子はぁぁぁぁぁっ!
 この、オレだぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
と、叫ぶと同時にフルパワーで悟空に力を与えるベジータ!
その瞬間、これまでの苦戦が嘘のように悟空の戦闘力が爆発的に跳ね上がる!
ブロリーのトドメの一撃もたやすく受け止める悟空。こんなに力を持ってたんですか王子様!3人の力でも敵わなかったのに!
「は…ザコのパワーをいくら吸収したとて!このオレを超えることはできぬッ!」
「そうかな…!やってみなきゃ分かんねえッ!!」
この闘いに決着をつけるべく、両者フルパワーでの激突の時を迎える!
そして猛然と向かってくるブロリーに対し、悟空の強烈なボディブローが叩き込まれる!
「オラおめぇを絶対許さねぇぇぇっ!!」
悟空の拳はブロリーの屈強な体をも突き破り、とうとう力尽き倒れるブロリー
かくして5人の力の前に伝説の超サイヤ人は倒され、悟空達は地球に戻っていくのだった…
 









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